JP2011053559A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を不要に大型化することなく、リアルタイムで色ずれを検知し、色味変動の無い画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の感光体2Y,2C,2M,2Kと、複数の感光体2Y,2C,2M,2Kそれぞれに照射する光ビームを走査して作像を行う光走査装置と、複数の感光体2Y,2C,2M,2Kそれぞれの近傍にセットされるフォトセンサ120と、備え、複数の感光体2Y,2C,2M,2Kそれぞれの感光層が形成されていない領域に前記光ビームに対する反射率の異なる部分から構成されるパターン部70を備え、複数の感光体2Y,2C,2M,2Kそれぞれの感光層が形成されていない領域に前記光走査装置から光ビームを照射し、複数の感光体2Y,2C,2M,2Kそれぞれに対応するフォトセンサ120がパターン部70を検出する信号に基づいて、複数の感光体2Y,2C,2M,2Kそれぞれの光走査の位置ずれを検出する。
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザープリンタ、デジタル複写機、普通紙ファックス等に用いられる光走査装置を備える画像形成装置に関する。
従来より、複数色を重ね合わせてフルカラー画像を得る電子写真方式の画像形成装置においては、所定のタイミングで各色のトナーパターンを作像し、転写ベルトに転写されたトナーパターンをフォトセンサにて各色のトナーパターンの相対位置のズレを検知し、検知結果を光走査装置の各色の書き出しタイミングにフィードバックし、各色を重ね合わせる位置を調整していた。
上記従来の画像形成装置では、トナーパターンを画像領域に作像する必要があるため、通常の作像を止めて色ずれ検知専用のトナーパターンを作像する必要があった。このように、このトナーパターン作像においては通常の作像を止めるためスループットが低下してしまうという欠点があるため、通常は色ずれ検知専用のトナーパターンは画像形成枚数として100枚以上の所定の間隔をあけて作像されている。しかしながら、100枚以上の所定の間隔をあけて色ずれを検知していては、例えば露光装置の温度変化によるずれなど、徐々に変化していく色ずれをその間に補正できず、色味が変化することがあった。
この課題を解決するため、特許文献1,2において画像領域外にトナーパターンを作像する方式も提案されているが、トナーパターンを作像する分の領域だけ作像に絡む各ユニットのサイズを大きくせねばならず、機械の大型化が要求された。
また、特許文献3で示される主走査方向の倍率変化量を検知する場合も、トナーパッチを作像しており、徐々に増えていく副走査方向の色ずれに完全に対応しているとは言えなかった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、装置を不要に大型化することなく、リアルタイムで色ずれを検知し、色味変動の無い画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 画像形成装置本体に着脱可能で、表面に感光層が形成された領域と形成されていない領域とを有する複数の感光体と、作像のために前記複数の感光体それぞれに光ビームを走査しながら照射する光走査装置と、前記複数の感光体それぞれの近傍に設けられるフォトセンサと、備え、前記複数の感光体それぞれの感光層が形成されていない領域に前記光ビームに対する反射率の異なる部分から構成されるパターン部を備え、該複数の感光体それぞれの感光層が形成されていない領域に前記光走査装置から光ビームを照射し、前記複数の感光体それぞれに対応するフォトセンサが前記パターン部を検出する信号に基づいて、前記複数の感光体それぞれの光走査の位置ずれを検出することを特徴とする画像形成装置。
〔2〕 前記光走査装置から射出される光ビームを対応する感光体の感光層が形成されていない領域に向かうように屈折させる光学素子を有することを特徴とする前記〔1〕に記載の画像形成装置。
〔3〕 前記パターン部は、光ビームの走査方向である主走査方向に平行なライン状のマークと、主走査方向から該主走査方向に対し直交する方向である副走査方向に傾いたライン状のマークが感光層が形成されていない領域の前記光ビームに対する反射率と異なる反射率を有するように形成されてなることを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載の画像形成装置。
〔4〕 前記光ビームは、前記感光体近傍で集光されていることを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔5〕 前記光ビームは、前記感光体からフォトセンサへ向かう光路中で集光されていることを特徴とする前記〔4〕に記載の画像形成装置。
〔6〕 前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して、作像開始時の該複数の感光体それぞれにおける光走査位置ずれ量を開始光走査位置ずれ量として検知し、以降の作像の最中に検知される光走査位置ずれ量を、前記開始光走査位置ずれ量と比較して、その比較結果を利用して作像開始時から光走査位置ずれが発生しないように、位置ずれ補正を行うことを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔7〕 前記複数の感光体それぞれから転写ベルト上に転写されたトナーパターンをフォトセンサが検出する信号に基づいて、該転写ベルト上の色ずれを補正する色ずれ補正手段を備え、前記色ずれ補正手段による転写ベルト上の色ずれを補正する処理を行ったときに、前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して、該複数の感光体それぞれの光走査位置ずれ量を検知し、検知したそれぞれの光走査位置ずれ量を記憶しておき、以降の作像のときに検知される光走査位置ずれ量を、前記記憶された光走査位置ずれ量と比較し、その比較結果を利用して前記転写ベルト上の色ずれを補正する処理を行った時から光走査位置ずれが発生しないように、位置ずれ補正を行うことを特徴とする前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔8〕 前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して検知される、連続駆動時の光走査累積位置ずれ量と単位時間当たりの光走査位置ずれ量の関係を記憶する記憶手段を備え、次の駆動開始時に、前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して、単位時間当たりの光走査位置ずれ量を検知し、該検知された単位時間当たりの光走査位置ずれ量と、前記記憶手段に記憶された連続駆動時の光走査累積位置ずれ量と単位時間当たりの光走査位置ずれ量から、駆動開始時の光走査位置ずれ量を予測し、予測した結果を基に光走査位置ずれ量を補正することを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の画像形成装置。
〔9〕 前記複数の感光体それぞれから転写ベルト上に転写されたトナーパターンをフォトセンサが検出する信号に基づいて、該転写ベルト上の色ずれを補正する色ずれ補正手段を備え、前記色ずれ補正手段による転写ベルト上の色ずれを補正する処理を行った直後の作像開始時に、前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して、該複数の感光体それぞれの光走査位置ずれ量を検知し、該検知したそれぞれの光走査位置ずれ量を前記複数の感光体それぞれにおける色ずれ基準値とすることで、連続駆動時の光走査位置ずれ量と単位時間当たりの光走査位置ずれ量の関係をリセットすることを特徴とする前記〔8〕に記載の画像形成装置。
〔10〕 前記色ずれ補正手段による転写ベルト上の色ずれを補正する処理を行うタイミングが前回の作像終了後、所定時間放置した後であることを特徴とする前記〔9〕に記載の画像形成装置。
〔11〕 前記光走査装置に温度検知手段を具備することを特徴とする前記〔9〕または〔10〕に記載の画像形成装置。
本発明の効果として、請求項1の発明によれば、感光層が形成されていない部分領域での光ビーム照射位置ずれを検知することにより、トナーパッチを描かずに、複数の感光体上の光走査位置ずれが検知可能となるため、作像を止めずに、リアルタイムに光走査位置ずれ補正を行うことができる。
請求項2の発明によれば、感光層が形成されていない領域に光ビームを屈折させる光学素子を備える構成とすることで、画像形成領域(感光層が形成されている領域)外へ光ビームを導き易くし、走査光学系の画角を必要以上に広げる事無く、画像形成領域外である感光体端部に光走査することが可能となる。
請求項3の発明によれば、主走査方向に平行なライン状のマークで副走査方向の位置ずれが、主走査方向に対し副走査方向に傾いたライン状のマークで主走査方向の位置ずれが従来の転写ベルト上のトナーパターンを利用した位置ずれ検知同様に検知可能となり、簡単にリアルタイムに光走査位置ずれ補正が行える。
請求項4の発明によれば、感光体近傍でビームが集光されているため、その近傍に配置されているフォトセンサ上もほぼビームが集光した状態で入射するため、集光レンズを用いる事必要が無い簡単な構成で、精度良く検知するというメリットがある。
請求項5の発明によれば、請求項4の発明に加え、集光位置がフォトセンサにより近い位置となるため、フォトセンサに入射するビームがより集光した状態で入射するため、検出精度良く検知することが可能となる。
請求項6の発明によれば、作像開始時の感光体のフォトセンサに対する感光体上のライン位置が不明な状態においても、作像開始時の走査線位置ずれを基点とし、その状態からの、光走査の位置ずれを検知、比較することで、作像開始時からの走査線位置ずれを抑制することが可能となる。
請求項7の発明によれば、転写ベルト上の色ずれ補正(転写上色ずれ補正)の方が紙上に近いため精度良く色ずれ補正が可能であるが、トナーパターンを作像する時間がかかるため、転写上色ずれ補正を行った時点を基点として、感光体に設けたパターン部を利用した走査線位置ずれを行うことで、転写上色ずれ補正の精度を可能な限り保ったまま、トナーパターンを作像せずにリアルタイムで精度良く色ずれ抑制を行うことが可能となる。
請求項8の発明によれば、感光体に設けたパターン部を利用した光走査位置ずれを検知する手段のある画像形成装置で、駆動開始時に感光体の位相が前回駆動時とずれた状態においても、光走査位置ずれ量を予想することが可能となり、トナーパターンを描かずに色ずれ補正が可能となる。
請求項9の発明によれば、請求項8の効果に加え、転写上色ずれ補正を行った時点を基点として、感光体に設けたパターン部を利用した走査線位置ずれを行うことで、転写上色ずれ補正の精度を可能な限り保ったまま、トナーパッチを作像せずに精度良く色ずれ抑制を行うことが可能となる。
請求項10の発明によれば、前回の作像(最終作像)終了後、所定時間、例えば30分以上放置した後のみ、転写上色ずれ補正が行われることにより、光走査装置内の温度分布が外気温と平衡状態となり、その後、行われる連続駆動時の光走査位置ずれの主原因である光走査装置の温度変化の影響を測定することが可能となる。
請求項11の発明によれば、温度変化が少なくなることを温度検知手段で検知できるため温度平衡状態になった時のみ転写上色ずれ補正を行うことが可能となり、その後、行われる連続駆動時の光走査位置ずれの主原因である光走査装置の温度変化の影響を測定することが可能となる。また、転写ベルト上のトナーパターンで色ずれ補正を行うタイミングが必要最小限となり、スループットが向上する。
本発明に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 色ずれ補正処理に使用する転写ベルト上のトナーパターンの一例を示す図である。 図3に示したトナーパターンを用いた色ずれ補正処理の動作を示すフローチャートである。 図3に示したトナーパターンを用いた副走査方向の色ずれ量の求め方の説明図である。 図3に示したトナーパターンを用いた主走査方向の色ずれ量の求め方の説明図である。 本発明に係る画像形成装置の要部構成を示す斜視図である。 図7の画像形成装置における感光体及びその周辺の詳細構成を示す斜視図である。 図8の感光体に形成するパターン部の一例を示す図である。 本発明に係る画像形成装置における書き込みユニットから感光体、フォトセンサへの光ビームの集光状態の例を示す概略図である。 感光体への光書込み時の光走査の様子を示す斜視図である。 図11の光書込み時の書込走査光とフォトセンサ出力の関係を示すタイミングチャートである。 フォトセンサ出力の表示例である。 連続印刷時の4つの感光体それぞれにおけるパターン部検知のタイミングチャートである。 本発明に係る画像形成装置のメモリに保存された前回の連続印刷時の光走査位置ずれ量の経時変化情報を示す概念図である。 本発明に係る画像形成装置の別の構成を示す概略図である。 本発明に係る画像形成装置における書き込みユニットから感光体端部への光ビームの照射状態の例を示す概略図である。
以下に、本発明に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1は、この発明によるカラー画像形成装置の第1の実施形態であるカラープリンタの制御系の構成を示すブロック図である。
このカラープリンタの制御系は、CPU100、ROM101、RAM102、パラメータメモリ103、及びトナーマークセンサ108からの検知信号を入力するI/O部107がシステムバス113によって相互に接続されて、マイクロコンピュータを構成している。さらに、同期検知センサ109によるレーザ光検知信号である同期検知信号を入力する同期検知計測部104、操作表示部105、プロッタ106、及びモータ制御部110がシステムバス113に接続されている。モータ制御部110はモータドライバ回路111を介してモータ112を駆動制御する。
CPU100は、ROM101に書き込まれているプログラムを実行して、このカラープリンタの各部を統括制御する中央演算処理装置である。ROM101は、CPU100が実行する各種の制御プログラムおよび各種の固定データが記憶されたリードオンリメモリである。RAM(102)は、CPU100が制御を行うためのプログラムを実行する際の作業領域や、印刷する画像データを展開するのに使用するランダムアクセスメモリである。これらによって、この発明に係わるトナーパターン形成手段、トナーパターン検出手段、色ずれ補正手段、倍率変化検出手段、倍率補正手段、色ずれ補正要否判断手段、基準値変更手段等の機能も、他の部位と協働して果たす。
パラメータメモリ103は、このカラープリンタの動作に関連したデータのうち、電源遮断時にもそのデータ内容を保持し、次回の動作時に参照できるようにするためのメモリであって、バッテリバックアップされたSRAMやEEPROMで構成されている。
このパラメータメモリ103には、色ずれ補正を行う時期や、色ずれ補正用のトナーパターンのパラメータや、色ずれの補正量、色ずれ補正処理の要否を判断する際に使用する基準値などのように色ずれ補正を行う時に更新されるデータも保存される。
同期検知センサ109は、図2に示すプロッタ106の各作像プロセス部の書き込みユニット1Y,1C,1M,1Kの内部に、各レーザ光によるY,C,M,K4色それぞれの書き出し側と書き終わり側の所定位置に配置されており、それぞれトナーパターンを含む画像書き込み用のレーザ光が通過する際に、それを検知してパルス状の同期検知信号を出力する。
同期検知計測部104は、書き出し側と書き終わり側の各同期検知センサ109からの同期検知信号の間隔を、システム内部のクロック信号を使用してカウント(計数)し、その計数値を予め設定した同期目標値と比較することによって、光学系の倍率変化量を測定する。したがって、この同期検知計測部104は、CPU100の制御のもとで主走査方向の倍率変化量を検出する倍率変化検出手段の機能を果たす。
操作表示部105は、ユーザーがこのカラープリンタへ各種設定等を行うための操作キーと、ユーザーにこのカラープリンタの動作状態やメッセージを表示するための液晶表示パネル等の表示部とを含む操作パネルである。
プロッタ106は、このカラープリンタの画像形成部であり、その構成例を図2に示すが、そのプロッタ制御部7によって全体的な動作が制御される。詳細については後述する。
I/O部107は、入出力ポートを含み、一対のトナーマークセンサ108やフォトセンサ120(詳細は後述)やその他のセンサからの信号を入力し、クラッチ等を動作させるための信号を出力する制御を行う。
トナーマークセンサ108は、図2に示す転写ベルト51上に生成する色ずれ量を検出するためのトナーパターンを検出するトナーパターン検出手段のセンサであり、トナーパターンの形成位置に対応して1個以上設けられている。このトナーマークセンサ108としては、例えば反射型光電センサを使用し、転写ベルト51に光を照射し、その反射光量の変化によって転写ベルト51上に生成されたトナーパターンを検出し、色ずれ量を計測するための情報を得ることができる。その際、転写ベルト51上のトナーパターンのない部分は反射率が高く、トナーパターンの有る部分はトナーによる凹凸で照射光が拡散されるため、反射率が低下して受光量が減少するのでそれを検出することができ、トナーの色による反射率の相違は検出信号には殆ど影響しない。
モータ112は、このカラープリンタの各ドラム状の感光体2Y,2C,2M,2Kや転写ベルト51等の各部をクラッチ等を介して駆動するための各モータで、それぞれモータドライバ回路111により、モータ制御回路110から与えられる駆動信号に基づいて駆動制御される。
システムバス113は、上記の図1に示す各部がデータをやり取りするための信号ラインであり、具体的には、データバス、アドレスバス、制御バス、I/Oバスの集合として構成されている。
図2は、図1に示したプロッタ106の模式的な構成図である。
このプロッタ106は、直接転写方式のタンデム型カラープリンタであり、ここでは4つの感光体を有する装置構成例を示している。
画像形成ステーションとして、ブラックを例に取ると、ドラム形状の感光体2Kと、感光体2Kの周囲に感光体2K表面を高圧に帯電する帯電チャージャ(不図示)、書き込みユニット1Kにより記録された静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ユニット3K、現像ユニット3K内でトナーを補給するトナーカートリッジ(不図示)、感光体2Kに残ったトナーを掻き取って備蓄するクリーニングケース(不図示)が配置される。
上記した画像形成ステーションは転写ベルト51の移動方向に並列され、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー画像が転写ベルト51上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。各画像形成ステーションはトナー色が異なるだけで、基本的には同一構成である。
転写ベルト51は、無端状のベルトで駆動ローラ52と従動ローラ53との間に張架されており、駆動ローラ52の軸に連結されたモータにより一定速度で移動される。駆動ローラ52の下流側にはクリーニング装置55が設置されており、転写ベルト51の表面上に転写後に残った不要なトナー像が従動ローラ53側へ戻る際にクリーニング装置55によって除去されクリーニングされる。
この転写ベルト51は、例えばフッ素系樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリイミド樹脂等でベルトの全層を形成したベルトや、その一部を形成した弾性ベルトを使用する。
また、駆動ローラ52の近くの転写ベルト51の上面に近接して、幅方向の手前側と奥側に一対のトナーマークセンサ108を配設し、転写ベルト51の駆動ローラ52の下流側(下側)の面にクリーニング装置55を配設している。
また、プロッタ106の下方には、給紙カセット71とそこに重ねて収容されている用紙8と、その一番上の用紙から順次給紙する給紙ローラ56を備えている。
このプロッタ106において、図1のCPU100とROM101及びRAM102等による画像処理部からシステムバス113を通して送られて来る画像データが、プロッタ制御部7で、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色の画像データに分解され、かつ書き込み用の各色のデータに変換される。4個の作像プロセス部のドラム状の各感光体2Y,2C,2M,2Kは、それぞれ図で右回りに回転しながら図示していない帯電ユニットによって一様に帯電され、各書き込みユニット1Y,1C,1M,1Kから出力されるレーザ光で露光され、その表面に各画像データに応じた静電潜像が形成される。
その感光体2Y,2C,2M,2K上に形成された静電潜像は、各現像ユニット3Y,3C,3M,3Kによって、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーで現像され、各色のトナー画像となる。そして、レジストローラ対5によって所定のタイミングで転写ベルト51上に給送される用紙8が、転写ベルト51によって矢示A方向へ搬送され、各感光体2Y,2C,2M,2Kと転写ローラ4Y,4C,4M,4Kとが対向する転写部を通過する際に、感光体2Y,2C,2M,2K上の各色のトナー画像がイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順にその用紙8上に順次重ねて転写され、トナーによるフルカラーのカラー画像を形成する。その用紙が定着ユニット6を通過する際に、定着ローラと加熱ローラによって加熱加圧されて、トナーが用紙に定着され、カラープリント紙9として送出される。
次に、このカラープリンタにおける色ずれ補正処理について説明する。
色ずれ補正処理は、図2に示した転写ベルト51上に形成する色が互いに異なる4色の短冊状のトナーパターンをトナーマークセンサ108で検出し、その各色のパターン間の色ずれ量を検出して、その色ずれ量が所定の値以下になるように書き込みのタイミング等を調整するものである。
図3は、色ずれ補正処理に使用するトナーパターンの一例を示す図である。
このトナーパターンは、一連の短冊状のパターンを転写ベルト51上のトナーマークセンサ108の配設位置に合わせて、転写ベルト51の幅方向である主走査方向に離れた複数箇所に、転写ベルト51の移動方向である副走査方向に沿って複数組み形成する。
図3に示す例では、転写ベルト51の幅方向の手前側の位置P1と奥側の位置P2の2個所に形成されている。その各トナーパターンは、主走査方向が長手方向となる短冊形の4本の平行なパターンを副走査方向に一定の間隔dで配列した平行線パターン60Aと、長手方向を主走査方向に対して約45°に傾けた短冊形の4本の平行なパターンを副走査方向に一定の間隔dで配列した斜線パターン60Bとを、副走査方向に交互に繰り返して形成したものである。
その平行線パターン60Aと斜線パターン60Bを構成する4本の平行な短冊形のパターンは、例えば図3で上側からイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色で形成されている。そして、図2に示したトナーマークセンサ108は、転写ベルト51上に近接して、図3に示す位置P1と位置P2とに対応する2個所に配設されている。
図4は、図3に示したトナーパターンを用いた色ずれ補正処理の動作を示すフローチャートである。この処理は図1に示したCPU100によって実行される。
この色ずれ補正処理を開始すると、まずステップS1で「パターン出力」を行う。すなわち、正規の画像出力に先立って、各色間の色ずれ量を検出するために、図3に示した4色の平行線パターン60Aと斜線パターン60Bによるトナーパターンを、各感光体2Y,2C,2M,2K及びその周囲の各部を用いて転写ベルト51上に出力(形成)する。これがトナーパターン形成手段の機能に相当する。
次に、ステップS2で「パターン検出」を行う。すなわち、転写ベルト51上に形成した色ずれ検出用のトナーパターン60A,60Bを、一対のトナーマークセンサ108で検出し、各ラインパターンの位置情報を検出する。これがトナーパターン検出手段の機能に相当する。
そして、ステップS3で「色ずれ量ΔD/補正量演算」を行う。すなわち、検出した各ラインパターンの位置情報から、スキュー、主走査方向のずれ量、副走査方向のずれ量をそれぞれ算出し、それら各色間のずれ量ΔDが最小となる補正量を算出する。
その算出したずれ量および補正量は図1のパラメータメモリ103に保存し、次回の色ずれ補正処理までの補正値として用いる。
その後、ステップS4で「色ずれ補正」を行う。ここでは、ステップS3で算出した補正量に基づいて、主走査および副走査のレジストの補正、転写ベルト51の移動速度の補正、スキューの補正等を行う。また、倍率および倍率誤差偏差の補正も行う。これが色ずれ補正手段の機能に相当する。
次に、ステップS5で、ステップS4の色ずれ補正処理の補正結果を反映した状態で、再度色ずれ検出用「パターン出力」を行い、転写ベルト51上に色ずれ補正後のトナーパターンを形成する。
なお、最初に転写ベルト51上に形成した補正前のトナーパターンは、トナーマークセンサ108によって検出した後に、クリーニング装置55によってクリーニングされている。
そして、ステップS6で再び「パターン検出」を行う。すなわち、色ずれ補正後に再び転写ベルト51上に形成された色ずれ検出用トナーパターン60A,60Bをトナーマークセンサ108で再度検出し、そのラインパターンの各位置情報を検出する。
次いで、ステップS7で再び「色ずれ量/補正量演算」を行う。すなわち、今回検出した各ラインパターンの位置情報から、前回と同様に、スキュー、および主走査方向のずれ量と副走査方向のずれ量を算出し、それらの各色間のずれが最小となる補正量を算出する。
その後、ステップS8で「ずれ量判定」を行う。ここでは、色ずれ補正後の各パターン間の色ずれ量が所定の値Δd未満であるか否かを判定する。その色ずれ量が所定の値Δd未満の場合(Yesと判断した場合)には、図4に示す処理を終了する。一方、色ずれ量が所定の値Δd以上の場合(Noと判断した場合)には、ステップS4へ戻り、それ以後の処理を繰り返す。
上記の一連の処理を行うことによって、各色間の色ずれ量を所定の値Δd未満に調整することが可能になる。ここでは、一度色ずれ補正処理を行い、その補正結果を反映した状態で再度色ずれ検出用トナーパターンの出力を行うことによって、色ずれ量を所定の値未満にする方法について説明したが、処理時間の短縮を優先する場合は、ステップS5〜S7の処理を省略してもよい。
このようなトナーパターンを用いた色ずれ補正処理は、例えば特開昭63−286864号公報、特開平8−50385号公報、特開2002−244387号公報等に開示されているように、従来から行われている処理と同様であるが、以下にその具体例を簡単に説明する。
色ずれ補正処理は、Y,C,M,Kの4色の画像が同じ位置で重なるようにするための補正処理である。絶対位置を補正するものではないので、例えばK色の画素の位置が正規の場所からずれていても、残りのM,C,Yが同じ位置で重なっていれば色ずれにはならない。つまり、色ずれ補正処理では、Y,C,M,Kの4色のうち1色を基準色とし、それに対して残りの3色が重なるように補正する。
その基準色はどの色を選んでもかまわないが、例えばKを基準色とした場合、Kに合わせるようにM,C,Yを補正するので、KとM間、KとC間、KとY間のずれ量をそれぞれ検出して補正を行う。
実際には、主走査方向、副走査方向、スキュー量についてKとM間、KとC間、KとY間のずれ量をそれぞれ検出し、これらの各ずれ量の値が0になるように補正することによって色ずれをなくす。
実際の色ずれ量の検出について簡単に説明する。
図3に示した副走査方向のずれ量は、平行線パターン60Aを使用して検出する。Kを基準とした場合の例を図5によって説明する。平行線パターン60Aは図5の(a)に示すように、Y,C,M,Kの4色の短冊形のパターンがあらかじめ設定した間隔dで平行に形成されている。そのため、基準色であるKとM,C,Yとの距離をM−K,C−K,Y−Kとすると、M−K=d,C−K=2d,Y−K=3dとなるはずである。
図2に示したトナーマークセンサ108は、図5の(a)に示すトナーパターン60Aに対して、転写ベルト51の副走査方向への移動に伴って点線矢印で示すように相対移動する位置に配置されており、それによって同図(b)に示すような波形の検出信号を出力する。この検出信号のスレッシュVsを超える各レベル低下波形のピーク点が、各色の短冊形のパターンの中心位置と対応する。したがって、Kの波形のピーク点とM,C,Yの各波形のピーク点との時間差をそれぞれ測定し、転写ベルト51の移動速度を乗じれば、各距離M−K,C−K,Y−Kの値を検出できる。
このようにして検出した各距離から前述した予め設定された距離M−K,C−K,Y−Kとの差が、それぞれ副走査方向のずれ量になる。MとKのパターンを5mm間隔で形成した場合、距離M−Kの検出値が5.1mmであれば、Mが0.1mm遅れ方向にずれているため、図2における書き込みユニット1Mによる書き出しタイミングを0.1mm分だけ早めるように補正することによって、M−K間のずれを補正できる。C,Yについても同様に、Kとの間隔の設定値と検出値の大小関係に応じてその差に相当する分だけ、書き込みユニット1C,1Mによる書き出しタイミングを早めるか遅らせるように補正することによって、Kとの間のずれを補正することができる。
副走査方向の色ずれは、上述のように1セットの平行線パターン60Aによって検出することができるが、実際には図3に示したように転写ベルト51の手前側(図3では左側)と奥側(図3では右側)の対応する位置P1,P2にそれぞれ平行線パターン60Aを形成し、それを一対のトナーマークセンサ108によってそれぞれ検出し、その各ラインパターンの位置情報から求めた基準色と他の各色のラインパターン間の距離の値を平均化する。また、副走査方向にも複数回平行線パターン60Aを出力し、その各ラインパターンの位置情報から求めた基準色と他の各色のラインパターン間の距離の値も平均化することによって、検出誤差を小さくし、精度の良い色ずれ検出を行うことができる。
スキュー量は、図3における転写ベルト51上の位置P1に形成した平行線パターン60Aに基づいて検出した基準色Kに対する各色M,C,Yの副走査方向のずれ量と、転写ベルト51上の位置P2に形成した平行線パターン60Aに基づいて検出した基準色Kに対する各色M,C,Yの副走査方向のずれ量とを比較して求める。すなわち、各色の両側のずれ量の差が各色のスキュー量(傾き)になる。
そのスキューの補正は、図2に示した各書き込みユニット1M,1C,1Yの内部にある各レーザ光を折り返すためのミラー(図示せず)の傾きを調整することによって補正する。そのためのミラーの駆動源としては、例えばステッピングモータが用いられる。また、画像データを変更することによってスキューを補正する方法もある。
主走査方向の色ずれ量すなわち「主走査倍率/レジストずれ」の検出については、図3に示した平行線パターン60Aと斜線パターン60Bの組み合わせを利用して行う。
説明を簡単にするために、図6によって黒のパターンのみの例で説明する。
図6には、転写ベルト51の手前側の位置P1と奥側の位置P2にそれぞれ形成した平行線パターン60Aと斜線パターン60Bの黒Kのラインパターンのみを示している。そして、転写ベルト51上の位置P1に対応して設けたトナーマークセンサを108Fとし、位置P2に対応して設けられたトナーマークセンサを108Rとする。
位置P1におけるKの平行線パターンとKの斜線パターンをトナーマークセンサ108Fが検出すべき時間差の設定値をtk(F)、実際に検出した時間差をtk′(F)とし、位置P2におけるKの平行線パターンとKの斜線パターンをトナーマークセンサ108Rが検出すべき時間差の設定値をtk(R)、実際に検出した時間差をtk′(R)とする。設定値はtk(F)=tk(R)であり、予め図1に示したパラメータメモリ103などに記憶されている。
図6に示す例では、tk′(F)<tk(F)であり、手前側の斜線パターンは矢示D1方向(手前の外側)へずれていることが分かる。また、tk′(R)>tk(R)であり、奥側の斜線パターンは矢示D2方向(奥の外側)にずれていることが分かる。|tk′(F)−tk(F)|および|tk′(R)−tk(R)|にそれぞれ転写ベルト51の移動速度を乗じた値が斜線パターンの副走査方向のずれ量になる。各斜線パターンは主走査方向に対して45度傾斜しているので、その副走査方向のずれ量は主走査方向のずれ量と等しい。
そして、図6に示す例では、斜線パターンが両方とも外側にずれているので、本来の位置より主走査倍率が大きな倍率で作像されていることになる。これをKの主走査倍率の測定値とする。
しかし、副走査方向の色ずれの場合と同様に、絶対位置を補正するものではないので、Y,C,M,Kの4色のうち1色を基準色とし、それに対して残りの3色が重なるようにすればよいから、例えば黒色Kを基準色として、そのKの斜線パターンの主走査方向のずれ量と、M,C,Yの各色の斜線パターンの主走査方向のずれ量との差をそれぞれ主走査方向の色ずれ量とし、Kの主走査倍率と他の各色の主走査倍率との差をそれぞれ各色の主走査倍率のずれ量とする。
そして、主走査方向の各色ずれ量の補正は、図2に示した各書き込みユニット1M,1C,1Yによる主走査方向の書き出しタイミングの補正によって行う。もし、ある色の画像の主走査方向の書き出し位置を1ドット分早くしたい場合には、書き込みクロックの1クロック分だけ早くその色の書き込み信号をアクティブにすればよい。
また、主走査倍率が基準色に対してずれている色の書き込みに際しては、その書き込みクロックの周期を非常に小さいステップで変更して、主走査倍率を基準色のそれと一致させるように調整する。
このように、ずれ量には、主走査方向の色ずれ、副走査方向の色ずれ、およびスキュー量があり、いずれも基準色に対する他の各色のずれ量を検出するので、Y,C,M,Kの4色の場合はKを基準色とすると、K−M,K−C,K−Y間のずれ量を検出するため、9種類のずれ量を検出できる。それらのずれ量を全て補正するのが望ましいので、その各ずれ量を補正可能な構成の場合、図4のステップS8で1つでもΔdより大きいずれ量があれば、ステップS4へ戻って色ずれ補正処理を行う。
補正処理を行う場合は、検出した全てのずれ量が最小になるように補正を行うので、1度の補正ですべてのずれ量がΔd未満になり得る。仮に補正がうまくいかなかった場合は、全てのずれ量がΔd未満になるまで、ステップS4〜S8の処理を繰り返す。複数回繰り返しても全てのずれ量がΔd未満にならない場合は、ずれ量の検出系や補正系の動作に問題がある可能性が高いので、その場合には一定回数で打ち切って、エラー表示をして終了するようにしてもよい。
また、ここでは、すべてのずれ量の判断をΔdとの比較によって行っているが、主走査方向の色ずれ、副走査方向の色ずれ、およびスキューずれのそれぞれに、別の値Δda,Δdb,Δdcを設定し、それぞれその値を用いてずれ量の判断するようにした方が、より最適な判断ができるようになる。
つぎに、本発明の画像形成装置における要部構成について説明する。
本発明に係る画像形成装置は、図7に示すように、画像形成装置本体に設置される光走査装置(書き込みユニット1Y,1C,1M,1K(書き込みユニット1と総称する))と、画像形成装置本体に着脱可能で、表面に感光層が塗布などにより形成された領域と形成されていない領域とを有する感光体(感光体2Y,2C,2M,2K(感光体2と総称する))若しくは感光体ユニットと、感光体が装着されたときに該感光体近傍にセットされるフォトセンサ(フォトセンサ120)と、備え、前記感光体2には感光層が形成されていない領域に反射率の異なる部分から構成されるパターン部70を具備し、感光体2の感光層が形成されていない領域に前記光走査装置から光ビームを照射し、前記フォトセンサにて前記パターン部70を検出することにより、感光体上の光走査の位置ずれを検出することを特徴とするものである。
ここで、感光体2は、図8に示すように、例えば外周面に感光層が塗布により形成された部分(感光層塗布部)を有する円筒状の本体部2aと、本体部2aの両サイドに嵌合されているフランジ部2bと、からなっている。また、フランジ部2bの円筒外周部分であって、感光体2両端の円筒外周の感光層が形成されていない領域(すなわち画像形成領域外の領域)には、書き込みユニット1からの光ビームに対して反射率の異なる部分で構成されるパターン部70が設けられている。
パターン部70は、前記光ビームに対して高い反射率を有する下地に対して、該光ビームに対して低い反射率の塗料で所定の形状で下地上に塗布形成されたマークとからなるものである。例えば、図9に示すように、主走査方向(感光体長手方向)に平行なライン形状の平行線パターン70Aと、主走査方向から45°傾いたライン形状の斜線パターン70Bから構成されており、副走査方向に一定ピッチで形成されている。本発明では、図2のタンデム方式の画像形成装置における感光体2Y,2C,2M,2Kそれぞれの円筒外周の感光層が形成されていない領域にパターン部70が設けられている。なお、パターン部70の形状パターンに関しては上記パターンに限定されるものではなく、光走査の主走査方向、副走査方向の位置ずれを検知できるものであればとくに限定されない。
フォトセンサ120は、図8に示すように、感光体2の両端側のパターン部70に対応する位置であって、その感光体2の近傍に配設されている。これにより、フォトセンサ120は、パターン部70の主走査方向の中央部分の反射光量の変化を検出することができる。
フォトセンサ120としては、例えば反射型光電センサを使用し、書き込みユニット1からの光がパターン部70で反射される反射光量の変化よりパターン部70を検出し、光走査の位置ずれ量を計測するための情報を得ることができる。その際、感光体2の感光層が形成されておらずパターン部70のない部分は反射率が高く、パターン部70の有る部分は塗料による凹凸で照射光が拡散されるため、反射率が低下して受光量が減少するのでそれを検出することができる。
なお、感光体2からフォトセンサ120までの距離は、とくに制約はないが、書き込みユニット1の光ビームが感光体2上で絞られて入射してくるようにすると、フォトセンサ120で受光するための集光レンズを用いる必要がなくなり、シンプルな構成で感光体2に近い位置に配置して受光可能となるため好ましい。とくに、図10に示すように、感光体2近傍であって、感光体2とフォトセンサ120との間の領域に書き込みユニット1からの光ビームのピント位置があると、フォトセンサ120直前で集光してフォトセンサ120上で光ビームがさらに絞られるようになるため好ましい。
本発明では、感光体2の画像形成領域外の領域であって感光層が形成されていない範囲に光走査の位置ずれ検知用のパターン部70を設けたため、検知用に走査光でパターン部70を走査しても、トナーパッチが作像されることは無く、常時光走査の位置ずれをトナーパッチを作像すること無く検知することが可能である。
それゆえ、複数枚数の用紙に連続して画像を形成する連続印刷時(連続駆動時ともいう)は常に図7に示すパターン部70に書き込みユニット1からの走査光で検知し、感光体2K・2M・2C・2Yそれぞれにおけるパターン部70の検知の時間差をモニタすることにより、光走査の位置ずれを検知する。
ここで、光走査に伴うフォトセンサ120による光検知の原理を説明する。
図11に感光体2への光書込み時の光走査の様子を示し、図12に、そのときの書込走査光とフォトセンサ出力のタイミングチャートを示す。なお、図11において、感光体2の左側を装置手前側とし、右側を装置奥側としている。また、図12において、感光体2の画像形成領域における書き込みユニット1からの光ビーム(走査光)の出力は連続してONとしている。
図11に示すように、感光体2上で5本の走査線a,b,c,d,eを副走査方向に等間隔で順番に走査して書込むものとするが、その光走査の際に画像形成領域の両端部側であって該画像形成領域外の領域にて、書き込みユニット1からの光ビームの出力をONにして(図12(a))、パターン部70の検知用の光を照射するようにして、2つのフォトセンサ120でパターン部70の有無を検知するようにする。
このとき、画像形成領域外の領域のパターン部70が存在しない部分においては、走査光からの反射は、例えば図12(b)に示すように、1番目の走査光aの最初と最後に設けられる検知光に対応して検知信号が得られ、フォトセンサ120の出力(センサ出力)が有として出力される。つぎに、4番目の走査光dの最初と最後に設けられる検知光が照射される領域は、パターン部70が存在するため走査光からの光が反射されず、手前側、奥側いずれにおいても検知信号が得られず、センサ出力も無として出力される(図12(b))。実際のセンサ出力は、このように検知信号に対応して有無の矩形波の繰り返しとなる。
なおこのとき、検知信号をそのままセンサ出力として、数走査分なら検知信号(センサ出力)の有り無しを見分けることは出来るが、何百・何千本もの走査線分となると見分けるのが難しくなる。そこで、ここでは説明の便宜上、図13に示すように、検知光に対応して検知信号がある状態が連続する場合、その間を連続して有り状態とするセンサ出力(図中、上レベル)とし、検知光に対応して検知信号がない状態が連続する場合、その間を連続して無し状態とするセンサ出力(図中、下レベル)として表すこととする。
図14に、連続印刷時の感光体2K・2M・2C・2Yそれぞれにおけるパターン部70検知のタイミングチャートを示す。ここでは、感光体2K・2M・2C・2Yの装置手前側のパターン部70の検知結果を示しており、それぞれ平行線パターン70Aに基づく信号波形である下に凸の1つの矩形波(「平行線」と記載)、斜線パターン70Bに基づく信号波形である下に凸の1つの矩形波(「斜め線」と記載)の順で出現する信号パターン(センサ出力)が一定ピッチで発生している。また、感光体2Kにおける検知結果をBk、感光体2Mにおける検知結果をM、感光体2Cにおける検知結果をC、感光体2Yにおける検知結果をYとしてそれぞれのパターン検出波形(フォトセンサ出力波形)を示している。図14に示すように、感光体2上にマーキングされたパターン部70は、Bk,M,C,Yと各色毎にランダムに検知される。
(副走査方向の位置ずれ)
連続印刷開始時に、まずこのランダムに検知されたもののうち、Bkのパターン検出波形の所定位置からのM,C,Yそれぞれのパターン検出波形の所定位置の相対位置を検知しておく。例えば、パターン検出波形の平行線の矩形波立ち下がり部分に着目して、BkとMの相対位置をXBk-M1とする。この相対位置を基準とし、連続印刷時のある時点での、BkとMの相対位置がXBk-Mnであったとすると、連続印刷時のBkとMの光走査累積位置ずれ量はΔXBk-M=XBk-Mn−XBk-M1となる。この量ΔXBk-Mが連続印刷開紙時からある時点までの走査線位置ずれ量の累積であり、この量の補正をすれば、BkとM間の色ずれ(副走査方向の位置ずれ)は解消される。その他色間の色ずれも同様に補正可能である。
(スキュー)
また、スキュー量は、感光体2の装置手前側の位置に形成した平行線パターン70Aに基づいて検出した基準色Kに対する各色M,C,Yの副走査方向のずれ量と、感光体2の装置奥側の位置に形成した平行線パターン70Aに基づいて検出した基準色Kに対する各色M,C,Yの副走査方向のずれ量とを比較して求める。すなわち、各色の感光体両側のずれ量の差が各色のスキュー量(傾き)になる。
(主走査方向の位置ずれ)
主走査方向の色ずれ量すなわち「主走査倍率/レジストずれ」の検出については、平行線パターン70Aと斜線パターン70Bの組み合わせを利用して行う。
すなわち、連続印刷開始時に、まず対象色のパターン検出波形の平行線の所定位置から斜線の所定位置までの相対間隔を検知しておく。例えば、パターン検出波形の平行線、斜線それぞれの矩形波立ち下がり部分に着目して、Bkにおける相対間隔をYBk1とする。この相対間隔を基準とし、連続印刷時のある時点での、Bkにおける相対間隔がYBknであったとすると、連続印刷時のBkにおける光走査累積位置ずれ量はΔYBk=YBkn−YBk1となる。この量ΔYBkが連続印刷開紙時からある時点までの主走査方向の走査線位置ずれ量の累積であり、この量の補正をすれば、Bkにおける主走査倍率/レジストずれ(主走査方向の位置ずれ)は解消される。その他色の位置ずれも同様に補正可能である。
なお、連続印刷時は、各色の感光体2が等速で回転しているため上記手段により、色ずれを検知、補正可能であるが、印刷停止時は、各色の感光体2の速度を制御しながら感光体駆動を停止する訳ではないので、感光体停止時の各色の感光体間の相対位置は上記関係が崩れる。そのため、次の作像開始時に再度感光体上の各色パターン70の位置の副走査方向の相対位置を検知し、Bk基準で検知した各色の相対位置をパラメータメモリ103に保存しておく。また、主走査方向の位置検知も同様に各色パラメータメモリ103に保存する。
これにより作像開始時から作像終了時まで、パラメータメモリ103に保存した主走査・副走査の相対位置の変化量を検知し、1枚作像毎、若しくは最小で図7に示すパターン部70の間隔毎に主走査・副走査の走査位置ずれを補正することが可能となる。
以上のように、主走査/副走査の走査位置ずれに及び主走査倍率補正関しては、前述した転写ベルト51上に作像されたトナーパターンで補正するのと同じように簡単に補正可能である。
なお、所定タイミングで、転写ベルト51上で従来の色ずれ補正処理が行われた場合、そのタイミングで感光体2上の主走査/副走査の走査位置ずれもパラメータメモリ103の値を更新するとよい。
ところで、転写ベルト51上の色ずれ補正は感光体2上より用紙(転写紙ともいう)上に近いため、より精度良く色ずれ補正が可能であるが、トナーパターンを付着させないと検知できず、ユーザーにとっては印刷のスループットが低下するというデメリットがある。また、印刷以外にもトナーが消費されるという不具合があるため、可能な限り実行する頻度を下げたいという要求もある。
そこで、本発明では、前述した複数の感光体2それぞれから転写ベルト51上に転写されたトナーパターンをトナーマークセンサ108が検出する信号に基づいて、該転写ベルト51上の色ずれを補正する処理(転写上色ずれ補正処理)を行ったときに、前記複数の感光体2それぞれに設けたパターン部70を利用して、該複数の感光体2それぞれの光走査位置ずれ量を検知し、検知したそれぞれの光走査位置ずれ量をメモリ103に記憶しておき、以降の作像のときに検知される光走査位置ずれ量を、前記記憶された光走査位置ずれ量と比較し、その比較結果を利用して前記転写ベルト51上の色ずれを補正する処理を行った時から光走査位置ずれが発生しないように、位置ずれ補正を行うことが好ましい。
これにより、転写上色ずれ補正を行った時点を基点として、感光体に設けたパターン部を利用した走査線位置ずれ補正を行うので、転写上色ずれ補正の精度を可能な限り保ったまま、トナーパターンを作像せずにリアルタイムで精度良く色ずれ抑制を行い、転写ベルト51上の色ずれ補正処理の頻度を減らすことが可能となる。
また先に述べたように、印刷停止時には各色の感光体の相対位置の関係が崩れてしまうため、次の作像開始時にはどれだけの量の走査線位置ずれを補正してよいか分からなくなってしまう。
そこで、本発明では、印刷停止状態からつぎの連続印刷を行う場合に、以下のように作像開始時の光走査位置ずれ量を予想して求める方法を提示する。
(S11) まず、前回の連続印刷が終了すると、該連続印刷時に検知した、単位時間当たりの光走査位置ずれ量(相対位置変化量)検知結果および、光走査累積位置ずれ量の履歴情報をメモリ103に保存しておく。
(S12) 次の連続印刷の指示があると、まず感光体駆動開始時に、単位時間当たりの相対位置変化量を検知し、その結果およびメモリ103に保存された前回の連続印刷時のデータを参照し、光走査位置ずれ量を推定する。図15に、メモリ103に保存された前回の連続印刷時の光走査位置ずれ量の経時変化情報を示す。ここで、作像開始時の単位時間当たりの位置ずれ量がAであるとすると、メモリ103に保存された連続駆動時間と単位時間当たりの光走査位置ずれ量の関係からAに対応する連続駆動時間を特定し、つぎにメモリ103に保存された連続駆動時間と光走査累積位置ずれ量との関係から特定された連続駆動時間に対応する光走査累積位置ずれ量Bを特定する。この光走査累積位置ずれ量Bが今回の連続駆動の開始時に予想される光走査位置ずれ量である。
(S13) 以降の連続印刷時は、前述したように、感光体2上に設けたパターン部70に対するフォトセンサ120の検知結果に基づいて色ずれ補正を行う。
これによれば、感光体2に設けたパターン部70を利用した光走査位置ずれを検知する手段のある画像形成装置で、駆動開始時に感光体2の位相が前回駆動時とずれた状態においても、光走査位置ずれ量を予想することが可能となり、トナーパターンを描かずに色ずれ補正が可能となる。
またこのとき、前述した複数の感光体2それぞれから転写ベルト51上に転写されたトナーパターンをトナーマークセンサ108が検出する信号に基づいて、該転写ベルト51上の色ずれを補正する処理(転写上色ずれ補正処理)を行った直後の作像開始時に、前記複数の感光体2それぞれに設けたパターン部70を利用して、該複数の感光体2それぞれの光走査位置ずれ量を検知し、該検知したそれぞれの光走査位置ずれ量を前記複数の感光体2それぞれにおける色ずれ基準値とすることで、連続駆動時の光走査位置ずれ量と単位時間当たりの光走査位置ずれ量の関係をリセットすることが好ましい。
これによれば、前記効果に加え、転写上色ずれ補正を行った時点を基点として、感光体2に設けたパターン部70を利用した走査線位置ずれを行うことで、転写上色ずれ補正の精度を可能な限り保ったまま、トナーパッチを作像せずに精度良く色ずれ抑制を行うことが可能となる。
なお、図15は十分に前回の駆動時から放置し、書き込みユニット1の温度が平衡状態になった後、駆動を開始させてからの駆動時間と走査線位置ずれの関係図である。ここで、図15に示すとおり、光走査累積位置ずれ量は停止時(温度平衡時)から増加傾向にあり、一定以上の時間が経過すると書き込みユニット1内の温度が飽和し、増加傾向が頭打ちとなる。
この図15の関係は前回の駆動時からの停止時間が短いと、当然ながら光走査累積位置ずれ量の増加傾向が鈍化したところから始まるため、適切な駆動時間と光走査位置ずれの関係が取れない。一般的に前回の駆動時から30分以上装置停止状態を維持して放置させることで、書き込みユニット1内の温度分布が平衡状態となるため、正しい駆動時間と光走査位置ずれの関係を得るには、30分以上停止させてから、駆動時間と光走査位置ずれの関係を取ったほうが良い。
前回の駆動停止から駆動開始までの時間が30分以下の場合、メモリ103に保存された駆動時間と走査線位置ずれの関係は、リセットせずに、先に述べた単位時間当たりの走査線位置ずれから予想した(累積)走査線位置ずれ量を開始点として、その後の走査線位置ずれを補正すると精度が向上する。
上記理由から、転写上の色ずれ検知は、所定時間放置後(30分放置後)の温度平衡時に行うのが、感光体上の走査位置ずれ検知の精度面からも、スループット向上の面からも理想的である。
このように、精度よく色ずれ補正処理が行われてから、感光体2上のパターン部70によってリアルタイムで光走査位置ずれが補正されるため、書き込みユニットの温度上昇等による光走査位置ずれが補正され、結果として色ずれを精度良く抑制することが可能となる。
なお、書き込みユニット1内にサーミスタを装備してサーミスタの検知温度が平衡状態になるのを検知し、その時に転写上色ずれ補正を行うとさらに良い。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。例えば、本発明は、図16に示す間接転写方式の画像形成装置にも適用可能である。また、本発明における感光体2上のパターン部70は、フランジ部2b上ではなく、感光体2そのものに形成されていても前述と同様の作用効果を得ることができる。
また、図17に示すように書き込みユニット1の防塵ガラス1gの端部にプリズム1pを貼り付け、書き込みユニット1から射出される光ビームの主走査方向端部の光線がプリズム1pを通り、光線が屈折されることにより、画像形成領域外の光線がより感光体2の端部に届きやすい(感光層非塗布部に光線が届きやすい)構成としてもよい。このような構成とすることで、書き込みユニット1の有効画角を必要以上に大きくすること無く、感光層非塗布部に光線が届き、光走査位置ずれを検知しやすくなる。なお、この構成以外にも、書き込みユニット1から射出される光ビームの主走査方向端部の光線をミラーやパワーを有するレンズを偏心させて配置させるなどしても本構成と同様の効果が得られる。
1,1K,1M,1C,1Y 書き込みユニット
1g 防塵ガラス
1p プリズム
2,2K,2M,2C,2Y 感光体
2a 本体部
2b フランジ部
3K,3M,3C,3Y 現像ユニット
4K,4M,4C,4Y 転写ローラ
5 レジストローラ対
6 定着ユニット
7 プロッタ制御部
8 用紙
9 カラープリント用紙
51 転写ベルト
52 駆動ローラ
53 従動ローラ
54 転写対向ローラ
55 クリーニング装置
56 給紙ローラ
60A 平行線パターン
60B 斜線パターン
70 パターン部
70A 平行線パターン
70B 斜線パターン
71 給紙カセット
100 CPU
101 ROM
102 RAM
103 パラメータメモリ
104 同期検知計測部
105 操作表示部
106 プロッタ
107 I/O部
108,108F,108R トナーマークセンサ
109 同期検知センサ
110 モータ制御部
111 モータドライバ回路
112 モータ
113 システムバス
120 フォトセンサ
P1,P2 検出位置
特許第3182619号公報 特許第3189097号公報 特開2006−113150号公報

Claims (11)

  1. 画像形成装置本体に着脱可能で、表面に感光層が形成された領域と形成されていない領域とを有する複数の感光体と、作像のために前記複数の感光体それぞれに光ビームを走査しながら照射する光走査装置と、前記複数の感光体それぞれの近傍に設けられるフォトセンサと、備え、
    前記複数の感光体それぞれの感光層が形成されていない領域に前記光ビームに対する反射率の異なる部分から構成されるパターン部を備え、該複数の感光体それぞれの感光層が形成されていない領域に前記光走査装置から光ビームを照射し、前記複数の感光体それぞれに対応するフォトセンサが前記パターン部を検出する信号に基づいて、前記複数の感光体それぞれの光走査の位置ずれを検出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記光走査装置から射出される光ビームを対応する感光体の感光層が形成されていない領域に向かうように屈折させる光学素子を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記パターン部は、光ビームの走査方向である主走査方向に平行なライン状のマークと、主走査方向から該主走査方向に対し直交する方向である副走査方向に傾いたライン状のマークが感光層が形成されていない領域の前記光ビームに対する反射率と異なる反射率を有するように形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記光ビームは、前記感光体近傍で集光されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記光ビームは、前記感光体からフォトセンサへ向かう光路中で集光されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して、作像開始時の該複数の感光体それぞれにおける光走査位置ずれ量を開始光走査位置ずれ量として検知し、以降の作像の最中に検知される光走査位置ずれ量を、前記開始光走査位置ずれ量と比較して、その比較結果を利用して作像開始時から光走査位置ずれが発生しないように、位置ずれ補正を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の感光体それぞれから転写ベルト上に転写されたトナーパターンをフォトセンサが検出する信号に基づいて、該転写ベルト上の色ずれを補正する色ずれ補正手段を備え、
    前記色ずれ補正手段による転写ベルト上の色ずれを補正する処理を行ったときに、前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して、該複数の感光体それぞれの光走査位置ずれ量を検知し、検知したそれぞれの光走査位置ずれ量を記憶しておき、以降の作像のときに検知される光走査位置ずれ量を、前記記憶された光走査位置ずれ量と比較し、その比較結果を利用して前記転写ベルト上の色ずれを補正する処理を行った時から光走査位置ずれが発生しないように、位置ずれ補正を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して検知される、連続駆動時の光走査累積位置ずれ量と単位時間当たりの光走査位置ずれ量の関係を記憶する記憶手段を備え、
    次の駆動開始時に、前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して、単位時間当たりの光走査位置ずれ量を検知し、該検知された単位時間当たりの光走査位置ずれ量と、前記記憶手段に記憶された連続駆動時の光走査累積位置ずれ量と単位時間当たりの光走査位置ずれ量から、駆動開始時の光走査位置ずれ量を予測し、予測した結果を基に光走査位置ずれ量を補正することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記複数の感光体それぞれから転写ベルト上に転写されたトナーパターンをフォトセンサが検出する信号に基づいて、該転写ベルト上の色ずれを補正する色ずれ補正手段を備え、
    前記色ずれ補正手段による転写ベルト上の色ずれを補正する処理を行った直後の作像開始時に、前記複数の感光体それぞれに設けたパターン部を利用して、該複数の感光体それぞれの光走査位置ずれ量を検知し、該検知したそれぞれの光走査位置ずれ量を前記複数の感光体それぞれにおける色ずれ基準値とすることで、連続駆動時の光走査位置ずれ量と単位時間当たりの光走査位置ずれ量の関係をリセットすることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記色ずれ補正手段による転写ベルト上の色ずれを補正する処理を行うタイミングが前回の作像終了後、所定時間放置した後であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記光走査装置に温度検知手段を具備することを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012141396A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2014066960A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2017076153A (ja) * 2017-02-03 2017-04-20 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2018028565A (ja) * 2016-08-15 2018-02-22 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成制御プログラム

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