JP4992625B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラー画像を形成する画像形成装置に関し、特に、各色の主走査方向における色ずれを補正する技術の改良に関する。
各色の画像を形成する複数の作像ユニットを転写ベルトの走行方向に沿って並列配置して、タイミングをずらしながら各色の画像を形成し、これを当該転写ベルト上に多重転写してカラー画像を得る、いわゆるタンデム型の画像形成装置においては、画像形成速度が速いという利点がある一方で、各色の画像をそれぞれ別個の作像ユニットで作像するため、色ずれが生じやすいという問題がある。
このような色ずれの発生を防止するため、従来から各作像ユニットにより、所定形状のレジストパターンを転写ベルト上に形成し、これらを光学センサで検出してレジストパターン間の位置ずれ量を算出し、当該位置ずれ量に基づき画像書込み位置を補正して各色の画像の色ずれを解消する、いわゆる色ずれ補正が行われている。
そのうち、主走査方向の位置ずれ量を検出するためのレジストパターンの例を図7により説明する。
同図では、ブラック(K)のレジストパターン110Kとシアン(C)のレジストパターン110Cの例が示されている。
各レジストパターン110K、110Cは、それぞれ転写ベルト120の走行方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に伸びる直交線分111K、111Cとこれと45°の角度をなす傾斜線分112K、112Cにより形成される。
図においてレジストパターン110Kと110Cとの主走査方向における相対的な位置ずれ量は、反射型の光学センサ(以下、「レジストセンサ」という。)100の検出ラインからレジストパターン110Kの直交線分111Kと傾斜線分112Kとの交点の位置までの距離a と、同じく検出ラインからレジストパターン110Cの直交線分111Cと傾斜線分112Cとの交点の位置までの距離bとの差(a−b)で表せるが、傾斜線分112K、112Cは直交線分111K,111Cに対して45°の角度で形成されているので、各レジストパターンの主走査方向の位置情報としてのa、bは、それぞれ各レジストパターン110K、110Cの検出ライン上の直交線分と傾斜線分の間隔a’、b’と等しい。
したがって、レジストパターン110Kと110Cとの主走査方向の相対的な位置ずれ量(a−b)は、それぞれの副走査方向における検出量の差(a’−b’)で表すことができる。他の、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の主走査方向における相対的な位置ずれ量も同様にして検出される。
特開平11−84978号公報
しかしながら、上記主走査方向位置ずれ検出用のレジストパターンは、転写ベルト120等が正規のシステム速度で動作することを前提として、その画像データが予め作成されているのであって、たとえば転写ベルト120に速度変動などがあると、形成される各色のレジストパターンの形状が変形し、そのため上記副走査方向検出量a’、b’に誤差が生じて正確な主走査方向の位置ずれ量を求めることができないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な方法により主走査方向における適正な色ずれ補正が可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、画像データに基づき異なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、それぞれの作像手段で作像された画像を副走査方向に移動する転写対象に多重転写することにより画像を形成する画像形成装置であって、前記各作像手段を制御して、各色について、第1のマークと、主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンと、第2のマークとを、前記対象の移動方向に沿って、この順に形成させるパターン形成制御手段と、通過する各色ごとの前記第1のマーク、レジストパターンおよび第2のマークを検出する検出手段と、前記各色のレジストパターンの検出結果から、各色ごとのレジストパターンの主走査方向における相対的な位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得手段と、各色について、第1と第2のマークの検出結果からその検出の時間差を求め、当該検出時間差に対する正規の検出時間差を示す基準時間の比率に基づき、対応する色のレジストパターンの相対的な位置ずれ量を補正する位置ずれ量補正手段と、前記補正された各色の相対的な位置ずれ量に基づき、主走査方向における色ずれが画像形成動作において生じないように補正する画像形成補正手段とを備え、前記主走査方向における位置ずれ量を検出するための各色のレジストパターンは、前記転写対象の移動方向と直交する第1の線分と、この第1の線分と非平行な第2の線分とを含むことを特徴とする。
実際に検出手段により検出された各色ごとの第1と第2のマークの検出の時間差と、その正規の検出時間差を示す基準時間との比率は、その間の転写対象等の速度変動要因を反映しているので、これらに基づいて各色のレジストパターンにより検出された主走査方向における相対的な位置ずれ量を補正することにより、より適正な色ずれ補正が行える
また、前記主走査方向における位置ずれ量を検出するための各色のレジストパターンは、前記転写対象の移動方向と直交する第1の線分と、この第1の線分と非平行な第2の線分とを含むので、第1の線分と第2の線分の検出時間差に基づき、当該レジストパターンの主走査方向の位置に関する情報が取得でき、各色のレジストパターンの主走査方向における相対的な位置ずれ量を得ることができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、画像データに基づき異なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、それぞれの作像手段で作像された画像を副走査方向に移動する転写対象に多重転写することにより画像を形成する画像形成装置であって、前記各作像手段を制御して、各色について、第1のマークと、主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンと、第2のマークとを、前記対象の移動方向に沿って、この順に形成させるパターン形成制御手段と、通過する各色ごとの前記第1のマーク、レジストパターンおよび第2のマークを検出する検出手段と、前記各色のレジストパターンの検出結果から、各色ごとのレジストパターンの主走査方向における相対的な位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得手段と、各色について、第1と第2のマークの検出結果からその検出の時間差を求め、当該検出時間差に対する正規の検出時間差を示す基準時間の比率に基づき、対応する色のレジストパターンの相対的な位置ずれ量を補正する位置ずれ量補正手段と、前記補正された各色の相対的な位置ずれ量に基づき、主走査方向における色ずれが画像形成動作において生じないように補正する画像形成補正手段とを備え、前記パターン形成制御手段は、主走査方向における位置ずれ量を検出するための各色のレジストパターンを形成する際に、前記主走査方向における色ずれ量の補正以外の画像安定化処理のためのパターンを、前記レジストパターンの形成範囲の、転写対象移動方向上流側と下流側に各色ごとに形成し、それらのうち上流側のいずれかと下流側のいずれかのパターンが、それぞれ前記第1と第2のマークを兼ねていることを特徴とする
のようにすれば、消費するトナーの量を節約することができる。
ここで、前記第1と第2のマークとして、前記画像安定化処理のためのパターンのうち、前記主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンを挟んで、その間の距離が一番大きなパターンが各色ごとに選択されることが望ましい。このようにすれば、第1と第2のマーク間の距離が大きくとれ、その間に生じる局所的な速度変動を多く反映した補正量を得ることができるからである。
また、ここで前記各色の第1と第2のマークは、転写対象の移動方向と直交する線分もしくはエッジを含むことが望ましい。
このようにすれば、第1と第2のマークの転写対象への形成位置が、主走査方向に多少ずれても副走査方向の検出時間差に影響がないからである。
また、前記転写対象は、無端状の転写ベルトであって、各色における前記第1と第2のマーク間の、前記主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンを挟んだ距離の最大値が、前記転写ベルトの周長以内であることが望ましい。
また、本発明は、上記画像形成装置で実行される色ずれ補正方法であってもよい。これによっても、上記画像形成装置と同一の効果が得られる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)を例にして説明する。
[複写機の全体構成]
図1は、複写機1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、複写機1は、スキャナ部2とプリンタ部3とから構成され、原稿画像を読み取ってその画像データに基づいて記録シートに画像を形成するコピージョブ、外部端末からネットワークを介して送られて来た画像データに基づいて記録シートに画像を形成するプリントジョブ、画像データを外部に送信する送信ジョブ等を実行可能な、いわゆる多機能複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)と呼ばれるものである。
スキャナ部2は、セットされた原稿の画像を読み取って画像データを得る公知の装置である。プリンタ部3は、電子写真方式等により画像を形成するものであり、画像プロセス部4と、給紙部5と、定着部6および制御部7を備えている。
画像プロセス部4は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およびブラック(K)の各再現色のそれぞれに対応する作像ユニット10Y,10M,10C,10Kと、光学ユニット11と、中間転写ベルト12などを備える。
中間転写ベルト12は、駆動ローラ31と、従動ローラ32と、テンションローラ33に張架されており、矢印B方向に循環駆動される。
作像ユニット10Y〜10Kは、中間転写ベルト12に対向してベルト走行方向上流側から下流側に沿って所定間隔で直列に配置されている。
作像ユニット10Yは、像担持体としての感光体ドラム21と、その周囲に配設された帯電部22と、現像部23と、中間転写ベルト12を挟んで感光体ドラム21と対向する一次転写ローラ24と、クリーナ25などを備えている。この構成は、他の作像ユニット10M〜10Kについて同様であり、そられについては符号を省略している。
光学ユニット11は、プリントヘッド26、4つの反射ミラー27などを備える。プリントヘッド26は、ここでは図示していないが、再現色用として4個のレーザダイオードと、各レーザダイオードから出射されるレーザビームを偏向して感光体ドラム21Y〜21Kの表面を主走査方向に露光走査させるためのポリゴンミラーや走査レンズ等を備える。
プリントヘッド26から出力される4本のレーザビームは、それぞれ対応する反射ミラー27により反射される。これにより感光体ドラム21Y〜21K表面が露光走査される。
給紙部5は、記録シートSを収容する給紙カセット41,42、給紙カセット41,42内の記録シートSを1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ43,44、繰り出された記録シートSを搬送する搬送ローラ対45、二次転写位置48に記録シートSを送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対46と、二次転写位置48において中間転写ベルト12を挟んで駆動ローラ31に圧接される二次転写ローラ47などを備えている。
定着部6は、ヒータ(不図示)を備え、所定の定着温度に維持される。
このような構成において、コピー等のジョブの実行指示を受け付けると、スキャナ部2により原稿画像の読み取りが開始され、読み取られた画像データが順次、制御部7に送られる。
制御部7は、受信した画像データを各再現色の画像データに変換し、位置ずれ補正のための必要な画像補正を施した後、各色毎にレーザダイオードの駆動信号を生成する。生成された駆動信号により光学ユニット11の各レーザダイオードが駆動され、レーザビームが出射される。
作像ユニット10Y〜10Kでは、矢印A方向に回転する感光体ドラム21Y〜21Kがクリーナ25Y〜25Kにより清掃された後、帯電部22Y〜22Kにより一様に帯電され、帯電された感光体ドラム21Y〜21Kの表面が光学ユニット11からのレーザビームにより露光されて潜像が形成される。形成された潜像は、現像部23Y〜23Kによってトナーにより現像される。
一次転写ローラ24Y〜24Kには、一次転写電圧が印加されており、現像された各色トナー像は、一次転写ローラ24Y〜24Kの電界の作用により感光体ドラム21Y〜21Kから中間転写ベルト12上に一次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト12上の同位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト12上の各色トナー像は、中間転写ベルト12の走行により二次転写位置48に移動する。
中間転写ベルト12上への各色トナー像の移動タイミングに合わせて、給紙部5からは、制御部7により選択された給紙カセットから記録シートSがタイミングローラ対46を介して給送されて来ており、その記録シートSは、循環駆動される中間転写ベルト12と二次転写ローラ47の間に挟まれて搬送される。二次転写位置48において二次転写ローラ47による電界の作用により静電的に中間転写ベルト12上の各色トナー像が一括して記録シートSに二次転写される。なお、二次転写ローラ47は不図示の駆動機構により、二次転写時以外は中間転写ベルト12に当接しないようになっている。多重転写時に中間転写ベルト12への負荷をなくして、その速度変動できるだけ低減するためである。
二次転写位置48を通過した記録シートSは、定着部6に搬送され、ここでトナー像が加熱、加圧されて記録シートSに定着された後、排出ローラ対51により機外に排出され、排紙トレイ52に収容される。
なお、例えばブラックだけの画像形成をするモノクロモードの場合には、ブラックの作像ユニット10Kだけが駆動されてブラックのトナー像が中間転写ベルト12に一次転写され、そのトナー像が記録シートSに二次転写される動作が実行される。
スキャナ部2の前面の操作しやすい位置には、操作パネル8が設けられている。操作パネル8には、コピー枚数を入力するためのテンキー、コピー開始を指示するためのコピースタートキー、画像形成モードを選択するためのキーに加えて、複写機1の状態などを示すメッセージ画面が表示されるタッチパネル式の液晶表示部が備えられている。
また、作像ユニット10Kよりも中間転写ベルト12のベルト走行方向において下流側かつ二次転写位置48よりも上流側の位置には、中間転写ベルト12の表面と対向するようにしてレジストセンサ34が配設されている。
このレジストセンサ34は、発光ダイオードなどの発光素子とフォトダイオードなどの受光素子を内蔵した反射型の光学センサである。これにより中間転写ベルト12表面に形成されたレジストパターン等(後述の図3、図6参照)が検出される。
(2)制御部7の構成
次に、図2を参照して上記制御部7の構成を説明する。
同図2に示すように、制御部7は、CPU71、画像処理部72、画像メモリ73、位置ずれ補正部74、レーザダイオード駆動部75、RAM76、ROM77、EEPROM78などから構成される。
画像処理部72は、原稿をスキャンして得られたR,G,Bの電気信号をそれぞれ変換して多値デジタル信号からなる画像データを生成し、さらにシェーディング補正やエッジ強調処理などの補正を施した後、Y,M,C,Kの再現色の画像データを生成する。そして、各再現色の画像データは、画像メモリ73に出力され、各色ごとに格納される。
位置ずれ補正部74は、CPU71からの指示に従って、画像データの画素ごとのメモリアドレスを、後述の色ずれ補正量に応じて変更し、補正画像を生成する。
レーザダイオード駆動部75は、上記補正画像の画像データに基づき各レーザダイオードを駆動する。
RAM76は、各種の制御変数および操作パネル8から設定されたコピー枚数やコピーモードなどを一時記憶する。
ROM77には、スキャナ部2におけるスキャン動作やプリンタ部3における画像形成動作に関する制御プログラムおよび後述する位置ずれ検出動作に関する制御プログラムのほか、各再現色のレジストパターンの印字用データや上記の基準色を特定するためのプログラムおよび画像の位置ずれ補正のためのプログラムなどが格納されている。
EEPROM78は、後述する位置ずれ検出動作に基づき、CPU71によって検出された位置ずれ量が格納される。なお、このEEPROM78は、その他の不揮発性メモリ、例えば、電池でバックアップされたSRAMなどでもよい。
CPU71は、レジストセンサ34や各種センサの入力を受ける一方、ROM77から必要なプログラムを読み出して、画像処理部72でのデータ処理や、画像メモリ73における画像データの書込み/読出し、並びに後述する色ずれ補正量取得処理において得られた、Y、M、C、K各色の相対的な色ずれ補正量を算出し、これらのデータをEEPROM78に格納する。
また、色ずれ補正を実行する際に、上記色ずれ補正量のデータをEEPROM78から読み出し、これにより位置ずれ補正部74に対し、基準色(ブラック)以外の色の画像データのメモリアドレスを変更させる。
さらに、スキャナ部2、プリンタ部3をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑な複写動作を実行させる。
なお、CPU71は、不図示のLANカードを介してLANに接続されており、外部の端末から発行されたプリントジョブを受信してプリンタ部3に実行させるようになっており、複写機1がネットワークプリンタとしても機能するように構成されている。
(3)レジストパターンの形成と色ずれ量の演算
図3は、色ずれ補正量取得処理の際に中間転写ベルト12上に形成されるレジストパターン群の例を、図1のD方向から見たときの図である。
レジストパターン群561〜563および566〜568は、副走査方向における色ずれ量を検出するためのものであり、ぞれぞれ、副走査方向(中間転写ベルト12の走行方向)に直交する線分がK、C、M、Yの順に形成されてなる。レジストパターン群564、565は、それぞれ副走査方向に直交する線分(直交線分)と画像データ上これに45°の角度をなすように形成された傾斜線分からなる「逆V」状のレジストパターンが、K、C、M、Yの順に形成されてなる。
これらのレジストパターンの印字用データは、中間転写ベルト12の速度変動などの外部要因がなく転写画像に色ずれが発生しない理想的な状態において、直交線分同士が副走査方向に所定の等しい間隔で形成され、かつ、直交線分と傾斜線分が45°の角度をなすように、予めROM77(図2参照)に格納されている。
中間転写ベルト12上に形成されたレジストパターン群561〜568は、中間転写ベルト12の回動と共に、レジストセンサ34により図の一点鎖線の検出ラインL上でそれぞれ検出され、その検出信号がCPU71に送出される。
CPU71は、内部にクロック発生回路を備えており、各レジストパターン検出時におけるクロック数をRAM76に格納し、これらの値の差分(以下、「検出時間差」という。)により主走査方向および副走査方向における各色の色ずれ量がそれぞれ演算により求められる。
(主走査方向における色ずれ量演算)
例えば、レジストセンサ34によるブラックのレジストパターン564Kの直交線分と傾斜線分の検出時間差をΔTk1とすると、この値は、上記RAM76に格納された当該線分の検出時刻を示すクロック数の差分により求めることができる。
従来技術でも説明したようにこの検出時間差ΔTk1は、当該レジストパターン564Kの主走査方向における位置を示す情報となるが、中間転写ベルト12や感光体ドラムなどの駆動系の諸要因(以下では、単に「機械的変動要因」という。」)に起因して、中間転写ベルト12上に規定通りの形状に形成されていなければ、上記ΔTk1はレジストパターン564Kの主走査方向における正しい位置情報を示していないことになる。
そこで、本実施の形態においては、当該主走査方向色ずれ検出用のレジストパターン群564、565よりも副走査方向上流に形成された副走査方向色ずれ検出用レジストパターン群561〜563のうち最初に形成されたブラックのレジストパターン561Kと、レジストパターン群564、565よりも副走査方向下流側に形成された副走査方向色ずれ検出用レジストパターン群566〜568のうち、最後に形成されたレジストパターン群568におけるブラックのレジストパターン568Kとの検出時間差ΔTwkを算出し、上記機械的変動要因がない理想的な状態で中間転写ベルトにパターン561Kとパターン568Kが形成された場合の正規の検出時間差(以下、「基準時間」ともいう。)ΔTskとの比Rsk(=ΔTsk/ΔTwk)を求める。
なお、各レジストパターンは、予め決められた規定のクロック数ごとに感光体ドラムに書き込まれるようにCPU71により制御されており、上記基準時間ΔTskは、レジストパターン561Kからレジストパターン568Kまで各規定のクロック数の総和として予め求められてROM77内に格納されている。
このように求められた比Rskの値は、上記機械的変動要因の蓄積により生じたレジストパターン561K、568K間距離の、理想的な条件下における同レジストパターン間の正規の距離に対する拡大倍率もしくは縮小倍率(以下、副走査方向倍率」という)の逆数を意味しており、これを補正係数として、上記ΔTk1に乗じることにより、レジストパターン564Kの主走査方向の位置をより正しく反映した位置情報を得ることができるものである。
以下、本明細書において、一部の検出時間差の補正のため、それを含む広い範囲での副走査方向倍率により補正する補正方法を「全体倍率補正」と呼ぶ。
このような全体倍率補正を、主走査方向色ずれ補正用のレジストパターン群564、565の他の各レジストパターンの直交線分と傾斜線分の検出時間差についても実行し、補正後の値同士の差分を求めることにより、より正確な主走査方向における相対的色ずれ量を得ることができる。
(副走査方向における色ずれ量演算)
また、レジストパターン群562、563、566〜568の検出値により副走査方向における色ずれ量演算処理が行われるが、本実施の形態における副走査方向の色ずれ量の検出は公知の方法による。
例えば、各副走査方向のレジストパターンも所定のクロック間隔で中間転写ベルト12上に印字するように制御部7により制御されており、当該正規のクロック間隔と、実際の各色のレジストパターン間の検出時間差を比較してその差分を各色の相対的色ずれ量とすればよい。
なお、副走査方向における色ずれ量の演算においては、上述の主走査方向の色ずれ量の検出の場合のような全体倍率補正を特に行う必要性はないと考えられる。仮に、上記機械的変動要因により副走査方向における印字間隔の倍率変化が生じていたとしても、実際に画像を形成する際にもほぼ同じ条件で生じる蓋然性が高いからであり、それにもかかわらず、倍率補正をしてしまうと却って色ずれが拡大してしまうおそれがあるからである。
(4)色ずれ補正量取得処理の制御内容
以下、制御部7で実行される色ずれ補正量取得処理の制御内容を図4、図5のフローチャートに基づき説明する。
図4において、まず、色ずれ補正量を更新すべきタイミングであるか否かを判定する(ステップS1)。
この色ずれ補正量の更新のタイミングは、当該色ずれ補正量を新たに求める必要が生じたか否かで判定され、より具体的には、(a)複写機の起動時のほか、(b)モノクロモードからカラーモードへの切換え時、(c)前回の色ずれ補正からの経過時間が所定値以上になったとき、(d)作像ユニットなどの交換後、前扉などを閉じたとき、(e)スリープモード(節電モード)からの復帰時、および(f)環境温度、湿度などの極端な変化などのイベントが発生したときに、色ずれ補正量の更新が必要であると判定される。なお、これらの個々のイベントの発生の有無を検出する構成自体は公知であり、また当業者であれば容易に考案できるので、ここでは特に説明しない。
ステップS1で色ずれ補正のタイミングであると判断された場合には、ROM77から各レジストパターンの印字用データを読み出して、図3に示すようなレジストパターン群を中間転写ベルト12の走行方向に沿って形成する(ステップS1:YES、ステップS2)。
レジストセンサ34は、その検出位置を通過する各レジストパターンの線分を検出ラインLに沿って検出して、その検出信号をCPU71に送信する(ステップS3)。
CPU71は、当該検出信号に基づき、内部のクロック発生回路から発生するクロックのカウント値を当該線分の検出時刻としてRAM76内に一旦格納する。なお、検出した順番により検出時刻と検出した線分との対応が分かる。例えば、図3においてレジストパターン564K直交線分の検出時刻は、13番目に検出された時刻が対応する。この際、検出する線分を特定する識別子を順に登録したテーブルをRAM76内に予め作成しておいて、当該テーブルに検出時刻を順番に格納するようにしてもよい。
そして、上記検出時刻のデータに基づき、主走査方向の色ずれ量演算処理を実行する(ステップS4)。
図5は、当該主走査方向の色ずれ量演算処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、各主走査方向の色ずれ検出用のブラックのレジストパターン564の垂直線分と傾斜線分の検出時間差ΔTk1、ΔTc1、ΔTm1、ΔTy1を求める(図3参照)(ステップS41)。
次に、レジストパターン群561と568の対応する色のレジストパターン561Kと568K、561Cと568C、561Mと568M、561Yと568Yの検出時刻を読み出して、その検出時間差ΔTwk、ΔTwc、ΔTwm、ΔTwyを求める(ステップS42)。
その後、ROM77から、上記レジストパターン群561と568の対応する色のレジストパターンの予め設定された描画タイミングの正規の検出時間差(基準時間)ΔTsk、ΔTsc、ΔTsm、ΔTsyを読み出して、各色ごとの補正係数Rsk(=ΔTsk/ΔTwk)、Rsc(=ΔTsc/ΔTwc)、Rsm(=ΔTsm/ΔTwm)、Rsy(=ΔTsy/ΔTwy)を求める(ステップS43)。
上述したようにこの各補正係数Rsk、Rsc、Rsm、Rsyは、レジストパターン群561と568の対応する色のレジストパターン間で、正規にレジストパターンが形成された場合の検出時間差に対する倍率の逆数に相当するから、それぞれ対応する色のΔTk1、ΔTc1、ΔTm1、ΔTy1に乗じて全体倍率補正し、ΔTk2、ΔTc2、ΔTm2、ΔTy2を求めることにより、主走査方向の色ずれ検出用のレジストパターンの主走査方向位置をより正確に指標する数値を得ることができる(ステップS44)。
通常、ブラックの画像を基準にして他の色の画像の色ずれが補正されるので、各ΔTc2、ΔTm2、ΔTy2とΔTk2との差分Hc、Hm、Hkを求めこれを主走査方向における適正な色ずれ補正量とする(ステップS45)。
なお、上記ではレジストパターン群564のみの検出値に基づき主走査方向の色ずれ量を算出したが、同様にして他のレジストパターン群565についても主走査方向の色ずれ量を求め、各色ごとの平均値を求めれば、より正確な色ずれ補正量を得ることができる。
また、図5のサブルーチンでは、ΔTk1、ΔTc1、ΔTm1、ΔTy1を全体倍率補正してから、それらの相対的な差分を求めたが、先にΔTk1、ΔTc1、ΔTm1、ΔTy1の相対的差分に対して全体倍率補正しても同じ結果が得られることはいうまでもない(本発明の請求項1の位置ずれ補正手段における「・・・、前記相対的な位置ずれ量を補正する」処理には、このいずれの処理も含まれるものである。)。
また、通常、レジストパターン群561と568のそれぞれにおいて形成される各色のレジストパターンは、同じ色の順序で、かつ、全て等間隔に描画されるようなタイミングで出力される場合がほとんどであり、この場合には、上記基準時間ΔTsk、ΔTsc、ΔTsm、ΔTsyは等しい値になる。
その後、図4のフローチャートにリターンする。
図4のステップS5では、副走査方向色ずれ量演算処理を行う。
具体的に、例えば、各副走査方向のレジストパターンを所定のクロック間隔ΔThsで中間転写ベルト12上に印字するように制御部7により制御し、レジストパターン群561においてK、C、M、Y間の実際の検出時間差が、それぞれΔThc、ΔThm、ΔThyとすれば、ΔThs−ΔThc、ΔThs−ΔThm、ΔThs−ΔThyを、それぞれブラックの画像に対する副走査方向色の位置ずれ量として求めればよい。
この各色の相対的位置ずれ量を他のレジストパターン群561〜563、566〜568についても求めて、各色ごとの平均値を求めれば、より正確な副走査方向における色ずれ量が得られ、これらの値がそのまま色ずれ補正量となる。
上記主走査方向の色ずれ補正量と副走査方向色ずれ補正量は、それぞれEEPROM78内に格納して更新される。これにより色ずれ補正量取得処理を終了し、複写機1の全体を制御するメインフローチャート(不図示)にリターンする。
EEPROM78に格納された各色ずれ補正量に基づき、上述したように位置ずれ補正部74により、画像メモリ73に格納されている各ページのC、M、Yの画像データの主走査方向および副走査方向のメモリアドレスを補正し、これらの画像の書き込み位置をブラックの画像の書き込み位置に合わせることにより色ずれがないカラー画像が再現されることになる。
なお、本実施の形態では、色ずれ補正量として時間(クロック数)が単位になっているので、感光体ドラムへの書き込み時に当該クロック数の間で読み出される画像データの画素分だけ、メモリアドレスが移動される。
もっとも、求められた色ずれ補正量に基づく画像の色ずれ補正の方法は上述のようなメモリアドレス変更の方法に限らず、感光体ドラムへの書き込み時において、副走査方向および主走査方向における感光体ドラムへの書き込み開始のタイミングをそれぞれの補正量だけずらす簡易な方法によって構わないし、あるいは両方を併用するような形でもよく、特に限定されない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、主走査方向の色ずれ検出用レジストパターンの副走査方向の上流側と下流側に形成された他のレジストパターン間の検出時間差ΔTwk、ΔTwc、ΔTwm、ΔTwyと、この間の正規の検出時間差(基準時間)ΔTsk、ΔTsc、ΔTsm、ΔTsyとの比率を補正係数Rsk、Rsc、Rsm、Rsyとして、各主走査方向の色ずれ検出時間差を補正(全体倍率補正)しているので、次のような効果が得られる。
(a)補正係数Rsk、Rsc、Rsm、Rsyは、中間転写ベルト12上に実際に形成されたパターンの検出によってなされるので、中間転写ベルト12の速度変動以外の要因を加味した補正が可能である。また、この各色ごとの補正係数は対応する色のレジストパターンの検出により求められるので、各色の作像ユニット固有もしくは各色の作像ユニットと中間転写ベルトとの個別の機械的変動要因をも反映したより正確な色ずれ量の補正が可能となる。
(b)各色ごとに形成されたわずか2個のレジストパターンの検出時間差を求めることにより補正係数を取得できるので、データ処理が容易である。また、色ずれ補正処理の都度に補正係数取得用のレジストパターンが中間転写ベルト12に形成されるので、中間転写ベルト12の使用時間の経過に伴う変形の影響を受けることなく、より正確な補正係数を求めることができる。
(c)他の副走査方向における色ずれ量検出用のレジストパターンの線分を上記補正係数を得るための検出用マークに兼用しているので、トナーの無駄遣いがない。
(d)他のハードの追加なしで制御のみによって的確な補正係数を求めることができる。
<変形例>
以上、本発明を種々の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を考えることができる。
(1)上記実施の形態においては、例えば、ブラックの主走査方向の色ずれ量を補正するに際し、形成されたパターンのうち副走査方向に一番離れているレジストパターン群561,568(図3)におけるブラックのレジストパターン561K、568K間の検出時間差に基づきブラックの補正係数Rskを求めた。このように同じブラック同士でも一番距離が大きなレジストパターン間の検出時間差を用いて補正係数Rskを算出したのは、できるだけ距離が長い方が、局所的な速度変動を含むより多くの機械的変動要因による変動量が反映されており、これを平均化することにより、より正確な補正が可能になると考えられるからである。このことは、他の色の補正係数についても同様である。
しかし、必ずしも、主走査方向色ずれ量検出用のレジストパターンを挟んで最大の距離を有する同色のレジストパターンを補正係数取得用のマークとしなくても、主走査方向の色ずれ量検出用のレジストパターンを挟み、これよりも副走査方向に幅が広い距離をもって形成された同色のパターンであればよい。また、場合によっては、一部の主走査方向の色ずれ量検出用のレジストパターンの直交線分を、当該色の補正係数取得用のマークに兼用してもよい。これにより、少なくともその間に存在する主走査方向色ずれ量検出用レジストパターン群の検出結果に対して、それよりも広い範囲の変動要因を反映した全体倍率補正が可能になり、一応の効果が得られるからである。
(2)また、レジストパターン以外の他のパターンを中間転写ベルト12上に形成して、これにより色ずれ補正以外の画像安定化処理も合わせて行う機種においては、そのようなパターン間の検出時間差を補正係数取得のためのマークとして用いても構わない。
ここで、画像安定化処理とは、複写機1による再現画像に安定した画質を維持するための処理を意味しており、上記の色ずれ補正もその一種であるが、他に次のような処理も含まれる。
(a)レーザ光量調整処理
光学ユニット11における各レーザの光量が最適になるように調整する処理である。
(b)最大濃度検出処理:
感光体ドラムや現像装置の電位が最適になるように調整する処理である。
(c)ガンマ検出処理:
再現画像に滑らかな階調特性が得られるように最適なガンマテーブルを選択するための処理である。
いずれも公知な処理なので、ここで詳説はしないが、それぞれの処理に必要な各色のパターンの印字用データが、ROM77内に格納されており、CPU71はこのデータを読み出して中間転写ベルト12上にパターンを形成させ、これをレジストセンサ34で検出した信号と、上記印字用データの濃度値などと比較してCPU71などにおいて必要な調整もしくは選択がなされる。
これらの画像安定化処理も、図4のステップ1での色ずれ補正量の更新と同じ判定基準により実行されるが、個々の安定化処理の必要に応じていくつかに分かれて実行されてもよい。
図6は、このような場合における中間転写ベルト12上へのパターン形成例を示すものである。
パターン群571は、レーザ光量調整用の各色のパターンからなり、パターン群572〜576は、上記実施の形態で説明した副走査方向または主走査方向の色ずれ量検出用のレジストパターンである。また、パターン群577は、最大濃度検出用の各色のパターン、パターン群578は、ガンマ検出用の各色のパターンである。
このような複数の種類の安定化処理用のパターンが形成された場合、各色について、例えば、副走査方向色ずれ量検出用のレジストパターン群572と最大濃度検出用のパターン群577の左側エッジ部(もしくは、その中心位置または右側エッジ部)との検出時間差を求めて、対応する基準時間との比から補正係数を求めてもよい。具体的に、例えばブラックについては、副走査方向色ずれ検出用のレジストパターン572Kと、最大濃度検出用の577Kのパターンの左側エッジ部との検出時間差を求め、この値とその基準時間との比により補正係数が求められる。
なお、ガンマ検出用のパターン群578を、補正係数取得用のマークとして兼用する場合には、各パターンの濃度の高い側のエッジ部(図6では各パターンの左側のエッジ)の検出時刻が当該マークの検出時刻として採用するのが望ましい。濃度の高いエッジの方が検出しやすいからである。
さらには、副走査方向にレジストパターン群564、565を挟んで、上記画像安定化処理の目的以外の補正係数取得専用のマークを形成しても構わない。この際、当該マークは、副走査方向に直交する線分もしくはエッジを含むのが好ましいのはいうまでもない。そのマークの主走査方向の形成位置がずれても、正確にその間の検出時間差を得ることができるからである。
なお、これらの複数種類の安定化処理のパターンを中間転写ベルト12に形成する場合、その副走査方向における全長が長くなるが、最長でも中間転写ベルト12の周長以内である方が望ましい。
これと同様に、安定化処理のパターンと別個に補正係数取得用のマークを所定のレジストパターン群の前後に形成する場合でも、その間の距離は、前記周長以内が望ましい。
(3)上記実施の形態における主走査方向の色ずれ検出用の「逆V」字型のレジストパターンの直交線分と傾斜線分は、45°の角度をなすようにしたが、このような形状に限られず、副走査方向に直交する直線部とこの直線と一定の角度をなす直線部が含まれておれば、三角関数を用いて副走査方向の検出時間差を主走査方向の位置情報に変換できる。
(4)本実施の形態における全体倍率補正の手法は、特に、局所的なあるいは微少な変動量が徐々に蓄積、もしくは徐々に減少していく場合に特に有効である。このような変動量として例えば、中間転写ベルト12と駆動ローラ31の周面での微少なずれや、作像ユニットにおける感光体ドラムの周速と中間転写ベルト12の走行速度の微少な速度差などが挙げられる。
これらの局所的、あるいは微少な変動量は、実際には検出するのが困難であり、本実施の形態によれば、できるだけ間隔の大きなパターン間の検出時間差で上記補正係数を求めることにより、これらの局所的あるいは微少な変動量の総和を検出してその平均値を取ることができるので、これにより満足できるレベルの色ずれ量補正を実行することが可能となるものである。
なお、上記実施の形態では、駆動ローラ31や感光体ドラムの偏心による周期的な速度変動については特に述べていないが、これらの周期的変動への対策としてすでに多くの技術が公知であり、例えば駆動ローラの周長の幅だけ副走査方向に同種類のレジストパターン群を複数形成して、それぞれによって得られた色ずれ補正量を平均することにより当該駆動ローラによる周期的変動が相殺された色ずれ補正量が得られる。しかし、周期的ではなく徐々に蓄積していく変動量に対しては、そのような方法でも補正しきれず、やはり上述の全体倍率補正が効果的に適用されるものである。
(5)上記実施の形態では、フルカラーのタンデム型複写機について説明したが、本発明は、複写機に限らず、レーザプリンタなど、各再現色のレジストパターンを転写ベルトなどの転写対象に形成して、これらの位置ずれ量を検出し、当該位置ずれ量に基づいて画像書き込み位置を補正して色ずれを防止する画像形成装置全般に適用可能である。
本発明は、色ずれ補正の機能を備えたタンデム型の画像形成装置として好適である。
本発明の実施の形態に係る複写機の構成を示す図である。 上記複写機の制御部の構成を示すブロック図である。 中間転写ベルト上に形成されるレジストパターンの例を示す図である。 上記制御部で実行される色ずれ補正量取得処理の内容を示すフローチャートである。 図4のステップS4の主走査方向の色ずれ量演算処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 中間転写ベルト上に形成される別のレジストパターンの例を示す図である。 主走査方向の色ずれ量検出用のレジストパターンにおける主走査方向の相対的色ずれ量の算出原理を説明するための図である。
符号の説明
1 複写機
2 スキャナ部
3 プリンタ部
4 画像プロセス部
5 給紙部
6 定着部
7 制御部
10Y,10M,10C,10K 作像ユニット
12 中間転写ベルト
71 CPU
72 画像処理部
73 画像メモリ
74 位置ずれ補正部
75 レーザダイオード駆動部
76 RAM
77 ROM
78 EEPROM

Claims (7)

  1. 画像データに基づき異なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、それぞれの作像手段で作像された画像を副走査方向に移動する転写対象に多重転写することにより画像を形成する画像形成装置であって、
    前記各作像手段を制御して、各色について、第1のマークと、主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンと、第2のマークとを、前記対象の移動方向に沿って、この順に形成させるパターン形成制御手段と、
    通過する各色ごとの前記第1のマーク、レジストパターンおよび第2のマークを検出する検出手段と、
    前記各色のレジストパターンの検出結果から、各色ごとのレジストパターンの主走査方向における相対的な位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得手段と、
    各色について、第1と第2のマークの検出結果からその検出の時間差を求め、当該検出時間差に対する正規の検出時間差を示す基準時間の比率に基づき、対応する色のレジストパターンの相対的な位置ずれ量を補正する位置ずれ量補正手段と、
    前記補正された各色の相対的な位置ずれ量に基づき、主走査方向における色ずれが画像形成動作において生じないように補正する画像形成補正手段と
    を備え
    前記主走査方向における位置ずれ量を検出するための各色のレジストパターンは、前記転写対象の移動方向と直交する第1の線分と、この第1の線分と非平行な第2の線分とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像データに基づき異なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、それぞれの作像手段で作像された画像を副走査方向に移動する転写対象に多重転写することにより画像を形成する画像形成装置であって、
    前記各作像手段を制御して、各色について、第1のマークと、主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンと、第2のマークとを、前記対象の移動方向に沿って、この順に形成させるパターン形成制御手段と、
    通過する各色ごとの前記第1のマーク、レジストパターンおよび第2のマークを検出する検出手段と、
    前記各色のレジストパターンの検出結果から、各色ごとのレジストパターンの主走査方向における相対的な位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得手段と、
    各色について、第1と第2のマークの検出結果からその検出の時間差を求め、当該検出時間差に対する正規の検出時間差を示す基準時間の比率に基づき、対応する色のレジストパターンの相対的な位置ずれ量を補正する位置ずれ量補正手段と、
    前記補正された各色の相対的な位置ずれ量に基づき、主走査方向における色ずれが画像形成動作において生じないように補正する画像形成補正手段と
    を備え、
    前記パターン形成制御手段は、主走査方向における位置ずれ量を検出するための各色のレジストパターンを形成する際に、前記主走査方向における色ずれ量の補正以外の画像安定化処理のためのパターンを、前記レジストパターンの形成範囲の、転写対象移動方向上流側と下流側に各色ごとに形成し、それらのうち上流側のいずれかと下流側のいずれかのパターンが、それぞれ前記第1と第2のマークを兼ねていることを特徴とする画像形成装置
  3. 前記第1と第2のマークとして、前記画像安定化処理のためのパターンのうち、前記主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンを挟んで、その間の距離が一番大きなパターンが各色ごとに選択されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記各色の第1と第2のマークは、転写対象の移動方向と直交する線分もしくはエッジを含むことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記転写対象は、無端状の転写ベルトであって、
    各色における前記第1と第2のマーク間の、前記主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンを挟んだ距離の最大値が、前記転写ベルトの周長以内であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 画像データに基づき異なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、それぞれの作像手段で作像された画像を副走査方向に移動する転写対象に多重転写することにより画像を形成する画像形成装置で実行される色ずれ補正方法であって、
    前記各作像手段を制御して、各色について、第1のマークと、主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンと、第2のマークとを、前記対象の移動方向に沿って、この順に形成させるパターン形成ステップと、
    通過する各色ごとの前記第1のマーク、レジストパターンおよび第2のマークを検出する検出ステップと、
    前記各色のレジストパターンの検出結果から、各色ごとのレジストパターンの主走査方向における相対的な位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得ステップと、
    各色について、第1と第2のマークの検出結果からその検出の時間差を求め、当該検出時間差に対する正規の検出時間差を示す基準時間の比率に基づき、対応する色のレジストパターンの相対的な位置ずれ量を補正する位置ずれ量補正ステップと、
    前記補正された各色の相対的な位置ずれ量に基づき、主走査方向における色ずれが画像形成動作において生じないように補正する画像形成補正ステップと
    を備えており、
    前記パターン形成ステップで形成される主走査方向における位置ずれ量を検出するための各色のレジストパターンは、前記転写対象の移動方向と直交する第1の線分と、この第1の線分と非平行な第2の線分とを含むことを特徴とする色ずれ補正方法。
  7. 画像データに基づき異なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、それぞれの作像手段で作像された画像を副走査方向に移動する転写対象に多重転写することにより画像を形成する画像形成装置で実行される色ずれ補正方法であって、
    前記各作像手段を制御して、各色について、第1のマークと、主走査方向における位置ずれ量を検出するためのレジストパターンと、第2のマークとを、前記対象の移動方向に沿って、この順に形成させるパターン形成ステップと、
    通過する各色ごとの前記第1のマーク、レジストパターンおよび第2のマークを検出する検出ステップと、
    前記各色のレジストパターンの検出結果から、各色ごとのレジストパターンの主走査方向における相対的な位置ずれ量を取得する位置ずれ量取得ステップと、
    各色について、第1と第2のマークの検出結果からその検出の時間差を求め、当該検出時間差に対する正規の検出時間差を示す基準時間の比率に基づき、対応する色のレジストパターンの相対的な位置ずれ量を補正する位置ずれ量補正ステップと、
    前記補正された各色の相対的な位置ずれ量に基づき、主走査方向における色ずれが画像形成動作において生じないように補正する画像形成補正ステップと
    を備えており、
    前記パターン形成ステップにおいて、主走査方向における位置ずれ量を検出するための各色のレジストパターンを形成する際に、前記主走査方向における色ずれ量の補正以外の画像安定化処理のためのパターンを、前記レジストパターンの形成範囲の、転写対象移動方向上流側と下流側に各色ごとに形成し、それらのうち上流側のいずれかと下流側のいずれかのパターンが、それぞれ前記第1と第2のマークを兼ねていることを特徴とする色ずれ補正方法。
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