JP4904208B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Description
走査露光により感光体上に作成された静電潜像は、その後、トナーによる現像、記録(転写)用紙への直接転写、或いは中間転写体を介する転写、および定着の各工程を経て、画像形成プロセスを完了する。
タンデム型では、各色成分の感光体にそれぞれ走査露光を行い、カラー合成を行うので、合成した各色成分画像間に位置ずれや濃度変動が生じ易く、これらのずれや変動が起きないように、画像形成工程を管理する必要がある。このために、各色成分の画像形成系の状態を検知し、状態変化に応じて画像形成条件や系を調整することにより、適正な画像出力を得る必要がある。
この方法では、例えば、印刷開始時に、計測された時間差によって、画素クロックの周波数を変更し、また、連続印刷においては、ページ間で計測された時間差によって、画素クロックの位相を変更することで主走査倍率を補正する、といった動作を行わせる。なお、連続印刷は、複数ページのプリント出力を要求するジョブに対し、ページごとに出力処理を終了させずに、一括して処理する制御により、出力を高速に行わせる動作を指す。
補正用パターンを形成し、画像形成系の状態を検知する上記の方法による従来例の1つは、系が適正に動作する場合、主・副走査方向に所定位置関係に形成される条件で各色の補正用パターンを転写紙の搬送ベルト或いは中間転写ベルトに形成し、補正用パターンに現れる所定位置からのずれ量から誤差を求める方法である。例えば、中間転写ベルト上の主走査方向における2箇所の検出位置に主走査、副走査それぞれの方向のずれ量を検出し得る補正用のパターン列を形成する方式を採用したものとして、下記特許文献2を例示することができる。
これは、このずれ補正を行うために、補正用パターンを中間転写ベルト等に形成し、このパターンの位置を検知手段で検知し、位置ずれ補正量を求めるという一連の処理を、用紙に形成する画像とは別の動作として行う必要があり、連続印刷が求められる高速化の妨げになるからである。
なお、補正用パターンを用いるずれ補正に関して記載した上記特許文献2には、ずれ補正動作の開始条件を設定可能とすることが記述されているが、連続印刷におけるページ間で行う補正動作は、課題としていないので、上記の問題を解決するための手段を提案するものではない。
本発明は、所謂タンデム型のカラー画像形成装置における画像形成系の補正動作における上記した従来技術の問題に鑑みてなされたもので、その解決すべき課題は、連続してページ画像を形成する際に、各色成分画像間に生じる位置ずれ、主走査倍率の変動等を無くす補正動作を、生産性が低下しないようにページ間で行うことにある。
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記制御手段は、ページ画像の連続動作を中断させるタイミングで画像の形成動作を停止させた後、前記位置合わせ制御を実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記制御手段は、ページ画像の連続動作を完了させた後、前記位置合わせ制御を実行することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記制御手段は、ページ画像の連続動作を中断させるタイミングで、画像の形成動作を停止させた後、前記位置合わせ制御を実行するモードと、ページ画像の連続動作を完了させた後、前記位置合わせ制御を実行するモードの制御動作を行い、前記色位置合わせ制御をいずれの動作モードで行うかを設定する手段を前記制御手段の制御下に備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、連続動作で形成するページ画像の枚数をカウントする枚数カウント手段を備えた請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、前記制御手段は、前記枚数カウント手段によりカウントした枚数を予め定めた閾値と比較し、当該閾値を超えていることを、ページ画像の形成動作を停止させる条件に加えることを特徴とする。
請求項6の発明は、周囲温度を検知する温度検知手段を備えた請求項1乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、前記制御手段は、前記温度検知手段によりページ画像の連続動作の開始時に検知した温度と光ビームの前記通過時間の検出時に検知した温度との間の差分を予め定めた閾値と比較し、当該閾値を超えていることを、ページ画像の形成動作を停止させる条件に加えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載された画像形成装置において、色成分画像の位置合わせ制御に用いる補正量は、新たに求めた補正量を次回の補正まで使用し続け、主走査倍率の補正に用いる補正量は、色成分画像の位置合わせ制御実行時或いはページ画像の連続動作の開始時に行った主走査倍率の補正で補正量をリセットし、リセット後は求めた補正量の累算値を使用することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5乃至7のいずれかに記載された画像形成装置において、前記枚数カウント手段によってカウントし、予め定めた閾値と比較する枚数は、色成分画像の位置合わせ制御実行時にカウント数をリセットし、リセット後のカウント数であることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6乃至8のいずれかに記載された画像形成装置において、ページ画像の連続動作を中断させ、色成分画像の位置合わせ制御を実行したときに、周囲温度の前記差分を導く開始時の検知温度を、色成分画像の位置合わせ制御を実行した直後の検知温度とすることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載された画像形成装置において、前記制御手段は、主走査倍率の補正量を予め定めた閾値と比較し、閾値を超えていることを確認してから、前記補正用パターン形成手段に対し、補正用パターンの形成動作を行わせることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載された画像形成装置において、前記補正用パターン形成手段が形成する補正用パターンを副走査方向のみの位置ずれ補正に用いるパターンとしたことを特徴とする。
請求項12の発明は、前記補正用パターン形成手段が形成する補正用パターンに基準濃度を与えることで、濃度補正に兼用するパターンとした請求項1乃至11のいずれかに記載された画像形成装置において、前記制御手段は、前記補正用パターン検出手段の検出結果をもとに各色成分画像の濃度変動を補正する補正量を求め、この補正量を用いて濃度補正の制御を実行することを特徴とする。
請求項13の発明は、主走査倍率の補正時に求めた主走査倍率の補正量に適用した前記閾値よりも大きな値を持つ第2の閾値を予め定めた請求項2に記載された画像形成装置において、前記制御手段は、主走査倍率の当該補正量を前記第2の閾値と比較し、この閾値を超えている場合に、前記位置ずれ補正量の閾値との比較結果に関らず、ページ画像の連続動作を中断させるタイミングで画像の形成動作を停止させた後、前記位置合わせ制御を実行することを特徴とする。
請求項14の発明は、これまでに求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量に適用した前記閾値よりも大きな値を持つ第2の閾値を予め定めた請求項2又は13に記載された画像形成装置において、前記制御手段は、各色成分画像間の当該位置ずれ補正量を前記第2の閾値と比較し、この閾値を超えている場合に、前記主走査倍率の補正量の閾値との比較結果に関らず、ページ画像の連続動作を中断させるタイミングで画像の形成動作を停止させた後、前記位置合わせ制御を実行することを特徴とする。
請求項15の発明は、コンピュータを請求項1乃至14のいずれかに記載された画像形成装置における前記制御手段として機能させるためのプログラムである。
請求項16の発明は、請求項15に記載されたプログラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体である。
また、位置合わせ制御の実行条件を適正化し、必要以上に制御を掛けることをなくすことで、処理速度を速め、生産性を向上することができる。
このタンデム型のカラー画像形成装置は、色成分ごとに設けた感光体上に主・副走査によって2次元像のLD(Laser Diode)光書込みをそれぞれ行う。
また、本実施形態では、各色成分の感光体ドラムが転写紙(記録用紙)を送る搬送ベルトの搬送方向に配列され、搬送ベルトにより搬送される転写紙上で各感光体から各色成分画像の転写を受ける際に、カラー画像の合成を行う形式の装置を例示する。ただ、感光体から転写紙に直接転写する方法に限らず、中間転写体を介して行う方法においても、本例と同様に実施することができる。
図1に示すように、画像記録媒体としての転写紙10を搬送する搬送ベルト8の移動方向に沿って上流から順に、カラー画像を構成する各色成分(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成する画像形成部1Y,1M,1C,1Kが一列に配置されている。
搬送ベルト8は、駆動回転する駆動ローラ9dと従動回転する従動ローラ9fとに巻回されたエンドレス(無端)のベルトであり、駆動ローラ9dにより図中の矢印A方向に回転駆動される。図2に示す斜視図は、搬送ベルト8と各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kの関係をさらに説明する図である。図2において、矢印Bは、搬送ベルト8の移動方向と直交する主走査方向を示し、矢印Cは、搬送ベルト8の移動方向と平行な副走査方向を示している。この図に示すように、各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kの主要部である感光体ドラム2Y,2M,2C,2Kは、矢印Bで示す主走査方向に平行な軸を有し、この軸周りの回転で、後述するドラム面の副走査が行われる。
第1の画像形成部(イエロー)1Yは、感光体ドラム2Yと感光体ドラム2Yの周囲に配置された帯電装置3Y、走査露光装置4Y、現像装置5Y、感光体クリーニング装置6Yから構成されている。なお、各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kは、形成するトナー画像が異なるだけで、同じ構成要素を備えているので、第1の画像形成部(イエロー)以外の色についての構成の説明は省略する。
感光面に形成された静電潜像は、現像装置5Yでイエローのトナーで現像され、感光体ドラム2Y上にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム2Yと搬送ベルト8上の転写紙とが接する位置(転写位置)で転写装置13Yによって転写され、転写紙10上にイエロー単色の画像を形成する。
このように、画像形成部1Yでイエローを転写された転写紙10は、搬送ベルト8によって次の画像形成部(マゼンタ)1Mに搬送される。ここでも、イエローにおけると同様に、感光体ドラム2M上にトナー像が形成され、形成されたトナー像(マゼンタ)は、画像形成部1Yでイエローを転写された転写紙4上に重ねて転写される。転写紙4は、さらに次の画像形成部(シアン)1C、さらに次の画像形成部(ブラック)1Kに搬送され、これまでに行われたと同様に、形成されたトナー像が転写・合成されて、カラー画像を形成してゆく。最後の画像形成部1Kを通過してカラー画像が形成された転写紙10は、搬送ベルト8から剥離され、定着器12にて定着された後、排紙される。
この実施形態で採り上げる各色成分画像に生じるずれは、各色成分の走査露光装置4Y,4M,4C,4Kにおける動作条件を調整することにより補正することができるずれを主とし、1つは、各色成分画像間の位置ずれであり、もう1つは、主走査倍率の変動によるずれである。
これらのずれは、下記の「各色成分画像間の位置ずれ補正」及び「主走査倍率の調整」それぞれに実施形態として示す補正方法或いは調整方法を用いることにより補正することができる。
位置ずれ補正用パターン(以下、単に「補正用パターン」という場合、このパターンを指す)の作成、補正用パターンの検知を通して、各色成分画像間の位置ずれの検出及びずれの補正を行う。
図3は、作成された補正用パターンとパターン検出装置の関係を示す図である。同図は、先に示した図2と同様の斜視図で、作成した補正用パターン201,203とパターン検出装置14,15が加えられている。
補正用パターン201,203は、各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kを実際に動作させて、各色成分画像間の位置ずれをそれぞれ検知するための形状を持つパターンとして、搬送ベルト8に形成される。各色の画像形成部1Y,1M,1C,1Kの持つ機器条件・特性の違いによって、各色のパターンが本来あるべき位置からずれるので、搬送ベルト8上の検出位置に設けたパターン検出装置14,15によってパターン位置のずれを検出し、動作状態を把握する。
なお、パターン検出装置14,15は、発光部及び受光部で構成される光反射型センサからなる。また、この実施形態では感光体から転写紙に直接転写する方法であるから、補正用パターンを搬送ベルト8に形成するが、中間転写体を介して行う方法の場合には、中間転写体に形成する。
また、この実施形態では、連続動作でページ画像を形成する際に、ページ画像の画像領域 I 1と画像領域 I 2 との間にできるスペースを利用して、補正用パターン201,203を形成する。
ページ画像間にできるスペースは、ページ画像を連続して形成する動作状態においても、転写紙の給紙動作の関係から必ず生じるので、ここを転写紙へ印刷しない補正用パターン201,203を形成するために有効利用することで、パターン作成を行わせるために、連続動作を中断しなくてもよくなり、印刷の生産性を上げることができる。
この補正用パターン201,203のセットを、ページ画像間に、色ごとに作成し、位置ずれパターン検出装置14,15で検出し、検出結果をもとに、位置ずれ量を算出する。図4に示す例では、基準色KのパターンPsは副走査方向に直交するエッジを有し、比較色Y,M,Cの1色のパターンPrは副走査方向に斜めに交わるエッジを有するので、パターン検出装置14,15は、これらのエッジの位置の変動を検知することで、主走査及び副走査の両方向の位置ずれ量を算出することができる。
位置合わせコントローラ45は、システムコントローラ46の制御下で、主に走査露光の動作を制御し(後記する図6の説明、参照)、位置合わせに必要な処理を行う。また、位置合わせコントローラ45は、この処理に用いるハードウェアとして、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)43及びRAM(Random Access Memory)44を有する。
位置合わせコントローラ45のCPUは、ROM43に格納された、制御プログラム及び制御用データに従って、ワークエリアにRAM44を使用して、制御動作を実行する。その中には、この位置ずれ補正及び後述する主走査倍率の調整等を行うために必要な後記の制御フローを実行することが含まれる。
また、位置合わせコントローラ45では、システムコントローラ46で算出された位置を基に、各色の位置ずれ量を算出し、位置ずれ補正量を算出する。位置ずれ補正量算出後の画像は新しく算出された補正量を反映した制御が各色成分の走査露光装置4Y,4M,4C,4Kに掛けられ、画像形成動作が行われる。
この実施形態における主走査倍率の調整方法は、光源からの走査光ビームを主走査線上の2ヶ所で検出し、検出時間の差分に基づき、画素クロックの周波数或いは位相を変更する方法による。
この方法は、連続動作でページ画像を形成する際でも、上記した「各色成分画像間の位置ずれ補正」のように、補正用パターンの形成が必要である、といった制約がないので、ページ間で主走査倍率の補正量を求め、調整を実行することができる。従って、本実施形態では、印刷開始時に、検出時間の差分に基づき主走査倍率を調整した後、ページ間で検出した差分をもとに、主走査倍率の補正量を求め、補正をする、という方法で実施することができる。
光ビームによる走査露光装置4の制御系は、感光体2の画像形成面上の所定位置に画像を書込むために、LDユニット34からの光ビームを偏向させるポリゴンミラー35の回転に同期して、LDによる画像書込みタイミングを制御する機能を有する。
走査露光装置4の主走査方向両端部に走査光ビームを検出する同期検知センサ(1)36と同期検知センサ(2)37が備わっている。LDユニット34からの光ビームは、ポリゴンミラー35によって主走査方向に振られ、fθレンズを透過した後、感光体ドラム2を挟んで走査光路上に設けたミラー(1)とミラー(2)によってそれぞれ反射され、反射された各光ビームはレンズ(1)とレンズ(2)によって集光されて、同期検知センサ(1)36と同期検知センサ(2)37にそれぞれ入射するように構成されている。
位置合わせコントローラ45では、スタート側同期検知信号XDETPの立ち下がりエッジからエンド側同期検知信号XEDETPの立ち下がりエッジまでのクロックをカウントし、時間を計測し、基準時間を定めるカウント値と比較し、差分を検出し、その差分に相当する補正量、即ち、画素クロックの位相を可変する補正データを生成する。システムコントローラ46を経由して、上記補正データを受取る画素クロック生成部31は、補正データに従いLD制御部32で用いる画素クロックの位相をシフトすることで、画像倍率を調整する。
補正用パターンを用いる各色成分画像間の位置ずれ補正は、補正用パターンの形成が必要であるといった制約があることから、従来では、電源ON時や省エネモードからの復帰時等において行う初期化の一環として、通常は実行しており、連続動作でページ画像を形成する際、ページ間で行うことはない。
このため、要求されたジョブによっては、連続動作の間に画質の低下が生じることは、否めない。そこで、本実施形態では、画質低下の生じることが予測される実行条件を定め、この実行条件をページ間でチェックし、実行条件を満たした場合に、連続動作で行っているページ画像の形成動作を停止させ、位置ずれを補正する位置合わせ制御(以下、単に「位置合わせ」という)を実行する。
従って、本実施形態の位置合わせの実行条件は、各色成分画像間の位置ずれを補正する制御を実行するか、否かである。この実行条件は、基本的には、画質低下の発生を予測し得る変量として、主走査倍率の補正量と、ページ間で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量の2つの補正値をとり、これらの変量に基づいて定める。
なお、この実施形態では、位置合わせの実行は、一旦、走査露光装置を止めて、装置に対する位置合わせの制御条件の設定を変更することであり、連続動作中のページ間で行える動作ではない。ただ、ずれ補正量を求めるまでの処理は、上記「各色成分画像間の位置ずれ補正」で説明したように、基本的に、連続動作中のページ間で行う。
以下に、実行条件に従って実行される位置合わせに係る実施形態として、「実施形態1」〜「実施形態11」を示す。
この実施形態は、連続動作でページ画像を形成する際に、ページ間で、主走査倍率の補正を行い、この動作に伴って、位置合わせの実行条件をチェックする動作に係る。
ここでは、基本的な実行条件のチェック方法として、主走査倍率の補正量と、ページ間で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量の2つの変量を実行条件として定めた閾値でチェックする方法を用いる。主走査倍率の補正量と各色成分画像間の位置ずれ補正量のいずれも閾値を超えている場合には、画質の低下が予測できるので、チェックの結果、この実行条件を満たす場合には、位置合わせの実行を要求し、ずれを補正する。
連続動作でページ画像を形成する際、システムコントローラ46は、各ページの印刷の開始を必要な動作部に指示し、その一環として、位置合わせコントローラ45に対し、主走査倍率の調整(以下、「倍率補正」という)の実行を指示する。この指示を受け、位置合わせコントローラ45は、図7のフローチャート(倍率補正 I )に示す制御動作を行う。
位置合わせコントローラ45は、倍率補正 I のフローの始めに、実行しようとしている倍率補正が印刷開始時の倍率補正であるか、否かを確認する(ステップS101)。
ここで、印刷開始時の倍率補正であれば(ステップS101-YES)、倍率補正を実行し、実行時に、主走査倍率の補正量の保存に用いるRAM44に記憶されている主走査倍率補正量Xsをリセット(0クリア)する(ステップS102)。
これらの処理を行った後、このフローを終了する。
次いで、加算された主走査倍率補正量Xsが、実行条件として予め定めた閾値Xt以上であるか、否かをチェックし(ステップS104)、閾値Xt以上でなければ(ステップS104-NO)、実行条件を満たさないので。このフローを終了する。
他方、閾値Xt以上であった場合(ステップS104-YES)、さらに、最新の位置ずれ検出で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量が実行条件として予め定めた閾値以上であるか、否かをチェックする(ステップS105)。なお、位置ずれ補正量は、システムコントローラ46で管理している最新に得た補正量を問い合わせて得る。
他方、主走査方向と副走査方向のどちらの位置ずれ補正量も閾値以上でなければ(ステップS105-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
なお、システムコントローラ46では、位置合わせコントローラ45からの位置合わせ実行要求を受信したら、位置合わせを実行するために、印刷(ページ画像の形成動作)を停止させる。本実施形態では、印刷の停止は、連続印刷動作を中断させるタイミングで行い、置合わせ終了後に印刷を再開する。
このように、本実施形態によると、主走査倍率の補正量と各色成分画像間の位置ずれ補正量のいずれも閾値を超えている場合を位置合わせの実行条件とすることで、ずれが大きくなり、画質が低下する前の段階で位置合わせを行い、ページ間で位置合わせ制御を行わなかった従来技術に比べ、高画質の出力を得ることができる。
この実施形態は、位置合わせの実行条件として、上記実施形態1に示した主走査倍率の補正量と各色成分画像間の位置ずれ補正量に付け加えて用いることにより、目的をより有効に達成し得る付加条件に係る。
ここに付加する実行条件は、経時的な要素を考慮したもので、1つは連続動作で形成するページ画像の枚数(以下、「印刷枚数」という)であり、もう1つは、周囲温度の変化である。
これらの要素は、いずれも各色成分画像間の位置ずれに影響を与えるファクタとしてとらえることができる。よって、これらの検知量が予め定めた閾値を超える場合を実行条件とすることで、位置合わせの実行の必要性をより適切に判断することが可能になる。
以下に、“印刷枚数”と“周囲温度の変化”について、それぞれ説明し、その後、これらを実行条件とした動作を図8に示すフローチャートに従って説明する。
位置合わせの実行条件の判断に用いる印刷枚数は、この実施形態では、連続印刷の枚数とする。
システムコントローラ46は、図5に示すように、印刷枚数カウンタ47で印刷枚数を管理しているので、位置合わせコントローラ45は、連続印刷の開始時に、倍率補正を実行するのに合わせて、印刷枚数カウンタ47のカウント値Psを記憶しておく。
位置合わせコントローラ45は、実施形態1に示した動作(図7のフローチャート、参照)でページ間の倍率補正を実行し、その後、主走査倍率の補正量及び各色成分画像間の位置ずれ補正量をもとに、実行条件をチェックする。
ここまでのチェックで実行条件を満足している場合、印刷枚数カウンタ47のカウント値Ppを取得し、連続印刷の開始時に得たカウント値Psとの差分、即ち連続印刷の枚数を求める。次いで、求めたPpとPsの差分が、実行条件として予め定めた閾値Pt以上であるか、否かをチェックする。
位置合わせコントローラ45は、チェックの結果、差分が閾値Pt以上である場合に、位置合わせの実行条件を満足するので、システムコントローラ46に位置合わせ実行要求を出力する。
以上が、位置合わせの実行条件に連続印刷の枚数を付加した場合の位置合わせコントローラ45の動作である。
位置合わせの実行条件の判断に用いる周囲温度の変化は、この実施形態では、連続印刷開始時からの温度変化とする。
位置合わせコントローラ45は、図5に示すように、機器の周囲温度を検知するために設けた温度センサ48の検知温度を取得できるようにしているので、連続印刷の開始時に、倍率補正を実行するのに合わせて、温度センサ48の検知温度Tsを記憶しておく。
位置合わせコントローラ45は、実施形態1に示した動作(図7のフローチャート、参照)でページ間の倍率補正を実行し、その後、主走査倍率の補正量及び各色成分画像間の位置ずれ補正量をもとに、実行条件をチェックする。
ここまでのチェックで実行条件を満足している場合、この時点における温度センサ48の検知温度Tpを取得し、連続印刷の開始時に得た検知温度Tsとの差分、この間の温度変化を求める。次いで、求めたTpとTsの差分が、実行条件として予め定めた閾値Tt以上であるか、否かをチェックする。
位置合わせコントローラ45は、チェックの結果、差分が閾値Tt以上である場合に、位置合わせの実行条件を満足するので、システムコントローラ46に位置合わせ実行要求を出力する。
以上が、位置合わせの実行条件に連続印刷開始時からの温度変化を付加した場合の位置合わせコントローラ45の動作である。
連続動作でページ画像を形成する際、システムコントローラ46は、各ページの印刷の開始を必要な動作部に指示し、その一環として、位置合わせコントローラ45に対し、倍率補正の実行を指示する。この指示を受け、位置合わせコントローラ45は、図8のフローチャート(倍率補正II)に示す制御動作を行う。
位置合わせコントローラ45は、倍率補正IIのフローの始めに、実行しようとしている倍率補正が印刷開始時の倍率補正であるか、否かを確認する(ステップS201)。
ここで、印刷開始時の倍率補正であれば(ステップS201-YES)、倍率補正を実行し、実行時に、主走査倍率の補正量の保存に用いるRAM44に記憶されている主走査倍率補正量Xsを0クリアする(ステップS202)。また、本実施形態では、印刷枚数と周囲温度の変化を実行条件に加えるので、このとき、印刷枚数カウンタ47のカウント値Psと温度センサ48の検知温度Tsを取得し、RAM44に記憶する(ステップS202)。
これらの処理を行った後、このフローを終了する。
次いで、加算された主走査倍率補正量Xsが、実行条件として予め定めた閾値Xt以上であるか、否かをチェックし(ステップS204)、閾値Xt以上でなければ(ステップS204-NO)、実行条件を満たさないので。このフローを終了する。
他方、閾値Xt以上であった場合、さらに、最新の位置ずれ検出で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量が実行条件として予め定めた閾値以上であるか、否かをチェックする(ステップS205)。なお、位置ずれ補正量は、システムコントローラ46で管理している最新に得た補正量を問い合わせて得る。
ここで、主走査方向と副走査方向のどちらの位置ずれ補正量も閾値(下記Xpat,Ypat)以上でなければ(ステップS205-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
ここで、差分が閾値Pt以上でなければ(ステップS206-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
ここで、差分が閾値Tt以上でなければ(ステップS207-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
また、差分が閾値Tt以上である場合(ステップS207-YES)、実行条件を満たすので、システムコントローラ46に位置合わせ実行を要求し(ステップS208)、このフローを終了する。
なお、システムコントローラ46では、位置合わせコントローラ45からの位置合わせ実行要求を受信したら、位置合わせを実行するために、印刷(ページ画像の形成動作)を停止させる。本実施形態では、印刷の停止は、連続印刷動作を中断させるタイミングで行い、置合わせ終了後に印刷を再開する。
なお、図8のフローチャートは、“印刷枚数”と“周囲温度の変化”の両方を実行条件に付加した例を示したが、“印刷枚数”又は“周囲温度の変化”を単独で実行条件に付加して動作させる場合には、フローチャートにおける他方の変量に関するステップを除くことで、実施することができる。
この実施形態は、位置合わせの実行条件の判断に用いる変量の管理方法に係る。
本実施形態において、位置合わせの実行条件を主走査倍率補正量、連続印刷の枚数及び周囲温度の変化が予め定めた閾値以上になった場合としている。このように条件を定めることができるのは、これらの変量が増加するに従い、位置ずれが大きくなるという推定が前提になっている。
上記実施形態1,2において、これらの変量は、印刷開始時に初期化し、そのときからの変量(差分)を検知している。この方法によると、初期化後、連続印刷が進行し、ページ間の実行条件のチェックで、実行条件が満たされない間は、問題が無いが、一旦位置合わせが実行されると、連続印刷が停止されるので、上記の推定が成り立たなくなると考えられる。
具体的には、位置合わせコントローラ45は、位置合わせ実行時、これらの変量の初期化を行う。即ち、主走査倍率補正量Xcを0クリアし、図示しない不揮発メモリに保存する。また、同時に印刷枚数カウンタ47のカウント値Pc及び温度センサ48の温度Tcを上記不揮発メモリに記憶しておく。
初期化後に、ページ間で行う倍率補正実行時には、主走査倍率補正量Xcに補正量を加算して、前記不揮発メモリに保存し、位置合わせの実行条件のチェックに用いる。
また、位置合わせの実行条件をチェックするときの印刷枚数及び温度には、それぞれカウント値Pc及び温度Tcとの差分を求め、この差分に対し閾値による比較を行う。位置合わせを実行条件のチェックそのものは、基本的には、上記実施形態2と同様に行う。
位置合わせを実行後の本実施形態の実行条件のチェック動作は、新たな印刷要求によって印刷を開始するまで行う。
この実施形態は、位置合わせ実行要求に対応する位置合わせの実行タイミングに係る。
上記実施形態1〜3では、位置合わせの実行条件のチェックにより、位置合わせ実行要求が発生すると、印刷(ページ画像の形成動作)を中断して、位置合わせを実行する形態を示した。
ただ、画質より印刷速度を優先させ、印刷を中断させ無い方が望ましいとする場合もあり、こうした場合に上記実施形態1〜3では対応できない。
そこで、この実施形態では、現行の連続印刷は、中断させず、印刷の終了後に位置合わせを実行できるようにする。
図9の制御フローは、印刷終了時にシステムコントローラ46が行う動作である。
システムコントローラ46は、印刷終了時に、位置合わせコントローラ45が送信してくる位置合わせ実行要求を指示可能としたコマンドを受信し、受信したコマンドに示される受信情報をメモリに記憶する(ステップS301)。
メモリへ取得した受信情報に、位置合わせ実行要求が指示されているか、否かを確認し(ステップS302)、そこに位置合わせ実行要求が指示されている場合には(ステップS302-YES)、位置合わせを実行する(ステップS303)。位置合わせ実行要求が指示されていない場合には(ステップS302-NO)、制御フローをそのまま終了する。
位置合わせは、前回行った位置合わせの後に、補正用パターンを形成し、位置ずれ量が検出されているので、最新の位置ずれ検出で求めた位置ずれ量からずれ補正量を算出する処理、或いは既にずれ補正量が算出さられている場合には、算出された補正量を走査露光装置4の制御系に対する制御量として設定する処理を行う。
位置合わせ実行後、メモリに記憶していた位置合わせ実行要求に係る受信情報を消去し(ステップS304)、この制御フローを終了する。
この実施形態は、位置合わせ実行要求に対応する位置合わせの実行タイミングを設定により、選択できるようにする手段に係る。
上記実施形態4で、位置合わせの実行を連続印刷の終了後に行うことができるが、印刷終了後に固定してしまうと、連続印刷中であっても、位置合わせの実行条件を満たした時点で直ちに位置合わせを実行したいと考えるユーザの要求に応えることができない。
そこで、本実施形態では、操作部からのユーザの設定操作により、いずれかの動作を選択できるようにする。
実施形態としては、例えば、画像形成装置の操作部(不図示)に備わる表示画面に呼び出した初期設定の入力メニューに、実行タイミングを連続印刷中又は印刷の終了時のいずれにするかを設定する選択キーを設け、ユーザによる設定を受付け、設定された条件に従ったタイミングで位置合わせを実行する方法を採用することができる。
図10の制御フローは、連続印刷中に位置合わせコントローラ45が実行条件をチェックした時に、チェック結果を受けてシステムコントローラ46が行う動作である。
システムコントローラ46は、実行条件のチェック時に、位置合わせコントローラ45が送信してくる位置合わせ実行要求を指示可能としたコマンドを受信し、受信したコマンドに示される受信情報をメモリに記憶する(ステップS401)。
メモリへ取得した受信情報に、位置合わせ実行要求の実行タイミングを連続印刷中とすることを示す指示があるか、否かを確認し(ステップS402)、連続印刷中とすることが指示されている場合には(ステップS402-YES)、印刷を中断し(ステップS403)、位置合わせを実行する(ステップS404)。
位置合わせ実行後、中断した印刷を再開し(ステップS405)、この制御フローを終了する。
他方、ステップS402で、連続印刷中とすることが指示されていない場合には(ステップS402-NO)、印刷の終了時に位置合わせを実行する指示と認識し、指示に従って終了時に位置合わせが実行できるように、印刷の終了時を指定して位置合わせ実行要求を指示した受信情報をメモリに記憶して(ステップS407)、この制御フローを終了する。
印刷終了時、システムコントローラ46では、位置合わせ実行要求を受信していた場合には、受信情報をメモリから取り出し、指示に従い位置合わせを実行し、その後、記憶していた位置合わせ実行要求受信情報を消去する。
この実施形態は、補正用パターンを形成するタイミングに係る。
上記の「各色成分画像間の位置ずれ補正」で図4を参照して説明したように、ページ画像を連続して形成する動作状態でも、ページ画像間にできるスペースを有効利用して、連続動作を中断しなくても、転写紙へ印刷しない補正用パターン201,203を形成することができる。ただ、全てのページ間のスペースを利用しないと、補正用パターン201,203が形成できないというわけではなく、位置合わせの実行に用いることなく、消費される補正用パターンも少なくない。
そこで、補正用パターンを形成する前に、位置ずれが生じる可能性を確かめ、確認ができたタイミングでパターン形成を実行するようにし、不要な補正用パターンを作成することをなくし、トナーの消費量を減らすことができるようにする。位置ずれが生じる可能性の確認は、本実施形態では、主走査倍率補正量Xsが、位置合わせの実行条件として予め定めた閾値Xtを始めて超えた場合、即ち位置ずれの兆しが表れたときとする。
閾値Xtによる判断は、もともと位置合わせの実行条件のチェックで行っているステップを利用するので、制御フローを簡略化することができる。
連続動作でページ画像を形成する際、システムコントローラ46は、各ページの印刷の開始を必要な動作部に指示し、その一環として、位置合わせコントローラ45に対し、倍率補正の実行を指示する。この指示を受け、位置合わせコントローラ45は、図11のフローチャート(倍率補正III)に示す制御動作を行う。
位置合わせコントローラ45は、倍率補正IIIのフローの始めに、実行しようとしている倍率補正が印刷開始時の倍率補正であるか、否かを確認する(ステップS501)。
ここで、印刷開始時の倍率補正であれば(ステップS501-YES)、倍率補正を実行し、実行時に、主走査倍率の補正量の保存に用いるRAM44に記憶されている主走査倍率補正量Xsを0クリアする(ステップS502)。
これらの処理を行った後、このフローを終了する。
次いで、加算された主走査倍率補正量Xsが、実行条件として予め定めた閾値Xt以上であるか、否かをチェックし(ステップS504)、閾値Xt以上でなければ(ステップS504-NO)、実行条件を満たさないので。このフローを終了する。
他方、閾値Xt以上であった場合、倍率補正量Xsが、閾値Xtを超えたのは、始めてであるか、否かをチェックする(ステップS505)。
このチェックで、倍率補正量Xsが、閾値Xtを始めて超えた場合(ステップS505-YES)、位置ずれの兆しが表れたと判断し、システムコントローラ46に位置ずれ検出に用いる補正用パターンの作成を要求し(ステップS506)、このフローを終了する。
なお、システムコントローラ46では、位置合わせコントローラ45からの補正用パターン作成要求受信後、その後送られてくる位置ずれ実行要求を受信するまで、連続印刷中のページ間で、補正用パターンを作成し、また、補正用パターンの検出に基づき、位置ずれ量を算出する。
他方、閾値Xt以上であった場合(ステップS507-YES)、さらに、最新の位置ずれ検出で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量が実行条件として予め定めた閾値以上であるか、否かをチェックする(ステップS508)。なお、位置ずれ補正量は、システムコントローラ46で管理している最新に得た補正量を問い合わせて得る。
ここで、主走査方向の位置ずれ補正量が、主走査方向の閾値Xpat(mm)以上であるか、或いは副走査方向の位置ずれ補正量が、副走査方向の閾値Ypat(mm)以上である場合(ステップS508-YES)、実行条件を満たすので(ステップS508-YES)、システムコントローラ46に位置合わせ実行を要求し(ステップS509)、このフローを終了する。
他方、主走査方向と副走査方向のどちらの位置ずれ補正量も閾値以上でなければ(ステップS508-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
なお、システムコントローラ46では、位置合わせコントローラ45からの位置合わせ実行要求を受信したら、位置合わせを実行するために、印刷(ページ画像の形成動作)を停止させる。本実施形態では、印刷の停止は、連続印刷動作を中断させるタイミングで行い、置合わせ終了後に印刷を再開する。
この実施形態は、位置ずれ検出に用いる補正用パターンに係る。
上記の「各色成分画像間の位置ずれ補正」で図4を参照して説明した補正用パターンは、主走査と副走査の両方向の位置ずれを検出するための形状を持つパターンを採用した。図4のパターン形状は、比較色Y,M,Cの1色を形成するパターンPrは、副走査方向に斜めに交わるエッジを有するので、副走査方向に長さが必要となるので、連続印刷のページ間で作成するには不向きである。
そこで、生産性を重要視する場合に対応して、副走査方向の位置ずれのみを検出する形状のパターンを形成するようにする。この場合、少なくとも連続印刷のページ間で、主走査方向の位置ずれ検出は行わず、しかも主走査方向のずれ補正量を位置合わせの実行条件のチェックの対象にしないので、生産性が上がる。また、副走査方向のパターンのみ形成する方法を採用すると、連続印刷のページ間でより多くの色のパターンが形成できるので、ずれ変化に速やかに対応することができる。
本実施形態の補正用パターンの形状は、図12に示すように、基準色KのパターンPsと比較色Y,M,CのパターンPbは、ともに副走査方向に直交するエッジを有する。なお、図12では、比較色Y,M,CのパターンPbは1色となっているが、複数色のパターンを形成するとよい。
パターン検出装置14,15は、これらのパターンエッジの位置の変動を検知することで、副走査の方向の位置ずれ量を算出することができる。
なお、本実施形態の補正用パターンによる位置合わせの実行条件のチェック動作は、実施形態1,2,6,9,10,11にそれぞれに示したフローチャート(図7,8,11,14,15,16)において、副走査方向のずれ補正量のチェックのみを行うことで対応できる。
この実施形態は、位置ずれ検出に用いる補正用パターンに係る。
上記の「各色成分画像間の位置ずれ補正」で図4を参照して説明した補正用パターンは、主走査と副走査の両方向の位置ずれを検出するための形状を持つパターンを採用し、また、図12を参照して説明した補正用パターンは、副走査方向のみの位置ずれを検出するための形状を持つパターンを採用した。これらの補正用パターンは、パターンエッジによって、専ら位置情報を検出するものであるが、形成するパターンは、濃度の制御が可能であるから、濃度を管理するためにも用いることができる。
そこで、位置ずれ検出に用いる補正用パターンを濃度の変動を補正するためのパターンに兼用することで、濃度補正を別途行うことによる不利益をなくし、効率の良い画質管理を行うことができるようにする。
本実施形態の濃度補正に兼用するパターンは、安定した濃度検出を行うために、副走査方向にある程度の長さが必要である。また、システムコントローラ46では、検出装置14,15によって補正用パターン201,203を検出し、得られる結果から、位置ずれだけでなく、濃度変動も算出し、算出された濃度データをもとに帯電バイアス、現像バイアス、書込み光量等の画像形成条件を求め、現像装置5Y,5M,5C,5K或いは走査露光装置4Y、4M、4C、4Kを制御し、濃度変動の補正を実行する。
本実施形態の補正用パターンの形状は、基準色と比較色のパターンともに、パターン濃度算出を可能とする副走査方向の長さY2(mm)以上にする。
従って、図13に示す例では、基準色KのパターンPsと比較色Y,M,CのパターンPbは、いずれも副走査方向に直交するエッジを有する副走査方向のみの位置ずれ検出に対応するパターンとし、連続印刷のページ間の利用可能なスペースに収めている。
この実施形態は、連続印刷のページ間で行う主走査倍率の補正において、補正量が大きくずれた場合の位置合わせ実行条件のチェック動作に係る。
ここでは、上記実施形態1と同様に、主走査倍率の補正量と、ページ間で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量の2つの変量を実行条件として定めた閾値でチェックする方法を用いる。ただ、何らかの原因で主走査倍率の補正量が、大きくずれた場合に、上記実施形態1では、主走査倍率の補正量と各色成分画像間の位置ずれ補正量のいずれも閾値を超えている場合を条件としているので、各色成分画像間の位置ずれ補正量が閾値以下であれば、位置合わせが実行されない。
そこで、主走査倍率の補正量が、大きくずれ、異常の発生が推定できる場合には、上記実施形態1の実行条件に関り無く、位置合わせが実行できるようにする。この動作により、異常な状態で画像が形成されることを未然に防ぎ、画質を正常に保つことができるようにする。
連続動作でページ画像を形成する際、システムコントローラ46は、各ページの印刷の開始を必要な動作部に指示し、その一環として、位置合わせコントローラ45に対し、倍率補正の実行を指示する。この指示を受け、位置合わせコントローラ45は、図14のフローチャート(倍率補正IV)に示す制御動作を行う。
位置合わせコントローラ45は、倍率補正IVのフローの始めに、実行しようとしている倍率補正が印刷開始時の倍率補正であるか、否かを確認する(ステップS601)。
ここで、印刷開始時の倍率補正であれば(ステップS601-YES)、倍率補正を実行し、実行時に、主走査倍率の補正量の保存に用いるRAM44に記憶されている主走査倍率補正量Xsを0クリアする(ステップS602)。
これらの処理を行った後、このフローを終了する。
この後、求めた主走査倍率補正量Xsが、異常の兆しと見られるほど大きくずれていないかを、このために予め定めた閾値Xt2 によりチェックする(ステップS604)。なお、ここで設定される閾値Xt2 は、後述する閾値Xtよりも大きな値となる。
ここで、主走査倍率補正量Xsが、閾値Xt2 以上であった場合(ステップS604-YES)、異常の兆しが表れたと判断し、システムコントローラ46に位置合わせ実行を要求し(ステップS605)、このフローを終了する。
他方、閾値Xt以上であった場合(ステップS606-YES)、さらに、最新の位置ずれ検出で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量が実行条件として予め定めた閾値以上であるか、否かをチェックする(ステップS607)。なお、位置ずれ補正量は、システムコントローラ46で管理している最新に得た補正量を問い合わせて得る。
ここで、主走査方向の位置ずれ補正量が、主走査方向の閾値Xpat(mm)以上であるか、或いは副走査方向の位置ずれ補正量が、副走査方向の閾値Ypat(mm)以上である場合(ステップS607-YES)、実行条件を満たすので、システムコントローラ46に位置合わせ実行を要求し(ステップS605)、このフローを終了する。
他方、主走査方向と副走査方向のどちらの位置ずれ補正量も閾値以上でなければ(ステップS607-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
なお、システムコントローラ46では、位置合わせコントローラ45からの位置合わせ実行要求を受信したら、位置合わせを実行するために、印刷(ページ画像の形成動作)を停止させる。本実施形態では、印刷の停止は、連続印刷動作を中断させるタイミングで行い、置合わせ終了後に印刷を再開する。
この実施形態は、連続印刷のページ間で行う主走査倍率の補正において、各色成分画像間の位置ずれ補正量が大きくずれた場合の位置合わせ実行条件のチェック動作に係る。
ここでは、上記実施形態1と同様に、主走査倍率の補正量と、ページ間で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量の2つの変量を実行条件として定めた閾値でチェックする方法を用いる。ただ、何らかの原因で各色成分画像間の位置ずれ補正量が、大きくずれた場合に、上記実施形態1では、主走査倍率の補正量と各色成分画像間の位置ずれ補正量のいずれも閾値を超えている場合を条件としているので、主走査倍率の補正量が閾値以下であれば、位置合わせが実行されない。
そこで、各色成分画像間の位置ずれ補正量が、大きくずれ、異常の発生が推定できる場合には、上記実施形態1の実行条件に関り無く、位置合わせが実行できるようにする。この動作により、異常な状態で画像が形成されることを未然に防ぎ、画質を正常に保つことができるようにする。
連続動作でページ画像を形成する際、システムコントローラ46は、各ページの印刷の開始を必要な動作部に指示し、その一環として、位置合わせコントローラ45に対し、倍率補正の実行を指示する。この指示を受け、位置合わせコントローラ45は、図15のフローチャート(倍率補正V)に示す制御動作を行う。
位置合わせコントローラ45は、倍率補正Vのフローの始めに、実行しようとしている倍率補正が印刷開始時の倍率補正であるか、否かを確認する(ステップS701)。
ここで、印刷開始時の倍率補正であれば(ステップS701-YES)、倍率補正を実行し、実行時に、主走査倍率の補正量の保存に用いるRAM44に記憶されている主走査倍率補正量Xsを0クリアする(ステップS702)。
これらの処理を行った後、このフローを終了する。
次に、加算された主走査倍率補正量Xsが、実行条件として予め定めた閾値Xt以上であるか、否かをチェックし(ステップS704)、閾値Xt以上ではなければ(ステップS704-NO)、最新の位置ずれ検出で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量が、異常の兆しと見られるほど大きくずれていないかを、このために予め定めた閾値Xpat2(mm)とYpat2(mm) によりチェックする(ステップS706)。なお、ここで設定される閾値Xpat2 とYpat2 は、それぞれ後述する閾値Xpat とYpatよりも大きな値となる。また、位置ずれ補正量は、システムコントローラ46で管理している最新に得た補正量を問い合わせて得る。
ここで、各色成分画像間の位置ずれ補正量が、主走査方向の閾値Xpat2(mm)以上であるか、或いは副走査方向の位置ずれ補正量が、副走査方向の閾値Ypat2(mm)以上である場合(ステップS706-YES)、異常の兆しが表れたと判断し、システムコントローラ46に位置合わせ実行を要求し(ステップS707)、このフローを終了する。
他方、主走査方向と副走査方向のどちらの各色成分画像間の位置ずれ補正量も閾値以上でなければ(ステップS706-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
ここで、主走査方向の位置ずれ補正量が、主走査方向の閾値Xpat(mm)以上であるか、或いは副走査方向の位置ずれ補正量が、副走査方向の閾値Ypat(mm)以上である場合(ステップS705-YES)、実行条件を満たすので、システムコントローラ46に位置合わせ実行を要求し(ステップS707)、このフローを終了する。
他方、主走査方向と副走査方向のどちらの位置ずれ補正量も閾値以上でなければ(ステップS705-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
なお、システムコントローラ46では、位置合わせコントローラ45からの位置合わせ実行要求を受信したら、位置合わせを実行するために、印刷(ページ画像の形成動作)を停止させる。本実施形態では、印刷の停止は、連続印刷動作を中断させるタイミングで行い、置合わせ終了後に印刷を再開する。
この実施形態は、連続印刷のページ間で行う主走査倍率の補正において、求めた主走査倍率の補正量又は各色成分画像間の位置ずれ補正量が大きくずれた場合の位置合わせ実行条件のチェック動作に係る。
ここでは、上記実施形態1と同様に、主走査倍率の補正量と、ページ間で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量の2つの変量を実行条件として定めた閾値でチェックする方法を用いる。ただ、何らかの原因で主走査倍率の補正量又は各色成分画像間の位置ずれ補正量が、大きくずれた場合に、上記実施形態1では、主走査倍率の補正量と各色成分画像間の位置ずれ補正量のいずれも閾値を超えている場合を条件としているので、主走査倍率の補正量又は各色成分画像間の位置ずれ補正量のどちらかが閾値以下であれば、位置合わせが実行されない。
そこで、主走査倍率の補正量又は各色成分画像間の位置ずれ補正量のどちらかが、大きくずれ、異常の発生が推定できる場合には、上記実施形態1の実行条件に関り無く、位置合わせが実行できるようにする。この動作により、異常な状態で画像が形成されることを未然に防ぎ、画質を正常に保つことができるようにする。
連続動作でページ画像を形成する際、システムコントローラ46は、各ページの印刷の開始を必要な動作部に指示し、その一環として、位置合わせコントローラ45に対し、倍率補正の実行を指示する。この指示を受け、位置合わせコントローラ45は、図16のフローチャート(倍率補正VI)に示す制御動作を行う。
位置合わせコントローラ45は、倍率補正VIのフローの始めに、実行しようとしている倍率補正が印刷開始時の倍率補正であるか、否かを確認する(ステップS801)。
ここで、印刷開始時の倍率補正であれば(ステップS801-YES)、倍率補正を実行し、実行時に、主走査倍率の補正量の保存に用いるRAM44に記憶されている主走査倍率補正量Xsを0クリアする(ステップS802)。
これらの処理を行った後、このフローを終了する。
この後、求めた主走査倍率補正量Xsが、異常の兆しと見られるほど大きくずれていないかを、このために予め定めた閾値Xt2 によりチェックする(ステップS804)。なお、ここで設定される閾値Xt2 は、後述する閾値Xtよりも大きな値となる。
ここで、主走査倍率補正量Xsが、閾値Xt2 以上であった場合(ステップS804-YES)、異常の兆しが表れたと判断し、システムコントローラ46に位置合わせ実行を要求し(ステップS808)、このフローを終了する。
ここで、各色成分画像間の位置ずれ補正量が、主走査方向の閾値Xpat2(mm)以上であるか、或いは副走査方向の位置ずれ補正量が、副走査方向の閾値Ypat2(mm)以上である場合(ステップS805-YES)、異常の兆しが表れたと判断し、システムコントローラ46に位置合わせ実行を要求し(ステップS808)、このフローを終了する。
ステップS803で求めた主走査倍率補正量Xsが、実行条件として予め定めた閾値Xt以上であるか、否かをチェックし(ステップS806)、閾値Xt以上ではなければ(ステップS806-NO)、実行条件を満たさないので。このフローを終了する。
他方、閾値Xt以上であった場合(ステップS806-YES)、さらに、最新の位置ずれ検出で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量が実行条件として予め定めた閾値以上であるか、否かをチェックする(ステップS807)。なお、位置ずれ補正量は、システムコントローラ46で管理している最新に得た補正量を問い合わせて得る。
他方、主走査方向と副走査方向のどちらの位置ずれ補正量も閾値以上でなければ(ステップS807-NO)、実行条件を満たさないので、このフローを終了する。
なお、システムコントローラ46では、位置合わせコントローラ45からの位置合わせ実行要求を受信したら、位置合わせを実行するために、印刷(ページ画像の形成動作)を停止させる。本実施形態では、印刷の停止は、連続印刷動作を中断させるタイミングで行い、置合わせ終了後に印刷を再開する。
Claims (16)
- 感光面に色成分画像を色ごとに担持するための第1像担持体と、
各色成分の画像データに基づき発生される光ビームの主走査と第1像担持体の副走査により、各色の前記第1像担持体の感光面を2次元走査露光する走査露光手段と、
前記第1像担持体の感光面に生成された潜像を各色成分画像として現像する現像手段と、
カラー画像を担持するための第2像担持体と、
前記第1像担持体の各色成分画像を前記第2像担持体へカラー合成し、転写する転写手段と、
各色成分画像間の位置ずれを補正するための補正用パターンを前記走査露光手段、前記現像手段及び第1転写手段を経て、第2像担持体上に副走査方向に並ぶパターン列として形成する補正用パターン形成手段と、
前記補正用パターン形成手段によって第2像担持体上に形成されたパターン列を検出する補正用パターン検出手段と、
前記走査露光手段が発生する光ビームを第1像担持体の両端で各々検知し、両端間の光ビームの通過時間を検出する時間検出手段と、
画像形成に係る動作を制御し、その一環として、前記時間検出手段の検出結果をもとに主走査倍率を補正する補正量と、前記補正用パターン検出手段の検出結果をもとに各色成分画像間の位置ずれを補正する補正量を求め、これらの補正量をそれぞれ用いて主走査倍率の補正及び色成分画像の位置合わせ制御を行う制御手段を有する画像形成装置であって、
前記制御手段は、連続動作でページ画像を形成する際に、ページ間で前記時間検出手段により検出した光ビームの前記通過時間をもとに主走査倍率を補正するとともに、
ページ間で前記補正用パターン形成手段に対し、補正用パターンの形成動作を行わせ、この補正用パターンを前記補正用パターン検出手段により検出させ、検出結果をもとに各色成分画像間の位置ずれ補正量を求め、
ページ間の補正に用いた主走査倍率の補正量と、ページ間で求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量を予め定めた各々の閾値と比較し、
いずれも閾値を超えている場合に、ページ画像の形成動作を停止させ、求めた前記位置ずれ補正量を用いて色成分画像の位置合わせ制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、ページ画像の連続動作を中断させるタイミングで画像の形成動作を停止させた後、前記位置合わせ制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、ページ画像の連続動作を完了させた後、前記位置合わせ制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、ページ画像の連続動作を中断させるタイミングで、画像の形成動作を停止させた後、前記位置合わせ制御を実行するモードと、ページ画像の連続動作を完了させた後、前記位置合わせ制御を実行するモードの制御動作を行い、
前記色位置合わせ制御をいずれの動作モードで行うかを設定する手段を前記制御手段の制御下に備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 連続動作で形成するページ画像の枚数をカウントする枚数カウント手段を備えた請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、前記枚数カウント手段によりカウントした枚数を予め定めた閾値と比較し、当該閾値を超えていることを、ページ画像の形成動作を停止させる条件に加えることを特徴とする画像形成装置。 - 周囲温度を検知する温度検知手段を備えた請求項1乃至5のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、前記温度検知手段によりページ画像の連続動作の開始時に検知した温度と光ビームの前記通過時間の検出時に検知した温度との間の差分を予め定めた閾値と比較し、当該閾値を超えていることを、ページ画像の形成動作を停止させる条件に加えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載された画像形成装置において、
色成分画像の位置合わせ制御に用いる補正量は、新たに求めた補正量を次回の補正まで使用し続け、
主走査倍率の補正に用いる補正量は、色成分画像の位置合わせ制御実行時或いはページ画像の連続動作の開始時に行った主走査倍率の補正で補正量をリセットし、リセット後は求めた補正量の累算値を使用することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5乃至7のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記枚数カウント手段によってカウントし、予め定めた閾値と比較する枚数は、色成分画像の位置合わせ制御実行時にカウント数をリセットし、リセット後のカウント数であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6乃至8のいずれかに記載された画像形成装置において、
ページ画像の連続動作を中断させ、色成分画像の位置合わせ制御を実行したときに、周囲温度の前記差分を導く開始時の検知温度を、色成分画像の位置合わせ制御を実行した直後の検知温度とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、主走査倍率の補正量を予め定めた閾値と比較し、閾値を超えていることを確認してから、前記補正用パターン形成手段に対し、補正用パターンの形成動作を行わせることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記補正用パターン形成手段が形成する補正用パターンを副走査方向のみの位置ずれ補正に用いるパターンとしたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記補正用パターン形成手段が形成する補正用パターンに基準濃度を与えることで、濃度補正に兼用するパターンとした請求項1乃至11のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、前記補正用パターン検出手段の検出結果をもとに各色成分画像の濃度変動を補正する補正量を求め、この補正量を用いて濃度補正の制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 主走査倍率の補正時に求めた主走査倍率の補正量に適用した前記閾値よりも大きな値を持つ第2の閾値を予め定めた請求項2に記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、主走査倍率の当該補正量を前記第2の閾値と比較し、この閾値を超えている場合に、前記位置ずれ補正量の閾値との比較結果に関らず、ページ画像の連続動作を中断させるタイミングで画像の形成動作を停止させた後、前記位置合わせ制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - これまでに求めた各色成分画像間の位置ずれ補正量に適用した前記閾値よりも大きな値を持つ第2の閾値を予め定めた請求項2又は13に記載された画像形成装置において、
前記制御手段は、各色成分画像間の当該位置ずれ補正量を前記第2の閾値と比較し、この閾値を超えている場合に、前記主走査倍率の補正量の閾値との比較結果に関らず、ページ画像の連続動作を中断させるタイミングで画像の形成動作を停止させた後、前記位置合わせ制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - コンピュータを請求項1乃至14のいずれかに記載された画像形成装置における前記制御手段として機能させるためのプログラム。
- 請求項15に記載されたプログラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007154411A JP4904208B2 (ja) | 2007-06-11 | 2007-06-11 | 画像形成装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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