JP3883177B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等のカラー画像形成装置に係り、特に、画像プロセス部によって形成した複数色のトナー画像を無端ベルト状の転写ベルト上に重ね合わせ形成した転写用カラー画像を転写媒体に転写するようにしたカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像形成装置の一方式として、静電写真方式の画像プロセス部によって形成した複数色のトナー画像を無端ベルト状の転写ベルト上に重ね合わせ形成した転写用カラー画像を転写媒体に転写するようにした方式がある。このような方式のカラー画像形成装置には、代表的にはタンデム型と呼ばれる構造のものが普及している。
【0003】
タンデム型を代表とする上記方式のカラー画像形成装置では、その構造上、各色間の位置合わせ技術が重要な課題となっている。各色の位置ずれの成分としては、主に次のようなものがある。
【0004】
・スキュー
・副走査方向のレジストずれ
・副走査方向のピッチムラ
・主走査方向のレジストずれ
・主走査方向の倍率誤差
【0005】
このような各色の位置合わせについては、従来から様々な発明がなされている。
【0006】
例えば、特開平8−50385号公報(特許第2858735号)には、転写移動体(転写ベルト)上に形成された複数のマーク(補正パターン)の位置を検出し、基準色に対する他色との間の主走査方向及び副走査方向の位置ずれを自動的に補正するようにした技術が開示されている。
【0007】
また、特開昭63−286864号公報(特許第2642351号)には、無端状搬送手段(転写ベルト)上に主走査方向に延びる直線からなる基準部とそれに対して斜めに延びる斜め線と(補正パターン)を形成し、基準部と斜め線との間隔の理想値と実際の検出間隔との比較から斜め線の主走査方向のずれ量を演算し、その結果に基づいて、主走査書出しタイミングクロックと書込みクロックとの少なくとも一方を補正し、これによって各色の主走査方向のずれ量を自動的に補正するようにした技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
カラー画像の形成を求める場合のユーザの要望は、その時々に応じて異なることがある。例えば、多少の時間がかかることは容認しながら精度が高い高品質な画像を要望することもあれば、それほどの精度は要求しないがより短時間でのプリントアウトを要望することもある。
【0009】
これに対し、カラー画像形成装置、とりわけ、タンデム型のような転写ベルトに各色を重ね合わせて形成したカラー画像を転写媒体に転写するような方式のカラー画像形成装置では、ただでさえプリントアウトまでに多くの時間を要する。このような状況の中で、前述したような各色の位置ずれ防止のための位置合わせ補正は、転写ベルトを用いるカラー画像形成装置においてプリント時間を長くする一因となっている。その反面で、転写ベルトを用いるカラー画像形成装置においては、高精度な色合わせを行なおうとする場合、各色の位置ずれを防止するための色合わせ補正が不可避であり、このような色合わせ補正を厳密に行なえば行なうほど、高品質な画像を得ることができる。
【0010】
つまり、プリント時間の短縮化とプリント品質の高画質化とはトレードオフの関係にあり、両者を共に満足させることは困難である。このため、前述したようなその時々に応じて異なるユーザの要望を満足させ得ないという問題がある。
【0011】
本発明の目的は、プリント時間の短縮化とプリント品質の高画質化とについてその時々に応じて異なるユーザの要望を満足させることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像プロセス部によって形成した複数色のトナー画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、前記画像プロセス部によりトナー画像を形成可能な像担持体上に各色の位置合わせ用の補正パターンを形成し、形成された補正パターンに基づいて各色の位置合わせ処理を行なう位置合わせ手段を具備し、前記各色の位置合わせ処理の処理モードとして、ユーザから指示されたときに第1の処理を行なう第1モードと、所定条件の成立に伴って前記第1の処理とは異なる第2の処理を自動的に行なう第2モードとを有し、前記第1の処理では、スキュー補正、主走査倍率補正、主走査・副走査レジスト補正それぞれのシーケンスについて補正パターンを形成して、これら補正パターンの検出結果に基づき、それぞれのシーケンスによる位置合わせ処理を行い、前記第2の処理では、共通補正パターンを形成して、この共通補正パターンの検出結果に基づき、主走査倍率補正シーケンスおよび主走査・副走査レジスト補正シーケンスによる位置合わせ処理を行う。
【0013】
したがって、様々な使用場面に応じた最適な位置合わせ処理が選択可能である。
【0015】
このような第1のモードは、各色の位置ずれ補正精度が要求される使用場面で選択されることで、各色の位置ずれ補正精度の向上が図られる。
【0019】
このような第2の処理は、各色の位置ずれ補正処理を短時間で完了したい使用場面で選択されることで、各色の位置ずれ補正処理に要する時間の短縮が図られる。
【0024】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のカラー画像形成装置において、前記第2モードは、プリントジョブ中に割込んで実行される。
【0025】
これにより、各色の位置ずれ補正処理を含むプリントジョブ全体での所用時間の短縮が図られる。
【0026】
請求項3記載の発明は、請求項1ないし2いずれかに記載のカラー画像形成装置において、前記第2モードは、プリント要求に応じて実行されるプリント動作の直前に実行される。
これにより、各色の位置ずれ補正処理を含むプリントジョブ全体での所要時間の短縮が図られる。
【0027】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3いずれかに記載のカラー画像形成装置において、前記第1モードは、プリンタドライバ上からの指示に伴って実行されることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
本実施の形態は、タンデム型のカラー画像形成装置への適用例である。
【0030】
図1は、カラー画像形成装置の作像原理を説明するための画像プロセス部及び転写ベルトの正面図である。
【0031】
各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成する画像プロセス部1が、転写媒体としての転写紙2を搬送する転写ベルト3に沿って一列に配置されている。転写ベルト3は、駆動回転する駆動ローラ4と従動回転する従動ローラ5との間に架設されており、駆動ローラ4の回転によって図1中の矢印方向に回転駆動される。転写ベルト3の下部には、転写紙2が収納された給紙トレイ6が備えられている。この給紙トレイ6に収納された転写紙2のうち最上位置にある転写紙2は、画像形成時に転写ベルト3に向けて給紙され、静電吸着によって転写ベルト3上に吸着される。吸着された転写紙2は、第1の画像プロセス部1(イエロー)に搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。
【0032】
第1の画像プロセス部1(イエロー)は、感光体ドラム7Yと、この感光体ドラム7Yの周囲に配置された帯電器8Y、露光器9、現像器10Y及び感光体クリーナ11Yから構成されている。感光体ドラム7Yの表面は、帯電器8Yで一様に帯電された後、露光器9によりイエローの画像に対応したレーザ光LYで露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器10Yで現像され、感光体ドラム上にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム7Yと転写ベルト3上の転写紙2とが接する位置(転写位置)で、転写器12Yによって転写紙2に転写され、これによって、転写紙2上に単色(イエロー)の画像が形成される。転写が終わった感光体ドラム7Yでは、ドラム表面に残った不要なトナーが感光体クリーナ11Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
【0033】
このように、第1の画像プロセス部1(イエロー)で単色(イエロー)を転写された転写紙2は、転写ベルト3によって第2の画像プロセス部1(マゼンタ)に搬送される。ここでも同様に、感光体ドラム7M上に形成されたトナー像(マゼンタ)が転写紙2上に重ねて転写される。転写紙2は、さらに、第3の画像プロセス部1(シアン)と第4の画像プロセス部1(ブラック)とに順に搬送され、同様に、形成されたトナー像が転写紙2に転写され、これによって転写紙2上にカラー画像を形成してゆく。なお、第2〜第4の画像プロセス部1(マゼンタ、シアン、ブラック)は、第1の画像プロセス部1(イエロー)と同様の構造なので、その説明は省略する。
【0034】
そして、第4の画像プロセス部1を通過してカラー画像が形成された転写紙2は、転写ベルト3から剥離され、定着器13にて定着された後、排紙される。
【0035】
図2は、転写ベルト3上に補正パターン14が形成された様子を示す転写ベルト3の斜視図である。
【0036】
図1に示したタンデム型のカラー画像形成装置においては、その構成上、各色間の位置合わせ技術が重要な課題となる。各色の位置ずれの成分としては、前述したように、主に次のようなものがある。
【0037】
・スキュー
・副走査方向のレジストずれ
・副走査方向のピッチムラ
・主走査方向のレジストずれ
・主走査方向の倍率誤差
【0038】
そこで、本実施の形態のカラー画像形成装置では、転写紙2に対して実際のカラー画像形成動作を行なうに先立ち、各色の位置ずれ補正を行なう。そのために、まず、転写ベルト3上に各色の位置ずれ補正用の補正パターン14を形成し、これを2つの検知用の検知センサ15、16で検出する。そこで、本実施の形態では、2つの検知センサ15、16を転写ベルト3における主走査方向の両端に配置し、転写ベルト3には、各々の検知センサ15、16の配置位置に対応させて補正パターン14を形成する。このような補正パターン14は、転写ベルト3が転動移動し、検知センサ15、16を順に通過することによって検出される。
【0039】
本実施の形態のカラー画像形成装置では、補正パターン14を検出すると、その検出結果から、各種のずれ量や補正量を演算し、各ずれ成分の補正を以下のように行なう。
【0040】
図3は、電気的なハードウエア構成を示すブロック図である。
【0041】
図3に示すブロック図に基づいて、検知センサ15、16に検出されたデータを処理し設定(補正)するための構成及び機能を説明する。まず、検知センサ15、16から得られた信号は、AMP17によって増幅され、フィルタ18によってライン検知の信号成分のみを通過させ、A/D変換器19によってアナログデータからデジタルデータへと変換される。データのサンプリングは、サンプリング制御部20によって制御され、サンプリングされたデータはFIFOメモリ21に格納される。
【0042】
一通り補正パターン14の検知が終了した後、格納されていたデータはI/Oポート22を介し、データバス23によりCPU24及びRAM25にロードされ、CPU24で種々のずれ量を算出するための演算処理を行なう。また、CPU24には、I/Oポート22を介し図示しないオペレーションパネル又はプリンタドライバからの各ずれ成分の微調整量の情報が入力され、最終的な補正量を算出する。この処理については、後述する。
【0043】
CPU24は、求めた各種補正量に基づき、スキュー補正、主レジストの変更、副レジストの変更及び倍率誤差に基づく画像周波数の変更を実行するために、転写ベルト3の駆動源である図示しないステッピングモータの駆動及び書込制御基板26に対してその設定を行なう。書込制御基板26は、主レジスト及び副レジストの制御と共に、出力周波数を非常に細かく設定できるデバイス、例えばVCO(voltage controlled oscillator)を利用したクロックジェネレータ等を各色について備えている。本実施の形態のカラー画像形成装置では、その出力を画像クロックとして用いている。
【0044】
さらに、CPU24は、検知センサ15、16からの検知信号を適当なタイミングでモニタしており、転写ベルト3及び検知センサ15、16の発光部の劣化等が起こっても、補正パターン14を確実に検知することができるように、発光量制御部27によって発光量を制御し、これにより、検知センサ15、16の受光部からの受光信号のレベルが常に一定となるようにしている。
【0045】
一方、ROM28には、種々のずれ量を演算するためのプログラムを始め、各種のプログラムが格納してある。また、アドレスバス29によって、ROMアドレス、RAMアドレス、各種入出力機器の指定を行っている。
【0046】
ここで、本実施の形態のカラー画像形成装置における補正パターン14の検出結果に基づく各種のずれ量や補正量の演算、各ずれ成分の補正の手法について説明する。
【0047】
まず、スキューずれの補正について説明する。スキューずれの補正は、露光器9の内部にある各色のレーザ光を折り返すための図示しないミラーの傾きを変更することによってなされる。ミラーに傾きを変更するためにミラーを付勢するための駆動源としては、例えば、ステッピングモータが用いられる。
【0048】
次いで、副走査方向の書き出しタイミングの補正について図4のタイミングチャートを用いて説明する。図4は、副走査方向の書き出しタイミングを補正する際の各種信号のタイミングを示すタイミングチャートである。この場合、補正分解能は1dot であるとする。
【0049】
図4に示すように、副走査方向の画像領域信号(書込みenable信号)は、同期検知信号のタイミングで書き出しを調整している。今、補正パターン14を検知し所定の演算をした結果、1dot 書き出し位置を早くしたい場合、図4に示すように、同期検知信号1つ分早く、書込みenable信号をアクティブにすれば良い。
【0050】
次いで、主走査方向の書き出しタイミングの補正について図5のタイミングチャートを用いて説明する。図5は、主走査方向の書き出しタイミングを補正する際の各種信号のタイミングを示すタイミングチャートである。この場合、補正分解能は1dot であるとする。
【0051】
まず、画像書込みクロックは、同期検知信号の立ち下がりエッジにより、各ラインともに正確に位相の合ったクロックが得られるようになっている。このクロック信号に同期して画像の書込みが行われるが、主走査方向の画像書込みenable信号もこのクロックに同期して作られている。今、補正パターン14を検知し所定の演算をした結果、1dot 書き出し位置を早くしたい場合、図5に示すように、1クロック分早く書込みenable信号をアクティブにすれば良い。
【0052】
次いで、主走査方向の倍率補正について図5を参照しながら説明する。補正パターン14を検知し所定の演算をした結果、主走査方向の倍率が基準色(補正パターン中のある一色)に対してずれているときは、周波数を非常に小さいステップで変更できるデバイス、例えばクロックジェネレータ等を用いることにより倍率を変更することができる。
【0053】
以上説明した通り、本実施の形態のカラー画像形成装置では、スキューずれ、副走査方向の書き出しタイミングの補正、主走査方向の書き出しタイミングの補正及び主走査方向の倍率補正を実行する。このような各種の各色位置合わせ補正は、ROM28に格納された種々のずれ量を演算して画像プロセス部1等の各被駆動物を駆動制御するためのプログラムに従ったCPU24の演算処理に基づき実行される。
【0054】
そして、本実施の形態のカラー画像形成装置は、このような各色の位置ずれ防止のための位置合わせ補正のための処理モードとして、複数の実行モードを有しており、各実行モードをユーザ選択可能としている。つまり、本実施の形態のカラー画像形成装置においては、各色の位置ずれを防止するために各色の位置合わせ処理が不可避であるが、そのための位置合わせ補正の実行にはある程度時間が必要である。通常、補正精度と実行時間とはトレードオフの関係にある。そこで、本実施の形態では、その時々に応じて異なるユーザの要望を考慮し、複数の補正実行モードを用意しておき、様々な使用場面において最適な実行モードにて各色の位置合わせを行なうことで、ユーザの満足度の向上を図っている。
【0055】
本実施の形態のカラー画像形成装置では、まず、第1のモードとして、補正精度を重視したモードを備えている。このモードは、転写ベルト3上に補正パターン14を形成し、検知センサ15、16の出力に応じてその補正パターン14を認識し、その認識結果に基づいて補正値を算出し、この補正値に基づいて画像プロセス部1等の被駆動物を駆動制御する各色の位置合わせ処理、つまり、補正パターン14の形成、検知、演算、補正の各動作を複数回行なう処理である。
【0056】
図6は、第1のモードでの各色の位置合わせ補正処理の流れを示すフローチャートである。
【0057】
第1のモードでは、まず、スキュー補正用の補正パターン14を形成する(ステップS101))。そして、その補正パターン14を検知する検知センサ15、16の出力に基づいてその補正パターン14を認識し(ステップS102)、その認識結果に基づいてスキュー補正量を算出し(ステップS103)、その後、スキュー補正を実行する(ステップS104)。スキュー補正は、前述したように、露光器9の内部にある各色のレーザ光を折り返すための図示しないミラーの傾きを変更することによってなされる。つまり、CPU24が、そのようなミラーを付勢する例えばステッピングモータを駆動制御するための信号を出力させることにより実行される。
【0058】
次に、主走査倍率補正用の補正パターン14を形成する(ステップS105)。そして、その補正パターン14を検知する検知センサ15、16の出力に基づいてその補正パターン14を認識し(ステップS106)、その認識結果に基づいて主走査倍率補正量を算出し(ステップS107)、その後、主走査倍率補正を実行する(ステップS108)。
【0059】
次に、主副レジスト補正用の補正パターン14を形成する(ステップS109)。そして、その補正パターン14を検知する検知センサ15、16の出力に基づいてその補正パターン14を認識し(ステップS110)、その認識結果に基づいて主副レジスト補正量を算出し(ステップS111)、その後、主副レジスト補正を実行する(ステップS112)。
【0060】
このように、第1のモードにおいて、補正パターン14の形成、検知、演算、補正の各動作を複数回行なうのは、スキューを補正すると主走査倍率や主副レジストにもずれが生じ、さらに主走査倍率を補正すると主走査レジストにもずれが生じるためである。よって、ずれ成分を補正する順番(シーケンス)も重要であり、前述したような順番(シーケンス)で各色の位置合わせ補正が実行される結果、その補正精度の向上が図られ、高画質化が実現する。
【0061】
なお、このような第1のモードは、例えば、ユーザがプリンタドライバ上やオペレーションパネル上から位置合わせ実行の指示があったときに行なわれる。
【0062】
本実施の形態のカラー画像形成装置では、第2のモードとして、実行時間の短縮を重視した各色の色合わせ実行モードを備えている。この実行モードは、前述の第1のモードに比べ、補正パターンの形成、検知、演算、補正回数が少ない。
【0063】
図7は、第2のモードでの各色の位置合わせ補正処理の流れを示すフローチャートである。
【0064】
第2のモードでは、まず、主走査倍率、主副レジスト補正用の補正パターン14を形成する(ステップS201)。そして、その補正パターン14を検知する検知センサ15、16の出力に基づいてその補正パターン14を認識し(ステップS202)、その認識結果に基づいて主走査倍率補正量を算出し(ステップS203)、主副レジスト補正量を算出し(ステップS203)、主走査倍率補正を実行し(ステップS205)、主副レジスト補正を実行する(ステップS206)。この場合、ステップS203とステップS204とが実行される順番は逆でも良く、ステップS205とステップS206とが実行される順番も逆でも良い。
【0065】
スキューずれ量は、ずれ成分としては画像上で目立ちにくい特性を持っているので、この第2のモードでは、スキュー補正は行なわれない。
【0066】
また、本実施の形態では、主走査倍率補正と主走査レジスト補正とを1回の補正パターン14の認識結果のみに基づいて行なう。ところが、前述したように、主走査倍率を補正すると主走査レジストにもずれが生じてしまうことから、そのまま主走査倍率補正と主走査レジスト補正とを実行すると、位置合わせ補正量にずれが生じてしまう。そこで、本実施の形態では、主走査倍率を変更したときに生じる主走査レジストずれ量を予測し、検知結果から算出される実際の主走査レジストずれ量と合わせて補正する。
【0067】
このような第2のモードは、プリントジョブ中に割込んで位置合わせを行なうときに実行される。
【0068】
また、第2のモードは、プリント要求があった際にプリント直前に各色の位置合わせを行い、各色の位置を合わせてからプリントを許可する場合にも実行される。
【0069】
このような場合には、各色の位置合わせに要する時間を極力短くしたいという要求があるため、第2のモードが有効である。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザは、様々な使用場面に応じた最適な位置合わせ処理を選択することができる。
【0071】
本発明は、実行モードの一つとして、第1のモードを有するので、各色の位置ずれ補正精度が要求される使用場面で第1のモードを選択することで、各色の位置ずれ補正精度の向上を図ることができ、したがって、高画質化の実現に寄与することができる。
【0072】
前記第1の処理では、スキュー補正、主走査倍率補正、主走査・副走査レジスト補正それぞれのシーケンスについて補正パターンを形成して、これら補正パターンの検出結果に基づき、それぞれのシーケンスによる位置合わせ処理を行う。このように、それぞれのシーケンスごとに補正パターンを形成して位置ずれ補正を行うので、各色の位置ずれ補正精度の向上を図ることができ、したがって、高画質化の実現に寄与することができる。
【0073】
前記第2の処理では、共通補正パターンを形成して、この共通補正パターンの検出結果に基づき、主走査倍率補正シーケンスおよび主走査・副走査レジスト補正シーケンスによる位置合わせ処理を行うので、パターン形成に要する時間の短縮を図ることができ、したがって、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
【0076】
前記第2のモードは、プリントジョブ中に割込んで実行されるので、各色の位置ずれ補正処理を含むプリントジョブ全体での所用時間の短縮を図ることができ、したがって、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
【0077】
前記第2のモードは、プリント要求に応じて実行されるプリント動作の直前に実行されるので、各色の位置ずれ補正処理を含むプリントジョブ全体での所用時間の短縮を図ることができ、したがって、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すカラー画像形成装置の作像原理を説明するための画像プロセス部及び転写ベルトの正面図である。
【図2】転写ベルト上に補正パターンが形成された様子を示す転写ベルトの斜視図である。
【図3】電気的なハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】副走査方向の書き出しタイミングを補正する際の各種信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図5】主走査方向の書き出しタイミングを補正する際の各種信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】第1のモードでの各色の位置合わせ補正処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第2のモードでの各色の位置合わせ補正処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像プロセス部
2 転写媒体(転写紙)
3 転写ベルト
14 補正パターン
15、16 検知センサ
Claims (4)
- 画像プロセス部によって形成した複数色のトナー画像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、
前記画像プロセス部によりトナー画像を形成可能な像担持体上に各色の位置合わせ用の補正パターンを形成し、形成された補正パターンに基づいて各色の位置合わせ処理を行なう位置合わせ手段を具備し、
前記各色の位置合わせ処理の処理モードとして、ユーザから指示されたときに第1の処理を行なう第1モードと、所定条件の成立に伴って前記第1の処理とは異なる第2の処理を自動的に行なう第2モードとを有し、
前記第1の処理では、スキュー補正、主走査倍率補正、主走査・副走査レジスト補正それぞれのシーケンスについて補正パターンを形成して、これら補正パターンの検出結果に基づき、それぞれのシーケンスによる位置合わせ処理を行い、
前記第2の処理では、共通補正パターンを形成して、この共通補正パターンの検出結果に基づき、主走査倍率補正シーケンスおよび主走査・副走査レジスト補正シーケンスによる位置合わせ処理を行うことを特徴とするカラー画像形成装置。 - 前記第2モードは、プリントジョブ中に割込んで実行されることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
- 前記第2モードは、プリント要求に応じて実行されるプリント動作の直前に実行されることを特徴とする請求項1ないし2いずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 前記第1モードは、プリンタドライバ上からの指示に伴って実行されることを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のカラー画像形成装置。
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