JP2009069437A - カラー画像形成装置、パターン形成方法、およびプログラム - Google Patents

カラー画像形成装置、パターン形成方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】位置ずれ補正によるダウンタイムを減らすことができるカラー画像形成装置、パターン形成方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】パターン形成部50は各色の位置ずれ検出用のパターンを重ね合わせた多色パターンを回転体上に形成し、算出部51は位置合わせ用センサ16、17、18による多色パターンの検出結果に基づいて、当該多色パターンに含まれる基準色のパターンに対する他の色のパターンの位置ずれ量を算出し、判断部52は算出した位置ずれ量が所定値よりも大きいか否かを判断し、補正部53は位置ずれ量が所定値よりも大きいと判断した場合、色間の位置ずれを補正する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、カラー画像形成装置、パターン形成方法、およびプログラムに関するものである。
今日、電子写真装置では、市場からの要求にともない、カラー複写機やカラープリンタなどカラー出力のものが多くなってきている。とくに最近では、カラー出力時もモノクロ並みのスピードが望まれることから、感光体と現像装置とを色ごとに備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写して転写紙上にカラー画像を記録するタンデム方式のプリンタが主流となってきている。
タンデム方式のプリンタには、図12に示すように、各感光体(302K、302M、302C、302Y)上に現像ユニット(303K、303M、303C、303Y)により形成されるトナー画像を転写装置(304K、304M、304C、304Y)により、転写ベルト310で搬送する転写紙(図示せず)上に順次転写する直接転写方式のものと、図13に示すように、各感光体(302K、302M、302C、302Y)上に現像ユニット(303K、303M、303C、303Y)により形成されるトナー画像を転写装置(304K、304M、304C、304Y)によりいったん転写ベルト310上に順次転写し、その転写ベルト310上の画像を2次転写装置320により転写紙上に一括転写する間接転写方式のものがある。
ところで、直接転写方式と間接転写方式とのいずれの場合も、各色の感光体上の画像は転写ベルト310上の異なる位置で転写紙もしくはベルト上に転写されるため、転写ベルト310の移動速度に微小な変化があった場合、次の色の転写位置までの到達時間が変動するために各色の転写位置にずれが生じ、結果的に出力された画像に副走査方向の位置ずれが発生してしまうことになる。
また、書き込みユニット(301K、301M、301C、301Y)も、各色で独立しているため、温度等の環境変化により構成部品が変位することにより主走査方向の倍率や書き込みの位置が変化した場合、結果的に出力された画像に主走査方向の位置ずれが発生してしまうことになる。
そこで、特許文献1に示されているカラー画像形成装置では、非画像形成時に搬送ベルトの非画像形成領域に非画像部濃度パターンを形成し、非画像濃度パターンを検出し、その検出結果に基づいて、位置ずれ補正処理実行時の画像形成部による位置検出パターンの作像条件を決定する。
特開2005−91901号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、安定して良好な位置ずれ検出パターンを形成して、位置ずれ補正処理実行時間を短縮することにより、処理効率を向上させることができるものの、位置ずれが発生しているか否かに関わらず、所定間隔(例えば、累積印刷枚数、経過時間)で位置ずれ補正が実行されるため、ダウンタイムが増え、生産性を低下させる、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、位置ずれ補正によるダウンタイムを減らすことができるカラー画像形成装置、パターン形成方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、各色の位置ずれ検出用のパターンを重ね合わせた多色パターンを回転体上に形成するパターン形成手段と、前記回転体上に形成した前記多色パターンの位置に対応させて備えられる検出手段と、前記検出手段による前記多色パターンの検出結果に基づいて、当該多色パターンに含まれる基準色の前記パターンに対する他の色の前記パターンの位置ずれ量を算出する算出手段と、算出した前記位置ずれ量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記位置ずれ量が前記所定値よりも大きいと判断した場合、色間の位置ずれを補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記位置ずれが発生していない場合における前記多色パターンの検出結果である基準波形を記憶する記憶手段をさらに備え、前記算出手段は、前記多色パターンの検出結果である多色パターン波形と前記記憶手段に記憶される前記基準波形とを比較して、基準色の前記パターンに対する他の色の前記パターンの前記位置ずれ量を算出することを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または2にかかる発明において、前記パターン形成手段は、主走査方向に対して所定角度で傾斜した互いに平行な2辺を有する各色の前記パターンを重ね合わせて前記多色パターンを形成することを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1または2にかかる発明において、前記パターン形成手段は、主走査方向に対して平行な帯状の基準色の前記パターンと、主走査方向に対して平行な2辺を有する四角形からなる基準色以外の色の前記パターンと、を重ね合わせて前記多色パターンを形成することを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる発明において、前記パターン形成手段は、主走査方向に対して平行な帯状の基準色の前記パターンと、主走査方向に対して所定角度で傾斜した辺と主走査方向に対して平行な辺とを有する三角形からなる基準色以外の色の前記パターンと、を重ね合わせて前記多色パターンを形成することを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる発明において、前記算出手段は、下記の式により副走査方向への前記位置ずれ量を算出し、
ΔD1=(t1-t2)*V/2
ΔD1:副走査方向への位置ずれ量
V:回転体の回転速度
t1:四角形のパターンの検出開始から帯状のパターンを検出開始までの時間
t2:帯状のパターンの検出終了から四角形のパターンの検出終了までの時間
前記補正手段は、算出された前記位置ずれ量に基づいて、副走査方向への前記位置ずれを補正することを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記算出手段は、下記の式により主走査方向への前記位置ずれ量を算出し、
ΔD2=((t3-t4)/tanθ-(t2-t1)/2)*V
ΔD2:主走査方向への位置ずれ量
V:回転体の回転速度
t1:四角形のパターンの検出開始から帯状のパターンを検出開始までの時間
t2:帯状のパターンの検出終了から四角形のパターンの検出終了までの時間
t3:三角形のパターンの検出開始から帯状のパターンの検出開始までの時間
t4:帯状のパターンの検出終了から三角形のパターンの検出終了までの時間
前記補正手段は、前記算出された前記位置ずれ量に基づいて、主走査方向への前記位置ずれを補正することを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1から7のいずれか一にかかる発明において、前記パターン形成手段は、先行ページの画像処理エリアと後行ページの画像処理エリアとの間となる前記回転体上の紙間に対して各色の前記パターン画像を重ねて形成することを特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項8にかかる発明において、前記パターン形成手段は、重ね合わせて形成する前記パターン画像の色の組み合わせを紙間毎に変えることを特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、請求項1から9のいずれか一にかかる発明において、前記補正手段は、算出した前記位置ずれ量が前記所定値よりも所定回数連続して大きいと判断された場合に、前記位置ずれを補正することを特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項1から10のいずれか一にかかる発明において、前記パターン形成手段は、ブラックを含む複数色の前記パターンを前記回転体上に重ねて形成し、前記検出手段は、前記多色パターンに含まれるブラック以外の色の前記パターンからの光を受光することを特徴とする。
また、請求項12にかかる発明は、パターン形成手段が、各色の位置ずれ検出用のパターンを重ね合わせた多色パターンを回転体上に形成するパターン形成ステップと、検出手段が、前記回転体上に形成した前記多色パターンの位置に対応させて備えられるセンサにより、前記多色パターンを検出する検出ステップと、算出手段が、前記センサによる前記多色パターンの検出結果に基づいて、当該多色パターンに含まれる基準色の前記パターンに対する他の色の前記パターンの位置ずれ量を算出する算出ステップと、判断手段が、算出した前記位置ずれ量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断ステップと、補正手段が、前記位置ずれ量が前記所定値よりも大きいと判断した場合、色間の位置ずれを補正する補正ステップと、を含むことを特徴とする。
また、請求項13にかかる発明は、コンピュータを、各色の位置ずれ検出用のパターンを重ね合わせた多色パターンを回転体上に形成するパターン形成手段と、前記回転体上に形成した前記多色パターンの位置に対応させて備えられるセンサにより、前記多色パターンを検出する検出手段と、前記センサによる前記多色パターンの検出結果に基づいて、当該多色パターンに含まれる基準色の前記パターンに対する他の色の前記パターンの位置ずれ量を算出する算出手段と、算出した前記位置ずれ量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、前記位置ずれ量が前記所定値よりも大きいと判断した場合、色間の位置ずれを補正する補正手段と、して機能させる。
本発明によれば、位置ずれ補正を適切なタイミングで実行することができるため、位置ずれ補正によるダウンタイムを減らすことができる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるカラー画像形成装置、パターン形成方法、およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態にかかるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。このカラー画像形成装置は搬送ベルトに沿って画像形成部が並んだタンデムタイプといわれるカラー画像形成装置の例である。
各々異なる色(マゼンタ:M、シアン:C、イエロー:Y、ブラック:K)の画像を形成する画像形成部が、転写紙1を搬送する搬送ベルト2に沿って前記括弧内に記した順で1列に配置されている。搬送ベルト2は、駆動回転する駆動ローラ3と従動回転する従動ローラ4との間に架設され、駆動ローラ3の回転により矢印方向に回転する。搬送ベルト2の下部には、転写紙1が収納された給紙トレイ5が設けられている。収納された転写紙1のうち最上位置にある転写紙は、画像形成時に給紙され、搬送ベルト2上に静電吸着によって吸着され、両者は一体的に搬送される。また、画像形成部の上部には詳細は図示しない露光器8が設けられ、色毎に後述の感光体ドラム表面にレーザ書き込みを行い、潜像を形成する。
吸着された転写紙1は、第1の画像形成部(マゼンタM)に搬送され、ここでマゼンタMの画像形成が行われる。第1の画像形成部(マゼンタM)は、感光体ドラム6Mと感光体ドラム6Mの外周に沿って配置された帯電器7M、露光器8、現像器9M、感光体クリーナ10Mから構成されている。感光体ドラム6Mの表面は、帯電器7Mで一様に帯電された後、露光器8によりマゼンダMの画像に対応したレーザ光11Mで露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器9Mで現像され、感光体ドラム6M上にトナー像が形成される。このトナー像は感光体ドラム6Mと搬送ベルト2上の転写紙1と接する位置(転写位置)で転写器12Mによって転写され、転写紙1上に単色(マゼンタM)の画像が形成される。転写が終わった感光体ドラム6Mは、ドラム表面に残った不要なトナーを感光体クリーナ10Mによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
このように、第1の画像形成部(マゼンタM)で単色(マゼンタM)の画像が転写された転写紙1は、搬送ベルト2によって第2の画像形成部(シアンC)に搬送される。ここでも、同様に感光体ドラム6C上に形成されたトナー像(シアンC)は、転写紙1上に重ねて転写される。転写紙1は、さらに第3の画像形成部(イエローY)および第4の画像形成部(ブラックK)に搬送され、同様に形成されたトナー像が前に形成されたトナー像に重畳されてカラー画像を形成してゆく。第4の画像形成部を通過してカラー画像が形成された転写紙1は、搬送ベルト2から剥離され、定着器13で定着された後、排紙される。
このような形式のタンデム式は直接転写式と称され、感光体ドラム6M、6C、6Y、6K上に形成されたトナー像が直接転写紙1に転写される方式である。タンデム方式の画像形成装置では、この他に間接転写方式のものがある。間接転写方式では、一旦フルカラーの転写画像を中間転写ベルト上に形成し、その中間転写ベルト上に形成されたカラー画像を再度転写紙1上に転写するという画像形成過程をとっている。
また、搬送ベルト2に対向する位置には、位置合わせ用のパターンやプロセスコントロール用パターンを検知するための検知センサユニット14が取り付けられている。形成されたパターンは、検知センサユニット14にて検出が終了した後、クリーニングユニット15にてクリーニングが行われる。
図2は搬送ベルト2上に形成された各色のプロセスコントロール用パターン、位置ずれ検出用パターン、及び位置ずれ補正用パターンを検知センサユニット14によって検出する構成を示す説明図である。検知センサユニット14には、主走査方向に位置合わせ用センサ16、17、18をそれぞれ設け、前記センサ取り付け箇所に対応させた3箇所の位置の搬送ベルト2上に形成した位置ずれ検出用パターン19a、20a、21a及び位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bの検出を行う。位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aは、主走査方向に対して45°で傾斜した互いに平行な2辺を有するY、M、C、Kの各色のパターンを重ね合わせた多色パターンである。位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bは主走査方向にY、M、C、Kの色毎に形成された平行パターンと、主走査方向に対して45°傾斜させて形成した斜線パターンとの組み合わせからなる。
例えば、位置合わせ用センサ16、17、18として反射型の光学式センサ(拡散光センサ)を使用した場合は、位置合わせ用センサ16、17、18は、中間転写ベルトに光を照射し、中間転写ベルト上に形成したトナーパターンTP及び中間転写ベルトにより拡散された光を読み取ることで、位置ずれ量を計測するための情報を得るものである。
色ずれ補正制御機能は、基準色(この場合K)に対するスキュー、副走査レジストずれ、主走査レジストずれ、主走査倍率誤差の計測が可能である。また、位置合わせ用センサ16、17、18の3点を計測することにより、走査線曲がり(湾曲)も合わせて検出するため、副走査レジスト補正を最適化することが出来る。
なお、本実施の形態においては、位置合わせ用センサ16、17、18として拡散光センサを適用するようにしたが、これに限るものではなく、トナーパターンTP及び中間転写ベルトからの反射光を検出する正反射光センサユニットを適用するようにしても良い。
また、検知センサユニット14にはプロセスコントロール用パターンを検出するためのプロセスコントロール用センサ22、23、24、25が別途設けられている。プロセスコントロール用パターンはセンサ22、23、24、25に対応して色毎に並列に26(K)、27(C)、28(M)、29(Y)を形成し、検出する。
一方、プロセスコントロールにおいては、センサ16〜18、22〜25の検知結果に基づいて所定の演算を行い、帯電、現像、転写等のプロセス条件を変更する。このような位置ずれ補正/プロセスコントロールは、装置のユーザメニュー、サービスメニューまたはプリンタドライバからの指示により実行する。あるいは所定の実行判定条件、例えば電源ON時、積算プリント枚数や不図示の装置内の個所の温度上昇等により自動実行される。
図3は位置ずれ検出処理、位置ずれ補正処理、プロセスコントロール処理を行うための制御部の構成を示すブロック図である。
この制御部CONは、I/O I/F30、第1及び第2のマルチプレクサ31、35、第1及び第2のA/D変換回路32、36、第1及び第2の制御回路33、37、デマルチプレクサ38、第1ないし第3のLPF回路(デジタルフィルタ回路)39、40、41、第1ないし第3のエッジ検出回路42、43、44、レジスタ34、CPU45、ROM46及びRAM47から基本的に構成されている。以下、信号の入出力とともに制御構成について説明する。
図2に示したプロセスコントロール用センサ22、23、24、25によって検出された検出電圧は、I/O I/F30から第1のマルチプレクサ31に入力される。第1のマルチプレクサ31及びそのマルチプレクサ31から入力される信号をA/D変換する第1のA/D変換回路32は第1の制御回路33によりパターン形成中にのみセンサchの選択およびA/D変換動作を行うように制御され、得られたデジタルデータはレジスタ34に格納される。CPU45は得られたデータにより、帯電、現像、転写等のプロセス条件を変更する。CPU45はROM46に格納されたプログラムに従ってRAM47をワークエリアとして使用しながら前記プログラムに沿った制御を実行する。
一方、位置合わせ用センサ16、17、18の検出電圧は、I/O I/F30を介し第2のマルチプレクサ35に入力される。第2のマルチプレクサ35及びそのマルチプレクサ35から入力される信号をA/D変換する第2のA/D変換回路36は第2の制御回路37により、パターン形成中にのみセンサchの選択及びA/D変換動作を行うように制御され、得られたデジタルデータはデマルチプレクサ38に入力される。
デマルチプレクサ38は、センサのch各々に用意された第1ないし第3のLPF回路(デジタルフィルタ回路:積和演算回路)39、40、41のどのchに変換されたデジタルデータを出力するかを選択する。第1ないし第3のLPF回路39、40、41により高周波成分がカットされ、より正確に後段回路によりパターン位置を認識できるようになる。第1ないし第3のLPF回路の後段には第1ないし第3のエッジ検出回路42、43、44が設けられ、この第1ないし第3のエッジ検出回路42、43、44では、検出電圧波形を所定のスレッシュ電圧と比較し、立下り/立ち上がりのポイントを抽出し、抽出した立下り/立ち上がりのポイントおよび立ち下がり/立ち上がりの中央(パターン中央位置)を、レジスタ34に格納する。そして、CPU45は、ROM46に格納されているプログラムに従い、RAM47にデータ格納を行いながら、レジスタ34に格納されたデータに基づいて、プロセス条件の変更演算・設定及び位置合わせ演算・設定を行う。設定はI/O I/F30を介し、書き込み制御部及びプロセス装置へと行われる。I/O I/F30、ROM46、RAM47はそれぞれアドレスバス48及びデータバス49により接続されている。
また、CPU45は、
1)レジスタ34の設定値を変更することにより、第1及び第2の制御回路33、37を介しサンプリングスタート/ストップ、A/D変換を行うセンサchの切り替え
2)レジスタ34の設定値を変更することにより、第1ないし第3のLPF回路39、40、41のカットオフ周波数の変更
3)レジスタ34の設定値を変更することにより、第1ないし第3のエッジ検出回路42、43、44のスレッシュ電圧の設定
等の動作をそれぞれ行っている。
さらに、図3においてハードウェアで行う位置合わせに関する制御は、
1)LPF回路(デジタルフィルタ回路)39、40、41による積和演算
2)エッジ検出回路42、43、44によるセンサ出力電圧(A/D変換およびフィルタ処理後)とスレッシュ電圧との比較を行い、スレッシュ電圧を最初に下回ったポイントを立下りポイント(パターンのエッジ部A)、次にスレッシュ電圧を最初に上回ったポイントを立ち上がりポイント(パターンのエッジ部B)と認識し、その中央をパターン中央位置として認識
という演算処理である。
ここで、ROM46に格納されているプログラムがCPU45に実行させる位置ずれ補正制御機能のうち本実施の形態における特長的な機能について説明する。CPU45は、ROM46に格納されているプログラムに従うことにより、パターン形成部50と、算出部51と、判断部52と、補正部53とを実現する。
パターン形成部50は、第1ないし第4の画像形成部等を制御して、位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bを搬送ベルト2上に形成する前に、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを搬送ベルト2上に形成する。
図4(a)は、位置ずれが生じていない場合に、パターン形成部によって形成される多色パターンおよび位置合わせ用センサによる当該多色パターンの検出結果である基準波形の一例を示す図である。図4(b)は、マゼンダMのパターンに位置ずれが生じた場合に、パターン形成部によって形成される多色パターンおよび位置合わせ用センサによる当該多色パターンの検出結果である出力波形の一例を示す図である。
パターン形成部50は、主走査方向に対して45°で傾斜した辺を有する2つの直角三角形からなる各色のパターンを重ね合わせて位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成する。ここで、2つの直角三角形は、それぞれの直角三角形の主走査方向に対して45°で傾斜した辺が平行に向かい合うように配置されるものとする。これにより、図4(b)に示すように、一種類のパターンにより主走査方向および副走査方向の位置ずれを検出することができる。
また、本実施の形態では、位置合わせ用センサ16、17、18に基準色(K)からの反射光を検出しない拡散光センサを用いたため、各色のパターン間に位置ずれが生じていない場合は、図4(a)に示す検出電圧波形(基準波形)が位置合わせ用センサ16、17、18によって検出される。一方、各色のパターン間に位置ずれが生じた場合は、図4(b)に示す検出電圧波形(出力波形)が位置合わせ用センサ16、17、18によって検出される。
なお、本実施の形態では、主走査方向に対して所定角度で傾斜した辺を有する2つの三角形からなる各色のパターンを重ね合わせた多色パターンを形成したが、これに限定するものではない。例えば、図5(a)及び図5(b)に示すように、主走査方向に対して所定角度で傾斜した互いに平行な2辺を有する平行四辺形からなる各色のパターンを重ね合わせた多色パターンを形成してもよい。
図5(a)は、位置ずれが生じていない場合に、パターン形成部によって形成される多色パターンおよび位置合わせ用センサによる当該多色パターンの検出結果である基準波形の一例を示す図である。図5(b)は、シアンC、マゼンダM、イエローYのパターンに位置ずれが生じた場合に、パターン形成部によって形成される多色パターン及び位置合わせ用センサによる当該多色パターンの検出結果である出力波形の一例を示す図である。
図5(b)に示すように、主走査方向に対して所定角度で傾斜した互いに平行な2辺を有する平行四辺形からなる各色のパターンを重ね合わせた多色パターンを用いても、一種類のパターンにより主走査方向および副走査方向の位置ずれを検出することができる。
また、パターン形成部50は、先行ページの画像処理エリアと後行ページの画像処理エリアとの間となる搬送ベルト2上の紙間に対して各色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成する。図6は、位置ずれ検出用パターンを紙間に対して形成する場合における各色のパターンを形成するタイミングを示すタイミングチャートである。パターン形成部50は、印刷開始前または印刷終了後に位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成することも可能であるが、紙間に当該パターンを形成することにより、印刷処理の生産性をより向上させることができる。
また、本実施の形態では、ブラックK、マゼンダM、シアンC、イエローYのパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成したが、複数のセンサを有している場合は、基準色(K)と他の一色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン10a、20a、21aを形成して、位置ずれを検出してもよい。
図7は、基準色と他の一色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターンを形成した場合の一例を示す説明図である。パターン形成部50は、図7に示すように、基準色(K)とイエローYのパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、基準色(K)とシアンCのパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン20a、および基準色(K)とマゼンダMのパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン21aを主走査方向に並べて形成する。
その際、パターン形成部50は、主走査方向に位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成する位置によって検出結果に差異が生じる可能性がある。そのため、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成する度に、各センサによって検出する色の組み合わせを変えることが好ましい。これにより、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成する位置によって検出結果に差異が生じることを防止することができる。
算出部51は、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの検出結果に基づいて、当該位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aに含まれる基準色(K)のパターンに対する他の色(C、M、Y)のパターンの位置ずれ量を算出する。具体的には、位置ずれが発生していない場合に位置合わせ用センサ16、17、18による位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの検出結果である基準波形と、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの検出結果である出力波形とを比較して、基準色(K)のパターンに対する他の色(C、M、Y)のパターンの位置ずれ量を算出する。なお、基準波形は、ROM46に予め記憶されているものとする。本実施の形態では、位置合わせ用センサ16、17、18に拡散光センサを用いたため、図4(a)及び図5(a)に示すように、立ち上がり及び立下りを有しない基準波形がROM46に格納されている。
ここで、位置ずれ量を算出する処理について詳細に説明する。まず、算出部51は、レジスタ34に格納された位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの立ち下がり(エッジ部A)および立ち上がり(エッジ部B)を、位置合わせ用センサ16、17、18による位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの検出結果である出力波形を示す情報として取得する。次に、算出部51は、基準波形の立ち上がり及び立下りに対する位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの立ち上がりおよび立下りの位置ずれ量を算出する。なお、本実施の形態では、立ち上がりおよび立下りのない基準波形を用いたため、レジスタ34に格納された位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの立ち上がりおよび立下りが基準波形に対する位置ずれ量となる。
具体的には、算出部51は、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの立ち下がり(エッジ部A)及び立ち上がり(エッジ部B)に基づいて、立ち下がりから立ち上がりまでの時間を算出する。そして、算出部51は、算出された時間と搬送ベルト2の回転速度に基づいて、基準色(K)のパターンに対する他の色(C、M、Y)のパターンの位置ずれ量を算出する。
判断部52は、算出した位置ずれ量が所定値よりも大きいか否かを判断する。具体的には、算出部51によって算出された位置ずれ量がROM46に予め記憶された所定値より大きいか否かを判断する。ここで、所定値とは、位置ずれ補正を必要としないレベルの位置ずれ量である。なお、本実施の形態では、位置ずれが発生していない場合、位置合わせ用センサ16、17、18によって多色パターンが検出されない。そのため、ROM46には、所定値として0が格納されているものとする。
また、判断部52は、算出した位置ずれ量が所定値より大きいと判断した場合、所定回数連続して位置ずれ量が所定値より大きいと判断されたか否かを判断する。なお、位置ずれ量が所定値よりも大きいと判断された回数は、RAM47に格納されているものとする。判断部52は、位置ずれ量が所定値よりも大きいと判断した場合、RAM47に格納されている回数をインクリメントする。そして、判断部52は、RAM47に格納されている回数に基づいて、所定回数連続して位置ずれ量が所定値より大きいと判断されたか否かを判断する。
補正部53は、位置ずれ量が所定値よりも大きいと判断した場合または所定回数連続して位置ずれ量が所定値より大きいと判断した場合、色間(K、C、M、Y)の位置ずれを補正する。具体的には、補正部53は、第1ないし第4の画像形成部等を制御して、位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bを搬送ベルト2上に形成し、位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bに基づいて、色間(K、C、M、Y)の位置ずれを補正する。
次に、以上のように構成されているカラー画像形成装置による位置ずれ検出処理について説明する。図8は、各色のパターン間の位置ずれを検出する処理の手順を示すフローチャートである。
まず、パターン形成部50は、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを搬送ベルト2上に形成する(ステップS801)。次に、算出部51は、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの検出結果を取得し、当該位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの検出結果に基づいて、当該位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aに含まれる基準色(K)のパターンに対する他の色(C、M、Y)のパターンの位置ずれ量を算出する(ステップS802)。
位置ずれ量が算出されると、判断部52は、算出した位置ずれ量がROM46に予め記憶された所定値よりも大きいか否かを判断する(ステップS803)。そして、検出した位置ずれ量が所定値以下の場合は(ステップS803:No)、補正部53による位置ずれの補正は行われず、処理が終了する。一方、算出した位置ずれ量が所定値よりも大きい場合(ステップS803:Yes)、判断部52は、RAM47に格納されている回数をインクリメントし、所定回数連続して位置ずれ量が所定値より大きいと判断されたか否かを判断する(ステップS804)。
ここで、位置ずれ量が所定値より大きいと判断された回数が所定回数に達していないと判断された場合(ステップS804:No)、補正部53による位置ずれの補正は行われず、処理が終了する。一方、所定回数連続して位置ずれ量が所定値より大きいと判断された場合(ステップS804:Yes)、補正部53は、色間(K、C、M、Y)の位置ずれを補正する(ステップS805)。
このように、位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bを搬送ベルト2上に形成する前に、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成し、当該位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aに基づいて、位置ずれが検出された場合にのみ、位置ずれ補正を行うこととしたので、位置ずれ補正によるダウンタイムを減らすことができる。
また、複数色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成し、基準色(K)のパターンに対する他の色(C、M、Y)のパターンの位置ずれを検出することとしたので、色ごとの位置ずれ量を検出する必要がなくなり、より短時間で基準色(K)のパターンに対する他の色(C、M、Y)のパターンの位置ずれを検出することができる。
また、所定回数連続して位置ずれ量が所定値より大きいと判断された場合にのみ位置ずれの補正を行うこととしたので、位置ずれ量を誤って検出することによる位置ずれの補正の実行を回避することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるカラー画像形成装置は、2種類の位置ずれ検出用パターンを用いて主走査方向および副走査方向への位置ずれ量を別々に検出する。
図9は、本発明の第2の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える制御部の構成を示すブロック図である。上述した第1の実施の形態にかかる制御部CONとは、パターン形成部50とは処理が異なるパターン形成部90に変更され、算出部51とは処理が異なる算出部91、補正部53とは処理が異なる補正部92に変更された構成を有している点で異なる。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
パターン形成部90は、第1ないし第4の画像形成部等を制御して、位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bを搬送ベルト2上に形成する前に、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを搬送ベルト2上に形成する。
図10(a)は、位置ずれが生じていない場合に、パターン形成部によって形成される多色パターンおよび位置合わせ用センサによる当該多色パターンの検出結果である基準波形の一例を示す図である。図10(b)は、位置ずれが生じた場合に、パターン形成部によって形成される多色パターンおよび位置合わせ用センサによる当該多色パターンの検出結果である出力波形の一例を示す図である。
パターン形成部90は、主走査方向に対して平行な帯状の基準色(K)のパターンと、主走査方向に対して45°で傾斜した辺および主走査方向に対して平行な辺とを有する直角三角形の他の色(例えば、M)のパターンと、を重ね合わせた位置ずれ検出用パターン(主走査用)19a、20a、21aを形成する。
ここで、位置ずれが生じていない場合、ブラックKのパターン及びマゼンダMのパターンは、図10(a)に示すように、位置合わせ用センサ16、17、18によるマゼンダのパターンの検出開始からブラックKのパターンの検出開始までの時間(t3)と、位置合わせ用センサ16、17、18によるブラックKのパターンの検出終了からマゼンダMのパターンの検出終了までの時間(t4)とが等しく形成される。
一方、位置ずれが生じている場合、ブラックKのパターン及びマゼンダMのパターンは、図10(b)に示すように、位置合わせ用センサ16、17、18によるマゼンダMのパターンの検出開始からブラックKのパターンの検出開始までの時間(t3)と、位置合わせ用センサ16、17、18によるブラックKのパターンの検出開始までの時間(t4)とが異なって形成される。
さらに、パターン形成部90は、主走査方向に対して平行な帯状の基準色(K)のパターンと、主走査方向に対して平行な2辺を有する四角形の他の色(M)のパターンと、を重ね合わせた位置ずれ検出用パターン(副走査用)19a、20a、21aを形成する。
ここで、位置ずれが生じていない場合、ブラックKのパターン及びマゼンダMのパターンは、図10(a)に示すように、位置合わせ用センサ16、17、18によるマゼンダのパターンの検出開始からブラックKのパターンの検出開始までの時間(t1)と、位置合わせ用センサ16、17、18によるブラックKのパターンの検出終了からマゼンダMのパターンの検出終了までの時間(t2)とが等しくなるように形成される。
一方、位置ずれが生じている場合、ブラックKのパターン及びマゼンダMのパターンは、図10(b)に示すように、位置合わせ用センサ16、17、18によるマゼンダMのパターンの検出開始からブラックKのパターンの検出開始までの時間(t1)と、位置合わせ用センサ16、17、18によるブラックKのパターンの検出開始までの時間(t2)とが異なって形成される。
なお、パターン形成部90は、上述した2種類の位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを主走査方向に並べて形成するものとする。この場合、カラー画像形成装置は、少なくとも2つのセンサを備えていなければならない。しかし、2種類の位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを副走査方向に並べて形成すれば、1つのセンサによって位置ずれを検出することも可能である。
また、本実施の形態では、2色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成したが、これに限定するものではない。例えば、ブラックK、シアンC、マゼンダM、およびイエローYそれぞれのパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成してもよい。
また、2色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成する場合には、紙間ごとに基準色(K)と組み合わせる色を変えてもよい。図11は、紙間ごとにブラックと組み合わせる色を変えた場合における各色のパターンを形成するタイミングを示すタイミングチャートである。これにより、2色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成した場合に、カラー画像形成装置は、少なくとも2つのセンサを備えていれば、位置ずれを検出することができる。
算出部91は、レジスタ34に格納された位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの立ち下がり(エッジ部A)及び立ち上がり(エッジ部B)に基づいて、上述したt1、t2、t3、t4を算出する。次に、算出部91は、算出したt1、t2、t3、t4を用いて、基準色のパターンに対する他の色の主走査方向および副走査方向への位置ずれ量を算出する。
具体的には、副走査方向への位置ずれ量は下記の式により算出する、
ΔD1=(t1-t2)*V/2
ΔD1:副走査方向への位置ずれ量(mm)
V:回転体の回転速度(mm/s)
t1:四角形のマゼンダMのパターンの検出開始から帯状のブラックKのパターンを検出開始までの時間(s)
t2:帯状のブラックKのパターンの検出終了から四角形のマゼンダMのパターンの検出終了までの時間(s)
というものである。
また、主走査方向への位置ずれ量は下記の式により算出する、
ΔD2=((t3-t4)/tanθ-(t2-t1)/2)*V
ΔD2:主走査方向への位置ずれ量(mm)
V:回転体の回転速度(mm/s)
t1:四角形のマゼンダMのパターンの検出開始から帯状のブラックKのパターンを検出開始までの時間(s)
t2:帯状のブラックKのパターンの検出終了から四角形のマゼンダMのパターンの検出終了までの時間(s)
t3:直角三角形のマゼンダMのパターンの検出開始から帯状のブラックKのパターンの検出開始までの時間(s)
t4:帯状のブラックKのパターンの検出終了から直角三角形のマゼンダMのパターンの検出終了までの時間(s)
というものである。
以上のように、算出部91は、2種類の位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aの立ち下がりおよび立ち上がりに基づいて、ブラックKのパターンに対するマゼンダMのパターンの主走査方向および副走査方向への位置ずれ量を別々に算出する。
補正部92は、判断部52によって算出した位置ずれ量が所定値よりも大きいと判断された場合、算出部91によって算出された主走査方向および副走査方向への位置ずれ量に基づいて、色間の位置ずれを補正する。第1の実施の形態では、算出された位置ずれ量が所定値よりも大きいと判断された場合、位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bに基づいて、基準色(K)のパターンに対する他の色(C、M、Y)のパターンの位置ずれを補正している。そのため、利用者は、さらに位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bによる補正処理が終了するまで、待たなければならない。そこで、本実施の形態では、算出部91によって算出された位置ずれ量を用いて、簡易的に色間の位置ずれを補正することにより、さらにカラー画像形成装置のダウンタイムを短縮することができる。
なお、本実施の形態では、2色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成したため、算出部91によって算出された位置ずれ量に基づいて、色間の位置ずれを補正することとしたが、これに限定するものではない。例えば、ブラックK、シアンC、マゼンダM、イエローYのパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを形成した場合は、位置ずれ補正用パターン19b、20b、21bを用いて、色間の位置ずれを補正する。
このように、2種類の位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを搬送ベルト2上に形成することにより、基準色のパターンに対する他の色のパターンの主走査方向および副走査方向への位置ずれ量を別々に算出することができる。
また、位置ずれ検出用パターン19a、20a、21aを用いて算出した位置ずれ量を用いて、色間の位置ずれを補正することにより、位置ずれ補正によるカラー画像形成装置のダウンタイムをさらに減らすことができる。
なお、上記各実施の形態においては、各像担持体上にそれぞれ形成される単色トナー画像を、中間媒体(搬送ベルト)により搬送される転写体である転写紙上に順次転写する「直接転写方式」のカラー画像形成装置への適用例について説明したが、これに限るものではなく、中間転写ベルト上に一旦各像担持体からトナー画像を転写し、中間転写ベルト上で重ね合わせることによってカラー画像を形成し、このカラー画像を2次転写部で転写紙に一度に転写を行う「間接転写方式」のカラー画像形成装置についても同様に適用することが可能である。
また、本実施の形態においては、像担持体として感光体ドラムを適用したが、これに限るものではなく、感光体ベルトを適用しても何ら問題は無い。
さらに、本実施の形態においては、カラー画像形成装置としてレーザプリンタを適用したが、これに限るものではなく、MFP(Multi Function Peripheral)や複写機などにも適用可能である。
本実施の形態にかかるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。 搬送ベルト上に形成された各色のプロセスコントロール用パターン及び位置合わせ用パターンを検知センサユニットによって検出する構成を示す説明図である。 位置ずれ検出処理、位置ずれ補正処理、プロセスコントロール処理を行うための制御部の構成を示すブロック図である。 位置ずれ検出用パターンおよび当該位置ずれ検出用パターンの検出結果である出力波形の一例を示す説明図である。 位置ずれ検出用パターンおよび当該位置ずれ検出用パターンの検出結果である出力波形の一例を示す説明図である。 位置ずれ検出用パターンを紙間に対して形成する場合における各色のパターンを形成するタイミングを示すタイミングチャートである。 基準色と他の一色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターンを形成した場合の一例を示す説明図である。 各色のパターン間の位置ずれを検出する処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える制御部の構成を示すブロック図である。 基準色と他の一色のパターンを重ね合わせた位置ずれ検出用パターンを形成した場合の一例を示す説明図である。 位置ずれ検出用パターンを紙間に対して形成する場合における各色のパターンを形成するタイミングを示すタイミングチャートである。 直接転写方式のタンデム型レーザプリンタの構成を示すブロック図である。 間接転写方式のタンデム型レーザプリンタの構成を示すブロック図である。
符号の説明
14 検知センサユニット
16、17、18 位置合わせ用センサ
19a、20a、21a 位置ずれ検出用パターン
19b、20b、21b 位置ずれ補正用パターン
22、23、24、25 プロセスコントロール用センサ
26、27、28、29 プロセスコントロール用パターン
30 I/O I/F
31、35 マルチプレクサ
32、36 A/D変換回路
33、37 制御回路
38 デマルチプレクサ
39、40、41 LPF回路(デジタルフィルタ回路)
42、43、44 エッジ検出回路
34 レジスタ
45 CPU
46 ROM
47 RAM
50 パターン形成部
CON 制御部

Claims (13)

  1. 各色の位置ずれ検出用のパターンを重ね合わせた多色パターンを回転体上に形成するパターン形成手段と、
    前記回転体上に形成した前記多色パターンの位置に対応させて備えられる検出手段と、
    前記検出手段による前記多色パターンの検出結果に基づいて、当該多色パターンに含まれる基準色の前記パターンに対する他の色の前記パターンの位置ずれ量を算出する算出手段と、
    算出した前記位置ずれ量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、
    前記位置ずれ量が前記所定値よりも大きいと判断した場合、色間の位置ずれを補正する補正手段と、
    を備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記位置ずれが発生していない場合における前記多色パターンの検出結果である基準波形を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記算出手段は、前記多色パターンの検出結果である多色パターン波形と前記記憶手段に記憶される前記基準波形とを比較して、基準色の前記パターンに対する他の色の前記パターンの前記位置ずれ量を算出することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記パターン形成手段は、主走査方向に対して所定角度で傾斜した互いに平行な2辺を有する各色の前記パターンを重ね合わせて前記多色パターンを形成することを特徴とする請求項1または2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記パターン形成手段は、主走査方向に対して平行な帯状の基準色の前記パターンと、主走査方向に対して平行な2辺を有する四角形からなる基準色以外の色の前記パターンと、を重ね合わせて前記多色パターンを形成することを特徴とする請求項1または2に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記パターン形成手段は、主走査方向に対して平行な帯状の基準色の前記パターンと、主走査方向に対して所定角度で傾斜した辺と主走査方向に対して平行な辺とを有する三角形からなる基準色以外の色の前記パターンと、を重ね合わせて前記多色パターンを形成することを特徴とする請求項4に記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記算出手段は、
    下記の式により副走査方向への前記位置ずれ量を算出し、
    ΔD1=(t1-t2)*V/2
    ΔD1:副走査方向への位置ずれ量
    V:回転体の回転速度
    t1:四角形のパターンの検出開始から帯状のパターンを検出開始までの時間
    t2:帯状のパターンの検出終了から四角形のパターンの検出終了までの時間
    前記補正手段は、算出された前記位置ずれ量に基づいて、副走査方向への前記位置ずれを補正することを特徴とする請求項5に記載のカラー画像形成装置。
  7. 前記算出手段は、
    下記の式により主走査方向への前記位置ずれ量を算出し、
    ΔD2=((t3-t4)/tanθ-(t2-t1)/2)*V
    ΔD2:主走査方向への位置ずれ量
    V:回転体の回転速度
    t1:四角形のパターンの検出開始から帯状のパターンを検出開始までの時間
    t2:帯状のパターンの検出終了から四角形のパターンの検出終了までの時間
    t3:三角形のパターンの検出開始から帯状のパターンの検出開始までの時間
    t4:帯状のパターンの検出終了から三角形のパターンの検出終了までの時間
    前記補正手段は、前記算出された前記位置ずれ量に基づいて、主走査方向への前記位置ずれを補正することを特徴とする請求項6に記載のカラー画像形成装置。
  8. 前記パターン形成手段は、先行ページの画像処理エリアと後行ページの画像処理エリアとの間となる前記回転体上の紙間に対して各色の前記パターン画像を重ねて形成することを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載のカラー画像形成装置。
  9. 前記パターン形成手段は、重ね合わせて形成する前記パターン画像の色の組み合わせを紙間毎に変えることを特徴とする請求項8に記載のカラー画像形成装置。
  10. 前記補正手段は、算出した前記位置ずれ量が前記所定値よりも所定回数連続して大きいと判断された場合に、前記位置ずれを補正することを特徴とする請求項1から9のいずれか一に記載のカラー画像形成装置。
  11. 前記パターン形成手段は、ブラックを含む複数色の前記パターンを前記回転体上に重ねて形成し、
    前記検出手段は、前記多色パターンに含まれるブラック以外の色の前記パターンからの光を受光することを特徴とする請求項1から10のいずれか一に記載のカラー画像形成装置。
  12. パターン形成手段が、各色の位置ずれ検出用のパターンを重ね合わせた多色パターンを回転体上に形成するパターン形成ステップと、
    検出手段が、前記回転体上に形成した前記多色パターンの位置に対応させて備えられるセンサにより、前記多色パターンを検出する検出ステップと、
    算出手段が、前記センサによる前記多色パターンの検出結果に基づいて、当該多色パターンに含まれる基準色の前記パターンに対する他の色の前記パターンの位置ずれ量を算出する算出ステップと、
    判断手段が、算出した前記位置ずれ量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断ステップと、
    補正手段が、前記位置ずれ量が前記所定値よりも大きいと判断した場合、色間の位置ずれを補正する補正ステップと、
    を含むことを特徴とするパターン形成方法。
  13. コンピュータを、
    各色の位置ずれ検出用のパターンを重ね合わせた多色パターンを回転体上に形成するパターン形成手段と、
    前記回転体上に形成した前記多色パターンの位置に対応させて備えられるセンサにより、前記多色パターンを検出する検出手段と、
    前記センサによる前記多色パターンの検出結果に基づいて、当該多色パターンに含まれる基準色の前記パターンに対する他の色の前記パターンの位置ずれ量を算出する算出手段と、
    算出した前記位置ずれ量が所定値よりも大きいか否かを判断する判断手段と、
    前記位置ずれ量が前記所定値よりも大きいと判断した場合、色間の位置ずれを補正する補正手段と、
    して機能させるプログラム。
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