JP2013025128A - 画像形成装置、ずれ検出実行時期判定方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、ずれ検出実行時期判定方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色ずれ量の検出の実行時期を定める際、新たに温度センサを用意することなく、印刷動作を停止させて行うずれ検出動作が従来技術に比べてより少なくて済む適切な実行時期を定める。
【解決手段】印刷開始後、1ページずつ画像の印刷を行い、その印刷画像における有色の画素数をカウントし、後段の色ずれ補正実行時にクリアした後、現在までに各ページについて累積した画素カウント値に累算し、新たな累積画素カウント値として保存する(S102)。累算した累積画素カウント値が、色ずれ補正(検出)を行う時期に対応する計数値として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、色ずれ補正の実行時期を判定する(S103)。
【選択図】図5

Description

本発明は、プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置に関し、より詳しくは、ずれ補正用の基準パターン画像データを用いて基準パターン画像を形成し、形成された基準パターン画像の基準位置からのずれを検出して画像のずれの補正を行う画像形成装置、ずれ検出実行時期判定方法及びずれ検出実行時期を判定する処理を実行するためのプログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
従来から、いわゆる電子写真方式により画像を形成する画像形成装置(プリンタ、複写機、複合機等)では、画像データにより点灯が制御されるLD(レーザーダイオード)から射出される光ビームを回転ミラーなどにより走査して、帯電した感光体表面を露光して静電潜像を描画している。
このLDビームによる露光走査は、普通、LDから射出するビームを回転するポリゴンミラーの反射面で偏向させて主走査し、このLDビームにより露光される感光体を回転ドラムとして、ドラムの回転により感光面を副走査することで、ラスタ走査を行う。
このため、感光体ドラム上に生成されたトナー画像が転写される記録媒体(用紙等)の所定の位置に画像を形成するためには、画像データにより点灯が制御されるLDの駆動を主走査及び副走査方向に所定のタイミングで行う必要がある。
画像形成装置は、所定位置に画像を形成するため、LDの駆動タイミングを調整する機能を従来から持っている。この機能を実現する手段の一つは、基準パターン画像データにより実際に画像を形成し、形成したこの画像を基に本来あるべき出力画像からの位置ずれを検出し、検出した位置ずれを補正する動作を自動で行うものである。この動作の結果、得られるずれ補正量に従い、LDの駆動制御手段に動作条件を設定し直すことで、適正な画像形成が行えるようにしている。
しかし、調整時には適正であった動作条件が、その後、機内の温度等の変動要因による影響を受け、適合しなくなってしまう。特に、フルカラー画像形成装置、中でもカラー成
分色ごとに感光体ドラムを有し各色独立に画像を形成するいわゆるタンデムタイプの装置
では、各色において受ける影響の違いが、色ずれ、即ち色間における画像の位置ずれとなって現れ、画質を低下させてしまう。
このため、従来から色ずれ防止のために、色ずれを補正する調整(以下単に「色ずれ補
正」ともいう)を行ってから所定の時間が経過した場合、あるいは印刷枚数や温度などを
検出し、印刷枚数が所定枚数に達したことや所定の温度変化があった場合に色ずれ補正を
行う手法が採用されている。
例えば、特許文献1(特開2009−75155号公報)には、印刷枚数と前回の色合わせ補正からの経過時間それぞれについて定められた条件を満たす場合、求めた現在の色ずれ補正量と基準の色ずれ補正量を比較し、その差が閾値を越えたことを条件に、色合わせ補正を実行する手法が提案されている。
しかし、特許文献1によると、前回実行した色ずれ補正からの経過時間、印刷枚数それぞれについて定められた条件を満たすことが色ずれ補正の実行条件の一つであり、この条
件は、ジョブの内容や機器の使用状況によっては、必ずしも適切なタイミングで行われな
い場合がある。例えば、写真等のカラーイメージ画像を連続して印刷する、といった使用
の仕方をする場合、色ずれは目立ちやすいので早めにずれを補正することが望ましいが、
経過時間もしくは印刷枚数を条件として補正の時期を定めるのでは、このような使用状況
に適応した時期に実行することができない。温度変化についても、温度変化を検出する温
度センサの検出値と色ずれとの正しい関係を導くことは困難であり、必ずしも適切なタイ
ミングで行われない。
また、特許文献1では、現在の色ずれ補正量と基準の色ずれ補正量との比較結果によって色ずれ補正の実行を判断するために、色ずれ補正を実行するか否かにかかわりなく、現
在の色ずれ補正量を求める必要があり、この動作を行っている間、印刷動作が停止するの
で、生産性が低下する。
本発明の目的は、位置ずれ補正用の基準パターン画像データで形成された基準パターン
画像に基づいて行うずれ検出の実行時期を、記録媒体の記録面に形成された画像の画像形
成量に応じて適切に定めることにより、ずれ検出動作を従来よりも少なくすることである。
本発明は、位置ずれ補正用の基準パターン画像データで基準パターン画像を形成し、形成した基準パターン画像の位置を検知し、検知結果により基準位置からの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に応じて画像形成条件の設定を変更して位置ずれを補正する画像形成装置であって、記録媒体に形成する画像の画像形成量を記録画面ごとに検出し、検出された各記録画面の画像形成量を累算する画像形成量累算手段と、前記画像形成量累算手段によって累算された画像形成量が、前記位置ずれ量の検出を行う時期に対応する画像形成量として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定するずれ検出実行時期判定手段とを有する画像形成装置である。
本発明は、位置ずれ補正用の基準パターン画像データで基準パターン画像を形成し、形成した基準パターン画像の位置を検知し、検知結果により基準位置からの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に応じて画像形成条件の設定を変更して位置ずれを補正する画像形成装置であって、記録媒体に形成する画像の画像形成量を記録画面ごとに単位面積当たりの量として検出し、検出された各記録画面の単位面積当たりの画像形成量を累算する画像形成量累算手段と、前記画像形成量累算手段によって累算された単位面積当たりの画像形成量が、前記位置ずれ量の検出を行う時期に対応する画像形成量として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定するずれ検出実行時期判定手段とを有する画像形成装置である。
本発明は、位置ずれ補正用の基準パターン画像データで基準パターン画像を形成し、形成した基準パターン画像の位置を検知し、検知結果により基準位置からの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に応じて画像形成条件の設定を変更して位置ずれを補正する画像形成装置におけるずれ検出実行時期判定方法であって、記録媒体に形成する画像の画像形成量を記録画面ごとに検出し、検出された各記録画面の画像形成量を累算する画像形成量累算工程と、前記画像形成量累算工程で累算された画像形成量が、前記位置ずれ量の検出を行う時期に対応する画像形成量として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定するずれ検出実行時期判定工程とを有するずれ検出実行時期判定方法である。
本発明は、位置ずれ補正用の基準パターン画像データで基準パターン画像を形成し、形成した基準パターン画像の位置を検知し、検知結果により基準位置からの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に応じて画像形成条件の設定を変更して位置ずれを補正する画像形成装置におけるずれ検出実行時期判定方法であって、記録媒体に形成する画像の画像形成量を記録画面ごとに単位面積当たりの量として検出し、検出された各記録画面の単位面積当たりの画像形成量を累算する画像形成量累算工程と、前記画像形成量累算工程で累算された単位面積当たりの画像形成量が、前記位置ずれ量の検出を行う時期に対応する画像形成量として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定するずれ検出実行時期判定工程とを有するずれ検出実行時期判定方法である。
本発明によれば、位置ずれ補正用の基準パターン画像データで形成された基準パターン
画像に基づいて行うずれ検出の実行時期を、記録媒体の記録面に形成された画像の画像形
成量に応じて適切に定めることにより、ずれ検出動作を従来よりも少なくすることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 画像形成装置(図1)の構成要素である光走査露光装置の構成をより詳細に示す図である。 色ずれ補正用の基準パターン画像と検知センサユニットの関係を示す図である。 画像形成制御部に設けた、色ずれ検出及び色ずれ補正を行う制御回路の構成を示すブロック図である。 色ずれ補正動作の制御手順(実施形態1)を示すフロー図である。 色ずれ補正動作の制御手順(実施形態2)を示すフロー図である。 色ずれ補正動作の制御手順(実施形態3)を示すフロー図である。 色ずれ補正動作の制御手順(実施形態4)を示すフロー図である。
本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
以下に示す実施形態は、いわゆる電子写真方式で画像を形成する装置であり、画像データにより点灯を制御するLDから射出される光ビームを主走査し、この光ビームで回転(副走査)する感光体ドラムの表面をラスタ走査し、感光面を露光して静電潜像を生成し、トナーにより現像する。
感光体ドラム上に生成されたトナー画像が転写される記録媒体(用紙、転写体等)の所定の位置に画像を形成するためには、画像データにより点灯が制御されるLDの駆動を主走査及び副走査方向に所定のタイミングで行う必要がある。このタイミングは、LDの駆動制御手段に動作条件を設定することにより調整可能である。
画像形成部における機器の状態は、機内の温度変化等によって経時的に変化し、LDの駆動制御手段により設定された動作条件が現状に適合しなくなり、本来あるべき位置からのずれが生じる。このため、この時期に合わせて、生じた位置ずれを検出し(後記で詳述)、検出された位置ずれ量を基に適正な動作条件を設定し直す調整、即ち、位置ずれ補正を行う。
上記位置ずれの検出を行う時期は、この実施形態では、記録媒体の記録画面に形成された画像の量(以下「画像形成量」という)である、画素数、画像面積等の量に応じて適正な時期を定める。つまり、画像形成量が多くなるほど位置ずれ検出を行う時期を早める必要がある、という原則に基づいて、画像形成を行って出力する画像の画素数等の画像形成量を得、得た画素数等の画像形成量から位置ずれ検出の実行時期を判断する。このようにすることで、位置ずれ検出を適切な時期に実行し、ずれ検出動作を従来よりも少なくすることができる。
具体的には、ドットマトリックスで画像を形成する場合、画像形成に用いる画像は画素単位でLDを駆動するために出力するので、その際、計数手段により出力する画素数を計数し、画像形成量を表す数値として得る。
また、画像形成量として得た画素の計数値は、画像の上記位置ずれ検出を行う時期を検出するために用いる。即ち、取得した画素の計数値は、位置ずれ検出を行う時期に対応する計数値として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定する。なお、上記閾値は位置ずれ検出を行う時期に対応する計数値として予め定められているので、画素の計数は、位置ずれがない、つまり位置ずれが補正されたときから計数を開始する。
一般的に、写真/パンフレットなどのイメージ画像が多く使われているジョブを印刷する場合には、色間の位置合わせの精度が求められる。逆に文書など、イメージ画像の少ないものを印刷する場合には、色合わせの精度よりも、印刷効率が求められる。写真などが多く使われるイメージ画像の多い印刷の場合には、画像面積あたりの画素(色画素)数が多く画素の計数値は大きくなって、消費するトナーも増える傾向になるに対し、文書画像の多い印刷の場合には、画像面積あたりの画素数が少なくなって、画素の計数値は小さくなる傾向になる。
したがって、上記の閾値処理によると、高画質の求められるイメージ画像の多い印刷が続いた場合は、画素の計数値が早く大きくなり、位置ずれ検出の実行間隔を短くでき、短い間隔で検出結果をずれ補正に反映させ、よりずれの少ない適正な画像形成を行うことができる。
他方、印刷効率の求められる文書の多い印刷が続いた場合は、画素の計数値の上昇速度は緩く、比較的長い間隔で検出結果をずれ補正に反映させることになるので、印刷のダウンタイムを低減することができる。
また、単色の印刷における位置ずれ(用紙の所定位置からのずれ)は、それほど問題にならなくても、フルカラーの印刷における色間の位置ずれ(以下「色ずれ」という)は、画質に大きく影響するので、求められる精度はより厳しい。そこで、本実施形態では、カラー成分色のうちの最低2色の色ずれが所定の限度を越えると、著しい画質の低下となって表れるという経験のもとに前記閾値処理を行う。即ち、各色について、得られる画素の計数値のうち、最低でも2色の計数値が閾値を超えた場合に位置ずれ検出の実行時期を判断し、より適切な時期に色ずれ補正を行うようにする。
なお、上記の画素計数値は、トナー補給制御などに従来から使用している画素カウントを流用することによって、より装置のパフォーマンスを向上することができる。
[画像形成装置の構成概要]
光ビームによる露光走査において生じる画像の位置ずれ検出に係る詳細な説明をする前に、本実施形態の画像形成装置の全体構成について、その概要を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。なお、同図は、電子写真プロセスによりプリント出力動作を行う画像形成部を主に示すもので、本発明の位置ずれ検出に係る処理系については、後記図4を参照して説明するが、本発明の要旨と直接関係しない印刷ジョブを受け付け、印刷に用いる画像データを処理するデータ処理系や機器全体を制御する主制御系等については、既存の技術を採用し得るので、省略されている。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置は、搬送ベルト2に沿って、カラーの色成分である(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)各色の画像形成部が一列に並んだタンデムタイプといわれるカラー画像形成装置である。
搬送ベルト2は、駆動回転する駆動ローラ3とこれと対になって従動回転する従動ローラ4に架設されており、駆動ローラ3の回転により、図1中に示す矢印方向に回転駆動される。
搬送ベルト2の下部には、転写紙1が収納された給紙トレイ5が備えられている。
給紙トレイ5に収納された転写紙1のうち最上位置にある転写紙は、印刷画像の形成時には給紙され、静電吸着によって搬送ベルト2上に吸着される。
吸着された転写紙1は、第1の画像形成部(イエロー)に搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。
第1の画像形成部(イエロー)は、感光体ドラム6Yと感光体ドラム6Yの周囲に配置された帯電器7Y、光走査露光装置8、現像器9Y、感光体クリーナ10Yよりなる。
感光体ドラム6Yの表面は、帯電器7Yで一様に帯電された後、光走査露光装置8によりイエローの画像に対応したレーザー光11Yで露光され、静電潜像が形成される(詳細は後記図2の説明、参照)。
形成された静電潜像は 現像器9Yで現像され、感光体ドラム6Y上にトナー像が形成される。
感光体ドラム6Y上のトナー像は、搬送ベルト2上の転写紙と接する位置(転写位置)で転写器12Yによって転写され、転写紙上に単色(イエロー)の画像を形成する。
転写が終わった感光体ドラム6Yは、ドラム表面に残った不要なトナーを感光体クリーナ10Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
上記のように、第1の画像形成部で単色(イエロー)を転写された転写紙1は、搬送ベルト2によって第2の画像形成部(マゼンタ)に搬送される。
ここでも、第1の画像形成部(イエロー)におけると同様に感光体ドラム6M上に形成されたトナー像(マゼンタ)は、転写紙1上に第1の画像形成部(イエロー)で形成された画像に重ねて転写される。
転写紙1は、さらに第3の画像形成部(シアン)及び第4の画像形成部(ブラック)に搬送され、上流の各色におけると同様に形成されたトナー像を転写紙上に形成されているトナー像に重ねて転写してカラー画像を形成してゆく。
第4の画像形成部(ブラック)を通過してカラー画像が形成された転写紙は、搬送ベルト2から剥離され、定着器13にて定着された後、排紙される。
また、図1には、光ビームによる露光走査において生じる画像の位置ずれ検出に係る構成要素として、基準パターン画像を検知する検知センサユニット14及びクリーニングユニット15が示されている。
位置ずれ検出の際、通常の印刷とは別の動作モードとして、機器内に用意された基準パターン画像データを用いて、実際に画像形成動作を行わせる。この基準パターン画像は、本来あるべき出力画像からの位置ずれを検出するためにセンサによって画像の位置が検知される。この実施形態では、後述するように、図3に示される基準パターン画像を、各色の感光体ドラムで作成された画像を搬送ベルト2に転写し、転写された画像を検知センサユニット14によって検知する。検知後、搬送ベルト2上に形成した基準パターン画像は、クリーニングユニット15によって、除去される。
なお、図1に示した直接転写方式では、基準パターン画像を搬送ベルト2に形成したが、中間転写方式を採用した場合、前記基準パターン画像は中間転写ベルトに形成しても良い。
また、色ずれの検出は、搬送ベルト2或いは中間転写ベルトに転写された各色の基準パターン画像を検知する方式で行うが、単色のずれ検出は、各感光体ドラム上で基準パターン画像を検知する方式でもよい。
〈光走査露光装置〉
図1に示した光走査露光装置8の構成について説明を加える。
図2は、画像形成装置(図1)の構成要素である光走査露光装置8の構成をより詳細に示す図である。なお、図2の光走査露光装置8の構成は、各色に共通するので、1色分の説明により各色の説明に代える
図2において、LD(レーザーダイオード)81から射出される光ビームは、一定速度で回転するポリゴンモーター(不図示)によって回転されるポリゴンミラー82に入射し、その反射光がポリゴンミラー82の回転によって偏向され、主走査される。
偏向される走査光ビームは、主走査ラインの画像形成域外の所定位置に配置した光センサ87に入射する。光センサ87は、入射した光ビームを検知し、主走査の画像書き込み制御の基準となる同期検知信号を書込み制御部95へ出力する。
走査光ビームは、光センサ87への入射位置を過ぎ、fθレンズ83に達する。fθレンズ83を透過する光ビームは、折り返しミラー84を経て、感光体ドラム6に入射される。
走査光ビームは、感光体ドラム6上に設定される画像領域に入るタイミングで、画像データによりLD81の駆動を制御し、発光をON/OFFする点灯制御によりドットマトリックスの静電潜像を描画する。
この点灯制御は、書込み制御部95が、LD81を駆動するLDドライバ80を制御することにより行われる。
書込み制御部95は、例えば、主制御部(不図示)のような上位の制御部を構成するCPU(Central Processing Unit)100の制御下で動作する。ラスタ走査は、CPU100によって定められる副走査及び主走査の各方向の画像形成期間にタイミングを合わせて、LDドライバ80を制御することにより、画像データをもとに感光体に所定の画像を描画する書込み制御を行う。
ここに、主走査方向については、光センサ87からの同期検知信号を基準に、設定されたタイミングで画像形成期間の開始時点から画素信号による点灯制御を行う。また、副走査方向については、感光体ドラム6の回転により副走査を行うので、回転する感光体ドラム6面に形成される画像が転写紙1の所定位置へ転写されるように、転写紙1の搬送動作と同期したタイミングで、上記した副走査方向の画像形成期間を定める。
なお、書込み制御部95が行う、ラスタ走査によるドットマトリックスの画像の書込みの制御技術そのものは、既存の技術であり、この既存の技術を適用することで本実施形態におけるこれらの要素を構成することができる。
また、光ビームによる露光走査において生じる画像の位置ずれ検出に係る動作として、位置ずれ検出の実行時期を判断するために用いる画素数の計数を行う。
書込み制御部95は、画素カウント部97を有し、入力された画像データをLD81の点灯信号に変換して、LDドライバ80へと出力する時、点灯信号に基づいて、各色ごとに有色の画素数を画素カウント部97でカウントすることで、画素数を計数する。
なお、画像データが、画素ドットのデータとして、多値濃度情報を有する場合は、例えば、濃度値に対応する係数を掛ける、といった調整を計数値に施すことによって、濃度情報を計数結果に反映させて計数値を得るようにする。
また、画素カウント部97でカウントする画素の計数値は、ページごとに印刷開始時に計数値をクリア(0にリセット)する。画素カウント部97は、上記したカウント動作をCPU100の制御下で行う。
CPU100は、記録媒体(用紙、転写体等)への出力が行われる度に記録媒体に形成される各画像単位であるページごとに計数された画素数を画素カウント部97から読み出し、得られた計数値を前ページまでに累積された計数値に累算することで、累積計数値を更新する。
CPU100は、このように、記録媒体に形成される各画像単位を越えて画素の計数値を累算する動作を色毎に行い、累算した計数値に基づいて、位置ずれ検出の実行時期を判定し、判定結果に従い位置ずれ補正を行う。
ところで、位置ずれ検出の実行時期の判定及び位置ずれ補正の各動作は、本実施形態では、CPU100の構成する制御部が行う。
CPU100の構成する制御部は、後記で図5〜8の制御フローを参照して説明するが、位置ずれ検出の実行時期の判定の動作については、累算した画素の計数値に基づいて、位置ずれ検出の実行時期を判定するほか、位置ずれ補正の動作については、後記[色ずれ補正]で説明する、色ずれ補正用の基準パターン画像の作成、作成した基準パターン画像に基づく位置ずれ補正動作等を行うことが必要であり、書込み制御部95にとっては上位の制御部である。
この制御部は、後記図4に示す画像形成制御部50であってもよい(この場合、CPU100は、画像形成制御部50のCPU45に当たる)が、画像形成装置の主制御部の一部であってもよい。
なお、上位の制御部は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の各種メモリをCPU100の制御下に有するコンピュータをハードウェアとする。
コンピュータにより構成する上位の制御部は、位置ずれ検出の実行時期の判定及び位置ずれ補正等の動作及び後述する図5〜8に示す制御フローに従って行う動作を実行するためのソフトウェア(プログラム)を搭載し、このソフトウェアを動作させることでコンピュータを、上記動作を実現する手段として機能させることができる。
[色ずれ補正]
本実施形態で行う色ずれ補正は、通常の印刷とは別の動作モードとして、機器内に用意された色ずれ補正用の基準パターン画像データを用いて、実際に画像形成動作を行わせ、搬送ベルト2上に色ずれ補正用の基準パターン画像(以下、単に「基準パターン画像」もしくは「基準パターン」ともいう)を形成する。この基準パターン画像は、本来あるべき出力画像からの位置ずれを検出するために検知センサユニット14(図1、参照)によって画像の位置が検知される。
図3は、色ずれ補正用の基準パターン画像と検知センサユニット14の関係を示す図である。
図3に示す検知センサユニット14には、主走査方向に色ずれ検出用センサ16、17、18の各センサが取り付けてあり、端部側の2箇所と中央の計3箇所にて対応する基準パターン画像19、20、21それぞれを検知している。基準パターン画像19、20、21は、それぞれY、M、C、Kの各色用のパターンよりなる。
なお、図3の例では、検知センサユニット14には、プロセスコントロール用パターンを検出するためのセンサ22、23、24、25の各センサが別途取り付けてあり、プロセスコントロール用パターンは、センサ22、23、24、25それぞれに対応して、各色で並列に基準パターン26(K)、27(C)、28(M)、29(Y)として形成されている。
色ずれ補正の制御は、前記色ずれ検出用センサ16、17、18により基準色(この場合K)に対するスキュー、副走査レジストずれ、主走査レジストずれ、主走査倍率誤差の計測が可能であり、各色ずれ検出用センサ16、17、18によって検出された最大の位置ずれ量の1/2だけ、位置ずれ方向と逆向きに画像をシフトさせることにより、主走査方向の倍率偏差によるずれ量を目立たないように補正することが可能となっている。また、3点を計測することにより走査線曲がり(湾曲)も合わせて検出するため、副走査レジスト補正を最適化することができる。
各種のずれ量、補正量の算出及び補正の実行命令は、後述するCPU45(図4)により行われる。
他方のプロセスコントロールは、センサ22、23、24、25の検知結果をもとに所定の演算を行い、帯電、現像、転写等のプロセス条件を変更する。
上記した色ずれ補正/プロセスコントロールは、ユーザーや装置の管理者が印刷画像を目視し、画像の劣化に気付き、外部からこの制御を起動する、というようにすることが、従来から採用されている一つの方法である。この場合、操作パネルに示したユーザーメニュー、サービスメニューを通じて、実行指示の操作を行えるようにするか、又はプリンタドライバを通じて実行指示を行うかを、実行の指示手段としている。
また、上記以外に、装置側で実行条件を判定して、自動で実行を指示する方法があり、例えば、電源ON時を実行条件とすること、積算プリント枚数や装置の画像形成部内に設けた温度センサによって検知した温度に基づいて所定の条件を満たす場合に実行を指示している。
本実施形態における実行条件の判断は、装置が自動で実行を指示するので、後者の方法によるが、先に述べたように、定期的に行うことや積算プリント枚数、温度変化に基づいて行う従来技術により生じる問題を解消するため、印刷に用いた画像データを基に累算した画素数の計数値に基づいて、計数値が閾値を越えることを色ずれ検出の実行条件とし、判定結果に従い色ずれ検出(色ずれ補正)を行う。
なお、本実施形態においては、計数値が閾値を越え、色ずれ検出の実行条件を満たすと判定された場合、色ずれ補正も行う。つまり、色ずれ検出の動作だけを実行し、色ずれ補正を実行しないという動作を行うことはない。
〈色ずれ補正の制御手段〉
この実施形態では、色ずれ補正に係る制御手段は、画像形成動作を制御する画像形成制御部に設ける。
図4は、画像形成制御部50に設けた、色ずれ検出及び色ずれ補正を行う制御回路の構成を示すブロック図である。なお、同図に示す構成は、図3に示した、色ずれ補正用の基準パターン画像の検知に基づき書込みを制御し、色ずれ補正を行うものであるが、色ずれ補正のほか、色ずれと同時に補正用の基準パターン画像が形成されるプロセスコントロールの補正動作も含む。
図3を参照して上記で説明したように、色ずれ検出用センサ16、17、18は、基準パターン画像19、20、21を検知するが、各センサの検知電圧は、I/O I/F(インターフェース)30を介しマルチプレクサ35に入力される。
マルチプレクサ35、A/Dコンバータ36は、制御回路37により、基準パターン形成中にのみセンサch(チャンネル)の選択およびA/D変換動作を行うように制御され、得られたデジタルデータはデマルチプレクサ38に入力される。
デマルチプレクサ38は、センサch各々に用意されたLPF(ロー パス フィルタ)回路39、40、41のどのchに変換されたデジタルデータを出力するかを選択する。LPF回路39、40、41により高周波成分がカットされ、より正確に後段回路によりパターン位置を認識できるようになる。なお、LPF回路39、40、41は、デジタル動作で積和演算によりフィルタリングを行う回路である。
LPF回路39、40、41の後段のエッジ検出回路42、43、44では、検出電圧波形を所定の閾値電圧と比較し、立ち下り/立ち上がりのポイントを抽出し、その中央を基準パターン中央位置と認識し、レジスタ34に格納する。
レジスタ34に格納された基準パターンの上記位置データをもとに、CPU45は、ROM46に格納されているプログラムに従い、RAM47にデータ格納を行いながら、色ずれ補正演算、設定を行う。
上記設定はI/O I/F30を介し、書込み制御部95(図2)へと行われる。I/O I/F30、ROM46、RAM47はそれぞれアドレスバス48およびデータバス49により接続されており、設定するデータの転送は、これらのバスを通して行われる。
また、プロセスコントロール用基準画像検知センサ22、23、24、25の検知電圧は、I/O I/F30を介しマルチプレクサ31に入力される。
マルチプレクサ31、A/Dコンバータ32は、制御回路33により、プロセスコントロール用基準画像形成中にのみセンサchの選択およびA/D変換動作を行うように制御され、得られたデジタルデータはレジスタ34に格納される。
CPU45は、得られたデータにより、帯電、現像、転写等のプロセス条件を変更する。
CPU45は、RAM47にデータ格納を行いながら、プロセス条件の変更演算、設定を行う。
上記設定はI/O I/F30を介し、プロセス装置へと行われる。設定するデータの転送は、アドレスバス48およびデータバス49を通して行われる。
また、図4の色ずれ補正等のデータ処理を行う制御回路におけるCPU45は、次に示す回路動作を行わせる。
・レジスタ34の設定値を変更することにより、サンプリングスタート/ストップ、A/D変換を行うセンサchの切り替え等の動作を制御回路33、37に行わせる。
・レジスタ34の設定値を変更することにより、LPF回路39、40、41のカットオフ周波数を変更する。
・レジスタ34の設定値を変更することにより、エッジ検出回路42、43、44の閾値電圧を変更する。
また、図4の色ずれ補正に係る下記の演算等の処理は、ハードウェア構成の回路とする。
・LPF回路39、40、41における積和演算。
・エッジ検出回路42、43、44におけるパターン中央位置として認識する処理。
[位置ずれ補正の制御フロー]
次に、CPU100が位置ずれ補正時に行う制御について、その実施形態によって説明する。以下には、位置(色)ずれ補正を実行する際に、位置(色)ずれ検出の実行時期を判定し、判定結果に従い位置(色)ずれ検出(補正)を行う手順を制御フローに基づいて説明する。ただ、上記で図4の回路を参照して説明した色ずれ検出(色ずれ補正)の制御動作それ自体は、上述のとおりであるから、ここでは詳述せず、実行時期の判定手順を主にした説明となる。
以下に示す実施形態では、色ずれ検出の実行時期の判定を、[発明を実施するための形態]の冒頭で述べた通り、記録媒体に形成される各画像単位(ページ単位)を越えて画素の計数値を累算する動作を色毎に行い、累算した計数値に基づいて、閾値処理によって位置ずれ検出の実行時期を判定する。
この判定手法を適用する際、どの色に対し閾値をどの程度に定めるかは、機器の特性や機器の使用状況によって異なり、経験則に従って、定めることが基本である。
以下の実施形態は、上記の判定手法を用い、有効な結果を得ることができる実施形態として、それぞれ異なる判定条件により判定を行う形態を例示する。
「実施形態1」
この実施形態は、上記手法を用いて行う、色ずれ検出(なお、色ずれの検出と補正は、一体に行う動作あるから、以下「色ずれ補正」という)の実行時期の判定の基本的な動作に係る。
実行時期の判定に用いる上記画素数の計数値は、印刷(画像形成)動作により累積する画素数を、各画像単位(ページ単位)を越えて累算される値である。また、この累積画素数に対する閾値処理により得られる判定結果に従い実行する色ずれ補正は、即時に実行することが望ましい。
よって、印刷動作に伴って色ずれ補正の実行時期を判定する動作を起動し、かつ正常な計数動作の妨げにならないタイミングとして、各ページを印刷するごとにページ間で、画素数の累算及び実行時期の判定をすることが適当であり、この実施形態では、このタイミングでこれらの処理を行うようにする。
図5は、この実施形態における色ずれ補正動作の制御手順を示すフロー図である。
図5の制御フローによると、印刷開始後、1枚(ページ)ずつ、画像の印刷を行い(ステップS101)、そのとき印刷に用いる画像における有色の画素数を計数する。
また、その画像の印刷が終わる度に、計数した画素数(以下「画素カウント値」という)を読み出し、現在までに累積した画素カウント値に累算し、新たな累積画素カウント値として保存する(ステップS102)。
なお、この累積画素カウント値は、色ごとに管理され、色ずれ補正の実行によりクリア(0にリセット)され、後段で行う色ずれ補正の実行時期の判定に用いる。
次に、ステップS102で累算した累積画素カウント値が、色ずれ補正(検出)を行う時期に対応する計数値として予め定めた閾値を越えたか否かを確認することで、色ずれ補正の実行時期に至ったか否かを判定する(ステップS103)。なお、上記閾値は、累算した有色の画素数と経時に生じる位置ずれとの関係について、実験等を行い、その量的関係を確認し、得られる経験値に基づいて、色ずれ補正(検出)を実行してから次に実行を必要とするまでの期間に相当する画素数値を求めることができ、この値を予め定めておく。
この実施形態では、補正対象とする各色のいずれか1つでもステップS102で累算した累積画素カウント値が閾値を越えた場合(ステップS103-YES)、新たな色ずれ補正を実行する(ステップS104)。
また、色ずれ補正を実行した後、ずれが補正されるので、全色の累積画素カウント値をクリア(0にリセット)し、次の色ずれ補正の実行時期を判定するために準備する(ステップS105)。
他方、ステップS103で累積画素カウント値が閾値を越えない場合(ステップS103-NO)、色ずれ補正(検出)を行うことなくステップS106に進む。
ステップS105の処理後、もしくは、ステップS103で累積画素カウント値が閾値を越えない場合には、次ページが印刷されずに残っているか否かを確認する(ステップS106)。
ここで、次ページが印刷されずに残っている場合(ステップS106-YES)、ステップS101に戻し、このページの印刷を開始する。この印刷を行う際、画素カウント値を求め、累積画素カウント値に累算するステップS102では、色ずれ補正を実行するステップS104を経由した場合、0からの累算になる。
他方、印刷されずに残っているページがない場合(ステップS106-NO)、印刷要求を待つ待機状態に移行する。
上記の制御フローによると、有色画素が多く使われる写真などの高品質が求められる印刷が続いた場合は、累算される画素の計数値が早く大きくなり、色ずれ検出の実行間隔を短くでき、短い間隔で検出結果をずれ補正に反映させることで、よりずれの少ない高品質な画像を形成することができる。
他方、印刷効率の求められる文書の多い印刷が続いた場合は、累算される画素の計数値の上昇速度は緩く、比較的長い間隔で検出結果を色ずれ補正に反映させることになるので、印刷のダウンタイムを低減し、印刷効率を高めることができる。
「実施形態2」
この実施形態は、上記「実施形態1」におけると同様に、各画像単位(ページ単位)を越えて累算し、求める累積画素カウント値に基づいて、色ずれ補正(検出)の実行時期を判定する処理を行うことを基本としているが、異なる判定条件により色ずれ補正の実行を判定するものである。
この実施形態では、判定条件をカラー成分色中の2色以上が閾値を越えたことを条件に色ずれ補正の実行を判定する。
この判定条件は、カラー成分色のうちの最低2色の色ずれが所定の限度を越えると、著しい画質の低下となって表れるという経験のもとに前記閾値処理を行う。即ち、各色について、得られる画素の計数値のうち、最低でも2色の累積した画素の計数値が閾値を超えた場合に、色ずれ補正(検出)の実行時期を判断し、より適切な時期に色ずれ補正を行うようにする。
図6は、この実施形態における色ずれ補正動作の制御手順を示すフロー図である。
なお、図6の制御フローは、色ずれ補正の実行時期を判定する際の判定条件が異なるだけで、上記「実施形態1」における制御手順と同じ手順により実施することができる。即ち、図6のステップS203が異なるが、このステップを除くステップS201〜206は、「実施形態1」におけるステップS103を除くステップS101〜106と変わらない。よって、ステップS203を除くステップS201〜206の説明は、図5におけるステップS103を除くステップS101〜106の説明を参照することとし、ここでは、説明を省略する。
図6のステップS203では、ステップS202で累算したカラー成分の各色の累積画素カウント値のうち2色以上の累積画素カウント値が、色ずれ補正(検出)を行う時期に対応する計数値としてカラー成分の各色について予め定めた閾値を越えたか否かを確認することで、色ずれ補正の実行時期に至ったか否かを判定する(ステップS203)。
なお、上記カラー成分の各色の閾値は、累算した有色の画素数と経時に生じる位置ずれとの関係について、実験等を行い、その量的関係を確認し、得られる経験値に基づいて、色ずれ補正(検出)を実行してから次に実行を必要とするまでの期間に相当する画素数値を求めることができ、この値を予め定めておく。
ステップS203で2色以上の累積画素カウント値が閾値を越えた場合(ステップS203-YES)、色ずれ補正を実行する(ステップS204)。
上記の制御フローによると、上記「実施形態1」において、カラー成分の各色のいずれか1つでも累積画素カウント値が閾値を越えたことを、色ずれ補正(検出)の実行時期の判定条件とした場合に、必要以上に色ずれ検出の実行間隔が短くなる可能性がある点を改善し、2色以上の累積画素カウント値が予め定めた閾値を越えたことを確認する、という必要最小限の条件で実行間隔を適当に定めることができ、過度な印刷のダウンタイムを避けることで、印刷効率を高めることができる。
「実施形態3」
この実施形態は、上記「実施形態1」におけると同様に、各画像単位(ページ単位)を越えて累算し、求める累積画素カウント値に基づいて、色ずれ補正(検出)の実行時期を判定する処理を行うことを基本としているが、異なる判定条件により色ずれ補正の実行を判定するものである。
この実施形態でも、各画像単位を越えて累算し、累積画素カウント値を求めるが、累算する画像単位が一般に使用量が多いと考えられる、例えば、A4といった画像サイズ以外に、はがき等の比較的小さいサイズの画像を連続して印刷する場合にも適切な色ずれ補正(検出)の実行時期を判定できるようにするものである。
上記実施形態1又は2において、色ずれ補正の実行時期の判定の基にする累積画素カウント値は、各画像単位の画像面全体の画素を計数した値である。このため、得られる累積画素カウント値に対し、実行時期の判定に用いる閾値は、最も使用量が多いと考えられる、例えば、A4といった画像サイズに基づいて、適応する閾値を定める。
よって、はがき等の比較的小さいサイズの画像を連続して印刷する場合、このはがきサイズの画像が写真等のイメージ画像である場合、画素の計数値の上昇速度が低めに出てしまう。というのは、はがきサイズの画像が写真等のイメージ画像の画素カウント値が、A4といった画像サイズ文書画像の画素カウント値に近い値となって表れるからである。
そこで、本実施形態では、各画像単位で求める画素数の計数値を、単位面積当たりの計数値とし、各画像単位の画素計数値を正規化する。
各画像単位の単位面積当たりの画素計数値は、印刷ジョブに印刷条件として設定された画像サイズを取得し、上記実施形態1又は2において求めた画像面全体の画素計数値を、取得した画像サイズで除算することで求めることができる。
また、色ずれ補正の実行時期の判定に用いる閾値は、各画像単位で単位面積当たりの画素計数値として求めた値を累算して得られる累積画素数と経時に生じる位置ずれとの関係について、実験等を行い、その量的関係を確認し、得られる経験値に基づいて、色ずれ補正(検出)を実行してから次に実行を必要とするまでの期間に相当する画素数値を求めることができ、この値を予め定めておくことになる。
図7は、この実施形態における色ずれ補正動作の制御手順を示すフロー図である。
図7の制御フローによると、印刷開始後、1枚(ページ)ずつ、画像の印刷を行い(ステップS301)、そのとき印刷に用いる画像における有色の画素数を計数する。
また、その画像の印刷が終わる度に、計数した画素の計数値を読み出すとともに、この印刷ジョブに設定された画像サイズを取得し、得られる画像サイズで読み出した画素の計数値を除算し、画像単位で単位面積当たりの画素計数値を求める。また、求めた単位面積当たりの画素計数値を現在までに累積した単位面積当たりの画素計数値に累算し、新たな単位面積当たりの累積画素計数値として保存する(ステップS302)。
なお、この単位面積当たりの累積画素計数値は、色ごとに管理され、色ずれ補正の実行によりクリア(0にリセット)され、後段で行う色ずれ補正の実行時期の判定に用いる。
次に、ステップS302で累算した単位面積当たりの累積画素計数値が、色ずれ補正を行う時期に対応する計数値として予め定めた閾値を越えたか否かを確認することで、色ずれ補正の実行時期に至ったか否かを判定する(ステップS303)。
この実施形態では、補正対象とする各色のいずれか1つでもステップS302で累算した単位面積当たりの累積画素計数値が閾値を越えた場合(ステップS303-YES)、色ずれ補正を実行する(ステップS304)。
また、色ずれ補正を実行した後、ずれが補正されるので、全色の単位面積当たりの累積画素計数値をクリア(0にリセット)し、次の色ずれ補正の実行時期を判定するために備える(ステップS305)。
他方、ステップS303で単位面積当たりの累積画素計数値が閾値を越えない場合(ステップS303-NO)、色ずれ補正を行うことなくステップS306に進む。
ステップS305の処理後、もしくは、ステップS303で単位面積当たりの累積画素計数値が閾値を越えない場合には、次画像(ページ)が印刷されずに残っているか否かを確認する(ステップS306)。
ここで、次画像(ページ)が印刷されずに残っている場合(ステップS306-YES)、ステップS301に戻し、この画像(ページ)の印刷を開始する。この印刷を行う際、単位面積当たりの画素計数値を求め、単位面積当たりの累積画素計数値に累算するステップS302では、色ずれ補正を実行するステップS304を経由した場合、0からの累算になる。
他方、印刷されずに残っている画像(ページ)がない場合(ステップS306-NO)、印刷要求を待つ待機状態に移行する。
上記の制御フローによると、各画像単位で求める画素数の計数値を、単位面積当たりの計数値とし、各画像単位の画素計数値を正規化することで、上記実施形態1又は2において、はがき等の比較的小さいサイズの写真等のイメージ画像を連続して印刷する場合、画素の計数値の上昇速度が低めに出てしまう、といった間違いが生じることなく、色ずれ検出の実行時期をより適切に判定できる。
「実施形態4」
この実施形態は、上記「実施形態3」におけると同様に、各画像単位(ページ単位)を越えて累算し、求める単位面積当たりの累積画素計数値に基づいて、色ずれ補正(検出)の実行時期を判定する処理を行うことを基本としているが、異なる判定条件により色ずれ補正の実行を判定するものである。
この実施形態では、判定条件をカラー成分色中の2色以上が閾値を越えたことを条件に色ずれ補正の実行を判定する。
この判定条件は、カラー成分色のうちの最低2色の色ずれが所定の限度を越えると、著しい画質の低下となって表れるという経験のもとに前記閾値処理を行う。即ち、各色について、得られる単位面積当たりの累積画素計数値のうち、最低でも2色の単位面積当たりの累積画素計数値が閾値を越えた場合に、色ずれ補正(検出)の実行時期を判断し、より適切な時期に色ずれ補正を行うようにする。
図8は、この実施形態における色ずれ補正動作の制御手順を示すフロー図である。
なお、図8の制御フローは、色ずれ補正の実行時期を判定する際の判定条件が異なるだけで、上記「実施形態3」における制御手順と同じ手順により実施することができる。即ち、図8のステップS403が異なるが、このステップを除くステップS401〜406は、「実施形態3」におけるステップS303を除くステップS301〜306と変わらない。よって、ステップS403を除くステップS401〜406の説明は、図7におけるステップS303を除くステップS301〜306の説明を参照することとし、ここでは、説明を省略する。
図8のステップS403では、ステップS402で累算したカラー成分の各色の単位面積当たりの累積画素計数値のうち2色以上の単位面積当たりの累積画素計数値が、色ずれ補正(検出)を行う時期に対応する計数値としてカラー成分の各色について予め定めた閾値を越えたか否かを確認することで、色ずれ補正の実行時期に至ったか否かを判定する(ステップS403)。
ステップS403で2色以上の単位面積当たりの累積画素計数値が閾値を越えた場合(ステップS403-YES)、色ずれ補正を実行する(ステップS404)。
上記の制御フローによると、上記「実施形態3」において、カラー成分の各色のいずれか1つでも単位面積当たりの累積画素計数値が閾値を越えたことを、色ずれ補正(検出)の実行時期の判定条件とした場合に、必要以上に色ずれ検出の実行間隔が短くなる可能性がある点を改善し、2色以上の単位面積当たりの累積画素計数値が予め定めた閾値を越えたことを確認する、という必要最小限の条件で実行間隔を適当に定めることができ、過度な印刷のダウンタイムを避けることで、印刷効率を高めることができる。
1・・転写紙、2・・搬送ベルト、6、6Y、6M、6C、6K・・感光体ドラム、8・・光走査露光装置、11Y、11M、11C、11K・・レーザー光、14・・検知センサユニット、50・・画像形成制御部、80・・LDドライバ、81・・LD、87・・光センサ、95・・書込み制御部、97・・画素カウント部、45、100・・CPU。
特開2009−75155号公報

Claims (10)

  1. 位置ずれ補正用の基準パターン画像データで基準パターン画像を形成し、形成した基準パターン画像の位置を検知し、検知結果により基準位置からの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に応じて画像形成条件の設定を変更して位置ずれを補正する画像形成装置であって、
    記録媒体に形成する画像の画像形成量を記録画面ごとに検出し、検出された各記録画面の画像形成量を累算する画像形成量累算手段と、
    前記画像形成量累算手段によって累算された画像形成量が、前記位置ずれ量の検出を行う時期に対応する画像形成量として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定するずれ検出実行時期判定手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 位置ずれ補正用の基準パターン画像データで基準パターン画像を形成し、形成した基準パターン画像の位置を検知し、検知結果により基準位置からの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に応じて画像形成条件の設定を変更して位置ずれを補正する画像形成装置であって、
    記録媒体に形成する画像の画像形成量を記録画面ごとに単位面積当たりの量として検出し、検出された各記録画面の単位面積当たりの画像形成量を累算する画像形成量累算手段と、
    前記画像形成量累算手段によって累算された単位面積当たりの画像形成量が、前記位置ずれ量の検出を行う時期に対応する画像形成量として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定するずれ検出実行時期判定手段と
    を有する画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像形成装置において、
    前記記録媒体への画像の形成をカラー成分色ごとに行うとともに、
    前記画像形成量累算手段をカラー成分色ごとに有し、
    前記ずれ検出実行時期判定手段が、カラー成分色ごとに閾値による判定を行った結果、その中の2色以上が閾値を越えたことを条件に位置ずれ量の検出の実行時期に至ったと判定する手段である
    画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記画像形成量累算手段が、位置ずれ補正の終了時に累算した画像形成量をクリアする手段である
    画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された画像形成装置において、
    前記記録媒体へ形成する画像を画素構成の画像とするとともに、
    前記画像形成量が、画素数である
    画像形成装置。
  6. 請求項5に記載された画像形成装置において、
    前記画像形成量累算手段は、多値濃度情報を持つ画素に対し、濃度値を係数として画素数値の調整を行い、調整された画素数により計数する値を前記画像形成量として得る
    画像形成装置。
  7. コンピュータを請求項1乃至6のいずれかに記載された画像形成装置が有する前記画像形成量累算手段、前記ずれ検出実行時期判定手段の各手段として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  9. 位置ずれ補正用の基準パターン画像データで基準パターン画像を形成し、形成した基準パターン画像の位置を検知し、検知結果により基準位置からの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に応じて画像形成条件の設定を変更して位置ずれを補正する画像形成装置におけるずれ検出実行時期判定方法であって、
    記録媒体に形成する画像の画像形成量を記録画面ごとに検出し、検出された各記録画面の画像形成量を累算する画像形成量累算工程と、
    前記画像形成量累算工程で累算された画像形成量が、前記位置ずれ量の検出を行う時期に対応する画像形成量として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定するずれ検出実行時期判定工程と
    を有するずれ検出実行時期判定方法。
  10. 位置ずれ補正用の基準パターン画像データで基準パターン画像を形成し、形成した基準パターン画像の位置を検知し、検知結果により基準位置からの位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に応じて画像形成条件の設定を変更して位置ずれを補正する画像形成装置におけるずれ検出実行時期判定方法であって、
    記録媒体に形成する画像の画像形成量を記録画面ごとに単位面積当たりの量として検出し、検出された各記録画面の単位面積当たりの画像形成量を累算する画像形成量累算工程と、
    前記画像形成量累算工程で累算された単位面積当たりの画像形成量が、前記位置ずれ量の検出を行う時期に対応する画像形成量として予め定めた閾値を越えたか否かを確認し、閾値を越えたときに実行時期に至ったと判定するずれ検出実行時期判定工程と
    を有するずれ検出実行時期判定方法。
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