JP5423511B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置の色ずれを補正する技術に関する。
感光体ドラムと現像装置とをイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと略す)の各色ごとに備え、各感光体ドラム上にそれぞれ印刷画像の単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写して転写紙上にカラー画像を記録するタンデム方式の画像形成装置がある。
タンデム方式の画像形成装置においては、中間転写ベルトの移動速度に微小な変化があった場合、次の色の転写位置までの到達時間が変動するために各色の転写位置にずれが生じ、出力された印刷画像に副走査方向(中間転写ベルトの移動方向)の色ずれ(位置ずれ)が発生する。
また、書き込みユニットも、各色で独立しているため、温度等の環境変化により構成部品が変位することなどにより主走査方向の倍率や書き込みの位置が変化した場合、出力された印刷画像に主走査方向(感光体ドラムの軸線方向)の色ずれが発生する。
また、中間転写ベルト上に重ねて転写される複数の単色トナー画像の色ずれは、各色の感光体ドラムの位相差に起因することもある。
そこで、タンデム方式の画像形成装置では、先行ページの画像処理エリアと後行ページの画像処理エリアの間であって中間転写ベルト上に色合わせ用パターンを形成して、このパターンをフォトインタラプタ形式のセンサで読み取り主副走査方向の色ずれを検出して、色ずれの補正を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。センサの設置個数は、中間転写ベルトの幅方向左端、右端に1つずつで計2個配置するか、あるいはベルトの横幅によってはさらに中央に1つ配置して計3個配置するのが一般的である。
ここで、画像形成装置の構成として、Y、M、C色は間接転写方式であり、K色は直接転写方式である構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。
上記の特許文献2に開示されているような、Y、M、C色は間接転写方式、K色は直接転写方式の構成である画像形成装置の場合、各々のベルト上(間接転写方式については中間転写ベルト、直接転写方式については転写紙搬送ベルト)に色合わせ用パターンを形成して、各々のパターン画像を各々のベルトに対応して配置されたセンサで読み取り色ずれを検知することも考えられる。
しかしそれでは、センサが従来の特許文献1に開示されているような構成の画像形成装置の2倍必要となる。すなわち、従来計2個ならば、計4個必要であり、また、従来計3個ならば、計6個必要となる。
その結果、センサの追加コスト以外にも、配線や遮光用のガイドの設置費、設置精度の問題から組み付けコストも発生するなど、機器のコストアップが生じる。また、センサの周囲は遮光する必要があり、センサ配置による機器サイズが大きくなるなどの問題がある。
本発明は以上の問題を解決するためのものであり、Y、M、C色は間接転写方式、K色は直接転写方式の構成である画像形成装置において、センサ数を増加させることなく色ずれ補正を可能とすることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、感光体ドラムに形成された単色の印刷画像を、直接転写体により搬送される転写紙に転写する直接転写部と、複数の感光体ドラムに形成された複数色の印刷画像を、中間転写体上に重ね合わせる1次転写部と、1次転写部によって中間転写体上に重ね合わせられた複数色の印刷画像を直接転写体により搬送される転写紙に転写電圧を印加されることで転写する2次転写部とを備え、各印刷画像を直接転写部および2次転写部によって転写紙に転写して印刷する画像形成装置であって、印刷画像の色合わせに用いられる色合わせ用パターンを検出する検出部と、印刷画像の主副走査方向の色合わせを行う色合わせ部とをさらに備え、直接転写部は、感光体ドラムに形成されて印刷画像の色合わせに用いられる単色の色合わせ用パターンを直接転写体に移動し、2次転写部は、直接転写部によって直接転写体上に形成された単色の色合わせ用パターンを中間転写体に印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加されることで移動し、1次転写部は、複数の感光体ドラムに形成されて印刷画像の色合わせに用いられる複数色の色合わせ用パターンを、中間転写体上に移動し、検出部は、2次転写部および1次転写部によって中間転写体上に移動された各色合わせ用パターンを検出し、色合わせ部は、検出部によって検出された各色合わせ用パターンの情報に基づいて各印刷画像の色合わせを行うことを特徴する画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、色合わせ用パターンは、検出部によって各印刷画像の主副走査方向の位置ずれを検知するための位置合わせパターンであることを特徴する。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、色合わせ用パターンは、検出部によって各色の感光体ドラムの位相を検知するための位相検知パターンであることを特徴する。
請求項4に記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、所定枚数印刷時ごとに検出部によって検出された各色合わせ用パターンの情報に基づいて各印刷画像の色合わせを行うことを特徴する。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、検出部によって検出された各色合わせ用パターンの情報に基づいて得られる位置ずれの補正量の情報を不揮発性メモリに記憶することを特徴する。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、操作部を介してユーザの入力を受け付け、該ユーザが指定した任意のタイミングで、検出部によって検出された各色合わせ用パターンの情報に基づいて各印刷画像の色合わせを行うことを特徴する。
本発明によれば、Y、M、C色は間接転写方式、K色は直接転写方式の構成である画像形成装置において、センサ数を増加させることなく色ずれ補正を可能とし、機器のコストアップや機器サイズの増大を回避することができる。
本発明の実施の形態にかかるカラーデジタル複合機の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る2次転写機構の構成を概略的に示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るカラーデジタル複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るプリンタ部のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るプリンタ部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るパターン検出用センサのパターン検出のイメージを示した図である。 本発明の実施の形態に係る位置合わせパターン13Y、13M、13Cの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る位置合わせパターン13Kの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る合成パターンを示す図である。 本発明の実施の形態に係る位置合わせパターンを用いて位置ずれ検知を行う処理動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る合成パターンを示す図である。 本発明の実施の形態に係る位相検知パターンを用いて感光体ドラム位相検知を行う処理動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態は画像形成装置として、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能および入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿画像やプリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能等を複合したいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称されるカラーデジタル複合機を適用した例である。
図1は、本発明の実施の一形態にかかるカラーデジタル複合機100の概略構成図である。図1に示すように、カラーデジタル複合機100は、画像読取装置であるスキャナ部200と、電子写真方式の画像印刷装置であるプリンタ部300とで構成されている。これらのスキャナ部200とプリンタ部300とによって、エンジン制御部500(図3参照)が構成されている。本実施の形態にかかるカラーデジタル複合機100は、操作部400(図3参照)のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となっている。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
スキャナ部200本実施の形態のカラーデジタル複合機100における特徴的な機能を有しているプリンタ部300について詳述する。カラーデジタル複合機100のプリンタ部300は、図1に示すように、Y、M、C色の3つの画像形成ユニット12Y、12M、12Cが、ループ状をなして略水平に延びる中間転写体としての中間転写ベルト6に沿ってベルト移動方向に直列に配置されたタンデム方式である。中間転写ベルト6は、駆動ローラ17、従動ローラ18、テンションローラ19、20により支持されている。従動ローラ18に対向して中間転写ベルト6の外側には、中間転写ベルト6上の残留トナーを除去するクリーニング手段7が設けられている。
加えて、カラーデジタル複合機100のプリンタ部300は、上記タンデム配列より転写紙(記録媒体)移動方向の上流位置に、K色の画像形成ユニット12Kを独立して設けている。K色の画像形成ユニット12Kは、K色の画像形成ユニット12Kのトナー像が転写紙に直接転写されるよう配置されている。より詳細には、K色の画像形成ユニット12Kは、中間転写ベルト6に対するY、M、C色の転写構成とは独立しており、そこで作成されたK色トナー像は中間転写ベルト6とは異なる2次転写機構15により転写紙に直接転写される。このような2次転写機構15は、略水平に延びる中間転写ベルト6に対して略垂直に交差するように配置されていて、中間転写ベルト6上で重ね合わせられた複数色の印刷画像と転写紙Pに転写されたK色の印刷画像とが重ね合わされる転写紙Pの搬送経路上の位置に設けられる。さらに詳述すると、K色の画像形成ユニット12Kは、転写紙Pの略垂直搬送経路の近傍にこれに沿って配置されており、2次転写機構15は略垂直搬送経路における定着装置10の上流側のスペースを利用して配置されている。
各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kは、プリンタ部300の本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジとして構成されている。それぞれの画像形成ユニット12(12Y、12M、12C、12K)は、感光体ドラム1(1Y、1M、1C、1K)、帯電装置2(2Y、2M、2C、2K)、トナーを潜像に供給してトナー像を形成する現像装置3(3Y、3M、3C、3K)、クリーニング装置4(4Y、4M、4C、4K)等を備えている。各画像形成ユニット12Y、12M、12Cにおいては、各感光体ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト6の下側の展張面に接するように配置されている。また、中間転写ベルト6の内側には、各感光体ドラム1(1Y、1M、1C)に対向して1次転写手段としての1次転写ローラ21Y、21C、21Mが設けられている。
また、カラーデジタル複合機100のプリンタ部300は、図示しないLDからレーザ光を発する各色の画像形成ユニット12(12Y、12M、12C、12K)に対応する露光装置5を備えている。スキャナ部200で読み取られた原稿、ファクシミリなどの受信データ、またはコンピュータから送信されるカラー画像情報は、Y,M,C,Kの各色に色分解され、各色の版のデータが形成され、各色の画像形成ユニット12(12Y、12M、12C、12K)の露光装置5に送られる。露光装置5のLDから発せられるレーザ光は、各画像形成ユニット12(12Y、12M、12C、12K)の各感光体ドラム1(1Y、1M、1C、1K)上に静電潜像を形成する。
なお、本実施の形態では、クリーニング装置4、9としてブレードタイプのものを用いたが、本発明はこれに限定される趣旨ではなく、ファーブラシローラ、磁気ブラシクリーニング方式であっても良い。また、露光装置5についてもレーザ方式に限定するものではなく、LED方式などの方式であっても良い。
プリンタ部300には、中間転写ベルト6上に形成された色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13(図9参照)や色合わせ用パターンとしての位相検知パターン14(図11参照)を検出するパターン検出用センサ40が、中間転写ベルト6の幅方向左端、右端に、図示しないLD走査のスキュー量等を検出するために備えられている。パターン検出用センサ40は、ベルトの横幅によってはさらに中央に1つ配置して計3個配置する構成などであってもよい。
パターン検出用センサ40として反射型の光学式センサ(正反射光センサ)を使用した場合、中間転写ベルト6に光を照射し、中間転写ベルト6上に形成された位置合わせパターン13や位相検知パターン14および中間転写ベルト6からの反射光をパターン検出用センサ40が検出して、色ずれ量を計測するための情報を得る。
なお、パターン検出用センサ40として正反射光センサを適用するようにしたが、これに限るものではなく、位置合わせパターン13や位相検知パターン14及び中間転写ベルト6により拡散された光を読み取る拡散光センサユニットを適用するようにしても良い。
色合わせ機能として、基準色に対するスキュー、副走査レジストずれ、主走査レジストずれ、主走査倍率誤差の計測が可能である。なお、実際の読み取りは、位置合わせパターン13や位相検知パターン14のエッジ部分を読み取っている。
カラーデジタル複合機100のプリンタ部300の下部には、転写紙サイズが異なる給紙トレイ22、23が設けられており、各給紙トレイ22、23から図示しない給紙手段により給紙された転写紙Pは、図示しない搬送手段により搬送されてレジストローラ対24に達し、ここでスキューを修正された後にレジストローラ対24により所定のタイミングで、感光体ドラム1Kと転写紙搬送ベルト8の転写部位へ搬送される。
さらに、カラーデジタル複合機100のプリンタ部300は、中間転写ベルト6の上部に、トナーバンク32を備えている。トナーバンク32は、トナータンク32K、32Y、32C、32Mから構成され、これらのトナータンクはトナー補給パイプ33K、33Y、33C、33Mにより各現像装置3(3Y、3M、3C、3K)に接続されている。Kの画像形成ユニット12Kは、Y、M、C色の画像形成ユニット12(12Y、12M、12C)から独立して配置されているので、K色の作像工程にY、M、C色の転写トナーが混入することがない。このため、感光体ドラム1Kより回収されたトナーは、図示しないKトナー回収経路で現像装置3Kへ運ばれ、再利用される。なお、Kトナー回収経路の途中において、紙粉除去を行う装置や、トナーを廃棄する経路に切替え可能な装置を設けても良い。
図2は2次転写機構15の構成を概略的に示す模式図である。図2に示すように、2次転写機構15は、直接転写体としての転写紙搬送ベルト8と、転写紙搬送ベルト8を支持する駆動ローラ25と、直接転写手段をかねる従動ローラ21Kと、テンションローラ27と、2次転写手段としての2次転写ローラ28と、転写紙搬送ベルト8上を清掃するクリーニング装置9とを主に備えている。2次転写ローラ28は中間転写ベルト6の駆動ローラ17に対向して配置されており、図示しない接離機構と、テンションローラ27によって転写紙搬送ベルト8の張力を保持することにより、中間転写ベルト6に対して図中実線で示すように近接可能、あるいは図中一点鎖線で示すように離間可能としてもよい。また、中間転写ベルト6を支持する駆動ローラ17を図示しない接離機構により変位させ、テンションローラ20によって中間転写ベルト6の張力を保持させて、中間転写ベルト6を転写紙搬送ベルト8に対して接離させる構成としてもよい。
印刷時は、感光体ドラム1Kに潜像した印刷画像は、転写紙P上に直接転写し、感光体ドラム1Y、1M、1Cに潜像した印刷画像は中間転写ベルト6上に重ね合わせられ、2次転写ローラ28に図示しない印加部で転写電圧を印加することで、Y、M、C色の印刷画像を転写紙P上に転写することで印刷を行う。
また、位置ずれ検知を行う場合、感光体ドラム1Kに潜像した色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13Kは転写紙搬送ベルト8上に移動され、感光体ドラム1Y、1M、1Cに潜像した位置合わせパターン13Y、13M、13Cは中間転写ベルト6上に移動され、2次転写ローラ28に図示しない印加部で印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加することで、転写紙搬送ベルト8上に移動されていた位置合わせパターン13Kを中間転写ベルト6上に移動させる。これにより、中間転写ベルト6上に全ての色の位置合わせパターン13が形成されるのでそれらの位置合わせパターン13をパターン検出用センサ40で読み取ることで、位置ずれ検知を行う。
また、感光体ドラム位相検知を行う場合、感光体ドラム1Kに潜像した色合わせ用パターンとしての位相検知パターン14Kは転写紙搬送ベルト8上に移動され、感光体ドラム1Y、1M、1Cに潜像した位相検知パターン14Y、14M、14Cは中間転写ベルト6上に移動され、2次転写ローラ28に印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加することで、転写紙搬送ベルト8上に移動されていた位相検知パターン14Kを中間転写ベルト6上に移動させる。これにより、中間転写ベルト6上に全ての色の位相検知パターン14Kが形成されるのでそれらの位相検知パターン14Kをパターン検出用センサ40で読み取ることで、感光体ドラム位相検知を行う。
図3は、カラーデジタル複合機100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、カラーデジタル複合機100は、コントローラ110とプリンタ部300およびスキャナ部200とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ110は、カラーデジタル複合機100全体の制御と描画、通信、操作部400からの入力を制御するコントローラである。なお、プリンタ部300またはスキャナ部200には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。操作部400は、スキャナ部200で読み取られた原稿の原稿画像情報等をLCD(Liquid Crystal Display)に表示するとともに操作者からの入力をタッチパネルを介して受け付ける操作表示部400aと、操作者からのキー入力を受け付けるキーボード部400bとを有している。
コントローラ110は、コンピュータの主要部であるCPU(Central Processing Unit)101と、システムメモリ(MEM−P)102と、ノースブリッジ(NB)103と、サウスブリッジ(SB)104と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)106と、記憶部であるローカルメモリ(MEM−C)107と、記憶部であるハードディスクドライブ(HDD)108とを有し、NB103とASIC106との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス105で接続した構成となる。また、MEM−P102は、ROM(Read Only Memory)102aと、RAM(Random Access Memory)102bとをさらに有する。
CPU101は、カラーデジタル複合機100の全体制御を行うものであり、NB103、MEM−P102およびSB104からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB103は、CPU101とMEM−P102、SB104、AGPバス105とを接続するためのブリッジであり、MEM−P102に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P102は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM102aとRAM102bとからなる。ROM102aは、CPU101の動作を制御するプログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM102bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB104は、NB103とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB104は、PCIバスを介してNB103と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)150なども接続される。
ASIC106は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス105、PCIバス、HDD108およびMEM−C107をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC106は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC106の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C107を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プリンタ部300やスキャナ部200との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。このASIC106には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)120、USB(Universal Serial Bus)130、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース140が接続される。
MEM−C107は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD108は、画像データの蓄積、CPU101の動作を制御するプログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGPバス105は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P102に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするものである。
なお、本実施の形態のカラーデジタル複合機100で実行されるプログラムは、ROM102a等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態のカラーデジタル複合機100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態のカラーデジタル複合機100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態のカラーデジタル複合機100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
図4は、プリンタ部300のハードウェア構成を示すブロック図である。図4に示すように、プリンタ部300の制御系は、CPU501、RAM502、ROM503、I/O制御部504、転写駆動モータI/F部506a、ドライバ507a、転写駆動モータI/F部506b、ドライバ507bから構成されている。
上記CPU501は、コントローラ部、FCU、USB、IEEE、ネットワークI/Fなどの外部装置510から入力される画像データの受信及び制御コマンドの送受信制御をはじめ、本カラーデジタル複写機全体の制御を行っている。
またワーク用として用いるRAM501及びプログラムを記憶するROM503、I/O制御部504は、バス509を介して相互に接続され、CPU501からの指示によりデータのリード/ライト処理及び各負荷505を駆動するモータ、クラッチ、ソレノイド、センサなど各種の動作を実行及び色ずれセンサの検知を行っている。
転写駆動モータI/F506aは、CPU501からの駆動指令により、ドライバ507aに対して駆動パルス信号の駆動周波数を指令する指令信号を出力する。この周波数に応じて転写駆動モータ17mが回転駆動される。この回転駆動によって、図2に示す駆動ローラ17が回転駆動される。同じく、転写駆動モータI/F506bは、CPU501からの駆動指令により、ドライバ507bに対して駆動パルス信号の駆動周波数を指令する指令信号を出力する。この周波数に応じて転写駆動モータ25mが回転駆動される。この回転駆動によって、図2に示す駆動ローラ25が回転駆動される。
また、RAM502はROM503に記憶されているプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される。このRAM502は揮発性メモリのため、位置ずれ検知、感光体ドラム位相検知に拠って得られる補正量のパラメータに関しては、図示しないEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリに記憶しておき、RAM502上に展開する。
図5は、プリンタ部300の機能構成を示すブロック図である。プリンタ部300は、印刷制御部51と、直接転写部52と、1次転写部53と、2次転写部54と、検出部55と、色合わせ部56とを備えている。
印刷制御部51は、フルカラー印刷やモノクロ印刷等および色合わせ制御処理を実行するために、システム全体を制御する。CPU501により実現されてよい。
直接転写部52は、フルカラー印刷およびモノクロ印刷時に、転写紙Pに転写するためK色の画像形成ユニット12Kにより感光体ドラム1Kに形成された印刷画像についてのK色のトナー画像を、直接転写方式によって、感光体ドラム1Kと従動ローラ21Kが当接する地点で転写紙搬送ベルト8により搬送される転写紙Pに転写し、印刷する。
また、直接転写部52は、色合わせ制御処理時に、感光体ドラム1Kに形成されたK色のトナー画像である色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13Kや色合わせ用パターンとしての位相検知パターン14Kを、転写紙搬送ベルト8上に移動する。従動ローラ21Kにより実現されてよい。
1次転写部53は、印刷制御部51の制御によるフルカラー印刷時に、転写紙Pに転写するためY、M、C色の画像形成ユニット12Y、12M、12Cにより各感光体ドラム1Y、1M、1Cに形成された印刷画像についてのY、M、C色のトナー画像を、間接転写方式によって中間転写ベルト6上に重ね合わせる。
また、1次転写部53は、色合わせ制御処理時に、各感光体ドラム1Y、1M、1Cに形成されたY、M、C色のトナー画像である色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13Y、13M、13Cや色合わせ用パターンとしての位相検知パターン14Y、14M、14Cを、中間転写ベルト6上に移動する。1次転写ローラ21Y、21C、21Mにより実現されてよい。
2次転写部54は、フルカラー印刷時に、図示しない印加部によって印刷時の転写電圧を印加されることで、1次転写部53によって中間転写ベルト6上に重ね合わせられた印刷画像についてのY、M、C色のトナー画像を、転写紙搬送ベルト8により搬送される転写紙Pに転写し、印刷する。
また、2次転写部54は、色合わせ制御処理時に、位置ずれ検知を行う場合、図示しない印加部によって印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加されることで、転写紙搬送ベルト8上に形成されていた位置合わせパターン13Kを中間転写ベルト6上に転写して移動させる。また、色合わせ制御処理時に、感光体ドラム位相検知を行う場合、図示しない印加部によって印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加されることで、転写紙搬送ベルト8上に形成されていた位相検知パターン14Kを中間転写ベルト6上に転写して移動させる。2次転写ローラ28により実現されてよい。
検出部55は、色合わせ制御処理時に、位置ずれ検知を行う場合、2次転写部54によって中間転写ベルト6上に移動された位置合わせパターン13Kおよび1次転写部53によって中間転写ベルト6上に移動された位置合わせパターン13Y、13M、13Cを検出する。また、色合わせ制御処理時に、感光体ドラム位相検知を行う場合、2次転写部54によって中間転写ベルト6上に移動された位相検知パターン14Kおよび1次転写部53によって中間転写ベルト6上に移動された位相検知パターン14Y、14M、14Cを検出する。パターン検出用センサ40により実現されてよい
色合わせ部56は、検出部55によって検出された位置合わせパターン13K、13Y、13M、13Cや色合わせ用パターンとしての位相検知パターン14K、14Y、14M、14Cの情報に基づいて画像形成ユニット12Y、12M、12K、12Cが形成する各画像の色合わせを行う。直接転写側の画像形成ユニット12Kが形成するK色を基準色として、間接転写側の画像形成ユニット12C、12M、12Yが形成するC色、M色、Y色について色合わせを行うことであってもよいがこれに限定されない。これにより、直接転写方式で画像形成を行うK色の印刷画像と、間接転写方式で画像形成を行うY、M、C色の印刷画像とに対して全色の色合わせを行うことが可能となる。CPU501により実現されてよい。
図6は、パターン検出用センサ40のパターン検出のイメージを示した図である。
パターン検出用センサ40では、パターン検出用センサ40の真下にパターンが来ると、図6に示すように電圧値が高まり、Thのようなスレッシュホールドを超える。この際に超過した時点(t1a,t2a,…)と、超過が終了した時点(t1b,t2b,…)の両方の時間のサンプリングを行い、両者の中間((t1a+t1b)/2,(t2a+t2b)/2,…)の時間を検知することにより、パターンを検出する。
以下、図7〜図10を参照して、色合わせ制御処理時に、位置合わせパターン13を用いて位置ずれ検知を行う場合について説明し、その後、図11及び図12を参照して、色合わせ制御処理時に、位相検知パターン14を用いて感光体ドラム位相検知を行う場合について説明する。
まず、図7〜図10を参照して、色合わせ制御処理時に、位置合わせパターン13を用いて位置ずれ検知を行う場合について説明する。
図7は、感光体1Y、1M、1Cによって中間転写ベルト6上に移動される色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13Y、13M、13Cの一例を示す平面図である。図7に示すように、色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13Y、13M、13Cは、平行線のパターンと、斜め線のパターンを副走査方向に一定間隔に配置したものである。このような位置合わせパターン13Y、13M、13Cは、中間転写ベルト6の搬送方向に沿って繰り返し形成される。位置合わせ用パターン13Y、13M、13Cは、サンプル数を多くして誤差による影響を減らすために、図7に示すように2個のパターン検出用センサ40の位置にあわせて複数(2つ)出力される。
図8は、感光体1Kによって転写紙搬送ベルト8上に移動される色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13Kの一例を示す平面図である。位置合わせ用パターン13Kは、上記の位置合わせパターン13Y、13M、13Cと同様のパターンから成り、転写紙搬送ベルト8の搬送方向に沿って繰り返し形成される。
図9は、2次転写部54としての2次転写ローラ28により、色合わせ制御処理時に、位置ずれ検知を行う場合、図示しない印加部によって印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加されることで、転写紙搬送ベルト8上に移動されていた位置合わせパターン13Kを、位置合わせパターン13Y、13M、13Cが移動されている中間転写ベルト6上に移動して完成する合成パターンを示す図である。なお、位置合わせパターン13Kの移動と中間転写ベルト6上への位置合わせパターン13Y、13M、13Cの移動の順序はいずれが先でもよい。
上述のようにして中間転写ベルト6上に完成された合成パターンについて、検出部55としてのパターン検出用センサ40は位置合わせパターン13K、13Y、13M、13Cを検出する。さらに、色合わせ部56は、検出した位置合わせパターン13K、13Y、13M、13Cにより主走査ずれ量および副走査ずれ量の演算を行う。
色合わせ部56は、位置合わせパターン13Kを基準とし、位置合わせパターン13Y、13M、13Cについてどれだけ補正する必要があるか、図6に示した検知方式で算出する。なお位置合わせパターン13Kを基準とするのは一例であり、基準とする位置合わせパターン13はK色以外の色であってもよい。以下に、具体的な補正量の算出方法を位置合わせパターン13Cを例に挙げて説明する。位置合わせパターン13Y、13Mについても同様に算出可能である。
色合わせ部56は、位置合わせパターン13K、13Cに対し、縦線がパターン検出用センサ40によって検出されてから縦線と同色で形成された斜め線が検出されるまでの時間をCPU101のタイマ機能で計測し、計測した時間から縦線と斜め線との間隔ΔSkおよびΔSc(図9参照)を算出する。色合わせ部56は、算出した間隔ΔSkおよびΔScを予め記憶されている各々の基準値と比較することで、主走査方向の位置ずれ量および補正値を算出する。
一方、色合わせ部56は、位置合わせパターン13K、13Cに対し、基準色であるK色の位置合わせパターン13Kがパターン検出用センサ40によって検出されてからC色の位置合わせパターン13Cが検出されるまでの時間をCPU101のタイマ機能で計測し、計測した時間から位置合わせパターン13Kおよび13Cとの間隔ΔFcを算出する。色合わせ部56は、算出した間隔ΔFcを予め記憶されている基準値と比較することで、副走査方向の位置ずれ量および補正値を算出する。
検出した位置ずれ量や補正値を、EEPROMなどの不揮発性メモリに記録することとすれば、本体の電源をOFFされても、不揮発性メモリに記録した補正量を読み出すことにより、再度位置合わせパターン13の出力及び検知を行う必要が無くなるという効果を奏する。
上述の位置ずれ検知のタイミングとしては、例えば、機器の初期設定時等がある。
また、所定枚数(機器の構成によるが、一例として50−200枚ごと)印刷時ごとに位置ずれ検知を行うことであってもよい。なぜなら、印刷を続けることにより、定着装置10の温度上昇による中間転写ベルト6や転写紙搬送ベルト8の膨張などが発生することにより、色ずれが発生することがあり、連続印刷を行う際は、ある程度の枚数毎に位置ずれ検知を行うことにより、適正な印刷結果を得ることが可能となる。
また、ユーザやサービスパーソンが操作部400等を介して入力し、指定した任意のタイミングで位置ずれ検知を行うことであってもよい。なぜなら、画像形成ユニット12の交換等によって、色ずれが発生することがあり、ユーザ側から指定することにより、任意のタイミングで位置ずれ検知を実施することにより、色ずれの生じない適正な印刷結果を得ることが可能となる。
以下、図10のフローチャートを参照して、色合わせ制御処理時に、位置合わせパターン13を用いて位置ずれ検知を行う処理動作を説明する。
まず、中間転写ベルト6および転写紙搬送ベルト8の各々のベルト上に位置合わせパターン13を移動する(S101)。
すなわち、直接転写部52としての従動ローラ21Kは、感光体ドラム1Kに形成されたK色のトナー画像である色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13Kを、転写紙搬送ベルト8上に移動する。
また、1次転写部53としての1次転写ローラ21Y、21C、21Mは、各感光体ドラム1Y、1M、1Cに形成されたY、M、C色のトナー画像である色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13Y、13M、13Cを、中間転写ベルト6上に移動する。
次に、2次転写部54としての2次転写ローラ28は、図示しない印加部によって印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加されることで、転写紙搬送ベルト8上に形成されていた位置合わせパターン13Kを中間転写ベルト6上に転写して移動させる(S102)。なお、上記のステップS101での、1次転写部53としての1次転写ローラ21Y、21C、21Mによる、位置合わせパターン13Y、13M、13Cを中間転写ベルト6上に移動する処理に先立って本ステップS102がなされてもよい。
次に、検出部55としてのパターン検出用センサ40は、中間転写ベルト6上に移動された位置合わせパターン13K、13Y、13M、13Cを検出する(S103)。
そして、色合わせ部56は、検出部55としてのパターン検出用センサ40が検出した位置合わせパターン13K、13Y、13M、13Cの情報に基づいて主走査ずれ量および副走査ずれ量の演算を行い補正値を算出する(S104)。
色合わせ部56は、上記のステップS104で算出された補正値に基づいて画像形成ユニット12Y、12M、12K、12Cが形成する各印刷画像の色合わせの補正を行う(S105)。具体的には構成部品等のパラメータ調整等を行う。
印刷制御部51は、フルカラー印刷処理を実行する(S106)。すなわち、直接転写部52としての従動ローラ21Kは、感光体ドラム1Kに潜像した印刷画像を転写紙P上に直接転写し、1次転写部53としての1次転写ローラ21Y、21C、21Mは、感光体ドラム1Y、1M、1Cに潜像した印刷画像を中間転写ベルト6上に重ね合わせ、2次転写部54としての2次転写ローラ28は、図示しない印加部によって転写電圧を印加されることで、Y、M、C色の印刷画像を転写紙P上に転写することで印刷を行う。
次に、図11及び図12を参照して、色合わせ制御処理時に、位相検知パターン14を用いて感光体ドラム位相検知を行う場合について説明する。基本的に、上述の位置合わせパターン13を用いて位置ずれ検知を行う場合と同様であるので重複する説明は省略する。
図11は、2次転写部54としての2次転写ローラ28により、色合わせ制御処理時に、感光体ドラム位相検知を行う場合、図示しない印加部によって印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加されることで、転写紙搬送ベルト8上に形成されていた位相検知パターン14Kを、位相検知パターン14Y、14M、14Cが移動されている中間転写ベルト6上に移動して完成した合成パターンを示す図である。上述の位置合わせパターン13を用いて位置ずれ検知を行う場合の図9に相当するものである。なお、位相検知パターン14Kの移動と中間転写ベルト6上への位相検知パターン14Y、14M、14Cの移動の順序はいずれが先でもよいのは同様である。
上述のようにして中間転写ベルト6上に完成した合成パターンについて、パターン検出用センサ40は位相検知パターン14K、14Y、14M、14Cを検出する。さらに、色合わせ部56は、検出した位相検知パターン14K、14Y、14M、14Cにより副走査ずれ量の演算を行う。
位相検知パターン14K、14Y、14M、14Cの全長は、感光体ドラム1K、1Y、1M、1Cの感光体ドラム1周分として、感光体ドラム1K、1Y、1M、1Cの位相情報を検知する。例えば、C色の位相検知パターン14Cが検出部55としてのパターン検出用センサ40によって検出されるタイミングと、その位相検知パターン14Cに対応するM色の位相検知パターン14Mが検出されるタイミングをCPU501のタイマ機能で計測し、副走査方向の位置ずれ量および補正値を算出する。なお、感光体ドラムの位相のずれがなくなればよいので、基準色としてK色を用いることは必要ではない。
位置ずれ量から各色の感光体ドラム1K、1Y、1M、1Cをどの角度差で回転させるかを決定し、位相角度を補正するために各色の感光体ドラム1K、1Y、1M、1Cの起動タイミングをずらす補正を行う。
検出した位置ずれ量や補正値をEEPROMなどの不揮発性メモリに記録することとすれば、本体の電源をOFFされても、不揮発性メモリに記録した補正量を読み出すことにより、再度位相検知パターン14の出力及び検知を行う必要が無くなるという効果を奏する。
上述の感光体ドラム位相検知のタイミングとしては、例えば、機器の初期設定時等がある。
また、ユーザやサービスパーソンが操作部400等を介して入力し、指定した任意のタイミングで感光体ドラム位相検知を行うことであってもよい。なぜなら、画像形成ユニット12の交換等によって、色ずれが発生することがあり、ユーザ側から指定することにより、任意のタイミングで感光体ドラム位相検知を実施することにより、色ずれの生じない適正な印刷結果を得ることが可能となる。
以下、図12のフローチャートを参照して、色合わせ制御処理時に、位相検知パターン14を用いて感光体ドラム位相検知を行う処理動作を説明する。
まず、中間転写ベルト6および転写紙搬送ベルト8の各々のベルト上に位相検知パターン14を移動する(S121)。
すなわち、直接転写部52としての従動ローラ21Kは、感光体ドラム1Kに形成されたK色のトナー画像である色合わせ用パターンとしての位相検知パターン14Kを、転写紙搬送ベルト8上に移動する。
また、1次転写部53としての1次転写ローラ21Y、21C、21Mは、各感光体ドラム1Y、1M、1Cに形成されたY、M、C色のトナー画像である色合わせ用パターンとしての位相検知パターン14Y、14M、14Cを、中間転写ベルト6上に移動する。
次に、2次転写部54としての2次転写ローラ28は、図示しない印加部によって印刷時の転写電圧と逆の電圧を印加されることで、転写紙搬送ベルト8上に形成されていた位相検知パターン14Kを中間転写ベルト6上に転写して移動させる(S122)。なお、上記のステップS121での、1次転写部53としての1次転写ローラ21Y、21C、21Mによる、位相検知パターン14Y、14M、14Cを中間転写ベルト6上に移動する処理に先立って本ステップS122がなされてもよい。
次に、検出部55としてのパターン検出用センサ40は、中間転写ベルト6上に移動された位相検知パターン14K、14Y、14M、14Cを検出する(S123)。
そして、色合わせ部56は、検出部55としてのパターン検出用センサ40が検出した位相検知パターン14K、14Y、14M、14Cに基づいて副走査ずれ量の演算を行い補正値を算出する(S124)。
色合わせ部56は、上記のステップS124で算出された補正値に基づいて画像形成ユニット12Y、12M、12K、12Cが形成する各印刷画像の色合わせの補正を行う(S125)。具体的には、各色の感光体ドラム1K、1Y、1M、1Cの起動タイミングをずらす補正を行う。
印刷制御部51は、フルカラー印刷処理を実行する(S126)。すなわち、直接転写部52としての従動ローラ21Kは、感光体ドラム1Kに潜像した印刷画像を転写紙P上に直接転写し、1次転写部53としての1次転写ローラ21Y、21C、21Mは、感光体ドラム1Y、1M、1Cに潜像した印刷画像を中間転写ベルト6上に重ね合わせ、2次転写部54としての2次転写ローラ28は、図示しない印加部によって転写電圧を印加されることで、Y、M、C色の印刷画像を転写紙P上に転写することで印刷を行う。
本実施の形態によれば、中間転写ベルト6側に設けられた検出部55としてのパターン検出用センサ40のみで、色合わせ用パターンとしての位置合わせパターン13や位相検知パターン14が検知可能であるので、転写紙搬送ベルト8側に検出部55としてのパターン検出用センサ40を設けることが不要となる。これにより、仮に、転写紙搬送ベルト8側にパターン検出用センサ40を設けた場合、機器構成上、転写紙搬送ベルト8の上側は定着装置10に近く温度上昇による影響を受けやすい上、ジャム紙の除去のためにユーザがドア開閉するユニット部となり、センサ故障や異常が発生しやすくなるという問題を回避することができる。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更実施が可能である。
100 カラーデジタル複合機
200 スキャナ部
300 プリンタ部
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム
2Y、2M、2C、2K 帯電装置
3Y、3M、3C、3K 現像装置
4Y、4M、4C、4K クリーニング装置
6 中間転写ベルト
7 クリーニング手段
10 定着装置
12Y、12M、12C、12K 画像形成ユニット
13 位置合わせパターン
14 位相検知パターン
15 2次転写機構
17 駆動ローラ
18 従動ローラ
19、20 テンションローラ
21Y、21C、21M 1次転写ローラ
40 パターン検出用センサ
特開2006−113150号公報 特開2001−175091号公報

Claims (6)

  1. 感光体ドラムに形成された単色の印刷画像を、直接転写体により搬送される転写紙に転写する直接転写手段と、
    複数の感光体ドラムに形成された複数色の印刷画像を、中間転写体上に重ね合わせる1次転写手段と、前記1次転写手段によって中間転写体上に重ね合わせられた前記複数色の印刷画像を前記直接転写体により搬送される前記転写紙に転写電圧を印加されることで転写する2次転写手段と
    を備え、前記各印刷画像を前記直接転写手段および前記2次転写手段によって前記転写紙に転写して印刷する画像形成装置であって、
    印刷画像の色合わせに用いられる色合わせ用パターンを検出する検出手段と、
    印刷画像の主副走査方向の色合わせを行う色合わせ手段と
    をさらに備え、
    前記直接転写手段は、前記感光体ドラムに形成されて印刷画像の色合わせに用いられる単色の色合わせ用パターンを前記直接転写体に移動し、
    前記2次転写手段は、前記直接転写手段によって前記直接転写体上に形成された前記単色の色合わせ用パターンを前記中間転写体に印刷時の前記転写電圧と逆の電圧を印加されることで移動し、
    前記1次転写手段は、前記複数の感光体ドラムに形成されて印刷画像の色合わせに用いられる複数色の色合わせ用パターンを、前記中間転写体上に移動し、
    前記検出手段は、前記2次転写手段および前記1次転写手段によって前記中間転写体上に移動された前記各色合わせ用パターンを検出し、
    前記色合わせ手段は、前記検出手段によって検出された前記各色合わせ用パターンの情報に基づいて前記各印刷画像の色合わせを行うことを特徴する画像形成装置。
  2. 前記色合わせ用パターンは、前記検出手段によって前記各印刷画像の主副走査方向の位置ずれを検知するための位置合わせパターンであることを特徴する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記色合わせ用パターンは、前記検出手段によって各色の感光体ドラムの位相を検知するための位相検知パターンであることを特徴する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 所定枚数印刷時ごとに前記検出手段によって検出された前記各色合わせ用パターンの情報に基づいて前記各印刷画像の色合わせを行うことを特徴する請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記検出手段によって検出された前記各色合わせ用パターンの情報に基づいて得られる位置ずれの補正量の情報を不揮発性メモリに記憶することを特徴する請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 操作部を介してユーザの入力を受け付け、該ユーザが指定した任意のタイミングで、前記検出手段によって検出された前記各色合わせ用パターンの情報に基づいて前記各印刷画像の色合わせを行うことを特徴する請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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