JP3058253B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3058253B2
JP3058253B2 JP8179533A JP17953396A JP3058253B2 JP 3058253 B2 JP3058253 B2 JP 3058253B2 JP 8179533 A JP8179533 A JP 8179533A JP 17953396 A JP17953396 A JP 17953396A JP 3058253 B2 JP3058253 B2 JP 3058253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンデム型のカラ
ー複写機やカラープリンターのように、複数の画像形成
手段を備えた多重画像形成装置あるいは少なくとも1つ
の画像形成手段によって形成される色の異なる複数の画
像を、転写ベルトや転写ベルト上の用紙あるいは中間転
写体上に転写してカラー画像を形成する画像形成装置に
おいて、各画像形成手段で形成される色の異なる複数の
画像の色ずれ成分を検出して補正するレジストレーショ
ンコントロールシステムに係り、特に各画像形成手段等
の感光体ドラムや転写ベルト等のような回転体に起因し
て発生する色ずれを低減することが可能な画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス等において処理されるド
キュメントは急速にカラー化が進み、これらのドキュメ
ントを扱う複写機・プリンター・ファクシミリ等の画像
形成装置も急速にカラー化されてきている。そして、現
在これらのカラー機器は、オフィス等における事務処理
の高品位化および迅速化に伴って、高画質化および高速
化される傾向にある。かかる要求に応え得るカラー機器
としては、例えば、黒(K)・イエロー(Y)・マゼン
タ(M)・サイアン(C)の各色毎に各々の画像形成ユ
ニットを持ち、各画像形成ユニットで形成された異なる
色の画像を搬送される転写材または中間転写体上に多重
転写し、カラー画像の形成を行なういわゆるタンデム型
のカラー画像形成装置が種々提案されており、製品化さ
れてきてもいる。
【0003】この種のタンデム型のカラー画像形成装置
としては、例えば、次に示すようなものがある。このタ
ンデム型のカラー画像形成装置は、図30に示すよう
に、黒(K)色の画像を形成する黒色画像形成ユニット
200Kと、イエロー(Y)色の画像を形成するイエロ
ー色画像形成ユニット200Yと、マゼンタ(M)色の
画像を形成するマゼンタ色画像形成ユニット200M
と、サイアン(C)色の画像を形成するサイアン色画像
形成ユニット200Cの4つの画像形成ユニットを備え
ており、これらの4つの画像形成ユニット200K、2
00Y、200M、200Cは、互いに一定の間隔をお
いて水平に配置されている。また、上記黒色、イエロー
色、マゼンタ色及びサイアン色の4つの画像形成ユニッ
ト200K、200Y、200M、200Cの下部に
は、転写用紙201を静電吸着した状態で各画像形成ユ
ニット200K、200Y、200M、200Cの転写
位置に渡って当該転写用紙201を搬送する無端状の転
写材担持体としての転写ベルト202が配置されてい
る。
【0004】上記4つの画像形成ユニット200K、2
00Y、200M、200Cは、すべて同様に構成され
ており、これら4つの画像形成ユニット200K、20
0Y、200M、200Cでは、上述したようにそれぞ
れ4色のトナー像を順次形成するように構成されてい
る。上記各色の画像形成ユニット200K、200Y、
200M、200Cは、感光体ドラム203を備えてお
り、この感光体ドラム203の表面は、一次帯電用のス
コロトロン204によって一様に帯電された後、像形成
用のレーザー光205が画像情報に応じて走査露光され
て静電潜像が形成される。上記感光体ドラム203の表
面に形成された静電潜像は、各画像形成ユニットの現像
器206によってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ
色、サイアン色の各色のトナーにより現像されて可視ト
ナー像となり、これらの可視トナー像は、転写前帯電器
207により転写前帯電を受けた後、転写帯電器208
の帯電により転写ベルト202上に保持された転写用紙
201に順次転写される。上記各色のトナー像が転写さ
れた転写用紙201は、転写ベルト202から分離され
た後、図示しない定着装置によって定着処理を受け、カ
ラー画像の形成が行われる。なお、図中、209は感光
体クリーナー、210は感光体除電ランプ、211は用
紙剥離コロトロン、212は転写ベルト除電コロトロ
ン、213は転写ベルトクリーナー、214はクリーニ
ング前処理コロトロンをそれぞれ示すものである。
【0005】ところで、このように構成されるタンデム
型のカラー画像形成装置は、複数個の画像形成ユニット
を用いて一つの画像を形成する方式であるため、かなり
高速にカラー画像を形成することが可能である。しか
し、画像形成の高速化を図ると、各色の画像形成ユニッ
トで形成される画像の位置合わせ具合、即ちカラーのレ
ジストレーション(以下、「レジ」という)が頻繁に悪
化し、高画質を維持することができないため、高画質化
および高速化を両立させることは極めて困難であった。
これは、カラー画像形成装置の機内温度の変化やカラー
画像形成装置に外力が加わることにより、各画像形成ユ
ニット自身の位置や大きさ、更には画像形成ユニット内
の部品の位置や大きさが微妙に変化することに起因す
る。このうち、機内温度の変化や外力は避けられないも
のであり、例えば、紙詰まりの復帰、メインテナンスに
よる部品交換、カラー画像形成装置の移動などの日常的
な作業が、カラー画像形成装置へ外力を加えることとな
る。
【0006】そこで、例えば特開平1−281468号
公報等に開示されているように、原稿画像情報に対応し
た可視画像を形成するとともに位置検出用マークの可視
画像をも形成する複数の画像形成部と、前記各画像形成
部にて形成され移動部材上に転写された位置検出用マー
クを検知する位置検出用マーク検知手段とを有し、前記
位置検出用マーク検知手段から出力された検出信号に基
づいて転写画像ズレを補正すべく前記各画像形成部を制
御するように構成した画像形成装置が既に提案されてい
る。
【0007】この転写画像ズレの補正技術を図30に示
す所謂タンデム型のカラー画像形成装置に適用した場合
には、図31に示すように、4つの各画像形成ユニット
200K、200Y、200M、200Cにおいて、転
写ベルト202の進行方向及び進行方向に対して直交す
る方向に沿って複数の色ずれ検出用のパターン220
K、220Y、220M、220C及び221K、22
1Y、221M、221Cを所定の間隔で、転写ベルト
102の全周にわたって形成し、これらの色ずれ検出用
パターン220K、220Y、220M、220C及び
221K、221Y、221M、221Cを、発光素子
223からの透過光を用いて多数の受光画素を直線状に
配列したCCDセンサー等のライン型受光素子222に
よってサンプリングして、各色の色ずれ検出用パターン
220K、220Y、220M、220C及び221
K、221Y、221M、221Cの間隔を算出し、こ
れが所定の基準値に等しくなるように各画像形成ユニッ
ト200K、200Y、200M、200Cの位置や画
像形成タイミングを補正することにより、高画質化を実
現するというものである。なお、上記転写ベルト202
上に形成された色ずれ検出用のパターン220K、22
0Y、220M、220C及び221K、221Y、2
21M、221Cは、サンプリング後に転写ベルトクリ
ーナー213によって除去されるようになっている。
【0008】ところが、上記カラー画像形成装置の場合
には、上記色ずれ検出用パターンが図30に示すように
転写ベルト202のシーム部202aに形成され、その
サンプリング後の転写ベルトクリーナー213による除
去が不十分で転写ベルト上に残ってしまうと、次のカラ
ー画像の形成時に残留トナーが転写ベルト202上に保
持搬送される転写用紙201の裏面に付着して裏面汚れ
が発生するという問題点があった。また、転写ベルト2
02のシーム部202aは微小な段差を有するため、当
該シーム部202a上に形成された色ずれ検出用パター
ン220及び221に濃度のばらつきや欠け等が発生す
る場合があり、このような色ずれ検出用パターンに濃度
のばらつきや欠け等があると、これらの色ずれ検出用パ
ターンをライン型受光素子222によって検出する際に
検出誤差が生じるとう問題点があった。
【0009】そこで、本出願人は、多重画像形成装置の
レジ合わせに係る制御手段によって画像サンプリング補
正の制御を行う場合、サンプリング制御手段のサンプル
開始ポイント及びサンプル幅を設定して繰り返しレジず
れ測定用パターンを発生させサンプリングデータまたは
演算処理データを積算しパターン位置を求めるように構
成し、サンプリング制御手段のサンプル開始ポイント及
びサンプル幅の設定等を行うことにより、レジずれ測定
用パターンの検出精度を向上させたサンプリング補正方
式について既に提案している(特開平6ー253151
号公報)。
【0010】すなわち、このサンプリング補正方式は、
カラー画像形成装置の機内温度の変化や当該装置に外力
が加わることにより、各画像形成ユニット自身の位置や
大きさ、更には画像形成ユニット内の部品の位置や大き
さが微妙に変化することに起因する大きさと向きが一定
のカラーレジずれ(以下、「DCカラーレジずれ」とい
う。)を検出し、これを補正するものである。
【0011】しかしながら、カラーレジずれには、上記
DC成分の他に感光体ドラムやベルトドライブロール等
の主として回転体が変動要因となる、大きさや向きが周
期的に変動するカラーレジずれ(以下、「ACカラーレ
ジずれ」という。)も含まれており、この点に関して上
記サンプリング補正方式は、かかるカラーレジずれのA
C成分は補正の対象となっていないばかりか、AC成分
のカラーレジずれを検出することすらもできないのが現
状であった。
【0012】実際、上記従来のカラー画像形成装置で
は、感光体ドラムやベルトドライブロール等の回転体の
回転変動を、感光体ドラム等の回転軸に取付けられたエ
ンコーダーを用いて検出し、このエンコーダーによって
検出された感光体ドラム等の回転変動を駆動モーターに
フィードフォワードやフィードバックして、感光体ドラ
ム等の回転変動を低減するように構成している。
【0013】しかし、このようにエンコーダーからの検
知情報に基づいて感光体ドラム等の回転変動を低減する
制御を行ったとしても、感光体ドラム自身又はその取付
けに起因する感光体ドラム表面の偏心、感光体ドラムや
ベルトドライブロール等の回転軸のクリアランス誤差に
よる偏心等が存在するため、これらが起因して発生する
ACカラーレジずれによる画質劣化を招くという問題点
があった。つまり、これまでのカラー画像形成装置で
は、上記したようなAC振動成分については何ら制御対
象としていなかったのである。
【0014】そこで、本出願人は、かかる問題点を解決
するため、感光体ドラムやベルトドライブロール等の回
転体の少なくとも1つの回転位相を個別に調整すること
ができるように構成し、上述した要因で発生するACカ
ラーレジずれによる画質劣化を抑制することが可能な画
像形成装置について既に提案している(特願平7ー30
1381号出願)。
【0015】すなわち、この出願においては、従来のカ
ラー画像形成装置は、転写ベルトの一定区間(各色の感
光体ドラムの1周分の任意の転写領域)において各画像
形成ユニットの感光体ドラム1周におけるAC振動成分
の関係が、図20(a)に示すように各感光体ドラムど
うし間でばらばらになっており、これがACカラーレジ
ずれによる画質劣化の原因となっていることを解明して
いる。例えば、K色(黒色)とY色(イエロー)の2色
間では、当該両色の感光体ドラム間における位相ずれに
より、図20(b)に示すような色ずれ成分が発生して
いるものと推測される。
【0016】そして、この出願では、上記の知見に基づ
き、転写ベルトに色ずれ検出用パターンを形成し、その
パターンの検出情報から周期的な回転位相を検出して回
転位相調整手段によって感光体ドラム等の回転位相を調
整することにより、回転変動の影響が画像上に現れるの
を抑制するようにしている。例えば、この回転位相の調
整を、黒色(K)の感光体ドラムを基準にして他の3色
の感光体ドラムの回転位相を調整することにより、図2
0(a)に示した各感光体ドラムどうし間の各AC振動
成分は、図21(a)に示すように、その位相が感光体
1周分の任意の転写領域においてすべて一律に揃えられ
た状態になる。この結果、図21(b)に示すようにK
−Y色間等の2色間における感光体ドラムどうしのAC
色ずれ成分はゼロに近づくため、2色間での色ずれがほ
とんど発生しなくなる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記出
願に係る画像形成装置の場合、各感光体ドラム間におけ
るAC色ずれ成分は上述したように改善されるものの、
異なる回転体どうし間のAC位置ずれ成分、例えば4つ
の感光体ドラムと転写ベルトのドライブロールとの間に
おいて発生し得るAC位置ずれ成分に対してはどのよう
に対処するのかについては必ずしも明らかにしていな
い。
【0018】このため、例えば、感光体ドラムと転写ベ
ルトのベルトドライブロールとの各AC振動成分が、図
32(a)に示すように互いに異なる周波数である場
合、その両者間でのAC位置ずれ成分は、同図(b)に
示すように部分的に大きな振幅(ピーク)をもつものと
なる。また、同じく感光体ドラムとベルトドライブロー
ルとの各AC振動成分が、図33(a)に示すような互
いに異なる周波数である場合、その両者間でのAC位置
ずれ成分は、同図(b)に示すようにやはり部分的に大
きな振幅をもつものとなる。つまり、感光体ドラムとベ
ルトドライブロールとの間のように各AC振動成分の周
波数が異なっている関係にある回転体どうし間において
は、各AC振動成分の振幅のピークどうしが互いに重な
り合って更に増幅された振幅ピークをもつAC位置ずれ
成分になってしまうという場合があった。
【0019】異なる回転体どうし間でこのような大きな
AC位置ずれ成分がある場合には、感光体ドラム間にA
C位置ずれ成分がある場合と似たように、以下に例示す
るような実際のプリント上において人の目で十分に感じ
取れる程度の色ずれのように視認される位置ずれ現象が
現れ、画質劣化につながっている。すなわち、背景が着
色された(用紙の白でない)色地の上に形成される文字
画像においてはその文字の輪郭周辺に白抜けが発生す
る。また、色づけ画像部分と色づけ画像部分のつなぎ目
において、そのつなぎ目が異なる色の筋に見えたりある
いは白抜けになったりする。さらに、色地領域におい
て、帯状のように周期的に現れる濃度むら、いわゆるバ
ンディング現象が発生する。
【0020】なお、特公平8−10372号公報には、
複数の画像形成手段における各感光体ドラムや歯車等の
偏心による回転駆動むらに起因して起こる転写ずれ(色
ずれ)を防止するため、隣接する上記各画像形成手段
(実際は感光体ドラム)の転写位置間の転写ベルトに沿
う距離(ピッチ)を感光体ドラムの周長の整数倍とし、
しかも、各感光体ドラムの位相上の同位置に設けたマー
クを検出してその回転速度を変更するようにした画像形
成装置が提案されている。しかしながら、この技術にお
いても、各感光体ドラムどうしに対する対策は施されて
いるが、各感光体ドラムと転写ベルト(ベルトドライブ
ロール)等のように異種の回転体に対する対策は特に施
されていない。このため、前述したような各感光体ドラ
ムと転写ベルトのドライブロールとの間において発生し
得るAC位置ずれ成分を解消するには至っていない。
【0021】従って、本発明は、上記従来技術の問題点
を解決するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、回転駆動される感光体ドラム、転写ベルト、中間
転写体ベルト等の各種の回転体自身又はその取付けに起
因する偏心や、回転体の駆動軸のクリアランス誤差によ
る偏心等によって発生する周期的な回転変動(AC振動
成分)によって引き起こされるACカラーレジずれを抑
制し、特に、異種の回転体の間でその各AC振動成分に
起因して発生するACカラーレジずれを適切にかつ十分
に低減することが可能な画像形成装置を提供することに
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の前提となる画像
形成装置は、図1に示すように、回転駆動される像担持
体01K、01Y、01M、01Cを有する少なくとも
1つの画像形成手段02K、02Y、02M、02Cに
よって色の異なる画像を形成し、上記画像形成手段02
K、02Y、02M、02Cによって形成された色の異
なる画像を、回転駆動される無端状担持体03上に担持
される転写材04又は当該無端状担持体上に直接転写す
ることにより画像の形成を行う画像形成装置であって、
後述するように上記像担持体01K、01Y、01M、
01C及び無端状担持体03を駆動する回転体(25)
の回転位相を相対的に調整するように構成されている。
上記無端状担持体は、転写(用紙搬送)ベルト(ドラ
ム)、中間転写体ベルト(ドラム)等である。
【0023】このように構成することにより、例えば、
4つの像担持体と1つの無端状担持体を駆動する回転体
があるとすると、それら各回転体における周期的な振動
成分の振幅ピークが重なり合うことが回避され、その結
果、各振幅ピークどうしの重なり合いにより発生する大
きな振幅ピークをもつAC色ずれ成分を低減することが
できる。ただし、この場合、同種の回転体どうし間、す
なわち4つの像担持体どうし間は各回転位相が一律に揃
えられてAC色ずれ成分が抑制されていることが前提条
件となる。その同種の回転体どうし間の位相調整は、例
えば、前記した本出願人の先願(特願平7ー30138
1号)に係る明細書等に記載の技術を用いて行うことが
できる。
【0024】また、本発明の前提となる画像形成装置
は、上記した画像形成装置において、像担持体の回転周
期と無端状担持体を駆動する回転体の回転周期との比が
奇数倍又は(1/奇数)倍の関係になるか、若しくは、
偶数倍又は(1/偶数)倍の関係になるように設定する
ように構成されている。このように異種の回転体におけ
る回転周期(回転体の直径)を上記のような比率関係に
なるように設定することにより、当該回転周期が自然数
以外の数値からなる比率関係である場合に比べて、原則
的には、各回転体における周期的な振動成分の振幅ピー
クが重なり合う場合を極力少なくすることができる。つ
まり、当該回転周期が自然数以外の比率関係である場合
には、位置合わせをした最初の1周目は各回転体におけ
る周期的な振動成分の振幅ピークが重なり合うことが回
避される効果がある程度期待できるが、2周目以降はそ
れぞれ振幅ピークの位相が徐々にずれはじめてしまい振
幅ピークの重なり合いを回避するような制御を行うこと
が困難となる。この点、本発明のような比率関係に設定
した場合には、このようなおそれがない。
【0025】そして、本発明の請求項1に係る画像形成
装置は、上記した前提となる画像形成装置において、上
記像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体において
個別に発生する周期的な回転変動による振動成分の周波
数が奇数倍又は(1/奇数)倍の比率関係にある場合、
その像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体のいず
れか一方の振動成分のプラス側振幅ピークが、その他方
の振動成分のマイナス側振幅ピークと同位相となるよう
に、当該像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体の
回転位相を相対的に調整するように構成されている。
【0026】このように構成することにより、一般的
に、各回転体における周期的な振動成分の振幅ピークが
重なり合いを回避し、振動成分の振幅ピークが重なり合
って増幅した振幅ピークをもつAC色ずれ成分を低減す
ることができる。これは回転位相が奇数倍関係にあると
きに得られる。回転位相が奇数倍関係にある場合におい
て各振幅ピーク関係を上記のようにするためには、例え
ば、異種の回転体の回転周期が互いに半周期だけずれる
ように位相調整をすればよい。
【0027】また、本発明の請求項2に係る画像形成装
置は、上記した前提となる画像形成装置において、上記
像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体において個
別に発生する周期的な回転変動による振動成分の周波数
が偶数倍又は(1/偶数)倍の比率関係にある場合、そ
の像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体のいずれ
か一方の振動成分のプラス側振幅ピークが、その他方の
振動成分の平均値とゼロクロスする時点と同位相となる
ように、当該像担持体及び無端状担持体を駆動する回転
体の回転位相を相対的に調整するように構成されてい
る。
【0028】このように構成することにより、一般的
に、各回転体における周期的な振動成分の振幅ピークが
重なり合いを回避し、振動成分の振幅ピークが重なり合
って増幅した振幅ピークをもつAC色ずれ成分を低減す
ることができる。これは回転位相が偶数倍関係にあると
きに得られる。回転位相が偶数倍関係にある場合におい
て各振幅ピーク関係を上記のようにするためには、例え
ば、異種の回転体の回転周期が互いに1/4周期だけず
れるように位相調整をすればよい。
【0029】さらに、本発明の請求項3に係る画像形成
装置は、上記した前提となる画像形成装置において、上
記像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体において
個別に発生する周期的な回転変動による振動成分の周波
数が奇数倍又は(1/奇数)倍の比率関係にある場合、
その像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体のいず
れか一方の振動成分のプラス側振幅ピークが、その他方
の振動成分のマイナス側振幅ピークと同位相となるよう
に、当該像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体の
回転位相を相対的に調整し、かつ、上記像担持体及び無
端状担持体を駆動する回転体において個別に発生する周
期的な回転変動による振動成分の周波数が偶数倍又は
(1/偶数)倍の比率関係にある場合、その像担持体及
び無端状担持体を駆動する回転体のいずれか一方の振動
成分のプラス側振幅ピークが、その他方の振動成分の平
均値とゼロクロスする点と同位相となるように、当該像
担持体及び無端状担持体を駆動する回転体の回転位相を
相対的に調整するように構成されている
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0031】図2は、この発明に係る画像形成装置の一
実施例としてのデジタルカラー複写機を示す全体構成図
である。
【0032】図2において、プラテンガラス1上に載置
された原稿2は、光源及び走査ミラー等からなる走査光
学系を介して、カラーCCDセンサー3を備えたイメー
ジスキャナーによりRGBのアナログ画像信号として読
み取られる。そして、上記カラーCCDセンサー3によ
って読み取られたRGBのアナログ画像信号は、画像処
理部4によってKYMCの画像信号に変換され、画像処
理部4の内部に設けられたメモリーに一時蓄積される。
【0033】上記画像処理部4からは、図2及び図3に
示すように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、サイアン(C)の各色の画像形成ユニット5
K、5Y、5M、5CのROS(Raster Out
put Scanner)8K、8Y、8M、8Cに各
色の画像データが順次出力され、これらのROS8K、
8Y、8M、8Cから画像データに応じて出射されるレ
ーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム6K、6
Y、6M、6Cの表面に走査露光されて静電潜像が形成
される。上記各感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cに
形成された静電潜像は、現像器9K、9Y、9M、9C
によって、それぞれ黒(K)、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、サイアン(C)の各色のトナー像として現像
される。
【0034】上記各感光体ドラム6K、6Y、6M、6
C上に形成された各色のトナー像を転写する転写用紙1
4は、図3に示すように、複数の給紙カセット15、1
6、17のうちの何れかから所定のサイズのものが、給
紙ローラ18及び用紙搬送用のローラ対19、20、2
1からなる用紙搬送経路22を介して搬送される。供給
された転写用紙14は、所定のタイミングで回転駆動さ
れるレジストロール23によって無端状担持体としての
転写ベルト24上へ送出され、用紙保持用の帯電器41
及び帯電ロール42によって転写ベルト24上に保持搬
送される。この転写ベルト24は、ドライブロール25
と、ストリッピングロール26と、テンションロール2
7と、アイドルロール28との間に一定のテンションで
無端状に掛け回されており、図示しない定速性に優れた
専用の駆動モーターによって回転駆動されるドライブロ
ール25により、矢印方向に所定の速度で循環駆動され
るようになっている。上記転写ベルト24としては、例
えば、可撓性を有するPET等の合成樹脂フィルムを帯
状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの
両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端
ベルト状に形成したものが用いられる。
【0035】上記転写ベルト24によって搬送された転
写用紙14の先端と、第1の画像形成ユニット5Kにて
形成される第一の感光体ドラム6K上の画像の先端は、
感光体ドラム6Kの最下点の転写ポイントにて一致する
ように、その紙送りタイミングや画像書き込みタイミン
グが決められている。転写ポイントに達した転写用紙1
4は、転写用のコロトロン11Kによって、感光体ドラ
ム6K上の可視画像が転写され、更に感光体ドラム6Y
の真下の転写ポイントに達する。この感光体ドラム6Y
の真下の転写ポイントに達した転写用紙14は、感光体
ドラム6Kで転写されたのと同様に感光体ドラム6Y上
の可視画像が転写される。同様に全ての転写を終えた転
写用紙14は、更に転写ベルト24によって搬送され、
ストリッピングロール26の近傍まで達すると、剥離用
の除電コロトロン29によって除電されるとともに、曲
率半径が小さく設定された当該ストリッピングロール2
6及び剥離爪30によって、転写ベルト24から剥離さ
れる。その後、4色のトナー像が転写された転写用紙1
4は、定着装置31によって加熱ロール32a及び加圧
ロール32bにより定着され、排出ローラ対33によっ
て図2に示す排出トレイ34上に排出され、カラー画像
の複写が行われる。
【0036】上記転写用紙14の両面にフルカラーの画
像を複写する場合には、図3に示すように、片面にカラ
ー画像が形成された転写用紙14を排出ロール対33に
よってそのまま排出せずに、切替えプレート35によっ
て転写用紙14の搬送方向を下向きに切替えて、用紙搬
送用のロール対36、37、38、39等からなる用紙
搬送経路40を介して、転写用紙14の表裏を裏返した
状態で再度用紙搬送経路22を通して、転写ベルト24
上へと搬送し、上記と同様のプロセスによって転写用紙
14の裏面にカラー画像が形成される。
【0037】なお、上記感光体ドラム6K、6Y、6
M、6Cは、トナー像の転写工程が終了した後、清掃前
除電器12K、12Y、12M、12Cによって除電さ
れるとともに、クリーナー13K、13Y、13M、1
3Cによって残留トナー等が除去されて、次の画像形成
プロセスに備える。
【0038】また、上記転写ベルト24は、転写用紙1
4が剥離された後、周回する軌道中において、転写ベル
ト用の除電コロトロン対43、44によって除電される
とともに、当該転写ベルト24の表面は、回転ブラシ4
5及びブレード46からなるクリーニング装置47によ
ってトナーや紙粉等が除去される。
【0039】このように構成されるデジタルカラー複写
機において、感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cを回
転駆動する装置としては、例えば、次に示すようなもの
が用いられる。なお、上記感光体ドラム6K、6Y、6
M、6Cを回転駆動する装置は、各感光体ドラム毎に同
様に構成されたものがそれぞれ設けられているが、ここ
では、感光体ドラム6Kについて説明する。この感光体
ドラムの駆動装置は、図4に示すように、複写機本体の
前面側に位置する第一フレーム50に取り付けたサブフ
レーム51と、第一フレーム50と平行に配置された第
二フレーム52との間に、感光体ドラム6Kを回転自在
に軸支するとともに、当該感光体ドラム6Kの回転軸5
4にカップリング55を介して連結された駆動軸56
を、第二フレーム52と第三フレーム57との間に回転
自在に軸支する。そして、上記感光体ドラム6Kは、例
えばステッピングモーター等からなる駆動モーター58
と、この駆動モーター58の回転軸59に設けられたモ
ーター軸ギア60と、このモーター軸ギア60と噛合す
る第一中間ギア61と、この第一中間ギア61と同じ軸
に固着された第二中間ギア62と、この第二中間ギア6
2と噛合する感光体ドラム6Kの駆動軸56に固着され
た感光体駆動ギア63とによって回転駆動されるように
なっている。また、上記感光体ドラム6Kの駆動軸56
には、エンコーダ64が取り付けられており、このエン
コーダ64によって感光体ドラム6Kの回転状態を検出
し、検出信号を制御回路65を介して駆動モーター58
の駆動回路66にフィードバックして、感光体ドラム6
Kの回転速度が一定となるように制御している。なお、
図中、67は感光体ドラム6Kの回転軸59に取り付け
られたフライホイールを示している。
【0040】また、前記転写ベルト24を回転駆動する
ドライブロール25も、上記感光体ドラム6の駆動装置
と同様の駆動装置によって回転駆動されるようになって
いる。
【0041】このように構成されるデジタルカラー複写
機では、例えば、感光体ドラム6K、6Y、6M、6C
の1周の周期、転写ベルト24のドライブロール25の
1周の周期、それらの各感光体ドラムやドライブロール
の偏心成分及びその取付け部(フランジ等)における偏
心成分、それらを駆動するギア60、61、62、63
の振動成分や偏心成分、転写ベルト24が移動方向と直
交する方向に移動する所謂ウオーク等のように、短い周
期で変動する比較的周波数の高い回転変動が発生し、こ
れが図5に示すように黒色、イエロー色、マゼンタ色、
サイアン色の各色の回転変動となって現れる。この他に
も、転写ベルト24のベルト厚のむら等が転写ベルトの
回転変動となって現れる。
【0042】図6は、上記デジタルカラー複写機の画像
形成部を制御部と共に示した概略図である。
【0043】図6において、70は各画像形成ユニット
5K、5Y、5M、5Cによって形成された転写ベルト
24上の色ずれ検出用のパターン像71を検出する色ず
れ検出用パターン検出手段であり、このパターン検出手
段70は、転写ベルト24の画像領域においてその幅方
向の両端に各々1組ずつ配置された光源73と受光素子
74とを備えている。上記光源73は、転写ベルト24
上の色ずれ検出用のパターン像71を検出するために必
要な背景光を作り出すためのLEDからなるものであ
る。また、受光素子74は、当該光源73と転写ベルト
24を介して対向するように配置されたものであり、多
数の受光画素を直線状に配列したライン型受光素子とし
てのCCDからなるものである。図7は、受光素子74
と転写ベルト24上の画像位置検出用のパターン像71
の位置関係を立体的に示したものである。図中、82は
受光素子74のCCDとそれを駆動する周辺回路を載せ
たセンサ基板、84は屈折率分布型レンズアレイを示
す。
【0044】このように、色ずれ検出用パターン検出手
段70を転写ベルト24の画像領域における幅方向の両
端部にそれぞれ1つずつ配設することで、コピーの主走
査方向のずれ、コピーの副走査方向のずれ、主走査方向
の倍率誤差、主走査方向に対する角度ずれ等色ずれの全
ての方向での調整が可能となる。
【0045】また、図6において、75K、75Y、7
5M、75Cは、各画像形成ユニット5K、5Y、5
M、5C内のROS8K、8Y、8M、8Cに対して画
像信号を送るインターフェイス基板であり、76は色ず
れ補正系を制御する補正用基板である。77はメモリー
並びに画像処理関係を一括して担当する画像処理用基板
であり、78はそれらの基板全てと、デジタルカラー複
写機全体の動きを管理するコントロール基板である。
【0046】上記DC色ずれ検出用パターン71として
は、例えば、図8に示すように、転写ベルト24の進行
方向と直交する方向である主走査方向ずれを検出するた
めの副走査方向に沿った色ずれ検出用パターン71b
(K)、71b(Y)、71b(M)、71b(C)
と、上記転写ベルト24の進行方向である副走査方向ず
れを検出するための主走査方向に沿った色ずれ検出用パ
ターン71a(K)、71a(Y)、71a(M)、7
1a(C)とからなるものが用いられる。そして、転写
ベルト24上には、図6に示すように、画像形成ユニッ
トの手前側と奥側に1個づつ配置される色ずれ検出用の
パターン検出手段70によって読み取れるような所定位
置に、71a(K)、71a(Y)、71a(M)、7
1a(C)と71b(K)、71b(Y)、71b
(M)、71b(C)が、1組づつ全周にわたって多重
転写される。また、上記主走査方向及び副走査方向の色
ずれ検出用パターン71a(K)、71a(Y)、71
a(M)、71a(C)及び71b(K)、71b
(Y)、71b(M)、71b(C)は、黒(K)、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、サイアン(C)の各色
の直線部分としての帯状パターンが所定の間隔をおいて
順次配列されている。
【0047】図9はこの実施例に係る色ずれ検出用パタ
ーンのサンプリング装置の制御部の一実施例を示すブロ
ック図である。この制御部は、図6に示す補正基板76
内に設けられている。
【0048】この補正基板76では、CCD駆動クロッ
ク生成回路90で生成されるクロックにしたがってドラ
イバ91がCCDセンサをドライブし、画素単位で例え
ば8ビット、256階調の読み取り画像データを順次レ
シーバ92に取り込む。そして、主走査に関する画像デ
ータは、バス制御系93を通して主走査用高速画像メモ
リ94に格納され、副走査に関する画像データは、副走
査用画像演算回路95で平均化処理をした後、バス制御
系93を通して副走査用高速画像メモリ96に格納され
る。サンプルタイミング制御回路97は、CPU98で
設定されたサンプル開始タイミング、サンプル期間等に
したがって副走査用画像演算回路96及び主走査用高速
画像メモリ94、副走査用高速画像メモリ99に画像デ
ータを取り込むタイミングを制御するものである。メイ
ンRAM100は、CPU98のワークエリアとして用
いるものであり、ROM101は、CPU98の制御プ
ログラムを格納するものである。シリアル通信IC10
2、シリアル通信ドライバ103は、各種制御系104
に対してCPU98から設定パラメータ等の制御データ
を送信するものであり、I/Oインターフェイス105
は、CPU98との間にあって、各種補正系104に対
してオンオフの信号を出力し、センサからのオンオフ信
号を入力し、システムコントローラ106との間でオン
オフ信号を授受するためのものである。シリアル通信ド
ライバ107は、CPU98とシステムコントローラ1
06との間でデータの授受を行なうものである。
【0049】CPU98は、CCD駆動クロック生成回
路90、サンプルタイミング制御回路97、バス制御系
93を制御して転写ベルト24上に出力されたレジずれ
測定用パターン71の像データを取り込み像位置アドレ
スを確定してレジずれ量を算出し、シリアル通信IC1
02、シリアル通信ドライバ103を通して、あるいは
I/Oインタフェース105、シリアル通信107を通
して各種補正系104を制御するものである。
【0050】また、CPU98は、I/Oインタフェー
ス105を介して、図1及び図6に示す制御回路65や
Drive−K、Drive−Y、Drive−M、D
rive−C、Belt・Drive等の駆動制御手段
に補正データを送信し、その補正データに基づいて各駆
動制御手段が感光体ドラム用の駆動モーター58、ベル
トドライブロール用の駆動モーター80の回転速度等を
制御するようになっている。
【0051】さて、この実施例では、上記デジタルカラ
ー複写機に発生する周期的な回転変動を検出するための
AC成分検出専用の色ずれ検出用パターンを、DCカラ
ーレジずれ検出のためのパターンとは別に備えるように
構成されている。
【0052】すなわち、この実施例では、図10(a)
に示すように、転写ベルト上に、副走査方向の回転変動
を検出するため、主走査方向に直線状に形成されたK、
Y、M、Cの4色のパターン110a(K)、110a
(Y)、110a(M)、110a(C)が、副走査方
向に沿って一定の細かいピッチで互いに平行に4組形成
するとともに、主走査方向の回転変動を検出するため、
副走査方向に沿って直線状に形成されたK、Y、M、C
の4色のパターン110b(K)、110b(Y)、1
10b(M)、110b(C)が、副走査方向の1本の
直線に沿って1組形成するように構成されている。これ
らのAC色ずれ検出用パターン110a(K)、110
a(Y)、110a(M)、110a(C)及び110
b(K)、110b(Y)、110b(M)、110b
(C)は、転写ベルト24の移動方向に沿って多数連続
して(例えば、転写ベルト24の全周に)形成され、サ
ンプリングされる。なお、図10(b)に示すように、
主走査方向の回転変動を検出するため、副走査方向に沿
って直線状に形成されたK、Y、M、Cの4色のパター
ン110b(K)、110b(Y)、110b(M)、
110b(C)を、副走査方向に沿って互いに平行に長
く形成しても良い。
【0053】また、上記AC成分検出専用の色ずれ検出
用パターンのうち、副走査方向の回転変動を検出するた
めのパターン110a(K)、110a(Y)、110
a(M)、110a(C)は、図10(a)に示すよう
に、転写ベルト24の移動方向における間隔Pが、当該
デジタルカラー複写機に発生する周期的な回転変動の周
波数に対応して設定されている。その際、上記デジタル
カラー複写機に発生する周期的な回転変動の周波数は、
前述したように、感光体ドラム6K、6Y、6M、6C
の1周の周期、転写ベルト24のドライブロール25の
1周の周期、それらを駆動するギアの振動成分や偏心成
分、更には転写ベルト24のウオーク等、様々な周波数
成分にわたる。従って、一度にこれらの周波数全てを検
出するには、非常に高いサンプリング周波数が必要にな
る。しかし、実際にはパターンの幅や演算時間等の関係
で、非常に高いサンプリング周波数に対応させてパター
ンを形成するのは不可能である。
【0054】そこで、この実施例では、AC成分検出専
用パターンを複数通り持ち、各AC成分検出専用パター
ンに検出する周波数を割り当てるようにしている。これ
によりサンプリング周波数を抑えながら高いACカラー
レジずれの検出精度を得ることができる。ただし、これ
に限定されるものではなく、比較的高いサンプリング周
波数に対応して一つのAC成分検出専用パターンのみを
形成し、この一つのAC成分検出専用パターンを用いて
決められた複数個のAC成分を検出するように構成して
も勿論よい。
【0055】AC成分を検出する際には、検出に要する
時間の都合上、低い周波数ほど繰り返しサンプル回数を
得るのが困難となる。従って、低い周波数のサンプル精
度を如何に向上させるかが問題となる。今、仮にデジタ
ルカラー複写機のシステムが持つ複数のAC振動周波数
がA、B、C(A>B>C)であったとする。低い周波
数Cを検出するときは、サンプリング周波数を故意に高
い周波数AやBそのもの若しくはその約数、Cのサンプ
リングに支障がない時には、図11に示すように、Aと
Bの公約数の周波数に合わせてサンプリングするように
設定される。例えば、A=30Hz、B=20Hz、C
=3Hzの時は,サンプル周波数が10Hzに設定され
る。一方、支障がある時は、より精度に影響を受けやす
い方の周波数又はその約数にサンプリング周波数を設定
する。例えば、A=30Hz、B=5Hz、C=3Hz
の時はサンプリング周波数を10または15または30
Hzに設定する。このときは、振動成分Bと振動成分C
のどちらかの振幅が小さくないと、BとCを分離するの
が困難となるが、例えば振動成分Bの振幅が振動成分C
の振幅に比べて小さい場合には、振動成分Bを無視する
ことができ、振動成分Cのみを検出することが可能とな
る。
【0056】このように、サンプリング周波数を設定す
ることにより、図12に示すように、周波数AやBの振
動成分を不感帯にすることができるので、振動成分Cの
みの検出及び解析を容易に行うことができると共に、サ
ンプル精度を向上することができる。
【0057】以上の理論的な考察に基づいて、この実施
例では、AC成分検出専用の色ずれ検出用パターンをサ
ンプリングする周波数を、当該デジタルカラー複写機に
発生する複数の周期的な回転変動のうち、周波数の高い
回転変動に対応させて設定している。
【0058】いま、感光体ドラム6の回転周波数を0.
5Hz、転写ベルト24のドライブロール25の回転周
波数を5Hzとすると、AC成分検出専用の色ずれ検出
用パターン110をサンプリングする周波数は、周波数
の高い転写ベルト24のドライブロール25の回転周波
数と等しい5Hzに設定される。その結果、上記デジタ
ルカラー複写機のプロセススピードを160mm/se
cとすると、AC成分検出専用の色ずれ検出用パターン
110のうち、副走査方向の回転変動を検出するための
パターン110a(K)、110a(Y)、110a
(M)、110a(C)は、図10に示すように、転写
ベルトの移動方向24における同一色のパターンの間隔
Pが、例えば、160(mm/sec)÷5(Hz)=
32(mm)に設定されるとともに、隣接する色の異な
るパターンの間隔pが8mmに設定される。しかし、こ
れに限定されるものではなく、サンプル周波数を5Hz
の半分の2.5Hzとしたとき、同一色のパターンの間
隔Pを、64mm程度に設定しても良い。
【0059】そして、上記AC成分検出専用の色ずれ検
出用パターン110は、図6等に示すように、パターン
検出手段70によって検出され、このパターン検出手段
70からの検出信号に基づいて画像形成ユニット5K、
5Y、5M、5Cの感光体ドラム6K、6Y、6M、6
Cや転写ベルト24のベルトドライブロール25等に依
存するAC的な回転変動を現す振動成分の位相関係及び
振幅などが、位相振幅検出手段を兼ねる色ずれ補正用基
板76によって検出される。さらに、この位相振幅検出
手段によって検出された位相や振幅等の情報に基づい
て、感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cやベルトドラ
イブロール25等の回転位相を適宜調整するように構成
されている。
【0060】以上の構成において、この実施例に係るカ
ラー画像形成装置では、次のようにして、感光体ドラム
若しくは転写ベルト自身又はその取付けに起因する偏
心、回転軸のクリアランス誤差による偏心等の影響を低
減し、しかも、感光体ドラムと転写ベルト(ベルトドラ
イブロール)の間等のような異種の回転体間における各
AC振動成分が原因となって発生するAC位置ずれを低
減できるようになっている。
【0061】すなわち、上記デジタルカラー複写機で
は、機内温度の変化やデジタルカラー複写機に外力が加
わることにより、各画像形成ユニット自身の位置や大き
さ、更には各画像形成ユニット5K、5Y、5M、5C
内の部品の位置や大きさが微妙に変化することがある。
このうち、機内温度の変化や外力は避けられないもので
あり、例えば、紙詰まりの復帰、メインテナンス(保守
点検作業)による部品交換、デジタルカラー複写機の移
動などの日常的な作業が、デジタルカラー複写機へ外力
を加えることとなる。そして、上記デジタルカラー複写
機に機内温度の変化や外力が作用すると、各色の画像形
成ユニット5K、5Y、5M、5Cで形成される画像の
位置合わせ具合が悪化し、DC的なカラーレジずれが発
生して高画質を維持することが困難となる。
【0062】また、上記デジタルカラー複写機では、例
えば、感光体ドラム6の1周の周期、転写ベルト24の
ドライブロール25の1周の周期、転写ベルト24のウ
オーク等のように、長い周期で変動する比較的周波数の
低いAC的なカラーレジずれや、それらの感光体やドラ
イブロールを駆動するギアの振動成分や偏心成分等の比
較的周波数の高いAC的なカラーレジずれも存在する。
【0063】ところで、上記デジタルカラー複写機にお
いて、更なる高画質化の要求に応えるためには、カラー
レジずれを高精度、例えば70μm程度以下に抑えるこ
とが必要となってくる。そのためには、画像形成ユニッ
トや転写ベルトそのものの製造精度や駆動装置の精度等
を向上させることにより、DC成分やAC成分のカラー
レジずれの絶対量を低減するとともに、感光体ドラムや
転写ベルト等の駆動系の回転変動を随時検出して、AC
成分のカラーレジずれの影響を打ち消すようにアクテイ
ブな制御を行うことが場合によって必要となってくる。
【0064】そこで、上記デジタルカラー複写機では、
装置の電源投入時や紙詰まりの復帰動作後、その他所定
のタイミングで、通常の画像形成モード(プリントモー
ド)の開始前や通常の画像形成モード(プリントモー
ド)の間等に、必要に応じてDC色ずれ検出用パターン
のサンプリング動作およびこれに基づく補正モード、並
びにAC色ずれ検出用パターンのサンプリング動作およ
びこれに基づく所定の動作が実施されるようになってい
る。その際、AC色ずれ検出用パターンのサンプリング
動作およびこれに基づく所定の動作は、DC色ずれ検出
用パターンのサンプリング動作およびこれに基づく補正
モードの度に実行してもよいが、この実施例では、装置
の電源投入直後の色ずれ補正サイクルの中で1回だけ、
AC色ずれ検出用パターンのサンプリング動作およびこ
れに基づく所定の動作を実行するように設定されてい
る。
【0065】まず、この実施例では、装置の電源投入直
後、図13に示すように、色ずれ補正サイクルを実行す
るか否かを判別し(ステップS10)、DC色ずれ補正
サイクルを実行する場合には、DC色ずれの粗調整を行
うための色ずれ検出粗調パターンサンプルを行う(ステ
ップS11)。色ずれ検出粗調パターンは、図8に示す
検出用パターン72よりもピッチが大きく設定されたも
のである。この色ずれ検出パターンサンプルでは、パタ
ーンのサンプルデータを取り込み、サンプリングデータ
の演算を行って像位置を求める。そして、全サンプリン
グデータについての像位置が求まると、各種DCレジの
補正値の演算を行い(ステップS12)、各種DCレジ
の補正値を設定して(ステップS13)、この各種DC
レジの補正値設定が終了すると、これをシステム基板へ
通信で送信する(ステップS14)。
【0066】続いて、感光体ドラムに起因するACカラ
ーレジずれの有無を検出するため、上記転写ベルト24
上に形成されたAC成分検出専用の色ずれ検出用パター
ン110のパターンサンプルを行った後(ステップS1
5)、各色ドラムのACレジ演算を行う(ステップS1
6)。
【0067】AC成分検出・補正サイクルは、装置の電
源投入直後のDCカラーレジ補正サイクルの終了した後
に実施する。これは、AC成分検出・補正サイクルをD
Cカラーレジ補正サイクル前に実施した場合には、DC
カラーレジのばらつきが存在するため、AC色ずれ検出
用パターンのサンプル周期を短くすると、前後の他の色
のパターンがオーバーラップする可能性があること、及
びサンプル時にサンプル領域を多くとらないと、サンプ
ル領域内にパターンが入ってこないおそれがあり、効率
的なサンプルができないため、パターン間隔を縮めるこ
とができないからである。一方、DCカラーレジ補正サ
イクル後に実施すれば、DCカラーレジのばらつきが僅
かになるので、パターン間隔を縮めることができるから
である。また、AC成分検出・補正サイクルは、DCカ
ラーレジ補正サイクルの粗調と微調の間で実施すること
がより好ましい。これは、DC成分の検出をAC成分が
多く残っている状態でサンプルするよりもAC成分が少
ない状態でサンプルする方が、AC成分の影響が少なく
なってDC成分の検出精度が高くなり、より精度の良い
DCカラーレジ補正が可能となるからである。
【0068】ここで、AC色ずれ検出用パターンのサン
プリング動作およびこれに基づく制御動作について詳細
に説明する。
【0069】まず、AC色ずれ検出用パターンのサンプ
リング動作およびこれに基づく制御モードでは、図6に
示すように、コントロール基板78によって各部に指令
が出され、各インターフェイス基板75K、75Y、7
5M、75Cは、内蔵する色ずれ検出用パターン出力手
段により、感光体ドラム用のAC色ずれ検出用パターン
110の画像データを各々対応する画像形成ユニット5
K、5Y、5M、5Cに順次出力し始める。このとき、
各インターフェイス基板75K、75Y、75M、75
Cが画像データの出力を開始するタイミングは、通常の
画像形成モード(プリントモード)のタイミングと全く
同じである。これにより、各画像形成ユニット5K、5
Y、5M、5Cは、この画像データに基づいて各々所定
の色ずれ検出用パターン110を形成し、通常の画像形
成モード(プリントモード)と同じタイミングで順次転
写ベルト24に多重転写して、感光体ドラム用の色ずれ
検出用パターン110が転写ベルト24上に形成され
る。
【0070】そして、図13のステップ16に示すAC
成分検出専用の色ずれ検出用パターン110の演算のサ
ブルーチンでは、図14に示すように、最初に変数Nを
0に設定した後、Nに1を加算して(ステップS30、
31)、サンプルパターンの各色ドラム1周分を1ブロ
ックとして、図15に示すように、最初からNブロック
目(最初は1ブロック目)のデータを切り出す(ステッ
プS32)。次に、図16に示すように、各色の感光体
ドラム6K、6Y、6M、6Cの回転変動における最小
値(Min)のアドレス算出、各色の回転変動における
最大値(Max)のアドレス算出、各色立ち上がりゼロ
クロスアドレス算出、及び各色立ち下がりゼロクロスア
ドレス算出を行う(ステップS33)。そして、上記各
色毎の4つのアドレス算出の結果から、各々の感光体ド
ラムの回転位相を推測し(ステップS34)、各色上記
4アドレスの位相推測結果の平均を取る(ステップS3
5)。その後、変数Nが所定値Nとなり、Nブロックの
データの切り出し及び位相の推測等が終了したか否かが
判別され(ステップS36)、Nブロックのデータの切
り出し及び位相の推測等が終了するまで、上記の動作を
繰り返す(ステップS36〜S35)。そして、最後に
各色N回分のアドレスの位相推測結果の平均を取り(ス
テップS37)、感光体ドラムに関するACレジ演算サ
ブルーチンのアルゴリズムを終了する。
【0071】この際、上記感光体ドラム6K、6Y、6
M、6CのAC成分の位相は、例えば、各色毎に概ね転
写ベルト24の1周分に相当するパターン110を検出
するように、N(例えば3〜7)の値が設定される。こ
うすることによって、少なくとも転写ベルト24の1周
分に起因する回転変動をも考慮することができる。
【0072】この各色ドラムのACレジ位相演算が終了
すると、図13に示すステップS17において、各色の
感光体ドラム6K、6Y、6M、6CのACカラーレジ
の位相ずれがあるか否かが判別され、図17に示すよう
に、転写ベルト24上の同一の転写ポイントを基準とし
て各色の感光体ドラムにACずれがある場合には、CP
U98は、黒色の感光体ドラム6Kに対する他の感光体
ドラム6Y、6M、6CのAC振動成分の位相ずれ量φ
の演算を行った後(ステップS18)、Y、M、Cの各
感光体ドラム6Y、6M、6Cの駆動制御基板66(図
4)へ通信で補正値を送信する(ステップS19)。
【0073】上記位相ずれ量の演算は、まず、メインR
AM100に格納された各色の色ずれ検出用パターン1
10の間隔のサンプリングデータに基づいて、サンプル
パターンの各色ドラム1周分を1ブロックとして、図1
5に示すように最初から1ブロック目のデータを切り出
す。そして、その切り出された各感光体ドラムの回転変
動における最小値(Min)のアドレス算出、各色の回
転変動における最大値(Max)のアドレス算出、各色
立ち上がりゼロクロスアドレス算出、及び各色立ち下が
りゼロクロスアドレス算出を行う。ここで、上記した最
小値(Min)のアドレス算出、最大値(Max)のア
ドレス算出、各色立ち上がりゼロクロスアドレス算出、
及び各色立ち下がりゼロクロスアドレス算出は、まず、
サンプリング周波数に応じて、図15に示すような各色
の色ずれ検出用パターン110の離散的な間隔データを
サンプリングし、図18に示すように、次式に基づいて
平均値を計算する。 平均値=Σ(f(X)/n) ここで、ΣはX=X-nからX=Xn までとるものとす
る。
【0074】このように算出された各感光体ドラム6
K、6Y、6M、6Cの回転変動における最小値(Mi
n)のアドレス算出、各色の回転変動における最大値
(Max)のアドレス算出、立ち上がりゼロクロスアド
レス算出と、立ち下がりゼロクロスアドレス算出の結果
から、各々の感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cの回
転変動の位相を推測する。この際、図16の4つの要素
から求めたアドレス値を平均化することで、位相の検出
の精度を上げることができ、更にこうして求められた位
相をNブロック分を平均化することで、位相の検出の精
度を一層向上させることができる。なお、立ち上がりゼ
ロクロスアドレス算出と、立ち下がりゼロクロスアドレ
ス算出の値は、ゼロクロス点を内挿又は外挿することに
よって求めることができるため、最大値や最小値に比べ
て検出精度がよい。
【0075】最後に、求められた位相データに基づいて
CPU98において黒色の感光体ドラム6Kに対する他
の感光体ドラム6Y、6M、6Cの位相φがどれだけず
れているかが演算される。
【0076】そして、上記の位相ずれについての演算結
果が送信されたY、M、Cの各感光体ドラム6Y、6
M、6Cでは、位相が黒色の感光体ドラム6Kの位相と
一致するように回転位相の調整を行うようになってい
る。このときの回転位相の調整は、例えば、必要な分だ
け感光体ドラム6を空回しすることによって行われる。
空回しによる位相調整は、カラー複写機の待機中に行う
のが好ましい。また、この位相調整時には、少なくとも
位相を調整する各感光体ドラム6と転写ベルト24とを
接触させる転写バッフル48K、48Y、48M、48
C(図3中)を下げておくことによって、転写ベルト2
4と各感光体ドラム6が接触した状態でスリップするこ
とにより両者が磨耗したり損傷するのを防止することが
できる。
【0077】また、このときの各感光体ドラム6Y、6
M、6Cの位相調整は、各感光体ドラム6の駆動軸にそ
れぞれ取り付けられたエンコーダ64を利用して行って
もよい。すなわち、感光体ドラム6の各駆動制御手段
(Drive)をエンコーダー64の回転位相をM
(M:自然数)分割して調整できるように構成し、図1
9に示すように、CPU98から通信によって指定され
た絶対位相、すなわちエンコーダー64のセンサー64
aの取付け位置によって決まる基準となる位相に、エン
コーダー64の1回転当たり1回パルスが出力されるZ
相64b(1回転の基準点)を合わせるか、または指示
された位相の増減分だけ感光体ドラム6の回転を調整
し、位相を調整するように設定する。いま、図17に示
すように、イエロー色の感光体ドラム6Yの回転位相φ
が黒色の感光体ドラム6Kに対して、1/2周期遅れて
いる(又は進んでいる)とすると、CPU98は、感光
体ドラム6Yの駆動制御基板65へ演算結果を送信し、
感光体ドラム6Yの回転位相を1/2周期進めるように
制御する。この制御は、例えば、感光体ドラム6Yを停
止させる際に、当該感光体ドラム6Yのみを180度分
だけ多めに空回転して停止させて、位相を180度進め
ることによって行うことができる。
【0078】さらに、このときの位相調整は、必要な分
だけ感光体ドラム6を必要な時間だけ変化させることで
行ってもよい。その際、感光体ドラムの速度を微妙に遅
く又は速くするとによって、転写ベルト24と感光体ド
ラム6のスリップ量が僅かになるように制御するのが望
ましい。
【0079】これらの位相調整を行うための制御は、レ
ジコントロールサイクル直後の用紙フィーダの待ち時
間、スタートキーを押した直後や濃度検出サイクル等、
画像形成をしていないタイミングで実行することによ
り、補正時間を短縮することができる。
【0080】以上の位相調整を行うことにより、図20
(図17)に示すようなAC振動成分関係にあった各感
光体ドラム6K、6Y、6M、6Cは、図21に示すよ
うに各回転位相がすべて一致したような状態になる。
【0081】続いて、図13のステップS20におい
て、各感光体ドラムと転写ベルトドライブロールとのA
Cレジ位相ずれの有無を調べるためベルトドライブロー
ル用の検出パターンを形成してサンプリングを行う。こ
のときの検出パターンは、転写ベルトのドライブロール
の周波数よりも十分高いサンプル周波数にパターン設定
されたものが使用される。このパターンサンプルを実行
した後は、感光体ドラムと転写ベルトドライブロールと
のACレジ位相に関する演算を行う(ステップS2
1)。
【0082】この感光ドラム対ベルトドライブロールの
ACレジ演算のサブルーチンでは、図22に示すよう
に、最初に変数Nを0に設定した後、Nに1を加算して
(ステップS40、41)、サンプルパターンの各色ド
ラム1周分を1ブロックとして転写ベルトのドライブロ
ールの周波数よりも十分高いサンプル周波数により、図
23(a)に示すように、最初からNブロック目(最初
は1ブロック目)のデータを切り出す(ステップS4
2)。次に、切り出したAC振動成分に関するデータか
ら前記した位相調整後における感光体ドラムのAC振動
成分(図23b)を差し引き、これにより、図23
(c)に示すようにドライブロールのAC振動成分のみ
を抽出する(ステップS43)。次に、抽出したドライ
ブロールのAC振動成分の結果から、前記した感光体ド
ラムの位相の算出方法(図14参照)と同様にして、ド
ライブロールの位相を推測する(ステップS44)。そ
の後、変数Nが所定値Nとなり、Nブロックのデータの
切り出し及び位相の推測が終了したか否かが判別され
(ステップS45)、Nブロックのデータの切り出し及
び位相の推測が終了するまで上記の動作を繰り返す(ス
テップS41〜S44)。そして、最後にN回分の位相
推測結果の平均を取り(ステップS46)、ドラム対ド
ライブロールのACレジ演算のサブルーチンのアルゴリ
ズムを終了する。
【0083】このドラム対ドライブロールのACレジ位
相演算が終了すると、図13に示すステップS22にお
いて、各色の感光体ドラム6K、6Y、6M、6CのA
Cカラーレジの位相ずれがあるか否かが判別され、その
ACカラーレジの位相ずれがある場合には、位相が揃え
られた4つの感光体ドラム(図21)とベルトドライブ
ロールのAC振動成分の位相及び振幅(特にピーク値)
の関係の演算を行う(ステップS23)。
【0084】この実施例では、感光体ドラムとベルトド
ライブロールの互いの回転周期(実際には直径)の関係
が3:1や1:3等のように奇数倍又は(1/奇数)倍
の比率関係になるか、あるいは、2:1や1:2等のよ
うに偶数倍又は(1/偶数)倍の比率関係になるように
設定している。これにより、感光体ドラムに起因するA
C振動成分の周波数とベルトドライブロールに起因する
AC振動成分の周波数との関係についても、概ね上記の
いずれかの比率関係になるようになっている。図24
は、奇数倍等の比率関係にある、偏心による回転体A
(例えば感光体ドラム)と回転体B(例えばベルトドラ
イブロール)の各AC振動成分を示すものであり、回転
体Bを基準にしてみた場合、3倍、5倍、7倍の回転周
期をもつ回転体Aについてそれぞれ例示している。ま
た、図25は偶数倍等の比率関係にある、偏心による回
転体A(例えば感光体ドラム)と回転体B(例えばベル
トドライブロール)の各AC振動成分を示すものであ
り、回転体Bを基準にしてみた場合、4倍、6倍の回転
周期をもつ回転体Aについてそれぞれ例示している。
【0085】そして、ステップS23においては、感光
体ドラムとベルトドライブロールとの各AC振動成分の
周波数が奇数倍等の比率関係になる場合と偶数倍等の比
率関係になる場合との2つに大別して、両者の最適な位
相関係や振幅関係を演算するようになっている。
【0086】すなわち、感光体ドラムとベルトドライブ
ロールとの各AC振動成分の周波数が奇数倍又は(1/
奇数)倍の比率関係にある場合には、図24に示すよう
に、いずれか一方のAC振動成分のプラス側振幅ピーク
(+P)が、その他方のAC振動成分のマイナス側振幅
ピーク(−P)と同位相となるように、該当する感光体
ドラム6やベルトドライブロール25の回転位相を相対
的に調整する。図24中では、回転体Aと回転体BのA
C振動成分の周波数が1:3と1:7の関係にあるもの
が、上記したようなプラス側振幅ピークとマイナス側振
幅ピークの位相関係にある状態を示している。なお、プ
ラス側又はマイナス側の振幅とは、AC振動成分の振幅
の最大値及び最小値から求められる平均値をゼロとした
場合、プラス側振幅はその平均値よりも上方側に現れる
振幅領域をいい、マイナス側振幅はその平均値よりも下
方側に現れる振幅領域をいう。
【0087】一方、感光体ドラムとベルトドライブロー
ルとの各AC振動成分の周波数が偶数倍又は(1/偶
数)倍の比率関係にある場合には、図25に示すよう
に、いずれか一方のAC振動成分のプラス側振幅ピーク
(+P)が、その他方の振動成分の平均値とゼロクロス
する点(Q)と同位相となるように、該当する感光体ド
ラム6やベルトドライブロール25の回転位相を相対的
に調整する。図25中では、回転体Aと回転体BのAC
振動成分の周波数が1:4と1:6の関係にある双方
が、上記したようなプラス側振幅ピークとゼロクロス点
の位相関係にある状態を示している。
【0088】この感光体ドラムとベルトドライブロール
のAC振動成分の位相及び振幅関係の演算が終了する
と、K、Y、M、Cの各感光体ドラム6K、6Y、6
M、6Cの駆動制御基板(Drive)及び転写ベルト
のドライブロール25のBELT・Driveへ通信で
補正値を送信する(ステップS24)。この補正値の内
容に基づいて、制御対象となる感光体ドラムやベルトド
ライブロールの回転位相が適宜調整される。このときの
位相調整は、前記した調整方法と同様にして行うことが
できる。また、位相調整する対象(感光体ドラム又はベ
ルトドライブロール)は、例えば、その各位相調整量の
少ない方や調整がより簡便に行える方を優先的に選択設
定するように構成すればよい。
【0089】例えば、図32(a)に示すように、AC
振動成分の周波数が3:1の関係にある感光体ドラムと
ベルトドライブロールがある場合、この感光体ドラムと
ベルトドライブロールがこのままの回転位相関係にある
と、同図(b)に示すように両者の振幅ピークどうしが
重なり合って増幅する大きな振幅ピーク(PP)をもつ
AC位置ずれ成分が発生してしまう。そこで、この実施
例では、図26(a)に示すように、感光体ドラムのA
C振動成分のプラス側振幅ピーク(+P)がベルトドラ
イブロールのAC振動成分のマイナス側振幅ピーク(−
P)と同位相になるように、例えば、ベルトドライブロ
ール25側を半周期分だけシフトするような位相調整を
行っている。
【0090】このような位相調整を行うことにより、図
26(b)に示すように、感光体−ベルトドライブロー
ル間のAC位置ずれ成分が得られる。すなわち、この位
相調整により両者間のAC振動成分の振幅ピークが重な
り合って増幅する大きな振幅ピーク(PP)の発生がな
くなり、位置ずれ成分全体としてみると、補正前に比べ
て振幅の最大値が低減される。この結果、感光体ドラム
若しくは転写ベルトドライブロール自身又はその取付け
に起因する偏心、回転軸のクリアランス誤差による偏心
等によって発生するAC的なカラーレジずれを抑制(低
減)することができる。
【0091】また、図33(a)に示すように、AC振
動成分の周波数が2:1の関係にある感光体ドラムとベ
ルトドライブロールがある場合、この感光体ドラムとベ
ルトドライブロールがこのままの回転位相関係にある
と、上記の場合と同様に、同図(b)に示すように両者
の振幅ピークどうしが重なり合って増幅する大きな振幅
ピーク(PP)をもつAC位置ずれ成分が発生してしま
う。そこで、この実施例では、図27(a)に示すよう
に、感光体ドラムのAC振動成分のプラス側振幅ピーク
(+P)がベルトドライブロールのAC振動成分のマイ
ナス側振幅ピーク(−P)と同位相になるように、例え
ば、ベルトドライブロール25側を半周期分だけシフト
するような位相調整を行っている。
【0092】このような位相調整を行うことにより、図
27(b)に示すように、感光体−ベルトドライブロー
ル間のAC位置ずれ成分が得られる。すなわち、この位
相調整により両者間のAC振動成分の振幅ピークが重な
り合って増幅する大きな振幅ピーク(PP)の発生がな
くなり、位置ずれ成分全体としてみると、補正前に比べ
て振幅の最大値が低減される。この結果、やはり、感光
体ドラム若しくは転写ベルトドライブロール自身又はそ
の取付けに起因する偏心、回転軸のクリアランス誤差に
よる偏心等によって発生するAC的なカラーレジずれを
抑制(低減)することができる。
【0093】この感光体ドラムとベルトドライブロール
の回転位相等に関する制御を行った後、あるいは、ステ
ップS27やステップS22においてACレジの位相ず
れがない場合には、DC色ずれ補正サイクルを実行する
(ステップS25〜S28)。すなわち、DC色ずれの
微調整を行うための色ずれ検出粗調パターンサンプルを
行う(ステップS25)。色ずれ検出微調パターンは、
図8に示すようなパターン設定されたものである。この
色ずれ検出パターンサンプルでは、パターンのサンプル
データを取り込み、サンプリングデータの演算を行って
像位置を求める。そして、全サンプリングデータについ
ての像位置が求まると、各種DCレジの補正値の演算を
行い(ステップS26)、各種DCレジの補正値を設定
して(ステップS27)、この各種DCレジの補正値設
定が終了すると、これをシステム基板へ通信で送信する
(ステップS28)。
【0094】このような一連の補正サイクルを実行する
ことにより、各感光体ドラムどうしのAC振動成分に起
因するAC色ずれをはじめ、感光体ドラムと転写ベルト
ドライブロール間等のように異種の回転体におけるAC
振動成分に起因するAC位置ずれが適切に低減される。
【0095】なお、この実施例においては、感光体ドラ
ムとベルトドライブロール間のAC位置ずれを低減する
ための制御(補正)は、DCカラーレジ補正サイクル後
に行うACカラーレジ補正サイクルの中で実行する場合
について例示したが、本発明では、これ以外にも、例え
ば、紙詰まり復旧後や、メンテナンス時の部品の着脱や
交換を行った際に単独で実行するようにしてもよい。
【0096】すなわち、紙詰まり復旧後や、メンテナン
ス時の部品の着脱や交換を行った場合には、例えば転写
ベルトユニットを引き出して点検等を行うと、図28
(a)に示すように感光体ドラムとベルトドライブロー
ルの各位相が適正な関係に設定されていた状態が、同図
(b)に示すようにベルトドライブロールの感光体ドラ
ムに対する位相関係(位相基準点R)が崩れてしまう。
そこで、このような特別な作業の影響により感光体ドラ
ムとベルトドライブロール間の位相関係が崩れた場合に
は、専用の色ずれ補正サイクルとして、感光体ドラムと
ベルトドライブロール間のAC色ずれを低減するための
制御(補正)を単独で行うことが有効となる。この際、
位相調整は、正常時にメモリされている感光体ドラムと
ベルトドライブロール間の最適な位相関係に関する情報
に基づいて行えばよい。例えば、ベルトドライブロール
の回転軸に取り付けたエンコーダーのZ相から判断し
て、そのずれ分だけ位相を元に戻すような補正を行うこ
とができる。このようにして位相調整を行えば、瞬時に
補正することができる。
【0097】また、この実施例では、各感光体ドラムや
転写ベルト等のN周に相当するAC振動成分より各感光
体ドラムや転写ベルトの位相を検出しているが、このよ
うな検出を行った場合には、当該感光体ベルトや転写ベ
ルトをN周回転させる分だけ位相の検出に要する時間が
長くなる。そこで、この位相検出については、各感光体
ドラムや転写ベルトの1周分のパターンデータよりそれ
らの各位相を検出するようにしてもよい。その際、各感
光体ドラム等の1周分のパターンデータから当該各感光
体ドラム等の位相を検出すると、位相の検出誤差が大き
くなるおそれがある。このため、各感光体ドラム等の1
周分のパターンデータから、図29に示すように、回転
変動データの平均値をとり、その平均値に対する各色の
最大値のアドレス値、各色の最小値のアドレス値、各色
の立ち上がりゼロクロスアドレス値、及び各色の立ち下
がりのゼロクロスアドレス値のそれぞれから、各感光体
ドラムや転写ベルトの位相を求め、これら各色の4つの
アドレス値から求められた位相値を平均して、この平均
値をもって各感光体ドラム等の回転移動を決定する。こ
れにより、より高い精度で位相を判定することができ
る。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
〜3に記載の画像形成装置においては、特に、像担持体
や無端状担持体自身又はその取付けに起因する偏心や、
回転体の駆動軸のクリアランス誤差による偏心等によっ
て発生する像担持体と無端状担持体の各AC振動成分の
振幅ピークが互いに重なり合うことにより増幅する大き
な振幅ピークの発生を低減することができる。この結
果、像担持体と無端状担持体の各AC振動成分に起因し
て発生するAC位置ずれを適切にかつ十分に低減するこ
とができる。
【0099】従って、このような効果を奏する本発明の
画像形成装置によりカラー画像を形成した場合には、色
ずれをはじめ位置ずれのない画質にきわめて優れたカラ
ー画像を得ることができる。特に、以下のような画像の
場合において効果が顕著に得られる。例えば、背景が着
色された色地の上に形成される文字画像においてはその
文字の輪郭周辺に白抜けが発生することがない。また、
色づけ画像部分と色づけ画像部分のつなぎ目においてそ
のつなぎ目が異なる色の筋に見えたり又は白抜けになっ
たりすることがない。さらに、色地領域においてはいわ
ゆるバンディング現象が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る画像形成装置を示す概念図で
ある。
【図2】 この発明に係るデジタルカラー複写装置の一
実施形態例を示す概略構成図である。
【図3】 図2のデジタルカラー複写装置の主要部を示
す構成図である。
【図4】 感光体ドラムの駆動装置を示す構成図であ
る。
【図5】 各色の感光体ドラムの回転変動を示すグラフ
である。
【図6】 感光体ドラムに関係する制御部を示す要部斜
視構成図である。
【図7】 パターン検出手段の設置状態を示す要部斜視
図である。
【図8】 DCレジずれ測定用のパターンを示す平面図
である。
【図9】 制御回路を示すブロック図である。
【図10】 ACレジずれ測定用のパターンの代表例を
それぞれ示す平面図である。
【図11】 回転変動の周波数とサンプリング周波数と
の関係の代表例をそれぞれ示す図表である。
【図12】 回転変動のサンプリング例を示すグラフで
ある。
【図13】 色ずれ補正動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】 色ずれ補正動作を示すフローチャートであ
る。
【図15】 各色の感光体ドラムの回転変動をそれぞれ
示すグラフである。
【図16】 感光体ドラムやベルトドライブロール等の
回転位相の検出方法を示す説明図である。
【図17】 補正前における各色の感光体ドラムのAC
振動成分の様子を示す説明図である。
【図18】 色ずれ検出用パターンの最大値及び最小値
の求め方を示すグラフである。
【図19】 エンコーダーの基準位置を示す説明図であ
る。
【図20】 (a)は補正前における各色の感光体ドラ
ムのAC振動成分の様子を示す説明図、(b)はその時
のK−Y色間におけるAC色ずれ成分の様子を示す説明
図である。
【図21】 (a)は補正後における各色の感光体ドラ
ムのAC振動成分の他の様子を示す説明図、(b)はそ
の時のK−Y色間におけるAC色ずれ成分の様子を示す
説明図である。
【図22】 色ずれ補正動作を示すフローチャートであ
る。
【図23】 AC振動成分のサンプリング手順を示す説
明図である。
【図24】 AC振動成分の周波数が奇数倍の関係にあ
る回転体どうし間のAC振動成分の代表例を示す概念図
である。
【図25】 AC振動成分の周波数が偶数倍の関係にあ
る回転体どうし間のAC振動成分の代表例を示す概念図
である。
【図26】 AC振動成分の周波数が奇数倍の比率関係
(3:1)にある感光体ドラムとベルトドライブロール
間における補正状態を示すもので、(a)は補正後の各
AC振動成分の状態を示す説明図、(b)は補正後にお
ける両者間のAC色ずれ成分の様子を示す説明図であ
る。
【図27】 AC振動成分の周波数が偶数倍の比率関係
(2:1)にある感光体ドラムとベルトドライブロール
間における補正状態を示すもので、(a)は補正後の各
AC振動成分の状態を示す説明図、(b)は補正後にお
ける両者間のAC色ずれ成分の様子を示す説明図であ
る。
【図28】 (a)は正常時における感光体ドラムとベ
ルトドライブロール間の最適な回転位相状態を示す説明
図、(b)は異常時における感光体ドラムとベルトドラ
イブロール間の崩れた回転位相状態を示す説明図であ
る。
【図29】 色ずれ検出用パターンの最大値及び最小値
の求め方を示すグラフである。
【図30】 従来の色ずれ検出用パターンのサンプリン
グ装置を適用したデジタルカラー複写機を示す構成図で
ある。
【図31】 従来の色ずれ検出用パターンを示す平面図
である。
【図32】 (a)はAC振動成分の周波数が奇数倍の
関係にある感光体ドラムとベルトドライブロールのAC
振動成分の一例を示す説明図、(b)はその両者間のA
C色ずれ成分の様子を示す説明図である。
【図33】 (a)はAC振動成分の周波数が偶数倍の
関係にある感光体ドラムとベルトドライブロールのAC
振動成分の一例を示す説明図、(b)はその両者間のA
C色ずれ成分の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
01…像担持体、02…画像形成手段、03…無端状担
持体、04…転写材、06…色ずれ検出・補正手段(位
相振幅検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−238372(JP,A) 特開 平7−261499(JP,A) 特開 平7−140753(JP,A) 特開 昭49−113635(JP,A) 特開 平2−156260(JP,A) 特開 昭63−78176(JP,A) 実開 昭63−84144(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体を有する少なく
    とも1つの画像形成手段によって色の異なる画像を形成
    し、上記画像形成手段によって形成された色の異なる画
    像を、回転駆動される無端状担持体上に担持される転写
    材又は当該無端状担持体上に直接転写することにより画
    像の形成を行う画像形成装置であって、 上記像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体におい
    て個別に発生する周期的な回転変動による振動成分の周
    波数が奇数倍又は(1/奇数)倍の比率関係にある
    合、その像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体の
    いずれか一方の振動成分のプラス側振幅ピークが、その
    他方の振動成分のマイナス側振幅ピークと同位相となる
    ように、当該像担持体及び無端状担持体を駆動する回転
    体の回転位相を相対的に調整することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 回転駆動される像担持体を有する少なく
    とも1つの画像形成手段によって色の異なる画像を形成
    し、上記画像形成手段によって形成された色の異なる画
    像を、回転駆動される無端状担持体上に担持される転写
    材又は当該無端状担持体上に直接転写することにより画
    像の形成を行う画像形成装置であって、 上記像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体におい
    て個別に発生する周期的な回転変動による振動成分の周
    波数が偶数倍又は(1/偶数)倍の比率関係にある場
    合、その像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体の
    いずれか一方の振動成分のプラス側振幅ピークが、その
    他方の振動成分の平均値とゼロクロスする点と同位相と
    なるように、当該像担持体及び無端状担持体を駆動する
    回転体の回転位相を相対的に調整することを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 回転駆動される像担持体を有する少なく
    とも1つの画像形成手段によって色の異なる画像を形成
    し、上記画像形成手段によって形成された色の異なる画
    像を、回転駆動される無端状担持体上に担持される転写
    材又は当該無端状担持体上に直接転写することにより画
    像の形成を行う画像形成装置であって、 上記像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体におい
    て個別に発生する周期 的な回転変動による振動成分の周
    波数が奇数倍又は(1/奇数)倍の比率関係にある場
    合、その像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体の
    いずれか一方の振動成分のプラス側振幅ピークが、その
    他方の振動成分のマイナス側振幅ピークと同位相となる
    ように、当該像担持体及び無端状担持体を駆動する回転
    体の回転位相を相対的に調整し、 かつ、上記像担持体及び無端状担持体を駆動する回転体
    において個別に発生する周期的な回転変動による振動成
    分の周波数が偶数倍又は(1/偶数)倍の比率関係にあ
    る場合、その像担持体及び無端状担持体を駆動する回転
    体のいずれか一方の振動成分のプラス側振幅ピークが、
    その他方の振動成分の平均値とゼロクロスする点と同位
    相となるように、当該像担持体及び無端状担持体を駆動
    する回転体の回転位相を相対的に調整することを特徴と
    する 画像形成装置。
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