JP5163305B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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(1)この画像形成装置の発明では、色ずれ補正実行時に、前回の色ずれ補正実行時において検知された色ずれ量が所定値以上であれば通常個数のずれ検知パターンを発生させ、前回の色ずれ補正実行時において検知された色ずれ量が所定値未満であれば通常より少ない個数のずれ検知パターンを発生させ、該各色のずれ検知パターンのセンサによる読み取り結果から色ずれを検知してずれ補正の制御を行う。
また、通常個数より少ない個数のずれ検知パターンとして、感光体の回転位相の0°と180°との位置を含むように発生させる。これにより、ドラム1周期の周速変動の影響を受けにくい状態で、トナー消費を抑えつつ、ずれ補正の制御を行うことが可能になる。
そして、以上の色ずれ補正実行時に、前回の色ずれ補正実行時において検知された色ずれ量が所定値未満であって通常より少ない個数のずれ検知パターンを発生させた場合に、該各色のずれ検知パターンのセンサによる読み取り結果から得られる色ずれ量が所定値以上であれば、該得られた色ずれ量によるずれ補正は実行せず、通常個数のずれ検知パターンを発生させて、該通常個数の各色のずれ検知パターンのセンサによる読み取り結果から色ずれを検知してずれ補正の制御を行う。
前回の色ずれが所定値より小さければ今回の色ずれも極端に大きくなっている可能性は小さいため通常より少ない個数のずれ検知パターンによりずれ補正の制御を行うが、前回の色ずれが所定値より小さかったものの何らかの事情で今回の色ずれが大きくなっている場合には、再度、通常個数のずれ検知パターンを発生させて、該通常個数の各色のずれ検知パターンのセンサによる読み取り結果から色ずれを検知してずれ補正の制御を行う。
この結果、画像の位置ずれや色ずれを検知し補正する際に、ずれが小さい場合にはトナー消費を無駄なく抑制しつつ、ずれが小さくない場合には必要なトナーを消費して補正を実行することが可能になる。
これにより、前回補正時と今回補正時との間に大きな変動を生じさせる可能性のある作業が入った場合に、適切なずれ補正の制御を実行できる。
〔第一の実施形態〕
ここで、本実施形態の画像形成装置100の第1の実施形態の構成を、図1〜図2に基づいて詳細に説明する。なお、ここでは、複数色のトナー像を合成してカラー画像を形成するカラー画像形成装置を具体例に説明する。
108は画像形成装置内の外部からの振動や衝撃を検知する衝撃センサである。この衝撃センサ108としては、一般的な振動センサを用いてもよい。なお、図示されないが、温度センサや湿度センサなどを備えていても良い。
ここに示す電子写真方式の画像形成装置100では、各色毎に帯電、露光による潜像形成、現像、を実行して、各色の像担持体103上に各色のトナー像を形成する。そして、各色の像担持体103から一次転写を実行して、位置合わせをした状態で中間転写体104上にトナー像を形成せしめる。この後、二次転写部172による二次転写によってトナー像を記録媒体P上に転写し、定着部180による定着というプロセスを経て、記録媒体P上にトナー像を形成して出力する構成になっている。
制御部101は、定期的に呼び出される図4の色ずれ補正ルーチンに従って、画像形成装置100の色ずれ補正を実行する。
一方、補正タイミングに該当していれば(図4中のステップS401でYES)、その補正タイミングが電源オン直後か(図4中のステップS402)、脱着可能なユニットの脱着後か(図4中のステップS403)、衝撃センサ108による衝撃検知後か(図4中のステップS404)、を制御部101が確認する。
まず、制御部101は、記憶部105から前回補正時のずれ量を読み出して取得する(図5中のステップS501)。そして、この前回補正時のずれ量を、予め定めておいた所定値と比較する(図5中のステップS502)。
前回補正時に検知されたずれ量がこの所定値より小さければ(図5中のステップS502でYES、図7(a))、「ずれ量傾向=小」と定める(図5中のステップS503)。
そして、制御部101は、求められたずれ量傾向を参照し(図4中のステップS406)、ずれ量傾向=大であれば、すなわち、前回補正時のずれ量が所定値以上であれば、間引かない状態の通常個数のずれ検知パターンを中間転写体104上に発生させて(図3参照)、このずれ検知パターンをレジストセンサ107で読み取って、今回のずれ量を検知し、必要な補正量を算出する(図4中のステップS407)。
一方、制御部101は、求められたずれ量傾向を参照し(図4中のステップS406)、ずれ量傾向=小であれば、すなわち、前回補正時のずれ量が所定値未満であれば、間引いた状態の通常より少ない個数のずれ検知パターンを中間転写体104上に発生させて(図3に対応する図8参照)、このずれ検知パターンをレジストセンサ107で読み取って、今回のずれ量を検知し、必要な補正量を算出する(図4中のステップS408)。
以上の実施形態では、制御部101は、色ずれ補正実行時に、前回の色ずれ補正実行時において検知された色ずれ量が所定値以上であれば通常個数のずれ検知パターンを発生させると共に、前回の色ずれ補正実行時において検知された色ずれ量が所定値未満であれば通常より少ない個数の前記ずれ検知パターンを発生させる、という二段階の切替の制御であった。
という三段階の切替の制御でもよい。
以上の実施形態の説明では、カラー画像形成装置での色ずれとして説明を行ってきた。これに対し、モノクロ画像形成装置において、黒1色について、位置ずれの検知と補正として位置ずれ補正を実行してもよい。この場合、他の色と比較ではなく、黒1色で所定の位置になっているか、他のパターンとの比較で所定の距離になっているかといった位置ずれ算出と補正とを実行すればよい。
また、カラー画像形成装置であっても、他の色との比較ではなく、各色毎に、その色の位置ずれとして位置ずれ算出と補正とを実行してもよい。
〔その他の実施形態(3)〕
また、以上の実施形態では電子写真方式の画像形成装置について説明してきたが、これ以外の方式(熱転写、感熱、インクジェット)など、各種の画像形成装置や画像記録装置についても本実施形態を適用して、トナーやインクなどの記録材の消費を抑制することが可能になる。
以上の各実施形態において抑制されたトナー消費量に鑑みて、ずれ検知の間隔を従来より狭めて、画像形成の精度を良い状態に保ち続けることも可能である。
101 制御部
103 像担持体
104 中間転写体
105 記憶部
107 レジストセンサ
108 衝撃センサ
109 湿度センサ
110 画像処理部
120 記録ヘッド駆動部
150 記録ヘッド
160 現像部
170 転写部
180 定着部
Claims (2)
- 露光により各色毎の静電潜像が形成される各色の感光体と、
前記各色の感光体に対してそれぞれ露光を行う各色の露光部と、
前記各色の感光体上の静電潜像をそれぞれ現像して各色のトナー像にする各色の現像部と、
前記各色の感光体上のそれぞれのトナー像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体に前記各色の感光体上のトナー像をそれぞれ転写させる各色の転写部と、
前記中間転写体上に形成されるずれ検知パターンを検出するセンサと、
前記ずれ検知パターンを各色毎に発生させ、該各色のずれ検知パターンのセンサによる読み取り結果から色ずれを検知してずれ補正の制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、色ずれ補正実行時に、前回の色ずれ補正実行時において検知された色ずれ量が所定値以上であれば通常個数の前記ずれ検知パターンを発生させると共に、前回の色ずれ補正実行時において検知された色ずれ量が所定値未満であれば通常より少ない個数の前記ずれ検知パターンを、感光体の回転位相の0°と180°との位置を含むように発生させ、
この色ずれ補正実行時に、前回の色ずれ補正実行時において検知された色ずれ量が所定値未満であって通常より少ない個数の前記ずれ検知パターンを発生させた場合に、該各色のずれ検知パターンのセンサによる読み取り結果から得られる色ずれ量が前記所定値以上であれば、該得られた色ずれ量によるずれ補正は実行せず、通常個数の前記ずれ検知パターンを発生させて、該通常個数の各色のずれ検知パターンのセンサによる読み取り結果から色ずれを検知してずれ補正の制御を行う、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、色ずれ補正実行時が、電源オン時、脱着可能な構成部品の脱着後、衝撃検出時のいずれの場合に該当する場合には、前回検知された色ずれ量にかかわらず、通常個数の前記ずれ検知パターンを発生させる、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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