JP2008046552A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセス補正モード時、色ずれ補正処理を最後に実施できるようにすると共に、ユーザの待ち時間を短縮できるようにする。
【解決手段】電源投入時、及び、画像形成系における定着装置の温度が所定値以下の時に当該定着温度を所定値に上昇させる動作をプロセス補正モードとしたとき、当該装置の電源投入の有無を検出する電源投入検出部82、定着装置17における定着温度を検出する温度センサ27と、電源投入検出部82から出力される電源投入信号S82及び温度センサ27から出力される定着温度信号S27に基づいてプロセス補正モードを設定すると共に、色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理に対して当該色ずれ補正処理を実行する優先度を最も低く設定する制御部15とを備えるものである。これによって、画像形成部80の色ずれ補正処理以外の朝一補正モード時の補正処理が完了した、最後に色ずれ補正処理を実行できるようになる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、感光体ドラム及び中間転写ベルトを有し、かつ、プロセス補正モード及び色ずれ補正モード(処理)を有するタンデム型のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等に適用して好適な画像形成装置に関するものである。
近年、タンデム方式のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等が使用される場合が多くなってきた。この種のカラー画像形成装置によれば、カラー画像の印字品質(色再現性)を最適に維持するために、原稿画像のR色、G色、B色を再現するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)色を中間転写ベルト上で重ね合わせるようになされる。中間転写ベルト上に形成されたカラー像は所定の用紙に転写され、その後、所定の温度で定着される。
Y、M、C及びBKの各色を再現性良く重ね合わせるには、画像形成ユニットにおいて、積極的に色ずれ補正することが必須となっている(以下色ずれ補正処理という)。
色ずれ補正処理に関しては、中間転写ベルトまたは搬送材転写ベルト上に形成された位置検知用の色ずれ検知マーク(以下レジストマークという)を反射型センサなどの色ずれ検知用の検知手段(以下レジストセンサという)により検知し、基準色のレジストマークに対する他の色のレジストマークの色ずれ量を算出し、この色ずれ量を無くすようにY、M、C色の各画像形成ユニットにフィードバックし、レーザ光源の書込みタイミングを補正することで、良質な色画像を得るようになされる。
一方、この種のカラー複写機によれば、電源プラグがコンセントに差し込まれた状態(以下スリーピング状態という)において、時計機能やファックス(FAX)待ち受け機能等の最低動作に必要な制御系に電源が供給され、例えば、通常動作に必要な画像形成系の定着装置への電源供給を停止して消費電力を節約する方式が採られる場合が多い。
少なくとも、画像形成系における定着装置の温度が所定値以下の時に、当該定着温度を所定値に上昇させる動作をプロセス補正モードとしたとき、プロセス補正モードが設定されるのは、例えば、朝一番にカラー複写機の電源をオンした場合である。具体例としては事務所や学校等の使用態様として、当日の朝に出勤した人が朝一番にカラー複写機の電源スイッチをオンする場合である。
カラー複写機では、プロセス補正モードが設定されると、ウォーミングアップや、色ずれ補正処理及び画像濃度調整等のプロセス補正処理を実行する。この色ずれ補正処理では、最初に感光体ドラムの画像領域にレジストマークを書き込む処理を実行する。つまり、画像形成ジョブに係る印刷動作に移行する前に色ずれ補正処理を実行する。上述の色ずれ補正処理では、レジストマークを書き込む処理を行った後、当該レジストマークの通過タイミングを読み取って、基準色のレジストマークに対する他の色のレジストマークの位置ずれ量を算出し、該位置ずれ量に基づいて画像形成位置を補正する動作を実行する。これにより、通常動作時において、Y、M、C及びBKの各色を再現性良く重ね合わせることができる。画像形成ジョブの要求は、これらの補正動作中にも、受け付けられ、全ての補正動作が終了した時点で、画像形成動作を開始するようになされる。
この種のカラー複写機では、プロセス補正モードが設定される前は、スリーピングモードが設定されている状態が多い。この状態は、当該複写機の電源プラグが商用電源に接続され、例えば、画像形成ユニットへの電源供給が断たれ、時計機能、CPU機能及びモニタ表示機能、通信機能(FAX)等の他の負荷回路に、最低動作に必要な電源が供給される。なお、FAX受信時において、スリーピングモードが解除されると、通常動作モードに移行するようになる。通常動作モードでは、制御系以外の負荷回路の他に画像形成系の定着装置への電源も供給され、画像形成ジョブを実行し、また、画像形成ジョブを待機する状態となる。
上述のカラー複写機に関連して、特許文献1には、カラー画像形成装置が記載されている。このカラー画像形成装置によれば、位置ずれ検出パターンを検知して、この検知結果に基づいて色ずれ補正処理を実行する場合に、非画像領域に濃度検知用のパターンを形成し、濃度検知用パターンを検知して、色ずれ補正処理時の位置ずれ検出パターンの作像条件を決定するようになされる。このようにカラー画像記録装置を構成すると、濃度調整された位置ずれ検出パターンで色ずれ補正処理を実行できるというものである。
特開2005−91901号公報(第7頁 図9)
ところで、従来例に係るカラー用の画像形成装置によれば、次のような問題がある。
i.朝一番に電源スイッチをオンして設定されるプロセス補正モードによれば、ウォーミングアップ、色ずれ補正処理又はプロセス補正処理中に画像形成ジョブが受け付けられるが、実際に、画像形成処理が開始されるのは、これらの補正処理が完了した時点である。従って、ユーザにとって、電源スイッチをオンしてから実際に画像形成処理が開始されるまで、”長い間待たされている”という感覚が強い。
ii.因みに色ずれ補正処理にかかる時間は、およそ、1分乃至2分程度である。近年のIHヒータ等を利用した定着装置によれば、ウォームアップ時間が、30秒未満等と短くなって、従来方式に比べて定着温度に早期に到達している。これにも関わらず、プロセス補正モード及び色ずれ補正処理を実行する複写機によれば、ウォーミングアップ、色ずれ補正処理が完了していないためにコピー許可(可能)状態に移行できないという問題がある。
iii.上述の朝一番の色ずれ補正処理を想定して、用紙ずれマージンを画像領域の両側に十分とった位置に、レジストマーク(以下印画像ともいう)を作成してリアルタイムに色ずれ補正処理をする構成を採る方法が考えられる(特許文献1では濃度パッチ画像)。
この方法でも、朝一番のプロセス補正処理の中での色ずれ補正処理の優先順位が高く設定された場合には、朝一番の色ずれ補正以外のプロセス補正処理が全て完了するまでは、課題iiと同様にして、モノクロの画像形成ジョブを受け付けても、その画像形成処理のコピー許可(可能)状態にできないという問題がある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、プロセス補正モード時、色ずれ補正処理を一連の補正処理の最後に実施できるようにすると共に、ユーザの待ち時間を短縮できるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像形成装置は、少なくとも、画像形成系における色ずれ補正処理及び、当該色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理を実行する画像形成装置であって、電源投入時、及び、前記画像形成系における定着装置の温度が所定値以下の時に、当該定着温度を所定値に上昇させ、かつ、前記プロセス補正処理が可能となる状態に当該装置を立ち上げる動作をプロセス補正モードとしたとき、当該装置の電源投入の有無を検出する第1の検出手段と、定着装置における定着温度を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段から出力される電源投入情報及び第2の検出手段から出力される定着温度情報に基づいてプロセス補正モードを設定すると共に、色ずれ補正処理を実行する優先度を当該色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理に比べて低く設定する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、画像形成系における色ずれ補正処理及び、当該色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理を実行する場合であって、第1の検出手段は当該装置の電源投入の有無を検出する。第2の検出手段は、定着装置における定着温度を検出する。これを前提にして、制御手段は、第1の検出手段から出力される電源投入情報及び第2の検出手段から出力される定着温度情報に基づいてプロセス補正モードを設定すると共に、色ずれ補正処理を実行する優先度を低く設定するようになされる。
従って、画像形成系の色ずれ補正処理以外のプロセス補正モード時の補正処理が完了した、一番最後に色ずれ補正処理を実行できるようになる。しかも、画像形成ジョブに並行してリアルタイム補正モードを同時に実行できるようになるので、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1において、画像形成系における消費電力を抑えて画像形成ジョブを待機する動作を待機モードとしたとき、制御手段は、前回の電源オフ時から当該電源オン時に至る経過時間又は/及び待機モードに移行した時から当該電源オン時に至る経過時間を設定判別条件に含めて、プロセス補正モードを設定することを特徴とするものである。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1において、制御手段は、プロセス補正モードに基づいて画像形成系の色ずれ補正処理以外の補正処理を実行した後、画像形成ジョブを受け付けることを特徴とするものである。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項2において、画像形成ジョブに係る印刷動作と並行して色ずれ補正処理を実行する動作をリアルタイム補正モードとしたとき、制御手段は、プロセス補正モード実行後に受け付けられた画像形成ジョブに並行してリアルタイム補正モードを実行することを特徴とするものである。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項3において、画像形成ジョブと並行してリアルタイム補正モードにより取得したプロセス補正モード実行時の調整値を記憶する記憶手段を備えることを特徴とするものである。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項4において、記憶手段は、前日のプロセス補正モード実行時に取得した色ずれ補正処理に使用する調整値又は製造調整工程で取得したデフォルト調整値を記憶することを特徴とするものである。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1〜5において、制御手段は、プロセス補正モードに基づいて画像形成系の色ずれ補正処理以外のプロセス補正モード時の補正処理が完了した後、モノクロの画像形成ジョブのみを受け付け、その後、当該画像形成ジョブに係る印刷動作を開始することを特徴とするものである。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1において、画像形成ジョブを実行する早期画像形成モードを選択する選択手段を備え、画像形成ジョブは、画像形成系の色ずれ補正処理以外の補正処理が完了した後に受け付けられることを特徴とするものである。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項7において、早期画像形成モードが選択されない場合であって、色ずれ補正処理を含む全ての補正処理が完了した後に、画像形成ジョブを受け付け、その後、当該画像形成ジョブに係る印刷動作を開始することを特徴とするものである。
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項7において、早期画像形成モードが選択されない場合であって、色ずれ補正処理を含む全てのプロセス補正モード時の補正処理が完了した後に、モノクロの画像形成ジョブのみを受け付け、その後、当該画像形成ジョブに係る印刷動作を開始することを特徴とするものである。
請求項11に記載の画像形成装置は、請求項1〜9において、画像形成系には、転写紙に転写するための画像が形成される画像領域と当該画像領域以外であって色ずれ補正用の印画像が形成される非画像領域とが主走査方向に並設され、かつ、主走査方向の露光可能幅が転写紙の最大幅よりも大きく設定された像担持体が備えられることを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、当該装置の電源投入の有無を検出し、及び、定着温度を検出すると、制御手段は、プロセス補正モードを設定した後、色ずれ補正処理を実行する優先度を当該色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理に比べて低く設定するようになされる。
この構成によって、画像形成系の色ずれ補正処理以外の補正処理が完了した、最後に色ずれ補正処理を実行できるようになる。しかも、画像形成ジョブに並行してリアルタイム補正モードを同時に実行できるようになるので、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
請求項2に記載の画像形成装置によれば、制御手段は、前回の電源オフ時から当該電源オン時に至る経過時間又は/及び待機モードに移行した時から当該電源オン時に至る経過時間を設定判別条件に含めてプロセス補正モードを設定するので、経過時間によっては、色ずれ補正処理後、通常の画像形成モードを実行できるようになる(優先度の変更)。
請求項3に記載の画像形成装置によれば、色ずれ補正処理以外の補正処理を実行した後、画像形成ジョブを受け付けるので、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
請求項4に記載の画像形成装置によれば、画像形成ジョブに並行してリアルタイム補正モードを実行するので、画像形成ジョブの実行時間を利用して色ずれ補正処理を実行できる。
請求項5に記載の画像形成装置によれば、プロセス補正モード実行時の調整値を記憶手段から読み出してリアルタイム補正モードを実行できるようになる。
請求項6に記載の画像形成装置によれば、前日のプロセス補正モード実行時に取得した色ずれ補正処理用の調整値又は製造調整工程で取得したデフォルト調整値を記憶手段から読み出してリアルタイム補正モードを実行できるようになる。
請求項7に係る画像形成装置によれば、モノクロの複写動作のみを行うことで、最初のリアルタイム補正モードが実施されるまでのカラー画像の出力劣化を回避できるようになる。
請求項8に記載の画像形成装置によれば、早期画像形成モードを選択する選択手段を備えるので、待ち時間の多少に応じて画質重視又は優先作像を選択できるようになる。
請求項9に記載の画像形成装置によれば、早期画像形成モードが選択されない場合、すなわち、画質重視のモードが選択された場合において、高画質のカラー画像を取得できるようになる。
請求項10に係る画像形成装置によれば、早期画像形成モードが選択されない場合、すなわち、画質重視のモードが選択された場合においても、モノクロ画像は優先的に作像動作され、待ち時間を短縮することができる。
請求項11に記載の画像形成装置によれば、画像領域と非画像領域とが主走査方向に並設され、かつ、主走査方向の露光可能幅が転写紙の最大幅よりも大きく設定された像担持体に、色ずれ補正用の印画像を形成してリアルタイム補正モードを実行できるようになる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係る画像形成装置について説明をする。
図1は、本発明の実施形態としてのカラー複写機100の構成例を示す概念図である。
図1に示すカラー複写機100は、タンデム式のカラー画像形成装置の一例を構成し、画像情報に基づいて像担持体に色を重ね合わせて色画像を形成する。この例で、カラー複写機100は、電源投入時、及び、画像形成系における定着装置の温度が所定値以下である場合に、当該定着温度を所定値に上昇させ、かつ、前記プロセス補正処理が可能となる状態に当該装置を立ち上げる動作をプロセス補正モードとし、プロセス補正モードが設定された後は、通常動作モードに移行する。通常動作モードでは、制御系以外の負荷回路の他に、画像形成系の定着装置への電源も供給され、画像形成ジョブが実行できる体勢、または、画像形成ジョブを待機している待機モードの状態となる。待機モードとは、画像形成系における消費電力を抑えて画像形成ジョブを待機する動作をいう。
この例で、プロセス補正モードが設定されるのは、例えば、朝一番にカラー複写機100の電源を投入した場合である。また、複写機100を使用していない時間又は期間が長く、その期間経過後に、複写機100の電源を投入した場合に該当する。例えば、前回の電源オフ時から当該電源オン時に至る経過時間が所定値を越えている場合や、待機モードに移行した時から当該電源オン時に至る経過時間が所定値を越えている場合である。その期間は、定着装置17へ電源が供給されていないか又は消費電力を抑えるために、定着温度がほぼ常温となっている状態である。
カラー複写機100は、プロセス補正モードが設定されると、優先順位に基づいて色ずれ補正処理を実行する。この色ずれ補正処理を実行するとき、当該複写機100は、リアルタイム補正モード(カラーレジスト補正処理)を実行する。ここにリアルタイム補正モードとは、像担持体の画像領域に画像を書き込む処理及びその非画像領域に印画像を書き込む処理を並行して実行する動作をいう。換言すると、画像形成ジョブに係る印刷動作と並行してほぼ同時に色ずれ補正処理を実行する動作をいう。
上述のリアルタイム補正モードでは、印画像を書き込む処理を行った後、当該印画像の通過タイミングを読み取って、基準色の印画像に対する他の色の印画像の位置ずれ量を算出し、該位置ずれ量に基づいて画像形成位置を補正する動作を実行する(色ずれ補正処理)。この例では、朝一番にカラー複写機100の電源が投入され、プロセス補正モードが設定されて、優先順位に基づき実行される色ずれ補正処理を特に朝一補正モードを呼ぶことにする。以下で朝一番に設定されるプロセス補正モードと朝一補正モードとは等しく定義されるものとする。
カラー複写機100は、複写機本体101と画像読取装置102とから構成される。複写機本体101の上部には、自動原稿給紙装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置102が設置されている。自動原稿給紙装置201の原稿台上に載置された原稿dは、図示しない搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、原稿画像を反映する入射光がラインイメージセンサCCDにより読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ画像信号は、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正及び画像圧縮処理等がなされ、デジタルの画像情報となる。画像情報は画像形成部80へ送られる。画像形成部80はY,M,C,Kの各色毎に像担持体を有する複数組の画像形成ユニット(以下画像形成手段IIともいう)10Y、10M、10C、10Kと、無終端状の中間転写ベルト6(以下画像転写系Iともいう)と、再給紙機構(ADU機構)を含む給紙搬送手段と、トナー像を定着するための定着装置17とを備えている。
この例で、画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Y、帯電器2Y、書込みユニット3Y、現像ユニット4Y及び像形成体用のクリーニング手段8Yを有して、イエロー(Y)色の画像を形成するようになされる。感光体ドラム1Yは像担持体の一例を構成し、例えば、中間転写ベルト6の右側上部に近接して回転自在に設けられ、Y色のトナー像を形成するようになされる。この例で、感光体ドラム1Yは、図示しない駆動機構によって、反時計方向に回転される。感光体ドラム1Yの斜め右側下方には、帯電器2Yが設けられ、感光体ドラム1Yの表面を所定の電位に帯電するようになされる。
感光体ドラム1Yのほぼ真横に対峙して、各々のレーザ光源を有した書込みユニット3Yが設けられ、事前に帯電された感光体ドラム1Yに対して、Y色用の画像データに基づく所定の強度を有したY色用のレーザビーム光を走査するようになされる。このレーザビーム光は、例えば、Y色用のポリゴンミラーを回転して偏向走査される、いわゆるY色画像データの主走査方向への書込みである。主走査方向は、感光体ドラム1Yの回転軸に平行する方向である。感光体ドラム1Yは、副走査方向に回転する。副走査方向は、感光体ドラム1Yの回転軸に対して直交する方向である。この感光体ドラム1Yが副走査方向に回転し、かつ、レーザビーム光の主走査方向への偏向走査によって、感光体ドラム1YにはY色用の静電潜像が形成される。
書込みユニット3Yの上方には現像ユニット4Yが設けられ、感光体ドラム1Yに形成されたY色用の静電潜像を現像するように動作する。現像ユニット4Yは、図示しないY色用の現像ローラを有している。現像ユニット4Yには、Y色用のトナー剤及びキャリアが収納されている。Y色用の現像ローラは、内部に磁石が配置され、現像ユニット4Y内でキャリアとY色トナー剤を攪拌して得られる2成分現像剤を感光体ドラム1Yの対向部位に回転搬送し、Y色のトナー剤により静電潜像を現像するようになされる。この感光体ドラム1Yに形成されたY色のトナー像は、1次転写ローラ7Yを動作させて中間転写ベルト6に転写される(1次転写)。感光体ドラム1Yの左側下方には、クリーニング部8Yが設けられ、前回の書込みで感光体ドラム1Yに残留したトナー剤を除去(クリーニング)するようになされる。
この例で、画像形成ユニット10Yの下方には画像形成ユニット10Mが設けられる。画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム1M、帯電器2M、書込みユニット3M、現像ユニット4M及び像形成体用のクリーニング部8Mを有して、マゼンタ(M)色の画像を形成するようになされる。画像形成ユニット10Mの下方には画像形成ユニット10Cが設けられる。画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム1C、帯電器2C、書込みユニット3C、現像ユニット4C及び像形成体用のクリーニング部8Cを有して、シアン(C)色の画像を形成するようになされる。
画像形成ユニット10Cの下方には画像形成ユニット10Kが設けられる。画像形成ユニット10Kは、感光体ドラム1K、帯電器2K、書込みユニット3K、現像ユニット4K及び像形成体用のクリーニング部8Kを有して、ブラック(BK)色の画像を形成するようになされる。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kには有機感光体(Organic Photo Conductor;OPC)ドラムが使用される。
なお、画像形成ユニット10M〜10Kの各部材の機能については、画像形成ユニット10Yの同じ符号のものについて、YをM、C、Kに読み替えることで適用できるので、その説明を省略する。上述の1次転写ローラ7Y,7M,7C及び7Kには、使用するトナー剤と反対極性(本実施例においては正極性)の1次転写バイアス電圧が印加される。
中間転写ベルト6は像担持体の一例を構成し、1次転写ローラ7Y,7M,7C及び7Kによって転写されたトナー像を重合してカラートナー像(カラー画像)を形成する。例えば、中間転写ベルト6上に形成されたカラー画像は、中間転写ベルト6が時計方向に回転することで、2次転写ローラ7Aに向けて搬送される。2次転写ローラ7Aは中間転写ベルト6の下方に位置しており、中間転写ベルト6に形成されたカラートナー像を給紙部20から搬送されてきた用紙Pに一括して転写するようになされる(2次転写)。
給紙部20は、例えば、上述の書込みユニット3Kの下方に設けられ、給紙トレイ20A,20B,20Cを有して構成される。給紙トレイ20A,20B,20C内に収容された用紙Pは、給紙トレイ20A,20B,20Cにそれぞれ設けられる送り出しローラ21及び給紙ローラ22Aにより給紙され、搬送ローラ22B,22C,22D、レジストローラ23及び28等を経て、2次転写ローラ7Aに搬送される。
2次転写ローラ7Aの左側には定着装置17が設けられ、カラー画像を転写された用紙Pを定着処理するようになされる。定着装置17の動作温度は数百℃程度である。定着装置17は、定着ローラ、加圧ローラ及び加熱(IH)ヒータを有している。定着処理は、加熱ヒータによって加熱される定着ローラ及び加圧ローラの間に用紙Pを通過させることで、当該用紙Pが加熱・加圧される。定着後の用紙Pは、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
この例で、中間転写ベルト6の左側上方にはクリーニング部8Aが設けられ、転写後の中間転写ベルト6上に残存するトナー剤をクリーニングするように動作する。クリーニング部8Aは、中間転写ベルト6の電荷を除電する除電部や中間転写ベルト6に残留するトナー等を除去するパッドを有している。このクリーニング部8Aによってベルト面がクリーニングされ、除電部で除電された後の中間転写ベルト6は、次の画像形成サイクルに入る。これにより、用紙Pにカラー画像を形成できるようになる。
この複写機本体101のクリーニング部8Aの上流側であって、中間転写ベルト6上面の各々端部を見通せる領域には、レジストセンサ12A,12B(図示せず)が設けられており、上述した画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kによって中間転写ベルト6の両側端部に形成された色ずれ補正用のY、C、M、BKの各色のレジストマークCRを検知して画像検知信号を発生するようになされる。この画像検知信号に基づいて、リアルタイム補正モードを実行できるようになる。
このようなリアルタイム補正モードを実行する画像形成部80への電源供給例について説明する。図2は、カラー複写機100の電源供給例を示すブロック図である。図2に示すカラー複写機100は、少なくとも、画像形成部80の電源や、画像形成部80以外の電源等を制御するため電源制御部85を有している。
電源制御部85には、画像形成部80及び他の負荷回路90が接続される。電源制御部85、画像形成部80及び他の負荷回路90は接地(GND)される。画像形成部80には図1に示したような画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K及び定着装置17が含まれ、他の負荷回路90には、制御部15の他に、図3で説明する不揮発メモリ14や、操作部16、表示部18、図示しない通信モデム等が含まれている。定着装置17には、第2の検出手段の一例を構成する温度センサ27が設けられ、定着装置17における定着温度を検出して定着温度検出信号S27を制御部15に出力する。
電源制御部85は商用電源(例えば、AC100V)に接続される。電源制御部85にはユーザ操作用の電源スイッチ83が接続され、電源をオン又はオフするように操作される。
この例で、電源制御部85には電源投入検出部82が設けられ、電源スイッチ83のオン操作を検出して、画像形成部80の電源投入有無を検出するようになされる。電源投入検出部82には制御部15が接続され、電源スイッチ83をオンすると、電源投入検出部82から出力される電源投入信号S82(電源オン情報)、前回の電源オフ時から当該電源オン時に至る経過時間情報(以下第1の経過時間情報という)、待機モードに移行した時から当該電源オン時に至る経過時間情報(以下第2の経過時間情報という)及び、温度センサ27から得られる定着温度検出信号S27に基づいてプロセス補正モード(朝一補正モード)を設定し、色ずれ補正処理を実行する優先度を当該色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理に比べて低く設定するようになされる。
第1及び第2の経過時間情報は、例えば、制御部15内に設けられたタイマーを使用して監視される。第1の経過時間情報は、前回の電源オフ時にタイマーが起動され、当該電源オン時に至る経過時間を計測することにより得られる。第2の経過時間情報は、待機モードに移行した時にタイマーが起動され、当該電源オン時に至る経過時間を計測することにより得られる。
電源制御部85と画像形成部80との間には、電源供給制御用のリレースイッチ84が接続され、プロセス補正モードに基づいてオン又はオフするように制御される。例えば、電源スイッチ83がオンされて、制御部15によりプロセス補正モードが設定されると、リレースイッチ84がオンし、電源制御部85は画像形成部80に電源(例えば電圧V80)を供給するようになされる。電源供給を受けると画像形成部80はプロセス補正モードを実行し、その後、通常動作モードに移行する。
電源スイッチ83をオフするとプロセス補正モードが解除され、スリーピングモードに移行する。スリーピングモードでは、例えば、画像形成部80への電源供給が断たれ、時計機能、CPU機能及びモニタ表示機能、通信機能(FAX)等の他の負荷回路90には、最低動作に必要な電源が供給される。例えば、電源制御部85は、負荷回路90に直流電圧V90を供給する。なお、FAX受信時は、スリーピングモードが解除され、通常動作モードに移行する。
この例で、通常動作モードが設定されている間において、一定時間、画像形成ジョブの要求がなされないときは、待機モードが設定される。待機モードでは、例えば、省エネ制御信号S80が電源制御部85から画像形成部80へ出力される。画像形成部80では、省エネ制御信号S80に基づいて、例えば、定着装置17の定着温度を低減し、消費電力を下げるような制御がなされる。
制御部15は、プロセス補正モードや通常動作モード等において、画像形成部80に画像処理制御信号S4及び書込制御信号S5を出力し、画像形成制御を実行する。
続いて、カラー複写機100の制御系の構成例について説明する。図3はカラー複写機100の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。図3に示すカラー複写機100は、図1に示した中間転写ベルト6やレジストセンサ12等を含む処理系を画像転写系Iとし、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを画像形成系IIとして抜き出したものである。
図3において、カラー複写機100は、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K、レジストセンサ12、不揮発メモリ14、制御部15、操作部16、表示部18及び画像処理部70を有している。
制御部15には電源制御部85及び温度センサ27が接続され、電源スイッチ83のオン時、電源投入検出信号S82が入力されると共に、制御部15には定着温度信号S27が入力される。制御部15は、図2に示した電源投入検出部82から出力される電源投入信号S82(電源オン情報)及び、温度センサ27から出力される定着温度信号S27(定着温度情報)に基づいてプロセス補正モードを設定し、色ずれ補正処理を実行する優先度を最も低く設定するようになされる。この設定によって、プロセス補正モード時の補正処理の中で暖機運転や作像補正等を先に実行し、色ずれ補正処理(リアルタイム補正モード)を最後に実施できるので、色ずれ補正処理を実施する前に画像形成ジョブを実行できるようになる。これにより、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
制御部15は、プロセス補正モードに基づいて画像形成部80の色ずれ補正処理以外の補正処理を実行した後、画像形成ジョブを受け付ける。制御部15は、プロセス補正モード実行後に受け付けられた画像形成ジョブに並行してリアルタイム補正モードを実行する。
制御部15にはレジストセンサ12が接続され、リアルタイム補正モード時、中間転写ベルト6上の片側(又は両側)端部に形成されたレジストマークCRを検知して画像検知信号S2を出力する。画像検知信号S2には、レジストマークCRの前端エッジ検知信号成分や後端エッジ検知信号成分が含まれる。
レジストセンサ12には、反射型の光学式センサやイメージセンサ等が使用される。このセンサには、発光素子及び受光素子が備えられ、光が発光素子からレジストマークCRへ照射され、その反射光を受光素子で検知するようになされる。制御部15は、レジストセンサ12から得られる画像検知信号S2をアナログ・デジタル変換した後の画像検知データDpに基づいて書込みユニット3Y,3M,3Cの露光タイミングを制御する。
制御部15には操作部16が接続され、プロセス補正モード又は通常のプリントモード時にユーザによって用紙Pの選択や、給紙トレイの設定等の画像形成条件を指示する際に、これらの操作データD16が入力される。操作はユーザによってなされる。制御部15には操作部16の他に表示手段を構成する表示部18が接続される。表示部18には液晶ディスプレイが使用され、液晶ディスプレイは、操作部16を構成する図示しないタッチパネルと組み合わせて使用される。
制御部15には操作部16の他に画像処理部70が接続される。画像処理部70は画像処理回路71、Y−信号処理部72Y、M−信号処理部72M、C−信号処理部72C及び、K−信号処理部72Kを有している。画像処理回路71には、原稿から読み取ったカラー画像のR,G,B色成分に係るR,G,B信号及び、プリンタ等の外部機器から出力される任意のプリントに係るY,M,C,K信号が入力される。
画像処理回路71では、画像処理制御信号S4に基づいてR,G,B信号を色変換して画像データDyをY−信号処理部72Yに出力する。また、リアルタイム補正モード実行時、画像処理制御信号S4に基づいて色ずれ補正用の画像データDy’をY−信号処理部72Yに出力する。ここに画像データDyは、通常の画像形成モード時のJOBに係るY色用の画像形成信号をアナログ・デジタル変換した後のデータである。画像データDy’はY色レジストマーク形成用のデータである。
同様にして、画像処理回路71は、画像データDmをM−信号処理部72Mに出力する。リアルタイム補正モード時には、色ずれ補正用の画像データDm’をM−信号処理部72Mに出力する。ここに画像データDmは、画像形成ジョブに係るM色用の画像形成データである。画像データDm’はM色レジストマーク形成用のデータである。
また、画像処理回路71は、画像データDcをC−信号処理部72Cに出力する。リアルタイム補正モード時には、色ずれ補正用の画像データDc’をC−信号処理部72Cに出力する。ここに画像データDcは、画像形成ジョブに係るC色用の画像形成データである。画像データDc’はC色レジストマーク形成用のデータである。
また、画像処理回路71は、画像データDkをK−信号処理部72Kに出力する。リアルタイム補正モード時には、色ずれ補正用の画像データDk’をK−信号処理部72Kに出力する。ここに画像データDkは、通常の画像形成ジョブに係るBK色用の画像形成データである。画像データDk’はBK色レジストマーク形成用のデータである。画像処理制御信号S4は制御部15から画像処理回路71に出力される。
Y−信号処理部72Yは、画像データDy及び画像データDy’を書込制御信号S5に基づいて合成し、この画像データDy及び画像データDy’を書込みユニット3Yに出力する。書込みユニット3YはY色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下Y−INDEX信号という)を出力するようになされる。他のM−信号処理部72M、C−信号処理部72C、K−信号処理部72Kについても、Y−信号処理部72Yと同様に動作するが、その説明を省略する。
制御部15には画像処理部70の他に画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが接続されており、画像形成ユニット10Yでは、画像処理部70から出力されるY色用の書込みデータWyに基づいて感光体ドラム1Yを介して中間転写ベルト6にY色のトナー像を形成する。書込みデータWyには、通常の画像形成モード時の画像データDyや、リアルタイム補正モード又は色ずれ補正処理時のレジストマーク形成用の画像データDy’が含まれる。
この例で、リアルタイム補正モードが実行されると、書込みデータWy=画像データDy+画像データDy’を書込みユニット3Yに出力される。つまり、幅W1の画像領域に書き込む通常の画像形成用の画像データDyと、その両側端部の幅W2l及びW2rの非画像領域に書き込む色ずれ補正用の画像データDy’とがY−信号処理部72Yでシリアルに合成されて書込みユニット3Yに出力される。通常の色ずれ補正処理では、書込みデータWy=画像データDy’を書込みユニット3Yに出力する点で異なっている。他の書込みユニット3M、3C,3Kについても、同様に動作するが、その説明は省略する。
書込みユニット3Y,3M,3C,3Kでは、制御部15によって色ずれ補正用のレジストマークCRを感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを介して中間転写ベルト6に形成するように制御される。この例で制御部15は、中間転写ベルト6に形成されたレジストマークCRを検知する際に、感光体ドラム1Y,1M,1C,1KへのレジストマークCRの書込み開始を許可する書込み開始信号(以下VTOP信号という)を基準にして、中間転写ベルト6上のレジストマークCRを検知して色ずれ補正データDεを演算するようになされる。
この例ではY色用の書込みユニット3Yには補正部5Yが取り付けられており、制御部15からのユニット位置補正信号Syに基づいて当該書込みユニット3Yの水平位置の傾きを調整するようになされる。同様にしてM色用の書込みユニット3Mには補正部5Mが取り付けられており、制御部15からのユニット位置補正信号Smに基づいて当該書込みユニット3Mの水平位置の傾きを調整するようになされる。C色用の書込みユニット3Cには補正部5Cが取り付けられており、制御部15からのユニット位置補正信号Scに基づいて当該書込みユニット3Cの水平位置の傾きを調整するようになされる(部分横倍補正処理)。
この例で色ずれ量の算出に関しては、BK色のレジストマークCRを基準にしている。Y,M,C色の色画像の書込み位置をBK色に合わせるように調整するためである。例えば、Y色の書込み位置調整に関しては、BK色のレジストマークCRの書込み位置と、Y色のレジストマークCRの書込み位置とを検知し、Y色のレジストマークCRの書込み位置とBK色のレジストマークCRの書込み位置とのずれ量からその補正量を算出する。同様にして、M、C色の書込み位置調整に関しても、BK色のレジストマークCRの書込み位置と、MやC色のレジストマークCRの書込み位置とのずれ量を各々検知し、このずれ量から各々の補正量を算出する。その後、Y、M、C色の画像形成位置を調整するようになされる。
上述の制御部15には画像処理部70の他に不揮発メモリ14が接続される。不揮発メモリ14には、画像検知データDp、色ずれ補正データDε、表示データDv等が記憶される。不揮発メモリ14にはハードディスクやEEPROM等が使用される。不揮発メモリ14には、画像形成ジョブと並行してリアルタイム補正モードにより取得した朝一補正モード実行時の調整値が記憶される。
不揮発メモリ14には上述の調整値の他に、前日のプロセス補正モード実行時の色ずれ補正処理に使用した調整値又は製造調整工程で取得したデフォルト調整値が記憶される。このように不揮発メモリ14に調整値を記憶しておくと、不揮発メモリ14から読み出した調整値を通常動作モードの色ずれ補正処理や、翌朝のプリントモード実行時の色ずれ補正処理に使用することができる。
この例では、画像形成ジョブに係る印刷動作と並行してほぼ同時にリアルタイム補正モードにより色ずれ補正処理を実行する。リアルタイム補正モードでは、不揮発メモリ14に記憶された前日またはデフォルト調整値に基づき画像形成ジョブを開始でき、これにより、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
図4A及びBは、感光体ドラム1Y等の構成例を示す側面図及び正面図である。この例で、画像形成部80で感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kの各々は、用紙に転写するための画像が形成される幅W1の画像領域と当該画像領域以外であって色ずれ補正用のレジストマークCR(印画像)が形成される幅W2l,W2rの非画像領域とが主走査方向に並設され、かつ、主走査方向の露光可能幅W0が用紙の最大幅よりも大きく設定されている。
図4Aに示す感光体ドラム1Yは画像形成ユニット10Yに設けられ、半径rを有しており、その周長La’は2πrである。他の感光体ドラム1M〜1Kも同様にして構成される。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kには有機感光体(Organic Photo Conductor;OPC)ドラムが使用される。
図4Bに示す感光体ドラム1Yは、露光可能幅W0を有している。露光可能幅W0は、最大画像形成領域の主走査方向の幅を成す。露光可能幅W0は書き込みユニット3Yのレーザ走査幅とほぼ等しく、例えば、最大画像形成領域は、幅W1の画像領域(有効画像領域)と、幅W2l,W2rの非画像領域とに区分されることもある。非画像領域は、有効画像領域の両側に割り当てられる。
感光体ドラム1Yは回転軸81を有している。感光体ドラム1Yは、副走査方向に回転する。副走査方向は、感光体ドラム1Yの回転軸81に対して直交する方向である。感光体ドラム1Yが副走査方向に回転し、かつ、レーザビーム光の主走査方向への偏向走査によって、感光体ドラム1YにはY色用の静電潜像が形成される。他の感光体ドラム1M〜1Kも同様にして構成される。
続いて、朝一補正モード時等におけるレジストマークCRの検知例について説明する。
図5は、2つのレジストセンサ12A,12BによるレジストマークCRの検知例を示す斜視図である。図5に示すレジストセンサ12A及び12Bは、中間転写ベルト面を見通せる領域であって、中間転写ベルト6の両側端部上に設けられ、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kによって中間転写ベルト6の両側に形成されたレジストマークCRを検知するようになされる。レジストセンサ12A及び12Bには、光学式センサやラインイメージセンサが使用される。レジストセンサ12A及び12Bは、幅W2l,W2rの非画像領域上に配置される。
図5に示す中間転写ベルト6は、感光体ドラム1Y〜1Kによって形成されたトナー画像を図示しない用紙Pに転写するため、感光体ドラム1Y〜1Kの露光可能幅W0にほぼ等しいベルト幅W0’を有している。
例えば、中間転写ベルト6は、A3サイズの用紙Pの短辺よりも長いベルト幅W0’を有している。感光体ドラム1Y等と同様にして、幅W1の画像領域と、当該画像領域以外であって色ずれ補正用のY、C、M、BKの各色のレジストマークCRが転写される幅W2l,W2rの非画像領域とが主走査方向に並設され、かつ、主走査方向の露光可能幅W0が用紙Pの最大幅よりも大きく設定される。幅W1の画像領域には、幅W2l,W2rの非画像領域へのY、C、M、BKの各色のレジストマークCRの形成と連続して用紙Pに転写するための画像が形成される(同時書込み方式)。
図6は、中間転写ベルト6における用紙Pの給紙例を示す平面図である。この例では、感光体ドラム1Y等の露光可能幅W0とほぼ等しいベルト幅W0’を有した中間転写ベルト6にA3サイズ(縦長)の用紙Pを給紙(セット)した場合の例を挙げている。
図6に示す中間転写ベルト6では、A3サイズの用紙Pに画像が転写可能となされている。用紙Pが給紙された中間転写ベルト6において、露光可能幅をW0(=W0’)とし、画像領域の幅をW1とし、非画像領域の幅をW2l,W2rとし、左右の書込み位置ずれマージン(範囲)をWaとし、左右の汚れ防止マージンをWbとし、A3サイズの用紙Pの短辺の幅(最大幅)をWmax=297mmとしたとき、解像度が1200[dpi]である場合に、露光可能幅W0は仕様値によりW0=324mmに設定(設計)される。なお、図6に示すLcは画像中心位置を示しており、Wmax/2に位置している。画像中心位置Lcを基準位置とする場合がある。
画像領域の幅W1は、Wmax+(Wa+Wb)×2に設定される。この例では、左右の書込み位置ずれマージンWaが1.5mmに設定され、左右の汚れ防止マージンWbは2mmに設定され、画像領域の幅W1は304mmとなる。非画像領域の左側端部の幅W2lは12mmに設定され、右側端部の幅W2rも12mmに設定される。なお、主走査補正処理を行う場合、レジストマークCRのライン幅を64dot(1.35mm)に設定される。
この例では、短辺の幅Wmax=297mmの理想のA3サイズの用紙Pが画像形成系に給紙された場合は、画像領域の幅W1の両側に紙裁断マージンWa=2mm及び汚れ防止マージンWb=2mmを設定しているので、リアルタイム補正モードを実行できる。リアルタイム補正モードでは、印字動作中に連続的に色ずれ量を検知し、書込みユニットの書込み開始位置(書込みタイミング)を補正するようになされる。
リアルタイム補正モードでは、BK色のレジストマークCRを基準にして、速度偏差を測定し、それぞれの範囲でレジストマークCRのずれ量について補正を行う。例えば、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを介して中間転写ベルト6に色ずれ補正用のレジストマークCRを形成し、当該レジストマークCRの通過タイミングを読み取って、基準色のレジストマークCRに対する他の色のレジストマークCRの位置ずれ量を算出し、該位置ずれ量に基づいて画像形成位置を補正するようになされる。これにより、BK色基準に求められた速度変化率を色ずれ量に反映させた演算を行うことができる。
上述の画像形成位置とは、画像データに基づくカラー画像を中間転写ベルト6上に再現する場合に、Y色、M色、C色、BK色等の各々のトナー像を重ね合わせる位置をいう。この画像形成位置は、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに対する書込み開始位置を調整することで補正される。補正を行うタイミングは用紙1頁単位に行われる。このようにすると、用紙Pの両側端部に色ずれ補正用のY、C、M、BKの各色のレジストマークCRが転写されることがなくなる。
図7は、Y色用の書込みユニット3Y及びそのスキュー調整部9Yの構成例を示す概念図である。図7に示すY色用の書込みユニット3Yは、半導体レーザ光源31、コリメータレンズ32、補助レンズ33、ポリゴンミラー34、ポリゴンモータ35、f(θ)レンズ36、ミラー面結像用のCY1レンズ37、ドラム面結像用のCY2レンズ38、反射板39、ポリゴンモータ駆動基板45及び、LD駆動基板46を有している。
半導体レーザ光源31は、Y色用のLD駆動基板46に接続される。LD駆動基板46には書込みユニット3Yからの書込みデータWyが供給される。リアルタイム補正モードを実行するときは、書込みデータWy=画像データDy+Dy’が書込みユニット3Yに出力される。通常の色ずれ補正処理では、書込みデータWy=画像データDy’が書込みユニット3Yに出力される。
LD駆動基板46では書込みデータWyがPWM変調され、PWM変調後の所定のパルス幅のレーザ駆動信号SLyを半導体レーザ光源31に出力する。半導体レーザ光源31では、Y色用のレーザ駆動信号SLyに基づいてレーザ光が発生される。半導体レーザ光源31から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ32,補助レンズ33及びCY1レンズ37によって所定のビーム光に整形される。
このビーム光は、ポリゴンミラー34によって主走査方向に偏向される。例えば、ポリゴンミラー34はポリゴンモータ35により駆動される。ポリゴンモータ35にはポリゴン駆動基板45が接続され、先に述べた制御部15からポリゴン駆動基板45には、YポリゴンCLKが供給される。ポリゴン駆動基板45は、YポリゴンCLKに基づき、ポリゴンモータ35を所定の回転速度で回転するようになされる。ポリゴンミラー34によって偏向されるビーム光は、f(θ)レンズ36及びCY2レンズ38によって感光体ドラム1Yの方へ結像される。
この書込みユニット3Yにはスキュー調整部9Yが設けられる。スキュー調整部9Yは本体部に取り付けられる。この本体部には反射板39が設けられ、この反射板39に対峙した位置には、レーザインデックスセンサ49が取り付けられる。レーザインデックスセンサ49はポリゴンミラー34によって偏向されるビーム光を検知して、Y−INDEX信号を制御部15に出力するようになされる。
スキュー調整部9Yは、調整ギヤユニット41及び調整用のモータ42を有している。調整ギヤユニット41にはCY2レンズ38が取り付けられている。調整ギヤユニット41はCY2レンズ38に対して可動自在に取り付けられる。調整用のモータ42ではスキュー調整信号SSyに基づいて調整ギヤユニット41を垂直方向に移動調整するようになされる。なお、他の色用の書込みユニット3M,3C,3K及びそのスキュー調整部の構成例については、その説明を省略する。
この例で色ずれ量の算出に関しては、BK色のレジストマークCRを基準にしている。Y,M,C色の色画像の書込み位置をBK色に合わせるように調整するためである。補正処理内容は例えば、次のi〜vの5つある。補正処理内容のうち、i〜iiiは画像データを補正することにより実現され、iv及びvはモータ42を駆動し、実際に、書込みユニット3Y,3M,3C,3Kを駆動して調整するようになされる。
i.主走査補正処理
この処理は、Y,M,C、BK色の色画像の主走査方向の書出し位置を揃える補正である。例えば、Y色の書込み位置補正に関しては、BK色のレジストマークCRの画像検知データDpと、Y色のレジストマークCRの画像検知データDpからBK色に対するY色の主走査方向の位置ズレ量を求め、ここで求めた位置ズレ量からその補正量を算出する。この補正量に基づいて、Y,M,C色の主走査方向の書込みタイミングを調整してBK色と他のY,M,C色の書込み位置とを揃えるようになされる。
ii.副走査補正処理
この処理は、Y,M,C,BK色の色画像の副走査方向における書出し位置を揃える補正である。例えば、Y色の書込み位置調整に関しては、BK色のレジストマークCRの画像検知データDpと、Y色のレジストマークCRの画像検知データDpからBK色に対するY色の副走査方向の位置ズレ量を求め、ここで求めた位置ズレ量からその補正量を算出する。この補正量に基づいて、Y,M,C色の副走査方向の書込みタイミングを調整してBK色と他のY,M,C色の書込み位置とを揃えるようになされる。
iii.全体横倍補正処理
この処理は、Y,M,C,BK色の色画像の全体における画像形成位置を揃える補正である。例えば、画像クロック信号の周期を調整して、レーザ発光タイミングを調整し、この調整に基づいて全体横倍ズレ量を補正するようになされる。
iv.部分横倍補正処理
この処理は、各書込みユニット3Y,3M,3C,3K等の水平位置の傾きを調整する補正である。例えば、書込みユニット3Yの水平方向の一方が本体部に固定され、他方が可動可能になされ、図7に示したY色用の補正部5Yで位置補正信号Syに基づいて図示しないモータを回転して調整ギヤユニット41を駆動し、書込みユニット3YをX−Y(水平)方向に傾き調整するようになされる。感光体ドラム1Yに対する書込みユニット3Yの水平位置の傾きを調整するためである。他の画像形成ユニット10M,10Cにおいても同様な処理がなされる。
v.スキュー補正処理
この処理は、各書込みユニット3Y,3M,3C,3K内のCY2レンズ38の垂直位置の傾きを調整する補正である。例えば、CY2レンズ38の一方の側は、書込みユニット3Yに支持固定され、他方の側は上下に可動可能になされ、図7に示したY色用のスキュー調整部9Yでモータ42は、スキュー調整信号SSyに基づいて調整ギヤユニット41を駆動し、CY2レンズ38を垂直方向に移動調整するようになされる。感光体ドラム1Yに対するCY2レンズ38の垂直位置の傾きを調整するためである。他の画像形成ユニット10M,10Cにおいても同様な処理がなされる。
図8は、カラー複写機100の制御系の構成例を補足するブロック図である。図8に示すカラー複写機100は、レジストセンサ12A,12B、不揮発メモリ14、制御部15、操作部16及び表示部18を有している。
制御部15はシステムバス69を有しており、例えば、A/D変換器13A、13B、補正量演算部51、主走査開始タイミング制御部52、副走査開始タイミング制御部53、画素クロック周期制御部54、書込みユニット駆動部55、画像形成ユニット駆動部56、リアルタイムカラーレジスト調整制御用のCPU57から構成され、これらがシステムバス69に接続される。
レジストセンサ12AはA/D変換器13Aに接続される。A/D変換器13Aでは、リアルタイム補正モード時に、レジストセンサ12Aから出力された画像検知信号S21をA/D変換して二値化した後の画像検知データDp1を出力するようになされる。
レジストセンサ12BはA/D変換器13Bに接続される。A/D変換器13Bでは、リアルタイム補正モード時に、レジストセンサ12Bから出力された画像検知信号S22をA/D変換して二値化した後の画像検知データDp2を出力するようになされる。A/D変換器13A〜13Cは、不揮発メモリ14に各々接続される。
不揮発メモリ14には、画像検知データDp1、Dp2、色ずれ補正データ(カラーレジスト調整値)Dεの他に、経過時間情報D[T1]、D[T2]、D[T3]、D[T4]等が格納される。不揮発メモリ14は、補正量演算部51及びCPU57に接続される。不揮発メモリ14は、例えば、メモリ(領域)#1及び#2に分割され、通常動作モード実行時に使用するカラーレジスト調整値や、朝一補正モード実行時のカラーレジスト調整値等がメモリ#1に格納される。メモリ#2には、工場出荷時のデフォルト調整値が記憶される。この例で、メモリ#2に前日の朝一補正モード時に取得したカラーレジスト調整値を記憶し、これを更新するようにしてもよい。
また、CPU57は補正量演算部51を制御して不揮発メモリ14から画像検知データDp1、Dp2を読み出し、色ずれ量を検出し、主走査開始タイミング制御部52、副走査開始タイミング制御部53、画素クロック周期制御部54、書込みユニット駆動部55、画像形成ユニット駆動部56を制御する。
補正量演算部51は主走査補正量算出部511、副走査補正量算出部512、全体横倍補正量算出部513、部分横倍補正量算出部514及びスキュー補正量算出部515から構成される。補正量演算部51では、リアルタイム補正モード時に、不揮発メモリ14から画像検知データDp1、Dp2を読み出し、この画像検知データDp1、Dp2から各誤差要因(主走査、全体倍率、部分横倍、スキュー)のずれ量が算出され、ここで算出されたずれ量より各誤差要因毎の補正量が求められる。
例えば、主走査補正量算出部511では、不揮発メモリ14から画像検知データDp1、Dp2を読み出して主走査方向の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を無くすように主走査方向の書き出しタイミングを調整するためのタイミング制御データD11を出力する。このタイミング制御データD11により、主走査方向の位置ずれを補正するようになされる。
副走査補正量算出部512では、不揮発メモリ14から画像検知データDp1、Dp2を読み出して副走査方向の位置ずれ量を算出し、この位置ずれ量を無くすように副走査方向の書き出しタイミングを調整するためのタイミング制御データD12を出力する。このタイミング制御データD12により、副走査方向の位置ずれを補正するようになされる。
全体横倍補正量算出部513では、不揮発メモリ14から画像検知データDp1,Dp2を読み出して全体横倍ずれ量を算出し、この全体横倍ずれ量を無くすように画素クロック信号の周波数を調整するためのクロック制御データD13を出力する。このクロック制御データD13により、全体横倍ずれ量を補正することができる。
部分横倍補正量算出部514では、不揮発メモリ14から画像検知データDp1,Dp2を読み出して部分横倍ずれ量を算出し、この部分横倍ずれ量を無くすように書込みユニット3Y等の水平方向の傾きを調整するためのユニット制御データD14を出力する。このユニット制御データD14により、部分横倍ずれ量を補正することができる。
スキュー補正量算出部515では、不揮発メモリ14から画像検知データDpを読み出してスキューずれ量を算出し、このスキューずれ量を無くすように書込みユニット3Y等の垂直方向の傾きを調整するためのスキュー制御データD15を出力する。このスキュー制御データD15により、スキューずれ量を補正することができる。
図9は、色ずれ補正用のレジストマークCRとレジストセンサ12との関係例を示す図である。
図9に示すレジストマークCRは、リアルタイム補正モードや色ずれ補正処理時に適用され、主走査方向に平行な線分と、主走査方向に対してθ=45°の角度を有した線分で構成される。例えば、レジストマークCRは「フ」字を構成する。レジストマークCRは、レジストセンサ12のスポット径の照射位置にその中央の点eを合わせ込むように書き込まれる。レジストマークCRは、図8に示したCPU57によって、中間転写ベルト6に形成するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが制御される。
この例で、主走査方向に平行な線分の中央の点eから、副走査方向に平行な補助線を引いて、この45°の角度を有した線分とこの補助線とが交わる点をfとしたとき、この点e−f間の線分の長さをLbとする。この例では、レジストマークCRの点eと点fとの検知時刻の差から点e−f間の線分の長さLbを算出することで、色ずれ補正用のレジストマークCRのレジストセンサ12の検知点に対する主走査方向の位置ズレを検知することができる。
これらの色ずれ補正用のレジストマークCRをレジストセンサ12により検知し、各色のレジストマークCRの画像形成位置に対する色ずれ量を算出し、Y、M、C色の画像形成位置を補正する。この補正は、色ずれ補正モード実行後の画像形成系で次の用紙Pに色画像を形成するための画像データDy,Dm,Dc,Dkを補正して、この色ずれ補正を基づく色画像を精度良く重ね合わせるためである。
図10A〜Hは、レジストセンサ12A等による画像検知信号S21の二値化例を示す図である。
この例でCPU57は、中間転写ベルト6に形成されたレジストマークCRを検知する際に、感光体ドラム1Y,1M,1C,1KへのレジストマークCRの書込み開始を許可する書込み開始信号(以下VTOP信号という)を基準にして、中間転写ベルト6上のレジストマークCRの前端エッジ検知時刻と後端エッジ検知時刻とを検知し、レジストマークCRの前端エッジ検知時刻と後端エッジ検知時刻とに基づいて色ずれ補正データDεを演算する。
図10Aに示すレジストセンサ12Aは、中間転写ベルト6上のレジストマークCRの、図中、直線部(i)及び傾斜部(ii)のエッジを検知して画像検知信号S21を出力する。この例で、「フ」字状のレジストマークCRの成す角度θは45°である。中間転写ベルト6は、一定線速で副走査方向に移動する。レジストセンサ12Aでは、図示しない発光素子からレジストマークCRへ光が照射され、その反射光を受光素子で検知するようになされる。
図10Bに示す画像検知信号S21はレジストセンサ12Aから得られ、この画像検知信号S21において、L1はベルト(面)検知レベルである。Lthは、画像検知信号S21を二値化するための閾値であり、L2はレジストマークCRに係るマーク検知レベルである。a点は、レジストマーク直線部(i)の前端エッジがレジストセンサ12により検知され、その画像検知信号S21が閾値Lthをクロスした点であり、前端エッジ検知時刻taを与える。この前端エッジ検知時刻taに、図10Dに示す1個目の通過タイミングパルス信号Spが立ち上がる。
b点は、レジストマーク直線部(i)の後端エッジが同様に検知され、その画像検知信号S21が閾値Lthをクロスした点であり、後端エッジ検知時刻tbを与える。この後端エッジ検知時刻tbには、図10Dに示した通過タイミングパルス信号Spが立ち下がる。
同様にして、c点は、レジストマーク傾斜部(ii)の前端エッジがレジストセンサ12により検知され、その画像検知信号S21が閾値Lthをクロスした点であり、前端エッジ検知時刻tcを与える。この前端エッジ検知時刻tcには、図10Dに示す2個目の通過タイミングパルス信号Spが立ち上がる。
d点は、レジストマーク傾斜部(ii)の後端エッジが同様に検知され、その画像検知信号S21が閾値Lthをクロスした点であり、後端エッジ検知時刻tdを与える。この後端エッジ検知時刻tdには、図10Dに示した通過タイミングパルス信号Spが立ち下がる。この二値化後の通過タイミングパルス信号Spは、画像検知データDp1等となる。画像検知データDp1はBK色のレジストマークCRの書込み位置に対するY,M,C色の書き込み位置のズレ量算出に使用される。
レジストマーク直線部(i)の副走査方向のマーク幅は、中間転写ベルト6が一定線速で副走査方向に移動する場合、図10Fに示す経過時間T2と、図10Eに示す経過時間T1とに基づいて得られる。経過時間T1は、図10Cに示す時刻t0で書込み開始信号(VTOP信号)が立ち上がって、図示しないカウンタが起動され、その後、基準クロック信号のパルス数がカウントされ、前端エッジ検知時刻taになったとき、そのカウンタから出力される出力値(経過時間情報D[T1])によって得られる。
VTOP信号は、感光体ドラム1Y,1M,1C,1KにレジストマークCRの書込みを許可する信号(画像先端信号)である。同様にして、経過時間T2は、カウンタが更に基準クロック信号のパルス数をカウントし、後端エッジ検知時刻tbになったとき、そのカウンタから出力される出力値(経過時間情報D[T2])によって得られる。これらの経過時間情報D[T1]、D[T2]は、不揮発メモリ14に格納される。
色ずれ算出時には、不揮発メモリ14から経過時間情報D[T1]、D[T2]が読み出される。制御部15では、レジストマーク直線部(i)の副走査方向のマーク幅を経過時間情報D[T1]、D[T2]に基づいて(T2−T1)により演算するようになされる。
また、レジストマーク傾斜部(ii)の副走査方向のマーク幅は、同様にして、図10Hに示す経過時間T4と、図10Gに示す経過時間T3とに基づいて与えられる。経過時間T3は、図10Cに示した時刻t0でVTOP信号が立ち上がって、カウンタが起動され、その後、基準クロック信号のパルス数がカウントされ、前端エッジ検知時刻tcになったとき、そのカウンタから出力される出力値(経過時間情報D[T3])によって得られる。
同様にして、経過時間T4は、カウンタが更に基準クロック信号のパルス数をカウントし、後端エッジ検知時刻tbになったとき、そのカウンタから出力される出力値(経過時間情報D[T4])によって得られる。これらの経過時間情報D[T3]、D[T4]は、不揮発メモリ14に格納される。
色ずれ算出時には、不揮発メモリ14から経過時間情報D[T3]、D[T4]が読み出される。制御部15では、レジストマーク傾斜部(ii)の副走査方向のマーク幅を経過時間情報D[T3]、D[T4]に基づいて√2・(T4−T3)/2により演算するようになされる。これらの演算後に得られる情報は、色ずれ補正データとなる。なお、朝一補正モード実行時、これらのレジストマークCRが中間転写ベルト6の両側に形成され、これらを2つのレジストセンサ12A,12Bにより検知するようになされる。
続いて、カラー複写機100の動作例について説明する。図11及び図12は、第1の実施例としてのカラー複写機100の朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その1、2)を示すフローチャートである。図13はその通常動作モード時の動作例を示すフローチャートである。
この実施例のカラー複写機100は、少なくとも、画像形成部80の電源や、画像形成部80以外の電源等を制御する電源制御部85を備えている。この例で、電源スイッチ83がオンされると、電源制御部85に接続された制御部15は、電源オン情報、第1及び第2の経過時間情報、及び、定着温度情報に基づいて朝一補正モードを設定する。朝一番の各種プロセス補正の内、色ずれ補正(カラーレジスト補正)処理の優先度を最も低く設定し、これらの補正シーケンス中で最後に色ずれ補正処理を実施する。しかも、色ずれ補正処理ではリアルタイム補正モードを実行する。制御部15は、用紙単位に色ずれ補正処理を実行する。
これらを朝一補正モードを含む色ずれ補正条件にして、図11に示すフローチャートのステップA1で電源制御部85は電源オンを検出する。例えば、図2に示した電源投入検出部82は、電源スイッチ83のオン操作を検出して、制御部15に電源投入信号S82(電源オン情報)を出力する。
次に、ステップA2で制御部15は前回の電源オフ時から当該電源オン時に至る経過時間が所定値を越えたか否かを判別する。このとき、制御部15は、前回の電源オフ時に起動されたタイマーの現在の出力値から当該電源オン時に至る第1の経過時間情報(電源オフ時から電源オン時に至る経過時間)を得る。制御部15は、第1の経過時間情報と予め設定された経過時間判定値(所定値)とを比較する。電源オン時に至る経過時間が所定値以下である場合は、ステップA3に移行する。
ステップA3では、前回、待機モードに移行した時から当該電源オン時に至る第2の経過時間情報が所定値を越えたか否かを判別する。このとき、制御部15は、前回の待機モード移行時に起動されたタイマーの現在の出力値から第2の経過時間情報(電源オン時に至る経過時間)を得る。制御部15は、第2の経過時間情報と予め設定された経過時間判定値(所定値)とを比較する。電源オン時に至る経過時間が所定値以下である場合は、ステップA17に移行する。
上述のステップA2で第1の経過時間情報が所定値を越えた場合は、ステップA4に移行する。ステップA4で制御部15は、定着装置17における定着温度が動作可能な定着温度に到達しているか否かを判別する。例えば、制御部15では、温度センサ27から定着温度信号S27を入力する。制御部15は、予め設定されている定着温度目標値と、定着温度信号S27に基づく定着装置17における温度測定値とを比較して定着装置17が動作可能な定着温度に到達しているか否かを判別する。定着装置17が動作可能な定着温度に到達している場合(OK)は、ステップA12に移行する。
定着装置17が動作可能な定着温度に到達していない場合(NG)は、ステップA5に移行して制御部15は朝一補正モードを設定する。例えば、制御部15は、電源投入検出部82から出力される電源投入信号S82及び、温度センサ27から出力される定着温度信号S27、第1及び第2の経過時間情報に基づいて朝一補正モード(プロセス補正モード)を設定し、色ずれ補正処理を実行する優先度を最も低く設定する。この優先順位を最下位に設定するのは、色ずれ補正処理を最後に実施するためである。
そして、ステップA6に移行して制御部15は、ウォームアップ及びプロセス補正処理を実行する。例えば、制御部15は定着装置17に所定の電圧を印加して定着温度を上昇するように制御する。その後、ステップA7で制御部15は、ウォームアップ及びプロセス補正処理を完了か否かを判別する。このとき、制御部15は温度センサ27からの温度検出信号S27を入力して、温度制御データと制御温度値とを比較して定着温度に到達したか否かを識別する。制御部15は、各種プロセス補正処理の内、色ずれ補正処理以外の補正処理が完了した時点で、画像形成ジョブを受け付るようになされる。
そして、図12に示すフローチャートのステップA8で制御部15は、画像形成ジョブの要求有無に応じて制御を分岐する。画像形成ジョブの要求が有る場合は、ステップA9及びA10に移行して画像形成部80では並列処理を実行する。ステップA9で画像形成部80はリアルタイム補正モードを実行する。リアルタイム補正モードでは、幅W2l、W2rの非画像領域にレジストマークCRを書き込むように画像処理部70を制御する。
このとき、制御部15は、画像形成部80に画像処理制御信号S4及び書込制御信号S5を出力し、画像形成制御を実行する。画像処理回路71は、画像処理制御信号S4に基づいて色ずれ補正用の画像データDy’をY−信号処理部72Yに出力する。同様にして、画像処理回路71は、色ずれ補正用の画像データDm’をM−信号処理部72Mに出力し、色ずれ補正用の画像データDc’をC−信号処理部72Cに出力し、色ずれ補正用の画像データDk’をK−信号処理部72Kに各々出力する。
これに並行してステップA10で画像形成部80は画像形成ジョブを実行する。このとき、幅W1の画像領域に画像を書き込むように画像処理部70を制御する。制御部15は、画像形成部80に画像処理制御信号S4及び書込制御信号S5を出力し、画像形成制御を実行する。画像処理回路71は、画像処理制御信号S4に基づいてR,G,B信号を色変換して画像データDyをY−信号処理部72Yに出力する。同様にして、画像処理回路71は、画像データDmをM−信号処理部72Mに出力し、画像データDcをC−信号処理部72Cに出力し、画像データDkをK−信号処理部72Kに出力する。
Y−信号処理部72Yは、画像データDy及び画像データDy’を書込制御信号S5に基づいて合成し、この画像データDy及び画像データDy’を書込みユニット3Yに出力する。書込みユニット3YはY色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下Y−INDEX信号という)を出力するようになされる。他のM−信号処理部72M、C−信号処理部72C、K−信号処理部72Kについても、同様に動作するが、その説明を省略する。
この例で、ステップA9及びA10でリアルタイム補正モード及び画像形成ジョブを同時に実行することで、書込みデータWy=画像データDy+画像データDy’が書込みユニット3Yに出力される。つまり、幅W1の画像領域に書き込む通常の画像形成用の画像データDyと、その両側端部の幅W2l及びW2rの非画像領域に書き込む色ずれ補正用の画像データDy’とがY−信号処理部72Yでシリアルに合成されて書込みユニット3Yに出力される。他の書込みユニット3M、3C,3Kについても、同様に動作するが、その説明は省略する。
なお、リアルタイム補正モード及び画像形成ジョブは、同時に終了することがあれば、リアルタイム補正モードにおける色ずれ補正処理が早く終了する場合も、また、画像形成ジョブが色ずれ補正処理が早く終了する場合もある。
そして、ステップA11で制御部15は画像形成ジョブの終了を判別する。例えば、画像データに記述されるエンドオブフラグ(EOF)を検出して最終ページを認識する。最終ページが検出された場合は、ステップA13に移行する。最終ページが検出されない場合は、ステップA10に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。
上述のステップA8で画像形成ジョブの要求が無い場合は、プロセス補正の最後に、ステップA12に移行して、単独で色ずれ補正処理を実行する。このとき、画像処理回路71は書込みデータWy=画像データDy’を書込みユニット3Yに出力する。他の書込みユニット3M,3C,3Kには各々書込みデータWm=画像データDm’、Wc=画像データDc’、Wk=画像データDk’が出力される。
書込みユニット3Y,3M,3C,3Kでは、制御部15によって色ずれ補正用のレジストマークCRを感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを介して中間転写ベルト6に形成するように制御される。この例で制御部15は、中間転写ベルト6に形成されたレジストマークCRを検知する際に、感光体ドラム1Y,1M,1C,1KへのレジストマークCRの書込み開始を許可する書込み開始信号(以下VTOP信号という)を基準にして、中間転写ベルト6上のレジストマークCRを検知して色ずれ補正データ(カラーレジスト調整値)Dεを演算するようになされる。その後、ステップA13に移行する。
ステップA13では、朝一補正モード又は通常の色ずれ補正処理に応じてメモリ制御を分岐する。朝一補正モードでカラーレジスト調整値を取得した場合は、ステップA14に移行してカラーレジスト調整値を不揮発メモリ14に記憶する。例えば、朝一補正モード実行時のカラーレジスト調整値はメモリ#2に格納される。メモリ#2には、工場出荷時のデフォルト調整値を記憶するようになされる。通常動作モード実行時に使用するカラーレジスト調整値はメモリ#1に格納される。その後、ステップA16に移行する。
上述の通常の色ずれ補正処理でカラーレジスト調整値を取得した場合は、ステップA15に移行してカラーレジスト調整値をメモリ#1に格納する。その後、ステップA16に移行して通常動作モードを実行する。これにより、最後に実施された色ずれ補正処理が完了した時点で複写/プリント(画像形成)ジョブの受け付け、その印刷(作像)動作を開始することができる。
例えば、図13のサブルーチンをコールしてそのステップB1で制御部15は、通常動作モードにおいて、画像形成ジョブの要求を待機する。画像形成ジョブの要求が無い場合は、例えば、ステップB2に移行して定期的に色ずれ補正処理の時期に到来したか否かを監視する。色ずれ補正処理の時期に到来していない場合は、ステップB1に戻って待機処理を継続する。このとき、制御部15は、待機モードを実行する。画像形成ジョブの要求が有った場合は、ステップB3に移行して画像形成ジョブを実行する。例えば、制御部15は、画像形成部80に画像処理制御信号S4及び書込制御信号S5を出力し、画像形成制御を実行する(ステップA11参照)。
そして、ステップB4で制御部15は、当該画像形成ジョブに係る印刷ページが最終ページか否かを判別する。制御部15は、画像データに記述されるエンドオブフラグ(EOF)を検出して最終ページを認識する。最終ページが検出された場合は、ステップA16にリターンする。最終ページが検出されない場合は、ステップB3に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。上述の画像形成ジョブの実行と並行して、ステップB5でも色ずれ補正処理の時期に到来したか否かを監視する。そして、画像形成ジョブを実行中に、色ずれ補正処理の時期に到来した場合は、ステップB6でリアルタイム補正処理を実行する(ステップA9参照)。その後、ステップA16にリターンする。
また、上述のステップB2で色ずれ補正処理の時期に到来した場合は、ステップB7に移行して単独の色ずれ補正処理を実行する(ステップA12参照)。その後、ステップA16にリターンする。その後、ステップA17に移行して終了判断をする。例えば、制御部15は、電源オフ情報を検出してスリーピングモードに移行する。電源スイッチ83をオフすると、電源オフ情報が電源制御部85から制御部15へ出力され、電源源投入モードが解除され、スリーピングモードに移行される。スリーピングモードでは、例えば、画像形成部80への電源供給が断たれ、時計機能、CPU機能及びモニタ表示機能、通信機能(FAX)等の他の負荷回路90には、最低動作に必要な電源が供給される。
電源オフ情報が検出されない場合は、ステップA18で制御部15は画像形成部80を待機モードに設定してステップA13に戻る。待機モードでは、例えば、省エネ制御信号S80が電源制御部85から画像形成部80へ出力される。画像形成部80では、省エネ制御信号S80に基づいて、定着装置17の定着温度を低減し、消費電力を下げるような制御がなされる。
ステップA13では、図13に示したサブルーチンで取得したカラーレジスト調整値の格納先に応じて制御を分岐する。この例では、朝一補正モード以外の通常の色ずれ補正処理を実行してカラーレジスト調整値を得ているのでステップA15に移行してカラーレジスト調整値をメモリ#1に格納する。その後、ステップA16に移行して通常動作モードを実行する。これにより、電源オンと共に実行する朝一補正モードを含む色ずれ補正処理を実現することができる。
このように、第1の実施例としてのカラー複写機100によれば、画像形成部80における色ずれ補正処理及び、当該色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理を実行する場合であって、電源投入検出部82は電源スイッチ83の「オン」を検出する。温度センサ27は定着装置17における定着温度を検出して定着温度信号S27を制御部15に出力する。
これを前提にして、制御部15は、電源投入検出部82から出力される電源投入信号S82、温度センサ27から出力される定着温度信号S27、第1及び第2の経過時間情報に基づいて朝一補正モードを設定すると共に、色ずれ補正処理を実行する優先度を最も低く設定するようになされる。
従って、画像形成部80の色ずれ補正処理以外のウォームアップ+プロセス補正処理が完了した、一番最後に色ずれ補正処理を実行できるようになる。しかも、画像形成ジョブに並行してリアルタイム補正モードを同時に実行できるようになるので、ユーザの待ち時間を短縮することができる。
上述の実施例では、電源投入時、電源投入信号S82、定着温度信号S27、第1及び第2の経過時間情報に基づいて朝一補正モードを設定する場合について説明したが、これに限られることはなく、第1及び第2の経過時間情報を制御対象から取り除いてもよい。第1の経過時間情報を制御対象から取り除くと、前回の電源をオフした時点からの経過時間を計測する手段を省略することができる。また、第2の経過時間情報を制御対象から取り除くと、待機モード移行時から現在の電源オンに至る経過時間を計測する手段を省略することができる。制御部15内に実装されるCPUの負担を大幅に軽減できるようになる。
定着ローラ表面温度のモニタに基づいてプロセス補正モードを設定する場合においては、例えば、電源オフ時に、前回の電源をオフした時から今回電源をオンするに至る経過時間と、制御目標時間とを比較し、経過時間が制御目標時間以上であり、かつ、定着温度が所定の温度以下となっている場合に朝一補正モードを設定するようにしてもよい。
図14及び図15は、第2の実施例に係る複写機200の朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その1、2)を示すフローチャートである。
この例で複写機200は、第1の実施例と同様にして、電源制御部85を備え、図14に示すフローチャートのステップC1〜C4を経てステップC5で朝一補正モードが設定されると、この朝一補正モードに基づいて画像形成部80の色ずれ補正処理以外のプロセス補正モードが実行され、この補正処理がステップC7で完了した後、ステップC8でモノクロの画像形成ジョブのみを受け付け、その後、ステップC10でモノクロの画像形成ジョブに係る印刷動作を開始するようになされる。
なお、複写機200は、第1の実施例に示した複写機100と同様の構成を採るため、その説明を省略する。図11及び図12に示した第1の実施例に係るフローチャートのステップA1〜A18と、図14及び図15に示す第2の実施例に係るフローチャートのステップC1〜C18と比較すると、ステップC10でモノクロの画像形成ジョブに係る印刷動作を開始する点で異なっている。他の処理内容は第1の実施例と同じ処理内容となるのでその説明を省略する。ステップC1〜C18の処理内容は、図11及び図12に示したステップA1〜A18を読み替えて適用される。
このように、第2の実施例としてのカラー複写機200の色ずれ補正例によれば、朝一補正モード時のカラーレジスト補正以外の補正が完了した時点で、モノクロの複写又はプリントジョブ(モノクロFAX出力ジョブ)のみを受け付け、その後、印刷動作を開始するようになされる。従って、モノクロの画像形成ジョブのみが実行されることで、カラー画像形成ジョブを受け付けた場合に比べて、待ち時間の短縮時に発生するカラー画像劣化を回避できるようになる。
図16は、第3の実施例としてのカラー複写機300の構成例を示すブロック図である。この実施例で複写機300は、第1及び第2の実施例と同様にして、電源制御部85を備え、更に、選択手段を備え、ユーザが電源スイッチ83をオンしたとき、”待ち時間”又は”画質”のどちらを優先するかを選択できるようにしたものである。
図16に示すカラー用の複写機300は画像形成装置の一例を構成するものであり、複写機300は、クイックプリントボタン(以下でQPボタン61という)、カラーレジスト調整データ用のメモリ401(通常)、カラーレジスト調整データ用のメモリ402(デフォルト)、コピー/プリント動作開始判断用の制御部501、作像シーケンス用の制御部502、カラーレジスト調整用の制御部503、出力画像用のメモリ701、カラーレジストマーク用のメモリ702及び合成画像メモリ703を備えて構成される。
QPボタン61は選択手段の一例を構成し、図1に示した画像形成部80の色ずれ補正処理以外の朝一補正モード時の補正処理が完了した後に受け付けられる画像形成ジョブを実行する早期画像形成モード(クイックプリントモード:以下でQPモードという)を選択するものである。QPモードでは、”待ち時間”を短縮することで、初期の画像が劣化しても許可され、このような画像形成ジョブの受付けが許可される場合である。QPボタン61は図3に示した操作部16に設けられる。
この例で、ユーザがQPボタン61を押下すると、QPモードが選択され、QPモードが設定される。このQPモードが設定されると、操作データD16’が制御部501に出力される。この操作はユーザによってなされる。制御部501は、操作データD16’に基づいて色ずれ補正処理以外の暖機及びプロセス補正が完了した時点で、画像形成ジョブを受け付け、不揮発メモリ14から読み出した前日のカラーレジスト調整用のデータ又はそのデフォルト値に基づいて印刷動作を開始できるようになる。
この例で、QPモードが選択されない場合であって、色ずれ補正処理を含む全ての朝一補正モード時の補正処理が完了した後に、画像形成ジョブを受け付け、その後、当該画像形成ジョブに係る印刷動作を開始するようになされる。もちろん、これに限られることはなく、QPモードが選択されない場合であって、色ずれ補正処理を含む全ての朝一補正モード時の補正処理が完了した後に、第2の実施例のように、モノクロの画像形成ジョブのみを受け付け、その後、当該画像形成ジョブに係る印刷動作を開始するようにしてもよい。
制御部501〜503は、図3に示した制御部15の一例を構成するものである。制御部501は、制御シーケンスプログラムによって、コピー又はプリント動作開始を判断し、制御部502は作像シーケンスプログラムによって、画像形成部80を制御する。制御部503は、色ずれ補正シーケンスプログラムによって、カラーレジスト調整処理を実行する(第1の実施例参照)。
メモリ401及び402は、例えば、図3に示した不揮発メモリ14を構成するメモリであり、図3に示した画像処理部70に実装されるメモリである。メモリ401は、通常動作モード時の画像形成出力用の画像データDy,Dm,Dc及びDkを記憶する。メモリ402は、カラーレジストマーク用の画像データDy’,Dm’,Dc’及びDk’を各々記憶する。
合成画像メモリは、Y−信号処理部72Y、M−信号処理部72M、C−信号処理部72C及びK−信号処理部72Kの各々に実装されるメモリである。例えば、Y−信号処理部72Yでは、リアルタイム補正モード実行時、画像処理制御信号S4に基づいて色ずれ補正用の画像データDy’と画像データDyとを合成する。他の機能については図3を参照されたい。
色ずれ補正処理が完了する前にカラーコピージョブをスタートさせた場合に、前日に取得したカラーレジスト調整用のデータを利用するため、カラーレジスト調整精度が落ちる場合が予想される。そこで、電源オン時の初期の複写開始時間を短くできる代償としてQPボタン61を備え、多少の画像劣化を許可を得るようになされる。
続いて、カラー複写機300の動作例について説明する。図17及び図18は、第3の実施例としてのカラー複写機300の朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その1、2)を示すフローチャートである。
この実施例のカラー複写機300は、少なくとも、色ずれ補正処理が完了する前にカラーコピージョブをスタートさせた場合に、前日に取得したカラーレジスト調整用のデータを利用するため、カラーレジスト調整精度が落ちる場合が予想される。そこで、電源オン時の初期の複写開始時間を短くできる代償としてQPボタン61を備え、多少の画像劣化を許可する旨を得るようになされる。
これらを朝一補正モードを含む色ずれ補正条件にして、図17に示すフローチャートのステップE1で電源制御部85は電源オンを検出する。次に、ステップE2で制御部15は前回の電源オフ時から当該電源オン時に至る経過時間が所定値を越えたか否かを判別する。このとき、制御部15は、前回の電源オフ時に起動されたタイマーの現在の出力値から当該電源オン時に至る第1の経過時間情報(電源オフ時から電源オン時に至る経過時間)を得る。制御部15は、第1の経過時間情報と予め設定された経過時間判定値(所定値)とを比較する。電源オン時に至る経過時間が所定値以下である場合は、ステップA3に移行する。
ステップE3では、前回、待機モードに移行した時から当該電源オン時に至る第2の経過時間情報が所定値を越えたか否かを判別する。このとき、制御部15は、前回の待機モード移行時に起動されたタイマーの現在の出力値から第2の経過時間情報(電源オン時に至る経過時間)を得る。制御部15は、第2の経過時間情報と予め設定された経過時間判定値(所定値)とを比較する。電源オン時に至る経過時間が所定値以下である場合は、ステップE22に移行する。
上述のステップE2で第1の経過時間情報が所定値を越えた場合は、ステップE4に移行する。ステップE4で温度センサ27は定着温度を検出し、その後、ステップE5で制御部15は朝一補正モードを設定する。次に、ステップE6で制御部15は、ウォームアップ及びプロセス補正処理を実行する。ステップE7で制御部15は、ウォームアップ及びプロセス補正処理を終了判別する。ウォームアップ及びプロセス補正処理が終了した場合は、ステップE8で制御部15は、モノクロの画像形成ジョブの要求有無に応じて制御を分岐する。これまでは、第2の実施例と同様である。
第2の実施例と異なるのは、”モノクロの画像形成ジョブの要求有り”の場合に、図18に示すステップE9に移行してQPボタン61の押下有無に基づいて制御を分岐する。QPボタンがオンされた場合は、ステップE10及びE11に移行して画像形成部80では並列処理を実行する。ステップE10で画像形成部80はリアルタイム補正モードを実行する(図12のステップA9を参照)。
これに並行してステップE11で画像形成部80は、第2の実施例と同様にしてモノクロの画像形成ジョブを実行する。この例でも、ステップE10及びE11でリアルタイム補正モード及び画像形成ジョブを同時に実行する(図12のステップA9及びA10を参照)。そして、ステップE12で制御部15は画像形成ジョブの終了を判別する。最終ページが検出されない場合は、ステップE11に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。最終ページが検出された場合は、ステップE13に移行する。
ステップE13では、朝一補正モード又は通常の色ずれ補正処理に応じてメモリ制御を分岐する。朝一補正モードでカラーレジスト調整値を取得した場合は、ステップE14に移行してカラーレジスト調整値をメモリ401に記憶する。ここでも、第1の実施例と同様にして、朝一補正モード実行時のカラーレジスト調整値はメモリ#1に格納される。メモリ#2には、工場出荷時のデフォルト調整値を記憶するようになされる。通常動作モード実行時に使用するカラーレジスト調整値も、メモリ#1に格納される。その後、ステップE21に移行する。
上述のステップE9で所定時間を経過しても、QPボタン61が押下されない場合は、プロセス補正処理の最後の順位となる、ステップE16に移行して、単独で色ずれ補正処理を実行する(図12のステップA12を参照)。その後、ステップE17に移行して、色ずれ補正処理の終了を判別する。色ずれ補正処理の終了により、ステップE18に移行して、カラーレジスト調整値をメモリ#1に格納する。
その後、ステップE19に移行してモノクロの画像形成ジョブを実行する(図12のステップA10参照)。そして、ステップE20で制御部15は画像形成ジョブの終了を判別する。最終ページが検出されない場合は、ステップE19に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。最終ページが検出された場合は、ステップE21に移行する。ステップE21では、図13に示したサブルーチンで通常動作モードについて、画像形成ジョブの要求を待ってカラー又はモノクロの複写/プリント処理を実行する。
その後、ステップE22に移行して終了判断をする。例えば、制御部15は、電源オフ情報を検出してスリーピングモードに移行する。電源スイッチ83をオフすると、電源オフ情報が電源制御部85から制御部15へ出力され、通常動作モードが解除され、スリーピングモードに移行される。スリーピングモードでは、例えば、画像形成部80の定着装置17へ電源供給が断たれ、時計機能、CPU機能及びモニタ表示機能、通信機能(FAX)等の他の負荷回路90には、最低動作に必要な電源が供給される。
電源オフ情報が検出されない場合は、ステップE23で制御部1−5は画像形成部80を待機モードに設定してステップE13に戻る。待機モードでは、メモリ制御に必要なメモリ書き換え電力は確保されると共に、省エネ制御信号S80が電源制御部85から画像形成部80へ出力される。画像形成部80では、省エネ制御信号S80に基づいて、定着装置17の定着温度を低減し、消費電力を下げるような制御がなされる。
上述のステップE13では、待機モードを設定した制御部15では、朝一補正モード又は通常の色ずれ補正処理に応じてメモリ制御を分岐する。朝一補正モードでカラーレジスト調整値を取得した場合は、ステップE15に移行してカラーレジスト調整値をメモリ401に記憶する。ここでも、第1の実施例と同様にして、通常動作モード時のカラーレジスト調整値がメモリ#1に格納される。その後、ステップE21に移行してサブルーチンにおいて、画像形成ジョブ待ちに移行する。これにより、電源オンと共に実行する朝一補正モードにおいて、QPモードを含む色ずれ補正処理を実現することができる。
このように、第3の実施例に係るカラー複写機300によれば、QPボタン61を有し、ユーザによりQPモードが設定された場合のみカラーレジスト補正以外のウォームアップ+プロセス補正処理が完了した時点で、メモリ401又は402に記憶されているカラーレジスト調整データに基づいてモノクロの複写/プリントジョブの受付および印刷動作を開始するようになる。
従って、ユーザがモノクロの画像形成ジョブを要求した場合であっても、PQPモードを選択しなければ、朝一補正モードが完了した後に、モノクロの画像形成ジョブの印刷動作を開始できるようになる。当該朝一補正モードにより色すれ補正処理した後の画像形成系により高品質のモノクロ画像をプリントアウトできるようになる。
この発明は、感光体ドラム及び中間転写ベルトを有し、かつ、プロセス補正モード及びリアルタイム補正モードを有するタンデム型のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等に適用して好適である。
本発明の実施形態としてのカラー複写機100の構成例を示す概念図である。 カラー複写機100の電源供給例を示すブロック図である。 カラー複写機100の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、感光体ドラム1Y等の構成例を示す側面図及び正面図である。 2つのレジストセンサ12A,12BによるレジストマークCRの検知例を示す斜視図である。 中間転写ベルト6における用紙Pの給紙例を示す平面図である。 Y色用の書込みユニット3Y及びそのスキュー調整部9Yの構成例を示す概念図である。 カラー複写機100の制御系の構成例を補足するブロック図である。 色ずれ補正用のレジストマークCRとレジストセンサ12との関係例を示す図である。 (A)〜(H)は、レジストセンサ12A等による画像検知信号S21の二値化例を示す図である。 第1の実施例としてのカラー複写機100の朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その1)を示すフローチャートである。 その朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その2)を示すフローチャートである。 その通常動作モード時の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施例に係る複写機200の朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その1)を示すフローチャートである。 その朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その2)を示すフローチャートである。 第3の実施例としてのカラー複写機300の構成例を示すブロック図である。 第3の実施例としての朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その1)を示すフローチャートである。 その朝一補正モードを含む色ずれ補正例(その2)を示すフローチャートである。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム(像担持体)
3Y,3M,3C,3K 書込みユニット
4Y,4M,4C,4K 現像ユニット
5Y,5M,5C,5K 補正部
6 中間転写ベルト(画像転写系I)
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット(画像形成手段)
12,12A,12B レジストセンサ
14 不揮発メモリ(記憶手段)
15 制御部(制御手段)
16 操作部
18 表示部
27 温度センサ(第2の検出手段)
80 画像形成部
82 電源投入検出部(第1の検出手段)
83 電源スイッチ
84 電源供給リレー
85 電源制御部
90 負荷回路
100,200,300 カラー複写機
101 複写機本体
102 画像読取装置
201 自動原稿給紙装置
202 原稿画像走査露光装置

Claims (11)

  1. 少なくとも、画像形成系における色ずれ補正処理及び、当該色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理を実行する画像形成装置であって、
    電源投入時の前記画像形成系における定着装置の温度が所定値以下である場合に、当該定着温度を所定値に上昇させ、かつ、前記プロセス補正処理が可能となる状態に当該装置を立ち上げる動作をプロセス補正モードとしたとき、
    当該装置の電源投入の有無を検出する第1の検出手段と、
    前記定着装置における定着温度を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段から出力される電源投入情報及び第2の検出手段から出力される定着温度情報に基づいてプロセス補正モードを設定すると共に、前記色ずれ補正処理を実行する優先度を当該色ずれ補正処理以外のプロセス補正処理に比べて低く設定する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成系における消費電力を抑えて画像形成ジョブを待機する動作を待機モードとしたとき、
    前記制御手段は、
    前回の電源オフ時から当該電源オン時に至る経過時間又は/及び前記待機モードに移行した時から当該電源オン時に至る経過時間を設定判別条件に含めて、前記プロセス補正モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記プロセス補正モードに基づいて前記画像形成系の色ずれ補正処理以外の補正処理を実行した後、画像形成ジョブを受け付けることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成ジョブに係る印刷動作と並行して色ずれ補正処理を実行する動作をリアルタイム補正モードとしたとき、
    前記制御手段は、
    前記プロセス補正モード実行後に受け付けられた前記画像形成ジョブに並行して前記リアルタイム補正モードを実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成ジョブと並行して前記リアルタイム補正モードにより取得した前記プロセス補正モード実行時の調整値を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶手段に、
    前日のプロセス補正モード実行時に取得した色ずれ補正処理に使用する調整値又は製造調整工程で取得したデフォルト調整値を記憶することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記プロセス補正モードに基づいて前記画像形成系の色ずれ補正処理以外の補正処理が完了した後、モノクロの画像形成ジョブのみを受け付け、その後、当該画像形成ジョブに係る印刷動作を開始することを特徴とする請求項1乃至6に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成ジョブを実行する早期画像形成モードを選択する選択手段を備え、 前記画像形成ジョブは、画像形成系の色ずれ補正処理以外の補正処理が完了した後に受け付けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記早期画像形成モードが選択されない場合であって、色ずれ補正処理を含む全ての補正処理が完了した後に、画像形成ジョブを受け付け、その後、当該画像形成ジョブに係る印刷動作を開始することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記早期画像形成モードが選択されない場合であって、色ずれ補正処理を含む全ての補正処理が完了した後に、モノクロの画像形成ジョブのみを受け付け、その後、当該画像形成ジョブに係る印刷動作を開始することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成系には、
    転写紙に転写するための画像が形成される画像領域と当該画像領域以外であって色ずれ補正用の印画像が形成される非画像領域とが主走査方向に並設され、かつ、前記主走査方向の露光可能幅が前記転写紙の最大幅よりも大きく設定された像担持体を備えられることを特徴とする請求項1乃至10に記載の画像形成装置。
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