JP5082875B2 - カラー画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

この発明は、感光体ドラム及び中間転写ベルトを有して色ズレ補正モードを実行するタンデム方式のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等に適用して好適なカラー画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
近年、タンデム方式のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等が使用される場合が多くなってきた。この種のカラー画像形成装置によれば、カラー画像の印字品質(色再現性)を最適に維持するために、原稿画像のR色、G色、B色を再現するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)色を中間転写ベルト上で重ね合わせるようになされる。Y、M、C及びBKの各色を再現性良く重ね合わせるには、画像形成ユニットにおいて、積極的に色ズレ補正することが必須となっている(以下色ズレ補正モードという)。
色ズレ補正モードに関しては、中間転写ベルトまたは搬送転写ベルト上に形成された位置検知用の色ズレ検知マーク(以下レジストマークという)を反射型センサなどの色ズレ検知用の検知部(以下レジストセンサという)により検知し、基準色のレジストマークに対する他の色のレジストマークの色ズレ量を算出し、この色ズレ量を無くすようにY、M、C色の各画像形成ユニットにフィードバックし、レーザの書込みタイミングを補正することで、良質な色画像を得るようになされる。
この種の色ズレ補正モードを備えた装置に関連して、特許文献1には画像形成装置が開示されている。この画像形成装置によれば、カラーレジスト補正タイミングに関して、補正部は、電源投入時点から計時される積算時間に応じ、補正処理開始間隔を徐々に延期するように補正処理開始タイミングを制御するようになされる。このように装置を構成すると、環境温度による色ズレについて画像形成中断時間を最小化できるというものである。
また、特許文献2には画像形成装置及びそのレジストレーション補正方法が開示されている。このレジストレーション補正方法によれば、レジストレーション実行履歴から、色ズレ補正モードの実行要否を順次判定するようになされる。このような方法を採ると、無駄な補正をしないで済むというものである。
更に、特許文献3に開示された画像形成装置によれば、カラーレジストレーションの補正タイミングを2通り持ち、露光部の温度とその他の機内温度の差から色ズレ補正モードを選択するようになされる。このように装置を構成すると、最適なタイミングで画像の位置ズレを補正できるというものである。
また、特許文献4に開示されたカラー画像形成装置によれば、記録紙間にレジストパターンマークを形成し、色ズレ補正処理をするようになされる。このように装置を構成すると、ダウンタイムを生じることなく色ズレ補正できるというものである。
特開平5−188697号公報 特開平8−305108号公報 特開平9−244332号公報 特開2004−198946号公報
ところで、従来例に係る画像形成装置によれば、次のような問題がある。
i.従来から、カラーレジスト補正処理の実行時期に関しては、定着温度の変化や、通紙枚数、前回補正からの経過時間等を考慮し、設計値として補正条件を決め、次の色ズレ補正処理の実行時期を決定するようになされる。このように、カラーレジスト補正処理を実行するか否かは、機内温上昇や通紙枚数等で決められる場合が多く、また、カラーレジスト補正処理の実行時期は固定値として設定される場合が多い。
しかし、全ての条件を考慮しても、画像のズレ量と経過時間等との完全な相関を取ることが困難となるという問題がある。この問題を解決するために、カラーレジスト補正処理の実行間隔を狭く設定して画像品質を向上させる方法が考えられるが、カラーレジスト補正処理のためのトナー量を多く消費したり、当該装置の生産性が低下するというおそれがある。また、カラーレジスト補正処理の実行間隔を長く設定して、カラーレジスト補正処理のためのトナー消費量の低減化を図り、当該装置の生産性を向上させる方法が考えられるが、画像品質が低下するというおそれがある。
ii.特許文献1によれば、カラーレジスト補正タイミングに関して、電源投入時点から計時される積算時間に応じ、補正処理開始間隔を徐々に延期するようになされるが、当該間隔を長く設定すると、画像品質の低下につながるおそれがある。
iii.特許文献2によれば、レジストレーション実行履歴から、色ズレ補正モードの実行要否を順次判定するようになされるが、色ズレ補正時期が到来していない場合であって、色ズレ補正モードの実行が必要であった場合に、その必要性を判断することが困難となっている。色ズレの発生原因は流動的で、前回の補正処理と今回の補正処理との間の過渡期において、全て前回の補正量で安定した画像が出力されるとは限らない。
iv.特許文献3によれば、露光部の温度とその他の機内温度の差から色ズレ補正モードを選択するようになされるが、温度センサの取付位置や、前回の補正処理終了時点からの時間経過における画像への影響を当該温度センサによって完全に把握することは大変困難である。
v.特許文献4によれば、記録紙間にレジストパターンマークを形成し、色ズレ補正処理をするようになされるが、色ズレデータのばらつきは避けられず、適切なカラーレジストスト補正処理(色ズレ補正モード)の実施時期の判断が難しい。
vi.因みに、図16に示すように中間転写ベルト6上の画像領域Ia外の両端に印画像を形成して、中間転写ベルト6上で画像を形成している最中に色ズレ補正モードを実行する方法が考えられている。この種の像外パターン検知例によれば、画像領域をカバーする感光体ドラムの幅W’と、その幅W’に等しい幅’の中間転写ベルトを装備する必要があり、画像形成装置の低廉化の妨げとなる。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、従来方式の色ズレ補正モードに比べて全体的に色ズレ補正時間を短縮できるようにすると共に、当該装置の生産性を向上できるようにしたカラー画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係るカラー画像形成装置は、無終端状の像担持体を有し、当該像担持体に画像情報に基づく画像を形成する画像形成部と、この画像形成部によって像担持体に形成される色ズレ補正用の印画像を検出して印画像情報を出力する検出部と、この検出部から出力された印画像情報に基づいて色ズレ補正制御を実行する制御部とを備え、入力画像情報に基づいて像担持体に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域を画像境域とし、入力画像情報に基づく像担持体への画像形成処理を中止して当該像担持体への色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、印画像を検出し、印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作を色ズレ補正モードとしたとき、制御部は、像担持体の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、印画像の検出結果から色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードにおいて、所定の回数分の印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して印画像の色ズレ量の動向を求め、求めた印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を計算し、その後、実行時期に色ズレ補正モードを実行することを特徴とするものである。
請求項1に係るカラー画像形成装置によれば、色ズレ補正時期が到来していない場合であっても、色ズレ補正モードを実行できるようになる。反対に、色ズレ補正時期が到来した場合であっても、補正判別モードの結果、”色ズレ補正モード実行必要無し”と判別された場合は、現時点での色ズレ補正モードを実行しないように画像形成部を制御できるようになる。
請求項に係るカラー画像形成装置は、請求項1に記載の補正判別モードにおいて、制御部は、印画像の検出結果データ平均処理の後に、色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に至る各監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量、スキューズレ量及び重み係数から構成されるn個の線形多重回帰式を決定し、監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量及びスキューズレ量を演算して色ズレ補正量を算出する線形補間処理して、印画像の色ズレ量の動向を求めることを特徴とするものである。
請求項に係るカラー画像形成装置は、請求項1において、像担持体の幅方向を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向を副走査方向としたとき、主走査方向の色ズレ量の解析を可能とする主走査専用の印画像、副走査方向の色ズレ量の解析を可能とする副走査専用の印画像、又は、主走査専用の印画像及び副走査専用の印画像を組み合わせた合成印画像が色ズレ補正用の印画像として選択可能となされ、画像形成部は、予め選択された色ズレ補正用の印画像を像担持体に形成することを特徴とするものである。
請求項に係るカラー画像形成装置は、請求項1において、検出部は複数の光学センサを有し、光学センサは、像担持体上の位置に所定の間隔を有して配置され、像担持体の画像境域に形成された印画像を検出することを特徴とするものである。
請求項に係るカラー画像形成装置は、請求項1において、画像形成部には、像担持体の主走査方向に沿ってライン状に配置された複数の光源を有して、当該像担持体に対して画像情報を1ライン単位に一括露光する書き込みユニットが備えられることを特徴とするものである。
請求項に係るカラー画像形成装置は、請求項1において、画像形成部には、像担持体の主走査方向に沿ってビーム光を偏光走査する光源を有して、当該像担持体に対して画像情報を1画素単位に露光する書き込みユニットが備えられることを特徴とするものである。
請求項に係るカラー画像形成装置は、無終端状の像担持体を有し、当該像担持体に画像情報に基づく画像を形成する画像形成部と、この画像形成部によって像担持体に形成される色ズレ補正用の印画像を検出して印画像情報を出力する検出部と、この検出部から出力された印画像情報に基づいて色ズレ補正制御を実行する制御部とを備え、入力画像情報に基づいて像担持体に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域を画像境域とし、入力画像情報に基づく像担持体への画像形成処理を中止して当該像担持体への色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、印画像を検出し、印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作を色ズレ補正モードとしたとき、制御部は、像担持体の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、印画像の検出結果から色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードにおいて、所定の回数分の印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して印画像の色ズレ量の動向を求め、求めた印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を算出し、算出された色ズレ補正モードの実行時期における色ズレ補正量を演算し、その後、色ズレ補正モードの実行時期が到来したとき、色ズレ補正量に基づいて色ズレ補正モードを実行することを特徴とするものである。
請求項に係るカラー画像形成装置は、請求項に記載の補正判別モードにおいて、制御部は、印画像の検出結果データ平均処理の後に、色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に至る各監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量、スキューズレ量及び重み係数から構成されるn個の線形多重回帰式を決定し、監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量及びスキューズレ量を演算して色ズレ補正量を予測する線形補間処理をして、印画像の色ズレ量の動向を求めることを特徴とするものである。
請求項に係る画像形成方法は、入力画像情報に基づいて無終端状の像担持体に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域を画像境域とし、入力画像情報に基づく像担持体への画像形成処理を中止して当該像担持体への色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、印画像を検出し、印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作を色ズレ補正モードとしたとき、像担持体の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、印画像の検出結果から色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードを実行するカラー画像形成装置の制御部が、所定の回数分の印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して印画像の色ズレ量の動向を求め、ここで求めた印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を予測した実行時期色ズレ補正モードを実行することを特徴とするものである。
請求項10に係る画像形成方法は、請求項に記載の補正判別モードにおいて、印画像の検出結果データ平均処理の後に、色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に至る各監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量、スキューズレ量及び重み係数から構成されるn個の線形多重回帰式を決定し、監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量及びスキューズレ量を演算して色ズレ補正量を予測する線形補間処理をして、印画像の色ズレ量の動向を求めることを特徴とするものである。
請求項11に係る画像形成方法は、入力画像情報に基づいて像担持体に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域を画像境域とし、入力画像情報に基づく像担持体への画像形成処理を中止して当該像担持体への色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、印画像を検出し、印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作を色ズレ補正モードとしたとき、像担持体の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、印画像の検出結果から色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードを実行するカラー画像形成装置の制御部が所定の回数分の印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して印画像の色ズレ量の動向を求め、ここで求めた印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を予測し、色ズレ補正モードの実行時期における色ズレ補正量を演、予測した色ズレ補正モードの実行時期が到来したとき、色ズレ補正量に基づいて色ズレ補正モードを実行することを特徴とするものである。
請求項12に係る画像形成方法は、請求項11に記載の補正判別モードにおいて、印画像の検出結果データ平均処理の後に、色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に至る各監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量、スキューズレ量及び重み係数から構成されるn個の線形多重回帰式を決定し、監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量及びスキューズレ量を演算して色ズレ補正量を予測する線形補間処理をして、印画像の色ズレ量の動向を求めることを特徴とするものである。
請求項1に係るカラー画像形成装置及び請求項に係る画像形成方法によれば、色ズレ補正用の印画像の検出によって出力される印画像情報に基づいて色ズレ補正制御を実行する制御部を備え、この制御部は、補正判別モードにおいて、所定の回数分の印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して印画像の色ズレ量の動向を求め、ここで求めた印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を計算し、計算した実行時期に、色ズレ補正モードを実行するものである。
この構成によって、色ズレ補正時期が到来していない場合であっても、色ズレ補正モードを実行できるようになる。反対に、色ズレ補正時期が到来した場合であっても、補正判別モードの結果、”色ズレ補正モード実行必要無し”と判別された場合は、現時点での色ズレ補正モードを実行しないように画像形成制御できるようになる。従って、色ズレ補正タイミング精度を従来方式に比べて向上できることから、定期的に色ズレ補正モードを実行する場合に比べて、画像品質を向上できるようになる。しかも、全体を通してトナー消費を低減できるようになる。
請求項に係るカラー画像形成装置及び請求項10に係る画像形成方法によれば、印画像の検出結果データを平均処理した後に、線形補間処理して、印画像の色ズレ量の動向を求めるので、補正判別モードとは別個に、定期的な色ズレ補正モードの到来を認知できるようになる。
請求項に係るカラー画像形成装置によれば、予め選択された色ズレ補正用の印画像を像担持体に形成する画像形成部を備えるので、補正判別モードの実行時、主走査専用の印画像によって主走査方向の色ズレ量の解析が可能となり、副走査専用の印画像によって副走査方向の色ズレ量の解析が可能となる。また、これらの合成印画像によって主走査及び副走査方向の色ズレ量の解析が可能となる。
請求項に係るカラー画像形成装置によれば、検出部は複数の光学センサを有し、光学センサは、像担持体上の位置に所定の間隔を有して配置され、像担持体の画像境域に形成された印画像を検出するので、色ズレ補正モードの実行時期予測のための統計処理に必要な印画像を紙間で少しづつ取得できるようになる。
請求項に係るカラー画像形成装置によれば、画像形成部には、像担持体の主走査方向に沿ってライン状に配置された複数の光源を有して、当該像担持体に対して画像情報を1ライン単位に一括露光する書き込みユニットが備えられるので、1ライン単位に書き込まれた印画像に基づいて色ズレ量の動向等を予測できるようになる。
請求項に係るカラー画像形成装置によれば、像担持体に対して画像情報を1画素単位に露光する書き込みユニットを備えられるので、主走査方向に沿って偏向走査されるビーム光により書き込まれた印画像に基づいて色ズレ量の動向等を予測できるようになる。
請求項に係るカラー画像形成装置及び請求項11に係る画像形成方法によれば、補正判別モードにおいて、所定の回数分の印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して印画像の色ズレ量の動向を求め、ここで求めた印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を算出し、ここに算出された色ズレ補正モードの実行時期における色ズレ補正量を演算し、その後、色ズレ補正モードの実行時期が到来したとき、色ズレ補正量に基づいて色ズレ補正モードを実行するものである。
この構成によって、補正判別モードの結果、”色ズレ補正モード実行必要無し”と判別された場合は、現時点での色ズレ補正モードを実行しないように画像形成制御できるようになる。従って、色ズレ補正タイミング精度を従来方式に比べて向上できることから、定期的に色ズレ補正モードを実行する場合に比べて、画像品質を向上できると共に、生産性も向上できるようになる。しかも、全体を通してトナー消費を低減できるようになる。
請求項に係るカラー画像形成装置及び請求項12に係る画像形成方法によれば、印画像の検出結果データを平均処理した後に、線形補間処理して、印画像の色ズレ量の動向を求めるので、補正判別モードとは別個に、定期的な色ズレ補正モードの到来を認知できるようになる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係るカラー画像形成装置及び画像形成方法について説明をする。
図1は本発明の実施形態としてのカラープリンタ100の構成例を示す概念図である。図1に示すカラープリンタ100は、タンデム方式のカラー画像形成装置の一例を構成し、入力画像データ(画像情報)に基づいて中間転写ベルト6(像担持体)上で色を重ね合わせて色画像を形成するものである。カラープリンタ100は、補正判別モードを実行し、補正判別モードによる判別結果に基づいて色ズレ補正モードを実行する。ここに、補正判別モードとは中間転写ベルト6の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、印画像の検出結果から色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する動作をいう。
画像境域とは、入力画像データに基づいて中間転写ベルト6に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域をいう。以下で紙間ともいう。また、色ズレ補正モードとは、入力画像データに基づく中間転写ベルト6への画像形成処理を中止して当該中間転写ベルト6へ感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを介して色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、印画像を検出し、印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作をいう。
入力画像データは、パーソナルコンピュータ等の外部装置から当該プリンタ100へ供給され、画像形成部80へ転送される。画像形成部80はイエロー(Y)色用の感光体ドラム1Yを有する画像形成ユニット10Yと、マゼンタ(M)色用の感光体ドラム1Mを有する画像形成ユニット10Mと、シアン(C)色用の感光体ドラム1Cを有する画像形成ユニット10Cと、黒(K)色用の感光体ドラム1Kを有する画像形成ユニット10Kと、無終端状の中間転写ベルト6とを備えて構成される。画像形成部80では、当該感光体ドラム1Y,1M,1C,1K毎に作像処理するようになされ、各色の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kで作像処理された各色のトナー像が中間転写ベルト6上で重ね合わされ、色画像を形成するようになされる。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kや中間転写ベルト6は像担持体の一例を構成する。
この例で、画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Yの他に、帯電器2Y、LPHユニット3Y、現像ユニット4Y及び像形成体用のクリーニング部8Yを有して、イエロー(Y)色の画像を形成するようになされる。感光体ドラム1Yは、例えば、中間転写ベルト6の右側上部に近接して回転自在に設けられ、Y色のトナー像を形成するようになされる。この例で、感光体ドラム1Yは反時計方向に回転される。感光体ドラム1Yの斜め右側下方には、帯電器2Yが設けられ、感光体ドラム1Yの表面を所定の電位に帯電するようになされる。
感光体ドラム1Yのほぼ真横には、これに対峙して、ライン状の光学ヘッド(Line Photo diode Head;以下LPHユニット3Yという)が設けられ、事前に帯電された感光体ドラム1Yに対して、Y色用の画像データに基づく所定の強度を有したレーザ光を一括照射するようになされる。LPHユニット3Yには、図示しないLEDヘッドがライン状に配置されたものが使用される。感光体ドラム1YにはY色用の静電潜像が形成される。
LPHユニット3Yの上方には現像ユニット4Yが設けられ、感光体ドラム1Yに形成されたY色用の静電潜像を現像するように動作する。現像ユニット4Yは、図示しないY色用の現像ローラを有している。現像ユニット4Yには、Y色用のトナー剤及びキャリアが収納されている。
Y色用の現像ローラは、内部に磁石が配置され、現像ユニット4Y内でキャリアとY色トナー剤を攪拌して得られる2成分現像剤を感光体ドラム1Yの対向部位に回転搬送し、Y色のトナー剤により静電潜像を現像するようになされる。この感光体ドラム1Yに形成されたY色のトナー像は、1次転写ローラ7Yを動作させて中間転写ベルト6に転写される(1次転写)。感光体ドラム1Yの左側下方には、クリーニング部8Yが設けられ、前回の書込みで感光体ドラム1Yに残留したトナー剤を除去(クリーニング)するようになされる。
この例で、画像形成ユニット10Yの下方には画像形成ユニット10Mが設けられる。画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム1M、帯電器2M、LPHユニット3M、現像ユニット4M及び像形成体用のクリーニング部8Mを有して、マゼンタ(M)色の画像を形成するようになされる。画像形成ユニット10Mの下方には画像形成ユニット10Cが設けられる。画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム1C、帯電器2C、LPHユニット3C、現像ユニット4C及び像形成体用のクリーニング部8Cを有して、シアン(C)色の画像を形成するようになされる。
画像形成ユニット10Cの下方には画像形成ユニット10Kが設けられる。画像形成ユニット10Kは、感光体ドラム1K、帯電器2K、LPHユニット3K、現像ユニット4K及び像形成体用のクリーニング部8Kを有して、ブラック(BK)色の画像を形成するようになされる。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kには有機感光体(Organic Photo Conductor;OPC)ドラムが使用される。
なお、画像形成ユニット10M〜10Kの各部材の機能については、画像形成ユニット10Yの同じ符号のものについて、YをM、C、Kに読み替えることで適用できるので、その説明を省略する。上述の1次転写ローラ7Y,7M,7C及び7Kには、使用するトナー剤と反対極性(本実施例においては正極性)の1次転写バイアス電圧が印加される。
中間転写ベルト6は、1次転写ローラ7Y,7M,7C及び7Kによって転写されたトナー像を重合してカラートナー像(カラー画像)を形成する。中間転写ベルト6上に形成されたカラー画像は、中間転写ベルト6が時計方向に回転することで、2次転写ローラ7Aに向けて搬送される。2次転写ローラ7Aは中間転写ベルト6の下方に位置しており、中間転写ベルト6に形成されたカラートナー像を用紙Pに一括して転写するようになされる(2次転写)。2次転写ローラ7Aの周辺には帯電器7B及び図示しないクリーニング部が設けられ、前回の転写で2次転写ローラ7Aに残留したトナー剤を除去(クリーニング)し、次回の転写準備がなされる。
この例で、中間転写ベルト6の左側上方にはクリーニング部8Aが設けられ、転写後の中間転写ベルト6上に残存するトナー剤をクリーニングするように動作する。クリーニング部8Aは、中間転写ベルト6の電荷を除電する除電部(図示せず)や中間転写ベルト6に残留するトナー等を除去するパッドを有している。このクリーニング部8Aによってベルト面がクリーニングされ、除電部で除電された後の中間転写ベルト6は、次の画像形成サイクルに入る。これにより、用紙Pにカラー画像を形成できるようになる。
カラープリンタ100には画像形成部80の他に、用紙供給部20及び、定着装置17を備えている。上述の画像形成ユニット10Kの下方には、用紙供給部20が設けられ、図示しない複数の給紙トレイを有して構成される。各々の給紙トレイ内には所定のサイズの用紙Pが収容される。用紙供給部20から画像形成ユニット10Kの下方に至る用紙搬送路には、搬送ローラ22A、22C、ループローラ22B、レジストローラ23等が設けられる。例えば、レジストローラ23は、用紙供給部20から繰り出された所定の用紙Pを2次転写ローラ7Aの手前で保持し、画像タイミングに合わせて2次転写ローラ7Aへ送り出すようになされる。2次転写ローラ7Aは、中間転写ベルト6に担持された色画像を、レジストローラ23によって用紙搬送制御される所定の用紙Pに転写するようになされる。
上述の2次転写ローラ7Aの下流側には定着装置17が設けられ、カラー画像が転写された用紙Pを定着処理するようになされる。定着装置17は、図示しない定着ローラ、加圧ローラ、加熱(IH)ヒータや、定着クリニーグ部17A等を有している。定着処理は、加熱ヒータによって加熱される定着ローラ及び加圧ローラの間に用紙Pを通過させることで、当該用紙Pが加熱・加圧される。定着後の用紙Pは、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ(図示せず)上に排紙される。定着クリニーグ部17Aは、前回の定着で定着ローラ等に残留したトナー剤を除去(クリーニング)するようになされる。
図2は、画像形成部80におけるLPHユニット3Y等の配置例を示す斜視図である。図2に示す画像形成部80には書き込みユニットの一例を構成するY色用のLPHユニット3Yが設けられ、補正判別モード時、紙間にトナー印字量を最小限に抑えたY色の印画像が書き込まれる。LPHユニット3Yは感光体ドラム1Yに対峙して配置され、感光体ドラム1Yの主走査方向に沿ってライン状に配置された複数の光源を有しており、当該感光体ドラム1Yに対してY色用の画像データ(以下画像データDyという)に基づくレーザ光を1ライン単位に一括露光するように動作する。この一括露光により感光体ドラム1Yに対して1ライン単位に静電潜像が形成される。
LPHユニット3Yは、感光体ドラム1Yの幅Wに等しい長さlを有しており、Y色用の書込み許可(インデックス)信号(以下Y−IDX信号という)に基づいて、画像データDyを1ライン分又は数ライン分をまとめて主走査方向へ一括書込みするように動作する(通常動作モード)。通常動作モードでは、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに当該ページの静電潜像を書き込み、当該静電潜像をトナー現像した後にトナー画像を中間転写ベルト6に転写し、中間転写ベルト6に転写されたトナー画像を用紙に転写され、かつ、定着するようになされる。
ここに、主走査方向とは図2に示す中間転写ベルト6の幅方向であって、感光体ドラム1Yの回転軸に平行する方向である。感光体ドラム1Yは、副走査方向に回転する。副主走査方向とは、主走査方向と直交する方向であって、中間転写ベルト6の長さ方向をいう。上述の中間転写ベルト6は一定の線速度で副走査方向に移動される。感光体ドラム1Yが副走査方向に回転し、かつ、LPHユニット3Yによる主走査方向へのライン単位の一括露光によって感光体ドラム1YにはY色用の静電潜像が形成される。
図示しないが、他の色用のLPHユニット3M,3C,3Kも、同様な長さを有しており、各色用のM−IDX信号、C−IDX信号及び、K−IDX信号に基づいて、画像データDm、画像データDc、画像データDkを同様にしてまとめて一括書込みするように動作する。各色用のY−IDX信号、M−IDX信号、C−IDX信号及び、K−IDX信号は図7に示す制御部15から供給される。LPHユニット3Y,3C,3C,3Kには、当該プリンタ100で取り扱われる用紙の最大幅にもよるが、LEDヘッドが1ラインに付き数千〜数万画素を有するものが使用される。
なお、図2に示す中間転写ベルト6は、感光体ドラム1Y〜1Kによって形成されたトナー画像を図示しない用紙Pに転写するため、感光体ドラム1Y〜1Kの幅W(露光可能幅)にほぼ等しいベルト幅W0を有している。例えば、中間転写ベルト6は、A3サイズの用紙Pの短辺よりも長いベルト幅W0を有している。このように、画像形成部80を構成すると、1ライン単位に書き込まれた印画像に基づいて色ズレ量の動向等を予測できるようになる。
図3は、2つのレジストセンサ12A,12Bによる印画像の検知例を示す斜視図である。図3に示すレジストセンサ12A及び12Bは検出部の一例を構成し、画像形成部80によって中間転写ベルト6に形成される色ズレ補正用の印画像を検出して印画像情報を出力するようになされる。例えば、レジストセンサ12A及び12Bは、中間転写ベルト面を見通せる領域であって、中間転写ベルト6上の所定の位置に、所定の間隔を有して配置される。
レジストセンサ12A及び12Bは、補正判別モードや色ズレ補正モード等の実行時、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kによって中間転写ベルト6に形成された印画像の一例となるカラープレマーク(以下プレマークCPという)やカラーレジストマーク(以下レジストマークCRという)等を検知するようになされる。プレマークCPは通常動作モード実行中の中間転写ベルト6の画像境域に形成される。図3に示す斜線部分は、通常動作モードに基づく画像形成領域Ia,Ibであり、画像形成領域Ia,Ib間が画像境域IIa(紙間)である。レジストマークCRは通常動作モード非実行時の中間転写ベルト6上に形成される(図6参照)。
レジストセンサ12A及び12Bには、光学式センサやラインイメージセンサが使用される。レジストセンサ12A及び12Bは、幅W0の中間転写ベルト6の画像領域上に配置される。このようにレジストセンサ12A,12Bを配置すると、補正判別モード実行時、色ズレ補正モードの実行時期予測のための統計処理に必要な印画像を紙間で少しづつ取得できるようになる。上述の印画像情報は、レジストセンサ12A等から制御部15へ出力される。制御部15は、レジストセンサ12A等から出力された印画像情報に基づいて色ズレ補正制御を実行する。
図4A及びBは、プレマークCPの形成例を示す図である。図4Aは副走査専用パターン例を示す図であり、図4Bは主走査専用パターン例を示す図である。
この実施例で、固定値条件としてのカラーレジスト補正タイミングが色ズレ補正モードに設定されるのに対して、カラーレジスト補正タイミング以外に補正判別モードが実行され、色ズレ補正モードを実施するタイミング(実行時期)を決めるようになされる。補正判別モードでは、LPHユニット3Y,3M,3C,3Kが紙間に最小印字率でY,M,C,BK色のプレマークCPを書き込むようになされる。
図4Aに示す副走査専用パターンは、副走査方向の色ズレ量の解析を可能とする印画像である。副走査専用のプレマークCPによれば、主走査方向に平行するY,M,C,BK色の直線状のプレマークCPが画像形成領域Ia,Ib間、画像形成領域Ib,Ic間の画像境域IIa、IIb・・・に形成される。LPHユニット3Y,3M,3C,3Kには副走査専用のプレマークCPが適用される。これはLPHユニット3Y等がポリゴンミラー走査方式の書込みユニットに比べて、主走査方向へのレーザ光の走査がなされないことによる。
図4Bに示す主走査専用パターンは、主走査方向の色ズレ量の解析を可能とする印画像であり、ポリゴンミラー走査方式の書込みユニットに適用される。主走査専用のプレマークCPによれば、「フ」形状のプレマークCPが画像形成領域Ia,Ib間、画像形成領域Ib,Ic間の画像境域IIa、IIb・・・に形成される。「フ」形状のプレマークCPは、主走査方向に平行する直線部と、当該直線部の一端から斜めに副走査方向に延びた傾斜部を有している。
主走査専用のプレマークCPは、傾斜部のみを並べたものであってもよい。もちろん、傾斜部と直線部とを逆向き「フ」形状に合成したものでもよい。画像境域IIa、IIb等に形成される主又は副走査専用パターンの数は、1個づつだけに限らない。当該パターンの数は2個づつでも、また、当該パターンの色は2色づつでもよい。画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの書込みユニットに応じて主又は副走査専用パターンの種類やその数を異ならせてもよい。当該パターンは、レジストセンサ12A,12B等の設置数に対応して主走査方向に複数列に並べてもよい。
上述の副走査専用のプレマークCP、又は、主走査専用のプレマークCP、及び、これらを合成したプレマークCPは、色ズレ補正用のプレマークCPとして選択可能となされ、画像形成部80は、予め選択された色ズレ補正用のプレマークCPを中間転写ベルト6に形成するようになる。
このようにプレマークCPを選択可能に構成すると、補正判別モードの実行時、紙間に書き込んだ少数の主走査専用のプレマークCPの検知によって主走査方向の色ズレ量の解析が可能となり、同様に書き込んだ副走査専用のプレマークCPの検知によって副走査方向の色ズレ量の解析が可能となる。
また、これらを合成したプレマークCPの検知によって主走査及び副走査方向の色ズレ量の解析が可能となる。この検知解析処理により、統計的にその変化を予測し、色ズレ補正モード(カラーレジスト補正処理)の実行時期(タイミング)を決定できるようになる。統計的な変化の予測処理には、線形補間予測などの外挿手法を利用することができる。
図5A〜Eは、補正判別モード設定時のSVV信号、プレマークCP、入力画像データDIN及び印画像データDIN’の関係例を示す図である。
この例で、LPHユニット3Y,3M,3C,3Kは、設定された色ズレ補正モードの実行時期に到達していない状態でも、紙間にトナー印字量を最小限に抑えた各色のプレマークCPの書き込みを実行する。
図5Aに示す副走査作像許可信号(以下SVV信号という)は、通常動作モードに係る制御信号であり、ハイ・レベルで書込み許可を示し、ロー・レベルで書込み非許可を示す信号である。図5Bに示す副走査作像許可信号(以下SVV’信号という)は、補正判別モードに係る制御信号であり、ハイ・レベルで書込み許可を示し、ロー・レベルで書込み非許可を示す信号である。SVV’信号は、中間転写ベルト6で画像境域を画定する信号である。
この例で、補正判別モードが設定されると、図5Aに示したSVV信号がハイ・レベルとなる区間で、図5Dに示す通常動作モードに係る入力画像データDINに基づいて中間転写ベルト6に画像が形成される。この区間では、図5Bに示したSVV’信号はロー・レベルである。その後、図5Aに示したSVV信号がロー・レベルとなり、図5Bに示すSVV’信号がハイ・レベルとなると、図5Eに示す補正判別モードに係る印画像データDIN’に基づいて中間転写ベルト6にプレマークCPが形成される。この区間では、図5Aに示したSVV信号はロー・レベルである。
これにより、図5Cに示すように、通常動作モード実行中の中間転写ベルト6の画像形成領域Iaと画像形成領域Ibとの間、同領域Ibと同領域Icとの間、同領域Icと同領域Idとの間の画像境域IIa、IIb、IIc・・・にプレマークCPを形成できるようになる。この例では、最初の画像形成領域Iaと次の画像形成領域Ibとの間に例えば、5個のY色のプレマークCPが2列=合計10個が形成される。更に次の画像形成領域Ibと画像形成領域Icの間に例えば、5個のM色のプレマークCPが2列=合計10個が形成される。更に次の画像形成領域Icと画像形成領域Idの間に例えば、5個のC色のプレマークCPが2列=合計10個が形成される。
なお、図5Dに示す入力画像データDINには、通常動作モードに係る各色用の画像データDy,Dm,Dc,Dkが含まれる。図5Eに示す印画像データDIN’には、補正判別モードに係る各色ズレ補正用の画像データDy’、Dm’、Dc’,Dk’が含まれている。この中間転写ベルト6上の画像形成部分と画像形成部分との間の画像境域に形成されたプレマークCPを紙間でレジストセンサ12A,12Bで検知するようになされる。
図6A〜Eは、色ズレ補正モード設定時のSVV信号、レジストマークCR、入力画像データDIN及び印画像データDIN’の関係例を示す図である。
この例で、図6Aに示すSVV信号がハイ・レベルとなる区間では、図6Dに示す通常動作モードに係る入力画像データDINに基づいて中間転写ベルト6に画像が形成される。この区間では、図6Bに示したSVV’信号はロー・レベルである。その後、色ズレ補正モードが設定されると、図6Aに示したSVV信号がロー・レベルとなり、JOBが中断され、図6Bに示すSVV’信号がハイ・レベルとなると、図6Eに示す色ズレ補正モードに係る印画像データDIN’に基づいて中間転写ベルト6にレジストマークCRが形成される。レジストマークCRは、正規のカラーレジスト補正処理を行うためのものである。
この区間では、図6Aに示したSVV信号はロー・レベルのままである。これにより、図6Cに示すように、通常動作モードを一旦中断して、中間転写ベルト6にレジストマークCRを形成できるようになる。この例では、Y色、M色、C色、BK色の順に5個づつ計20個×2列=合計40個のレジストマークCRが形成される。なお、図6Eに示す印画像データDIN’には、色ズレ補正モードに係る各色ズレ補正用の画像データDy’、Dm’、Dc’,Dk’が含まれている。この中間転写ベルト6上に形成されたレジストマークCRをレジストセンサ12A,12Bで検知するようになされる。
図7は、カラープリンタ100の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。図7に示すカラープリンタ100によれば、中間転写ベルト6や用紙センサ11、レジストセンサ12A,12B等が画像転写系Iを構成し、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが画像形成系IIを構成している。
制御部15には計測部の機能を構成する用紙センサ11が接続され、画像転写系Iに給紙される用紙Pの枚数を計測して用紙カウント信号S11(通紙枚数情報)を制御部15に出力する。用紙センサ11には例えば、カウンタが使用される。用紙センサ11には、用紙Pの枚数が検知できるものであれば、カウンタに限らずどんなものでもよい。制御部15では、用紙センサ11から出力される用紙カウント信号S11をアナログ・デジタル変換した用紙カウントデータD1に基づいて画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する。例えば、制御部15は、用紙カウントデータD1に基づいて色ズレ補正モードの実行時期を算出する。
カラープリンタ100は、用紙センサ11、画像転写系I及び画像形成系IIの他に、不揮発メモリ14、制御部15、操作部16、表示部18、温度センサ19及び画像処理部70を有している。
この例で、制御部15は、温度検出情報及び通紙枚数情報に基づいて色ズレ補正モードの実行時期が到来したか否かを判別する。制御部15には温度検出部の機能を構成する温度センサ19が接続され、画像形成部80における定着温度等の機内温度を検出して温度検知信号S3(温度検出情報)を制御部15に出力する。温度センサ19にはサーミスタが使用される。制御部15では、温度センサ19から出力される温度検知信号S3をアナログ・デジタル変換した温度検知データD3に基づいて画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する。例えば、制御部15は、温度検知データD3に基づいて色ズレ補正モードの実行時期を算出する。
この例では、定着装置17の定着温度が変化して温度差がΔ2°Cとなったとき、通紙枚数が規定枚数に到達したとき、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが一定時間停止していたとき、主電源がオンされた時、ユーザにより、強制的に補正指示がなされたときに、色ズレ補正モードの実行時期が到来したと判断する。このような監視機能を制御部15に備えることで、画像形成部80における温度が規定値より高い場合や低い場合、また、画像形成部80へ供給される用紙の枚数が規定値を越える場合に、補正判別モードとは別個に、定期的な色ズレ補正モードの到来を認知できるようになる。
更に、制御部15は、通常動作モードに係る中間転写ベルト6上への画像形成処理と、補正判別モードに係る画像境域IIa等へのプレマーク形成処理とをシリアルに実行する。制御部15は、補正判別モードにおいて、印画像の検出結果データを統計処理して印画像の色ズレ量の動向を求め、その色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を計算し、計算した実行時期に、色ズレ補正モードを実行する。この例では、色ズレ補正モードの実行時期が到来していない場合であっても、制御部15が補正判別モードの判別結果によって色ズレ補正モードを実行する。このような例外処理を認める制御部15を備えることにより、色ズレ補正時期が到来していない場合であっても、必要に応じてフレキシブルに色ズレ補正モードを実行できるようになる。
制御部15は、求めた印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、求めた動向の色ズレ量が許容範囲を超える時期を算出して色ズレ補正モード実行時期とする。例えば、制御部15は、レジストセンサ12A等から出力されたプレマーク検出情報に基づいて前回のプレマークCPの色ズレ量と今回のプレマークCPの色ズレ量との差分を算出し、プレマークCPの色ズレ量の差分が設定許容範囲に含まれるか否かを判別し、プレマークCPの色ズレ量の差分が設定許容範囲外となる場合は、色ズレ補正モードの実行時期が到来していない場合であっても、当該色ズレ補正モードを実行する。このような実行機能を有する制御部15を備えることにより、プレマークCPの色ズレ量の差分が設定許容範囲外となる場合は、色ズレ補正モードの実行時期が到来していない場合であっても、当該色ズレ補正モードを実行できるようになる。
また、色ズレ補正モードの実行時期が到来した場合であっても、制御部15による補正判別モードの判別結果によって色ズレ補正モードを実行しないようにもできる。例えば、補正判別モードの結果、制御部15によって、”色ズレ補正モード実行必要無し”と判別された場合は、現時点での色ズレ補正モードを実行しないように画像形成部80を制御できるようになる。
上述の色ズレ補正モードでは通常動作モードに係る中間転写ベルト6上への画像形成処理を中止して中間転写ベルト6上へのレジストマーク形成処理を実行する。制御部15にはレジストセンサ12A,12Bが接続され、色ズレ補正モードでは、中間転写ベルト6上に形成されたレジストマークCRを検知して画像検知信号S21,S22を出力する。画像検知信号S21,S22には、レジストマークCRの前端エッジ検知信号成分や後端エッジ検知信号成分が含まれる。
レジストセンサ12A,12Bには、反射型の光学式センサやイメージセンサ等が使用される。これらのセンサには、発光素子及び受光素子が備えられ、光が発光素子からレジストマークCRへ照射され、その反射光を受光素子で検知するようになされる。制御部15は、レジストセンサ12A,12Bから得られる画像検知信号S21,S22をアナログ・デジタル変換した後の画像検知データDp1,Dp2に基づいてLPHユニット3Y,3M,3C、3Kの露光タイミングを制御する。
制御部15には操作部16が接続され、通常動作モード時、ユーザによって画像形成条件や強制的な色ズレ補正等を指示する際の操作データD31が入力される。操作はユーザによってなされる。制御部15には操作部16の他に表示部18が接続され、例えば、強制的に補正指示する際に表示データDvに基づいて色ズレ補正時の処理内容を表示するようになされる。表示部18には液晶ディスプレイが使用され、液晶ディスプレイは、操作部16を構成する図示しないタッチパネルと組み合わせて使用される。
制御部15には操作部16の他にコンピュータが読み取り可能な記録媒体の一例を構成する不揮発メモリ14が接続される。不揮発メモリ14には画像データDy,Dm,Dc,Dkに基づく中間転写ベルト6への画像形成処理を中止して当該中間転写ベルト6への色ズレ補正用のレジストマークCRの書き込み処理を実行し、レジストマークCRを検出し、当該レジストマークCRの検出結果に基づいて色ズレ補正する色ズレ補正モードを実行するための第1のプログラムと、中間転写ベルト6の画像境域IIに色ズレ補正用のプレマークCPを書き込むと共に当該プレマークCPを検出し、プレマークCPの検出結果を統計処理して色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードを実行するための第2のプログラムと、補正判別モードを実行するステップと、補正判別モードによる判別結果に基づいて色ズレ補正モードを実行するステップとを有する第3のプログラムとが記述される。
不揮発メモリ14には、上述のプログラムの他に用紙カウントデータD1や、温度検知データD3、画像検知データDp1,Dp2、色ズレ補正データDε、表示データDv等が記憶される。不揮発メモリ14にはハードディスクやEEPROM等が使用される。このようなプログラムを記述した不揮発メモリ14を備えているので、再現性良く、プレマークCPに基づいて色ズレ量の動向等を予測できるようになり、定期的に色ズレ補正モードを実行する場合に比べて、画像品質を向上できると共に、生産性を向上できるようになる。
上述の制御部15には不揮発メモリ14の他に画像処理部70が接続される。画像処理部70は画像処理回路71、Y−信号処理部72Y、M−信号処理部72M、C−信号処理部72C及び、K−信号処理部72Kを有している。画像処理回路71には、パーソナルコンピュータ等の外部機器からカラープリントに係るY,M,C,K色用の画像データ(以下画像データDy,Dm,Dc,Dkという)が入力される。
画像処理回路71では、画像処理制御信号S4に基づいて画像データDyをY−信号処理部72Yに出力する。ここに画像データDyは、通常動作モード時のJOBに係るY色用の画像形成信号をアナログ・デジタル変換した後の1ページ単位のデータである。また、色ズレ補正モードの実行時、画像処理制御信号S4に基づいて色ズレ補正用の画像データDy’をY−信号処理部72Yに出力する。画像データDy’はY色のプレマークCPやレジストマークCRの形成用データである。
同様にして、画像処理回路71は、画像処理制御信号S4に基づいて画像データDmをM−信号処理部72Mに出力する。ここに画像データDmは、通常動作モード時のJOBに係るM色用の画像形成信号をアナログ・デジタル変換した後のデータである。また、補正判別モード又は色ズレ補正モードの実行時、画像処理制御信号S4に基づいて色ズレ補正用の画像データDm’をM−信号処理部72Mに出力する。画像データDm’はM色のプレマークCPやレジストマークCR等の形成用データである。
また、画像処理回路71は、画像処理制御信号S4に基づいて画像データDcをC−信号処理部72Cに出力する。ここに画像データDcは、通常動作モード時のJOBに係るC色用の画像形成信号をアナログ・デジタル変換した後のデータである。更に、補正判別モード又は色ズレ補正モードの実行時、画像処理制御信号S4に基づいて色ズレ補正用の画像データDc’をC−信号処理部72Cに出力する。画像データDc’はC色のプレマークCPやレジストマークCRの形成用データである。
また、画像処理回路71は、画像処理制御信号S4に基づいて画像データDkをK−信号処理部72Kに出力する。ここに画像データDkは、通常動作モード時のJOBに係るBK色用の画像形成信号をアナログ・デジタル変換した後のデータである。更に、補正判別モード又は色ズレ補正モードの実行時、画像処理制御信号S4に基づいて色ズレ補正用の画像データDk’をK−信号処理部72Kに出力する。画像データDk’はBK色のプレマークCPやレジストマークCRの形成用データである。画像処理制御信号S4は制御部15から画像処理回路71に出力される。
Y−信号処理部72Yは、画像データDy又は画像データDy’を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDy又は画像データDy’をLPHユニット3Yに出力する。LPHユニット3YはY−IDX信号に基づいてライン単位にレーザ光を一斉照射するようになされる。
M−信号処理部72Mは、画像データDm又は画像データDm’を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDm又は画像データDm’をLPHユニット3Mに出力する。LPHユニット3MはM−IDX信号に基づいてライン単位にレーザ光を一斉照射するようになされる。
C−信号処理部72Cは、画像データDc又は画像データDc’を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDc又は画像データDc’をLPHユニット3Cに出力する。LPHユニット3CはC−IDX信号に基づいてライン単位にレーザ光を一斉照射するようになされる。
K−信号処理部72Kは、画像データDk又は画像データDk’を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDk又は画像データDk’をLPHユニット3Kに出力する。LPHユニット3KはK−IDX信号に基づいてライン単位にレーザ光を一斉照射するようになされる。書込選択信号S5は制御部15からY−信号処理部72Y、M−信号処理部72M、C−信号処理部72C及びK−信号処理部72Kに各々出力される。
制御部15には画像処理部70の他に画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが接続されており、画像形成ユニット10Yでは、画像処理部70から出力されるY色用の書込みデータWyに基づいて感光体ドラム1Yを介して中間転写ベルト6にY色のトナー像を形成する。書込みデータWyには、通常動作モード時の画像データDyや、補正判別モード時のプレマーク形成用の画像データDy’が含まれる。
この例で、補正判別モードが選択されると、1ページ分の書込みデータWy=画像データDyに続いて画像境域用の書込みデータWy=画像データDy’をLPHユニット3Yに出力される。つまり、通常動作モードに係る1ページ分の書込みデータWy=画像データDyがY−信号処理部72Yから読み出され、続いて、中間転写ベルト6の画像境域に書込むための色ズレ補正用の画像データDy’がY−信号処理部72Yからシリアルに読み出されてLPHユニット3Yに出力される。
また、色ズレ補正モードが選択されると、書込みデータWy=画像データDy’をLPHユニット3Yに出力される。つまり、通常動作モードに係る画像形成用の画像データDyは一時メモリ領域上で待避され、中間転写ベルト6へ書き込む色ズレ補正用の画像データDy’のみがY−信号処理部72Yで選択されてLPHユニット3Yに出力される。
画像形成ユニット10MではM色用の書込みデータWmに基づいて感光体ドラム1Mを介して中間転写ベルト6にM色のトナー像を形成する。書込みデータWmには、通常動作モード時の画像データDmや、補正判別モード時のプレマーク形成用の画像データDm’が含まれる。
この例で、補正判別モードが選択されると、1ページ分の書込みデータWy=画像データDmに続いて画像境域用の書込みデータWm=画像データDm’をLPHユニット3Mに出力される。つまり、通常動作モードに係る1ページ分の書込みデータWm=画像データDmがM−信号処理部72Mから読み出され、続いて、中間転写ベルト6の画像境域に書込むための色ズレ補正用の画像データDm’がM−信号処理部72Mからシリアルに読み出されてLPHユニット3Mに出力される。
また、色ズレ補正モードが選択されると、書込みデータWm=画像データDm’をLPHユニット3Mに出力される。つまり、通常動作モードに係る画像形成用の画像データDmは一時メモリ領域上で待避され、中間転写ベルト6へ書き込む色ズレ補正用の画像データDm’のみがM−信号処理部72Mで選択されてLPHユニット3Mに出力される。
画像形成ユニット10CではC色用の書込みデータWcに基づいて感光体ドラム1Cを介して中間転写ベルト6にC色のトナー像を形成する。書込みデータWcには、通常動作モード時の画像データDcや、補正判別モード時のプレマーク形成用の画像データDc’が含まれる。
この例で、補正判別モードが選択されると、1ページ分の書込みデータWc=画像データDcに続いて画像境域用の書込みデータWc=画像データDc’をLPHユニット3Cに出力される。つまり、通常動作モードに係る1ページ分の書込みデータWc=画像データDcがC−信号処理部72Cから読み出され、続いて、中間転写ベルト6の画像境域に書込むための色ズレ補正用の画像データDc’がC−信号処理部72Cからシリアルに読み出されてLPHユニット3Cに出力される。
また、色ズレ補正モードが選択されると、書込みデータWc=画像データDc’をLPHユニット3Cに出力される。つまり、通常動作モードに係る画像形成用の画像データDcは一時メモリ領域上で待避され、中間転写ベルト6へ書き込む色ズレ補正用の画像データDc’のみがC−信号処理部72Cで選択されてLPHユニット3Cに出力される。
画像形成ユニット10KではBK色用の書込みデータWkに基づいて感光体ドラム1Kを介して中間転写ベルト6にBK色のトナー像を形成する。書込みデータWkには、通常動作モード時の画像データDkや、補正判別モード時のプレマーク形成用の画像データDk’が含まれる。
この例で、補正判別モードが選択されると、1ページ分の書込みデータWk=画像データDkに続いて画像境域用の書込みデータWk=画像データDk’をLPHユニット3Kに出力される。つまり、通常動作モードに係る1ページ分の書込みデータWk=画像データDkがK−信号処理部72Kから読み出され、続いて、中間転写ベルト6の画像境域に書込むための色ズレ補正用の画像データDk’がC−信号処理部72Cからシリアルに読み出されてLPHユニット3Kに出力される。
また、色ズレ補正モードが選択されると、書込みデータWk=画像データDk’をLPHユニット3Kに出力される。つまり、通常動作モードに係る画像形成用の画像データDkは一時メモリ領域上で待避され、中間転写ベルト6へ書き込む色ズレ補正用の画像データDk’のみがK−信号処理部72Kで選択されてLPHユニット3Kに出力される。LPHユニット3Y,3M,3C,3Kでは、制御部15によって色ズレ補正用のレジストマークCRを感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを介して中間転写ベルト6に形成するように制御される。
この例で制御部15は、中間転写ベルト6に形成されたレジストマークCRを検知する際に、感光体ドラム1Y,1M,1C,1KへのレジストマークCRの書込み開始を許可する書込み開始信号(以下VTOP信号という)を基準にして、中間転写ベルト6上のレジストマークCRの前端エッジ検知時刻と後端エッジ検知時刻とを検知し、レジストマークCRの前端エッジ検知時刻と後端エッジ検知時刻とに基づいて色ズレ補正データDεを演算する。
この例で色ズレ量の算出に関しては、BK色のレジストマークCRを基準にしている。Y,M,C色の色画像の書込み位置をBK色に合わせるように調整するためである。例えば、Y色の書込み位置調整に関しては、BK色のレジストマークCRの書込み位置と、Y色のレジストマークCRの書込み位置とを検知し、Y色のレジストマークCRの書込み位置とBK色のレジストマークCRの書込み位置とのズレ量からその補正量を算出する。同様にして、M、C色の書込み位置調整に関しても、BK色のレジストマークCRの書込み位置と、MやC色のレジストマークCRの書込み位置とのズレ量を各々検知し、このズレ量から各々の補正量を算出する。その後、Y、M、C色の画像形成位置を調整するようになされる。
図8は、カラープリンタ100の制御系の構成例を補足するブロック図である。図8に示すカラープリンタ100は、用紙センサ11、レジストセンサ12A,12B、不揮発メモリ14、制御部15、操作部16、表示部18及び温度センサ19を有している。制御部15は例えば、A/D変換器13A〜13D、補正量演算部51、主走査開始タイミング制御部52、副走査開始タイミング制御部53、画素クロック周期制御部54、書込みユニット駆動部55、画像形成ユニット駆動部56及びCPU57から構成される。
用紙センサ11は、A/D変換器13Cに接続される。A/D変換器13Cでは、用紙センサ11から出力された用紙カウント信号S11をA/D変換して二値化した後の用紙カウントデータD1を出力する。
CPU57は、用紙カウントに基づく用紙カウントデータD1と制御目標となる設定枚数データDnとを比較した結果に基づいて色ズレ補正モードの実行時期が到来したか否かを判別する。この判別によって、画像形成部80における給紙枚数が規定値より多い場合や少ない場合に、補正判別モードとは別個に、定期的な色ズレ補正モードの到来を認知できるようになる。このようなCPU57の機能によって、画像形成部80へ供給される用紙の枚数が規定値を越える場合に補正判別モードとは別個に、定期的な色ズレ補正モードの到来を認知できるようになる。
レジストセンサ12AはA/D変換器13Aに接続される。A/D変換器13Aでは、補正判別モード又は色ズレ補正モード時に、レジストセンサ12Aから出力された、プレマークCP又はレジストマークCRに基づく画像検知信号S21をA/D変換して二値化した後の画像検知データDp1を出力するようになされる。
レジストセンサ12BはA/D変換器13Bに接続される。A/D変換器13Bでは、補正判別モード又は色ズレ補正モード時に、レジストセンサ12Bから出力された、プレマークCP又はレジストマークCRに基づく画像検知信号S22をA/D変換して二値化した後の画像検知データDp2を出力するようになされる。A/D変換器13A〜13Dは、不揮発メモリ14に接続される。
例えば、CPU57は、レジストセンサ12A、12Bから出力されたプレマーク検出時の画像検知データDp1,Dp2に基づくプレマークCPの色ズレ量と、設定された閾値とを比較した結果に基づいて色ズレ補正モードの実行時期を算定する。このようなCPU57の機能によって、次の色ズレ補正モードの実行時期を新たに設定できるようになる。例えば、CPU57は、色ズレ補正モードの実行時期が到来したとき、補正判別モードの判別結果に基づく次の色ズレ補正モードの実行時期を設定する。このようなCPU57の機能によって、先に設定された色ズレ補正モードの実行時期を修正することができる。
また、CPU57は不揮発メモリ14からレジストセンサ12A,12Bから得られたプレマーク検出時の画像検知データDp1、Dp2を読み出し、この画像検知データDp1、Dp2に基づいて前回のプレマークCPの色ズレ量と今回のプレマークCPの色ズレ量との差分を算出し、プレマークCPの色ズレ量の差分が設定許容範囲に含まれるか否かを判別し、プレマークCPの色ズレ量の差分が設定許容範囲内となる場合は、色ズレ補正モードの実行時期が到来した場合であっても、当該色ズレ補正モードを実行しないように画像形成部80を制御する。このような制御機能をCPU57に備えると、プレマークCPの色ズレ量の差分が設定許容範囲内となる場合は、色ズレ補正モードの実行時期が到来した場合であっても、当該色ズレ補正モードを実行しないように画像形成部80を制御できるようになる。
温度センサ19はA/D変換器13Dに接続される。A/D変換器13Dでは、通常動作モード、補正判別モード又は/及び色ズレ補正モード時に、温度センサ19から出力された、機内温度に基づく温度検知信号S3をA/D変換して二値化した後の温度検知データD3をCPU57に出力する。
CPU57は、機内温度に基づく温度検知データD3と制御目標に係る設定温度データDθとを比較した結果に基づいて色ズレ補正モードの実行時期が到来したか否かを判別する。この判別機能によって、画像形成部80における機内温度が規定値より高い場合や低い場合に、補正判別モードとは別個に、定期的な色ズレ補正モードの到来を認知できるようになる。CPU57は、プレマークCPの検出結果を統計処理してプレマークCPの色ズレ量の動向を予測し、色ズレ補正モードの実行時の色ズレ補正量を事前に演算し、色ズレ補正モードの実行時期が到来したとき、色ズレ補正量に基づいて色ズレ補正モードを実行する。
CPU57にはインターフェース58を介して操作部16が接続される。操作部16は設定部の機能を構成し、色ズレ補正モードの実行時期を設定する際にマニュアル操作される。CPU57は、操作部16によって設定された色ズレ補正モードの実行時期を算定された色ズレ補正モードの実行時期に書き換える。このようなCPU57の機能によって、色ズレ補正モードの実行時期を更新できるようになる。
上述の不揮発メモリ14には、用紙カウントデータD1、画像検知データDp1、Dp2、温度検知データD3、色ズレ補正データDεの他に、経過時間情報D[T1]、D[T2]、D[T3]、D[T4]等が格納される。
不揮発メモリ14は、補正量演算部51及びCPU57に接続される。補正量演算部51は主走査補正量算出部511、副走査補正量算出部512、全体横倍補正量算出部513、部分横倍補正量算出部514及びスキュー補正量算出部515から構成される。補正量演算部51では、色ズレ複合補正モード又は色ズレ単独補正モード時に、不揮発メモリ14から画像検知データDp1、Dp2を読み出し、この画像検知データDp1、Dp2から各誤差要因(主走査、全体倍率、部分横倍、スキュー)のズレ量が算出され、ここで算出されたズレ量より各誤差要因毎の補正量が求められる。
例えば、主走査補正量算出部511では、不揮発メモリ14から画像検知データDp1、Dp2を読み出して主走査方向の位置ズレ量を算出し、この位置ズレ量を無くすように主走査方向の書き出しタイミングを調整するためのタイミング制御データD11を出力する。このタイミング制御データD11により、主走査方向の位置ズレを補正するようになされる。
副走査補正量算出部512では、不揮発メモリ14から画像検知データDp1、Dp2を読み出して副走査方向の位置ズレ量を算出し、この位置ズレ量を無くすように副走査方向の書き出しタイミングを調整するためのタイミング制御データD12を出力する。このタイミング制御データD12により、副走査方向の位置ズレを補正するようになされる。
全体横倍補正量算出部513では、不揮発メモリ14から画像検知データDpを読み出して全体横倍ズレ量を算出し、この全体横倍ズレ量を無くすように画素クロック信号の周波数を調整するためのクロック制御データD13を出力する。このクロック制御データD13により、全体横倍ズレ量を補正することができる。
部分横倍補正量算出部514では、不揮発メモリ14から画像検知データDpを読み出して部分横倍ズレ量を算出し、この部分横倍ズレ量を無くすようにLPHユニット3Y等の水平方向の傾きを調整するためのユニット制御データD14を出力する。このユニット制御データD14により、部分横倍ズレ量を補正することができる。
スキュー補正量算出部515では、不揮発メモリ14から画像検知データDpを読み出してスキューズレ量を算出し、このスキューズレ量を無くすようにLPHユニット3Y等の垂直方向の傾きを調整するためのスキュー制御データD15を出力する。このスキュー制御データD15により、スキューズレ量を補正することができる。
図9は、色ズレ補正用のレジストマークCRとレジストセンサ12Aとの関係例を示す図である。図9に示すレジストマークCRは、色ズレ補正モード時に適用され、主走査方向に平行な線分と、主走査方向に対してθ=45°の角度を有した線分で構成される。このレジストマークCRは、補正判別モード時のプレマークCPとしてそのまま使用できる。画像境域が狭い場合は、主走査方向に平行な線分に対してθ=20°程度の角度を有した線分で構成されるプレマークCPを適用するとよい(図4B参照)。
この例で、レジストマークCRは「フ」字を構成する。レジストマークCRは、レジストセンサ12Aのスポット径の照射位置にその中央の点eを合わせ込むように書き込まれる。レジストマークCRは、図8に示したCPU57によって、中間転写ベルト6に形成するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが制御される。
この例で、主走査方向に平行な線分の中央の点eから、副走査方向に平行な補助線を引いて、この45°の角度を有した線分とこの補助線とが交わる点をfとしたとき、この点e−f間の線分の長さをLbとする。この例では、レジストマークCRの点eと点fとの検知時刻の差から点e−f間の線分の長さLbを算出することで、色ズレ補正用のレジストマークCRのレジストセンサ12A,12Bの検知点に対する主走査方向の位置ズレを検知することができる。
これらの色ズレ補正用のレジストマークCRをレジストセンサ12A及び12Bにより検知し、各色のレジストマークCRの画像形成位置に対する色ズレ量を算出し、Y、M、C色の画像形成位置を補正する。この補正は、色ズレ補正モード実行後の画像形成系Iで次の用紙Pに色画像を形成するための画像データDy,Dm,Dc,Dkを補正して、この色ズレ補正を基づく色画像を精度良く重ね合わせるためである。
図10A〜Hは、レジストセンサ12A等による画像検知信号S21の二値化例を示す図である。
図10Aに示すレジストセンサ12Aは、中間転写ベルト6上のレジストマークCRの、図中、直線部(i)及び傾斜部(ii)のエッジを検知して画像検知信号S21を出力する。この例で、「フ」字状のレジストマークCRの成す角度θは45°である。中間転写ベルト6は、一定線速で副走査方向に移動する。レジストセンサ12Aでは、図示しない発光素子からレジストマークCRへ光が照射され、その反射光を受光素子で検知するようになされる。プレマークCPについても同様に処理されるので、その説明は省略する。
図10Bに示す画像検知信号S21はレジストセンサ12Aから得られ、この画像検知信号S21において、L1はベルト(面)検知レベルである。Lthは、画像検知信号S21を二値化するための閾値であり、L2はレジストマークCRに係るマーク検知レベルである。a点は、レジストマーク直線部(i)の前端エッジがレジストセンサ12Aにより検知され、その画像検知信号S21が閾値Lthをクロスした点であり、前端エッジ検知時刻taを与える。この前端エッジ検知時刻taに、図10Dに示す1個目の通過タイミングパルス信号Spが立ち上がる。
b点は、レジストマーク直線部(i)の後端エッジが同様に検知され、その画像検知信号S21が閾値Lthをクロスした点であり、後端エッジ検知時刻tbを与える。この後端エッジ検知時刻tbには、図10Dに示した通過タイミングパルス信号Spが立ち下がる。
同様にして、c点は、レジストマーク傾斜部(ii)の前端エッジがレジストセンサ12Aにより検知され、その画像検知信号S21が閾値Lthをクロスした点であり、前端エッジ検知時刻tcを与える。この前端エッジ検知時刻tcには、図10Dに示す2個目の通過タイミングパルス信号Spが立ち上がる。
d点は、レジストマーク傾斜部(ii)の後端エッジが同様に検知され、その画像検知信号S21が閾値Lthをクロスした点であり、後端エッジ検知時刻tdを与える。この後端エッジ検知時刻tdには、図10Dに示した通過タイミングパルス信号Spが立ち下がる。この二値化後の通過タイミングパルス信号Spは、画像検知データDpとなる。画像検知データDpはBK色のレジストマークCRの書込み位置に対するY,M,C色の書き込み位置のズレ量算出に使用される。
レジストマーク直線部(i)の副走査方向のマーク幅は、中間転写ベルト6が一定線速で副走査方向に移動する場合、図10Fに示す経過時間T2と、図10Eに示す経過時間T1とに基づいて得られる。経過時間T1は、図10Cに示す時刻t0で書込み開始信号(VTOP信号)が立ち上がって、図示しないカウンタが起動され、その後、基準クロック信号のパルス数がカウントされ、前端エッジ検知時刻taになったとき、そのカウンタから出力される出力値(経過時間情報D[T1])によって得られる。
VTOP信号は、感光体ドラム1Y,1M,1C,1KにレジストマークCRの書込みを許可する信号(画像先端信号)である。同様にして、経過時間T2は、カウンタが更に基準クロック信号のパルス数をカウントし、後端エッジ検知時刻tbになったとき、そのカウンタから出力される出力値(経過時間情報D[T2])によって得られる。これらの経過時間情報D[T1]、D[T2]は、不揮発メモリ14に格納される。
色ズレ算出時には、不揮発メモリ14から経過時間情報D[T1]、D[T2]が読み出される。制御部15では、レジストマーク直線部(i)の副走査方向のマーク幅を経過時間情報D[T1]、D[T2]に基づいて(T2−T1)により演算するようになされる。
また、レジストマーク傾斜部(ii)の副走査方向のマーク幅は、同様にして、図10Hに示す経過時間T4と、図10Gに示す経過時間T3とに基づいて与えられる。経過時間T3は、図10Cに示した時刻t0でVTOP信号が立ち上がって、カウンタが起動され、その後、基準クロック信号のパルス数がカウントされ、前端エッジ検知時刻tcになったとき、そのカウンタから出力される出力値(経過時間情報D[T3])によって得られる。
同様にして、経過時間T4は、カウンタが更に基準クロック信号のパルス数をカウントし、後端エッジ検知時刻tbになったとき、そのカウンタから出力される出力値(経過時間情報D[T4])によって得られる。これらの経過時間情報D[T3]、D[T4]は、不揮発メモリ14に格納される。
色ズレ算出時には、不揮発メモリ14から経過時間情報D[T3]、D[T4]が読み出される。制御部15では、レジストマーク傾斜部(ii)の副走査方向のマーク幅を経過時間情報D[T3]、D[T4]に基づいて√2・(T4−T3)/2により演算するようになされる。これらの演算後に得られる情報は、色ズレ補正データとなる。なお、レジストセンサ12Bについても、同様に機能するので、その説明を省略する。
図11は、第1の実施例に係る紙間パターン制御例を示すフローチャートである。この実施例では、通常動作モード中に補正判別モードを実行し、この補正判別モードによる判別結果に基づいて色ズレ補正モードの実行時期を決定する場合を前提とする。この例では、紙間に形成したプレマークCPの検知結果から算出した色ズレ量を統計的な手法を課して色ズレ量補正時の制御量とする場合を例に挙げる。
これらを制御条件にして、図11に示すフローチャートのステップST1でCPU57はプレ補正条件に達したかを判別する。ここにプレ補正条件とは、補正判別モードを実行して色ズレ補正モードの実行時期を決定する条件をいう。例えば、定着装置17の定着温度が変化して温度差がΔ2°Cとなったとき、通紙枚数が規定枚数に到達したとき、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが一定時間停止していたとき、主電源がオンされたときに、プレ補正条件に達したと判断される。各々については、監視フローチャートが存在するが周知の技術を応用できるので、その説明を省略する。
上述の1つ又は/及び2つ以上の条件項目がプレ補正条件に該当するに至った場合は、ステップST2に移行してCPU57は、通常動作モード中に補正判別モードを実行するべく紙間に至ったかを判別する。紙間に至ったか否かは、画像処理部70で、1ページ分の入力画像データDINのエンド・オブ・フラグ等を検出して判別する。エンド・オブ・フラグは、1ページ分の画像形成領域の終端を示すフラグである。この例で、通常動作モードに係る感光体ドラム1Y、1M,1C,1Kを介して中間転写ベルト6へ転写される画像は、SVV信号の立ち上がりに基づいて書込みが開始され、SVV信号が立ち下った時点で書込みが終了する。
上述の例で、エンド・オブ・フラグが検出され、紙間に至った場合は、ステップST3に移行してCPU57は主走査条件又は副走査条件に応じて制御を分岐する。主走査条件とは、書込みユニットの走査形式により制御を分岐する条件をいう。この例では、LPHユニット3Yとポリゴンミラー走査方式とで制御が分岐される。LPHユニット3Yは、1ライン単位に一括露光するユニットであって、主走査方向でのズレが無いに等しいので、副走査方向のズレを補正すればよい。ポリゴンミラー走査方式は、1画素単位に偏向走査露光する方式であって、主走査方向と副走査方向でのズレが考えられるので、主及び副走査方向のズレを補正するようになされる。
この例で、LPHユニット3Yに関して、主走査専用のプレマーク形成と副走査専用のプレマーク形成との比率を例えば、1:4に設定し、ポリゴンミラー走査方式に関して、主走査専用のプレマーク形成と副走査専用のプレマーク形成との比率を1:1に設定するような走査条件を含めてもよい。
このような走査条件を設定した場合であって、書込みユニットの走査形式がポリゴンミラー走査方式となる主走査条件の場合はステップST4に移行して、CPU57は主走査パターン描画を実行するように画像形成部80を制御する。このとき、画像形成部80は、図4Bに示した「フ」形状のプレマークCPが画像形成領域Ia,Ib間、画像形成領域Ib,Ic間の画像境域IIa、IIb・・・に主走査専用のプレマークCPを形成するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する。
書込みユニットの走査形式がLPHユニット3Y等のような一括露光方式となる副走査条件の場合はステップST5に移行して、CPU57は、副走査パターン描画を実行するように画像形成部80を制御する。画像形成部80は、図4Aに示した直線状のY,M,C,BK色のプレマークCPが画像形成領域Ia,Ib間、画像形成領域Ib,Ic間の画像境域IIa、IIb・・・に副走査専用のプレマークCPを形成するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する。
その後、ステップST6に移行してCPU57は色ズレ量を算出する。このとき、レジストセンサ12Aは、紙間のプレマークCPを検知してA/D変換器13Aに画像検知信号S21を出力する。レジストセンサ12Bも、紙間のプレマークCPを検知してA/D変換器13Bに画像検知信号S22を出力する。CPU57は、A/D変換器13A,13Bから出力される画像検知データDp1、DP2に基づいて色ズレ量を算出する。この際の色ズレ量は、統計的な手法を課して色ズレ量補正時の制御量となされる(図9及び図10参照)。
その後、ステップST7に移行してCPU57は、色ズレ量の平均処理に必要な取得回数が終了したか否かを判別する。取得回数に関しては、例えば、10回や、20回、50回、100回等の整数が設定される。
平均処理に必要な取得回数が終了した場合は、ステップST8に移行してCPU57は色ズレ量の平均処理を実行する。この処理では、例えば、色ズレ量の10回の平均値が演算される。その後、ステップST9に移行してCPU57は、色ズレ量の平均値が規定ズレ量の範囲内にあるか否かを判別する。このとき、CPU57は、色ズレ量の平均値と、設定された上限ズレ量及び下限ズレ量とを比較し、上限ズレ量と下限ズレ量との間に色ズレ量の平均値が包含されるか否かを見出すようになされる。
この結果、色ズレ量の平均値が規定ズレ量の範囲内にない場合は、ステップST10に移行してCPU57は、正規のカラーレジスト補正処理を実行すべく”色ズレ補正モード”を画像形成部80へ指示する。画像形成部80は、色ズレ補正モードの指示に基づいてJOBを中断し、正規のカラーレジスト補正処理を実施するようになる(図6参照)。その後、ステップST11に移行する。
上述のステップST9で色ズレ量の平均値が規定ズレ量の範囲内にある場合は、ステップST11に移行してプレ補正条件を記憶する。この例では、プレ補正条件として、例えば、通紙枚数が規定枚数に到達した時点での色ズレ量の平均値を示すデータが不揮発メモリ14に記憶される。当該データは、次の色ズレ補正モードの実行時期を算定等に使用される。例えば、CPU57が前回の色ズレ量と今回の色ズレ量とを相対的に比較し、設定範囲外であれば、決められたカラーレジスト補正タイミングでなくとも、色ズレ補正モードを実行し、また、設計的に決められたカラーレジスト補正タイミングであっても、設定範囲内であれば、色ズレ補正モードを実施しないような制御を行えるようになる。
このように、第1の実施例に係るカラープリンタ100によれば、通常動作モード中に補正判別モードを実行するように画像形成部80を制御するCPU57が備えられる。この補正判別モードでは、画像形成部80によって中間転写ベルト6に形成される当該ページの画像形成領域Iaと次のページの画像形成領域Ibとの間に挟まれた画像境域IIa、IIb・・・・に色ズレ補正用のプレマークCPを書き込むと共に当該プレマークCPを検出し、プレマークCPの検出結果を統計処理して色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する動作がなされる。
従って、色ズレ補正時期が到来していない場合であっても、色ズレ補正モードを実行できるようになる。反対に、色ズレ補正時期が到来した場合であっても、補正判別モードの結果、”色ズレ補正モード実行必要無し”と判別された場合は、現時点での色ズレ補正モードを実行しないように画像形成部80を制御できるようになる。これにより、色ズレ補正タイミング精度を従来方式に比べて向上できることから、定期的に色ズレ補正モードを実行する場合に比べて、画像品質を向上できると共に生産性を向上できるようになる。しかも、全体を通してトナー消費を低減できるようになる。また、固定的な色ズレ補正モードの実行タイミングに対して、実行タイミングを流動的に補正するようにしたので、従来方式に比べて正確な制御条件での実行タイミングが決定できるようになった。
図12は、第2の実施例としてのカラープリンタ100に係る色ズレ量対監視経過時間の関係例を示すグラフ図である。
この例では、プレマークCPの検出結果を統計処理してプレマークCPの色ズレ量の動向を予測し、色ズレ補正モードの実行時期到来前の色ズレ補正量を演算する。例えば、主走査専用パターンと副走査専用パターン等の2種類のプレマークCPを画像境域IIa(紙間)に形成し、マーク検知によって得られた色ズレ量(測定値)から、各プレマークCPの出現予測式(多重回帰式)に重みa,b,cを付加して副走査ズレ量Vx、主走査ズレ量Hx及びスキューズレ量Sxを演算で求めるようになされる。
図12に示すグラフ図において、縦軸は目的変量としての色ズレ量εであり、マーク検知によって得られる色ズレ量の測定値である。横軸は、説明変量としての監視経過時間T’であり、色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に向けてカウントされる時間である。
色ズレ量εと監視経過時間T’とは相関関係を有している。図中、εthは色ズレ量閾値であり、監視経過時間T’が色ズレ補正時期Txに至ったか否か等を判定する際の基準となされる。図12のグラフ中に示すドットは、任意の監視経過時間Ti’(i=1〜n)における色ズレ量の測定値であり、その測定値は分散している。また、直線(一次関数)は色ズレ量(測定値)から副走査ズレ量V、主走査ズレ量H及びスキューズレ量Sを求めるための単回帰式を示すものである。この例で単回帰式の傾きをαとし、色ズレ補正時期Txにおける色ズレ量εの測定値をYAxとしたとき、YAx=α・Txとなる。単回帰式の傾き角をθとすると、θ=tan−1(εth/Tx)である。これにより、色ズレ補正時期Txにおける色ズレ量εの予測値YFxを予測できるようになる。
この例では、制御部15のCPU57が図12のグラフ中に示した直線に対応する多重回帰式を決定し、副走査ズレ量V、主走査ズレ量H及びスキューズレ量Sを演算して監視経過時間Ti’(i=1〜n)における色ズレ補正量を予測する。ここに監視経過時間T1’における色ズレ量の予測値(制御値)をYFlとし、監視経過時間T2’における色ズレ量の予測値をYF2とし、監視経過時間T3’における色ズレ量の予測値をYF3とし、同様にして、監視経過時間Tn’における色ズレ量の予測値をYFnとする。予測値と測定値との関係は随時不揮発メモリ14に記憶される。これは紙間のプレマーク検知から得られる少ない測定値から予測値(制御値)を決めるためである(線形予測方法)。
ここに監視経過時間T1’における実際の色ズレ量の測定値をYAlとし、監視経過時間T2’における色ズレ量の測定値をYA2とし、監視経過時間T3’における色ズレ量の測定値をYA3とし、同様にして、監視経過時間Tn’における色ズレ量の測定値をYAnとする。そして、各監視経過時間Tx’における色ズレ量の予測値YFx(目的変量)と測定値YAxとの誤差をExとしたとき、(1)式、すなわち、
El=YFl−YAl
E2=YF2−YA2
E3=YF3−YA3



En=YFn−YAn ・・・・・・(1)
のn個の誤差式が得られる。
そして、各監視経過時間Tx’における説明変量としての副走査ズレ量Vx、主走査ズレ量Hx及びスキューズレ量Sxとし、重み係数(偏回帰係数)をa,b,cとしたとき、予測値YFxは、(2)式、すなわち、
YF1=aV1+bHl+cSl
YF2=aV2+bH2+cS2
YF3=aV3+bH3+cS3
・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・
・ ・ ・ ・
YFn=aVn+bHn+cSn ・・・・・・(2)
となり、n個の線形多重回帰式が得られる。ここに(1)に示した全ての誤差El、E2、E3・・・Enの二乗の和が最小になるように、最小二乗法で重み係数a,b,cを決定すると、(2)の多重回帰式から副走査ズレ量Vx、主走査ズレ量Hx及びスキューズレ量Sxを得られるようになる。なお、重み係数a,b,cは、初期時は、固定条件での重み係数が入力されており、(1)式の誤差が最小になるように随時、重み係数a,b,cが変更(更新)される(学習機能)。このような学習機能により、機械固有の系統誤差がこの重み係数に反映され、色ズレ補正量の最適な予測が可能になる。
このような多重回帰式(2)が決定されると、任意の各監視経過時間Tx’における副走査ズレ量Vx、主走査ズレ量Hx及びスキューズレ量Sxを予測できるようになる。例えば、(2)式に示した監視経過時間T1’の予測値YF1の線形多重回帰式と、これに対応する(1)式の誤差式に測定値YA1を代入すれば、予想値の一つとして副走査ズレ量V1、主走査ズレ量H1及びスキューズレ量S1等を得ることができる。これにより、色ズレ補正モードの既定の実行時期に至る途中でCPU57が色ズレ補正量に基づく色ズレ補正モードを実行できるので、定期的に色ズレ補正モードを実行する場合に比べて、画像品質を向上できると共に、生産性を向上できるようになる。
図13は、第2の実施例に係る紙間パターン補正制御例を示すフローチャートである。この例では、第1の実施例で説明した色ズレ量の平均処理の後に、線形補間処理を実行し、色ズレ補正モードの実行時期に至る途中で色ズレ補正量に基づく色ズレ補正モードを実行できるようにした。この例では、CPU57が印画像の検出結果データを平均処理および線形補間処理して印画像の色ズレ量の動向を求める場合を例に採る。
これらを制御条件にして、図13に示すフローチャートのステップST21で第1の実施例と同様にして、CPU57はプレ補正条件に達したかを判別する。例えば、定着装置17の定着温度が変化して温度差がΔ2°Cとなったとき、通紙枚数が規定枚数に到達したとき、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが一定時間停止していたとき、主電源がオンされたときに、プレ補正条件に達したと判断される。
上述のプレ補正条件に関して、1つ又は/及び2つ以上の条件項目が該当に至った場合は、ステップST22に移行してCPU57は、通常動作モード中に補正判別モードを実行するべく紙間に至ったかを判別する。紙間に至ったか否かは、1ページ分の入力画像データDINのエンド・オブ・フラグ等を検出して判別する。
上述の例で、エンド・オブ・フラグが検出され、紙間に至った場合は、ステップST23に移行してCPU57は第1の実施例と同様にして、主走査条件又は副走査条件に応じて制御を分岐する。この例で、書込みユニットの走査形式が主走査条件の場合はステップST24に移行して、CPU57は主走査パターン描画を実行するように画像形成部80を制御する。このとき、画像形成部80は、図4Bに示した「フ」形状のプレマークCPが画像形成領域Ia,Ib間、画像形成領域Ib,Ic間の画像境域IIa、IIb・・・に主走査専用のプレマークCPを形成するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する。
書込みユニットの走査形式が副走査条件の場合はステップST25に移行して、CPU57は、副走査パターン描画を実行するように画像形成部80を制御する。画像形成部80は、図4Aに示した直線状のY,M,C,BK色のプレマークCPが画像形成領域Ia,Ib間、画像形成領域Ib,Ic間の画像境域IIa、IIb・・・に副走査専用のプレマークCPを形成するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する。
その後、ステップST26に移行してCPU57は色ズレ量を算出する。このとき、レジストセンサ12Aは、紙間のプレマークCPを検知してA/D変換器13Aに画像検知信号S21を出力する。レジストセンサ12Bも、紙間のプレマークCPを検知してA/D変換器13Bに画像検知信号S22を出力する。CPU57は、A/D変換器13A,13Bから出力される画像検知データDp1、DP2に基づいて色ズレ量を算出する。この際の色ズレ量は、統計的な手法を課して色ズレ量補正時の制御量となされる(図9及び図10参照)。
その後、ステップST27に移行してCPU57は、色ズレ量の平均処理に必要な取得回数が終了したか否かを判別する。取得回数に関しては、例えば、10回や、20回、50回、100回等の整数が設定される。平均処理に必要な取得回数が終了した場合は、ステップST28に移行してCPU57は色ズレ量の平均処理を実行する。この処理では、第1の実施例と同様にして、色ズレ量の10回の平均値が演算される。
その後、ステップST29でCPU57は、印画像の色ズレ量の動向を求めるために線形補間予測を実行する。このとき、CPU57は、(2)式に示した線形多重回帰式を決定し、副走査ズレ量V、主走査ズレ量H及びスキューズレ量Sを演算して監視経過時間Ti’(i=1〜n)における色ズレ補正量を予測する。これにより、色ズレ補正モードの実行時期に至る途中で、印画像の色ズレ量の動向を求めることができ、この色ズレ量の動向から、CPU57が色ズレ補正量に基づく色ズレ補正モードを実行できるようになる。
その後、第1の実施例と同様にして、ステップST30に移行し、CPU57は、色ズレ量の平均値が規定ズレ量の範囲内にあるか否かを判別する。このとき、CPU57は、色ズレ量の平均値と、設定された上限ズレ量及び下限ズレ量とを比較し、上限ズレ量と下限ズレ量との間に色ズレ量の平均値が包含されるか否かを見出すようになされる。
この結果、色ズレ量の平均値が規定ズレ量の範囲内にない場合は、ステップST210に移行してCPU57は、正規のカラーレジスト補正処理を実行すべく”色ズレ補正モード”を画像形成部80へ指示する。画像形成部80は、色ズレ補正モードの指示に基づいてJOBを中断し、正規のカラーレジスト補正処理を実施するようになる(図6参照)。その後、ステップST31に移行する。
上述のステップST30で色ズレ量の平均値が規定ズレ量の範囲内にある場合は、ステップST31に移行してプレ補正条件を記憶する。この例では、プレ補正条件として、例えば、通紙枚数が規定枚数に到達していない時点での色ズレ量の平均値を示すデータが不揮発メモリ14に記憶される。当該データは、次の色ズレ補正モードの実行時期を算定等に使用される。
このように第2の実施例に係るカラープリンタ100によれば、制御部15がプレマークCPの検出結果を統計処理してプレマークCPの色ズレ量の動向を予測し、色ズレ補正モードの実行時期到来前の色ズレ補正量を演算し、色ズレ補正モードの実行時期に至る途中で色ズレ補正量に基づく色ズレ補正モードを実行する。
また、好ましい態様としては、ステップST29で求めた印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の規定ズレ量(許容範囲)とを比較して、統計的に処理された色ズレ量が規定ズレ量に達する時期を算出して色ズレ補正モード実行時期とする。更に、上述の実行時期と共に当該実行時期における色ズレ補正量を演算し、色ズレ補正モードの実行時期が到来したとき、先に演算して得た色ズレ補正量に基づいて色ズレ補正を実行すれば、ジョブを中断して実行する色ズレ補正モードを省略できるようになる。
従って、定期的に色ズレ補正モードを実行する場合に比べて、画像品質を向上できると共に生産性も向上できるようになる。しかも、全体を通してトナー消費を低減できるようになる。
図14は第3の実施例としてのカラープリンタ200の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。
図14に示すカラープリンタ200によれば、第1の実施例のLPHユニットに代えてポリゴンミラー走査方式のレーザ書込みユニット3Y’,3M’,3C’,3K’を画像形成部80’に備え、中間転写ベルト6の主走査方向に沿ってビーム光を偏向走査する光源を有して、当該中間転写ベルト6に対して画像情報を1画素単位に露光するようになされる。
図14はカラープリンタ200の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。図14に示すカラープリンタ200は、中間転写ベルト6や用紙センサ11、レジストセンサ12A,12B等を含む処理系から成る画像転写系Iと、画像形成ユニット10Y’,10M’,10C’,10K’から成る画像形成系IIとを有して構成される。
図14において、第1の実施例と同じ名称及び同じ記号のものは、同じ機能を有しているのでその説明を省略する。
Y−信号処理部72Yは、画像データDy又は画像データDy’を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDy又は画像データDy’をレーザ書込みユニット3Y’に出力する。レーザ書込みユニット3Y’はY色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下Y−INDEX信号という)を出力する。
M−信号処理部72Mは、画像データDm又は画像データDm’を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDm又は画像データDm’をレーザ書込みユニット3M’に出力する。レーザ書込みユニット3M’はM色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下M−INDEX信号という)を出力する。
C−信号処理部72Cは、画像データDc又は画像データDc’を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDc又は画像データDc’をレーザ書込みユニット3C’に出力する。レーザ書込みユニット3C’はC色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下C−INDEX信号という)を出力する。
K−信号処理部72Kは、画像データDk又は画像データDk’を書込選択信号S5に基づいて選択し、この画像データDk又は画像データDk’レーザ書込みユニット3K’に出力する。レーザ書込みユニット3K’はBK色用のレーザ光の照射タイミングを検知してレーザ検知信号(以下K−INDEX信号という)を出力する。書込選択信号S5は制御部15からY−信号処理部72Y、M−信号処理部72M、C−信号処理部72C及びK−信号処理部72Kに各々出力される。
この例ではY色用のレーザ書込みユニット3Y’には補正部5Yが取り付けられており、制御部15からのユニット用の位置補正信号Syに基づいて当該書込みユニット3Y’の水平位置の傾きを調整するようになされる。同様にしてM色用のレーザ書込みユニット3M’には補正部5Mが取り付けられており、制御部15からのユニット位置補正信号Smに基づいて当該書込みユニット3M’の水平位置の傾きを調整するようになされる。C色用のレーザ書込みユニット3C’には補正部5Cが取り付けられており、制御部15からのユニット位置補正信号Scに基づいて当該書込みユニット3C’の水平位置の傾きを調整するようになされる(部分横倍補正処理)。
この例で色ズレ量の算出に関しては、BK色のレジストマークCRを基準にしている。Y,M,C色の色画像の書込み位置をBK色に合わせるように調整するためである。例えば、Y色の書込み位置調整に関しては、BK色のレジストマークCRの書込み位置と、Y色のレジストマークCRの書込み位置とを検知し、Y色のレジストマークCRの書込み位置とBK色のレジストマークCRの書込み位置とのズレ量からその補正量を算出する。同様にして、M、C色の書込み位置調整に関しても、BK色のレジストマークCRの書込み位置と、MやC色のレジストマークCRの書込み位置とのズレ量を各々検知し、このズレ量から各々の補正量を算出する。その後、Y、M、C色の画像形成位置を調整するようになされる。
図15は、Y色用のレーザ書込みユニット3Y’及びそのスキュー調整部9Yの構成例を示す概念図である。図15に示すY色用のレーザ書込みユニット3Y’は、半導体レーザ光源31、コリメータレンズ32、補助レンズ33、ポリゴンミラー34、ポリゴンモータ35、f(θ)レンズ36、ミラー面結像用のCY1レンズ37、ドラム面結像用のCY2レンズ38、反射板39、ポリゴンモータ駆動基板45及び、LD駆動基板46を有している。
半導体レーザ光源31は、Y色用のLD駆動基板46に接続される。LD駆動基板46にはレーザ書込みユニット3Y’からのレーザ駆動用の書込みデータWyが供給される。色ズレ複合補正モードが選択されると、書込みデータWy=画像データDy、画像データDy’がレーザ書込みユニット3Y’に出力される。色ズレ補正モードが選択されると、書込みデータWy=画像データDy’がレーザ書込みユニット3Y’に出力される。
LD駆動基板46では書込みデータWyがPWM変調され、PWM変調後の所定のパルス幅のレーザ駆動信号SLyが半導体レーザ光源31に出力される。半導体レーザ光源31では、Y色用のレーザ駆動信号SLyに基づいてレーザ光が発生される。半導体レーザ光源31から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ32,補助レンズ33及びCY1レンズ37によって所定のビーム光に整形される。
このビーム光は、ポリゴンミラー34によって主走査方向に偏向される。例えば、ポリゴンミラー34はポリゴンモータ35により駆動される。ポリゴンモータ35にはポリゴンモータ駆動基板45が接続され、先に述べた制御部15からポリゴンモータ駆動基板45には、YポリゴンCLKが供給される。ポリゴンモータ駆動基板45は、YポリゴンCLKに基づき、ポリゴンモータ35を所定の回転速度で回転するようになされる。ポリゴンミラー34によって偏向されるビーム光は、f(θ)レンズ36及びCY2レンズ38によって感光体ドラム1Yの方へ結像される。この動作により、補正判別モード時に中間転写ベルト6には感光体ドラム1Yを介して画像境域IIa等に色ズレ補正用のプレマークCPが形成される(図4A及びB参照)。
このレーザ書込みユニット3Y’にはスキュー調整部9Yが設けられる。スキュー調整部9Yは本体部に取り付けられる。この本体部には反射板39が設けられ、この反射板39に対峙した位置には、レーザインデックスセンサ49が取り付けられる。レーザインデックスセンサ49はポリゴンミラー34によって偏向されるビーム光を検知して、Y−INDEX信号を制御部15に出力するようになされる。
スキュー調整部9Yは、調整ギヤユニット41及び調整用のモータ42を有している。調整ギヤユニット41にはCY2レンズ38が取り付けられている。調整ギヤユニット41はCY2レンズ38に対して可動自在に取り付けられる。調整用のモータ42ではスキュー調整信号SSyに基づいて調整ギヤユニット41を垂直方向に移動調整するようになされる。なお、他の色用のレーザ書込みユニット3M’,3C’,3K’及びそのスキュー調整部の構成例については、その説明を省略する。
この例で色ズレ量の算出に関しては、BK色のレジストマークCRを基準にしている。Y,M,C色の色画像のレーザ書込み位置をBK色に合わせるように調整するためである。補正処理内容は例えば、次のi〜vの5つある。補正処理内容のうち、i〜iiiは画像データを補正することにより実現され、iv及びvはモータ42を駆動し、実際に、レーザ書込みユニット3Y’,3M’,3C’,3K’を駆動して調整するようになされる。
i.主走査補正処理
この処理は、Y,M,C、BK色の色画像の主走査方向の書出し位置を揃える補正である。例えば、Y色のレーザ書込み位置補正に関しては、BK色のレジストマークCRの画像検知データDp1,Dp2と、Y色のレジストマークCRの画像検知データDp1,Dp2からBK色に対するY色の主走査方向の位置ズレ量を求め、ここで求めた位置ズレ量からその補正量を算出する。この補正量に基づいて、Y,M,C色の主走査方向の書込みタイミングを調整してBK色と他のY,M,C色の書込み位置とを揃えるようになされる。
ii.副走査補正処理
この処理は、Y,M,C,BK色の色画像の副走査方向における書出し位置を揃える補正である。例えば、Y色の書込み位置調整に関しては、BK色のレジストマークCRの画像検知データDp1,Dp2と、Y色のレジストマークCRの画像検知データDp1,Dp2からBK色に対するY色の副走査方向の位置ズレ量を求め、ここで求めた位置ズレ量からその補正量を算出する。この補正量に基づいて、Y,M,C色の副走査方向の書込みタイミングを調整してBK色と他のY,M,C色の書込み位置とを揃えるようになされる。
iii.全体横倍補正処理
この処理は、Y,M,C,BK色の色画像の全体における画像形成位置を揃える補正である。例えば、画像クロック信号の周期を調整して、レーザ発光タイミングを調整し、この調整に基づいて全体横倍ズレ量を補正するようになされる。
iv.部分横倍補正処理
この処理は、各レーザ書込みユニット3Y’,3M’,3C’,3K’等の水平位置の傾きを調整する補正である。例えば、レーザ書込みユニット3Y’の水平方向の一方が本体部に固定され、他方が可動可能になされ、図14に示したY色用の補正部5Yで位置補正信号Syに基づいて図示しないモータを回転して調整ギヤユニット41を駆動し、レーザ書込みユニット3Y’をX−Y(水平)方向に傾き調整するようになされる。感光体ドラム1Yに対するレーザ書込みユニット3Y’の水平位置の傾きを調整するためである。他の画像形成ユニット10M’,10C’においても同様な処理がなされる。
v.スキュー補正処理
この処理は、各レーザ書込みユニット3Y’,3M’,3C’,3K’内のCY2レンズ38の垂直位置の傾きを調整する補正である。例えば、CY2レンズ38の一方の側は、レーザ書込みユニット3Y’に支持固定され、他方の側は上下に可動可能になされ、図15に示したY色用のスキュー調整部9Yでモータ42は、スキュー調整信号SSyに基づいて調整ギヤユニット41を駆動し、CY2レンズ38を垂直方向に移動調整するようになされる。感光体ドラム1Yに対するCY2レンズ38の垂直位置の傾きを調整するためである。他の画像形成ユニット10M’,10C’においても同様な処理がなされる。なお、カラープリンタ200における色ズレ補正モードの実行時期の予測時の動作例については、図12及び図13のフローチャートを参照されたい。
このように、第3の実施例としてのカラープリンタ200によれば、中間転写ベルト6に対して画像情報を1画素単位に露光するレーザ書込みユニット3Y’,3M’,3C’,3K’を備え、主走査方向に沿って偏向走査されるビーム光により書き込まれたプレマークCPに基づいて色ズレ量の動向等を予測できるようになる。
しかも、従来方式のような像外レジスト補正でなく、紙間での像外レジスト補正を行なうようにした。更に、正規のカラーレジスト補正処理(色ズレ補正モード)を実施する前に、通常動作モード中も、プレマークCPを用いた補正判別モードを実行し、色ズレ補正モードの実行時期を決めるようにしたので、ポリゴンミラー走査方式においても、余分な時間およびトナーを消費せず、最適なタイミングで色ズレ補正モードを実行できるようになった。なお、色ズレ補正モードの実行間隔は色ズレ量に準じて不定期となった。
この発明は、感光体ドラム及び中間転写ベルトを有し、かつ、色ズレ補正モードに基づいて色ズレ補正処理を実行するタンデム方式のカラープリンタやカラー複写機、これらのカラー複合機等に適用して好適である。
本発明の実施形態としてのカラープリンタ100の構成例を示す概念図である。 画像形成部80におけるLPHユニット3Y等の配置例を示す斜視図である。 2つのレジストセンサ12A,12Bによる印画像の検知例を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、プレマークCPの形成例を示す図である。 (A)〜(E)は、補正判別モード設定時のSVV、SVV’信号、プレマークCP、データDIN及びDIN’の関係例を示す図である。 (A)〜(E)は、色ズレ補正モード設定時のSVV、SVV’信号、プレマークCP、データDIN及びDIN’の関係例を示す図である。 カラープリンタ100の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。 カラープリンタ100の制御系の構成例を補足するブロック図である。 色ズレ補正用のレジストマークCRとレジストセンサ12Aとの関係例を示す図である。 (A)〜(H)は、レジストセンサ12A等による画像検知信号S21の二値化例を示す図である。 第1の実施例に係る紙間パターン制御例を示すフローチャートである。 第2の実施例としてのカラープリンタ100に係る色ズレ量対監視経過時間の関係例を示すグラフ図である。 第2の実施例に係る紙間パターン補正制御例を示すフローチャートである。 第3の実施例としてのカラープリンタ200の画像転写系I及び画像形成系IIの構成例を示すブロック図である。 Y色用のレーザ書込みユニット3Y’及びそのスキュー調整部9Yの構成例を示す概念図である。 像外パターン検知例を示す図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム(像担持体)
3Y,3M,3C,3K LPHユニット(画像形成部)
3Y’,3M’,3C’,3K’ レーザ書込みユニット(画像形成部)
4Y,4M,4C,4K 現像ユニット(画像形成部)
5Y,5M,5C,5K 補正部
6 中間転写ベルト(像担持体;画像転写系)
10Y,10M,10C,10K,10Y’,10M’,10C’,10K’ 画像形成ユニット(画像形成部)
11 用紙センサ(検知部)
12A,12B レジストセンサ(検知部)
14 不揮発メモリ(記憶部)
15 制御部
16 操作部
18 表示部
19 温度センサ(温度検出部)
57 CPU
100,200 カラープリンタ

Claims (12)

  1. 無終端状の像担持体を有し、当該像担持体に画像情報に基づく画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって像担持体に形成される色ズレ補正用の印画像を検出して印画像情報を出力する検出部と、
    前記検出部から出力された印画像情報に基づいて色ズレ補正制御を実行する制御部とを備え、
    入力画像情報に基づいて前記像担持体に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域を画像境域とし、
    前記入力画像情報に基づく前記像担持体への画像形成処理を中止して当該像担持体への色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、前記印画像を検出し、前記印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作を色ズレ補正モードとしたとき、
    前記制御部は、
    前記像担持体の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、前記印画像の検出結果から前記色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードにおいて、
    所定の回数分の前記印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して前記印画像の色ズレ量の動向を求め、求めた前記印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える前記印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を計算し、
    その後、前記実行時期に色ズレ補正モードを実行することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記補正判別モードにおいて、
    前記制御部は、前記印画像の検出結果データ平均処理の後に、前記色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に至る各監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量、スキューズレ量及び重み係数から構成されるn個の線形多重回帰式を決定し、前記監視経過時間における前記副走査ズレ量、主走査ズレ量及びスキューズレ量を演算して色ズレ補正量を算出する線形補間処理をして、前記印画像の色ズレ量の動向を求めることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記像担持体の幅方向を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向を副走査方向としたとき、
    前記主走査方向の色ズレ量の解析を可能とする主走査専用の印画像、
    前記副走査方向の色ズレ量の解析を可能とする副走査専用の印画像、
    又は、前記主走査専用の印画像及び前記副走査専用の印画像を組み合わせた合成印画像が色ズレ補正用の印画像として選択可能となされ、
    前記画像形成部は、
    予め選択された前記色ズレ補正用の印画像を前記像担持体に形成することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記検出部は複数の光学センサを有し、
    前記光学センサは、
    前記像担持体上の位置に所定の間隔を有して配置され、前記像担持体の画像境域に形成された印画像を検出することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記画像形成部には、
    前記像担持体の主走査方向に沿ってライン状に配置された複数の光源を有して、当該像担持体に対して画像情報を1ライン単位に一括露光する書き込みユニットが備えられることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記画像形成部には、
    前記像担持体の主走査方向に沿ってビーム光を偏光走査する光源を有して、当該像担持体に対して画像情報を1画素単位に露光する書き込みユニットが備えられることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  7. 無終端状の像担持体を有し、当該像担持体に画像情報に基づく画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって像担持体に形成される色ズレ補正用の印画像を検出して印画像情報を出力する検出部と、
    前記検出部から出力された印画像情報に基づいて色ズレ補正制御を実行する制御部とを備え、
    入力画像情報に基づいて前記像担持体に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域を画像境域とし、
    前記入力画像情報に基づく前記像担持体への画像形成処理を中止して当該像担持体への色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、前記印画像を検出し、前記印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作を色ズレ補正モードとしたとき、
    前記制御部は、
    前記像担持体の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、前記印画像の検出結果から前記色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードにおいて、
    所定の回数分の前記印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して前記印画像の色ズレ量の動向を求め、求めた前記印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える前記印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を算出し、
    算出された前記色ズレ補正モードの実行時期における色ズレ補正量を演算し、
    その後、前記色ズレ補正モードの実行時期が到来したとき、前記色ズレ補正量に基づいて前記色ズレ補正モードを実行することを特徴とするカラー画像形成装置。
  8. 前記補正判別モードにおいて、
    前記制御部は、前記印画像の検出結果データ平均処理の後に、
    前記色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に至る各監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量、スキューズレ量及び重み係数から構成されるn個の線形多重回帰式を決定し、前記監視経過時間における前記副走査ズレ量、主走査ズレ量及びスキューズレ量を演算して色ズレ補正量を算出する処理を線形補間処理をして、前記印画像の色ズレ量の動向を求めることを特徴とする請求項に記載のカラー画像形成装置。
  9. 入力画像情報に基づいて無終端状の像担持体に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域を画像境域とし、
    前記入力画像情報に基づく前記像担持体への画像形成処理を中止して当該像担持体への色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、前記印画像を検出し、前記印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作を色ズレ補正モードとしたとき、
    前記像担持体の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、前記印画像の検出結果から前記色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードを実行するカラー画像形成装置の制御部が、
    所定の回数分の前記印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して前記印画像の色ズレ量の動向を求め、求めた前記印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える前記印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を予測
    した前記実行時期に前記色ズレ補正モードを実行することを特徴とする画像形成方法。
  10. 前記補正判別モードにおいて、
    前記印画像の検出結果データ平均処理の後に、
    前記色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に至る各監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量、スキューズレ量及び重み係数から構成されるn個の線形多重回帰式を決定し、前記監視経過時間における前記副走査ズレ量、主走査ズレ量及びスキューズレ量を演算して色ズレ補正量を算出する線形補間処理をして、前記印画像の色ズレ量の動向を求めることを特徴とする請求項に記載の画像形成方法。
  11. 入力画像情報に基づいて前記像担持体に形成される当該ページの画像領域と次のページの画像領域との間に挟まれた領域を画像境域とし、
    前記入力画像情報に基づく前記像担持体への画像形成処理を中止して当該像担持体への色ズレ補正用の印画像の形成処理を実行し、前記印画像を検出し、前記印画像の検出結果に基づいて色ズレ補正する動作を色ズレ補正モードとしたとき
    前記像担持体の画像境域に色ズレ補正用の印画像を書き込むと共に当該印画像を検出し、前記印画像の検出結果から前記色ズレ補正モードを実行するか否かを判別する補正判別モードを実行するカラー画像形成装置の制御部が
    所定の回数分の前記印画像の検出結果データを取得し、当該印画像の色ズレ量の平均処理して前記印画像の色ズレ量の動向を求め、求めた前記印画像の色ズレ量の動向と、予め設定された色ズレ量の許容範囲とを比較して、設定された色ズレ量の許容範囲を超える前記印画像の色ズレ量の動向を基に色ズレ補正モードの実行時期を予測し、前記色ズレ補正モードの実行時期における色ズレ補正量を演算し、
    予測した前記色ズレ補正モードの実行時期が到来したとき、前記色ズレ補正量に基づいて前記色ズレ補正モードを実行することを特徴とする画像形成方法。
  12. 前記補正判別モードにおいて、
    前記印画像の検出結果データ平均処理の後に、前記色ズレ補正モードを実行した時刻から次の補正時期に至る各監視経過時間における副走査ズレ量、主走査ズレ量、スキューズレ量及び重み係数から構成されるn個の線形多重回帰式を決定し、前記監視経過時間における前記副走査ズレ量、主走査ズレ量及びスキューズレ量を演算して色ズレ補正量を予測する線形補間処理をして、前記印画像の色ズレ量の動向を求めることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
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