JP2011145350A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インデックス位置と画像書き出し開始位置との間の領域においても、画像濃度調整用の画像を形成できるようにすると共に、画像書き込み最大幅(最大印字領域)を外れた画像端部まで画質調整を実行できるようにする。
【解決手段】画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成する画像形成部60と、ここに用紙Pを搬送する用紙搬送部20と、用紙片寄り補正出力モード又は画像濃度調整出力モードのいずれか一方の選択を受け付ける操作部14と、ここに選択された出力モードに基づいて画像形成部60を制御するCPU55とを備え、このCPU55は、画像濃度調整出力モードに基づいて画像形成部60へ搬送される用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像をインデックス位置を基準にして形成し、画像形成後の画像濃度調整チャートを出力するように制御するものである。
【選択図】 図3

Description

この発明は、画像形成系の画像濃度傾き補正に必要な画像濃度調整チャート等に見られるような機械調整用サンプルを出力するカラー複写機や、複合機、プリンター等に適用可能な画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
近年、画像濃度調整用のパッチ画像を用紙に形成して画像濃度調整チャートを出力し、この画像濃度調整チャートをスキャナー等により読み込んで、パッチ画像から赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)系の画像濃度情報を取得し、この画像濃度情報をイエロー色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)及び黒色(BK)系の画像濃度情報に変換し、変換後の画像濃度情報と期待値とを比較して補正値を算出し、当該補正値で画像形成系を補正する機能を備えたカラープリンターやカラー複写機、これらの複合機等の画像形成装置が使用される場合が多くなってきた。
この種の画像形成系を補正する機能を備えた画像形成装置に関連して、特許文献1には画像形成装置、その制御方法及び記録媒体が開示されている。この画像形成装置によれば、テストパターン記録手段、検出手段及び制御手段を備え、画像形成系を補正する場合に、テストパターン記録手段は、記録媒体上に所定のテストパターンを記録する。検出手段は、テストパターン記録手段によって記録されたテストパターンの濃度を検出し、主走査方向における濃度のばらつきを検出する。これを前提にして、制御手段が検出手段による検出結果に基づいて記録解像度の変更制御を行なう。このように装置を構成すると、テストパターン記録手段を構成する帯電器等の汚れによる画質劣化の判定とそれに基づく画像形成条件を調整できるようになるので、安定した画像を形成できるといものである。
また、特許文献2には画像形成装置、その制御方法、プログラム及び記録媒体が開示されている。この画像形成装置によれば、生成手段、形成手段、パターン形成手段、設定手段、検知手段及び制御手段を備える。操作者が形成手段の階調性を知るために複数枚のテストプリントを出力する場合、設定手段を操作して記録媒体の規定サイズや、必要枚数等の画像形成条件を設定する。パターン形成手段は、設定手段によって設定された画像形成条件に基づいて所定のパターンから成るテストプリントを、規定サイズの記録媒体上に形成するように形成手段を制御する。
形成手段は、パターン形成手段の制御を受けて規定サイズの記録媒体に可視像を形成して出力する。検知手段は、形成手段に送られる規定サイズの記録媒体が必要な枚数使用可能かを検知する。これを前提にして、制御手段は、検知手段により、規定サイズの記録媒体が必要な枚数使用できないと検知された場合に、代替サイズの記録媒体にテストプリントを行うようにパターン形成手段を制御するようにした。
このように装置を構成すると、当該装置の階調特性を知るためのテストプリントを出力する際に、規定サイズの用紙が無い場合にも、自動的に代替サイズの用紙を選択してテストプリントを出力できるので、補正のための作業をそのまま続行可能となるというものである。
更に、特許文献3には画像形成装置及び濃度補正方法が開示されている。この画像形成装置によれば、読み取り手段、生成手段、補正手段及び出力手段を備え、画像濃度を補正するための濃度補正テーブルを作成する際に、出力手段は、画像の中心位置を基準に点対称に配置された複数の階調パターンから成る画像チャートを出力する。読み取り手段は、複数の階調パターンから成る画像チャートを読み取って画像データを発生する。これを前提して、生成手段が読み取り手段から画像データを入力し、複数の階調パターンを読み取ることにより得られた複数の輝度データの平均値に基づき濃度データ列を決定し、その濃度データ列に対して補間処理とスムージング処理を行なうことによって補正テーブルを生成するようになされる。
このように画像形成装置を構成すると、出力手段が出力する画像の出力位置の違いによる濃度差を考慮した濃度補正テーブルを生成すること、及び、通常出力時、濃度補正テーブルを選択することができる。しかも、階調パターンが印字された画像をどちらの方向から読み取らせても、同一の濃度補正テーブルを生成すること、及び、濃度補正テーブルを選択できるというものである。
特開平 11−034449号公報(第3頁 図1) 特開2003−054078号公報(第5頁 図1) 特開2001−268363号公報(第4頁 図1)
ところで、従来例に係る画像形成装置によれば、次のような問題がある。
i.特許文献1に見られるような画像形成装置によれば、画像形成系を補正する際に、テストパターン(機械調整用の画像)を記録媒体に形成する方法が採られる。また、特許文献2に見られるような画像形成装置によれば、形成手段の階調性を知るために複数枚のテストプリントを出力する方法が採られる。
その際に、記録紙カセット又は給紙(用紙)トレイから用紙が供給されるが、一般に給紙トレイの内部底面には、用紙規制機構が配設され、画像形成系の感光体ドラムの画像書き込み最大幅を2分する位置を基準して用紙の収納姿勢をセンター中心に規制するようになされる。すなわち、用紙を基準にして位置合わせを実行している。このため、画像書き込み最大幅で形成されたテストパターンや、テストプリントによれば、その画像側端部での正確な画像濃度調整等を行うことが困難となっている。また、転写紙上に印字された画像と記録媒体の位置関係が給紙トレイ(給紙カセット)により異なるため、正しい補正位置がわかりにくい。
ii.特許文献3によれば、画像の中心位置を基準に点対称に配置された複数の階調パターンから成る画像チャートを読み取り、この画像チャートの読み取りによって得られる複数の輝度データに基づいて補正テーブルを作成している。しかし、記録紙カセット又は給紙(用紙)トレイから繰り出された用紙は、片寄って画像形成系に搬送され、複数の階調パターンが用紙の中心位置に形成されるとは限らない。
因みに、用紙の片寄り量を検知して、当該片寄り量に基づいて画像形成系の画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして複数の階調パターンを形成し、機械調整用の画像が用紙の中心位置になるように補正して画像チャートを出力する方法が採られる(片寄り補正出力モード)。
しかし、片寄り補正出力モードを実行して、画像書き込み最大幅で形成された画像チャートによれば、上述の問題点i.と同様にして、その画像側端部での正確な画像濃度調整等を行うことが困難となり、記録媒体上の位置関係もずれてしまう。従って、画像形成系の感光体ドラム等の最大印字領域の全体に渡った補正を行うことが困難なことから、画像書き込み最大幅(以下で最大印字領域ともいう)を外れた画像端部まで画質調整を実行できていなかったり、補正位置がずれてしまうのが現状である。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、画像端部の領域においても、機械調整用の画像を形成できるようにすると共に、画像端部まで画質調整を正確に実行できるようにした画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る画像形成装置は、記録走査媒体及び像担持体を有し、当該記録走査媒体が像担持体の走査露光を開始する点を露光基準位置とし、当該露光基準位置に基づいて設定された画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に用紙を搬送する用紙搬送部と、前記用紙搬送部によって搬送される前記用紙の片寄り量に基づいて前記画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成した転写紙を出力する動作を第1の出力モード(用紙片寄り補正出力モード)とし、前記用紙搬送部によって搬送される前記用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成した機械調整チャートを出力する動作を第2の出力モード(機械調整出力モード)として、当該第1の出力モード又は第2の出力モードのいずれか一方の選択を受け付ける操作部と、前記操作部によって選択された前記第1の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙の片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成し、画像形成後の転写紙を出力するように前記画像形成部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記操作部によって選択された前記第2の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成し、画像形成後の機械調整チャートを出力するように前記画像形成部を制御することを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置によれば、画像形成部は、記録走査媒体及び像担持体を有しており、露光基準位置に基づいて設定された画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成する。用紙搬送部は、画像形成部に用紙を搬送する。操作部は、第1の出力モード(用紙片寄り補正出力モード)又は、第2の出力モード(機械調整出力モード)のいずれか一方の選択を受け付ける。制御部は、操作部によって選択された前記第1の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙の片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成し、画像形成後の転写紙を出力するように画像形成部を制御する。これを前提にして、制御部は、操作部によって選択された第2の出力モードに基づいて画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を露光基準位置を基準にして形成し、画像形成後の機械調整チャートを出力するように画像形成部を制御する。この制御によって、露光基準位置と画像書き出し開始位置との間の領域にも、機械調整用の画像を形成できるので、画像書き出し開始位置によって規定される画像書き込み最大幅(最大印字領域)を外れた画像端部まで画質調整を実行できるようになる。
請求項2に係る画像形成装置は、請求項1において、前記用紙搬送部には複数の用紙収納部材が備えられ、前記制御部は、第1の出力モード実行時に、最も片寄った用紙を搬送する用紙収納部材を抽出し、第2の出力モード実行時に、前記第1の出力モード実行時に抽出された前記用紙収納部材から画像形成部に用紙を搬送するように前記用紙搬送部を制御することを特徴とするものである。
請求項3に係る画像形成装置は、請求項2において、前記制御部は、第1の出力モード実行時、一方の側に最も片寄った用紙を搬送した第1の用紙収納部材の情報と、他方の側に最も片寄った用紙を搬送した第2の用紙収納部材の情報とを記憶し、第2の出力モード実行時、記憶された前記情報に基づいて第1の用紙収納部材から前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を露光基準位置を基準にして形成し、かつ、記憶された前記情報に基づいて第2の用紙収納部材から前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成するように前記画像形成部を制御することを特徴とするものである。
請求項4に係る画像形成装置は、請求項3において、前記制御部は、第2の出力モード実行時、一方の側に最も片寄った用紙を前記第1の用紙収納部から画像形成部へ搬送するように前記用紙搬送部を制御し、かつ、他方の側に最も片寄った用紙を前記第2の用紙収納部材から画像形成部へ搬送するように前記用紙搬送部を制御することを特徴とするものである。
請求項5に係る画像形成装置は、前記用紙搬送部によって搬送される前記用紙の最大幅(以下で最大紙幅ともいう)と、前記記録走査媒体によって露光走査される前記像担持体の画像書き込み最大幅とが異なる場合であって、第2の出力モード実行時、前記制御部は、前記画像書き込み最大幅と前記用紙の最大幅とを比較し、前記画像書き込み最大幅よりも前記用紙の最大幅の方が大きい場合に、前記露光基準位置を基準にして前記像担持体の画像書き込み最大幅を越えた最大書き込み可能幅で前記最大幅の用紙に機械調整用の画像を形成するように前記画像形成部を制御することを特徴とするものである。
請求項6に係る画像形成装置は、請求項2において、前記用紙搬送部の用紙収納部材には、前記画像書き込み最大幅を2分する位置を基準して前記用紙の収納姿勢を規制する用紙規制機構が設けられ、第2の出力モード実行時、前記用紙規制機構が解除され、前記制御部は、一方の側又は他方の側に片寄らせた状態で当該用紙を前記用紙収納部材から画像形成部へ搬送するように前記用紙搬送部を制御することを特徴とするものである。
請求項7に係る画像形成装置は、請求項2において、前記制御部は、第2の出力モード実行時、前記露光基準位置からの距離情報を示す文字画像を形成するように前記画像形成部を制御することを特徴とするものである。
請求項8に係る画像形成方法は、画像形成部における記録走査媒体が像担持体の走査露光を開始する点を露光基準位置として当該露光基準位置に基づいて設定された位置を画像書き出し開始位置とし、前記画像形成部へ搬送される用紙の片寄り量に基づいて前記画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成した転写紙を出力する動作を第1の出力モードとし、前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成した機械調整チャートを出力する動作を第2の出力モードとしたとき、画像形成装置が、前記第1の出力モード又は第2の出力モードのいずれか一方の選択を受け付けるステップと、選択された前記第1の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙の片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成し、画像形成後の転写紙を出力するステップを実行し、又は、選択された前記第2の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成し、画像形成後の機械調整チャートを出力するステップを実行することを特徴とするものである。
請求項1に係る画像形成装置及び請求項、8に係る画像形成方法によれば、第1又は第2の出力モードに基づいて画像形成部を制御する制御部を備え、この制御部は、操作部によって選択された第2の出力モード(機械調整出力モード)に基づいて画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を露光基準位置を基準にして形成し、画像形成後の機械調整チャートを出力するようになされる。
この構成によって、露光基準位置と画像書き出し開始位置との間の領域にも、機械調整用の画像を形成できるので、画像書き出し開始位置によって規定される画像書き込み最大幅(最大印字領域)を外れた画像両端部まで、しかも、正確な位置で画質調整を実行できるようになる。
請求項2に係る画像形成装置によれば、制御部が第2の出力モード実行時に、最も片寄った用紙を繰り出す用紙収納部材から画像形成部へ用紙を搬送するように用紙搬送部を制御するので、像担持体で最も外側を通過する用紙を使用して機械調整チャートを出力できるようになる。
請求項3に係る画像形成装置によれば、第2の出力モード実行時、制御部が露光基準位置を基準にして画像形成部を制御するので、一方の側に最も片寄った用紙に機械調整用の画像が形成された第1の機械調整チャートと、他方の側に最も片寄った用紙に機械調整用の画像が形成された第2の機械調整チャートとを出力できるようになる。
請求項4に係る画像形成装置によれば、第2の出力モード実行時、制御部が双方の側に最も片寄った用紙を搬送するように用紙搬送部を制御するので、一方の側に最も片寄った用紙に画像形成部で機械調整用の画像を形成すること、及び、他方の側に最も片寄った用紙に機械調整用の画像を画像形成部で形成できるようになる。
請求項5に係る画像形成装置によれば、制御部が、露光基準位置を基準にして像担持体の画像書き込み最大幅を越えた最大書き込み可能幅で最大幅の用紙に機械調整用の画像を形成するように画像形成部を制御するので、機械調整用の画像が画像書き込み最大幅よりも大きい最大幅の用紙に形成された機械調整チャートを出力できるようになる。
請求項6に係る画像形成装置によれば、第2の出力モード実行時、制御部が一方の側又は他方の側に片寄らせた状態で当該用紙を用紙収納部材から画像形成部へ搬送制御するので、一方の側に最も片寄った用紙に画像形成部で機械調整用の画像を形成すること、及び、他方の側に最も片寄った用紙に機械調整用の画像を画像形成部で形成できるようになる。
請求項7に係る画像形成装置によれば、第2の出力モード実行時、制御部が露光基準位置からの距離情報を示す文字画像を形成するように画像形成部を制御するので、露光基準位置からの距離情報を示す文字画像を基準にして機械調整用の画像を識別できるようになる。しかも、距離情報を示す文字画像を基準にした画質調整を実行できるようになる。
本発明に係る実施形態としてのカラー複写機100の構成例を示す概念図である。 カラー複写機100における画像搬送例及び用紙搬送例を示す斜視図である。 カラー複写機100の制御系の構成例を示すブロック図である。 (A)〜(E)は感光体ドラム1Y等におけるインデックス信号を基準にした画像書き出しタイミング例を示す波形図である。 (A)及び(B)は画像濃度調整チャートP1等におけるインデックス位置Prからの距離表示例を示す説明図である。 (A)〜(C)は画像濃度調整チャートP1,P2の2枚出力による画像濃度補正例を示す説明図である。 画像濃度調整出力モード時の通紙最大サイズの用紙P3への画像形成例を示す説明図である。 給紙トレイ20A等の用紙規制機構300の構成例を示す平面図である。 (A)及び(B)は、画像濃度調整チャートの1枚出力による補正例を示す説明図である。 カラー複写機100における制御例(その1)を示すフローチャートである。 カラー複写機100における制御例(その2)を示すフローチャートである。 カラー複写機100における濃度補正例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る画像形成装置及び画像形成方法について説明をする。図1に示すカラー複写機100は画像形成装置の一例を構成するものであり、用紙片寄り補正出力モード及び機械調整出力モードを有しており、作像色毎に画像形成ユニット(画像形成系)を備えている。
ここに用紙片寄り補正出力モードとは、画像形成ユニットにおける記録走査媒体が像担持体の走査露光を開始する点を露光基準位置(以下でインデックス位置という)として当該インデックス位置に基づいて設定された位置を画像書き出し開始位置とし、画像形成ユニットへ搬送される用紙の片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成した用紙(以下で転写紙ともいう)を出力する動作をいう(第1の出力モード)。また、機械調整出力モードとは、画像形成ユニットへ搬送される用紙に機械調整用の画像をインデックス位置を基準にして形成した機械調整チャートを出力する動作をいう(第2の出力モード)。
この実施形態では、機械調整出力モードに関して、画像形成ユニットへ搬送される用紙に画像濃度調整用の画像をインデックス位置を基準にして形成した、機械調整チャートの一例となる画像濃度調整チャートを出力する場合について説明をする。各々の画像形成ユニットは、画像データに基づいて各々の感光体ドラム(像担持体)に形成した各色のトナー画像を中間転写ベルト(像担持体上)で重ね合わせる。
カラー複写機100は、少なくとも、二色以上で構成されるカラー画像を連続して形成可能な装置である。カラー複写機100は、複写機本体101と画像読取装置102から構成される。画像読取装置102は複写機本体101の上部に設置されており、自動原稿送り装置201及び原稿画像走査露光装置202から構成される。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された、例えば、色付きの原稿30は、図示しない搬送部により搬送される。
原稿30は、原稿画像走査露光装置202の光学系により、その片面又は両面の画像が走査露光され、カラー原稿画像を反映する入射光がラインイメージセンサCCDにより読み込まれる。ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたカラー用のアナログ画像信号は、画像読取装置102において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正及び画像圧縮処理等がなされ、デジタルのカラー用の画像データD12となる(図3参照)。
複写機本体101は、タンデム型のカラー画像形成装置を構成し、無終端状の中間転写ベルト6、二次転写ローラ7A、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K、定着装置17及び用紙搬送部20を備えている。画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、画像形成部60(プリンター)を構成する。
イエロー(Y)色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Yは、Y色用の感光体ドラム1Y、帯電器2Y、画像書き込み部3Y、現像器4Y及びクリーニング部8Yを有して構成されている。この例では、中間転写ベルト6を基準にして、感光体ドラム1Yの周囲には、反時計回りに、クリーニング部8Y、帯電器2Y、画像書き込み部3Y及び現像器4Yが配置されている。
感光体ドラム1Yは像担持体の一例を構成し、回転軸及び所定のドラム幅を有して、中間転写ベルト6に近接して回転自在に配置されている。感光体ドラム1YにはY色作像用の画像データDyに基づく静電潜像が書き込まれる。感光体ドラム1Yには有機感光体(Organic Photo Conductor;OPC)ドラムが使用される。感光体ドラム1Yの外周部位の所定の位置には、帯電器2Yが配置されている。帯電器2Yは感光体ドラム1Yを所定の電位で帯電する。
この例で、帯電器2Yと現像器4Yとの間にビーム光路を有して感光体ドラム1Yに対峙した位置には画像書き込み部3Yが配置されている。画像書き込み部3YはY色作像用の画像データDyに基づいて感光体ドラム1Yを露光する。
画像書き込み部3Yは、デバイスバッファ31(Buffer:BF)及び書き込みデバイス32(Writing Device:W.D)を有して構成される。デバイスバッファ31は、制御部15から画像書き込み部3Yへ供給される画像データDyを一時記憶する。デバイスバッファ31にはRAM等が使用される。
デバイスバッファ31には書き込みデバイス32が接続され、書き込みデバイス32は画像データDyに基づいてレーザービーム光を発生して感光体ドラム1Yを露光する。書き込みデバイス32には、記録走査媒体の一例を構成するレーザービーム光を多面鏡で走査するポリゴンミラー走査方式のレーザービーム書き込みユニットや、レーザーダイオード素子をライン状に配置して一括露光するLPH(LD Printer Head)書き込みユニットが使用される。例えば、ポリゴンミラー走査方式の画像書き込み部3Yでは、レーザービーム光が感光体ドラム1Yの走査露光を開始する点をインデックス位置としたとき、当該インデックス位置に基づいて設定された画像書き出し開始位置を基準にしてY色用の静電潜像を形成するようになる。
中間転写ベルト6と画像書き込み部3Yとの間であって、感光体ドラム1Yの外周部位の所定の位置には現像器4Yが配置される。現像器4Yには、反転現像を行うために、使用するトナー極性と同極性(本実施例においては負極性)の直流電圧に、交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される。現像器4Yは現像バイアスの供給を受けて、感光体ドラム1Yに書き込まれた静電潜像をY色のトナー部材で現像する。現像後のY色のトナー像は感光体ドラム1Yから中間転写ベルト6に転写される(一次転写)。Y色のトナー像は、中間転写ベルト6上で他の色のトナー像と重ね合わされてカラートナー像となる。
中間転写ベルト6と帯電器2Yとの間であって、感光体ドラム1Yの外周部位の所定の位置には、クリーニング部8Yが設けられる。クリーニング部8Yは、一次転写後の感光体ドラム1Yに残留したトナー部材をクリーニングする。上述の感光体ドラム1Yの下方には中間転写ベルト6に沿って画像形成ユニット10M,10C,10Kが配置されている。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、M色用の感光体ドラム1M、帯電器2M、画像書き込み部3M、現像器4M及びクリーニング部8Mを有して構成される。シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、C色用の感光体ドラム1C、帯電器2C、画像書き込み部3C、現像器4C及びクリーニング部8Cを有して構成される。
黒(BK)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、K色用の感光体ドラム1K、帯電器2K、画像書き込み部3K、現像器4K及びクリーニング部8Kを有して構成される。なお、画像形成ユニット10M,10C,10Kの内部構成及び機能については、上述の画像形成ユニット10Yにおいて、YをM,C,BKにそれぞれ読み替えて参照されたい。
感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに接触可能に配置された中間転写ベルト6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持される。中間転写ベルト6には、各々の感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kで形成されたY色、M色、C色、K色の各トナー像が転写される(一次転写)。中間転写ベルト6の下方位置には二次転写ローラ7Aが設けられる。二次転写ローラ7Aは中間転写ベルト6上で重ね合わされたカラートナー像を所定の用紙Pに転写する(二次転写)。カラートナー像が転写された後の用紙Pを転写紙P’ともいう。
上述の二次転写ローラ7Aに隣接して定着装置17が配置される。定着装置17は、用紙Pに二次転写されたカラー画像を定着する。定着装置17は、図示しない定着ローラ、加圧ローラ、加熱(IH)ヒータや、定着クリーニング部等を有している。定着処理は、加熱ヒータによって加熱される定着ローラ及び加圧ローラの間に転写紙P’を通過させることで、当該転写紙P’が加熱・加圧される。カラー画像が定着された転写紙P’は、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に排出される。
この例で、中間転写ベルト6の左側上方にはクリーニング部8Aが設けられ、転写後の中間転写ベルト6上に残存するトナー剤をクリーニングするように動作する。クリーニング部8Aは、中間転写ベルト6の電荷を除電する除電部(図示せず)や中間転写ベルト6に残留するトナー等を除去するパッドを有している。このクリーニング部8Aによってベルト面がクリーニングされ、除電部で除電された後の中間転写ベルト6は、次の画像形成サイクルに入る。
上述の画像形成部60(画像形成系)の下方には用紙搬送部20が設けられ、画像形成部60へ用紙Pを(搬送)給紙する。用紙搬送部20は、複数の用紙収納部材の一例を構成する、例えば、3つの給紙トレイ20A,20B,20Cを備えている。この例で、用紙搬送部20から繰り出された用紙Pは、画像形成ユニット10Kの下方であって、中間転写ベルト6の下方(二次転写位置)に搬送される。
用紙搬送部20から画像形成ユニット10Kの下方に至る用紙搬送路20Dには、片寄り検知センサ12、搬送ローラ22A,22B,22C,23、ループローラ22D、レジストローラ28等が設けられる。この例で、搬送ローラ22Bとループローラ22Dとの間には片寄り検知センサ12が配置されている。片寄り検知センサ12は、給紙トレイ20A等から繰り出された所定の紙サイズの用紙Pの片寄り量を検知して片寄り検知信号S12を出力する。なお、用紙Pの片寄りには、用紙搬送途中で、片寄り検知センサ12により検出される片寄り量と、給紙トレイ20A等にセットされた用紙Pの片寄り量とが含まれ、これらを合算したものを単に用紙Pの片寄り量といっている。
続いて、図2を参照して、カラー複写機100における画像搬送例及び用紙搬送例について説明する。この例で、図2に示す画像書き込み部3Yと感光体ドラム1Yの間であって、感光体ドラム1Yの一端側にはインデックスセンサ11が配設される。インデックスセンサ11は、画像書き込み部3Yから出射されたレーザービーム光の露光開始位置(以下でインデックス位置Prという)を検知してインデックス信号S11を制御部15(タイミング発生部45)に出力する。
また、中間転写ベルト6は、感光体ドラム1Y〜1Kによって形成されたトナー画像を用紙Pに転写するため、感光体ドラム1Y〜1Kの主走査方向の幅(露光可能幅)にほぼ等しいベルト幅を有している。例えば、中間転写ベルト6は、A3サイズの用紙Pの短辺よりも長いベルト幅を有している。ここに主走査方向とは、中間転写ベルト6の幅方向であって、感光体ドラム1Yの回転軸に平行する方向をいう。感光体ドラム1Y等は、副走査方向に回転する。ここに副主走査方向とは、主走査方向と直交する方向であって、中間転写ベルト6の長さ方向をいう。上述の中間転写ベルト6は一定の線速度で副走査方向に移動される。
図2に示す画像形成部60による画像搬送例によれば、画像濃度調整出力モードの実行時、感光体ドラム1Yには画像濃度調整用の画像データDyに基づく静電潜像が書き込まれる。ポリゴンミラー走査方式の画像書き込み部3Yでは、レーザービーム光が感光体ドラム1Yの走査露光を開始する点をインデックス位置としたとき、当該インデックス位置に基づいて設定された画像書き出し開始位置を基準にして画像濃度調整用の静電潜像を形成するようになる。
図1に示した現像器4Yは、現像バイアスの供給を受けて、感光体ドラム1Yに書き込まれた静電潜像をY色のトナー部材で現像する。現像後の画像濃度調整用(Y色)のトナー像は感光体ドラム1Yから中間転写ベルト6に転写される(一次転写)。画像濃度調整用(Y色)のトナー像は、中間転写ベルト6上で他の色のトナー像と重ね合わされることなく、Y色のパッチトナー像となる。他のM,C,BK色についても、パッチトナー像が形成される。中間転写ベルト6の下方位置に設けられた二次転写ローラ7Aは、中間転写ベルト6上に独立して形成されたパッチトナー像を用紙搬送部20によって搬送される用紙Pに転写する(二次転写)。
例えば、用紙搬送部20では、レジストローラ28が用紙搬送路20Dから搬送されてくる用紙Pを二次転写ローラ7Aの手前で保持し、画像タイミングに合わせて二次転写ローラ7Aへ送り出すように動作する。二次転写ローラ7Aは、中間転写ベルト6に担持されたY,M,C,BK色のパッチ画像を、レジストローラ28によって用紙搬送制御される所定の用紙Pに転写するようになされる。用紙Pは、画像濃度調整出力モードで2枚出力する場合、先の用紙片寄り補正出力モードの実行時に、片寄り検知センサ12によって検出された片寄り量に基づいて一方の側に最も片寄った用紙Pを搬送した、例えば、給紙トレイ20Aと、他方の側に最も片寄った用紙Pを搬送した、例えば、給紙トレイ20Cから繰り出されるものである。
続いて、図3を参照して、カラー複写機100の制御系の構成例について説明する。図3に示すカラー複写機100は、インデックスセンサ11、片寄り検知センサ12、制御部15、定着装置17、用紙搬送部20、操作表示部48、画像メモリ53、画像形成部60及び画像読取装置102を有している。
制御部15は画像処理部16、タイミング発生部45、メモリ部54、中央処理ユニット(Central Processing Unit;以下CPU55という)、I/Oポート56を有している。CPU55にはメモリ部54が接続される。メモリ部54には当該複写機全体を制御するためのシステムプログラムや、画像書き込み部3Y等の書き込みタイミングを制御するための情報が格納される。
メモリ部54には読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)や、随時情報の書込み読出し可能なワーク用のメモリ(Random Access Memory:RAM)や、不揮発メモリ(EEPROM)等を含んでいる。CPU55は、例えば、電源がオンされると、ROMからシステムプログラムを読み出して、RAMに展開し、システムを起動して、当該複写機全体を制御するようになされる。
メモリ部54には、システムプログラムの他に、用紙片寄り補正出力モードや、画像濃度調整モードの実行時の制御コマンドや、画像濃度調整用のパッチ画像を形成するためのデータが記憶される。例えば、図5に示すようなY色のパッチ画像Pyを形成する画像データDyや、M色のパッチ画像Pmを形成する画像データDm、C色のパッチ画像Pcを形成する画像データDc、BK色のパッチ画像Pkを形成する画像データDkがメモリ部54に記憶される。更に、メモリ部54は用紙Pの中央に画像を形成する値である片寄り補正値を記憶する。
片寄り補正値は、インデックス位置(露光開始位置)から画像書き出し開始位置までの距離を補正する値である。片寄り補正値は、給紙トレイ20A,20B,20Cに対応して記憶される。CPU55は、用紙片寄り補正出力モードの実行時に、給紙トレイ20A,20B,20Cに対応した片寄り補正値で画像書き出し開始位置を調整するようになる(図4参照)。
CPU55にはI/Oポート56を介して操作表示部48が接続される。操作表示部48は、操作部14及び表示部18から構成される。操作部14は用紙片寄り補正出力モード及び画像濃度調整出力モードのいずれか一方の選択を受け付けるように操作される。操作表示部48は、タッチパネルと液晶表示パネルから構成される。操作表示部48にはGUI(Graphic User Interface)方式の入力手段が使用される。
操作表示部48は、用紙片寄り補正出力モード又は画像濃度調整出力モードの設定の他に、画像形成条件や給紙トレイ20A〜20Cを選択する際に操作される。例えば、用紙Pの種類(紙種)や紙サイズを選択したり、当該用紙Pが収納されている給紙トレイ20A〜20Cを選択する際に、操作表示部48が操作され、画像形成条件が設定される。操作表示部48で設定された画像形成条件や給紙トレイ選択情報等は、操作データD14となってI/Oポート56を介し、CPU55に出力される。
CPU55にはタイミング発生部45が接続される。タイミング発生部45は、タイミング制御データD45に基づいて、定着装置17、用紙搬送部20、画像メモリ53及び画像形成部60を制御する。タイミング制御データD45はタイミング発生部45を制御するデータ(命令)であって、CPU55からタイミング発生部45へ出力される。
タイミング発生部45は、タイミング制御データD45に基づいて定着制御信号S17、用紙搬送信号S20、メモリ制御信号S53及び画像形成制御信号S60を生成する。定着制御信号S17はタイミング発生部45から定着装置17に出力される。用紙搬送信号S20はタイミング発生部45から用紙搬送部20に出力される。メモリ制御信号S53はタイミング発生部45から画像メモリ53に出力される。画像形成制御信号S60はタイミング発生部45から画像形成部60に出力される。
タイミング発生部45にはインデックスセンサ11が接続される。インデックスセンサ11は、画像形成部60の例えば、感光体ドラム1Yで露光を開始するインデックス位置Prを検知して、INDEX信号(インデックス信号S11)をタイミング発生部45に出力する。
上述のタイミング発生部45には片寄り検知センサ12が接続される。片寄り検知センサ12は操作部14によって選択された用紙片寄り補正出力モードに基づいて画像形成部60へ搬送される用紙Pの片寄り量を検知して用紙片寄り検知信号S12をタイミング発生部45に出力する。タイミング発生部45では、用紙片寄り検知信号S12をアナログ・ディジタル変換(以下AD変換という)し、AD変換後の用紙片寄り検知情報D2をCPU55に出力する。
タイミング発生部45にはセンサ類の他に画像形成部60が接続される。画像形成部60は、用紙片寄り補正出力モード又は画像濃度調整出力モードの実行時、画像形成制御信号S60及びインデックス位置に基づいて設定された画像書き出し開始位置を基準にして、例えば、感光体ドラム1YにおいてY色用の静電潜像を形成する。画像形成制御信号S60にはHV信号が含まれ、画像形成制御信号S60等はタイミング発生部45から画像形成部60に出力される。
タイミング発生部45には用紙搬送部20が接続される。用紙搬送部20は、3つの給紙トレイ20A〜20C及び、給紙駆動部20Eを有している。給紙駆動部20Eは、用紙片寄り補正出力モード又は画像濃度調整出力モードの実行時に用紙搬送信号S20に基づいてモータ回転制御を実行し、当該給紙トレイ20A、20B又は20Cから繰り出した用紙Pを画像形成系に搬送するように動作する。用紙搬送信号S20は、タイミング発生部45から用紙搬送部20に供給される。
この例で、CPU55は、用紙片寄り補正出力モードの実行時に、用紙片寄り検知情報D2を入力し、片寄り検知センサ12によって検出された片寄り量に基づいて最も片寄った用紙Pを搬送する給紙トレイ20A,20B又は20Cを抽出する。例えば、CPU55は、用紙片寄り補正出力モードの実行時、片寄り検知センサ12によって検出された片寄り量に基づいて一方の側に最も片寄った用紙Pを搬送した、例えば、給紙トレイ20Aのトレイ情報と、他方の側に最も片寄った用紙Pを搬送した、例えば、給紙トレイ20Cのトレイ情報とを抽出する。ここに抽出された給紙トレイ20A及び20Cのトレイ情報は、メモリ部54の不揮発メモリ等に記憶される。
CPU55は、用紙片寄り補正出力モードの実行時、片寄り検知センサ12によって検出された片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして用紙Pに画像を形成し、画像形成後の転写紙P’を出力するように画像形成部60を制御する。
また、CPU55は画像濃度調整出力モードの実行時に、メモリ部54からトレイ情報を読み出し、上述の用紙片寄り補正出力モードの実行時に抽出された給紙トレイ20A,20B又は20Cから画像形成部60に用紙Pを搬送するように用紙搬送部20を制御する。給紙トレイ20A,20B又は20Cのトレイ情報は、メモリ部54の不揮発メモリ等から読み出される。
CPU55は、画像濃度調整出力モードの実行時、メモリ部54に記憶されたトレイ情報に基づいて給紙トレイ20Aから画像形成部60へ搬送される用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成するように画像形成部60を制御する。例えば、CPU55は、操作部14によって画像濃度調整出力モードが選択されると、当該画像濃度調整出力モードに基づいて画像形成部60へ搬送される用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkをインデックス位置Prを基準にして形成し、画像形成後の画像濃度調整チャートを出力するように画像形成部60を制御する。
このように、画像濃度調整出力モードの実行時、インデックス位置Prを基準にして画像形成部60を制御すると、一方の側に最も片寄った用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkが形成された第1の画像濃度調整チャートP1と、他方の側に最も片寄った用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkが形成された第2の画像濃度調整チャートP2とを出力できるようになる。
また、CPU55は、画像濃度調整出力モードの実行時、一方の側に最も片寄った用紙Pを、例えば、給紙トレイ20Aから画像形成部60へ搬送するように用紙搬送部20を制御し、かつ、他方の側に最も片寄った用紙Pを、例えば、給紙トレイ20Cから画像形成部60へ搬送するように用紙搬送部20を制御する。このように、用紙搬送部20を制御すると、一方の側に最も片寄った用紙Pに画像形成部60で画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成すること、及び、他方の側に最も片寄った用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを画像形成部60で形成できるようになる。
このようにカラー複写機100によれば、CPU55が画像濃度調整出力モードの実行時に、最も片寄った用紙Pを繰り出す給紙トレイ20A等から画像形成部60へ用紙Pを搬送するように用紙搬送部20を制御するので、中間転写ベルト6で最も外側を通過する用紙Pを使用して画像濃度調整チャートを出力できるようになる。
上述のタイミング発生部45には定着装置17が接続される。定着装置17は、用紙片寄り補正出力モード又は片用画像濃度調整出力モードの実行時、用紙Pに二次転写されたカラー画像又は画像濃度調整用画像をタイミング発生部45から出力される定着制御信号S17に基づいて定着処理する。
また、制御部15には画像読取装置102が接続される。画像読取装置102は、図1に示した原稿30から画像を読み取って得たカラー用のデジタルの画像データD12(R,G,Bの各色成分データ)を画像処理部16に出力する。この例では、画像濃度調整モードの実行時、画像濃度調整チャートP1,P2を読み取って画像データD12を画像処理部16に出力する。
画像読取装置102には画像処理部16が接続される。画像処理部16は、画像読取装置102から入力した画像データD12又は、画像メモリ53から画像データD12を読み出し、R,G,Bの各色成分データをY色作像用の画像データDy,M色作像用の画像データDm,C色の画像データDc,K色作像用の画像データDkに色変換処理をする。色変換処理後のY,M,C,K色作像用の画像データDy,Dm,Dc,Dkは、メモリ部54、又は、図1に示したY色作像用のデバイスバッファ31や、他のM,C,K色作像用のデバイスバッファ31に記憶される。
画像メモリ53には、画像読取装置102から出力される画像データD12や、画像処理部16で画像データD12を色変換した後の画像データDy,Dm,Dc,Dkが記憶される。画像メモリ53にはハードディスク(HDD)や,DRAM等が使用される。
この例で、CPU55は、画像読取装置102から出力される画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを読み取って得た画像データD12とメモリ部54から読み出された期待値(情報)とを比較し、比較結果に基づいて現像器4Yや、画像読取装置102等を調整する。このような制御機能を採ると、画像読取装置102を構成する光源の発光量や、ラインイメージセンサCCDのバイアス電圧や、現像器4Y内のトナー剤の濃度を最適に調整できるようになる。
このように構成されるカラー複写機100において、用紙片寄り補正出力モード及び画像濃度調整出力モードの実行時に、用紙Pにカラー画像を形成できるようになる。なお、カラー複写機100において、主走査方向の画像濃度傾き補正時、図示しない用紙検知センサで実際の用紙Pの通過を測定し、上述の片寄り補正値に合算することで、ページ毎のばらつきを補正するようにしてもよい。また、主走査方向の画像濃度傾き補正時、画像濃度調整チャートP1,P2の出力時、用紙片寄り補正出力モードと同様にして、片寄り補正値により画像書き出し開始位置を補正して画像濃度調整出力モードを実行し、当該画像濃度調整チャートP1,P2をスキャナーによって読み取った後、濃度傾き補正値を入力するときに、当該画像濃度調整チャートP1,P2の出力時の片寄り補正値を加味してもよい。
続いて、図4A〜図4Eを参照して、感光体ドラム1Y等におけるインデックス信号を基準にした画像書き出しタイミング例について説明する。この例では、画像形成部60の機械位置に依存した補正値を決めるための画像濃度調整チャートP1等の出力時(例えば、主走査方向の画像濃度傾き補正)、用紙片寄り補正出力モード(以下片寄り補正機能ともいう)をOFFする。また、インデックス位置Prから画像書き出し開始位置Psに至る間に書き出し位置(理論値)が設定される。
図4Aに示すINDEX信号(インデックス信号S11)は、図2に示したインデックスセンサ11からタイミング発生部45へ出力されるパルス状の信号(波形)であって、画像書き込み部3Yから出射されたレーザービーム光がインデックスセンサ11によって検知される。INDEX信号は、レーザービーム光が主走査される毎に感光体ドラム1Yで露光を開始するインデックス位置Prを示す信号となる。
図4Bに示すHV信号は補正無し時の主走査有効領域信号であって、感光体ドラム1Yの画像書き込み最大幅Wmax(最大印字領域)を示す信号となる。HV信号は、インデックス位置Prを基準にして、画像書き出し開始位置Psで、ハイ・レベルに立ち上がり、ハイ・レベルの画像書き込み最大幅Wmaxを規定する主走査有効期間を経過した後にロー・レベルに立ち下がる信号である。図中、Peは画像書き出し終了位置(理論値)である。
図4Cに示すHV信号(補正+側)は、補正+側実行時の主走査有効領域信号であって、感光体ドラム1Yの画像書き込み最大幅Wmax(最大印字領域)を示す信号となる。HV信号(補正+側)は、インデックス位置Prを基準にして、主走査方向の+側に画像書き出し開始位置Psをシフトして、補正後の画像書き出し開始位置(+側)Ps+でハイ・レベルに立ち上がり、ハイ・レベルの画像書き込み最大幅Wmaxを規定する主走査有効期間を経過した後の画像書き出し終了位置Peでロー・レベルに立ち下がる信号である。この例で片寄り補正値(+側)は、画像書き出し開始位置Psから画像書き出し開始位置(+側)Ps+に至る間に設定される。
図4Dにおいて、HV信号(補正−側)は、補正−側実行時の主走査有効領域信号であって、感光体ドラム1Yの画像書き込み最大幅Wmax(最大印字領域)を示す信号となる。HV信号(補正−側)は、インデックス位置Prを基準にして、主走査方向の−側に画像書き出し開始位置Psをシフトして、補正後の画像書き出し開始位置(−側)Ps−でハイ・レベルに立ち上がり、ハイ・レベルの画像書き込み最大幅Wmaxを規定する主走査有効期間を経過した後の画像書き出し終了位置Peでロー・レベルに立ち下がる信号である。
この例で片寄り補正値(−側)は、画像書き出し開始位置Psから画像書き出し開始位置(−側)Ps−に至る間に設定される。上述の画像書き出し開始位置(−側)Ps−から画像書き出し開始位置(+側)Ps+に至る間を偏り調整しろPs±と定義すると、偏り調整しろPs±は片側で15[mm]程度である。画像濃度調整出力モードの実行時に、この偏り調整しろPs±にパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkが形成(印字)される。
図4Eにおいて、HV信号(Max幅)は、最大通紙サイズ実行時の主走査有効領域信号であって、感光体ドラム1Yの画像書き込み最大幅Wmax(最大印字領域)を越える画像書き込み可能を示す信号となる。HV信号(Max幅)は、インデックス位置Prを基準にして、画像書き出し開始位置Psを主走査方向の−側にシフトした画像書き出し開始位置(−側)Ps−でハイ・レベルに立ち上がり、ハイ・レベルの画像書き込み可能期間を規定する最大書き込み可能幅Wmax+を経過した後の画像書き出し終了位置Pe(理論値)でロー・レベルに立ち下がる信号である。
このようにして、カラー複写機100から出力された画像濃度調整チャートP1,P2で画像濃度の傾き補正用の値(補正値)を決定することで、用紙片寄り補正出力モード時、どのような片寄り状態の給紙トレイ20A、20B又は20Cから用紙Pが出力されても、正確な画像濃度傾き補正を実行することが可能となる。
続いて、図5A及びBを参照して、画像濃度調整チャートP1におけるインデックス位置Prからの距離表示例について説明する。この実施形態では、主走査方向の画像濃度の傾きを精度良く補正するために使用される画像濃度調整チャートP1内に、文字画像の一例となるインデックス位置Prからの基準位置を示すスケール及び距離の情報(マーク)が印刷される。距離を示す文字画像は、画像濃度調整出力モードの実行時、CPU55が画像形成部60を制御して、インデックス位置Prからの基準位置を示す距離情報を印字するようになされる。スケールは、インデックス位置Prを起点とした等分目盛りにより印刷される。
図5Aに示すパルス状のインデックス信号S11(INDEX信号)は、図2に示したインデックスセンサ11からタイミング発生部45へ出力される。インデックスセンサ11は、画像書き込み部3Yから出射されたレーザービーム光を検知し、感光体ドラム1Yで露光を開始するインデックス位置Prを検知する。
図5Bに示す画像濃度調整チャートP1は、インデックス位置Prを基準にして画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkが形成されたものである。図中、白抜きに示すパッチ画像Pyは、所定の幅及び長さを有したY色の画像が矩形状に形成される。横線に示すパッチ画像Pmは、所定の幅及び長さを有したM色の画像が矩形状に形成される。斜線に示すパッチ画像Pcは、所定の幅及び長さを有したC色の画像が矩形状に形成される。クロス線に示すパッチ画像Pkは、所定の幅及び長さを有したBK色の画像が矩形状に形成される。
また、図中、スケール情報と共に印字された「60」や「340」等は、インデックス位置Prからの画像書き出し開始位置Psを示す距離情報[mm]である。スケール情報はマーク画像の一例を構成し、例えば、1mm単位の等分目盛りでスケール印字される。この例では、インデックス位置Prを基準にして形成された距離情報「60」の画像書き出し開始位置Psの1目盛り前の書き出し開始位置Ps’から画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkが書き出されている。
このように、パッチ画像Py,Pm,Pc,Pkの形成位置を紙基準とすることなく、インデックス位置Prを基準にした書き込み基準とし、画像濃度調整出力モードの実行時、CPU55がインデックス位置Prからの距離を示すスケールや文字画像を形成するように画像形成部60を制御する。この制御によって、画像濃度調整チャートP1内に形成された、インデックス位置Prからの距離情報「60」や「340」等に基づいて、正確な画像濃度補正を実行できるようになる。これにより、画像濃度調整チャートの1枚出力による補正例において、インデックス位置Prからの距離情報を示す文字画像を基準にして画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを識別できるようになる。しかも、距離情報を示す文字画像を基準にした画質調整を実行できるようになる。
続いて、図6(A)〜(C)を参照して、画像濃度調整チャートP1,P2の2枚出力による画像濃度補正例を補正例について説明する。この実施形態では、2枚の画像濃度調整チャートP1,P2を出力する場合であって、用紙片寄り補正出力モードの実行時、CPU55に設定されている、例えば、3つの給紙トレイ20A〜20Cの中から最も、用紙Pが右側又は左側(端部)に片寄っている給紙トレイ20A,20B又は20Cを選択する場合である。
図6Aに示す画像濃度調整チャートP1は、主走査方向の左側(−方向)に片寄った用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成したものである。当該画像は、所定の幅及び長さを有した各々、Y色のパッチ画像Py、M色のパッチ画像Pm、C色のパッチ画像Pc、BK色のパッチ画像Pkから構成される。
図6Bに示す画像濃度調整チャートP2は、主走査方向の右側(+方向)に片寄った用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成したものである。当該画像は、画像濃度調整チャートP1と同様にして、Y色のパッチ画像Py、M色のパッチ画像Pm、C色のパッチ画像Pc、BK色のパッチ画像Pkから構成される。
図6Cにおいて、縦軸は、主走査方向における画像濃度調整時の補正量である。横軸は、主走査方向における画像濃度調整時の位置(画像形成位置)である。図6Cに示す補正特性曲線Iは、画像濃度調整チャートP1の左端部の補正量と、画像濃度調整チャートP2の右端部の補正量とを含んでいる。補正量は、例えば、画像読取装置102で画像濃度調整チャートP1,P2を読み取って得たRGB色の画像情報をYMCK色の濃度情報を変換し、変換後の濃度情報と予め設定されている期待値とを比較し、その差分を演算し、主走査方向の画像形成位置に対応して求めた値である。
このように、3つの給紙トレイ20A〜20Cの中から最も、用紙Pが右側又は左側(端部)に片寄っている給紙トレイ20A,20B又は20Cを選択することで、最大印字領域の一方の端部側に用紙Pを寄せて1枚目の画像濃度調整チャートP1を形成し、その他方の端部側に用紙Pを寄せて2枚目の画像濃度調整チャートP2を形成する。これにより、最大印字領域の両端部での画像濃度測定が可能となる。
続いて、図7を参照して、画像濃度調整出力モード時の通紙最大サイズの用紙P3への画像形成例について説明する。図7に示す通紙最大サイズの用紙P3は、図2に示した画像形成部60に通紙可能な最大サイズの用紙である。例えば、A3版の用紙Pを縦長にして搬送した際の短手方向(主走査方向)の最大紙幅Pmaxである。
カラー複写機100によれば、通常、用紙片寄り補正出力モードを動作させるため、図2に示した感光体ドラム1Yの画像書き込み最大幅Wmax(最大印字領域)については、主走査方向における書き込み可能サイズの最大紙幅Pmaxの用紙P3よりも小さく設定してある。しかし、画像濃度調整出力モードの実行時には、画像書き込み最大幅Wmaxを越えた書き込み可能サイズで用紙P3に画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkの書き込みを実行する。
すなわち、通紙最大サイズの用紙P3への画像形成例によれば、図2に示した用紙搬送部20によって縦長に搬送される用紙P3の最大紙幅Pmaxと、画像書き込み部3Yによって露光走査される感光体ドラム1Yの主走査方向における画像書き込み最大幅Wmax(最大印字領域)とが異なる場合であって、画像濃度調整出力モードの実行時、図3に示したCPU55は、画像書き込み最大幅Wmaxと用紙P3の最大紙幅Pmaxとを比較し、画像書き込み最大幅Wmaxよりも用紙P3の最大紙幅Pmaxの方が大きい場合に、インデックス位置Prを基準にして感光体ドラム1Yの画像書き込み最大幅Wmaxを越えた最大書き込み可能幅Wmax+で最大紙幅Pmaxの用紙P3に画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成するように画像形成部60を制御する。
このように、通紙最大サイズが画像書き込み最大幅Wmax(最大印字領域)より大きい場合であって、画像書き込み最大幅Wmax以上の書き込み実行する際に、図3に示したCPU55は、インデックス位置Prを基準にして感光体ドラム1Yの画像書き込み最大幅Wmaxを越えた最大書き込み可能幅Wmax+で、主走査方向における最大紙幅Pmaxの用紙P3に画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成するように画像形成部60を制御するようになされる。この結果、画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkが画像書き込み最大幅Wmaxよりも大きい最大紙幅Pmaxの用紙P3に形成された画像濃度調整チャートを出力できるようになる。
これにより、用紙片寄り補正出力モード等の通常出力時の書き込み幅よりも、広い範囲に1回の出力で形成(印字)された画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pk
に基づいて画像の両端の濃度傾き補正を実行することが可能となる。しかも、現在、CPU55に設定されている最大紙幅Pmaxの用紙P3までの画像濃度補正が可能となる。
なお、上述した画像濃度調整チャートが出力できない場合は、最も左側及び右側に片寄った画像濃度調整チャートを2枚出力すればよい。また、画像書き込み最大幅Wmaxを越える通紙サイズの用紙Pが与えられた場合は、当該紙サイズの用紙Pと通紙最大サイズの用紙P3と比較して、はみ出さない紙サイズの用紙Pであれば、画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkの書き込みを実行すればよい。
続いて、図8を参照して、給紙トレイ20A等の用紙規制機構300の構成例について説明する。図8に示す給紙トレイ20A等の内部底面には、用紙規制機構300が配設され、用紙片寄り補正出力モードにおいて、画像書き込み最大幅Wmaxを2分する位置を基準して用紙Pの収納姿勢をセンター中心に規制するようになされる。
用紙規制機構300は、例えば、平歯車301、当接板302、一対の直線状歯部材303,304、左サイド規制板305及び右サイド規制板306を有して構成される。図中、二点鎖線は用紙Pであり、白抜き矢印は用紙Pの繰り出し方向(搬送方向)である。
給紙トレイ20Aの内部底面のほぼ中央部には、平歯車301が回転自在に配設されている。平歯車301には、一対の直線状歯部材303,304が用紙Pの繰り出し方向に対して直交する方向(左右方向)に対峙して移動自在に係合されている。
直線状歯部材303には用紙Pの繰り出し方向に沿って左サイド規制板305が取り付けられ、用紙Pの左辺側を規制するようになされる。左サイド規制板305と直線状歯部材303とは用紙サイズに対応して幅調整可能に固定される。左サイド規制板305は長孔部307を有しており、例えば、直線状歯部材303と直交する位置で、直線状歯部材303の長孔部307に対して固定具311を介して固定される。
直線状歯部材304には用紙Pの繰り出し方向に沿って右サイド規制板306が取り付けられ、用紙Pの右辺側を規制するようになされる。右サイド規制板306と直線状歯部材304とは用紙サイズに対応して幅調整可能に固定される。右サイド規制板306は長孔部308を有しており、例えば、直線状歯部材304と直交する位置で、直線状歯部材304の長孔部308に対して固定具312を介して固定される。当接板302は用紙Pの後端部を当接するようになされる。
この例で、給紙トレイ20A等の用紙規制機構300には、用紙Pを故意に片寄らす機能が付加されている。通常、用紙Pはセンター中心に左サイド規制板305及び右サイド規制板306が設定されているが、画像濃度調整チャートP1,P2の出力時には、用紙Pを右又は左側に片寄らすように操作される。
この給紙トレイ20Aにおいて、画像濃度調整出力モードの実行時、用紙規制機構300の機能が解除され、CPU55は、一方の側(左側)又は他方の側(右側)に片寄せらせた状態で、当該用紙Pを給紙トレイ20Aから画像形成部60へ搬送するように用紙搬送部20を制御する。
この用紙規制機構300によれば、画像濃度調整出力モードにおいて、左サイド規制板305及び右サイド規制板306ごと、全体に右側又は左側にシフトするように操作される。例えば、1枚目の画像濃度調整チャートを作成する場合、左サイド規制板305及び右サイド規制板306を全体に右側にシフトする場合は、固定具311及び固定具312を緩めた後、右サイド規制板306を直線状歯部材304の長孔部308に対して右側にシフトする。同様にして、左サイド規制板305を直線状歯部材303の長孔部307に対して右側にシフトする。
また、2枚目の画像濃度調整チャートを作成する場合、左サイド規制板305及び右サイド規制板306を全体に左側にシフトする場合は、固定具311及び固定具312を緩めた後、左サイド規制板305を直線状歯部材303の長孔部307に対して左側にシフトする。同様にして右サイド規制板306を直線状歯部材304の長孔部308に対して左側にシフトする。
このように、カラー複写機100によれば、画像濃度調整出力モードの実行時、用紙規制機構300が解除され、図3に示したCPU55が左側又は右側に片寄らせた(シフトした)状態で、当該用紙Pを給紙トレイ20Aから画像形成部60へ搬送制御するので、右側に最も片寄った用紙Pに画像形成部60で画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成すること、及び、他方の側に最も片寄った用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを画像形成部60で形成できるようになる。これにより、画像の端部の濃度調整を実行することが可能となる。
なお、画像濃度調整出力モードの実行時、固定具311及び固定具312を緩め、全体に右側又は左側にシフトする状態となされることで、用紙自体が不安定になることが懸念されるが、画像濃度調整チャートP1,P2内にインデックス位置Prからの基準マークや、距離情報等を印字することで、用紙自体が不安定となることによる生ずる画像濃度調整チャートP1,P2等の信頼性低下を解消できる。
続いて、図9A及びBを参照して、画像濃度調整チャートの1枚出力による補正例について説明する。図9Aに示す画像濃度調整チャートの1枚出力による補正例によれば、図3に示したCPU55は、画像濃度調整出力モードの実行時、インデックス位置Prを基準にしてY,M,C,BK色のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成するように画像形成部60を制御する。
図9Aに示す画像濃度調整チャートP1には、画像形成部60によって、インデックス位置Prを基準にして形成された、画像濃度調整用のパッチ画像としての白抜きに示すパッチ画像Py、横線に示すパッチ画像Pm、斜線に示すパッチ画像Pc及び、クロス線に示すパッチ画像Pkが含まれる。
図9Bにおいて、縦軸は、画像濃度調整チャートの1枚出力時の主走査方向における画像濃度調整時の補正量である。横軸は、主走査方向における画像濃度調整時の位置(画像形成位置)である。図9Bに示す補正特性曲線IIは、画像濃度調整チャートP1のみによる補正量を含んでいる。補正量は、例えば、画像読取装置102で画像濃度調整チャートP1を読み取って得たRGB色の画像情報をYMCK色の濃度情報を変換し、変換後の濃度情報と予め設定されている期待値とを比較し、その差分を演算し、主走査方向の画像形成位置に対応して求めた値である。
この例では、画像濃度調整チャートP1(用紙)の左端部及右端部の補正量が実測できないので、図中の白抜き矢印の部分を補完によって求める。これにより、画像濃度調整チャートの2枚出力が好ましくないユーザに対しては、最も感光体ドラム1Y等の中央部位で画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成できるようになる。例えば、給紙トレイ20B等を選択して画像濃度調整チャートを出力する。補正特性曲線IIの両端部分は、補完によって予想された補正値で、感光体ドラム1Yの左端部及右端部の画像濃度の傾きを補正できるようになる。
続いて、図10〜図12を参照して、本発明に係る画像形成方法について、カラー複写機100の制御例を説明する。この実施形態では、画像形成部60におけるレーザービーム光が感光体ドラム1Y等の走査露光を開始する点をインデックス位置Prとして、当該インデックス位置Prに基づいて設定された基準位置を画像書き出し開始位置Psとする。
通常出力時の用紙片寄り補正出力モードでは、画像形成部60へ搬送される用紙Pの片寄り量を検知し、当該片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置Psを補正し、補正後の画像書き出し開始位置Psを基準にして画像を形成した転写紙を出力する。画像濃度傾きなどの画質調整を目的としたサンプル出力を行なう場合、画像濃度調整出力モードでは、画像形成部60へ搬送される用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkをインデックス位置Prを基準にして形成した画像濃度調整チャートを出力する場合とする。
これらを制御条件にして、図10に示すステップST1で用紙片寄り補正出力モード又は画像濃度調整出力モードのいずれか一方の動作モード選択を受け付ける。通常プリント時は、用紙片寄り補正出力モードを選択するように操作部14が操作される。この例で、用紙片寄り補正出力モード又は画像濃度調整出力モードに基づいてステップST2でCPU55は制御を分岐する。
用紙片寄り補正出力モードが選択された場合は、ステップST3〜ST7で用紙片寄り補正出力モードを実行するために、まず、ステップST3でCPU55は用紙搬送制御を実行する。例えば、CPU55はタイミング発生部45へタイミング制御データD45を出力する。タイミング発生部45は、タイミング制御データD45に基づいて用紙搬送信号S20を生成する。用紙搬送信号S20は、タイミング発生部45から用紙搬送部20に供給される。用紙搬送部20では、給紙駆動部20Eが用紙搬送信号S20に基づいてモータ回転制御を実行し、当該給紙トレイ20A、20B又は20Cから繰り出した用紙Pを画像形成系に搬送する。
次に、ステップST4で、CPU55は画像形成部60へ搬送される用紙Pの片寄り量を検知する。片寄り検知センサ12は画像形成部60へ搬送される用紙Pの片寄り量(給紙状態)を検知して用紙片寄り検知信号S12をタイミング発生部45に出力する。タイミング発生部45では、用紙片寄り検知信号S12をAD変換した後の用紙片寄り検知情報D2をCPU55に出力する。
次に、ステップST5でCPU55は用紙片寄り検知情報D2を入力し、当該用紙Pの片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置Psを補正する。このとき、CPU55は、用紙Pの位置情報を考慮して画像を用紙Pの中心になるよう補正を実行する。例えば、各トレイ毎の調整値、色合わせ(レジスト補正)の調整値、用紙Pの1枚毎の片寄り調整値等を合算した値で、片寄り補正を実行する。また、CPU55は、用紙片寄り検知情報D2を入力し、最も片寄った用紙Pを搬送する給紙トレイ20A,20B又は20Cを抽出する。ここに抽出された給紙トレイ20A及び20Cのトレイ情報は、メモリ部54の不揮発メモリ等に記憶される。
その後、ステップST6で、CPU55は補正後の画像書き出し開始位置Psを基準にして画像を形成するように画像形成部60を制御する。例えば、タイミング発生部45では、タイミング制御データD45に基づいてメモリ制御信号S53及び画像形成制御信号S60等を生成する。メモリ制御信号S53はタイミング発生部45から画像メモリ53に出力される。HV信号を含む画像形成制御信号S60はタイミング発生部45から画像形成部60に出力される。画像メモリ53はメモリ制御信号S53に基づいてY色作像用の画像データDyを読み出し、M色作像用の画像データDmを読み出し、C色作像用の画像データDcを読み出し、BK色作像用の画像データDkを読み出す。
画像形成部60では、HV信号を含む画像形成制御信号S60及びインデックス位置Prに基づいて設定された画像書き出し開始位置Psを基準にして、例えば、感光体ドラム1YにおいてY色用の静電潜像が形成される。図1に示した現像器4Yは、感光体ドラム1Yに書き込まれた静電潜像をY色のトナー部材で現像する。現像後のY色のトナー像は感光体ドラム1Yから中間転写ベルト6に転写される(一次転写)。
Y色のトナー像は、中間転写ベルト6上で他のM,C,BK色のトナー像と重ね合わされ、カラートナー像となる。このカラートナー像は、用紙搬送部20によって搬送される用紙Pに転写される。画像形成後の用紙Pは転写紙P’となる。そして、ステップST7で画像形成後の転写紙P’を定着して出力する(片寄り補正機能)。その後、ステップST12に移行する。
上述のステップST2で画像濃度調整出力モードが選択された場合は、ステップST8〜ST11で画像濃度調整出力モードを実行するために、まず、ステップST8でCPU55は出力条件設定処理を実行する。例えば、図11に示すサブルーチンをコールして、そのステップST81でCPU55は用紙規制機構300の有無を判別する。用紙規制機構300が有る場合は、ステップST82でCPU55は片寄り補正機構をオフする。このとき、CPU55は片寄り補正機構をオフするために、例えば、片寄り検知センサ12の検知機能を停止する。
その後、ステップST83でCPU55は用紙規制機構300で動かした量に合わせた設定を実施する。そして、ステップST813に移行してCPU55は画像濃度調整用のパッチ画像Pyを形成する画像データDy、パッチ画像Pmを形成する画像データDm、パッチ画像Pcを形成する画像データDc、パッチ画像Pkを形成する画像データDkを作成する。その後、ステップST814に移行してCPU55は画像濃度調整チャートの2枚目終了か否かを判別する。画像濃度調整チャートの2枚目終了の場合はメインルーチンのステップST8にリターンする。画像濃度調整チャートの2枚目終了でない場合はステップST81に戻ってCPU55は上述したステップを繰り返す。
上述のステップST81で用紙規制機構300が無い場合は、ステップST84でCPU55は最大サイズの用紙(以下で最大紙という)の有無を判別する。最大紙が有る場合は、ステップST85でCPU55は片寄り補正機構をオフする。このとき、CPU55は片寄り検知センサ12の検知機能を停止する。そして、ステップST86でCPU55は最大紙に合わせた設定を実施する。図7に示した通紙最大サイズの用紙P3の設定を参照されたい。その後、ステップST813に移行する。
また、ステップST84で最大紙が無い場合は、ステップST87でCPU55は、画像濃度調整チャートの2枚出力か否かに基づいて制御を分岐する。画像濃度調整チャートの2枚出力の場合は、更に、ステップST88で1枚目の画像濃度調整チャートP1の出力か否かを判別する。
1枚目の画像濃度調整チャートP1の出力である場合は、ステップST89に移行して最も奥側のトレイを選択する。ここに最も奥側のトレイとは、複写機本体を正面側から見た場合であって、用紙繰出し方向を横方向から見た場合、用紙Pが奥側に片寄って収納されている給紙トレイをいう。すなわち、用紙繰出し方向を真上か見た場合に、例えば、図8に示した用紙繰出し方向に対して右側に用紙Pが片寄っている状態をいう。
2枚目の画像濃度調整チャートP2の出力である場合は、ステップST810に移行して最も手前側のトレイを選択する。ここに最も手前側のトレイとは、複写機本体を正面側から見た場合であって、用紙繰出し方向を横方向から見た場合、用紙Pが手前側に片寄って収納されている給紙トレイをいう。すなわち、用紙繰出し方向を真上か見た場合に、図8に示した用紙繰出し方向に対して左側に用紙Pが片寄っている状態をいう。
そして、ステップST811でCPU55は片寄り補正機構をオフする。このとき、CPU55は片寄り検知センサ12の検知機能を停止する。その後、ステップST812でCPU55は用紙Pに合わせた設定値を設定する。図6に示した画像濃度調整チャートの2枚出力における補正例の設定を参照されたい。その後、ステップST813に移行してCPU55は画像濃度調整用の画像データDy,Dm,Dc,Dkを作成する。
なお、ステップST87でCPU55は画像濃度調整チャートの2枚出力でない場合は、ステップST815でCPU55は表示部18にエラー表示をする。エラー表示内容は、例えば、「画像濃度調整チャートの2枚出力が設定されていません」等の文字情報である。そして、メインルーチンのステップST8にリターンする。
次に、ステップST9で、CPU55は用紙搬送制御を実行する。このとき、CPU55は、一方の側に最も片寄った用紙Pを、例えば、給紙トレイ20Aから画像形成部60へ搬送するように用紙搬送部20を制御し、かつ、他方の側に最も片寄った用紙Pを、例えば、給紙トレイ20Cから画像形成部60へ搬送するように用紙搬送部20を制御する。
次に、ステップST10でCPU55は画像形成部60へ搬送される用紙Pの画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成するように画像形成部60を制御する。このとき、CPU55はメモリ部54に記憶されたトレイ情報に基づいて、例えば、給紙トレイ20Aから画像形成部60へ搬送される用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成するように画像形成部60を制御する。更に、CPU55は画像形成部60へ搬送される用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkをインデックス位置Prを基準にして形成し、画像形成後の画像濃度調整チャートを出力するように画像形成部60を制御する。画像形成部60は、用紙搬送部20によって搬送されてくる用紙Pにインデックス位置Prを基準にして画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成する。
そして、ステップST11でCPU55は画像形成後の画像濃度調整チャートP1,P2を排紙するように用紙搬送部20を制御する。画像濃度調整チャートP1,P2は排紙トレイ25に排紙される。その後、ステップST12でCPU55は画像形成処理の終了を判別する。例えば、画像形成処理の終了指示が有った場合は、用紙片寄り補正出力モード又は画像濃度調整出力モードを終了する。画像形成処理の終了指示が無い場合は、ステップST1に戻って用紙片寄り補正出力モード又は画像濃度調整出力モードを継続する。
このようにカラー複写機100によれば、CPU55が画像濃度調整出力モードの実行時に、最も片寄った用紙Pを繰り出す給紙トレイ20A等から画像形成部60へ用紙Pを搬送するように用紙搬送部20を制御するので、中間転写ベルト6で最も外側を通過する用紙Pを使用して画像濃度調整チャートを出力できるようになる。
ここで、図12を参照して、カラー複写機100における濃度補正例について説明する。この実施形態では、画像濃度調整チャート出力後は、パッチ画像Py,Pm,Pc,Pkから現像器4Y(機械)の補正値を求め、当該補正値を制御対象機器である現像器4Y等の制御目標値にフィードバックするようになされる。
これを濃度補正条件にして、濃度出力画像から補正値を求める場合、まず、図12に示すステップST21でCPU55は、画像濃度調整チャートP1,P2の読み取りを実行する。このとき、ユーザは、画像読取装置102に画像濃度調整チャートP1及びP2を順次セットする。画像読取装置102では、スキャナー機能を使用してパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを読み取る。画像濃度調整チャートP1,P2を読み取ることで、R,G,B色の画像濃度情報が得られる。画像濃度情報は画像読取装置102から画像処理部16へ出力される。画像読取装置102を持たないプリンターの場合は、外部装置(測色計等)で読み取ってもよい。
なお、画像読取装置102でパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを読み取る場合、図5に示した距離情報が形成された画像濃度調整チャートP1を利用すると、当該画像濃度調整チャートP1上の位置情報(スケール/片寄り量)及び機械上の基準(インデックス位置Pr)からの位置関係が明確となる。
次に、ステップST22でCPU55は画像濃度情報を入力し、R,G,B色の画像濃度情報をY,M,C,BK色の画像濃度情報に変換処理するように画像処理部16を制御する。その際に、パッチ画像Py,Pm,Pc,Pkの主走査方向毎の位置に対して濃度変換を行う。
その後、ステップST23でCPU55は、Y,M,C,BK色の画像濃度情報とY,M,C,BK色の期待値とを比較し、各々差分を算出してY,M,C,BK色毎に補正値を求める。そして、ステップST24でCPU55は現像器4Y等における濃度補正処理を実行する。このとき、感光体ドラム1Y等の主走査方向の測定点と測定点の間は、線形補完を実施する。これにより、主走査方向にフラットな画像濃度が得られる(濃度調整機能)。なお、スキャナーなどによる自動読み取りができない場合でも、操作部14から、位置/補正量を入力しても良い。この場合も、画像濃度調整チャートP1,P2上の情報から主走査方向の位置を正確に把握できる。
このように実施形態としてのカラー複写機100によれば、用紙搬送部20及び画像形成部60を制御するCPU55を備え、CPU55は、操作部14によって選択された画像濃度調整出力モードに基づいて画像形成部60へ搬送される用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkをインデックス位置Prを基準にして形成し、画像形成後の画像濃度調整チャートP1,P2を出力するように画像形成部60を制御する。
上述した例では、画像濃度傾きなどの画質調整を目的としたサンプル出力を行なう場合、一方の側に最も片寄った用紙Pに画像形成部60で画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成すること、及び、他方の側に最も片寄った用紙Pに画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを画像形成部60で形成できるようになる。
この制御によって、インデックス位置Prと画像書き出し開始位置Psとの間の領域にも、画像濃度調整用のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkを形成できるので、画像書き出し開始位置Psによって規定される画像書き込み最大幅Wmax(最大印字領域)を外れた画像両端部まで、しかも、正確な位置で画質調整を実行できるようになる。
しかも、画像濃度調整出力モード時のパッチ画像Py,Pm,Pc,Pkの書込みをインデックス位置Prを基準とすることで、用紙Pを基準とするのではなく、感光体ドラム1Y等の機械に対する位置を基準にした画像濃度調整チャートP1,P2を出力できる。また、わざと最も片寄った用紙Pを選ぶことで、画像の端部の補正が可能となる。
上述した実施形態では、機械調整出力モードに関して、画像濃度の傾き補正例について説明をしたが、これに限られることはなく、画像形成部60の主走査位置に対して画像出力を行なって機械調整をするものであれば、画像濃度の傾き補正でなくてもよい。
この発明は、画像濃度傾き補正に必要な画像濃度調整チャート等を出力する機械調整用のサンプル出力機能を備えたカラー複写機や、複合機、プリンター等に適用して極めて好適なものである。
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム(像担持体)
2Y,2M,2C,2K 帯電器(画像形成部)
3Y,3M,3C,3K 画像書き込み部(画像形成部)
4K,4M,4C,4K 現像器(画像形成部)
6 中間転写ベルト(像担持体:画像形成部)
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット(画像形成部)
11 インデックスセンサ(検出部)
12 片寄り検知センサ(検出部)
14 操作部
15 制御部
16 画像処理部
17 定着装置
18 表示部
20 用紙搬送部
31 デバイスバッファ
32 書き込みデバイス
45 タイミング発生部
48 操作表示部
53 画像メモリ
54 メモリ部
55 CPU
56 I/Oインターフェース部
60 画像形成部
100 カラー複写機
300 用紙規制機構

Claims (8)

  1. 記録走査媒体及び像担持体を有し、当該記録走査媒体が像担持体の走査露光を開始する点を露光基準位置とし、当該露光基準位置に基づいて設定された画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部に用紙を搬送する用紙搬送部と、
    前記用紙搬送部によって搬送される前記用紙の片寄り量に基づいて前記画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成した転写紙を出力する動作を第1の出力モード(用紙片寄り補正出力モード)とし、前記用紙搬送部によって搬送される前記用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成した機械調整チャートを出力する動作を第2の出力モード(機械調整出力モード)として、当該第1の出力モード又は第2の出力モードのいずれか一方の選択を受け付ける操作部と、
    前記操作部によって選択された前記第1の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙の片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成し、画像形成後の転写紙を出力するように前記画像形成部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記操作部によって選択された前記第2の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成し、画像形成後の機械調整チャートを出力するように前記画像形成部を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙搬送部には複数の用紙収納部材が備えられ、
    前記制御部は、
    第1の出力モード実行時に、最も片寄った用紙を搬送する用紙収納部材を抽出し、
    第2の出力モード実行時に、前記第1の出力モード実行時に抽出された前記用紙収納部材から画像形成部に用紙を搬送するように前記用紙搬送部を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    第1の出力モード実行時、
    一方の側に最も片寄った用紙を搬送した第1の用紙収納部材の情報と、他方の側に最も片寄った用紙を搬送した第2の用紙収納部材の情報とを記憶し、
    第2の出力モード実行時、
    記憶された前記情報に基づいて第1の用紙収納部材から前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を露光基準位置を基準にして形成し、かつ、記憶された前記情報に基づいて第2の用紙収納部材から前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成するように前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    第2の出力モード実行時、
    一方の側に最も片寄った用紙を前記第1の用紙収納部から画像形成部へ搬送するように前記用紙搬送部を制御し、かつ、他方の側に最も片寄った用紙を前記第2の用紙収納部材から画像形成部へ搬送するように前記用紙搬送部を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記用紙搬送部によって搬送される前記用紙の最大幅と、前記記録走査媒体によって露光走査される前記像担持体の画像書き込み最大幅とが異なる場合であって、
    第2の出力モード実行時、
    前記制御部は、
    前記画像書き込み最大幅と前記用紙の最大幅とを比較し、
    前記画像書き込み最大幅よりも前記用紙の最大幅の方が大きい場合に、
    前記露光基準位置を基準にして前記像担持体の画像書き込み最大幅を越えた最大書き込み可能幅で前記最大幅の用紙に機械調整用の画像を形成するように前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記用紙搬送部の用紙収納部材には、
    前記画像書き込み最大幅を2分する位置を基準して前記用紙の収納姿勢を規制する用紙規制機構が設けられ、
    第2の出力モード実行時、
    前記用紙規制機構が解除され、
    前記制御部は、一方の側又は他方の側に片寄らせた状態で当該用紙を前記用紙収納部材から画像形成部へ搬送するように前記用紙搬送部を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    第2の出力モード実行時、
    前記露光基準位置からの距離情報を示す文字画像を形成するように前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成部における記録走査媒体が像担持体の走査露光を開始する点を露光基準位置として当該露光基準位置に基づいて設定された位置を画像書き出し開始位置とし、
    前記画像形成部へ搬送される用紙の片寄り量に基づいて前記画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成した転写紙を出力する動作を第1の出力モードとし、
    前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成した機械調整チャートを出力する動作を第2の出力モードとしたとき、
    画像形成装置が、
    前記第1の出力モード又は第2の出力モードのいずれか一方の選択を受け付けるステップと、
    選択された前記第1の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙の片寄り量に基づいて画像書き出し開始位置を補正し、補正後の画像書き出し開始位置を基準にして画像を形成し、画像形成後の転写紙を出力するステップを実行し、又は、
    選択された前記第2の出力モードに基づいて前記画像形成部へ搬送される用紙に機械調整用の画像を前記露光基準位置を基準にして形成し、画像形成後の機械調整チャートを出力するステップを実行することを特徴とする画像形成方法。
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