JP2001154430A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2001154430A
JP2001154430A JP33473299A JP33473299A JP2001154430A JP 2001154430 A JP2001154430 A JP 2001154430A JP 33473299 A JP33473299 A JP 33473299A JP 33473299 A JP33473299 A JP 33473299A JP 2001154430 A JP2001154430 A JP 2001154430A
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JP33473299A
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Hiroshi Nakazato
博 中里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置各部の疲労・経時変化を的確に捉えるこ
とができる画像形成装置および画像形成方法を提供す
る。 【解決手段】 メインコントローラ11からジョブデー
タが送られてくる(ステップS1)と、予めROM12
8に記憶されている重み付けテーブル(表1)に基づ
き、そのジョブ種類に応じた重み付けカウント値を求め
た(ステップS2)後、これを積算して疲労評価値を求
める(ステップS3)。したがって、1回の作像動作に
よって例えば、はがきサイズを4枚同時に印刷する場
合、従来例では、作像動作が1回であるにもかかわらず
4枚分カウントして、A3サイズを4枚印刷した時と同
様に疲労・経時変化すると判断してしまい、明らかに妥
当性を欠くものとなっていた。これに対して、本実施形
態では作像単位を積算して疲労評価値を求め、疲労・経
時変化を推測している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帯電手段によっ
て感光体の表面を帯電させた後、この感光体の表面に静
電潜像を形成し、さらに現像手段によって前記静電潜像
をトナーにより顕在化してトナー像を形成する画像形成
装置および画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、感光体およ
び現像器の疲労・経時変化や、装置周辺における温湿度
の変化などに起因して、画像濃度が変化することがあ
る。そこで、従来よりトナー像の画像濃度に影響を与え
る濃度制御因子、例えば帯電バイアス、現像バイアス、
露光量などを適当なタイミングで調整して画像濃度を安
定化させる技術が数多く提案されている。例えば、従来
の画像形成装置では、印刷枚数を累積カウントし、その
累積カウント値(総印刷枚数)に基づき画像濃度を調整
する濃度調整処理の実行タイミングを決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、同一の印刷モ
ード(印刷サイズ、カラー/モノクロ印刷モード、片面
/両面印刷モードなど)で印刷処理を連続的に行ってい
る場合には、上記従来例の如く印刷枚数に基づき感光体
や現像器の疲労・経時変化を推測して適切なタイミング
で濃度調整処理を行うことができる。しかしながら、印
刷モードが異なると、印刷枚数によるタイミング設定で
は適切なタイミングで濃度調整処理を行うことができな
くなる。なんとなれば、1枚の印刷を行う場合であって
も、印刷モードの相違によって感光体などの疲労・経時
変化の割合が大きく異なるからである。
【0004】例えば、印刷サイズがA3サイズである場
合の感光体などの疲労・経時変化は、印刷サイズがはが
きサイズのそれに比べて大きいことは明らかである。ま
た、カラー印刷の場合にはイエロー、シアン、マゼンタ
およびブラックの現像器が作動し、しかも1枚の印刷を
行うのに感光体上に4色のトナー像をそれぞれ形成する
必要がある。これに対し、モノクロ印刷ではブラック現
像器のみが作動し、しかも感光体上に形成されるトナー
像もブラックトナー像の1種類のみである。このため、
同一枚数だけ印刷するにしても、カラー印刷モードでの
感光体などの疲労・経時変化はモノクロ印刷モードでの
それに比べて大きくなる。
【0005】したがって、種々の印刷モードで印刷する
画像形成装置では、印刷枚数に基づき濃度調整処理を決
定したのでは、適切なタイミングで濃度調整処理を行う
ことができない。
【0006】また、印刷処理の間で感光体や中間転写媒
体を空転させる場合があるが、この空転処理中において
も装置各部は動作しており、その動作による疲労・経時
変化は進行する。よって、正確な濃度調整タイミングを
決定するには、この影響を考慮する必要がある。
【0007】しかしながら、従来技術では、このような
点については一切考慮されておらず、適切なタイミング
で濃度調整処理が行われていたとは言えなかった。
【0008】以上のように、従来の画像形成装置では、
印刷枚数に基づき感光体や現像器などの装置各部の疲労
・経時変化を推測していたため、装置各部の疲労・経時
変化を的確に捉えることができず、その結果、必要以上
に濃度調整処理を実行してスループットの低下を招いた
り、逆に濃度調整処理の実行タイミングが遅れて画質低
下を招くといった問題があった。
【0009】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、装置各部の疲労・経時変化を的確に捉えることが
できる画像形成装置および画像形成方法を提供すること
を第1目的とする。
【0010】また、この発明は、適切なタイミングで濃
度調整処理を実行することができる画像形成装置および
画像形成方法を提供することを第2目的とする。
【0011】さらに、この発明は、装置各部の疲労・経
時変化を周知させることができる画像形成装置および画
像形成方法を提供することを第3目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる画像形
成装置は、感光体の表面に静電潜像を形成し、現像手段
によって前記静電潜像をトナーにより顕在化してトナー
像を作像する画像形成装置であって、上記第1目的を達
成するため、前記トナー像の印刷モードに関連する指標
値を積算して疲労評価値を求め、当該疲労評価値に基づ
き装置各部の疲労・経時変化を推測する制御手段を備え
ている。
【0013】また、この発明にかかる画像形成方法は、
感光体の表面に静電潜像を形成し、現像手段によって前
記静電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を作像す
る画像形成装置において、上記第1目的を達成するた
め、前記トナー像の印刷モードに関連する指標値を求め
る第1工程と、前記指標値を積算して疲労評価値を求
め、当該疲労評価値に基づき装置各部の疲労・経時変化
を推測する第2工程とを備えている。
【0014】このように構成された画像形成装置および
画像形成方法では、トナー像の印刷モードに関連する指
標値が積算されて疲労評価値が求められる。ここで、
「印刷モード」とは、印刷サイズ(用紙サイズ)、作像
単位、カラー/モノクロ、片面/両面などを含んでお
り、一の印刷を行う場合であっても印刷モードが異なれ
ば、その印刷処理に伴う感光体や現像手段の疲労・経時
変化の割合が相違する。そこで、この発明では、各印刷
モードでの疲労・経時変化の割合を示す値、つまり「指
標値」を積算して疲労評価値を求めることで、装置各部
の疲労・経時変化の進行度合いを推測している。
【0015】また、疲労評価値が所定値を超えた、つま
り装置各部が大きく疲労・経時変化している場合には、
トナー像の画像濃度を目標濃度に調整したり、その旨を
報知するのが望ましい。そこで、この発明では、疲労評
価値が疲労しきい値を超えた時、(1)トナー像の画像濃
度を目標濃度に調整することで第2目的の達成を図り、
(2)また、疲労進行を報知することで第3目的の達成を
図っている。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかる画像形
成装置の一例を示す図である。また、図2は図1の画像
形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画
像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼン
タ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせ
てフルカラー画像をシートに印刷したり、ブラック
(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像をシートに印
刷する装置である。この画像形成装置では、ホストコン
ピュータなどの外部装置から画像信号(画像形成指令)
が制御ユニット1のメインコントローラ11に与えられ
ると、このメインコントローラ11によってエンジン部
Eの動作指示に適した形式のジョブデータに変換され
る。そして、メインコントローラ11からのジョブデー
タに応じてエンジンコントローラ12がエンジン部Eの
各部を制御してシートSに画像信号(画像形成指令)に
対応する画像を形成する。
【0017】このように画像形成手段として機能するエ
ンジン部Eでは、像担持体ユニット2の感光体21にト
ナー像を形成可能となっている。すなわち、像担持体ユ
ニット2は、図1の矢印方向に回転可能な感光体21を
備えており、さらに感光体21の周りにその回転方向に
沿って、帯電手段としての帯電ローラ22、現像手段と
しての現像器23Y,23C,23M,23K、および
クリーニング部24がそれぞれ配置されている。帯電ロ
ーラ22は帯電バイアス発生部121から高電圧が印加
されており、感光体21の外周面に当接して外周面を均
一に帯電させる。
【0018】そして、この帯電ローラ22によって帯電
された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3から
レーザ光Lが照射される。この露光ユニット3は、図2
に示すように、画像信号切換部122と電気的に接続さ
れており、この画像信号切換部122を介して与えられ
る画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露
光して感光体21上に画像信号(画像形成指令)に対応
する静電潜像を形成する。例えば、エンジンコントロー
ラ12のCPU123からの指令に基づき、画像信号切
換部122がパッチ作成モジュール124と導通してい
る際には、パッチ作成モジュール124から出力される
パッチ画像信号が露光ユニット3に与えられてパッチ潜
像が形成される。一方、画像信号切換部122がメイン
コントローラ11のCPU111と導通している際に
は、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフ
ェース112を介して与えられた画像信号(画像形成指
令)に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露光して
感光体21上に画像信号に対応する静電潜像が形成され
る。
【0019】こうして形成された静電潜像は現像部23
によってトナー現像される。すなわち、この実施形態で
は現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シア
ン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およ
びブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に
沿って配置されている。これらの現像器23Y,23
C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接
離自在に構成されており、エンジンコントローラ12か
らの指令に応じて、上記4つの現像器23Y、23M、
23C、23Bのうちの一の現像器が選択的に感光体2
1に当接するとともに、現像バイアス発生部125によ
って高電圧が印加されて選択された色のトナーを感光体
21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を顕在化
する。
【0020】この実施形態では、感光体21上に最大A
3サイズのトナー像を作像可能に構成されており、A4
サイズなら2枚、またはがきサイズなら4枚を同時に作
像可能となっている。
【0021】現像部23で現像されたトナー像は、ブラ
ック現像器23Kとクリーニング部24との間に位置す
る一次転写領域R1で転写ユニット4の中間転写ベルト
41上に一次転写される。なお、この転写ユニット4の
構造については後で詳述する。
【0022】また、一次転写領域R1から周方向(図1
の矢印方向)に進んだ位置には、クリーニング部24が
配置されており、一次転写後に感光体21の外周面に残
留付着しているトナーを掻き落とす。
【0023】次に、転写ユニット4の構成について説明
する。この実施形態では、転写ユニット4は、ローラ4
2〜47と、これら各ローラ42〜47に掛け渡された
中間転写ベルト41と、この中間転写ベルト41に転写
された中間トナー像をシートSに二次転写する二次転写
ローラ48とを備えている。この中間転写ベルト41に
は、転写バイアス発生部126から一次転写電圧が印加
されている。そして、カラー画像をシートSに転写する
場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を
中間転写ベルト41上に重ね合わせてカラー像を形成す
るとともに、給排紙ユニット6の給紙部63によってカ
セット61、手差しトレイ62あるいは増設カセット
(図示省略)からシートSを取出して二次転写領域R2
に搬送する。そして、このシートSに、カラー像を二次
転写してフルーカラー画像を得る。また、モノクロ画像
をシートSに転写する場合には、感光体21上にブラッ
クトナー像のみを中間転写ベルト41上に形成し、カラ
ー画像の場合と同様にして二次転写領域R2に搬送され
てきたシートSに転写してモノクロ画像を得る。
【0024】なお、二次転写後、中間転写ベルト41の
外周面に残留付着しているトナーについては、ベルトク
リーナ49によって除去される。このベルトクリーナ4
9は、中間転写ベルト41を挟んでローラ46と対向し
て配置されており、適当なタイミングでクリーナブレー
ドが中間転写ベルト41に対して当接してその外周面に
残留付着しているトナーを掻き落す。
【0025】また、ローラ43の近傍には、パッチセン
サPSと同期用読取センサRSとが配置されている。こ
のパッチセンサPSは、中間転写ベルト41の外周面に
形成されるパッチ画像の濃度を検出するためのセンサで
ある。一方、同期用読取センサRSは中間転写ベルト4
1の基準位置を検出するためのセンサであり、主走査方
向とほぼ直交する副走査方向における同期信号、つまり
垂直同期信号VSYNCを得るための垂直同期用読取センサ
として機能する。そして、中間転写ベルト41が1回転
するごとに1パルスの信号を出力する。
【0026】図1に戻ってエンジン部Eの構成説明を続
ける。転写ユニット4によってトナー像が転写されたシ
ートSは、給排紙ユニット6の給紙部63によって所定
の給紙経路(2点鎖線)に沿って二次転写領域R2の下
流側に配設された定着ユニット5に搬送され、搬送され
てくるシートS上のトナー像をシートSに定着する。そ
して、当該シートSはさらに給紙経路630に沿って排
紙部64に搬送される。
【0027】この排紙部64は2つの排紙経路641
a,641bを有しており、一方の排紙経路641aは
定着ユニット5から標準排紙トレイに延びるとともに、
他方の排紙経路641bは排紙経路641aとほぼ平行
に、再給紙部66とマルチビンユニットとの間に延びて
いる。これらの排紙経路641a,641bに沿って3
組のローラ対642〜644が設けられており、定着済
みのシートSを標準排紙トレイやマルチビンユニット側
に向けて排出したり、その他方面側にも画像を形成する
ために再給紙部66側に搬送したりする。
【0028】この再給紙部66は、図1に示すように、
上記のように排紙部64から反転搬送されてきたシート
Sを再給紙経路664(2点鎖線)に沿って給紙部63
のゲートローラ対637に搬送するものであり、再給紙
経路664に沿って配設された3つの再給紙ローラ対6
61〜663で構成されている。このように、排紙部6
4から搬送されてきたシートSを再給紙経路664に沿
ってゲートローラ対637に戻すことによって給紙部6
3においてシートSの非画像形成面が中間転写ベルト4
1を向いて当該面に画像を二次転写可能となる。
【0029】なお、図2において、符号113はホスト
コンピュータなどの外部装置よりインターフェース11
2を介して与えられた画像を記憶するためにメインコン
トローラ11に設けられた画像メモリであり、符号12
7はエンジン部Eを制御するための制御データやCPU
123における演算結果などを一時的に記憶するための
RAMであり、さらに符号128はCPU123で行う
演算プログラムなどを記憶するROMである。
【0030】次に、上記のように構成され画像形成装置
における濃度調整動作について説明する。なお、以下に
説明する全ての実施形態では、メインコントローラ11
が外部装置からの画像形成指令を1または複数のジョブ
データに変換してエンジンコントローラ12に順次与え
る。例えば、外部装置からA4サイズの文書を5頁印刷
する旨の画像形成指令がメインコントローラ11に送信
されると、本実施形態にかかる画像形成装置では、メイ
ンコントローラ11は画像形成指令をエンジン部Eの動
作指示に適した形式とすべく、次の3つのジョブデータ
に変換する。
【0031】 (1)A4サイズの文書を2頁分印刷するジョブ; (2)A4サイズの文書を2頁分印刷するジョブ; (3)A4サイズの文書を1頁分印刷するジョブ; これらのジョブには印刷モードを示す種々の情報(これ
については各実施形態で詳述する)が含まれており、各
ジョブを示すジョブデータが順次エンジンコントローラ
12に与えられる。そして、ジョブデータを受け取った
エンジンコントローラ12はエンジン部Eを次のように
制御しながら、適切なタイミングで画像形成装置によっ
て印刷される画像の濃度を調整する。
【0032】< 第1実施形態 >図3は、この発明に
かかる画像形成装置の第1実施形態を示すフローチャー
トである。この第1実施形態では、同図に示すように、
メインコントローラ11からジョブデータが送られてく
る(ステップS1)と、予めROM128に記憶されて
いる重み付けテーブル(表1)に基づき、そのジョブ種
類に応じた重み付けカウント値を求める(ステップS
2)。
【0033】
【表1】
【0034】この重み付けテーブルに記憶されている重
み付けカウント値が本発明の「指標値」に相当するもの
であり、このことは以下の実施形態においても同様であ
る。そして、この第1実施形態では、「作像単位」を重
み付けカウント値としている。つまり、重み付けカウン
ト値を次式、 (重み付けカウント値)=(作像単位) … (1) で示すように設定している。ここで、「作像単位」と
は、指定されたサイズの印刷を行う場合に画像形成装置
内で一括して画像形成処理できる出力媒体の数を意味し
ている。なお、参考のために、各ジョブを実行した場合
の枚数カウントを同表(および後で説明する表2〜表
7)中に併記している。
【0035】次に、ステップS3に進んで、ステップS
2で求めた重み付けカウント値を積算して疲労評価値を
求める。したがって、従来例と比較すると、次のような
相違点が明らかとなる。すなわち、従来例では、印刷サ
イズにかかわらず、1枚の印刷出力を行うたびに枚数カ
ウントをインクリメントし、その総印刷枚数に基づき装
置各部の疲労・経時変化を推測していたのに対し、本実
施形態では作像単位を基準として疲労評価値を求めてい
る。そのため、1回の作像動作によって例えば、はがき
サイズを4枚同時に印刷する場合、従来例では、作像動
作が1回であるにもかかわらず4枚分カウントして、A
3サイズを4枚印刷した時と同様に疲労・経時変化する
と判断してしまい、明らかに妥当性を欠くものとなって
いた。これに対して、本実施形態によれば、作像動作に
応じた指標値(重み付けカウント値)に基づき疲労評価
値を求めているので、疲労・経時変化を適切に判断する
ことができる。
【0036】次のステップS4では、この疲労評価値を
予めROM128に設定記憶されている疲労しきい値と
比較する。そして、疲労評価値が疲労しきい値未満であ
る間、つまりステップS4で「NO」と判断している
間、ステップS1に戻り、ステップS2〜S4が繰り返
される。
【0037】一方、ステップS4で疲労評価値が疲労し
きい値以上であると判断する、つまり装置各部が疲労・
経時変化が進行していると判断すると、濃度調整処理を
実行する(ステップS5)。なお、この実施形態(およ
び後で説明する第2〜第24実施形態)では、次の2つ
の工程を実行することで濃度調整を行っているが、濃度
調整内容はこれに限定されるものではない。
【0038】(1)帯電バイアス発生部121から帯電ロ
ーラ22に与える帯電バイアスを固定する一方、現像バ
イアス発生部125から現像部23に与えられる現像バ
イアスを変化させながら、複数のパッチ画像(ベタ画
像)を形成し、それらのパッチ画像の濃度をパッチセン
サPSで検出し、それらの検出値(パッチ画像の画像濃
度)に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バ
イアスを決定する。
【0039】(2)そして、現像バイアスを先に求めた最
適現像バイアスに固定する一方、帯電バイアスを変化さ
せながら、複数のパッチ画像(ハーフトーン画像)を順
次形成し、それらパッチ画像の画像濃度をパッチセンサ
PSで検出し、それらの検出値(パッチ画像の画像濃
度)に基づいて目標濃度を得るために必要な最適帯電バ
イアスを決定している。
【0040】こうした濃度調整処理が完了すると、疲労
評価値をクリアしてステップS1に戻って上記一連の処
理(ステップS2〜S5)を繰り返す。
【0041】以上のように、この第1実施形態によれ
ば、印刷モードのひとつである作像単位に関連した重み
付けカウント値(指標値)を積算して疲労評価値を求
め、これに基づき装置各部の疲労・経時変化を推測して
いるので、装置各部の疲労・経時変化を的確に推測する
ことができる。その結果、種々の印刷サイズで印刷を行
う場合であっても適切なタイミングで濃度調整処理を実
行することができる。
【0042】なお、「作像単位」に示した値は一例であ
り、これに限定されないことはいうまでもない。
【0043】ところで、上記第1実施形態では、ジョブ
を受付けるたびに疲労評価値を求めて装置各部の疲労・
経時変化を推測しているために、画像形成指令に対応す
る複数のジョブのうち一部のジョブを未実行のまま残し
た状態で濃度調整処理が実行されることがある。つま
り、印刷処理を中断して濃度調整処理が実行されること
がある。そこで、この印刷中断を解消するためには、図
4に示す手順で疲労・経時変化の推測および濃度調整処
理を行うようにすればよい。以下、図4を参照しつつ第
1実施形態の改良実施形態について説明する。
【0044】図4は、第1実施形態の改良実施形態を示
すフローチャートである。この改良実施形態では、外部
装置からの画像形成指令(印刷指令)を受信した後、疲
労・経時変化の推測を実行し、必要に応じて全てのジョ
ブが完了するのを待って濃度調整処理を実行する。以
下、図4を参照しつつ改良実施形態の詳細について説明
する。
【0045】外部装置から画像形成指令がメインコント
ローラ11に送信される(ステップS10)と、本実施
形態にかかる画像形成装置では、メインコントローラ1
1は印刷指令をエンジン部Eの動作指示に適した形式と
すべく、1または複数のジョブデータに変換する(ステ
ップS11)。
【0046】次に、ステップS12でメインコントロー
ラ11から1つのジョブデータをエンジンコントローラ
12に与える。これを受け取ったエンジンコントローラ
12は、先の実施形態と同様に、予めROM128に記
憶されている重み付けテーブル(表1)に基づき、その
ジョブ種類に応じた重み付けカウント値を求めた(ステ
ップS2)後、重み付けカウント値を積算して疲労評価
値を求める(ステップS3)。
【0047】それに続いて、ステップS11で作成した
全てのジョブを実行したか否かを判断し(ステップS1
3)、全てのジョブが完了していない間、ステップS1
2に戻る。一方、ステップS13で全てのジョブが完了
したことを確認すると、ステップS4に進み、先の実施
形態と同様に、疲労評価値を予めROM128に設定記
憶されている疲労しきい値と比較する。そして、疲労評
価値が疲労しきい値未満である間、つまりステップS4
で「NO」と判断している間、ステップS10に戻り、
上記一連の処理が繰り返される。
【0048】一方、ステップS4で疲労評価値が疲労し
きい値以上であると判断する、つまり装置各部が疲労・
経時変化が進行していると判断すると、濃度調整処理を
実行する(ステップS5)。
【0049】以上のように、この改良実施形態によれ
ば、先の実施形態と同様に、重み付けカウント値(指標
値)を積算して疲労評価値を求め、これに基づき装置各
部の疲労・経時変化を推測しているので、装置各部の疲
労・経時変化を的確に推測することができ、種々の印刷
サイズで印刷を行う場合であっても適切なタイミングで
濃度調整処理を実行することができる。しかも、この改
良実施形態によれば、次のような特有の作用効果が得ら
れる。つまり、この改良実施形態では、常に全てのジョ
ブが完了した後で、必要に応じて濃度調整処理が実行さ
れる。したがって、画像形成指令に応じた印刷処理を中
断して濃度調整処理を実行するという不都合を未然に防
止することができる。
【0050】< 第2実施形態 >メインコントローラ
11で作成されるジョブには、第1実施形態において示
した作像単位のほか、種々の印刷モード情報が含まれて
いる。その他の印刷モード情報としては、カラー/モノ
クロ印刷情報、片面/両面印刷情報などが含まれる。例
えば、モノクロ印刷を行う場合、感光体21上にブラッ
クトナー像のみを作像し、ブラック現像器23Kのみが
作動するのに対し、カラー印刷を実行する場合には、感
光体21上にイエロー、シアン、マゼンタおよびブラッ
クトナー像を順次形成する必要があり、感光体21の動
作回数はモノクロ印刷の4倍となり、しかもブラック現
像器23K以外にイエロー、シアン、マゼンタ現像器2
3Y,23C,23Mも作動することとなる。したがっ
て、印刷モードがカラー/モノクロ印刷モードのいずれ
であるかによって感光体21および各現像器23Y,2
3C,23M,23Kの疲労・経時変化の進行度合いは
変わってくる。
【0051】また、両面印刷では、最終的なシート枚数
は1枚であるが、その両面に画像を形成するため、片面
印刷に比べて作像動作は2倍となり、装置各部の疲労・
経時変化は片面印刷の場合に比べてより大きく進行す
る。さらに、両面印刷は単に片面印刷を2回動作させる
ということではなく、シートの反転搬送のために必要に
応じて空転処理を行うことがある。このような空転処理
では、エンジン部Eの一部(感光体21など)は駆動さ
れており、それによる摩擦などが発生し、疲労・経時変
化を進行させることとなる。
【0052】そこで、この第2実施形態では、「作像単
位」以外に、カラー/モノクロ印刷、片面/両面印刷に
よる疲労・経時変化への影響を考慮して重み付けカウン
ト値を設定している。なお、具体的な動作フローチャー
トについては、第1実施形態と同一であるため、ここで
は、相違点、つまり重み付けカウント値の設定方法につ
いてのみを説明し、その他の説明を省略する。
【0053】この第2実施形態では、表2に示すよう
に、重み付けテーブルが第1実施形態のそれ(表1)と
大きく相違している。
【0054】
【表2】
【0055】同表において、「現像C」、「現像M」、
「現像Y」、「現像K」はそれぞれ現像器23C,23
M,23Y,23Kの作動に対応する値であり、カラー
印刷の場合には、すべての「現像C」、「現像M」、
「現像Y」、「現像K」は「1」であるのに対し、モノ
クロ印刷の場合、「現像K」は「1」となり、残りの現
像器23C,23M,23Yは「0」に設定されてい
る。また、「OPC」は感光体21の作動に対応する値
であり、上記したようにカラー印刷での感光体21の動
作回数はモノクロ印刷の4倍となることから、カラー印
刷では「4」と設定されるのに対し、モノクロ印刷では
「1」と設定されている。このように、第2実施形態で
は、カラー/モノクロ印刷モードの相違による疲労・経
時変化への影響を考慮して「現像C」、「現像M」、
「現像Y」、「現像K」および「OPC」の値を設定し
ている。
【0056】一方、同表中の「両面係数」および「両面
空振り」に示す値は、片面/両面印刷モードの相違によ
る疲労・経時変化への影響を考慮して設定されたもので
ある。つまり、片面印刷では、片面のみに印刷するため
に「両面係数」は「1」に設定され、しかも本来的に空
転処理は不必要であるため、「両面空振り」は「0」に
設定されている。これに対して、両面印刷では、シート
の両面に印刷し、空転処理が必要となることから、「両
面係数」および「両面空振り」をそれぞれ「2」、
「1」に設定している。
【0057】そして、第1実施形態で説明した「作像単
位」のほか、上記した「現像C」、「現像M」、「現像
Y」、「現像K」、「OPC」、「両面係数」および
「両面空振り」に示す値を次式 (重み付けカウント値)=(全現像器の合計値+OPC)×(両面係数)×( 作像単位)+(両面空振り) … (2) にしたがって計算し、その計算結果を重み付けカウント
値としている。
【0058】以上のように、第2実施形態では、作像単
位のほかに、カラー/モノクロ印刷および片面/両面印
刷モードの相違による疲労・経時変化への影響を考慮し
て重み付けカウント値を設定しているため、より的確に
装置各部の疲労・経時変化を推測することができ、その
結果、異なる印刷モード(印刷サイズ、カラー/モノク
ロ印刷、片面/両面印刷)が混在している場合であって
も適切なタイミングで濃度調整処理を実行することがで
きる。
【0059】なお、各欄に示した値は一例であり、これ
に限定されないことはいうまでもない。
【0060】また、ジョブに含まれる印刷モード情報の
うち第1実施形態では「作像単位」のみに基づき重み付
けカウント値を設定し、また第2実施形態では「作像単
位」、「カラー/モノクロ印刷情報」および「片面/両
面印刷情報」に基づき重み付けカウント値を設定してい
るが、これら以外に、「作像単位」、「カラー/モノク
ロ印刷情報」および「片面/両面印刷情報」のうちの1
あるいは複数に基づき重み付けカウント値を設定するよ
うにしてもよい。
【0061】< 第3実施形態 >モノクロ印刷とカラ
ー印刷とを比べると、モノクロ印刷に対して要求される
画質はカラー印刷に対して要求されるそれよりも低く、
濃度調整処理の実行頻度を高めて厳密な濃度制御を行う
よりも、むしろスループットを優先させることがより重
要である。そこで、この第3実施形態では、動作フロー
チャートを第1および第2実施形態と同一としながら、
重み付けテーブルとして表3に示すものをROM128
に設定記憶することで、モノクロ印刷に対するスループ
ットの向上を図っている。
【0062】
【表3】
【0063】この表3を第2実施形態の表2と対比する
ことで明らかなように、第3実施形態では、モノクロ印
刷とカラー印刷とで重み付けカウント値に設定を相違さ
せている。すなわち、モノクロ印刷では、第1実施形態
と同様に、式(1)に従って設定しており、重み付けカウ
ント値を作像単位としている。これに対し、カラー印刷
では、第2実施形態と同様に、式(2)に従って設定して
いる。
【0064】したがって、印刷サイズおよび両面/片面
印刷モードが同一であったとしても、モノクロ印刷での
重み付けカウント値がカラー印刷でのそれより大幅に小
さくなる。例えば、「カラーA3両面2枚」のジョブ
と、「モノクロA3両面2枚」のジョブとを比較する
と、前者(カラー印刷ジョブ)の重み付けカウント値
は、第2実施形態と同様に「33」のままである。一
方、後者(モノクロ印刷ジョブ)の重み付けカウント値
は、第2実施形態では「9」であるのに対し、本実施形
態では「2」となる。
【0065】そのため、第2実施形態で説明した重み付
けテーブル(表2)を採用する場合に比べてモノクロ印
刷による疲労評価値のカウントアップが抑えられ、モノ
クロ印刷を比較的多用している場合に濃度調整処理の実
行頻度が減少し、モノクロ印刷のスループット向上を図
ることができる。しかも、濃度調整処理の実行頻度が減
少するのはモノクロ印刷を多用している場合のみであ
り、カラー印刷については第2実施形態と同様に適切な
タイミングで濃度調整処理が実行され、画質的に問題と
なることはない。
【0066】< 第4実施形態 >上記第3実施形態で
は、モノクロ印刷に対するスループットの向上を図るべ
く、重み付けテーブル中、モノクロ印刷ジョブに対する
重み付けカウント値を作像単位と一致させているが、当
該重み付けカウント値を通常より小さく設定してもよ
い。例えば第2実施形態で設定したカウント値を通常値
とし、モノクロ印刷ジョブに対する重み付けカウント値
を通常値の4分の1に設定してもよい(表4)。
【0067】
【表4】
【0068】このように設定することで、第3実施形態
と同様の作用効果が得られる。すなわち、印刷サイズお
よび両面/片面モードが同一であったとしても、モノク
ロ印刷での重み付けカウント値がカラー印刷でのそれよ
り大幅に小さくなる。例えば、「カラーA3両面2枚」
のジョブと、「モノクロA3両面2枚」のジョブとを比
較すると、前者(カラー印刷ジョブ)の重み付けカウン
ト値は、第2実施形態と同様に「33」のままである。
一方、後者(モノクロ印刷ジョブ)の重み付けカウント
値は、第2実施形態では「9」であるのに対し、本実施
形態では「2.25」となる。
【0069】そのため、第2実施形態で説明した重み付
けテーブル(表2)を採用する場合に比べてモノクロ印
刷による疲労評価値のカウントアップが抑えられ、モノ
クロ印刷を比較的多用している場合に濃度調整処理の実
行頻度が減少し、モノクロ印刷のスループット向上を図
ることができる。しかも、濃度調整処理の実行頻度が減
少するのはモノクロ印刷を多用している場合のみであ
り、カラー印刷については第2実施形態と同様に適切な
タイミングで濃度調整処理が実行され、画質的に問題と
なることはない。
【0070】なお、この第4実施形態では、モノクロ印
刷ジョブに対する重み付けカウント値を通常値の4分の
1に縮小設定しているが、その縮小割合については「4
分の1」に限定されるものではなく、任意である。
【0071】< 第5実施形態 >上記第3および第4
実施形態では、モノクロ印刷に対するスループットの向
上を図るべく、重み付けテーブル中、モノクロ印刷ジョ
ブに対する重み付けカウント値を通常値より小さく設定
しているが、表5に示すように、当該カウント値を
「0」に設定してもよい。
【0072】
【表5】
【0073】このように設定することで、モノクロ印刷
を行っている間、疲労評価値のカウントアップは全くな
されず、濃度調整処理は実行されない。その結果、スル
ープットが最優先されて最も高くなる。
【0074】< 第6実施形態 >上記第5実施形態で
は、モノクロ印刷に対するスループットの向上を図るべ
く、重み付けテーブル中、モノクロ印刷ジョブに対する
重み付けカウント値を「0」に設定している。この場
合、モノクロ印刷が連続している限り疲労評価値はカウ
ントアップされず、疲労・経時変化が大幅に進行してい
るにもかかわらず、濃度調整処理は実行されないという
不都合な事態が発生する。
【0075】より詳しく説明すると、カラー印刷では、
4色の現像器23Y,23C,23M,23Kが順番に
駆動され、駆動されていない現像器は停止状態になる。
ところが、連続モノクロ印刷時には、ブラック現像器2
3Kが継続的に駆動され、カラー印刷時のようにブラッ
ク現像器23Kが停止状態になることがない。このた
め、ブラック現像器23Kに集中的に疲労・経時変化が
蓄積されることになる。この疲労・経時変化はモノクロ
印刷ジョブが続くほど大きくなる。
【0076】この第6実施形態は上記問題を解消すべく
次のように構成している。以下、図5を参照しつつ、第
6実施形態について詳述する。
【0077】図5は、この発明にかかる画像形成装置の
第6実施形態を示すフローチャートである。この第6実
施形態では、同図に示すように、メインコントローラ1
1からジョブデータが送られてくる(ステップS1)
と、予めROM128に記憶されている重み付けテーブ
ル(表5)に基づき、そのジョブ種類に応じた重み付け
カウント値を求めた(ステップS2)後、その重み付け
カウント値を積算して疲労評価値を求める(ステップS
3)。
【0078】そして、受付けたジョブがカラー印刷ジョ
ブであるかモノクロ印刷ジョブであるかを判断し(ステ
ップS20)、カラー印刷ジョブの場合には、第5実施
形態と同様に、ステップS4で疲労評価値が予めROM
128に設定記憶されている疲労しきい値以上であると
判断すると、濃度調整処理を実行し、疲労評価値をクリ
アした(ステップS5)後、ステップS1に戻って次の
ジョブが送られてくるのを待つ。
【0079】一方、ステップS20でモノクロ印刷ジョ
ブであると判断した場合には、次のステップS21〜S
25およびS5を実行して上記問題の解消を図ってい
る。すなわち、モノクロ印刷では、まずステップS21
で連続的にモノクロ印刷を行っているか否かを判断す
る。というのも、上記したように連続モノクロ印刷時に
は、ブラック現像器23Kに集中的に疲労・経時変化が
蓄積されるためである。
【0080】このステップS21で「NO」と判断する
時、つまり連続モノクロ印刷でないと判断すると、連続
印刷ジョブカウント値をクリアした(ステップS22)
後、ステップS1に戻り、次のジョブが送られてくるの
を待つ。
【0081】一方、ステップS21で「YES」と判断
する時、つまり連続モノクロ印刷であると判断すると、
連続印刷ジョブカウント値を「1」だけインクリメント
した(ステップS23)後、連続印刷ジョブカウント値
が予めROM128に記憶されている連続しきい値以上
となっているか否かを判断する(ステップS24)。そ
して、連続印刷ジョブカウント値が連続しきい値未満で
ある場合には、そのままステップS1に戻り、次のジョ
ブが送られてくるのを待つ。逆に、連続印刷ジョブカウ
ント値が連続しきい値以上である場合には、連続印刷ジ
ョブカウント値をクリアした(ステップS25)後、ス
テップS5に進む。そして、濃度調整処理を実行すると
ともに、疲労評価値をクリアした(ステップS5)後、
ステップS1に戻って次のジョブが送られてくるのを待
つ。
【0082】以上のように、この第6実施形態によれ
ば、カラー印刷の場合には、第2実施形態と同様に、的
確に装置各部の疲労・経時変化を推測することができ、
その結果、印刷モードが混在している場合であっても適
切なタイミングで濃度調整処理を実行することができ
る。
【0083】また、モノクロ印刷の場合には、表5に示
すように重み付けカウント値をゼロに設定することで第
5実施形態と同様の作用効果が得られる。つまり、モノ
クロ印刷中での疲労評価値のカウントアップを規制して
いるので、濃度調整処理の実行間隔が大きくなり、スル
ープットを向上させることができる。その一方、この実
施形態では、特にモノクロ印刷ジョブが一定回数(連続
しきい値)以上継続すると、強制的に濃度調整処理を実
行するように構成しているので、連続モノクロ印刷によ
る弊害(ブラック現像器23Kに集中的に疲労・経時変
化が蓄積される)を解消することができる。このよう
に、この実施形態では、スループットを向上させるとい
う効果と、ブラック現像器23Kへの疲労・経時変化の
集中を防止するという効果とをうまくバランスさせて実
使用に適したタイミングで濃度調整処理を実行させてい
る。
【0084】< 第7実施形態 >上記第6実施形態で
は、重み付けテーブルとして表5に示すテーブルを採用
するとともに、図5に示す動作フローによって濃度調整
処理の実行タイミングを制御することで、モノクロ印刷
のスループットを向上させるという効果と、ブラック現
像器23Kへの疲労・経時変化の集中を防止するという
効果とをうまくバランスさせているが、次のように構成
することによって同様の作用効果を得ることができる。
以下、図6を参照しつつ第7実施形態について詳述す
る。
【0085】図6は、この発明にかかる画像形成装置の
第7実施形態を示すフローチャートである。この第7実
施形態では、同図に示すように、メインコントローラ1
1からジョブデータが送られてくる(ステップS1)
と、受付けたジョブがカラー印刷ジョブであるかモノク
ロ印刷ジョブであるかを判断する(ステップS20)。
【0086】そして、カラー印刷ジョブの場合には、表
6に示す重み付けテーブルに基づき、そのジョブ種類に
応じた重み付けカウント値を求めた(ステップS2)
後、その重み付けカウント値を積算して疲労評価値を求
める(ステップS3)。
【0087】
【表6】
【0088】さらに、ステップS4で疲労評価値が予め
ROM128に設定記憶されている疲労しきい値以上で
あると判断すると、濃度調整処理を実行し、疲労評価値
をクリアした(ステップS5)後、ステップS1に戻っ
て次のジョブが送られてくるのを待つ。
【0089】このように、カラー印刷の場合には、第2
実施形態と同様に、的確に装置各部の疲労・経時変化を
推測することができ、その結果、印刷モードが混在して
いる場合であっても適切なタイミングで濃度調整処理を
実行することができる。
【0090】一方、ステップS20でモノクロ印刷ジョ
ブであると判断した場合には、次のステップS21〜S
24およびS26を実行して上記バランスを図ってい
る。すなわち、モノクロ印刷では、まずステップS21
で連続的にモノクロ印刷を行っているか否かを判断す
る。このステップS21で「NO」と判断する時、つま
り連続モノクロ印刷でないと判断すると、連続印刷ジョ
ブカウント値をクリアした(ステップS22)後、ステ
ップS1に戻り、次のジョブが送られてくるのを待つ。
【0091】一方、ステップS21で「YES」と判断
する時、つまり連続モノクロ印刷であると判断すると、
連続印刷ジョブカウント値を「1」だけインクリメント
した(ステップS23)後、連続印刷ジョブカウント値
が予めROM128に記憶されている連続しきい値以上
となっているか否かを判断する(ステップS24)。そ
して、連続印刷ジョブカウント値が連続しきい値未満で
ある場合には、そのままステップS1に戻り、次のジョ
ブが送られてくるのを待つ。逆に、連続印刷ジョブカウ
ント値が連続しきい値以上である場合には、濃度調整処
理を実行し、さらに疲労評価値および連続印刷ジョブカ
ウント値をクリアした(ステップS26)後、ステップ
S1に戻って次のジョブが送られてくるのを待つ。
【0092】以上のように、この第7実施形態において
は、モノクロ印刷の場合には、重み付けカウント値を一
切設定しないことでモノクロ印刷中での疲労評価値のカ
ウントアップを規制しているので、濃度調整処理の実行
間隔が大きくなり、スループットを向上させることがで
きる。その一方、この実施形態では、特にモノクロ印刷
ジョブが一定回数(連続しきい値)以上継続すると、強
制的に濃度調整処理を実行するように構成しているの
で、連続モノクロ印刷による弊害(ブラック現像器23
Kに集中的に疲労・経時変化が蓄積される)を解消する
ことができる。このように、この実施形態では、第6実
施形態と同様に、スループットを向上させるという効果
と、ブラック現像器23Kへの疲労・経時変化の集中を
防止するという効果とをうまくバランスさせて実使用に
適したタイミングで濃度調整処理を実行させている。
【0093】また、この実施形態では、重み付けテーブ
ル中にモノクロ印刷ジョブに関するデータが含まれてい
ないため、表5のテーブルを記憶する場合に比べてRO
M128の記憶領域を節約することができる。
【0094】< 第8実施形態 >上記第6および第7
実施形態では、連続しきい値は予め固定的に設定されて
いるため、モノクロ印刷ジョブが常に一定回数(連続し
きい値)以上継続すると、強制的に濃度調整処理が実行
される。つまり、連続モノクロ印刷における濃度調整処
理の実行間隔は固定化されている。しかしながら、次の
ように構成することで、濃度調整処理の実行間隔を変化
させることができる。以下、図7を参照しつつ第8実施
形態について詳述する。
【0095】図7は、この発明にかかる画像形成装置の
第8実施形態を示すフローチャートである。この第8実
施形態が第6実施形態と大きく相違する点は、この第8
実施形態ではステップS24とステップS25との間
に、連続しきい値を半分にする処理工程(ステップS2
7)を追加している点のみであり、その他の構成は全く
同一である。すなわち、この第8実施形態では、連続印
刷ジョブカウント値が連続しきい値以上となっている
時、連続しきい値を半分に減少させる(ステップS2
7)。それに続いて、第6実施形態と同様に、連続印刷
ジョブカウント値をクリアした(ステップS25)後、
ステップS5に進み、濃度調整処理を実行するととも
に、疲労評価値をクリアする(ステップS5)。
【0096】したがって、この第8実施形態では、連続
モノクロ印刷における濃度調整処理の実行間隔が1/2
ずつ徐々に小さくなっていく。実使用においては、通
常、連続印刷によって装置各部の疲労・経時変化が進行
していき、濃度調整処理が必要となる間隔も当然に小さ
くなっていく。この意味において、本実施形態のよう
に、連続モノクロ印刷における濃度調整処理の実行間隔
を徐々に小さくするというタイミング制御は、実使用に
より好適な制御であるといえる。
【0097】なお、この実施形態では、ステップS27
を第6実施形態に適用しているが、第7実施形態にも適
用可能である。つまり、第7実施形態のステップS24
とステップS26との間にステップS27を追加するこ
とで上記した作用効果が得られる。
【0098】また、この第8実施形態では、連続しきい
値を1/2ずつ小さくさせているが、濃度調整処理の実
行間隔を徐々に小さくする具体的処理工程(ステップS
27)については任意であり、例えば、連続しきい値か
ら一定値をデクリメントしたり、連続しているジョブの
数によって変化する値をデクリメントするようにしても
よい。
【0099】< 第9実施形態 >上記第6実施形態で
は、連続印刷ジョブカウント値に基づきモノクロ印刷に
おける濃度調整処理の実行タイミングを制御していた
が、連続印刷枚数に基づき実行タイミングを制御するよ
うにしてもよく、同様の作用効果が得られる。以下、図
8を参照しつつ第9実施形態について詳述する。
【0100】図8は、この発明にかかる画像形成装置の
第9実施形態を示すフローチャートである。この第9実
施形態が第6実施形態と大きく相違する点は、この第9
実施形態では受付けたジョブがモノクロ印刷ジョブであ
った時に連続印刷枚数に基づき濃度調整処理の実行タイ
ミングを制御している点であり、その他の構成は第6実
施形態と同一である。したがって、その相違点を中心に
説明し、同一構成については説明を省略する。
【0101】ステップS20でモノクロ印刷ジョブであ
ると判断した場合には、次のステップS21、S28〜
S31を実行して連続モノクロ印刷における問題(ブラ
ック現像器23Kに集中的に疲労・経時変化が蓄積され
る)の解消を図っている。すなわち、モノクロ印刷で
は、まずステップS21で連続的にモノクロ印刷を行っ
ているか否かを判断する。
【0102】このステップS21で「NO」と判断する
時、つまり連続モノクロ印刷でないと判断すると、連続
印刷枚数をクリアした(ステップS28)後、ステップ
S1に戻り、次のジョブが送られてくるのを待つ。
【0103】一方、ステップS21で「YES」と判断
する時、つまり連続モノクロ印刷であると判断すると、
印刷枚数を連続印刷枚数に積算した(ステップS29)
後、連続印刷枚数が予めROM128に記憶されている
枚数しきい値以上となっているか否かを判断する(ステ
ップS30)。そして、連続印刷枚数が枚数しきい値未
満である場合には、そのままステップS1に戻り、次の
ジョブが送られてくるのを待つ。逆に、連続印刷枚数が
枚数しきい値以上である場合には、連続印刷枚数をクリ
アした(ステップS31)後、ステップS5に進む。そ
して、濃度調整処理を実行するとともに、疲労評価値を
クリアした(ステップS5)後、ステップS1に戻って
次のジョブが送られてくるのを待つ。
【0104】以上のように、この第9実施形態によれ
ば、カラー印刷の場合には、第2実施形態などと同様
に、的確に装置各部の疲労・経時変化を推測することが
でき、その結果、印刷モードが混在している場合であっ
ても適切なタイミングで濃度調整処理を実行することが
できる。
【0105】また、モノクロ印刷の場合には、表5に示
すように重み付けカウント値をゼロに設定することで第
5実施形態と同様の作用効果が得られる。つまり、モノ
クロ印刷中での疲労評価値のカウントアップを規制して
いるので、濃度調整処理の実行間隔が大きくなり、スル
ープットを向上させることができる。その一方、この実
施形態では、特にモノクロ印刷枚数が一定回数(枚数し
きい値)以上継続すると、強制的に濃度調整処理を実行
するように構成しているので、連続モノクロ印刷による
弊害(ブラック現像器23Kに集中的に疲労・経時変化
が蓄積される)を解消することができる。このように、
この実施形態では、スループットを向上させるという効
果と、ブラック現像器23Kへの疲労・経時変化の集中
を防止するという効果とをうまくバランスさせて実使用
に適したタイミングで濃度調整処理を実行させている。
【0106】< 第10実施形態 >ところで、官製は
がきには郵送費用が含まれており、通常の普通紙に比べ
て非常に高価である。このため、はがきの印刷時には可
能な限り最適な画像形成条件で印刷することが望まれ
る。したがって、他の紙種に比べて画像形成条件の管理
を密に行う必要がある。
【0107】また、このような事情はカラー専用紙の場
合も同様である。すなわち、カラー専用紙は、はがき程
ではないが、通常の普通紙よりも高価である。しかも、
その使用目的から考えれば、ユーザーは高品質な出力を
期待していることは明らかである。したがって、はがき
の場合と同様に、画像形成条件の管理を厳密に行わなけ
ればならない。
【0108】さらに、画像品質として高品質モードをユ
ーザーが明示的に指定する場合がある。この場合にも、
高品質な出力が期待されていることから、はがきやカラ
ー専用紙の場合と同様に、画像形成条件の管理を厳密に
行わなければならない。
【0109】そこで、この第10実施形態では、シート
種類および印刷品質を考慮して重み付けカウント値を設
定している。なお、具体的な動作フローチャートについ
ては、第1ないし第5実施形態と同一であるため、ここ
では、相違点、つまり重み付けカウント値の設定方法に
ついてのみを説明し、その他の説明を省略する。
【0110】この第10実施形態では、表7に示すよう
に、印刷サイズが同一で、かつカラー印刷モードであっ
ても、シート種類や印刷品質に応じて重み付けカウント
値が相違している。
【0111】
【表7】
【0112】まず、シート種類による重み付けカウント
値の相違について説明する。この実施形態では、通常の
普通紙にトナー像を転写する場合には、第2実施形態と
同様に、式(2)に基づく計算値を重み付けカウント値と
しているのに対し、カラー専用紙の場合には普通紙の2
倍の値が重み付けカウント値として設定され、また、は
がきの場合には普通紙の3倍の値が重み付けカウント値
として設定されている。
【0113】このように設定された重み付けテーブルを
用いて図3や図4に示す動作フローにしたがって濃度調
整処理の実行タイミングを制御すると、実行間隔が小さ
くなり、普通紙の場合に比べて高頻度で濃度調整処理が
実行される。その結果、画像形成条件を常に良好に維持
することができ、カラー専用紙やはがきの印刷を良好に
行うことができる。
【0114】次に、印刷品質による重み付けカウント値
の相違について説明する。この実施形態では、通常品質
のジョブ(例えば「カラーA3 1枚」や「カラーA4
1枚」というジョブ)の場合には、第2実施形態と同
様に、式(2)に基づく計算値を重み付けカウント値とし
ているのに対し、高画質ジョブ(例えば、「高品質カラ
ーA3 1枚」や「高品質カラーA4 1枚」というジ
ョブ)の場合には通常品質の2倍の値が重み付けカウン
ト値として設定されている。
【0115】このように設定された重み付けテーブルを
用いて図3や図4に示す動作フローにしたがって濃度調
整処理の実行タイミングを制御すると、実行間隔が小さ
くなり、通常品質の場合に比べて高頻度で濃度調整処理
が実行される。その結果、画像形成条件を常に良好に維
持することができ、高品質印刷を良好に行うことができ
る。
【0116】なお、この実施形態では、ジョブデータ中
に含まれるシート種類情報(印刷モード情報)に基づき
普通紙に対する倍率をカラー専用紙で2倍とし、はがき
で3倍とし、またジョブデータ中に含まれる印刷品質情
報(印刷モード情報)に基づき普通品質に対する倍率を
高画質で2倍としているが、各倍率は任意である。
【0117】また、シート種類情報のみに基づき重み付
けカウント値を相違させて専らカラー専用紙やはがきの
印刷を良好に行うようにしてもよいし、逆に印刷品質情
報のみに基づき重み付けカウント値を相違させて専ら高
品質印刷を良好に行うようにしてもよい。
【0118】< 第11実施形態 >上記した第2〜第
5実施形態ではモノクロ印刷ジョブに対する重み付けカ
ウント値をカラー印刷ジョブのそれよりも小さくした重
み付けテーブル(表2〜表5)を使用し、また直前に説
明した第11実施形態では特殊紙(はがきやカラー専用
紙)への印刷ジョブおよび高品質印刷ジョブに対する重
み付けカウント値を普通紙への印刷ジョブや通常品質で
の印刷ジョブのそれよりも大きくした重み付けテーブル
(表7)を使用している。そのため、カラー印刷ジョ
ブ、特殊紙への印刷ジョブや高品質印刷ジョブを行って
いる場合には、濃度調整処理の実行頻度が増加する。
【0119】しかしながら、同一のジョブ数が少ない場
合には、濃度調整処理が実行されない可能性が存在す
る。例えば、普通紙へのモノクロ印刷中に数枚のカラー
専用紙印刷を割込的に行う場合、すでに普通紙でかなり
の枚数を印刷している状態でもカラー専用紙への印刷ジ
ョブによる疲労評価値のカウントアップだけでは濃度調
整処理を開始する値にまで至らず、結果として濃度調整
処理が実行されないままカラー専用紙への印刷を行って
しまう場合がある。これでは、表2〜表5および表7に
示す重み付けテーブルを用いて特定の場合には濃度調整
処理の実行頻度を高めて良好な印刷品質を確保しようと
したとしても、予定していたタイミングで濃度調整処理
が実行されないおそれがある。
【0120】そこで、この第11実施形態では、次のよ
うに構成することで上記問題の解消を図っている。以
下、図9を参照しつつ第11実施形態について詳述す
る。
【0121】図9は、この発明にかかる画像形成装置の
第11実施形態を示すフローチャートである。この第1
1実施形態では、同図に示すように、メインコントロー
ラ11からジョブデータが送られてくる(ステップS
1)と、受付けたジョブの印刷モードが前回の印刷モー
ドから変更されているか否かを判断する(ステップS4
0)。具体的には、ジョブの印刷モード情報のうちカラ
ー/モノクロ印刷情報、シート種類情報または印刷品質
情報が変化している場合には、印刷モードが変更されて
いると判断する。
【0122】このステップS40で印刷モードの変更が
ないと判断すると、第2〜第5および第10実施形態と
同様にステップS2〜S4を実行する。すなわち、予め
ROM128に記憶されている重み付けテーブル(表
2、表3、表4、表5または表7)に基づき、そのジョ
ブ種類に応じた重み付けカウント値を求めた(ステップ
S2)後、その重み付けカウント値を積算して疲労評価
値を求める(ステップS3)。さらに、ステップS4で
疲労評価値が予めROM128に設定記憶されている疲
労しきい値以上であると判断すると、濃度調整処理を実
行し、疲労評価値をクリアした(ステップS5)後、ス
テップS1に戻って次のジョブが送られてくるのを待
つ。
【0123】一方、ステップS40で印刷モードの変更
があったと判断すると、直ちにステップS5に進んで、
疲労評価値が如何なる値であったとしても、実際のジョ
ブ実行に先立って濃度調整処理を実行する。その後、疲
労評価値をクリアした後、ステップS1に戻って次のジ
ョブが送られてくるのを待つ。
【0124】以上のように、この第11実施形態によれ
ば、印刷モードが変更された場合には、直ちに濃度調整
処理を実行するように構成しているので、上記のような
問題を解消することができ、常に良好な画像形成条件で
トナー像を形成することができる。
【0125】< 第12実施形態 >第11実施形態で
は印刷モードの変更時において常に濃度調整処理を実行
しているため、濃度調整処理が必要でない場合でも印刷
モードの変更が発生すれば濃度調整処理が実行されてし
まう。例えば、カラー印刷モードからモノクロ印刷モー
ドに変更される場合がこれに該当する。このような場合
には、濃度調整処理が実行されることによって、スルー
プットの低下を招いてしまう。
【0126】そこで、この第12実施形態では、次のよ
うに構成することで上記問題の解消を図っている。以
下、図10および図11を参照しつつ第12実施形態に
ついて詳述する。
【0127】図10は、この発明にかかる画像形成装置
の第12実施形態を示すフローチャートである。この第
12実施形態が第11実施形態と大きく相違する点は、
印刷モードの変更があった際には、濃度調整処理が必要
なモード変更であることを確認した場合のみ、濃度調整
処理を実行するようにしている点であり、その他の構成
は第11実施形態と同一である。
【0128】より詳しく説明すると、図10に示すよう
に、ステップS40で印刷モードの変更があったと判断
すると、ステップS41に進んで前回の印刷モードと今
回の印刷モードとの組み合わせに基づき今回のモード変
更が濃度調整処理を必要とするモード変更であるか否か
を判断する。ここで、「濃度調整処理を必要とするモー
ド変更」とは、変更後の印刷モードが変更前の印刷モー
ドよりも高画質でトナー像を形成する必要があることを
意味しており、具体的な組み合わせは表8に示すとおり
である。
【0129】
【表8】
【0130】同表において、「ユーザー指定高画質モー
ド」とは、<第10実施形態>の項において説明したよ
うに画像品質として高品質モードをユーザーが明示的に
指定する場合に設定される印刷モードである。また、
「特殊紙モード」とはカラー専用紙やはがきなどの普通
紙に比べて高価なシートに印刷する印刷モードである。
【0131】これらの印刷モードを、高画質を要求する
順に並べると、 (ユーザー指定高画質モード)>(特殊紙モード)>
(カラーモード)>(モノクロモード) となる。したがって、各欄中に丸印で示されている組み
合わせが「濃度調整処理を必要とするモード変更」に該
当する。また、これらの組み合わせを模式的に示すと、
図11に示す対応関係となる。
【0132】図10に戻って説明を続けると、ステップ
S41で今回のモード変更が濃度調整処理を必要とする
モード変更でないと判断すると、濃度調整処理を実行す
ることなく、そのままステップS1に戻って次のジョブ
が送られてくるのを待つ。逆に、今回のモード変更が濃
度調整処理を必要とするモード変更であると判断する
と、ステップS5に進んで、疲労評価値が如何なる値で
あったとしても、実際のジョブ実行に先立って濃度調整
処理を実行する。その後、疲労評価値をクリアした後、
ステップS1に戻って次のジョブが送られてくるのを待
つ。
【0133】以上のように、この第12実施形態によれ
ば、印刷モードが変更された場合には、モード変更前後
の印刷モードの組み合わせに基づき濃度調整処理が必要
か否かをさらに判断し、必要と判断した場合のみ濃度調
整処理を実行しているので、不必要な濃度調整処理が実
行されるのを防止してスループットの低下を効果的に防
止することができる。もちろん、「濃度調整処理を必要
とするモード変更」があった場合には疲労評価値が如何
なる値であったとしても、実際のジョブ実行に先立って
濃度調整処理を実行し、良好な画像形成条件でトナー像
を形成することができる。
【0134】< 第13実施形態 >第12実施形態で
は、モード変更前後の印刷モードの組み合わせに基づき
濃度調整処理が必要か否かを判断し、必要と判断した場
合のみ濃度調整処理を実行している。しかしながら、よ
り高画質を要求する印刷モードに変化する場合であって
も、濃度調整処理が不要な場合がある。このような一例
としては、モノクロモードからカラーモードに変化する
ようなケースが考えられる。例えば、モノクロモードに
おいて濃度調整処理を実行した直後に、カラー印刷ジョ
ブを受付けると、第12実施形態によれば、直ちに濃度
調整処理を実行することになるが、この場合、前回の濃
度調整処理後に蓄積される疲労・経時変化はわずかであ
り、実質上、濃度調整処理は不要である。このように、
不必要な場合にも濃度調整処理を実行すると、スループ
ットの低下を招いてしまう。
【0135】そこで、この第13実施形態では、次のよ
うに構成することで、濃度調整処理をさらに適切なタイ
ミングで実行し、上記問題の解消を図っている。以下、
図12を参照しつつ第13実施形態について詳述する。
【0136】図12は、この発明にかかる画像形成装置
の第13実施形態を示すフローチャートである。この第
13実施形態が第12実施形態と相違する点は、印刷モ
ードの変更があった際に、濃度調整処理が必要なモード
変更であることを確認したことに加え、モード変更時点
での疲労評価値が一定値以上となっていることを確認し
た場合のみ、濃度調整処理を実行するようにしている点
であり、その他の構成は第12実施形態と同一である。
【0137】より詳しく説明すると、図12に示すよう
に、ステップS40で印刷モードの変更があったと判断
すると、ステップS41に進んで前回の印刷モードと今
回の印刷モードとの組み合わせに基づき今回のモード変
更が濃度調整処理を必要とするモード変更であるか否か
を判断する。そして、ステップS41で今回のモード変
更が濃度調整処理を必要とするモード変更であると判断
すると、さらにステップS42に進む。
【0138】このステップS42では、疲労評価値が予
めROM128に記憶されているモード変更しきい値以
上か否かを判断する。そして、ステップS42で「N
O」と判断する、つまりモード変更時点での疲労評価値
がモード変更しきい値未満であり、疲労・経時変化が進
行していないと判断すると、濃度調整処理を実行するこ
となく、そのままステップS1に戻って次のジョブが送
られてくるのを待つ。逆に、「YES」と判断する、つ
まりモード変更時点での疲労評価値がモード変更しきい
値以上であり、疲労・経時変化がある程度進行している
と判断すると、ステップS5に進んで、実際のジョブ実
行に先立って濃度調整処理を実行する。その後、疲労評
価値をクリアした後、ステップS1に戻って次のジョブ
が送られてくるのを待つ。
【0139】以上のように、この第13実施形態によれ
ば、以下の3つの条件、つまり 条件(a):印刷モードが変更されたこと、 条件(b):モード変更前後の印刷モードの組み合わせが
濃度調整処理を必要とする組み合わせであること、 条件(c):モード変更時点での疲労評価値がモード変更
しきい値以上であること、をともに満足する場合のみ濃
度調整処理を実行しているので、不必要な濃度調整処理
が実行されるのを防止してスループットの低下をより効
果的に防止することができる。もちろん、「濃度調整処
理を必要とするモード変更」があった場合には、実際の
ジョブ実行に先立って濃度調整処理を実行し、良好な画
像形成条件でトナー像を形成することができる。
【0140】< 第14実施形態 >図13は、この発
明にかかる画像形成装置の第14実施形態を示すフロー
チャートである。この第14実施形態は、先の第13実
施形態で説明したと同様に3つの条件(a)〜(c)をともに
満足する場合のみ濃度調整処理を実行する点で第13実
施形態と共通するが、モード変更前後での印刷モードの
組み合わせに応じてモード変更しきい値を変更している
点で、単一のモード変更しきい値しか有さない第13実
施形態と大きく相違する。なお、その他の構成は第13
実施形態と同一である。したがって、以下、相違点を中
心に第14実施形態の特徴について説明する。
【0141】この第14実施形態では、図13に示すよ
うに、ステップS40で印刷モードの変更があったと判
断すると、ステップS41に進んで前回の印刷モードと
今回の印刷モードとの組み合わせに基づき今回のモード
変更が濃度調整処理を必要とするモード変更であるか否
かを判断する。そして、ステップS41で今回のモード
変更が濃度調整処理を必要とするモード変更であると判
断すると、さらにステップS43に進む。
【0142】このステップS43では、モード変更前後
での印刷モードの組み合わせに基づき今回のモード変更
に対応する値を表9から読み出し、モード変更しきい値
として設定する。
【0143】
【表9】
【0144】同表における値VA〜VFはそれぞれ独立
した数値であり、モード変更前後での印刷モードの組み
合わせに対応するモード変更しきい値に相当する。
【0145】こうしてモード変更に対応するモード変更
しきい値が設定されると、モード変更時点での疲労評価
値が当該モード変更しきい値以上か否かを判断する(ス
テップS42)。そして、ステップS42で「NO」と
判断する、つまりモード変更時点での疲労評価値がモー
ド変更しきい値未満であり、疲労・経時変化が進行して
いないと判断すると、濃度調整処理を実行することな
く、そのままステップS1に戻って次のジョブが送られ
てくるのを待つ。逆に、「YES」と判断する、つまり
モード変更時点での疲労評価値がモード変更しきい値以
上であり、疲労・経時変化がある程度進行していると判
断すると、ステップS5に進んで、実際のジョブ実行に
先立って濃度調整処理を実行する。その後、疲労評価値
をクリアした後、ステップS1に戻って次のジョブが送
られてくるのを待つ。
【0146】以上のように、この実施形態では、モード
変更前後での印刷モードの組み合わせに対応してモード
変更しきい値を変更設定しているため、次のような作用
効果が得られる。すなわち、モード変更時点での疲労評
価値が同一であったとしても、モード変更前後での印刷
モードの組み合わせによっては濃度調整処理を実行する
のが望ましい場合もあるいし、逆に望ましくない場合も
ある。例えば、モノクロモードからカラーモードに変更
した時には疲労評価値が比較的高くてもスループットを
優先するために濃度調整処理を不要としたいのに対し、
カラーモードから特殊紙モードに変更した時には疲労評
価値が比較的低くとも、画像品質を優先させるために濃
度調整処理を実行したい場合がある。そのような要求を
満足するためには、予め表9のテーブル中における値V
F(モノクロモードからカラーモードに変更した場合に
モード変更しきい値に相当する)を、値VC(カラーモ
ードから特殊紙モードに変更した場合にモード変更しき
い値に相当する)に比べて大きな数値に設定しておくこ
とで、上記要求を満足させることができる。なお、テー
ブル中の値VA〜VFの数値および大小関係について
は、任意である。
【0147】このように第14実施形態によれば、モー
ド変更前後での印刷モードの組み合わせに応じてモード
変更しきい値をそれぞれ独立設定することで濃度調整処
理の開始条件(c)、つまり「モード変更時点での疲労評
価値がモード変更しきい値以上であること」という条件
を柔軟に変更することができ、実使用に適したタイミン
グで濃度調整処理を実行することができる。
【0148】< 第15実施形態 >上記した第11実
施形態では印刷モードの変更時において常に濃度調整処
理を実行しているため、モード変更後における画質を高
画質なものとすることができる。しかしながら、濃度調
整処理が必要でない場合でも印刷モードの変更が発生す
れば濃度調整処理が実行されてしまう。例えば、カラー
印刷モードからモノクロ印刷モードに変更される場合が
これに該当する。このような場合には、濃度調整処理が
実行されることによって、スループットの低下を招いて
しまう。
【0149】そこで、この第15実施形態では、次のよ
うに構成することで上記問題の解消を図っている。以
下、図14を参照しつつ第15実施形態について詳述す
る。
【0150】図14は、この発明にかかる画像形成装置
の第15実施形態を示すフローチャートである。この第
15実施形態では、同図に示すように、メインコントロ
ーラ11からジョブデータが送られてくる(ステップS
1)と、第2〜第5および第10実施形態と同様にステ
ップS2,S3を実行する。すなわち、予めROM12
8に記憶されている重み付けテーブル(表2、表3、表
4、表5または表7)に基づき、そのジョブ種類に応じ
た重み付けカウント値を求めた(ステップS2)後、そ
の重み付けカウント値を積算して疲労評価値を求める
(ステップS3)。
【0151】それに続いて、受付けたジョブの印刷モー
ドが前回の印刷モードから変更されているか否かを判断
する(ステップS40)。具体的には、ジョブの印刷モ
ード情報のうちカラー/モノクロ印刷情報、シート種類
情報または印刷品質情報が変化している場合には、印刷
モードが変更されていると判断する。そして、モード変
更があると判断した場合には、疲労評価値を補正した
(ステップS44)後、ステップS4に進む。一方、ス
テップS40でモード変更がないと判断した場合には、
疲労評価値を補正することなく、そのままステップS4
に進む。
【0152】次のステップS4では、疲労評価値が予め
ROM128に設定記憶されている疲労しきい値以上で
あるか否かを判断する。そして、疲労評価値が疲労しき
い値未満であると判断した場合には、そのままステップ
S1に戻って次のジョブが送られてくるのを待つ。一
方、疲労評価値が疲労しきい値以上であると判断した場
合には、濃度調整処理を実行し、疲労評価値をクリアし
た(ステップS5)後、ステップS1に戻って次のジョ
ブが送られてくるのを待つ。
【0153】以上のように、第15実施形態では、モー
ド変更があった場合には、疲労評価値を補正した上で疲
労しきい値と比較し、濃度調整処理の必要性を判断して
いる。ここでステップS44での補正方法は任意である
が、例えば疲労評価値を2倍にし、その補正値を疲労評
価値として再設定した場合、モード変更時点での疲労評
価値が疲労しきい値の半分以上となっていれば、濃度調
整処理が起動される。したがって、より高画質な印刷が
要求される印刷モードに変更した場合に、比較的高い頻
度で濃度調整処理が実行されて変更後の印刷モードで高
品質な印刷が可能となる。
【0154】また、モード変更時点での疲労評価値が比
較的小さい、つまり変更前の印刷モードにおける疲労・
経時変化の進行度合いが低い場合には、いたずらに濃度
調整処理が実行されるという不具合を防止することがで
き、スループットを向上させることができる。
【0155】このように、第15実施形態によれば、ス
テップS44での補正方法を適切に設定することによっ
てモード変更に伴う濃度調整処理の起動を制御して2つ
の効果(高画質維持および高スループット)をバランス
良く確保することができる。
【0156】< 第16実施形態 >図15は、この発
明にかかる画像形成装置の第16実施形態を示すフロー
チャートである。この第16実施形態はモード変更があ
った場合に疲労評価値を補正している点で先に説明した
第15実施形態と共通するが、モード変更前後での印刷
モードの組み合わせに応じて補正方法を変更している点
で、補正方法が固定化されている第15実施形態と大き
く相違する。なお、その他の構成は第15実施形態と同
一である。したがって、以下、相違点を中心に第16実
施形態の特徴について説明する。
【0157】この第16実施形態では、図15に示すよ
うに、ステップS40で印刷モードの変更があったと判
断すると、ステップS45に進んで前回の印刷モードと
今回の印刷モードとの組み合わせに基づき補正係数を表
10から求める。
【0158】
【表10】
【0159】同表における値KA〜KFはそれぞれ
「1」以上で、しかも独立した数値であり、モード変更
前後での印刷モードの組み合わせに対応する補正係数に
相当する。また、高画質を要求する印刷モードからより
低画質の印刷モードに変更された場合には、濃度調整処
理の必要性がないため、補正係数として「1.0」が設
定されている。
【0160】こうしてモード変更に対応する補正係数が
設定されると、モード変更時点での疲労評価値に対して
補正係数を掛け合わせる演算を行い、その演算結果を新
たな疲労評価値として再設定した(ステップS46)
後、ステップS4に進む。
【0161】なお、その後については、第15実施形態
と同様に、疲労評価値が疲労しきい値以上であると判断
した場合のみ、濃度調整処理を実行する(ステップS
5)。
【0162】以上のように、この実施形態では、モード
変更前後での印刷モードの組み合わせに対応して補正係
数を求め、その補正係数に基づき疲労評価値を補正して
いるので、次のような作用効果が得られる。すなわち、
モード変更時点での疲労評価値が同一であったとして
も、モード変更前後での印刷モードの組み合わせによっ
ては濃度調整処理を実行するのが望ましい場合もあるい
し、逆に望ましくない場合もある。例えば、モノクロモ
ードからカラーモードに変更した時には疲労評価値が比
較的高くてもスループットを優先するために濃度調整処
理を不要としたいのに対し、カラーモードから特殊紙モ
ードに変更した時には疲労評価値が比較的低くとも、画
像品質を優先させるために濃度調整処理を実行したい場
合がある。そのような要求を満足するためには、予め表
10のテーブル中における値KF(モノクロモードから
カラーモードに変更した場合に補正係数に相当する)
を、値KC(カラーモードから特殊紙モードに変更した
場合に補正係数に相当する)に比べて大きな数値に設定
しておくことで、上記要求を満足させることができる。
なお、テーブル中の値KA〜KFの数値および大小関係
については、任意である。
【0163】このように第16実施形態によれば、モー
ド変更前後での印刷モードの組み合わせに応じて補正係
数をそれぞれ独立設定することで、実使用に適したタイ
ミングで濃度調整処理を実行することができる。
【0164】なお、この実施形態では、高画質を要求す
る印刷モードからより低画質の印刷モードに変更された
場合の補正係数を「1.0」に設定しているが、それ以
下に設定してもよい。この場合、変更前の印刷モードに
おいて疲労・経時変化が比較的多く蓄積されて疲労評価
値が疲労しきい値に近づいていたとしても、モード変更
後の補正処理(ステップS46)によって小さい値に再
設定されることとなる。その結果、変更後の印刷モー
ド、つまり低画質の印刷モードにおける濃度調整処理の
開始タイミングを遅らせてスループットの向上に寄与す
ることとなる。
【0165】< 第17実施形態 >上記した第11実
施形態では印刷モードの変更時において常に濃度調整処
理を実行しているため、モード変更後における画質を高
画質なものとすることができる。しかしながら、濃度調
整処理が必要でない場合でも印刷モードの変更が発生す
れば濃度調整処理が実行されてしまう。例えば、カラー
印刷モードからモノクロ印刷モードに変更される場合が
これに該当する。このような場合には、濃度調整処理が
実行されることによって、スループットの低下を招いて
しまう。
【0166】そこで、この第17実施形態では、次のよ
うに構成することで上記問題の解消を図っている。以
下、図16を参照しつつ第17実施形態について詳述す
る。
【0167】図16は、この発明にかかる画像形成装置
の第17実施形態を示すフローチャートである。この第
17実施形態では、同図に示すように、メインコントロ
ーラ11からジョブデータが送られてくる(ステップS
1)と、第2〜第5および第10実施形態と同様にステ
ップS2,S3を実行する。すなわち、予めROM12
8に記憶されている重み付けテーブル(表2、表3、表
4、表5または表7)に基づき、そのジョブ種類に応じ
た重み付けカウント値を求めた(ステップS2)後、そ
の重み付けカウント値を積算して疲労評価値を求める
(ステップS3)。
【0168】それに続いて、受付けたジョブの印刷モー
ドが前回の印刷モードから変更されているか否かを判断
する(ステップS40)。具体的には、ジョブの印刷モ
ード情報のうちカラー/モノクロ印刷情報、シート種類
情報または印刷品質情報が変化している場合には、印刷
モードが変更されていると判断する。そして、モード変
更がないと判断した場合には、第2〜第5および第10
実施形態と同様に、疲労評価値が疲労しきい値以上とな
っていることを確認する(ステップS4)と、濃度調整
処理を実行する(ステップS5)。
【0169】一方、ステップS40でモード変更がある
と判断した場合には、上記ステップS4を実行する代わ
りに、ステップS42を実行する。すなわち、このステ
ップS42では、疲労評価値が予めROM128に記憶
されているモード変更しきい値以上か否かを判断する。
そして、ステップS42で「NO」と判断する、つまり
モード変更時点での疲労評価値がモード変更しきい値未
満であり、疲労・経時変化が進行していないと判断する
と、濃度調整処理を実行することなく、そのままステッ
プS1に戻って次のジョブが送られてくるのを待つ。逆
に、「YES」と判断する、つまりモード変更時点での
疲労評価値がモード変更しきい値以上であり、疲労・経
時変化がある程度進行していると判断すると、ステップ
S5に進んで、実際のジョブ実行に先立って濃度調整処
理を実行する。その後、疲労評価値をクリアした後、ス
テップS1に戻って次のジョブが送られてくるのを待
つ。
【0170】以上のように、第17実施形態では、モー
ド変更があった場合には、疲労評価値をモード変更しき
い値と比較し、濃度調整処理の必要性を判断しているの
で、モード変更しきい値の設定に応じて以下のような効
果が得られる。例えば、モード変更しきい値を疲労しき
い値の半値に設定した場合、モード変更時点での疲労評
価値が疲労しきい値の半分を超えた程度しか疲労・経時
変化が進行していなかったとしても、本実施形態ではモ
ード変更によって濃度調整処理が起動される。したがっ
て、より高画質な印刷が要求される印刷モードに変更し
た場合に、比較的高い頻度で濃度調整処理が実行されて
変更後の印刷モードで高品質な印刷が可能となる。
【0171】< 第18実施形態 >図17は、この発
明にかかる画像形成装置の第18実施形態を示すフロー
チャートである。この第18実施形態は、先の第17実
施形態で説明したと同様に、モード変更があり、しかも
モード変更時点での疲労評価値がモード変更しきい値以
上である場合に、濃度調整処理を実行する点で第17実
施形態と共通するが、モード変更前後での印刷モードの
組み合わせに応じてモード変更しきい値を変更している
点で、単一のモード変更しきい値しか有さない第17実
施形態と大きく相違する。なお、その他の構成は第17
実施形態と同一である。したがって、以下、相違点を中
心に第18実施形態の特徴について説明する。
【0172】この第18実施形態では、図17に示すよ
うに、ステップS40で印刷モードの変更があったと判
断すると、ステップS47に進んで前回の印刷モードと
今回の印刷モードとの組み合わせに基づき今回のモード
変更に対応する値を表11から読み出し、モード変更し
きい値として設定する。
【0173】
【表11】
【0174】同表における値TA〜TFはそれぞれ独立
した数値であり、モード変更前後での印刷モードの組み
合わせに対応するモード変更しきい値に相当する。
【0175】こうしてモード変更に対応するモード変更
しきい値が設定されると、モード変更時点での疲労評価
値が当該モード変更しきい値以上か否かを判断する(ス
テップS42)。そして、ステップS42で「NO」と
判断する、つまりモード変更時点での疲労評価値がモー
ド変更しきい値未満であり、疲労・経時変化が進行して
いないと判断すると、濃度調整処理を実行することな
く、そのままステップS1に戻って次のジョブが送られ
てくるのを待つ。逆に、「YES」と判断する、つまり
モード変更時点での疲労評価値がモード変更しきい値以
上であり、疲労・経時変化がある程度進行していると判
断すると、ステップS5に進んで、実際のジョブ実行に
先立って濃度調整処理を実行する。その後、疲労評価値
をクリアした後、ステップS1に戻って次のジョブが送
られてくるのを待つ。
【0176】以上のように、この実施形態では、モード
変更前後での印刷モードの組み合わせに対応してモード
変更しきい値を変更設定しているため、次のような作用
効果が得られる。すなわち、モード変更時点での疲労評
価値が同一であったとしても、モード変更前後での印刷
モードの組み合わせによっては濃度調整処理を実行する
のが望ましい場合もあるいし、逆に望ましくない場合も
ある。例えば、モノクロモードからカラーモードに変更
した時には疲労評価値が比較的高くてもスループットを
優先するために濃度調整処理を不要としたいのに対し、
カラーモードから特殊紙モードに変更した時には疲労評
価値が比較的低くとも、画像品質を優先させるために濃
度調整処理を実行したい場合がある。そのような要求を
満足するためには、予め表11のテーブル中における値
TF(モノクロモードからカラーモードに変更した場合
にモード変更しきい値に相当する)を、値TC(カラー
モードから特殊紙モードに変更した場合にモード変更し
きい値に相当する)に比べて大きな数値に設定しておく
ことで、上記要求を満足させることができる。なお、テ
ーブル中の値TA〜TFの数値および大小関係について
は、任意である。
【0177】このように第18実施形態によれば、モー
ド変更前後での印刷モードの組み合わせに応じてモード
変更しきい値をそれぞれ独立設定することで濃度調整処
理の開始条件(c)、つまり「モード変更時点での疲労評
価値がモード変更しきい値以上であること」という条件
を柔軟に変更することができ、実使用に適したタイミン
グで濃度調整処理を実行することができる。
【0178】< 第19実施形態 >図18は、この発
明にかかる画像形成装置の第19実施形態を示すフロー
チャートである。この第19実施形態では、同図に示す
ように、4つの現像器23Y,23C,23M,23K
のいずれかが感光体21に当接して現像処理を実行する
(ステップS50)と、その現像器が感光体21から離
間するのを待つ(ステップS51)。
【0179】そして、ステップS51で「YES」と判
断すると、現像器の離当接カウント値をインクリメント
して疲労評価値を求める(ステップS52)。ここで、
カラー印刷の場合とモノクロ印刷の場合とで疲労評価値
のカウントアップの様子が大きく相違する。というの
も、カラー印刷の場合、4つの現像器23Y,23C,
23M,23Kが順次切り換わるため、現像器切換のた
びに離当接カウント値が「1」ずつインクリメントされ
て疲労評価値がカウントアップされていく。これに対
し、モノクロ印刷では、ブラック現像器23Kのみが離
当接し、その他の現像器23Y,23C,23Mは停止
状態となっているため、1枚の印刷を行う時のカウント
アップは1枚のカラー印刷を行う時の1/4となる。し
たがって、現像器の離当接カウント値はカラー/モノク
ロ印刷情報を反映した指標値として機能しており、この
ことは次に説明するように疲労・経時変化と密接に関連
している。
【0180】したがって、従来例と比較すると、次のよ
うな相違点が明らかとなる。すなわち、従来例では、印
刷モードにかかわらず、1枚の印刷出力を行うたびに枚
数カウントをインクリメントし、その総印刷枚数に基づ
き装置各部の疲労・経時変化を推測していたのに対し、
本実施形態では現像器の離当接を基準として疲労評価値
を求めている。そのため、従来例では、4つの現像器2
3Y,23C,23M,23Kが作動し、しかも感光体
21もそれに対応して作動しているにもかかわらず、1
つの現像器しか作動しないモノクロ印刷の場合と同様の
疲労・経時変化が発生すると判断してしまい、明らかに
妥当性を欠くものとなっていた。これに対して、本実施
形態によれば、印刷モードに関連するに応じた指標値
(現像器の離当接カウント値)に基づき疲労評価値を求
めているので、疲労・経時変化を的確に判断することが
できる。
【0181】次のステップS53では、この疲労評価値
を予めROM128に設定記憶されている疲労しきい値
と比較する。そして、疲労評価値が疲労しきい値未満で
ある間、つまりステップS53で「NO」と判断してい
る間、ステップS50に戻り、ステップS50〜S53
が繰り返される。
【0182】一方、ステップS53で疲労評価値が疲労
しきい値以上であると判断する、つまり装置各部が疲労
・経時変化が進行していると判断すると、濃度調整処理
を実行する。ただし、濃度調整処理を任意のタイミング
で行うことができない。例えば、カラー印刷を行う場
合、感光体21に4色(イエロー、シアン、マゼンタ、
ブラック)のトナー像を順次形成しながら、中間転写ベ
ルト41に重ねて転写する必要があるため、その途中の
トナー像を形成している段階で濃度調整処理に移行する
ことはできない。
【0183】そこで、この実施形態では、ステップS5
4で濃度調整処理の実行が可能か否かを判断し、実行可
能となった時点でステップS55に進んで濃度調整処理
を実行している。そして、濃度調整処理が完了すると、
疲労評価値をクリアしてステップS50に戻って上記一
連の処理(ステップS50〜S55)を繰り返す。
【0184】以上のように、この第19実施形態によれ
ば、印刷モードに関連するカラー/モノクロ印刷情報を
反映した離当接カウント値(指標値)を積算して疲労評
価値を求め、これに基づき装置各部の疲労・経時変化を
推測しているので、装置各部の疲労・経時変化を的確に
推測することができる。その結果、カラー印刷とモノク
ロ印刷とが混在する場合であっても適切なタイミングで
濃度調整処理を実行することができる。
【0185】また、離当接カウント値を指標値としたこ
とにより、次に説明する作用効果が得られる。すなわ
ち、連続カラー印刷では現像器が切り換わるため、1枚
ずつ印刷する場合と何らカウントアップの様子に変化は
見られず、連続印刷によって疲労評価値は順次大きくな
っていく。これに対して、連続モノクロ印刷では、連続
印刷中における現像器の切換動作が不要であり、連続枚
数にかかわらず現像器の離当接カウント値は「1」であ
る。したがって、連続モノクロ印刷を継続させている
間、疲労評価値はカウントアップされず、濃度調整処理
の実行頻度が小さくなる。
【0186】既に<第3実施形態>などで説明したよう
に、モノクロ印刷では画質よりもむしろ濃度調整処理の
実行頻度を抑えてスループットの向上を図ることが望ま
れている。この点、連続モノクロ印刷中に疲労評価値が
カウントアップされず、濃度調整処理の実行頻度が小さ
くなっている本実施形態は好適である。
【0187】なお、現像器の離当接については、各現像
器の近傍にセンサを設けて離当接動作をカウントしても
よいし、または先の実施形態で説明したジョブデータに
基づき離当接動作をカウントするようにしてもよい。
【0188】< 第20実施形態 >図19は、この発
明にかかる画像形成装置の第20実施形態を示すフロー
チャートである。この第20実施形態が第19実施形態
と大きく相違する点は、ブラック現像器23Kを除く有
彩色の現像器23Y,23C,23Mの離当接のみをカ
ウントして疲労評価値を求めている点であり、その他の
構成は第19実施形態と同一である。
【0189】その動作概要は以下の通りである。まず、
3つの現像器23Y,23C,23Mのいずれかが感光
体21に当接して現像処理を実行する(ステップS5
6)と、その現像器が感光体21から離間するのを待つ
(ステップS51)。そして、ステップS51で「YE
S」と判断すると、現像器23Y,23C,23Mの離
当接カウント値をインクリメントして疲労評価値を求め
る(ステップS57)。そして、この疲労評価値を予め
ROM128に設定記憶されている疲労しきい値と比較
した結果、疲労しきい値以上であると判断した場合の
み、装置各部が疲労・経時変化が進行していると推測
し、濃度調整処理が実行可能となった時点でステップS
55に進んで濃度調整処理を実行する。
【0190】以上のように、この第20実施形態によれ
ば、カラー印刷を行っている間、疲労評価値をカウント
アップしているので、カラー印刷による現像器などの疲
労・経時変化を的確に推測し、カラー印刷の画質を維持
すべく、適切なタイミングで濃度調整処理を行うことが
できる。一方、モノクロ印刷を行っている間、疲労評価
値はカウントアップされず、濃度調整処理は実行されな
いため、画質よりもスループットの向上を優先させるこ
とができる。このように、カラー印刷では画質を優先す
る一方、モノクロ印刷ではスループットを優先させるこ
とができる。
【0191】< 第21実施形態 >図20は、この発
明にかかる画像形成装置の第20実施形態を示すフロー
チャートである。この第20実施形態では、同図に示す
ように、装置電源が投入される(ステップS61)と、
垂直同期用読取センサRSからパルス状の垂直同期信号
VSYNCが出力されるのを待つ(ステップS62)。ここ
で、垂直同期用読取センサRSは上記したように中間転
写ベルト41が一周するたびに1パルス出力する。
【0192】そこで、この実施形態では、回転カウント
値を適当な値、例えば「1」に設定し、パルス状の垂直
同期信号VSYNCが出力されると、その回転カウント値を
インクリメントして疲労評価値を求める(ステップS6
3)。したがって、中間転写ベルト41の回転総数が比
較的小さく、装置各部の疲労・経時変化が少ない間は、
疲労評価値は小さいが、印刷処理を繰返し実行すると、
中間転写ベルト41の回転総数が増大し、疲労評価値は
大きな値となる。つまり、疲労評価値が装置各部の疲労
・経時変化を示す指標値として機能している。
【0193】次のステップS64では、この疲労評価値
を予めROM128に設定記憶されている疲労しきい値
と比較する。そして、疲労評価値が疲労しきい値未満で
ある間、つまりステップS64で「NO」と判断してい
る間、ステップS62に戻り、ステップS62〜S64
が繰り返される。
【0194】一方、ステップS64で疲労評価値が疲労
しきい値以上であると判断する、つまり装置各部が疲労
・経時変化が進行していると判断すると、濃度調整処理
を実行する。ただし、濃度調整処理を任意のタイミング
で行うことができない。例えば、カラー印刷を行う場
合、感光体21に4色(イエロー、シアン、マゼンタ、
ブラック)のトナー像を順次形成しながら、中間転写ベ
ルト41に重ねて転写する必要があるため、その途中の
トナー像を形成している段階で濃度調整処理に移行する
ことはできない。
【0195】そこで、この実施形態では、ステップS6
5で濃度調整処理の実行が可能か否かを判断し、実行可
能となった時点でステップS66に進んで濃度調整処理
を実行している。そして、濃度調整処理が完了すると、
疲労評価値をクリアしてステップS62に戻って上記一
連の処理(ステップS62〜S66)を繰り返す。
【0196】以上のように、この第20実施形態によれ
ば、中間転写ベルト41の回転量(回転カウント値)を
積算して疲労評価値を求め、これに基づき装置各部の疲
労・経時変化を推測しているので、装置各部の疲労・経
時変化を的確に推測することができる。なんとなれば、
1枚の印刷処理を行う場合であっても、モノクロ印刷の
場合には中間転写ベルト41の回転量は1周であるのに
対し、カラー印刷の場合には中間転写ベルト41の回転
量は4周であり、感光体21や現像部23などの疲労・
経時変化の度合いに応じたものとなる。したがって、カ
ラー印刷とモノクロ印刷とが混在していたとしても、疲
労評価値を用いることで、装置各部の疲労・経時変化を
的確に推測することができる。
【0197】また、この実施形態では、装置への電源投
入直後から回転量の積算を開始しているので、次のよう
な作用効果が得られる。装置への電源投入によってウォ
ーミングアップが開始されて実印刷とは無関係に装置各
部が動作し、このことが装置各部の疲労・経時変化の要
因の一つとなる。この実施形態では、そのウォーミング
アップ中の中間転写ベルト41の回転量(回転カウント
値)を疲労評価値に積算するようにしているので、ウォ
ーミングアップによる装置各部の疲労・経時変化を反映
した疲労評価値を求めることができ、装置各部の疲労・
経時変化を的確に推測することができる。
【0198】また、ウォーミングアップ以外で、かつ印
刷処理を実行していない間に、中間転写ベルト41や感
光体21が空転しながら装置各部が動作していることが
ある。この場合にも、その空転中に装置各部の疲労・経
時変化が進行する。これに対して、この第20実施形態
によれば、この空転中においても、中間転写ベルト41
の回転量(回転カウント値)を疲労評価値に積算するよ
うにしているので、空転中の装置各部の疲労・経時変化
を反映した疲労評価値を求めることができ、装置各部の
疲労・経時変化を的確に推測することができる。
【0199】< 第22実施形態 >図21は、この発
明にかかる画像形成装置の第22実施形態を示すフロー
チャートである。この第22実施形態は、トナー像の作
成を行っている間においてのみ回転カウント値を積算し
ている点で、装置電源の投入直後より回転カウント値を
積算している第21実施形態と相違している。なお、そ
の他の構成は同一である。
【0200】この種の画像形成装置では、メインコント
ローラ11からエンジンコントローラ12に対してジョ
ブが与えられると、そのジョブに相当するトナー像をエ
ンジン部Eが作成し、シートSに転写する。そこで、こ
の実施形態では、ステップS1でジョブを受付けた後、
ステップS67でジョブが完了したことを確認するまで
の間、第21実施形態と同様に、中間転写ベルト41の
回転量(回転カウント値)を積算して疲労評価値を求め
ることで装置各部の疲労・経時変化を推測し、さらに、
その疲労評価値が所定の疲労しきい値以上となり、しか
も濃度調整処理が実行可能であることが確認されると、
濃度調整処理を実行している。
【0201】以上のように、この第22実施形態では、
装置各部のうちトナー像を形成する画像形成手段、つま
り像担持体ユニット2および露光ユニット3からなるプ
ロセスユニットの疲労・経時変化に対応した疲労評価値
を求めることができ、画像形成手段の疲労・経時変化を
正確に推測することができる。
【0202】なお、上記第22実施形態では、トナー像
の作成中か否かを、ジョブの受付・完了に基づき判断し
ているが、これ以外に露光ユニット3においてレーザ光
Lを主走査方向に走査するスキャナモータの回転・停止
に基づき判断したり、露光ユニット3に対して画像信号
が与えられているか否かに基づき判断するようにしても
よい。
【0203】また、第21および第22実施形態では、
中間転写ベルト41の回転量(回転カウント値)に基づ
き疲労評価値を求めているが、感光体21の回転量の
み、あるいは両回転量に基づき疲労評価値を求めるよう
にしてもよい。
【0204】< 第23実施形態 >図22は、この発
明にかかる画像形成装置の第23実施形態を示すフロー
チャートである。この第23実施形態が第1〜第5およ
び第10実施形態と大きく相違する点は、エンジン部E
内に装置内部の温度および湿度を検出する検出センサ
(図示省略)が設けられており、この検出センサからの
出力信号を受けてCPU123が装置内部の温湿度に応
じて重み付けカウント値を補正している点である。な
お、その他の構成は同一である。
【0205】この実施形態では、メインコントローラ1
1からジョブデータが送られてくる(ステップS1)
と、予めROM128に記憶されている重み付けテーブ
ル(表1、表2、表3、表4、表5または表7)に基づ
き、そのジョブ種類に応じた重み付けカウント値を求め
る(ステップS2)。
【0206】次のステップS71では、ジョブデータを
受付けた時点での装置内部の温度・湿度を検出センサに
よって計測する。そして、その計測結果に基づき、重み
付けカウント値を補正する(ステップS72)。例え
ば、温度・湿度と補正係数との関係を予め調べ、その関
係テーブルをROM128に記憶させておき、計測結果
に対応する補正係数K1をROM128から読み出して
重み付けカウント値を補正するようにしてもよい。ま
た、関係テーブルの代わりに、温度・湿度と補正係数と
の関係式を用いるようにしてもよい。
【0207】そして、こうして補正された値(=「重み
付けカウント値」×K1)を積算して疲労評価値を求め
る(ステップS3)。このように温度・湿度に基づき重
み付けカウント値を補正する大きな理由は、その周辺温
度や周辺湿度によって感光体21や現像部23などの装
置各部の疲労の進行度合いが異なるためである。この実
施形態の如く、温度・湿度に基づき重み付けカウント値
を補正することで、より高精度な疲労・経時変化を推測
することができる。
【0208】こうして疲労評価値を求めた後、予めRO
M128に設定記憶されている疲労しきい値と比較す
る。そして、疲労評価値が疲労しきい値未満である間、
つまりステップS4で「NO」と判断している間、ステ
ップS1に戻り、ステップS1,S2,S71,72,
S3,S4が繰り返される。
【0209】一方、ステップS4で疲労評価値が疲労し
きい値以上であると判断する、つまり装置各部が疲労・
経時変化が進行していると判断すると、濃度調整処理を
実行する(ステップS5)。そして、濃度調整処理が完
了すると、疲労評価値をクリアしてステップS1に戻っ
て上記一連の処理(ステップS1,S2,S71,S7
2,S3〜S5)を繰り返す。
【0210】なお、第22実施形態では、装置内部の温
度・湿度に応じて重み付けカウント値(指標値)を補正
しているが、第19および第20実施形態において装置
内部の温度・湿度に応じて現像器の離当接カウント値
(指標値)を補正したり、第21および第22実施形態
において装置内部の温度・湿度に応じて回転カウント値
(指標値)を補正するように構成すれば、各実施形態に
おいても同様の作用効果が得られる。
【0211】< 第24実施形態 >図23は、この発
明にかかる画像形成装置の第24実施形態を示すフロー
チャートである。この第24実施形態が第1〜第5およ
び第10実施形態と大きく相違する点は、エンジン部E
内に装置内部の温度および湿度を検出する検出センサ
(図示省略)が設けられており、この検出センサからの
出力信号を受けてCPU123が装置内部の温湿度に応
じて疲労評価値を補正している点である。なお、その他
の構成は同一である。
【0212】この実施形態では、メインコントローラ1
1からジョブデータが送られてくる(ステップS1)
と、予めROM128に記憶されている重み付けテーブ
ル(表1、表2、表3、表4、表5または表7)に基づ
き、そのジョブ種類に応じた重み付けカウント値を求め
る(ステップS2)後、重み付けカウント値を積算して
疲労評価値を求める(ステップS3)。
【0213】次に、この疲労評価値を疲労しきい値と比
較する(ステップS4)前に、装置内部の温度・湿度に
応じて疲労評価値を補正する。すなわち、ステップS7
1では、装置内部の温度・湿度を検出センサによって計
測する。そして、その計測結果に基づき、疲労評価値を
補正する(ステップS73)。例えば、温度・湿度と補
正係数との関係を予め調べ、その関係テーブルをROM
128に記憶させておき、計測結果に対応する補正係数
K2をROM128から読み出して疲労評価値を補正す
るようにしてもよい。また、関係テーブルの代わりに、
温度・湿度と補正係数との関係式を用いるようにしても
よい。
【0214】このように温度・湿度に基づき疲労評価値
を補正する大きな理由は、画像濃度が周辺温度や周辺湿
度によって変化するにもかかわらず、第1〜第5および
第10実施形態では温度・湿度が一定であるという前提
に基づき疲労評価値を求めているために濃度調整処理が
適切に行われない可能性があるからである。例えば、あ
る特定の温度・湿度において疲労評価値が疲労しきい値
未満である場合には所定の濃度でトナー像を形成するこ
とができるが、その温度・湿度環境から大きく外れる
と、疲労評価値が疲労しきい値未満であったとしても所
定濃度でトナー像を形成することができなることがあ
る。
【0215】次に、こうして補正された値(=「補正前
の疲労評価値」×K2)を予めROM128に設定記憶
されている疲労しきい値と比較し(ステップS4)、疲
労評価値が疲労しきい値以上であると判断し、さらに濃
度調整処理の実行が可能であることを確認した(ステッ
プS5)後で、濃度調整処理を実行する(ステップS
6)。このように、温度・湿度に基づき疲労評価値を補
正することで温度・湿度に起因する上記問題を解消して
いる。
【0216】こうした濃度調整処理が完了すると、疲労
評価値をクリアしてステップS2に戻って上記一連の処
理(ステップS1〜S3,S71,S73,S4,S
5)を繰り返す。
【0217】なお、この実施形態では、装置内部の温度
・湿度に応じて疲労評価値を補正しているが、疲労評価
値の代わりに疲労しきい値を補正するようにしても同様
の作用効果が得られる。
【0218】< その他 >本発明は上記した実施形態
に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限り
において上述したもの以外に種々の変更を行うことが可
能である。例えば、第23および第24実施形態では、
装置内部の温度・湿度の両方を検出センサによって計測
し、その計測結果に基づき、指標値(重み付けカウント
値、離当接カウント値や回転カウント値)、疲労評価値
または疲労しきい値を補正しているが、装置内部の温度
のみ、あるいは措置内部の湿度にのみ基づき補正するよ
うにしても、温度・湿度に基づき補正した場合と同様の
効果が得られる。ただし、疲労・経時変化をより的確に
求めるためには、装置内部の温度・湿度の両方に基づき
補正するのが望ましい。
【0219】また、上記したすべての実施形態では、疲
労評価値が疲労しきい値以上となった場合に濃度調整処
理を行っているが、疲労進行をディスプレイやランプな
どによって報知してオペレータなどに知らせるようにし
てもよい。
【0220】また、上記実施形態にかかる画像形成装置
は、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフ
ェース112を介して与えられた画像を複写紙、転写
紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに形成
するプリンタであるが、本発明は複写機やファクシミリ
装置などの電子写真方式の画像形成装置全般に適用する
ことができる。また、上記実施形態では感光体21上の
トナー像を中間転写ベルト41に転写した後、シートS
に2次転写しているが、本発明は感光体21上のトナー
像を直接シートに転写する画像形成装置にも適用するこ
とができる。
【0221】さらに、上記実施形態では、感光体21上
のトナー像を中間転写ベルト41に転写しているが、中
間転写ベルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写ベル
ト、転写シート、中間転写ドラム、中間転写シート、反
射型記録シートあるいは透過性記憶シートなど)にトナ
ー像を転写する画像形成装置にも本発明を適用すること
ができる。
【0222】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる画像形
成装置および画像形成方法によれば、トナー像の印刷モ
ードに関連する指標値を積算して疲労評価値を求め、こ
の疲労評価値に基づき装置各部の疲労・経時変化を推測
するように構成しているので、装置各部の疲労・経時変
化を的確に捉えることができる。
【0223】また、疲労評価値が所定値を超えた、つま
り装置各部が大きく疲労・経時変化している場合に、ト
ナー像の画像濃度を目標濃度に調整しているので、適切
なタイミングで濃度調整処理を実行することができる。
【0224】さらに、疲労評価値が所定値を超えた、つ
まり装置各部が大きく疲労・経時変化している場合に、
疲労進行を報知しているので、装置各部の疲労・経時変
化を周知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一例を示す図
である。
【図2】図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】この発明にかかる画像形成装置の第1実施形態
を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態の改良実施形態を示すフローチャ
ートである。
【図5】この発明にかかる画像形成装置の第6実施形態
を示すフローチャートである。
【図6】この発明にかかる画像形成装置の第7実施形態
を示すフローチャートである。
【図7】この発明にかかる画像形成装置の第8実施形態
を示すフローチャートである。
【図8】この発明にかかる画像形成装置の第9実施形態
を示すフローチャートである。
【図9】この発明にかかる画像形成装置の第11実施形
態を示すフローチャートである。
【図10】この発明にかかる画像形成装置の第12実施
形態を示すフローチャートである。
【図11】モード変更時に濃度調整処理を実行するのが
望ましいモード変更パターンを模式的に示す図である。
【図12】この発明にかかる画像形成装置の第13実施
形態を示すフローチャートである。
【図13】この発明にかかる画像形成装置の第14実施
形態を示すフローチャートである。
【図14】この発明にかかる画像形成装置の第15実施
形態を示すフローチャートである。
【図15】この発明にかかる画像形成装置の第16実施
形態を示すフローチャートである。
【図16】この発明にかかる画像形成装置の第17実施
形態を示すフローチャートである。
【図17】この発明にかかる画像形成装置の第18実施
形態を示すフローチャートである。
【図18】この発明にかかる画像形成装置の第19実施
形態を示すフローチャートである。
【図19】この発明にかかる画像形成装置の第20実施
形態を示すフローチャートである。
【図20】この発明にかかる画像形成装置の第20実施
形態を示すフローチャートである。
【図21】この発明にかかる画像形成装置の第22実施
形態を示すフローチャートである。
【図22】この発明にかかる画像形成装置の第23実施
形態を示すフローチャートである。
【図23】この発明にかかる画像形成装置の第24実施
形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…制御ユニット(制御手段) 2…像担持体ユニット(画像形成手段) 3…露光ユニット(画像形成手段) 11…メインコントローラ(制御手段) 12…エンジンコントローラ(制御手段) 21…感光体 23…現像部 23Y,23C,23M,23K…現像器 123…CPU(制御手段)

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体の表面に静電潜像を形成し、現像
    手段によって前記静電潜像をトナーにより顕在化してト
    ナー像を作像する画像形成装置において、 前記トナー像の印刷モードに関連する指標値を積算して
    疲労評価値を求め、当該疲労評価値に基づき装置各部の
    疲労・経時変化を推測する制御手段を備えたことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、装置外部より与えられ
    る画像形成指令を、装置各部の動作に適した1または複
    数のジョブに変換し、各ジョブに従って装置各部を順次
    動作制御しており、しかも、 各ジョブに含まれる印刷モード情報に基づき重み付けさ
    れた重み付けカウント値を前記指標値として積算して疲
    労評価値を求める請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記ジョブに含まれる
    作像単位を印刷モード情報とし、その作像単位に基づき
    重み付けカウント値を設定している請求項2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ジョブに含まれる
    両面/片面印刷情報を印刷モード情報とし、その両面/
    片面印刷情報に基づき重み付けカウント値を設定してい
    る請求項2または3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記ジョブに含まれる
    カラー/モノクロ印刷情報を印刷モード情報とし、その
    カラー/モノクロ印刷情報に基づき重み付けカウント値
    を設定している請求項2ないし4のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 モノクロ印刷ジョブに対する重み付けカ
    ウント値が、カラー印刷ジョブに対する重み付けカウン
    ト値よりも小さくなるように設定されており、 前記制御手段は、所定の疲労しきい値を記憶しておき、
    疲労評価値が前記疲労しきい値以上となった時、トナー
    像の画像濃度を目標濃度に調整する請求項5記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 モノクロ印刷ジョブに対する重み付けカ
    ウント値が、当該モノクロ印刷ジョブの作像単位と一致
    するように設定された請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 モノクロ印刷ジョブに対する重み付けカ
    ウント値が、ゼロに設定された請求項6記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、所定の連続しきい値を
    記憶しておき、モノクロ印刷ジョブが前記連続しきい値
    以上だけ連続して実行されると、トナー像の画像濃度を
    目標濃度に調整する請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、モノクロ印刷ジョブ
    が前記連続しきい値以上だけ連続して実行されるたび
    に、前記連続しきい値を小さくし、その値を前記連続し
    きい値として再設定する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、所定の枚数しきい値
    を記憶しておき、モノクロ印刷中に行われる連続印刷枚
    数が前記枚数しきい値以上となると、トナー像の画像濃
    度を目標濃度に調整する請求項8記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記トナー像をシート上に転写する転
    写手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記ジョブに含まれるシート種類情報
    を印刷モード情報とし、そのシート種類情報に基づき重
    み付けカウント値を設定しており、しかも、所定の疲労
    しきい値を記憶しておき、疲労評価値が前記疲労しきい
    値以上となった時、トナー像の画像濃度を目標濃度に調
    整する請求項2ないし5のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記ジョブに含まれ
    る印刷品質情報を印刷モード情報とし、その印刷品質情
    報に基づき重み付けカウント値を設定しており、しか
    も、 所定の疲労しきい値を記憶しておき、疲労評価値が前記
    疲労しきい値以上となった時、トナー像の画像濃度を目
    標濃度に調整する請求項2ないし5のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成装置は、互いに異なる複
    数の印刷モードで画像形成可能に構成されており、 前記制御手段は、次の条件、 (a)印刷モードが変更されたこと、が満足される時に、
    トナー像の画像濃度を目標濃度に調整する請求項1ない
    し5のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記条件(a)に加え
    て、次の条件、 (b)変更後の印刷モードに対して要求される画質が変更
    前の印刷モードに対して要求される画質よりも高いこ
    と、がともに満足される時に、トナー像の画像濃度を目
    標濃度に調整する請求項14記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、前記条件(a)および
    (b)に加えて、次の条件、 (c)疲労評価値が予め記憶しているモード変更しきい値
    以上となったこと、がともに満足される時に、トナー像
    の画像濃度を目標濃度に調整する請求項15記載の画像
    形成装置。
  17. 【請求項17】 前記制御手段は、変更前の印刷モード
    と変更後の印刷モードとの組み合わせに応じて前記モー
    ド変更しきい値を変更する請求項16記載の画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、前記条件(a)に加え
    て、次の条件、 (b)モード変更に対応して補正した疲労評価値が予め記
    憶している疲労しきい値以上となったこと、がともに満
    足される時に、トナー像の画像濃度を目標濃度に調整す
    る請求項14記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、変更前の印刷モード
    と変更後の印刷モードとの組み合わせに応じて前記疲労
    評価値を補正する請求項18記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、前記条件(a)に加え
    て、次の条件、 (b)疲労評価値が予め記憶しているモード変更しきい値
    以上となったこと、がともに満足される時に、トナー像
    の画像濃度を目標濃度に調整する請求項14記載の画像
    形成装置。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、変更前の印刷モード
    と変更後の印刷モードとの組み合わせに応じて前記モー
    ド変更しきい値を変更する請求項20記載の画像形成装
    置。
  22. 【請求項22】 前記現像手段は複数の現像器を備え、
    各現像器によって互いに異なる色のトナー像を前記感光
    体上に作像可能となっており、 前記制御手段は、指標値として各現像器の前記感光体へ
    の離当接を数え、その積算値を疲労評価値とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記現像手段は複数の現像器を備え、
    前記複数の現像器のうちの一の現像器によってブラック
    トナー像を前記感光体上に作像する一方、残りの現像器
    によって有彩色のトナー像を前記感光体上に作像可能と
    なっており、 前記制御手段は、指標値として前記残りの現像器の前記
    感光体への離当接を数え、その積算値を疲労評価値とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 装置内部の温度および湿度うち少なく
    とも一方を検出する検出手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記検出手段による検出結果に基づき
    指標値を補正し、その補正済みの指標値を前記疲労評価
    値に積算する請求項1ないし23のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  25. 【請求項25】 装置内部の温度および湿度うち少なく
    とも一方を検出する検出手段をさらに備え、 前記制御手段は、前記検出手段による検出結果に基づき
    前記疲労評価値または前記疲労しきい値を補正する請求
    項1ないし23のいずれかに記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記制御手段は、所定の疲労しきい値
    を記憶しておき、疲労評価値が前記疲労しきい値以上と
    なった時、トナー像の画像濃度を目標濃度に調整する請
    求項1,2,3,4,5,22または23に記載の画像
    形成装置。
  27. 【請求項27】 前記制御手段は、所定の疲労しきい値
    を記憶しておき、疲労評価値が前記疲労しきい値以上と
    なった時、疲労進行を報知する請求項1,2,3,4,
    5,22または23に記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 感光体の表面に静電潜像を形成し、現
    像手段によって前記静電潜像をトナーにより顕在化して
    トナー像を作像する画像形成装置において、 前記トナー像の印刷モードに関連する指標値を求める第
    1工程と、 前記指標値を積算して疲労評価値を求め、当該疲労評価
    値に基づき装置各部の疲労・経時変化を推測する第2工
    程とを備えたことを特徴とする画像形成方法。
  29. 【請求項29】 装置外部より与えられる画像形成指令
    を、装置各部の動作に適した1または複数のジョブに変
    換し、各ジョブに従って装置各部を順次動作制御する第
    3工程をさらに備え、 前記第1工程は、各ジョブに従って装置各部を動作制御
    する前に、当該ジョブに含まれる印刷モード情報に基づ
    き重み付けされた重み付けカウント値を前記指標値とし
    て求めるサブ工程を備えている請求項28記載の画像形
    成方法。
  30. 【請求項30】 前記現像手段は複数の現像器を備え、
    各現像器によって互いに異なる色のトナー像を前記感光
    体上に作像可能となっており、 前記第1工程は、各現像器の前記感光体への離当接を前
    記指標値として求めるサブ工程を備えている請求項28
    記載の画像形成方法。
  31. 【請求項31】 前記現像手段は複数の現像器を備え、
    前記複数の現像器のうちの一の現像器によってブラック
    トナー像を前記感光体上に作像する一方、残りの現像器
    によって有彩色のトナー像を前記感光体上に作像可能と
    なっており、 前記第1工程は、前記残りの現像器の前記感光体への離
    当接を前記指標値として求めるサブ工程を備えている請
    求項28記載の画像形成方法。
  32. 【請求項32】 前記疲労評価値が所定の疲労しきい値
    以上となった時、トナー像の画像濃度を目標濃度に調整
    する第4工程をさらに備えている請求項28ないし31
    のいずれかに記載の画像形成方法。
  33. 【請求項33】 前記疲労評価値が所定の疲労しきい値
    以上となった時、疲労進行を報知する第4工程をさらに
    備えている請求項28ないし31のいずれかに記載の画
    像形成方法。
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