JPH10186809A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10186809A
JPH10186809A JP8350642A JP35064296A JPH10186809A JP H10186809 A JPH10186809 A JP H10186809A JP 8350642 A JP8350642 A JP 8350642A JP 35064296 A JP35064296 A JP 35064296A JP H10186809 A JPH10186809 A JP H10186809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電圧に交流電圧を重畳した交流重畳電圧
を像担持体に印加して画像形成を行う長所を生かしつ
つ、像担持体の損耗を防止すること。 【解決手段】 移動可能な被帯電面を有する像担持体1
と、前記像担持体に接触して、所定の電圧を印加される
ことにより、前記像担持体を帯電する帯電手段2と、帯
電された前記像担持体に露光し、潜像を形成する露光手
段5と、潜像を現像剤によって可視化する現像手段7
と、前記像担持体に接触して、可視化された像を転写体
に転写する転写手段4、とを備えた画像形成装置におい
て、前記帯電手段に直流電圧を印加する直流電源3B
と、直流電圧に交流電圧を重畳させた交流重畳電源3A
と、該直流電源又は交流重畳電源を選択的に手動により
切換可能な切換手段31、32とを有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた画像形成装置において、感光体などの被帯電体
に、帯電部材を接触させて、帯電を行う画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置、静電記録装置等の
画像形成装置において、像担持体としての感光体、誘電
体等の被帯電面を帯電する一手段として、コロナ放電を
用いたコロナ帯電が広く利用されてきた。
【0003】しかし、空中放電であるコロナ放電を利用
したこれらの方法は、高圧電源が必要なこと、また、放
電時に多くのオゾンが発生するなどの欠点を持つため、
近年、電源の低電圧化が図れ、オゾンの発生量の少ない
手段として、接触帯電を多く使用するようになってきて
いる。これらの方法は、電圧を印加した帯電部材を、像
担持体である感光ドラム等に直接接触させて、帯電を行
う方法である。例えば、芯金のその外周に導電性ゴムか
ら構成されるローラを感光体に接触させ、感光体の回転
と共に、従動回転させる構成において、ローラの芯金
に、電圧を供給することにより、感光体に対して帯電を
行う。
【0004】従来技術について、本発明の1実施形態を
示す図1を援用して説明する。同図において、1は像担
持体としての電子写真感光体等の感光ドラムである。2
は、ローラタイプの接触帯電部材(以下、帯電ローラと
略す)である。
【0005】帯電ローラ2は、中心の芯金と、その外周
の導電性ゴムを有している。芯金の両端部は不図示の軸
受け部材に回転自在に支持され、帯電ローラ2は、感光
ドラム1に、平行に配置されており、不図示の押圧部材
で、感光ドラム1の表面に対して、一定の押圧力を持っ
て圧接され、感光ドラム1に従動回転する。そして、電
源3から帯電ローラ2に対して、所定の電圧を印加する
ことにより、回転駆動する感光ドラムの表面は、所定の
極性、電位に帯電処理される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】接触帯電においては、
帯電部材に直流電圧のみを印加する方式(DC帯電方
式)と、交流電圧を直流電圧に重畳させた電圧を印加す
る方式(AC帯電方式)とがある。近年、画像形成装置
における、画像の更なる高画質化が進む中で、AC帯電
方式は、均一帯電性にすぐれ、以下のメリットから好ま
れて使用されており、長寿命化が期待されている。
【0007】1、特に中間調画像において、DC帯電方
式を用いた場合に比較して、美しい画像が得られ、長期
使用になるほど、その差は顕著になる。
【0008】2、DC帯電方式に比較して、感光ドラム
の削れ量の許容範囲が大きく、感光ドラム表面の削れム
ラ、傷が画像に現れにくい。
【0009】しかし、AC帯電を使用した装置では、D
C帯電を使用した場合に比べて、かなり多く、感光ドラ
ムの表面が削れ、感光ドラムの膜厚が薄くなることがあ
る。感光ドラムの膜厚が薄くなると、それに伴って、感
光感度が低下するため、表面電位が十分に降下せず、暗
部電位と明部電位のコントラストがせまくなる。する
と、正規現像系では、現像時に充分な逆コントラストが
得られず、明部電位が薄く現像されて、「かぶり」画像
となる現像が顕著化し、反転現像系では、現像コントラ
ストが充分に得られないために、画像濃度が薄くなる。
【0010】よって、AC帯電は、DC帯電と比較し
て、かなり早いペースで、感光ドラムの膜厚が薄くなる
ため、長寿命化の妨げとなっている。
【0011】また、装置の長期使用においても、感光ド
ラムが比較的新しく、ダメージを受けていない状態で
は、DC帯電を用いた画像と、AC帯電を用いた画像に
は、大きな差はないため、装置が新しい時期での、AC
帯電の使用は、感光ドラムの削れを促進し、感光ドラム
の寿命を縮める結果となる。
【0012】さらに、文字ばかりのライン画像において
は、感光ドラム上に傷や、削れムラがない限り、感光ド
ラムの削れ量に拘らず、DC帯電を用いた画像と、AC
帯電を用いた画像には、ほとんど差がない。しかも、装
置を利用する場合、その原稿がライン画像である比率
は、極めて高いため、AC帯電を用いた装置では、ライ
ン画像時にも、AC帯電を行うことによって、不必要に
感光ドラムの寿命を縮める場合がある。
【0013】しかも、近年、画像形成装置における、画
像の更なる高画質化が提唱される中でも、ユーザーの画
質に対するニーズは、そのときどきによって様々である
ため、画質を優先するがために、装置寿命を通じてAC
帯電を行うことは、不必要に感光ドラムの寿命を縮める
ことになる場合がある。
【0014】そこで、本発明は、ユーザーに、画像形成
時の帯電方法の選択性を持たせる事により、装置の長寿
命化を図ることを第一の目的とする。
【0015】同時に、本発明は、ユーザーの、そのとき
どきのニーズによって、画質の選択性を持たせる事を第
二の目的とする。
【0016】さらに、本発明は、ユーザーの、そのとき
どきのニーズによって、画質の選択性を持たせつつも、
常に、ユーザーに高画質を提供することを第三の目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本出願に係る第1の発明は、移動可能な被帯電面を
有する像担持体と、前記像担持体に接触して、所定の電
圧を印加されることにより、前記像担持体を帯電する帯
電部材と、帯電された前記像担持体に露光し、潜像を形
成する露光手段と、潜像を現像剤によって可視化する現
像部材と、前記像担持体に接触して、可視化された像を
転写体に転写する転写手段、とを備えた画像形成装置に
おいて、前記帯電部材に直流電圧を印加する直流電源
と、直流電圧に交流電圧を重畳させた交流重畳電源と、
該直流電源又は交流重畳電源を選択的に手動により切換
可能な切換手段とを有することを特徴とする。
【0018】本出願に係る第2の発明は、前記直流電源
又は交流重畳電源の切換手段は、一回の画像形成、又
は、一回の連続した画像形成を行う度に、ユーザーによ
り選択されるモードを有することを特徴とする。
【0019】本出願に係る第3の発明は、前記直流電源
又は交流重畳電源の切換手段は、通常は、直流電源を設
定モードとし、交流重畳電源をユーザーの選択モードと
して備え、該選択モードが選択された場合に、交流重畳
電圧が前記帯電部材に印加されることが可能であること
を特徴とする。
【0020】本出願に係る第4の発明は、前記直流電源
又は交流重畳電源の切換手段は、通常は、交流重畳電源
を設定モードとし、直流電源をユーザーの選択モードと
して備え、該選択モードが選択された場合に、直流電圧
が前記帯電部材に印加されることが可能であることを特
徴とする。
【0021】本出願に係る第5の発明は、前記直流電源
又は交流重畳電源の切換手段は、通常は、直流電源か、
あるいは、交流重畳電源のどちらかを設定モードとし、
もう一方の電源をユーザーの選択モードとして備え、且
つ、前記設定は、随時、変更可能であることを特徴とす
る。
【0022】本出願に係る第6の発明は、画像形成手段
の状況と原稿の種類を検知し、その原稿に対する最適の
複写条件を、ユーザーに対してアナウンスを行うアナウ
ンス機構を有することを特徴とする。
【0023】本出願に係る第7の発明は、前記画像形成
手段の状況は像担持体の削れの程度で検知され、原稿の
種類は原稿画像に占める中間濃度の比率で検出されるこ
とを特徴とする。
【0024】本出願に係る第8の発明は、前記直流電源
の選択モードをエコノミーモード、交流重畳電源の選択
モードを高画質モードとすることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施形態1 図1は、本発明に係る画像形成装置の1実施形態として
のデジタル複写機の概略構成図である。
【0026】1は、矢印方向に回転駆動される像担持体
としてのOPC感光ドラムであり、その直径は30mm
である。感光ドラムの表層の厚さは、30μmであり、
AC帯電を用いた場合の寿命は、30000枚である。
感光ドラムは回転速度93mm/secで矢印の方向に
回転駆動される。
【0027】感光ドラム1の周囲には、その回転方向に
沿って順に、感光ドラムの表面を所定の電位に均一に帯
電する接触帯電部材である直径12mmの帯電ローラ
2、感光ドラム1上に画像情報に応じて静電潜像を形成
する露光装置5、この静電潜像にトナーを付着させてト
ナー像として顕像化させる現像装置7(本実施形態で
は、ネガトナーを用いた反転現像系を用いている)が配
置されている。また、感光ドラム1上のトナー像を転写
紙に転写する為の接触転写部材である直径12mmの転
写ローラ4、トナー像転写後の感光ドラム1の表面に付
着している残留トナーを除去し回収するクリーナー6
が、感光ドラムの周囲に配置されている。
【0028】帯電ローラ2には、直流電源3Bから直流
電圧、あるいは、直流電圧に交流電圧を重畳させた交流
重畳電源3Aから交流重畳電圧が印加され、感光ドラム
1の表面を所望の電位に均一に帯電処理する。
【0029】本発明の画像形成装置においては、ユーザ
ーが選択可能なモードとして、文字モードと写真モード
を備えている。文字モード、写真モードは、デジタル複
写機では一般的なモードである。このモードは、原稿画
像の濃度と、画像形成装置が出力する画像の濃度の関係
(以下濃度出力特性と呼ぶ)を制御する濃度制御手段3
5を、濃度出力特性を選択する選択キー33、34によ
り切換え、図2の(a)に示す特性と、図2の(b)に
示す特性のうち、どちらかの濃度出力特性を選択するも
のである。
【0030】図2の(a)の特性を選択すると、原稿画
像の背景部(白地部)は、完全な白に再現し、文字部
は、濃度の低い細線等も、明瞭に認識できる高めの濃度
に再現するので、コントラストの高い画像を出力するこ
とができる。即ち、これが文字モードとなる。この文字
モードでは、第一に原稿画像にしめる中間調画像の割合
が極めて少ないと判断され、中間調画像の忠実な再現が
必要ないこと、第二に、濃度出力特性の図2の(a)よ
り、形成する画像のコントラストが高くなり、多少の帯
電時のムラも、現像後には目立たなくなることから、厳
しい帯電均一性は必要としない。
【0031】図2の(b)を選択すると、原稿画像の中
間濃度部を忠実な濃度で再現するので、階調性豊かな画
像が出力でき、階調表現が必要な写真原稿の再現に適し
ている。即ち、これが写真モードである。写真モードで
は、原稿画像にしめる中間調画像の割合が高いと判断で
きること、また、図2の(B)の濃度出力特性からも、
中間調の画像の濃度を、忠実に再現する必要があり、帯
電時のムラは、そのまま画像上での濃度ムラにつながる
ため、帯電時の均一性は、極めて重要になってくる。
【0032】また、本実施形態では、上記の文字モー
ド、写真モードに拘らず、帯電条件を選択するモードと
して、選択キー31、32によりアクチュエータ36切
換作動することにより、スイッチ37を作動して交流重
畳電源3A又は直流電源3Bを切換え、エコノミーモー
ドと高画質モードを選択することを可能とする。ここで
言うエコノミーモードとは、即ちDC帯電を行うモード
であり、高画質モードは、AC帯電を行うモードであ
る。この際、それぞれのモードを選択した場合の相違
点、また、そのモードでの画像の特性をユーザーに分か
りやすく、明記する。即ち、DC帯電(エコノミーモー
ド)では、AC帯電(高画質モード)に比べて、中間調
画像(写真モードを用いるような原稿画像)の画質が若
干劣ること、その差は、装置の使用がある程度までは、
ごく微少であり、あまり差はないこと、しかし、装置の
使用が進むにつれて大きくなること、また、文字画像
(文字モードを用いるような原稿画像)では、DC帯電
とAC帯電でほとんど差がないこと、更に、装置の使用
がかなり進んだ時点では、原稿画像によらず、AC帯電
の方が、美しい画像が得られること、そして、DC帯電
は、AC帯電より感光ドラムの削れ量が少ないため、D
C帯電を多く用いることによって、装置の寿命をより長
くすることが可能であること、等をユーザーに分かりや
すく、装置のキャビネットやマニュアル等に明記する。
【0033】上記のように構成された画像形成装置にお
いて、ユーザーがコピーをとる際の、ユーザーの動作に
ついて説明する。
【0034】ユーザーは、上記の事情を理解した上で、
その時の必要性に応じて、画質を選択することが可能で
あると同時に、特別に高画質を要求する場合でないとき
には、エコノミーモードを使用することによって、感光
ドラムの削れ量を軽減することが出来、装置の寿命を長
くすることが可能である。
【0035】表1にAC帯電とDC帯電での感光ドラム
の削れ量の違いを示す。また、表2にAC帯電のみを使
用した場合に、寿命30000枚の感光ドラムを使用
し、AC帯電とDC帯電を使い分けた場合の感光ドラム
(装置)の寿命の変化を示す。表2から分かるように、
DC帯電を使用する割合が、増えるに従って、感光ドラ
ム(装置)の寿命が延びる。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】よって、ユーザーは、原稿画像に応じて、
DC帯電とAC帯電を、適意に使い分けることによっ
て、AC帯電のときと、同等の画質を保ったまま、装置
の寿命をのばすことが可能である。また、ユーザーは、
そのときどきの画質の必要性に応じて、DC帯電とAC
帯電を、使い分けることによって、更に装置の寿命を延
ばすことが可能となる。
【0039】実施形態2 本実施形態における画像形成装置の機械構成は実施形態
1と同様であり、また、実施形態1と同様の、文字モー
ド、写真モードを備えている。
【0040】本実施形態での帯電条件は、通常DC帯電
に固定されており、選択モードとしてAC帯電を選択す
ることが可能である事を特徴とする。即ち、直流電源の
選択キー32は略し、交流重畳電源の選択キー31のみ
が使用される。よって、ユーザーの1回ごとの選択の手
間を省く事が可能となる。この際、実施形態1と同様
に、それぞれのモードを選択した場合の相違点、また、
そのモードでの画像の特性をユーザーに分かりやすく、
明記する。本実施形態では、ユーザーが画像形成を行う
際に、特に選択をしない限りは、文字モード、写真モー
ドに拘らず、DC帯電によって画像形成が行われるた
め、感光ドラムの削れ量の軽減が可能であるとともに、
主に文字画像などを原稿とする環境での使用に適してい
る。また、高画質を必要とするときには、選択モードに
よって、AC帯電を行うことにより、高画質な出力画像
を得ることも可能である。
【0041】実施形態3 本実施形態における画像形成装置の機械構成は実施形態
1と同様であり、また、実施形態1と同様の、文字モー
ド、写真モードを備えている。
【0042】本実施形態での帯電条件は、実施形態2と
は逆に通常AC帯電に固定されており、選択モードとし
てDC帯電を選択キー32により選択することが可能で
ある事を特徴とする。よって、ユーザーの1回ごとの選
択を省く事が可能となる。この際、実施形態1と同様
に、それぞれのモードを選択した場合の相違点、また、
そのモードでの画像の特性をユーザーに分かりやすく、
明記する。本実施形態では、ユーザーが画像形成を行う
際に、特に選択をしない限りは、文字モード、写真モー
ドに拘らず、DC帯電によって画像形成が行われるた
め、常に高画質の画像を提供することが可能であるとと
もに、主に写真画像などを原稿とする環境に適してい
る。また、高画質を必要としないときには、選択モード
によって、DC帯電を行うことにより、感光ドラムのけ
ずれを軽減し、装置の寿命を延ばすことが可能である。
【0043】実施形態4 本実施形態における画像形成装置の機械構成は実施形態
1と同様であり、また、実施形態1と同様の、文字モー
ド、写真モードを備えている。
【0044】本実施形態での帯電条件は、通常DC帯
電、又は、AC帯電のどちらかに設定し、もう一方を選
択モードとして設定する事を可能としている事を特徴と
する。即ち、選択キー31又は32の一方は、一旦選択
した場合その解除操作をしなければ解除されないように
構成され、他方のキーは操作ごとに解除される。よっ
て、ユーザーの1回ごとの選択を省く事が可能となる。
また、この設定は、随時変更可能である。この際、実施
形態1と同様に、それぞれのモードを選択した場合の相
違点、また、そのモードでの画像の特性をユーザーに分
かりやすく、明記する。本実施形態では、通常の設定
が、変更可能であるため、より、ユーザーのニーズに合
わせての装置の使用が可能であるとともに、文字画像、
写真画像の両方を原稿とする環境に適している。
【0045】実施形態5 本実施形態では、実施形態1の機能に加えて、ユーザー
に対するアナウンスモードを設け、ユーザーがコピーを
とる度に、その原稿画像に占める中間調画像(ここで中
間調画像とは、例えば、対数反射濃度で0.3〜1.0
をしめす画像濃度のことを言う)の比率と、装置(感光
ドラム)の使用具合とを検知し、一番適しているモード
をユーザーに対して、アナウンスすることを特徴とす
る。
【0046】以下に、本実施形態での中間調画像域の検
知方法について、説明する。
【0047】本実施形態における画像露光装置のところ
のデジタル複写機は、400dpiの解像度で、0から
255までの256レベルを持つ、多値の画像信号に対
応している。従って、A4サイズ画像中には、約150
万個の画素が存在する。
【0048】そこで、少なくとも帯電工程の実行前に、
画像形成を実行する予定の上記多値の画像信号中の中間
調画像域に対応した信号値である画素の数をカウントす
る。つまり、この0から255の多値の画像信号が、
0.05から1.50までの濃度値を表しているとすれ
ば、信号値が44以上168以下の画素数を、カウント
すればよい。
【0049】こうしてカウントした中間濃度の画素数
が、全体の画素数の150万個に対して30%を越えた
場合は、この画像信号に対応して、出力する画像の中に
しめる中間濃度部の比率は大きいものとして写真画像と
判断し、30%を越えない場合は、中間濃度部の比率は
小さいものとして文字画像と判断する。
【0050】次に、装置(感光ドラム)の使用具合の検
知方法について説明する。
【0051】本実施形態では、感光ドラムの劣化をより
正確に検知する手段として、感光体の削れ量を検知する
方法について述べる。
【0052】本実施形態では、帯電部材にある一定の電
圧を印加したときに、帯電部材から感光体に流れる電流
が、感光体の膜厚が薄くなるほど大きくなることを利用
して、感光体の膜厚を検知する。本実施形態では、図3
の様に感光ドラムの導電基体とアースとの間に、感光ド
ラムに流れる電流を測定するための、抵抗Rを持つ検知
回路8を設ける。帯電ローラに、検知用としての所定の
電圧を印加したときに、抵抗Rの端子間電圧を測定する
ことによって、感光ドラムの膜厚を検知する。
【0053】
【表3】
【0054】ここで表3に感光ドラムの膜厚とその時に
おけるそれぞれのモードでの画質レベルを示す。感光ド
ラムは膜厚が10μmになった時点で、寿命と判断す
る。本実施形態で使用している感光ドラムの膜厚は、初
期の時点で30μmである。表から、感光ドラムが初期
状態(膜厚が23〜30μm)では、どのモードにおい
ても画質レベルに差はない。装置の使用がある程度進む
(膜厚15〜23μm)と、文字画像では帯電方法によ
って差はないが、写真画像では、AC帯電(高画質モー
ド)を用いた方が美しい画像が得られる。更に、装置の
使用が進んだ末期(膜厚10〜15μm)では、文字画
像、写真画像共に、AC帯電(高画質モード)を用いた
方が美しい画像が得られる事が分かる。
【0055】以上の様にして検知した中間濃度部の比率
の大小に応じて、また、感光ドラムの膜厚に応じて、ユ
ーザーに対して、コピー時の最適条件をアナウンスす
る。本実施形態では、表4に基づいてユーザーに対する
アナウンスを行う。
【0056】
【表4】
【0057】まず、感光ドラムの膜厚に拘らず、検知し
た中間濃度部が30%以上の場合は、写真モードをアナ
ウンスし、30%以下の場合は文字モードをアナウンス
する。次に、感光ドラムの膜厚が23μm以上の場合
は、画質に差はないため、写真モード、文字モードによ
らず、感光ドラムの削れを軽減できるエコノミーモード
をアナウンスする。感光ドラムの膜厚が15〜23μm
の場合には、文字モードではエコノミーモードを、写真
モードでは高画質モードをアナウンスする。感光ドラム
の膜厚が15μm以下では文字モード、写真モードに拘
らず高画質モードをアナウンスする。
【0058】本実施形態では、画質レベルに差がない場
合には、DC帯電を行う普通モードをアナウンスする。
この様にすることで、ユーザーは、必要なときには、ア
ナウンスモードを用いて、原稿のコピー時の最適条件を
知ることが出来、その時のニーズにあった画質をもつ画
像を得ることが出来ると同時に、AC帯電の多用による
感光ドラムの削れ増大を防止することが出来、装置の寿
命を延ばすことが可能となる。
【0059】本実施形態において、中間濃度域は、0.
3〜1.0に限るものではない。また、本実施形態にお
いて、中間濃度部の比率の大小を判断する基準は、30
%に限定するものではない。画像形成装置のオペレータ
ーまたはユーザーの好み等に応じて20〜80%の間で
判断の基準を設定すれば、本発明の効果を十分に得るこ
とが出来る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接触帯電部材に印加する電圧を、直流電圧のみか、直流
電圧に交流電圧を重畳させた交流重畳電圧か、ユーザー
が選択、切り換えることにより、帯電手段の長寿命化を
図ることができる。また、通常は、直流電圧のみか、直
流電圧に交流電圧を重畳した電圧か、どちらかに設定
し、もう一方を選択するモードとすることによって、一
回ごとの選択の手間を省くことが可能となる。
【0061】また、本発明によれば、原稿に対する最適
の複写条件を、ユーザーにアナウンスすることによっ
て、画質の選択性を持たせつつも、常に、高画質の画像
の提供を可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係わる画像形成装置の
概略構成図。
【図2】本発明の実施形態における文字モードと写真モ
ードの濃度出力特性を表す図。
【図3】本発明の第二実施形態に係わる画像形成装置の
概略構成図。
【符号の説明】
1…感光ドラム 2…帯電部材 3…電源 4…転写部材 5…露光装置 6…クリーニング
装置 7…現像装置 8…検知回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な被帯電面を有する像担持体
    と、前記像担持体に接触して、所定の電圧を印加される
    ことにより、前記像担持体を帯電する帯電部材と、帯電
    された前記像担持体に露光し、潜像を形成する露光手段
    と、潜像を現像剤によって可視化する現像部材と、前記
    像担持体に接触して、可視化された像を転写体に転写す
    る転写手段、とを備えた画像形成装置において、前記帯
    電部材に直流電圧を印加する直流電源と、直流電圧に交
    流電圧を重畳させた交流重畳電源と、該直流電源又は交
    流重畳電源を選択的に手動により切換可能な切換手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記直流電源又は交流重畳電源の切換手
    段は、一回の画像形成、又は、一回の連続した画像形成
    を行う度に、ユーザーにより選択されるモードを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記直流電源又は交流重畳電源の切換手
    段は、通常は、直流電源を設定モードとし、交流重畳電
    源をユーザーの選択モードとして備え、該選択モードが
    選択された場合に、交流重畳電圧が前記帯電部材に印加
    されることが可能であることを特徴とする請求項1に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記直流電源又は交流重畳電源の切換手
    段は、通常は、交流重畳電源を設定モードとし、直流電
    源をユーザーの選択モードとして備え、該選択モードが
    選択された場合に、直流電圧が前記帯電部材に印加され
    ることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記直流電源又は交流重畳電源の切換手
    段は、通常は、直流電源か、あるいは、交流重畳電源の
    どちらかを設定モードとし、もう一方の電源をユーザー
    の選択モードとして備え、且つ、前記設定は、随時、変
    更可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成手段の状況と原稿の種類を検知
    し、その原稿に対する最適の複写条件を、ユーザーに対
    してアナウンスを行うアナウンス機構を有する請求項1
    〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成手段の状況は像担持体の削
    れの程度で検知され、原稿の種類は原稿画像に占める中
    間濃度の比率で検出されることを特徴とする請求項6に
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記直流電源の選択モードをエコノミー
    モード、交流重畳電源の選択モードを高画質モードとす
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011209490A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2018045114A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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