JP2005165217A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 低印字比率の画像を連続して、または長期にわたって形成した後の、高印字比率画像で発生する転写抜けに対して安定した画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することである。
【解決手段】 複数のパッチを感光体上に画像形成し、複数のパッチ画像に対して転写電流を振って、転写されるトナーのり量を検知する手段をもち、この検知濃度に基いて現像器内から吐き出すトナー放出量を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数のパッチを感光体上に画像形成し、複数のパッチ画像に対して転写電流を振って、転写されるトナーのり量を検知する手段をもち、この検知濃度に基いて現像器内から吐き出すトナー放出量を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子写真方式あるいは、静電記録方式を採用する複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置においては、主に接触帯電方式を用いた転写手段に対して、ATVC(Active Transfer Voltage Control)とよばれる、非作像時に転写部に電流を流し、このときの電流電圧値から最適な転写バイアスを設定する方法が提案されている。
以下に、多重転写方式を用いたカラー画像形成装置における、上記制御方法について、図10を用いて説明する。
本図において、1a〜1dは感光ドラム、2a〜2dは1次帯電手段、3a〜3cは露光手段、4a〜4dは現像装置、53a〜53dは転写手段、6a〜6dはクリーナーである。1次帯電装置2により、感光ドラム1が一様に帯電された後、画像信号に応じた露光が露光手段3によってなされることにより、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。その後、現像装置4によってトナー像が現像され、感光ドラム1上のトナー像は転写手段5によって記録材Pに転写される。感光ドラム1上に残った転写残トナーはクリーナー6によって回収される。このような画像形成手段たるプロセスユニットが、Y、M、C、Kの各色に対応して4個設けられており、それぞれの感光ドラム上に形成された画像は、転写ベルト51上で搬送される記録材Pに順次多重転写され、定着装置7によってトナー像が定着されることにより、フルカラー画像を得る。
本図において、転写手段53a〜53dは弾性ローラを用いた接触帯電方式であり、オゾンレス、低コストなどの利点から、電子写真画像形成装置に従来からよく用いられている。しかしながら、上記のような弾性ローラ(以下「転写ローラ」と呼ぶ)は、製造時の抵抗ばらつきを抑えることが難しいうえ、雰囲気環境の温湿度変化や耐久劣化などにより抵抗が変化してしまう。このため、転写高圧電源に定電流制御と定電圧制御の出来る制御手段およびこのときの電圧、電流を検知する手段をもち、画像形成の前回転時に転写バイアスを定電流制御を行い、このときの感光ドラム1の帯電電位と転写ローラ5の抵抗値に対する最適な転写電圧を検知し、画像を転写する際には先に求めた転写電圧で定電圧制御を行う。このような制御方法は、特許文献1や特許文献2等に示されている。
次に、現像手段4a〜4d内のトナートリボ(トナー単位質量あたりの帯電量)の制御について説明する。従来より、様々な構成が試みられてきているが、近年では、高耐久性、トナートリボの安定性の観点から、トナーとトナーに帯電付与を行うキャリアとを混合した2成分の現像剤を用いることが多い。そして、トナートリボを安定させるためには、このトナーとキャリアの混合比率を所定値に保つことが必要である。その方法として、現像器内の現像剤に光を照射し、その反射光量から制御を行ったり(光反射方式)、キャリアは一般的に磁性体で形成されているので、磁気量を測定して制御を行ったりしている(インダクタンス方式)。また、トナートリボを安定させるための別の方法として、ある決まった現像コントラスト(感光ドラムの露光時の電位Vlと現像DCバイアスVdcとの電位差|Vl−Vdc|(図13))で、パッチ画像を形成し、この濃度を検知する手段、具体的には光を照射し、反射光量を検知することによって得られる。反射光量と濃度の関係は、図2に示す。センサーとして正反射/乱反射型センサー(スタンレー電気株式社製、型番KUA0029B)を採用し、正反射の反射光量を最大検知出力5.0Vに規格化したものを用いている。検知出力とトナー濃度との関係は予め複数の検出出力を測定し、複数の測定ポイントを線形補間したものを画像形成装置本体に記憶し、実際の濃度検知に用いている。この濃度が所定濃度より濃くなれば、トナーの補給を止めるか、あるいは補給量を減らす。また、この濃度が所定量より薄くなれば、トナー補給量を増やす。こうすることによって、トナートリボを安定させることができる。さらに、このトナー/キャリア比率を制御する手段とパッチ濃度を検知する手段とを組み合わせることよってより安定した画像を得ることができる。
特許2614317号公報
特許2704277号公報
さて、上記のような、転写バイアスの設定や現像剤のトリボ制御等を行った場合にも以下のような場合には転写不良がしばしば発生することが、本発明を導き出す過程で明らかになってきた。たとえば、1%以下の低印字比率の画像を連続して長時間画像形成を行うと、画像形成されるトナーは比較的小粒径のものが多く、大粒径のものは現像器内に滞留することがわかった。また、トナー消費量が小さいために、現像器内にはトナーが吐き出されることなく、常に古いトナーが循環される結果となるため、次第にトナーの流動性を維持するために、トナー表面に散在付着させている外添剤が、トナー樹脂内部に埋め込まれ、トナーが本来の流動性を維持できなくなるなどの問題も発生する。したがって、低印字比率の画像形成をたくさん行った後に、例えば30%以上の高印字比率の画像形成行うと、それまでに滞留していた、大粒径あるいは、2次、3次凝集トナーが一気に感光ドラムに画像形成される。さらにそれらのトナーの多くは、外添剤等が埋め込まれるなどして、劣化している場合が多い。このようなトナーによって形成された感光ドラム上の画像を転写すると、大粒径トナー、2次、3次凝集トナーによる転写不良が発生する。具体的には、これらのトナーが核となった転写白抜け画像が発生したり、劣化トナーの転写不良として、ボソ抜け、ハイライト部のガサ抜け等が発生する。これらは、転写不良であるために、転写電流を上げるとある程度改善されることも本発明を導く過程で明らかになってきた。しかしながら、転写電流を上げると以下のような問題が発生する。多重転写を行う画像形成装置においては、記録材に転写されたトナー像が、それ以降の作像ステーションの像担持体に戻ってしまう「再転写」と呼ばれる現象がしばしば発生する。この現象が発生すると、画像むらや濃度低下、そしてカラーバランスのずれ等が発生する。さらに、上記の画像形成装置の構成において、クリーナー6が設けられていない、いわゆるクリーナーレス現像同時クリーニングの系においては、上流側作像ステーションからのトナーが、下流の異なる色の作像ステーションの現像装置に回収されることとなり、トナーの混色という重大な問題を引き起こす。この現象は、転写バイアスが強すぎるときに、転写部位における異常放電によりトナーの極性が反転して発生するものと考えられている。しかしながら、上述のATVC制御では非画像部で転写電圧をモニタして設定するために、ドラム1の帯電電位と転写ローラ5の抵抗値に対する最適な転写電圧は設定出来ても、現像キャリアの環境や耐久によるトナーの状態の変動に厳密に対応できない。
具体的には、常温常室環境において現像キャリアが初期状態で、トナートリボが25μc/gで通紙トナー転写時の転写残濃度が最も小さくなる設定転写電圧の中で最も小さい転写電圧値が300V程度である場合、低印字画像形成等により、トナートリボが40μc/g程度まで上昇すると、転写残濃度が最も小さくなる設定電圧の値は600Vとなるため、初期状態のトナートリボに合わせて最適転写電流を設定すると、耐久を進めた場合に転写バイアスが弱すぎるためにボソ抜けなどの画像不良が発生してしまう。同様に、低印字比率(ここでは1%)を5000枚通紙後(大粒径トナー、2次、3次凝集トナーの増加発生)のベタ黒の転写残濃度を最小にする必要転写電圧も大きくなることがわかる(図3)。これに対して、特開平5−100578号公報に記述されているように、転写効率を検知して、転写バイアスに帰還する方法が開示されているが、転写電流を上げるような制御を行うと、上述するように「再転写」現象が顕在化する。トナートリボの変動やトナーの粒径分布の変動、さらにはトナーの劣化状況は、印字画像やモードによって異なってくるために、予測することは困難である。これに加えて、雰囲気環境の温湿度変化がおきると、トナートリボの変動を予測制御することはさらに困難となる。
以上より、本発明の目的とするところは、低印字比率の画像を連続して、または長期にわたって形成した後の、高印字比率画像で発生する転写抜けに対して安定した画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することである。
(作用)
低印字比率画像形成を連続した場合や、長期にわたって行った場合の後の、高印字比率の画像で発生する転写抜け画像が発生するのを防止、あるいは発生した場合に対処することのできる画像形成装置を提供することができる。
低印字比率画像形成を連続した場合や、長期にわたって行った場合の後の、高印字比率の画像で発生する転写抜け画像が発生するのを防止、あるいは発生した場合に対処することのできる画像形成装置を提供することができる。
上記課題は本発明に係る以下のような画像形成装置によって解決される。
バイアスを印加することによって像担持体表面を均一に帯電する帯電部材と該像担持体表面を露光し、該像担持体表面に静電潜像を形成する露光部材と、該像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させることによって顕像化する現像部材と、該像担持体上に形成されたトナー像を、バイアスを印加することで被転写体に転写する転写部材を有する画像形成装置において、
該像担持体上に単位面積あたりのトナーのり量の等しい複数のパッチ画像を形成し、該複数のパッチ画像の、各々のパッチ画像に対して、異なった転写電荷を上記転写部材を介して供給することによって、該被転写材上に転写し、該被転写材上に転写された複数のパッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段を有し、該複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて、所定量のトナーを現像部材から放出するトナー放出手段を有することを特徴とすることによって上記目的は達成される。
該像担持体上に単位面積あたりのトナーのり量の等しい複数のパッチ画像を形成し、該複数のパッチ画像の、各々のパッチ画像に対して、異なった転写電荷を上記転写部材を介して供給することによって、該被転写材上に転写し、該被転写材上に転写された複数のパッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段を有し、該複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて、所定量のトナーを現像部材から放出するトナー放出手段を有することを特徴とすることによって上記目的は達成される。
バイアスを印加することによって像担持体表面を均一に帯電する帯電部材と該像担持体表面を露光し、該像担持体表面に静電潜像を形成する露光部材と、該像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させることによって顕像化する現像部材と、記録材を担持搬送する記録材搬送部材と、該像担持体上に形成されたトナー像を、バイアスを印加することで記録材搬送部材上の記録材上に転写する転写部材を有する画像形成装置において、該像担持体上に単位面積あたりのトナーのり量の等しい複数のパッチ画像を形成し、該複数のパッチ画像の、各々のパッチ画像に対して、異なった転写電荷を上記転写部材を介して供給することによって、該記録材搬送部材上に転写し、該記録材搬送部材上に転写された複数のパッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段を有し、該複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて、所定量のトナーを現像部材から放出するトナー放出手段を有することを特徴とすることによって上記目的は達成される。
上記所定量の放出トナー量を、上記複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて可変にすることを特徴とする上記目的は達成される。
上記所定量のトナーを放出するタイミングを、上記複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて可変にすることを特徴とする上記目的は達成される。
被転写体とは、記録材であることを特徴とすることによって上記目的は達成される。
被転写体とは、中間転写体であることを特徴とすることによって上記目的は達成される。
被転写体とは、転写部材であることを特徴とするとこによって上記目的は達成される。
以上説明してきたように、低印字比率画像形成を連続した場合や、長期にわたって行った場合の後の、高印字比率の画像で発生する転写抜け画像が発生するのを防止、あるいは発生した場合に対処することのできる画像形成装置を提供することができる。
(実施例1)
図1に、本発明の実施例1に係る画像形成装置の像担持体近傍の概略を示す。
図1に、本発明の実施例1に係る画像形成装置の像担持体近傍の概略を示す。
本画像形成装置は、図1に示すように、潜像担持体たる感光ドラムの周囲に、帯電手段、露光手段、現像装置、クリーナー等を有して構成される画像形成手段たるプロセスユニットが4個設けられ、各プロセスユニットにて形成された感光ドラム上の画像が、感光ドラムに隣接して移動通過する搬送手段上の紙等の記録材へ、順次多重転写され、フルカラー画像を形成される構成となっている。
以下、本実施例に係る画像形成装置についての詳細を説明する。
イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色の画像を形成する各プロセスユニットPa,Pb,Pc,Pdには、それぞれ感光ドラム1a,1b,1c,1dが配置されており、各感光ドラムは矢印方向に回転自在となっている。さらに、各感光ドラム1a,1b,1c,1dの周囲には、帯電手段2a,2b,2c,2d、露光手段3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、そして、クリーナー6a,6b,6c,6dが上記感光ドラムの回転方向に沿って順次配設されている。
以下、プロセスユニットについて詳細を図2をもちいて説明するが、4つのプロセスユニットは同一の構成となっている。ここでは、a,b,c,dの符号を省略して説明する。
この画像形成装置は、像担持体として、不図示の装置本体によって回動自在に支持された感光ドラム1を備えている。感光ドラム1は、アルミニウム等の導電性基体11と、その外周に形成された光導電層12を基本構成とする円筒状の電子写真感光体である。その中心には支軸13を有し、この支軸13を中心として矢印R1方向に、不図示の駆動手段によって回転駆動されるようになっている。
感光ドラム1の上方には、一次帯電装置としての帯電ローラ2が配置されている。帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に接してこの表面を所定の極性、電位に一様均一に帯電するものであり、全体としてローラ状に構成されている。帯電ローラ2は、中心に配置された導電性の芯金21と、その外周に形成された低抵抗導電層22と中抵抗導電層23からなり、芯金21の両端部が不図示の軸受部材によって回転自在に支持されるとともに、感光ドラム1に対して平行に配置されている。これら両端部の軸受部材は不図示の押圧手段によって感光ドラム1向けて付勢されており、これにより、帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に所定の押圧力を持って圧接されている。帯電ローラ2は、感光ドラム1の矢印R1方向の回転に伴って矢印R2方向に従動回転する。帯電ローラ2は、電源24によってバイアス電圧が印加され、これにより、感光ドラム1表面を一様均一に接触帯電するようになっている。
感光ドラム1の回転方向についての帯電ローラ2の下流側には、露光手段3が配設されている。露光手段3は、例えば画像情報に基づいてレーザー光をOFF/ONしながら走査して感光ドラム1上を露光するもので、画像情報に応じた静電潜像を形成するものである。
露光手段3の下流側に配置された現像装置4は、二成分現像剤を収容した現像容器41を有し、その容器41の感光ドラム1に面した開口部内に現像スリーブ42が回転自在に設置され、現像スリーブ42内には現像スリーブ42上に現像剤を担持させるマグネットローラ43が、現像スリーブ42の回転に対して非回転に固定配置されている。現像容器41の現像スリーブ42の下方位置には、現像スリーブ42上に担持された現像剤を規制して薄層の現像剤層に形成する規制ブレード44が設置されている。さらに現像容器41内には、区画された現像室45及び撹拌室46が設けられ、その上方には補給用のトナーを収容した補給室47が設けられている。薄層の現像剤層に形成された現像剤は、感光ドラム1と対向した現像領域へ搬送されると、マグネットローラ43の現像領域に位置された現像主極の磁気力によって穂立ちし、現像剤の磁気ブラシが形成される。この磁気ブラシで感光ドラム1の面上を擦ると共に、現像スリーブ42に、電源48によって現像バイアス電圧を印加することにより、磁気ブラシの穂を構成するキャリアに付着しているトナーが静電潜像の露光部に付着して現像し、感光ドラム1上にトナー像が形成される。
現像装置4の下流側の感光ドラム1の下方には、転写ローラ53が配設されている。転写ローラ53は、電源54によってバイアス印加される芯金531と、その外周面に円筒状に形成された導電層532によって構成されている。転写ローラ53は、両端部が不図示のスプリング等の押圧部材によって感光ドラム1に向けて付勢されており、これにより転写ローラ53の導電層532は、所定の押圧力で感光ドラム1表面に圧接され、感光ドラム1と転写ローラ53との間には転写ニップ部が形成される。転写ニップ部には、転写ベルト51によって矢印K1方向に搬送された記録材Pが、感光ドラム1の回転と同期をとって供給される。記録材Pは、転写ニップ部Nにて挟持搬送されることになるが、この通過の際、記録材Pの裏面には、転写ベルト51を介して電源54によってトナーの極性と逆極性のバイアス電圧が印加され、これによって感光ドラム1上のトナー像が記録材P表面に転写される。
像転写後の感光ドラム1は、クリーナー6によって残留トナー等の付着物が除去される。クリーナー6は、クリーナーブレード61および搬送スクリュー62からなり、クリーナーブレード62は、感光ドラム1に対して、所定の角度および圧力で不図示の加圧手段により当接されており、感光ドラム1表面に残留したトナー等を回収する。回収された残留トナー等は搬送スクリュー62により搬送排出される。
以上のような画像形成装置において、図1に示す記録材供給手段たる給紙カセット8から供給された記録材Pは、ピックアップローラ81を経て搬送ローラ82に供給され、吸着手段52によって転写ベルト51上に静電吸着されて各プロセスユニット下部へ搬送される。感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形成された各色のトナー像は、記録材Pと転写ベルト51を挟んで対向する転写ローラ53から転写バイアスを受けて、順次転写される。この転写工程が終了すると、上記記録材Pは分離帯電器54によって転写ベルト51から分離されて定着装置7へ搬送される。なお、転写ベルト51上のトナー等は、転写ベルトクリーナー55によって除去、回収される。
定着装置7は、回転自在に配設された定着ローラ71と、定着ローラ71に圧接しながら回転する加圧ローラ72からなる。そして、定着ローラ71の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ73が配設されており、ヒータ73へ供給される電圧等を制御することにより定着ローラ71の表面の温度調節を行っている。この状態において、記録材が搬送されてくると、定着ローラ71と加圧ローラ72は一定速度で回転し、記録材Pが定着ローラ71と加圧ローラ72の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱されることにより記録材表面上の未定着トナー像は溶融して定着され、記録材P上にフルカラー画像が形成される。
なお、転写ベルト51は、PC、PET、PVDFのような誘電体樹脂によって構成される。本実施例では、体積抵抗率1014Ω・cm(JIS-K6911法準拠プローブを使用、印加電圧1000V、印加時間60sec、23℃50%RH)、厚みt=80μmの、カーボンが分散されたPI樹脂を採用したが、他の材料、体積抵抗率、および厚みのものでも構わない。
また、転写ローラ53は、φ8mmの芯金と、厚さ4mmの導電性ウレタンスポンジ層からなり、抵抗値は、500g重の荷重の下で接地に対して該転写ローラ53を50mm/secの周速で回転させ、芯金に500Vの電圧を印加して測定された電流の関係から求められ、その値は約106Ω(23℃50%RH)であった。
なお、本実施例における転写ローラ53の構成は、芯金531がφ8mmであり、この周りに導電層532が厚さ4mmで形成されている。
さらに、転写ローラ5の導電層532は、その抵抗値が105〜1012Ω・cm程度で、単泡性あるいは連泡性のNBR、SBR、BR等がのぞましい。本実施例では、EPDMのスポンジで、導電材としてはカーボン、抵抗値は、500g重の荷重の下で接地に対して該転写ローラ5を50mm/secの周速で回転させ、芯金51に1kVの電圧を印加して測定された電流の関係から求められ、その値は約108Ωであった。
さらに、転写ローラ5の導電層532は、その抵抗値が105〜1012Ω・cm程度で、単泡性あるいは連泡性のNBR、SBR、BR等がのぞましい。本実施例では、EPDMのスポンジで、導電材としてはカーボン、抵抗値は、500g重の荷重の下で接地に対して該転写ローラ5を50mm/secの周速で回転させ、芯金51に1kVの電圧を印加して測定された電流の関係から求められ、その値は約108Ωであった。
続いて、最適転写バイアスの設定方法について、詳細を説明する。
最適転写バイアスの設定方法について説明する。感光ドラム1a上に上記帯電露光現像の手順によって、所定の帯電バイアス、現像バイアスで、テストパターン画像(本実施例では25mm×25mmの正方形の画像を画像信号FFベタで画像形成した)を形成する。その画像を感光ドラム1aから転写材Pに転写ニップ(感光ドラム1aと転写ローラ53aとの間)部で転写する際に、転写電圧をかえて、そのときの転写電流と感光ドラム1a上に残存した転写残濃度との関係を図4に示した。転写残濃度の測定方法の詳細は後述する。この結果をもとに、転写残濃度が最小になる転写電圧の値でこの画像形成部の転写電圧を設定する。この設定で転写されたテストパターンと同期して、感光ドラム1b上にも同様のテストパターン画像を形成し、転写ローラ53bに転写電圧を印加して転写を行った。この際にも転写電圧をかえて、そのときの転写電流と感光ドラム1b上に残存した転写残濃度との関係を図5に示した。さらに、感光ドラム1b上にベタ白画像を形成した場合にも同様の実験を行い、その結果も図5に示した(ただし、このときの感光ドラム1b上に残存するトナーは再転写トナーと呼称され、その濃度は再転写濃度と呼ぶ)。さらに、感光ドラム1a上に画像形成を行わずに、感光ドラム1b上には、上記同様のテストパターンを形成し、転写電圧をかえて、転写電流と感光ドラム1b上に残存する転写残濃度を測定し、図5に併記した。図4、5より明らかなように、2次色ベタ(感光ドラム1aにも感光ドラム1bにもベタ黒画像を形成し重ね合わせる場合)の転写残と単色ベタの再転写残の濃度を最小にする設定が最適転写バイアスであり、本実施例でもこの設定値を採用した。
転写電圧と転写電流との関係と上記転写残および再転写の関係をみると、それぞれに大きな相関があることがわかる。転写電圧の高電圧側で、転写残および再転写濃度が増加する現象と転写電圧電流特性からみられる放電開始電圧とがほとんど一致することがわかる。
ここで、トナートリボ(単位質量あたりのトナーの帯電量)を変えて、上記同様の実験を行ってみた。すると、高トナートリボの場合には、転写残濃度下げるためにより大きな転写電圧を必要とするに対して、再転写濃度は、放電開始電圧に相関がある。しかしながら、放電開始電圧は前のステーションのトナートリボに依存しており、自分のステーションでの影響はない。以上のことから、転写残濃度を抑えるための転写設定に関しては、前のステーションのトナ−トリボと自分のステーションのトナートリボの影響があるが、再転写濃度を抑えるためには、自分のステーションのトナートリボには影響がまったくない(図14)。
したがって、転写残濃度、再転写濃度を安定して抑えるためには、トナートリボを安定かさせる制御を必要とする。
トナートリボは、以下のような様々な条件で変動しうる。
(1)極端な画像Dutyでの連続画像形成
(2)急激な環境変動
(3)耐久
これらの変動に対応するために、本実施例では、以下のような制御を行った。本実施例では、使用者あるいはサービスマンが、ベタ黒の濃度薄、ベタ黒の転写ボソ、あるいはハーフトーンの転写のがさつき(転写ガサ)等を認識した場合に、以下のような操作を行なう仕組みになっている。
(2)急激な環境変動
(3)耐久
これらの変動に対応するために、本実施例では、以下のような制御を行った。本実施例では、使用者あるいはサービスマンが、ベタ黒の濃度薄、ベタ黒の転写ボソ、あるいはハーフトーンの転写のがさつき(転写ガサ)等を認識した場合に、以下のような操作を行なう仕組みになっている。
紙P上に問題となる単色の2個の同じテストパターン画像(本実施例では25mm×25mmのベタ黒パッチ)を形成し、それぞれに対して、異なった転写電圧を印加した。1つは、基本設定値ここでは10μA。そしてもう一つは基本設定値より大きい値20μA。そして、最終ステーション通過後に、このテストパターンの濃度を検出する手段60(センサーとして正反射/乱反射型センサー(スタンレー電気株式社製、型番KUA0029B)を採用し、正反射の反射光量を最大検知出力5.0Vに規格化したものを用いている(特性は図2参照))を用意し、濃度を検出する。その結果は以下の6つに分類される。ここで、基本設定値でのテストパターン濃度をA、基本設定値より大きい値でのテストパターン濃度をBとする。
(1)A≧BでAは適正濃度
(2)A≧BでAは適正濃度より濃い
(3)A≧BでAは適正濃度より薄い
(4)A<BでBは適正濃度
(5)A<BでBが適正濃度より濃い
(6)A<BでBが適正濃度より薄い
ただし、濃度検知の誤差も加味して、|A−B|≦0.1(O.D.)は「=」とした。
(2)A≧BでAは適正濃度より濃い
(3)A≧BでAは適正濃度より薄い
(4)A<BでBは適正濃度
(5)A<BでBが適正濃度より濃い
(6)A<BでBが適正濃度より薄い
ただし、濃度検知の誤差も加味して、|A−B|≦0.1(O.D.)は「=」とした。
ここで本実施例では、上記結果に対して、この画像形成装置の状態をそれぞれ以下のように判断する。
(1)正常である。
(2)トナー状態に対する、転写設定は正常であるが、感光ドラム上のトナー濃度が高い。
(3)トナー状態に対する、転写設定は正常であるが、感光ドラム上のトナー濃度が低い。
(4)転写電圧をより必要とする状況、ドラム上のトナー濃度は適正。
(5)転写電圧をより必要とする状況、ドラム上のトナー濃度が高い。
(6)転写電圧をより必要とする状況、ドラム上のトナー濃度が低い。
したがって、この判断に対して以下の制御を選択する。
(1)そのまま、画像形成を行う。
(2)感光ドラム上のトナー濃度を下げる⇒現像コントラスト(|Vl−Vdc|)を小さくする。
(3)感光ドラム上のトナー濃度を上げる⇒現像コントラスト(|Vl−Vdc|)を大きくする。
(4)トナートリボを下げる、あるいは適正なトナー状態に戻す制御を行う。
(5)本来2次色の転写性を満足するように設定されているため単色で濃度が高いことによる転写電圧不足が発生するのは稀なケースであり、感光ドラム上のトナー濃度が異常に高い場合であると思われる⇒感光ドラム上のトナー濃度を下げる⇒現像コントラスト(|Vl−Vdc|)を小さくする。
(6)トナートリボを下げる、あるいは適正なトナー状態に戻す制御を行う。
(4)と(6)の場合の制御について説明する。
トナートリボを下げる制御であれば、トナーとキャリアの比率を制御することによって可能となる。本実施例では、現像器ユニット41内に、トナーとトナーに帯電付与する機構を有するキャリアとの比率Cが7%に制御されているが、(4)や(6)のような状態になった場合には、具体的に、B−Aが、
0.1<B−A≦0.2⇒Cを8%
0.2<B−A≦0.3⇒Cを9%
0.3<B−A≦0.4⇒Cを10%
0.4<B−A⇒Cを11%
⇒Cを11%にしても
A≧Bの状態にならない場合には、異常であると判断し、現像器交換や、現像剤交換の指示をプリンターの液晶操作部(不図示)に表示するようにした。
0.1<B−A≦0.2⇒Cを8%
0.2<B−A≦0.3⇒Cを9%
0.3<B−A≦0.4⇒Cを10%
0.4<B−A⇒Cを11%
⇒Cを11%にしても
A≧Bの状態にならない場合には、異常であると判断し、現像器交換や、現像剤交換の指示をプリンターの液晶操作部(不図示)に表示するようにした。
に制御するようにしている。しかしながら、この制御を行っても「転写ボソ」に関しては解決しない場合があった。これは、現像器内に確率的に存在する大粒径トナー(本実施例では、体積平均トナー粒径7μmのトナーで画像形成を行なっているが、14μm以上の粒径のトナーをこう呼称することにする)が、感光ドラム上に現像され、転写残として残ってしまう減少があった。特に、この大粒径トナーは、画像Dutyの小さい画像を長時間にわたって、形成し続けると、現像器内から排出されずに、滞留する傾向にあり、高Duty画像形成時に一気に放出され、転写不良ととして顕在化させることがある。そこで、本実施例では、低Duty画像が連続して画像形成された場合には、上記テストパターン画像を形成し、(4)や(6)のような状態になた場合には、通常の画像形成を一時中断し、記録材(紙など)に転写しない領域にベタ画像を形成し、現像器内から大粒径トナーを吐き出させる制御を行った。ここでも、B−Aの値によって、ベタ画像を形成するトナー量を制御し、いたずらにトナーを消費することを防止している。
0.1<B−A≦0.2⇒現像域全域×150mmベタ
0.2<B−A≦0.3⇒現像域全域×300mmベタ
0.3<B−A≦0.4⇒現像域全域×600mmベタ
0.4<B−A⇒現像域全域×1200mmベタ(不充分な場合は30回行い、それもA≧Bに達成しない場合には、異常と判断する。)
したがって、このように、低Duty画像形成の場合にはその後にテストパターンを画像形成し、現像器内のトナー状況を把握しておくことにより、長期にわたって安定した画像を得ることができる。
0.1<B−A≦0.2⇒現像域全域×150mmベタ
0.2<B−A≦0.3⇒現像域全域×300mmベタ
0.3<B−A≦0.4⇒現像域全域×600mmベタ
0.4<B−A⇒現像域全域×1200mmベタ(不充分な場合は30回行い、それもA≧Bに達成しない場合には、異常と判断する。)
したがって、このように、低Duty画像形成の場合にはその後にテストパターンを画像形成し、現像器内のトナー状況を把握しておくことにより、長期にわたって安定した画像を得ることができる。
上述の構成は、使用者が転写ボソ画像発生を確認した場合に、紙上にテストパターンを形成する方法であるが、紙上に転写せず、転写ベルト51上に直接画像形成してもよい。印字比率をモニタ(露光累積時間を記憶(ビデオカウント))しながら、所定のタイミングで転写ベルト51上に2つのテストパターンを形成し、上位同様の制御を自動で行うことにより、画像形成中断時間を短くすることができる。
1回に放出するトナー量を固定しておき(例:現像域全域×150mm)、この放出トナーシーケンスを挿入する間隔を
0.1<B−A≦0.2⇒50枚毎にいれる徐々に復帰させる
0.2<B−A≦0.3⇒20枚毎にいれる
0.3<B−A≦0.4⇒5枚毎にいれる
0.4<B−A⇒一端停止をしてA≧Bになるまで上記制御を繰り返す。
0.1<B−A≦0.2⇒50枚毎にいれる徐々に復帰させる
0.2<B−A≦0.3⇒20枚毎にいれる
0.3<B−A≦0.4⇒5枚毎にいれる
0.4<B−A⇒一端停止をしてA≧Bになるまで上記制御を繰り返す。
このようにすることによって、トナーをいたずらに消費し、ランニングコストを上げることを防止することができる。
さらに露光手段を使わないで、作像する方法も本実施例の中では行なっている。露光手段を使わない手段は、作像系のコントローラとの通信無しに制御できるため、非常に簡単にできる。具体的には、帯電部材2a〜2dの中で、トナー放出動作を行なうステーションの帯電部材に通常のVlと同じ電位の帯電を行う。例えば、本実施例では、Vdを50Vに制御し、現像Vdcを250Vに制御した。こうすることによって、露光手段を使わずにトナーの放出を可能にするという効果が生まれる。
また本実施例では、2水準の転写電圧で判断していたが、より精度を上げるために、パッチ画像の数を増やし、他段階に転写電圧をふってもよいことは自明である。
以上より、現像器内に滞留しているトナーにより発生する転写ボソを、テストパターンの濃度を検知することによって、現像剤の状況を間接的にモニタし、異常と判断した場合には、現像剤に滞留している大粒径トナーを放出することにより防止することができる。したがって、画像Dutyによらず安定した画像を長期わたって提供することができる。
(実施例2)
図7に、本発明の実施例2に係る画像形成装置の概略を示す。本発明の画像形成装置は、4つの感光ドラムを持ち、中間転写体を用いたフルカラー電子写真画像形成装置である。以下、本発明の画像形成装置について詳しく説明する。
図7に、本発明の実施例2に係る画像形成装置の概略を示す。本発明の画像形成装置は、4つの感光ドラムを持ち、中間転写体を用いたフルカラー電子写真画像形成装置である。以下、本発明の画像形成装置について詳しく説明する。
本画像形成装置は、図7に示すように、潜像担持体たる感光ドラムの周囲に、帯電手段、露光手段、現像装置、クリーナー等を有して構成される画像形成手段たるプロセスユニットが4個設けられ、各プロセスユニットにて形成された感光ドラム上の画像は、感光ドラムに隣接して移動通過する中間転写体上に順次転写され、中間転写体上に転写された画像は、さらに第2の転写部において紙等の記録材へ転写される構成となっている。
以下、本実施例に係る画像形成装置についての詳細を説明する。
イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色の画像を形成する各プロセスユニットPa,Pb,Pc,Pdには、それぞれ感光ドラム1a,1b,1c,1dが配置されており、各感光ドラムは矢印方向に回転自在となっている。さらに、各感光ドラム1a,1b,1c,1dの周囲には、帯電手段2a,2b,2c,2d、露光手段3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、そして、クリーナー6a,6b,6c,6dが上記感光ドラムの回転方向に沿って順次配設されている。プロセスユニットの構成は、実施例1の構成に準ずるため、ここでの詳細な説明は省略する。
各感光ドラムの下方には、中間転写ユニット5が配設されている。中間転写ユニット5は、の中間転写ベルト51及び転写ローラ53a,53b,53c,53d、および2次転写ローラ56、57、さらに中間転写ベルトクリーナー55を有している。
以上のようなプリンタにおいて、感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト51を挟んで対向する転写ローラ53から転写バイアスを受けて、順次中間転写ベルト51上に転写され、ベルトの回転とともに2次転写部まで搬送される。一方、このときまでに、給紙カセット8から取り出された記録材Pは、ピックアップローラ81を経て搬送ローラ82に供給され、さらに同図左方に搬送され、2次転写部において、2次ローラ56、57に印加される二次転写バイアスによって上述のトナー像は記録材P上に転写される。なお、中間転写ベルト51上の転写残トナー等は、転写ベルトクリーナー55によって除去、回収される。
定着装置7は、回転自在に配設された定着ローラ71と、定着ローラ71に圧接しながら回転する加圧ローラ72からなる。そして、定着ローラ71の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ73が配設されており、ヒータ73への電圧等を制御することにより定着ローラ71の表面の温度調節を行っている。この状態において、記録材が搬送されてくると、定着ローラ71と加圧ローラ72は一定速度で回転し、記録材Pが定着ローラ71と加圧ローラ72の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱されることにより記録材表面上の未定着トナー像は溶融して定着され、記録材P上にフルカラー画像が形成される。
なお、中間転写ベルト51は、PC、PET、PVDFのような誘電体樹脂によって構成される。本実施例では、体積抵抗率108Ω・cm(JIS-K6911法準拠プローブを使用、印加電圧100V、印加時間60sec、23℃50%RH)、厚みt=100μmのPTFE樹脂を採用したが、他の材料、体積抵抗率、および厚みのものでも構わない。
また、転写ローラ53は、φ8mmの芯金と、厚さ4mmの導電性ウレタンスポンジ層からなり、抵抗値は、500g重の荷重の下で接地に対して該転写ローラ53を50mm/secの周速で回転させ、芯金に500Vの電圧を印加して測定された電流の関係から求められ、その値は約105Ω(23℃50%RH)であった。
つづいて、感光ドラム1から中間転写ベルト51への1次転写の転写バイアスを設定する方法について説明する。
本実施例においても、実施例1と同様に感光ドラム1a上に画像を形成し、これを中間転写ベルト51に転写して、この中間転写ベルト51上の画像が感光ドラム1bに再転写する時のV−I特性から転写電圧を設定する。ただし、本実施例では、転写ローラ5bに印加する電圧を他段階に振り、このときの電流値を検知して、再転写時のV−I特性を求め、その後、所定の再転写電流値となる転写電圧を算出することで、最適転写電圧を得る。
以下、これらの手順について、詳細を説明する(図9)。
1.感光体ドラム1a上に、画像パターンを形成する。ここでは、ドラムの回転方向とは直行する方向に対しては、画像形成可能な最大幅である290mm、ドラムの回転方向(通紙方向)の長さは110mmの大きさで、FFベタの画像を形成する。
2.所定の転写バイアスを転写ローラ5aに印加し、転写ベルト51上に上記画像を転写する。
3.中間転写ベルト51の回転により、上記画像が感光ドラム1bと転写ローラ53bのニップ部に達したら、転写ローラ53bに対し、まずV1に定電圧制御しながら、転写ローラ1周分あたる50.2mmを転写し、この時の転写電流をモニタし、これらの平均値をI1とする。続いて、転写電圧V2(>V1)で同じく定電圧制御しながら、I2を求める。これらから、図8のように、V1I1とV2I2からのV−Iの関係を得て、再転写電流値が所定の再転写電流Ibとなる転写電圧Vbを得る。
4.なお、中間転写ベルト5の表面に転写されたトナーは、中間転写転写ベルトクリーナー55によって除去される。
以上、トナーの状態にかかわらず、最適な転写電流を設定することで、再転写を最小限に抑えることが出来る。しかしながら、第1の実施例と同様、様々な変動に対しては不十分である。
本実施例では、これらの変動に対応するために、以下のような制御を行った。中間転写ベルト51上に単色の2個の同じテストパターン画像を形成し、それぞれに対して、異なった転写電圧を印加した。1つは、基本設定値。そしてもう一つは基本設定値より大きい値。そして、最終ステーション通過後に、このテストパターンの濃度を検出する手段60(センサーとして正反射/乱反射型センサー(スタンレー電気株式社製、型番KUA0029B)を採用し、正反射の反射光量を最大検知出力5.0Vに規格化したものを用いている)を用意し、濃度を検出する。その結果は以下の6つに分類される。ここで、基本設定値でのテストパターン濃度をA、基本設定値より大きい値でのテストパターン濃度をBとする。
(7)A≧BでAは適正濃度
(8)A≧BでAは適正濃度より濃い
(9)A≧BでAは適正濃度より薄い
(10)A<BでBは適正濃度
(11)A<BでBが適正濃度より濃い
(12)A<BでBが適正濃度より薄い
ただし、濃度検知の誤差も加味して、|A−B|≦0.1(O.D.)は「=」とした。
(8)A≧BでAは適正濃度より濃い
(9)A≧BでAは適正濃度より薄い
(10)A<BでBは適正濃度
(11)A<BでBが適正濃度より濃い
(12)A<BでBが適正濃度より薄い
ただし、濃度検知の誤差も加味して、|A−B|≦0.1(O.D.)は「=」とした。
ここで本実施例では、上記結果に対して、この画像形成装置の状態をそれぞれ以下のように判断する。
(7)正常である。
(8)トナー状態に対する、転写設定は正常であるが、感光ドラム上のトナー濃度が高い。
(9)トナー状態に対する、転写設定は正常であるが、感光ドラム上のトナー濃度が低い。
(10)転写電圧をより必要とする状況、ドラム上のトナー濃度は適正。
(11)転写電圧をより必要とする状況、ドラム上のトナー濃度が高い。
(12)転写電圧をより必要とする状況、ドラム上のトナー濃度が低い。
したがって、この判断に対して以下の制御を選択する。
(7)そのまま、画像形成を行う。
(8)感光ドラム上のトナー濃度を下げる⇒現像コントラスト(|Vl−Vdc|)を小さくする。
(9)感光ドラム上のトナー濃度を上げる⇒現像コントラスト(|Vl−Vdc|)を大きくする。
(10)トナートリボを下げる、あるいは適正なトナー状態に戻す制御を行う。
(11)本来2次色の転写性を満足するように設定されているため単色で濃度が高いことによる転写電圧不足が発生するのは稀なケースであり、感光ドラム上のトナー濃度が異常に高い場合であると思われる⇒感光ドラム上のトナー濃度を下げる⇒現像コントラスト(|Vl−Vdc|)を小さくする。
(12)トナートリボを下げる、あるいは適正なトナー状態に戻す制御を行う。
(5)と(6)の場合の制御について説明する。
トナートリボを下げる制御であれば、トナーとキャリアの比率を制御することによって可能となる。本実施例では、現像器ユニット41内に、トナーとトナーに帯電付与する機構を有するキャリアとの比率Cが7%に制御されているが、(4)や(6)のような状態になった場合には、具体的に、B−Aが、
0.1<B−A≦0.2⇒Cを8%
0.2<B−A≦0.3⇒Cを9%
0.3<B−A≦0.4⇒Cを10%
0.4<B−A⇒Cを11%
に制御するようにしている。しかしながら、この制御を行っても「転写ボソ」に関しては解決しない場合があった。これは、現像器内に確率的に存在する大粒径トナーが、感光ドラム上に現像され、転写残として残ってしまう減少があった。特に、この大粒径トナーは、画像Dutyの小さい画像を長時間にわたって、形成し続けると、現像器内から排出されずに、滞留する傾向にあり、高Duty画像形成時に一気に放出され、転写不良ととして顕在化させることがある。そこで、本実施例では、低Duty画像が連続して画像形成された場合には、上記テストパターン画像を形成し、(4)や(6)のような状態になった場合には、通常の画像形成を一時中断し、記録材(紙など)に転写しない領域にベタ画像を形成し、現像器内から大粒径トナーを吐き出させる制御を行った。ここでも、B−Aの値によって、ベタ画像を形成するトナー量を制御し、いたずらにトナーを消費することを防止している。
0.1<B−A≦0.2⇒現像域全域×150mmベタ
0.2<B−A≦0.3⇒現像域全域×300mmベタ
0.3<B−A≦0.4⇒現像域全域×600mmベタ
0.4<B−A⇒現像域全域×1200mmベタ(不充分な場合は数回)
したがって、このように、低Duty画像形成の場合にはその後にテストパターンを画像形成し、現像器内のトナー状況を把握しておくことにより、長期にわたって安定した画像を得ることができる。
0.1<B−A≦0.2⇒Cを8%
0.2<B−A≦0.3⇒Cを9%
0.3<B−A≦0.4⇒Cを10%
0.4<B−A⇒Cを11%
に制御するようにしている。しかしながら、この制御を行っても「転写ボソ」に関しては解決しない場合があった。これは、現像器内に確率的に存在する大粒径トナーが、感光ドラム上に現像され、転写残として残ってしまう減少があった。特に、この大粒径トナーは、画像Dutyの小さい画像を長時間にわたって、形成し続けると、現像器内から排出されずに、滞留する傾向にあり、高Duty画像形成時に一気に放出され、転写不良ととして顕在化させることがある。そこで、本実施例では、低Duty画像が連続して画像形成された場合には、上記テストパターン画像を形成し、(4)や(6)のような状態になった場合には、通常の画像形成を一時中断し、記録材(紙など)に転写しない領域にベタ画像を形成し、現像器内から大粒径トナーを吐き出させる制御を行った。ここでも、B−Aの値によって、ベタ画像を形成するトナー量を制御し、いたずらにトナーを消費することを防止している。
0.1<B−A≦0.2⇒現像域全域×150mmベタ
0.2<B−A≦0.3⇒現像域全域×300mmベタ
0.3<B−A≦0.4⇒現像域全域×600mmベタ
0.4<B−A⇒現像域全域×1200mmベタ(不充分な場合は数回)
したがって、このように、低Duty画像形成の場合にはその後にテストパターンを画像形成し、現像器内のトナー状況を把握しておくことにより、長期にわたって安定した画像を得ることができる。
上述の構成は、使用者が転写ボソ画像発生を確認した場合に、中間転写ベルト56上にテストパターンを形成する方法であるが、印字比率をモニタ(露光累積時間を記憶(ビデオカウント))しながら、所定のタイミングで転写ベルト51上に2つのテストパターンを形成し、上位同様の制御を自動で行うことにより、画像形成中断時間を短くすることができる。
あるいは、第1実施例と同様に1回に放出するトナー量を固定しておき(本実施例:現像域全域×150mm)、この放出トナーシーケンスを挿入する間隔を
0.1<B−A≦0.2⇒50枚毎にいれる徐々に復帰させる
0.2<B−A≦0.3⇒20枚毎にいれる
0.3<B−A≦0.4⇒5枚毎にいれる
0.4<B−A⇒一端停止をしてA≧Bになるまで上記制御を繰り返す。
0.1<B−A≦0.2⇒50枚毎にいれる徐々に復帰させる
0.2<B−A≦0.3⇒20枚毎にいれる
0.3<B−A≦0.4⇒5枚毎にいれる
0.4<B−A⇒一端停止をしてA≧Bになるまで上記制御を繰り返す。
このようにすることによって、トナーをいたずらに消費し、ランニングコストを上げることを防止することができる。
以上より、現像器内に滞留しているトナーにより発生する転写ボソを、テストパターンの濃度を検知することによって、現像剤の状況を間接的にモニタし、異常と判断した場合には、現像剤に滞留している大粒径トナーを放出することにより防止することができる。したがって、画像Dutyによらず安定した画像を長期わたって提供することができる。
また、本実施例の中間転写ベルトを用いた構成は、高転写効率を安定的に得られることから、クリーナーレスのプロセスカートリッジに適用することも効果的である。
また、本実施例の中間転写ベルトを用いた構成は、高転写効率を安定的に得られることから、クリーナーレスのプロセスカートリッジに適用することも効果的である。
図12にクリーナーレス、磁気ブラシ注入帯電方式を用いたプロセスカートリッジの構成を示す。上述実施例では、図11に詳細が示されているような感光ドラムにクリーニングブレードが当接されている画像形成装置についてあるが、図12において、1は感光ドラム、2は磁気ブラシ帯電装置、3は露光手段、4は現像装置、5は転写手段である。磁気ブラシ注入帯電装置2は、磁性体である注入剤を収容した容器21を有し、その容器21の感光ドラム1に面した開口部内に注入スリーブ22が回転自在に設置され、注入スリーブ22内には注入スリーブ22上に注入剤を担持させるマグネットローラ23が、注入スリーブ42の回転に対して非回転に固定配置されている。注入容器21の注入スリーブ22の上方位置には、注入スリーブ22上に担持された注入剤を規制して薄層の注入剤層に形成する規制ブレード24が設置されている。薄層の注入剤層に形成された注入剤は、感光ドラム1と対向した注入帯電領域へ搬送されると、マグネットローラ23の注入帯電領域に位置された注入主極の磁気力によって穂立ちし、注入剤の磁気ブラシが形成される。この磁気ブラシで感光ドラム1の面上を擦ると共に、注入スリーブ22に、電源25によって注入帯電バイアス電圧を印加することにより、感光ドラム1が帯電される。感光ドラム1が一様に帯電された後、画像信号に応じた露光が露光手段3によってなされることにより、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。その後、現像装置4によってトナー像が現像され、感光ドラム1上のトナー像は転写手段5によって中間転写ベルト51に転写される。感光ドラム1上に残った転写残トナーは注入帯電装置2にいったん回収された後、現像装置4に回収される。
本実施例による制御は、転写残濃度、再転写濃度を最小限に抑えることが出来るため、クリーナーレスのプロセスカートリッジを用いても、混色の問題を最小限に抑えることが出来るため、非常に有効である。
(実施例3)
図9に、本発明の実施例3に係る画像形成装置の概略を示す。本発明の画像形成装置は、4つの現像装置、1つの感光ドラムを持ち、中間転写体を用いたフルカラー電子写真画像形成装置である。以下、本発明の画像形成装置について詳しく説明する。
図9に、本発明の実施例3に係る画像形成装置の概略を示す。本発明の画像形成装置は、4つの現像装置、1つの感光ドラムを持ち、中間転写体を用いたフルカラー電子写真画像形成装置である。以下、本発明の画像形成装置について詳しく説明する。
本発明の画像形成装置は、図9に示すように、感光ドラム4の周辺には、前露光6と、コロナ1次帯電器8と、各色信号に応じてレーザー光を照射するレーザースキャナー10、第1ミラー12、第2ミラー14、及び第1のスクリーンユニット16によって構成される露光部18、マゼンタ色、シアン色、イエロー色、黒色のトナーを収容した現像装置19が配置されている。
上記トナーは、上記現像装置19内の図示しない現像器にそれぞれ収納されており、該現像器は、現像シリンダーと非磁性体のブレードで構成されている。現像剤はトナーとキャリアで構成され、一定比率で混合される。トナーとキャリアは、摩擦帯電により、トナーはマイナスに、キャリアはプラスに帯電される。この現像剤は、固定マグネットの磁界により、シリンダー表面にブラシ状に穂立ちされ、かつブレードにより均一な現像剤層に形成されている。現像シリンダーには現像バイアスがACバイアスに加え、マイナスのDCバイアスが同時に印加されているため、現像バイアスのマイナス成分はプラス成分より多くなっている。トナーは、ドラム表面電位と現像バイアスのマイナス成分により感光ドラムの明部に引きつけられ、静電潜像を可視像にする。
この場合、マゼンタ像用の潜像が形成された場合、現像装置が移動し、マゼンタ現像器が現像位置にきてマゼンタ色の現像のみが行われる。そして感光ドラム4上に形成されたマゼンタのトナー像は、感光ドラム4の対向電極である1次転写ローラ22にプラス電圧を印加することにより、中間転写ベルト24上に静電転写される。この転写に際しては、図示しない給紙箱上の給紙ローラは作動しない。またこの時、2次転写ローラ26は解除されており、上記マゼンタトナー像は記録材28へは転写されず、中間転写ベルト24上に保持されたまま、同ベルトの移動に伴って再び転写部29へと搬送される。上記中間転写ベルト24は、モータ30で駆動される固定ローラ32によって回転される。該モータ30は、制御回路34で制御される。なお、符号36はテンションローラを表す。
このようにして、マゼンタトナー像が中間転写ベルト24上に転写された後、感光ドラム4上の残留トナーはドラムクリーナ38にて完全にクリーニングされる。また次の色の潜像形成の前に、前露光ランプ6からの光を感光ドラム4の表面に照射し、感光ドラム4の表面上の残留電荷を消去する。
上記した前露光、1次帯電、レーザー露光、現像、1次転写、ドラムクリーナの一連のプロセスは、シアントナー、イエロートナー、黒トナーについても同様に繰り返され、中間転写ベルト24上には、上記のマゼンタトナー像の他に、シアントナー像、イエロートナー像及び黒トナー像との4色像が重ねて形成される。
上記4色像が中間転写ベルト24上に形成されると、図示しない給紙ローラが作動し、記録材28が上レジストローラ40及び下レジストローラ42を経て、上記4色像の移動と同期して2次転写ローラ26へ送られる。そして、記録材28が2次転写ローラ26に接近すると、該2次転写ローラ26が付勢され、上下の2次転写ローラ26間で中間転写ベルト24及び記録材28を共に挾着する。
このとき2次転写ローラ26にはプラス電圧が印加され、中間転写ベルト24とトナー像間の結合力よりも記録材28とトナー像間の結合力が強くなり、トナー像は記録材28に付着する。この後、記録材28は定着ローラ44に移動する。該定着ローラ44には図示しないヒータランプが内蔵されており、熱と圧力によって、記録材28が定着ローラ44を通過すると同時に、4色トナー像が定着される。
なお、中間転写ベルト24は、PC、PET、PVDFのような誘電体樹脂によって構成される。本実施例では、体積抵抗率109Ω・cm(JIS-K6911法準拠プローブを使用、印加電圧100V、印加時間60sec、23℃50%RH)、厚みt=125μmのPVDF樹脂を採用したが、他の材料、体積抵抗率、および厚みのものでも構わない。
また、転写ローラ53は、φ8mmの芯金と、厚さ4mmのNBRスポンジ層からなり、表層は導電性のフッ素系樹脂で覆われており、抵抗値は、500g重の荷重の下で接地に対して該転写ローラ53を50mm/secの周速で回転させ、芯金に500Vの電圧を印加して測定された電流の関係から求められ、その値は約106.5Ω(23℃50%RH)であった。
さらに転写ローラ63には、クリーニングブレード55が当接され、かぶりトナーや転写材に転写しない画像調整用のパッチ画像を転写ローラに転写したものを除去している。
中間転写ベルトに残存した2次転写残トナーは、中間転写ベルト回転方向、2次転写ローラ下流で、1次転写上流側に、転写残再帯電ローラ61を設け、1次転写部で感光ドラム4に戻す構成をとる。
本実施例の場合にも上述2つの実施例と同様であるが、本実施例の特徴とするところは、2次転写ローラにパッチ画像を転写し、濃度検知センサー60(第1、第2実施例と同様のもの)でモニタすることである。
検知濃度の結果からの制御は、上述実施例と同様であるため割愛する。
以上より、現像器内に滞留しているトナーにより発生する転写ボソを、テストパターンの濃度を検知することによって、現像剤の状況を間接的にモニタし、異常と判断した場合には、現像剤に滞留している大粒径トナーを放出することにより防止することができる。したがって、画像Dutyによらず安定した画像を長期わたって提供することができる。
さらに中間転写ベルトのクリーニング部材を有しないので、中間転写ベルトの長寿命も実現できる本実施例の画像形成装置を利用しても有効であることがわかる。
さらに中間転写ベルトのクリーニング部材を有しないので、中間転写ベルトの長寿命も実現できる本実施例の画像形成装置を利用しても有効であることがわかる。
(再転写濃度、転写残濃度の測定)
転写ベルト、中間転写ベルト、記録材に転写、あるいは再転写させた場合の、感光ドラム上に残ったトナー像をマイラーテープ(厚み25μm;透明)で剥離し、弊社カラー推奨紙CLC80(日本製紙社製 坪量80g/m2)上に添付し、反射濃度計Xrite404(Xrite社製)で測定する。トナー無部をマイラーテープで同様に剥離し、弊社カラー推奨紙CLC80(日本製紙社製 坪量80g/m2)上に添付すし、反射濃度計Xrite404(Xrite社製)で測定する。上記2つの濃度の差分を転写残濃度、再転写濃度とする。
転写ベルト、中間転写ベルト、記録材に転写、あるいは再転写させた場合の、感光ドラム上に残ったトナー像をマイラーテープ(厚み25μm;透明)で剥離し、弊社カラー推奨紙CLC80(日本製紙社製 坪量80g/m2)上に添付し、反射濃度計Xrite404(Xrite社製)で測定する。トナー無部をマイラーテープで同様に剥離し、弊社カラー推奨紙CLC80(日本製紙社製 坪量80g/m2)上に添付すし、反射濃度計Xrite404(Xrite社製)で測定する。上記2つの濃度の差分を転写残濃度、再転写濃度とする。
1a〜1d、13、1 感光ドラム
2a〜2d、23、1 次帯電器
3a〜3d 露光手段
4a〜4d、41、4 現像装置
53a〜53d、531、532、5 転写手段
51 転写ベルト
60 濃度検知センサー
2a〜2d、23、1 次帯電器
3a〜3d 露光手段
4a〜4d、41、4 現像装置
53a〜53d、531、532、5 転写手段
51 転写ベルト
60 濃度検知センサー
Claims (7)
- バイアスを印加することによって像担持体表面を均一に帯電する帯電部材と該像担持体表面を露光し、該像担持体表面に静電潜像を形成する露光部材と、該像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させることによって顕像化する現像部材と、該像担持体上に形成されたトナー像を、バイアスを印加することで被転写体に転写する転写部材を有する画像形成装置において、
該像担持体上に単位面積あたりのトナーのり量の等しい複数のパッチ画像を形成し、該複数のパッチ画像の、各々のパッチ画像に対して、異なった転写電荷を上記転写部材を介して供給することによって、該被転写材上に転写し、該被転写材上に転写された複数のパッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段を有し、該複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて、所定量のトナーを現像部材から放出するトナー放出手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - バイアスを印加することによって像担持体表面を均一に帯電する帯電部材と該像担持体表面を露光し、該像担持体表面に静電潜像を形成する露光部材と、該像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させることによって顕像化する現像部材と、記録材を担持搬送する記録材搬送部材と、該像担持体上に形成されたトナー像を、バイアスを印加することで記録材搬送部材上の記録材上に転写する転写部材を有する画像形成装置において、該像担持体上に単位面積あたりのトナーのり量の等しい複数のパッチ画像を形成し、該複数のパッチ画像の、各々のパッチ画像に対して、異なった転写電荷を上記転写部材を介して供給することによって、該記録材搬送部材上に転写し、該記録材搬送部材上に転写された複数のパッチ画像の濃度を検知する濃度検知手段を有し、該複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて、所定量のトナーを現像部材から放出するトナー放出手段を有することを特徴とする画像形成装置。
- 上記所定量の放出トナー量を、上記複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて可変にすることを特徴とする請求項1〜2に記載の画像形成装置。
- 上記所定量のトナーを放出するタイミングを、上記複数のパッチ画像の検知濃度に基づいて可変にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 被転写体とは、記録材であることを特徴とする請求項1〜4に記載の画像形成装置。
- 被転写体とは、中間転写体であることを特徴とする請求項1〜4に記載の画像形成装置。
- 被転写体とは、転写部材であることを特徴とする請求項1〜4に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003407727A JP2005165217A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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JP2003407727A Withdrawn JP2005165217A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9753395B2 (en) | 2015-07-31 | 2017-09-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus acquiring a duration of overcharge |
US9798266B2 (en) | 2015-07-31 | 2017-10-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus for preventing abnormally discharged image |
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-
2003
- 2003-12-05 JP JP2003407727A patent/JP2005165217A/ja not_active Withdrawn
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