JPH1152684A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1152684A
JPH1152684A JP9221163A JP22116397A JPH1152684A JP H1152684 A JPH1152684 A JP H1152684A JP 9221163 A JP9221163 A JP 9221163A JP 22116397 A JP22116397 A JP 22116397A JP H1152684 A JPH1152684 A JP H1152684A
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charging
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bias voltage
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JP9221163A
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Sorin Den
素琳 田
Keizo Takura
慶三 田倉
Sei Tomiki
聖 冨木
Takeo Yamamoto
武男 山本
Takeshi Kunishi
毅 國司
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ACバイアス印加方式の接触帯電装置35を
像担持体10の帯電手段として用いた画像形成装置につ
いて、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数に対応して
生じる帯電ムラが画像に悪影響を及ぼすことがないよう
にし、またAC成分の振幅が小さくなることによる帯電
不良を防止する。 【解決手段】 帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を
少なくとも2種類以上切り換えられる周波数切り換え手
段50と、帯電バイアスのAC成分により像担持体に流
れる電流は所定の値になるようにAC成分の振幅を制御
する制御手段60と、帯電バイアスのAC成分による電
流値を少なくとも2種類以上切り換えられる電流値切り
換え手段60と、を具備し、周波数切り換え手段で帯電
バイアス電圧のAC成分の周波数を切り換えるのに応じ
て、電流値切り換え手段で帯電バイアスのAC成分の電
流値を切り換えることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機・レーザービ
ームプリンター等の画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、電子写真感光体・静電記録
誘電体等の像担持体に、該像担持体を帯電する帯電手段
を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する画像
形成装置であり、像担持体を帯電する帯電手段として、
ACバイアス印加方式の接触帯電手段を用いている画像
形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】図20にこの種の画像形成装置の一例の
概略構成を示した。本例の画像形成装置は転写式電子写
真プロセス利用の複写機やプリンターである。
【0004】10は像担持体であり、本例は回転ドラム
型の電子写真感光体である。該像担持体10は矢印Kの
時計方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆
動される。
【0005】この回転する像担持体10はその表面が接
触帯電装置(一次帯電装置)35により所定の極性・電
位に一様に帯電処理される。
【0006】その像担持体帯電面に画像情報書き込み手
段としての不図示の画像露光装置により画像情報の露光
12がなされて、露光画像情報に対応した静電潜像が像
担持体表面に形成される。画像露光装置は、例えば、原
稿画像の結像投影スリット露光装置(アナログ露光装
置)、デジタル画像信号(2値或は多値の画像信号)に
対応して変調させた光ビームによる走査露光装置(デジ
タル露光装置)などである。
【0007】その形成された静電潜像が現像装置13に
よりトナー像として現像される。
【0008】該トナー像が像担持体10と転写装置14
の対向部である転写部に不図示の給紙装置から所定の制
御タイミングで給紙された転写材18上に順次に転写さ
れる。
【0009】転写部でトナー像の転写を受けた転写材1
8は回転する像担持体10面から分離されて不図示の定
着装置へ導入されてトナー像の定着処理を受けて画像形
成物(コピー・プリント)として排紙される。
【0010】また、転写材分離後の回転像担持体10は
クリーニング装置17により転写残トナー等の残存汚染
物の除去を受けて表面が清掃され、繰り返して作像に供
される。
【0011】接触帯電装置35は、帯電バイアス電圧を
印加した帯電部材(接触帯電部材)11を被帯電体であ
る像担持体10に接触させることで、像担持体面を所定
の極性・電位に帯電させるものである。本例では像担持
体10に接触させる帯電部材11として帯電ローラーを
用いている。
【0012】この帯電ローラー11は、金属の芯金19
の周囲を導電性ないし半導電性の弾性部材20で包み込
んだものであり、像担持体10に対して不図示の加圧手
段により所定の圧接力で接触させて配設してあり、像担
持体10の回転に従動して矢印Lの反時計方向に回転す
る構成になっている。
【0013】そして、画像形成の所定のタイミングに同
期して、帯電ローラー11の芯金19に対して帯電バイ
アス電源30から所定の帯電バイアス電圧が印加される
ことで、回転する像担持体10の表面が所定の極性・電
位に一様に帯電処理される。
【0014】接触帯電装置には、帯電部材11に対して
帯電バイアス電圧としてDC(直流)電圧だけを印加す
るDCバイアス印加方式と、AC成分(交流バイアス)
とDC成分からなる電圧(振動電圧:時間とともに電圧
値が周期的に変化する電圧)を印加するACバイアス印
加方式がある。
【0015】本例の接触帯電装置35はACバイアス印
加方式であり、帯電バイアス電源30は、AC成分を発
生するAC成分電源部31とDC成分を発生するDC成
分電源部32を有し、AC成分とDC成分の重畳電圧が
帯電部材11に対して帯電バイアス電圧として印加され
る。
【0016】ACバイアス印加方式においては被帯電体
の帯電電位はDC成分の電位に収束しDCバイアス印加
方式に比べて環境依存性が少なく帯電安定性がよいなど
の特長がある。
【0017】また、ACバイアス印加方式の接触帯電装
置の制御方法としては、帯電バイアス電圧のAC成分の
振幅を常に一定とする制御方法(以下、定電圧制御と記
す)と、帯電バイアス電圧のAC成分によって、被帯電
体である像担持体に流れる電流量は一定になるように制
御する方法(以下、定電流制御と記す)がある。
【0018】ところで、ACバイアス印加方式の接触帯
電装置の問題点としては「像担持体の削れ現象」が知ら
れている。
【0019】この現象は、像担持体10の表面に接触さ
せた帯電部材11にAC成分を含んだ帯電バイアス電圧
を印加することで、像担持体表面の極近傍に極性が交番
する非常に強い電界を生じ、この交番電界が多量のプラ
ズマイオンを発生し、かつ加速させ、この加速された多
量のプラズマイオンが像担持体表面に衝突することで、
像担持体表面が削り取られるために発生するものであ
る。
【0020】帯電バイアス電圧のAC成分の周波数が大
きくなると、プラズマイオンの衝突の回数が増えるので
像担持体表面に与えるダメージが大きくなり「像担持体
の削れ現象」がより顕著になる。
【0021】像担持体表面の削れが進行して表面の感光
層や絶縁層が薄くなると、以下のような不具合が発生す
る。まず第1に、表面の感光層や絶縁層が薄くなると、
像担持体表面が傷つきやすくなる。第2に、像担持体表
面の静電気容量の増大にともない、所定の帯電電位を得
るために必要な電荷量も増大し、その結果、十分な帯電
電位が得られなくなったり、またそのような帯電不足を
補うためには帯電バイアス電源の大型化を余儀なくさせ
られる。
【0022】「像担持体の削れ現象」は、ACバイアス
によって、像担持体に流れる電流量に大きく依存し、電
流量が大きいほど顕著になる。
【0023】したがって、像担持体の長期使用を目的と
する画像形成装置では「定電流制御」が好まれて使用さ
れている。
【0024】しかしながら、上記したACバイアス印加
方式の接触帯電装置には帯電バイアス電圧のAC成分の
周波数に対応した帯電ムラが生じる場合があるという欠
点があった。
【0025】この帯電ムラの一例を帯電電位の分布図で
示したのが図21である。図21において、横軸は像担
持体10の回転方向に沿った像担持体10表面上の位置
であり、縦軸は像担持体10表面の帯電電位である。
【0026】帯電ムラの周期は帯電バイアス電圧のAC
成分の周波数に一致している。帯電ムラは現像後のトナ
ー像の濃度のムラ、ひいては出力画像の濃度のムラとな
って画像の品位を著しく低下させてしまう。
【0027】この種の帯電ムラは、帯電バイアス電圧の
AC成分の周波数を大きくすると徐々に小さくなること
が既に知られている。
【0028】しかしながら一方では、ACバイアス印加
方式の接触帯電装置には、帯電バイアス電圧のAC成分
の周波数が大きくなると、前記したプラズマイオンが像
担持体に衝突する回数が増加し、像担持体表面に与える
ダメージが大きくなり、「像担持体の削れ現象」が促進
されるという欠点もあった。
【0029】そこで、帯電バイアス電圧のAC成分の周
波数に対応して生じる帯電ムラよる画像に対する悪影響
は形成した画像中の中間濃度部で特に顕著に現れるた
め、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数について、形
成した画像中の中間濃度部の広さあるいは比率を検知
し、その検知結果によって帯電バイアス電圧のAC成分
の周波数を切り換える(中間濃度部の比率が高い場合に
帯電周波数のAC成分を大きい方向に切り換える)こと
により、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数に対応し
て生じる帯電ムラが画像に及ぼす悪影響を防止してい
る。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】ところが、「定電流制
御」を行っているACバイアス印加方式の接触帯電装置
において、AC成分の周波数を大きくすると、振幅は自
動的に小さくなる。これは、帯電バイアス電圧のAC成
分によって像担持体に流れる電流の大きさが周波数と振
幅の両方に依存するためである。
【0031】帯電バイアス電圧におけるAC成分の振幅
が小さくなると、帯電能力が低下し、帯電不良が生じ
る。この帯電不良は、画像上で斑点状に現れ、中間濃度
部で特に目立ち、画像の品位を著しく低下させる。
【0032】また、この帯電不良現象は、帯電バイアス
電圧におけるAC成分の振幅にしきい値を持っており、
ある値以上の振幅を印加したときには、帯電不良は生じ
ない。また、このしきい値は帯電バイアス電圧における
AC成分の周波数を変化させても変わらない。
【0033】ここで、従来の定電流制御を用いた帯電装
置はその目的が「像担持体の削れ現象」の軽減の為であ
るため、その帯電バイアス電圧のAC成分の振幅の大き
さは、帯電不良の生じない最低の値で設定されており、
その時に流れる電流値を定電流制御の設定値としてい
る。
【0034】よって、従来のような定電流制御用いた帯
電装置において、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数
に対応して生じる帯電ムラを防止するために、帯電バイ
アス電圧のAC成分の周波数を、形成した画像中の中間
濃度部の広さ、あるいは比率を検知し、その検知結果に
よって、中間濃度部の比率が高い場合に帯電バイアス電
圧のAC成分の周波数を大きい方向に切り換えると、帯
電バイアス電圧のAC成分の振幅が自動的に小さくな
り、帯電能力の低下による帯電不良が発生するという不
具合が生じる。
【0035】また、帯電バイアス電圧のAC成分の周波
数を大きい方向に切り換えても、帯電不良が生じない程
度の帯電バイアス電圧のAC成分の振幅の値のときに流
れる電流値を定電流制御の設定値にすると、設定値があ
る程度大きくなる。すると、帯電バイアス電圧のAC成
分の周波数を大きい方向に切り換えていない場合に、良
好な帯電を行うのに必要な電流以上の電流が流れること
になり、「像担持体の削れ現象」が促進されるという不
具合が生じる。
【0036】以上をまとめると、従来の定電流制御を用
いたACバイアス印加方式の接触帯電装置では、帯電バ
イアス電圧のAC成分の周波数を切り換えることによ
り、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数が小さいと生
じる帯電ムラという欠点と、帯電バイアス電圧のAC成
分の周波数が大きいと像担持体の寿命が短くなる欠点を
除去しようとすると、帯電バイアスのAC成分の振幅が
小さくなることによる帯電不良が発生する、と言う欠点
があった。
【0037】そこで本発明は、ACバイアス印加方式の
接触帯電装置を像担持体の帯電手段として用いた画像形
成装置について、上記問題点を解決し、帯電バイアス電
圧のAC成分の周波数に対応して生じる帯電ムラが画像
に悪影響を及ぼすことがなく、且つ、帯電バイアス電圧
のAC成分の振幅が小さくなることによる帯電不良を防
止できる画像形成装置を提供することを目的としてい
る。
【0038】また、上記目的の他、形成される画像に応
じて適切な帯電バイアス電圧の選択ができる画像形成装
置を提供することを目的としている。
【0039】また、上記目的の他、形成される画像の中
に占める中間濃度部の広さあるいは比率を簡単でかつ安
価な構成で判断できる画像形成装置を提供することを目
的としている。
【0040】さらに、上記目的の他、デジタル複写機、
プリンター等のように、多値の画像信号に対応して画像
形成を行う場合でも、形成される画像に応じて適切な帯
電バイアス電圧の選択ができる画像形成装置を提供する
ことを目的としている。
【0041】また、従来のACバイアス印加方式の接触
帯電装置では、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数が
小さいと生じる帯電ムラという欠点と、帯電バイアス電
圧のAC成分の周波数を大きくすると像担持体の寿命が
短くなるばかりか帯電バイアス電源が大型化、かつコス
トアップしてしまうという欠点とを同時に除去できない
という問題点があった。
【0042】本発明者等の検討によれば、帯電バイアス
電圧のAC成分の周波数に対応して生じる帯電ムラによ
る画像に対する悪影響は、形成した画像中の中間濃度部
で特に顕著に現れることが判明した。
【0043】つまり、濃度情報を伴う多値のデジタル画
像形成やより濃度を忠実に再現可能な1画素のサイズが
より小さな画像形成の場合に、帯電ムラによる画像に対
する悪影響が特に顕著に現れるのである。
【0044】したがって、本発明は、上記の問題を解決
し、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数に対応して生
じる帯電ムラが画像に悪影響を及ぼすことなく、同時
に、帯電バイアス電源の大型化、コストアップを強いる
ことなく像担持体の長寿命化が可能になる、デジタル複
写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0045】なお、本発明において、デジタル画像形成
装置は、像担持体として電子写真感光体を用い、これを
帯電手段で一様に帯電し、その帯電面に対して、入力し
た2値或いは多値の画像信号(時系列電気デジタル画素
信号)に対応した画像露光を照射することにより静電潜
像を形成する方式の画像形成装置の他に、像担持体とし
て誘電体を用い、これを帯電手段で一様に帯電し、その
帯電面の帯電電荷を、除電針アレーや電子銃などの除電
手段により、入力した2値或いは多値の画像信号に対応
して選択的に除電(さらには逆極性に帯電)して静電潜
像を形成する方式の画像形成装置も含む。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0047】(1)像担持体に、該像担持体を帯電する
帯電手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行
する画像形成装置であり、前記帯電手段は像担持体の表
面に帯電バイアス電圧を印加した帯電部材を接触させて
像担持体を帯電する接触帯電手段であり、前記帯電部材
にAC成分とDC成分からなる帯電バイアス電圧を印加
する帯電バイアス電圧印加手段と、前記帯電バイアス電
圧のAC成分の周波数を少なくとも2種類以上切り換え
られる周波数切り換え手段と、前記帯電バイアス電圧の
AC成分により像担持体に流れる電流は所定の値になる
ようにAC成分の振幅を制御する制御手段と、前記帯電
バイアス電圧のAC成分による電流値を少なくとも2種
類以上切り換えられる電流値切り換え手段と、を具備
し、前記周波数切り換え手段で帯電バイアス電圧のAC
成分の周波数を切り換えるのに応じて、前記電流値切り
換え手段で帯電バイアス電圧のAC成分の電流値を切り
換えることを特徴とする画像形成装置。
【0048】(2)像担持体に、該像担持体を帯電する
帯電手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する
画像情報書き込み手段と、該静電潜像をトナー像に現像
する現像手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を
実行する画像形成装置であり、前記帯電手段は像担持体
の表面に帯電バイアス電圧を印加した帯電部材を接触さ
せて像担持体を帯電する接触帯電手段であり、前記帯電
部材にAC成分とDC成分からなる帯電バイアス電圧を
印加する帯電バイアス電圧印加手段と、前記帯電バイア
ス電圧のAC成分の周波数を少なくとも2種類以上切り
換えられる周波数切り換え手段と、前記帯電バイアス電
圧のAC成分により像担持体に流れる電流は所定の値に
なるようにAC成分の振幅を制御する制御手段と、前記
帯電バイアス電圧のAC成分による電流値を少なくとも
2種類以上切り換えられる電流値切り換え手段と、出力
する画像の中に占める中間濃度部の広さあるいは比率を
検知する検知手段と、を具備し、前記検知手段による検
知結果に応じて、前記周波数切り換え手段で帯電バイア
ス電圧のAC成分の周波数を切り換えるのに応じて、前
記電流切り換え手段で帯電バイアス電圧のAC成分の電
流値を切り換えることを特徴とする画像形成装置。
【0049】(3)前記検知手段で検知した中間濃度部
の広さあるいは比率が所定より大きい場合には、前記周
波数切り換え手段で帯電バイアス電圧のAC成分の周波
数を大きい方向に切り換え、前記電流切り換え手段で帯
電バイアス電圧のAC成分の電流値を大きい方向に切り
換えることを特徴とする(2)に記載の画像形成装置。
【0050】(4)中間濃度部の広さあるいは比率を検
知する前記検知手段は、画像形成装置の濃度に関する入
出力特性を選択する選択手段と、該選択手段で選択され
た特性を検知する特性検知手段を備えていることとする
(2)または(3)に記載の画像形成装置。
【0051】(5)中間濃度部の広さあるいは比率を検
知する前記検知手段は、入力された画像信号の中で、所
定の濃度域の濃度に対応した信号値を有する画像信号の
数をカウントする手段であることとする(2)ないし
(4)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0052】(6)前記像担持体の帯電面に静電潜像を
形成する画像情報書き込み手段が、像担持体の帯電面に
原稿画像あるいは入力した画像信号に対応した画像露光
を行なう画像露光手段であるであることを特徴とする
(2)ないし(5)の何れか1つに記載の画像形成装
置。
【0053】(7)像担持体に、該像担持体を帯電する
帯電手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する
画像情報書き込み手段と、該静電潜像をトナー像に現像
する現像手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を
実行する画像形成装置であり、前記帯電手段は像担持体
の表面に帯電バイアス電圧を印加した帯電部材を接触さ
せて像担持体を帯電する接触帯電手段であり、前記画像
情報書き込み手段は、複数種類のデジタル画像信号入力
経路と、該複数種類の入力経路の中から1種類の経路を
選択し、該選択した入力経路から入力したデジタル画像
信号に対応して発光される光ビームにより像担持体の帯
電面に画像露光を行なう画像露光手段であり、前記帯電
部材にAC成分とDC成分からなる帯電バイアス電圧を
印加する帯電バイアス電圧印加手段と、前記帯電バイア
ス電圧のAC成分の周波数を少なくとも2種類以上切り
換えられる周波数切り換え手段と、を具備し、前記選択
したデジタル画像信号が2値である場合と多値である場
合とにより、前記周波数切り換え手段で帯電バイアス電
圧のAC成分の周波数を切り換えることを特徴とする画
像形成装置。
【0054】(8)前記選択したデジタル画像信号が2
値である場合と多値である場合とでは、2値である場合
の方が多値である場合よりも前記周波数切り換え手段で
帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を小さい方向に切
り換えることを特徴とする(7)に記載の画像形成装
置。
【0055】(9)像担持体に、該像担持体を帯電する
帯電手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する
画像情報書き込み手段と、該静電潜像をトナー像に現像
する現像手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を
実行する画像形成装置であり、前記帯電手段は像担持体
の表面に帯電バイアス電圧を印加した帯電部材を接触さ
せて像担持体を帯電する接触帯電手段であり、前記画像
情報書き込み手段は、複数種類のデジタル画像信号入力
経路と、該複数種類の入力経路の中から1種類の経路を
選択し、該選択した入力経路から入力したデジタル画像
信号には1画素のサイズの違う画像信号が2種類以上あ
り、該画像信号に対応して発光される光ビームにより像
担持体の帯電面に画像露光を行なう画像露光手段であ
り、前記帯電部材にAC成分とDC成分からなる帯電バ
イアス電圧を印加する帯電バイアス電圧印加手段と、前
記帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を少なくとも2
種類以上切り換えられる周波数切り換え手段と、を具備
し、前記選択したデジタル画像信号の1画素のサイズに
より、前記周波数切り換え手段で帯電バイアス電圧のA
C成分の周波数を切り換えることを特徴とする画像形成
装置。
【0056】(10)前記選択したデジタル画像信号の
1画素のサイズがより大きい場合に、前記周波数切り換
え手段で帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を小さく
切り換えることを特徴とする(9)に記載の画像形成装
置。
【0057】(11)像担持体に、該像担持体を帯電す
る帯電手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成す
る画像情報書き込み手段と、該静電潜像をトナー像に現
像する現像手段を含む作像プロセスを適用して画像形成
を実行する画像形成装置であり、前記帯電手段は像担持
体の表面に帯電バイアス電圧を印加した帯電部材を接触
させて像担持体を帯電する接触帯電手段であり、前記画
像情報書き込み手段は、複数種類のデジタル画像信号入
力経路と、該複数種類の入力経路の中から1種類の経路
を選択し、該選択した入力経路から入力したデジタル画
像信号に対応して発光される光ビームにより像担持体の
帯電面に画像露光を行なう画像露光手段であり、前記帯
電部材にAC成分とDC成分からなる帯電バイアス電圧
を印加する帯電バイアス電圧印加手段と、前記帯電バイ
アス電圧のAC成分の周波数を少なくとも2種類以上切
り換えられる周波数切り換え手段と、を具備し、前記選
択したデジタル画像信号入力経路により、前記周波数切
り換え手段で帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を切
り換えることを特徴とする画像形成装置。
【0058】〈作 用〉 a)上記の本発明の画像形成装置においては、原稿画像
あるいは画像信号の中に占める中間濃度部の広さあるい
は比率に応じて、ACバイアスによる接触帯電方式の帯
電装置の帯電バイアス電圧のAC成分の周波数が自動的
に切り換えられ、且つ、帯電バイアス電圧のAC成分の
周波数の切り換えに応じて、帯電バイアス電圧のAC成
分の電流値の設定を切り換えられる。
【0059】即ち、出力する画像の中に占める中間濃度
部の広さあるいは比率を検知手段により検知し、その検
知結果に応じて帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を
切り換えるのに応じて、定電流制御の設定電流値を切り
換えるので、中間濃度部に帯電周波数に相当する濃度ム
ラが発生することのない画像が得られると同時に、帯電
の振幅が小さいことによる帯電不良の発生もない高品位
な画質が得られる。また、帯電バイアス電源の大型化や
コストアップを強いることなく像担持体の長寿命化が可
能となる。
【0060】要するに、AC成分とDC成分からなる帯
電バイアス電圧を印加する接触帯電系を用いた画像形成
装置において、AC成分の周波数を2種類以上切り換え
られる手段を具備させ、帯電バイアス電圧のAC成分の
周波数を切り換えるのに応じて、電流値も切り換える構
成により、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数に対応
して生じる帯電ムラが画像に悪影響を及ぼすことがな
く、且つ、帯電バイアス電圧のAC成分の振幅が小さく
なることによる帯電不良が防止できる。
【0061】b)中間濃度部が多く含まれる画像を出力
する場合には、帯電バイアス電圧の周波数を比較的高い
周波数に切り換え、定電流制御の設定電流値を高い電流
値に切り替えることによって、中間濃度部に濃度ムラ、
及び、帯電不良が発生することを確実に防止できる。
【0062】c)検知手段として、画像形成装置の濃度
に関する入出力特性を選択する選択手段と、その選択手
段で選択された特性を検知する特性検知手段を用いるこ
とで、安価で簡単な構成で、出力する画像の中に占める
中間濃度部の広さあるいは比率を検知し、その検知結果
の応じて帯電バイアス電圧の周波数、定電流制御の設定
電流値を適切に切り換えることができる。
【0063】d)検知手段として、入力された多値の画
像信号の中で、所定の濃度域の濃度に対応した信号を有
する画像信号の数をカウントする手段を用いるので、デ
ジタル複写機のように、多値の画像信号に対応して画像
形成を行う場合でも、出力する画像の中に占める中間濃
度部の広さあるいは比率を検知できるばかりか、その検
知の精度を向上することができ、帯電バイアス電圧の周
波数、定電流制御の設定電流値をより適切に切り換える
ことができる。
【0064】e)AC成分とDC成分からなる帯電バイ
アス電圧を印加する接触帯電系を用いた画像形成装置に
おいて、AC成分の周波数を2種類以上切り換えられる
手段を具備させ、選択したデジタル画像信号が2値であ
る場合と多値である場合とにより、或いは、画像形成時
の解像度により、また或いは、画像信号の発信種によ
り、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を切り換える
構成により、帯電バイアス電圧のAC成分の周波数に対
応して生じる帯電ムラが画像に悪影響を及ぼすことがな
い、即ち中間濃度部に濃度ムラが発生することのない高
品位な画質の画像が得られる、と同時に、帯電バイアス
電源の大型化、コストアップを強いることなく像担持体
の長寿命化が可能になる。
【0065】f)選択したデジタル画像信号が2値であ
る場合と多値である場合とでは、2値である場合の方が
多値である場合よりも周波数切り換え手段で帯電バイア
ス電圧のAC成分の周波数を小さい方向に切り換えるこ
とにより、中間濃度部に濃度ムラが発生することを確実
に防止できる。
【0066】g)選択したデジタル画像信号の1画素の
サイズにより、周波数切り換え手段で帯電バイアス電圧
のAC成分の周波数を切り換えることにより、中間濃度
部に濃度ムラが発生することのない高品位な画質の画像
が得られると同時に、帯電バイアス電源の大型化やコス
トアップを強いることなく像担持体の長寿命化が可能に
なる。
【0067】h)選択したデジタル画像信号の1画素の
サイズがより大きい場合に、周波数切り換え手段で帯電
バイアス電圧のAC成分の周波数を小さく切り換えるこ
とにより、中間濃度部に濃度ムラが発生することを確実
に防止できる。
【0068】i)選択したデジタル画像信号入力経路に
より、周波数切り換え手段で帯電バイアス電圧のAC成
分の周波数を切り換えることにより、中間濃度部に濃度
ムラが発生することのない高品位な画質の画像が得られ
ると同時に、帯電バイアス電源の大型化やコストアップ
を強いることなく像担持体の長寿命化が可能になる。
【0069】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施例〉(図1〜図7) 図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成模型
と関係制御系統のブロック図である。
【0070】前述した図20の画像形成装置と共通する
構成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明を省
略する。
【0071】40は接触帯電装置35における帯電バイ
アス印加電源であり、この電源40から周波数切り換え
装置50を介して、像担持体としての回転ドラム型電子
写真感光体に対する接触帯電部材である帯電ローラー1
1に所定の帯電バイアス電圧が印加される。
【0072】この帯電バイアス印加電源40は、DC成
分電源部43と、第1の周波数のAC成分を発生する第
1のAC成分電源部41と、第2の周波数のAC成分を
発生する第2のAC成分電源部42から構成されてい
る。
【0073】本実施例においては、DC成分電源部43
の出力DCの値は−750(V)であり、第1のAC成
分電源部41の出力ACの周波数(第1の帯電周波数)
は800(Hz)であり、第2のAC成分電源部42の
出力ACの周波数(第2の帯電周波数)は1200(H
z)である。また、第1、2のAC成分電源部41、4
2の出力はそれぞれ定電流制御がなされている。
【0074】周波数切り換え装置50は主制御回路(C
PU)60によりドライバー51を介して第1の帯電周
波数側(第1接点E側)か、第2の帯電周波数側(第2
接点F側)に切り換えられる。
【0075】第1の帯電周波数側に切り換えられること
で、帯電ローラー11には、DC成分電源部43の出力
DC電圧−750(V)と、第1のAC成分電源部41
が発生する第1の帯電周波数800(Hz)のAC成分
との重畳電圧が帯電バイアス電圧として印加される。
【0076】また第2の帯電周波数側に切り換えられる
ことで、帯電ローラー11には、DC成分電源部43の
出力DC電圧−750(V)と、第2のAC成分電源部
42が発生する第2の帯電周波数1200(Hz)のA
C成分との重畳電圧が帯電バイアス電圧として印加され
る。
【0077】上記何れの場合も、像担持体10の表面は
帯電バイアス電圧のDC成分に略同等の電位(−750
V)となるように帯電される。
【0078】第1及び第2のAC成分電源部41と42
の定電流制御は主制御回路60でなされる。またその両
者の設定電流値は所定に異ならせてある。
【0079】従って、本実施例においては主制御回路6
0が、帯電バイアス電源のAC成分により像担持体に流
れる電流が所定値になるようにAC成分の振幅を制御す
る制御手段(定電流制御手段)の機能と、その定電流制
御の設定電流値を切り換える電流値切り換え手段の機能
もしている。
【0080】ここで、上記の第1の帯電周波数(800
Hz)と第2の帯電周波数(1200Hz)を用いて、
帯電バイアス電圧のAC成分の振幅(Vpp)を変化さ
せて、像担持体10を帯電したときに、像担持体10に
流れる電流量の変化を図2に示す。
【0081】帯電バイアス電圧におけるAC成分の振幅
が小さくなると、帯電能力が低下し、帯電不良が生じ、
その帯電不良現象は帯電バイアス電圧におけるAC成分
の振幅の値にしきい値を持っていることは前述した通り
であるが、本実施例では、そのしきい値は1500Vp
pであった。
【0082】帯電バイアス電圧のAC成分の振幅が15
00Vpp以上では、帯電不良は生じないが、1500
Vpp以下(図2中の斜線領域)では、帯電不良が生じ
る。
【0083】本実施例では、第1の帯電周波数800H
zを用いて、帯電を行った場合には、1.0mAの定電
流制御を行っており、この時の振幅は1750Vppで
あり、帯電不良は発生しない。
【0084】また、第2の帯電周波数1200Hzを用
いて、帯電を行った場合には、1.0mAの定電流制御
を行うと、この時の振幅は1400Vppとなり、帯電
不良が発生する。
【0085】そこで、第2の帯電周波数を用いた場合に
は、1.2mAの定電流制御を行っており、この時の振
幅は1650Vppであり、帯電不良は発生しない。
【0086】第1の帯電周波数800Hzの帯電バイア
ス電圧が印加された場合の像担持体10表面の帯電電位
の分布を図3の(a)に、第2の周波数1200Hzの
帯電バイアス電圧が印加された場合の像担持体10表面
の帯電電位の分布を図3の(b)に示す。
【0087】第1の周波数の帯電バイアス電圧で帯電し
た像担持体10表面は約−750(V)に帯電されるも
のの、約50(V)のリップルをもっている。このリッ
プルが前記した帯電ムラのことである。
【0088】一方、第2の周波数の帯電バイアス電圧で
帯電した像担持体10表面は均一に−750(V)に帯
電されている。
【0089】画像露光12は、本例の画像形成装置では
原稿画像のアナログ露光である。即ち原稿照明装置52
で不図示の原稿の面を一様な光で照射し(以下、原稿照
射光と呼ぶ)、その原稿照射光の原稿面からの反射光を
不図示の光学系により像担持体10表面に投影結像スリ
ット露光するものである。
【0090】原稿照明装置52の原稿照射光は、主制御
回路60により制御される光量切り換え装置53によっ
て第1の光量と第2の光量の2種類の光量が選択できる
構成になっている(第1の光量>第2の光量)。
【0091】第1の光量は像担持体10の感光特性が飽
和する程度の大きい光量である。一方、第2の光量は像
担持体10の感光特性が比較的リニアな領域な光量であ
る。
【0092】第1の光量の原稿照射光で画像露光12を
照射した場合の、原稿画像の画像濃度と像担持体10表
面の電位の関係を図4の(a)に示す。第2の光量の原
稿照射光で画像露光12を照射した場合の、原稿画像の
画像濃度と像担持体10表面の電位の関係を図4の
(b)に示す。
【0093】現像装置13は、現像バイアス電圧を印加
した現像剤担持体(現像ローラあるいは現像スリーブ)
13aに摩擦帯電したトナーをコートし、そのトナーを
現像剤担持体13aと像担持体10表面上の静電潜像が
形成する電界で像担持体10表面に付着させて現像する
ものである。
【0094】44は現像装置13における現像バイアス
印加電源であり、この電源44から現像バイアス切り換
え装置54を介して、現像剤担持体13aに所定の現像
バイアス電圧が印加される。
【0095】この現像バイアス印加電源44は、DC成
分電源部47と、第1の周波数のAC成分を発生する第
1のAC成分電源部45と、第2の周波数のAC成分を
発生する第2のAC成分電源部46から構成されてい
る。
【0096】本実施例においては、DC成分電源部47
の出力DCの値は−300(V)であり、第1のAC成
分電源部45の出力ACの振幅は1300(Vpp)で
あり、第2のAC成分電源部46の出力ACの振幅は9
00(Vpp)である。
【0097】現像バイアス切り換え装置54は主制御回
路(CPU)60によりドライバー55を介して第1の
現像バイアス電圧側(第1接点G側)か、第2の現像バ
イアス電圧側(第2接点H側)に切り換えられる。
【0098】第1の現像バイアス電圧側に切り換えられ
ることで、現像剤担持体13aには、DC成分電源部4
7の出力DC電圧−300(V)と、第1のAC成分電
源部45が発生する振幅1300VppのAC成分との
重畳電圧からなる第1の現像バイアス電圧が印加され
る。
【0099】第2の現像バイアス電圧側に切り換えられ
ることで、現像剤担持体13aには、DC成分電源部4
7の出力DC電圧−300(V)と、第2のAC成分電
源部46が発生する振幅900VppのAC成分との重
畳電圧からなる第2の現像バイアス電圧が印加される。
【0100】即ち、上記第1と第2の2種類の現像バイ
アス電圧が選択できる構成になっている。第1の現像バ
イアス電圧は特性勾配が急で十分な濃度を得るのに適し
た現像バイアス電圧である。一方、第2の現像バイアス
電圧は静電潜像の電位の範囲内での特性勾配が比較的な
だらかで階調表現に適した現像バイアス電圧である。
【0101】像担持体10表面上の静電潜像の電位と、
その電位の静電潜像を現像し、転写材18に転写し、定
着した後の出力画像の濃度の関係を図5に示す。(a)
が第1の現像バイアス電圧による電位と濃度の関係で、
(b)が第2の現像バイアス電圧による電位と濃度の関
係である。
【0102】本実施例の画像形成装置においては、原稿
画像の濃度と画像形成部が出力する画像の濃度の関係
(以下、この関係を濃度出力特性と呼ぶ)を選択でき
る、選択手段たる濃度出力特性選択スイッチ56を具備
させてある。このスイッチ56により濃度出力特性の選
択は「文字モード」と「写真モード」の2種類のモード
の中から行える。
【0103】本実施例の画像形成装置においては、上記
濃度出力特性選択スイッチ56により選択されたモード
(文字モードか写真モード)を主制御回路60で検知
し、そのモードに応じて原稿照射光の光量(第1の光量
か第2の光量)と現像バイアス電圧(第1の現像バイア
ス電圧か第2の現像バイアス電圧)を切り換えることに
よって、濃度出力特性を変化させる構成となっている。
【0104】「文字モード」が選択された場合は、原稿
照射光は第1の光量(大)で、現像バイアス電圧は第1
の現像バイアス電圧(−300V、1300Vpp)
で、画像形成を実行する。この条件で画像形成を実行す
れば、図4の(a)、図5の(a)の特性より、濃度出
力特性は図6の(a)に示すものとなり、原稿画像の背
景部(白地部)は、完全な白に、文字部は濃度の低い細
線等も明瞭に認識できる画像が出力できる。
【0105】一方、「写真モード」が選択された場合
は、原稿照射光は第2の光量(小)で、現像バイアス電
圧は第2の現像バイアス電圧(−300V、900Vp
p)で、画像形成を実行する。この条件で画像形成を実
行すれば、図4の(b)、図5の(b)の特性より、濃
度出力特性は図6の(b)に示すものとなり、原稿画像
の中間濃度部を忠実な濃度で再現するので階調性豊かな
画像が出力できる。
【0106】文字モードと写真モードの2種類のモード
のうち、どちらかが選択されたかを検知することは、出
力される画像の状態について以下に説明するような情報
を検知することと等しいと考えられる。
【0107】文字モードが選択された場合は、その濃度
出力特性上、出力される画像の中に占める中間濃度部の
広さが、原稿画像の中に含まれる中間濃度部の広さより
大幅に減少する。更に、画像形成装置の利用者が文字モ
ードを選択すること自体が、原稿画像は階調表現を要す
る中間濃度部を多く含んでいないことを意味する。即
ち、文字モードが選択された時点で出力画像の中に占め
る中間濃度部の広さあるいは比率は非常に小さいことが
判断できる。
【0108】一方、写真モードが選択された場合は、そ
の濃度出力特性上、出力される画像の中に占める中間濃
度部の広さは、原稿画像の中に含まれる中間濃度部の広
さと一致する。さらに、画像形成装置の利用者が写真モ
ードが選択すること自体が、原稿画像は階調表現を要す
る中間濃度部を多く含んでいることを意味する。即ち、
写真モードが選択された時点で出力画像の中に占める中
間濃度部の広さあるいは比率は非常に大きいことが判断
できる。
【0109】即ち、濃度出力特性選択スイッチ56で選
択されたモードを検知することは、出力される画像の中
に占める中間濃度部の広さあるいは比率を検知すること
に等しい。
【0110】本実施例の画像形成装置の特徴となる動作
のフローチャートを図7に示す。
【0111】a)「文字モード」が選択された場合 本実施例の画像形成装置においては、上記濃度出力特性
選択スイッチ56により選択されたモードを検知し(ス
テップ1)、そのモードに応じて周波数切り換え装置5
0によって帯電バイアス電圧の周波数を切り換える。
【0112】文字モードが選択された場合は、周波数切
り換え装置50によって第1の帯電周波数(800H
z)を選択し、1.0mAの定電流制御がなされた帯電
バイアス電圧を帯電ローラー11に印加して像担持体1
0表面を帯電する(ステップ2)。
【0113】そして、原稿照射光の光量を第1の光量と
し、現像バイアス電圧を第1の現像バイアス電圧とし、
トナー像を形成し(ステップ3)、そのトナー像を転写
材18に転写し、定着して出力する(ステップ6)。
【0114】第1の帯電周波数(800Hz)の帯電バ
イアス電圧による帯電を行った場合には、像担持体10
表面の帯電電位には約50(V)のリップルが生じる
が、中間濃度部を含まない画像では以下に説明するよう
な理由で、その帯電電位のリップルが画像に悪影響を及
ぼさない。
【0115】文字モード、即ち、中間濃度部を含まない
画像においては白地部と文字部のみが存在する。白地部
の電位は図4の(a)に示したように像担持体10の感
光特性が飽和している領域なので、画像露光後の白地部
の電位にはリップルは残らない。一方、文字部の電位に
は帯電電位のリップルがそのまま残っているものの、図
5の(a)に示したように現像装置の特性が飽和してい
るので、文字部に帯電電位のリップルの悪影響は現れな
い。
【0116】b)「写真モード」が選択された場合 写真モードが選択された場合は、周波数切り換え装置5
0によって第2の周波数(1200Hz)が選択され、
1.2mAの定電流制御がなされた帯電バイアス電圧を
帯電ローラー11に印加し像担持体10表面を帯電する
(ステップ4)。
【0117】そして、原稿照射光の光量を第2の光量と
し、現像バイアス電圧を第2の現像バイアス電圧とし、
トナー像を形成し(ステップ5)、そのトナー像を転写
材18に転写し、定着して出力する(ステップ6)。
【0118】第2の帯電周波数(1200Hz)の帯電
バイアス電圧による帯電を行った場合には、像担持体1
0表面は均一に−750(V)に帯電されるので中間濃
度部を多く含む画像でも、濃度ムラのない高品位な状態
で出力できる。
【0119】本実施例によれば、文字モードでも写真モ
ードでも出力する画像が常に高品位であると同時に、帯
電バイアス電圧による電流値を必要最小限の場合(中間
濃度部の再現をする写真モード)のみでしか大きくしな
いので像担持体へのダメージも最少限に抑えることがで
きる。つまり、簡単で安価な構成で高品位な画像を得る
ことと、像担持体の長寿命化が可能になった。
【0120】ここまでの説明では、アナログ方式の複写
機に本発明を実施した場合に関するものであったが、デ
ジタル複写機についても文字モードと写真モード等の濃
度出力特性を選択できる手段と、選択された特性を検知
する手段を具備して、選択したモードに合わせて帯電バ
イアス電圧の周波数を切り換えれば同様の効果を得るこ
とができる。
【0121】デジタル複写機の場合には、文字モードと
写真モードでの濃度出力特性の切り換えをガンマ変換テ
ーブルで行うことが望ましく、原稿照射光の光量や、現
像バイアス電圧のAC成分のVppの大きさの切り換え
は必要ない。
【0122】本実施例においては文字モードの場合の帯
電バイアス電圧の周波数を800Hz、写真モードの場
合の帯電バイアス電圧の周波数を1200Hzとした
が、この周波数は画像形成装置の像担持体の移動速度、
一次帯電部位(接触帯電部位)における像担持体の曲
率、帯電ローラーの直径等で代表される一次帯電部位の
境界条件に応じて適切な周波数を選択することが望まし
い。
【0123】〈第2の実施例〉(図8・図9) 図8は本実施例における画像形成装置の概略構成模型と
関係制御系統のブロック図である。
【0124】上述した第1の実施例の画像形成装置(図
1)と共通する構成部材・部分には同一の符号を付して
再度の説明を省略する。
【0125】本実施例の画像形成装置は、デジタル複写
機やデジタルレーザープリンターのように多値の画像信
号に対応したトナー像を形成する画像形成装置である。
【0126】主制御回路60には、FAX受信回路、パ
ソコン等のコンピュータ、リーダスキャナ(イメージス
キャナ、画像読取装置)等の不図示のホスト装置から多
値の画像信号S(時系列電気デジタル画素信号)が入力
しする。主制御回路60はレーザースキャナ61を制御
して入力画像信号Sに対応して変調した光ビーム(レー
ザービーム)を出力させて像担持体10表面を画像露光
12する(レーザービームによる走査露光)。
【0127】この画像露光12により像担持体10表面
に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置13で
トナー像として現像される。そして、そのトナー像を転
写帯電装置14で転写材18に転写し、さらにそのトナ
ー像を定着装置で転写材上に定着した後、出力画像とし
て排出している。
【0128】本実施例の画像形成装置において、画像形
成装置が出力する画像の中に示す中間濃度部の広さある
いは比率は、主制御回路60がこれに入力する画像信号
Sから自動的に検知する。
【0129】本実施例の画像形成装置は、第1の実施例
の画像形成装置(図1)との対比において、原稿照射光
の光量や、現像バイアス電圧のAC成分のVppの大き
さの切り換え手段も具備していない。それ以外の構成は
第1の実施例の画像形成装置と同様である。
【0130】本実施例における画像露光12は400d
piの解像度で0から255までの256のレベルを有
する多値の画像信号に対応している。従って、A4サイ
ズの画像中には約150万個の画素が存在する。
【0131】本実施例の画像形成装置の特徴となる動作
のフローチャートを図9に示す。
【0132】主制御回路60は、少なくとも接触帯電装
置35で像担持体10表面を一様に帯電する前に、画像
形成を実行する予定の上記多値の入力画像信号Sの中で
所定の濃度域(例えば、対数反射濃度で0.3〜1.
0)に対応した信号値である画素の数をカウントする
(ステップ1)。
【0133】つまり、この0から255の多値の画像信
号が0.05から1.50までの濃度値を表していると
すれば、信号値が44以上168以下の画素の数をカウ
ントすれば良い。
【0134】こうしてカウントした中間濃度部の画素数
が全体の画素数の150万個の対して30%を越えない
場合は、中間濃度部の比率は小さいと判断する(ステッ
プ2)。
【0135】こうして検知した中間濃度部の比率の大小
に対応して、主制御回路60はドライバー51を介して
周波数切り換え装置50を制御して接触帯電装置35の
帯電バイアス電圧の周波数を切り換える。
【0136】即ち、 a)中間濃度部の比率が小さい場合は、第1の帯電周波
数(800Hz)、1.0mAの定電流制御を用いて、
像担持体10表面の帯電を実行し(ステップ3)、 b)中間濃度部の比率が大きい場合は、第2の帯電周波
数(1200Hz)、1.2mAの定電流制御を用い
て、像担持体10表面の帯電を実行する(ステップ
4)。
【0137】帯電を終えた像担持体10表面にトナー像
を形成し、そのトナー像を転写材18に転写し、さらに
定着して出力する(ステップ5)。
【0138】本実施例においては、中間濃度部を少しし
か含まない画像を出力する場合には、帯電バイアス電圧
の周波数を帯電ムラが生じてしまう程度の比較的低い周
波数に切り換えるので像担持体10表面の削れを最小限
に抑えることができる。
【0139】中間濃度部を少ししか含まない画像におい
ては、帯電ムラが画像の品位を低下することがないの
で、出力される画像はもちろん高品位な画質である。
【0140】さらに、中間濃度部を多く含む画像を出力
する場合には、帯電バイアス電圧の周波数を帯電ムラが
生じない程度の比較的高い周波数に切り換えるので濃度
ムラのない高品位な画質を得ることができる また、本実施例においては、第1の実施例よりも正確に
画像のタイプ(画像の中に占める中間濃度部の広さある
いは比率の大小)が判別できる。
【0141】上記構成では、画像の背景部(白地部)に
当たる画素も、画像の一部としてカウントしたが、背景
部にはトナー像を形成しないので、帯電ムラによる濃度
ムラの発生の有無には関係しない。
【0142】そこで、以下に説明するカウント方法を使
用すれば、帯電ムラが画像の品位に善し悪しに関係する
画像部にのみに占める中間濃度部の比率を更に正確に判
断することができる。
【0143】先ず、中間濃度部に対応した信号値の画素
数を上記構成と同様の方法でカウントし、同時に画像の
背景部(白地部)に対応した信号値の画素数をカウント
する。例えば、対数反射濃度で0.2以下、即ち信号値
が26以下の画素数をカウントする。
【0144】次に、全体の画素数から画像の背景部に対
応する画素数を差し引いた数に対して中間濃度の画素数
が30%を越えた場合は、この画像信号に対応して出力
する画像の中に占める中間濃度部に比率は大きいと判断
し、30%を越えない場合は中間濃度部に比率は小さい
と判断する。
【0145】本実施例において中間濃度域は0.3〜
1.0に限るものではなく、画像形成装置で使用する接
触帯電装置35の帯電特性、像担持体10の感光特性、
現像装置13の現像特性に応じて決定すれば良い。
【0146】接触帯電装置35の帯電バイアス電圧のA
C成分の周波数が低い時にその周波数に対応した濃度ム
ラが発生する濃度域を中間濃度部とみなすのが望まし
い。
【0147】本実施例において中間濃度部の比率の大小
を判断する基準となる比率は30%に限定するものでは
ない。画像形成装置の利用者の好み等に応じて20%〜
80%の間で判断の基準を設定すれば、本発明の効果を
十分に得ることができる。
【0148】〈第3の実施例〉(図10〜図15) 図10は本実施例における画像形成装置の概略構成模型
と関係制御系統のブロック図である。
【0149】上述した第2の実施例の画像形成装置(図
8)と共通する構成部材・部分には同一の符号を付して
再度の説明を省略する。
【0150】本実施例の画像形成装置において、主制御
回路60には、例えばFAX受信回路62、コンピュー
タ63、リーダスキャナ64等の複数種類の入力経路か
らデジタル画像信号が入力する。
【0151】その複数種類の入力経路の中から1種類の
経路を選択し、選択した入力経路から入力したデジタル
画像信号に対応して発光される主制御回路60はその複
数種類の入力経路の中から1種類の経路を選択し、レー
ザースキャナ61を制御して選択した入力経路から入力
したデジタル画像信号に対応して変調した光ビーム(レ
ーザービーム)を出力させて像担持体10表面を画像露
光12する(レーザービームによる走査露光)。
【0152】この画像露光12により像担持体10表面
に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置13で
トナー像として現像される。そして、そのトナー像を転
写帯電装置14で転写材18に転写し、さらにそのトナ
ー像を定着装置で転写材上に定着した後、出力画像とし
て排出している。
【0153】本実施例においては、現像装置13の現像
剤担持体13aに印加する現像バイアス電圧は、−55
0(V)のDC成分と、800(Vpp)・1800
(Hz)のAC成分からなっている。
【0154】本実施例の画像形成装置の特徴となる動作
のフローチャートを図9に示す。本実施例においては、
主制御回路60は、入力されたデジタル画像信号が2値
であるか多値であるかによって、ドライバー51を介し
て周波数切り換え装置50を制御して帯電バイアス電圧
の周波数を切り換える。
【0155】a)入力されたデジタル画像信号が2値で
あった場合 入力されたデジタル画像信号が2値であった場合は、周
波数切り換え装置50によって第1の帯電周波数(80
0Hz)の帯電バイアス電圧を帯電ローラー11に印加
し像担持体10表面を帯電する(ステップ1、2)。
【0156】そして、画像信号に対応した画像露光12
をレーザー等の光ビームで照射することにより静電潜像
を形成し、該静電潜像を現像装置13によりトナー像と
して現像した後、そのトナー像を転写材18に転写し、
定着して出力する(ステップ4)。
【0157】第1の帯電周波数(800Hz)の帯電バ
イアス電圧による帯電を行った場合には、像担持体10
表面の帯電電位には約50(V)のリップル(帯電ム
ラ)が生じるが(図3の(a))、中間濃度部を含まな
い2値のデジタル画像データでは以下に説明するような
理由で、その帯電電位のリップルが画像に悪影響を及ぼ
さない。
【0158】図12は像担持体表面の電位と出力画像濃
度の関係(現像特性)を示す図である。2値のデジタル
画像データ、即ち、中間濃度部を含まない画像において
は白地部と文字部のみが存在する。白地部の電位は図1
3の(a)に示すようになり、図12の関係のように現
像特性が飽和している領域なので、出力後の白地部に濃
度リップルは残らない(図13の(b))。
【0159】一方、べた黒画像部の電位は図14の
(a)に示すようになるが、これも図12の関係のよう
に現像特性が飽和している領域なので、出力後のべた黒
画像部に濃度の濃淡リップルは残らない(図14の
(b))。
【0160】つまり、帯電電位のリップルがそのまま残
っても、出力画像部に帯電電位のリップルの悪影響は現
れない。
【0161】b)入力されたデジタル画像信号が多値で
あった場合 入力されたデジタル画像信号が多値であった場合には、
周波数切り換え装置50によって第2の周波数(120
0Hz)の帯電バイアス電圧を帯電ローラー11に印加
し像担持体10表面を帯電する(ステップ1、3)。
【0162】そして、上記a)の場合と同様に、画像信
号に対応した画像露光12をレーザー等の光ビームで照
射することにより静電潜像を形成し、該静電潜像を現像
装置13によりトナー像として現像した後、そのトナー
像を転写材18に転写し、定着して出力する(ステップ
4)。
【0163】第2の帯電周波数(1200Hz)の帯電
バイアス電圧による帯電を行なった場合には、像担持体
10表面は均一に−750(V)に帯電されるので(図
3の(b))、中間濃度部を多く含む多値のデジタル画
像でも、濃度ムラの無い高品位な状態で出力できる。も
し、この時、帯電バイアス電圧が第1の周波数であれ
ば、中間濃度部の電位は図15の(a)に示すようにな
り、出力後の画像部に図15の(b)のような濃度の濃
淡リップルが残ったであろう。
【0164】本実施例によれば、入力されたデジタル画
像信号が2値であった場合でも多値であった場合でも、
出力する画像が常に高品位であると同時に、帯電バイア
ス電圧の周波数を必要最小限の場合(中間濃度部の再現
を必要とする多値のデジタル画像)のみでしか大きくし
ないので像担持体へのダメージも最小限に抑えることが
できる。つまり、簡単で安価な構成で高品位な画像を得
ることと、像担持体の長寿命化が可能になった。
【0165】本実施例においては、入力されたデジタル
画像信号が2値であった場合の帯電バイアス電圧の周波
数を800Hz、入力されたデジタル画像信号が多値で
あった場合の帯電バイアス電圧の周波数を1200Hz
としたが、この周波数は画像形成装置の像担持体の移動
速度、一次帯電部位(接触帯電部位)における像担持体
の曲率、帯電ローラー11の直径等で代表される一次帯
電部位の境界条件に応じて適切な周波数を選択すること
が望ましい。
【0166】〈第4の実施例〉(図16〜図18) 図16は本実施例における画像形成装置の概略構成模型
と関係制御系統のブロック図である。
【0167】上述した第3の実施例の画像形成装置(図
10)と共通する構成部材・部分には同一の符号を付し
て再度の説明を省略する。
【0168】本実施例において、画像露光12の走査方
向の解像度は可変であり、200、400、600、1
200、2400dpiの画素での画像露光が可能であ
り、使用者が解像度選択器57を操作することでこれら
の内の所望の解像度を主制御回路60に設定可能であ
る。
【0169】画像露光の走査方向の解像度の違いによ
り、像担持体表面の電位と出力画像濃度の関係は図17
の様になる。200dpiの画素での画像露光の時は
(a)に示すように、1200dpiの画素での画像露
光の時は(b)に示すようになる。
【0170】本実施例の画像形成装置の特徴となる動作
のフローチャートを図18に示す。本実施例において
は、主制御回路60は、使用者の設定した走査方向の解
像度に応じて、ドライバー51を介して周波数切り換え
装置50を制御して帯電バイアス電圧の周波数を切り換
える。
【0171】a)選択解像度200、400dpiの場
合 使用者の設定した走査方向の解像度が200、400d
piと中間濃度部の表現力が弱い設定であった場合は、
周波数切り換え装置50によって第1の帯電周波数(8
00Hz)の帯電バイアス電圧を帯電ローラー11に印
加し像担持体10表面を帯電する(ステップ1、2)。
【0172】そして、画像信号に対応した画像露光12
をレーザー等の光ビームで照射することにより静電潜像
を形成し、該静電潜像を現像装置13によりトナー像と
して現像した後、そのトナー像を転写材18に転写し、
定着して出力する(ステップ4)。
【0173】第1の帯電周波数(800Hz)の帯電バ
イアス電圧による帯電を行った場合には、像担持体10
表面の帯電電位には約50(V)のリップル(帯電ム
ラ)が生じるが(図3の(a))、中間濃度部の表現力
が弱いつまり中間濃度となるデータが少なくなるので、
また、画像部の電位では現像装置13の特性が飽和して
いるので、画像部に帯電電位のリップルの悪影響は現わ
れない。
【0174】b)選択解像度600、1200、240
0dpiの場合 使用者の設定した走査方向の解像度が600、120
0、2400dpiと中間濃度部の表現力のある設定で
あった場合は、周波数切り換え装置50によって第2の
帯電周波数(1200Hz)の帯電バイアス電圧を帯電
ローラー11に印加し像担持体10表面を帯電する(ス
テップ1、3)。
【0175】そして、画像信号に対応した画像露光12
をレーザー等の光ビームで照射することにより静電潜像
を形成し、該静電潜像を現像装置13によりトナー像と
して現像した後、そのトナー像を転写材18に転写し、
定着して出力する(ステップ4)。
【0176】第2の帯電周波数(1200Hz)の帯電
バイアス電圧による帯電を行なった場合には、像担持体
10表面は均一に−750(V)に帯電されるので(図
3の(b))、濃度ムラの無い高品位な状態で出力でき
る。
【0177】本実施例によれば、使用者の設定した走査
方向の解像度が何であっても、出力する画像が常に高品
位であると同時に、帯電バイアス電圧の周波数を必要最
小限の場合(中間濃度部の再現力を必要とする高解像度
のデジタル画像の設定時)のみでしか大きくしないので
像担持体へのダメージも最小限に抑えることができる。
つまり、簡単で安価な構成で高品位な画像を得ること
と、像担持体の長寿命化が可能になった。
【0178】本実施例においては、設定した走査方向の
解像度が200、400dpiの設定の場合の帯電バイ
アス電圧の周波数を800Hz、設定した走査方向の解
像度が600、1200、2400dpiの設定の場合
の帯電バイアス電圧の周波数を1200Hzとしたが、
この周波数は画像形成装置の像担持体の移動速度、一次
帯電部位(接触帯電部位)における像担持体の曲率、帯
電ローラー11の直径等で代表される一次帯電部位の境
界条件に応じて適切な周波数を選択することが望まし
い。
【0179】〈第5の実施例〉(図10・図19) 本実施例における画像形成装置は、その構成は前述した
第3の実施例の画像形成装置(図10)とほぼ同様であ
るが、本実施例における画像形成装置はFAX受信回路
62、コンピュータ63、リーダスキャナ64の3種類
の入力経路からデジタル画像信号が入力するデジタル複
合機としての画像形成装置について、デジタル画像信号
が上記3種類のどの経路から入力されたかによって、ド
ライバー51を介して周波数切り換え装置50を制御し
て帯電バイアス電圧の周波数を切り換える。デジタル画
像信号の入力経路の検知、及び上記の帯電バイアス電圧
の周波数を切り換えは主制御回路60が行なう。
【0180】本実施例の画像形成装置の特徴となる動作
のフローチャートを図19に示す。
【0181】a)デジタル画像信号の入力経路がFAX
受信回路62やコンピュータ63の場合 デジタル画像信号がFAX受信回路62やコンピュータ
63からの入力であった場合には、周波数切り換え装置
50によって第1の帯電周波数(800Hz)の帯電バ
イアス電圧を帯電ローラー11に印加し像担持体10表
面を帯電する(ステップ1、2)。
【0182】そして、画像信号に対応した画像露光12
をレーザー等の光ビームで照射することにより静電潜像
を形成し、該静電潜像を現像装置13によりトナー像と
して現像した後、そのトナー像を転写材18に転写し、
定着して出力する(ステップ4)。
【0183】第1の帯電周波数(800Hz)の帯電バ
イアス電圧による帯電を行った場合には、像担持体10
表面の帯電電位には約50(V)のリップル(帯電ム
ラ)が生じる(図3の(a))。しかし、FAX受信回
路62やコンピュータ63からの入力であるデジタル画
像データには、中間濃度部をあまり含まない画像の場合
が多い。それ故、第3の実施例の場合と同じ理由によ
り、画像部に帯電電位のリップルの悪影響は現われな
い。
【0184】b)デジタル画像信号の入力経路がリーダ
スキャナ64の場合 デジタル画像信号がリーダスキャナ64からの入力であ
った場合には、周波数切り換え装置50によって第2の
帯電周波数(1200Hz)の帯電バイアス電圧を帯電
ローラー11に印加し像担持体10表面を帯電する(ス
テップ1、3)。
【0185】そして、画像信号に対応した画像露光12
をレーザー等の光ビームで照射することにより静電潜像
を形成し、該静電潜像を現像装置13によりトナー像と
して現像した後、そのトナー像を転写材18に転写し、
定着して出力する(ステップ4)。
【0186】第2の帯電周波数(1200Hz)の帯電
バイアス電圧による帯電を行なった場合には、像担持体
10表面は均一に−750(V)に帯電されるので(図
3の(b))、中間濃度部を多く含むリーダスキャナか
らのデジタル画像であっても、濃度ムラの無い高品位な
状態で出力できる。
【0187】本実施例によれば、デジタル画像信号が、
FAX受信回路62やコンピュータ63からの入力であ
った場合でも、リーダスキャナ64からの入力であった
場合でも、出力する画像が常に高品位であると同時に、
帯電バイアス電圧の周波数を必要最小限の場合(中間濃
度部の再現を必要とする多値のデジタル画像)のみでし
か大きくしないので像担持体へのダメージも最小限に抑
えることができる。つまり、簡単で安価な構成で高品位
な画像を得ることと、像担持体の長寿命化が可能になっ
た。
【0188】本実施例においては、デジタル画像信号が
FAX受信回路62やコンピュータ63からの入力であ
った帯電バイアス電圧の周波数を800Hz、リーダス
キャナ64からの入力であった場合の帯電バイアス電圧
の周波数を1200Hzとしたが、この周波数は画像形
成装置の像担持体の移動速度、一次帯電部位(接触帯電
部位)における像担持体の曲率、帯電ローラー11の直
径等で代表される一次帯電部位の境界条件に応じて適切
な周波数を選択することが望ましい。
【0189】また本実施例においては、複数種類のデジ
タル画像信号入力経路として、FAX受信回路62、コ
ンピュータ63、リーダスキャナ64の3種類の入力経
路を持つ、デジタル複合機としての画像形成装置に実施
した場合の例を挙げたが、デジタルカメラ、オシロスコ
ープやその他測定器からの出力データなどもデジタル画
像信号入力経路としてもよい。
【0190】この時は、前述の理由より、デジタルカメ
ラからの信号の入力時には帯電バイアス電圧の周波数を
1200Hzに、オシロスコープやその他測定器からの
出力データ入力時には帯電バイアス電圧の周波数を80
0Hzにする。
【0191】また、さらに多くの入力経路をもってもよ
い。
【0192】〈その他〉 1)本発明において接触帯電装置35における接触帯電
部材11はローラー型に限らず、ブレード型、ファーブ
ラシ型、磁気ブラシ型など適宜の構成形態のものを用い
ることができる。
【0193】2)帯電バイアス電圧のAC成分の周波数
及び定電流制御の設定電流値、現像バイアス電圧のAC
成分の周波数の切り換えは3種以上とすることもでき
る。
【0194】3)AC成分の波形としては、正弦波、矩
形波、三角波等適宜使用可能である。また直流電源を周
期的にオン/オフすることによって形成された矩形波で
あってもよい。このようにAC成分は周期的にその電圧
値が変化するようなバイアスが使用できる。
【0195】4)被帯電体としての像担持体の帯電は、
放電現象が支配的な接触帯電系であっても、電荷注入が
支配的な接触注入帯電系であってもよい。
【0196】5)静電潜像のトナー現像方式・手段は任
意である。正規現像方式でも、反転現像方式でもよい。
【0197】6)転写手段6は、コロナ放電転写に限ら
ず、ローラー転写やベルト転写など任意である。
【0198】7)転写ドラムや転写ベルト等の中間転写
体などを用いて、単色画像ばかりでなく、多重転写等に
より多色やフルカラー画像を形成する画像形成装置であ
ってもよい。
【0199】8)転写方式の画像形成装置に限られず、
直接方式の画像形成装置であってもよいし、画像表示装
置(デスプレイ装置)としての画像形成装置であっても
よい。
【0200】9)画像形成装置の作像プロセスは実施形
態例のものに限られず任意である。また必要に応じて他
の補助プロセス機器を加えてもよい。
【0201】10)本発明に従う接触帯電手段ないしは
接触帯電制御方式は画像形成装置の像担持体以外の被帯
電体の接触帯電処理にも効果的である。
【0202】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ACバイアス印加方式の接触帯電装置を像担持体の帯電
手段として用いた画像形成装置について、帯電バイアス
電圧のAC成分の周波数に対応して生じる帯電ムラが画
像に悪影響を及ぼすことがなく、且つ、帯電バイアス電
圧のAC成分の振幅が小さくなることによる帯電不良を
防止できる。
【0203】また、形成される画像に応じて適切な帯電
バイアス電圧の選択ができる画像形成装置を提供するこ
とができる。
【0204】また、形成される画像の中に占める中間濃
度部の広さあるいは比率を簡単でかつ安価な構成で判断
できる画像形成装置を提供することができる。
【0205】さらに、デジタル複写機、プリンター等の
ように、多値の画像信号に対応して画像形成を行う場合
でも、形成される画像に応じて適切な帯電バイアス電圧
の選択ができる画像形成装置を提供することができる。
【0206】またさらに、帯電バイアス電圧のAC成分
の周波数に対応して生じる帯電ムラが画像に悪影響を及
ぼすことなく、同時に、帯電バイアス電源の大型化、コ
ストアップを強いることなく像担持体の長寿命化が可能
になる、デジタル複写機、レーザービームプリンタ等の
画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の画像形成装置の概略構成模型と
関係制御系統のブロック図
【図2】第1の帯電周波数(800Hz)と第2の帯電
周波数(1200Hz)を用いて、帯電バイアスのAC
成分の振幅(Vpp)を変化させて、像担持体を帯電し
たときに像担持体10に流れる電流量の変化図
【図3】(a)は第1の帯電周波数の帯電バイアス電圧
が印加された場合の像担持体表面の帯電電位の分布図、
(b)は第2の帯電周波数の帯電バイアス電圧が印加さ
れた場合の像担持体表面の帯電電位の分布図
【図4】(a)は第1の光量の原稿照射光で画像露光し
た場合の、原稿画像の画像濃度とその画像露光した後の
像担持体表面の電位の関係図、(b)は第2の光量の原
稿照射光で画像露光を照射した場合の、原稿画像の画像
濃度とその画像露光した後の像担持体表面の電位の関係
【図5】像担持体表面上の静電潜像の電位と、その電位
の静電潜像を現像し、転写材に転写し、定着した後の出
力画像の濃度の関係図であり、(a)は第1の現像バイ
アス電圧による電位と濃度の関係図、(b)は第2の現
像バイアス電圧による電位と濃度の関係図
【図6】(a)は文字モード時の濃度出力特性図、
(b)は写真モード時の濃度出力特性図
【図7】第1の実施例の画像形成装置の特徴となる動作
のフローチャート
【図8】第2の実施例の画像形成装置の概略構成模型と
関係制御系統のブロック図
【図9】第2の実施例の画像形成装置の特徴となる動作
のフローチャート
【図10】第3の実施例の画像形成装置の概略構成模型
と関係制御系統のブロック図
【図11】第3の実施例の画像形成装置の特徴となる動
作のフローチャート
【図12】像担持体表面の電位と出力画像濃度の関係
(現像特性)を示す図
【図13】(a)は低周波数帯電バイアスを用いた場合
による白地部露光後の像担持体表面の帯電電位の分布
図、(b)はその時の静電潜像を現像した場合の画像濃
度を示す図
【図14】(a)は低周波数帯電バイアスを用いた場合
によるべた黒画像部露光後の像担持体表面の帯電電位の
分布図、(b)はその時の静電潜像を現像した場合の画
像濃度を示す図
【図15】(a)は低周波数帯電バイアスを用いた場合
による中間濃度部露光後の像担持体表面の帯電電位の分
布図、(b)はその時の静電潜像を現像した場合の画像
濃度を示す図
【図16】第4の実施例の画像形成装置の概略構成模型
と関係制御系統のブロック図
【図17】画像露光の走査方向の解像度の違いによる、
像担持体表面の電位と出力画像濃度の関係図であり、
(a)は200dpiの画素での画像露光の時の場合の
図、(b)は1200dpiの画素での画像露光の時の
場合の図
【図18】第4の実施例の画像形成装置の特徴となる動
作のフローチャート
【図19】第5の実施例の画像形成装置の特徴となる動
作のフローチャート
【図20】接触帯電方式の画像形成装置の一例の概略構
成図
【図21】帯電ムラの一例を示す帯電電位分布図
【符号の説明】
10 像担持体(回転ドラム型電子写真感光体) 11 帯電ローラー(接触帯電部材) 12 画像露光光 13 現像装置 14 転写帯電装置 17 クリーニング装置 18 転写材 40 帯電バイアス電源 44 現像バイアス電源 50 周波数切り換え装置 51 ドライバー 54 現像バイアス切り換え装置 55 ドライバー 56 濃度出力特性選択スイッチ 60 主制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 武男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 國司 毅 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に、該像担持体を帯電する帯電
    手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行する
    画像形成装置であり、 前記帯電手段は像担持体の表面に帯電バイアス電圧を印
    加した帯電部材を接触させて像担持体を帯電する接触帯
    電手段であり、 前記帯電部材にAC成分とDC成分からなる帯電バイア
    ス電圧を印加する帯電バイアス電圧印加手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を少なくとも
    2種類以上切り換えられる周波数切り換え手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分により像担持体に流れ
    る電流は所定の値になるようにAC成分の振幅を制御す
    る制御手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分による電流値を少なく
    とも2種類以上切り換えられる電流値切り換え手段と、 を具備し、前記周波数切り換え手段で帯電バイアス電圧
    のAC成分の周波数を切り換えるのに応じて、前記電流
    値切り換え手段で帯電バイアス電圧のAC成分の電流値
    を切り換えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体に、該像担持体を帯電する帯電
    手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像
    情報書き込み手段と、該静電潜像をトナー像に現像する
    現像手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行
    する画像形成装置であり、 前記帯電手段は像担持体の表面に帯電バイアス電圧を印
    加した帯電部材を接触させて像担持体を帯電する接触帯
    電手段であり、 前記帯電部材にAC成分とDC成分からなる帯電バイア
    ス電圧を印加する帯電バイアス電圧印加手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を少なくとも
    2種類以上切り換えられる周波数切り換え手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分により像担持体に流れ
    る電流は所定の値になるようにAC成分の振幅を制御す
    る制御手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分による電流値を少なく
    とも2種類以上切り換えられる電流値切り換え手段と、 出力する画像の中に占める中間濃度部の広さあるいは比
    率を検知する検知手段と、 を具備し、前記検知手段による検知結果に応じて、前記
    周波数切り換え手段で帯電バイアス電圧のAC成分の周
    波数を切り換えるのに応じて、前記電流切り換え手段で
    帯電バイアス電圧のAC成分の電流値を切り換えること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段で検知した中間濃度部の広
    さあるいは比率が所定より大きい場合には、前記周波数
    切り換え手段で帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を
    大きい方向に切り換え、前記電流切り換え手段で帯電バ
    イアス電圧のAC成分の電流値を大きい方向に切り換え
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 中間濃度部の広さあるいは比率を検知す
    る前記検知手段は、画像形成装置の濃度に関する入出力
    特性を選択する選択手段と、該選択手段で選択された特
    性を検知する特性検知手段を備えていることとする請求
    項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 中間濃度部の広さあるいは比率を検知す
    る前記検知手段は、入力された画像信号の中で、所定の
    濃度域の濃度に対応した信号値を有する画像信号の数を
    カウントする手段であることとする請求項2ないし4の
    何れか1つに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体の帯電面に静電潜像を形成
    する画像情報書き込み手段が、像担持体の帯電面に原稿
    画像あるいは入力した画像信号に対応した画像露光を行
    なう画像露光手段であるであることを特徴とする請求項
    2ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体に、該像担持体を帯電する帯電
    手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像
    情報書き込み手段と、該静電潜像をトナー像に現像する
    現像手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行
    する画像形成装置であり、 前記帯電手段は像担持体の表面に帯電バイアス電圧を印
    加した帯電部材を接触させて像担持体を帯電する接触帯
    電手段であり、 前記画像情報書き込み手段は、複数種類のデジタル画像
    信号入力経路と、該複数種類の入力経路の中から1種類
    の経路を選択し、該選択した入力経路から入力したデジ
    タル画像信号に対応して発光される光ビームにより像担
    持体の帯電面に画像露光を行なう画像露光手段であり、 前記帯電部材にAC成分とDC成分からなる帯電バイア
    ス電圧を印加する帯電バイアス電圧印加手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を少なくとも
    2種類以上切り換えられる周波数切り換え手段と、 を具備し、前記選択したデジタル画像信号が2値である
    場合と多値である場合とにより、前記周波数切り換え手
    段で帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を切り換える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記選択したデジタル画像信号が2値で
    ある場合と多値である場合とでは、2値である場合の方
    が多値である場合よりも前記周波数切り換え手段で帯電
    バイアス電圧のAC成分の周波数を小さい方向に切り換
    えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像担持体に、該像担持体を帯電する帯電
    手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画像
    情報書き込み手段と、該静電潜像をトナー像に現像する
    現像手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行
    する画像形成装置であり、 前記帯電手段は像担持体の表面に帯電バイアス電圧を印
    加した帯電部材を接触させて像担持体を帯電する接触帯
    電手段であり、 前記画像情報書き込み手段は、複数種類のデジタル画像
    信号入力経路と、該複数種類の入力経路の中から1種類
    の経路を選択し、該選択した入力経路から入力したデジ
    タル画像信号には1画素のサイズの違う画像信号が2種
    類以上あり、該画像信号に対応して発光される光ビーム
    により像担持体の帯電面に画像露光を行なう画像露光手
    段であり、 前記帯電部材にAC成分とDC成分からなる帯電バイア
    ス電圧を印加する帯電バイアス電圧印加手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を少なくとも
    2種類以上切り換えられる周波数切り換え手段と、 を具備し、前記選択したデジタル画像信号の1画素のサ
    イズにより、前記周波数切り換え手段で帯電バイアス電
    圧のAC成分の周波数を切り換えることを特徴とする画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記選択したデジタル画像信号の1画
    素のサイズがより大きい場合に、前記周波数切り換え手
    段で帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を小さく切り
    換えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 像担持体に、該像担持体を帯電する帯
    電手段と、該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する画
    像情報書き込み手段と、該静電潜像をトナー像に現像す
    る現像手段を含む作像プロセスを適用して画像形成を実
    行する画像形成装置であり、 前記帯電手段は像担持体の表面に帯電バイアス電圧を印
    加した帯電部材を接触させて像担持体を帯電する接触帯
    電手段であり、 前記画像情報書き込み手段は、複数種類のデジタル画像
    信号入力経路と、該複数種類の入力経路の中から1種類
    の経路を選択し、該選択した入力経路から入力したデジ
    タル画像信号に対応して発光される光ビームにより像担
    持体の帯電面に画像露光を行なう画像露光手段であり、 前記帯電部材にAC成分とDC成分からなる帯電バイア
    ス電圧を印加する帯電バイアス電圧印加手段と、 前記帯電バイアス電圧のAC成分の周波数を少なくとも
    2種類以上切り換えられる周波数切り換え手段と、 を具備し、前記選択したデジタル画像信号入力経路によ
    り、前記周波数切り換え手段で帯電バイアス電圧のAC
    成分の周波数を切り換えることを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304730A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2010122635A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Canon Inc 画像形成装置
JP2014164181A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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