JP2000181156A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000181156A
JP2000181156A JP10361458A JP36145898A JP2000181156A JP 2000181156 A JP2000181156 A JP 2000181156A JP 10361458 A JP10361458 A JP 10361458A JP 36145898 A JP36145898 A JP 36145898A JP 2000181156 A JP2000181156 A JP 2000181156A
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image
image forming
forming apparatus
separation
voltage
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Takao Honda
孝男 本田
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Canon Inc
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6532Removing a copy sheet form a xerographic drum, band or plate
    • G03G15/6535Removing a copy sheet form a xerographic drum, band or plate using electrostatic means, e.g. a separating corona

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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光ドラムと分離除電帯電器との間のリーク
を防止して、感光ドラムからの転写材の分離性能を向上
させる。 【解決手段】 トナー像転写後の転写材を、分離除電帯
電器にバイアスを印加することで感光ドラム表面から分
離する。このとき高圧電源が分離除電帯電器に印加する
バイアスを制御手段によって制御する。すなわち、基本
動作領域内(例えば、画像形成動作前の準備回転期間内
や、画像形成動作後の後処理回転期間内)において感光
ドラム1と分離除電帯電器9との間に転写材Pが介在し
ない状態におけるバイアスを、介在する状態におけるバ
イアスよりも、図21の分離帯電のSdb、Sdi、S
dt2のように低く制御する。これにより、リークを防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信用ネットワークによる
デジタルデータ情報伝達及びその情報のハード出力機と
しての画像形成装置が盛んに提案されている。この種の
画像形成装置としては、デジタルプリンタ又はデジタル
複写機がある。
【0003】図19に、デジタルプリンタの概略構成を
示す。感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電基体上
に光導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向に回転
自在に軸支されている。そして、感光ドラム1の周囲に
は、その回転方向に沿ってほぼ順に、感光ドラム1の表
面を均一に帯電するスコロトコン帯電器(一次帯電器)
2、原稿を読み取り、画像の濃度に比例した画像信号に
基づいて感光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露
光装置3、静電潜像にトナーを付着させてトナー像とし
て現像する現像装置7、感光ドラム1上に形成されたト
ナー像を転写材である転写紙P上に転写するコロナ転写
帯電器(転写帯電器)8、トナー像が転写された転写紙
Pを感光ドラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯
電器)9、トナー像を転写した後に、感光ドラム1上の
残留トナーを除去するクリーニング装置13、感光ドラ
ム1の残留電荷を除去する前露光ランプ30などが配置
されている。また、トナー像が転写された転写紙Pは、
感光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排出
される。
【0004】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子(1ラインCCD)19
上に結像させることによって画像情報に応じた電気信号
に変換する。ここで照明ランプ16によって光照射され
た原稿15からの反射光は、ミラー17a、17b、1
7cに導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19
上に結像される。この光電変換素子19によって出力さ
れた電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変
換されて8bitのデジタル画像データとされ、その
後、黒色信号生成回路22にて輝度情報を濃度情報にす
るためにlog変換され、2値化回路23で画像濃度デ
ータとされる。
【0005】上記のように生成した8bitのデジタル
画像データ信号をレーザ駆動回路24に入力し、レーザ
駆動回路24は、周知のPWM回路であって入力された
画像濃度信号の大きさに応じて、半導体レーザ20をo
n/offする発光時間を変調する。
【0006】例えば図4に示すように各画素ごとの画像
データがレーザの走査方向に(a)のように入力された
ときは、レーザのon/offする駆動信号は(b)の
ようになっている。すなわち画像データが00hexの
ときのレーザ駆動信号のonデューティーを1画素スキ
ャン時間の5%とし、FFhexのときのレーザ駆動信
号のonデューティーを1画素スキャン時間の85%と
する、等である。このようにして、1画素内で面積階調
をさせることで濃淡を実現している。
【0007】さらに図6にレーザの一般的なI−L特性
(駆動電流−光量特性)を示すが、上記レーザのon/
off時に用いている駆動電流はそれぞれIon/Io
ffであるので、図4の画像信号に対するレーザ駆動電
流は(c)のようになり、これがPWM回路がレーザを
駆動する電流となっている。
【0008】またこのレーザ駆動方式は大別すると上述
したPWM回路と2値でのレーザ駆動回路がある。PW
M回路では上述したように入力した画像濃度信号の大き
さに応じて、半導体レーザの発光を行う時間に相当する
パルス幅信号に変調するものであり、一方、2値化回路
では画素サイズに応じた特定のon発光信号とoff信
号の2段階信号に変換され、レーザ駆動回路24に入力
し、レーザ(半導体レーザ素子)20をon/offす
る。2値化の方法としては、代表的なものに、画像デー
タに基づき誤差拡散法やディザ法等の手法で2値化信号
を生成する方法があり、基本的にレーザ光を発生する時
間は濃度に関係なく一定である。異なるのは濃度の低い
画素に対しては低い確率でレーザを発光させ、濃度の高
い画素ほど高い確率でレーザを発光する。
【0009】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ
28、ミラー17fを介して感光ドラム1にラスタ走査
書き込みし、画像情報としてデジタル静電潜像を形成す
る。
【0010】従来、電子写真法としては、米国特許第
2,297,961号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ているように、多数の方法が知られている。一般には、
光電物質を利用した記録体である感光ドラム上に種々の
手段により電気的潜像を形成し、次いで潜像をトナー
(現像剤)を用いて現像し、得られたトナー像を必要に
応じて紙等の転写材上に転写し、このトナー像を加熱又
は溶剤蒸気等により転写材に定着して、複写画像を得る
ものである。
【0011】また、電気的潜像を現像剤を用いて可視化
する現像方法にも種々のものが知られている。例えば、
米国特許第2,874,063号明細書に記載されてい
る磁気ブラシ現像方法、同221,776号明細書に記
載されているパウダークラウド方法、さらにはファーブ
ラシ現像法、液体現像法など多数の方法がある。これら
の現像方法において、とくにトナー及びキャリアを主体
とする二成分現像剤を用いる磁気ブラシ現像法が広く実
用化されているが、この方法は、比較的安定に良好な画
像が得られる反面、キャリアの劣化、トナーとキャリア
の混合比の変動という二成分現像剤にまつわる欠点を有
する。
【0012】このような欠点を回避するために、トナー
のみからなる一成分現像剤を用いる現像方法が各種提案
されている。この現像方法によれば、キャリアに対する
トナーの混合比を制御する必要がなくなるため、装置が
簡略化されるという利点がある。
【0013】上記の一成分現像法では、キャリアを用い
ないためにトナーに帯電電荷を与えることが難しい。こ
のためトナーの帯電方法が各種検討されている。
【0014】例えば特開昭50−4539号公報には、
トナー担持体との摩擦帯電により帯電電荷を付与する方
法が、また、特開昭54−2100号公報には、摩擦部
材を設けて、これとの摩擦帯電により帯電電荷を付与す
る方法が述べられている。さらに、その摩擦部材に電圧
を印加する方法、コロナ帯電などの帯電付与部材により
トナーを帯電させる方法などが工夫されている。
【0015】また、現像後のドラム上のトナー像を現像
剤電荷量制御帯電器(以下「ポスト帯電器」という。)
によりトナー電荷量を転写効率が高くなるように電荷量
調整する方法もある。
【0016】転写帯電器としては低電位の金属シールド
ケース内に伸張した導電性ワイヤにトナーと逆極性の高
圧の直流電圧を印加し、ドラムに対する転写材の背面に
単極性イオンを供給して転写電界を形成しトナーを転写
材表面に静電吸着させる。ここで一成分磁性トナーは、
単極性に帯電しにくいため、転写の効率を向上させるた
めに前述したポスト帯電によってトナー極性の単極化と
帯電量の増強を行い、かつ転写電界を強めるために転写
印加電圧及び電流を増加させる等を行っている。
【0017】分離帯電器は、転写帯電器と同様に低電位
の金属シールドケース内に伸張した導電性ワイヤに転写
と逆極性の高圧の交流に直流重畳電圧を印加し、ドラム
に対する転写材の背面に偏奇した2極性イオンを供給し
て転写電界をほぼ中和し低減させ、ドラム表面に静電吸
着されている転写材から静電吸着電荷を除去することに
よって、ドラム曲率面から転写材の自重と剛性とによっ
て分離する方式となっている。また、転写でも説明した
ように、転写効率の低いトナーで転写効率を確保するた
めに転写電流を増加させるが、これは分離性能には不利
で除電電流の絶対量の確保と2極性のバランスが難しく
なってくる。
【0018】特に転写材の分離に関しては、画像形成装
置の動作速度が早いほど除電電流が不足し、分離が不安
定となる。
【0019】分離性能の安定化で分離帯電器に印加する
分離電流を画像総量により適宜調整することが提案され
ている。極端な例であるが、ベタ白画像(画像量が0)
のときは、感光ドラムと転写材間に介在するトナー粒子
がないため、転写材の感光ドラムに対する静電吸着力は
非常に大きくなり、分離不良気味になるので強い除電効
果が必要となり、大きな分離電流を要する。ベタ黒画像
(画像量が最大)のときは、転写材を強く除電しすぎる
と、転写材上に一旦転写したトナーが感光ドラム上に逆
転写すること(いわゆる再転写現象)が起こるので、分
離電流を大きすぎない値にする必要がある。したがっ
て、分離電流を画像総量により調整することは有益であ
り、従来では特開昭62−159165号公報に示され
るように、読み取る原稿の画像濃度に応じて分離電流を
制御したり、特開平10−78705号公報に示される
ように、原稿全体の画像比率を算出し、それに応じて分
離電流を制御するような方法も取られている。
【0020】また、分離の総電流量を大幅に増加させる
ためには印加電圧を増加させるなどの手段も使用される
こととなる。
【0021】また、高速のネットワークプリンタなどで
はデータが次々と入力されるため、高速のプリントアウ
トが要求されており、この転写材の分離性能に関係した
転写材搬送性能が重要となってきている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来例に
おいて、特に転写材の分離に関して、画像形成装置の動
作速度が速いほど除電電流が不足し、分離が不安定とな
る。これに対する対応として、分離の総電流量を大幅に
増加させる方法として印加電圧を増加させるなどの手段
が使用されるが、電圧が過剰となると分離帯電シールド
部分との間で電流リークが発生しやすくなる。特に装置
の使用が長期間に達した場合には、分離帯電器シールド
には転写材の紙粉や飛散したトナーが堆積して汚れ、放
電対向電極としての低電位シールド部分に放電インピー
ダンスとしてのむらが生ずることとなり、低インピーダ
ンス部分に集中的に電荷が流れ、リークが極端に頻発し
て発生するようになる。さらに高湿度環境においては、
シールドを汚す物質が吸湿して、特に長い繊維状の紙紛
の吸湿によってリークしやすくなる。
【0023】特に、画像形成中ではない非画像域でリー
クが発生しやすく、転写材が無くて転写材への電流の流
れ込みができなくなったときにリークが発生しやすい。
【0024】またこのリークによって、派生してくる障
害に、感光ドラムにリーク時の電圧アタックで穴が空い
て黒い斑点が発生したり、分離帯電器の放電ワイヤが切
れたりという障害が発生していた。
【0025】また、大電流を流すことによって感光ドラ
ム上にオゾン生成物が多量に付着することとなり、高湿
環境では画像流れの悪化にも影響を与えていた。
【0026】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、像担持体と分離帯電手段との間の電流リークを
なくして、転写材の分離性能を向上させ、また長期にわ
たって安定した分離性能を確保するようにした画像形成
装置を提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、像担持体表面を均一に帯
電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面を画像デ
ータに応じて露光し微小点パターンによる静電潜像を形
成する露光手段と、前記静電潜像にトナーを付着させて
トナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上に
形成されたトナー像を転写材に転写する転写手段とを備
えた画像形成装置において、前記像担持体表面からトナ
ー像転写後の転写材を分離する分離除電手段と、該分離
除電手段にトナー像を分離するための電圧を印加する電
源と、前記電源が前記分離除電手段に印加する印加電圧
について、基本動作領域内において前記像担持体と前記
分離除電手段との間に転写材が介在しない状態における
前記印加電圧を、介在する状態における前記印加電圧よ
りも低く制御する制御手段と、を備える、ことを特徴と
する。
【0028】請求項2に係る本発明は、請求項1の画像
形成装置において、前記像担持体が、a−Si感光体を
使用したドラム状の感光ドラムである、ことを特徴とす
る。
【0029】請求項3に係る本発明は、請求項1又は2
の画像形成装置において、多値画像データに基づいて2
値データに変換する手段を有する、ことを特徴とする。
【0030】請求項4に係る本発明は、請求項1、2、
又は3の画像形成装置において、濃度特性検出手段で検
出された、画像形成部における階調濃度再現特性に基づ
いて、黒画像データレベルと白画像データレベルの両検
出濃度の中間濃度を算出し、その算出値を目標濃度とし
て、画像データに対して補正を加える補正値作成手段を
有する、ことを特徴とする。
【0031】請求項5に係る本発明は、請求項1、2、
3、又は4の画像形成装置において、前記露光手段は、
画素ごとのデジタル露光が可能なレーザ光を走査露光し
て前記像担持体表面に静電潜像を形成する、ことを特徴
とする。
【0032】請求項6に係る本発明は、請求項1、2、
3、又は4の画像形成装置において、前記露光手段は、
主走査方向に配列された複数の発光素子を駆動し露光す
ることで、前記像坦持体表面に静電潜像を形成する、こ
とを特徴とする。
【0033】請求項7に係る本発明は、請求項1、2、
3、4、5、又は6の画像形成装置において、前記制御
手段は、前記基本動作領域内として画像形成動作前の準
備回転期間で、前記分離除電手段の印加電圧を低く制御
する、ことを特徴とする。
【0034】請求項8に係る本発明は、請求項1、2、
3、4、5、又は6の画像形成装置において、前記制御
手段は、前記基本動作領域内として画像形成動作後の後
処理回転期間で、前記分離除電手段の印加電圧を低く制
御する、ことを特徴とする。
【0035】請求項9に係る本発明は、請求項1、2、
3、4、5、又は6の画像形成装置において、前記制御
手段は、前記基本動作領域内として非画像形成期間中に
前記像担持体と前記分離除電手段との間に転写材が介在
せずかつトナー像が介在する状態で、前記分離除電手段
の印加電圧を低く制御する、ことを特徴とする。
【0036】請求項10に係る本発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、又は9の画像形成装置に
おいて、前記電源が前記分離帯電手段に印加する印加電
圧が、交流電圧に直流電圧を重畳した電圧である、こと
を特徴とする。
【0037】請求項11に係る本発明は、請求項10の
画像形成装置において、前記交流電圧は、波形が矩形形
状である、ことを特徴とする。
【0038】請求項12に係る本発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、又は11の画
像形成装置において、前記現像手段が一成分現像剤を使
用する、ことを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0040】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、
レーザビームプリンタ(以下「画像形成装置」とい
う。)であり、同図はその概略構成を示す縦断面図であ
る。
【0041】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う。)1を備えている。感光ドラム1は、円筒状の導電
基体上に光導電層(静電潜像形成用光導電体)を設けた
もので、図中の矢印R1方向に回転自在に軸支されてい
る。そして、感光ドラム1の周囲には、その回転方向に
沿って順に、感光ドラム1の表面を均一に帯電するスコ
ロトコン帯電器(一次帯電器)2、原稿を読み取り、画
像の濃度に比例した画像信号に基づいて感光ドラム1を
露光し、静電潜像を形成する露光装置(微小点露光手
段)3、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として
現像する現像装置7、現像後の感光ドラム1上のトナー
像のトナー電荷量を転写効率が高くなるように電荷量調
整するを現像剤電荷量制御帯電器(以下「ポスト帯電
器」という。)62が配置されている。また、転写紙
(転写材)Pを転写部まで搬送する搬送系が配置されて
いる。そして感光ドラム1上に形成されたトナー像を転
写紙P上に転写する転写装置としてのコロナ転写帯電器
(転写帯電器)8、トナー像が転写された転写紙Pを感
光ドラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)
9、トナー像を転写した後に、感光ドラム1上に残った
残留トナーを除去するクリーニング装置13、感光ドラ
ム1の残留電荷を除去する前露光ランプ30などが配置
されている。また、トナー像が転写された転写紙Pは、
感光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体101の外部
に排出される。
【0042】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子(1ラインCCD)19
上に結像させることによって画像情報に応じた電気信号
に変換する。ここで照明ランプ16によって光照射され
た原稿15からの反射光は、ミラー17a、17b、1
7cに導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19
上に結像される。この光電変換素子19によって出力さ
れた電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変
換され、8bitのデジタル画像データとし、その後、
黒色信号生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするた
めにlog変換して画像濃度データとされる。
【0043】上記のように生成した画像濃度データ(8
bitのデジタル画像データ信号)は2値化回路23を
介して画素サイズに応じた特定on時間のon発光時間
とoff信号の2段階信号に変換され、レーザ駆動回路
24に入力され、駆動電流にドット再現性補正を加えら
れた後に、入力された画像濃度信号の大きさに応じて誤
差拡散法により2値化された駆動信号タイミングで半導
体レーザをon/offする。
【0044】本実施の形態ではこの2値化回路23は誤
差拡散法により実現させたが、もちろん、ディザ法によ
ってもよいし、他の手法でもよい。またレーザ駆動回路
24を周知のPWM回路で駆動電流にドット再現性補正
を加えられた後に入力された画像濃度信号の大きさに応
じて半導体レーザon/off発光時間を変調する方式
でもよい。
【0045】例えば、図5に示すように2値画像データ
のレーザ点灯を概略説明すると、各画素ごとの画像デー
タがレーザの走査方向に(a)のように入力されたとき
は、レーザをon/offする駆動電流は(b)のよう
になっており、画像データによらず一定駆動電流で一定
時間点灯するが、特定の複数画素領域内での全画素数に
占める点灯画素比率が画像データに応じて変化し、複数
画素領域内での露光密度が変調される。すなわち、画像
データが00hexのときのレーザ駆動信号のon回数
を、特定の複数画素領域内での全画素数に占める点灯画
素比率の0%とし、FFhexのときのレーザ駆動信号
のon回数を、特定の複数画素領域内での全画素数に占
める点灯画素比率の100%とする、等である。ただ
し、点灯画素比率の0%でもバイアス電流として一定の
駆動電流が流れており、微発光をしている。このように
して、特定の複数画素領域内で面積階調をさせることで
濃淡を実現している。
【0046】また、図4に示すようにPWM方式とする
ことも当然可能である。各画素ごとの画像データがレー
ザの走査方向に(a)のように入力されたときは、レー
ザのon/offする駆動信号は(b)のようになって
いる。すなわち画像データが00hexのときのレーザ
駆動信号のonデューティーを1画素スキャン時間の5
%とし、FFhexのときのレーザ駆動信号のonデュ
ーティーを1画素スキャン時間の85%とする、等であ
る。このようにして、1画素内で面積階調をさせること
で濃淡を実現する。
【0047】さらに図6にレーザの一般的なI−L特性
(駆動電流−光量特性)を示すが、上記レーザのon/
off時に用いている駆動電流はそれぞれIon/Io
ffであるので、図5、図4の画像信号に対するレーザ
駆動電流はそれぞれ(b)、(c)のようになり、これ
が図3に示す2値化回路23やPWM回路(不図示)及
びレーザ駆動回路24を介してレーザ20を駆動する電
流となっている。このときIoffを0mAではなく、
Ithresholdより若干小さく設定することで、
レーザon時の光量立ち上がりが改善されることが知ら
れている。
【0048】なお、ここではレーザは、680nmの可
視光レーザを用いている。
【0049】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ
28、ミラー17fを介して感光ドラム1にラスタ走査
書き込みし、画像情報としてデジタル静電潜像を形成す
る。
【0050】本実施の形態では、感光ドラム1にアモル
ファスシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコン
ドラムは導電基盤の上には特性の安定性が高く高耐久、
高寿命といった特徴がある。高寿命、高速出力対応で表
面層SiC硬化型で、感光層には高光感度のa−Si感
光体は、電荷保持能が高くかつ表面層による照射光の散
乱等がほとんどないため、レーザ照射による微小スポッ
ト露光部分の微小静電潜像が電荷拡散することなく保持
されるため、600dpiや1200dpiなどの微小
潜像を忠実に形成し、高精細潜像を形成する。
【0051】図2(a)〜(c)は本実施の形態の画像
形成プロセスを説明する各工程を示し、各図において感
光体の表面電位と現像のバイアスの関係を各々模式的に
示している。
【0052】(a)において感光体をコロナ帯電器で+
420Vに一様帯電させる。
【0053】(b)において画像情報の露光を行い、画
像情報露光部の表面電位を+50Vに減衰させ静電潜像
を形成する。画像露光は上記のようなパルス幅変調され
た光量であるため、露光後の実際の感光ドラム電位は原
理的にはレーザoff部の電位とレーザon部の電位が
存在するだけであるが、レーザのスポット径に対して充
分に広い領域での積分電位を測定するような一般的な非
接触表面電位計では、見かけ上は中間調の電位として測
定される。すなわち、画像領域の非画像部分(画像デー
タ00hex)においても、上記のように若干の露光が
行われているため、表面電位は+400Vに減衰し、一
方の画像領域の画像部分(画像データFFhex)にお
いて表面電位は+50Vに減衰して静電潜像を形成す
る。
【0054】次いで(c)において現像装置のスリーブ
に現像バイアス電圧(例えば交流ACに直流DCを+2
80V重畳したもの等。直流DC成分を破線で示す。)
を印加して露光部を反転現像する。ここで現像器は周知
の一成分磁性トナーを用いて、感光体と非接触にて現像
を行っている。
【0055】以上の工程に引きつづき、以下の工程を図
1で説明する。まず、各構成ユニットについて説明す
る。
【0056】転写前帯電器(ポスト帯電器)62は、交
流電源と直流電源を直列接続した高圧電源30を有し、
この交流電源は、VPPが9kV、周波数が700Hzの矩
形波の出力を有する。直流電源は交流成分の偏倚量、つ
まり交流の振動中心のバイアス量(以下「差電流」とい
う。)が0〜+300μAまで可変可能な定電流源から
なる。この電源30の出力は、制御手段としての制御回
路(CPU)40により適宜調整される。
【0057】転写帯電器8は、直流電流が0〜−650
μAまで可変できる定電流源からなる高圧電源(電源)
31を有し、同様に、電源31は、制御回路40により
適宜出力調整される。また、分離帯電器9の高圧電源
(電源)32は、交流電源と直流電源とを直列接続した
もので、交流電源は、VPPが11.5kV、周波数が7
00Hzの正弦波の出力を有する。直流電源は、差電流が
0〜+500μAまで可変可能な定電流源である。同様
に、電源32は制御回路40による出力制御を受ける。
【0058】現像で反転現像されトナー像が形成され
る。なお、トナーはすべて正(プラス)に帯電している
のが理想であるが、実際には負(マイナス)に帯電した
トナーが存在する。その負に帯電したトナーは+400
Vの電位部に現像される。そして、転写前帯電器62に
よってトナーの帯電量がほぼ均一にされる。そして、転
写帯電器8によって転写紙Pの裏面に−電荷が付与さ
れ、転写紙Pの裏面電位が−450Vにされ、トナー像
が転写紙Pに転写される。そして、分離帯電器9によ
り、転写紙Pの裏面に付与された不必要な−電荷が除去
され、転写紙Pの電位が約0Vになり、転写紙Pと感光
ドラム1との吸着力が弱まり、良好に転写紙Pが感光ド
ラム1から分離され、所望の画像を転写紙P上に得るこ
とができる。
【0059】その後、分離帯電器9により転写紙Pを感
光ドラム1から静電分離し、分離した転写紙Pを定着器
12に送って定着し、最終的に定着画像が得られる。分
離帯電器9に印加する分離電流の差電流は、転写工程で
転写紙Pを感光ドラム1に保持するのに寄与した転写紙
P裏面の電荷を除去する極性、すなわち本実施の形態で
は正極性に偏倚して使用する。
【0060】分離電流制御について説明する。転写前帯
電器62の差電流条件は+100μA、分離帯電器9の
差電流条件は+250μAである。
【0061】分離差電流は小さすぎても大きすぎても、
悪くなる傾向を示す。小さすぎる場合には、転写紙Pが
感光ドラム1から分離しきれずに分離不良が発生し、逆
に大きすぎる場合には、トナーが感光ドラム1に再転写
する現象が起こるため、最適値に合わせてある。
【0062】以下に本発明の特徴であるところの非通紙
動作領域での分離リーク防止シーケンスを示す。図21
を使用して本発明の動作を順を追って説明する。
【0063】概要は、分離帯電電圧が、紙がその帯電器
の上を通過していない状態では電圧がリーク安全電圧ま
で低下することにある。
【0064】以下に動作順に図21を説明する。メイン
電源スイッチon時に、定着サーミスタ温度が100℃
以下でかつ環境が特定水分量領域として水分量W≧9g
と検知したときに、高湿環境での朝一番状態と判定し、
Hrのドラムモータ及びメイン駆動モータ(メインモー
タ)を動作させてドラム空回転を行い、また同時に前露
光点灯Hl、さらに同時に不図示のクリーナ系駆動系
(メインモータと同駆動)を動作させ、現像器のスリー
ブ回転を行う。
【0065】ここでドラム上に現像剤供給を行うドラム
付着物削り取リシーケンスを行う。
【0066】このシーケンスは、前露光位置に対応する
ドラム上位置に一次帯電Ptを行う。その帯電量として
は、前日の制御値、つまり前回の電源が通電状態にあっ
たときの最後の電位制御値を使用して出力を行う。また
前回のデータが無いときはプログラムデフォルト値での
出力を行う。出力時間は黒帯幅相当時間以上であり、黒
帯の前後にわずかに余分(約10mm余分)の帯電領域を
有している。ここで通常の黒帯幅分の時間、合計ではド
ラム上の周方向で100mm以上に相当する時間で帯電を
行う。
【0067】主走査方向長さは画像城中心振り分けでA
3幅の称呼幅以上に帯電を行う。
【0068】次にレーザ露光はポリゴンの回転数が所定
の回転数でレーザ露光Ltを開始する。レーザ点灯は前
回のパワー制御値で出力を行う。また前回のデータが無
いときはプログラムデフォルト値での出力を行う。画像
データレベルとしては画像域をFFhexべた打ちとす
る。主走査方向長さは画像域中心振り分けでA3幅の称
呼幅である。つまり主走査方向レジスト(横レジ)合わ
せの調整公差は含まない幅のレーザビーム走査を行う。
ここでは297mmの画像域FFhex出力を行ってい
る。
【0069】出力時間は黒帯幅相当時間であり、ここで
はドラム上の周方向の黒帯長さに相当する時間である。
【0070】また、FFhexを出力する前にレーザ出
力の立ち上がりを速くするためにバイアス電流を流して
微点灯させている。
【0071】次に現像では、AC電圧+DC電圧Dtを
出力するが、AC電圧は標準電圧での出力、DC電圧は
前回のDC制御値で出力する。本実施の形態では黒帯幅
はそのDC制御値280Vだが、黒帯幅の前後の一次帯
電が出力されている領域を完全にカバーするように非画
像域用のDC制御値300Vを出力して一次帯電のみの
領域での反転現像を極力抑える設定としている。図21
にはDC電圧のみを示しているが不図示のAC電圧はD
C電圧(非画像用)の領域をさらにカバーする領域でo
nしている。また、前回のデータが無いときはプログラ
ムデフォルト値でのDC制御値出力を行う。出力時間は
黒帯幅相当時間である。ここではドラム上の周方向で1
00mmに相当する時間である。また、DC値は走査パネ
ル上で入力可で黒帯濃さを可変できるように設定されて
いる。
【0072】ポスト帯電Otは黒帯トナーに電荷を与え
静電凝集を強めることによって、トナーのドラム表面へ
の付着力を高めて飛散を防止する。
【0073】分離帯電はポスト帯電と同極性だが、通常
では紙をドラムから剥離するための除電を行うために電
圧及び電流が大きいので、本発明の特徴であるところ
の、紙がドラムと分離帯電器の間に介在していない状態
での分離帯電印加電圧を低減して印加する。本実施の形
態では通常電圧を11.5kVPPとするのに対して低減
印加時は9.2kVPPとしている。この電圧は分離帯電
器の形状や画像形成装置のプリント速度等に応じて適正
な電圧に設定するものであり、本実施の形態での数値に
限られるものではない。これにより、分離帯電シールド
内でのリークが防止できるのと帯電ワイヤ切れやドラム
感光層ポチ穴による黒点画像、及びオゾン過剰による画
像流れを防止できるようになる。
【0074】トナー黒帯がドラム上に形成された後は、
前多回転が終了するまで空回転の工程となる。この工程
の初期にトナー黒帯がドラムクリーニング装置まで運ば
れクリーニングブレードのエッジに堰きとめられ、ここ
での堆積トナーでドラム表面上の積層物質を削り取る。
この削り取り効果はこすられる時間に比例するため、極
力長時間確保する。
【0075】次に電位制御工程があり、Pc、Lc、D
cで示している。帯電と露光を各レベルの条件にて繰り
返して不図示の電位検知手段により検知された高電位側
と低電位側の電位を帯電条件と露光条件を変化させなが
ら所定値に調整していく。電位制御中は現像バイアスは
現像が行われないように電圧を設定している。
【0076】定着サーミスタ温度195℃まで前多回転
があり、終了する。
【0077】図21ではスタンパイ状態の後で、2枚連
統コピーが行われると、通常前回転の予備帯電からまず
始まり、約ドラム1周分の慣らしが終了してから画像域
帯電、画像露光、画像域現像バイアス印加が行われ、通
常画像形成(2枚連続コピーの画像先端Itから画像後
端Ie)が行われる。このとき、分離帯電器上を紙が通
過していない領域で分離電圧を低電圧に制御する。前多
回転Sdb、紙間Sdiや画像域終了後の後回転Sdt
2でも同様である。また後回転でのトナー黒帯形成Lt
2、Dt2領域でも低電圧は効果がある。
【0078】以下に現像装置7やそれ以外の濃度むらが
発生したときの主走査方向むらの補正方法について詳述
する。
【0079】図7は主走査方向での濃度むらが発生する
原因を要因分析したものの概略図である。縦軸は感光ド
ラム上の表面電位を示しており、横軸は主走査方向の任
意の位置を示している。
【0080】(a)は帯電電位が目標電位400Vに正
常に電位が得られている場所と目標電位よりも小さい場
所の電位を示している。これは図8の3種類の特性カー
ブに示すように感光ドラム1の帯電能力特性が、一次帯
電器2のコロナワイヤ印加電流に対して感光ドラム1上
で得られる表面電位の特性が異なるために発生する表面
電位むらである。また、感光ドラム1の帯電能力特性が
均一でも、一次帯電器2の帯電能力が主走査方向の位置
によって不均一の場合は、表面電位むらが発生する。
【0081】図7(b)は帯電による表面電位形成は均
一に行われたものの、露光部の目標電位50Vに正常に
電位が得られている場所と目標電位よりも大きい場所の
電位を示している。これは図9の3種類の特性カーブに
示すように感光ドラム1の光感度特性の能力が異なるた
めに発生する表面電位むらである。また、感光ドラム1
の光感度特性が均一でも、光照射量が主走査方向の位置
によって不均一の場合は、表面電位むらが発生する。
【0082】図7(c)は帯電による表面電位形成と露
光による電位減衰での表面電位形成は均一に行われたも
のの、露光部の電位50Vに正常に現像が行われている
場所と目標よりも小さい場所を示している。これは図1
0の3種類の特性カーブに示すように感光ドラム1の表
面電位と現像剤を担持搬送する現像スリーブヘの印加D
C電圧の差分である現像コントラストに対する現像能力
が異なるために発生する濃度むらである。この濃度むら
はの帯電特性が主走査方向で不均一だったり、感光ドラ
ム1と現像スリーブのギャップが主走査方向の位置によ
って不均一の場合等に発生する。
【0083】また、不図示の転写や分離時の転写効率の
主走査方向での不均一による濃度むらも存在する。
【0084】ここでは、上記のすべてのむら発生要因を
出力されたプリントアウト画像から総合的に検出し、補
正をかける。
【0085】図12は、補正動作のフローの概要を示す
フローチャートである。
【0086】ステップ(S1) 本実施例の画像形成装置は入力インタフェースに画像む
らの改善モードとして「インプルービングイメージモー
ド」を有しており、まずそのモードをスタートする。
【0087】ステップ(S2) 次に軸方向むら(主走査方向むら)補正モードを選択す
る。
【0088】ステップ(S3) 軸方向むら補正モードを開始するキーを押し、スター
ト。
【0089】ステップ(S4) 画像形成装置は図13(a)に示すようなテスト画像サ
ンプルを出力する。このサンプルの形成条件としては、
完全べた黒、中間調ハーフトーン、べた白等の画像形成
するために、前述のような表面電位を形成する一次帯電
条件により得て画像露光条件を3種類(8bit信号で
図11のF0、80、00hex)で行い、前述現像条
件にて現像、転写、定着してサンプル出力し、濃度特性
検出手段(不図示)によって階調濃度再現特性を検出し
ている。
【0090】ステップ(S5) 出力されたサンプルはこのモード実行者によって原稿台
にサンプルの通紙方向先端と手前又は奥側を特定の位置
に載置し、不図示の原稿認識手段によって載置完了を検
知したかを判断する。
【0091】ステップ(S6) 載置完了を判断すると前述のように原稿をリーダによっ
て読み取る。このリーダによる読み取りは400〜60
0dpi程度の解像度で読み込むのが望ましい。
【0092】ステップ(S7) この原稿がテスト画像サンプルかどうかを濃度階調が同
等パターンかどうかで判断する。テスト画像サンプルで
はないと判断した場合には、ステップS11でエラー報
知し、本処理を終える。なお、この場合にはステップS
5処理に戻ってもよい。
【0093】ステップ(S8) テスト画像サンプルであると判断すると軸方向濃度の分
布を図13(b)に示すように算出する。PWMレベル
のF0、80、00hexでテスト画像サンプルを形成
した場合には最もむらが検出しやすい80hexのハー
フトーン部分の読み取り濃度分布を算出する(F0、8
0、00hexで各々濃度分布を算出するようにしても
よい。)。
【0094】ステップ(S9) 図13(b)でターゲット濃度を0.5とした場合に
は、ハーフトーン部分の読み取り濃度分布の0.5に対
する増減分を主走査方向の各画素に対応するように算出
する。マイナス補正を負、プラス補正を正符号で表わす
と必要な補正濃度は図13(c)のように図13(b)
を極性反転したような必要補正濃度の図となる。
【0095】ステップ(S10) 必要補正濃度の図からドット露光用レーザの各画素ごと
の補正光量(補正レベル)を図14により求める。例と
して図14で必要補正濃度が+0.8の場合は、表面電
位で−200V、感光ドラム面光量で+0.25μJ、
画像データで+80hexの補正が必要になってくるこ
とを示している。この容量で主走査方向の各画素に対応
した補正量レベルを割り付け、補正テーブルを作成す
る。ここでこのモードは終了し、画像形成装置の入力イ
ンタフェース部である操作パネルが通常のコピーやプリ
ントのモードに復帰する。
【0096】こうして、主走査方向に対する各画素位置
に相当する補正量が決定すると、それを補正値作成手段
としての主走査むら補正回路50(図1参照)内の補正
テーブルに格納することになる。
【0097】図20は、本実施の形態における主走査む
ら補正回路50の具体的な回路構成を示している。
【0098】図示の補正テーブル101、加算器10
4、セレクタ102、アドレス発生回路103によって
主走査むら補正回路50を構成している。CPU100
は本装置全体の制御を司っている制御手段であり、その
内部には複写機としての制御プログラムや、先に説明し
た図12のフローチャートに係るプログラムを記憶して
いるROM、及びワークエリアとして使用するRAMを
備えている。
【0099】図示の構成において、補正テーブル101
は、少なくとも主走査方向の画素数分の容量(1画素当
たり9bitで、その内の1bitはプラス、マイナス
の符号bit)を有している。そして、先に説明したよ
うにテスト画像サンプルを読み取って得られた画像デー
タに基づいて生成した各画素の補正データは、この補正
テーブル(RAMで構成されている)の対応するアドレ
ス位置に書き込む。そのため、CPU100は、セレク
タ102に対して、CPU100からのアドレスを補正
テーブル101に供給させる信号を出力し、補正テーブ
ル101に対してアドレスと、書き込むべきデータ、そ
して書き込み信号を出力する。こうして、主走査方向の
全画素位置に対する補正データの書き込みが終了する
と、セレクタ102に対しアドレス発生回路103から
のアドレスを選択させる信号を出力し、読み取り信号を
出力する。
【0100】アドレス発生回路103は、感光ドラム1
の近傍に設けられたビームディテクト信号をトリガに
し、所定時期になったら、黒色信号生成回路22からの
画像データの搬送クロックに同期して、補正テーブル1
01にアドレス信号を順に出力する。この結果、補正テ
ーブル101は、黒色信号生成回路22からの画像デー
タ(画素データ)に同期し、その補正信号を出力するこ
とになる。加算器104は、黒色信号生成回路22から
の画像データに補正テーブル101からのデータを加算
し、その結果を2値化回路23に出力する。補正テーブ
ルには先に説明したように正負の補正データが格納され
ているわけであるから、加算器104では、画像データ
の特性を、プリンタエンジンの特性に合わせて補正した
画像データを2値化回路23に出力することになる。
【0101】説明が前後するが、テスト画像サンプルの
形成は、CPU100が所定主走査ライン数毎に、00
hex、80hex、f0hexのデータを、黒色信号
生成回路22に代わって出力することで行なう。ただ
し、プリンタエンジンの特性を知るためのテスト画像形
成であるから、補正テーブル101からはデータが出力
されない、もしくは0のデータを常に出力するようにす
る。場合によっては、テスト画像サンプルを形成すると
き、補正テーブル101に00、80hex、f0he
xを適当なタイミングで書き込み、それを出力するよう
にしてもよい。このとき、画像読み取りを行なわないよ
うにしておけば、黒色信号生成回路22からは0のデー
タが出力されることになるので、結果的に先に示したテ
スト画像サンプルを形成することができる。この場合の
メリットは、図20の構成だけでテスト画像サンプルを
形成することができる点である。
【0102】以上説明した補正テーブル101を使用し
て、8bitの多値信号段階で画像むら等のデータ補正
を行うため、2値化する時点でむらの無いデータが形成
されており、レーザ書き込み時点では完全に濃度むらが
補正されており、常に長手方向(主走査方向)の濃度む
らの無い良質な画像が提供できることになる。特に本実
施の形態に従えば、比較的濃度の低い部分(ハイライト
部分)における濃度むらを抑えることが可能となる。
【0103】なお、PWM方式で画像を形成する装置に
適用する場合、加算器104の出力をD/A変換し、そ
れを三角波発生回路からの三角波と比較することで、図
4に示すような、濃度に依存したパルス幅を有する信号
を生成し、それをレーザ駆動回路24に供給すればよ
い。濃度0でもパルス幅信号を生成する理由は、先に説
明した通りである。なお、レーザ駆動回路24は、パル
ス幅変調信号のパルス幅に依存した時間、レーザ光を発
生するように駆動することになる。
【0104】以上説明したように、分離帯電シールド部
分との間で電流リークが発生しなくなるため、画像形成
装置の動作速度が速くても分離の総電流量を大幅に増加
させることができ、印加電圧を増加させることが可能と
なるため、分離性能が大幅に向上することとなる。
【0105】特に装置の使用が長期間に達した場合に、
分離帯電器シールドには転写紙の紙粉や飛散したトナー
が堆積して汚れ、放電対向電極としての低電位シールド
部分に放電インピーダンスとしてのむらが生じても、リ
ークが発生しなくなるため、長期間の使用においても安
定した分離性能が確保できる。
【0106】また、高湿度環境においてもリークが発生
しなくなるため、各環境の使用においても安定した分離
性能が確保できる。
【0107】さらに、画像形成中ではない非画像域でも
当然リークが発生しなくなり、準備回転状態などが使用
条件によって選択しやすくなりより装置性能が安定する
こととなる。
【0108】加えて、このリークによって、派生してく
る障害での、感光ドラムにリーク時の電圧アタックで穴
が空いて黒い斑点が発生したり、分離帯電器の放電ワイ
ヤが切れたりという障害も防止できる。
【0109】次に、大電流を流す時間が大きく減少する
ため、感光ドラム上にオゾン生成物が多量に付着するこ
となく、高湿環境では画像流れの悪化は発生しなくなっ
たことなどの以上の効果により、高速のネットワークプ
リンタなどの高速のプリントアウトが要求される画像形
成装置及びデジタル印刷機などにおいて、安定した分離
性能と転写紙搬送性能が得られ、かつ環境と長期使用に
もよらない高濃度で常に長手方向(主走査方向)の濃度
むらが無い安定した高画質が得られることとなる。
【0110】〈実施の形態2〉図15に、本発明に係る
画像形成装置の実施の形態2を示す。なお同図は、画像
形成装置の概略構成を示す縦断面図である。
【0111】感光ドラム1は、円筒状の導電基体上に光
導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向に回転自在
に軸支されている。そして、前記感光ドラム1の周囲に
は、その回転方向に沿って順に、感光ドラム1の表面を
均一に帯電する一次帯電器(第1スコロトコン帯電器)
2、原稿を読み取り、2色に分解された一方の色画像の
濃度に比例した第1画像信号に基づいて感光ドラム1を
露光し、第1静電潜像を形成する第1露光装置3、上記
第1静電潜像にトナーを付着させて第1像を形成する第
1現像装置4、上記第1像を担持した後の前記感光ドラ
ム1を帯電する再帯電器(第2スコロトロン帯電器)
5、分解された他方の色画像の濃度に比例した第2画像
信号に基づいた露光量にある一定の露光量を加えた量の
露光を行い、第2静電潜像を形成する第2露光装置6、
上記第2静電潜像にトナーを付着させて第2像を形成す
る第2現像装置7、前記感光ドラム1上に形成された色
重ね像を転写前に帯電する転写前帯電器62、転写材で
ある転写紙P上に転写するコロナ転写帯電器(転写帯電
器)8、色重ね像が転写された転写紙Pを感光ドラム1
から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)9、色重ね
像を転写した後に感光ドラム1上に残った残留トナーを
除去するクリーニング装置13、感光ドラム1の残留電
荷を除去する前露光ランプ30などが配置されている。
また、色重ね像が転写された転写紙Pは、感光ドラム1
から分離された後に定着装置12に搬送され、ここにお
いて表面のトナー像が定着され、所望のプリント画像が
形成されて画像形成装置本体の外部に排出される。
【0112】ここで、転写前帯電器62には連結ダクト
61が直結されており、さらに吹き付けファン60が連
結されている。
【0113】また、イメージスキャナ部18は、原稿ガ
ラス台14上に載置されている原稿15を照明ランプ1
6により走査して読み取り、光電変換素子19によって
画像情報を電気信号に変換するもので、照明ランプ16
によって走査した原稿15からの反射光は、ミラー17
a、17b、17cに導かれてレンズ17dにより、レ
ッド、グリーン、ブルーのフィルタを内蔵した光電変換
素子19上に結像される。この光電変換素子19によっ
てレッド、グリーン、ブルーの各成分が出力された電気
信号は、A/Dコンバータ21によりデジタル化された
後、色分解部としての信号処理部22に送られてレッ
ド、ブラックの各成分の画像濃度に比例した画像信号に
変換される。
【0114】ここで軸方向(主走査方向)むら補正テー
ブル50によって各画素ごとに画像データの補正が行わ
れる(図17の50を参照)。
【0115】レッドの画像信号(第1の画像信号)及び
ブラックの画像信号(第2の画像信号)は、信号発生部
としてのレーザドライバー24b、24aに送られ、レ
ッド、ブラックの画像信号に応じてレーザ20b、20
aの発光をon/offする。レッド信号に応じて発光
したレーザ光は第1画像情報としてポリゴンミラー2
8、ミラー17eを介して感光ドラム1に第1静電潜像
を書き込む。ブラック信号に応じた量に発光されたレー
ザ光は第2画像情報としてポリゴンミラー28、ミラー
17f、17gを介して感光ドラム1に第2静電潜像を
書き込む。
【0116】本実施の形態では、感光ドラム1にアモル
ファスシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコン
ドラムには高耐久、高寿命といった特徴がある。
【0117】図16は本実施の形態の2色画像形成モー
ド時の画像形成プロセスを説明するもので(a)〜
(f)は各工程を示し、各図において感光ドラム1の表
面電位を各々模式的に示している。
【0118】(a)において感光ドラム1をコロナ帯電
器2で例えば、+400Vに帯電させ、次に、(b)に
おいて画像情報の第1の露光を行い、露光部の表面電位
を例えば、+50Vに減衰させ第1の静電潜像を形成す
る。
【0119】次いで(c)において第1現像装置4の現
像スリーブに現像バイアス電圧(例えば+300V:破
線で示す)を印加して露光部を反転現像する。
【0120】第1の現像後、(d)において再帯電を行
うが、再帯電器5のグリッドに所望の第2現像位置電位
400Vより大きい600Vを印加し、第1現像非画像
部を例えば、600Vに帯電するよう制御する。そのと
き第1現像部は例えば500Vに帯電する。
【0121】次に(e)で第2の画像情報に応じた露光
を行う際に、第2現像単色時に比べて、全面に一定の露
光量分(例えば、第1現像非画像部を200V減衰させ
る露光量分)大きい露光を行う。このとき第1現像部で
は前記一定露光量分の露光では、第1現像非画像部での
電位減衰程は減衰せず、例えば、100Vしか減衰しな
い。これは、第1現像剤が光を透過せず散乱させるため
であり、その透過率は50%であった。第2露光一定上
乗せ露光量0.25μJの露光後の表面電位が、第2現
像位置目標電位400Vとなる第1現像非画像部再帯電
後目標電位は、既知のドラム感度800V/μJの直線
により想定し600Vであった。次にやはり既知のトナ
ー層透過率50%より第1画像現像部へのドラム到達光
量は0.125μJとなる。上述した方法と同様に第1
現像画像部再帯電後目標電位は500Vに設定すればよ
い。
【0122】本実施の形態では第2露光手段として半導
体レーザを用いているが、第2現像単色モード時と2色
モード時とで複雑な処理等を必要としない。レーザの光
量はレーザ駆動電流により決定されるため、2色モード
時には第2現像単色モード時の駆動電流に一定のオフセ
ット電流を加える。すなわち、第2画像信号がoffの
部分にも弱い露光がされ、onの部分にもそれとほぼ同
等の露光量分上乗せされた露光が行われ、第1現像画像
部の電位は400V、第1現像非画像部の電位も400
V、さらに、第2画像信号がonの場合には第1現像非
画像部が50Vに露光する。この後、現像工程にて第2
現像スリーブに300Vのバイアスを印加することで、
第2現像剤が第1現像部に混入することや第1、第2画
像非画像部に現像されることも無く、十分な第2画像濃
度を得ることができる。
【0123】以下に本発明の特徴であるところの非通紙
動作領域での分離リーク防止シーケンスを示す。図21
を使用して本発明の動作を順を追って説明する。
【0124】概要は、分離帯電電圧が、紙がその帯電器
の上を通過していない状態では電圧がリーク安全電圧ま
で低下することにある。
【0125】以下に動作順に図21を説明する。メイン
電源スイッチon時に、定着サーミスタ温度が100℃
以下でかつ環境が特定水分量領域として水分量W≧9g
と検知したときに、高湿環境での朝一番状態と判定し、
Hrのドラムモータ及びメイン駆動モータ(メインモー
タ)を動作させてドラム空回転を行い、また同時に前露
光点灯Hl、さらに同時に不図示のクリーナ系駆動系
(メインモータと同駆動)を動作させ、現像器のスリー
ブ回転を行う。
【0126】ここでドラム上に現像剤供給を行うドラム
付着物削り取リシーケンスを行う。
【0127】このシーケンスは、前露光位置に対応する
ドラム上位置に一次帯電Ptを行う。その帯電量として
は、前日の制御値、つまり前回の電源が通電状態にあっ
たときの最後の電位制御値を使用して出力を行う。また
前回のデータが無いときはプログラムデフォルト値での
出力を行う。出力時間は黒帯幅相当時間以上であり、黒
帯の前後にわずかに余分(約10mm余分)の帯電領域を
有している。ここで通常の黒帯幅分の時間、合計ではド
ラム上の周方向で100mm以上に相当する時間で帯電を
行う。
【0128】主走査方向長さは画像城中心振り分けでA
3幅の称呼幅以上に帯電を行う。
【0129】次にレーザ露光はポリゴンの回転数が所定
の回転数でレーザ露光Ltを開始する。レーザ点灯は前
回のパワー制御値で出力を行う。また前回のデータが無
いときはプログラムデフォルト値での出力を行う。画像
データレベルとしては画像域をFFhexべた打ちとす
る。主走査方向長さは画像域中心振り分けでA3幅の称
呼幅である。つまり主走査方向レジスト(横レジ)合わ
せの調整公差は含まない幅のレーザビーム走査を行う。
ここでは297mmの画像域FFhex出力を行ってい
る。
【0130】出力時間は黒帯幅相当時間であり、ここで
はドラム上の周方向の黒帯長さに相当する時間である。
【0131】また、FFhexを出力する前にレーザ出
力の立ち上がりを速くするためにバイアス電流を流して
微点灯させている。
【0132】次に現像では、AC電圧+DC電圧Dtを
出力するが、AC電圧は標準電圧での出力、DC電圧は
前回のDC制御値で出力する。本実施の形態では黒帯幅
はそのDC制御値280Vだが、黒帯幅の前後の一次帯
電が出力されている領域を完全にカバーするように非画
像域用のDC制御値300Vを出力して一次帯電のみの
領域での反転現像を極力抑える設定としている。図21
にはDC電圧のみを示しているが不図示のAC電圧はD
C電圧(非画像用)の領域をさらにカバーする領域でo
nしている。また、前回のデータが無いときはプログラ
ムデフォルト値でのDC制御値出力を行う。出力時間は
黒帯幅相当時間である。ここではドラム上の周方向で1
00mmに相当する時間である。また、DC値は走査パネ
ル上で入力可で黒帯濃さを可変できるように設定されて
いる。
【0133】ポスト帯電Otは黒帯トナーに電荷を与え
静電凝集を強めることによって、トナーのドラム表面へ
の付着力を高めて飛散を防止する。
【0134】分離帯電はポスト帯電と同極性だが、通常
では紙をドラムから剥離するための除電を行うために電
圧及び電流が大きいので、本発明の特徴であるところ
の、紙がドラムと分離帯電器の間に介在していない状態
での分離帯電印加電圧を低減して印加する。本実施の形
態では通常電圧を11.5kVPPとするのに対して低減
印加時は9.2kVPPとしている。この電圧は分離帯電
器の形状や画像形成装置のプリント速度等に応じて適正
な電圧に設定するものであり、本実施の形態での数値に
限られるものではない。これにより、分離帯電シールド
内でのリークが防止できるのと帯電ワイヤ切れやドラム
感光層ポチ穴による黒点画像、及びオゾン過剰による画
像流れを防止できるようになる。
【0135】トナー黒帯がドラム上に形成された後は、
前多回転が終了するまで空回転の工程となる。この工程
の初期にトナー黒帯がドラムクリーニング装置まで運ば
れクリーニングブレードのエッジに堰きとめられ、ここ
での堆積トナーでドラム表面上の積層物質を削り取る。
この削り取り効果はこすられる時間に比例するため、極
力長時間確保する。
【0136】次に電位制御工程があり、Pc、Lc、D
cで示している。帯電と露光を各レベルの条件にて繰り
返して不図示の電位検知手段により検知された高電位側
と低電位側の電位を帯電条件と露光条件を変化させなが
ら所定値に調整していく。電位制御中は現像バイアスは
現像が行われないように電圧を設定している。
【0137】定着サーミスタ温度195℃まで前多回転
があり、終了する。
【0138】図21ではスタンパイ状態の後で、2枚連
統コピーが行われると、通常前回転の予備帯電からまず
始まり、約ドラム1周分の慣らしが終了してから画像域
帯電、画像露光、画像域現像バイアス印加が行われ、通
常画像形成(2枚連続コピーの画像先端Itから画像後
端Ie)が行われる。このとき、分離帯電器上を紙が通
過していない領域で分離電圧を低電圧に制御する。前多
回転Sdb、紙間Sdiや画像域終了後の後回転Sdt
2でも同様である。また後回転でのトナー黒帯形成Lt
2、Dt2領域でも低電圧は効果がある。
【0139】以下に現像装置やそれ以外の濃度むらが発
生したときの主走査方向むらの補正方法について詳述す
る。
【0140】実施の形態1と同様に図12の補正テーブ
ル50の作成動作フローを使って説明する。
【0141】(1) 本実施の形態の画像形成装置は入力イ
ンタフェースに画像むらの改善モードとして「インプル
ービングイメージモード」を有しており、まずそのモー
ドをスタートする。
【0142】(2) 次に軸方向むら(主走査方向むら)補
正モードを選択する。
【0143】(3) 軸方向むら補正モードを開始するキー
を押し、スタート。
【0144】(4) 画像形成装置は図13(a)に示すよ
うなテスト画像サンプルを出力する。このサンプルの形
成条件としては、完全べた黒、中間調ハーフトーン、べ
た白等の画像形成するために、前述のような表面電位を
形成する一次帯電条件により得て画像露光条件を3種類
(図11のPWMレベルのF0、80、00hex)で
行い、前述現像条件にて現像、転写、定着してサンプル
出力している。
【0145】ここで、本実施の形態の特徴として2色
(例として赤と黒)の色ごとにテスト画像サンプル出力
を行う。この後は以下の(5) 〜(10)の作業を赤と黒の色
ごとに行う。
【0146】(5) 出力されたサンプルはこのモード実行
者によって原稿台にサンプルの通紙方向先端と手前又は
奥側を特定の位置に載置し、不図示の原稿認識手段によ
って載置完了を検知したかを判断する。
【0147】(6) 載置完了を判断すると前述のように原
稿をリーダによって読み取る。このリーダによる読み取
りは400〜600dpi程度の解像度で読み込むのが
望ましい。
【0148】(7) この原稿がテスト画像サンプルかどう
かを濃度階調が同等パターンかどうかで判断する。
【0149】(8) テスト画像サンプルであると判断する
と軸方向濃度の分布を図13(b)に示すように算出す
る。PWMレベルのF0、80、00hexでテスト画
像サンプルを形成した場合には最もむらが検出しやすい
80hexのハーフトーン部分の読み取り濃度分布を算
出する(F0、80、00hexで各々濃度分布を算出
するようにしてもよい。)。
【0150】(9) 図13(b)でターゲット濃度を0.
5とした場合には、ハーフトーン部分の読み取り濃度分
布の0.5に対する増減分を主走査方向の各画素に対応
するように算出する。マイナス補正を負、プラス補正を
正符号で表わすと必要な補正濃度は図13(c)のよう
に図13(b)を極性反転したような必要補正濃度の図
となる。
【0151】(10)必要補正濃度の図からドット露光用レ
ーザの各画素ごとの補正光量(補正レベル)を図14に
より求める。例として図14で必要補正濃度が+0.8
の場合は、表面電位で−200V、ドラム面光量で+
0.25μJ、画像データで+80hexの補正が必要
になってくることを示している。この容量で主走査方向
の各画素に対応した補正量レベルを割り付け、補正テー
ブルを作成する。ここでこのモードは終了し、画像形成
装置の入力インタフェース部である操作パネルが通常の
コピーやプリントのモードに復帰する。
【0152】以上説明したように、分離帯電シールド部
分との間で電流リークが発生しなくなるため、画像形成
装置の動作速度が速くても分離の総電流量を大幅に増加
させることができ、印加電圧を増加させることが可能と
なるため、分離性能が大幅に向上することとなる。
【0153】特に装置の使用が長期間に達した場合に、
分離帯電器シールドには転写紙の紙粉や飛散したトナー
が堆積して汚れ、放電対向電極としての低電位シールド
部分に放電インピーダンスとしてのむらが生じても、リ
ークが発生しなくなるため、長期間の使用においても安
定した分離性能が確保できる。
【0154】また、高湿度環境においてもリークが発生
しなくなるため、各環境の使用においても安定した分離
性能が確保できる。
【0155】さらに、画像形成中ではない非画像域でも
当然リークが発生しなくなり、準備回転状態などが使用
条件によって選択しやすくなりより装置性能が安定する
こととなる。
【0156】加えて、このリークによって、派生してく
る障害での、感光ドラムにリーク時の電圧アタックで穴
が空いて黒い斑点が発生したり、分離帯電器の放電ワイ
ヤが切れたりという障害も防止できる。
【0157】次に、大電流を流す時間が大きく減少する
ため、感光ドラム上にオゾン生成物が多量に付着するこ
となく、高湿環境では画像流れの悪化は発生しなくなっ
たことなどの以上の効果により、高速のネットワークプ
リンタなどの高速のプリントアウトが要求される画像形
成装置及びデジタル印刷機などにおいて、安定した分離
性能と転写紙搬送性能が得られ、かつ環境と長期使用に
もよらない高濃度で常に長手方向(主走査方向)の濃度
むらが無い安定した高画質が得られることとなる。
【0158】〈実施の形態3〉図18は、本発明に係る
画像形成装置の実施の形態3を概略構成図である。
【0159】感光ドラム11は、円筒状の導電基体上に
光導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向に回転自
在に軸支されている。そして、前記感光ドラム1の周囲
には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム1の表面
を均一に帯電するスコロトコン帯電器(一次帯電器)
2、原稿を読み取り、画像の濃度に比例した画像信号に
基づいて感光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露
光装置3、上記静電潜像にトナーを付着させてトナー像
として現像する現像装置7、トナー像を転写前に帯電す
るポスト帯電器(転写前帯電器)62、前記感光ドラム
1上に形成されたトナー像を転写材である転写紙P上に
転写するコロナ転写帯電器(転写帯電器)8、トナー像
が転写された転写紙Pを感光ドラム1から分離する静電
分離帯電器(分離帯電器)9、トナー像を転写した後
に、感光ドラム1上に残った残留トナーを除去するクリ
ーニング装置13、感光ドラム1の残留電荷を除去する
前露光ランプ30などが配置されている。また、トナー
像が転写された転写紙Pは、感光ドラム1から分離され
た後に定着装置12に搬送され、ここにおいて表面のト
ナー像が定着され、所望のプリント画像が形成されて画
像形成装置本体の外部に排出される。
【0160】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子(1ラインCCD)19
上に結像させることによって画像情報に応じた電気信号
に変換する。ここで照明ランプ16によって光照射され
た原稿15からの反射光は、ミラー17a、17b、1
7cに導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19
上に結像される。この光電変換素子19によって出力さ
れた電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変
換し、8bitのデジタル画像データとし、その後で黒
色信号生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするため
にlog変換して画像濃度データとされる。
【0161】ここで図1又は図3に示すように、本発明
の主走査むら補正回路50によって主走査方向の各画素
ごとに画像濃度データの補正を行う。主走査むら補正回
路での補正方法については後で詳述する。
【0162】上記のように生成した8bitのデジタル
画像データ信号を本発明の特徴であるLED駆動回路2
4c(図18参照)に入力し、LED駆動回路24c
は、周知のPWM回路であって入力された画像濃度信号
の大きさに応じて、発光素子20cとしてのLEDをo
n/offする発光時間を変調する。発光素子20c
は、主走査方向に複数のものが配列されている。
【0163】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したLED光を感光ドラム1に書き込み、画像情報と
してデジタル静電潜像を形成する。
【0164】本実施の形態では、感光ドラム1にアモル
ファスシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコン
ドラムは導電基盤の特性の安定性が高く高耐久、高寿命
といった特徴がある。
【0165】以下に本発明の特徴であるところの非通紙
動作領域での分離リーク防止シーケンスを示す。図21
を使用して本発明の動作を順を追って説明する。
【0166】概要は、分離帯電電圧が、紙がその帯電器
の上を通過していない状態では電圧がリーク安全電圧ま
で低下することにある。
【0167】以下に動作順に図21を説明する。メイン
電源スイッチon時に、定着サーミスタ温度が100℃
以下でかつ環境が特定水分量領域として水分量W≧9g
と検知したときに、高湿環境での朝一番状態と判定し、
Hrのドラムモータ及びメイン駆動モータ(メインモー
タ)を動作させてドラム空回転を行い、また同時に前露
光点灯Hl、さらに同時に不図示のクリーナ系駆動系
(メインモータと同駆動)を動作させ、現像器のスリー
ブ回転を行う。
【0168】ここでドラム上に現像剤供給を行うドラム
付着物削り取リシーケンスを行う。
【0169】このシーケンスは、前露光位置に対応する
ドラム上位置に一次帯電Ptを行う。その帯電量として
は、前日の制御値、つまり前回の電源が通電状態にあっ
たときの最後の電位制御値を使用して出力を行う。また
前回のデータが無いときはプログラムデフォルト値での
出力を行う。出力時間は黒帯幅相当時間以上であり、黒
帯の前後にわずかに余分(約10mm余分)の帯電領域を
有している。ここで通常の黒帯幅分の時間、合計ではド
ラム上の周方向で100mm以上に相当する時間で帯電を
行う。
【0170】主走査方向長さは画像城中心振り分けでA
3幅の称呼幅以上に帯電を行う。
【0171】次にレーザ露光はポリゴンの回転数が所定
の回転数でレーザ露光Ltを開始する。レーザ点灯は前
回のパワー制御値で出力を行う。また前回のデータが無
いときはプログラムデフォルト値での出力を行う。画像
データレベルとしては画像域をFFhexべた打ちとす
る。主走査方向長さは画像域中心振り分けでA3幅の称
呼幅である。つまり主走査方向レジスト(横レジ)合わ
せの調整公差は含まない幅のレーザビーム走査を行う。
ここでは297mmの画像域FFhex出力を行ってい
る。
【0172】出力時間は黒帯幅相当時間であり、ここで
はドラム上の周方向の黒帯長さに相当する時間である。
【0173】また、FFhexを出力する前にレーザ出
力の立ち上がりを速くするためにバイアス電流を流して
微点灯させている。
【0174】次に現像では、AC電圧+DC電圧Dtを
出力するが、AC電圧は標準電圧での出力、DC電圧は
前回のDC制御値で出力する。本実施の形態では黒帯幅
はそのDC制御値280Vだが、黒帯幅の前後の一次帯
電が出力されている領域を完全にカバーするように非画
像域用のDC制御値300Vを出力して一次帯電のみの
領域での反転現像を極力抑える設定としている。図21
にはDC電圧のみを示しているが不図示のAC電圧はD
C電圧(非画像用)の領域をさらにカバーする領域でo
nしている。また、前回のデータが無いときはプログラ
ムデフォルト値でのDC制御値出力を行う。出力時間は
黒帯幅相当時間である。ここではドラム上の周方向で1
00mmに相当する時間である。また、DC値は走査パネ
ル上で入力可で黒帯濃さを可変できるように設定されて
いる。
【0175】ポスト帯電Otは黒帯トナーに電荷を与え
静電凝集を強めることによって、トナーのドラム表面へ
の付着力を高めて飛散を防止する。
【0176】分離帯電はポスト帯電と同極性だが、通常
では紙をドラムから剥離するための除電を行うために電
圧及び電流が大きいので、本発明の特徴であるところ
の、紙がドラムと分離帯電器の間に介在していない状態
での分離帯電印加電圧を低減して印加する。本実施の形
態では通常電圧を11.5kVPPとするのに対して低減
印加時は9.2kVPPとしている。この電圧は分離帯電
器の形状や画像形成装置のプリント速度等に応じて適正
な電圧に設定するものであり、本実施の形態での数値に
限られるものではない。これにより、分離帯電シールド
内でのリークが防止できるのと帯電ワイヤ切れやドラム
感光層ポチ穴による黒点画像、及びオゾン過剰による画
像流れを防止できるようになる。
【0177】トナー黒帯がドラム上に形成された後は、
前多回転が終了するまで空回転の工程となる。この工程
の初期にトナー黒帯がドラムクリーニング装置まで運ば
れクリーニングブレードのエッジに堰きとめられ、ここ
での堆積トナーでドラム表面上の積層物質を削り取る。
この削り取り効果はこすられる時間に比例するため、極
力長時間確保する。
【0178】次に電位制御工程があり、Pc、Lc、D
cで示している。帯電と露光を各レベルの条件にて繰り
返して不図示の電位検知手段により検知された高電位側
と低電位側の電位を帯電条件と露光条件を変化させなが
ら所定値に調整していく。電位制御中は現像バイアスは
現像が行われないように電圧を設定している。
【0179】定着サーミスタ温度195℃まで前多回転
があり、終了する。
【0180】図21ではスタンパイ状態の後で、2枚連
統コピーが行われると、通常前回転の予備帯電からまず
始まり、約ドラム1周分の慣らしが終了してから画像域
帯電、画像露光、画像域現像バイアス印加が行われ、通
常画像形成(2枚連続コピーの画像先端Itから画像後
端Ie)が行われる。このとき、分離帯電器上を紙が通
過していない領域で分離電圧を低電圧に制御する。前多
回転Sdb、紙間Sdiや画像域終了後の後回転Sdt
2でも同様である。また後回転でのトナー黒帯形成Lt
2、Dt2領域でも低電圧は効果がある。
【0181】以下に現像装置やそれ以外の濃度むらが発
生したときの主走査方向むらの補正方法について詳述す
る。
【0182】実施の形態1と同様に図12の補正テーブ
ル50の作成動作フローを使って説明する。
【0183】(1) 本実施の形態の画像形成装置は入力イ
ンタフェースに画像むらの改善モードとして「インプル
ービングイメージモード」を有しており、まずそのモー
ドをスタートする。
【0184】(2) 次に軸方向むら(主走査方向むら)補
正モードを選択する。
【0185】(3) 軸方向むら補正モードを開始するキー
を押し、スタート。
【0186】(4) 画像形成装置は図13(a)に示すよ
うなテスト画像サンプルを出力する。このサンプルの形
成条件としては、完全べた黒、中間調ハーフトーン、べ
た白等の画像形成するために、前述のような表面電位を
形成する一次帯電条件により得て画像露光条件を3種類
(図11のPWMレベルのF0、80、00hex)で
行い、前述現像条件にて現像、転写、定着してサンプル
出力している。
【0187】(5) 出力されたサンプルはこのモード実行
者によって原稿台にサンプルの通紙方向先端と手前又は
奥側を特定の位置に載置し、不図示の原稿認識手段によ
って載置完了を検知したかを判断する。
【0188】(6) 載置完了を判断すると前述のように原
稿をリーダによって読み取る。このリーダによる読み取
りは400〜600dpi程度の解像度で読み込むのが
望ましい。
【0189】(7) この原稿がテスト画像サンプルかどう
かを濃度階調が同等パターンかどうかで判断する。
【0190】(8) テスト画像サンプルであると判断する
と軸方向濃度の分布を図13(b)に示すように算出す
る。PWMレベルのF0、80、00hexでテスト画
像サンプルを形成した場合には最もむらが検出しやすい
80hexのハーフトーン部分の読み取り濃度分布を算
出する(F0、80、00hexで各々濃度分布を算出
するようにしてもよい。)。
【0191】(9) 図13(b)でターゲット濃度を0.
5とした場合には、ハーフトーン部分の読み取り濃度分
布の0.5に対する増減分を主走査方向の各画素に対応
するように算出する。マイナス補正を負、プラス補正を
正符号で表わすと必要な補正濃度は図13(c)のよう
に図13(b)を極性反転したような必要補正濃度の図
となる。
【0192】(10)必要補正濃度の図からドット露光用レ
ーザの各画素ごとの補正光量(補正レベル)を図14に
より求める。例として図14で必要補正濃度が+0.8
の場合は、表面電位で−200V、ドラム面光量で+
0.25μJ、画像データで+80hexの補正が必要
になってくることを示している。この容量で主走査方向
の各画素に対応した補正量レベルを割り付け、補正テー
ブルを作成する。ここでこのモードは終了し、画像形成
装置の入力インタフェース部である操作パネルが通常の
コピーやプリントのモードに復帰する。
【0193】以上説明したように、分離帯電シールド部
分との間で電流リークが発生しなくなるため、画像形成
装置の動作速度が速くても分離の総電流量を大幅に増加
させることができ、印加電圧を増加させることが可能と
なるため、分離性能が大幅に向上することとなる。
【0194】特に装置の使用が長期間に達した場合に、
分離帯電器シールドには転写紙の紙粉や飛散したトナー
が堆積して汚れ、放電対向電極としての低電位シールド
部分に放電インピーダンスとしてのむらが生じても、リ
ークが発生しなくなるため、長期間の使用においても安
定した分離性能が確保できる。
【0195】また、高湿度環境においてもリークが発生
しなくなるため、各環境の使用においても安定した分離
性能が確保できる。
【0196】さらに、画像形成中ではない非画像域でも
当然リークが発生しなくなり、準備回転状態などが使用
条件によって選択しやすくなりより装置性能が安定する
こととなる。
【0197】加えて、このリークによって、派生してく
る障害での、感光ドラムにリーク時の電圧アタックで穴
が空いて黒い斑点が発生したり、分離帯電器の放電ワイ
ヤが切れたりという障害も防止できる。
【0198】次に、大電流を流す時間が大きく減少する
ため、感光ドラム上にオゾン生成物が多量に付着するこ
となく、高湿環境では画像流れの悪化は発生しなくなっ
たことなどの以上の効果により、高速のネットワークプ
リンタなどの高速のプリントアウトが要求される画像形
成装置及びデジタル印刷機などにおいて、安定した分離
性能と転写紙搬送性能が得られ、かつ環境と長期使用に
もよらない高濃度で常に長手方向(主走査方向)の濃度
むらが無い安定した高画質が得られることとなる。
【0199】なお、上述の実施の形態1〜3では、いず
れも誤差拡散法等(又はディザ法等)による2値化処理
でもって画像を形成する例を説明したが、PWM方式に
従って画像形成する場合にも適用できるのはもちろんで
ある。また、PWM方式で画像を形成する場合、基本的
に1画素毎に濃淡の違いのある画素(実際には面積変調
によるもので異なる大きさの画素で、人間の目から見た
場合に濃淡となって知覚される。)を形成できるので、
その濃度分布は単純に実施の形態のリーダ部で読み取れ
ば個々の画素の濃度むらを補正できる。しかしながら、
1画素もずれずに読み取るためには非常に高い制度で読
み取ることが必要になり、現実問題としてプリンタエン
ジン側で形成される1画素毎の特性を読み取った画像か
ら判定することは難しい。プリンタの解像度が600d
piであれば、1/600inch未満のずれで画像を
読み取ることが必要になり、現実問題として非常に難し
いからである。したがって、先に説明したように、PW
M方式で形成する場合であっても、読み取った主走査方
向に連続する複数の画素の平均値でもって主走査方向の
濃度むらを検出し、それを補正することが望ましい。
【0200】なお、本発明は、プリンタを例にして説明
したが、複数の機器(例えばホストコンピュータ、イン
ターフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成さ
れるシステムに適用することもできる。
【0201】この場合、ホストコンピュータに相当する
部分で、上記の処理を行なうことができるので、本発明
は前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記録した記憶媒体を、システムある
いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピ
ュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読出し実行することによっても、達
成できる。
【0202】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。
【0203】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピィーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、
CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、RO
Mなどを用いることができる。
【0204】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施の形態の
機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの
指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オ
ペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は
全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0205】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、
その処理によって前述した実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることはいうまでもない。
【0206】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
像担持体と分離除電手段(分離帯電シールド部分)との
間で電流リークが発生しなくなるため、画像形成装置の
動作速度が速くても分離の総電流量を大幅に増加させる
ことができ、印加電圧を増加させることが可能となるた
め、分離性能が大幅に向上することとなる。
【0207】特に装置の使用が長期間に達した場合に、
分離帯電器シールドには転写紙の紙粉や飛散したトナー
が堆積して汚れ、放電対向電極としての低電位シールド
部分に放電インピーダンスとしてのむらが生じても、リ
ークが発生しなくなるため、長期間の使用においても安
定した分離性能が確保できる。
【0208】また、高湿度環境においてもリークが発生
しなくなるため、各環境の使用においても安定した分離
性能が確保できる。
【0209】さらに、画像形成中ではない非画像域でも
当然リークが発生しなくなり、準備回転状態などが使用
条件によって選択しやすくなりより装置性能が安定する
こととなる。
【0210】加えて、このリークによって、派生してく
る障害での、感光ドラムにリーク時の電圧アタックで穴
が空いて黒い斑点が発生したり、分離帯電器の放電ワイ
ヤが切れたりという障害も防止できる。
【0211】次に、大電流を流す時間が大きく減少する
ため、感光ドラム上にオゾン生成物が多量に付着するこ
となく、高湿環境では画像流れの悪化は発生しなくなっ
たことなどの以上の効果により、高速のネットワークプ
リンタなどの高速のプリントアウトが要求される画像形
成装置及びデジタル印刷機などにおいて、安定した分離
性能と転写紙搬送性能が得られ、かつ環境と長期使用に
もよらない高濃度で常に長手方向(主走査方向)の濃度
むらが無い安定した高画質が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図2】(a)〜(c)は感光ドラムの表面電位と現像
のバイアスとの関係を模式的に示す図。
【図3】実施の形態1における画像処理を示すブロック
図。
【図4】(a)〜(c)は画素ごとの画像データと、レ
ーザの駆動信号と、駆動電流との関係を示す図。
【図5】(a)、(b)は2値画像データのレーザ点灯
を説明する図。
【図6】レーザの一般的なI−L特性(駆動電流−光量
特性)を示す図。
【図7】(a)〜(c)は主走査方向での濃度むらが発
生する原因を要因分析した概略図。
【図8】帯電ワイヤ電流とドラム表面電位との関係を示
す図。
【図9】画像露光量とドラム表面電位との関係を示す
図。
【図10】現像コントラスト電位と現像濃度との関係を
示す図。
【図11】画像データと広域積分画像露光量との関係を
示す図。
【図12】補正動作のフローの概要を示すフローチャー
ト。
【図13】(a)〜(c)はテスト画像サンプルと、読
取り濃度と、補正必要濃度とを示す図。
【図14】補正量を説明する図。
【図15】実施の形態2の画像形成装置の概略構成を示
す縦断面図。
【図16】(a)〜(f)は実施の形態2における2色
画像形成モード時の画像形成プロセスを説明するための
模式図。
【図17】実施の形態2における画像処理を示すブロッ
ク図。
【図18】実施の形態3の画像形成装置の概略構成を示
す縦断面図。
【図19】従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面
図。
【図20】主走査むら補正回路の具体的な回路構成を示
す図。
【図21】本発明における各装置の動作シーケンスを示
す図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 一次帯電器(スコロトロン帯電器) 7 現像手段(現像装置) 8 転写手段(転写帯電器) 9 分離除電手段(分離除電帯電器) 20、20a、20b 露光手段(レーザ) 20c 露光手段(発光素子、LED) 32 電源(高圧電源) 40 制御手段(制御回路) 50 補正値作成手段(主走査むら補正回路) 62 現像剤電荷量制御帯電器(ポスト帯電器) P 転写材(転写紙)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面を均一に帯電する帯電手段
    と、帯電後の前記像担持体表面を画像データに応じて露
    光し微小点パターンによる静電潜像を形成する露光手段
    と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として
    現像する現像手段と、前記像担持体上に形成されたトナ
    ー像を転写材に転写する転写手段とを備えた画像形成装
    置において、 前記像担持体表面からトナー像転写後の転写材を分離す
    る分離除電手段と、 該分離除電手段にトナー像を分離するための電圧を印加
    する電源と、 前記電源が前記分離除電手段に印加する印加電圧につい
    て、基本動作領域内において前記像担持体と前記分離除
    電手段との間に転写材が介在しない状態における前記印
    加電圧を、介在する状態における前記印加電圧よりも低
    く制御する制御手段と、を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体が、a−Si感光体を使用
    したドラム状の感光ドラムである、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 多値画像データに基づいて2値データに
    変換する手段を有する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 濃度特性検出手段で検出された、画像形
    成部における階調濃度再現特性に基づいて、黒画像デー
    タレベルと白画像データレベルの両検出濃度の中間濃度
    を算出し、その算出値を目標濃度として、画像データに
    対して補正を加える補正値作成手段を有する、 ことを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記露光手段は、画素ごとのデジタル露
    光が可能なレーザ光を走査露光して前記像担持体表面に
    静電潜像を形成する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記露光手段は、主走査方向に配列され
    た複数の発光素子を駆動し露光することで、前記像坦持
    体表面に静電潜像を形成する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記基本動作領域内と
    して画像形成動作前の準備回転期間で、前記分離除電手
    段の印加電圧を低く制御する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6に
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記基本動作領域内と
    して画像形成動作後の後処理回転期間で、前記分離除電
    手段の印加電圧を低く制御する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6に
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記基本動作領域内と
    して非画像形成期間中に前記像担持体と前記分離除電手
    段との間に転写材が介在せずかつトナー像が介在する状
    態で、前記分離除電手段の印加電圧を低く制御する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、又は6に
    記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記電源が前記分離帯電手段に印加す
    る印加電圧が、交流電圧に直流電圧を重畳した電圧であ
    る、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、又は9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記交流電圧は、波形が矩形形状であ
    る、 ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記現像手段が一成分現像剤を使用す
    る、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、又は11に記載の画像形成装置。
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