JPH11174755A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11174755A
JPH11174755A JP9362587A JP36258797A JPH11174755A JP H11174755 A JPH11174755 A JP H11174755A JP 9362587 A JP9362587 A JP 9362587A JP 36258797 A JP36258797 A JP 36258797A JP H11174755 A JPH11174755 A JP H11174755A
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JP
Japan
Prior art keywords
image
exposure
image carrier
surface potential
exposure amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP9362587A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Suzuki
一生 鈴木
Takao Honda
孝男 本田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH11174755A publication Critical patent/JPH11174755A/ja
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間使用後においても、あるいは本体差、
像担持体の差に応じて最適に、画像メモリーのない、ま
た十分な帯電電位を得て、濃度コントラストの大きい良
好な画像形成を行う。 【解決手段】 表面電位計41を用いて算出した感光ド
ラム1の表面電位とローラ帯電器2に印加される電流ま
たは電圧との関係に基づいて、前露光ランプ30の露光
量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機ある
いはプリンタなどとされる電子写真方法または静電記録
方法を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の画像形成装置の一例を
示す概略構成図である。感光体(感光ドラム)1は、円
筒状の導電基体上に光導電層を設けたもので、図中の矢
印R1方向に回転自在に軸支されている。そして、感光
ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、感光
ドラム1の表面を均一に帯電するローラ帯電器2、原稿
を読み取り、画像信号に基づいて感光ドラム1を露光
し、静電潜像を形成する露光装置、上記静電潜像にトナ
ーを付着させてトナー像を形成する現像装置4、現像位
置近傍での感光ドラム表面電位を検知する表面電位検知
センサ(像担持体表面電位検知手段)41、感光ドラム
1上に形成された像を転写材である転写紙P上に転写す
るコロナ転写帯電器(転写帯電器)8、像が転写された
転写紙Pを感光ドラム1から分離する静電分離帯電器
(分離帯電器)9、像を転写した後に、感光ドラム1上
の残留トナーを除去するクリーニング装置13、感光ド
ラム1の残留電荷を除去する前露光(ランプ)30など
が配置されている。また、像が転写された転写紙Pは、
感光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬送さ
れ、ここにおいて、表面のトナー像が定着され、所望の
プリント画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排
出される。
【0003】イメージスキャナ部18は、原稿ガラス台
14上に載置されている原稿15を照明ランプ16によ
り変換するもので、照明ランプ16によって走査した原
稿15からの反射光は、ミラー17a、17b、17c
に導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19上に
結像される。この光電変換素子19によって電気信号
は、A/Dコンバータ21によりデジタル化された後、
画像濃度に比例した0(00hex)から255(FF
hex)諧調の画像信号に変換される。信号は、信号発
生部としてのレーザドライバ24に送られ、画像信号に
応じてレーザ20の発光を変調する。信号に応じて変調
されたレーザ光3は画像情報としてポリゴンミラー2
8、ミラー17eを介して感光ドラム1に静電潜像を書
き込む。
【0004】前露光装置30は、LED等の光源により
感光ドラム1上を照射し、画像形成前の感光体を均一に
除電することで感光体上の以前の形成画像の履歴(以下
「画像メモリー」という)をなくすための装置であり、
従来一定の電圧の入力により照射光量が決定されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では耐久すなわち長期間使用が進むにつれて画像
メモリーが悪化するといった問題が生じていた。これは
耐久が進むにつれ、前露光光源の寿命により前露光光量
が小さくなってしまうことに起因している。画像メモリ
ーは前露光量が大きいほどレベルが良く、前露光量が小
さいほどレベルが悪い。これは前露光による感光体の除
電効果の差によるものであると考えられる。そのため、
上記のような問題が生じるが、OPC等他の感光体に比
べ、画像メモリーの出やすいアモルファスシリコンドラ
ムでは特に大きな問題であった。
【0006】この問題を解決するために耐久での前露光
量減少を考慮し、あらかじめ十分大きな前露光量に設定
しておくことが考えられる。しかしながら、過剰な前露
光光量により感光ドラム内部に発生した前露光キャリア
をキャンセルするために帯電電荷が消費されてしまう。
そのため、前露光量が大きいほど帯電能は悪くなってし
まい、この方法では十分なドラム表面電位を得ることが
できないことがあった。OPC等他の感光体に比べ、帯
電能の低いアモルファスシリコンドラムでは特に困難で
あった。
【0007】また、前露光量がある固定値であると、感
光ドラムの帯電能力のばらつきや帯電器の帯電能力のば
らつきも考慮して前露光量は設定されなければならない
ため、帯電能の小さい感光ドラムでも十分な帯電電位を
得られるように前露光量は小さくしなければならない一
方、帯電能の大きい感光ドラムにその前露光量設定で
は、帯電能と画像メモリーを両立させ得る前露光量が存
在するにも関わらずそれを使用できないことになる。
【0008】従って、本発明の目的は、長期間使用によ
る画像メモリーの悪化を少なくするとともに、像担持体
や帯電器の帯電能力のばらつきに応じて最適な前露光量
を設定し、長期間の使用にわたり良好な画像を得ること
のできる画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体上に帯電と現像を行い、転写材上に転写する画
像形成装置において、前記像担持体の残留電荷を除去す
るように前記像担持体を照射する前露光手段と、前記像
担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体の表面電位
を検知する像担持体表面電位検知手段とを有し、前記像
担持体表面電位検知手段を用いて算出した前記像担持体
表面電位と前記帯電手段に印加される電流または電圧と
の関係に基づいて、前記前露光手段の露光量を制御する
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0010】前記帯電手段に印加する電流または電圧に
対する、前記像担持体表面電位検知手段を用いて算出し
た前記像担持体表面電位の変化率に基づいて前記前露光
手段の露光量を制御することが好ましい。
【0011】前記変化率はαmin≦α≦αmaxを満
たすように前記前露光手段の露光量を制御することが好
ましく、上記の式において、αmin:前記帯電手段の
最大能力で前記像担持体に必要な帯電電位を得られる変
化率、α:前記変化率、αmax:画像メモリー電位の
許容限界レベルを得られる前記変化率である。
【0012】前記変化率を複数算出し、実際に使用する
前記像担持体表面電位を含む範囲での、前記変化率に基
づいて前記前露光手段の露光量を制御することが好まし
い。
【0013】前記変化率αをα=(Vd2−Vd1)/
(Ip2−Ip1)により求めることが好ましく、上式
にて、Ip1:1次帯電ワイヤに印加する電流、Ip
2:1次帯電ワイヤに印加する電流、Vd1:1次帯電
ワイヤにIp1を印加したときの像担持体表面電位、V
d2:1次帯電ワイヤにIp2を印加したときの像担持
体表面電位である。
【0014】前記前露光量の制御方法として、前露光装
置に入力する電圧を変化させることが好ましい。別の態
様によれば、前記前露光量の制御方法として、前露光装
置に入力する電源波形のパルス幅を変化させるこが好ま
しい。像担持体としてアモルファスシリコンを用いるこ
とが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0016】実施例1 本発明の第1実施例について図1〜図10により説明す
る。図1には、本発明に係る画像形成装置の第1実施例
が示される。
【0017】同図において、感光体(感光ドラム)1
は、円筒状の導電基体上に光導電性を設けたもので、図
中の矢印R1方向に回転自在に軸支されている。そし
て、感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順
に、画像信号に基づいて感光ドラム1を露光し、静電潜
像を形成する露光装置、上記静電潜像にトナーを付着さ
せてトナー像を形成する現像装置4、現像位置近傍での
感光ドラム表面電位を検知する表面電位センサ(像担持
体表面電位検知手段)41、感光ドラム1上に形成され
た像を転写材である転写紙Pに転写するコロナ転写帯電
器(転写帯電器)8、像が転写された転写紙Pを感光ド
ラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)9、
像を転写した後に、感光ドラム1上の残留トナーを除去
するクリーニング装置13、感光ドラム1上の残留トナ
ーを除去するクリーニング装置13、感光ドラム1の残
留電荷を除去する前露光(ランプ)30などが配置され
ている。また、像が転写された転写紙Pは、感光ドラム
1から分離された後に定着装置12に搬送され、ここに
おいて表面のトナー像が定着され、所望のプリント画像
が形成されて画像形成装置本体の外部に排出される。
【0018】イメージスキャナ部18は、原稿ガラス台
14上に載置されている原稿15を照明ランプ16によ
り走査して読み取り、光電変換素子19によって画像情
報を電気信号に変換するもので、照明ランプ16によっ
て走査した原稿15からの反射光はミラー17a、17
b、17cに導かれてレンズ17dにより光電変換素子
19上に結像される。この光電変換素子19によって電
気信号は、A/Dコンバータ21によりデジタル化され
た後、画像濃度に比例した0(00hex)から255
(FFhex)の256諧調の画像信号に変換される。
信号は、信号発生部としてのレーザドライバ24に送ら
れ、画像信号に応じてレーザ20の発光を変調する。信
号に応じて変調されたレーザ光3は画像情報としてポリ
ゴンミラー28、ミラー17eを介して感光ドラム1に
静電潜像を書き込む。
【0019】本実施例では、感光ドラム1にアモルファ
スシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコンドラ
ムは高耐久、高寿命といった特徴があるからである。
【0020】しかしながら、アモルファスシリコンドラ
ムには、OPC等他の感光体に比べて感光体上の以前の
形成画像の履歴、いわゆる画像メモリーが大きく、高品
位な画像を提供する妨げとなるといった問題点があっ
た。
【0021】画像メモリーは前露光量が大きいほどレベ
ルがよく、前露光量が小さい程レベルが悪い。これは前
露光による感光体の除電効果の差によるものであると考
えられる。前露光量と画像メモリー電位の関係を示す実
験結果を図2に示す。ここで画像メモリー電位とは以下
のように決め、測定した。
【0022】まず、表面電位状態Aとして図3のAで示
すように、画像露光レベルFFhexでドラム周方向長
約10cmにわたり露光し、その後画像露光レベル80
hexでドラム1周にわたって露光し、先にFFhex
で露光した部分のドラム1周後に80hexで露光した
後のドラム表面電位を測定する。
【0023】つぎに表面電位状態Bとして図3のBで示
すように、画像露光レベル00hexでドラム周方向長
約10cmにわたり露光し、その画像露光レベル80h
exでドラム1周に渡って露光し、先にFFhexで露
光した部分のドラム1周後に80hexで露光した後の
ドラム表面電位を測定する。それぞれ検出した表面電位
Bー表面電位Aを画像メモリー電位とした。
【0024】一方、前露光により感光ドラム内部に発生
した前露光キャリアーをキャンセルするのに帯電電荷が
消費されてしまうことから、前露光量が大きいほど帯電
電位は小さく、前露光量が小さいほど帯電電位は大き
い。この関係を示す実験結果を図4に示す。
【0025】上記の観点を中心に前露光光量は決定され
ているが、前露光量は耐久が進むに連れ前露光光源の寿
命により小さくなってしまい、その結果耐久が進むに連
れ画像メモリーが悪化してしまう。この問題を解決する
ために耐久での前露光量減少を考慮し、あらかじめ十分
大きな前露光量に設定しておくことが考えられる。しか
し、前述したように前露光量が大きいほど帯電能は悪く
なってしまうため、この方法では十分なドラム表面電位
を得ることができないことがあった。
【0026】また、感光ドラムの帯電能力のばらつきや
帯電器の帯電能力のばらつきも考慮して前露光量は設定
されなければならないため、帯電能の小さい感光ドラム
でも十分な帯電電位を得られるように前露光量は小さく
しなければならない一方、帯電能の大きい感光ドラムに
その前露光量設定では、帯電能と画像メモリーを両立さ
せえる前露光量が、存在するにもかかわらずそれを使用
できないことになる。
【0027】例えば、画像メモリーと帯電能の間には以
下のような関係があることが知られている。帯電能が良
いドラムは画像メモリーが悪く、帯電能が悪いドラムは
画像メモリーが良い。帯電能の良いドラムというのは暗
減衰の小さいドラムということができる。即ち、電荷保
持性が高いということができる。そのため、前露光手段
による電荷消去においても容易に電荷を消去することが
できないので、画像メモリーが悪いということができ
る。逆に、帯電能の悪いドラムというのは暗減衰の大き
いドラムということができる。即ち、電荷保持性が低い
ということができる。そのため、前露光手段による電荷
消去においては容易に電荷を消去することができるの
で、画像メモリーが良いということができる。この関係
の一例を示す実験結果のグラフを図5に示す。
【0028】あるドラムAでは目標帯電電位400Vを
確保するために前露光量を2Lux*secと設定す
る。そのとき画像メモリー電位は目標の5V以下を満足
している。一方、ドラムBに対しても前露光量2Lux
*secと設定すると、帯電電位は500Vとなり目標
の400V以上を満足しているが、画像メモリー電位は
12Vとなり目標の5V以下を満足しない。ところがド
ラムBには帯電電位に余裕があるため前露光量をより大
きくすることができる。具体的には7Lux*secま
で大きくしても帯電電位400V以上が確保された。そ
のとき画像メモリー電位5V以下となった。即ち、ドラ
ムBに対しても帯電電位と画像メモリーの両立する前露
光量が存在することが分かる。そこでドラムのこのよう
な特性を利用してドラム差や本体差、或いは耐久変化に
応じて前露光量を最適に設定するのが本発明の目的であ
る。
【0029】そこで、本発明者らは本体内の表面電位セ
ンサー41に注目した。すなわち、図6に示すように、
ある2種類の1次電流値Ip1、Ip2に対してそれぞ
れドラム電位Vdl、Vd2を表面センサー41にて測
定したときの(Vd2ーVd1)/(Ip2ーIp1)
=αに基ずき、前露光量を本体差、ドラム差、或いは経
時変化に応じて制御するものである。ここで制御パラメ
ータとしてを選んだのは、αが1次電流の増分に対する
ドラム電位の増分であり、帯電能に依存したパラメータ
だからである。先に述べた前露光量と帯電電位と同様の
関係が、前露光量とαにもあてはまる。この関係を示す
グラフを図7に示す。
【0030】具体的な制御方法としては、図8のフロー
チャートに示すように、1次電流800μA印加時のド
ラム電位Vd1、1次電流1200μA印加時のドラム
電位Vd2としたときに、α=(Vd2−Vd1)/
(1200−800)としてαを求める(S1)。
【0031】α<0.8かどうかを判断し(S2)、α
が0.8以上1.2未満ならば前露光量入力電圧は変え
ない。αが0.8未満ならば前露光量入力電圧をさらに
0.2V小さくする(S3)。この工程をαが0.8以
上1.2未満となるまで繰り返し、0.8以上1.2未
満ならばその前露光量に決定する。
【0032】同様に、αが1.2以上ならば(S4)、
前露光量入力電圧を0.2V大きくする。前露光量変更
後のαがなお1.2以上ならば前露光量入力電圧をさら
に0.2V大きくする(S5)。この工程をαが09.
8以上1.2未満となるまで繰り返し、0.8以上1.
2未満ならばその前露光量に決定する。
【0033】なお、αが0.8以上1.2未満となるよ
うにしたのは以下の考えに基づいている。
【0034】まず、αの下限値αminを0.8とした
のは帯電能を確保するためである。すなわち、本体やド
ラム、環境、帯電装置等の条件の公差内で、帯電条件に
最も厳しい条件の組み合わせにおいても、帯電装置の能
力の最大値を使用することで、目標帯電電位を得られる
αをαminとした。αの上限値αmaxを1.2とし
たのは画像メモリー許容レベルを得られるときのαとし
ている。
【0035】本実施例において画像メモリー電位許容レ
ベルは5Vとした。これは以下のように決定した。
【0036】まず、異なる画像メモリーレベルの画像の
中から主観評価により許容レベルを決定する。つぎにそ
の許容レベルの画像において、非画像メモリー部と画像
メモリー部の濃度差ΔDを測定する。なお、ΔD=0.
05であった。
【0037】つぎに本実施例の画像形成装置の現像特性
を調べた。現像コントラスト電位に対する濃度の関係を
図9に示す。現像コントラスト電位変化分に対する濃度
変化分(以下「現像γ」という)の最大値は図9から分
かるように0.01/Vであった。したがって、画像メ
モリー電位許容レベルは0.05÷0.01=5Vと決
定した。このときのαをαmaxとした。
【0038】こうして求めたαmin≦α≦αmax
は、本体やドラム等の諸条件が変わっても同様に設定で
きる。
【0039】本実施例のように、経時的にあるいは本体
差、ドラム差ごとで、ある2種類の1次電流値Ip1、
Ip2に対してそれぞれドラム電位Vd1、Vd2を表
面電位センサ41にて測定したときのΔVd/ΔIp=
αに応じて前露光量を制御することで、耐久が進んで
も、あるいは本体差、ドラム差に応じて最適に、画像メ
モリーのない、また十分な帯電電位を得ることから濃度
コントラストの大きい、良好な画像を形成することがで
きた。
【0040】ドラム電位を検知算出し前露光量を制御す
るアルゴリズムは、上述した本実施例のような方法以外
にも種々考えられるが、いずれであっても本発明の目的
は達成できる。
【0041】また、本実施例では制御パラメータαを求
める際に、1次電流を変化させたときのドラム表面電位
の変化をモニタしていたが、1次電流の代わりに1次帯
電器に印加する電圧を変化させたり、あるいはスコロト
ロン帯電器のグリッドに印加する電圧を変化させたりし
ても本発明の目的は達成できる。
【0042】また、前露光量を制御する手段としては、
前露光入力電圧を変化させる以外にも、図10に示すよ
うに、前露光入力電源波形のパルス幅を変化させるとい
った方法でも本発明を達成できる。すなわち、前露光入
力電圧を保ったまま、前露光入力電源パルス幅を変える
ことで前露光量を変化させるものである。図10では1
00%点灯状態と50%点灯状態を示しているが、もち
ろん任意のパルス幅に制御することができ、前露光量も
任意に変化させることができる。
【0043】また、前露光量と感光体との間に設けたス
リットの開口を変化させるといった方法でも本発明の目
的は達成できる。
【0044】実施例2 つぎに本発明の第2実施例について図11および図12
により説明する。本実施例は第1実施例での前露光量制
御を2色画像形成装置に応用した。第1実施例と同一部
分は省略し、異なる部分のみ説明する。
【0045】図11に、本実施例の2色画像形成装置が
示される。同図において、感光ドラム1は、円筒状の導
電基体上に光導電性を設けたもので、図中の矢印R1方
向に回転自在に軸支されている。そして、感光ドラム1
の周囲には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム1
の表面を均一に帯電する第1スコロトロン帯電器2、原
稿を読み取り、2色に分解された一方の色画像の濃度に
比例した第1画像信号に基づいて感光ドラム1を露光
し、第1静電潜像を形成する第1露光装置、上記第1静
電潜像にトナーを付着させて第1トナー像を形成する第
1現像装置4、上記第1トナー像を担持した後の感光ド
ラム1を帯電する第2スコロトロン帯電器(以下「再帯
電器」という)5、分解された他方の色画像の濃度に比
例した第2画像信号に基づいた露光量にある一定の露光
量を加えた量の露光をし、第2静電潜像を形成する第2
露光装置、上記第2静電潜像にトナーを付着させて第2
トナー像を形成する第2現像装置7、感光ドラム1上に
形成された色重ね像を転写材である転写紙P上に転写す
るコロナ転写帯電器(転写帯電器)8、色重ね像が転写
された転写紙Pを感光ドラム1から分離する静電分離帯
電器(分離帯電器)9、色重ね像を転写した後に、感光
ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニング装置1
3、感光ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニン
グ装置13、感光ドラム1の残留電荷を除去する前露光
(ランプ)30などが配置されている。
【0046】また、像が転写された転写紙Pは、感光ド
ラム1から分離された後に定着装置12に搬送され、こ
こにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプリント
画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排出され
る。
【0047】イメージスキャナ部18は、原稿ガラス台
14上に載置されている原稿15を照明ランプ16によ
り走査して読み取り、光電変換素子19によって画像情
報を電気信号に変換するもので、照明ランプ16によっ
て走査した原稿15からの反射光はミラー17a、17
b、17cに導かれてレンズ17dによりレッド、グリ
ーン、ブルーのフィルタを内蔵した光電変換素子19上
に結像される。この光電変換素子19によってレッド、
グリーン、ブルーの各成分が出力された電気信号は、A
/Dコンバータ21によりデジタル化された後、色分解
部として信号処理部22に送られてレッド、ブラックの
各成分の画像濃度に比例した画像信号に変換される。レ
ッドの画像信号(第1の画像信号)およびブラックの画
像信号(第2の画像信号)は、信号発生部としてのレー
ザドライバ24に送られ、レッド、ブラックの画像信号
に応じてレーザ20の発光をon/offする。レッド
信号に応じて発光したレーザ光3は第1画像情報として
ポリゴンミラー28、ミラー17eを介して感光ドラム
1に第1静電潜像を書き込む。ブラック信号に応じた量
に一定量を加えて発光されたレーザ光6は第2画像情報
としてポリゴンミラー28、ミラー17f、17gを介
して感光ドラム1に第2静電潜像を書き込む。
【0048】本実施例の2色画像形成装置において、第
2現像装置7のみを用いて画像形成する場合を考える
と、1次帯電器2から第2現像装置7までの距離が遠い
ためにドラムの暗減衰により帯電電位が確保しにくい。
また、図12に示すように、暗減衰の大きいa−Siド
ラムではさらに帯電電位が確保しにくい。そのため、本
発明のように、ドラム差、本体差、耐久変化に応じて、
帯電電位を確保しつつ画像メモリーの良好な前露光量に
設定することが重要となる。
【0049】本実施例のような2色画像形成装置におい
ては、前述の制御パラメータαの下限値は第2現像位置
での帯電能確保を考慮して決定するのがよい。
【0050】また、2色画像形成装置に限らず、さらに
多色、或いはフルカラー画像形成装置においても本発明
を有効に活用することができる。
【0051】以上説明したように、特に帯電器から遠い
位置に現像器が配され、暗減衰により帯電電位が確保し
にくい構成の装置では特に有効である。
【0052】実施例3 つぎに本発明の第3実施例について図13により説明す
る。本実施例は第1実施例での前露光制御をより簡便に
行うための構成を有する。第1実施例と同様の部分は省
略し、異なる部分のみ説明する。
【0053】本実施例は、1次電流の増分に対するドラ
ム電位の増分を求めるのではなく、ある1点の1次電流
値に対するドラム表面電位を表面電位センサ41にて算
出し、その値に基づき、前露光量を本体差、ドラム差、
あるいは経時変化に応じて制御するものである。
【0054】具体的な制御方法としては、図13におい
て、1次電流1000μA印加時のドラム電位が300
V以上500V未満ならば前露光量入力電圧は変えな
い。ドラム電位が300V未満であれば(S11)、前
露光量入力電圧を0.2V小さくする(S12)。前露
光量変更後のドラム電位がなお300V未満ならば前露
光量に決定する。
【0055】同様に、ドラム電位が500V以上であれ
ば(S13)、前露光量入力電圧を0.2V大きくする
(S14)。前露光量変更後のドラム電位がなお500
V以上ならば前露光量入力電圧をさらに0.2大きくす
る。この工程をドラム電位が300以上500V未満と
なるまで繰り返し、300V以上500Vならばその前
露光量に決定する。
【0056】本実施例のように経時的に或いは本体差、
ドラム差ごとに一定の1次電流を印加したときのドラム
電位に応じて前露光量を制御することでも、本発明の目
的を達成できた。
【0057】実施例4 つぎに本発明の第4実施例について図14および図15
により説明する。本実施例は第1実施例での前露光量制
御をより高精度に行うための改善を施した構成を備え
る。なお、第1実施例と同様の部分は省略し、異なる部
分のみ説明する。
【0058】第1実施例では制御パラメータαを求める
測定点を2点としたが、より多くの点を測定し種々の近
似方法によりαを求めても本発明の目的は達成できる。
中でも、本実施例に示す方法は制御を高精度に行うこと
ができる。
【0059】図14に示すように、1次電流に対するド
ラムの帯電電位の関係は厳密には直線ではない系もあ
る。この傾向はコロトロン帯電器やスコロトロン帯電器
を用いた場合には特に顕著である。そのため、第1実施
例のように2点測定し直線近似によりαを求める方法で
は高精度な制御とは言えなかった。
【0060】そこで、本実施例では、もっと多くの点を
測定した場合のαの求め方について示す。しかし測定点
は多いほど精度が上がると考えられるが、制御に時間が
かかるというデメリットもあるため測定点は3点とし
た。
【0061】具体的には、1次電流800μA印加時の
ドラム電位Vd1、1次電流1000μA印加時のドラ
ム電位Vd2、1次電流1200μA印加時のドラム電
位Vd3を測定する。図15に示すように、α12=
(Vd2−Vd1)/(1000−800)、α23=
(Vd3−Vd2)/(1200−1000)とし、帯
電電位として実際に使用するVdを含む範囲に近い方の
αを制御パラメータとして使用する。すなわち、使用す
る帯電電位が400Vであるとき、Vd2>400なら
ばα=α12とし、Vd2≦400ならばα=α23と
して第1実施例と同様な前露光量制御を行うものであ
る。
【0062】本実施例のように経時的に或いは本体差、
ドラム差ごとで、ある3種類以上の1次電流値に対して
それぞれのドラム電位から複数のΔVd/ΔIp=α、
所望の帯電電位を含む範囲に近い方のαをパラメータと
して前露光量を制御する方法においても、本発明の目的
は達成された。
【0063】本実施例では測定点を3点としたが、さら
に多くの測定点をとっても本発明の目的は達成されるこ
とはもちろんである。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、像担持体の残留電荷を除去す
るように前記像担持体を照射する前露光手段と、前記像
担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体の表面電位
を検知する像担持体表面電位検知手段とを有し、前記像
担持体表面電位検知手段を用いて算出した前記像担持体
表面電位と前記帯電手段に印加される電流または電圧と
の関係に基づいて、前記前露光手段の露光量を制御する
ことにより、長期間使用による画像メモリーの悪化を少
なくするとともに、前記像担持体や前記帯電手段の帯電
能力のばらつきに応じて最適な前露光量を設定し、長期
間の使用にわたり良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1実施例を示す
概略構成図である。
【図2】前露光量と画像メモリー電位の関係を示すグラ
フである。
【図3】第1実施例の画像メモリー電位の測定方法を説
明するための図である。
【図4】前露光量と感光体帯電電位の関係を示すグラフ
である。
【図5】前露光量と感光体帯電電位、画像メモリー電位
の関係を示すグラフである。
【図6】第1実施例の前露光量制御パラメータαを説明
するための図である。
【図7】前露光量と前露光量制御パラメータαの関係の
実験結果を示すグラフである。
【図8】第1実施例の前露光量制御方法を示すフローチ
ャートである。
【図9】第1実施例の画像形成装置における現像コント
ラストと濃度の関係の実験結果を示すグラフである。
【図10】第1実施例の前露光量制御方法で前露光入力
電源パルス幅を変化させる方法を説明するための図であ
る。
【図11】第2実施例の2色画像形成装置を示す概略構
成図である。
【図12】第2実施例の2色画像形成装置で用いたa−
Siドラムの暗減衰を示す図である。
【図13】第3実施例の前露光量制御方法を示すフロー
チャートである。
【図14】第4実施例における1次電流値と帯電電位の
関係の実験結果を示すグラフである。
【図15】第4実施例の前露光量制御パラメータαを説
明するための図である。
【図16】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 2 帯電器(帯電手段) 4、7 現像装置 30 前露光ランプ(前露光手段) 40 前露光量制御装置 41 表面電位計(像担持体表面電位検知手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に帯電と現像を行い、転写材
    上に転写する画像形成装置において、 前記像担持体の残留電荷を除去するように前記像担持体
    を照射する前露光手段と、前記像担持体を帯電する帯電
    手段と、前記像担持体の表面電位を検知する像担持体表
    面電位検知手段とを有し、前記像担持体表面電位検知手
    段を用いて算出した前記像担持体表面電位と前記帯電手
    段に印加される電流または電圧との関係に基づいて、前
    記前露光手段の露光量を制御することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電手段に印加する電流または電圧
    に対する、前記像担持体表面電位検知手段を用いて算出
    した前記像担持体表面電位の変化率に基づいて前記前露
    光手段の露光量を制御することを特徴とする請求項1の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記変化率が以下の式を満たすように前
    記前露光手段の露光量を制御することを特徴とする請求
    項2の画像形成装置。 αmin≦α≦αmax 上式にて、αmin:前記帯電手段の最大能力で前記像
    担持体に必要な帯電電位を得られる変化率 α:前記変化率 αmax:画像メモリー電位の許容限界レベルを得られ
    る前記変化率
  4. 【請求項4】 前記変化率を複数算出し、実際に使用す
    る前記像担持体表面電位を含む範囲での、前記変化率に
    基づいて前記前露光手段の露光量を制御することを特徴
    とする請求項2または3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記変化率αを以下の式により求めるこ
    とを特徴とする請求項1、2、または3画像形成装置。 α=(Vd2−Vd1)/(Ip2−Ip1) 上式にて、 Ip1:1次帯電ワイヤに印加する電流 Ip2:1次帯電ワイヤに印加する電流 Vd1:1次帯電ワイヤにIp1を印加したときの像担
    持体表面電位 Vd2:1次帯電ワイヤにIp2を印加したときの像担
    持体表面電位
  6. 【請求項6】 前記前露光量の制御方法として、前露光
    装置に入力する電圧を変化させることを特徴とする請求
    項1から5のいずれかの画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記前露光量の制御方法として、前露光
    装置に入力する電源波形のパルス幅を変化させることを
    請求項1から5のいずれかの画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体としてアモルファスシリコンを
    用いることを特徴とする請求項1から7のいずれかの画
    像形成装置。
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