JP2000181157A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000181157A
JP2000181157A JP10375012A JP37501298A JP2000181157A JP 2000181157 A JP2000181157 A JP 2000181157A JP 10375012 A JP10375012 A JP 10375012A JP 37501298 A JP37501298 A JP 37501298A JP 2000181157 A JP2000181157 A JP 2000181157A
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Tatsuya Kobayashi
達也 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃度センサーからの光照射による検知用画像
の飛び散りを防止して、検知用画像の濃度を高精度に測
定可能とすることにより、濃度制御や階調性制御の精度
を向上し、かつ安定化できるようにした画像形成装置を
提供することである。 【解決手段】 濃度センサーからの光照射により、検知
用画像の画像部のトナーが非画像部からの電気的引力を
受けて、飛び散るのを防ぐために、濃度センサーの照射
光量を低めにすることによって、光照射後の検知用画像
の非画像部電位Vd′が、光照射後の検知用画像の画像
部電位Vl′よりも高くなるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等の
画像形成装置に関し、特にカラー画像を形成する画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のフルカラー画像形成装置
は、図1に示すように、像担持体として感光ドラム1を
有し、この感光ドラム1は、アルミニウムシリンダーの
外周面に有機感光体(OPC)またはa−Si、Cd
S、Se等からなる光導電体を塗布して形成されてい
る。感光ドラム1は、図示しない駆動手段によって図の
矢印方向に回転駆動され、その表面がローラ帯電器2に
より所定の電位に均一に帯電される。ついで、露光装置
3によりたとえばイエローの画像模様に従った信号によ
る光の走査を受けて、感光ドラム1の表面に静電潜像が
形成される。
【0003】感光ドラム1がさらに矢印方向に進むと、
支持体5に支持された現像器4a、4b、4c、4dの
うちイエロー色(Y)のトナーが入った現像器4aが、
支持体5の回転により感光ドラム1に対向するように移
動され、このようにして選択された現像器4aによっ
て、感光ドラム1上の潜像が反転現像され、イエロート
ナー像として可視化される。得られたイエロートナー像
は、中間転写体6上に転写される。
【0004】中間転写体6は、駆動ローラ62、従動ロ
ーラ63およびテンションローラ64の3本のローラに
掛け回された転写ベルト61を有し、図示しないモータ
ーで駆動ローラ62を図の矢印方向に回転することによ
り、転写ベルト61が図の矢印方向に回動される。テン
ションローラ64の近くには、軸上に導電性のスポンジ
層を設けた1次転写ローラ65が設置されており、この
1次転写ローラ65は、転写ベルト61を介して感光ド
ラム1に当接されている。1次転写ローラ65に図示し
ない高圧電源からバイアスを印加することにより、感光
ドラム1上のトナー像が転写ベルト61上に転写され
る。
【0005】以上の工程をマゼンタ色(M)、シアン色
(C)、ブラック色(K)についても繰り返すことによ
って、転写ベルト61上に4色のトナー像が重畳して転
写される。転写ベルト61上に4色のトナー像が転写さ
れると、転写ベルト61に記録紙Pがその移動と同期を
とって搬送され、1次転写ローラ65と同様な構成の2
次転写ローラ66が記録紙Pを介して転写ベルト61に
当接し、図示しない高圧電源からのバイアスの2次転写
ローラ66への印加により、転写ベルト61上の4色の
トナー像が記録紙P上に一括して転写される。
【0006】4色のトナー像が転写された記録紙Pは定
着装置8に送られ、そこで加熱および加圧することによ
ってトナー像が溶融固着され、フルカラー画像に形成さ
れた後、画像形成装置の機外に排出される。
【0007】感光ドラム1上に残留した転写残りトナー
は、ブレード手段のクリーニング装置7によって清掃さ
れる。転写ベルト61上に残留した転写残りトナーも、
接離可能なファーブラシ、ウエブ等のクリーニング装置
67によって清掃される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の画像
形成装置は、画像形成枚数や使用環境により、各色の画
像濃度が変動し、その結果、カラー画像の色味が変動す
る問題があった。しかし、一般のユーザーがイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラック4色の画像濃度を合わせ込
み、色味を所望のものにすることは極めて煩雑である。
【0009】この問題を解決するために、図2に示すよ
うに、感光ドラム1上に画像パターンである検知用画像
Sを形成し、その検知用画像Sの濃度を、発光素子91
および受光素子92等からなる濃度センサー9で光学反
射率を計測することにより測定し、この測定結果を基
に、感光ドラム1の帯電電位や露光装置3の光量、現像
器4a等の現像バイアスなどの画像条件を制御し、所望
の濃度や階調性を得る方法があった。
【0010】しかしながら、従来は、感光ドラム1上に
形成された検知用画像Sが、濃度センサー9の照射光に
より飛び散ってしまい、光学反射率の測定精度を低下さ
せ、その結果、濃度や階調性が不安定になる問題があっ
た。
【0011】上記の検知用画像Sの飛び散りについて詳
しく説明する。図9(a)は、感光ドラム1上に画像露
光した検知用画像の潜像を反転現像して、検知用画像S
を形成した場合の、感光ドラム1の表面電位を示す図で
ある。図中、Vdは帯電電位(非画像部電位)、Vlは
露光部電位(画像部電位)を示す。この場合、現像によ
りVl部に付着したトナーは、Vd部の方が負極性に電
位が高いために、Vd部から電気的斥力を受け、飛び散
らない。
【0012】図9(b)は、検知用画像Sに対する濃度
センサー9による光照射後の、感光ドラム1の表面電位
を示す。濃度センサーの照射光は、検知用画像の画像
部、非画像部ともに照射されるが、感光ドラムの感光層
に到達する光量は、トナーがない非画像部で多く、トナ
ーがある画像部では少ない(特に黒トナーの場合は、照
射光を完全に照射するため、画像部には光が到達しな
い)。このため、濃度センサーからの光照射により、非
画像部電位が大きく減衰して、電位Vd′と低くなり、
電位Vlからの減衰が少ないか、ほぼないに近い画像部
電位Vl′と逆転する。その結果、画像部のトナーに非
画像部から電気的引力が働き、トナーが飛び散ってしま
う。
【0013】本発明の目的は、濃度センサーからの光照
射による検知用画像の飛び散りを防止して、検知用画像
の濃度を高精度に測定可能とすることにより、濃度制御
や階調性制御の精度を向上し、かつ安定化できるように
した画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体の表面を帯電し、露光手段により像露光するこ
とにより、前記像担持体の表面に静電潜像を形成し、前
記静電潜像を現像手段により現像して可視化するように
なっており、そして前記像担持体の表面に検知用画像を
形成し、その検知用画像の濃度を、濃度検知手段により
光照射してその光学反射率を測定することにより検知す
る画像形成装置において、前記濃度検知手段による光照
射後の像担持体上の検知用画像の非画像部の表面電位
が、像担持体上の検知用画像の画像部の表面電位よりも
高いことを特徴とする画像形成装置である。
【0015】本発明によれば、前記露光手段の光源波長
における像担持体の光感度が、濃度検知手段の光源波長
における像担持体の光感度よりも高く、好ましくは10
%以上高い。前記像担持体の表面電位を測定する電位測
定手段を有し、濃度検知手段による光照射後における像
担持体上の検知用画像の非画像部および画像部の表面電
位を測定し、この結果に基づき濃度検知手段の照射光量
を制御するようにすることができる。
【0016】また、本発明は、像担持体の表面を帯電
し、露光手段により像露光することにより、前記像担持
体の表面に静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像手段
により現像して可視化するようになっており、そして前
記像担持体の表面に検知用画像を形成し、その検知用画
像の濃度を、濃度検知手段により光照射してその光学反
射率を測定することにより検知するようになっており、
そしてさらに高濃度の検知用画像を形成し、その濃度を
検知することにより画像形成条件を制御し、中間濃度の
検知用画像を形成し、その濃度を検知することにより階
調性を制御する画像形成装置において、前記濃度検知手
段の前記高濃度の検知用画像の濃度を検知するときの照
射光量が、前記中間濃度の検知用画像の濃度を検知する
ときの照射光量よりも高いことを特徴とする画像形成装
置である。本発明によれば、前記高濃度の検知用画像は
印字率90%以上のパターンとされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0018】実施例1 図1は、本発明が適用可能な画像形成装置を示す概略構
成図である。本画像形成装置の構成要素およびその作用
は、従来の技術の項で既に説明したので省略する。本発
明は、画像形成装置の感光ドラム1上に形成した検知用
画像の濃度を、濃度センサー9からの光照射により検知
用画像の飛び散りを防止して、精度良く測定可能とした
ことにある。
【0019】前述したように、感光ドラム1上には、図
2に示すように、画像パターンである検知用画像Sが形
成され、その検知用画像Sの濃度を、発光素子91およ
び受光素子92等からなる濃度センサー9で測定する。
発光素子91からの発光された光は、感光ドラム1上の
検知用画像Sに照射され、その反射光を受光素子92が
受光して、検知用画像Sの光学反射率を測定することに
より、検知用画像Sの濃度が測定される。
【0020】本実施例では、画像形成条件として現像器
4a〜4dの現像バイアスを種々変更して、濃度検知用
画像の潜像を現像することにより、濃度が異なる複数種
の検知用画像を形成し、それぞれの光学反射率を濃度セ
ンサー9で測定して、所望の濃度が得られる現像バイア
スを求める制御を行った。使用する検知用画像として
は、光学濃度が0.8〜1.2となる画像パターンが好
ましい。
【0021】これについて、画像の印字率と濃度の関係
を示す図3により説明する。図3(a)は、最大濃度で
あるベタ画像を用い、この濃度が一定になるように制御
した場合で、図中両方向の矢印で示したように、得られ
たベタ画像の濃度は、中〜低濃度側でばらつきが大きく
なる。逆に、図3(b)は、光学濃度0.2〜0.4の
低濃度の画像パターンを用い、この濃度が一定になるよ
うに制御した場合で、図中両方向の矢印で示したよう
に、得られた画像パターンの濃度は、高濃度側でばらつ
きが大きくなる。
【0022】これに対し、図3(c)は、光学濃度0.
8〜1.2の画像パターンを用い、この濃度が一定にな
るように制御した場合で、得られた画像パターンの濃度
は、低濃度側、高濃度側それぞれのばらつきが低く抑え
られ、かつ人間の目の特性上、最も敏感に濃度差を認識
する濃度0.8〜1.2で、濃度のばらつきが最小とな
っている。従って、光学濃度0.8〜1.2の画像パタ
ーンを用いることが好ましい。
【0023】具体的には、4×4のディザマトリクスを
用いて階調を表現する場合は、図4に示すように、3×
3の部分を印字したパターンが適当であり、このパター
ンの濃度を0.8〜1.0になるように制御すればよ
い。
【0024】本発明の特徴は、感光ドラム1上の検知用
画像Sの画像部の電位よりも、濃度センサー9からの光
照射による検知用画像Sの非画像部の電位を高く設定す
ることにより、検知用画像のトナーの飛び散りを防止
し、濃度制御、階調性制御の精度向上、安定化を図るこ
とができるようにすることにある。
【0025】すなわち、図5は、図9と同様、感光ドラ
ム1の表面電位を示した図であり、図5(a)は、検知
用画像の画像露光後、潜像を反転現像して、検知用画像
Sを形成した状態での感光ドラム1の表面電位を示し、
図5(b)は、濃度センサー9による光照射後の感光ド
ラム1の表面電位である。図5から分かるように、本発
明では、濃度センサー9の照射光量を低めにすることに
よって、濃度センサーによる光照射後の検知用画像の非
画像部電位Vd′が、光照射後の検知用画像の画像部電
位Vl′よりも高く設定されており、従って画像部のト
ナーは、非画像部より電気的引力を受けることがなく、
トナーは飛び散らない。すなわち、検知用画像のトナー
の飛び散りが生じない。
【0026】つぎに、濃度センサー9の発光素子91の
光量を変更し、感光ドラム1の電位を変えながら、検知
用画像Sの飛び散りと濃度センサーの出力の関係を調べ
た。なお、帯電電位(非画像部電位)Vdは−700
V、露光部電位(画像部電位)Vlは−100Vとし、
検知用画像Sは図4に示すパターンを用いた。濃度セン
サー出力は、感光ドラムのみのトナーがない状態で、そ
れぞれの光量において4Vになるようにゲインを調整し
た。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1から分かるように、濃度センサー9か
らの光照射後の非画像部電位Vd′が−600〜−20
0V、光照射後の画像部電位Vl′と光照射後の非画像
部電位Vd′の差が+400〜0Vまでは、濃度センサ
ー出力も0.4Vの同一値を示し、飛び散りも発生しな
かった。これに対し、濃度センサーからの光照射後の非
画像部電位Vd′が−100V、光照射後の画像部電位
Vl′と光照射後の非画像部電位Vd′の差が−100
Vの場合、濃度センサー出力は0.3Vになり、飛び散
りも発生した。さらに、濃度センサーからの光照射後の
非画像部電位Vd′が−50V、光照射後の画像部電位
Vl′と光照射後の非画像部電位Vd′の差が−150
Vの場合、濃度センサー出力は0.2Vになり、飛び散
りは一段と発生した。
【0029】濃度センサー出力Vout と検知用画像の光
学濃度Dとの間の関係は、Vout =4×10-Dで示され
る。従って、Vout =0.4Vの場合は、検知用画像の
濃度Dは1.0となるが、Vout =0.3Vの場合はD
=1.1、Vout =0.2Vの場合はD=1.3と、正
しい濃度が得られなくなる。また濃度センサーの出力信
号波形を観察し、それぞれの飛び散りを観察したとこ
ろ、濃度センサーからの光照射後の非画像部電位Vd′
が−600〜−400Vの範囲は、照射光量が低すぎて
ノイズの多い信号波形であった。
【0030】以上のことから、濃度センサーからの光照
射後の非画像部電位Vd′を−300〜−200V、光
照射後の画像部電位Vl′と光照射後の非画像部電位V
d′の差を+100〜0Vに設定することにより、S/
Nを低下させることなく、検知用画像の正しい光学反射
率を測定でき、画像濃度制御、階調性制御の精度を向上
することができる。
【0031】実施例2 濃度センサー9による光照射後の非画像部電位Vd′
を、光照射後の露光部電位Vl′よりも高く設定するこ
とにより、検知用画像Sの飛び散りを防止できること
は、実施例1に述べた通りであるが、センサー出力のS
/Nの観点から、できるだけ濃度センサーの照射光量は
大きいほどよい。
【0032】本実施例では、検知用画像の飛び散りを防
止しつつ、センサー出力のS/Nを向上させた。本実施
例で用いる画像形成装置は、実施例1と同様、図1に示
した画像形成装置である。
【0033】図6は、2種類の感光ドラムの分光感度特
性を示した図であり、グラフの横軸は波長を示し、縦軸
は感度のピークを100%とした相対感度を示す。図6
から分かるように、図中実線aで示される感光ドラム
は、波長780nmに感度のピークがあり、点線bで示
される感光ドラムは、波長700nmから900nmま
でほぼ100%のフラットな感度を示す。このような感
光ドラムの分光感度特性の違いは、従来から知られてい
るように、用いる感光剤の種類を変えることによって種
々に設定できる。
【0034】そこで、本実施例では、感光ドラム1とし
て感度特性aの感光ドラムを使用し、露光装置3の光源
波長を780nmとし、濃度センサー9の照射光波長を
たとえば900nmに選択した。これによれば、感度特
性aの感光ドラムは、900nmに80%の感度を有し
ているため、感度特性bの感光ドラムに比べ、100/
80=1.25倍のセンサー光量を使用でき、それだけ
センサー出力のS/Nを向上することができる。
【0035】一般に、露光装置3に用いるレーザーや濃
度センサー9の発光素子に用いるLEDは、素子間のば
らつき、温度ドリフト等で、波長が20nm〜50nm
ばらついてしまうため、露光装置に用いる光源の波長と
濃度センサーの発光素子の波長は、少なくとも50n
m、好ましくは100nm以上離れている方がよい。ま
た感光ドラム1の分光感度特性も、感光剤のばらつきや
使用にともなう感光特性の変動等があるため、露光装置
の光源波長における感度と、濃度センサー発光素子の波
長における感度の差は、少なくとも10%以上、好まし
くは20%以上ある方がよい。
【0036】実施例3 濃度センサー9による光照射後の感光ドラム1の電位関
係と検知用画像Sの測定精度の関係は、実施例1に述べ
た通りであるが、感光ドラムの感度特性や濃度センサー
の発光素子の光量は、使用による変動や素子間によるば
らつきがあるため、これらの変動、ばらつきを考慮し
て、濃度センサーの光照射後の電位が最低の場合でも、
検知用画像が飛び散らないように、濃度センサーの光量
設定が必要になり、そのことから光量は低めに設定せざ
るを得ない。その結果、濃度センサー出力のS/Nが犠
牲になってしまう。
【0037】そこで、本実施例は、感光ドラム1の表面
電位を電位計で測定し、濃度センサーの照射光量を制御
することにより、検知用画像の飛び散りを発生させない
最大光量を用いることができるようにし、S/Nの無用
な低下をなくした。
【0038】すなわち、図7に示すように、感光ドラム
1に対して表面電位計10を設置して、濃度制御に先立
ち、表面電位に応じて濃度センサー9の照射光量を変更
しながら、電位計10により光照射後の画像部電位V
l′および非画像部電位Vd′を測定する。つぎに得ら
れた結果から、画像部電位Vl′と非画像部電位Vd′
の差を求め、所望の制御を行えばよい。
【0039】たとえば実施例1に適用する場合を示せ
ば、濃度センサー9による光照射後の画像部電位Vl′
と非画像部電位Vd′の差が+100Vとなるように、
濃度センサーの照射光量を求めればよい。
【0040】実施例4 本発明のさらに他の実施例を図8に示す。
【0041】画像制御として既に述べた現像バイアス等
の画像形成条件の制御の他に、画像データの変換テーブ
ルを制御することによる階調性制御を行い、より優れた
階調性を得るようにすることができるが、本実施例は、
画像形成条件の制御にはベタ画像を用い、階調性制御に
はハーフトーン画像を用い、濃度センサー9の照射光量
をそれぞれの制御で異ならせることにより、両方に対す
る濃度センサーの検知精度を確保することにある。
【0042】図8において、符号11は、入力された画
像データを変換して露光装置3に設定する画像データ変
換テーブルであり、所望の階調性を得るための公知の手
法である。現像バイアス等の画像形成条件の制御を行っ
た後、検知用画像として複数濃度のハーフトーン画像を
形成し、この画像濃度を測定して、得られた結果から所
望の濃度出力特性になるように、画像データ変換テーブ
ル11を書き換えて、露光装置3に設定すればよい。
【0043】つぎに、濃度センサー9の照射光について
説明する。濃度センサー9の出力は、ハーフトーン画像
に比べてベタ画像に対して低く、たとえば実施例1に示
した濃度センサー9の場合、濃度1.5のベタ画像に対
するセンサー出力は、0.13Vと極めて低い。従って
S/Nがそれだけ悪くなってしまう。
【0044】本発明によれば、ベタの検知用画像を検知
する場合、濃度センサー9の光照射による飛び散りは、
画像のエッジ部でしか発生せず、中央の部分は飛び散ら
ない。そこで、検知用画像の中央部の反射率のみを測定
すれば、濃度センサーの検知精度が悪くなることはな
い。
【0045】通常、検知用画像の大きさは、小さすぎる
と検知精度が低下し、大きすぎるとトナーを無用に消費
してしまうので、5mm×5mm〜20mm×20mm
が好ましいが、飛び散りの影響を受ける画像エッジ部か
ら1mmの範囲内を避けて検知すればよい。本実施例で
用いるベタ画像について述べると、使用する露光装置3
の光学スポット径や現像方式にもよるが、印字率90%
以上のパターンであれば、実質上、画像パターンは全て
トナーで覆われるため、濃度センサー9の光照射による
飛び散りは発生しなかった。
【0046】一方、ハーフトーンパターンを検知する場
合は、ベタ画像に比べて濃度センサー9の出力は高く、
かつ前述したように、濃度センサーの照射光量が高すぎ
ると、正確な反射率が測定できないため、実施例1と同
様な光量設定にすればよい。
【0047】ベタ画像を検知する際の光量は高いほど、
S/Nが向上するが、あまり高いと感光ドラム1の光メ
モリーが発生してしまうため、ハーフトーンパターン検
知時の2〜10倍程度が好ましい。たとえば中間濃度
1.0のとき濃度センサー9の出力が、上述したように
0.4Vの場合、濃度1.5のベタ画像を測定したとき
の濃度センサーの出力は0.13Vになるが、ベタ画像
を検知する場合の光量を3倍に設定すれば、その出力は
0.39Vと濃度1.0の検知用画像を測定した場合と
同様の出力が得られ、S/Nは向上する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検知用画像の濃度を濃度センサーにより測定するに際
し、濃度センサーによる光照射後の検知用画像の非画像
部の表面電位を、画像部の表面電位よりも高く設定した
ので、検知用画像の飛び散りを防止して、検知用画像の
濃度を正確に測定でき、濃度制御の精度を向上しかつ安
定化することができる。また露光装置に用いる光源波長
における感光ドラムの感度を、濃度センサーの光源波長
における感光ドラムの感度より大きく設定することによ
り、上記効果に加えて、濃度センサーのS/Nを向上さ
せることができた。また濃度センサーによる光照射後の
感光ドラムの表面電位を表面電位計で測定し、濃度セン
サーの照射光量を制御することにより、濃度センサーの
S/Nを向上させることができた。さらに、検知用画像
に、ベタ画像を用いて画像形成条件の制御を行い、ハー
フトーン画像を用いて階調性制御を行うに際し、ベタ画
像を測定するときの濃度センサーの照射光量を、ハーフ
トーン画像を測定するときの濃度センサーの照射光量よ
りも大きくしたので、濃度制御、階調性制御の精度、安
定化をより一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な画像形成装置を示す概略図
である。
【図2】図1の画像形成装置に設置された濃度センサー
による検知用画像の濃度検知を示す説明図である。
【図3】画像の印字率と濃度の関係を示す図である。
【図4】検知用画像のパターンを示す図である。
【図5】本発明の一実施例における濃度センサーによる
光照射の前後の感光ドラムの表面電位を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例における感光ドラムの感光
特性の選択を示す図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置を示
す概略図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置を示
す概略図である。
【図9】従来の画像形成装置における濃度センサーによ
る光照射の前後の感光ドラムの表面電位を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム 3 露光装置 9 濃度センサー 10 表面電位計 11 画像データ変換テーブル 91 発光素子 92 受光素子 S 検知用画像

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の表面を帯電し、露光手段によ
    り像露光することにより、前記像担持体の表面に静電潜
    像を形成し、前記静電潜像を現像手段により現像して可
    視化するようになっており、そして前記像担持体の表面
    に検知用画像を形成し、その検知用画像の濃度を、濃度
    検知手段により光照射してその光学反射率を測定するこ
    とにより検知する画像形成装置において、前記濃度検知
    手段による光照射後の像担持体上の検知用画像の非画像
    部の表面電位が、像担持体上の検知用画像の画像部の表
    面電位よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記露光手段の光源波長における像担持
    体の光感度が、濃度検知手段の光源波長における像担持
    体の光感度よりも高い請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記露光手段の光源波長における像担持
    体の光感度が、濃度検知手段の光源波長における光感度
    よりも10%以上高い請求項2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体の表面電位を測定する電位
    測定手段を有し、濃度検知手段による光照射後における
    像担持体上の検知用画像の非画像部および画像部の表面
    電位を測定し、この結果に基づき濃度検知手段の照射光
    量を制御する請求項1の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体の表面を帯電し、露光手段によ
    り像露光することにより、前記像担持体の表面に静電潜
    像を形成し、前記静電潜像を現像手段により現像して可
    視化するようになっており、そして前記像担持体の表面
    に検知用画像を形成し、その検知用画像の濃度を、濃度
    検知手段により光照射してその光学反射率を測定するこ
    とにより検知するようになっており、そしてさらに高濃
    度の検知用画像を形成し、その濃度を検知することによ
    り画像形成条件を制御し、中間濃度の検知用画像を形成
    し、その濃度を検知することにより階調性を制御する画
    像形成装置において、前記濃度検知手段の前記高濃度の
    検知用画像の濃度を検知するときの照射光量が、前記中
    間濃度の検知用画像の濃度を検知するときの照射光量よ
    りも高いことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記高濃度の検知用画像は印字率90%
    以上のパターンである請求項5の画像形成装置。
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