JP2003215863A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
画像形成装置および画像形成方法Info
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Abstract
良好なトナー像を安定して形成することのできる画像形
成装置および画像形成方法を提供する。 【解決手段】 高濃度パッチ画像を形成して現像バイア
スの最適値を求めた後に、露光エネルギーの最適値を求
める。現像バイアスを先に求めた最適値に設定するとと
もに、感光体の非画像部電位を、現像バイアス電位と非
画像部電位との電位差(逆コントラスト電位)が一定と
なるように定める(ステップS31)。こうしてトナー
飛散の抑制と細線の画像品質の確保とを両立させなが
ら、各露光エネルギーでラインパッチ画像を形成し(ス
テップS33〜S35)、その画像濃度の測定結果に基
づいて露光エネルギーの最適値を求める(ステップS3
6、S37)。
Description
機、ファクシミリ装置などの、静電潜像担持体の表面に
静電潜像を形成し、さらに現像手段に現像バイアスを与
えてその静電潜像をトナーにより顕像化してトナー像を
形成する画像形成装置および画像形成方法に関するもの
である。
帯電トナーを用いるレーザービームプリンタの主要部を
図8に示す。この画像形成装置では、静電潜像担持体2
0たる感光体の表面が負の表面電位Voに帯電されてお
り、その表面に露光手段たる半導体レーザー60からの
光LLが照射されると、照射された部分の電荷の一部が
中和されてその表面電位がVonに変化する。このよう
に、光LLを画像信号に対応させてオン・オフしながら
感光体上を走査露光することにより、図8(b)に示す
ように、画像信号に対応して画像部に対応する表面領域
の電位がVon(≠Vo)となる一方、非画像部に対応す
る表面領域の電位は帯電直後の表面電位Voから暗減衰
によりVd(|Vd|≦|Vo|)まで減衰し、こうして
画像信号に対応する静電潜像が静電潜像担持体20上に
形成される。
担持体20の矢印方向への回転によって現像手段を構成
する現像ローラ40と対向する現像位置Pに搬送され
る。この現像ローラ40には負に帯電したトナーが担持
されるとともに、静電潜像担持体20の画像部へのトナ
ー付着を促進すべく現像バイアスVbが与えられてい
る。この現像バイアスVbの電位は、図8(b)に示す
ように、非画像部電位Vdと画像部電位Vonとの間の値
に設定されており、したがって現像位置Pにおいて、非
画像部では静電潜像担持体20の表面が現像ローラ40
より低電位となっているのに対し、画像部では静電潜像
担持体20の表面が現像ローラ40より高電位となって
いる。そのため、現像ローラ40に担持された負帯電ト
ナーのうち画像部に対向する位置にあるトナーは静電気
力によって静電潜像担持体20側に移行される一方、非
画像部に対向する位置にあるトナーに対しては現像ロー
ラ40側に引き寄せる方向の力が作用することとなる。
このように、画像部にのみトナーを付着させることによ
って、静電潜像担持体20上の静電潜像がトナーにより
顕像化される。
成プロセスにおいては、照射光LLの露光エネルギー、
非画像部電位Vd、画像部電位Von、現像バイアス電位
Vbのそれぞれが最終的なトナー像の画像濃度に大きく
影響を及ぼすことが知られており、これらのパラメータ
のうちいくつかを画像濃度制御因子として適宜調節する
ことによって画像濃度を最適化する技術が従来より数多
く提案されている。
形成プロセスにおいてはこれらのパラメータが相互に関
連しながらトナー像が形成されてゆくため、必ずしもこ
れらを独立にかつ任意に制御できるわけではない。なか
でも、現像バイアス電位Vbと非画像部電位Vdとの相対
的な電位関係は、単に画像の濃淡のみならず、以下に述
べるように、得られるトナー像の画像品質や装置内部へ
のトナー飛散量に対しても大きな影響を及ぼすため、よ
り画像品質の良好なトナー像を形成するためにはこれら
の値を適切に設定することが重要となる。
位Vbと非画像部電位Vdとの電位差の絶対値を逆コント
ラスト電位Vrと称する。すなわち、逆コントラスト電
位Vr=|Vb−Vd|である。
検討するために、まず最初に、現像バイアス電位Vbを
非画像部電位Vdのレベルに近づけて逆コントラスト電
位Vrを小さくした場合を考える。このとき、画像部電
位Vonと現像バイアス電位Vbとの間の電位差、つまり
コントラスト電位(=|Vb−Von|)が大きくなり、
画像部においては現像ローラ40から静電潜像担持体2
0へのトナー移行が促進されるため、高い画像濃度を得
ることができる。しかしながら、その一方で、静電潜像
担持体20の非画像部においては現像ローラ40との電
位差が小さくなっているため、余剰のトナーを現像ロー
ラ40側に引き戻す作用は弱くなっている。そのため、
現像ローラ40から遊離して装置内部に飛散するトナー
の量が増加することとなる。
非画像部電位Vdの絶対値を大きくし逆コントラスト電
位Vrを大きくすると、装置内部へのトナー飛散量を少
なくすることができるものの、静電潜像担持体20の非
画像部に保持された負電荷が負帯電トナーを斥ける力が
強くなるため、図8に示すような、静電潜像のうち特に
非画像部に挟まれた狭い領域の画像部にはトナーが付着
しにくくなり、その結果、孤立ドットや細線がかすれた
り、線幅の均一性が損なわれるなど、ドットの面積率が
比較的低い低濃度画像での画像品質の劣化を招くことと
なる。
は逆コントラスト電位Vrを大きくするのが好ましいの
に対し、細線の均一性などの画像品質を確保するために
は逆コントラスト電位Vrを小さくしたいという相反す
る要求があり、装置内部へのトナー飛散を抑制しつつ画
質の良好な画像形成を行うためには、逆コントラスト電
位Vrが常に適正値となるように、現像バイアス電位Vb
等のパラメータを設定する必要がある。
てこれらのパラメータを可変制御している従来の画像形
成装置においては上記のような問題が考慮されておら
ず、したがって、画質の良好な画像を安定して形成する
上で改善の余地が大きく残されていた。
あり、装置内へのトナー飛散を防止しながら画質の良好
なトナー像を安定して形成することのできる画像形成装
置および画像形成方法を提供することを目的とする。
成装置は、上記目的を達成するため、その表面のうち画
像部に対応する表面領域の画像部電位と、該表面の非画
像部に対応する表面領域の非画像部電位とを互いに相違
させることによって該表面に静電潜像を担持する静電潜
像担持体と、与えられる現像バイアス電位に応じて前記
静電潜像をトナーにより顕像化してトナー像を形成する
現像手段と、前記現像バイアス電位と前記非画像部電位
との電位差が一定となるように制御する制御手段とを備
えることを特徴としている。
アス電位と非画像部電位との間の電位差、すなわち逆コ
ントラスト電位が一定に保たれた状態で画像形成が行わ
れるので、逆コントラスト電位を常に適正値に保持する
ことが可能となっており、そのため、装置内部へのトナ
ー飛散を効果的に抑制しつつ、画像品質の良好なトナー
像を形成することができる。
ス電位と前記非画像部電位との電位差を一定に保ちなが
ら、トナー像の画像濃度に影響を与える画像濃度制御因
子を最適化することによって前記現像手段により形成さ
れるトナー像の画像濃度を制御するようにしてもよい。
こうすることで、トナー飛散の抑制と良好な画像品質と
を両立させながら、さらにトナー像の画像濃度の最適化
を図ることができる。
担持体上に形成された所定のトナー像、あるいは当該ト
ナー像が転写媒体に転写されてなるトナー像をパッチ画
像としてその画像濃度を検出する濃度検出手段をさらに
備え、前記制御手段は、前記濃度検出手段の検出結果に
基づいて、前記画像濃度制御因子を最適化するようにし
てもよい。このように、実際に形成したパッチ画像の画
像濃度に基づいて画像濃度制御因子を調節することによ
って、通常の画像形成動作時に近い状態で画像濃度の調
節を行うことができるので、その結果、得られるトナー
像の画像濃度をより精度よく調節することができる。
て、現像手段に与える現像バイアス電位を用いることが
可能である。すなわち、前記制御手段は、前記現像手段
に与える前記現像バイアス電位を前記画像濃度制御因子
として多段階に設定変更しながら各現像バイアス電位で
パッチ画像を形成し、前記濃度検出手段によって該パッ
チ画像の画像濃度を求め、その画像濃度が予め設定され
た目標画像濃度に最も近くなる現像バイアス電位を最適
現像バイアス電位として設定することで現像バイアス電
位を最適化してもよい。このとき、現像バイアス電位を
変更するのに伴って非画像部電位をも変更することによ
って、逆コントラスト電位を一定に保つことができる。
位の値は特に孤立ドットや細線などの低濃度画像の品質
に大きく影響する。そこで、パッチ画像を形成して現像
バイアス電位などの画像濃度制御因子を調節する際に
は、前記パッチ画像として、ハーフトーン画像、互いに
離隔配置された複数のドットで構成された画像、あるい
は、互いに離隔配置された複数本の1ドットラインで構
成された画像など、パッチ画像全体に対するドットの面
積率が比較的低い画像を用いることが好ましく、特にそ
の面積率が20%以下であるパッチ画像を形成して画像
濃度制御因子を調節することが好ましい。
により前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成しても
よい。ここで、「ジャンピング現像」とは、非接触状態
に保持した現像手段と静電潜像担持体との間でトナーを
飛翔させて静電潜像担持体上の静電潜像にトナーを付着
させる現像方式である。このジャンピング現像方式の画
像形成装置では、上記したように現像手段と静電潜像担
持体との間でトナーを飛翔させているため、画像形成時
には両者の間でトナーが浮遊した状態となっており、こ
のトナーが周囲に飛散しやすくなっている。したがっ
て、このような装置において逆コントラスト電位を一定
に保つことは、画像品質を保持しつつトナー飛散を抑制
する上で効果的である。また、トナーの飛翔性を向上さ
せるべく、現像バイアスに交流成分を加えている場合に
は、その電位の平均値と非画像部電位との電位差を一定
に保つようにすればよい。
ー色に対応した複数の現像器を備えており、前記複数の
現像器を順番に所定の現像位置に位置させて当該トナー
色でのトナー像を形成することでカラー画像を形成して
もよい。このようなカラー画像形成装置では、トナー色
の切替に際して現像器の機械的移動を伴うためトナー飛
散が起こりやすく、しかも色再現性のよいカラー画像を
得るためには各トナー色による微細なドットをも精度よ
く安定して形成する必要があるため、このような画像形
成装置において逆コントラスト電位を一定に保つこと
は、画質の良好なトナー像を安定して形成するためにき
わめて有効である。
像部電位の組合せを変更可能となっている場合には、そ
の可変範囲内での前記現像バイアス電位と前記画像部電
位との電位差の最大値と最小値との差が30V以下、よ
り好ましくは20V以下であることが望ましい。という
のは、これらの電位差は前述したコントラスト電位であ
り、このコントラスト電位を可変とすることで画像濃度
を調整することが可能であるが、コントラスト電位の変
化が画像濃度に与える影響は形成すべき画像の内容、つ
まりある面積内における画像部と非画像部との比率やそ
の配置によって異なるため、コントラスト電位をあまり
大きな範囲で変化させると細線画像での画像濃度の変動
が大きくなったり階調再現性が低下するなどの弊害を招
くおそれがあるからである。
の可変幅を30V以下、より好ましくは20V以下に限
定することにより、画像濃度の変動や階調再現性の低下
を抑えることが可能となる。
前記静電潜像担持体の表面に設けられて所定の初期表面
電位に帯電された感光体と、前記感光体表面に向けて光
ビームを照射して、前記感光体表面のうち前記光ビーム
を照射した照射域の表面電位を前記初期表面電位と異な
る照射域電位に変化させることで前記感光体上に静電潜
像を形成する露光手段とをさらに備え、前記露光手段
は、前記光ビームのエネルギー密度を変化させることで
前記照射域電位を変更可能となっている装置であっても
よい。
表面のうち画像部に相当する領域に光ビームを照射して
静電潜像(ネガ潜像)を形成するタイプと、非画像部に
相当する領域に光ビームを照射して静電潜像(ポジ潜
像)を形成するタイプとがあるが、いずれの装置におい
ても照射する光ビームのエネルギー密度を画像濃度制御
因子の1つとして用いることが可能であり、しかも逆コ
ントラスト電位を一定に保つことによって、細線の再現
性とトナー飛散の抑制とを両立させつつ画質の良好なト
ナー像形成を行うことが可能である。なお、上記した前
者のタイプでは照射域電位が画像部電位に対応し、光ビ
ームのエネルギー密度を変化させることにより画像部電
位を制御するが、後者のタイプでは逆に照射域電位が非
画像部電位に対応するので、光ビームのエネルギー密度
を変化させることにより非画像部電位を制御することと
なる。
上記目的を達成するため、静電潜像担持体の表面のう
ち、画像部に対応する表面領域の画像部電位と、非画像
部に対応する表面領域の非画像部電位とを互いに相違さ
せることにより該静電潜像担持体上に静電潜像を形成す
るとともに、前記非画像部電位との電位差が所定値とな
るように現像手段に与える最適現像バイアスを制御しな
がら、該現像手段によって前記静電潜像をトナーにより
顕像化して画像信号に応じたトナー像を形成することを
特徴としている。
現像バイアス電位と非画像部電位との電位差、すなわち
逆コントラスト電位を一定に保っているので、上記した
画像形成装置と同様に、装置内部へのトナーの飛散を抑
制しつつ、画像品質の良好なトナー像を安定して形成す
ることが可能である。
形成するのに先立って、前記現像バイアス電位と前記非
画像部電位との電位差を一定に保持しながら、これらを
多段階に変化させて、その都度所定のパッチ画像を形成
する第1工程と、前記各パッチ画像の画像濃度を測定す
る第2工程と、前記第2工程において測定した各パッチ
画像の画像濃度に基づいて、前記パッチ画像の画像濃度
が予め設定された目標画像濃度に最も近くなる前記現像
バイアス電位を前記最適現像バイアスとして設定する第
3工程とを実行するようにしてもよい。こうすること
で、実際に形成されるパッチ画像の画像濃度に基づいて
現像バイアス電位を最適値に設定することができるの
で、所望の画像濃度を安定して得ることが可能となる。
成装置の一の実施形態を示す図である。また、図2は図
1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー
を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック
(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装
置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータ
などの外部装置から画像信号が制御ユニット1のメイン
コントローラ11に与えられると、このメインコントロ
ーラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ12
がエンジン部EGの各部を制御してシートSに画像信号
に対応する画像を形成する。
の矢印方向D1に回転自在に設けられている。また、こ
の感光体2の周りにその回転方向D1に沿って、感光体
2表面を所定の表面電位に帯電させるための帯電ユニッ
ト3、現像手段としてのロータリー現像ユニット4およ
びクリーニング部5がそれぞれ配置されている。帯電ユ
ニット3は帯電バイアス発生部121から帯電バイアス
が印加されており、感光体2の外周面を表面電位Voに
均一に帯電させる。このため、この装置では、帯電バイ
アスを調整することによって感光体2の表面電位Voを
制御可能となっている。
された感光体2の外周面に向けて露光ユニット6から光
ビームLが照射される。この露光ユニット6は、図2に
示すように、画像信号切換部122と電気的に接続され
ており、この画像信号切換部122を介して与えられる
画像信号に応じて露光パワー制御部123が露光ユニッ
ト6を制御し、光ビームLを感光体2上に露光して感光
体2上に画像信号に対応する静電潜像を形成する。例え
ば、エンジンコントローラ12のCPU124からの指
令に基づき、画像信号切換部122がパッチ作成モジュ
ール125と導通している際には、パッチ作成モジュー
ル125から出力されるパッチ画像信号が露光パワー制
御部123に与えられてパッチ潜像が形成される。一
方、画像信号切換部122がメインコントローラ11の
CPU111と導通している際には、ホストコンピュー
タなどの外部装置よりインターフェース112を介して
与えられた画像信号に応じて光ビームLが感光体2上に
露光されて画像信号に対応する静電潜像が感光体2上に
形成される。このように、この実施形態では、感光体2
が本発明の「静電潜像担持体」として機能している。
oに帯電した感光体2表面のうち画像部に対応する部分
に露光ユニット6からの光ビームLを照射してその部分
の電荷の一部を中和させることによって静電潜像を形成
している。したがって、光ビームLの照射を受けて電位
の変化した部分の電位、つまり照射域電位が画像部電位
Vonに、また光ビームLの照射を受けなかった部分の電
位、すなわち帯電ユニット3によって付与された感光体
2の初期表面電位Voが暗減衰により減衰した後の電位
が非画像部電位Vdに相当する。
ト4によってトナー現像される。すなわち、この実施形
態では現像ユニット4として、ブラック用の現像器4
K、シアン用の現像器4C、マゼンタ用の現像器4M、
およびイエロー用の現像器4Yが軸中心に回転自在に設
けられている。そして、これらの現像器4K、4C、4
M、4Yは回転位置決めされるとともに、感光体2に対
して選択的に当接位置決めされ、現像バイアス発生部1
26によって現像バイアスが印加されて選択された色の
トナーを感光体2の表面に付与する。これによって、感
光体2上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
れたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7
の中間転写ベルト71上に一次転写される。また、この
一次転写領域TR1の近傍位置では、中間転写ベルト7
1の表面に対向してパッチセンサPSが本発明の「濃度
検出手段」として配置されており、後述するようにして
中間転写ベルト71の外周面に形成されるパッチ画像の
光学濃度を測定する。さらに、この一次転写領域TR1
から周方向(図1の回転方向D1)に進んだ位置には、
クリーニング部5が配置されており、一次転写後に感光
体2の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。
また、必要に応じて不図示の除電部にて、感光体2の表
面電位がリセットされる。
された中間転写ベルト71と、中間転写ベルト71を回
転駆動する駆動部(図示省略)とを備えている。そし
て、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体
2上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71
上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、所定
の二次転写領域TR2において、カセット8から取り出
されたシートS上にカラー画像を二次転写する。また、
こうしてカラー画像が形成されたシートSは定着ユニッ
ト9を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレ
イ部に搬送される。
図示のクリーニング部にて中間転写ベルト71に残留付
着しているトナーが除去される。
コンピュータなどの外部装置よりインターフェース11
2を介して与えられた画像を記憶するためにメインコン
トローラ11に設けられた画像メモリであり、符号12
7はCPU124で行う演算プログラム、CPU124
における演算結果、ならびにエンジン部EGを制御する
ための制御データなどを記憶するためのメモリ(記憶手
段)である。
置において実行される画像濃度制御因子の最適化処理に
ついて説明する。この画像形成装置では、適当なタイミ
ング、例えば装置電源の投入時などに図3に示す最適化
処理を実行することによって、トナー像の画像濃度に影
響を与える画像濃度制御因子として露光エネルギーおよ
び現像バイアスを最適化して各色のトナー像の画像濃度
を調整している。
濃度制御因子の最適化処理を示すフローチャートであ
る。この最適化処理では、各トナー色ごとに、画像濃度
制御因子を多段階に変更設定しながらパッチ画像を形成
し、そのパッチ画像の画像濃度に基づいて現像バイアス
電位Vbおよび露光エネルギーEを最適化している。ま
ず、各トナー色のうち1つ、例えばブラック(K)を選
択しパッチ作成色として設定し(ステップS1)、該現
像ユニット4Kを感光体2に対向する現像位置に位置決
めする。次に、後述する現像バイアス最適化処理(ステ
ップS2)および露光エネルギー最適化処理(ステップ
S3)を順次行って、ブラック色における現像バイアス
電位Vbおよび露光エネルギーEの最適値を求める。こ
うして1つのトナー色について現像バイアス電位Vbお
よび露光エネルギーEの最適値が求まると、引き続き他
の現像ユニット4C、4M、4Yを順次現像位置に位置
させて、各トナー色について同様に現像バイアス電位V
bおよび露光エネルギーEの最適値を求め、全トナー色
について最適値が求まれば(ステップS4)、最適化処
理を終了する。
制御因子の最適化処理においては、まず高濃度画像、す
なわちパッチ画像全体に対するドットの面積率の高い画
像、例えばベタ画像や面積率80%以上の画像などをパ
ッチ画像として形成し、その画像濃度に基づいて現像バ
イアス電位Vbの最適値を求めた後に、低濃度パッチ画
像を形成してその画像濃度に基づいて露光エネルギーE
の最適値を求めている。その理由は以下の通りである。
露光エネルギーEに依存する。まず、感光体2の全面、
若しくは比較的広い範囲を光ビームLで照射した場合、
その露光エネルギーEが感光体2の光減衰特性曲線、い
わゆるPIDC(Photo Induced Discharge Curve)
の電位飽和領域(露光エネルギーEの変化に対する感光
体2の表面電位の変化率が十分小さい領域)に入るほど
に大きければ、露光エネルギーEを変化させても画像部
電位Vonは概ね一定となる。したがって、同じ現像バイ
アス電位Vbで画像形成を行った場合、コントラスト電
位が概ね一定であるため、画像濃度も概ね一定である。
一方、低濃度パッチ画像のように、露光される領域が小
さくスポット状である場合、露光エネルギーEを変化さ
せる範囲が上記したPIDCの電位飽和領域の範囲内で
あったとしても、露光エネルギーEが大きくなると画像
部に対応する潜像の幅が大きくなる。したがって、同じ
現像バイアス条件で画像形成を行っても、露光エネルギ
ーEの大小により画像濃度は変化することとなる。
ルギーEの大小による濃度の違いが比較的少ない高濃度
パッチ画像を用いてまず現像バイアスVbの最適値を求
め、その後に低濃度パッチ画像を用いて露光エネルギー
Eの最適値を求めている。しかも、後述するように、現
像バイアス電位Vbと非画像部電位Vdとの電位差、すな
わち逆コントラスト電位Vrを適正値に保持した状態で
低濃度パッチ画像を形成しているので、このような低濃
度画像を再現性よく作成することが可能となっており、
そのためより高い精度で露光エネルギーEの最適化を行
うことができるのである。
露光エネルギーEの大小により画像部電位Vonを変化さ
せることができるが、その可変範囲としては、感光体2
の表面の比較的広い範囲を照射したときの画像部電位V
onの変動が30V以下、より好ましくは20V以下とな
るように設定するのが望ましい。こうすることで、露光
エネルギーEの変更に伴うコントラスト電位の変動も3
0V以下、あるいは20V以下に抑えられ、画像濃度の
変動を最小限とすることができる。
イアス最適化処理について、図4を参照しつつ詳述す
る。図4は、図1の画像形成装置における現像バイアス
最適化処理を示すフローチャートである。この現像バイ
アス最適化処理では、露光エネルギーEを例えば最大値
に固定し、現像バイアス電位Vbと感光体2の表面電位
すなわち非画像部電位Vdとを、これらの電位差を一定
に保ちながら多段階に変更設定してパッチ画像を形成し
ている。
囲における最小値に設定する(ステップS21)。この
とき、現像バイアス発生部126による現像バイアス電
位Vbの変更に伴って、常に逆コントラスト電位Vrを一
定値に保つべく、帯電ユニット3が感光体2の表面電位
を制御している。より具体的には、先に述べたように、
感光体2の非画像部電位Vdは、帯電直後の初期表面電
位Voが感光体2の現像位置までの回転移動の間に暗減
衰した値となるが、帯電バイアスの大きさと感光体2の
表面電位Voとの関係および暗減衰による減衰量は既知
であるため、帯電ユニット3の帯電バイアスを制御する
ことで所望の非画像部電位Vdを得ることができ、これ
により逆コントラスト電位Vrを常に一定値に保つこと
ができる。
えばベタ画像に相当するトナー像を形成する(ステップ
S22)。次に、現像バイアス電位Vbおよびこれに伴
って非画像部電位Vdを1ステップ増加させて再びパッ
チ画像を形成し、現像バイアス電位Vbがその可変範囲
における最大値となるまでこれを繰り返す(ステップS
23、S24)。こうして形成され中間転写ベルト71
に転写された各現像バイアスでのパッチ画像について、
パッチセンサPSにより各パッチ画像の画像濃度を測定
する(ステップS25)。そして、その画像濃度が予め
設定された目標濃度、例えば光学濃度OD=1.2に最
も近くなる現像バイアスを求め、その値を最適現像バイ
アスとする(ステップS26)。
後、引き続いて図5に示す露光エネルギー最適化処理
(図3に示すステップS3)を行う。図5は、図1の画
像形成装置における露光エネルギー最適化処理を示すフ
ローチャートである。この露光エネルギー最適化処理に
おいては、現像バイアス電位Vbとして先に求めた最適
値を用いるとともに、これに伴い非画像部電位Vdを逆
コントラスト電位Vrが一定となるように設定する(ス
テップS31)。そして、露光エネルギーEをその可変
範囲の最小値から1ステップずつ増加させながら、各露
光エネルギーでパッチ画像を形成する(ステップS32
〜S35)。
ば図6に示す1オン5オフの1ドットライン画像LIを
用いることができる。というのは、前述したように、露
光される領域が小さくスポット状である画像では露光エ
ネルギーEの大小が画質に与える影響が大きく、中でも
図6のような隣接するライン間相互の干渉のない孤立ド
ットライン画像LIではその差が明確に現れるため、こ
のような画像をパッチ画像として用いることで露光エネ
ルギーEの最適値を精度よく求めることができるのであ
る。このように好ましい低濃度パッチ画像は、画像全体
に対するドットの面積率が20%以下、さらに好ましく
は16.7%以下の画像である。
線画像の画質に対しては、逆コントラスト電位Vrの値
も大きな影響を及ぼしている。そのため、逆コントラス
ト電位Vrを考慮していない従来の画像形成装置におい
ては、低濃度画像における画像濃度の調整を露光エネル
ギーEの制御によって精度よく行うことは困難であっ
た。これに対して、この実施形態では、上記した逆コン
トラスト電位Vrを適正値に保ちながらライン画像LI
を形成しており、その画像濃度に基づいて露光エネルギ
ーEの最適値を求めることによって、より高い精度で露
光エネルギーEを最適化することが可能となっている。
を形成した後、パッチセンサPSにより各パッチ画像の
画像濃度を測定し(ステップS36)、その画像濃度が
予め設定された目標濃度、例えば光学濃度OD=0.3
5に最も近くなる露光エネルギーEを求め、その値を最
適露光エネルギーとする(ステップS37)。
適現像バイアス値および最適露光エネルギー値について
は、メモリ127に記憶しておき、以後の画像形成処理
において各トナー色でのトナー像形成を行うときにはこ
れらの値を随時読み出し、現像バイアス電位Vbおよび
露光エネルギーEとして設定する。
上に形成された各パッチ画像は、パッチセンサPSによ
り画像濃度が測定された後、図示しないクリーニング部
にて中間転写ベルト71表面から除去される。
御因子の最適化処理では、逆コントラスト電位Vrを常
に一定に保持しながらパッチ画像を形成しており、現像
バイアス電位Vb等の画像濃度制御因子を種々に変化さ
せた場合でもトナー飛散の抑制と画像品質の確保との両
立が図られている。したがって、多量のトナー移行を伴
う高濃度パッチ画像を形成するときにもトナーの飛散は
少なくなっており、また微小ドットを良好に形成できる
状態で低濃度パッチ画像を形成しているのでこのパッチ
画像を使用して行う露光エネルギー最適化処理の精度を
向上させることができる。
バイアス電位Vbおよび露光エネルギーEを用いるとと
もに、逆コントラスト電位Vrを一定に保った状態で画
像形成を行っているので、この画像形成装置では、細線
や微小ドットからなる画像においてもかすれや線幅の不
均一などの問題が発生せず、画像品質の優れたトナー像
を安定して形成することが可能であると同時に、装置内
部へのトナー飛散も効果的に抑制されている。
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記した実施形態では、高濃度パッチ画像
を用いて現像バイアス電位Vbの最適化を行い、その後
に低濃度パッチ画像を用いて露光エネルギーEの最適化
を行っているが、さらに画像品質を高めるために、露光
エネルギー最適化処理の後に低濃度パッチ画像を形成し
て再度現像バイアス電位Vbの微調整を行うようにして
もよい。また、装置構成を簡略化してコスト低減を図る
ために、露光エネルギーEを固定値として、現像バイア
ス電位Vbのみを画像濃度制御因子として用いるように
してもよい。
電位Vrを一定に保ちながら低濃度パッチ画像を形成
し、その画像濃度に基づいて最適化処理を行うことによ
って、装置内部へのトナー飛散を効果的に抑制しながら
画像品質の優れたトナー像を安定して形成することが可
能となる。
画像として1オン5オフの1ドットライン画像LIを用
いているが、低濃度パッチ画像としてはこれに限定され
るものではなく、これ以外にも種々のハーフトーン画像
やライン画像を用いることができる。例えば、互いに離
隔配置された複数の孤立ドットからなる画像を用いても
よく、また上記と異なるオフ本数を有するライン画像を
用いてもよい。ただし、極端に低濃度の画像を用いると
パッチセンサPSの測定感度の面で問題がある場合があ
り、また必要以上に高濃度の画像を用いると低濃度での
画像品質のチェックが適切に行えないこととなるので、
装置の仕様やトナーの特性に応じて形成すべきパッチ画
像を適切に設定する必要がある。
制御因子の最適化処理では、画像濃度制御因子としての
現像バイアス電位Vbまたは露光エネルギーEを、その
最小値から順に1ステップずつ増加させてパッチ画像を
形成し、その画像濃度が目標濃度に最も近くなるときの
値を最適値としているが、これに限定されるものではな
く、例えば、これらの画像濃度制御因子を最大値から1
ステップずつ減少させながらパッチ画像形成を行っても
よいし、また、例えば、各パッチ画像ごとの画像濃度の
変化分に基づいて画像濃度制御因子の最適値を算出する
ようにしてもよい。さらに、この実施形態の現像バイア
ス最適化処理は露光エネルギーEを最大値に固定して行
っているが、これ以外にも例えば露光エネルギーEの中
央値を用いて行ってもよい。
Y、4M、4C、4Kが感光体2に当接した状態で現像
を行う接触現像方式による画像形成装置であるが、これ
以外に、現像器と感光体とが離間配置された、例えばジ
ャンピング現像などの非接触現像方式による画像形成装
置に対しても本発明を適用することが可能である。この
ような非接触現像方式では、トナーが現像位置にある現
像器と感光体との間を飛翔することによって現像を行っ
ているため、上記した接触現像方式の装置よりトナーが
さらに飛散しやすくなっている。そのため、このような
装置に本発明を適用することによるトナー飛散防止の効
果はより顕著なものとなる。
は、トナーの飛翔性を向上させて現像効率を高めるべ
く、各現像器に与える現像バイアスとしては、図7に示
すように、直流成分に交流成分を重畳したもの(同図
(a))や正負のデューティ比を変えた交流電圧(同図
(b))を用いるのが好ましい。このような現像バイア
スを用いる場合には、その現像バイアスの平均値(各図
に示す「Vmean」)を先に述べた「現像バイアス電位」
と考えればよい。
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック
(K)の4色のトナーを用いてフルカラー画像を形成す
る画像形成装置であるが、単色(例えばブラック)のト
ナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置に対して
も本発明を適用することができる。このようなモノクロ
画像形成装置は主に文字等の細線で構成された画像の形
成に多用されると考えられるから、このような装置に対
して本発明を適用し、細線の画像品質を向上させること
はきわめて有効である。
成したトナー像を中間転写ベルト71に転写している
が、中間転写ベルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写
ベルト、転写シート、中間転写ドラム、中間転写シー
ト、反射型または透過型記録シートなど)にトナー像を
転写して画像を形成する画像形成装置にも本発明を適用
することができる。また、パッチセンサを感光体上に形
成したトナー像の画像濃度を検出できる位置に設け、こ
のパッチセンサによって感光体上のパッチ画像の画像濃
度を測定するようにしてもよい。
対応した現像器4Y、4M、4Cおよび4Kが軸中心に
配置されたロータリー現像ユニット4を備える画像形成
装置であるが、これ以外にも、例えば、各トナー色の現
像器を転写媒体の搬送方向に沿って一列に並ぶように設
けた、いわゆるタンデム方式の画像形成装置に対しても
本発明を適用することができる。
を用いており、また画像部に対応する位置に光ビームL
を照射することで感光体2上に静電潜像を形成する画像
形成装置であるが、これに限定されるものではなく、正
帯電トナーを用いる装置や、非画像部に光を照射して静
電潜像を形成するタイプの装置に対しても、本発明を適
用することができる。
アス電位と非画像部電位との間の電位差、すなわち逆コ
ントラスト電位が一定に保たれた状態で画像形成が行わ
れるので、逆コントラスト電位を常に適正値に保持する
ことが可能となっており、そのため、装置内部へのトナ
ー飛散を効果的に抑制しつつ、画像品質の良好なトナー
像を形成することができる。
を示す図である。
ク図である。
の最適化処理を示すフローチャートである。
化処理を示すフローチャートである。
適化処理を示すフローチャートである。
形の例を示す図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 その表面のうち画像部に対応する表面領
域の画像部電位と、該表面の非画像部に対応する表面領
域の非画像部電位とを互いに相違させることによって該
表面に静電潜像を担持する静電潜像担持体と、 与えられる現像バイアス電位に応じて、前記静電潜像を
トナーにより顕像化してトナー像を形成する現像手段
と、 前記現像バイアス電位と前記非画像部電位との電位差が
一定となるように制御する制御手段とを備えることを特
徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記現像バイアス電位
と前記非画像部電位との電位差を一定に保ちながら、ト
ナー像の画像濃度に影響を与える画像濃度制御因子を最
適化することによって前記現像手段により形成されるト
ナー像の画像濃度を制御する請求項1に記載の画像形成
装置。 - 【請求項3】 前記現像手段によって前記静電潜像担持
体上に形成された所定のトナー像、あるいは当該トナー
像が転写媒体に転写されてなるトナー像を、パッチ画像
としてその画像濃度を検出する濃度検出手段をさらに備
え、 前記制御手段は、前記濃度検出手段の検出結果に基づい
て、前記画像濃度制御因子を最適化する請求項2に記載
の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記現像手段に与える
前記現像バイアス電位を前記画像濃度制御因子として多
段階に設定変更しながら各現像バイアス電位でパッチ画
像を形成し、前記濃度検出手段によって該パッチ画像の
画像濃度を求め、その画像濃度が予め設定された目標画
像濃度に最も近くなる現像バイアス電位を最適現像バイ
アス電位として設定することで現像バイアス電位を最適
化する請求項3に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記パッチ画像は、ハーフトーン画像で
ある請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記パッチ画像は、互いに離隔配置され
た複数のドットで構成されている請求項3または4に記
載の画像形成装置。 - 【請求項7】 前記パッチ画像は、互いに離隔配置され
た複数本の1ドットラインで構成されている請求項3ま
たは4に記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記パッチ画像では、該パッチ画像全体
に対するドットの面積率が20%以下である請求項5な
いし7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 前記現像手段は、ジャンピング現像によ
り前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成する請求項
1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項10】 前記現像手段は、互いに異なるトナー
色に対応した複数の現像器を備えており、前記複数の現
像器を順番に所定の現像位置に位置させて当該トナー色
でのトナー像を形成することでカラー画像を形成する請
求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項11】 前記現像バイアス電位および前記画像
部電位の組合せが所定の範囲内で変更可能となってお
り、かつ、該範囲内での前記現像バイアス電位と前記画
像部電位との電位差の最大値と最小値との差が30V以
下である請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形
成装置。 - 【請求項12】 前記現像バイアス電位および前記画像
部電位の組合せが所定の範囲内で変更可能となってお
り、かつ、該範囲内での前記現像バイアス電位と前記画
像部電位との電位差の最大値と最小値との差が20V以
下である請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形
成装置。 - 【請求項13】 前記静電潜像担持体の表面に設けられ
て、所定の初期表面電位に帯電された感光体と、 前記感光体表面に向けて光ビームを照射して、前記感光
体表面のうち前記光ビームを照射した照射域の表面電位
を前記初期表面電位と異なる照射域電位に変化させるこ
とで前記感光体上に静電潜像を形成する露光手段とをさ
らに備え、 前記露光手段は、前記光ビームのエネルギー密度を変化
させることで前記照射域電位を変更可能となっている請
求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。 - 【請求項14】 静電潜像担持体の表面のうち、画像部
に対応する表面領域の画像部電位と、非画像部に対応す
る表面領域の非画像部電位とを互いに相違させることに
より該静電潜像担持体上に静電潜像を形成するととも
に、 前記非画像部電位との電位差が所定値となるように現像
手段に与える最適現像バイアスを制御しながら、該現像
手段によって前記静電潜像をトナーにより顕像化して画
像信号に応じたトナー像を形成することを特徴とする画
像形成方法。 - 【請求項15】 前記画像信号に応じたトナー像を形成
するのに先立って、 前記現像バイアス電位と前記非画像部電位との電位差を
一定に保持しながら、これらを多段階に変化させて、そ
の都度所定のパッチ画像を形成する第1工程と、 前記各パッチ画像の画像濃度を測定する第2工程と、 前記第2工程において測定した各パッチ画像の画像濃度
に基づいて、前記パッチ画像の画像濃度が予め設定され
た目標画像濃度に最も近くなる前記現像バイアス電位を
前記最適現像バイアスとして設定する第3工程とを実行
する請求項14に記載の画像形成方法。
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---|---|---|---|
JP2002011891A JP2003215863A (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 画像形成装置および画像形成方法 |
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Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008054371A Division JP4453766B2 (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 画像形成装置および画像形成方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003215863A true JP2003215863A (ja) | 2003-07-30 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009276394A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-26 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2015161704A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2002
- 2002-01-21 JP JP2002011891A patent/JP2003215863A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2015161704A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
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