JP2014092703A - 感光体特性評価方法及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】感光体を回転させ、その表面に電荷を付与し、第一露光光を照射せず、第二露光光を照射した後、感光体表面に電荷を付与し、第一露光光を照射せず、感光体表面電位Vd1を測定し、感光体を回転させ、その表面に電荷を付与し、第一露光光を照射し、第二露光光を照射した後、感光体表面に電荷を付与し、第一露光光を照射せず、感光体表面電位Vd2を測定し、|Vd1|−|Vd2|の値を得る工程と、感光体を回転させ、電子写真装置内で感光体表面に付与される電荷の極性とは逆の極性の電荷を感光体表面に付与し、第一露光光を照射せず、感光体表面電位Vd3を測定し、|Vd3|の値を得る工程とを有する。
【選択図】図1
Description
円筒状の感光体を回転させるための回転手段、前記感光体の表面に電荷を付与するための帯電手段、前記感光体の表面に第一の露光光を照射するための第一の露光手段、前記感光体の表面電位を測定するための表面電位測定手段、前記感光体の表面に第二の露光光を照射するための第二の露光手段を有し、かつ、前記帯電手段、前記第一の露光手段、前記表面電位測定手段及び前記第二の露光手段が前記感光体の外周面に沿うように順に配置されているユニットを用いて、前記感光体の画像メモリー特性を評価する感光体特性評価方法において、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記第一の露光手段では前記感光体の表面に第一の露光光を照射せず、次いで前記第二の露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記第一の露光手段では前記感光体の表面に第一の露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd1を測定する工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記第一の露光手段により前記感光体の表面に第一の露光光を照射し、次いで前記第二の露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記第一の露光手段では前記感光体の表面に第一の露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd2を測定する工程と、
|Vd1|−|Vd2|の値を得る工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体が電子写真装置内で表面に付与される電荷の極性とは逆の極性の電荷を前記感光体の表面に付与し、次いで前記第一の露光手段では前記感光体の表面に第一の露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd3を測定し、|Vd3|の値を得る工程と、
前記|Vd1|−|Vd2|の値および前記|Vd3|の値から前記感光体の画像メモリー特性を評価する工程と
を有することを特徴とする。
円筒状の感光体を回転させるための回転手段による回転工程と、少なくとも前記感光体の表面に電荷を付与するための帯電手段による帯電工程と、前記感光体上に静電潜像を形成するための像露光手段による像露光工程と、前記感光体の表面電位を測定するための表面電位測定手段による表面電位測定工程と、前記静電潜像にトナー像を形成するための現像手段による現像工程と、前記トナー像を前記感光体から転写材に転写するための転写手段による転写工程と、前記感光体の除電を行うための前露光手段による前露光工程を有する画像形成方法において、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記前露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd1を測定する工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段により前記感光体の表面に像露光光を照射し、次いで前記前露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd2を測定する工程と、
|Vd1|−|Vd2|の値を得る工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記転写手段により前記感光体が電子写真装置内で表面に付与される電荷の極性とは逆の極性の電荷を前記感光体の表面に付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd3を測定し、|Vd3|の値を得る工程と、
|Vd1|−|Vd2|及びまたは|Vd3|が所定の値を超えた時に、前記前露光手段の光量を上げる、及びまたは前記転写手段に印加する電圧を下げることで所定の値以下になるように調整することを特徴とする。
円筒状の感光体を回転させるための回転手段による回転工程と、少なくとも前記感光体の表面に電荷を付与するための帯電手段による帯電工程と、前記感光体上に静電潜像を形成するための像露光手段による像露光工程と、前記感光体の表面電位を測定するための表面電位測定手段による表面電位測定工程と、前記静電潜像にトナー像を形成するための現像手段による現像工程と、前記感光体の表面に前記感光体が画像形成装置内で使用される極性とは逆極性の電荷を付与するための逆極性帯電手段による逆極性帯電工程と、前記トナー像を前記感光体から転写材に転写するための転写手段による転写工程と、前記感光体の除電を行うための前露光手段による前露光工程を有する画像形成方法において、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記前露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd1を測定する工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段により前記感光体の表面に像露光光を照射し、次いで前記前露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd2を測定する工程と、
|Vd1|−|Vd2|の値を得る工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記逆極性帯電手段により前記感光体が電子写真装置内で表面に付与される電荷の極性とは逆の極性の電荷を前記感光体の表面に付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd3を測定し、|Vd3|の値を得る工程と、
|Vd1|−|Vd2|及びまたは|Vd3|が所定の値を超えた時に、前記前露光手段の光量を上げる、及びまたは前記逆極性帯電手段に印加する電圧を下げることで所定の値以下になるように調整することを特徴とする。
その結果、感光体が画像形成装置内で使用される極性(以下、帯電極性と表記する)とは逆極性の電荷を付与した時の感光体の表面電位を測定することが重要であることを見出した。
近年のデジタル電子写真装置においては、感光体への均一な帯電の後レーザーまたはLEDアレイによる潜像の書き込みが行われ、潜像が書き込まれた感光体表面に対してトナーが現像手段によって付与される。この場合、レーザーなどで潜像を書き込んだ部分にトナー像を形成する反転現像方式と、潜像を書き込まない部分にトナー像を形成する正現像方式の2種類の方法がある。
下部阻止層602は基体601から光導電層603への電荷の注入を阻止する機能を有する。また、光導電層603は電荷を生成する機能と電荷を輸送する機能を有する。さらに、表面層604と上部阻止層605は帯電極性の電荷を保持する機能を有する。
電子写真プロセスにおいては、感光体に静電潜像が形成され、形成された潜像はトナーによってトナー像として現像される。形成されたトナー像は、転写帯電器により電圧が印加され、転写材上に転写される。この時、転写効率を上げるために、転写前帯電器に電圧を印加し、トナーの電荷量を大きくしてもよい。
よって、帯電極性とは逆極性の電荷を付与した時の感光体の表面電位を測定することで逆帯電メモリーを評価することが可能となる。
|Vd1|−|Vd2|の値が大きいほど、感光体101の光メモリーは悪いという関係がある。
よって、|Vd3|を算出することにより、逆帯電メモリーに関する性能を評価することが可能である。
|Vd3|の値が大きいほど、感光体101の逆帯電メモリーは悪いという関係がある。
α(|Vd1|−|Vd2|)+β|Vd3|=画像メモリー(数値)・・・(1)
図7では、予め決められた電圧を転写前帯電器406または一次転写ローラ408に印加した時間を0とした。そして、転写前帯電器406または一次転写ローラ408から前露光手段415まで回転するのにかかる時間をt1、転写前帯電器406または一次転写ローラ408から表面電位測定手段416まで回転するのにかかる時間をt2とし、1回転するのにかかる時間をtとした。
感光体を構成する各層に使用される材料を以下に説明する。
本発明において使用される感光体の基体としては、例えば、Al、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、Pt、Pd、Feのごとき金属、及び、これらの合金、例えばAl合金、ステンレスが挙げられる。
本発明において使用される感光体としては、基体と光導電層との間に、基体側からの電荷の注入を阻止する働きのある下部阻止層を設けるのが効果的である。即ち、下部阻止層は感光体の自由表面が一定極性の帯電処理を受けた際、基体から光導電層への電荷の注入を阻止する機能を有している。このような機能を付与するために、下部阻止層にはシリコン原子を母体に伝導性を制御する原子を光導電層に比べて比較的多く含有させる。
本発明において使用される感光体の光導電層は、シリコン原子を母体とし、更に水素原子及び/又はハロゲン原子を含有することが好ましい。
さらに光導電層には必要に応じて伝導性を制御する原子を含有させてもよい。
伝導性を制御する原子としては、半導体分野における、いわゆる不純物を挙げることができる。すなわち、p型伝導性を与える第13族原子またはn型伝導性を与える第15族原を用いることができる。
第13族原子としては、具体的には、硼素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、タリウム(Tl)等を挙げることができる。特に硼素(B)が好適である。
第15族原子としては、具体的には、P(リン)、As(砒素)、Sb(アンチモン)、Bi(ビスマス)を挙げることができる。特にP(リン)、As(砒素)が好適である。
なお、光導電層は単一の層から形成されても良いし、電荷発生層と電荷輸送層を分離した複数構成としてもよい。
本発明において使用される感光体の上部阻止層は、シリコン原子を母体とし、炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)を含んでもよい。更に伝導性を制御する原子を含有させることで帯電電荷を阻止する機能を有する。
伝導性を制御する原子としては、半導体分野における、いわゆる不純物を挙げることができる。感光体の極性が負であるマイナス帯電用感光体の場合、p型伝導性を与える第13族原子を用いることが出来る。
第13族原子としては、具体的には、硼素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、タリウム(Tl)等を挙げることができる。特に硼素(B)が好適である。
本発明において使用される感光体の表面層は、連続繰り返し使用に対する耐性、耐湿性、使用環境耐性などに関して良好な特性を得るために設けられている。
また、電気特性に関しては帯電極性の電荷は保持し、逆極性の電荷は通す整流性を有していることが望ましい。
表面層には、例えば、アモルファスシリコンカーバイド系やアモルファスカーボン系の材料が用いられる。
以下に、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
図3に示す感光体の製造装置を用いて、円筒状基体の表面に図6(b)に示す層構成のマイナス帯電用感光体を作製した。
下部阻止層602、光導電層603、上部阻止層605は表1に示す条件で堆積膜の形成を行い、表面層604は表2に示す条件で堆積膜の形成を行い、マイナス帯電用感光体をそれぞれの条件で1本ずつ作製した。作製したマイナス帯電用感光体を感光体1〜3とする。
円筒状基体601は、アルミニウムよりなる外径84mm、長さ381mm、肉厚3mmのものを用いた。
作製した感光体1〜3は後述する方法で、画像メモリー特性を評価した。
また、作成した感光体1〜3を図1に示す感光体評価装置に設置し、2つの値(|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|)を算出した。
それぞれの評価の詳細を下記に示す。
感光体を図4に示すような電子写真装置(キヤノン製複写機iRC6800を用い、実験用にマイナス帯電方式に改造し、画像露光方式を反転現像方式に改造した改造機)に設置した後、第2現像器405中のシアントナー現像器位置に不図示の電位センサーを感光体長手方向中央位置に相当する場所に設置する。
まず、不図示の感光体ヒーターをONにして、感光体401の表面温度が42℃±1℃で一定になるように制御した。
次に、前露光手段415を点灯させて、像露光手段403を暗状態として、帯電手段402に流れる電流を−1800μAとし、グリット電位を調整して電位センサー位置での感光体401の暗部表面電位が−450Vとなるように設定した。
次いで、像露光手段403により光を照射し、その照射エネルギーを調整することにより電位センサー位置での感光体401の表面電位が−100Vとなるようにした。その後、不図示の電位センサーを取り出し、シアントナー現像器を設置する。
テストチャートは、画像上端部側に、A3チャートの短辺の中央位置、上端から40mm位置を中心に40mm□の範囲に反射濃度1.4の黒色四角を有している。そして、上端から80mmの位置から下端5mmの位置まで反射濃度0.4のハーフトーン(HT)を有している。
上記のテストチャートを用い、テストチャート上端側を原稿先端として原稿台に置き、ハーフトーンが反射濃度0.4となるように現像バイアスを調整して、A3の電子写真画像を出力した。
出力された画像をスキャナ(キヤノン製 CanoScan 9900F)で読み取り、Photoshopを用いて、読み取った画像の濃度を256階調に分解することで、ハーフトーン画像上に認められる画像メモリー部と正常部の濃度差を求めた。
結果を表5に示す。
図1に示す感光体評価装置において、帯電手段102をユニット106に取り付ける位置を0°とし、時計回りの方向を正とした場合に、第二の露光手段104は−30°位置、第一の露光手段103は30°位置、表面電位計105は90°位置に取り付けた。
その後、図2(b)のプロセスに示すように、第一の露光手段103を明状態とし、光量E1で1周分露光した後、第一の露光手段103を暗状態にして、暗部表面電位Vd2を1周分測定した。
こうして得られたVd1、Vd2から|Vd1|−|Vd2|を算出した。
円筒状基体の表面に図6(a)に示す層構成のプラス帯電用感光体を作成した。
下部阻止層602、光導電層603は表3に示す条件で堆積膜の形成を行い、表面層604は表4に示す条件で堆積膜の形成を行い、プラス帯電用感光体をそれぞれの条件で1本ずつ作製した。作製したプラス帯電用感光体を感光体4〜6とする。
作製したプラス帯電用感光体4〜6は後述する方法で、画像メモリー特性を評価した。
また、作成したプラス帯電用感光体4〜6を図1に示す感光体評価装置に設置し、2つの値(|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|)を算出した。
それぞれの評価の詳細を下記に示す。
帯電手段402に流れる電流を+1800μAとし、グリット電位を調整して電位センサー位置での感光体401の暗部表面電位が+450Vとなるように設定した。
また、像露光手段403により光を照射し、その照射エネルギーを調整することにより電位センサー位置での感光体401の表面電位が+100Vとなるようにした。上記以外は実施例1と同様にしてメモリー部の濃度を算出した。結果を表5に示す。
Vd1、Vd2測定時の感光体101の暗部表面電位が+450Vとなるようにした。また、Vd2測定時の第一の露光手段103の露光光量は感光体101の表面電位が+100Vとなる光量E1とした。さらに、Vd3測定時の帯電手段に流れる総電流は、帯電手段102から感光体101に流れる電流が−1.75μA/cm2となるようにした。 それ以外は実施例1と同様にして|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|を算出した。結果を表5に示す。
0.8α+10β = 6・・・(2)
0.8α+20β = 8・・・(3)
実施例1と同様に、表1及び表2の感光体3の条件に従い、光導電層作製時のB2H6量のみを表6に示す条件に変更して堆積膜の形成を行い、マイナス帯電用感光体を3本作製した。作製したマイナス帯電用感光体を感光体7〜9とする。
作製した感光体7〜9は実施例1と同様にして、感光体の画像メモリー特性を評価するための画像出力を行い、出力した画像の数値化を行った。
また、実施例1と同様にして、作成した感光体7〜9の2つの値(|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|)を算出した。
さらに算出した2つの値(|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|)を実施例1の感光体1、3の結果より得られた式(5(|Vd1|−|Vd2|)+0.2|Vd3|)に代入し、画像メモリーの善し悪しについてシミュレーションを実施した。
結果を表7に示す。
実施例1で作製した感光体1を図4に示すような電子写真装置(キヤノン製複写機iRC6800を用い、実験用にマイナス帯電方式に改造し、画像露光方式を反転現像方式に改造した改造機)に設置した。本電子写真装置は、前述したように、電子写真装置内で2つの値(|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|)を測定できるように改造されており、これらの値に基づいて、前露光手段415の光量と一次転写ローラ408の印加電圧を制御可能にしてある。ただし、|Vd3|測定時は、一次転写ローラ408に予め決められた電圧を印加した。
電子写真装置を高温高湿環境(気温:30℃、湿度:85%)下に設置し、|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|を測定した。|Vd1|−|Vd2|が所定の値を超えた場合は、前露光手段415の光量を制御することで、|Vd1|−|Vd2|が所定の値以下になるように調整した。
また、|Vd3|が所定の値を超えた場合は、一次転写ローラ408に印加する電圧を制御することで、|Vd3|が所定の値以下になるように調整した。
調整終了後、画像形成を行った。その結果、画像メモリーの少ない非常に良好な画像が得られた。
また電子写真装置を低温低湿環境(気温:13℃、湿度:5%)下に設置した場合も、上記同様に|Vd1|−|Vd2|及びまたは|Vd3|が所定の値以下になるように調整することで、画像メモリーの少ない非常に良好な画像が得られた。
実施例2で作製した感光体4を図4に示すような電子写真装置(キヤノン製複写機iRC6800改造機)に設置した。本電子写真装置は、前述したように、電子写真装置内で2つの値(|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|)を測定できるように改造されており、これらの値に基づいて、前露光手段415の光量と逆極性帯電手段である転写前帯電器406の印加電圧を制御可能にしてある。ただし、|Vd3|測定時は、転写前帯電器406に予め決められた電圧を印加した。
電子写真装置を高温高湿環境(気温:30℃、湿度:85%)下に設置し、|Vd1|−|Vd2|、|Vd3|を測定した。|Vd1|−|Vd2|が所定の値を超えた場合は、前露光手段415の光量を制御することで、|Vd1|−|Vd2|が所定の値以下になるように調整した。
また、|Vd3|が所定の値を超えた場合は、転写前帯電器406に印加する電圧を制御ことで、|Vd3|が所定の値以下になるように調整した。
調整終了後、画像形成を行った。その結果、画像メモリーの少ない非常に良好な画像が得られた。
また電子写真装置を低温低湿環境(気温:13℃、湿度:5%)下に設置した場合も、上記同様に|Vd1|−|Vd2|及びまたは|Vd3|が所定の値以下になるように調整することで、画像メモリーの少ない非常に良好な画像が得られた。
102 帯電手段
103 第一の露光手段
104 第二の露光手段
105 ユニット
106 表面電位測定手段
Claims (3)
- 円筒状の感光体を回転させるための回転手段、前記感光体の表面に電荷を付与するための帯電手段、前記感光体の表面に第一の露光光を照射するための第一の露光手段、前記感光体の表面電位を測定するための表面電位測定手段、前記感光体の表面に第二の露光光を照射するための第二の露光手段を有し、かつ、前記帯電手段、前記第一の露光手段、前記表面電位測定手段及び前記第二の露光手段が前記感光体の外周面に沿うように順に配置されているユニットを用いて、前記感光体の画像メモリー特性を評価する感光体特性評価方法において、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記第一の露光手段では前記感光体の表面に第一の露光光を照射せず、次いで前記第二の露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記第一の露光手段では前記感光体の表面に第一の露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd1を測定する工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記第一の露光手段により前記感光体の表面に第一の露光光を照射し、次いで前記第二の露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記第一の露光手段では前記感光体の表面に第一の露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd2を測定する工程と、
|Vd1|−|Vd2|の値を得る工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体が電子写真装置内で表面に付与される電荷の極性とは逆の極性の電荷を前記感光体の表面に付与し、次いで前記第一の露光手段では前記感光体の表面に第一の露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd3を測定し、|Vd3|の値を得る工程と、
前記|Vd1|−|Vd2|の値および前記|Vd3|の値から前記感光体の画像メモリー特性を評価する工程と
を有することを特徴とする感光体特性評価方法。 - 円筒状の感光体を回転させるための回転手段による回転工程と、少なくとも前記感光体の表面に電荷を付与するための帯電手段による帯電工程と、前記感光体上に静電潜像を形成するための像露光手段による像露光工程と、前記感光体の表面電位を測定するための表面電位測定手段による表面電位測定工程と、前記静電潜像にトナー像を形成するための現像手段による現像工程と、前記トナー像を前記感光体から転写材に転写するための転写手段による転写工程と、前記感光体の除電を行うための前露光手段による前露光工程を有する画像形成方法において、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記前露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd1を測定する工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段により前記感光体の表面に像露光光を照射し、次いで前記前露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd2を測定する工程と、
|Vd1|−|Vd2|の値を得る工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記転写手段により前記感光体が電子写真装置内で表面に付与される電荷の極性とは逆の極性の電荷を前記感光体の表面に付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd3を測定し、|Vd3|の値を得る工程と、
|Vd1|−|Vd2|及びまたは|Vd3|が所定の値を超えた時に、前記前露光手段の光量を上げる、及びまたは前記転写手段に印加する電圧を下げることで所定の値以下になるように調整することを特徴とする画像形成方法。 - 円筒状の感光体を回転させるための回転手段による回転工程と、少なくとも前記感光体の表面に電荷を付与するための帯電手段による帯電工程と、前記感光体上に静電潜像を形成するための像露光手段による像露光工程と、前記感光体の表面電位を測定するための表面電位測定手段による表面電位測定工程と、前記静電潜像にトナー像を形成するための現像手段による現像工程と、前記感光体の表面に前記感光体が画像形成装置内で使用される極性とは逆極性の電荷を付与するための逆極性帯電手段による逆極性帯電工程と、前記トナー像を前記感光体から転写材に転写するための転写手段による転写工程と、前記感光体の除電を行うための前露光手段による前露光工程を有する画像形成方法において、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記前露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd1を測定する工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段により前記感光体の表面に像露光光を照射し、次いで前記前露光手段により前記感光体の表面に露光光を照射し、次いで前記帯電手段により前記感光体の表面に電荷を付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd2を測定する工程と、
|Vd1|−|Vd2|の値を得る工程と、
前記回転手段により前記感光体を回転させながら、前記逆極性帯電手段により前記感光体が電子写真装置内で表面に付与される電荷の極性とは逆の極性の電荷を前記感光体の表面に付与し、次いで前記像露光手段では前記感光体の表面に像露光光を照射せず、次いで前記表面電位測定手段により前記感光体の表面電位Vd3を測定し、|Vd3|の値を得る工程と、
|Vd1|−|Vd2|及びまたは|Vd3|が所定の値を超えた時に、前記前露光手段の光量を上げる、及びまたは前記逆極性帯電手段に印加する電圧を下げることで所定の値以下になるように調整することを特徴とする画像形成方法。
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