JPH05297672A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05297672A
JPH05297672A JP4130224A JP13022492A JPH05297672A JP H05297672 A JPH05297672 A JP H05297672A JP 4130224 A JP4130224 A JP 4130224A JP 13022492 A JP13022492 A JP 13022492A JP H05297672 A JPH05297672 A JP H05297672A
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JP
Japan
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rotation
image forming
photoconductor
image
potential
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Application number
JP4130224A
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English (en)
Inventor
Hisashi Fukushima
久史 福島
Shunkai Sako
春海 酒匂
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像形成を伴わない前回転を省略して、画像形
成時間を短縮する。 【構成】4色フルカラープリンタにおいて、静電潜像形
成後の感光体の表面電位を検知する電位センサを配置
し、例えば、スイッチ投入後、コピー可能となる前に、
前多回転を行って、感光体の1回転目と2回転目の電位
差を検知する。この電位差の情報を基に、コピースター
ト後のドラムの1回転目のグリッドバイアス電圧Vg2
を、2回転目以降のグリッドバイアス電圧Vg1 よりも
高く設定する。これにより、1回転目の帯電後表面電位
を2回転目以降の表面電位V0 に等しくすることができ
る。したがって、従来必要とされていた感光体の帯電性
や感度等を安定させるための前回転を行う必要がなく、
1回転目から画像形成を行うことができ、しかも、画質
も落ちない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは感光体の帯
電性や感度の安定化を目的とした、いわゆる前回転を省
略した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図18に、レーザ光を用いて潜像を形成
するレーザビームプリンタ(以下「LBP」という)の
概略を図示する。LBPは、印字品位が高い上、印字速
度が速いことから、近時、パーソナルコンピュータやワ
ードプロセッサの出力用として広く用いられているもの
である。
【0003】LBPは、像担持体としての感光体1を中
心としてその周囲に回転方向(矢印R1方向に沿って、
順に、前露光ランプ(除電手段)2、帯電器3、露光手
段5、現像器(現像手段)6、転写帯電器7、分離帯電
器9、クリーナ10等を配設して構成されている。
【0004】いま、プリント(画像形成)スタートを指
示すると、感光体1は矢印R1方向に回転する。まず、
前露光ランプ2によって感光体1の表面の残留電荷を除
去し、帯電器3にて一様に帯電する。そして、露光、現
像等を行わずに、そのまま感光体1を1回転する。この
回転は、前回転と呼ばれ、感光体1の帯電性や感度を安
定させるために行うものである。すなわち、プリンタス
タート前の感光体1の帯電性や感度は、その時点での感
光体1の状態(履歴)によって大きく異なることから、
これらを補正して、感光体1の表面状態を安定させるも
のである。つづいて、前回転で1回転した感光体1の2
回転目に対し、1回転目と同様に、前露光、帯電を行っ
て感光体1の表面を一様均一に帯電した後、今度は、露
光手段5によって潜像を形成する。露光手段5はレーザ
発振器11を有し、レーザ発振器11は信号発生部12
からの画像データK1に対応するレーザ光を発し、この
レーザ光がミラー13によって感光体1に導かれてその
表面を露光し、静電潜像を形成するものである。この静
電潜像の形成は、画像部に露光する一方、非画像部は露
光しない、いわゆるイメージスキャニング露光によって
行われる。
【0005】感光体1上の静電潜像は、感光体1の矢印
R1方向の回転に伴って、現像器6に対向する位置に移
動し、ここで顕像化される。現像器6内に収納されたト
ナー(現像材)は、あたかじめ帯電されており、現像ス
リーブ15を介して感光体1上の静電潜像に転移付着さ
れ、静電潜像を可視化してトナー像とする。
【0006】感光体1上のトナー像は、つづいて転写帯
電器7まで回転し、転写材Pに転写される。転写材Pは
カートリッジ16に収納されていたものが給紙ローラ1
7によって給紙され、レジストローラ18を介して感光
体1の回転に合せて供給されたものである。
【0007】トナー像が転写された転写材Pは、その
後、分離帯電器9によって感光体1から分離され、定着
器19でトナー像が定着された後、排紙トレイ19a上
に排出される。
【0008】転写材Pに転写されないで感光体1上に残
った残留トナーは、クリーナ10によって除去される。
【0009】これら一連の画像形成プロセスは、プリン
トスタート後、単色のコピーであれば感光体1の1回の
回転によってすべて終了することができ、また、このよ
うな感光体1を1つ備えた4色フルカラープリンタであ
れば、感光体1の4回の回転によって4色フルカラーの
画像を形成することが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術によ
ると、画像形成を進行させるという点においては、直接
これに寄与しない前回転を行うために、つまり、例えば
単色のコピーであれば2回転、4色フルカラーコピーで
あれば5回転といった具合に、感光体1を1回転余分に
回転させるために、画像形成時間を短縮するのが困難で
あるという問題があった。特に、感光体1の周囲に複数
の現像器6を配設する形式の4色フルカラープリンタで
は、感光体1の外周長が長くなる傾向にあり、感光体1
の周速が一定(プロセススピードが一定)である場合に
は、前回転にかかる時間がそれだけ多くなり、ロスタイ
ム(前回転が画像形成プロセスを進行させないという意
味において)が長くなる。
【0011】なお、感光体1上の静電潜像を現像する
際、トナーをキャリアによって運ぶ、いわゆる2成分現
像を行うことで、原稿画像の中間調の再現性を向上させ
ようとするときには、殊に、上述の前回転によって感光
体1の帯電性や感度を安定化させることが肝要であると
いわれている。
【0012】そこで、本発明は、プリントスタート前の
感光体の状態を記憶しておき、これに基づいて画像形成
を行うことにより、プリントスタート後の前回転を積極
的に廃止して画像形成時間を短縮するようにした画像形
成装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、感光体の周囲に、潜像形成
手段、現像手段を配設し、前記感光体の複数回の回転に
よって画像形成を行う画像形成装置において、潜像形成
スタート後の前記感光体の回転数と、該感光体の表面状
態との関係を記憶する記憶手段と、該関係の記憶結果に
応じて画像形成中の潜像形成条件を制御する制御手段と
を備える、ことを特徴とする。
【0014】また、感光体の周囲に、潜像形成手段、現
像手段を配設し、前記感光体の回転に基づいて静電潜
像、トナー像を順次形成する画像形成装置において、前
記感光体の表面状態を検知する表面検知手段と、該表面
検知手段の検知結果を記憶する記憶手段と、該記憶手段
の記憶情報に基づいて、画像形成時の画像形成条件を決
定する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】この際、前記制御手段は、画像形成スター
トから起算して前記感光体が何回転目であるかをカウン
トする回転検出手段を有し、該回転検知手段が前記感光
体の1回転目を出力することを条件に、該感光体の1回
転目の画像形成条件を決定する、ようにしてもよい。
【0016】前記表面検知手段が電位検知手段であり、
また、前記制御手段が、除電手段の画像形成条件を制御
するものであってもよい。
【0017】さらに、前記記憶手段の記憶時期が、前回
多回転中と所定のインターバル毎と後回転中とから選択
した1であることを特徴とすることができる。
【0018】加えて、前記感光体の外周長が、転写材の
搬送方向長さよりも長いようにし、あるいは、前記記憶
手段がタイマ装置を有し、該タイマが計測する前回使用
時から今回使用時までの時間に応じて、前記制御手段が
画像形成条件を決定することができる。
【0019】
【作用】以上構成に基づき、表面検知手段が検知する感
光体の表面状態を記憶手段によって、順次、更新記憶す
る。表面検知手段としては、例えば、電位検知手段とす
ることができ、これによると感光体の表面を所定の条件
で帯電したときの帯電後の表面電位の状態を知ることが
できる。一定条件で帯電した場合であっても、この表面
電位の大きさは、感光体の履歴、つまり使用時間、劣化
の度合い等によって変化する値であり、この表面電位の
値によって、逆に感光体の状態をある程度知ることがで
きる。したがって、記憶手段がこの情報を記憶し、次回
の画像形成に際し、制御装置がこの情報に基づいて画像
形成条件を決定するようにすれば、従来必要とされてい
たプリントスタート直後の前回転を行わなくても、好適
な画像形成条件を設定することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0021】図1に本発明に係る画像形成装置の一実施
例としてレーザビームプリンタ(LBP)の概略構成を
図示する。なお、図18(従来例)と同一部分は同一記
号を付し、これらの説明は省略する。
【0022】LBP本体には、画像処理部20が連結さ
れている。この画像処理部20(後に詳述)にデジタル
画像データ22と基準クロック信号23を入力し、画像
濃度に応じてほぼ連続的にパルス幅変調された2値化画
像データ21を出力する。2値化画像データ21は露光
手段5を形成するレーザ駆動部24に入力されてレーザ
発振器11を駆動し、これにより変調されたレーザ光が
出力される。図18で説明したようにレーザ発振器11
からのレーザ光は感光体1上を走査し、帯電器3によっ
て一様に帯電された感光体1の矢印R1方向への回転に
伴って感光体1の表面に2次元の静電潜像を形成する。
次に静電潜像は現像器6によって可視化され転写材P上
に転写される。転写されないで残ったいわゆる残留トナ
ーはクリーナ10により除去補集される。転写後、転写
材Pは感光体1から分離され、定着器19によってトナ
ー像が定着された後、排紙トレイ19aに排出される。
【0023】感光体1のレーザ光露光位置の少し下流に
は、電位検知手段としての電位センサ25が配設されて
いる。電位センサ25は、感光体1の表面に近接して設
けられており、感光体1の表面の静電潜像の電位検出を
行う。電位センサ25の出力は電位測定部26に入力さ
れて電位が測定される。この測定された電位はアナログ
値であるため、A/D変換器27によりデジタル信号に
変換され制御部(制御手段)28に入力される。
【0024】制御部28はマイクロコンピュータ等のC
PU、CPUの制御プログラムやデータ等を格納してい
るROMおよびCPUのワークエリアとしてのRAM
(記憶手段)28a、さらには各種I/OポートやD/
A変換部等を備え、LBP全体の制御を行うとともに後
述する各種制御部への指示信号をアナログ信号により出
力する。
【0025】制御部28には、高圧制御部29,30が
接続されている。高圧制御部29は帯電器3の帯電電流
を制御する高圧制御部、また、高圧制御部30は帯電器
3のグリッドバイアス電圧を制御するグリッドバイアス
電圧用の高圧制御部である。制御部28には、さらに前
述のレーザ駆動部24の外に、現像バイアス電圧制御部
31が連結されている。レーザ駆動部24は、レーザ発
振器11を駆動するとともにレーザ光の強度を制御する
ものであり、現像バイアス電圧制御部31は現像器6の
現像バイアス電圧を制御するものである。
【0026】図2は画像処理部20のブロック図であ
る。なお、図1と同一部分は同一符号で示している。
【0027】デジタル画像データ22はD/A変換器2
02によってアナログ画像信号203に変換され、比較
器211の一方の端子に入力される。207はタイミン
グ信号発生回路で、基準クロック信号23を入力して画
素クロック204やパターン信号発生器209へのスク
リーンクロック208を作成して出力している。パター
ン信号発生器209はスクリーンクロック208をもと
にパターン信号210を出力し、比較器211の他方の
端子に入力している。
【0028】2値化画像データ21は画素クロック20
4に同期して入力され、D/A変換器202は画素クロ
ック204に同期してアナログ画像信号203を出力す
る。スクリーンクロック208は画素クロック204の
周期を整数倍したクロック信号で、例えば三角波である
パターン信号210の周期を規定している。
【0029】アナログ画像信号203とパターン信号2
10は比較器211により比較されて、アナログ画像信
号203の方が大きいときは0、小さいときは1とし
て、パルス幅変調された2値化画像データ21が作成さ
れ出力される。
【0030】図3は図2の各部のタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【0031】ここではスクリーンクロック208は画素
クロック204の2倍の周期をもつクロックとしてい
る。2値化画像データ21が00(白)から16進数の
FF(黒)に段階的に変化するとき、パターン信号21
0によりパルス幅変調された2値化画像データ21のパ
ルス波形を示している。このようにパターン信号210
の振幅を変えることによって、デジタル画像データ22
の入力レベルと2値化画像データ21のパルス幅PW
0、PW1等の関係を変えることができる。
【0032】図4は8ビットのデジタル画像データ22
(00からFFまでの256個のデータ)を入力したと
き、画像処理部20によってほぼ連続的なパルス幅変調
を行い、2値化画像データ21をLBPの画像形成部に
入力し、レーザ光による露光から表面電位への変換、表
面電位から濃度への変換を行った場合の対応を示するセ
ンシトメトリである。
【0033】ここで、画像処理部20は階調性の良い画
像出力を得ることを目的としていたのであるから、2値
化画像データ21の入力レベルと再生画像の濃度との関
係はリニア(直線的)であることが望ましい。しかるに
図4でわかるようにリニアな部分は図中、△印(同図中
50で示す)から〇印(同じく51で示す)までの部分
である。よって50の部分の入力レベルを00、51の
部分の入力レベルをFFとすることによって、8ビット
のデジタル画像に対し良好な階調性が得られるようにす
る。
【0034】2値化画像データ21のパルス幅を入力レ
ベルに対応させ、図3に示したように、白レベル(0
0)に対するパルス幅PW0、黒レベル(FF)に対す
るパルス幅をPW1とする。一方、電位センサ25によ
って測定される感光体1表面電位をそれぞれ白レベルに
対応する電位をV0 、黒レベルに対応する電位をV1
する。
【0035】これらの電位V0 、V1 は、遮光状態の暗
部電位VD 、全点灯状態の明部電位VL とは異なる場合
が多い。しかるに画像形成に使用している領域は、△印
(50)から〇印(51)までの領域であり、V0 、V
1 を目標値に近づけることで安定した良質な画像を形成
させている。
【0036】ところで、従来の潜像形成は、帯電直後の
表面電位を経時的に図5(a) に模式的に示したように、
グリッドバイアス電圧Vg1 に一定に保った状態で、感
光体1(以下適宜「ドラム」という)を1回空回転(前
回転)させている。1回転目のドラム上のあるポイント
Aの表面電位は図5(b) に示したようにVi であり、2
回転目以降のドラム上の同一ポイントAの電位V0 とは
△Vの電位差が生じる。この電位差△Vはドラム特性ま
たは帯電系の構成などによって変わる値である。従来は
図5(c) に示したように、1回転以上帯電履歴(前回
転)を行った上で2回転目以降のドラム回転において画
像形成を行っていた。このため、1回転目の画像形成に
寄与しない1回転目の空回転分のムダな時間が生じてい
た。
【0037】本実施例では、図6に示したようにシーケ
ンスをとり、1回転目と2回転目の電位の差(図5に示
した△V)を補正するために1回転目の画像形成条件を
制御する。具体的には、1回転目と2回転目以降の電位
を図6(b) に示したようにV0 に一定にするために、1
回転目のグリッドバイアス電圧Vg2 を図6(a) に示す
ように、2回転目以降のグリッドバイアス電圧Vg1
りも高く設定するものである。
【0038】シーケンスとして、まず前多回転時とドラ
ム特性に応じて所定のタイミング(インターバル)毎と
後回転中とから選択する1によってにグリッドバイアス
電圧一定時の1回転目と2回転目の電位差(図5(b) に
示した△V)を電位センサ25で測定し、これを制御部
28のROM28aに記憶しておく。その上で、1回転
目と2回転目の電位を揃えるために(つまり△Vの電位
差をなくすために)、前述の記憶結果に基づいて、帯電
器3のグリッドバイアス電圧を制御するものである。な
お、この制御については、例えば特開昭62−2833
56号広報に記載したような方法を用いて適正なグリッ
ドバイアス値を設定することができる。
【0039】1回転目の電位と2回転目の電位差を測定
する際に、ドラム上の同一ポイントの電位を比較する例
を示したが本発明はこれに限られるものではない。複数
ポイントの電位測定を行い、これらを平均して差を求め
るようにした方が、ドラム上の帯電能ムラに影響される
ことなくドラム特性の代表値を検出することができる。
【0040】図7には前多回転中に1回転目と2回転目
の電位差△Vを測定するシーケンスの一例を示した。こ
れを簡単に説明すると、電源をオンし、定着器19の定
着温度が所定のT1 になるのを待って(S1)、前多回
転を開始する(S2)。1回転目の電位と、2回転目の
感光体1の帯電後の表面電位を測定し、両者の電位差△
Vを算出する(S3〜S5)。前多回転を終了し(S
6)、定着温度が所定のT2 (T2 >T1 )になったら
(S7)、プリントスタートが可能となる。これによっ
て得られた電位差△Vは、記憶手段に記憶され、前述の
ようにプリントスタート時の1回転目の画像形成条件決
定に利用される。すなわち、プリントスタートが可能と
なるためには、定着器19を余熱する等のウォーミング
アップが必要であるが、この間に1回転目と2回転目と
の電位差△Vを算出記憶し、このデータに基づいて、プ
リントスタート直後の1回転目の画像形成条件を決定す
る。これにより、プリントスタート後の前回転は不要と
なり、プリント時間を短縮することができる。
【0041】図8には表面電位制御データ(ここではV
Cont,VBackを入力し、VDC,VGを得る)を割出すシ
ーケンスの一例を参考までに示した。1回転目の制御デ
ータを求める際には入力値としてVCont,VBackととも
に前述した△Vも含めて計算し、VDC,VG を求める。
【0042】なお、ここで、暗部電位、明部電位を測定
する例を示したが、本発明はこれに限られない。例え
ば、特開昭62−284578号広報に記載したよう
に、画像情報の最小レベル及び最大レベルに対応した電
位を測定するようにしてもよい。
【0043】図9、図10は特開昭62−283356
号広報より転載した図で、それぞれグリッドバイアス電
圧と表面電位との関係を示した図、VCont,VBack,V
DC等の定義を示した図である。
【0044】△Vの電位差をなくすためにグリッドバイ
アスをどう制御するかに関しては、例えば図9に示した
ように、グリッドバイアス電圧をVg1 と設定して1回
転目の電位が△印で示したVO −△V、2回転目の電位
がVO であるとき、1回転目のグリッドバイアス電圧を α=△V/(Vg2 −Vg1 ) を満たすようなVg2 に設定することによって、1回転
目の表面電位をVO とすることができるものである。
【0045】上述の実施例では制御する画像形成条件が
グリッドバイアス電圧値である例を示したが、本発明は
これに限られるものではない。例えば、帯電器3の帯電
電流値を制御してもよい。この場合には、帯電器3の電
流値と感光体1の表面電位との関係をあらかじめ求めて
おく。さらに測定するプロセス要因を表面電位とした
が、現像器6によって顕像化した後の画像濃度測定手段
を有し、該測定結果に応じて画像形成条件を制御するよ
うにしてもよいのはいうまでもない。
【0046】また、上述の実施例では、1回転目の電位
と2回転目の電位をV0 に揃える例を示したが、本発明
はこれに限られるものではない。例えば1回転目と2回
転目、それ以降の回転のドラム表面電位の目標値を異な
る値に設定することが、特にフルカラー画像形成装置に
おいて有効であり、この場合にも1回転目の前述したよ
うな補正を加えることにより、1回転目の電位から所望
の値に制御することができ、1回転目から安定した画像
形成を行うことができる。
【0047】次に、変更対象とする画像形成条件とし
て、除電手段としての前露光ランプ2の光量を変化させ
る実施例を図11に示す。これに対応する従来の潜像形
成は、図12に示すようになっていた。すなわち、ドラ
ムが回転する前の表面電位は同図(b) 、(d) に示すよう
にV1 である。次にドラムを回転させ、ドラム回転数1
回転目でここに同図(c) に示す前露光量L1 を照射する
と電位は同図(d) のようにV2 にまで落ちる。帯電後の
表面電位はグリッドバイアス電圧がVg1 の場合、Vi
である。
【0048】次に、ドラム回転数2回転目では前露光を
与える前の電位がVi であるので、前露光量L1 を与え
た後の帯電前電位はV3 (>V2 )となり、帯電後表面
電位はV0 (>Vi )となる。2回転目以降の表面電位
は、ほぼV0 に収束する。以上述べた1回転目と2回転
目の帯電後電位の差V0 −Vi がドラム特性等により一
定しないことがあるため、従来は1回転以上前回転を入
れ、これに応じて2回転目以降で画像形成を行ってい
た。
【0049】本実施例による潜像形成での電位等を図1
3に示す。
【0050】すなわち、ドラムが回転する前の電位は図
12と同様に(b) 、(d) ともにV1である。次にドラム
を回転させ、ドラムの回転数1回転目でV1 をV3 に落
すための前露光量として、あらかじめ図1の制御部28
にインプットしておいた前露光量L2 (図13(c) )を
照射する。これにより、帯電後表面電位はV0 となる。
【0051】つづいて、ドラム回転数2回転目では前露
光量L1 を与えた後の帯電前電位はV3 となり、帯電後
表面電位はV0 となる。表面電位は、2回転目以降はほ
ぼV0 に収束する。
【0052】以上、1回転目と2回転目以降の帯電後電
位の差をなくすことができ、1回転目から安定した像形
成を行うことができるようになった。
【0053】上述実施例では、表面電位V3 をV1 に落
すための前露光量L2 は事前にインプットしておく例を
示したが、本発明はこれに限られない。例えば残留電位
3をコピースタート時に測定し、これに応じて前露光
量を制御するようにすれば、感光体特性変化にも対応し
たより精度の高い制御ができる。また、感光体特性は休
止時間(前回使用から今回使用までの時間をいう。以下
同じ。)に依存するところが大きい、休止時間に応じて
前露光量を制御するようにすればより精度の高い制御が
できる(後に、詳述)。また、帯電器3の前後に表面電
位センサを配し、帯電前後の電位(図12、図13の
(d) と(b) )を測定し、これらに応じて前露光量を制御
するようにすればより精度の高い制御ができる。
【0054】除電手段として前露光の例を示したが、本
発明はこれに限られるものではない。他の除電手段、例
えばDC重畳AC印加のコロトロンタイプのコロナ放電
器を除電手段として採用し、DCバイアスを制御するよ
うにしてもよい。
【0055】次に示す実施例は、感光体1の外周長を転
写材長以上にとることにより、1回転目と2回転目の潜
像条件の差が画像途中部にでることを回避し、図14に
示したようなシーケンス、すなわち、前回転という空回
転をいれることなく、1回転目から画像形成を行うこと
を可能にしたものである。
【0056】例えば、最大紙サイズがレジャーサイズ
(279mm×432mm)であり、短手方向(297mm)
が感光体1のスラスト方向になるように紙送りする系で
は感光体1の周長が432mm以上(直径137.51mm
以上)となるように構成し、かつ1色目の潜像形成開始
後、1回転以内に潜像形成を終了し、2回転目に入って
から2色目の潜像形成を開始し、2回転目以内に2色目
の潜像形成を終了するといったようにするものである。
【0057】上述実施例では感光体1の1回転目及び2
回転目以降の画像形成条件を特に制御することなく、例
えば一定の帯電、像露光、現像条件のまま使用する例を
示したが、画像形成条件を制御したほうがよいのはもち
ろんである。例えば、図15に示したように、1回転目
及び2回転目以降の潜像形成条件を別々に制御する(例
えば、1回転目及び2回転目以降の必要電位コントラス
トがそれぞれ保てるように、1回転目の明部電位VL1
び2回転目以降の明部電位VL2を制御する)ことによ
り、ドラムの1回転目からムダなく利用できる。
【0058】シーケンスとしては、前多回転時または後
回転時にグリッドバイアス一定時の1回転目と2回転目
の表面電位制御データを測定しておき、潜像形成時にフ
ィードバックする。
【0059】なお、ここで、暗部電位、明部電位を測定
する例を示したが、本発明はこれに限らない。例えば特
開昭62−284578号に記載したように、画像情報
の最小レベル及び最大レベルに対応した電位を測定する
ようにしてもよい。
【0060】また、1回転目の電位と2回転目の電位を
測定する際に、ドラム上の同一ポイントの電位を測定す
る例を示したか、本実施例はこれに限られるものではな
い。複数ポイントの電位測定を行い、平均して求めるよ
うにした方が、ドラム上の帯電能ムラに影響されること
なくドラム特性の代表値を検出することができる。
【0061】次の実施例として、休止時間に応じて、第
1回転目の画像形成条件を制御する例を述べる。シーケ
ンスとしては、休止時間と1回転目の表面電位、2回転
目以降の表面電位との間に、図16に模式的に示したよ
うな関係があることをあらかじめ求めておき、特性デー
タを制御部28に記憶しておく。つづいて、図17に示
したように、コピースタート信号が入力されたときの休
止時間(図16にt1で示す)を一般的なタイマ装置
(不図示)によって測定し、上述した特性データメモリ
を参照し、休止時間(t1 )に応じた電位差(△V)を
推定する。その上で、1回転目と2回転目の電位を揃え
るために(つまり△Vの電位差をなくすために)グリッ
ドバイアスを制御するものである。なお、グリッドバイ
アスの制御については前述の特開昭62−283356
号広報に記載したような方法を用いて行えばよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
記憶手段によって感光体の表面状態を記憶し、この記憶
情報に基づいて、コピースタート直後の画像形成装置条
件を決定することにより、コピースタート後の前回転を
積極的に省略し、画質を低下させることなく画像形成時
間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略を示すブロッ
ク図。
【図2】画像処理部のブロック図。
【図3】画像処理部の各部の動作タイミングを示すタイ
ミングチャート。
【図4】露光、表面電位、濃度等の対応関係のセンシト
メトリを示す図。
【図5】従来のグリッドバイアス電圧、表面電位、ドラ
ム回転数の関係を示す図。
【図6】本発明のグリッドバイアス電圧、表面電位、ド
ラム回転数の関係を示す図。
【図7】電位差測定を示すフローチャート。
【図8】表面電位制御データを得るためのフローチャー
ト。
【図9】グリッドバイアス電圧と表面電位との関係を示
す図。
【図10】主走査方向と、バイアス電位及び画像濃度と
の関係を示す図。
【図11】除電手段の概略を示すブロック図。
【図12】従来のグリッドバイアス電圧、表面電位、前
露光量、帯電前電位、ドラム回転数の関係を示す図。
【図13】本発明のグリッドバイアス電圧、表面電位、
前露光量、帯電前電位、ドラム回転数の関係を示す図。
【図14】グリッドバイアス電圧、表面電位、ドラム回
転数の関係を示す図。
【図15】グリッドバイアス電圧、表面電位、ドラム回
転数の関係を示す図。
【図16】休止時間と表面電位の関係を示す図。
【図17】休止時間によって電位制御を行うためのフロ
ーチャート。
【図18】従来の画像形成装置の概略を示すブロック
図。
【符号の説明】
1 感光体 2 除電手段(除電装置) 3 潜像形成手段(帯電器) 5 潜像形成手段(露光手段) 6 現像手段(現像器) 25 表面検知手段(電位検知手段、電位セン
サ) 28 制御手段(制御部、回転検知手段) 28a 記憶装置(RAM) P 転写材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体の周囲に、潜像形成手段、現像手
    段を配設し、前記感光体の複数回の回転によって画像形
    成を行う画像形成装置において、 潜像形成スタート後の前記感光体の回転数と、該感光体
    の表面状態との関係を記憶する記憶手段と、 該関係の記憶結果に応じて画像形成中の潜像形成条件を
    制御する制御手段とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体の周囲に、潜像形成手段、現像手
    段を配設し、前記感光体の回転に基づいて静電潜像、ト
    ナー像を順次形成する画像形成装置において、 前記感光体の表面状態を検知する表面検知手段と、 該表面検知手段の検知結果を記憶する記憶手段と、 該記憶手段の記憶情報に基づいて、画像形成時の画像形
    成条件を決定する制御手段とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、画像形成スタートから
    起算して前記感光体が何回転目であるかをカウントする
    回転検出手段を有し、 該回転検知手段が前記感光体の1回転目を出力すること
    を条件に、 該感光体の1回転目の画像形成条件を決定する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記表面検知手段が電位検知手段であ
    る、 ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、除電手段の画像形成条
    件を制御する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段の記憶時期が、前回多回転
    中と所定のインターバル毎と後回転中とから選択した1
    である、 ことを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記感光体の外周長が、転写材の搬送方
    向長さよりも長い、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段が、タイマ装置を有し、 該タイマが計測する前回使用時から今回使用時までの時
    間に応じて、前記制御手段が画像形成条件を決定する、 ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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