JPH06266193A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH06266193A
JPH06266193A JP5055567A JP5556793A JPH06266193A JP H06266193 A JPH06266193 A JP H06266193A JP 5055567 A JP5055567 A JP 5055567A JP 5556793 A JP5556793 A JP 5556793A JP H06266193 A JPH06266193 A JP H06266193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
exposure
developing
photoconductor
energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5055567A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Oda
康弘 織田
Kazuhiko Arai
和彦 新井
Kazuhiro Iwaoka
一浩 岩岡
Masayo Higashimura
昌代 東村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP5055567A priority Critical patent/JPH06266193A/ja
Publication of JPH06266193A publication Critical patent/JPH06266193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】感光体の感光特性の変化に拘わらず二値情報に
基づいた記録画像を良好に再現することが可能な画像形
成装置を提供する。 【構成】露光エネルギがある程度までは帯電電位が減衰
せず、露光エネルギがある閾値エネルギを越えると帯電
電位が急激に減衰する感光特性を有する感光体ドラム1
と、上記閾値エネルギを挟んで露光エネルギが変化する
画像露光を行い、上記感光体ドラム1上に画像データに
基づいた静電潜像を形成するレーザービームスキャナ2
0と、上記画像露光に先立ち感光体ドラム1を均一に帯
電する一次帯電器2と、上記静電潜像を現像して顕画像
とする現像器3とを備えた画像形成装置において、静電
潜像の形成後に感光体ドラム1上の露光部及び非露光部
の帯電電位を検出する電位センサ12を設けると共に、
この検出結果に基づいて一次帯電器2に印加する帯電バ
イアス電圧及び/又は上記現像器3に印加する現像バイ
アス電圧を制御する現像コントラスト電位制御手段13
を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザービーム
を用いたデジタルプリンタやデジタル複写機などのよう
に、二値情報に基づいて感光体上に画像を形成する画像
形成装置に係り、詳細には、感光体の感光特性の経時変
化に拘わらず良好な画像を形成するための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタや複写機等の画像形成装置にお
いては、高速かつ高画像品質を提供できる記録方式とし
てデジタル電子写真方式が広く採用されている。そし
て、このような電子写真方式を採用した画像形成装置に
おいて中間調画像の記録を行う方式としては、従来から
網点構造や万線構造を用いた面積変調法が広く利用され
ている。この面積変調法では用紙の白色部とトナー等に
よる着色部との繰り返しで中間調画像が表現されるた
め、二値情報に基づいて画像形成が行われるデジタル方
式ではそのアルゴリズムも比較的簡易であり、また低コ
ストで構成できるといった利点を備えている。
【0003】ところで、電子写真方式では感光体上に形
成された静電潜像を現像する方式として、二成分現像方
式及び一成分現像方式が知られている。前者の二成分現
像方式は、図17に破線で示すように現像特性のダイナ
ミックレンジが広く、階調性に優れていることからアナ
ログ電子写真方式に多用されている。しかし、デジタル
電子写真方式では中間調画像を上記面積変調法により記
録するので、白色部と着色部とを明確に区別して記録す
ることができれば、特に階調性の優れた現像方式を採用
しなくとも中間調の記録を行うことができ、二成分現像
方式に対する要請はアナログ電子写真方式ほど高くはな
い。また、二成分現像方式は装置構成が複雑なために重
量が重くコストも嵩むこと、キャリアの寿命に伴い定期
的にメンテナンスが必要である、といった種々の欠点も
有している。
【0004】一方、後者の一成分現像方式は、装置構成
が簡単なために重量も軽く、現像剤の交換も必要ないた
めメンテナンスが不要であるといった利点を有してい
る。しかし、一成分現像方式は図17に実線で示すよう
に現像特性のダイナミックレンジが狭く、潜像電位の僅
かな変動によって現像濃度が大きく変化するという欠点
がある。特に、一般的に用いられているアモルファス状
態のSe系感光層を有する感光体や、有機半導体を使用
した電荷発生層及び電荷輸送層からなる機能分離型の感
光体に静電潜像を形成しこれを現像すると、これらの感
光体では帯電電位が露光エネルギにおよそ相似する減衰
を示すので、露光エネルギの僅かな変動によっても現像
濃度が大きく変化してしまう。このため、二値情報を正
確に記録することができず、一成分現像方式では面積変
調法によって中間調画像を良好に再現することが困難で
あった。
【0005】そこで、本願発明者らはこのような従来技
術の問題点に鑑み、一成分現像方式によっても中間調画
像を良好に再現することの可能なデジタル電子写真方式
の画像形成装置を以前に提案している(特願平4−29
8189号)。この画像形成装置では、図18に実線で
示すように露光エネルギがある程度までは帯電電位が減
衰せず、露光エネルギがある閾値エネルギを越えると帯
電電位が急激に減衰する感光特性を有する感光体が用い
られ、パルス幅変調されたレーザー光によって上記感光
体上に静電潜像が形成される。つまりこの提案に係る画
像形成装置では、感光体の感光特性の閾値エネルギを越
えて露光エネルギが変化しない限り、露光エネルギの僅
かな変動によっても感光体の帯電電位が変動することは
ないので、パルス幅変調されたレーザー光の露光エネル
ギの分布に対して感光体の閾値エネルギを適切に設定す
れば、感光体の帯電電位は露光部と非露光部とで完全に
二値化される。従って、一成分現像方式によっても面積
変調法で中間調画像を良好に再現することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案に係
る感光体は、各ロット毎における製造条件の僅かな変化
や経時的な使用の繰り返しによって、その感光特性が僅
かずつではあるが変化しており、これが画像品質に大き
な影響を及ぼしていることが判明した。
【0007】この感光特性としては先ず電荷保持特性と
残留電荷特性とがある。これらの特性は感光体の未露光
部電位及び露光部電位に夫々反映され、一様に帯電され
た感光体を露光して静電潜像を形成すると、図19に示
すように未露光部の帯電電位及び露光部の帯電電位は各
ロット毎に僅かずつ異なったものとなる。従って、例え
ば、実線で示すロットAの感光体の感光特性に合致する
ように潜像現像時の現像バイアス電圧を調整し、この現
像バイアス電圧のままでロットBの感光体上に形成され
た静電潜像を現像すると、ロットAとロットBとでは現
像コントラスト電位(未露光部と露光部との電位差)が
異なることから現像特性が変化してしまう。その結果、
画像のカブリ、フリンジ電界によるエッジの強調、トナ
ーの過剰消費による画像濃度の不安定化等が生じ、画像
品質が悪化するという問題点があった。
【0008】また、画像品質に大きな影響を及ぼす感光
特性としては、帯電電位が減衰する閾値エネルギが挙げ
られる。すなわち、各ロット間における製造条件の隔差
や感光層の経時的劣化により、図20に示すように各ロ
ット毎に帯電電位の減衰が生じる閾値エネルギは異なっ
たものとなる。従って、例えば実線で示すロットAの感
光体の閾値エネルギに対応するようにレーザー光の露光
エネルギを調整し、この露光エネルギのままでロットB
の感光体を露光すると、感光体の露光部に対して十分な
露光エネルギを与えることができない。図21の実線は
このときの階調特性を示すものであるが、破線で示す理
想的な階調特性(画像信号のインプットカバレッジに対
する画像のアウトプットカバレッジの関係)に比較して
その線形性が失われている。つまり、感光特性の閾値エ
ネルギに対して適切な露光エネルギを感光体に与えない
と、画像の階調特性が不十分となり、画像品質が悪化す
るという問題点があった。
【0009】このような感光特性の変化は、前述のよう
に各ロット毎の製造条件の隔差の他、経時的な使用に伴
う感光層の疲労によっても生じる。特に特願平4−29
8189号に提案する画像形成装置では、感光特性の閾
値エネルギを露光エネルギの半分程度に設定しているの
で、感光体に静電潜像を形成する場合には、図22に示
すように、露光部において上記閾値エネルギEthの約2
倍の露光エネルギが必要となる。つまり、感光体に対し
て必要以上の過剰露光を繰り返し行うので、感光層が著
しく疲労してしまう。その結果、前述のような感光特性
の変化が早期に発生し、画像品質の悪化が著しいという
問題点があった。
【0010】本発明はこれら問題点に鑑みなされたもの
であり、その第一の目的とするところは、露光エネルギ
がある程度までは帯電電位が減衰せず、露光エネルギが
ある閾値エネルギを越えると帯電電位が急激に減衰する
感光特性を有する感光体を用いたデジタル電子写真方式
の画像形成装置において、感光体の感光特性の変化に拘
わらず二値情報に基づいた記録画像を良好に再現するこ
とが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第二の目的は、上記第一の
目的に係る画像形成装置において、その感光体の感光特
性の変化を抑え、これにより二値情報に基づいた記録画
像を良好に再現することが可能な画像形成装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下に上記第一の目的及
び第二の目的を達成するための本発明の画像形成装置に
ついて夫々説明するが、これら画像形成装置はいずれ
も、露光エネルギがある程度までは帯電電位が減衰せ
ず、露光エネルギがある閾値エネルギを越えると帯電電
位が急激に減衰する感光特性を有する感光体と、上記閾
値エネルギを挟んで露光エネルギが変化する画像露光を
行い、上記感光体上に画像データに基づいた静電潜像を
形成する露光手段と、上記画像露光に先立ち感光体を均
一に帯電する帯電手段と、上記静電潜像を現像して顕画
像とする現像手段とを備えた画像形成装置を前提として
いる。
【0013】先ず、上記第一の目的を達成する画像形成
装置としては、感光体の電荷保持特性及び残留電荷特性
の変化に対応するものと、感光体の閾値エネルギの変化
に対応するものとに分けることができる。すなわち、前
者に対応する画像形成装置は、上記静電潜像の形成後に
感光体上の露光部及び非露光部の帯電電位を検出する電
位検出手段を設けると共に、この検出結果に基づいて上
記帯電手段に印加する帯電バイアス電圧及び/又は上記
現像手段に印加する現像バイアス電圧を制御する現像コ
ントラスト電位制御手段を設けたものである(以下、こ
の技術的手段を第一発明と記す)。
【0014】また、後者に対応する画像形成装置は、上
記静電潜像の形成後に感光体上の露光部及び非露光部の
帯電電位を検出する電位検出手段を設けると共に、この
検出結果に基づいて上記感光体の閾値エネルギを推定し
て上記露光手段の露光エネルギを制御する露光エネルギ
制御手段を設けたものである(以下、この技術的手段を
第二発明と記す)。
【0015】更に、上記第二の目的を達成する画像形成
装置は、上記帯電手段と上記現像手段との間に、上記感
光体の閾値エネルギ未満の露光エネルギでこの感光体を
均一に露光する補助露光手段を設けたものである(以
下、この技術的手段を第三発明と記す)。
【0016】また更に、これら第一乃至第三発明は夫々
を単独で用いることも可能であるが、これらの二つ乃至
全てを組み合せて使用することでもできる。その場合に
おいて、上記第二発明と第三発明とを組み合せるのであ
れば、第二発明の露光エネルギ制御手段は、電位検出手
段の検出結果に基づいて感光体の閾値エネルギを推定し
て上記露光手段及び/又は補助露光手段の露光エネルギ
を制御するものとなる。
【0017】
【作用】上記第一発明によれば、電位検出手段で感光体
上の露光部及び非露光部の帯電電位を検出することによ
り、露光部と非露光部との電位差すなわち現像コントラ
スト電位が計測される。現像コントラスト電位制御手段
はその検出結果に基づいて帯電手段に印加する帯電バイ
アス電圧を制御し、非露光部の帯電電位を調整して上記
現像コントラスト電位を一定に保つ。また、現像コント
ラスト電位制御手段は上記検出結果に基づいて現像手段
に印加する現像バイアス電圧をも制御し、現像バイアス
電圧と露光部の帯電電位との電位差を一定に保つ。これ
により感光体の電荷保持特性及び残留電荷特性の変化に
拘わりなく、常に一定の現像特性が確保される。
【0018】また、上記第二発明によれば、電位検出手
段が感光体上の露光部及び非露光部の帯電電位を検出
し、露光エネルギ制御手段はこの検出結果に基づいて感
光体の閾値エネルギを推定する。そして、上記露光エネ
ルギ制御手段は露光手段を制御し、推定した閾値エネル
ギを挟んで露光エネルギが変化する画像露光を行う。こ
れにより感光体の閾値エネルギの変化に拘わりなく、常
に一定の現像特性が確保される。
【0019】更に、上記第三発明によれば、補助露光手
段が感光体の閾値エネルギ未満の露光エネルギで感光体
を均一に露光するので、感光体の露光エネルギは露光手
段による画像データに基づいた露光エネルギと補助露光
手段による均一な露光エネルギとの総和になる。このた
め、露光手段はその露光エネルギの変化幅を小さいもの
としても、閾値エネルギを挟んで露光エネルギが変化す
ることとなるので、感光体の露光エネルギの総和が小さ
くなる。これにより、感光体の過剰露光が防止される。
【0020】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の画像形成
装置を詳細に説明するが、先ず上記第一乃至第三の各発
明が適用される画像形成装置の具体例について説明し、
その後に各発明の具体的実施例を説明する。
【0021】図1は、本発明を適用したカラー複写機の
一実施例を示す概略構成図である。符号1は感光体ドラ
ムであり、この感光体ドラム1の周囲には一次帯電器
2、レーザービームスキャナ20、イエロー・マゼンタ
・シアン・ブラック各色の現像剤を収めた4個の現像器
からなる回転式の現像器3、転写ドラム4、クリーナー
5及び除電荷露光器6が配置されている。上記転写ドラ
ム4はシート供給トレイ7から搬出された記録シートを
表面に担持して回転するものであり、符号4aは記録シ
ート吸着用の帯電器、符号4bはトナー像転写用の帯電
器、符号4cは記録シート剥離用の帯電器、符号4dは
記録シート剥離爪、符号4eは除電荷用の帯電器であ
る。また、上記転写ドラムから剥離された記録シートの
搬送方向前方には定着器8が配置されている。
【0022】図2は上記レーザービームスキャナ20を
示す概略構成図であり、符号21は半導体レーザー、符
号22はコリメータレンズ、符号23はポリゴンミラ
ー、符号24はfθレンズ、符号25は発光時間制御回
路である。画像読み取り装置やコンピュータ等からの印
字信号に基づく階調信号は上記発光時間制御回路25に
与えられ、発光時間制御回路25は所謂パルス幅変調方
式によって上記半導体レーザー21のオン/オフを行
う。そして、半導体レーザー21の発生したレーザー光
26は上記ポリゴンミラー23によって主走査方向に走
査され、上記感光体ドラム1を露光する。
【0023】このように構成された本実施例のカラー複
写機において、カラー画像は以下のようにして形成され
る。先ず、プラテン9上の原稿は原稿読取部10で色分
解され、各々画像信号に分解される。上記感光体ドラム
1は、図1に示すように、図示しない駆動手段によって
副走査方向(矢線A方向)に回転駆動され、一次帯電器
2により表面が均一に帯電される。次いで、上記感光体
ドラム1の表面には、レーザービームスキャナ20によ
って第1色目の画像情報に応じて変調されたレーザー光
が照射され、第1色目の画像露光が行われることによ
り、感光体ドラム1上には、第1色目の静電潜像が形成
される。その後、感光体ドラム1上に形成された第1色
目の静電潜像は、回転現像器3により第1色目のトナー
で現像して可視化され、第1色目のトナー像が形成され
る。
【0024】一方、シート供給トレイ7からは第1色目
のトナー像の形成タイミングに合して記録シートが搬出
され、搬出された記録シートは記録シート吸着用帯電器
4aにより転写ドラム4に保持される。そして、感光体
ドラム1上に形成された第1色目のトナー像は、転写帯
電器4aにより転写ドラム4に巻き付けられた記録シー
トに転写される。転写終後、転写ドラム4は記録シート
を保持したまま、感光体ドラム1の回転速度に同期した
速度で回転を続ける。その間に、感光体ドラム1はその
表面上に残留したトナーがクリーナー5で除去されると
共に、転写等で受けた不均一な電荷が除電荷露光器6に
よって除電され、その表面電位はおよそ0Vに調整され
る。そして、この後に感光体ドラム1上には、第一色目
のトナー像と同様にして第2色目のトナー像が感光体ド
ラム1上に形成される。
【0025】この第2色目のトナー像は第1色目のトナ
ー像の転写位置に合うタイミングで転写ドラム4上の記
録シートに転写され、記録シート上には第1色目のトナ
ー像と第2色目のトナー像との合成像が形成される。以
降は、この工程が第3色目及び第4色目のトナー像につ
いて繰り返され、記録シート上には多重トナー像が完成
する。そして、第4色目のトナー像が転写された記録シ
ートは剥離用帯電器4cによって転写ドラム4への吸着
力を弱められ、剥離爪4dによって転写ドラムから剥離
される。この後、転写されたトナー像は定着器によって
記録シートへ定着され、記録シートは複写機外の排出ト
レイ11へ排出される。
【0026】この実施例の感光体ドラムに使用された感
光体の感光特性は図17に示す実線のものと同じであ
り、露光エネルギがある閾値エネルギに達すると急激に
応答し、殆ど直線的に帯電電位が低下する。即ち、ある
露光エネルギを閾値としてオン/オフの動作を示すよう
になっている。比較のため、従来一般的に用いられてい
る有機半導体を利用した機能分離型の感光体の感光特性
を図17中に破線で併記する。尚、この実施例に係る感
光体は、例えば特願昭62−328465号に開示され
た技術によって作られる。
【0027】以下にこの実施例に用いた感光体の主な構
成について説明する。図3に示すように、感光体ドラム
は導電性支持体31、中間層32及び感光層33から構
成され、導電性支持体31としてはアルミニウムの円筒
状のドラムを用いた。但し、これはニッケルベルト等か
らなる金属ベルトであってもよい。また、中間層32に
は厚さ0.2μmのメトキシメチロール化ナイロン樹脂
を用いた。更に、感光層33は、0.1〜1.0μmの
粒径の光導電性顔料であるフタロシアニン微粒子を主に
ポリエステルからなる熱硬化性の樹脂と溶剤を用いて混
合分散し、上記中間層32上に塗布及び乾燥を行うこと
によって形成した。このとき、上記感光層33の厚さは
35μmとした。
【0028】また、図4に示すように、上記現像器は現
像ロール41、層形成ブレード42、トナー供給ロール
43から構成されている。上記層形成ブレード42は金
属性ブレードの先端にゴム材を接着したものであり、上
記金属性ブレードの付勢力で上記ゴム材が現像ロール4
1に圧接している。上記トナー供給ロール43は弾性体
であり、現像ロール41に圧接すると共に現像ロール4
1の周速度と同じになるように駆動されている。トナー
供給ロール43から現像ロール41に供給されたトナー
は現像ロール41の回転に伴い層形成ブレード42によ
って均一な薄層に形成され、同時に摩擦帯電されてその
クーロン力で現像ロール41の表面に強く付着する。こ
の付着したトナーを現像ロール41表面から飛翔させる
ため、現像ロール41には直流電圧に交流電圧を重畳し
た現像バイアス電圧が現像バイアス回路44によって印
加される。この実施例では直流電圧を350V、交流電
圧を2000V、周波数を6KHZに夫々設定した。
尚、符号45はトナーのブロッキングを防止するための
アジテータである。
【0029】更に、この実施例で使用したトナーは、結
着樹脂としてテレフタル酸/ビスフェノールAエチレン
オキサイド付加物/シクロヘキサンジメタノールから得
られた線状ポリエステル:100重量%を用いる一方、
着色顔料としてマゼンタ顔料(商品名;ピグメントレッ
ド57):3重量%を用い、これらをエクルトルーダー
で混練した後にジェットミルで粉砕して平均粒径D50
9.0μmのマゼンタトナーとしたものである。また、
その使用に当たっては、得られたマゼンタトナー粒子:
100重量%に対して疏水性シリカ微粉末(商品名;R
972、日本アエロジル(株)製):1.0重量%を添
加し、これらを高速混合してから使用した。尚、トナー
平均粒径D50の測定にはコールターカウンターを使用し
た。
【0030】この実施例で用いた現像装置は所謂一成分
現像方式によるものであり、その現像特性は図16に実
線で示すものとなる。この現像方式によれば、その現像
特性はおよそ2値的な現像特性を示し、所謂ガンマ(現
像コントラスト電位に対する現像濃度の変化率)は非常
に高く、そのダイナミックレンジ(コントラスト電位)
はおよそ100Vである。
【0031】また、この実施例ではパルス幅変調された
レーザービームによって感光体ドラム1を露光して潜像
を形成するが、そのときのビームスポット径、駆動パル
ス幅及び露光エネルギの設定については前述の特願平4
−298189号に準じているので、その詳細な説明は
省略する。また、本実施例ではレーザービームの露光エ
ネルギ分布の50%に感光体ドラム1の閾値エネルギを
対応させた。
【0032】次に、このようなカラー複写機に上記第一
乃至第三発明を適用するための具体的実施例について説
明する。
【0033】◎第1実施例 図5は上記第一発明の実施例を示すものである。この実
施例は一次帯電器2に印加する帯電バイアス電圧を制御
して感光体ドラム1上の現像コントラスト電位の安定化
を図る一方、未露光部の帯電電位に対する現像バイアス
電圧の適正化を図り、もって感光体ドラム1に書き込ま
れた静電潜像の現像特性の変化を防止するものである。
【0034】図中において符号12は感光体ドラム1の
表面電位を検出する電位センサ(電位検出手段)であ
り、レーザービームの露光位置と現像器3との間で感光
体ドラム1に近接して配設されている。また、符号13
はマイクロコンピュータを内蔵した現像コントラスト電
位制御手段であり、上記電位センサ12の出力信号に基
づいて現像バイアス電圧制御ユニット14及び帯電バイ
アス電圧制御ユニット15の出力を制御し、現像器3に
印加される現像バイアス電圧、一次帯電器2に印加され
る帯電バイアス電圧を夫々制御する。
【0035】図6は、このような構成により実行される
現像バイアス電圧及び帯電バイアス電圧の決定モード
(以下、バイアス電圧決定モード)を示すフローチャー
トである。以下、このフローに沿って当該モードを説明
する先ず、このバイアス電圧決定モードがスタートする
と、現像器3に印加される現像バイアス電圧VDが初期
基準値VD0に、一次帯電器2に印加される帯電バイアス
電圧VGが初期基準値VG0になるように、現像コント
ラスト電位制御手段13は現像バイアス電圧制御ユニッ
ト14及び帯電バイアス電圧制御ユニット15に対して
電圧制御信号を出力する(ステップ1)。次いで、図7
に示すように露光エネルギE、全点灯の条件(インプッ
トカバレッジ100%の条件)でレーザービームスキャ
ナ20を駆動し、基準パターン潜像を感光体ドラム1上
に形成する(ステップ2)。
【0036】次に、その基準パターン潜像の露光部及び
未露光部の帯電電位を上記電位センサ12で検出し、露
光部の帯電電位をVL、未露光部の帯電電位をVHとして
上記現像コントラスト電位制御手段13に読み込む(ス
テップ3)。そして、現像コントラスト電位制御手段1
3は、現像バイアス電圧VD=VB+VL、帯電バイアス
電圧VG=VA+VB+VL+VG0−VHを演算する(ステ
ッフ4)。ここでVAは未露光部の帯電電位と現像バイ
アス電圧とが保持すべき最適電位差、VBは現像バイア
ス電圧と露光部の帯電電位とが保持すべき最適電位差で
あり、あらかじめ現像コントラスト電位制御手段13の
ROMに目標値として記憶されている。
【0037】そして、以上の演算結果に基づき現像コン
トラスト電位制御手段13は、予め記憶していた初期基
準値VD0及びVG0を夫々演算値VD及びVGに書き換え
(ステップ5)、このバイアス電圧決定モードは終了す
る。これにより、以降は現像バイアス電圧がVD、帯電
バイアス電圧がVGとなるように、現像コントラスト電
位制御手段13は各制御ユニット14,15へ電圧制御
信号を出力する。
【0038】上記バイアス電圧決定モードは複写機の電
源投入時、または複写機動作中の定期的な調整として自
動的に実行される。これにより感光体の感光特性の変化
に拘わらず、常に一定した現像特性の画像を得ることが
できる。
【0039】◎第2実施例 図8は上記第二発明の実施例を示すものである。この実
施例ではレーザービームスキャナ20の露光エネルギを
制御して感光体ドラム1の閾値エネルギに対する露光エ
ネルギの適正化を図り、これによって画像データの二値
情報に正確に対応した静電潜像を感光体ドラムに形成し
ようとするものである。
【0040】図中において符号16は感光体ドラム1の
表面電位を検出する電位センサ(電位検出手段)であ
り、レーザービームの露光位置と現像器3との間で感光
体ドラム1に近接して配設されている。また、符号17
はマイクロコンピュータを内蔵した露光エネルギ制御手
段であり、上記電位センサ16の出力信号に基づいてレ
ーザービームスキャナ20に印加する電流値を制御し、
感光体ドラム1上におけるレーザービームの露光エネル
ギ制御する。
【0041】図9は、このような構成により実行される
レーザービームスキャナ20の露光エネルギの決定モー
ド(以下、露光エネルギ決定モード)を示すフローチャ
ートである。以下、このフローに沿って当該モードを説
明する。先ず、この露光エネルギ決定モードがスタート
すると、レーザービームスキャナ20の露光エネルギが
初期基準値E0となるように、露光エネルギ制御手段1
7はレーザービームスキャナ20に対して電流制御信号
を出力する(ステップ1)。これにより、レーザービー
ムスキャナ20は図10(a)に示すように露光エネル
ギE0、全点灯の条件(インプットカバレッジ100%
の条件)で駆動され、一次帯電器2でV0に帯電した感
光体ドラム1上に基準パターン潜像が形成される(ステ
ップ2)。このとき上記初期基準値E0は、予想される
感光体ドラム1の閾値エネルギよりも小さい値である。
【0042】次に、その基準パターン潜像の露光部の帯
電電位VLを上記電位センサ16で検出し、上記露光エ
ネルギ制御手段17に読み込む(ステップ3)。そし
て、露光エネルギ制御手段17は、先ず検出値VLが第
1電位基準値V1よりも大きいか否かを判断し(ステッ
フ4)、大きい場合はレーザービームスキャナ20の露
光エネルギをΔE1だけ増加して再度基準パターン潜像
の作成に戻る(ステップ5)。ここでV1は感光体ドラ
ム1の現像コントラスト電位(VH−VL)をVcontとし
て、V1=3Vcont/4+VLと設定した。
【0043】一方、検出値VLが第1電位基準値V1より
も小さい場合は、更に検出値VLが第2電位基準値V2
りも小さいか否かを判断し(ステップ6)、小さい場合
はレーザービームスキャナ20の露光エネルギをΔE2
だけ減らして再度基準パターン潜像の作成に戻る(ステ
ップ7)。ここでV2は感光体ドラム1の現像コントラ
スト電位(VH−VL)をVcontとして、V2=Vcont
4+VLと設定した。尚、ΔE1及びΔE2は任意の値を
適宜選択して差し支えない。
【0044】以上のフローは検出値VL、第1電位基準
値V1及び第2電位基準値V2の三者間の関係がV2<VL
<V1となるまで繰り返され、この関係が成立すると、
露光エネルギ制御手段17はその時点でのレーザービー
ムスキャナ20の露光エネルギを制御基準値ECと決定
し(ステップ8)、この露光エネルギ決定モードは終了
する。
【0045】このようにして決定された制御基準値EC
は、図10(b)に示すように、感光体ドラム1の閾値
エネルギEthに合致している。従って、複写機の電源投
入時または複写機動作中の定期的な調整として自動的に
当該モードを実行することにより、感光体ドラム1の閾
値エネルギが明確となるので、上記制御基準値ECに基
づいてレーザービームの露光エネルギの適正化を図るこ
とができ、感光体の閾値エネルギの変動に拘わらず常に
画像データに正確に対応した静電潜像を形成することが
できる。
【0046】◎第3実施例 図11は上記第三発明の実施例を示すものである。この
実施例ではレーザービームスキャナ20による感光体ド
ラム1の過剰露光を防止するため、一次帯電器2とレー
ザービームスキャナ20による露光位置との間にLED
アレイ(補助露光手段)18を設け、このLEDアレイ
18で感光体ドラムを均一に露光するようにした。ま
た、このときのLEDアレイ18の露光エネルギは感光
体ドラム1の閾値エネルギ未満とした。
【0047】図12は、レーザービームスキャナ20の
露光エネルギE1及び上記LEDアレイ18の露光エネ
ルギE2のアロケーションを感光体ドラム1の光減衰特
性と併記したグラフである。この図に基づいて本実施例
における潜像の書き込みを説明すると、先ず、感光体ド
ラム1は上記LEDアレイ18によって露光エネルギE
2で均一に露光される。このとき、露光エネルギE2は感
光体ドラム1の閾値エネルギEth未満なので、感光体ド
ラム1上では一切電位減衰が生じていない。
【0048】次に、レーザービームスキャナ20で感光
体ドラム1を露光し、画像データに応じた静電潜像を感
光体ドラム上に書き込む。このとき、本実施例ではパル
ス幅変調されたレーザービームの露光エネルギ分布の5
0%に感光体ドラム1の閾値エネルギを対応させると、
感光体ドラム1の電位減衰幅とレーザービームの駆動パ
ルス幅とが1対1で対応し、感光体ドラム1に正確な二
値情報を書き込むことができる。しかし、図12から明
らかなように、感光体ドラム1は既に露光エネルギE2
で均一に露光されているので、レーザービームの最大露
光エネルギE1は感光体ドラム1の閾値エネルギEth
上記露光エネルギE2との差(Eth−E2)の2倍だけあ
れば足りることになる。
【0049】その結果、本実施例では感光体ドラム1の
閾値エネルギをレーザービームの露光エネルギ分布の5
0%に設定しているにも拘わらず、レーザービームの露
光エネルギの分布幅E1を狭くすることができ、感光体
ドラム1の過剰露光を防止してその感光特性の変化を効
果的に抑えることができる。
【0050】次に、本願発明者らは上記露光エネルギE
1及び露光エネルギE2の好ましい関係を特定するため、
富士ゼロックス社製カラー複写機A−Color630
の改造機を用いて実際に中間調画像を形成する実験をお
こなった。実験の条件としては、感光体ドラム1のプロ
セススピードを160mm/sec、一次帯電器2によ
る感光体ドラム1の帯電電位を400V、画像露光部電
位を50V、現像器3の現像バイアス電圧の直流成分を
200V、レーザービームの感光帯ドラム上のビーム径
を63.5μm、画素ピッチを128μmに夫々設定し
た。また、実験ではレーザービームによる露光エネルギ
1とLEDアレイ18による露光エネルギE2との関係
を表1の如く複数設定し、各実験番号における記録画像
の階調性の特性を評価した。その評価結果を表2に示
す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】表2から明らかなように、上記露光エネル
ギE1及び露光エネルギE2の関係がE2/E1≧1の場合
には、初期状態から5000サイクル終了時に至るまで
良好な階調性の中間調画像を得ることができた。これに
対してE2/E1<1の場合には、初期状態では良好な階
調性の中間調画像を得ることができるが、5000サイ
クル終了後では図13に示すように低中濃度部でのガン
マが高くなり、階調性の評価が不良となった。これは過
剰露光により感光体の感光特性が変化したためと考えら
れる。
【0054】◎第4実施例 図14は上記第二発明及び第三発明を併せて図1のカラ
ー複写機に適用した実施例を示すものである。すなわ
ち、この実施例では上記第3実施例のLEDアレイ18
の露光エネルギを制御して感光体ドラム1の閾値エネル
ギに対する露光エネルギの適正化を図り、これによって
画像データの二値情報に正確に対応した静電潜像を感光
体ドラム1に形成しようとするものである。
【0055】図中において符号50は感光体ドラム1の
表面電位を検出する電位センサ(電位検出手段)であ
り、第2実施例の電位センサ16をそのまま用いること
ができる。また、符号51は上記電位センサ50の出力
信号に基づいてLEDアレイ18の電圧制御ユニット5
2の出力電圧を制御する露光エネルギ制御手段であり、
やはり第2実施例の露光エネルギ制御手段17と同様に
マイクロコンピュータを内蔵している。
【0056】図15は、このような構成により実行され
るLEDアレイ18の露光エネルギ決定モードを示すフ
ローチャートである。以下、このフローに沿って当該モ
ードを説明する。先ず、この露光エネルギ決定モードが
スタートすると、LEDアレイ18の露光エネルギが初
期基準値E3となるように、露光エネルギ制御手段51
はLEDアレイ18の電圧制御ユニット52に対して電
圧制御信号を出力する(ステップ1)。次いで、レーザ
ービームスキャナ20のレーザービームにより、最大露
光エネルギE4の1/2の出力、全点灯の条件(インプ
ットカバレッジ100%の条件)で感光体ドラム1上に
基準パターン潜像を形成する(ステップ2)。このとき
3+E4/2は、図16(a)に示すように、予想され
る感光体ドラム1の閾値エネルギEthよりも小さい値で
ある。
【0057】次に、その基準パターン潜像の露光部の帯
電電位VLを上記電位センサ50で検出し、上記露光エ
ネルギ制御手段51に読み込む(ステップ3)。そし
て、露光エネルギ制御手段51は、先ず検出値VLが第
1電位基準値V1よりも大きいか否かを判断し(ステッ
フ4)、大きい場合はLEDアレイ18の露光エネルギ
をΔE1だけ増加して再度基準パターン潜像の作成に戻
る(ステップ5)。ここでV1は、第二実施例と同様
に、感光体ドラム1の現像コントラスト電位(VH
L)をVcontとして、V1=3Vcont/4+VLと設定
した。
【0058】一方、検出値VLが第1電位基準値V1より
も小さい場合は、更に検出値VLが第2電位基準値V2
りも小さいか否かを判断し(ステップ6)、小さい場合
はLEDアレイ18の露光エネルギをΔE2だけ減らし
て再度基準パターン潜像の作成に戻る(ステップ7)。
ここでV2は感光体ドラム1の現像コントラスト電位
(VH−VL)をVcontとして、V2=Vcont/4+VL
設定した。
【0059】以上のフローは検出値VL、第1電位基準
値V1及び第2電位基準値V2の三者間の関係がV2<VL
<V1となるまで繰り返され、この関係が成立すると、
露光エネルギ制御手段17はその時点でのLEDアレイ
18の露光エネルギを制御基準値Estnと決定し(ステ
ップ8)、当該モードは終了する。
【0060】このようにして決定されたLEDアレイ1
8の制御基準値EstnとE4/2との和(Estn+E4
2)は、図16(b)に示すように、感光体ドラム1の
閾値エネルギEthに合致している。従って、図15に示
すフローに沿ってLEDアレイ18の制御基準値Estn
を決定すれば、上記第3実施例の如く予めLEDアレイ
18で感光体ドラム1を均一に露光する場合でも、レー
ザービームの露光エネルギの分布に対して感光体ドラム
1の閾値エネルギを適切に対応させることができるの
で、感光体ドラム1の閾値エネルギの変動に拘わらず常
に画像データに正確に対応した静電潜像を形成すること
ができる。
【0061】尚、以上の各実施例は、例えば第1実施例
と第2実施例、第1実施例と第3実施例、第1実施例と
第4実施例のように、複数の実施例を組み合せて用いる
ことも可能である。このように複数の実施例を組み合せ
て、すなわち第一乃至第三発明を組み合せて実施すれ
ば、感光体ドラム1の感光特性の変化を抑えると共に、
譬え変化が生じた場合であっても常に画像データに正確
に対応した静電潜像を感光体ドラム1上に形成すること
ができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、第一発明に係
る画像形成装置によれば、電位検出手段で検出した感光
体上の露光部及び非露光部の帯電電位に基づき、現像コ
ントラスト電位制御手段が帯電手段に印加する帯電バイ
アス電圧及び現像手段に印加する現像バイアス電圧を制
御するので、感光体の電荷保持特性及び残留電荷特性の
変化に拘わりなく常に一定の現像特性を確保することが
でき、二値情報に基づいた記録画像を良好に再現するこ
とが可能となる。
【0063】また、第二発明に係る画像形成装置によれ
ば、電位検出手段で検出した感光体上の露光部及び非露
光部の帯電電位に基づき、露光エネルギ制御手段が感光
体の閾値エネルギを推定し、且つ、推定した閾値エネル
ギを挟んで露光エネルギが変化する画像露光が行われる
ので、感光体の閾値エネルギの変化に拘わりなく常に一
定の現像特性が確保することができ、二値情報に基づい
た記録画像を良好に再現することが可能となる。
【0064】更に、第三発明に係る画像形成装置によれ
ば、補助露光手段で感光体を均一に露光することによ
り、画像データに基づいた露光を行う露光手段はその露
光エネルギの分布幅を小さいものとすることができるの
で、過剰露光による感光体の感光特性の変化を抑えるこ
とができ、これにより二値情報に基づいた記録画像を良
好に再現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一乃至第三発明を適用可能なカラー複写機
の共通実施例を示す概略図である。
【図2】 共通実施例に係るレーザービームスキャナを
示す概略図である。
【図3】 共通実施例に係る感光体ドラムの構造を示す
断面図である。
【図4】 共通実施例に係る現像器の構造を示す概略図
である。
【図5】 共通実施例に第一発明を適用した第1実施例
を示す概略図である。
【図6】 第1実施例のバイアス電圧決定モードを示す
フローチャートである。
【図7】 第1実施例における感光体ドラムの帯電電位
と露光エネルギとの関係を示すグラフである。
【図8】 共通実施例に第二発明を適用した第2実施例
を示す概略図である。
【図9】 第2実施例の露光エネルギ決定モードを示す
フローチャートである。
【図10】 第2実施例における感光体ドラムの帯電電
位と露光エネルギとの関係を示すグラフである。
【図11】 共通実施例に第三発明を適用した第3実施
例を示す概略図である。
【図12】 第3実施例における感光体ドラムの帯電電
位と露光エネルギとの関係を示すグラフである。
【図13】 第3実施例における画像濃度と画像信号の
インフットカバレッジとの関係を示すグラフである。
【図14】 共通実施例に第二発明及び第三発明を適用
した第4実施例を示す概略図である。
【図15】 第4実施例の露光エネルギ決定モードを示
すフローチャートである。
【図16】 第4実施例における感光体ドラムの帯電電
位と露光エネルギとの関係を示すグラフである。
【図17】 現像コントラスト電位に対する現像器の応
答特性を示すグラフである。
【図18】 本発明に用いた感光体の光応答特性を示す
グラフである。
【図19】 感光体ロット毎の光応答特性の変化を示す
グラフである。
【図20】 感光体ロット毎の閾値エネルギの変化を示
すグラフである。
【図21】 画像信号のインプットカバレッジに対する
画像濃度の特性を感光体ロット毎に示すグラフである。
【図22】 従来技術において必要とされた露光エネル
ギの分布幅を示すグラフである。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…一次帯電器(帯電手段、3…現
像器(現像手段)、12,16,50…電位センサ(電
位検出手段)、13…現像コントラスト電位制御手段、
17…露光エネルギ制御手段、18…LEDアレイ(補
助露光手段)、20…レーザービームスキャナ(露光手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東村 昌代 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光エネルギがある程度までは帯電電位
    が減衰せず、露光エネルギがある閾値エネルギを越える
    と帯電電位が急激に減衰する感光特性を有する感光体
    と、上記閾値エネルギを挟んで露光エネルギが変化する
    画像露光を行い、上記感光体上に画像データに基づいた
    静電潜像を形成する露光手段と、上記画像露光に先立ち
    感光体を均一に帯電する帯電手段と、上記静電潜像を現
    像して顕画像とする現像手段とを備えた画像形成装置に
    おいて、 上記静電潜像の形成後に感光体上の露光部及び非露光部
    の帯電電位を検出する電位検出手段を設けると共に、こ
    の検出結果に基づいて上記帯電手段に印加する帯電バイ
    アス電圧及び/又は上記現像手段に印加する現像バイア
    ス電圧を制御する現像コントラスト電位制御手段を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 露光エネルギがある程度までは帯電電位
    が減衰せず、露光エネルギがある閾値エネルギを越える
    と帯電電位が急激に減衰する感光特性を有する感光体
    と、上記閾値エネルギを挟んで露光エネルギが変化する
    画像露光を行い、上記感光体上に画像データに基づいた
    静電潜像を形成する露光手段と、上記画像露光に先立ち
    感光体を均一に帯電する帯電手段と、上記静電潜像を現
    像して顕画像とする現像手段とを備えた画像形成装置に
    おいて、 上記静電潜像の形成後に感光体上の露光部及び非露光部
    の帯電電位を検出する電位検出手段を設けると共に、こ
    の検出結果に基づいて上記感光体の閾値エネルギを推定
    して上記露光手段の露光エネルギを制御する露光エネル
    ギ制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 露光エネルギがある程度までは帯電電位
    が減衰せず、露光エネルギがある閾値エネルギを越える
    と帯電電位が急激に減衰する感光特性を有する感光体
    と、上記閾値エネルギを挟んで露光エネルギが変化する
    画像露光を行い、上記感光体上に画像データに基づいた
    静電潜像を形成する露光手段と、上記画像露光に先立ち
    感光体を均一に帯電する帯電手段と、上記静電潜像を現
    像して顕画像とする現像手段とを備えた画像形成装置に
    おいて、 上記帯電手段と上記現像手段との間には、上記感光体の
    閾値エネルギ未満の露光エネルギでこの感光体を均一に
    露光する補助露光手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記帯電手段と上記現像手段との間には、上記感光体の
    閾値エネルギ未満の露光エネルギでこの感光体を均一に
    露光する補助露光手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の画像形成装置に
    おいて、上記静電潜像の形成後に感光体上の露光部及び
    非露光部の帯電電位を検出する電位検出手段を設けると
    共に、この検出結果に基づいて上記感光体の閾値エネル
    ギを推定して上記露光手段及び/又は補助露光手段の露
    光エネルギを制御する露光エネルギ制御手段を設けたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
JP5055567A 1993-03-16 1993-03-16 画像形成装置 Pending JPH06266193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5055567A JPH06266193A (ja) 1993-03-16 1993-03-16 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5055567A JPH06266193A (ja) 1993-03-16 1993-03-16 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06266193A true JPH06266193A (ja) 1994-09-22

Family

ID=13002295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5055567A Pending JPH06266193A (ja) 1993-03-16 1993-03-16 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06266193A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100334112B1 (ko) * 1999-12-01 2002-05-02 윤종용 화상형성장치의 대전전압 제어방법
KR100370192B1 (ko) * 1999-05-31 2003-01-30 삼성전자 주식회사 전자사진방식 프린터의 감광벨트 전위 측정방법 및 장치
JP2007206349A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370192B1 (ko) * 1999-05-31 2003-01-30 삼성전자 주식회사 전자사진방식 프린터의 감광벨트 전위 측정방법 및 장치
KR100334112B1 (ko) * 1999-12-01 2002-05-02 윤종용 화상형성장치의 대전전압 제어방법
JP2007206349A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7095966B2 (en) Image forming apparatus and unit, and storage medium mounted in the unit
JPH06175452A (ja) 電子写真装置
JP2005195938A (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2003098773A (ja) 印写制御方法
US6785482B2 (en) Image forming apparatus having a transfer current detection device and control for developing bias in non-image area
JP3236183B2 (ja) 画像形成装置
JP2003312050A (ja) 画像形成装置
US20080152370A1 (en) Image forming apparatus
US6198491B1 (en) Electrophotographic image forming apparatus
JP2002162801A (ja) 画像形成装置
JP3372881B2 (ja) 画像形成装置
JPH06266193A (ja) 画像形成装置
JPH11190933A (ja) 画像形成装置
JP3327737B2 (ja) 画像形成装置
JP2000293068A (ja) 画像形成装置
JP3372880B2 (ja) 画像形成装置
JP2000172027A (ja) 画像形成装置
JP2006098473A (ja) 画像形成装置
JP2001255710A (ja) 画像形成装置
JPH0627778A (ja) 画像形成装置
JPH07244412A (ja) 画像形成装置
JP3464400B2 (ja) 画像形成装置
JPH0883021A (ja) 画像形成装置
JP2000181156A (ja) 画像形成装置
JP2002072576A (ja) 画像形成装置とその画素数計数方法