JP3372880B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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Description
等の画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、データ通信用ネットワークによる
デジタルデータ情報伝達及びその情報のハード出力機と
しての画像形成装置が盛んに提案されている。この種の
画像形成装置としては、デジタルプリンタ又はデジタル
複写機がある。 【0003】図19に、デジタルプリンタの概略構成を
示す。感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電基体上
に光導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向に回転
自在に軸支されている。そして、感光ドラム1の周囲に
は、その回転方向に沿ってほぼ順に、感光ドラム1の表
面を均一に帯電するスコロトコン帯電器(一次帯電器)
2、原稿を読み取り、画像の濃度に比例した画像信号に
基づいて感光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露
光装置3、静電潜像にトナーを付着させてトナー像とし
て現像する現像装置7、感光ドラム1上に形成されたト
ナー像を転写材である転写紙P上に転写するコロナ転写
帯電器(転写帯電器)8、トナー像が転写された転写紙
Pを感光ドラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯
電器)9、トナー像を転写した後に、感光ドラム1上の
残留トナーを除去するクリーニング装置13、感光ドラ
ム1の残留電荷を除去する前露光ランプ30などが配置
されている。また、トナー像が転写された転写紙Pは、
感光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排出
される。 【0004】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子(1ラインCCD)19
上に結像させることによって画像情報に応じた電気信号
に変換する。ここで照明ランプ16によって光照射され
た原稿15からの反射光は、ミラー17a、17b、1
7cに導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19
上に結像される。この光電変換素子19によって出力さ
れた電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変
換されて8bitのデジタル画像データとされ、その
後、黒色信号生成回路22にて輝度情報を濃度情報にす
るためにlog変換され、2値化回路23で画像濃度デ
ータとされる。 【0005】上記のように生成した8bitのデジタル
画像データ信号をレーザ駆動回路24に入力し、レーザ
駆動回路24は、周知のPWM回路であって入力された
画像濃度信号の大きさに応じて、半導体レーザ20をo
n/offする発光時間を変調する。 【0006】例えば図4に示すように各画素ごとの画像
データがレーザの走査方向に(a)のように入力された
ときは、レーザのon/offする駆動信号は(b)の
ようになっている。すなわち画像データが00hexの
ときのレーザ駆動信号のonデューティーを1画素スキ
ャン時間の5%とし、FFhexのときのレーザ駆動信
号のonデューティーを1画素スキャン時間の85%と
する、等である。このようにして、1画素内で面積階調
をさせることで濃淡を実現している。 【0007】さらに図6にレーザの一般的なI−L特性
(駆動電流−光量特性)を示すが、上記レーザのon/
off時に用いている駆動電流はそれぞれIon/Io
ffであるので、図4の画像信号に対するレーザ駆動電
流は(c)のようになり、これがPWM回路がレーザを
駆動する電流となっている。 【0008】またこのレーザ駆動方式は大別すると上述
したPWM回路と2値でのレーザ駆動回路がある。PW
M回路では上述したように入力した画像濃度信号の大き
さに応じて、半導体レーザの発光を行う時間に相当する
パルス幅信号に変調するものであり、一方、2値化回路
では画素サイズに応じた特定のon発光信号とoff信
号の2段階信号に変換され、レーザ駆動回路24に入力
し、半導体レーザ素子をon/offする。2値化の方
法としては、代表的なものに、画像データに基づき誤差
拡散法やディザ法等の手法で2値化信号を生成する方法
があり、基本的にレーザ光を発生する時間は濃度に関係
なく一定である。異なるのは濃度の低い画素に対しては
低い確率でレーザを発光させ、濃度の高い画素ほど高い
確率でレーザを発光する。 【0009】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ
28、ミラー17fを介して感光ドラム1にラスタ走査
書き込みし、画像情報としてデジタル静電潜像を形成す
る。 【0010】従来、電子写真法としては、米国特許第
2,297,961号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ているように、多数の方法が知られている。一般には、
光電物質を利用した記録体である感光ドラム上に種々の
手段により電気的潜像を形成し、次いで潜像をトナー
(現像剤)を用いて現像し、得られたトナー像を必要に
応じて紙等の転写材上に転写し、このトナー像を加熱又
は溶剤蒸気等により転写材に定着して、複写画像を得る
ものである。 【0011】また、電気的潜像を現像剤を用いて可視化
する現像方法にも種々のものが知られている。例えば、
米国特許第2,874,063号明細書に記載されてい
る磁気ブラシ現像方法、同221,776号明細書に記
載されているパウダークラウド方法、さらにはファーブ
ラシ現像法、液体現像法など多数の方法がある。これら
の現像方法において、とくにトナー及びキャリアを主体
とする二成分現像剤を用いる磁気ブラシ現像法が広く実
用化されているが、この方法は、比較的安定に良好な画
像が得られる反面、キャリアの劣化、トナーとキャリア
の混合比の変動という二成分現像剤にまつわる欠点を有
する。 【0012】このような欠点を回避するために、トナー
のみからなる一成分現像剤を用いる現像方法が各種提案
されている。この現像方法によれば、キャリアに対する
トナーの混合比を制御する必要がなくなるため、装置が
簡略化されるという利点がある。 【0013】上記の一成分現像法では、キャリアを用い
ないためにトナーに帯電電荷を与えることが難しい。こ
のためトナーの帯電方法が各種検討されている。 【0014】例えば特開昭50−4539号公報には、
トナー担持体との摩擦帯電により帯電電荷を付与する方
法が、また、特開昭54−2100号公報には、摩擦部
材を設けて、これとの摩擦帯電により帯電電荷を付与す
る方法が述べられている。さらに、その摩擦部材に電圧
を印加する方法、コロナ帯電などの帯電付与部材により
トナーを帯電させる方法などが工夫されている。 【0015】また、現像後の感光ドラム上のトナー像を
現像剤電荷量制御帯電器(以下「ポスト帯電器」とい
う。)によりトナー電荷量を転写効率の高くなるように
調整する方法もある。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来例に
おいて、感光ドラム1表面を均一帯電する方法としてコ
ロナ帯電方式を使用する場合、コロナ放電により発生し
たオゾンや放電生物としての硝酸塩類の物質が感光ドラ
ム1上に被膜を形成し、その被膜が空気中の水分を吸着
して吸湿すると、感光ドラム1表面抵抗が低下し、画像
情報のデータを含んだ露光後の静電潜像の電荷を保持し
きれずに表面の面方向に乱動し、画像情報の一部分又は
全体を乱し、画像上の現象として水性インクが水に流れ
たように画像が流れる。また、同様にポスト帯電器にも
コロナ帯電器を使用する場合には同様のオゾンによる画
像流れ障害の要因となる。転写帯電器8や分離帯電器9
においても同様である。 【0017】従来から、この問題に対してそれぞれの帯
電器のシールドケース内から空気をファンによって吸引
することによりオゾンガスを吸引排出する方法が実施さ
れているが、完全にガスを排出することはできず、感光
体表面に付着した物質によって感光体への悪影響を防止
できず、画像流れが抑止できなかった。 【0018】また、長期寿命で、かつ高速画像形成を可
能とする装置においては、転写材を供給搬送する給紙ロ
ーラや搬送ローラのゴム材料からの析出物質などが転写
材にオフセットして感光体まで運ばれ、感光体表面上に
再付着することがあり、長期間の使用で徐々に積層して
上記の付着物質と同様に画像流れを発生させてしまって
いた。 【0019】また、以上説明した問題点に対して感光体
上にトナーを付着させ、クリーニング装置まで供給する
ことによって感光体表面の研磨効果をあげるような方法
が取られている。しかし、十分な研磨効果をあげるため
には、研磨用に供給するトナーを大量に又は頻繁に供給
する必要があり、使用状態として少量のコピーやプリン
トアウトしか行わないユーザーにとっては、使用枚数に
対して過剰に現像剤を消費してしまうこととなる。つま
り、1枚当たりのコピーコストが上昇してしまったり、
トナーを必要以上に浪費してしまったりするなどの問題
となっていた。 【0020】また、その供給のタイミングとしては画像
形成以外の状態で供給する必要があり、また供給後に研
磨するために時間を最大限に取る必要もある。ただし、
十分な研磨時間を取るためには、画像形成装置の立ち上
げ準備時間が非常に多くなる障害があった。特にレーザ
走査露光系ではポリゴンミラーの回転数が一定回転及び
特定回転数まで到達するまでに従来のアナログ露光系に
対してより多くの時間がかかってしまっていた。 【0021】特に感光体としてa−Si感光体を高湿度
環境で使用する場合などは、長期に渡る使用により放電
によるオゾン発生が多くなり、後に長期間放置されると
そのオゾン生成物や放電生成物が感光体表面に付着し、
これが吸湿して画像形成装置の電源投入後の初期画像で
面像流れ状の画像が発生しやすく、また、感光体上にデ
ジタルデータによるレーザやLEDスポット露光書き込
みを行った場合には特にこの画像流れ状の現象が頭著に
なる。レーザスポットの大きさが600dpi対応での
スポット径50〜70μmの場合には微少のドットとな
るため、わずかな電荷の乱れでもその集合体として視覚
的に積分され正常な部分との格差として認識されるため
さらに顕著に感じられ、激しい画像流れ現象として顕在
化してくる。そのため、ドラム表面を研磨するためのト
ナー量を高湿環境での標準量をより多く設定しておく必
要があるため、前述したように使用枚数が少量のユーザ
ーにとっては、不利な状態となりやすいという障害が発
生する。 【0022】さらに、現像方式として、電界現像現象を
主に利用した一成分磁性現像剤を使用する電界飛翔現像
方法、ジャンピング現像方法では、感光体上の静電潜像
の乱れをそのまま忠実に画像流れ状に再現しやすく、特
に、高湿度環境での画像形成装置立ち上げ時は現像剤が
放置中に水分を吸着し現像剤粒子の表面抵抗が低下し、
現像剤の保持すべき電荷量が維持できずに現像効率がわ
ずかに低下するため、濃度低下や画像流れ現象がより顕
著に見えやすくなってしまう障害が発生する。。この障
害は、現像剤粒子に吸着する水分に応じて悪化するが、
つまり湿度又は空気中の水分量に応じて濃度低下や画像
流れの悪化として障害が発生するため、上述のようにや
はり、研磨用トナー供給を多くする必要が生じ、前述し
たように使用枚数が少量のユーザーにとっては、コピー
コスト上昇や現像剤消費の面でより不利な状態となりや
すいという問題が発生していた。 【0023】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、画像流れを防止し、また、少量のコピー使用枚
数しか使用しないユーザーにおいてもトナー使用量が使
用枚数に対して必要以上に過剰となることを防止するよ
うにした画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。 【0024】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、像担持体表面を均一に帯
電する帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面を画像デ
ータに応じて露光し静電潜像を形成する露光手段と、前
記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像す
る現像手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像を
転写材に転写する転写手段と、前記転写材上のトナー像
を熱定着する定着手段と、トナー像転写後の前記像担持
体表面を清掃するクリーニング手段と、前記定着手段の
温度を検知する温度検知手段と、周辺環境の水分を検知
する水分検知手段と、を有する画像形成装置において、
電源投入時において前記温度検知手段により検知された
前記定着手段の温度が特定温度以下で、かつ前記水分検
知手段により検知された周辺環境の水分量が特定水分量
以上であるとき、前記像担持体上に表面研磨用のトナー
像を形成してこれを前記クリーニング手段へ供給する工
程を実行する手段であって、前回の工程での転写材の総
使用枚数との差分が特定枚数以上のときは、前記像担持
体上に通常量のトナーで前記表面研磨用のトナー像を形
成する一方、前記差分が特定枚数より少ないときは前記
像担持体上に通常量よりも少ないトナーで前記表面研磨
用のトナー像を形成する手段と、前記差分の特定枚数を
入力可能とする手段と、を有する、ことを特徴とする。 【0025】 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【0032】 【0033】 【0034】 【0035】 【0036】 【0037】 【0038】 【0039】 【0040】 【0041】 【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。 【0042】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、
レーザビームプリンタ(以下「画像形成装置」とい
う。)であり、同図はその概略構成を示す縦断面図であ
る。 【0043】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う。)1を備えている。感光ドラム1は、円筒状の導電
基体上に光導電層(静電潜像形成用光導電体)を設けた
もので、図中の矢印R1方向に回転自在に軸支されてい
る。そして、感光ドラム1の周囲には、その回転方向に
沿って順に、感光ドラム1の表面を均一に帯電するスコ
ロトコン帯電器(一次帯電器)2、原稿を読み取り、画
像の濃度に比例した画像信号に基づいて感光ドラム1を
露光し、静電潜像を形成する露光装置(微小点露光手
段)3、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として
現像する現像装置7、現像後の感光ドラム1上のトナー
像のトナー電荷量を転写効率が高くなるように電荷量調
整するを現像剤電荷量制御帯電器(以下「ポスト帯電
器」という。)62が配置されている。また、転写紙
(転写材)Pを転写部まで搬送する搬送系が配置されて
いる。そして感光ドラム1上に形成されたトナー像を転
写紙P上に転写する転写装置としてのコロナ転写帯電器
(転写帯電器)8、トナー像が転写された転写紙Pを感
光ドラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)
9、トナー像を転写した後に、感光ドラム1上に残った
残留トナーを除去するクリーニング装置13、感光ドラ
ム1の残留電荷を除去する前露光ランプ30などが配置
されている。また、トナー像が転写された転写紙Pは、
感光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体101の外部
に排出される。 【0044】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子(1ラインCCD)19
上に結像させることによって画像情報に応じた電気信号
に変換する。ここで照明ランプ16によって光照射され
た原稿15からの反射光は、ミラー17a、17b、1
7cに導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19
上に結像される。この光電変換素子19によって出力さ
れた電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変
換され、8bitのデジタル画像データとし、その後、
黒色信号生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするた
めにlog変換して画像濃度データとされる。 【0045】上記のように生成した画像濃度データ(8
bitのデジタル画像データ信号)は2値化回路23を
介して画素サイズに応じた特定on時間のon発光時間
とoff信号の2段階信号に変換され、レーザ駆動回路
24に入力され、駆動電流にドット再現性補正を加えら
れた後に、入力された画像濃度信号の大きさに応じて誤
差拡散法により2値化された駆動信号タイミングでレー
ザ(半導体レーザ)20をon/offする。 【0046】本実施の形態ではこの2値化回路23は誤
差拡散法により実現させたが、もちろん、ディザ法によ
ってもよいし、他の手法でもよい。またレーザ駆動回路
24を周知のPWM回路で駆動電流にドット再現性補正
を加えられた後に入力された画像濃度信号の大きさに応
じて半導体レーザon/off発光時間を変調する方式
でもよい。 【0047】例えば、図5に示すように2値画像データ
のレーザ点灯を概略説明すると、各画素ごとの画像デー
タがレーザの走査方向に(a)のように入力されたとき
は、レーザをon/offする駆動電流は(b)のよう
になっており、画像データによらず一定駆動電流で一定
時間点灯するが、特定の複数画素領域内での全画素数に
占める点灯画素比率が画像データに応じて変化し、複数
画素領域内での露光密度が変調される。すなわち、画像
データが00hexのときのレーザ駆動信号のon回数
を、特定の複数画素領域内での全画素数に占める点灯画
素比率の0%とし、FFhexのときのレーザ駆動信号
のon回数を、特定の複数画素領域内での全画素数に占
める点灯画素比率の100%とする、等である。ただ
し、点灯画素比率の0%でもバイアス電流として一定の
駆動電流が流れており、微発光をしている。このように
して、特定の複数画素領域内で面積階調をさせることで
濃淡を実現している。 【0048】また、図4に示すようにPWM方式とする
ことも当然可能である。各画素ごとの画像データがレー
ザの走査方向に(a)のように入力されたときは、レー
ザのon/offする駆動信号は(b)のようになって
いる。すなわち画像データが00hexのときのレーザ
駆動信号のonデューティーを1画素スキャン時間の5
%とし、FFhexのときのレーザ駆動信号のonデュ
ーティーを1画素スキャン時間の85%とする、等であ
る。このようにして、1画素内で面積階調をさせること
で濃淡を実現する。 【0049】さらに図6にレーザの一般的なI−L特性
(駆動電流−光量特性)を示すが、上記レーザのon/
off時に用いている駆動電流はそれぞれIon/Io
ffであるので、図5、図4の画像信号に対するレーザ
駆動電流はそれぞれ(b)、(c)のようになり、これ
が図3に示す2値化回路23やPWM回路(不図示)及
びレーザ駆動回路24を介してレーザ20を駆動する電
流となっている。このときIoffを0mAではなく、
Ithresholdより若干小さく設定することで、
レーザon時の光量立ち上がりが改善されることが知ら
れている。 【0050】なお、ここではレーザは、680nmの可
視光レーザを用いている。 【0051】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ
28、ミラー17fを介して感光ドラム1にラスタ走査
書き込みし、画像情報としてデジタル静電潜像を形成す
る。 【0052】本実施の形態では、感光ドラム1にアモル
ファスシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコン
ドラムは導電基盤の上には特性の安定性が高く高耐久、
高寿命といった特徴がある。高寿命、高速出力対応で表
面層SiC硬化型で、感光層には高光感度のa−Si感
光体は、電荷保持能が高くかつ表面層による照射光の散
乱等がほとんどないため、レーザ照射による微小スポッ
ト露光部分の微小静電潜像が電荷拡散することなく保持
されるため、600dpiや1200dpiなどの微小
潜像を忠実に形成し、高精細潜像を形成する。 【0053】図2(a)〜(c)は本実施の形態の画像
形成プロセスを説明する各工程を示し、各図において感
光体の表面電位と現像のバイアスの関係を各々模式的に
示している。 【0054】(a)において感光体をコロナ帯電器で+
420Vに一様帯電させる。 【0055】(b)において画像情報の露光を行い、画
像情報露光部の表面電位を+50Vに減衰させ静電潜像
を形成する。画像露光は上記のようなパルス幅変調され
た光量であるため、露光後の実際の感光ドラム電位は原
理的にはレーザoff部の電位とレーザon部の電位が
存在するだけであるが、レーザのスポット径に対して充
分に広い領域での積分電位を測定するような一般的な非
接触表面電位計では、見かけ上は中間調の電位として測
定される。すなわち、画像領域の非画像部分(画像デー
タ00hex)においても、上記のように若干の露光が
行われているため、表面電位は+400Vに減衰し、一
方の画像領域の画像部分(画像データFFhex)にお
いて表面電位は+50Vに減衰して静電潜像を形成す
る。 【0056】次いで(c)において現像装置のスリーブ
に現像バイアス電圧(例えば交流ACに直流DCを+2
80V重畳したもの等。直流DC成分を破線で示す。)
を印加して露光部を反転現像する。ここで現像器は周知
の一成分磁性トナーを用いて、感光体と非接触にて現像
を行っている。 【0057】以下に本発明の特徴であるところのユーザ
ーCV(Copy Volume)判定による高湿画像
流れ防止シーケンスを示す。目的別にシーケンスの各条
件をまとめて示したものが以下である。なお、以下の
「トナー黒帯」とは、感光ドラム表面を研磨するために
感光ドラム表面に形成する帯状のトナー像をいう。 【0058】例1:低CV朝一トナー黒帯+空回転。 ・概要:環境が特定水分量以上で、かつメインスイッチ
on時の定着サーミスタ温度が特定温度以下のときのマ
シンカウントが前回のそれとの差分で特定枚数以上のと
きは、高CVユーザーと判断し、通常のHH朝一トナー
黒帯+空回転を行い、一方、特定枚数以下のときは、低
CVユーザーと判断し、黒帯量の少ないHH朝一トナー
黒帯+空回転行う。 【0059】トナー黒帯+空回転とは、ドラム空回転
(従来仕様と同等に現像装置、クリーナ系も空回転)を
行い、空回転開始とほぼ同時にドラム上に一次帯電、レ
ーザ露光、現像を行いトナー黒帯を形成する。 ・条件: 1)朝一判定:メインスイッチon時の定着サーミスタ
温度Tが100℃以下。 2)HH判定:水分量Wが9g以上。 3)CV判定と黒帯長:定義△CNT:T≦100℃で
の電源on時のカウンタ差分 ・高CV判定:△CNT≧1000 then A ・低CV判定:△CNT<1000 then B 4)空回転時間:朝一HH判定直後から定着サーミスタ
温度195℃まで。約4.5分(空回転開始時の定着サ
ーミスタ温度により回転時間は変動する。)。 5)一次帯電:前日の制御値で出力(データ無し時はデ
フォルト出力) 出力時間は黒帯幅相当時間。 6)レーザ:前日のパワー制御値で出力。画像域をFF
hexベた打ち 出力時間は黒帯幅相当時間。 7)現像:前日のDC制御値で出力。AC+DC(デー
タ無し時はデフォルト出力) 出力時間は黒帯幅相当時間。DC値は入力可として欲し
い。黒帯濃さ検討予定。 8)黒帯:副走査方向長さ:ドラム面上でA=400m
m、B=100mm。検討品は入力可のこと。 【0060】主走査方向長さ:画像域中心振り分けでA
3幅の称呼幅(横レジ公差は含まず。) タイミング:空回転開始とほぼ同時。 【0061】トナー黒帯+空回転でJJ朝一濃度は1.
2が1.32に改善。(流れは、黒帯約84mm相当で3
分空回転で流れ解消効果を確認。) 例2:HH、JJ、NLでの低CV朝一トナー黒帯+空
回転とそのバリエーション。 ・概要:環境が以下の水分量領域に応じて、かつメイン
スイッチon時の定着サーミスタ温度が特定温度以下の
ときのマシンカウントが前回のそれとの差分で特定枚数
以上のときは、高CVユーザーと判断し、通常のHH朝
一トナー黒帯+空回転を行い、一方、特定枚数以下のと
きは、低CVユーザーと判断し、黒帯量の少ないHH朝
一トナー黒帯+空回転行う。 【0062】トナー黒帯+空回転とは、ドラム空回転
(従来仕様と同等に現像装置、クリーナ系も空回転)を
行い、空回転開始とほぼ同時にドラム上に一次帯電、レ
ーザ露光、現像を行いトナー黒帯を形成する。 【0063】 a)朝一トナー黒帯+空回転:水分量W≧9g b)朝一空回転 :水分量9g>W≧5g c)通常の前多回転のみ :水分量5g未満 ・条件: 1)朝一判定:メインスイッチon時の定着サーミスタ
温度Tが100℃以下。 2)HH判定: a)朝一トナー黒帯+空回転:水分量W≧9g b)朝一空回転 :水分量9g>W≧5g c)通常の前多回転のみ :水分量5g未満 3)CV判定と黒帯長:定義△CNT:T≦100℃で
の電源on時のカウンタ差分 ・高CV判定:△CNT≧1000 then A ・低CV判定:△CNT<1000 then B 4)空回転時間:朝一HH判定直後から定着サーミスタ
温度195℃まで。約4.5分(空回転開始時の定着サ
ーミスタ温度により回転時間は変動する。)。 5)一次帯電:前日の制御値で出力(データ無し時はデ
フォルト出力) 出力時間は黒帯幅相当時間。 6)レーザ:前日のパワー制御値で出力。画像域をFF
hexベた打ち 出力時間は黒帯幅相当時間。 7)現像:前日のDC制御値で出力。AC+DC(デー
タ無し時はデフォルト出力) 出力時間は黒帯幅相当時間。DC値は入力可として欲し
い。黒帯濃さ検討予定。 8)黒帯:副走査方向長さ:ドラム面上でA=400m
m、B=100mm。検討品は入力可のこと。 【0064】主走査方向長さ:画像域中心振り分けでA
3幅の称呼幅(横レジ公差は含まず。) タイミング:空回転開始とほぼ同時。 【0065】トナー黒帯+空回転でJJ朝一濃度は1.
2が1.32に改善。(流れは、黒帯約84mm相当で3
分空回転で流れ解消効果を確認)。 【0066】ここで、図21を使用して本実施の形態の
例2の動作を順を追って説明する。 【0067】概要は、環境が特定水分量以上で、かつメ
インスイッチon時の定着サーミスタ温度が特定温度以
下のときのマシンカウントが前回のそれとの差分で特定
枚数以上のときは、高CVユーザーと判断し、通常のH
H朝一トナー黒帯+空回転を行い、一方、特定枚数以下
のときは、低CVユーザーと判断し、黒帯量の少ないH
H朝一トナー黒帯+空回転行う。 【0068】動作順に以下に説明すると、メイン電源ス
イッチon時の定着サーミスタ温度が特定温度100℃
以下を検知し、かつ環境が特定水分量領域として水分量
W≧9gと検知したときに、朝一かつ高湿環境(a)と
判断し、ドラム駆動モータを動作させドラム空回転を行
い、また同時に現像装置駆動モータを動作させ現像装置
のスリーブ(現像スリーブ)回転を行い、さらに同時に
クリーナ系駆動モータを動作させクリーナ系も空回転を
行う。また、メインスイッチonと同時にレーザ走査系
のポリゴンミラー回転駆動が動作を開始している。 【0069】またほぼ同時に、その空回転開始時点の前
露光位置に対応するドラム上位置に一次帯電を行う。そ
の帯電量としては、前日の制御値、つまり前回の電源が
通電状態にあったときの最後の電位制御値を使用して出
力を行う。また前回のデータが無いときはプログラムデ
フォルト値での出力を行う。出力時間は黒帯幅相当時間
以上であり、黒帯の前後にわずかに余分(約10mm余
分)の帯電領域を有している。図21のPsが帯電開始
ポイント、Peが帯電終了ポイントである。 ここで上
記のカウント差分が特定枚数以上のときは、高CVユー
ザーと判断し、通常の幅分の時間、合計ではドラム上の
周方向で400mm以上に相当する時間で帯電を行う。 【0070】また、特定枚数以下のときは、低CVユー
ザーと判断し、黒帯量を少なく制御し、一例としては1
00mmに帯電余分分を加えた時間で帯電時間を制御す
る。つまり、帯電終了ポイントがPeからPdに示すよ
うにシフト制御され、短時間の帯電となる。 【0071】主走査方向長さは画像域中心振り分けでA
3幅の称呼幅以上に帯電を行う。 【0072】次にレーザ露光はポリゴンの回転数が所定
の回転数に達していなくてもレーザ露光を開始する。つ
まリドラム上のビーム照射パターンとしてはまず微小点
とブランクが交互に繰り返すパターンから徐々に両者の
長さが短くなり遂には連続した微小線パターンとなる。
レーザ点灯は前回のパワー制御値で出力を行う。また前
回のデータが無いときはプログラムデフォルト値での出
力を行う。画像データレベルとしては画像域をFFhe
xべた打ちとする。主走査方向長さは画像域中心振り分
けでA3幅の称呼幅である。つまり主走査方向レジスト
(横レジ)あわせの調整公差は含まない幅のレーザビー
ム走査を行う。ここでは297mmの画像域FFhex出
力を行っている。 【0073】出力時間は黒帯幅相当時間であり、ここで
はドラム上の周方向の黒帯長さをCV判定に応じた黒帯
長に相当する時間である。 【0074】一次帯電と同様に、高CV判定時はレーザ
での黒帯形成露光開始ポイントはLs、終了はLeで示
されている。低CV判定時はLdに示すように照射時間
が短縮される。 【0075】CV判定と黒帯長は以下の通り。 ・定義ΔCNT:T≦100℃での電源on時のカウン
タの前回のそれとの差分 ・高CV判定:ΔCNT≧1000 then A ・低CV判定:ΔCNT<1000 then B 黒帯:副走査方向長さ:ドラム面上でA=400mm、B
=100mm タイミング:空回転開始とほぼ同時。 【0076】また、FFhexを出力する前にレーザ出
力の立ち上がりを速くするためにバイアス電流を流して
微点灯させている。 【0077】次に現像では、AC電圧+DC電圧を出力
するが、AC電圧は標準電圧での出力、DC電圧は前回
のDC制御値で出力する。本実施の形態では黒帯幅はそ
のDC制御値280Vだが、黒帯幅の前後の一時帯電が
出力されている領域を完全にカバーするように非画像域
用のDC制御値300Vを出力して一次帯電のみの領域
での反転現像を極力抑える設定としている。図21には
DC電圧のみを示しているが不図示のAC電圧はDC電
圧(非画像用)の領域をさらにカバーする領域でonし
ている。また、前回のデータが無いときはプログラムデ
フォルト値でのDC制御値出力を行う。出力時間は黒帯
幅相当時間であり、レーザ照射と同様に、高CV判定時
は黒帯形成の現像開始ポイントをLs、終了はLeで示
している。低CV判定時はDdに示すように現像時間が
短縮される。 【0078】ここでは高CV判定時はドラム上の周方向
で400mmに相当する時間である。低CV判定時はドラ
ム上の周方向で100mmに相当する時間で制御される。
また、DC値は走査パネル上で入力可で黒帯濃さを可変
できるように設定されている。 【0079】トナー黒帯がドラム上に形成された後は、
空回転の工程となる。この工程のごく初期にトナー黒帯
がドラムクリーニング装置まで運ばれクリーニングブレ
ードのエッジに堰きとめられ、ここでの堆積トナーでド
ラム表面上の積層物質を削り取る。この削り取り効果は
こすられる時間に比例するため、極力長時間確保するた
め上述のようにレーザポリゴンが立ち上がる前に黒帯形
成を開始して時間を確保するようにしている。この回転
は黒帯形成を含むと朝一HH判定直後から定着サーミス
タ温度195℃まで継続され、通常の前多回転が開始さ
れるまで約4.5分間つづく。ただし、空回転開始時の
定着サーミスタ温度により回転時間は変動する。例え
ば、定着サーミスタ温度が90℃程度からの場合などは
温度上昇に要する時間は短いため、回転時間はその分短
縮される。そのときは定着サーミスタ温度が室温よりも
高いことから実際は朝一ではない可能性が高く、長時間
の空回転が必要ないことになり、特に問題ないためその
状態での最大時間での空回転としている。またそのとき
には現像装置も空回転をしており、吸湿して帯電量が立
ち上がりにくくなった現像剤の帯電量が徐々に上がって
いき、前多回転に到達するまでには濃度も十分に出るよ
うになり、かつ孤立したドットの再現性も十分に確保で
きるまでに現像性が上昇しており、高湿度環境での朝一
番のコピー画像においても画像流れがなく高濃度で均質
の良質な画像が得られることとなる。 【0080】以上のように画像流れに対してもっとも過
酷な高湿環境(立方メートル単位体積当たり水分量が9
g/m3以上の環境など)においても、画像形成装置の立
ち上げ直後から環境によらずに良好な画像を得ることが
可能となり、かつ使用枚数が少ないユーザーにおいても
トナー消費を適切に自動抑制して使用することが可能と
なるため、トナーの浪費や資源、コピー/プリント経費
を削減できることとなる。 【0081】以下に現像装置7やそれ以外の濃度むらが
発生したときの主走査方向むらの補正方法について詳述
する。 【0082】図7は主走査方向での濃度むらが発生する
原因を要因分析したものの概略図である。縦軸は感光ド
ラム上の表面電位を示しており、横軸は主走査方向の任
意の位置を示している。 【0083】(a)は帯電電位が目標電位400Vに正
常に電位が得られている場所と目標電位よりも小さい場
所の電位を示している。これは図8の3種類の特性カー
ブに示すように感光ドラム1の帯電能力特性が、一次帯
電器2のコロナワイヤ印加電流に対して感光ドラム1上
で得られる表面電位の特性が異なるために発生する表面
電位むらである。また、感光ドラム1の帯電能力特性が
均一でも、一次帯電器2の帯電能力が主走査方向の位置
によって不均一の場合は、表面電位むらが発生する。 【0084】図7(b)は帯電による表面電位形成は均
一に行われたものの、露光部の目標電位50Vに正常に
電位が得られている場所と目標電位よりも大きい場所の
電位を示している。これは図9の3種類の特性カーブに
示すように感光ドラム1の光感度特性の能力が異なるた
めに発生する表面電位むらである。また、感光ドラム1
の光感度特性が均一でも、光照射量が主走査方向の位置
によって不均一の場合は、表面電位むらが発生する。 【0085】図7(c)は帯電による表面電位形成と露
光による電位減衰での表面電位形成は均一に行われたも
のの、露光部の電位50Vに正常に現像が行われている
場所と目標よりも小さい場所を示している。これは図1
0の3種類の特性カーブに示すように感光ドラム1の表
面電位と現像剤を担持搬送する現像スリーブヘの印加D
C電圧の差分である現像コントラストに対する現像能力
が異なるために発生する濃度むらである。この濃度むら
はの帯電特性が主走査方向で不均一だったり、感光ドラ
ム1と現像スリーブのギャップが主走査方向の位置によ
って不均一の場合等に発生する。 【0086】また、不図示の転写や分離時の転写効率の
主走査方向での不均一による濃度むらも存在する。 【0087】ここでは、上記のすべてのむら発生要因を
出力されたプリントアウト画像から総合的に検出し、補
正をかける。 【0088】図12は、補正動作のフローの概要を示す
フローチャートである。 【0089】ステップ(S1) 本実施例の画像形成装置は入力インタフェースに画像む
らの改善モードとして「インプルービングイメージモー
ド」を有しており、まずそのモードをスタートする。 【0090】ステップ(S2) 次に軸方向むら(主走査方向むら)補正モードを選択す
る。 【0091】ステップ(S3) 軸方向むら補正モードを開始するキーを押し、スター
ト。 【0092】ステップ(S4) 画像形成装置は図13(a)に示すようなテスト画像サ
ンプルを出力する。このサンプルの形成条件としては、
完全べた黒、中間調ハーフトーン、べた白等の画像形成
するために、前述のような表面電位を形成する一次帯電
条件により得て画像露光条件を3種類(8bit信号で
図11のF0、80、00hex)で行い、前述現像条
件にて現像、転写、定着してサンプル出力し、濃度特性
検出手段(不図示)によって階調濃度再現特性を検出し
ている。 【0093】ステップ(S5) 出力されたサンプルはこのモード実行者によって原稿台
にサンプルの通紙方向先端と手前又は奥側を特定の位置
に載置し、不図示の原稿認識手段によって載置完了を検
知したかを判断する。 【0094】ステップ(S6) 載置完了を判断すると前述のように原稿をリーダによっ
て読み取る。このリーダによる読み取りは400〜60
0dpi程度の解像度で読み込むのが望ましい。 【0095】ステップ(S7) この原稿がテスト画像サンプルかどうかを濃度階調が同
等パターンかどうかで判断する。テスト画像サンプルで
はないと判断した場合には、ステップS11でエラー報
知し、本処理を終える。なお、この場合にはステップS
5処理に戻ってもよい。 【0096】ステップ(S8) テスト画像サンプルであると判断すると軸方向濃度の分
布を図13(b)に示すように算出する。PWMレベル
のF0、80、00hexでテスト画像サンプルを形成
した場合には最もむらが検出しやすい80hexのハー
フトーン部分の読み取り濃度分布を算出する(F0、8
0、00hexで各々濃度分布を算出するようにしても
よい。)。 【0097】ステップ(S9) 図13(b)でターゲット濃度を0.5とした場合に
は、ハーフトーン部分の読み取り濃度分布の0.5に対
する増減分を主走査方向の各画素に対応するように算出
する。マイナス補正を負、プラス補正を正符号で表わす
と必要な補正濃度は図13(c)のように図13(b)
を極性反転したような必要補正濃度の図となる。 【0098】ステップ(S10) 必要補正濃度の図からドット露光用レーザの各画素ごと
の補正光量(補正レベル)を図14により求める。例と
して図14で必要補正濃度が+0.8の場合は、表面電
位で−200V、感光ドラム面光量で+0.25μJ、
画像データで+80hexの補正が必要になってくるこ
とを示している。この容量で主走査方向の各画素に対応
した補正量レベルを割り付け、補正テーブルを作成す
る。ここでこのモードは終了し、画像形成装置の入力イ
ンタフェース部である操作パネルが通常のコピーやプリ
ントのモードに復帰する。 【0099】以上説明したように、環境が特定水分量以
上で、かつメインスイッチon時の定着サーミスタ温度
が特定温度以下のときのマシンカウントが前回のそれと
の差分で特定枚数以上のときは、高CVユーザーと判断
し、通常のHH朝一トナー黒帯+空回転を行い、一方、
特定枚数以下のときは、低CVユーザーと判断し、黒帯
量の少ないHH朝一トナー黒帯+空回転行うことによ
り、少量のコピー使用枚数しか使用しないユーザーにお
いても、トナー消費量が使用枚数に対して必要以上に過
剰に使用されてしまうことが防止でき、1枚当たりのコ
ピーコストを下げることが可能となるのと同時に、レー
ザ走査露光系のa−Si感光体画像形成装置を高湿度環
境で使用する場合においても、コロナ放電により発生し
たオゾンや放電生成物や給紙ローラや搬送ローラのゴム
材料からの析出物質などが感光体表面上に付着しても、
画像流れが発生することを防止できる。 【0100】また、感光体上に現像剤を付着させ、クリ
ーニング装置まで供給し、十分な研磨時間を取り、感光
体表面の研磨効果をあげられるのと同時に、立ち上げ準
備時間が非常に短くなり、デジタルデータを微少ドット
で形成する画像形成装置の電源投入後の初期画像でも画
像流れ状の画像が発生することが防止可能となり、さら
に、濃度低下や画像流れの悪化も防止できる作用効果も
派生してくる。つまり、濃度も十分に出て、かつ孤立し
たドットの再現性も十分に確保できるまでに現像性が上
昇しており、高湿度環境での朝一番のコピー画像におい
ても画像流れがなく高濃度で常に長手方向(主走査方
向)の濃度むらが無い良質な画像が得られることとな
る。 【0101】こうして、主走査方向に対する各画素位置
に相当する補正量が決定すると、それを補正値作成手段
としての主走査むら補正回路50(図1参照)内の補正
テーブルに格納することになる。 【0102】図20は、本実施の形態における主走査む
ら補正回路50の具体的な回路構成を示している。 【0103】図示の補正テーブル101、加算器10
4、セレクタ102、アドレス発生回路103によって
主走査むら補正回路50を構成している。CPU100
は本装置全体の制御を司っている制御手段であり、その
内部には複写機としての制御プログラムや、先に説明し
た図12のフローチャートに係るプログラムを記憶して
いるROM、及びワークエリアとして使用するRAMを
備えている。 【0104】図示の構成において、補正テーブル101
は、少なくとも主走査方向の画素数分の容量(1画素当
たり9bitで、その内の1bitはプラス、マイナス
の符号bit)を有している。そして、先に説明したよ
うにテスト画像サンプルを読み取って得られた画像デー
タに基づいて生成した各画素の補正データは、この補正
テーブル(RAMで構成されている)の対応するアドレ
ス位置に書き込む。そのため、CPU100は、セレク
タ102に対して、CPU100からのアドレスを補正
テーブル101に供給させる信号を出力し、補正テーブ
ル101に対してアドレスと、書き込むべきデータ、そ
して書き込み信号を出力する。こうして、主走査方向の
全画素位置に対する補正データの書き込みが終了する
と、セレクタ102に対しアドレス発生回路103から
のアドレスを選択させる信号を出力し、読み取り信号を
出力する。 【0105】アドレス発生回路103は、感光ドラム1
の近傍に設けられたビームディテクト信号をトリガに
し、所定時期になったら、黒色信号生成回路22からの
画像データの搬送クロックに同期して、補正テーブル1
01にアドレス信号を順に出力する。この結果、補正テ
ーブル101は、黒色信号生成回路22からの画像デー
タ(画素データ)に同期し、その補正信号を出力するこ
とになる。加算器104は、黒色信号生成回路22から
の画像データに補正テーブル101からのデータを加算
し、その結果を2値化回路23に出力する。補正テーブ
ルには先に説明したように正負の補正データが格納され
ているわけであるから、加算器104では、画像データ
の特性を、プリンタエンジンの特性に合わせて補正した
画像データを2値化回路23に出力することになる。 【0106】説明が前後するが、テスト画像サンプルの
形成は、CPU100が所定主走査ライン数毎に、00
hex、80hex、f0hexのデータを、黒色信号
生成回路22に代わって出力することで行なう。ただ
し、プリンタエンジンの特性を知るためのテスト画像形
成であるから、補正テーブル101からはデータが出力
されない、もしくは0のデータを常に出力するようにす
る。場合によっては、テスト画像サンプルを形成すると
き、補正テーブル101に00、80hex、f0he
xを適当なタイミングで書き込み、それを出力するよう
にしてもよい。このとき、画像読み取りを行なわないよ
うにしておけば、黒色信号生成回路22からは0のデー
タが出力されることになるので、結果的に先に示したテ
スト画像サンプルを形成することができる。この場合の
メリットは、図20の構成だけでテスト画像サンプルを
形成することができる点である。 【0107】以上説明した補正テーブル101を使用し
て、8bitの多値信号段階で画像むら等のデータ補正
を行うため、2値化する時点でむらの無いデータが形成
されており、レーザ書き込み時点では完全に濃度むらが
補正されており、常に長手方向(主走査方向)の濃度む
らの無い良質な画像が提供できることになる。特に本実
施の形態に従えば、比較的濃度の低い部分(ハイライト
部分)における濃度むらを抑えることが可能となる。 【0108】なお、PWM方式で画像を形成する装置に
適用する場合、加算器104の出力をD/A変換し、そ
れを三角波発生回路からの三角波と比較することで、図
4に示すような、濃度に依存したパルス幅を有する信号
を生成し、それをレーザ駆動回路24に供給すればよ
い。濃度0でもパルス幅信号を生成する理由は、先に説
明した通りである。なお、レーザ駆動回路24は、パル
ス幅変調信号のパルス幅に依存した時間、レーザ光を発
生するように駆動することになる。 【0109】〈実施の形態2〉図15に、本発明に係る
画像形成装置の実施の形態2を示す。なお同図は、画像
形成装置の概略構成を示す縦断面図である。 【0110】感光ドラム1は、円筒状の導電基体上に光
導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向に回転自在
に軸支されている。そして、前記感光ドラム1の周囲に
は、その回転方向に沿って順に、感光ドラム1の表面を
均一に帯電する一次帯電器(第1スコロトコン帯電器)
2、原稿を読み取り、2色に分解された一方の色画像の
濃度に比例した第1画像信号に基づいて感光ドラム1を
露光し、第1静電潜像を形成する第1露光装置3、上記
第1静電潜像にトナーを付着させて第1像を形成する第
1現像装置4、上記第1像を担持した後の前記感光ドラ
ム1を帯電する再帯電器(第2スコロトロン帯電器)
5、分解された他方の色画像の濃度に比例した第2画像
信号に基づいた露光量にある一定の露光量を加えた量の
露光を行い、第2静電潜像を形成する第2露光装置6、
上記第2静電潜像にトナーを付着させて第2像を形成す
る第2現像装置7、前記感光ドラム1上に形成された色
重ね像を転写前に帯電する転写前帯電器62、転写材で
ある転写紙P上に転写するコロナ転写帯電器(転写帯電
器)8、色重ね像が転写された転写紙Pを感光ドラム1
から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)9、色重ね
像を転写した後に感光ドラム1上に残った残留トナーを
除去するクリーニング装置13、感光ドラム1の残留電
荷を除去する前露光ランプ30などが配置されている。
また、色重ね像が転写された転写紙Pは、感光ドラム1
から分離された後に定着装置12に搬送され、ここにお
いて表面のトナー像が定着され、所望のプリント画像が
形成されて画像形成装置本体の外部に排出される。 【0111】ここで、転写前帯電器62には連結ダクト
61が直結されており、さらに吹き付けファン60が連
結されている。 【0112】また、イメージスキャナ部18は、原稿ガ
ラス台14上に載置されている原稿15を照明ランプ1
6により走査して読み取り、光電変換素子19によって
画像情報を電気信号に変換するもので、照明ランプ16
によって走査した原稿15からの反射光は、ミラー17
a、17b、17cに導かれてレンズ17dにより、レ
ッド、グリーン、ブルーのフィルタを内蔵した光電変換
素子19上に結像される。この光電変換素子19によっ
てレッド、グリーン、ブルーの各成分が出力された電気
信号は、A/Dコンバータ21によりデジタル化された
後、色分解部としての信号処理部22に送られてレッ
ド、ブラックの各成分の画像濃度に比例した画像信号に
変換される。 【0113】ここで軸方向(主走査方向)むら補正テー
ブル50によって各画素ごとに画像データの補正が行わ
れる(図17の50を参照)。 【0114】レッドの画像信号(第1の画像信号)及び
ブラックの画像信号(第2の画像信号)は、信号発生部
としてのレーザドライバー24b、24aに送られ、レ
ッド、ブラックの画像信号に応じてレーザ20b、20
aの発光をon/offする。レッド信号に応じて発光
したレーザ光は第1画像情報としてポリゴンミラー2
8、ミラー17eを介して感光ドラム1に第1静電潜像
を書き込む。ブラック信号に応じた量に発光されたレー
ザ光は第2画像情報としてポリゴンミラー28、ミラー
17f、17gを介して感光ドラム1に第2静電潜像を
書き込む。 【0115】本実施の形態では、感光ドラム1にアモル
ファスシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコン
ドラムには高耐久、高寿命といった特徴がある。 【0116】図16は本実施の形態の2色画像形成モー
ド時の画像形成プロセスを説明するもので(a)〜
(f)は各工程を示し、各図において感光ドラム1の表
面電位を各々模式的に示している。 【0117】(a)において感光ドラム1をコロナ帯電
器2で例えば、+400Vに帯電させ、次に、(b)に
おいて画像情報の第1の露光を行い、露光部の表面電位
を例えば、+50Vに減衰させ第1の静電潜像を形成す
る。 【0118】次いで(c)において第1現像装置4の現
像スリーブに現像バイアス電圧(例えば+300V:破
線で示す)を印加して露光部を反転現像する。 【0119】第1の現像後、(d)において再帯電を行
うが、再帯電器5のグリッドに所望の第2現像位置電位
400Vより大きい600Vを印加し、第1現像非画像
部を例えば、600Vに帯電するよう制御する。そのと
き第1現像部は例えば500Vに帯電する。 【0120】次に(e)で第2の画像情報に応じた露光
を行う際に、第2現像単色時に比べて、全面に一定の露
光量分(例えば、第1現像非画像部を200V減衰させ
る露光量分)大きい露光を行う。このとき第1現像部で
は前記一定露光量分の露光では、第1現像非画像部での
電位減衰程は減衰せず、例えば、100Vしか減衰しな
い。これは、第1現像剤が光を透過せず散乱させるため
であり、その透過率は50%であった。第2露光一定上
乗せ露光量0.25μJの露光後の表面電位が、第2現
像位置目標電位400Vとなる第1現像非画像部再帯電
後目標電位は、既知のドラム感度800V/μJの直線
により想定し600Vであった。次にやはり既知のトナ
ー層透過率50%より第1画像現像部へのドラム到達光
量は0.125μJとなる。上述した方法と同様に第1
現像画像部再帯電後目標電位は500Vに設定すればよ
い。 【0121】本実施の形態では第2露光手段として半導
体レーザを用いているが、第2現像単色モード時と2色
モード時とで複雑な処理等を必要としない。レーザの光
量はレーザ駆動電流により決定されるため、2色モード
時には第2現像単色モード時の駆動電流に一定のオフセ
ット電流を加える。すなわち、第2画像信号がoffの
部分にも弱い露光がされ、onの部分にもそれとほぼ同
等の露光量分上乗せされた露光が行われ、第1現像画像
部の電位は400V、第1現像非画像部の電位も400
V、さらに、第2画像信号がonの場合には第1現像非
画像部が50Vに露光する。この後、現像工程にて第2
現像スリーブに300Vのバイアスを印加することで、
第2現像剤が第1現像部に混入することや第1、第2画
像非画像部に現像されることも無く、十分な第2画像濃
度を得ることができる。 【0122】以下に本発明の特徴であるところのユーザ
ーCV(Copy Volume)判定による高湿画像
流れ防止シーケンスを示す。シーケンスの各条件をまと
めて示したものが以下である。 *例:低CV朝一トナー黒帯+空回転。 ・概要:環境が特定水分量以上で、かつメインスイッチ
on時の定着サーミスタ温度が特定温度以下のときのマ
シンカウントが前回のそれとの差分で特定枚数以上のと
きは、高CVユーザーと判断し、通常のHH朝一トナー
黒帯+空回転を行い、一方、特定枚数以下のときは、低
CVユーザーと判断し、黒帯量の少ないHH朝一トナー
黒帯+空回転行う。 【0123】トナー黒帯+空回転とは、ドラム空回転
(従来仕様と同等に現像装置、クリーナ系も空回転)を
行い、空回転開始とほぼ同時にドラム上に一次帯電、レ
ーザ露光、現像を行いトナー黒帯を形成する。 ・条件: 1)朝一判定:メインスイッチon時の定着サーミスタ
温度Tが100℃以下。 2)HH判定:水分量Wが9g以上。 3)CV判定と黒帯長:定義△CNT:T≦100℃で
の電源on時のカウンタ差分 ・高CV判定:△CNT≧1000 then A ・低CV判定:△CNT<1000 then B ・CV判定のΔCNTは入力可能 4)空回転時間:朝一HH判定直後から定着サーミスタ
温度195℃まで。約4.5分(空回転開始時の定着サ
ーミスタ温度により回転時間は変動する。)。 5)一次帯電:前日の制御値で出力(データ無し時はデ
フォルト出力) 出力時間は黒帯幅相当時間。 6)レーザ:前日のパワー制御値で出力。画像域をFF
hexベた打ち 出力時間は黒帯幅相当時間。 7)現像:前日のDC制御値で出力。AC+DC(デー
タ無し時はデフォルト出力) 出力時間は黒帯幅相当時間。DC値は入力可として欲し
い。黒帯濃さ検討予定。 8)黒帯:副走査方向長さ:ドラム面上でA=300m
m、B=50mm。検討品は入力可のこと。 【0124】主走査方向長さ:画像域中心振り分けでA
3幅の称呼幅(横レジ公差は含まず。) タイミング:空回転開始とほぼ同時。 【0125】トナー黒帯+空回転でJJ朝一濃度は1.
2が1.32に改善。(流れは、黒帯約84mm相当で3
分空回転で流れ解消効果を確認)。 【0126】ここで、図21を使用して本実施の形態の
動作を順を追って説明する。 【0127】概要は、環境が特定水分量以上で、かつメ
インスイッチon時の定着サーミスタ温度が特定温度以
下のときのマシンカウントが前回のそれとの差分で特定
枚数以上のときは、高CVユーザーと判断し、通常のH
H朝一トナー黒帯+空回転を行い、一方、特定枚数以下
のときは、低CVユーザーと判断し、黒帯量の少ないH
H朝一トナー黒帯+空回転行う。 【0128】動作順に以下に説明すると、メイン電源ス
イッチon時の定着サーミスタ温度が特定温度100℃
以下を検知し、かつ環境が特定水分量領域として水分量
W≧9gと検知したときに、朝一かつ高湿環境(a)と
判断し、ドラム駆動モータを動作させドラム空回転を行
い、また同時に現像装置駆動モータを動作させ現像装置
のスリーブ(現像スリーブ)回転を行い、さらに同時に
クリーナ系駆動モータを動作させクリーナ系も空回転を
行う。また、メインスイッチonと同時にレーザ走査系
のポリゴンミラー回転駆動が動作を開始している。 【0129】またほぼ同時に、その空回転開始時点の前
露光位置に対応するドラム上位置に一次帯電を行う。そ
の帯電量としては、前日の制御値、つまり前回の電源が
通電状態にあったときの最後の電位制御値を使用して出
力を行う。また前回のデータが無いときはプログラムデ
フォルト値での出力を行う。出力時間は黒帯幅相当時間
以上であり、黒帯の前後にわずかに余分(約10mm余
分)の帯電領域を有している。図21のPsが帯電開始
ポイント、Peが帯電終了ポイントである。ここで上記
のカウント差分が特定枚数以上のときは、高CVユーザ
ーと判断し、通常の幅分の時間、合計ではドラム上の周
方向で300mm以上に相当する時間で帯電を行う。 【0130】また、特定枚数以下のときは、低CVユー
ザーと判断し、黒帯量を少なく制御し、一例としては5
0mmに帯電余分分を加えた時間で帯電時間を制御する。
つまり、帯電終了ポイントがPeからPdに示すように
シフト制御され、短時間の帯電となる。 【0131】主走査方向長さは画像域中心振り分けでA
3幅の称呼幅以上に帯電を行う。 【0132】次にレーザ露光はポリゴンの回転数が所定
の回転数に達していなくてもレーザ露光を開始する。つ
まリドラム上のビーム照射パターンとしてはまず微小点
とブランクが交互に繰り返すパターンから徐々に両者の
長さが短くなり遂には連続した微小線パターンとなる。
レーザ点灯は前回のパワー制御値で出力を行う。また前
回のデータが無いときはプログラムデフォルト値での出
力を行う。画像データレベルとしては画像域をFFhe
xべた打ちとする。主走査方向長さは画像域中心振り分
けでA3幅の称呼幅である。つまり主走査方向レジスト
(横レジ)あわせの調整公差は含まない幅のレーザビー
ム走査を行う。ここでは297mmの画像域FFhex出
力を行っている。 【0133】出力時間は黒帯幅相当時間であり、ここで
はドラム上の周方向の黒帯長さをCV判定に応じた黒帯
長に相当する時間である。 【0134】一次帯電と同様に、高CV判定時はレーザ
での黒帯形成露光開始ポイントはLs、終了はLeで示
されている。低CV判定時はLdに示すようにLeポイ
ントがシフトし照射時間が短縮される。 【0135】また、FFhexを出力する前にレーザ出
力の立ち上がりを速くするためにバイアス電流を流して
微点灯させている。 【0136】次に現像では、AC電圧+DC電圧を出力
するが、AC電圧は標準電圧での出力、DC電圧は前回
のDC制御値で出力する。本実施の形態では黒帯幅はそ
のDC制御値280Vだが、黒帯幅の前後の一時帯電が
出力されている領域を完全にカバーするように非画像域
用のDC制御値300Vを出力して一次帯電のみの領域
での反転現像を極力抑える設定としている。図21には
DC電圧のみを示しているが不図示のAC電圧はDC電
圧(非画像用)の領域をさらにカバーする領域でonし
ている。また、前回のデータが無いときはプログラムデ
フォルト値でのDC制御値出力を行う。出力時間は黒帯
幅相当時間であり、レーザ照射と同様に、高CV判定時
は黒帯形成の現像開始ポイントをLs、終了はLeで示
している。低CV判定時はDdに示すように現像時間が
短縮される。 【0137】ここでは高CV判定時はドラム上の周方向
で300mmに相当する時間である。低CV判定時はドラ
ム上の周方向で50mmに相当する時間で制御される。ま
た、DC値は走査パネル上で入力可で黒帯濃さを可変で
きるように設定されている。 【0138】トナー黒帯がドラム上に形成された後は、
空回転の工程となる。この工程のごく初期にトナー黒帯
がドラムクリーニング装置まで運ばれクリーニングブレ
ードのエッジに堰きとめられ、ここでの堆積トナーでド
ラム表面上の積層物質を削り取る。この削り取り効果は
こすられる時間に比例するため、極力長時間確保するた
め上述のようにレーザポリゴンが立ち上がる前に黒帯形
成を開始して時間を確保するようにしている。この回転
は黒帯形成を含むと朝一HH判定直後から定着サーミス
タ温度195℃まで継続され、通常の前多回転が開始さ
れるまで約4.5分間つづく。ただし、空回転開始時の
定着サーミスタ温度により回転時間は変動する。例え
ば、定着サーミスタ温度が90℃程度からの場合などは
温度上昇に要する時間は短いため、回転時間はその分短
縮される。そのときは定着サーミスタ温度が室温よりも
高いことから実際は朝一ではない可能性が高く、長時間
の空回転が必要ないことになり、特に問題ないためその
状態での最大時間での空回転としている。またそのとき
には現像装置も空回転をしており、吸湿して帯電量が立
ち上がりにくくなった現像剤の帯電量が徐々に上がって
いき、前多回転に到達するまでには濃度も十分に出るよ
うになり、かつ孤立したドットの再現性も十分に確保で
きるまでに現像性が上昇しており、高湿度環境での朝一
番のコピー画像においても画像流れがなく高濃度で均質
の良質な画像が得られることとなる。 【0139】以上のように画像流れに対してもっとも過
酷な高湿環境(立方メートル単位体積当たり水分量が9
g/m3以上の環境など)においても、画像形成装置の立
ち上げ直後から環境によらずに良好な画像を得ることが
可能となり、かつ使用枚数が少ないユーザーにおいても
トナー消費を適切に自動抑制して使用することが可能と
なるため、トナーの浪費や資源、コピー/プリント経費
を削減できることとなる。 【0140】以下に現像装置やそれ以外の濃度むらが発
生したときの主走査方向むらの補正方法について詳述す
る。 【0141】実施の形態1と同様に図12の補正テーブ
ル50の作成動作フローを使って説明する。 【0142】(1) 本実施の形態の画像形成装置は入力イ
ンタフェースに画像むらの改善モードとして「インプル
ービングイメージモード」を有しており、まずそのモー
ドをスタートする。 【0143】(2) 次に軸方向むら(主走査方向むら)補
正モードを選択する。 【0144】(3) 軸方向むら補正モードを開始するキー
を押し、スタート。 【0145】(4) 画像形成装置は図13(a)に示すよ
うなテスト画像サンプルを出力する。このサンプルの形
成条件としては、完全べた黒、中間調ハーフトーン、べ
た白等の画像形成するために、前述のような表面電位を
形成する一次帯電条件により得て画像露光条件を3種類
(図11のPWMレベルのF0、80、00hex)で
行い、前述現像条件にて現像、転写、定着してサンプル
出力している。 【0146】ここで、本実施の形態の特徴として2色
(例として赤と黒)の色ごとにテスト画像サンプル出力
を行う。この後は以下の(5) 〜(10)の作業を赤と黒の色
ごとに行う。 【0147】(5) 出力されたサンプルはこのモード実行
者によって原稿台にサンプルの通紙方向先端と手前又は
奥側を特定の位置に載置し、不図示の原稿認識手段によ
って載置完了を検知したかを判断する。 【0148】(6) 載置完了を判断すると前述のように原
稿をリーダによって読み取る。このリーダによる読み取
りは400〜600dpi程度の解像度で読み込むのが
望ましい。 【0149】(7) この原稿がテスト画像サンプルかどう
かを濃度階調が同等パターンかどうかで判断する。 【0150】(8) テスト画像サンプルであると判断する
と軸方向濃度の分布を図13(b)に示すように算出す
る。PWMレベルのF0、80、00hexでテスト画
像サンプルを形成した場合には最もむらが検出しやすい
80hexのハーフトーン部分の読み取り濃度分布を算
出する(F0、80、00hexで各々濃度分布を算出
するようにしてもよい。)。 【0151】(9) 図13(b)でターゲット濃度を0.
5とした場合には、ハーフトーン部分の読み取り濃度分
布の0.5に対する増減分を主走査方向の各画素に対応
するように算出する。マイナス補正を負、プラス補正を
正符号で表わすと必要な補正濃度は図13(c)のよう
に図13(b)を極性反転したような必要補正濃度の図
となる。 【0152】(10)必要補正濃度の図からドット露光用レ
ーザの各画素ごとの補正光量(補正レベル)を図14に
より求める。例として図14で必要補正濃度が+0.8
の場合は、表面電位で−200V、ドラム面光量で+
0.25μJ、画像データで+80hexの補正が必要
になってくることを示している。この容量で主走査方向
の各画素に対応した補正量レベルを割り付け、補正テー
ブルを作成する。ここでこのモードは終了し、画像形成
装置の入力インタフェース部である操作パネルが通常の
コピーやプリントのモードに復帰する。 【0153】以上説明したように、環境が特定水分量以
上で、かつメインスイッチon時の定着サーミスタ温度
が特定温度以下のときのマシンカウントが前回のそれと
の差分で特定枚数以上のときは、高CVユーザーと判断
し、通常のHH朝一トナー黒帯+空回転を行い、一方、
特定枚数以下のときは、低CVユーザーと判断し、黒帯
量の少ないHH朝一トナー黒帯+空回転行うことによ
り、少量のコピー使用枚数しか使用しないユーザーにお
いても、トナー消費量が使用枚数に対して必要以上に過
剰に使用されてしまうことが防止でき、1枚当たりのコ
ピーコストを下げることが可能となるのと同時に、レー
ザ走査露光系のa―Si感光体画像形成装置を高湿度環
境で使用する場合においても、コロナ放電により発生し
たオゾンや放電生成物や給紙ローラや搬送ローラのゴム
材料からの析出物質などが感光体表面上に付着しても、
画像流れが発生することを防止できる。 【0154】また、感光体上に現像剤を付着させ、クリ
ーニング装置まで供給し、十分な研磨時間を取り、感光
体表面の研磨効果を上げられるのと同時に、立ち上げ準
備時間が非常に短くなり、デジタルデータを微少ドット
で形成する画像形成装置の電源投入後の初期画像でも画
像流れ状の画像が発生することが防止可能となり、さら
に、濃度低下や画像流れの悪化も防止できる作用効果も
派生してくる。つまり、濃度も十分に出て、かつ孤立し
たドットの再現性も十分に確保できるまでに現像性が上
昇しており、高湿度環境での朝一番のコピー画像におい
ても画像流れがなく高濃度で常に長手方向(主走査方
向)の濃度むらが無い良質な2色画像が得られることと
なる。 【0155】〈実施の形態3〉図18は、本発明に係る
画像形成装置の実施の形態3を概略構成図である。 【0156】感光ドラム11は、円筒状の導電基体上に
光導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向に回転自
在に軸支されている。そして、前記感光ドラム1の周囲
には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム1の表面
を均一に帯電するスコロトコン帯電器(一次帯電器)
2、原稿を読み取り、画像の濃度に比例した画像信号に
基づいて感光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露
光装置3、上記静電潜像にトナーを付着させてトナー像
として現像する現像装置7、トナー像を転写前に帯電す
るポスト帯電器(転写前帯電器)62、前記感光ドラム
1上に形成されたトナー像を転写材である転写紙P上に
転写するコロナ転写帯電器(転写帯電器)8、トナー像
が転写された転写紙Pを感光ドラム1から分離する静電
分離帯電器(分離帯電器)9、トナー像を転写した後
に、感光ドラム1上に残った残留トナーを除去するクリ
ーニング装置13、感光ドラム1の残留電荷を除去する
前露光ランプ30などが配置されている。また、トナー
像が転写された転写紙Pは、感光ドラム1から分離され
た後に定着装置12に搬送され、ここにおいて表面のト
ナー像が定着され、所望のプリント画像が形成されて画
像形成装置本体の外部に排出される。 【0157】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子(1ラインCCD)19
上に結像させることによって画像情報に応じた電気信号
に変換する。ここで照明ランプ16によって光照射され
た原稿15からの反射光は、ミラー17a、17b、1
7cに導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19
上に結像される。この光電変換素子19によって出力さ
れた電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変
換し、8bitのデジタル画像データとし、その後で黒
色信号生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするため
にlog変換して画像濃度データとされる。 【0158】ここで図1又は図3に示すように、本発明
の主走査むら補正回路50によって主走査方向の各画素
ごとに画像濃度データの補正を行う。主走査むら補正回
路での補正方法については後で詳述する。 【0159】上記のように生成した8bitのデジタル
画像データ信号を本発明の特徴であるLED駆動回路2
4cに入力し、LED駆動回路24cは、周知のPWM
回路であって入力された画像濃度信号の大きさに応じ
て、発光素子20cをon/offする発光時間を変調
する。発光素子20cは、主走査方向に複数のものが配
列されている。 【0160】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したLED光を感光ドラム1に書き込み、画像情報と
してデジタル静電潜像を形成する。 【0161】本実施の形態では、感光ドラム1にアモル
ファスシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコン
ドラムは導電基盤の特性の安定性が高く高耐久、高寿命
といった特徴がある。 【0162】本実施の形態の画像形成プロセスを説明す
る各工程は、前述の実施の形態1と同様である。 【0163】以下に本発明の特徴であるところのユーザ
ーCV(Copy Volume)判定による高湿画像
流れ防止シーケンスを示す。シーケンスの各条件をまと
めて示したものが以下である。 *例:HH、JJ、NLでの低CV朝一トナー黒帯+空
回転とそのバリエーション。 ・概要:環境が以下の水分量領域に応じて、かつメイン
スイッチon時の定着サーミスタ温度が特定温度以下の
ときのマシンカウントが前回のそれとの差分で特定枚数
以上のときは、高CVユーザーと判断し、通常のHH朝
一トナー黒帯+空回転を行い、一方、特定枚数以下のと
きは、低CVユーザーと判断し、黒帯量の少ないHH朝
一トナー黒帯+空回転行う。 【0164】トナー黒帯+空回転とは、ドラム空回転
(従来仕様と同等に現像装置、クリーナ系も空回転)を
行い、空回転開始とほぼ同時にドラム上に一次帯電、レ
ーザ露光、現像を行いトナー黒帯を形成する。 a)朝一トナー黒帯+空回転:水分量W≧9g b)朝一空回転 :水分量9g>W≧5g c)通常の前多回転のみ :水分量5g未満 ・条件: 1)朝一判定:メインスイッチon時の定着サーミスタ
温度Tが100℃以下。 2)HH判定: a)朝一トナー黒帯+空回転:水分量W≧9g b)朝一空回転 :水分量9g>W≧5g c)通常の前多回転のみ :水分量5g未満 3)CV判定と黒帯長:定義△CNT:T≦100℃で
の電源on時のカウンタ差分 ・高CV判定:△CNT≧500 then A ・低CV判定:△CNT<500 then B 4)空回転時間:朝一HH判定直後から定着サーミスタ
温度195℃まで。約4.5分(空回転開始時の定着サ
ーミスタ温度により回転時間は変動する。)。 5)一次帯電:前日の制御値で出力(データ無し時はデ
フォルト出力) 出力時間は黒帯幅相当時間。 6)レーザ:前日のパワー制御値で出力。画像域をFF
hexベた打ち 出力時間は黒帯幅相当時間。 7)現像:前日のDC制御値で出力。AC+DC(デー
タ無し時はデフォルト出力) 出力時間は黒帯幅相当時間。DC値は入力可として欲し
い。黒帯濃さ検討予定。 8)黒帯:副走査方向長さ:ドラム面上でA=100m
m、B=20mm。検討品は入力可のこと。 【0165】主走査方向長さ:画像域中心振り分けでA
3幅の称呼幅(横レジ公差は含まず。) タイミング:空回転開始とほぼ同時。 トナー黒帯+空回転でJJ朝一濃度は1.1が1.40
に改善。(流れは、黒帯約100mm相当で3分空回転で
流れ解消効果を確認)。 【0166】ここで、図21を使用して本実施の形態の
動作を順を追って説明する。 【0167】概要は、環境が特定水分量以上で、かつメ
インスイッチon時の定着サーミスタ温度が特定温度以
下のときのマシンカウントが前回のそれとの差分で特定
枚数以上のときは、高CVユーザーと判断し、通常のH
H朝一トナー黒帯+空回転を行い、一方、特定枚数以下
のときは、低CVユーザーと判断し、黒帯量の少ないH
H朝一トナー黒帯+空回転行う。 【0168】動作順に以下に説明すると、メイン電源ス
イッチon時の定着サーミスタ温度が特定温度100℃
以下を検知し、かつ環境が特定水分量領域として水分量
W≧9gと検知したときに、朝一かつ高湿環境(a)と
判断し、ドラム駆動モータを動作させドラム空回転を行
い、また同時に現像装置駆動モータを動作させ現像装置
のスリーブ(現像スリーブ)回転を行い、さらに同時に
クリーナ系駆動モータを動作させクリーナ系も空回転を
行う。また、メインスイッチonと同時にレーザ走査系
のポリゴンミラー回転駆動が動作を開始している。 【0169】またほぼ同時に、その空回転開始時点の前
露光位置に対応するドラム上位置に一次帯電を行う。そ
の帯電量としては、前日の制御値、つまり前回の電源が
通電状態にあったときの最後の電位制御値を使用して出
力を行う。また前回のデータが無いときはプログラムデ
フォルト値での出力を行う。出力時間は黒帯幅相当時間
以上であり、黒帯の前後にわずかに余分(約10mm余
分)の帯電領域を有している。図21のPsが帯電開始
ポイント、Peが帯電終了ポイントである。 ここで上
記のカウント差分が特定枚数以上のときは、高CVユー
ザーと判断し、通常の幅分の時間、合計ではドラム上の
周方向で100mm以上に相当する時間で帯電を行う。 【0170】また、特定枚数以下のときは、低CVユー
ザーと判断し、黒帯量を少なく制御し、一例としては2
0mmに帯電余分分を加えた時間で帯電時間を制御する。
つまり、帯電終了ポイントがPeからPdに示すように
シフト制御され、短時間の帯電となる。 【0171】主走査方向長さは画像域中心振り分けでA
3幅の称呼幅以上に帯電を行う。 【0172】次にレーザ露光はポリゴンの回転数が所定
の回転数に達していなくてもレーザ露光を開始する。つ
まリドラム上のビーム照射パターンとしてはまず微小点
とブランクが交互に繰り返すパターンから徐々に両者の
長さが短くなり遂には連続した微小線パターンとなる。
レーザ点灯は前回のパワー制御値で出力を行う。また前
回のデータが無いときはプログラムデフォルト値での出
力を行う。画像データレベルとしては画像域をFFhe
xべた打ちとする。主走査方向長さは画像域中心振り分
けでA3幅の称呼幅である。つまり主走査方向レジスト
(横レジ)あわせの調整公差は含まない幅のレーザビー
ム走査を行う。ここでは297mmの画像域FFhex出
力を行っている。 【0173】出力時間は黒帯幅相当時間であり、ここで
はドラム上の周方向の黒帯長さをCV判定に応じた黒帯
長に相当する時間である。 【0174】一次帯電と同様に、高CV判定時はレーザ
での黒帯形成露光開始ポイントはLs、終了はLeで示
されている。低CV判定時はLdに示すように照射時間
が短縮される。 【0175】また、FFhexを出力する前にレーザ出
力の立ち上がりを速くするためにバイアス電流を流して
微点灯させている。 【0176】次に現像では、AC電圧+DC電圧を出力
するが、AC電圧は標準電圧での出力、DC電圧は前回
のDC制御値で出力する。本実施の形態では黒帯幅はそ
のDC制御値280Vだが、黒帯幅の前後の一時帯電が
出力されている領域を完全にカバーするように非画像域
用のDC制御値300Vを出力して一次帯電のみの領域
での反転現像を極力抑える設定としている。図21には
DC電圧のみを示しているが不図示のAC電圧はDC電
圧(非画像用)の領域をさらにカバーする領域でonし
ている。また、前回のデータが無いときはプログラムデ
フォルト値でのDC制御値出力を行う。出力時間は黒帯
幅相当時間であり、レーザ照射と同様に、高CV判定時
は黒帯形成の現像開始ポイントをLs、終了はLeで示
している。低CV判定時はDdに示すように現像時間が
短縮される。 【0177】ここでは高CV判定時はドラム上の周方向
で100mmに相当する時間である。低CV判定時はドラ
ム上の周方向で20mmに相当する時間で制御される。ま
た、DC値は走査パネル上で入力可で黒帯濃さを可変で
きるように設定されている。 【0178】トナー黒帯がドラム上に形成された後は、
空回転の工程となる。この工程のごく初期にトナー黒帯
がドラムクリーニング装置まで運ばれクリーニングブレ
ードのエッジに堰きとめられ、ここでの堆積トナーでド
ラム表面上の積層物質を削り取る。この削り取り効果は
こすられる時間に比例するため、極力長時間確保するた
め上述のようにレーザポリゴンが立ち上がる前に黒帯形
成を開始して時間を確保するようにしている。この回転
は黒帯形成を含むと朝一HH判定直後から定着サーミス
タ温度195℃まで継続され、通常の前多回転が開始さ
れるまで約4.5分間つづく。ただし、空回転開始時の
定着サーミスタ温度により回転時間は変動する。例え
ば、定着サーミスタ温度が90℃程度からの場合などは
温度上昇に要する時間は短いため、回転時間はその分短
縮される。そのときは定着サーミスタ温度が室温よりも
高いことから実際は朝一ではない可能性が高く、長時間
の空回転が必要ないことになり、特に問題ないためその
状態での最大時間での空回転としている。またそのとき
には現像装置も空回転をしており、吸湿して帯電量が立
ち上がりにくくなった現像剤の帯電量が徐々に上がって
いき、前多回転に到達するまでには濃度も十分に出るよ
うになり、かつ孤立したドットの再現性も十分に確保で
きるまでに現像性が上昇しており、高湿度環境での朝一
番のコピー画像においても画像流れがなく高濃度で均質
の良質な画像が得られることとなる。 【0179】以上のように画像流れに対してもっとも過
酷な高湿環境(立方メートル単位体積当たり水分量が9
g/m3以上の環境など)においても、画像形成装置の立
ち上げ直後から環境によらずに良好な画像を得ることが
可能となり、かつ使用枚数が少ないユーザーにおいても
トナー消費を適切に自動抑制して使用することが可能と
なるため、トナーの浪費や資源、コピー/プリント経費
を削減できることとなる。 【0180】以下に現像装置やそれ以外の濃度むらが発
生したときの主走査方向むらの補正方法について詳述す
る。 【0181】実施の形態1と同様に図12の補正テーブ
ル50の作成動作フローを使って説明する。 【0182】(1) 本実施の形態の画像形成装置は入力イ
ンタフェースに画像むらの改善モードとして「インプル
ービングイメージモード」を有しており、まずそのモー
ドをスタートする。 【0183】(2) 次に軸方向むら(主走査方向むら)補
正モードを選択する。 【0184】(3) 軸方向むら補正モードを開始するキー
を押し、スタート。 【0185】(4) 画像形成装置は図13(a)に示すよ
うなテスト画像サンプルを出力する。このサンプルの形
成条件としては、完全べた黒、中間調ハーフトーン、べ
た白等の画像形成するために、前述のような表面電位を
形成する一次帯電条件により得て画像露光条件を3種類
(図11のPWMレベルのF0、80、00hex)で
行い、前述現像条件にて現像、転写、定着してサンプル
出力している。 【0186】(5) 出力されたサンプルはこのモード実行
者によって原稿台にサンプルの通紙方向先端と手前又は
奥側を特定の位置に載置し、不図示の原稿認識手段によ
って載置完了を検知したかを判断する。 【0187】(6) 載置完了を判断すると前述のように原
稿をリーダによって読み取る。このリーダによる読み取
りは400〜600dpi程度の解像度で読み込むのが
望ましい。 【0188】(7) この原稿がテスト画像サンプルかどう
かを濃度階調が同等パターンかどうかで判断する。 【0189】(8) テスト画像サンプルであると判断する
と軸方向濃度の分布を図13(b)に示すように算出す
る。PWMレベルのF0、80、00hexでテスト画
像サンプルを形成した場合には最もむらが検出しやすい
80hexのハーフトーン部分の読み取り濃度分布を算
出する(F0、80、00hexで各々濃度分布を算出
するようにしてもよい。)。 【0190】(9) 図13(b)でターゲット濃度を0.
5とした場合には、ハーフトーン部分の読み取り濃度分
布の0.5に対する増減分を主走査方向の各画素に対応
するように算出する。マイナス補正を負、プラス補正を
正符号で表わすと必要な補正濃度は図13(c)のよう
に図13(b)を極性反転したような必要補正濃度の図
となる。 【0191】(10)必要補正濃度の図からドット露光用レ
ーザの各画素ごとの補正光量(補正レベル)を図14に
より求める。例として図14で必要補正濃度が+0.8
の場合は、表面電位で−200V、ドラム面光量で+
0.25μJ、画像データで+80hexの補正が必要
になってくることを示している。この容量で主走査方向
の各画素に対応した補正量レベルを割り付け、補正テー
ブルを作成する。ここでこのモードは終了し、画像形成
装置の入力インタフェース部である操作パネルが通常の
コピーやプリントのモードに復帰する。 【0192】以上説明したように、環境が特定水分量以
上で、かつメインスイッチon時の定着サーミスタ温度
が特定温度以下のときのマシンカウントが前回のそれと
の差分で特定枚数以上のときは、高CVユーザーと判断
し、通常のHH朝一トナー黒帯+空回転を行い、一方、
特定枚数以下のときは、低CVユーザーと判断し、黒帯
量の少ないHH朝一トナー黒帯+空回転行うことによ
り、少量のコピー使用枚数しか使用しないユーザーにお
いても、トナー消費量が使用枚数に対して必要以上に過
剰に使用されてしまうことが防止でき、1枚当たりのコ
ピーコストを下げることが可能となるのと同時に、レー
ザ走査露光系のa―Si感光体画像形成装置を高湿度環
境で使用する場合においても、コロナ放電により発生し
たオゾンや放電生成物や給紙ローラや搬送ローラのゴム
材料からの析出物質などが感光体表面上に付着しても、
画像流れが発生することを防止できる。 【0193】また、感光体上に現像剤を付着させ、クリ
ーニング装置まで供給し、十分な研磨時間を取り、感光
体表面の研磨効果を上げられるのと同時に、立ち上げ準
備時間が非常に短くなり、デジタルデータを微少ドット
で形成する画像形成装置の電源投入後の初期画像でも画
像流れ状の画像が発生することが防止可能となり、さら
に、濃度低下や画像流れの悪化も防止できる作用効果も
派生してくる。つまり、濃度も十分に出て、かつ孤立し
たドットの再現性も十分に確保できるまでに現像性が上
昇しており、高湿度環境での朝一番のコピー画像におい
ても画像流れがなく高濃度で常に長手方向(主走査方
向)の濃度むらが無い良質な画像が得られる超小型の高
速画像形成装置を提供できることとなる。 【0194】なお、上述の実施の形態1〜3では、いず
れも誤差拡散法等(又はディザ法等)による2値化処理
でもって画像を形成する例を説明したが、PWM方式に
従って画像形成する場合にも適用できるのはもちろんで
ある。また、PWM方式で画像を形成する場合、基本的
に1画素毎に濃淡の違いのある画素(実際には面積変調
によるもので異なる大きさの画素で、人間の目から見た
場合に濃淡となって知覚される。)を形成できるので、
その濃度分布は単純に実施の形態のリーダ部で読み取れ
ば個々の画素の濃度むらを補正できる。しかしながら、
1画素もずれずに読み取るためには非常に高い制度で読
み取ることが必要になり、現実問題としてプリンタエン
ジン側で形成される1画素毎の特性を読み取った画像か
ら判定することは難しい。プリンタの解像度が600d
piであれば、1/600inch未満のずれで画像を
読み取ることが必要になり、現実問題として非常に難し
いからである。したがって、先に説明したように、PW
M方式で形成する場合であっても、読み取った主走査方
向に連続する複数の画素の平均値でもって主走査方向の
濃度むらを検出し、それを補正することが望ましい。 【0195】なお、本発明は、プリンタを例にして説明
したが、複数の機器(例えばホストコンピュータ、イン
ターフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成さ
れるシステムに適用することもできる。 【0196】この場合、ホストコンピュータに相当する
部分で、上記の処理を行なうことができるので、本発明
は前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記録した記憶媒体を、システムある
いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピ
ュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読出し実行することによっても、達
成できる。 【0197】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。 【0198】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピィーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、
CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、RO
Mなどを用いることができる。 【0199】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施の形態の
機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの
指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オ
ペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は
全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。 【0200】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、
その処理によって前述した実施の形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。 【0201】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ユーザーの画像形成頻度の判定基準値となる特定枚数を
入力可能な構成となっているので、画像流れの発生を防
止しつつユーザービリティー性の高い画像形成装置を提
供することができる。 【0202】
縦断面図。 【図2】(a)〜(c)は感光ドラムの表面電位と現像
のバイアスとの関係を模式的に示す図。 【図3】実施の形態1における画像処理を示すブロック
図。 【図4】(a)〜(c)は画素ごとの画像データと、レ
ーザの駆動信号と、駆動電流との関係を示す図。 【図5】(a)、(b)は2値画像データのレーザ点灯
を説明する図。 【図6】レーザの一般的なI−L特性(駆動電流−光量
特性)を示す図。 【図7】(a)〜(c)は主走査方向での濃度むらが発
生する原因を要因分析した概略図。 【図8】帯電ワイヤ電流とドラム表面電位との関係を示
す図。 【図9】画像露光量とドラム表面電位との関係を示す
図。 【図10】現像コントラスト電位と現像濃度との関係を
示す図。 【図11】画像データと広域積分画像露光量との関係を
示す図。 【図12】補正動作のフローの概要を示すフローチャー
ト。 【図13】(a)〜(c)はテスト画像サンプルと、読
取り濃度と、補正必要濃度とを示す図。 【図14】補正量を説明する図。 【図15】実施の形態2の画像形成装置の概略構成を示
す縦断面図。 【図16】(a)〜(f)は実施の形態2における2色
画像形成モード時の画像形成プロセスを説明するための
模式図。 【図17】実施の形態2における画像処理を示すブロッ
ク図。 【図18】実施の形態3の画像形成装置の概略構成を示
す縦断面図。 【図19】従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面
図。 【図20】主走査むら補正回路の具体的な回路構成を示
す図。 【図21】本発明のシーケンスを示す図。 【符号の説明】 1 像担持体(感光ドラム) 2 一次帯電器(スコロトロン帯電器) 3 露光手段(露光装置) 7 現像装置 8 転写装置(転写帯電器) 20 露光手段(レーザ) 20c 露光手段(発光素子) 50 補正値作成手段(主走査むら補正回路) 62 現像剤電荷量制御帯電器(ポスト帯電器)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 像担持体表面を均一に帯電する帯電手段
と、帯電後の前記像担持体表面を画像データに応じて露
光し静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像にト
ナーを付着させてトナー像として現像する現像手段と、
前記像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写す
る転写手段と、前記転写材上のトナー像を熱定着する定
着手段と、トナー像転写後の前記像担持体表面を清掃す
るクリーニング手段と、前記定着手段の温度を検知する
温度検知手段と、周辺環境の水分を検知する水分検知手
段と、を有する画像形成装置において、 電源投入時において前記温度検知手段により検知された
前記定着手段の温度が特定温度以下で、かつ前記水分検
知手段により検知された周辺環境の水分量が特定水分量
以上であるとき、前記像担持体上に表面研磨用のトナー
像を形成してこれを前記クリーニング手段へ供給する工
程を実行する手段であって、前回の工程での転写材の総
使用枚数との差分が特定枚数以上のときは、前記像担持
体上に通常量のトナーで前記表面研磨用のトナー像を形
成する一方、前記差分が特定枚数より少ないときは前記
像担持体上に通常量よりも少ないトナーで前記表面研磨
用のトナー像を形成する手段と、 前記差分の特定枚数を入力可能とする手段と、を有す
る、 ことを特徴とする画像形成装置。
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