JPH11112809A - 画像形成装置及びその制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置及びその制御方法及び記憶媒体

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JPH11112809A
JPH11112809A JP9274768A JP27476897A JPH11112809A JP H11112809 A JPH11112809 A JP H11112809A JP 9274768 A JP9274768 A JP 9274768A JP 27476897 A JP27476897 A JP 27476897A JP H11112809 A JPH11112809 A JP H11112809A
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JP9274768A
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English (en)
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Takao Honda
孝男 本田
Kazuo Suzuki
一生 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでもって画像形成部における像担持
体の主走査方向の濃度むらの発生を抑え、良好な画像を
形成することを可能にする。 【解決手段】 所定の濃度のテスト画像を形成させ、そ
れをリーダー部18によって読み取る。この読み取りで
は、画像形成部における感光ドラム1の主走査方向(記
録媒体の搬送方向に垂直な方向)の画像の濃度データを
得る。この結果、画像形成部における主走査方向の濃度
特性が得られることになるから、それに基づく補正デー
タを作成し、主走査むら補正回路50内の補正テーブル
に格納する。これ以降、通常、複写動作時に、読み取っ
た画像を主走査方向に形成する際、ここの画素データを
補正データで補正し、画像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置及びそ
の制御方法及び記憶媒体、詳しくは静電潜像により画像
を形成する画像形成装置及びその制御方法及び記憶媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信用ネットワークによる
デジタルデータ情報伝達及びその情報のハード出力機と
しての画像形成装置が盛んに提案されている。この種の
装置としてデジタルプリンタもしくはデジタル複写機等
がある。
【0003】図19にこの種の装置の概略構成図を示
し、以下にその動作を説明する。
【0004】感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電
基体上に先導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向
に回転自在に軸支されている、そして、前記感光ドラム
1の周囲には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム
1の表面を均一に帯電するスコロトコン帯電器2、原稿
を読み取り、画像の濃度に比例した画像信号に基づいて
感光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露光装置、
上記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する
現像装置7、前記感光ドラム1上に形成されたトナー像
を転写材である転写紙P上に転写するコロナ転写帯電器
(転写帯電器)8、トナー像が転写された転写紙Pを感
光ドラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)
9、トナー像を転写した後に、感光ドラム1上の残留ト
ナーを除去するクリーニング装置13、感光ドラム1の
残留電荷を除去する前露光(ランプ)30などが配置さ
れている。また、トナー像が転写された転写紙Pは、感
光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排出
される。
【0005】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子1ラインCCD19上に
結像させることによって画像情報に応じた電気信号に変
換する。ここで照明ランプ16によって光照射された原
稿15からの反射光は、ミラー17a,17b,17c
に導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19上に
結像される。この光電変換素子19によって出力された
電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変換し
8bitのデジタル画像データとし、その後で黒色信号
生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするためにlo
g変換して画像濃度データとされる。
【0006】上記のように生成した8bitのデジタル
画像データ信号を2値化回路23を介して画素サイズに
応じた特定ON時間のON発光信号とOFF信号の2段
階信号に変換されレーザ駆動回路24に入力し、半導体
レーザー素子20をon/offする。
【0007】ここで周知のPWM回路と2値でのレーザ
駆動回路について説明する。PWM回路では入力された
画像濃度信号の大きさに応じて、半導体レーザーの発生
を行なう時間に相当するパルス幅信号に変調するもので
ある。
【0008】また、PWM回路ではなく、画像データに
基づき、誤差拡散法やディザ法等の手法で2値化信号を
生成する場合には、基本的にレーザ光を発生する時間は
濃度に関係無く一定である。異なるのは、濃度の低い画
素に対しては、低い確率でレーザ光を発生させ、濃度の
高い画素程高い確率でレーザ光を発生する。
【0009】いずれにしても、上記のように画像信号に
応じて駆動され発光したレーザ光を高速回転するポリゴ
ンミラースキャナー28、ミラー17fを介して感光ド
ラム1にラスタ走査(露光走査)し、静電潜像を形成す
る。なお、上記の例は、レーザ光を照射した部位につい
てトナーを付着させるものであるが、逆にレーザ露光を
行なっていない部位についてトナーを付着する装置もあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして画像
を形成していくことになるが、感光ドラム(感光体)や
現像手段が長手方向(レーザー主走査方向)に特性変異
点(むらのポイント)が存在すると、形成される画像に
部分的な濃度むらとなって現れ、高画質形成に対して大
きな障害となる。
【0011】また高寿命、高速出力対応で感光体として
表面層SiC硬化型で硬光感度のa−Si感光体を使用
する場合には、有機光半導体感光体OPC等の溶液中デ
ィッピング製造法と異なり、蒸着法による製造法が従来
から用いられている。このため、成膜工程での膜厚管理
が困難で均一、均質な成膜とならずに帯電、感光特性で
変異点が生じやすく、濃度むら等を発生しやすい。した
がって、高品質画像性能を確保しつつ、成膜工程での膜
厚管理を行った場合、感光体の製造検査の歩留りが悪
く、結果的に高コストとなってしまっていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点に
鑑み成されたものであり、低コストでもって画像形成部
における像担持体の主走査方向の濃度むらの発生を抑
え、良好な画像を形成することを可能ならしめる画像形
成装置及び方法及び記憶媒体を提供しようとするもので
ある。
【0013】この課題を解決するため、例えば本発明の
画像形成装置は以下の構成を備える。すなわち、像担持
体上に静電潜像を生成し画像を形成する画像形成部を有
する画像形成装置であって、所定の濃度データに従って
テスト画像を形成するテスト画像形成手段と、形成され
たテスト画像を読み取らせ、前記画像形成部における前
記像担持体の主走査方向の濃度特性を検出する濃度特性
検出手段と、該濃度特性検出手段で検出された、前記画
像形成部の主走査方向の濃度特性に基づき、当該主走査
方向の画像データに対する補正データを作成する補正デ
ータ作成手段とを備え、作成された補正データを用い
て、通常の形成すべき画像データを補正し画像を形成す
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0015】<第1の実施形態>図1は第1の実施形態
における装置の断面構造図である。先に説明した図19
と同様の構成については同符号を付した。
【0016】感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電
基体上に先導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向
に回転自在に軸支されている。そして、感光ドラム1の
周囲には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム1の
表面を均一に帯電するスコロトコン帯電器2、原稿を読
み取り、画像の濃度に比例した画像信号に基づいて感光
ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露光装置、静電
潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置
7、感光ドラム1上に形成されたトナー像を転写材であ
る転写紙P上に転写するコロナ転写帯電器(転写帯電
器)8、トナー像が転写された転写紙Pを感光ドラム1
から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)9、トナー
像を転写した後に、感光ドラム1上の残留トナー1除去
するクリーニング装置13、感光ドラム1の残留電荷を
除去する前露光(ランプ)30などが配置されている。
また、トナー像が転写された転写紙Pは、感光ドラム1
から分離された後に定着装置12に搬送され、ここにお
いて表面のトナー像が定着され、所望のプリント画像が
形成されて画像形成装置本体外部に排出される。
【0017】リーダー部18は、原稿ガラス台14上に
載置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子(1ラインCCD)19
上に結像させることによって画像情報に応じた電気信号
に変換する。ここで照明ランプ16によって光照射され
た原稿15からの反射光は、ミラー17a,17b,1
7cに導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19
上に結像される。この光電変換素子19によって出力さ
れた電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変
換し8bitのデジタル画像データとし、その後で黒色
信号生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするために
log変換して画像濃度データとされる。
【0018】実施形態では、黒色信号生成回路22で生
成された濃度データを主走査むら補正回路50によっ
て、主走査方向の各画素ごとに画像濃度データを補正を
行うものである。主走査むら補正回路50での補正方法
については後で詳述する。
【0019】上記のように生成し、主走査方向のむら補
正された画像濃度データ(8bitのデジタル画像デー
タ信号)は2値化回路23を介して画素サイズに応じた
特定ON時間のON発光信号とOFF信号の2段階信号
に変換されレーザ駆動回路24に入力し、半導体レーザ
ーをon/offする。実施形態では、この2値化回路
23は誤差拡散法により実現させた。勿論、ディザ法に
よっても良いし、他の手法でも良い。また、以下に説明
から容易に推察されるように、PWM方式を採用しても
良い。
【0020】2値でのレーザ駆動は、広域内での全画素
数に占める点灯画素数の比率を変化させる。例えば、0
0hexという画素の場合には00hex/FFhex
という比率でドットが存在することを意味し、10he
xは10hex/FFhexという比率でドットが存在
する。以下、20、30、…FFhexについてのそれ
ぞれの比率は、20hex/FFhex,30hex/
FFhex、…FFhex/FFhexとなる。これに
よって広域内での積分照射光量を変調して、濃淡を実現
している。
【0021】図6に、レーザーの一般的なI−L特性
(駆動電流−光量特性)を示す。レーザーのon/of
f時に用いている駆動電流はそれぞれIon/Ioff
であるので、2値での画像信号に対するレーザー駆動電
流は図5(b)のようになり、これがレーザ駆動回路2
4がレーザー20を駆動する電流となっている。このと
きIoffを0mAではなく、Ithresho1dよ
り若干小さく設定することで、レーザーON時の光量立
ち上りが改善する。なおここではレーザーは、680n
mの可視光レーザーを用いている。
【0022】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ
ー28、ミラー17を介して感光ドラム1にラスタ走査
書き込みし、画像情報としてデジタル静電潜像を形成す
る。
【0023】本実施形態では、感光ドラム1にアモルフ
ァスシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコンド
ラムは導電基盤の上にには特性の安定性が高く高耐久、
高寿命といった特徴がある。
【0024】図2は本実施形態の画像形成プロセスを説
明する各工程を示し、各回において感光体の表面電位と
現像のバイアスの関係を各々模式的に示している。
【0025】同図(a)において感光体をコロナ帯電器
で+420Vに一様帯電させる。そして、同図(b)に
おいて画像情報の露光を行い、画像情報露光部の表面電
位を+50Vに減衰させ静電潜像を形成する。露光後の
実際の感光ドラム電電位は原理的にはレーザーOFF部
の電位とレーザーON部の電位が存在するだけである
が、レーザーのスポット径に対して充分に広い領域での
積分電位を測定するような一般的な非接触表面電位計で
は、見かけ上は中間調の電位として測定される。すなわ
ち、画像領域の非画像部分(画像データ)Ohex)に
おいても、上記のように若干の露光が行われているた
め、表面電位は+400Vに減衰し、一方の画像領域の
画像部分(画像データFFhex)において表面電位は
+50Vに減衰して静電潜像を形成する。
【0026】次いで同図(c)において現像装置のスリ
ーブに現像バイアス電圧(例えば交流ACに直流DCを
+300V重畳したもの等。直流DC成分を破線で示
す)を印加して露光部を反転現像する。ここで現像器は
周知の1成分磁性トナーを用いて、感光体と非接触にて
現像を行っている。
【0027】次に、本実施形態における主走査むら補正
回路50による補正方法について詳述する。
【0028】図7は主走査方向での濃度むらが発生する
原因を要因分析したものの概略図である。縦軸は感光ド
ラム上の表面電位を示しており、横軸は主走査方向の任
意の位置を示している。
【0029】同図(a)は帯電電位が目標電位400V
に正常に電位が得られている場所と目標電位よりも小さ
い場所の電位を示している。これは図8の3種類の特性
カーブに示すように感光ドラムの帯電能力特性が、一次
帯電器のコロナワイヤ印加電流に対してドラム上で得ら
れる表面電位の特性が異なるために発生する表面電位む
らである。また、感光ドラムの帯電能力特性が均一で
も、一次帯電器の帯電能力が主走査方向の位置によって
不均一の場合は、表面電位むらが発生する。
【0030】図7(b)は帯電による表面電位形成は均
一に行われたものの、露光部の目標電位50Vに正常に
電立が得られている場所と目標電位よりも大きい場所の
電位を示している。これは図9の3種類の特性カーブに
示すように感光ドラムの光感度特性の能力が、異なるた
めに発生する表面電位むらである。また、感光ドラムの
光感度特性が均一でも、光照射量が主走査方向の位置に
よって不均一の場合は、表面電位むらが発生する。
【0031】図7(c)は帯電による表面電位形成と露
光による電位減衰での表面電位形成は均一に行われたも
のの、露光部の電位50Vに正常に現像が行われている
場所と目標よりも小さい場所を示している。これは図1
0の3種類の特性力一ブに示すように感光ドラムの表面
電位と現像トナーを担持搬送する現像スリ一ブヘの印加
DC電圧の差分である現像コントラストに対する現像能
力が、異なるために発生する濃度むらである。この濃度
むらはトナーの帯電特性が主走査方向で不均一だった
り、ドラムと現像スリーブのギャップが主走査方向の位
置によって不均一の場合等に発生する。
【0032】また、不図示の転写や分離時の転写効率の
主走査方向での不均一による濃度むらも存在する。
【0033】本実施形態では、上記の全てのむら発生要
因を出力されたプリントアウト画像から総合的に検出
し、補正をかける。以下、図12の補正動作のフローチ
ャートに従ってその動作概要を説明する。
【0034】ステップS1:本実施形態の画像形成装置
は入カインタフェースに画像むらの改善モードとして
「インプルービングイメージモード」を有しており、ま
ずそのモードをスタートする。
【0035】ステップS2:次に軸方向むら(主走査方
向むら)補正モードを選択する。
【0036】ステップS3:軸方向むら補正モードを開
始するキーを押し、スタート。
【0037】ステップS4:画像形成装置は図13
(a)に示すようなテスト画像サンプルを出力する。こ
のサンプルの形成条件としては、完全べた黒、中間調ハ
ーフトーン、べた白等の画像形成するために、前述のよ
うな表面電位を形成する一次帯電条件により得て画像露
光条件を3種類(8bit信号で図11のF0,80,
00hex)で行い、前述の現像条件にて現像、転写、
定着してサンプリ出力している。
【0038】ステップS5:出力されたサンプル画像は
このモード実行者によって原稿台にサンプルの通紙方向
先端と手前または奥側を特定の位置に載置し、不図示の
原稿認識手段(例えばセンサもしくは操作者による指
示)によって載置完了を検知したかを判断する。
【0039】ステップS6:載置完了を判断すると前述
のように原稿をリーダーによって読み取る。このリーダ
ーによる読み取りは400〜600pi程度の解像度で
読み込むのが望ましい。
【0040】ステップS7:この原稿がテスト画像サン
プルかどうかを濃度階調が同等パターンかどうかで判断
する。テスト画像サンプルではないと判断した場合に
は、ステップS11でエラー報知し、本処理を終える。
なお、この場合にはステップS5の処理に戻っても構わ
ない。
【0041】ステップS8:テスト画像サンプルである
と判断すると軸方向濃度(主走査方向)の分布を図13
(b)に示すように算出する。実施形態では、先に説明
したように誤差拡散法による画像形成を行なっているた
め、読み取った画像の濃度は理論上は0かFFhexで
ある(ただし、センサの読み取り位置によってはその中
間の値を得ることも多分にある)。従ってこのままでは
濃度分布を確かめることが難しいので、主走査方向に連
続するn個の画素の検出濃度の平均値を、1画素ずつオ
ーバーラップする形式で演算した。nの値は、センサの
解像度等に依存するものの、極端に大きくしない限り
は、感光ドラムや帯電器の特性を知る上ではさほど問題
にはならないことが確かめられている。つまり、濃度む
らの発生する要因は比較的大きな変化の中にあると考え
られる。
【0042】なお、説明が前後するが、検出する対象
は、テスト画像サンプルの中の最もむらが検出しやすい
80hexのハーフトーン部分とした。ただし、F0,
80,00hexで各々濃度分布を対象としても良い。
【0043】ステップS9:図13(b)でターゲット
濃度(理論上の期待している濃度)を0.5とした場合
には、ハーフトーン部分の読み取り濃度分布の0.5に
対する増減分を主走査方向の各画素に対応するように算
出する。マイナス補正を負、プラス補正を正符号で表わ
すと必要な補正濃度は図13(c)のように、0.5を
基準として、同図(b)を極性反転したような必要補正
濃度特性となる。
【0044】ステップS10:必要補正濃度の図からド
ット露光用レーザーの各画素ごとの補正光量(補正レベ
ル)を図14により求める。例として図14で検出濃度
が+0.8の場合(したがって−0.3だけ矯正する必
要がある場合)、表面電位で−200V、ドラム面光量
で+0.25μJ、画像データを−10hexだけ補正
する必要があることを示している。この要領で主走査方
向の各画素に対応した補正量レベルを割り付け、補正テ
ーブルを作成する。ここでこのモードは終了し、画像形
成装置の入力インタフェース部である操作パネルが通常
のコピーやプリントのモ一ドに復帰する。
【0045】こうして、主走査方向に対する各画素位置
に相当する補正量が決定すると、それを主走査むら補正
回路50(図1参照)内の補正テーブルに格納すること
になる。
【0046】図20は実施形態における主走査むら補正
回路50の具体的な回路構成を示している。
【0047】図示の補正テーブル101、加算器10
4、セレクタ102、アドレス発生回路103でもって
主走査むら補正回路50を構成している。CPU100
は本装置全体の制御を司っているCPUであり、その内
部には複写機としての制御プログラムや、先に説明した
図12のフローチャートに係るプログラムを記憶してい
るROM、及びワークエリアとして使用するRAMを備
えている。
【0048】図示の構成において、補正テーブル101
は、少なくとも主走査方向の画素数分の容量(1画素当
たり9ビットで、その内の1ビットはプラス、マイナス
の符号ビット)を有している。そして、先に説明したよ
うにテスト画像サンプルを読み取って得られた画像デー
タに基づいて生成した各画素の補正データは、この補正
テーブル(RAMで構成されている)の対応するアドレ
ス位置に書き込む。そのため、CPU100は、セレク
タ102に対して、CPU100からのアドレスを補正
テーブルに供給させる信号を出力し、補正テーブル10
1に対してアドレスと、書き込むべきデータ、そして書
き込み信号を出力する。こうして、主走査方向の全画素
位置に対する補正データの書き込みが終了すると、セレ
クタ102に対しアドレス発生回路103からのアドレ
スを選択させる信号を出力し、読み取り信号を出力す
る。
【0049】アドレス発生回路103は、感光ドラム1
の近傍に設けられたビームディテクト信号をトリガに
し、所定時期になったら、黒色背因業生成回路22から
の画像データの搬送クロックに同期して、補正テーブル
101にアドレス信号を順に出力する。この結果、補正
テーブル101は、黒色信号生成回路22からの画像デ
ータ(画素データ)に同期し、その補正信号を出力する
ことになる。加算器104は、黒色信号生成回路22か
らの画像データに補正テーブル101からのデータを加
算し、その結果を2値化回路23に出力する。補正テー
ブルには先に説明したように正負の補正データが格納さ
れているわけであるから、加算器104では、画像デー
タの特性を、プリンタエンジンの特性に合わせて補正し
た画像データを2値化回路23に出力することになる。
【0050】説明が前後するが、テスト画像サンプルの
形成は、CPU100が所定主走査ライン数毎に、00
hex、80hex、f0hexのデータを、黒色信号
生成回路22に代わって出力することで行なう。ただ
し、プリンタエンジンの特性を知るためのテスト画像形
成であるから、補正テーブル101からはデータが出力
されない、もしくは0のデータを常に出力するようにす
る。場合によっては、テスト画像サンプルを形成すると
き、補正テーブルに00、80hex、f0hexを適
当なタイミングで書き込み、それを出力するようにして
もよい。このとき、画像読み取りを行なわないようにし
ておけば、黒色信号生成回路22からは0のデータが出
力されることになるので、結果的に先に示したテスト画
像サンプルを形成することができる。この場合のメリッ
トは、図21の構成だけでテスト画像サンプルを形成す
ることができる点である。
【0051】以上説明した補正テーブルを使用して、8
bitの多値信号段階で画像むら等のデータ補正を行う
ため、2値化する時点でむらの無いデータが形成されて
おり、レーザー書き込み時点では完全に濃度むらが補正
されており、常に長手方向(主走査方向)の濃度むらの
無い良質な画像が提供できることになる。特に本第1の
実施形態に従えば、比較的濃度の低い部分(ハイライト
部分)における濃度むらを抑えることが可能となる。
【0052】なお、PWM方式で画像を形成する装置に
適用する場合、加算器104の出力をD/A変換し、そ
れを三角波発生回路からの三角波と比較することで、図
4に示すような、濃度に依存したパルス幅を有する信号
を生成し、それをレーザ駆動回路24に供給すれば良
い。濃度0でもパルス幅信号を生成する理由は、先に説
明した通りである。なお、レーザ駆動回路24は、パル
ス幅変調信号のパルス幅に依存した時間、レーザ光を発
生するように駆動することになる。
【0053】<第2の実施形態の説明>以下、本発明に
係る第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0054】図15は、本発明に係る画像形成装置の第
2の実施形態を示す概略構成図である。
【0055】感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電
基体上に先導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向
に回転自在に軸支されている。そして、前記感光ドラム
1の周囲こは、その回転方向に沿って順に、感光ドラム
1の表面を均一に帯電する第1スコロトコン帯電器2、
原稿を読み取り、2色に分解された一方の色面像の濃度
に比例した第1画像信号に基づいて感光ドラム1を露光
し、第1静電潜像を形成する第1露光装置、上記第1静
電潜像こトナーを付着させて第1トナー像を形成する第
1現像装置4、上記第1トナー像を把持した後の前記感
光ドラム1を帯電する第2スコロトロン帯電器(以下、
再帯電器)5、分解された他方の色画像の濃度に比例し
た第2画像信号に基づいた露光量にある一定の露光量を
加えた量の露光をし、第2静電潜像を形成する第2露光
装置、上記第2静電潜像にトナーを付着させて第2トナ
ー像を形成する第2現像装置7、前記感光ドラム1上に
形成された色重ね像を転写材である転写紙)上に転写す
るコロナ転写帯電器(転写帯電器)8、色重ね像が転写
された転写紙Pを感光ドラム1から分離する静電分離帯
電器(分離帯電器)9、色重ね像を転写した後に、感光
ドラム1上の残留トナーを除去するクリーニング装置1
3、感光ドラム1の残留電荷を除去する前露光(ラン
プ)30などが配置されている。また、色重ね像が転写
された転写紙Pは、感光ドラム1から分離された後に定
着装置12に搬送きれ、ここにおいて表面のトナー像が
定着され、所望のプリント画像が形成されて画像形成装
置本体の外部に排出される。
【0056】イメージスキャナ部18は、原稿ガラス台
14上に載置されている原稿15を照明ランプ16によ
り走査して読み取り、光電変換素子19によって画像情
報を電気信号に変換するもので、照明ランプ16によっ
て走査した原稿15からの反射光は、ミラー17a,1
7b,17cに導かれてレンズ17dにより、レッド、
グリーン、ブルーのフィルタを内蔵した光電変換素子1
9上に結像される。
【0057】この光電変換素子19によってレッド、グ
リーン、ブルーの各成分が出力された電気信号は、A/
Dコンバータ21によりデジタル化された後、色分解部
としての信号処理部22に送られてレッド、ブラックの
各成分の画像濃度に比例した画像信号に変換される。こ
こで実施形態の軸方向(主走査方向)むら補正回路50
によって各画素ごとに画像データの補正が行われる(図
17の50を参照)。
【0058】レッドの画像信号(第1の画像信号)およ
びブラックの画像信号(第2の画像信号)は、信号発生
部としてのレーザドライバー24b,24aに送られ、
レッド、ブラックの画像信号に応じてレーザ20b,2
0aの発光をon/offする。レッド信号に応じて発
光したレーザ光は第1画像情報としてポリゴンミラー2
8、ミラー17eを介して感光ドラム1に第1静電潜像
を書き込む。ブラック信号に応じた量に発光されたレー
ザ光は第2画像情報としてポリゴンミラー28、ミラー
17f,17gを介して感光ドラム1に第2静電潜像を
書き込む。
【0059】本実施形態では、感光ドラム1にアモノレ
ファスシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコン
ドラムには高耐久、高寿命といった特徴がある。
【0060】図16は本実施形態の2色画像形成モード
時の画像形成プロセスを説明するもので(a)〜(f)
は各工程を示し、各図において感光体の表面電位を各々
模式的に示している。同図(a)において感光体をコロ
ナ帯電器で例えば、+400Vに帯電させ、次に同図
(b)において画像情報の第1の露光を行い、露光部の
表面電位を例えば、+50Vに減衰させ第1の着電潜像
を形成する。次いで同図(c)において第1現像装置の
スリーブに現像バイアス電圧(例えば+300V:破線
で示す)を印加して露光部を反転現像する。第1の現像
後、同図(d)において再帯電を行うが、グリッドに所
望の第2現像位置電位400Vより大きい600Vを印
加し、第1現像非画像部を例えば、600Vに帯電する
よう制御する。そのとき第1現像部は例えば500Vに
帯電する。次に同図(e)で第2の画像情報に応じた露
光を行う際に、第2現像単色時に比べて、全面に一定の
露光量分(例えば、第1現像非画像部を200V減衰さ
せる露光量分)大きい露光を行う。このとき第1現像部
では前記一定露光量分の露光一は、第1現像非画像部で
の電位減衰程減衰せず、例えば、100Vしか減衰しな
い、これは、第1現像剤が光を透過せず散乱させるため
であり、その透過率は50%であった。第2露光一定上
乗せ露光量0.25μJ露光後の表面電位が、第2現像
位置目標電位400Vとなる第1現像非画像部再帯電後
目標電位は、既知のドラム感度800V/μJの直線に
より想定し600Vであった。次にやはり既知のトナー
層透過率50%より第1画像現像部へのドラム到達光量
は0,125μJとなる、上述した方法と同様に第1現
像画像部再帯電後目標電位は500Vに設定すれば良
い。
【0061】本第2の実施形態では第2露光手段として
半導体レーザーを用いているが、第2現像単色モード時
と2色モード時とで複雑な処理等を必要としない。レー
ザーの光量はレーザー駆動電流により決定されるため、
2色モード時には第2現像単色モード時の駆動電流に一
定のオフセット電流を加える。即ち、第2画像信号がo
ffの部分にも弱い露光がされ、onの部分にもそれと
略同等の露光量分上乗せされた露光が行われ、第1現像
画像部の電位は400V、第1現像非画像部の電位も4
00V、さらに、第2画像信号がon場の合には第1現
像非画像部が50Vに露光する。この後現像行程にて第
2現像スリーブに300Vのバイアスを印加すること
で、第2現像剤が第1現像部に混入することや第1、第
2画像非画像部に現像されることも無く、十分な第2画
像濃度を得ることが出来る。
【0062】第1実施形態と同様、本第2の実施形態に
おける主走査むら補正回路50における補正テーブルの
作成動作を図12に従って説明する。
【0063】ステップS1:本実施形態の画像形成装置
は入カインタフェースに画像むらの改善モードとして
「インプルービングイメージモード」を有しており、ま
ずそのモードをスタートする。
【0064】ステップS2:次に軸方向むら(主走査方
向むら)補正モードを選択する。
【0065】ステップS3:軸方向むら補正モードを開
始するキーを押し、スタート。
【0066】ステップS4:画像形成装置は図13
(a)に示すようなテスト画像サンプルを出力する。こ
のサンプルの形成条件としては、完全べた黒、中間調ハ
ーフトーン、べた白等の画像形成するために、前述のよ
うな表面電位を形成する一次帯電条件により得て画像露
光条件を3種類(8bit信号で図10のPWMレベル
のF0,80,00hex)で行い、前述現像条件にて
現像、転写、定着してサンプル出力している。こごて本
第2の実施形態の特徴として2色(例として赤と黒)の
色ごとにテスト画像サンプル出力を行う。この後は以下
のステップS5以降の処理を色(赤と黒)の色ごとにお
こなう。
【0067】ステップS5:出力されたサンプルはこの
モード実行者によって原稿台にサンプルの通紙方向先端
と手前または奥側を特定の位置に載置し、不図示の原稿
認識手段によって載置完了を検知したかを判断する。
【0068】ステップS6:載置完了を判断すると前述
のように原稿をリーダーによって読み取る。このリーダ
ーによる読み取りま400〜600pi程度の解像度で
読み込むのが望ましい。
【0069】ステップS7:この原稿がテスト画像サン
プルかどうかを濃度階調が同等パターンかどうかで判断
する。テスト画像ではないと判断した場合には、ステッ
プS11でエラー報知(不図示の操作パネルにその旨の
メッセージを表示させたり、ブザーを鳴らす等)を行な
い、本処理を終える。
【0070】ステップS8:テスト画像サンプルである
と判断すると軸方向濃度の分布を図13(b)に示すよ
うに算出する。この算出のしかたは先に説明した第1の
実施形態と同じである。また、本第2の実施形態におい
ても、最もむらが検出しやすい80hexのハーフトー
ン部分の読み取り濃度分布を算出するが、F0,80,
00hexで各々濃度分布を算出するのでも良いのは勿
論である。
【0071】ステップS9:図13(c)でターゲット
濃度をO.5とした場合には、ハーフトーン部分の読み
取り濃度分布のO.5に対する増減分を主走査方向の各
画素に対応するように算出する。マイナス補正を負、プ
ラス補正を正符号で表わすと必要な補正濃度は図13
(c)のように同図(b)の極性反転したような必要補
正濃度の特性となる ステップS10:必要補正濃度の図からドット露光用レ
ーザーの各画素ごとの補正光量(補正レベル)を図13
により求める。
【0072】例として図14で検出濃度が+0.8の場
合(したがって−0.3だけ矯正する必要がある場
合)、表面電位で−200V、ドラム面光量で+0.2
5μJ、画像データを−10hexだけ補正する必要が
あることを示している。この要領で主走査方向の各画素
に対応した補正量レベルを割り付け、補正テーブルを作
成する。ここでこのモードは終了し、画像形成装置の入
力インタフェース部である操作パネルが通常のコピーや
プリントのモ一ドに復帰する。
【0073】以上説明した補正テーブルを使用して、8
bitの多価信号段階で画像むら等のデータ補正を行う
たらが補正されており、濃度むらを色(赤と黒)ごとに
補正することにより、常に長手方向(主走査方向)の濃
度むらの無い良質な2色画像が提供できることになる。
【0074】尚、本第2の実施形態における主走査むら
補正回路50の構造は第1の実施形態と同様である。
【0075】<第3の実施形態>図18は、本発明に係
る画像形成装置の第3の実施形態における装置の概略構
成図である。
【0076】感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電
基体上に先導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向
に回転自在に軸支されている。そして、前記感光ドラム
1の周囲には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム
1の表面を均一に帯電するスコロトコン帯電器2、原稿
を読み取り、画像の濃度に比例した画像信号に基づいて
感光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露光装置、
上記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する
現像装置4、前記感光ドラム1上に形成されたトナー像
を転写材である転写紙P上に転写するコロナ転写帯電器
(転写帯電器)8、トナー像が転写された転写紙Pを感
光ドラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)
9、トナー像を転写した後に、感光ドラム1上の残留ト
ナーを除去するクリーニング装置13、感光ドラム1の
残留電荷を除去する前露光(ランプ)30などが1置さ
れている、また、トナー像が転写された転写紙Pは、感
光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排出
される。
【0077】リーダー部18は、原稿ガラス台14上に
載置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子1ラインCCD19上に
結像させることによって画像情報に応じた電気信号に変
換する。ここで照明ランプ16によって光照射された原
稿15からの反射光は、ミラー17a,17b,17c
に導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19上に
結像される、この光電変換素子19によって出力された
電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変換し
8bitのデジタル画像データとし、その後で黒色信号
生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするためにlo
g変換して画修濃度データとされる。
【0078】ここで図1または図3に示すように、本発
明の主走査むら補正回路50によって主走査方向の各画
素ことに画像濃度データの補正を行う。主走査むら補正
回路での補正方法については後で詳述する。上記のよう
に生成した8bitのレベル画像データ信号を2値化回
路23を介して画素サイズに応じた特定ON時間のON
発光信号とOFF信号の2段階信号に変換され本発明の
特徴であるLED駆動回路24cに入力し、LEDをo
n/offする。
【0079】2値でのレーザ駆動は、広域内での全画素
数に占める点灯画素数の比率を変化させる(00hex
/FFhex,10hex/FFhex,20hex/
FFhex,30hex/FFhex、…FFhex/
FFhex)ことによって広域内での積分照射光量を変
調して、濃淡を実現している。
【0080】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したLED光を感光ドラム1に書き込み、画像情報と
してレベル静電潜像を形成する。本実施形態では、感光
ドラム1にアモルファスシリコンドラムを用いた。アモ
ルファスシリコンドラムは導電基盤の上にには特性の安
定性が高く高耐久、高寿命といった特徴がある。本実施
形態の画像形成プロセスを説明する各工程は第1実施形
態と同様である。第1実施形態と同様に図12の補正動
作のフローを使って説明する。
【0081】ステップS1:本実施形態の画像形成装置
は入カインタフェースに画像むらの改善モードとして
「インプルービングイメージモード」を有しており、ま
ずそのモードをスタートする。
【0082】ステップS2:次に軸方向むら(主走査方
向むら)補正モードを選択する。
【0083】ステップS3:軸方向むら補正モードを開
始するキーを押し、スタート。
【0084】ステップS4:画像形成装置は図13
(a)に示すようなテスト画像サンプルを出力する。こ
のサンプルの形成条件としては、完全べた黒、中間調ハ
ーフトーン、べた白等の画像形成するために、前述のよ
うな表面電位を形成する一次帯電条件により得て画像露
光条件を3種類(8bit信号での図11のPWMレベ
ルのF0,80,00hex)で行い、前述現像条件に
て現像、転写、定着してサンプル出力している。
【0085】ステップS5:出力されたサンプルはこの
モード実行者によって原稿台にサンプルの通紙方向先端
と手前または奥側を特定の位置に載置し、不図示の原稿
認識手段によって載置完了を検知したかを判断する。
【0086】ステップS6:載置完了を判断すると前述
のように原稿をリーダーによって読み取る。このリーダ
ーによる読み取りは400〜600pi程度の解像度で
読み込むのが望ましい、 ステップS7:この原稿がテスト画像サンプルかどうか
を濃度階調が同等パターンかどうかで判断する。テスト
画像ではないと判断した場合にはエラー報知し、本処理
を終える。
【0087】ステップS8:テスト画像サンプルである
と判断すると軸方向濃度の分布を図13(b)に示すよ
うに算出する。PWMレベルのF0,80,00hex
でテスト画像サンプルを形成した場合には最もむらが検
出しやすい80hexのハーフトーン部分の読み取り濃
度分布を算出する。(F0,80,00hexで各々濃
度分布を算出するのでも良い。
【0088】ステップS9:図13(b)でターゲット
濃度をO.5とした場合こは、ハーフトーン部分の読み
取り濃度分布の0.5に対する増減分を主走査方向の各
画素に対応するように算出する。マイナス補正を負、プ
ラス補正を正符号で表わすと必要な補正濃度は図13
(c)のように同図(b)を極性反転したような必要補
正濃度の図となる。
【0089】ステップS10:必要補正濃度の図からド
ット露光用レーザーの各画素ごとの補正光量(補正レベ
ル)を図14により求める。
【0090】尚、本第3の実施形態における主走査むら
補正回路50の構造は第1の実施形態と同様である。
【0091】以上説明した補正テーブルを使用して、8
bitの多値信号段階で画像むら等のデータ補正を行う
ため、2値化する時点でむらの無いデータが形成されて
おり、LED書き込みレベルで書き込みむらが無く、常
に長手方向(主走査方向)の濃度むらの無い良質な画像
が提供できることになる。
【0092】なお、上記第1〜第3の実施形態では、い
ずれも誤差拡散法等(あるいはディザ法等)による2値
化処理でもって画像を形成する例を説明したが、PWM
方式に従って画像形成する場合にも適用できるのは勿論
である。また、PWM方式で画像を形成する場合、基本
的に1画素毎に濃淡の違いのある画素(実際には面積変
調によるもので異なる大きさの画素で、人間の目から見
た場合に濃淡となって知覚される)を形成できるので、
その濃度分布は単純に実施形態のリーダ部で読み取れば
個々の画素の濃度むらを補正できる。しかしながら、1
画素もずれずに読み取るためには非常に高い制度で読み
取ることが必要になり、現実問題としてプリンタエンジ
ン側で形成される1画素毎の特性を読み取った画像から
判定することは難しい。プリンタの解像度が600dp
iであれば、1/600inch未満のずれで画像を読
み取ることが必要になり、現実問題として非常に難しい
からである。したがって、先に説明したように、PWM
方式で形成する場合であっても、読み取った主走査方向
に連続する複数の画素の平均値でもって主走査方向の濃
度むらを検出し、それを補正することが望ましい。
【0093】なお、本発明は、複写機を例にして説明し
たが、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インタ
フェイス機器,リーダ,プリンタなど)から構成される
システムに適用しても構わない。
【0094】この場合、ホストコンピュータに相当する
部分で、上記の処理を行なうことができるので、本発明
は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプ
ログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読出し実行することによっても、達
成できる。
【0095】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0096】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0097】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0099】以上説明したように本実施形態に従えば、
画像入力装置と電気的に接続可能な画像形成装置におい
て、この画像形成装置は、微小点形成による顕画化手段
を有し、特定の高濃度部と中間調濃度部と低濃度部を記
録部材上にその移動方向に直交方向に画像形成出力する
ことが可能な手段、この出力画像を画像入力装置にて読
み込み、微小点形成主走査方向濃淡に応じた3段階以上
の信号レベルを検値し、そのレベルの単位走査列内の特
定濃度信号レベルとの差分レベルを補正レベルとして主
走査方向の各微小点形成位置の補正レベルを記憶する手
段、その微小点形成位置の濃度信号レベルを前記特定の
濃度信号レベルと同等となるように3段階以上の補正を
するための手段とを備え、補正手段が、画素単位の濃度
信号レベルが2段階以下になる前に設けられているお
り、この補正後に2段階以下の濃度信号変換される手段
を有し、特定領域の積分濃度が補正演算をした濃度レベ
ルにて顕画化されることにより、感光体や現像装置の特
性の変異点の存在による帯電電位や感光電位のムラによ
る現像濃度ムラ、又は現像効率ムラによる濃度ムラ等の
画像障害を画像露光光量の補正を行ない最終的な画像上
での濃度ムラが無い高画質な画像を提供できる効果があ
る。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
コストでもって画像形成部における像担持体の主走査方
向の濃度むらの発生を抑え、良好な画像を形成すること
が可能になる。
【0101】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における装置の構成図である。
【図2】画像形成プロセスにおける電位遷移を示す図で
ある。
【図3】第1の実施形態における濃度むら補正を行う画
像形成装置の補正回路の概略構成図である。
【図4】実施形態におけるPWM方式による画像形成信
号を示す図である。
【図5】実施形態における2値化処理による画像形成信
号を示す図である。
【図6】レーザのI−L特性(駆動電流−光量特性)を
示す図である。
【図7】図7は主走査方向での濃度むらが発生する原因
を要因分析して示した図である。
【図8】感光ドラムの帯電特性のむらを示す図である。
【図9】感光ドラムの感光特性のむらを示す図である。
【図10】感光ドラムにおける現像トナーと現像コント
ラストに対する現像能力のむらを示す図である。
【図11】濃度むら原因の説明図である。
【図12】実施形態における濃度むら補正テーブルの作
成フローチャートである。
【図13】実施形態における濃度むら補正方法の説明図
である。
【図14】実施形態における濃度むら補正データの作成
方法を示す図である。
【図15】第2の実施形態における装置の概略構成図で
ある。
【図16】第2の実施形態における画像形成プロセスに
おける電位遷移を示す図である。
【図17】第2の実施形態におけるむら補正回路50周
辺のブロック構成図である。
【図18】第3の実施形態における装置の概略構成図で
ある。
【図19】通常の複写機のブロック概略図である。
【図20】実施形態における主走査むら補正回路50の
回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 3 画像露光 7 現像記 8 転写帯電器 12 定着器 13 クリーナー 30 前露光 20 画像露光光源 50 主走査画像むら補正回路装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に静電潜像を生成し画像を形
    成する画像形成部を有する画像形成装置であって、 所定の濃度データに従ってテスト画像を形成するテスト
    画像形成手段と、 形成されたテスト画像を読み取らせ、前記画像形成部に
    おける前記像担持体の主走査方向の濃度特性を検出する
    濃度特性検出手段と、 該濃度特性検出手段で検出された、前記画像形成部の主
    走査方向の濃度特性に基づき、当該主走査方向の画像デ
    ータに対する補正データを作成する補正データ作成手段
    とを備え、 作成された補正データを用いて、通常の形成すべき画像
    データを補正し画像を形成することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成部はレーザ光を走査露光し
    て前記像担持体に静電潜像を形成することを特徴とする
    請求項第1項に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成部は、主走査方向に配列さ
    れた複数の発光素子を駆動することで、前記像担持体上
    に静電潜像を形成することを特徴とする請求項第1項に
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成部は、前記補正データ作成
    手段で作成された補正データで補正された多値画像デー
    タを2値データに変換する2値化手段を有することを特
    徴とする請求項第1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成部は、前記補正データ作成
    手段で作成された補正データで補正された多値画像デー
    タに基づいてパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調
    手段を有し、当該パルス幅変調信号に従って静電潜像を
    生成することを特徴とする請求項第1項に記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 濃度特性検出手段は、読み取ったテスト
    画像データにおける前記主走査方向に連続した所定個数
    の画素データの濃度平均値を順次算出する手段を有する
    ことを特徴とする請求項第1項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体上に静電潜像を生成し画像を形
    成する画像形成部を有する画像形成装置の制御方法であ
    って、 所定の濃度データに従ってテスト画像を形成するテスト
    画像形成工程と、 形成されたテスト画像を読み取らせ、前記画像形成部に
    おける前記像担持体の主走査方向の濃度特性を検出する
    濃度特性検出工程と、 該濃度特性検出工程で検出された、前記画像形成部の主
    走査方向の濃度特性に基づき、当該主走査方向の画像デ
    ータに対する補正データを作成する補正データ作成工程
    とを備え、 作成された補正データを用いて、通常の形成すべき画像
    データを補正し画像を形成することを特徴とする画像形
    成装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータが読み込み実行すること
    で、像担持体上に静電潜像を生成し画像を形成する画像
    形成部を有する画像形成装置として機能するプログラム
    を格納した記憶媒体であって、 所定の濃度データに従ってテスト画像を形成するテスト
    画像形成手段と、 形成されたテスト画像を読み取らせ、前記画像形成部に
    おける前記像担持体の主走査方向の濃度特性を検出する
    濃度特性検出手段と、 該濃度特性検出手段で検出された、前記画像形成部の主
    走査方向の濃度特性に基づき、当該主走査方向の画像デ
    ータに対する補正データを作成する補正データ作成手段
    として機能するプログラムを格納し、 作成された補正データを用いて、通常の形成すべき画像
    データを補正し画像を形成させるプログラムコードを記
    憶したことを特徴とする記憶媒体。
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