JP2000127511A - 画像形成装置、その画質改善方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、その画質改善方法及び記憶媒体

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JP2000127511A
JP2000127511A JP10301097A JP30109798A JP2000127511A JP 2000127511 A JP2000127511 A JP 2000127511A JP 10301097 A JP10301097 A JP 10301097A JP 30109798 A JP30109798 A JP 30109798A JP 2000127511 A JP2000127511 A JP 2000127511A
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image forming
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Takao Honda
孝男 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に階調再現性を高め高画質な画像が得られ
る画像形成装置,その画質改善方法,記憶媒体を提供す
る。 【解決手段】 図(a)に示す濃度データに従うテスト
画像をプリントアウトし、このテスト画像を読み込ん
で、図(b)に示す階調濃度再現特性を求め、この特性
に応じて露光のためのレーザ光の立上がり特性等を補正
し、階調再現性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像により画
像を形成する画像形成装置、その画質改善方法及び記憶
媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信用ネットワークによる
デジタルデータ伝達及びそのデータのハード出力機とし
ての画像形成装置が盛んに提案されている。この種の装
置としてデジタルプリンタもしくはデジタル複写機等が
ある。
【0003】図19にこの種の装置の概略構成図を示
し、以下にその動作を説明する。
【0004】感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電
基体上に半導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向
に回転自在に軸支されている。そして、前記感光ドラム
1の周囲には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム
1の表面を均一に帯電するスコロトコン帯電器2、原稿
を読み取り、画像の濃度に比例した画像信号にもとづい
て感光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露光装
置、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
する現像装置7、前記感光ドラム1上に形成されたトナ
ー像を転写材である転写紙P上に転写するコロナ転写帯
電器(転写帯電器)8、トナー像が転写された転写紙P
を感光ドラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯電
器)9、トナー像を転写した後に、感光ドラム1上に残
留するトナーを除去するクリーニング装置13、感光ド
ラム1の残留電荷を除去する前露光ランプ30などが配
置されている。また、トナー像が転写された転写紙P
は、感光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬
送され、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望
のプリント画像が形成されて装置本体の外部に排出され
る。
【0005】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子1ラインCCD19上に
結像させることによって画像情報に応じた電気信号に変
換する。ここで照明ランプ16によって光照射された原
稿15からの反射光は、ミラー17a,17b,17c
に導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19上に
結像される。この光電変換素子19によって出力された
電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変換し
8bitのデジタル画像データとし、その後で黒色信号
生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするためにlo
g変換して画像濃度データとされる。
【0006】前述のように生成した8bitのデジタル
画像データ信号を2値化回路23を介して画素サイズに
応じた特定ON時間のON発光信号とOFF信号の2段
階信号に変換されレーザ駆動回路24に入力し、半導体
レーザ素子20をon/offする。
【0007】ここで周知のPWM回路と2値でのレーザ
駆動回路について説明する。PWM回路では入力された
画像濃度信号の大きさに応じて、半導体レーザの発生を
行う時間に相当するパルス幅信号に変調するものであ
る。
【0008】また、PWM回路ではなく、画像データに
もとづき、誤差拡散法やディザ法等の手法で2値化信号
を生成する場合には、基本的にレーザ光を発生する時間
は濃度に関係なく一定である。異なるのは、濃度の低い
画素に対しては、低い確率でレーザ光を発生させ、濃度
の高い画素程高い確率でレーザ光を発生する。
【0009】いずれにしても、前述のように画像信号に
応じて駆動され発光したレーザ光を高速回転するポリゴ
ンミラースキャナ28,ミラー17fを介して感光ドラ
ム1にラスタ走査(露光走査)し、静電潜像を形成す
る。なお、前述の例は、レーザ光を照射した部位につい
てトナーを付着させるものであるが、逆にレーザ露光を
行っていない部位についてトナーを付着する装置もあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
装置は、感光体や露光手段、現像手段の各特性バラツキ
や機械やユニットの精度公差範囲内で特性に微妙な差異
があるため、機械間での画像上の画質、特に階調再現性
の低下や解像度の低下などの画像障害となって現れてく
る。
【0011】その差異を生ずる原因として特に以下の3
点が大きな要因を占めている。第一にレーザ点灯時の光
量の立上がり特性のバラツキ、第二に現像トナーの環境
条件や長期使用時による帯電特性の変動とそれによる現
像特性変動、第三に感光体の光導電特性のバラツキがあ
り、これらの変動要因に対しては画質面での改善を行う
ためにはメンテナンス担当者が画像を見ながら長時間か
けて調整をしなければ改善できず、実質的には対応でき
ないのが現状であった。
【0012】特に、高寿命,高速出力対応で感光体とし
て表面層SiC硬化型で高光感度のa−Si感光体を使
用する場合には、有機光半導体感光体OPC等の溶液中
ディッピング製造法と異なり、蒸着法による製造法が従
来から用いられているため、成膜工程での膜厚管理が困
難で均一,均質な成膜とならずに帯電,感光特性でバラ
ツキが大きく、最適状態では高品質画像なのに対して特
性が変動した場合にはその変動に敏感に反応し画像のバ
ランスが崩れることとなり、画像障害を発生することが
あった。また性能を確保しつつ、成膜工程での膜厚や膜
質管理を厳密に行った場合、感光体の製造検査の歩留り
が悪く、結果的に高コストとなってしまっていた。
【0013】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、特に階調再現性を高め高画質な画像が得られ
る画像形成装置,その画質改善方法,記憶媒体を提供す
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像形成装置を次の(1)〜(9)の
とおりに、画像形成装置における画質改善方法を次の
(10)のとおりに、そして記憶媒体を次の(11)の
とおりに構成する。
【0015】(1)像担持体上に静電潜像を生成し画像
を形成する画像形成部を有する画像形成装置であって、
所定の濃度データに従ってテスト画像を形成するテスト
画像形成手段と、このテスト画像形成手段で形成された
テスト画像を読み取り、前記画像形成部における階調濃
度再現特性を検出する濃度特性検出手段と、この濃度特
性検出手段で検出された、階調濃度再現特性にもとづ
き、画像データ以外の画像形成条件に対して補正を加え
る補正値を作成する補正値作成手段とを備え、作成され
た補正値を用いて、画像データとは別の画像形成条件に
対して補正を加えて画像を形成する画像形成装置。
【0016】(2)画像形成部は、静電潜像形成用光導
電体を円筒導電基体上に薄層形成した感光ドラムと、微
小点露光手段と静電潜像の顕画剤及び顕画化手段を有す
る前記(1)記載の画像形成装置。
【0017】(3)微小点露光手段は、画素ごとのデジ
タル露光が可能なレーザ光を走査露光して感光ドラム上
に静電潜像を形成する前記(2)に記載の画像形成装
置。
【0018】(4)微小点露光手段は、主走査方向に配
列された複数の発光素子を駆動し露光することで、感光
ドラム上に静電潜像を形成する前記(2)に記載の画像
形成装置。
【0019】(5)顕画化手段は、感光ドラムと顕画剤
担持体の間に電界を発生させて顕画化する前記(2)に
記載の画像形成装置。
【0020】(6)顕画化手段は、感光ドラムと顕画剤
担持体の間に交番電界及び/または直流電界を発生させ
て顕画化する前記(2)または(5)に記載の画像形成
装置。
【0021】(7)感光ドラムにa−Si感光体を使用
する前記(2)に記載の画像形成装置。
【0022】(8)画像形成部は、多値画像データにも
とづいて2値データに変換する手段を有する前記(1)
または(2)に記載の画像形成装置。
【0023】(9)濃度値作成手段は、濃度特性検出手
段で検出された、画像形成部における階調濃度再現特性
にもとづく、黒画像データレベルと白画像データレベル
の両検出濃度の中間濃度を算出し、その算出値を目標濃
度として、画像データ以外の画像形成条件に対して補正
を加える補正値を作成するものである前記(1)または
(2)に記載の画像形成装置。
【0024】(10)像担持体上に静電潜像を生成し画
像を形成する画像形成部を有する画像形成装置における
画質改善方法であって、所定の濃度データに従いテスト
画像を生成するステップと、前記ステップで生成したテ
スト画像を読み取るステップと、このステップで読み取
ったテスト画像の情報にもとづいて前記画像形成部にお
ける階調濃度再現特性を検出するステップと、このステ
ップで検出された階調濃度再現特性にもとづき、画像デ
ータ以外の画像形成条件に対して補正を加える補正値を
求めるステップと、このステップで求めた補正値を用い
て、前記画像形成条件に対して補正を行うステップとを
備えた画像形成装置における画質改善方法。
【0025】(11)前記(10)記載の画像形成装置
における画質改善方法を実現するためのプログラムを格
納した記憶媒体。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を複写
機の実施例にもとづいて詳細に説明する。
【0027】(実施例1)図1は実施例1である“複写
機”の断面構造図である。先に説明した図19と同様の
構成については同符号を付した。
【0028】感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電
基体上に半導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向
に回転自在に軸支されている。そして、感光ドラム1の
周囲には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム1の
表面を均一に帯電するスコロトコン帯電器2、原稿を読
み取り、画像の濃度に比例した画像信号にもとづいて感
光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露光装置、静
電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装
置7、感光ドラム1上に形成されたトナー像を転写材で
ある転写紙P上に転写するコロナ転写帯電器(転写帯電
器)8、トナー像が転写された転写紙Pを感光ドラム1
から分離する静電分離帯電器(分離帯電器)9、トナー
像を転写した後に、感光ドラム1上に残留するトナーを
除去するクリーニング装置13、感光ドラム1の残留電
荷を除去する前露光ランプ30などが配置されている。
また、トナー像が転写された転写紙Pは、感光ドラム1
から分離された後に定着装置12に搬送され、ここにお
いて表面のトナー像が定着され、所望のプリント画像が
形成されて複写機本体外部に排出される。
【0029】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子(1ラインCCD)19
上に結像させることによって画像情報に応じた電気信号
に変換する。ここで照明ランプ16によって光照射され
た原稿15からの反射光は、ミラー17a,17b,1
7cに導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19
上に結像される。この光電変換素子19によって出力さ
れた電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変
換し8bitのデジタル画像データとし、その後で黒色
信号生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするために
log変換して画像濃度データとされる。
【0030】ここで図1または図3に示すように、本発
明にかかるドット再現性補正回路50によって特定領域
内の複数画素の積分濃度を補正するためにレーザ駆動条
件または現像電界条件に補正を行う。ドット再現性補正
回路50での補正方法については後で詳述する。
【0031】前述のように生成した画像濃度データ(8
bitのデジタル画像データ信号)は2値化回路23を
介して画素サイズに応じた特定ON時間のON発光時間
とOFF信号の2段階信号に変換されレーザ駆動回路2
4に入力し、駆動電流にドット再現性補正を加えられた
後に入力された画像濃度信号の大きさに応じて誤差拡散
法により2値化された駆動信号タイミングで半導体レー
ザをon/offする。本実施例ではこの2値化回路2
3は誤差拡散法により実現させたが、勿論、ディザ法に
よってもよいし、他の手法でもよい。また駆動回路24
を周知のPWM回路で駆動電流にドット再現性補正を加
えられた後に入力された画像濃度信号の大きさに応じて
半導体レーザon/off発光時間を変調する方式でも
よい。
【0032】2値でのレーザ駆動は、広域内での全画素
数に占める点灯画素数の比率を変化させる。例えば、0
0hexという画素の場合には00hex/FFhex
という比率でドットが存在することを意味し、10he
xは10hex/FFhexという比率でドットが存在
する。以下、20,30,……FFhexについてのそ
れぞれの比率は、20hex/FFhex,30hex
/FFhex,……FFhex/FFhexとなる。こ
れによって広域内での積分照射光量を変調して、濃淡を
実現している。
【0033】図6に、レーザの一般的なI−L特性(駆
動電流−光量特性)を示す。レーザのon/off時に
用いている駆動電流はそれぞれIon/Ioffである
ので、2値での画像信号に対するレーザ駆動電流は図5
(b)のようになり、これがレーザ駆動回路24がレー
ザ20を駆動する電流となっている。このときIoff
を0mAではなく、Ithresholdより若干小さ
く設定することで、レーザON時の光量立ち上りが改善
する。なおここではレーザは、680nmの可視光レー
ザを用いている。
【0034】前述のように画像信号に応じて駆動され発
光したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ
28,ミラー17を介して感光ドラム1にラスタ走査書
込みし、画像情報としてデジタル静電潜像を形成する。
【0035】本実施例では、感光ドラム1にアモルファ
スシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコンドラ
ムは特性の安定性が高く高耐久,高寿命といった特徴が
ある。
【0036】図2は本実施例の画像形成プロセスを説明
する各工程を示し、各図において感光体の表面電位と現
像のバイアスの関係を各々模式的に示している。
【0037】同図(a)において感光体をコロナ帯電器
で+420Vに一様帯電させる。そして、同図(b)に
おいて画像情報の露光を行い、画像情報露光部の表面電
位を+50Vに減衰させ静電潜像を形成する。露光後の
実際の感光ドラム電位は原理的にはレーザOFF部の電
位とレーザON部の電位が存在するだけであるが、レー
ザのスポット径に対して充分に広い領域での積分電位を
測定するような一般的な非接触表面電位計では、見かけ
上は中間調の電位として測定される。すなわち、画像領
域の非画像部分(画像データOhex)においても、前
述のように若干の露光が行われているため、表面電位は
+400Vに減衰し、一方の画像領域の画像部分(画像
データFFhex)において表面電位は+50Vに減衰
して静電潜像を形成する。
【0038】次いで同図(c)において現像装置のスリ
ーブに現像バイアス電圧(例えば交流ACに直流DCを
+300V重畳したもの等。直流DC成分を破線で示
す)を印加して露光部を反転現像する。ここで現像器は
周知の1成分磁性トナーを用いて、感光体と非接触にて
現像を行っている。
【0039】次に、本実施例におけるドット再現性補正
回路50による補正方法について詳述する。
【0040】図7はドット再現性の不良が発生する原因
を要因分析したものの概略図である。縦軸は感光ドラム
上の表面電位を示しており、横軸は任意の位置を示して
いる。以下はまずモデル的に説明する。
【0041】同図(a)は帯電電位が目標電位400V
に正常に電位が得られている場所と目標電位よりも小さ
い場所の電位を示している。これは図8の3種類の特性
カーブに示すように、感光ドラムの帯電能力特性が、一
次帯電器のコロナワイヤ印加電流に対してドラム上で得
られる表面電位の特性が異なるために発生する表面電位
むらである。
【0042】図7(b)は帯電による表面電位形成は均
一に行われたものの、露光部の目標電位50Vに正常に
電位が得られている場所と目標電位よりも大きい場所の
電位を示している。これは図9(a)の3種類の特性カ
ーブに示すように感光ドラムの光感度特性の能力が、異
なるために発生する表面電位むらである。
【0043】一方、図9(b)に示すように露光部の光
量が変化すれば、600dpi画素レベルの微小領域で
も前述の特性と同様にドラム表面電位は変化するため、
露光部の光量立上がりが目標立上がりのAに対してBの
ようになると、表面電位は目標レベルに光減衰しない。
【0044】図7(c)は帯電による表面電位形成と露
光による電位減衰での表面電位形成は均一に行われたも
のの、露光部の電位50Vに正常に現像が行われている
場所と目標よりも小さい場所を示している。これは図1
0の3種類の特性カーブに示すように感光ドラムの表面
電位と現像トナーを担持搬送する現像スリーブへの印加
DC電圧の差分である現像コントラストに対する現像能
力が、異なるために発生する濃度むらである。
【0045】これらは、画素レベルについても同様なこ
とが言えるため、以上の各差異がドット再現性の差異と
なって現われ、ドット再現性不良となる。
【0046】また、不図示の転写や分離時の転写効率の
不均一によるドット再現性不良も存在する。
【0047】本実施例では、前述の全てのドット再現性
不良の発生要因を出力されたプリントアウト画像から総
合的に検出し、補正をかける。以下、図12の補正動作
のフローチャートに従ってその動作概要を説明する。
【0048】ステップ1(図ではS1で示す、以下同
様):本実施例の複写機は入力インタフェースに階調再
現,細線再現(またはドット再現)の改善モードとして
「インプルービングイメージモード」を有しており、ま
ずそのモードをスタートする。
【0049】ステップ2:次にドット再現性補正モード
を選択する。
【0050】ステップ3:ドット再現性補正モードを開
始するキーを押し、スタート。
【0051】ステップ4:複写機は図13(a)に示す
ようなテスト画像サンプルを出力する。このサンプルの
形成条件としては、完全べた黒,中間調ハーフトーン,
べた白等の画像形成するために、前述のような表面電位
を形成する一次帯電条件により得て画像露光条件を3種
類(8bit信号で図11のFF,80,00hex)
の2値化データで行い、前述の現像条件にて現像,転
写,定着してサンプル出力している。
【0052】ここで画像露光条件をさらに多くしてもよ
く、16種類程度まで増加させると補正精度が格段に上
昇する。
【0053】ステップ5:出力されたサンプル画像はこ
のモード実行者によって原稿台にサンプルの通紙方向先
端と手前または奥側を特定の位置に載置し、不図示の原
稿認識手段(例えばセンサもしくは操作者による指示)
によって載置完了を検知したかを判断する。
【0054】ステップ6:載置完了を判断すると前述の
ように原稿をリーダによって読み取る。このリーダによ
る読み取りは400〜600dpi程度の解像度で読み
込むのが望ましい。
【0055】ステップ7:この原稿がテスト画像サンプ
ルかどうかを濃度階調が同等パターンかどうかで判断す
る。テスト画像サンプルではないと判断した場合には、
ステップ11でエラー報知し、本処理を終える。なお、
この場合にはステップ5の処理に戻っても構わない。
【0056】ステップ8:テスト画像サンプルであると
判断すると階調濃度を図13(b)に示すように読取り
データの濃度変換値DS として算出する。本実施例で
は、先に説明したように誤差拡散法による画像形成を行
っているため、読み取った画像の濃度は理論上は0かF
Fhexである(ただし、センサの読取り位置によって
はその中間の値を得ることも多分にある)。従ってこの
ままでは濃度分布を確かめることが難しいので、主走査
方向に連続するn個の画素の検出濃度の平均値を、1画
素ずつオーバラップする形式で演算した。nの値は、セ
ンサの解像度等に依存するものの、極端に小さく(例え
ばn=1〜2)しない限りは、露光部光量の立上がりの
特性を知る上ではさほど問題にはならないことが確かめ
られている。
【0057】なお、説明が前後するが、検出する対象
は、テスト画像サンプルの中の最もむらが検出しやすい
80hexのハーフトーン部分とした。ただし、FF,
00hexは80hexのターゲット濃度DT を算出
(00とFFhexの中間濃度)するための基準濃度と
して検出する。
【0058】ステップ9:図13(b)で80hexの
ターゲット濃度(00とFFの中間濃度)に対するハー
フトーン部分の読取り濃度の差αを算出する。
【0059】ステップ10:ドット露光用レーザの補正
光量(補正レベル)を図14(a)により求める。例と
して図14(a)で検出濃度DS が+0.5の場合(従
って+0.3だけ矯正する必要がある場合)、表面電位
で−50V、ドラム面光量で+0.06μJ、レーザ光
量立上がり制御信号を+10hexだけ補正する必要が
あることを示しており、(検出濃度DS =0.5の場
合、レーザ光量立上り制御信号は−10hexで、ター
ゲット濃度のときの0に戻すため+10hexだけ補正
する必要がある。)それを図14(b)に示すようにI
OFF でのレーザ駆動電流(バイアス電流)に換算し、レ
ーザ駆動回路に補正をかける。同様に、現像電界Vpp
dcに補正をかけて現像特性で濃度を補正することもで
き、図14(a),(c)に示すように制御信号補正量
に対応したVpp(またはVdc)に補正をかけることもで
きる。ここでこのモードは終了し、画像形成装置の入力
インタフェース部である操作パネルが通常のコピーやプ
リントのモードに復帰する。
【0060】こうして、レーザIOFF での駆動電流補正
量が決定すると、それをドット再現性補正回路50(図
1参照)内の補正テーブルに格納することになる。
【0061】以上説明した補正テーブルを使用して、レ
ーザ書込み時点では完全にレーザ立上がりが補正されて
おり、常にドット再現不良のない良質な画像が提供でき
ることになる。特に本実施例に従えば、比較的濃度の低
い部分(ハイライト部分)での階調再現や、細線再現性
の不足や不良を抑えることが可能となる。
【0062】(実施例2)図15は、実施例2である
“複写機”の概略構成図である。
【0063】感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電
基体上に半導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向
に回転自在に軸支されている。そして、前記感光ドラム
1の周囲には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム
1の表面を均一に帯電するスコロトコン帯電器2、原稿
を読み取り、2色に分解された一方の色画像の濃度に比
例した第1画像信号にもとづいて感光ドラム1を露光
し、第1静電潜像を形成する第1露光装置、前記第1静
電潜像にトナーを付着させて第1トナー像を形成する第
1現像装置4、前記第1トナー像を把持した後の前記感
光ドラム1を帯電する第2スコロトロン帯電器(以下、
再帯電器)5、分解された他方の色画像の濃度に比例し
た第2画像信号に基づいた露光量にある一定の露光量を
加えた量の露光をし、第2静電潜像を形成する第2露光
装置、前記第2静電潜像にトナーを付着させて第2トナ
ー像を形成する第2現像装置7、前記感光ドラム1上に
形成された色重ね像を転写材である転写紙上に転写する
コロナ転写帯電器(転写帯電器)8、色重ね像が転写さ
れた転写紙Pを感光ドラム1から分離する静電分離帯電
器(分離帯電器)9、色重ね像を転写した後に、感光ド
ラム1上の残留トナーを除去するクリーニング装置1
3、感光ドラム1の残留電荷を除去する前露光ランプ3
0などが配置されている。また、色重ね像が転写された
転写紙Pは、感光ドラム1から分離された後に定着装置
12に搬送され、ここにおいて表面のトナー像が定着さ
れ、所望のプリント画像が形成されて装置本体の外部に
排出される。
【0064】イメージスキャナ部18は、原稿ガラス台
14上に載置されている原稿15を照明ランプ16によ
り走査して読み取り、光電変換素子19によって画像情
報を電気信号に変換するもので、照明ランプ16によっ
て走査した原稿15からの反射光は、ミラー17a,1
7b,17cに導かれてレンズ17dにより、レッド,
グリーン,ブルーのフィルタを内蔵した光電変換素子1
9上に結像される。
【0065】この光電変換素子19によってレッド,グ
リーン,ブルーの各成分が出力された電気信号は、A/
Dコンバータ21によりデジタル化された後、色分解部
としての信号処理部22に送られてレッド,ブラックの
各成分の画像濃度に比例した画像信号に変換される。こ
こで本実施例のドット再現性補正回路50によってレー
ザ光量立上がりの補正が行われる(図17の50を参
照)。
【0066】レッドの画像信号(第1の画像信号)及び
ブラックの画像信号(第2の画像信号)は、信号発生部
としてのレーザドライバ24b,24aに送られ、レッ
ド,ブラックの画像信号に応じてレーザ20b,20a
の発光をon/offする。レッド信号に応じて発光し
たレーザ光は第1画像情報としてポリゴンミラー28、
ミラー17eを介して感光ドラム1に第1静電潜像を書
き込む。ブラック信号に応じた量に発光されたレーザ光
は第2画像情報としてポリゴンミラー28、ミラー17
f,17gを介して感光ドラム1に第2静電潜像を書き
込む。
【0067】本実施例では、感光ドラム1にアモルファ
スシリコンドラムを用いた。アモルファスシリコンドラ
ムには高耐久,高寿命といった特徴がある。
【0068】図16は本実施例の2色画像形成モード時
の画像形成プロセスを説明するもので(a)〜(f)は
各工程を示し、各図において感光体の表面電位を各々模
式的に示している。同図(a)において感光体をコロナ
帯電器で例えば、+400Vに帯電させ、次に同図
(b)において画像情報の第1の露光を行い、露光部の
表面電位を例えば、+50Vに減衰させ第1の着電潜像
を形成する。次いで同図(c)において第1現像装置の
スリーブに現像バイアス電圧(例えば+300V:破線
で示す)を印加して露光部を反転現像する。第1の現像
後、同図(d)において再帯電を行うが、グリッドに所
望の第2現像位置電位400Vより大きい600Vを印
加し、第1現像非画像部を例えば、600Vに帯電する
よう制御する。そのとき第1現像部は例えば500Vに
帯電する。次に同図(e)で第2の画像情報に応じた露
光を行う際に、第2現像単色時に比べて、全面に一定の
露光量分(例えば、第1現像非画像部を200V減衰さ
せる露光量分)大きい露光を行う。このとき第1現像部
では前記一定露光量分の露光は、第1現像非画像部での
電位減衰程減衰せず、例えば、100Vしか減衰しな
い。これは、第1現像剤が光を透過せず散乱させるため
であり、その透過率は50%であった。第2露光一定上
乗せ露光量0.25μJ露光後の表面電位が、第2現像
位置目標電位400Vとなる第1現像非画像部再帯電後
目標電位は、既知のドラム感度800V/μJの直線に
より想定し600Vであった。次にやはり既知のトナー
層透過率50%より第1画像現像部へのドラム到達光量
は0.125μJとなる、前述した方法と同様に第1現
像画像部再帯電後目標電位は500Vに設定すれば良
い。
【0069】本実施例では第2露光手段として半導体レ
ーザを用いているが、第2現像単色モード時と2色モー
ド時とで複雑な処理等を必要としない。レーザの光量は
レーザ駆動電流により決定されるため、2色モード時に
は第2現像単色モード時の駆動電流に一定のオフセット
電流を加える。即ち、第2画像信号がoffの部分にも
弱い露光がされ、onの部分にもそれと略同等の露光量
分上乗せされた露光が行われ、第1現像画像部の電位は
400V、第1現像非画像部の電位も400V、さら
に、第2画像信号がonの場合には第1現像非画像部が
50Vに露光する。この後現像工程にて第2現像スリー
ブに300Vのバイアスを印加することで、第2現像剤
が第1現像部に混入することや第1,第2画像非画像部
に現像されることもなく、十分な第2画像濃度を得るこ
とができる。
【0070】実施例1と同様、本実施例におけるドット
再現性補正回路50における補正テーブルの作成動作を
図12に従って説明する。
【0071】ステップ1:本実施例の複写機は入力イン
タフェースに階調及び細線再現性の改善モードとして
「インプルービングイメージモード」を有しており、ま
ずそのモードをスタートする。
【0072】ステップ2:次にドット再現性補正モード
を選択する。
【0073】ステップ3:ドット再現性補正モードを開
始するキーを押し、スタート。
【0074】ステップ4:画像形成装置は図13(a)
に示すようなテスト画像サンプルを出力する。このサン
プルの形成条件としては、完全べた黒,中間調ハーフト
ーン,べた白等の画像形成するために、前述のような表
面電位を形成する一次帯電条件により得て画像露光条件
を3種類(8bit信号で図11のFF,80,00h
ex)の2値化データで行い、前述の現像条件にて現
像,転写,定着してサンプル出力している。ここで本実
施例の特徴として2色(例として赤と黒)の色ごとにテ
スト画像サンプル出力を行う。この後は以下のステップ
5以降の処理を色(赤と黒)の色ごとに行う。
【0075】ステップ5:出力されたサンプル画像はこ
のモード実行者によって原稿台にサンプルの通紙方向先
端と手前または奥側を特定の位置に載置し、不図示の原
稿認識手段によって載置完了を検知したかを判断する。
【0076】ステップ6:載置完了を判断すると前述の
ように原稿をリーダによって読み取る。このリーダによ
る読み取りは400〜600dpi程度の解像度で読み
取るのが望ましい。
【0077】ステップ7:この原稿がテスト画像サンプ
ルかどうかを濃度階調が同等パターンかどうかで判断す
る。テスト画像ではないと判断した場合には、ステップ
11でエラー報知(不図示の操作パネルにその旨のメッ
セージを表示させたり、ブザーを鳴らす等)を行い、本
処理を終える。
【0078】ステップ8:テスト画像サンプルであると
判断すると階調濃度を図13(b)に示すように算出す
る。この算出のしかたは先に説明した実施例1と同じで
ある。また、本実施例においても、最も濃度差が検出し
やすい80hexのハーフトーン部分の読み取り濃度を
算出するが、FF,80,00hexで各々濃度分布を
算出するのでも良いのは勿論である。
【0079】ステップ9:図13(b)で80hexの
ターゲット濃度を00とFFhexの中間濃度に対し
て、ハーフトーン部分の読取り濃度の差αを算出する。
【0080】ステップ10:ドット露光用レーザの補正
光量(補正レベル)を図14(a)により求める。
【0081】実施例1と同様例として図14(a)で検
出濃度が+0.5の場合(したがって+0.3だけ矯正
する必要がある場合)、表面電位で−50V、ドラム面
光量で+0.06μJ、レーザ光量立上がり制御信号を
+10hexだけ補正する必要があり、バイアス電圧を
上乗せ補正する。ここでのモードは終了し、画像形成装
置の入力インタフェース部である操作パネルが通常のコ
ピーやプリントのモードに復帰する。
【0082】以上説明した補正テーブルを使用して、レ
ーザ立上がりすることにより、常にドット再現不良のな
い良質な2色画像が提供できることになる。
【0083】なお、本実施例におけるドット再現性補正
回路50の構造は実施例1と同様である。
【0084】(実施例3)図18は、実施例3である
“複写機”の概略構成図である。
【0085】感光体(感光ドラム)1は、円筒状の導電
基体上に半導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向
に回転自在に軸支されている。そして、前記感光ドラム
1の周囲には、その回転方向に沿って順に、感光ドラム
1の表面を均一に帯電するスコロトコン帯電器2、原稿
を読み取り、画像の濃度に比例した画像信号にもとづい
て感光ドラム1を露光し、静電潜像を形成する露光装
置、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
する現像装置7、前記感光ドラム1上に形成されたトナ
ー像を転写材である転写紙P上に転写するコロナ転写帯
電器(転写帯電器)8、トナー像が転写された転写紙P
を感光ドラム1から分離する静電分離帯電器(分離帯電
器)9、トナー像を転写した後に、感光ドラム1上に残
留したトナーを除去するクリーニング装置13、感光ド
ラム1の残留電荷を除去する前露光ランプ30などが配
置されている。また、トナー像が転写された転写紙P
は、感光ドラム1から分離された後に定着装置12に搬
送され、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望
のプリント画像が形成されて装置本体の外部に排出され
る。
【0086】リーダ部18は、原稿ガラス台14上に載
置されている原稿15を照明ランプ16により光照射
し、その反射光を光電変換素子1ラインCCD19上に
結像させることによって画像情報に応じた電気信号に変
換する。ここで照明ランプ16によって光照射された原
稿15からの反射光は、ミラー17a,17b,17c
に導かれてレンズ17dにより、光電変換素子19上に
結像される。この光電変換素子19によって出力された
電気信号は、A/Dコンバータ21によりA/D変換し
8bitのデジタル画像データとし、その後で黒色信号
生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするためにlo
g変換して画像濃度データとされる。
【0087】ここで図3に示すように、ドット再現性補
正回路50によってLED光量立上がりの補正を行う。
ドット再現性補正回路50での補正方法については後で
詳述する。前述のように生成した8bitのレベル画像
データ信号を2値化回路23を介して画素サイズに応じ
た特定ON時間のON発光信号とOFF信号の2段階信
号に変換されLED駆動回路24cに入力し、かつ、L
EDの立上がり特性を変化させる暗駆動電流量の補正を
加えてLEDをon/offする。
【0088】2値でのレーザ駆動は、広域内での全画素
数に占める点灯画素数の比率を変化させる(00hex
/FFhex,10hex/FFhex,20hex/
FFhex,30hex/FFhex,……FFhex
/FFhex)ことによって広域内での積分照射光量を
変調して、濃淡を実現している。
【0089】前述のように画像信号に応じて駆動され発
光したLED光を感光ドラム1に書き込み、画像情報と
してレベル静電潜像を形成する。本実施例では、感光ド
ラム1にアモルファスシリコンドラムを用いた。アモル
ファスシリコンドラムは特性の安定性が高く高耐久,高
寿命といった特徴がある。本実施例の画像形成プロセス
を説明する各工程は実施例1と同様である。実施例1と
同様に図12の補正動作のフローチャートを使って説明
する。
【0090】ステップ1:本実施例の装置は入力インタ
フェースに階調及び細線再現性の改善モードとして「イ
ンプルービングイメージモード」を有しており、まずそ
のモードをスタートする。
【0091】ステップ2:次にドット再現性補正モード
を選択する。
【0092】ステップ3:ドット再現性補正モードを開
始するキーを押し、スタート。
【0093】ステップ4:装置は図13(a)に示すよ
うなテスト画像サンプルを出力する。このサンプルの形
成条件としては、完全べた黒,中間調ハーフトーン,べ
た白等の画像形成するために、前述のような表面電位を
形成する一次帯電条件により得て画像露光条件を3種類
(8bit信号で図11のFF,80,00hex)の
2値化データで行い、前述の現像条件にて現像,転写,
定着してサンプル出力している。
【0094】ステップ5:出力されたサンプル画像はこ
のモード実行者によって原稿台にサンプルの通紙方向先
端と手前または奥側を特定の位置に載置し、不図示の原
稿認識手段によって載置完了を検知したかを判断する。
【0095】ステップ6:載置完了を判断すると前述の
ように原稿をリーダによって読み取る。このリーダによ
る読み取りは400〜600dpi程度の解像度で読み
取るのが望ましい。
【0096】ステップ7:この原稿がテスト画像サンプ
ルかどうかを濃度階調が同等パターンかどうかで判断す
る。テスト画像ではないと判断した場合にはエラー報知
し、本処理を終える。
【0097】ステップ8:テスト画像サンプルであると
判断すると階調濃度を図13(b)に示すように算出す
る。FF,80,00hexでテスト画像サンプルを形
成した場合には最も濃度差が検出しやすい80hexの
ハーフトーン部分の読み取り濃度を算出する(FF,8
0,00hexで各々濃度を算出するのでも良い。)。
【0098】ステップ9:図13(b)でターゲット濃
度を00とFFhexの中間濃度に対して、ハーフトー
ン部分の読取り濃度の差αを算出する。
【0099】ステップ10:ドット露光用LEDの補正
光量(補正レベル)を図14(a)により求める。
【0100】なお、本実施例におけるドット再現性補正
回路50の構造は実施例1と同様である。
【0101】以上説明した補正テーブルを使用して、L
ED書き込みレベルで立上がり補正された書き込みが可
能となり、ドット再現性不良のない良質な画像が提供で
きることになる。
【0102】なお、前記実施例1〜3では、いずれも誤
差拡散法等(あるいはディザ法等)による2値化処理で
もって画像を形成する例を説明したが、PWM方式に従
って画像形成する場合にも適用できるのは勿論である。
また、PWM方式で画像を形成する場合、基本的に1画
素毎に濃淡の違いのある画素(実際には面積変調による
もので異なる大きさの画素で、人間の目から見た場合に
濃淡となって知覚される)を形成できるので、その濃度
分布は単純に実施例のリーダ部で読み取れば個々の画素
の濃度むらを補正できる。しかしながら、1画素もずれ
ずに読み取るためには非常に高い精度で読み取ることが
必要になり、現実問題としてプリンタエンジン側で形成
される1画素毎の特性を読み取った画像から判定するこ
とは難しい。プリンタの解像度が600dpiであれ
ば、1/600inch未満のずれで画像を読み取るこ
とが必要になり、現実問題として非常に難しいからであ
る。したがって、先に説明したように、PWM方式で形
成する場合であっても、読み取った主走査方向及び副走
査方向に連続する複数の画素の平均値でもってドット再
現性不良を検出し、それを補正することが望ましい。
【0103】なお、実施例では、複写機を例にして説明
したが、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュ
ータ,インタフェース機器,リーダ,プリンタなど)か
ら構成されるシステムに適用しても構わない。
【0104】この場合、ホストコンピュータに相当する
部分で、前述の処理を行うことができるので、本発明は
前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログ
ラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し実行することによっても、達成
できる。
【0105】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施例の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0106】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM
などを用いることができる。
【0107】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施例の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
にもとづき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0108】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示にもとづき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニット
に備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施例の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、第一にレーザ等の点灯
時の光量の立上がり特性のバラツキ、第二に現像トナー
の環境条件や長期使用時による帯電特性の変動とそれに
よる現像特性変動、第三に感光体の光導電性特性のバラ
ツキ等、これらの変動要因による機械間での画像上の画
質、特に階調再現性の低下や解像度の低下などの画像障
害に対して画質面での改善を行い最終的な画像上での高
画質な画像を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の構成を示す図
【図2】 画像形成プロセスにおける電位遷移を示す図
【図3】 ドット再現性補正を行う補正回路の構成を示
すブロック図
【図4】 PWM方式による画像形成信号を示す図
【図5】 2値化処理による画像形成信号を示す図
【図6】 レーザのI−L特性(駆動電流−光量特性)
を示す図
【図7】 ドット再現不良発生の要因を示す図
【図8】 感光ドラムの帯電特性の差異を示す図
【図9】 感光ドラムの感光特性の差異,光量立上がり
の差異を示す図
【図10】 感光ドラムにおける現像コントラストに対
する現像能力の差異を示す図
【図11】 画像データと書き込み露光量(積分値)の
関係を示す図
【図12】 ドット再現性補正の動作を示すフローチャ
ート
【図13】 ドット再現性補正の説明図
【図14】 ドット再現性補正データの作成方法を示す
【図15】 実施例2の構成を示す図
【図16】 画像形成プロセスを示す図
【図17】 実施例2におけるドット再現性補正回路5
0周辺のブロック構成図
【図18】 実施例3の構成を示す図
【図19】 従来の複写機の構成を示す図
【符号の説明】
1 感光ドラム 50 ドット再現性補正回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に静電潜像を生成し画像を形
    成する画像形成部を有する画像形成装置であって、所定
    の濃度データに従ってテスト画像を形成するテスト画像
    形成手段と、このテスト画像形成手段で形成されたテス
    ト画像を読み取り、前記画像形成部における階調濃度再
    現特性を検出する濃度特性検出手段と、この濃度特性検
    出手段で検出された、階調濃度再現特性にもとづき、画
    像データ以外の画像形成条件に対して補正を加える補正
    値を作成する補正値作成手段とを備え、作成された補正
    値を用いて、画像データとは別の画像形成条件に対して
    補正を加えて画像を形成することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 画像形成部は、静電潜像形成用光導電体
    を円筒導電基体上に薄層形成した感光ドラムと、微小点
    露光手段と静電潜像の顕画剤及び顕画化手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 微小点露光手段は、画素ごとのデジタル
    露光が可能なレーザ光を走査露光して感光ドラム上に静
    電潜像を形成することを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 微小点露光手段は、主走査方向に配列さ
    れた複数の発光素子を駆動し露光することで、感光ドラ
    ム上に静電潜像を形成することを特徴とする請求項2に
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 顕画化手段は、感光ドラムと顕画剤担持
    体の間に電界を発生させて顕画化することを特徴とする
    請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 顕画化手段は、感光ドラムと顕画剤担持
    体の間に交番電界及び/または直流電界を発生させて顕
    画化することを特徴とする請求項2または請求項5に記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 感光ドラムにa−Si感光体を使用する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 画像形成部は、多値画像データにもとづ
    いて2値データに変換する手段を有することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 補正値作成手段は、濃度特性検出手段で
    検出された、画像形成部における階調濃度再現特性にも
    とづく、黒画像データレベルと白画像データレベルの両
    検出濃度の中間濃度を算出し、その算出値を目標濃度と
    して、画像データ以外の画像形成条件に対して補正を加
    える補正値を作成するものであることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 像担持体上に静電潜像を生成し画像を
    形成する画像形成部を有する画像形成装置における画質
    改善方法であって、所定の濃度データに従いテスト画像
    を生成するステップと、前記ステップで生成したテスト
    画像を読み取るステップと、このステップで読み取った
    テスト画像の情報にもとづいて前記画像形成部における
    階調濃度再現特性を検出するステップと、このステップ
    で検出された階調濃度再現特性にもとづき、画像データ
    以外の画像形成条件に対して補正を加える補正値を求め
    るステップと、このステップで求めた補正値を用いて、
    前記画像形成条件に対して補正を行うステップとを備え
    たことを特徴とする画像形成装置における画質改善方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の画像形成装置におけ
    る画質改善方法を実現するためのプログラムを格納した
    ことを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7616908B2 (en) 2006-06-29 2009-11-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and method having exposure control depending on first and second density patches

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7616908B2 (en) 2006-06-29 2009-11-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and method having exposure control depending on first and second density patches

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