JPH06175452A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH06175452A
JPH06175452A JP4331530A JP33153092A JPH06175452A JP H06175452 A JPH06175452 A JP H06175452A JP 4331530 A JP4331530 A JP 4331530A JP 33153092 A JP33153092 A JP 33153092A JP H06175452 A JPH06175452 A JP H06175452A
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intermediate transfer
transfer member
toner
sensor
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JP4331530A
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English (en)
Inventor
Yuji Toyomura
祐士 豊村
Toshiyuki Mori
敏幸 毛利
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • G03G2215/00059Image density detection on intermediate image carrying member, e.g. transfer belt

Abstract

(57)【要約】 【目的】 濃度センサー25の表面がトナー等で汚れた
場合や、なんらかの要因で濃度センサー25の取り付け
位置が微妙に変化した場合でも、階調補正用テストパタ
ーンの濃度を正確に検出し、階調補正テーブルを作成す
ることで、常に階調性に優れた高品質な画像を出力する
電子写真装置を提供する。 【構成】 同一色のトナー画像を複数回重畳して得られ
る飽和濃度検出パターンを濃度センサー25で読み取り
ダーク基準とし、中間転写体18の地肌を濃度センサー
25で読み取った結果をハイライト基準とする。階調補
正用パターンを濃度センサー25で読み取った結果をダ
ーク基準とハイライト基準に基づき正規化し、これに基
づいて階調補正テーブルを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高画質の記録画像を得
るための電子写真装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からパーソナルコンピュータ、ワー
クステーション等の出力端末機器として、様々な原理の
プリンタが提案されているが、特に電子写真プロセスと
レーザ技術を用いたレーザビームプリンタは記録速度と
印字品質の点で優位性が高くプリンタの主流となってい
る。
【0003】市場ではレーザビームプリンタのフルカラ
ー化に対する要求が高まっているが、フルカラーでは、
例えば画像データが8ビットであれば各色単位に256
階調、シアン,マゼンタ,イエローの組合せで約167
0万色の出力が要求されるため、階調再現性は特に重要
な要素である。
【0004】一般にこの種の機器では、画像を形成ある
いは保持する像担持体上に規定の画像データを用いてテ
ストパターンを形成し、これを反射型センサー等を応用
した濃度センサーで検出し、機器の入出力の非線形性を
補正したり(γ補正)、読み取り値が予め定められた値
となるよう電子写真プロセスのパラメータを変更する。
【0005】以下に従来例の電子写真装置について述べ
ていくが、感光体上にレーザビーム等で形成された潜像
を各色の現像器で現像し、顕画化された単色画像を一旦
中間転写体と呼称する像形成媒体上に転写して合成し、
中間転写体上の合成像を一括して用紙に転写する、いわ
ゆる中間転写体方式の電子写真装置について主に説明す
る。
【0006】図9は従来の電子写真装置の構成図であ
る。まず感光体周辺の構成を説明する。
【0007】図9において、1はループベルト状の感光
体である。感光体1はポリエチレンテレフタレート(P
ET)基材、アルミ蒸着層、電荷発生層(CGL)、電
荷輸送層(CTL)で構成されている。感光体1は3本
の感光体搬送ローラ2,3,4によって支持され、駆動
モータ(図示せず)によって矢印d1の方向に周回動す
る。5は感光体位置検出マークであり、感光体1の端部
に1つ配置されている。6は感光体位置検出マーク5を
検出する感光体位置検出センサーである。感光体1は継
目7を有しており、画像を形成する際は継目7を回避せ
ねばならない。この際に感光体位置検出センサー6の出
力を参照する。
【0008】感光体1の周面には矢印d1の方向に沿っ
て帯電器8、露光光学系9、ブラック(K),イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色の現像器
10K,10Y,10M,10C、中間転写前除電器1
1、中間転写ローラ12、感光体クリーニング装置1
3、及び除電器14が設けられている。
【0009】帯電器8はタングステンワイヤ等からなる
帯電線と金属板からなるシールド板、グリッド板等(図
示せず)によって構成され、帯電線へ負の高電圧を印加
すると帯電線がコロナ放電を起こし、グリッド板に例え
ば−700Vの電圧を印加すると感光体1の表面は一様
に−700V程度の負の電位に帯電する。
【0010】露光光学系9はレーザ駆動装置、ポリゴン
ミラー、レンズ系、ポリゴンミラー回転用のモータ(ス
キャナモータ)等(図示せず)で構成され、帯電された
感光体1上に静電潜像を形成する。15は露光光学系9
から照射される露光光線である。露光光線15は階調変
換装置(図示せず)からの画像信号をレーザ駆動回路
(図示せず)によりパルス幅変調して得られ、感光体1
上に特定色の画像データに対応する静電潜像を形成す
る。
【0011】各現像器10K,10Y,10M,10C
はそれぞれブラック,イエロー,マゼンタ,シアンのト
ナーを収納している。各現像器10K,10Y,10
M,10Cはそれぞれ導電性ゴム等を用いたスリーブロ
ーラ16K,16Y,16M,16Cを有しており、各
スリーブローラ16K,16Y,16M,16Cを感光
体1の矢印d1の方向に回転させると、各現像器10
K,10Y,10M,10Cの内部から薄層化されたト
ナーが各スリーブローラ16K,16Y,16M、16
Cの表面に供給される。トナーは薄層化される時点で摩
擦により負に帯電している。各色の現像は各スリーブロ
ーラ16K,16Y,16M,16Cに負の電圧(現像
バイアス)を印加し、各スリーブローラ16K,16
Y,16M,16Cを回転させながら、各離接カム17
K,17Y,17M,17Cに対応した専用モータ(図
示せず)を駆動し、例えば選択されたブラックの現像器
10Kを矢印d3の方向に移動し、スリーブローラ16
Kを感光体1に接触させて行う。即ちここでは非磁性一
成分トナーを用いた接触現像が採用されている。
【0012】潜像が形成された部分の感光体1の表面電
位(明電位)は−50〜−100V近くに上昇してお
り、スリーブローラ16Kに−300V程度の負の電位
を与えることで、感光体1からスリーブローラ16Kの
方向に電界が発生する。この結果スリーブローラ16K
上の負に帯電したトナーには電界の逆、即ち感光体1の
方向にクーロン力が作用し、トナーは感光体1に形成さ
れた潜像部分に付着する。一方潜像が形成されていない
部分の感光体1の表面電位(暗電位)は−700Vであ
るから、現像バイアスを印加しても電界はスリーブロー
ラ16Kから感光体1の方向に生じるためトナーは感光
体1に付着しない。以上のような現像プロセスは、光が
照射された部分(即ち白)にトナーを付着させる(即ち
黒)ため一般にネガポジプロセスあるいは反転現像と呼
称されている。
【0013】中間転写前除電器11は赤色LEDを複数
個線上に配置したものであり、感光体1に形成されたト
ナー像を各色画像の合成媒体である中間転写体18に転
写する直前に感光体1の表面を除電する。中間転写前除
電器11は原則的に第一色目の転写時には動作せず、第
二色目以降の転写の際に動作する。転写前除電は中間転
写体18にトナー像が転写され、かつ感光体1上にトナ
ーが存在しない場合に、中間転写体18のトナー像が感
光体1に逆転写するのを防止する効果がある。
【0014】逆転写発生のメカニズムを以下に説明す
る。中間転写体18にトナー像が存在し、かつ感光体1
上にトナーが存在しない場合には、中間転写体18上の
トナーは後述する中間転写ローラ12による転写バイア
スと感光体1の表面電位による過剰な電界中にさらされ
る。このためトナーの真の電荷が剥奪される、いわゆる
電荷注入が発生しトナーと感光体1の間でファンデルワ
ールス力が支配的になりトナーが感光体1に逆転写した
り、逆帯電トナー(正に帯電したトナー)が発生して、
クーロン力により感光体1に逆転写すると考えられてい
る。
【0015】一方転写前除電を行った場合は、感光体1
のトナーが存在しない部分が明電位となるため、トナー
に過剰な電界が作用しなくなり、効率よく逆転写を防止
することができる。しかしながら除電作用が大きすぎる
と、ドット周辺のトナーがない部分の電位のバリアが消
失し、トナーを感光体1の面方向に束縛する力が減少す
るため、転写の際にドットが飛散してしまう。従って中
間転写前除電器11の発光光量は十分管理する必要があ
る。
【0016】中間転写ローラ12は感光体搬送ローラ3
の近傍にあって、中間転写体18の内側に接触する金属
ローラであり、中間転写体18を挟んで感光体1と対向
して配置されている。感光体1のアルミ蒸着層は接地さ
れているため、中間転写ローラ12に正電圧を印加する
と中間転写ローラ12から感光体1の方向に電界が発生
する。このため感光体1上の負電荷トナーには中間転写
体18の方向にクーロン力が作用しトナーは中間転写体
18に転写される。
【0017】感光体クリーニング装置13は感光体1を
挟んで感光体搬送ローラ4と対向して配置されており、
感光体1から中間転写体18の転写後に感光体1に残っ
ている残留トナーを除去する。感光体1の継目7は露光
光線15の走査方向に対して3度〜5度程度傾斜して設
けられており、継目7が感光体クリーニング装置13を
通過する際の衝撃により、画像が乱れないよう配慮され
ている。従って感光体クリーニング装置13は感光体1
に対して離接する機構を有していない。
【0018】除電器14は赤色LEDを複数個線上に配
置したものであり、感光体1上の残留電位を除去する。
【0019】次に中間転写体18の周辺の構成について
説明する。中間転写体18は導電性の樹脂等からなる継
ぎ目のないループ状のベルトであり単色画像を合成して
フルカラー画像を形成するための媒体である。中間転写
体18は3本の中間転写体搬送ローラ19,20,21
によって支持され、感光体1と同一の駆動モータ(図示
せず)により矢印d2の方向に周回動する。22は中間
転写体位置検出マークであり、中間転写体18の端部に
8つ配置されている。23は中間転写体位置検出マーク
22を検出する中間転写体位置検出センサーである。画
像を形成する際には、複数個の中間転写体位置検出マー
ク22から1つを選択して画像形成位置の基準として用
いる。
【0020】以降画像形成基準の決定方法について説明
する。図9の構成の電子写真装置では、感光体1と中間
転写体18の周長は等しくなるよう設計されているが、
完全に同一ではないため各々の回転周期は異なる。もし
感光体位置検出マーク5を画像形成基準にした場合は、
感光体1上では常に同じ位置にトナー像が形成される
が、中間転写体18上で画像を重ねると各色のトナー像
が位置ずれを起こす。一方、中間転写体18から画像形
成基準を得た場合は、周長差に応じて感光体1上の画像
形成位置は徐々に変わって行くが、中間転写体18上で
は同じ位置に合成像が形成される。従って画像形成基準
は中間転写体18から得ねばならない。ところで感光体
1には継目7があり、継目7の上にトナー像は形成でき
ないため、中間転写体18の適当な位置で画像形成位置
を見つけても、画像形成動作に移行できない場合があ
る。
【0021】そこで中間転写体18の端部に中間転写体
位置検出マーク22を複数個配置しておき、感光体位置
検出マーク5を検出する直前の中間転写体位置検出マー
ク22を、画像形成基準として選択する。更に感光体位
置検出マーク5を検出する直前の中間転写体位置検出マ
ーク22を検出してから、感光体位置検出マーク5を検
出するまでの時間を位相差時間として計測し、選択され
た中間転写体位置検出マーク22を検出後、全ての作像
プロセスを位相差時間だけ遅延させる処理を行ってい
る。
【0022】原理上は中間転写体位置検出マーク22は
1つであっても構わないが、感光体1と中間転写体18
の位置関係によってはファースト印字が遅くなったり、
中間転写体位置検出マーク22を検出してから画像形成
開始までに時間がかかり、中間転写体18上の画像位置
合わせ精度の劣化が考えられるため、中間転写体18に
は複数の中間転写体位置検出マーク22を配置し、中間
転写体位置検出マーク22を検出後速やかに画像形成が
開始されるよう配慮されている。
【0023】中間転写体18の周面には矢印d2の方向
に沿って、転写前帯電器24、濃度センサー25、用紙
転写ローラ26、中間転写体クリーニング装置27が配
置されている。
【0024】転写前帯電器24はタングステンワイヤ等
からなる帯電線と金属板からなるシールド板(図示せ
ず)で構成されるコロトロンチャージャであり、帯電線
へ負の高電圧を印加すると帯電線がコロナ放電を起こ
し、中間転写体18上に合成されたトナー像を、強制的
に再帯電する。転写前帯電器24の起動は記録用紙28
に転写する直前に、中間転写体18上の画像領域に対し
てのみ行われ、その他の期間は停止している。転写前帯
電により、記録用紙28に転写の際の機構的なマージン
及び対環境特性が改善される。
【0025】濃度センサー25は反射型センサーを応用
したものであり、中間転写体18上のトナー濃度を検出
する。濃度センサー25の発光側はD/A変換器(図示
せず)に接続されており、D/A変換器にデータを設定
して電流を制御することで発光光量を変化させることが
できる構成となっている。受光側の出力はオペアンプ
(図示せず)等で増幅されCPU(図示せず)のA/D
変換ポート(図示せず)に入力される。
【0026】用紙転写ローラ26は金属の中心軸と発泡
シリコンや導電性ウレタンゴムで構成されている。中間
転写体18上で合成されたトナー像を記録用紙28に転
写する際に中間転写体18と接触回動する。用紙転写ロ
ーラ26がトナー等で汚染されると画像が劣化するた
め、近傍にクリーニング機構(図示せず)が配置されて
いる。
【0027】中間転写体クリーニング装置27は記録用
紙28に転写後の中間転写体18上の残留トナーを除去
する装置であり、中間転写体18上にトナー像が合成さ
れている間は中間転写体18から離間しており、クリー
ニングに共する時のみ当接する。
【0028】中間転写体18の周辺には他に、基準濃度
センサー29が配置されている。基準濃度センサー29
は予め定められた反射率を有する基準濃度校正板39の
濃度を検出するセンサーである。発光側は濃度センサー
25の発光側と直列に接続され、濃度センサー25と基
準濃度センサー29の発光側には同一の電流が流れる構
成となっている。基準濃度校正板39は白色に近く、彩
色成分トナーの最大濃度基準が得られるようなサンプル
が採用されている。
【0029】次に給紙系並びに定着装置の構成を説明す
る。給紙系は記録用紙カセット30、給紙ローラ31、
用紙搬送路32、スリップローラ33、レジストローラ
34aとその従動ローラ34bから構成されている。
【0030】記録用紙カセット30は記録用紙28を収
納するためのものであり、最大100枚の用紙を装着す
ることができる。記録用紙カセット30の周辺には記録
用紙カセット有無センサー、記録用紙サイズ判別センサ
ー、記録用紙有無センサー、記録用紙残量センサー(全
て図示せず)等が配置されている。
【0031】給紙ローラ31は半月形のローラであり、
記録用紙カセット30から記録用紙28を1枚ずつ用紙
搬送路32へ送り出す。
【0032】用紙搬送路32の途中には、スリップロー
ラ33が配置され、給紙ローラ31によってピックアッ
プされた記録用紙28はスリップローラ33によりレジ
ストローラ34aまで搬送される。記録用紙28の先端
がレジストローラ34aに到達した時点では、レジスト
ローラ34aは回転しておらず、記録用紙28は先に進
むことができずにスリップローラ33の位置でスリップ
している。
【0033】レジストローラ34aと従動ローラ34b
は記録用紙28と中間転写体18上の合成像の位置を一
致させるため一時的に記録用紙28を停止待機させる。
動作時は共に回動して記録用紙28を用紙転写ローラ2
6の方向へ搬送する。
【0034】次に定着装置35の構成を説明する。定着
装置35はヒートローラ36、加圧ローラ37、温度セ
ンサー38等で構成されている。
【0035】ヒートローラ36はヒータと、アルミ製の
芯金、厚み0.5mm程度のシリコンゴムによって構成さ
れており、記録用紙28上に転写されたトナー像の表面
を加熱しトナーを軟化、溶融させる。
【0036】加圧ローラ37は鉄製の軸と厚み3mm程度
のシリコンゴムとからなり、ヒートローラ36との間に
記録用紙28を挟持して圧力を加える。ヒートローラ3
6と加圧ローラ37との挟持回転に伴い熱と圧力で記録
用紙28上のトナー像は記録用紙28に定着されカラー
画像を形成する。
【0037】温度センサー38はサーミスタ等が用いら
れ、ヒートローラ36の表面温度を検出する。温度セン
サー38からの出力は適当なサンプリング周期で検出さ
れ、検出結果に基づいて、単位時間当りのヒータの点灯
時間が制御され、常に規定の温度を保持している。
【0038】上述してきた構成によるものを含め、電子
写真は一般に環境変動等に対して敏感であり、例えば機
内温度の上昇に伴って、階調特性は経時的に変化する。
フルカラー出力を行う電子写真装置にとって階調性の確
保、更に印刷の3原色であるシアン,マゼンタ,イエロ
ーを合成した時のグレーバランスの確保は重要な技術課
題の1つであり、これまでにも様々なアプローチがなさ
れてきている。
【0039】以降に、濃度センサー25と基準濃度セン
サー29について説明する。全構成に関係する部分の説
明には図9を用い、濃度センサー25と基準濃度センサ
ー29の詳細な動作説明には図10を用いる。図10は
従来の電子写真装置の濃度センサー周辺のブロック図で
ある。図10において39は基準濃度校正板であり、4
0はCPUであり、41はD/A変換器であり、42は
RAMである。
【0040】濃度センサー25は中間転写体18上に形
成された中間調を含むテストパターンの濃度及び中間転
写体18の地肌濃度を読み取る。
【0041】基準濃度校正板39は予め定められた反射
率を有する白色板であり、基準濃度センサー29は、基
準濃度校正板39の濃度を検出しダーク基準として使用
する。ダーク基準は彩色成分トナー(シアン,マゼン
タ,イエロー)の最大濃度を示し、濃度センサー25の
出力を正規化する際に用いられる。一方無彩色トナー
(ブラック)に対するダーク基準は予め定められた値を
使用し、基準濃度センサー29の検出値は用いない。
【0042】彩色成分に対して比較的明度の高い白色板
をダーク基準とするのは次のような理由がある。反射型
センサーでトナー濃度を検出する場合、実際は反射率の
変化を検出している。彩色成分のトナー濃度が上昇する
と反射率も上昇する。ダーク基準は彩色トナー濃度の上
限を規定するものであるから、高反射率、即ち白色が適
している。
【0043】一方無彩色トナーに対するダーク基準は、
厳密には低反射率(黒色)の基準濃度校正板を用いて検
出すべきであるが、フルカラー画像における黒の印字部
は、基本的には彩色成分(シアン,マゼンタ,イエロ
ー)によって合成され、ブラックトナーは主に墨版とし
て画像のコントラスト増強等に使用されるため、彩色成
分ほどの階調性は要求されない。従って本実施例では反
射率が0の状態を無彩色成分のダーク基準として予め数
値で与えている。
【0044】濃度センサー25と基準濃度センサー29
は同一タイプの反射型センサーであり、CPU40はD
/A変換器41への数値設定により、反射型センサーの
発光側電流を変化させて光量制御が可能な構成となって
いる。D/A変換器41に設定可能な値は6ビットであ
り、0〜63の値を設定することができる。濃度センサ
ー25と基準濃度センサー29の発光側は電気的に直列
に接続され、同一電流で駆動されるため、濃度センサー
25と基準濃度センサー29の発光光量はほぼ等しくな
る。一方濃度センサー25の出力と基準濃度センサー2
9の出力は共にCPU40のA/D変換ポートに入力さ
れており、CPU40は常に濃度センサー25と基準濃
度センサー29の出力を参照できる。
【0045】従来の電子写真装置は例えば電源投入時の
初期化の段階で階調補正を実行する。まず初期化動作に
ついて詳細に説明する。
【0046】電源が投入されると電子写真装置はメモリ
等のハードウェア、及び画像形成に必要な、例えば各現
像器10K,10Y,10M,10C、定着装置35や
感光体1が装着されているかのチェック、更に初期ジャ
ム等の検出を行い、異常がなければ定着装置35のヒー
トローラ36のヒータをオンにして、ヒートローラ36
の温度が所定の温度に達するまで待機する。所定の温度
は、トナーの軟化が始まる温度であり、約100℃程度
である。ヒートローラ36の表面温度が所定温度に達す
ると初期化動作に入る。
【0047】初期化動作では、まず感光体1と中間転写
体18の駆動用モータ(メインモータ)、各スリーブロ
ーラ16K,16Y,16M,16Cの駆動用モータ、
露光光学系9内のポリゴンミラーを回転させるスキャナ
モータ、用紙搬送モータの駆動を開始し、サーボ系が正
常に機能することを確認する。次に少なくともメインモ
ータは駆動したまま、帯電器8及び除電器14を起動し
感光体1の表面電位の初期化を開始する。
【0048】次に各構成要素のポジションを確認する。
まず各現像器10K,10Y,10M,10Cの位置を
確認し、例えば現像器10Kが現像位置に出ていれば、
離接カム17Kを専用モータを駆動し待機位置に復帰さ
せる。次に用紙転写ローラ26の位置を確認し、用紙転
写位置にあれば待機位置に復帰させる。更に中間転写体
クリーニング装置27の位置を確認し、中間転写体18
に対して離間していればこれを当接させる。中間転写体
クリーニング装置27は通常は中間転写体18に当接し
クリーニング状態を保っており、単色画像を合成する場
合にのみ中間転写体18から離間する。もちろんこれら
の過程において、上記の構成要素を待機位置に復帰させ
る指令を出したにもかかわらず復帰がなされない場合
は、電子写真装置は初期化を中止し表示パネル等にエラ
ーメッセージを出力する。
【0049】次に各現像器10K,10Y,10M,1
0Cの初期化を行う。まず離接カム17Cを180度回
転させ現像器10Cを矢印d3の方向に移動させる。現
像器10Cが現像位置に固定されたことを確認し、スリ
ーブローラ16Cを回転させる。この時現像バイアスは
印加しないため(仮に印加しても潜像は形成されておら
ず)トナーは感光体1に付着しない。
【0050】各現像器10K,10Y,10M,10C
は現像位置においてトナーの残量検出を行う。例えば現
像器10Cについて説明すると、まず両側部に透明なレ
ンズを取付けた現像器10Cにレンズを通して外部から
発光素子による光を入れる。発光素子と反対側に配置さ
れた受光素子で光を検出すると、現像器10Cの内部の
トナーが不足していると判断する。発光素子と受光素子
は一本の光軸上にあり、現像器10Cが現像位置にある
時にレンズ部分を光軸が通るように配置されている。現
像器10Cの内部ではトナー撹拌手段に取り付けたワイ
パーにより、レンズを一定周期でクリーニングしてお
り、トナーによる汚れの影響を防止している。レンズの
クリーニング部材はスリーブローラ16Cの回転用動力
に連結されているため、トナー残量検出にはスリーブロ
ーラ16Cを回転させる必要がある。また以上に説明し
たトナー残量検出手法は現像器10Cが待機位置にある
(即ち離接カム17Cが待機位置にある)時は現像器1
0Cの有無を検出できる。さて一定時間スリーブローラ
16Cを回転させた後にトナー残量検出結果に異常がな
ければ、離接カム17Cを再度180度回転させ、現像
器10Cを待機位置に復帰する。以上で現像器10Cに
対する初期化を終了する。
【0051】以降現像器10M,現像器10Y,現像器
10Kの順に初期化を実行していく。この現像器10
K,10Y,10M,10Cの初期化順序には根拠があ
る。初期化中は感光体1は矢印d1の方向に駆動されて
いるため、駆動方向と逆の方向に現像器10C,10
M,10Y,10Kの順で初期化しないと、例えば高圧
電源が誤動作した場合等に、各現像器10K,10Y,
10M,10C間でトナーが混色するおそれがある。
【0052】全ての現像器10K,10Y,10M,1
0Cの初期化が終了すると、ヒートローラ36の駆動源
である用紙搬送用のモータ以外の駆動源の回転を停止
し、帯電器8や除電器14を停止し、定着装置35の内
部のヒートローラ36が規定の温度に達して定着可能に
なるまでウォームアップを行う。階調補正はこのウォー
ムアップ期間に実行される。
【0053】以降、階調補正動作について詳細に説明す
る。ウォームアップ期間に入ると再度メインモータの駆
動を開始する。ただしこの時は、帯電器8等の高圧電源
は印加しない。メインモータ起動により中間転写体18
と感光体1が定速に達したのち、中間転写体18を少な
くとも1周させ、中間転写体18をクリーニングする。
【0054】階調補正の第一段階として彩色成分(シア
ン,マゼンタ,イエロー)と無彩色成分(ブラック)毎
に濃度センサー25の発光側の光量を決定する。以下に
濃度センサー25の発光光量調整について図11を用い
て詳細に説明する。図11は従来の電子写真装置の濃度
センサーの発光光量調整を示す図であり、横軸は中間転
写体18の回転サイクル数を示し、縦軸は濃度センサ出
力をA/D変換したもの、即ちCPU40が認識する濃
度データを示す。
【0055】中間転写体18が完全にクリーニングされ
た状態で、まず彩色成分の地肌濃度の調整目標値43
を、例えばアナログレベルで1.25V、即ちA/D変
換後のデータとしては「64」(=1.25V/5.0
0V×255)とする。CPU40はD/A変換器41
に6ビット量の中央値(=「32」)をセットし(図1
1における彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25
の発光光量を設定する。中間転写体18を1周回転さ
せ、規定のサンプリング周期(例えば10ms周期)で中
間転写体18の地肌濃度を検出しながら、その最小値を
更新し保持する。
【0056】中間転写体18の1周回転が終了すると、
保持されている地肌濃度の最小値44と地肌濃度の調整
目標値43(=「64」)を比較する。
【0057】図11ではD/A変換器41に「32」を
設定した彩色成分第一サイクルの場合、中間転写体18
が1周する間の地肌濃度の最小値44は、地肌濃度の調
整目標値43を越えているため、光量の再設定が必要と
判断される。
【0058】次の彩色成分第二サイクルでは、「16」
(=32−16)をD/A変換器41に設定する。この
時の変更幅は「16」となる。彩色成分第二サイクルで
は、地肌濃度の最小値44は地肌濃度の調整目標値43
を下回るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回
の変更幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」と
する。また地肌濃度の最小値44<地肌濃度の調整目標
値43であるから、濃度センサー25の発光光量は増加
せねばならないと判定する。
【0059】彩色成分第三サイクルでは「24」(=1
6+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた動
作を繰り返す。実際は地肌濃度の最小値44と地肌濃度
の調整目標値43との差が規定値以下であれば、現在の
D/A変換器41の設定値をメモリに保持し、彩色成分
計測時の濃度センサー25の発光光量設定を終了する
が、変更幅はサイクル単位に1/2されており、変更幅
が0となった時点で発光量調整動作を打ち切るため、上
述の動作が無限ループとなることはない。計測サイクル
が進むにつれて、D/A変換器41の設定に対する変更
幅は小さくなり、設定値は収束する。
【0060】次に無彩色成分に対する濃度センサー25
の発光光量を決定する。この過程は彩色成分における場
合とほぼ同様だが、地肌濃度の調整目標値45は例えば
アナログレベルでは3.0V、即ちA/D変換後のデー
タとしては「153」(=3.00V/5.00V×2
55)であり、彩色成分の目標値より高い値が設定され
る。
【0061】CPU40はD/A変換器41に6ビット
量の中央値(=「32」)をセットし(図11における
無彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の発光光
量を設定する。中間転写体18を1周回転させ、規定の
サンプリング周期(例えば10ms周期)で中間転写体1
8の地肌濃度を検出しながら、その最大値を更新し保持
する。
【0062】中間転写体18の1周回転が終了すると、
保持されている地肌濃度の最大値46と地肌濃度の調整
目標値45(=「153」)を比較する。図11ではD
/A変換器41に「32」を設定した無彩色成分第一サ
イクルの場合、中間転写体18が1周する間の地肌濃度
の最大値46は、地肌濃度の調整目標値45を下回るた
め、光量の再設定が必要と判断される。
【0063】次の無彩色成分第二サイクルでは、「4
8」(=32+16)をD/A変換器41に設定する。
この時の変更幅は「16」となる。無彩色成分第二サイ
クルでは、地肌濃度の最大値46は地肌濃度の調整目標
値45を下回るため、やはり光量の再設定が必要とな
る。前回の変更幅「16」を1/2し、今回の変更幅は
「8」とする。また地肌濃度の最大値46<地肌濃度の
調整目標値45であるから、濃度センサー25の発光光
量は増加せねばならないと判定する。
【0064】無彩色成分第三サイクルでは「56」(=
48+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた
動作を繰り返す。実際は地肌濃度の最大値46と地肌濃
度の調整目標値45との差が規定値以下であれば、現在
のD/A変換器41の設定値をメモリに保持し、無彩色
成分計測時の濃度センサー25の発光光量設定を終了す
るが、変更幅はサイクル単位に1/2されており、変更
幅が0となった時点で発光量調整動作を打ち切るため、
上述の動作が無限ループとなることはない。計測サイク
ルが進むにつれて、D/A変換器41の設定に対する変
更幅は小さくなり、設定値は収束する。
【0065】上述した動作により、彩色成分と無彩色成
分に対する濃度センサー25の発光光量が決定される。
【0066】彩色成分と無彩色成分で異なる発光量が決
定されると、階調補正の第二段階に入る。
【0067】第二段階では、濃度センサー25の光量を
彩色成分計測時、無彩色成分計測時の2つの設定に切り
換えて、中間転写体18の地肌濃度を計測する。この計
測動作は印字サイクルに組み込まれているため、一部通
常の印字サイクルと同様の処理が行われる。
【0068】即ちまず露光光学系9内のポリゴンミラー
の回転を開始する。また感光体1は矢印d1の方向に、
中間転写体18は矢印d2の方向に、それぞれ駆動され
る。更に各現像器10K,10Y,10M,10Cの内
部の各スリーブローラ16K,16Y,16M,16C
の駆動源の回転を開始する。
【0069】各駆動源の起動直後に高圧電源に接続され
た帯電器8内の帯電線に−4000Vから−5000V
程度の高電圧を印加しコロナ放電を行なわせ、更に帯電
器8内のグリッドに−700Vを印加して、感光体1の
表面を一様に−700V程度に帯電させる。更に除電器
14を動作させ、中間転写ローラ12に+1000V程
度の高電圧を印加する。
【0070】中間転写体18と感光体1の搬送速度が定
速に達すると、感光体位置検出センサー6は感光体位置
検出マーク5の検出を開始し、更に中間転写体位置検出
センサー23は中間転写体位置検出マーク22の検出を
開始する。感光体位置検出マーク5と中間転写体位置検
出マーク22の検出時間差に基づいて、感光体1の継目
7を回避し、かつ最も最短時間で画像形成が可能な中間
転写体位置検出マーク22が選択され、選択された中間
転写体位置検出マーク22が検出されてから実際に画像
形成プロセスを起動するまでの遅延時間が計算される。
以降の画像形成においては、全色の画像形成開始基準と
してこの時点で選択された中間転写体位置検出マーク2
2が用いられる。
【0071】さて上述の手順で選択された中間転写体位
置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー23に
よって検出されると、所定時間経過後にCPU40はD
/A変換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設定
を行い、濃度センサー25の力の読取りを開始する。濃
度センサー25の出力は予め定められたサンプリング周
期でCPU40に読み込まれる。CPU40は読み込み
結果を直ちにRAM42に格納する。例えば中間転写体
18の画像領域を370mm、搬送速度を100mm/s、
サンプリング周期を10msとすると中間転写体18が1
周する間に370個のデータがRAM42に格納され
る。
【0072】彩色成分用の発光光量設定のもとで中間転
写体18の地肌濃度計測が終了すると、CPU40はD
/A変換器41にデータをセットして、濃度センサー2
5の発光量を無彩色成分計測時の設定にし、選択された
中間転写体位置検出マーク22の検出を待つ。再度中間
転写体位置検出マーク22が中間転写体位置検出センサ
ー23によって検出されると、彩色成分の時と全く同様
に、無彩色成分用の発光光量設定のもとで中間転写体1
8の地肌濃度を計測し、結果はRAM42に格納され
る。無彩色成分の発光光量設定のもとで中間転写体18
の地肌濃度計測が終了すると階調補正の第二段階は終了
する。
【0073】第二段階が終了すると、中間転写体18上
に形成されたパターン濃度を検出する第三段階に入る。
【0074】まず階調補正用テストパターンについて説
明する。図12は従来の電子写真装置の階調補正用テス
トパターンを示す図である。階調を補正するために、中
間調を含んだテストパターンとなっている。テストパタ
ーンは電源投入時や、適当な条件が整った場合に形成さ
れるため、多数回の同一パターン形成によりパターン領
域が物理的に劣化しても、画質劣化が視覚的に目立ちに
くいように、画像領域の端部に形成される。階調補正用
テストパターンのパターン領域は合計10個であり、各
々異なる濃度パターンを形成するように予め画像データ
が設定されている。例えば先頭のパターンは16進表現
で10H、次のパターンは20Hのように、画像の先頭
から順に濃度が高くなる設定となっている。
【0075】また中間転写体18上における階調補正用
テストパターンの形成位置は各色共通であり、画像デー
タも共通であるが、各色画像は色によって異なるスクリ
ーン角を用いて形成され、例えばホストコンピュータ等
から転送された画像データを印字する際のスクリーン角
と階調補正実行時のスクリーン角は色毎に共通である。
【0076】次に中間転写体18に形成された彩色成分
並びに無彩色成分のトナーを、濃度センサー25で検出
した時の一般的な特性について図13を用いて説明す
る。図13は従来の電子写真装置の彩色成分(シアン,
マゼンタ,イエロー)及び無彩色成分(ブラック)の階
調補正用テストパターンに対する濃度センサーの出力例
を示す図である。
【0077】簡単のため、トナーが無い状態の中間転写
体18を濃度センサー25で検出した時の出力は、グラ
フの中央を示すものとする。また彩色成分と無彩色成分
のパターンは、先頭から順に濃度が上昇するよう予め定
められているとする。
【0078】彩色成分の場合階調補正用テストパターン
の濃度上昇とともに、濃度センサー25の出力も上昇す
る。厳密には各色で特性は異なるが、パターン濃度の上
昇に応じて濃度センサー25の出力が単調増加するとい
う点では差はない。
【0079】一方同条件で無彩色成分のパターンを検出
した時は、パターン濃度の上昇に応じて濃度センサー2
5の出力は単調減少する。パターン濃度上昇と共に彩色
成分と無彩色成分でグラフの中央、即ち中間転写体18
の地肌レベルを挟んで異なる方向に値が変化するのが大
きな特徴である。
【0080】誘電体である中間転写体18はカーボンが
分散されているため黒色であるが、表面は滑らかであ
り、ある程度の反射率を有する。彩色成分を検出する場
合は、トナーの反射率と光の散乱が共に増加し濃度セン
サー25の出力は単調増加する。一方無彩色成分に対す
る特性は、パターン濃度に応じて濃度センサー25から
の照射光はトナー表面で吸収されるため、濃度センサー
25の出力は単調減少する。
【0081】さて階調補正の第二段階終了後に、選択さ
れた中間転写体位置検出マーク22が検出されると、所
定時間経過後に電子写真装置に内蔵された濃度データに
基づき、感光体1上にテストパターンの静電潜像が形成
される。第二段階開始時に、各高電圧等の画像形成に必
要な構成要素は起動され、この時点では画像形成の準備
は整っている。
【0082】画像形成プロセスは選択された中間転写体
位置検出マーク22を基準にして進行するため、以降の
動作は選択された1つの中間転写体位置検出マーク22
の検出に基づくものである。
【0083】所定時間経過後にブラックの現像器10K
が感光体1に当接し現像する。顕画化されたブラックの
階調補正用テストパターンは中間転写体18に転写さ
れ、濃度センサー25まで搬送される。
【0084】更に所定時間経過後に、CPU40はD/
A変換器41に無彩色成分を読み取る際の発光光量設定
を行い、濃度センサー25の出力の読取りを開始する。
濃度センサー25の出力は予め定められたサンプリング
周期でCPU40に読み込まれる。読み込みは全画像領
域に対して行い、CPU40は読込み結果を直ちにRA
M42に格納する。
【0085】以上のようにして無彩色成分の階調補正用
テストパターンの濃度測定が終了すると、CPU40は
D/A変換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設
定を行い、選択された中間転写体位置検出マーク22が
再度検出されるのを待つ。以降はブラックと同じ画像デ
ータを用いてシアン,マゼンタ,イエローのテストパタ
ーンを中間転写体位置検出マーク22が検出される毎に
形成し、ブラックの場合と同様にRAM42に格納す
る。
【0086】こうして無彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、無彩色成分のテストパターン
の濃度検出結果、並びに彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、シアン,マゼンタ,イエロー
の各テストパターンの濃度検出結果がそれぞれRAM4
2に格納されている。このデータは、濃度センサー25
の出力を単に時間順に取得したものに過ぎないため、階
調補正用テストパターンの形成・読み取り動作が終了す
ると、電子写真装置は各モータや帯電器8等の動作をす
べて停止し、データ処理を行う。
【0087】RAM42内のデータはすべて同じ中間転
写体位置検出マーク22の検出に基づき得られたものな
ので、地肌濃度と階調補正用テストパターン読み取り開
始点は中間転写体18の同一地点のものである。また中
間転写体位置検出マーク22を検出してから、CPU4
0が濃度センサー25の出力の取り込みを開始するまで
の時間は定まっているので、1つ1つの階調補正用テス
トパターン位置に対応した読み取り結果は容易に得られ
る。まず階調補正用テストパターン1つに対して8個の
ポイントの値を合計し、この平均値を1つのパターンの
濃度値とする。こうして無彩色成分の光量設定における
各パターン位置の地肌濃度とトナー濃度及び彩色成分の
光量設定における各パターン位置の地肌濃度とシアン,
マゼンタ,イエローのトナー濃度を求めることができ
る。
【0088】中間転写体18の地肌濃度は、中間転写体
18にトナーが無い状態の濃度レベルであり、記録用紙
28上ではこの部分は白となる。従ってこれをハイライ
ト基準という。
【0089】一方ダーク基準は、基準濃度校正板39が
固定であり、外部の影響を受けにくいため、上述した階
調補正用テストパターンの読み取りが終了した後に1度
だけ読み取られ、CPU40によりRAM42に格納さ
れる。以降簡単のために、ブラック(無彩色成分)とシ
アン(彩色成分)のデータ処理について説明する。マゼ
ンタとイエローに対するデータ処理はシアンの場合と同
様である。また各パターン位置をn(n=0〜9)と
し、nの位置の中間転写体18の地肌濃度を、ブラック
の場合はHL_K[n]、シアンの場合はHL_CMY
[n]とし(HLはHight Lightの意味。ま
たCMYはハイライト基準がシアン,マゼンタ,イエロ
ーで共通であることを意味する)、トナー濃度をシアン
の場合はD_C[n]、ブラックの場合はD_K[n]
とする(DはDensityの意味)。更にシアンのダ
ーク基準をDK_CMYとする(CMYはダーク基準が
シアン,マゼンタ,イエローで共通であることを意味
し、配列要素が無いのはダーク基準がパターン位置に無
関係であることを意味する)。
【0090】まずブラックに対するデータ処理を図14
を用いて説明する。図14は従来の電子写真装置のブラ
ックの各パターンの濃度計測結果、ハイライト基準の関
係、及びデータ処理を示す図である。
【0091】ブラックのデータ処理は各パターン毎の濃
度データD_K[n]と、ハイライト基準HL_K
[n]を用いて行う。ダーク基準は基準濃度校正板39
から得られる値を用いずに、仮想的な値(=0)を与え
てある。
【0092】まず全てのnに対してDIF[n]=HL
_K[n]−D_K[n]を計算し、DIF[n]を真
の濃度レベルと規定する。
【0093】次にDL=地肌濃度の最大値47をダイナ
ミックレンジとして規定する。ブラックのダーク基準4
8は「0」であるから、ダイナミックレンジとして地肌
濃度の最大値47をそのまま用いる。
【0094】次にDIF[n]を、ダイナミックレンジ
DLに対して8ビットで正規化する。即ち各パターン毎
に正規化値NM[n]をNM[n]=DIF[n]×2
55/DLに基づき計算する。
【0095】更に正規化されたデータを記録用紙28上
の濃度に変換する。濃度変換は予めブラックのテストパ
ターンを中間転写体18上に形成し、正規化までの過程
を経たデータと、同一のテストパターンを記録用紙28
上に形成して画像濃度を測定し、その関係をテーブル化
した変換テーブルを用いて行う。
【0096】次にシアンに対するデータ処理を図15を
用いて説明する。図15は従来の電子写真装置のシアン
の各パターンの濃度計測結果、ハイライト基準、ダーク
基準の関係、及びデータ処理を示す図である。
【0097】シアンのデータ処理は各パターン毎の濃度
データD_C[n]と、ハイライト基準HL_CMY
[n]と、ダーク基準49(DK_CMY)を用いる。
DK_CMYは基準濃度センサー29で基準濃度校正板
39を読み取った値を用いる。まず全てのnに対してD
IF[n]=D_C[n]−HL_CMY[n]を計算
し、DIF[n]を真の濃度レベルと規定する。
【0098】次にDL=DK_CMY−地肌濃度の最小
値50を計算しダイナミックレンジとして規定する。
【0099】次にDIF[n]を、ダイナミックレンジ
DLに対して8ビットで正規化する。即ち各パターン毎
に正規化値NM[n]をNM[n]=DIF[n]×2
55/DLに基づき計算する。
【0100】更に正規化されたデータを記録用紙28上
の濃度に変換する。濃度変換は予めシアンのテストパタ
ーンを中間転写体18上に形成し、正規化までの過程を
経たデータと、同一のテストパターンを記録用紙28上
に形成して画像濃度を測定し、その関係をテーブル化し
た変換テーブルを用いて行う。
【0101】さて記録用紙28上の濃度に変換すること
で、濃度変換テーブルに用紙転写・定着特性を含ませる
ことができる。例えば用紙転写特性が環境等により変動
して階調性を劣化させる場合は、濃度変換テーブルの変
換特性を環境パラメータ等に応じて変更してこの影響を
吸収することができる。
【0102】さてテストパターンのデータ、即ち入力は
予め定められた値であり、既知である。この入力データ
と、以上のようにして求めた記録紙上の濃度との関係は
電子写真装置のγ特性に他ならない。
【0103】従って記録用紙28上の濃度に対する入力
データの関係を求めれば、γ特性の逆関数(階調補正テ
ーブル)を求めることができる。
【0104】次に図16を用いて画像データと階調補正
テーブルの関係を説明する。図16は従来の電子写真装
置の画像データと階調補正テーブルの関係図である。図
16において、CPU40は作成された階調補正テーブ
ルをSRAM51に転送している。コントローラ52か
ら出力された画像データ53が、SRAM51のアドレ
スをアクセスすると、階調を補正された画像データ53
がSRAM51からレーザドライバ54に出力される。
レーザドライバ54は画像データ53に応じたパルス幅
変調を行いレーザダイオード55を発光させる。階調補
正テーブルをアクセスすることで、例えばコントローラ
52から均等ステップの画像データ53が出力される
と、電子写真装置のγ特性は逆関数である階調補正テー
ブルによって打ち消され、記録用紙28上の画像濃度も
均等ステップとなる。以上の動作により画像の階調性が
確保される。
【0105】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の電子写真装置には次のような解決すべき課題がある。
【0106】階調補正では中間転写体18上のテストパ
ターンを濃度センサー25で読み取り、ハイライト基準
とダーク基準の差をダイナミックレンジとすることで正
規化する。このような手法でテストパターンの濃度を検
出する時、同一の対象を測定した場合に2つのセンサー
出力が一致することが前提となる。例えば濃度センサー
25で基準濃度校正板39と同じ反射率を有するパター
ンを検出した時、その出力は基準濃度センサー29の出
力と一致せねばならない。
【0107】もし濃度センサー25や基準濃度センサー
29の取り付け位置にバラツキがあると、濃度センサー
25と基準濃度センサー29の出力のバランスが崩れる
ため、それぞれ位置合わせや電気的なレベル調整が必要
となる。
【0108】具体的には、まずD/A変換器41に所定
の値を設定し、基準濃度センサー29の出力値が所定の
値となるよう、電気的なゲインを調整する。更に中間転
写体18の地肌に対する濃度センサー25の出力が所定
の範囲に入るよう、ゲイン調整ないしは濃度センサー2
5の位置を調整する必要がある。
【0109】この調整は手間がかかるうえ、消耗品であ
る中間転写体18の交換に際して、再調整がほとんど困
難という問題を有する。
【0110】また濃度センサー25の表面がトナー等で
汚れた場合や、なんらかの要因で各センサーの取り付け
位置が微妙に変化した場合等は正確な濃度の検出が不可
能となり、結果的に画像品質が著しく劣化する。
【0111】更に基準濃度校正板39は、彩色成分に対
するダーク基準のため、ブラックトナーに対するダーク
基準は仮想的なものであり、濃度検出精度が悪い。低反
射率の構成板を導入すればよいが、専用のセンサー及び
周辺回路が必要となりコストアップを招くことになる。
【0112】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の電子写真装置は、中間転写体上の同一領域に感
光体上のトナーを複数回転写し、この複数回転写された
トナーの濃度を濃度センサーで検出し、この時の濃度セ
ンサーの出力値を基準として階調補正を行なう階調補正
手段を備えた。
【0113】
【作用】本発明は前記構成により、ダーク基準,ハイラ
イト基準,テストパターンを1つのセンサーで測定する
ためセンサー取り付け位置が変化したり、センサー表面
がトナー等で汚れてもダーク基準とハイライト基準が一
意に決定されるとともに、各色の飽和濃度を実測するた
めブラック,シアン,マゼンタ,イエローのダーク基準
が独立に定まる。
【0114】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0115】図1は本発明の一実施例における電子写真
装置の構成図である。図1は従来の技術で説明した基準
濃度センサー29と基準濃度校正板39が削除されたの
を除くと、従来例と同一であるため濃度センサー25周
辺の構成以外は説明を省略する。また初期化動作までは
従来例と全く同じでありこれも省略する。
【0116】まず濃度センサー25とその周辺部につい
て説明する。全構成に関係する部分の説明には図1を用
い、濃度センサー25周辺の詳細な説明には図2を用い
る。図2は本発明の一実施例における電子写真装置の濃
度センサー25周辺のブロック図である。図2において
18は中間転写体、25は濃度センサー、40はCP
U、41はD/A変換器、42はRAM、56aと56
bはオペアンプである。
【0117】濃度センサー25は中間転写体18と対向
して配置された反射型センサーであり、CPU40はD
/A変換器41への数値設定により、反射型センサーの
発光側電流を変化させて光量制御が可能な構成となって
いる。D/A変換器41に設定可能な値は6ビットであ
り、0〜63の値を設定することができる。
【0118】濃度センサー25の出力はオペアンプ56
aとオペアンプ56bに各々入力されている。オペアン
プ56aとオペアンプ56bのゲインの比は1/2:1
に設定されている。
【0119】各オペアンプ56a、56bの出力はCP
U40の異なるA/D変換ポートに入力され、CPU4
0は元は同じ出力を2つのゲインで検出できる。
【0120】電子写真装置が、ウォームアップ期間に入
るとメインモータ(図示せず)を起動し、感光体1と中
間転写体18を駆動する。ただしこの時は、帯電器8等
の高圧電源は印加しない。メインモータ起動により感光
体1と中間転写体18が定速に達したのち、中間転写体
18を少なくとも1周させ、中間転写体18をクリーニ
ングする。
【0121】階調補正の第一段階として彩色成分(シア
ン,マゼンタ,イエロー)と無彩色成分(ブラック)毎
に濃度センサー25の発光側の光量を決定する。以下に
濃度センサー25の発光光量調整について図3を用いて
詳細に説明する。図3は本発明の一実施例における電子
写真装置の濃度センサーの発光光量調整を示す図であ
り、横軸は中間転写体18の回転サイクル数を示し、縦
軸は濃度センサ出力をA/D変換したもの、即ちCPU
40が認識する濃度データを示す。
【0122】中間転写体18が完全にクリーニングされ
た状態で、まず彩色成分の地肌濃度の調整目標値57
を、例えばアナログレベルで1.25V、即ちA/D変
換後のデータとしては「64」(=1.25V/5.0
0V×255)とする。CPU40はD/A変換器41
に6ビット量の中央値(=「32」)をセットし(図3
における彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の
発光光量を設定する。中間転写体18を1周回転させ、
規定のサンプリング周期(例えば20ms周期)で中間転
写体18の地肌濃度を検出しながら、その検出値を累計
する。
【0123】中間転写体18の1周回転が終了すると、
累計されている値をサンプリング回数で除算し、地肌濃
度の平均値58を算出する。この地肌濃度の平均値58
と地肌濃度の調整目標値57(=「64」)を比較す
る。
【0124】図3ではD/A変換器41に「32」を設
定した彩色成分第一サイクルの場合、中間転写体18が
1周する間の地肌濃度の平均値58は、地肌濃度の調整
目標値57を越えているため、光量の再設定が必要と判
断される。
【0125】次の彩色成分第二サイクルでは、「16」
(=32−16)をD/A変換器41に設定する。この
時の変更幅は「16」となる。彩色成分第二サイクルで
は、地肌濃度の平均値58は地肌濃度の調整目標値57
を下回るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回
の変更幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」と
する。また地肌濃度の平均値58<地肌濃度の調整目標
値57であるから、濃度センサー25の発光光量は増加
せねばならないと判定する。
【0126】彩色成分第三サイクルでは「24」(=1
6+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた動
作を繰り返す。実際は地肌濃度の平均値58と地肌濃度
の調整目標値57との差が規定値以下であれば、現在の
D/A変換器41の設定値をメモリに保持し、彩色成分
計測時の濃度センサー25の発光光量設定を終了する
が、変更幅はサイクル単位に1/2されており、変更幅
が0となった時点で発光量調整動作を打ち切るため、上
述の動作が無限ループとなることはない。計測サイクル
が進むにつれて、D/A変換器41の設定に対する変更
幅は小さくなり、設定値は収束する。
【0127】次に無彩色成分に対する濃度センサー25
の発光光量を決定する。この過程は彩色成分における場
合とほぼ同様だが、地肌濃度の調整目標値59は例えば
アナログレベルでは3.0V、即ちA/D変換後のデー
タとしては「153」(=3.00V/5.00V×2
55)であり、彩色成分の目標値より高い値が設定され
る。
【0128】CPU40はD/A変換器41に6ビット
量の中央値(=「32」)をセットし(図3における無
彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の発光光量
を設定する。中間転写体18を1周回転させ、規定のサ
ンプリング周期(例えば20ms周期)で中間転写体18
の地肌濃度を検出しながら、その検出値を累計する。
【0129】中間転写体18の1周回転が終了すると、
累計されている値をサンプリング回数で除算し、地肌濃
度の平均値60を算出し、地肌濃度の平均値60と地肌
濃度の調整目標値59(=「153」)を比較する。図
3ではD/A変換器41に「32」を設定した無彩色成
分第一サイクルの場合、中間転写体18が1周する間の
地肌濃度の平均値60は、地肌濃度の調整目標値59を
下回るため、光量の再設定が必要と判断される。
【0130】次の無彩色成分第二サイクルでは、「4
8」(=32+16)をD/A変換器41に設定する。
この時の変更幅は「16」となる。無彩色成分第二サイ
クルでは、地肌濃度の平均値60は地肌濃度の調整目標
値59を下回るため、やはり光量の再設定が必要とな
る。前回の変更幅「16」を1/2し、今回の変更幅は
「8」とする。今回も地肌濃度の平均値60<地肌濃度
の調整目標値59であるから、濃度センサー25の発光
光量は増加せねばならないと判定する。
【0131】無彩色成分第三サイクルでは「56」(=
48+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた
動作を繰り返す。実際は地肌濃度の平均値60と地肌濃
度の調整目標値59との差が規定値以下であれば、現在
のD/A変換器41の設定値をメモリに保持し、無彩色
成分計測時の濃度センサー25の発光光量設定を終了す
るが、変更幅はサイクル単位に1/2されており、変更
幅が0となった時点で発光量調整動作を打ち切るため、
上述の動作が無限ループとなることはない。計測サイク
ルが進むにつれて、D/A変換器41の設定に対する変
更幅は小さくなり、設定値は収束する。
【0132】上述した動作により、彩色成分と無彩色成
分に対する濃度センサー25の発光光量が決定される。
【0133】彩色成分と無彩色成分で異なる発光量が決
定されると、階調補正の第二段階に入る。
【0134】第二段階では、各色トナーの飽和濃度を検
出する。飽和濃度とは、それ以上トナーを重畳しても濃
度が上昇しなくなる限界濃度のことを指す。一般に記録
用紙28上に単色トナーの層を次々と重ねると、トナー
濃度の上昇カーブは徐々に緩やかになり、最後はそれ以
上トナー層を重ねても、トナー濃度が上昇しなくなり飽
和状態となる。これと同様に中間転写体18上に同一の
単色トナーを重畳した時の濃度センサー25の出力も飽
和状態となる。
【0135】まず飽和濃度検出用のテストパターンにつ
いて説明する。図4は本発明の一実施例における電子写
真装置で用いられる飽和濃度検出用のテストパターン図
である。飽和濃度を検出するため画像データは最大値
(FFH)とする。テストパターンは合計2つであり、
飽和濃度検出用パターン61の位置でブラックとマゼン
タの飽和濃度を検出し、飽和濃度検出用パターン62の
位置でイエローとシアンの飽和濃度を検出する。また6
3は中間転写体18の駆動方向を示している。
【0136】次に中間転写体18上に同一色の単色トナ
ーを複数回合成して、飽和濃度を得る過程を説明する。
【0137】まず露光光学系9内のポリゴンミラーの回
転を開始する。また感光体1は矢印d1の方向に、中間
転写体18は矢印d2の方向に、それぞれ駆動される。
更に現像器10K,10Y,10M,10Cの内部のス
リーブローラ16K,16Y,16M,16Cの駆動源
の回転を開始する。また中間転写体クリーニング装置2
7は、この時点で中間転写体18から離間し、中間転写
体18上に複数回トナー像を重畳できるようにする。
【0138】各駆動源の起動直後に高圧電源に接続され
た帯電器8内の帯電線に−4000Vから−5000V
程度の高電圧を印加しコロナ放電を行なわせ、更に帯電
器8内のグリッドに−700Vを印加して、感光体1の
表面を一様に−700V程度に帯電させる。更に除電器
14を動作させ、中間転写ローラ12に+1000V程
度の高電圧を印加する。
【0139】中間転写体18と感光体1の搬送速度が定
速に達すると、感光体位置検出センサー6は感光体位置
検出マーク5の検出を開始し、更に中間転写体位置検出
センサー23は中間転写体位置検出マーク22の検出を
開始する。感光体位置検出マーク5と中間転写体位置検
出マーク22の検出時間差に基づいて、感光体1の継目
7を回避し、かつ最も最短時間で画像形成が可能な中間
転写体位置検出マーク22が選択され、選択された中間
転写体位置検出マーク22が検出されてから実際に画像
形成プロセスを起動するまでの遅延時間が計算される。
以降の画像形成においては、全色の画像形成開始基準と
してこの時点で選択された中間転写体位置検出マーク2
2が用いられる。
【0140】さて上述の手順で選択された中間転写体位
置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー23に
よって検出されると、所定時間経過後に電子写真装置に
内蔵された飽和濃度検出用パターンデータに基づき、感
光体1上に図4に示したテストパターンの静電潜像が形
成される。所定時間経過後にブラックの現像器10Kが
感光体1に当接し、図4における飽和濃度検出用パター
ン61の位置の潜像を顕画化する。飽和濃度検出用パタ
ーン61の位置の現像が終了すると、現像器10Kは待
機位置に復帰し、次にマゼンタの現像器10Mが感光体
1に当接し、図4における飽和濃度検出用パターン62
の位置の潜像を顕画化する。こうして感光体1が1周す
る間に異なる色の現像器10K,10Mを当接・離間す
ることで2色のテストパターンを同時に形成することが
できる。
【0141】顕画化されたテストパターンは中間転写体
18に転写され濃度センサー25の位置に搬送される。
飽和濃度検出用パターン61が濃度センサー25の位置
に到達する直前に、CPU40はD/A変換器41に無
彩色成分を読み取る際の発光光量設定を行い、ブラック
トナー像に対する濃度センサー25の出力の読み取りを
開始する。ブラックトナー濃度を読み取る場合は、CP
U40は図2におけるオペアンプ56b(ゲイン=1の
方)のA/D変換ポートを選択する。濃度センサー25
の出力は、予め定められたサンプリング周期でCPU4
0に読み込まれRAM42に格納される。
【0142】所定回数読み取るとCPU40はD/A変
換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設定を行
い、マゼンタトナー像に対する濃度センサー25の出力
の読み取りを開始する。マゼンタトナー像を読み取る場
合は、CPU40は図2におけるオペアンプ56a(ゲ
イン=1/2の方)のA/D変換ポートを選択する。濃
度センサー25の出力は、予め定められたサンプリング
周期でCPU40に読み込まれRAM42に格納され
る。
【0143】こうしてブラックとマゼンタの飽和濃度検
出用パターン61、62が形成された中間転写体18の
読み取り結果が時間順にRAM42に格納される。ブラ
ックとマゼンタでCPU40のA/D変換ポートを変え
るのは、彩色成分濃度が飽和状態に近付くと、通常ゲイ
ン(=1)ではCPU40のA/D変換ポートのリファ
レンス電位(5V)を越えるためである。つまりゲイン
=1/2でCPU40に取り込み、ソフトウェアにより
2倍して使用する。この手法では読み取り精度が低下す
るが、飽和濃度のような高濃度域は視覚特性上の精度も
低いため、この程度の誤差は問題にならない。
【0144】一層目の読み取りが終了すると、CPU4
0は飽和濃度検出用パターン61及び飽和濃度検出用パ
ターン62の位置に対応したRAM42のアドレスから
読み取り結果を集計し、各色毎に一層目の濃度データを
求めRAM42に格納する。
【0145】二層目以降も同様にして画像を形成する。
二層目以降の飽和濃度検出用パターン61,62は中間
転写体18上で一層目と全く同じ位置に合成され、濃度
センサー25により濃度を計測し、RAM42に格納す
る。
【0146】さて二層目の濃度計測が終了した時点で、
一層目の濃度データと二層目の濃度データを比較する。
これらの濃度データの比が予め定められた範囲を満たさ
ない場合は、CPU40は感光体1から中間転写体18
への転写が異常であると判定する。層が増えるに従って
濃度データの絶対値は収束するが、転写不良が発生した
場合は、特に一層目から二層目の濃度上昇率が非常に小
さくなる。予め現像器10K,10Mの内部のトナー量
は、従来例で示した残量検出手段によって判定されてい
るから、転写不良を正しく検出できる。転写不良が発生
した場合は、階調補正はもとより、通常の印字も不良と
なるため、CPU40は直ちに電子写真装置を停止し、
ディスプレイ装置にエラーメッセージを表示する。本実
施例では、一層目と二層目の濃度上昇率に基づいて転写
不良を検出しているが、地肌濃度はある程度チューニン
グされるので、一層目の濃度データそのものでもある程
度の判定は可能である。また各層の濃度データと濃度上
昇率を組み合わせても転写不良は判定可能である。
【0147】以上のようにして単層画像を合成して行く
と、四層程度の合成で中間転写体18上のトナー濃度は
飽和する。この時の濃度センサー25の出力をブラッ
ク、マゼンタ毎に求めてダーク基準としてRAM42に
格納する。
【0148】飽和濃度が検出されると中間転写体クリー
ニング装置27は当接位置に移動し、中間転写体18は
クリーニングされる。
【0149】以上のようにブラックとマゼンタのダーク
基準を検出すると、次はイエローとシアンのダーク基準
を検出する。
【0150】選択された中間転写体位置検出マーク22
が中間転写体位置検出センサー23によって検出される
と、所定時間経過後に電子写真装置に内蔵された飽和濃
度検出用パターンデータに基づき、感光体1上に図4に
示したテストパターンの静電潜像が形成される。所定時
間経過後にイエローの現像器10Yが感光体1に当接
し、図4における飽和濃度検出用パターン61の位置の
潜像を顕画化する。飽和濃度検出用パターン61の位置
の現像が終了すると、現像器10Yは待機位置に復帰
し、次にシアンの現像器10Cが感光体1に当接し、図
4における飽和濃度検出用パターン62の位置の潜像を
顕画化する。
【0151】顕画化されたテストパターンは中間転写体
18に転写され濃度センサー25の位置に搬送される。
飽和濃度検出用パターン61が濃度センサー25の位置
に到達する直前に、CPU40はD/A変換器41に彩
色成分を読み取る際の発光光量設定を行い、イエロー及
びシアントナー像に対する濃度センサー25の出力の読
み取りを開始する。この時CPU40は図2におけるオ
ペアンプ56a(ゲイン=1/2の方)のA/D変換ポ
ートを選択する。濃度センサー25の出力は、予め定め
られたサンプリング周期でCPU40に読み込まれRA
M42に格納される。
【0152】こうしてイエローとシアンの飽和濃度検出
用パターン61,62が形成された中間転写体18の読
み取り結果が時間順にRAM42に格納される。
【0153】一層目の読み取りが終了すると、CPU4
0は飽和濃度検出用パターン61及び飽和濃度検出用パ
ターン62の位置に対応したRAM42のアドレスから
読み取り結果を集計し、各色毎に一層目の濃度データを
求めRAM42に格納する。
【0154】二層目以降も同様にして画像を形成し、中
間転写体18上で合成し、濃度センサー25により濃度
を計測し、RAM42に格納する。
【0155】以降の動作はブラックとマゼンタトナーの
飽和濃度を検出した場合と同じであり、こうしてイエロ
ーとシアンのダーク基準が検出される。
【0156】以上のようにして各色のダーク基準が検出
されると、階調補正は第三段階にはいる。第三段階以降
では、中間転写体クリーニング装置27は当接し、中間
転写体18は常にクリーニングされている。
【0157】第三段階では、濃度センサー25の光量を
彩色成分計測時、無彩色成分計測時の2つの設定に切り
換えて、中間転写体18の地肌濃度、即ちハイライト基
準を計測する。既に画像形成が可能な状態であるので、
選択された中間転写体位置検出マーク22を中間転写体
位置検出センサー23が検出するのを待って、電子写真
装置は階調補正の第三段階に移行する。
【0158】選択された中間転写体位置検出マーク22
が中間転写体位置検出センサー23によって検出される
と、所定時間経過後にCPU40はD/A変換器41に
彩色成分を読み取る際の発光量設定を行い、濃度センサ
ー25の出力の読取りを開始する。濃度センサー25の
出力は予め定められたサンプリング周期でCPU40に
読み込まれる。CPU40は読み込み結果を直ちにRA
M42に格納する。例えば中間転写体18の画像領域を
370mm、搬送速度を100mm/s、サンプリング周期
を10msとすると中間転写体18が1周する間に370
個のデータがRAM42に格納される。
【0159】彩色成分用の発光量設定のもとで中間転写
体18の地肌濃度計測が終了すると、CPU40はD/
A変換器41にデータをセットして、濃度センサー25
の発光量を無彩色成分計測時の設定にし、選択された中
間転写体位置検出マーク22の検出を待つ。再度中間転
写体位置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー
23によって検出されると、彩色成分の時と全く同様
に、無彩色成分用の発光量設定のもとで中間転写体18
の地肌濃度を計測し、結果はRAM42に格納される。
無彩色成分の発光量設定のもとで中間転写体18の地肌
濃度計測が終了すると階調補正の第三段階は終了する。
【0160】第三段階が終了すると第四段階に入る。第
四段階では中間転写体18上に形成された階調を有する
テストパターンの濃度を各色毎に検出し、第三段階まで
で求められたダーク基準とハイライト基準を用いて、電
子写真装置のγ特性を補正するテーブルを作成する。
【0161】第四段階で使用されるテストパターンは、
図12に示す従来例の階調を有するパターンと全く同じ
である。テストパターンは電源投入時や、適当な条件が
整った場合に形成されるため、多数回の同一パターン形
成によりパターン領域が物理的に劣化しても、画質劣化
が視覚的に目立ちにくいように、画像領域の端部に形成
される。テストパターンは合計10個であり、各々異な
る濃度パターンを形成するように予め画像データが設定
されている。例えば先頭のパターンは16進表現で10
H、次のパターンは20Hのように、画像の先頭から順
に濃度が高くなる設定となっている。
【0162】また中間転写体18においてテストパター
ンの形成位置は各色共通であり、画像データも共通であ
るが、各色画像は色によって異なるスクリーン角を用い
て形成され、例えばホストコンピュータ等から転送され
た画像データを印字する際のスクリーン角と階調補正実
行時のスクリーン角は色毎に共通である。
【0163】さて階調補正の第二段階終了後に、選択さ
れた中間転写体位置検出マーク22が検出されると、所
定時間経過後に電子写真装置に内蔵された濃度データに
基づき、感光体1上にテストパターンの静電潜像が形成
される。既に各高電圧等の画像形成に必要な構成要素は
起動され、この時点では画像形成の準備は整っている。
【0164】画像形成プロセスは選択された中間転写体
位置検出マーク22を基準にして進行するため、以降の
動作は選択された1つの中間転写体位置検出マーク22
の検出に基づくものである。
【0165】所定時間経過後にブラックの現像器10K
が感光体1に当接し階調補正用テストパターンを顕画化
する。顕画化されたブラックのテストパターンは中間転
写体18に転写され、濃度センサー25まで搬送され
る。
【0166】更に所定時間経過後に、CPU40はD/
A変換器41に無彩色成分を読み取る際の発光量設定を
行い、濃度センサー25の出力の読取りを開始する。濃
度センサー25の出力は予め定められたサンプリング周
期でCPU40に読み込まれる。読み込みは全画像領域
に対して行い、CPU40は読込み結果を直ちにRAM
42に格納する。
【0167】以上のようにして無彩色成分のテストパタ
ーンの濃度測定が終了すると、CPU40はD/A変換
器41に彩色成分を読み取る際の発光量設定を行い、選
択された中間転写体位置検出マーク22が再度検出され
るのを待つ。以降はブラックと同じ画像データを用いて
シアン,マゼンタ,イエローのテストパターンを中間転
写体位置検出マーク22が検出される毎に形成し、ブラ
ックの場合と同様にRAM42に格納する。
【0168】前述したように、この時点で中間転写体ク
リーニング装置27は当接状態であり、中間転写体18
は常にクリーニングされているので、濃度センサー25
は色毎に階調補正パターンを読み取ることができる。
【0169】こうして無彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、無彩色成分のテストパターン
の濃度検出結果、並びに彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、シアン,マゼンタ,イエロー
の各テストパターンの濃度検出結果がそれぞれRAM4
2に格納されている。このデータは、濃度センサー25
の出力を単に時間順に取得したものに過ぎないため、テ
ストパターン形成・読み取り動作が終了すると、電子写
真装置は各モータや帯電器8等の動作をすべて停止し、
データ処理を行う。
【0170】RAM42内のデータはすべて同じ中間転
写体位置検出マーク22の検出に基づき得られたものな
ので、地肌濃度とテストパターン読み取り開始点は中間
転写体18の同一地点のものである。また中間転写体位
置検出マーク22を検出してから、CPU40が濃度セ
ンサー25の出力の取り込みを開始するまでの時間は定
まっているので、1つ1つのテストパターン位置に対応
した読み取り結果は容易に得られる。まずテストパター
ン1つに対して8個のポイントの値を合計し、この平均
値を1つのパターンの濃度値とする。こうして無彩色成
分の光量設定における各パターン位置の地肌濃度とトナ
ー濃度及び彩色成分の光量設定における各パターン位置
の地肌濃度とシアン,マゼンタ,イエローのトナー濃度
を求めることができる。
【0171】各色の階調補正用テストパターンの濃度計
測が終了すると、第二段階で求めたダーク基準と第三段
階で求めたハイライト基準を用いて階調補正テーブルを
作成する。以降簡単のために、ブラック(無彩色成分)
とシアン(彩色成分)のデータ処理について説明する。
マゼンタとイエローに対するデータ処理はシアンの場合
と同様である(ただしダーク基準は独立した値を使用す
る)。また各パターン位置をn(n=0〜9)とし、n
の位置の中間転写体18の地肌濃度(ハイライト基準)
を、ブラックの場合はHL_K[n]、シアンの場合は
HL_CMY[n]とし、階調パターンのトナー濃度を
シアンの場合はD_C[n]、ブラックの場合はD_K
[n]とする(DはDensityの意味)。更にブラ
ックのダーク基準をDK_K、シアンのダーク基準をD
K_Cとする(DKはdarkの意味。配列要素が無い
のはダーク基準がパターン位置に無関係であるため)。
【0172】まずブラックに対するデータ処理を図5を
用いて説明する。図5は本発明の一実施例における電子
写真装置のブラックの各パターンの濃度計測結果、ハイ
ライト基準、ダーク基準の関係及びデータ処理を示す図
である。
【0173】ブラックのデータ処理はダーク基準DK_
Kと、各パターン毎の濃度データD_K[n]と、ハイ
ライト基準HL_K[n]を用いて行う。まず全てのn
に対してDIF[n]=HL_K[n]−D_K[n]
を計算し、DIF[n]を真の濃度レベルと規定する。
【0174】次に全てのnに対してDL[n]=HL_
K[n]−DK_Kを計算し、DL[n]を各パターン
毎のダイナミックレンジと規定する。
【0175】次にDIF[n]を、DL[n]に対して
8ビットで正規化する。即ち各パターン毎に正規化値N
M[n]をNM[n]=DIF[n]×255/DL
[n]に基づき計算する。
【0176】更に正規化されたデータを記録用紙28上
の濃度に変換する。濃度変換は予め実験的に取得した濃
度変換テーブルを用いる。
【0177】ブラックの濃度変換テーブルについて図6
を用いて説明する。図6は本発明の一実施例における電
子写真装置のブラックの濃度変換テーブルの内容をグラ
フ化した図である。図6において横軸は、各パターン毎
の濃度センサー25の出力を上述した手法に基づいて正
規化した値であり、縦軸は同じパターンを記録用紙28
上に形成した時の濃度(マクベス濃度)である。
【0178】これらのテーブルは、中間転写体18に形
成された階調補正用パターンや飽和濃度検出用パターン
61,62を、濃度センサー25で検出し、正規化した
データと、同一パターンを記録用紙28上に転写・定着
したサンプルがあれば容易に得ることができる。
【0179】ブラックの濃度変換テーブルは、中〜高濃
度域で正規化値に対する記録用紙28の上濃度が急激に
変化するため、テストパターンの濃度が上昇するほど検
出の精度が低くなる。この特性は一般に言われる反射率
→濃度変換特性そのものと考えてよい。
【0180】フルカラー画像ではブラックは補助的な使
われ方をされ、また人間の視覚特性が高濃度域ほど濃度
差に鈍感になるため、高濃度域における精度の劣化はさ
ほど問題にならない。
【0181】次にシアンに対するデータ処理を図7を用
いて説明する。図7は本発明の一実施例における電子写
真装置のシアンの各パターンの濃度計測結果、ハイライ
ト基準、ダーク基準の関係及びデータ処理を示す図であ
る。
【0182】シアンのデータ処理は各パターン毎の濃度
データD_C[n]と、ハイライト基準HL_CMY
[n]と、ダーク基準DK_Cを用いる。まず全てのn
に対してDIF[n]=D_C[n]−HL_CMY
[n]を計算し、DIF[n]を真の濃度レベルと規定
する。
【0183】次に全てのnに対してDL[n]=DK_
C−HL_C[n]を計算し、DL[n]を各パターン
毎のダイナミックレンジと規定する。
【0184】次にDIF[n]を、DL[n]に対して
8ビットで正規化する。即ち各パターン毎に正規化値N
M[n]をNM[n]=DIF[n]×255/DL
[n]に基づき計算する。
【0185】更に正規化されたデータを記録用紙28上
の濃度に変換する。濃度変換は予め実験的に取得した濃
度変換テーブルを用いる。
【0186】濃度変換テーブルについて図8を用いて説
明する。図8は本発明の一実施例における電子写真装置
のシアンの濃度変換テーブルをグラフ化した図である。
図8において横軸は、各パターン毎の濃度センサー25
の出力を上述した手法に基づいて正規化した値であり、
縦軸は同じパターンを記録用紙28に形成した時の濃度
(マクベス濃度)である。
【0187】これらのテーブルは、中間転写体18に形
成された階調補正用パターンや飽和濃度検出用パターン
61,62を、濃度センサー25で検出し、正規化した
データと、同一パターンを記録用紙28上に転写・定着
したサンプルがあれば容易に得ることができる。
【0188】シアンの濃度変換テーブルは、実使用濃度
域(0.2〜1.8程度)で極めてリニアリティに優れ
ている。他の彩色成分(マゼンタ,イエロー)も記録用
紙28上の飽和濃度の値は各々異なるが、実使用領域の
リニアリティは同様に良好であり、階調補正を行う上で
非常に有利な性質である。またハイライト基準とダーク
基準が測定系で一意に定まれば、これらのグラフの形は
ほとんど変わらないため、正規化後のデータから記録紙
上の濃度が正しく予測できる。
【0189】さて濃度変換テーブルは、濃度センサー2
5の出力を記録用紙28上の画像濃度に変換するテーブ
ルだから、記録用紙28にトナー像を転写する際の用紙
転写特性と、定着特性を含んでいる。従って用紙転写特
性が環境等により変動して階調性を劣化させる場合は、
濃度変換テーブルの変換特性を環境パラメータ等に応じ
て変更すれば、影響を吸収することができる。
【0190】以上の説明で濃度センサー25の出力から
画像濃度を検出する手法を示した。一方階調補正用テス
トパターンのデータ、即ち入力は予め定められた値であ
り既知である。この入力データと、記録紙上濃度との関
係は電子写真装置のγ特性に他ならない。
【0191】従って記録用紙28上の濃度に対する入力
データの関係を求めれば、γ特性の逆関数(階調補正テ
ーブル)を求めることができる。
【0192】画像データと階調補正テーブルの関係につ
いては従来例で示した通りであるのでここでは省略す
る。
【0193】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明は中間転写
体上の同一領域に感光体上のトナーを複数回転写し、こ
の複数回転写されたトナーの濃度を濃度センサーで検出
し、この時の濃度センサーの出力値を基準として階調補
正を行なう階調補正手段を備えたことにより、ダーク基
準,ハイライト基準,テストパターンを1つのセンサー
で測定するためセンサー取り付け位置が変化したり、セ
ンサー表面がトナー等で汚れてもダーク基準とハイライ
ト基準が一意に決定されるとともに、各色の飽和濃度を
実測するためブラック,シアン,マゼンタ,イエローの
ダーク基準が独立に定まるので、例えば消耗品である中
間転写体の交換に伴って中間転写体と濃度センサーとの
距離が変化しても電気的な再調整が不要となるとともに
各色のダーク基準は実測値に基づくため、全ての色のト
ナーに対して最適な階調補正を施すことができ、画像品
質を最良に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電子写真装置の構成
【図2】本発明の一実施例における電子写真装置の濃度
センサー周辺のブロック図
【図3】本発明の一実施例における電子写真装置の濃度
センサーの発光光量調整を示す図
【図4】本発明の一実施例における電子写真装置で用い
られる飽和濃度検出用のテストパターン図
【図5】本発明の一実施例における電子写真装置のブラ
ックの各パターンの濃度計測結果、ハイライト基準、ダ
ーク基準の関係及びデータ処理を示す図
【図6】本発明の一実施例における電子写真装置のブラ
ックの濃度変換テーブルの内容をグラフ化した図
【図7】本発明の一実施例における電子写真装置のシア
ンの各パターンの濃度計測結果、ハイライト基準、ダー
ク基準の関係及びデータ処理を示す図
【図8】本発明の一実施例における電子写真装置のシア
ンの濃度変換テーブルをグラフ化した図
【図9】従来の電子写真装置の構成図
【図10】従来の電子写真装置の濃度センサー周辺のブ
ロック図
【図11】従来の電子写真装置の濃度センサーの発光光
量調整を示す図
【図12】従来の電子写真装置の階調補正用テストパタ
ーンを示す図
【図13】従来の電子写真装置の彩色成分及び無彩色成
分の階調補正用テストパターンに対する濃度センサーの
出力例を示す図
【図14】従来の電子写真装置のブラックの各パターン
の濃度計測結果、ハイライト基準の関係、及びデータ処
理を示す図
【図15】従来の電子写真装置のシアンの各パターンの
濃度計測結果、ハイライト基準、ダーク基準の関係、及
びデータ処理を示す図
【図16】従来の電子写真装置の画像データと階調補正
テーブルの関係図
【符号の説明】
1 感光体 2,3,4 感光体搬送ローラ 5 感光体位置検出マーク 6 感光体位置検出センサー 7 継目 8 帯電器 9 露光光学系 10K,10Y,10M,10C 現像器 11 中間転写前除電器 12 中間転写ローラ 13 感光体クリーニング装置 14 除電器 15 露光光線 16K,16Y,16M,16C スリーブローラ 17K 17Y,17M,17C 離接カム 18 中間転写体 19,20,21 中間転写体搬送ローラ 22 中間転写体位置検出マーク 23 中間転写体位置検出センサー 24 転写前帯電器 25 濃度センサー 26 用紙転写ローラ 27 中間転写体クリーニング装置 28 記録用紙 29 基準濃度センサー 30 記録用紙カセット 31 給紙ローラ 32 用紙搬送路 33 スリップローラ 34a レジストローラ 34b 従動ローラ 35 定着装置 36 ヒートローラ 37 加圧ローラ 38 温度センサー 39 基準濃度校正板 40 CPU 41 D/A変換器 42 RAM 43,45 地肌濃度の調整目標値 44,50 地肌濃度の最小値 46,47 地肌濃度の最大値 48,49 ダーク基準 51 SRAM 52 コントローラ 53 画像データ 54 レーザドライバ 55 レーザダイオード 56a,56b オペアンプ 57,59 地肌濃度の調整目標値 58,60 地肌濃度の平均値 61,62 飽和濃度検出用パターン 63 駆動方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/29 Z 9186−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体上に潜像を形成する潜像形成手段
    と、前記感光体上に形成された潜像をトナーにより顕画
    化する現像手段と、前記感光体上の顕画化されたトナー
    が転写され、このトナーを保持する中間転写体と、前記
    中間転写体上に保持されたトナーの濃度を検出する濃度
    センサーとを有し、前記中間転写体上の同一領域に前記
    感光体上のトナーを複数回転写し、この複数回転写され
    たトナーの濃度を前記濃度センサーで検出し、この時の
    前記濃度センサーの出力値を基準として階調補正を行う
    階調補正手段を備えたことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】前記現像手段を複数個有する電子写真装置
    であって、前記感光体が1回転する間に複数の前記現像
    手段を制御し、前記感光体上に形成された複数色の潜像
    をトナーにより顕画化し、前記濃度センサーにより複数
    色の濃度を検出することを特徴とする請求項1記載の電
    子写真装置。
  3. 【請求項3】前記感光体上のトナーを前記中間転写体上
    に転写する毎に前記濃度センサーの出力を検知し、前記
    濃度センサーの出力値または出力の変化の割合のうちの
    一方が、予め定められた範囲外である場合、前記感光体
    から前記中間転写体への転写が不良であることを検出す
    るエラー検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の電子写真装置。
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