JP4107549B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは像担持体上にトナー像を形成するための作像電位に関する作像電位制御や、潜像よりトナー像を形成する現像剤のトナー濃度に関するトナー濃度制御等のプロセス制御を行うプロセス制御手段を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置は、一般に、像担持体としての感光体、この感光体を帯電させるための帯電装置、この帯電装置により帯電した感光体に潜像を形成するための露光装置、感光体上の潜像を現像して感光体上にトナー像を形成するための現像装置、感光体上に形成されたトナー像を記録媒体としての転写紙上に転写するための転写装置、転写後に感光体上の残留トナーを除去するクリーニング装置、転写紙上に転写されたトナー像を転写紙に定着するための定着装置等の各種の作像手段を備えている。
【0003】
また、この種の画像形成装置においては、従来、狙いの出力画像品質を得るために、上記感光体上にトナー像を形成するための潜像電位等の作像電位を制御する作像電位制御や、潜像よりトナー像を形成する2成分現像剤のトナー濃度を調整するためのトナー補給制御等の各種のプロセス制御が行われている。
【0004】
上記トナー補給制御は、例えば、次のように行われる。
まず、図7及び図8に示すように、感光体(ここでは感光体ドラム)200上に所定の電位の複数(ここでは3つ)の潜像パターン20a、20b、20cを形成する。
次いで、上記潜像パターン20a、20b、20cの現像後のトナー付着量を検知するための反射濃度センサ205から感光体200に向けて赤外光を照射する。
反射濃度センサ205は、図8に示すように、赤外光を感光体200に向けて発する発光素子205aと、感光体200からの赤外光の正反射光(入射角度と反射角度とが等しくなる光束)を受光する受光素子205bとで構成されている。
【0005】
反射濃度センサ205は、その受光素子205bが受光した上記正反射光の光量に基づいて、上記潜像パターン20a、20b、20cの現像後のトナー付着量が、狙いとする出力画像のトナー付着量となっているか否かを検知する。
【0006】
ここで、受光素子205bが受光した上記正反射光の光量が多い場合、すなわち、上記潜像パターン20a、20b、20cの現像後のトナー付着量が不足している場合に、受光素子205bからトナー補給信号が出力される。
【0007】
そして、受光素子205bからトナー補給信号が出力されると、図示しないトナー補給装置から上記現像装置に向けて適量のトナーが補給される。これにより、上記現像装置から感光体に供給される現像剤のトナー濃度が適正化されて、感光体200上に形成されるトナー像のトナー付着量が、狙いの出力画像品質を得ることができるトナー付着量になる。
【0008】
一方、上記作像電位制御は、例えば、次のように行われる。
上記トナー補給制御の場合と同様に、まず、図9に示すように、感光体200上に電位が段階的に大きくなる複数の潜像パターン30a、30b、30c・・・を形成し、この潜像パターン30a、30b、30c・・・を現像装置で現像して感光体200上に、トナー付着量の異なるパターンを形成する。
【0009】
次いで、潜像パターン30a、30b、30c・・・の現像後のトナー付着量と、図示しない電位センサによって検出した上記潜像パターン30a、30b、30c・・・の表面電位との関係から、上記現像装置の現像特性(現像γ)を求める。そして、潜像パターン30a、30b、30c・・・の現像後のトナー付着量が狙いのトナー付着量となるように、上記帯電装置のグリッド電圧、上記現像装置の現像バイアス、上記露光装置のLD(半導体レーザ)発光パワー等を制御する。これにより、感光体200上に形成されるトナー像の作像電位が最適化されて、トナー像のトナー付着量が狙いの出力画像品質を得ることができるトナー付着量になる。
【0010】
このように、この種の画像形成装置では、上述のトナー補給制御や作像電位制御によって、上記現像装置から感光体に供給される現像剤のトナー濃度や、感光体200上に形成されるトナー像の作像電位が最適化されていれば、該トナー像のトナー付着量が狙いの出力画像品質を得ることができる理想的な状態に良好に保たれるものと考えられる。
【0011】
しかしながら、この種の画像形成装置においては、現実的には、トナー像が特定の色の現像剤ばかりで作像されたり、極端に画像面積が高かったり、殆ど通常の画像形成はされず上記電位制御等のトナー補給が行われない自動制御だけが行われたりと、様々なケースでの画像形成が行われる。ここで、上記トナー補給制御では、通常、上記感光体200上にトナー像が作像されないと、上記トナー補給装置から上記現像装置に向けてトナー補給が行われない。このため、現像装置の現像能力(現像装置の潜像を顕像化する能力)が標準レベルより高かったり、低かったりした場合には、上記作像電位制御だけではトナー像のトナー付着量を制御しきれなくなるという不具合が生じることがあった。
【0012】
このような不具合を解消するために、従来、特定のタイミングで、現像装置へのトナー補給、あるいは現像装置内の現像剤のトナー消費を行って、現像装置から感光体へ供給される現像剤のトナー濃度を調整した後、上記作像電位制御を行うようにした、所謂セルフチェックを行なう画像形成装置が開発されている。
【0013】
この画像形成装置における上記作像電位制御は、通常のトナー像の作像ルーチンとは別のタイミングで、特殊ジョブとして実行されている。例えば、作像電位制御は、定着装置が冷えた状態にある画像形成装置の電源投入直後、所定枚数の画像形成ジョブの実行後、及び前回の作像電位制御から所定時間が経過した後などに実行されている。
【0014】
このようなセルフチェックのための特殊ジョブは、画像品質を維持する為には有効である。特に、カラー画像形成装置においては、多くの情報に基づいて各色毎に時間をかけて上述のような各種の制御を行うことによって、より安定したプロセス制御が可能となっている。
【0015】
特開平10−83115号公報には、像担持体上に帯電、露光、現像の各手段によりトナー像を形成し、このトナー像を記録材上に記録する画像形成装置において、前期現像手段による前記像担持体に対する現像特性に関する状態を算出する手段と、前記現像手段の現像剤の攪拌、トナー補給、トナー消費の少なくとも1つの処理を実行する現像剤エージング実行手段と、算出された前記状態が所望の状態になるように上記現像剤エージング実行手段を制御する手段とを有することを特徴とする画像形成装置が記載されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように電位制御前の現像能力としては、所定の範囲である事が望ましいが、この時トナー濃度が高いとトナー飛散、地汚れという不具合が発生し、トナー濃度が低いとキャリア付着等の画像品質を低下させる不具合が発生する。トナー濃度は、例えば、現像装置と感光体とのギャップが広いと現像能力が低下する為、それを補うべくトナーを補給すると、トナー濃度が上昇しトナー飛散につながる方向に働く。また、高温高湿度環境においてはトナーの帯電量が下がる為に潜像に対する現像能力が上がり、それを補う為にトナー補給を減らしトナーを消費すると、トナー濃度が下がりキャリア付着につながる。画像品質としても、地汚れが発生したり、画像抜けが発生したりと好ましくない。また、このような不具合が発生するトナー濃度は、トナーの帯電量に影響を与える環境条件によっても変わる。
【0017】
また、上述のようなセルフチェックのための特殊ジョブを実行するように構成された画像形成装置においては、特殊ジョブの実行により、多くの情報に基づいて各色毎に時間をかけて各種の制御が行なわれる。このため、ユーザにとっては、上記制御が行なわれている所定の時間、画像形成装置を使用して画像形成を行なうことができなくなるという不具合が発生する。
【0018】
従来、このようなユーザの操作性とういう点を考慮して、朝一の電源投入時に定着装置が暖まる時間を利用して、上記特殊ジョブを実行することも行われてきた。しかし、最近の画像形成装置では、立ち上がり時間の短縮化が望まれており、上記特殊ジョブを実行するために、必ずしも十分な時間を確保することが難しい状況になっている。
【0019】
また、例えば、コンビニエンスストア等に導入される画像形成装置のように、24時間電源が落ちずに頻繁に使用される画像形成装置においては、ユーザは、上記特殊ジョブを待つ時間的な余裕や、上記特殊ジョブが実行されている間、待機している場所も確保さていないことが多いという問題点があった。
【0020】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、トナー飛散、キャリア付着の発生を防止することができて、狙いとする画像品質を長期間維持でき、プロセス制御の時間を短縮することができる画像形成装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、回転駆動される感光体と、この感光体を一様に帯電させる帯電手段と、前記感光体を前記帯電後に露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上の前記静電潜像を2成分現像剤で現像してトナー像とする現像器を有する現像手段と、前記感光体上の前記トナー像を所定の被転写部材に転写する転写手段と、前記感光体を前記トナー像転写後にクリーニングするクリーニング手段と、前記現像器へトナーを補給するトナー補給部とを有する画像形成装置において、前記現像器内の2成分現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサと、前記感光体の表面電位を前記露光手段による露光位置と前記現像器による現像位置との間で検知する表面電位センサと、前記感光体の反射濃度を前記現像器による現像位置と前記クリーニング手段によるクリーニング位置との間で検知する反射濃度センサと、前記トナー補給部から前記現像器にトナーを補給するトナー補給モードを行わせ、前記感光体上に所定のパターンの潜像を形成させる制御を行って前記現像器に該パターンの潜像の現像によるトナー消費を行うトナー消費モードを実行させ、かつ、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記現像器の現像バイアス電位を含む制御対象を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記現像器の現像バイアス電位を設定して制御するセルフチェック時には、前記感光体上に所定の潜像パターンを形成させる制御を行い、前記現像器に該潜像パターンを現像させてトナー像を形成させ、該トナー像に対する前記反射濃度センサの出力値、前記表面電位センサの出力値及び前記トナー濃度センサの出力値を読み込み、前記トナー濃度センサの出力値が所定の範囲にあるかどうかを判断し、前記トナー濃度センサの出力値が前記所定の範囲より大きければトナー補給モードを行わせ、前記トナー濃度センサの出力値が前記所定の範囲より小さければトナー消費モードを行わせ、前記トナー濃度センサの出力値が前記所定の範囲にあれば、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲にあるかどうかを判断し、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲より小さければトナー補給モードを行わせ、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲より大きければトナー消費モードを行わせ、前記感光体上に所定の潜像パターンを形成させる制御を行い、該潜像パターンの電位に対する前記表面電位センサの出力値を読み込み、前記現像器に該潜像パターンを現像させてトナー像を形成させ、該トナー像に対する前記反射濃度センサの出力値を読み込んで単位面積当りのトナー付着量に換算し、このトナー付着量と前記表面電位センサの出力値に基づいて前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記現像器の現像バイアス電位の各目標電位を求めて前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記現像器の現像バイアス電位を前記各目標電位に制御するものである。
【0022】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記現像手段は、複数色のトナーが個別に収容された複数の現像器を備えているものである。
【0023】
請求項3に係る発明は、回転駆動される感光体と、この感光体を一様に帯電させる帯電手段と、前記感光体を前記帯電後に露光して複数の静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上の前記複数の静電潜像をそれぞれ互いに異なる色の2成分現像剤で現像して異なる色の複数のトナー像とする複数の現像器を有する現像手段と、前記感光体上の前記複数のトナー像を所定の被転写部材に重ねて転写する転写手段と、前記感光体を前記トナー像転写後にクリーニングするクリーニング手段と、前記複数の現像器へそれぞれ互いに異なる色のトナーを補給するトナー補給部とを有する画像形成装置において、
前記複数の現像器内の各2成分現像剤のトナー濃度を検知する複数のトナー濃度センサと、前記感光体の表面電位を前記露光手段による露光位置と前記現像器による現像位置との間で検知する表面電位センサと、前記感光体の反射濃度を前記現像器による現像位置と前記クリーニング手段によるクリーニング位置との間で検知する反射濃度センサと、前記トナー補給部から前記複数の現像器に各色のトナーをそれぞれ補給するトナー補給モードを行わせ、前記感光体上に所定のパターンの潜像を形成させる制御を行って前記複数の現像器のいずれかに該パターンの潜像の現像によるトナー消費を行わせるトナー消費モードを実行させ、かつ、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記複数の現像器の現像バイアス電位を含む制御対象を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記複数の現像器の現像バイアス電位を設定して制御するセルフチェック時には、前記感光体上に所定の潜像パターンを形成させる制御を行い、前記複数の現像器の各々に該潜像パターンを現像させて各色のトナー像を形成させ、該各色のトナー像に対する前記反射濃度センサの出力値を読み込み、
前記複数のトナー濃度センサの出力値が所定の範囲にあるかどうかにより前記複数の現像器の各々のトナー濃度制御を実行する必要があるかどうかを判断し、前記トナー濃度センサの出力値が所定の範囲より小さいことによりトナー補給を実行する必要があると判断した前記現像器に対してトナー補給モードを行わせ、前記トナー濃度センサの出力値が所定の範囲より大きいことによりトナー消費を実行する必要があると判断した前記現像器に対してトナー消費モードを行わせ、
前記トナー濃度センサの出力値が前記所定の範囲にあると判断した場合には、前記各色のトナー像に対する前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲にあるかどうかを判断し、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲より小さいと判断したトナー像を形成した前記現像器に対してトナー補給モードを行わせ、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲より大きいと判断したトナー像を形成した前記現像器に対してトナー消費モードを行わせ、
各色毎に、前記感光体上に所定の潜像パターンを形成させる制御を行い、該潜像パターンの電位に対する前記表面電位センサの出力値を読み込み、前記現像器の各々に該潜像パターンを現像させて各色のトナー像を形成させ、該各色のトナー像に対する前記反射濃度センサの出力値を読み込んで単位面積当りのトナー付着量に換算し、該単位面積当りのトナー付着量と前記表面電位センサの出力値に基づいて前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記複数の現像器の現像バイアス電位の各目標電位を求め、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記複数の現像器の現像バイアス電位を前記各目標電位に制御するものである。
【0024】
請求項4に係る発明は、請求項2または3記載の画像形成装置において、上記各現像器は、所定の現像位置まで移動して現像を行なう構成を有し、前記トナー濃度センサの出力値に基づいて、上記各現像器のトナー濃度制御を実行するか否かを判断する上記判断動作と、該判断動作でトナー濃度制御を実行する必要があると判断した現像器のトナー濃度制御動作とを、上記現像位置に移動された各現像器毎に続けて実行させるものである。
【0025】
請求項5に係る発明は、請求項1、2、3または4記載の画像形成装置において、前記トナー濃度センサの出力値が所定の範囲に無かった場合には、現像後の前記感光体上のトナー像に対する前記反射濃度センサの出力値に基づくトナー濃度制御に優先して、前記トナー濃度センサの出力値に基づくトナー濃度制御を行うものである。
【0026】
請求項6に係る発明は、請求項1、2、3、4または5記載の画像形成装置において、現像器のトナー濃度制御の制御目標値を環境条件に応じて変更するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態について説明する。この実施形態は、画像形成装置としての電子写真式のカラー複写機の実施形態である。まず、図1を用いて本カラー複写機の概略構成及び動作について説明する。このカラー複写機は、カラー画像読取装置(以下、カラースキャナという)1、カラー画像記録装置(以下、カラープリンタという)2、給紙バンク3等で構成されている。
【0028】
カラースキャナ1は、コンタクトガラス101上に載置された原稿4を照明ランプ102により照明し、その反射光をミラー群103a,103b,103c及びレンズ104を介してカラーセンサ105に結像するとともに、照明ランプ102及びミラー群103a,103b,103cの移動により原稿4を走査し、原稿4のカラー画像情報を、例えば赤,緑,青(以下、それぞれR,G,Bという)の色分解光毎に読み取ってそれぞれ電気的な画像信号に変換し、あるいは、そのR、G,Bの画像信号をメモリに格納する。メモリを用いる場合は、1度の原稿走査でR、G、B3色の画像データを得る。ここで、カラーセンサ105は、本実施形態ではR,G,Bの色分解手段とCCDのような光電変換素子で構成され、原稿4の画像を色分解したR,G,B3色のカラー画像を同時に読み取る。
【0029】
そして、図示しない画像処理部は、カラースキャナ1からのR,G,B各色に分解した画像信号の強度レベルをもとにして、色変換処理を行い、ブラック(以下、Bkという),シアン(以下、Cという),マゼンタ(以下、Mという),イエロー(以下、Yという)各色のカラー画像データを順次に得る。そして、カラープリンタ2は、画像処理部からのBk、C、M、Y各色のカラー画像データにより順次にBk、C、M、Y各色の画像形成を行い、これらの画像を重ね合わせて最終的な4色重ねのフルカラー画像を形成する。
【0030】
上記Bk,C,M,Y各色のカラー画像データを得るためのカラースキャナ1の動作は次のとおりである。カラースキャナ1は、後述のカラープリンタ2の動作とタイミングを取ったスキャナスタ−ト信号を受けて、照明ランプ102及びミラー群103a,103b,103c等からなる光学系の矢印左方向への移動で原稿4を走査し、R、G、B3色のカラー画像データを画像処理部へ出力して1回の走査毎に1色のカラー画像データが画像処理部から得られる。この動作が合計4回繰り返されることによって、4色のカラー画像データが順次に得られる。そして、カラープリンタ2が、画像処理部からのBk、C、M、Y各色のカラー画像データにより順次にBk、C、M、Y各色の画像形成を行い、これらの画像を重ね合わせて最終的な4色重ねのフルカラー画像を形成する。
【0031】
カラープリンタ2は、像担持体としての感光体(ここではドラム状感光体)200、像書き込み手段としての書き込み光学ユニット220、現像手段としてのリボルバ現像ユニット230、中間転写ユニット500、2次転写手段としての2次転写ユニット600、定着装置270等で構成されている。
【0032】
感光体200は図示しない駆動部により回転駆動されて矢印の反時計方向に回転し、その周りに、図2に一部を拡大して示すように感光体クリ−ニング装置201、除電ランプ202、帯電手段としての帯電器203、情報検出手段を構成する表面電位センサ204、リボルバ現像ユニット230の選択された現像器、情報検出手段を構成する反射濃度センサ205、中間転写ユニット500などが配置されている。帯電器203は、図示しない帯電用電源から電圧が印加されて感光体200を一様に帯電させる。表面電位センサ204は感光体200の表面電位を検知し、反射濃度センサ205は感光体200の反射濃度を光学的に検知する。
【0033】
また、書き込み光学ユニット220は、カラースキャナ1から画像処理部を介して入力されるカラー画像データを光信号に変換して、原稿4の画像に対応した光書き込みを感光体200に行い、感光体200上に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット220は、光源としての半導体レーザ221、図示しないレーザ発光駆動制御部、ポリゴンミラー222とその回転駆動用モ−タ223、f/θレンズ224、反射ミラー225などで構成されている。半導体レーザ221は、レーザ発光駆動制御部にて、カラースキャナ1から画像処理部を介して入力されるカラー画像データにより駆動制御されることで、カラー画像データで変調されたレーザ光を出射する。このレーザ光は、ポリゴンミラー222により主走査方向に繰り返して走査され、f/θレンズ224、反射ミラー225などを介して感光体200に照射される。
【0034】
また、リボルバ現像ユニット230は、Bk現像器231Bk、C現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Yと、これらの現像器231Bk、231C、231M、231Yを矢印の反時計方向に回転させるリボルバ回転駆動部と、各現像器231Bk、231C、231M、231YにBkトナー、Cトナー、Mトナー、Yトナーをそれぞれ補給するBk、C、M、Y各色のトナー補給部などで構成されている。
【0035】
各現像器231Bk、231C、231M、231Yは、感光体200上の静電潜像を現像するために現像剤の穂を感光体200の表面に接触させて回転する現像剤担持体としての現像スリ−ブと、現像剤を汲み上げて撹拌するために回転する攪拌手段としての現像剤パドルなどで構成されている。各色のトナー補給部はそれぞれ図示しないトナー補給モータで駆動されることにより各現像器231Bk、231C、231M、231Yへのトナー補給を行い、各現像器231Bk、231C、231M、231Yは内部の現像剤とトナー補給部から補給されたトナーとを現像剤パドルで攪拌する。
【0036】
各現像器231Bk、231C、231M、231Y内には、Bkトナーとフェライトキャリアとからなる2成分現像剤、Cトナーとフェライトキャリアとからなる2成分現像剤、Mトナーとフェライトキャリアとからなる2成分現像剤、Yトナーとフェライトキャリアとからなる2成分現像剤がそれぞれ収納されており、Bk、C、M、Y各色のトナーがフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電される。また、各現像器231Bk、231C、231M、231Y内の現像スリ−ブには図示しない現像バイアス電源によって負の直流電圧Vdcに交流電圧Vacが重畳された現像バイアスが印加され、現像スリ−ブが感光体200の金属基体層に対して所定電位にバイアスされている。
【0037】
本カラー複写機の待機状態では、リボルバ現像ユニット230はBk現像器231Kが現像位置の45度手前にセットされており、複写動作が開始されると、カラースキャナ1で所定のタイミングからBkカラー画像データを得るための原稿画像の読み取りが開始され、このカラースキャナ1からのカラー画像データが画像処理部を介して書き込み光学ユニット220に入力されて書き込み光学ユニット220が画像処理部からのBkカラー画像データに基づきレーザ光による光書き込み、静電潜像形成を開始する(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像という。C画像データによる静電潜像,M画像データによる静電潜像,Y画像データによる静電潜像も同様にC潜像、M潜像、Y潜像という)。
【0038】
リボルバ現像ユニット230は、感光体200上のBk静電潜像の先端部から現像すべく現像位置にBk静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像器231Bkを現像位置に移動し、Bk現像器231BにおけるBk現像スリ−ブの回転を開始し、感光体200上のBk静電潜像をBkトナーで現像してBkトナー像とする。そして、以後、感光体200上のBk静電潜像の現像動作が続けられるが、Bk静電潜像の後端部が現像位置を通過し所定の距離を移動した時点で、速やかに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボルバ現像ユニット230が回転する。これは、少なくとも次の画像データによる静電潜像の先端部がBk現像位置に到達する前に完了する。
【0039】
中間転写ユニット500は、後述する複数のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト501などで構成されている。この中間転写ベルト501の周りには、2次転写ユニット600の転写材担持体である2次転写ベルト601、2次転写電荷付与手段である2次転写バイアスローラ605、中間転写体クリーニング手段であるベルトクリーニング装置504、潤滑剤塗布手段である潤滑剤塗布ブラシ505などが中間転写ベルト501と対向するように配設されている。
【0040】
また、位置検知用マークが中間転写ベルト501の内周面(あるいは外周面)に設けられる。但し、中間転写ベルト501の外周面側については位置検知用マークがベルトクリーニング装置504の通過域を避けて設ける工夫が必要であって配置上の困難さを伴うことがあるので、その場合には位置検知用マークを中間転写ベルト501の内周面側に設ける。マーク検知用センサとしての光学センサ514は、中間転写ベルト501が架け渡されているバイアスローラ507と駆動ローラ508との間の位置に設けられる。
【0041】
中間転写ベルト501は、1次転写電荷付与手段である1次転写バイアスローラ507、ベルト駆動ローラ508、ベルトテンションローラ509、2次転写対向ローラ510,クリーニング対向ローラ511、及びアースローラ512に張架されている。これらのローラ507〜512は導電性材料で形成され、1次転写バイアスローラ507以外の各ローラ508〜512は接地されている。
【0042】
1次転写バイアスローラ507には、定電流制御または定電圧制御がなされる1次転写電源801により、中間転写ベルト501上のトナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又は電圧に制御された転写バイアスが印加される。また、中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータによって回転駆動されるベルト駆動ローラ508により、矢印方向に駆動される。
また、中間転写ベルト501は、半導体または絶縁体で、単層または多層構造となっている。中間転写ベルト501は、感光体200上に形成されたトナー像を重ね合わせるために、通紙可能最大サイズより大きく設定されている。
【0043】
感光体200上のトナー像を中間転写ベルト501に転写する転写部(以下1次転写部という)では、1次転写バイアスローラ507及びアースローラ512で中間転写ベルト501を感光体200側に押し当てるように張架することにより、感光体100と中間転写ベルト501との間に所定幅のニップ部を形成している。
【0044】
潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に形成された潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨し、この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗布する。この潤滑剤塗布ブラシ505も、図示しない接離機構により中間転写ベルト501に対して接離可能に構成され、所定のタイミングで中間転写ベルト501に接触するように制御される。
【0045】
2次転写ユニット600は、3つの支持ローラ602、603、604に張架された2次転写ベルト601などで構成され、2次転写ベルト601の支持ローラ602、603間張架部が2次転写対向ローラ510に対して圧接可能になっている。3つの支持ローラ602,603,604の一つは、図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動ローラにより2次転写ベルト601が駆動される。
【0046】
2次転写バイアスローラ605は、2次転写手段であり、2次転写対向ローラ510との間に中間転写ベルト501と2次転写ベルト601を挟持するように配設され、定電流制御を行っている2次転写電源802によって所定電流の転写バイアスが印加される。また、2次転写ベルト601及び2次転写バイアスローラ605が、2次転写対向ローラ510に対して圧接する位置と離間する位置とを取り得るように、支持ローラ602及び2次転写バイアスローラ605を駆動する図示しない接離機構が設けられている。図2の2点鎖線は2次転写ベルト601及び支持ローラ602が2次転写対向ローラ510から離間している位置を示し、図2の実線は2次転写ベルト601及び支持ローラ602が2次転写対向ローラ510に圧接している位置を示す。
【0047】
一対のレジストローラ650は、2次転写バイアスローラ605及び2次転写対向ローラ510に挟持された中間転写ベルト501及び2次転写ベルト601の間に、所定のタイミングで転写材である転写紙が送り込まれる。
2次転写ベルト601の定着装置270側の支持ローラ603に張架されている部分には、転写材除電手段である転写紙除電チャージャ606と、転写材担持体除電手段であるベルト除電チャージャ607とが対向している。また、2次転写ベルト601の下側支持ローラ604に張架されている部分には、転写材担持体クリーニング手段であるクリーニングブレード608が当接している。
【0048】
転写紙除電チャージャ606は、転写紙に保持されている電荷を除電することにより、転写紙自体のこしの強さで転写紙を2次転写ベルト601から分離させる。ベルト除電チャージャ607は、2次転写ベルト601上に残留する電荷を除電する。また、クリーニングブレード608は、2次転写ベルト601の表面に付着した付着物を除去してクリーニングする。
【0049】
このように構成したカラー複写機において、A4横送りのリピート複写サイクルが開始されると、感光体100と中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータによって矢印で示す方向へ回転駆動されて一次転写位置において同じ線速度で回転する。中間転写ベルト501の裏側にはマーク550が設けられている。このマーク550は中間転写ベルト501とともに移動し、マーク550が通過する所定の通過領域には光学センサ514が不動部材に取り付けられている。
【0050】
この光学センサ514は反射型フォトセンサ(あるいは透過型フォトセンサ)が用いられる。光学センサ514として反射型フォトセンサを用いた場合には中間転写ベルト501に反射性のテープなどの部材を貼り、反射型フォトセンサにて中間転写ベルト501上の反射性の低い表面からマーク550に変わる所、あるいはマーク550から中間転写ベルト501上の反射性の低い表面に変わる所を読めばよい。
【0051】
感光体200及び中間転写ベルト501の回転に伴ってBkトナー像2画面形成、Cトナー像2画面形成、Mトナー像2画面形成、Yトナー像2画面形成が行われてこれらのBkトナー像、Cトナー像、Mトナー像、Yトナー像が1次転写バイアスローラ507に印加される転写バイアスにより感光体200から中間転写ベルト501へ1次転写され、最終的に中間転写ベルト501上に4色重ねのフルカラートナー像が2画面形成される。なお、複写動作を1枚だけ行う場合には、Bkトナー像1画面形成、Cトナー像1画面形成、Mトナー像1画面形成、Yトナー像1画面形成が行われてこれらのBkトナー像、Cトナー像、Mトナー像、Yトナー像が感光体200から中間転写ベルト501へ1次転写され、最終的に中間転写ベルト501上に4色重ねのフルカラートナー像が1画面形成される。
【0052】
トナー像形成は次のように行われる。帯電チャージャ201は、コロナ放電によって感光体100の表面を負電荷で所定電位に一様に帯電させる。光学センサ514によるマーク550の検知がなされてから一定時間後に書き込み光学ユニット220が画像処理部からのBk画像信号に基づいて感光体200にラスタ露光を行う。このとき、当初一様に帯電された感光体100の表面の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk潜像が形成される。
【0053】
このBk潜像は、Bk現像器231BkにおけるBk現像ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触することにより、感光体200の露光されない部分にはトナーが付着せず、露光された部分にはトナーが付着し、Bk潜像と相似なBkトナー像が形成される。この感光体200上に形成されたBkトナー像は、1次転写位置で感光体200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト501の表面に転写される。以下、感光体200から中間転写ベルト501へのトナー像の転写をベルト転写という。ベルト転写後の感光体200の表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体200の再使用に備えて、感光体クリーニング装置201で清掃されて除電ランプ202により均一に除電される。
【0054】
感光体200側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナ1によりC画像データを得るための原稿画像の読み取りが始まり、カラースキャナ1からR、G、B3色のカラー画像データが画像処理部へ出力されて画像処理部から書き込み光学ユニット220へC画像データが出力される。書き込み光学ユニット220は、画像処理部からのC画像データにより感光体200にレーザ光書き込みを行って感光体200の表面にC潜像を形成する。
【0055】
そして、リボルバ現像ユニット400は感光体200が先のBk潜像の後端部+所定距離通過した後で、且つC潜像の先端部が到達する前に回転動作を行ってC現像器231Cを現像位置にセットし、C潜像がC現像器231Cで現像されてCトナー像となる。
【0056】
以後、C現像器231Cは感光体200上のC潜像領域の現像を続けるが、感光体200上のC潜像の後端部+所定距離が通過した時点で、先のBk現像器231Bkの場合と同様にリボルバ現像ユニット230が回転動作を行って次のM現像器231Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了する。
【0057】
この感光体200上に形成されたCトナー像は、1次転写位置で感光体200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト501の表面にBkトナー像と重ねてベルト転写される。ベルト転写後の感光体200の表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体200の再使用に備えて、感光体クリーニング装置201で清掃されて除電ランプ202により均一に除電される。
【0058】
感光体200側ではC画像形成工程の次にM画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナ1によりM画像データを得るための原稿画像の読み取りが始まり、カラースキャナ1からR、G、B3色のカラー画像データが画像処理部へ出力されて画像処理部から書き込み光学ユニット220へM画像データが出力される。書き込み光学ユニット220は、画像処理部からのM画像データにより感光体200にレーザ光書き込みを行って感光体200の表面にM潜像を形成する。
【0059】
そして、リボルバ現像ユニット400は感光体200が先のC潜像の後端部+所定距離通過した後で、且つM潜像の先端部が到達する前に回転動作を行ってM現像器231Mを現像位置にセットし、M潜像がM現像器231Mで現像されてMトナー像となる。
【0060】
以後、M現像器231Mは感光体200上のM潜像領域の現像を続けるが、感光体200上のM潜像の後端部+所定距離が通過した時点で、先のBk現像器231Bkの場合と同様にリボルバ現像ユニット230が回転動作を行って次のY現像器231Yを現像位置に移動させる。これもやはり次のY潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了する。
【0061】
この感光体200上に形成されたMトナー像は、1次転写位置で感光体200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト501の表面にBkトナー像及びCトナー像と重ねてベルト転写される。ベルト転写後の感光体200の表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体200の再使用に備えて、感光体クリーニング装置201で清掃されて除電ランプ202により均一に除電される。
【0062】
感光体200側ではM画像形成工程の次にY画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナ1によりY画像データを得るための原稿画像の読み取りが始まり、カラースキャナ1からR、G、B3色のカラー画像データが画像処理部へ出力されて画像処理部から書き込み光学ユニット220へY画像データが出力される。書き込み光学ユニット220は、画像処理部からのY画像データにより感光体200にレーザ光書き込みを行って感光体200の表面にY潜像を形成する。
【0063】
そして、リボルバ現像ユニット400は感光体200が先のM潜像の後端部+所定距離通過した後で、且つY潜像の先端部が到達する前に回転動作を行ってY現像器231Yを現像位置にセットし、Y潜像がY現像器231Yで現像されてYトナー像となる。
【0064】
以後、Y現像器231Yは感光体200上のY潜像領域の現像を続けるが、感光体200上のY潜像の後端部+所定距離が通過した時点で、先のBk現像器231Bkの場合と同様にリボルバ現像ユニット230が回転動作を行って次のY現像器231Yを現像位置に移動させる。
【0065】
この感光体200上に形成されたYトナー像は、1次転写位置で感光体200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト501の表面にBkトナー像、Cトナー像及びMトナー像と重ねてベルト転写され、4色重ねのフルカラー画像が形成される。ベルト転写後の感光体200の表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体200の再使用に備えて、感光体クリーニング装置201で清掃されて除電ランプ202により均一に除電される。
【0066】
このように、中間転写ベルト501上には、感光体200上に順次に形成されたBk、C、M、Y各色のトナー像が、同一面に順次に位置合わせされて転写されて4色重ねのフルカラー画像が形成される。
上記画像形成動作が開始される時期には転写紙Pは給紙バンク3又は手差しトレイ210から給送されてレジストローラ650のニップで待機している。給紙バンク3には通常使用するサイズの転写紙、例えば、国内および欧州で使用されているA3、北米DLT(ダブルレターサイズ)までが積載可能である。手差しトレイ210はさらに長尺なA3であるA3ノビ、不定形、厚紙などが積載可能である。
【0067】
2次転写対向ローラ510及び2次転写バイアスローラ605によりニップが形成された2次転写部に中間転写ベルト501上のフルカラー画像の先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙Pの先端がそのフルカラー画像の先端に一致するようにレジストローラ650が駆動され、転写紙Pとフルカラー画像とのレジスト合わせが行われる。
【0068】
そして、転写紙Pが中間転写ベルト501上のフルカラー画像と重ねられて2次転写部を通過する。このとき、2次転写電源802によって2次転写バイアスローラ605に印加される転写バイアスにより、中間転写ベルト501上の4色重ねのフルカラー画像が転写紙P上に一括して転写される。
【0069】
その後、転写紙Pは、2次転写ベルト601の移動方向における2次転写部の下流側に配置された転写紙除電チャージャ606と2次転写ベルト601との対向部を通過するときに除電され、2次転写ベルト601から剥離して定着装置270に向けて送られる。転写紙Pは、定着装置270の上ローラ271と定着下ローラ272のニップ部でトナー像が溶融定着され、図示しない一対の排出ローラで送られて装置外の図示しないコピートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーが得られる。
また、転写紙Pにトナー像を転写した後の中間転写ベルト501の表面に残留したトナーは、図示しない離接機構によって中間転写ベルト501に押圧されるベルトクリーニング装置504によってクリーニングされる。
【0070】
ここで、リピート複写の時は、カラースキャナ1の動作及び感光体200への画像形成は、2面目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで3面目目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、中間転写ベルト501の方は、1、2枚目の4色重ねフルカラー画像の転写紙への一括転写工程に引き続き、表面がベルトクリーニング装置504でクリーニングされた領域に、3枚目のBkトナー像がベルト転写される。その後は、1、2枚目と同様動作になる。
【0071】
以上は、4色フルカラーコピーを得るコピーモードであるが、3色コピーモード、2色コピーモードの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行うことになる。
また、単色コピーモードの場合は、所定枚数の複写が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット230の所定色の現像器のみを現像動作状態にし、ベルトクリーニング装置504を中間転写ベルト501に押圧させた状態のままにして複写動作を行う。
【0072】
図10は本実施形態の制御系の概略を示す。制御手段としてのメイン制御部601は、定着装置270の定着温度を検知する定着温度センサ602、表面電位センサ204、反射濃度センサ205、トナー濃度センサ607などの出力値が入力され、これらの入力値を用いて現像バイアス電源603、1次転写電源801、リボルバ現像ユニット230、書き込み光学ユニット制御部604、上記各色のトナー補給モータ605Bk、605C、605M、605Y、上記帯電用電源606などを制御する。
【0073】
ここに、書き込み光学ユニット制御部604は書き込み光学ユニット220における半導体レーザ221の発光パワー(書き込み光量)などを制御する。トナー濃度センサ607は、各Bk現像器231Bk、C現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Yに設置され、その近傍の2成分現像剤の磁性体の透磁率を検知することで2成分現像剤のトナー濃度(トナーとキャリアの比率)を検知するタイプのセンサである。図11はトナー濃度センサ607の出力特性を示す。トナー濃度センサ607は現像スリーブ上の現像剤のトナー濃度を検知する光学的センサを用いてもよい。
【0074】
次に、本実施形態のカラー複写機におけるセルフチェックについて説明する。
図3を用いて、本実施形態のカラー複写機におけるメイン制御部601のセルフチェックルーチンを説明する。
このセルフチェックルーチンは、基本的に本カラー複写機の起動時、予め定められた複写枚数の複写毎、一定時間毎等必要に応じて行なわれるようになっている(STEP1)。
【0075】
ここで、例えば本カラー複写機の起動時においては、メイン制御部601は、まず、電源オン時の状態をジャム等の異常処理時と区別するために、セルフチェックルーチンの実行に先立って、定着装置270の定着温度を検知する定着温度センサ602からの入力信号を基に、定着装置270の定着温度が100℃を越えているか否かを判断し、定着装置270の定着温度が100℃を越えている場合には異常と判定して電位制御は行わないようにする。
【0076】
メイン制御部601は、定着装置270の定着温度が100℃を越えていない場合、予め定められた複写枚数の複写毎、一定時間毎等のタイミングとなった場合には、STEP2で表面電位センサ204の出力値をチェツクすることにより感光体200の表面電位をチェックし、感光体200の表面電位が所定の範囲に無い場合には感光体200の表面電位の異常として図示しないシステム制御部に通知する。
【0077】
次に、メイン制御部601は、感光体200の表面電位が所定の範囲にある場合にはSTEP3のVsg調整において、反射濃度センサ205から感光体200の地肌部に対する出力値を取り込み、この出力値に基づいて、反射濃度センサ205から感光体200の地肌部へ照射された光に対する反射光が一定値になるように反射濃度センサ205の発光量を調整する。
【0078】
通常の電位制御は、作像電位の変更だけで制御が行われることもあるが、現像器231Bk、231C、231M、231Yの現像能力が所定以下のレベルに下がると画像濃度を作像電位だけで上げることは不可能である。また、現像器231Bk、231C、231M、231Yの現像能力が所定レベル以上に上がると、階調性不良、トナー飛散、現像スリーブへのトナー固着等の不具合が発生する虞がある。
これらの不具合を作像電位で直接的に防止することは困難もしくは不可能であり、根本的にはトナー濃度を短期で理想的な状態に制御することが必要となる。
【0079】
そこで、本実施形態では、トナー濃度を調整する為の、トナー補給モード、トナー消費モードを行う。まず、メイン制御部601は、STEP4で、リボルバ現像ユニット230のリボルバ回転駆動部を制御して現像能力検知色の現像器が現像位置に来るように移動させ、最初はBk現像器231Kを現像位置に来るように移動させ、以後、STEP10の判定後にC現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Yが順次に現像位置に来るように移動させる。
【0080】
次に、メイン制御部601は、SYEP5で、帯電用電源606及び書き込み光学ユニット220を制御して感光体200上に潜像パターンを形成する。ここでは、図7に示したように、感光体200上の幅方向中央部に最大書き込みの静電潜像(ここでは3個の潜像パターン)20a,20b,20cを感光体200の回転方向に沿って所定の間隔で形成する。この3個の潜像パターン20a,20b,20cは、例えば、各辺が40mmである矩形の潜像パターンを、10mmの間隔をおいて形成したものである。
【0081】
メイン制御部601は、これらの各潜像パターン20a,20b,20cの電位に対する表面電位センサ204の出力値を読み込んでRAMに格納する。この3つの潜像パターン20a,20b,20cは現像位置にあるBk現像器231Bkで顕像化されてBkトナー像となり、メイン制御部601はそのBkトナー像に対する反射濃度センサ208の出力値を複数回サンプリングしてVpi(i=1〜3)としてRAMに格納する。そして、メイン制御部601は、Vpi/3=Vpを算出してBk現像器231Kのベタ部に対する平均的な現像能力(トナー付着量)を求める。
【0082】
同時に、メイン制御部601は、現像位置にセットされているBk現像器231Bk内の現像剤に対するトナー濃度センサ607の出力値をサンプリングしてVti(i=1〜50)としてRAMに格納する。そして、メイン制御部601は、Vti/50=Vtを求めることで、Bk現像器231Bk内の現像剤の平均的なトナー濃度を求める。
【0083】
次に、メイン制御部601は、STEP6で、Vtが所定の範囲内にある(閾値YY≦Vt≦閾値XXである)か否かを判断し、Vtが所定の範囲内に無い場合には、STEP20でVtが閾値XXより大きいかどうかを判断する。メイン制御部601は、Vtが閾値XXより大きければBk現像器231Bk内の現像剤のトナー濃度が低いと判定し、STEP21でトナー補給モードとしてBkトナー補給モータ605Bkを1秒間オン、1秒間オフのサイクルで10回繰り返して動作させることにより、Bkトナー補給部からBk現像器231BkへBkトナーを補給させ、その後STEP11へ進む。これにより、Bk現像器231Bk内の現像剤のトナー濃度が高くなる。
【0084】
また、メイン制御部601は、Vtが閾値XXより大きくなければ(Vtが閾値YYより小さければ)Bk現像器231Bk内の現像剤のトナー濃度が高いと判定し、STEP22でトナー消費モードとして帯電用電源606及び書き込み光学ユニット220を制御して感光体200上に内部パターンの潜像を形成させ、この潜像をBk現像器231Bkで現像させてA4サイズの全面ハーフトーンベタ画像を形成させるという内部パターン形成動作を10枚分行わせ、その後STEP11へ進む。このとき、メイン制御部601は、給紙バンク3、レジストローラ650などの給紙系を制御して転写紙を給紙させず、接離機構を制御して2次転写ベルト601及び支持ローラ602を2次転写対向ローラ510から離間させる。感光体200上の全面ハーフトーンベタ画像は感光体クリーニング装置201で除去され、感光体200が除電ランプ202により均一に除電される。これにより、Bk現像器231Bk内の現像剤のトナーが消費されてBk現像器231Bk内の現像剤のトナー濃度が低下する。
【0085】
メイン制御部601は、STEP11で、STEP4〜STEP6、STEP20、STEP21又はSTEP22の処理をBk、C、M、Yの全色分終了したか否かを判断し、STEP4〜STEP6、STEP20、STEP21又はSTEP22の処理をBk、C、M、Yの全色分終了していなければSTEP4に戻り、STEP4〜STEP6、STEP20、STEP21又はSTEP22の処理をBk、C、M、Yの全色分終了していればSTEP12に進んで電位制御の部分に入る。
【0086】
また、メイン制御部601は、STEP6でVtが所定の範囲内に有る(閾値YY≦Vt≦閾値XXである)場合にはSTEP7で、Vpが閾値Xより小さいかどうかを判断し、Vpが閾値Xより小さければ、Bk現像器231Bkの現像能力が低いと判定し、STEP8でトナー補給モードとしてBkトナー補給モータ605Bkを1秒間オン、1秒間オフのサイクルで10回繰り返して動作させることにより、Bkトナー補給部からBk現像器231BkへBkトナーを補給させ、その後STEP11へ進む。これにより、Bk現像器231Bkの現像能力が高くなる。
【0087】
また、メイン制御部601は、Vpが閾値X以上であれば、STEP9でVpが閾値Yより大きいかどうかを判断し、Vpが閾値Yより大きければBk現像器231Bkの現像能力が高いと判定し、STEP10でトナー消費モードとして帯電用電源606及び書き込み光学ユニット220を制御して感光体200上に内部パターンの潜像を形成させ、この潜像をBk現像器231Bkで現像させてA4サイズの全面ハーフトーンベタ画像を形成させるという内部パターン形成動作を10枚分行わせ、その後STEP11へ進む。このとき、メイン制御部601は、給紙バンク3、レジストローラ650などの給紙系を制御して転写紙を給紙させず、接離機構を制御して2次転写ベルト601及び支持ローラ602を2次転写対向ローラ510から離間させる。感光体200上の全面ハーフトーンベタ画像は感光体クリーニング装置201で除去され、感光体200が除電ランプ202により均一に除電される。これにより、Bk現像器231Bk内の現像剤のトナーが消費されてBk現像器231Bkの現像能力が低下する。
【0088】
また、メイン制御部601は、Vpが所定の範囲内にあれば(閾値X≦Vp≦閾値Yであれば)、そのまま次のSTEP11へ進む。メイン制御部601は、STEP11で、STEP4〜STEP6及び、STEP7、STEP8又はSTEP7、STEP9、STEP10又はSTEP7、STEP9の処理をBk、C、M、Yの全色分終了したか否かを判断し、STEP4〜STEP6及び、STEP7、STEP8又はSTEP7、STEP9、STEP10又はSTEP7、STEP9の処理をBk、C、M、Yの全色分終了していなければSTEP4に戻り、STEP4〜STEP6及び、STEP7、STEP8又はSTEP7、STEP9、STEP10又はSTEP7、STEP9の処理をBk、C、M、Yの全色分終了していればSTEP12に進んで電位制御の部分に入る。
【0089】
メイン制御部601は、STEP12では、STEP4と同様にリボルバ現像ユニット230のリボルバ回転駆動部を制御して現像能力検知色の現像器が現像位置に来るように移動させ、最初はBk現像器231Kが現像位置に来るように移動させ、以後、STEP14の判定後にC現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Yが順次に現像位置に来るように移動させる。
【0090】
次に、メイン制御部601は、STEP13で、帯電用電源606及び書き込み光学ユニット220を制御して感光体200上に潜像パターンを形成する。ここでは、図9に示したように、感光体200上の幅方向中央部にN個の階調濃度を持つ静電潜像(N個の潜像パターン)30a、30b、30c・・・を感光体200の回転方向に沿って所定の間隔で形成する。この潜像パターンとしては、例えば、10個の相異なる階調濃度を持つ、各辺が40mmである矩形の潜像パターン30a、30b、30c・・・を10mmの間隔をおいて形成する。
【0091】
そして、メイン制御部601は、これらの潜像パターン30a、30b、30c・・・の電位に対する表面電位センサ204の出力値を読み込んでRAMに格納する。感光体200上の潜像パターン30a、30b、30c・・・は現像位置にセットされているBk現像器231Kで現像されてBkトナー像となる。メイン制御部601は、そのBkトナー像に対する反射濃度センサ205の出力値をVpi(i=1〜N)としてRAMに格納する。
【0092】
次に、メイン制御部601は、STEP14で、STEP12、STEP13の処理をBk、C、M、Yの全色分終了したか否かを判断し、STEP12、STEP13の処理をBk、C、M、Yの全色分終了していなければSTEP12に戻る。これにより、メイン制御部601は、感光体200上に4色分の潜像パターン30a、30b、30c・・・を順次に形成させ、これらの4色分の潜像パターン30a、30b、30c・・・の電位に対する表面電位センサ204の出力値を読み込んでRAMに格納する。4色分の潜像パターン30a、30b、30c・・・は1色分毎にBk現像装置231Bk、C現像装置231C、M現像装置231M、Y現像装置231Yによりそれぞれ現像されてBk、C、M、Y各色のトナー像となり、メイン制御部601はこれらの各色のトナー像に対する反射濃度センサ205の出力値を各色毎にVpi(i=1〜N)としてRAMに格納する。
【0093】
なお、メイン制御部601は、感光体200を帯電器203により均一に帯電させ、書き込み光学ユニット制御部604を介して半導体レーザ221の出力パワー(書き込み光量)を変えて潜像パターン30a、30b、30c、・・・を形成させてこれらのパターンを現像させているが、このような方法に限らず、書き込み光学ユニット220を動作させずに現像バイアス電源603を制御して各現像装置231Bk、231C、231M、231Yの現像バイアス電位を切り換えることで潜像パターンパターン30a、30b、30c・・・を形成させてこれらのパターンを現像させるようにしてもよい。
【0094】
次に、メイン制御部601は、STEP12、STEP13の処理をBk、C、M、Yの全色分終了すれば、STEP15に進み、まずトナー付着量算出処理で、上記RAMに格納した反射濃度センサ205の出力値を、ROMに格納されているテーブルを参照して、単位面積当りのトナー付着量に換算してRAMに格納する。
図4は、上記各潜像パターン30a、30b、30c、・・・に対して表面電位センサ204で得られた電位データと、上記トナー付着量算出処理で得られたトナー付着量データとの関係を、x−y平面上にプロットしたものである。ここで、x軸は電位ポテンシャル(現像バイアス電位VBと感光体200の表面電位VDとの差:VB−VD)(単位V)を示し、y軸は単位面積当りのトナー付着量(mg/cm)を示している。
【0095】
本実施形態における光学方式の反射濃度センサ205のような赤外光反射型センサは、一般的に、図4に示すように、トナー付着量が多い多付着部において飽和特性を示し、得られた検出値が実際のトナー付着量に対応しなくなる。このため、多付着部において得られた反射濃度センサ208の検出値をそのまま用いてトナー付着量を算出してしまうと、実際のトナー付着量とは異なったトナー付着量を得ることになり、このトナー付着量を基に行うトナー補給制御は正確に行うことができなくなってしまう。
【0096】
そこで、本実施形態では、メイン制御部601は、各色の潜像パターン30a、30b、30c・・・毎に、表面電位センサ204と反射濃度センサ205から得られた潜像パターンの電位と、各色の潜像パターン30a、30b、30c・・・毎の現像後のトナー付着量のデータとを、電位データXn(n=1〜10)とトナー付着量データYnとの関係(現像器の現像γ特性)の直線区間だけ選択する。そして、メイン制御部601は、その直線区間の電位データXn(n=1〜10)とトナー付着量データYnに対して最小自乗法を適用することにより、各現像器231Bk、231C、231M、231Yの現像特性の直線近似を後述するような方法によって行い、現像特性の近似直線方程式(E)を各色毎に得、この近似直線方程式(E)により、各色毎に制御電位を計算する。
【0097】
メイン制御部601は、上記最小自乗法の計算には次の式を用いる。
Xave=ΣXn/k・・・(1)
Yave=ΣYn/k・・・(2)
Sx=Σ(Xn−Xave)×(Xn−Xave)・・・(3)
Sy=Σ(Yn−Yave)×(Yn−Yave)・・・(4)
Sxy=Σ(Xn−Xave)×(Yn−Yave)・・・(5)
表面電位センサ204と反射濃度センサ205から得られた潜像パターン30a、30b、30c・・・の電位、潜像パターン30a、30b、30c・・・の現像後のトナー付着量のデータから求まる近似直線方程式(E)を、Y=A1×X+B1としたとき、その係数A1、B1は、上記変数を用いて、
A1=Sxy/Sx・・・(6)
B1=Yave−A1×Xave・・・(7)
と表せる。
【0098】
また、近似直線方程式(E)の相関係数Rは、
R×R=(Sxy×Sxy)/(Sx×Sy)・・・(8)
と表わせる。本実施形態では、メイン制御部601は、各色毎に表面電位センサ204と反射濃度センサ205とから得られた潜像パターン30a、30b、30c、・・・の電位データXn、潜像パターン30a、30b、30c・・・の現像後のトナー付着量のデータYnの数値より若い方からk個(ここでは5個)のデータの組(X1〜X5、Y1〜Y5)、(X2〜X6、Y2〜Y6)、(X3〜X7、Y3〜Y7)、(X4〜X8、Y4〜Y8)、(X5〜X9、Y5〜Y9)、(X6〜X10、Y6〜Y10)を取り出し、上述した式(1)〜(8)に従って直線近似計算を行うとともに、相関係数Rを算出して下記のような6組の近似直線方程式及び相関係数(9)〜(14)を得る。
【0099】
Y11=A11×X+B11 ;R11・・・(9)
Y12=A12×X+B12 ;R12・・・(10)
Y13=A13×X+B13 ;R13・・・(11)
Y14=A14×X+B14 ;R14・・・(12)
Y15=A15×X+B15 ;R15・・・(13)
Y16=A16×X+B16 ;R16・・・(14)
メイン制御部601は、各色毎に、得られた6組の近似直線方程式のうちから相関係数R11〜R16のうちの最大値のものに対応する1組の近似直線方程式を近似直線方程式(E)として選択する。
【0100】
次に、メイン制御部601は、各色毎に上述の選択した近似直線方程式(E)において、図5に示すように、Yの値が必要最大トナー付着量Mmaxとなる時のXの値、すなわち現像ポテンシャルの値Vmaxを算出する。Bk現像装置231Bk、C現像装置231C、M現像装置231M、Y現像装置231Yの各現像バイアス電位VBと感光体200上の各色の画像露光による表面電位(露光電位)VLとは、上述の式から次の式(15)(16)で与えられ、
Vmax=(Mmax−B1)/A1・・・(15)
VB−VL=Vmax=(Mmax−B1)/A1・・・(16)
VBとVLとの関係は、近似直線方式(E)の係数を用いて表わすことができる。
【0101】
従って、(16)式は、
Mmax=A1×Vmax+B1・・・(17)
となる。
【0102】
ここで、感光体200の露光前の帯電電位VDと現像バイアス電位VBとの関係は、図5に示すような直線方程式、すなわち、
Y=A2×X+B2・・・(18)
と、x軸との交点のx座標VK(現像器の現像開始電圧)と実験的に求めた地汚れ余裕電圧Vαとから、
VD−VB=VK+Vα・・・(19)
で与えられる。
【0103】
従って、Vmax、VD、VB、VLの関係は、(16)、(19)式により決まる。この実施形態では、Vmaxを参照値として、これと各制御電圧VD、VB、VLの関係をあらかじめ実験等によって求め、次の表1に示すように、電位テーブルとしてテーブル化してROMに格納してある。
【0104】
【表1】
Figure 0004107549
【0105】
次に、メイン制御部601は、STEP16で、各色毎に、上記電位テーブルから上記算出したVmaxに最も近いVmaxを有する電位テーブルを選択し、その選択した電位テーブルにおけるVmaxに対応した各制御電圧VB、VD、VLを目標電位とする。
次に、メイン制御部601は、STEP17、STEP18で、書き込み光学ユニット制御部604を介して書き込み光学ユニット220内の半導体レーザ221の発光パワーを最大光量となるように制御する。これにより、感光体200は帯電器203で一様に帯電された後に書き込み光学ユニット220により最大書き込み光量で露光される。メイン制御部601は、感光体200上の最大書き込み光量で露光された部分の残留電位に対する表面電位センサ204の出力値を取り込むことにより感光体200の残留電位を検出する。そして、メイン制御部601は、その残留電位が0でない時には上記選択した電位テーブルにより決定した目標電位VB、VD、VLに対して、その残留電位分の補正を行って目標電位とする。
【0106】
次に、メイン制御部601は、STEP19で、感光体200上の帯電器203による帯電電位が上記目標電位VDになるように帯電用電源606を調整し、書き込み光学ユニット制御部604を介して書き込み光学ユニット220内の半導体レーザ221の発光パワーを感光体200の露光電位が上記目標電位VLになるように調整し、且つ、Bk現像装置231Bk、C現像装置231C、M現像装置231M、Y現像装置231Yの各現像バイアス電圧がそれぞれ上記目標電位VBになるように現像バイアス電源603を調整する。
【0107】
このように、本実施形態では、現像器内の2成分現像剤のトナー濃度と像担持体上への現像量(トナー付着量)を検知している。ここで、トナー濃度制御のための情報として現像γ等の像担持体上への現像量を検知するだけとすれば、全体的な階調は所定の範囲に入れることができるが、トナー濃度が上がることによるトナー飛散やトナー濃度が下がることによる部分的なキャリア付着等は検知が難しく制御することが困難な場合がある。このような場合でも、本実施形態では、トナー濃度制御のための情報としてトナー濃度の検知情報を加えたことによって、トナー飛散、キャリア付着等の発生を防止することができ、トナー濃度を所定の範囲に維持し所期の良好な画像品質を長期間維持することができる。
【0108】
つまり、本実施形態では、第1のプロセス手段としての現像手段に関する情報Aと、第2のプロセス手段としての帯電手段に関する情報Bとを検出する情報検出手段(ここでは表面電位センサ204、反射濃度センサ205)と、この情報検出手段が検出した上記情報A、Bのうちの情報Aに基づいて、上記第1のプロセス手段の制御を実行するか否かを判定する判定手段(ここではメイン制御部601)とを有し、この判定手段が上記第1のプロセス手段の制御を実行する必要があると判定した場合に、上記第1のプロセス手段の制御を実行し、その後、上記情報検出手段に上記情報A、Bのうちの少なくとも情報Bを検出させ、上記情報検出手段が検出した情報Bに基づいて、上記第2のプロセス手段の制御を実行する第1の制御モードと、上記判定手段が上記第1のプロセス手段の制御を実行する必要がないと判定した場合に、上記第1の制御モードを実行せずに、上記情報検出手段が検出した上記情報A、Bのうちの情報Bに基づいて、上記第2のプロセス手段の制御を実行する第2の制御モードとを行う画像形成装置において、上記情報Aは、上記第1のプロセス手段としての現像手段のトナー濃度制御に関するトナー濃度の情報と現像後の像担持体上のトナー付着量の情報とを含み、上記情報Bは、上記第2のプロセス手段としての帯電手段(ここでは帯電器203)の帯電電位、像書き込み手段の書き込み光量、上記現像手段の現像バイアスのうちの少なくとも1つに関する情報であるので、トナー飛散、キャリア付着等の発生を防止することができ、トナー濃度を所定の範囲に維持し所期の良好な画像品質を長期間維持することができる。
【0109】
本実施形態では、第1のプロセス手段としての現像手段のトナー濃度制御に関するトナー濃度の情報が所定の範囲に無かった場合には、現像後の像担持体上のトナー付着量の情報に優先して、トナー濃度制御を行うので、画像品質の低下を防ぐことができる。
【0110】
ところで、上記実施形態のように、トナー補給モード、トナー消費モードを含む、電位制御は画像品質を一定に維持するために、特にカラー複写機に於いては重要な制御である。しかしながら、基本的に通常はあまり必要のないトナー補給モード、トナー消費モードのため、現像能力検知回数、現像器の移動回数が多く、トナー補給モード、トナー消費モードが必要ない場合でもセルフチェック時間が長いという問題がある。
【0111】
そこで、本発明の他の実施形態は、上記実施形態のカラー複写機において、以下のように新たな方法でセルフチェック時間の短縮化を達成した。
本実施形態におけるセルフチェックについて図6に示すフローチャートを用いて説明する。
図6において、STEP1からSTEP4までは、図3と同じである。
【0112】
図6において、STEP5’では、メイン制御部601は、図3のSTEP5における各現像器の現像能力検知方法(図7の最大書き込みの潜像パターン20a、20b、20cを用いる方法)とは異なり、図3のSTEP13における各現像器の現像能力検知方法(図9の階調パターンからなる潜像パターン30a、30b、30c・・・を用いる方法)により各現像器の現像能力を検知する。
【0113】
図6のSTEP7’、STEP9’では、メイン制御部601は、図3のSTEP15と同様に、各現像器毎に、現像γ(電位データXn(n=1〜10)とトナー付着量データYnとの関係の直線区間の傾き:近似直線方程式(E)の傾き)を算出して閾値X,Yと比較し、その結果によって、トナー補給モード、トナー消費モードに入るか否かを判断する。つまり、メイン制御部601は、現像γ<閾値Xであれば現像器の現像γが小さくてトナー補給モードに入るべきであると判定し、現像γ>閾値Yであれば現像器の現像γが大きくてトナー消費モードに入るべきであると判定する。
【0114】
従って、図6のSTEP5’の現像能力検知は、図3のSTEP5の現像能力検知とSTEP13の現像能力検知との両方を同時に行うものとなり、トナー補給モード、トナー消費モードが必要ない場合にはSTEP5’の現像能力検知結果をそのまま電位制御のための現像能力検知結果として使えることになる。これにより、通常のトナー補給モード、トナー消費モードが必要ない場合のセルフチェック時間を大幅に短縮化することができる。
【0115】
この場合、同じ潜像パターンによる情報から、トナー補給モード、トナー消費モードを行うかどうかの判定と、電位制御のための演算が可能である必要があり、本実施形態ではどちらも同じ潜像パターンによる情報から計算した現像γの演算結果を、上記判定と電位制御のための演算に利用した。ここで、現像手段に関する情報は、単なるトナー付着量の情報であれば感光体電位の影響を受けてしまうが、現像γの情報であれば感光体電位が変化しても影響がなく、一連の上記モードを反映するのに都合が良い。
【0116】
そこで、本実施形態では、各現像器231Bk、231C、231M、231Yのうちのいずれかの現像器のトナー濃度制御を実行する必要がないと判定された場合、つまり、図6のSTEP7’及びSTEP9’で「N」と判定された場合には、そのトナー濃度制御を実行する必要がないと判定された現像器に関しては、図6のSTEP8、STEP10、STEP13が実行されない。言い換えると、図6のSTEP7’及びSTEP9’でトナー濃度制御を実行する必要があると判定された現像器のみ、図6のSTEP8及びSTEP13又は、STEP10及びSTEP13が実行される。
【0117】
これにより、例えば、複数の現像器231Bk、231C、231M、231Yのうちの最初の現像器が上記判定を行う判定手段(メイン制御部601)によりトナー濃度制御を実行する必要がないと判定された場合に、他の現像器に関して上記判定手段による判定が行なわれないままプロセス制御が実行されるという不具合が生じることがなくなる。
【0118】
また、上述したように、階調パターンからなる潜像パターン30a、30b、30c・・・の現像後のトナー付着量を反射濃度センサ205により検知して階調パターンからなる潜像パターン30a、30b、30c・・・の現像後の濃度情報を検出するように構成した場合には、図6のSTEP7’及びSTEP9’で、「N」と判定されたときに、反射濃度センサ205により再検知するための潜像パターン30a、30b、30c・・・を形成する必要がなくなり、無駄なトナー消費を無くすことができる。
【0119】
ここで、本実施形態のように各現像器231Bk、231C、231M、231Yが所定の現像位置まで移動して現像を行う構成を有するリボルバ方式の現像装置230を備えた画像形成装置においては、少なくとも、反射濃度センサ205が検出したトナー濃度制御に関する情報Aと、帯電手段としての帯電器203の帯電電位、像書込み手段としての書き込み光学ユニット220の書込み光量、現像手段としてのリボルバ方式の現像装置230の現像バイアスのうちの少なくとも1つに関する情報Bのうちの情報Aに基づいて、上記各現像器231Bk、231C、231M、231Yのトナー濃度制御を実行するか否かを判定する上記判定手段(メイン制御部601)の判定動作と、この判定手段がトナー濃度制御を実行する必要があると判定した現像器のトナー濃度制御動作とを、上記現像位置に移動された各現像器毎に続けて実行させることが好ましい。
【0120】
すなわち、上記判定手段の判定動作と、上記判定手段がトナー濃度制御を実行する必要があると判定した現像器のトナー濃度制御動作とを、上記現像位置に移動された各現像器毎に続けて実行することにより、上記判定手段の判定動作と上記トナー濃度制御動作とを、各現像器毎に上記現像位置に移動し直して実行する必要がなくなり、各現像器の現像位置への切り替え等に要する時間が最小限で済み、より短い時間でプロセス制御が行えるようになる。
【0121】
上述のように、本実施形態では、図6のSTEP13の現像能力検知はトナー補給、トナー消費が行われた現像器のみに対して行われ、これにより単色毎に電位制御のための現像能力検知までが終了し、時間短縮につながる。つまり、通常、制御された状態では、トナー補給モード、トナー消費モードの特別モードは必要ないと考えられるので、多くの場合は時間短縮になり、万が一現像能力が過度に高くなったり、低くなったりした場合にも対応できる制御システムを搭載できるようになる。
図6において、STEP6、STEP8、STEP10、STEP13〜STEP22は、図3と同じである。
【0122】
本発明の別の実施形態では、上記2つの実施形態のいずれか一方において、本カラー複写機の環境条件(温度、湿度)を検知する環境条件測定手段としての温湿度センサが設けられ、メイン制御部601はその温湿度センサの出力値を取り込んで該出力値に基づいてSTEP6及びSTEP20の閾値XX、YYと、STEP7、STEP9、STEP7’及びSTEP9’の閾値X、Yを、環境条件(温度、湿度)に応じて、例えば図12に示すように低温低湿、常温常湿、高温高湿に応じて補正する。これによって、トナー濃度、現像γは各環境に応じて画像品質が良好に保たれるように維持され、経時、環境で長期間安定した画像品質を維持することができる。
【0123】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態以外の電子写真方式の複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に適用することができる。
【0124】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、トナー飛散、キャリア付着等の発生を防止することができて、狙いとする画像品質を長期間維持でき、また、プロセス制御の時間を短縮することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略を示す断面図である。
【図2】同実施形態の一部を拡大して示す概略図である。
【図3】同実施形態におけるセルフチェック動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態における感光体上の潜像パターンに対して表面電位センサで得られた電位データと、反射濃度センサ出力値のトナー付着量算出処理で得られたトナー付着量データとの関係をx−y平面上にプロットした図である。
【図5】同実施形態における電位ポテンシャル、トナー付着量及び各制御電位の関係を示す特性図である。
【図6】本発明の他の実施形態におけるセルフチェック動作を示すフローチャートである。
【図7】上記実施形態において感光体上に形成される潜像パターンを示す図である。
【図8】感光体の反射濃度を検知する反射濃度センサ及び感光体を示す概略図である。
【図9】上記実施形態において感光体上に形成される潜像パターンを示す図である。
【図10】上記実施形態の制御系の概略を示すブロック図である。
【図11】上記実施形態におけるトナー濃度センサの出力特性を示す特性図である。
【図12】本発明の別の実施形態における各閾値と環境条件との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 カラースキャナ
2 カラープリンタ
3 給紙バンク
200 感光体
201 感光体クリーニング装置
203 帯電器
204 表面電位センサ
205 反射濃度センサ
507 1次転写バイアスローラ
220 書き込み光学ユニット
230 リボルバ現像ユニット
500 中間転写ユニット
600 2次転写ユニット
270 定着装置

Claims (6)

  1. 回転駆動される感光体と、この感光体を一様に帯電させる帯電手段と、前記感光体を前記帯電後に露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上の前記静電潜像を2成分現像剤で現像してトナー像とする現像器を有する現像手段と、前記感光体上の前記トナー像を所定の被転写部材に転写する転写手段と、前記感光体を前記トナー像転写後にクリーニングするクリーニング手段と、前記現像器へトナーを補給するトナー補給部とを有する画像形成装置において、
    前記現像器内の2成分現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサと、前記感光体の表面電位を前記露光手段による露光位置と前記現像器による現像位置との間で検知する表面電位センサと、前記感光体の反射濃度を前記現像器による現像位置と前記クリーニング手段によるクリーニング位置との間で検知する反射濃度センサと、前記トナー補給部から前記現像器にトナーを補給するトナー補給モードを行わせ、前記感光体上に所定のパターンの潜像を形成させる制御を行って前記現像器に該パターンの潜像の現像によるトナー消費を行うトナー消費モードを実行させ、かつ、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記現像器の現像バイアス電位を含む制御対象を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記現像器の現像バイアス電位を設定して制御するセルフチェック時には、前記感光体上に所定の潜像パターンを形成させる制御を行い、前記現像器に該潜像パターンを現像させてトナー像を形成させ、該トナー像に対する前記反射濃度センサの出力値、前記表面電位センサの出力値及び前記トナー濃度センサの出力値を読み込み、
    前記トナー濃度センサの出力値が所定の範囲にあるかどうかを判断し、前記トナー濃度センサの出力値が前記所定の範囲より大きければトナー補給モードを行わせ、前記トナー濃度センサの出力値が前記所定の範囲より小さければトナー消費モードを行わせ、
    前記トナー濃度センサの出力値が前記所定の範囲にあれば、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲にあるかどうかを判断し、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲より小さければトナー補給モードを行わせ、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲より大きければトナー消費モードを行わせ、
    前記感光体上に所定の潜像パターンを形成させる制御を行い、該潜像パターンの電位に対する前記表面電位センサの出力値を読み込み、前記現像器に該潜像パターンを現像させてトナー像を形成させ、該トナー像に対する前記反射濃度センサの出力値を読み込んで単位面積当りのトナー付着量に換算し、このトナー付着量と前記表面電位センサの出力値に基づいて前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記現像器の現像バイアス電位の各目標電位を求めて前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記現像器の現像バイアス電位を前記各目標電位に制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、上記現像手段は、複数色のトナーが個別に収容された複数の現像器を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 回転駆動される感光体と、この感光体を一様に帯電させる帯電手段と、前記感光体を前記帯電後に露光して複数の静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上の前記複数の静電潜像をそれぞれ互いに異なる色の2成分現像剤で現像して異なる色の複数のトナー像とする複数の現像器を有する現像手段と、前記感光体上の前記複数のトナー像を所定の被転写部材に重ねて転写する転写手段と、前記感光体を前記トナー像転写後にクリーニングするクリーニング手段と、前記複数の現像器へそれぞれ互いに異なる色のトナーを補給するトナー補給部とを有する画像形成装置において、
    前記複数の現像器内の各2成分現像剤のトナー濃度を検知する複数のトナー濃度センサと、前記感光体の表面電位を前記露光手段による露光位置と前記現像器による現像位置と の間で検知する表面電位センサと、前記感光体の反射濃度を前記現像器による現像位置と前記クリーニング手段によるクリーニング位置との間で検知する反射濃度センサと、前記トナー補給部から前記複数の現像器に各色のトナーをそれぞれ補給するトナー補給モードを行わせ、前記感光体上に所定のパターンの潜像を形成させる制御を行って前記複数の現像器のいずれかに該パターンの潜像の現像によるトナー消費を行わせるトナー消費モードを実行させ、かつ、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記複数の現像器の現像バイアス電位を含む制御対象を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記複数の現像器の現像バイアス電位を設定して制御するセルフチェック時には、前記感光体上に所定の潜像パターンを形成させる制御を行い、前記複数の現像器の各々に該潜像パターンを現像させて各色のトナー像を形成させ、該各色のトナー像に対する前記反射濃度センサの出力値を読み込み、
    前記複数のトナー濃度センサの出力値が所定の範囲にあるかどうかにより前記複数の現像器の各々のトナー濃度制御を実行する必要があるかどうかを判断し、前記トナー濃度センサの出力値が所定の範囲より小さいことによりトナー補給を実行する必要があると判断した前記現像器に対してトナー補給モードを行わせ、前記トナー濃度センサの出力値が所定の範囲より大きいことによりトナー消費を実行する必要があると判断した前記現像器に対してトナー消費モードを行わせ、
    前記トナー濃度センサの出力値が前記所定の範囲にあると判断した場合には、前記各色のトナー像に対する前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲にあるかどうかを判断し、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲より小さいと判断したトナー像を形成した前記現像器に対してトナー補給モードを行わせ、前記反射濃度センサの出力値が所定の範囲より大きいと判断したトナー像を形成した前記現像器に対してトナー消費モードを行わせ、
    各色毎に、前記感光体上に所定の潜像パターンを形成させる制御を行い、該潜像パターンの電位に対する前記表面電位センサの出力値を読み込み、前記現像器の各々に該潜像パターンを現像させて各色のトナー像を形成させ、該各色のトナー像に対する前記反射濃度センサの出力値を読み込んで単位面積当りのトナー付着量に換算し、該単位面積当りのトナー付着量と前記表面電位センサの出力値に基づいて前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記複数の現像器の現像バイアス電位の各目標電位を求め、前記露光手段の最大露光量、前記感光体の露光前の帯電電位及び前記複数の現像器の現像バイアス電位を前記各目標電位に制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3記載の画像形成装置において、上記各現像器は、所定の現像位置まで移動して現像を行なう構成を有し、前記トナー濃度センサの出力値に基づいて、上記各現像器のトナー濃度制御を実行するか否かを判断する上記判断動作と、該判断動作でトナー濃度制御を実行する必要があると判断した現像器のトナー濃度制御動作とを、上記現像位置に移動された各現像器毎に続けて実行させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1、2、3または4記載の画像形成装置において、前記トナー濃度センサの出力値が所定の範囲に無かった場合には、現像後の前記感光体上のトナー像に対する前記反射濃度センサの出力値に基づくトナー濃度制御に優先して、前記トナー濃度センサの出力値に基づくトナー濃度制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5記載の画像形成装置において、現像器のトナー濃度制御の制御目標値を環境条件に応じて変更することを特徴とする画像形成装置。
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