JP4091243B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4091243B2
JP4091243B2 JP2000321368A JP2000321368A JP4091243B2 JP 4091243 B2 JP4091243 B2 JP 4091243B2 JP 2000321368 A JP2000321368 A JP 2000321368A JP 2000321368 A JP2000321368 A JP 2000321368A JP 4091243 B2 JP4091243 B2 JP 4091243B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
special job
image
image forming
execution
job
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000321368A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002132097A (ja
Inventor
真治 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000321368A priority Critical patent/JP4091243B2/ja
Publication of JP2002132097A publication Critical patent/JP2002132097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4091243B2 publication Critical patent/JP4091243B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルフチェックなどの特殊ジョブの実行機能を有する複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を利用する画像形成装置においては、所望の出力画像品質を得るために、トナー補給制御、電位制御などの各種制御が行われている。例えば、トナー補給制御は、感光体に所定のトナーパッチを現像し、トナー付着量検知センサの発光素子から赤外光を感光体のトナーバッチに向けて発光し、その正反射光(入射角度=反射角度)を受光素子で受光することによって、トナー付着量を検知し、その検知結果に応じてトナー補給を制御している。一方、電位制御においては、トナー補給制御と同様に、段階的に作成した濃度のトナーパッチのトナー付着量と電位センサによって検出した表面電位との関係から現像γ特性を求め、所望のトナー付着量が得られるようにグリッド電圧、現像バイアス、レーザダイオード(LD)パワーなどを制御している。
【0003】
上述したような画像形成装置におけるこれらの制御は、通常の作像ルーチンとは別のタイミングで、特殊ジョブとして実行されている。例えば、電位制御は定着が冷えた状態からの電源投入直後や、所定枚数の画像形成ジョブ後や、前回の電位制御から所定時間経過後などに実行されている。トナー補給制御に関しても、通常画像形成動作制御とは別に現像能力を調整する目的で、電位制御と同様に段階的に作成した濃度のトナーパッチのトナー付着量と電位センサによって検出した表面電位との関係から現像γ特性を求めており、これにより所望のトナー付着量が出るように一時的なトナー補給量、もしくはトナー消費量を制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これらの特殊ジョブは画像品質を維持するためには有効であり、特にカラー画像形成装置においては、各色毎に時間をかけて多くの情報から制御を行うことによってより安定したプロセス制御が可能となる。しかしながら、この反面、ユーザにとってはこの特殊ジョブを実行している間は、画像形成装置が使えないという不具合が発生する。
【0005】
従来は、この点を考慮して、朝一番の電源投入時に定着が暖まる時間を利用して実行したり、タイマーを使って夜中に実行することも行われていた。しかしながら、最近では立ち上がり時間の短縮化が望まれており、また、24時間電源が落ちずに頻繁に使用されるコンビニエンスストアなどに導入される画像形成装置においては、ユーザは特殊ジョブを待つ時間的余裕も、場所も無いことが多く、かといってこれらの特殊ジョブが全く行われないと、画像品質の低下を引き起こしてしまうと言う問題点があった。
【0006】
本発明はこのような要望に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザにとって不本意な特殊ジョブの実行を回避できる画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、画像の品質を維持するための特殊ジョブを実行させる制御手段と、前記制御手段が特殊ジョブを実行させる条件である複数の実行可能条件のいずれかを満たすか判断する判断手段と、前記複数の実行可能条件のいずれかが満たされた場合に、特殊ジョブの実行の可否をユーザが選択することが可能な選択手段とを備え、前記判断手段は、前記選択手段によって特殊ジョブの実行否が選択された場合には、前記複数の実行可能条件のうち前記判断手段によって条件を満たしたと判断された実行可能条件に応じて次回の特殊ジョブを実行するまでの時間を設定し、前記制御手段は、前記選択手段によって特殊ジョブの実行が選択された場合には特殊ジョブを速やかに実行させ、前記選択手段によって特殊ジョブの実行否が選択された場合には前記判断手段によって設定された時間の経過後、実行タイミングになったときに次回の特殊ジョブを実行させることを特徴とする。
この場合、前記複数の実行可能条件は、
(A) 電源投入時の定着温度が所定温度以下であった場合。
(B) 前回の特殊ジョブから所定枚数以上作像された場合。
(C) 前回の特殊ジョブから所定時間以上経過した場合。
である。
【0008】
また、前記制御手段は、所定の時間内に前記選択手段によって特殊ジョブの実行及び実行否のいずれも選択されない非選択状態の場合には、特殊ジョブを実行させる
さらに、前記非選択状態の場合に実行される特殊ジョブを開始するまでの時間情報を通知する通知手段を備えるとよい
【0009】
さらに、前記複数の実行可能条件のいずれかが満たされた場合に、特殊ジョブの所要時間を表示する表示手段を設けると良い
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係るカラー複写機の転写部の拡大図、図2は前記カラー複写機の全体構成を説明するための概略構成図である。このカラー複写機は、カラー画像読取装置(以下、カラースキャナと称する)1、カラー画像記録装置(以下、カラープリンタと称する)2、給紙バンク3から基本的に構成されている。
【0012】
図2に示すように、カラースキャナ1は、コンタクトガラス121上の原稿4の画像を、照明ランプ122、反射ミラー123a,123b,123cで構成されるミラー群とレンズ124とを介してカラーセンサ125に結像して、例えばRed、Green、Blue(以下、それぞれR、G、Bと称する)の色分解光毎に原稿4のカラー画像情報を読み取り、電気的な画像信号に変換する。なお、R、G、Bの画像データとしてメモリ(図示しない)に格納される場合もある。メモリを用いる場合は、1回の走査でRGB3色の画像データを得る。ここで、カラーセンサ125は、この実施形態ではR、G、Bの色分解手段と光電変換素子(例えばCCD)で構成され、原稿4の画像を色分解した3色のカラー画像を同時に読み取っている。そして、このカラースキャナ1で得たR、G、Bの色分解画像信号の強度レベルをもとにして、画像処理部(図示しない)で色変換処理を行い、Black(以下、Bkと称する)、Cyan(以下、Cと称する)、Magenta(以下、Mと称する)、Yellow(以下、Yと称する)のカラー画像データを得る。そして、その都度カラープリンタ2で順次顕像化しつつ、これを重ね合わせて最終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0013】
カラープリンタ2は、像担持体としての感光体ドラム200、書き込み光学ユニット220、リボルバ現像ユニット230、中間転写ユニット500、2次転写ユニット600、搬送ベルト211、定着装置270などで構成されている。
【0014】
感光体ドラム200は、矢印で示すように反時計方向に回転し、その周りに、感光体クリーニング装置201、除電ランプ202、帯電器203、電位センサ204、リボルバ現像ユニット230の選択された現像器、現像濃度パタ−ン検知器205、中間転写ユニット500、2次転写ユニット600などが配置されている。
【0015】
書き込み光学ユニット220は、カラースキャナ1からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿4の画像に対応した光書き込みを行い、感光体ドラム200に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット220は、光源としての半導体レーザ221、図示しないレーザ発光駆動制御部、ポリゴンミラー222とその回転用モータ223、f/θレンズ224、反射ミラー225などで構成されている。
【0016】
また、リボルバ現像ユニット230は、Bk現像器231K、C現像器231C、M現像器231M、Y現像器231Yと、各現像器を矢印の反時計方向に回転させるリボルバ回転駆動部(図示しない)などで構成されている。各現像器は、静電潜像を現像するために現像剤の穂を感光体ドラム200の表面に接触させて回転する現像スリーブと、現像剤を汲み上げて撹拌するために回転する現像剤パドルなどで構成されている。各現像器内のトナーはフェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電され、また、各現像スリーブには図示しない現像バイアス電源によって負の直流電圧VDcに交流電圧Vacが重畳された現像バイアスが印加され、現像スリーブが感光体ドラム200の金属基体層に対して所定電位にバイアスされている。複写機本体の待機状態では、リボルバ現像ユニット230はBk現像器231Kが現像位置の45度手前にセットされており、コピー動作が開始されると、カラースキャナ1で所定のタイミングからBkカラー画像データの読み取りが開始し、このカラー画像データに基づきレーザ光による光書き込み、静電潜像形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像と称し、C、M、Yの各画像データの静電潜像についても以下同様にC潜像、M潜像、Y潜像と称する)。このBk静電潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像位置に静電潜像先端部が到達する前に、Bk現像器231Kを現像位置に移動し、Bk現像スリーブを回転開始して、Bk静電潜像をBkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像領域の現像動作を続けるが、静電潜像後端部がBk現像位置を通過し所定の距離を通過した時点で、速やかに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボルバ現像ユニット230が回転する。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像先端部が到達する前に完了させる。
【0017】
中間転写ユニット500は、後述する複数のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト501を備えている。この中間転写ベルト501の周りには、2次転写ユニット600の転写材担持体である2次転写ベルト601、2次転写電荷付与手段である2次転写バイアスローラ605、帯電器503、中間転写体クリーニング手段であるベルトクリーニングブレード504、潤滑剤塗布手段である潤滑剤塗布ブラシ505などが対向するように配設されている。また、中間転写ベルト501の外周面あるいは内周面には位置検知用のマーク514が設けられる。但し、中間転写ベルト501の外周面側については位置検知用マークがベルトクリーニング装置504の通過域を避けて設ける工夫が必要であって配置上の困難さを伴うことがあるので、その場合にはこの実施形態のように中間転写ベルト501の内周面側にマーク515を設ける。マーク515を検知するセンサとしての光学センサ514は、中間転写ベルト501が架け渡されているバイアスローラ507と駆動ローラ508との間の位置に設けられる。
【0018】
中間転写ベルト501は、1次転写電荷付与手段である1次転写バイアスローラ507、ベルト駆動ローラ508、ベルトテンションローラ509、2次転写対向ローラ510、クリーニング対向ローラ511、およびアースローラ512に張架されている。各ローラは導電性材料で形成され、1次転写バイアスローラ507以外の各ローラは接地されている。1次転写バイアスローラ507には、定電流または定電圧制御された1次転写電源801により、トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流または電圧に制御された転写バイアスが印可されている。また、中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータによって矢印方向に回転駆動されるベルト駆動ローラ508により、矢印方向に駆動される。また、この中間転写ベルト501は、半導体、または絶縁体で、単層または多層構造となっている。中間転写ベルトは感光体上に形成されたトナー像を重ね合わせるために、通紙可能最大サイズより大きく設定されている。
【0019】
感光体ドラム200上のトナー像を中間転写ベルト501に転写する転写部(以下「1次転写部」という)では、1次転写バイアスローラ507およびアースローラ512で中間転写ベルト501を感光体ドラム200側に押し当てるように張架することにより、感光体ドラム200と中間転写ベルト501との間に所定幅のニップ部を形成している。
【0020】
潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に形成された潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨し、この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗布するものである。この潤滑剤塗布ブラシ505も、中間転写ベルト501に対して離接可能に構成され、所定のタイミングで中間転写ベルト501に接触するように制御される。
【0021】
2次転写ユニット600は、3つの支持ローラ602、603、604に張架された2次転写ベルト601を備え、この2次転写ベルト601の支持ローラ602と603間の張架部が2次転写対向ローラ510に対して圧接可能になっている。3つの支持ローラ602,603,604の一つは、図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動ローラにより2次転写ベルト601が図1に矢印で示す方向に駆動される。
【0022】
2次転写対向ローラ510との間には中間転写ベルト501と2次転写ベルト601を挟持するように、2次転写手段である2次転写バイアスローラ605が配設されている。この2次転写バイアスローラ605には定電流制御される2次転写電源802によって所定電流の転写バイアスが印加されている。また、2次転写ベルト601および2次転写バイアスローラ605が、2次転写対向ローラ510に対して圧接する位置と離間する位置とを取り得るように、支持ローラ602および2次転写バイアスローラ605を駆動する図示しない離接機構が設けられている。その離間位置にある2次転写ベルト601および支持ローラ602を、図1に2点鎖線で示している。650はレジストローラ対であり、2次転写バイアスローラ605と2次転写対向ローラ510とに挟持された中間転写ベルト501と2次転写ベルト601の間に、所定のタイミングで転写材である転写紙Pを送り込む。
【0023】
2次転写ベルト601の定着ローラ対701側の支持ローラ603に張架されている部分には、転写材除電手段である転写紙除電チャージャ606と、転写材担持体除電手段であるベルト除電チャージャ607とが対向している。転写紙除電チャージャ606は、転写紙に保持されている電荷を除電することにより、転写紙自体のこしの強さで転写紙を2次転写ベルト601から良好に分離できるようにするものである。ベルト除電チャージャ607は、2次転写ベルト601上に残留する電荷を除電するものである。
【0024】
また、2次転写ベルト601の図1において下側の支持ローラ604に張架されている部分には、転写材担持体クリーニング手段であるクリーニングブレード608が当接している。このクリーニングブレード608は、2次転写ベルト601の表面に付着した付着物を除去してクリーニングするものである。
【0025】
定着装置270は、搬送ベルト211により搬送されてきた転写紙P上に形成されたトナー像を定着させるためのもので、定着上ローラ271と定着下ローラ272と備え、これら定着上ローラ271と定着下ローラ272のニップ部で転写紙P上のトナー像が溶融定着する。
【0026】
給紙バンク3は、3段の転写紙カセット300a、300b、300cが配設されている。これら転写紙カセット300a、300B、300cは、通常使用するサイズの転写紙、例えば国内や欧州A3、北米DLTまでが積載可能になっており、それぞれ給紙ローラ301a、301b、301cにより1枚ずつ引き出されて、レジストローラ対650方向に送り出される。この実施形態においては、図2に示すようにカラープリンタ2に手差しにより転写紙を挿入するための手差しトレイ210が設けられている。この手差しトレイ210はA3ノビ、不定形、厚紙が積載可能になっている。図2の250は両面コピー用の中間トレイで、片面に画像が形成され、定着装置270でその画像が定着された転写紙の他方の面にも画像を転写するのものである。両面コピーの場合は、この中間トレイ250で転写紙を反転させた後給紙ローラ251を介して再びレジストローラ対209の方向に送り出される。
【0027】
このように構成したカラー複写機において、A4横送りのリピート画像形成サイクルが開始されると、図示しない駆動モータによって矢印で示す反時計方向に感光体ドラム200と中間転写ベルト501は、同じ線速度で回転する。中間転写ベルト501の裏側にはマーク515が設けられている。このマーク515は中間転写ベルト501とともに移動し、マーク515が通過する所定通過領域には光学センサ514が不動部材(図示しない)に取り付けられている。この光学センサ514には反射型フォトセンサや透過型フォトセンサが用いられるが、この場合、光学センサ514として反射型フォトセンサを用い、中間転写ベルト501に反射性のテープなどの部材を貼り、反射型フォトセンサによって中間転写ベルト501上の反射性の低い表面からマーク515に変わる所、あるいはマーク515から中間転写ベルト501上の反射性の低い表面に変わる所を読むようにしている。
【0028】
中間転写ベルト501の回転に伴ってBkトナー像2画面形成、Yトナー像2画面形成、Cトナー像2画面形成、Mトナー像2画面形成が1次転写バイアスローラ507に印加される電圧による転写バイアスにより1次転写が行われ、最終的にBk、Y、C、Mの順に中間転写ベルト501上に重ねてトナー像が2画面形成される。
【0029】
例えばBkトナー像形成は次のように行われる。帯電チャージャ201は、コロナ放電によって感光体ドラム200の表面を負電荷で所定電位に一様に帯電する。光学センサ514によるマーク515の検知がなされてから一定時間後に、後述するようなBkの画像データによる光書き込みが行われる。そして、書き込み光学ユニット220に設けられたRGBメモリ(図示しない)に格納された画像データから変換されたカラー画像信号に基づいて、Bkデータのレーザ光によるラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様帯電された感光体ドラム200の表面の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。
【0030】
このBk静電潜像に、Bk現像機231KのBk現像ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触することにより、感光体ドラム200の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。この感光体ドラム200上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム200と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト501の表面に転写される。以下、感光体ドラム200から中間転写ベルト501へのトナー像の転写を「ベルト転写」という。
【0031】
ベルト転写後の感光体ドラム200の表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体ドラム200の再使用に備えて、感光体クリーニング装置201で清掃される。
【0032】
感光体ドラム200側ではBk画像形成工程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナ1によるC画像データの読み取りが始まり、そのC画像データによるレーザ光書き込みによって、感光体ドラム200の表面にC静電潜像を形成する。そして、先のBk静電潜像の後端部+所定距離が通過した後で、且つC静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現像ユニット230の回転動作が行われ、C現像機231Cが現像位置にセットされ、C静電潜像がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部から所定距離が通過した時点で、先のBk現像機231Kの場合と同様にリボルバ現像ユニット230の回転動作を行い、次のM現像機231Mを現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
【0033】
なお、MおよびYの画像形成工程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様であるので説明は省略する。このようにして、中間転写ベルト501上には、感光体ドラム200上に順次形成されるBk、C、M、Yのトナー像が、同一面に順次位置合わせされて転写される。それにより、中間転写ベルト501上には最大で4色が重ね合わされたトナー像が形成される。
【0034】
上記画像形成動作が開始される時期に、転写紙Pは給紙バンク3の転写紙カセット300a、300b、300cの何れからかまたは手差しトレイ210から給送され、レジストローラ対650のニップで待機する。2次転写対向ローラ510および2次転写バイアスローラ605によりニップが形成された2次転写部に中間転写ベルト501上のトナー像の先端がさしかかるときに、ちょうど転写紙Pの先端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストローラ対650が駆動され、転写紙Pとトナー像とのレジスト合わせが行われる。そして、転写紙Pが中間転写ベルト501上のトナー像と重ねられて2次転写部を通過する。このとき、2次転写電源802によって2次転写バイアスローラ605に印可される電圧による転写バイアスにより、中間転写ベルト501上の4色重ねトナー像が転写紙上に一括転写される。そして、2次転写ベルト601の移動方向における2次転写部の下流側に配置した転写紙除電チャージャ606との対向部を通過するとき、転写紙Pは除電され、2次転写ベルト601から剥離され、搬送ベルト211から定着装置270の定着上ローラ271、定着下ローラ272に向けて送られる。この定着上ローラ271と定着下ローラ272のニップ部でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対212から装置本体外に送り出され、図示しないコピートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを得る。
【0035】
一方、上記ベルト転写後の感光体ドラム200の表面は、感光体クリーニング装置201でクリーニングされ、除電ランプ202で均一に除電される。また、転写紙Pにトナー像を転写した後の中間転写ベルト501の表面に残留したトナーは、図示しない離接機構によって中間転写ベルト501に押圧されるベルトクリーニングブレード504によってクリーニングされる。
【0036】
ここで、リピートコピーの時は、カラースキャナの動作および感光体ドラム200への画像形成は、2面目の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで3面目目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、中間転写ベルト501は、1、2枚目の4色重ねトナー像の転写紙への一括転写工程に引き続き、表面のベルトクリーニングブレード504でクリーニングされた領域に、3枚目のBkトナー像がベルト転写される。その後は、1、2枚目と同様動作になる。
【0037】
以上は、4色フルカラーコピーを得るコピーモードであったが、3色コピーモード、2色コピーモードの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモードの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット230の所定色の現像機のみを現像動作状態にして、ベルトクリーニングブレード504を中間転写ベルト501に押圧させた状態のままの位置にしてコピー動作を行う。
【0038】
ここでCPUなどで構成されたメイン制御部(図示せず)による電位制御について図3ないし図7により説明する。図3はメイン制御部における電位制御ルーチンを示すフローチャート、図4は感光体ドラム上に形成するパッチパターンを説明する図、図5は電位制御時の電位データとトナー付着量データとの各潜像パターンにおける関係を示すグラフ、図6は電位制御時のトナー付着量データに対する電位データと制御電位データとの直線近似を示すグラフ、図7は電位制御時の電位制御テーブルである。なお、前記CPUは図示しないROMに格納されたプログラムに従ってRAMをワークエリアとして使用して処理を実行する。ROMにはCPUが実行するためのプログラムとCPUが使用するスタティックな情報が格納され、RAMは前述のようにCPUのワークエリアとして機能するとともにCPUが前記処理を実行するために使用されるダイナミックな情報が格納される。また、前記メイン制御部は特許請求の範囲にいう制御手段に対応する。
【0039】
図3に示す電位制御のルーチンでは、基本的に装置起動時、予め定められたコピー枚数の複写毎、一定時間毎等必要に応じて行うようになっている。ここでは早期起動時の実行動作について説明する。まず電源オン時の状態をジャム等の異常処理時と区別するために、ステップ701で定着装置270の定着温度を検知する定着温度センサからの入力信号を基に、定着装置270の定着温度が100℃を越えているか否かを判断し、定着装置270の定着温度が100℃を越えている場合には異常と判定して電位制御は行わない。
【0040】
定着装置270の定着温度が100℃を越えていない場合には、ステップ702に進み、表面電位センサ204による表面電位のチェックを行い、所定範囲に無い場合表面電位異常をシステムに通知する。次に、ステップ703においてVsg調整を行う。このVsg調整では、赤外光反射型センサで構成された反射濃度センサ205から感光体ドラム200の地肌部に対する出力値を取り込んで反射濃度センサ205から感光体ドラム200の地肌部へ照射された光の反射光が一定値になるように反射濃度センサ205の発光量を調整する。
【0041】
次に、感光体ドラム200上に潜像パターンであるパッチパターンを形成する(ステップ704)。潜像パターンは、図4に示すように、感光体ドラム103の幅方向中央部にN個の階調濃度を持つ静電潜像(N個の静電潜像パターン)301、302、303・・・を感光体ドラム200の回転方向に沿って所定の間隔で形成する。この実施形態においては、10個の相異なる階調濃度を持つ各辺が40mmである矩形の潜像パターン301、302、303・・・を10mmの間隔をおいて形成している。次のステップ705では、これらの静電潜像301、302、303・・・の電位に対する表面電位センサ204の出力値を読み込んでメイン制御部に接続されたRAM(図示せず)に格納する。そして10個の潜像パターン301、302、303・・・を黒、シアン、マゼンタ、イエローの4色分、感光体ドラム200上に順次に所定の間隔をおいて顕像化する。
【0042】
次いで、上記メイン制御部は、ステップ706においてのパターンセンサ検知(以下、Pセンサ検知と称する)を行う。このPセンサ検知では、感光体ドラム200上の4色分の潜像パターン301、302、303・・・を1色分毎に、黒現像装置231K、シアン現像装置231C、マゼンタ現像装置231M、イエロー現像装置231Yに現像させて顕像化させることにより各色のトナー像とし、この各色のトナー像に対する反射濃度センサ205の出力値を各色毎にVpi(i=1〜N)として上記RAMに格納する。
【0043】
なお、メイン制御部は帯電チャージャ203により感光体ドラム200を均一に帯電させ、レーザ光学系制御部(図示せず)を介してレーザ光学系221の出力を変えて潜像パターン301、302、303・・・を形成してそのパターンを顕像化するように制御しているが、このような方法に限らず、レーザ光学系221を作動させずに各現像装置(231K、231C、231M、231Y)の現像バイアス電位を切り換えて潜像パターンを顕像化するように制御してもよい。
【0044】
次に、メイン制御部は、ステップ707においてトナーの付着量を算出する。すなわち、上記RAMに格納した反射濃度センサ205の出力値をメイン制御部に接続されたROM(図示しない)に予め格納されているテーブルを参照し、単位面積当りのトナー付着量に換算してRAMに再び格納する。そして、ステップ708〜710を実行する。以下、これらのステップについて詳細に説明する。
【0045】
図5は、ステップ705で得られた電位データとステップ707で得られたトナー付着量データとの各潜像パターンにおける関係をX−Y平面上にプロットしたものである。X軸は電位ポテンシャル(現像バイアス電位VBと感光体ドラム103の表面電位VDとの差:VB−VD)(単位V)を示し、Y軸は単位面積当りのトナー付着量(mg/cm)を示している。この実施形態においては赤外光反射型センサのような光学方式のセンサで反射濃度センサ205を構成しており、赤外光反射型センサは、一般的に、図5に示すように、トナー付着量が多い多付着部において飽和特性を示し、得られた検出値が実際のトナー付着量に対応しなくなる。このため、多付着部において得られた反射濃度センサ205の検出値をそのまま用いてトナー付着量を算出してしまうと、実際の付着量とは異なった付着量を得ることになり、このトナー付着量を基に行うトナー補給制御を正確に行うことができなくなってしまう。そこで、この実施形態におけるメイン制御部は、各色の潜像パターン毎に、表面電位センサ204と反射濃度センサ205から得られた潜像パターンの電位と、その顕像化後のトナー付着量のデータとを後述のように電位データXn(n=1〜10)とトナー付着量データYnとの関係(現像装置の現像γ特性)の直線区間だけ選択し、この区間のデータに対して最小自乗法を適用することにより各現像装置の現像特性の直線近似を後述するような方法によって行い、現像特性の近似直線方程式(E)を各色毎に得、この近似直線方程式(E)により各色毎に制御電位を計算するようにしている。
【0046】
最小自乗法の計算は次の式を用いる。
【0047】
Xave=ΣXn/k ・・・(1)
Yave=ΣYn/k ・・・(2)
Sx=Σ(Xn−Xave)*(Xn−Xave) ・・・(3)
Sy=Σ(Yn−Yave)*(Yn−Yave) ・・・(4)
Sxy=Σ(Xn−Xave)*(Yn−Yave) ・・・(5)
表面電位センサ204と反射濃度センサ205から得られた潜像パターンの電位、顕像化後のトナー付着量のデータから求まる近似直線方程式(E)をY=A1*X+B1としたとき、係数A1、B1は上記変数を用いて
A1=Sxy/Sx ・・・(6)
B1=Yave−A1*Xave ・・・(7)
と表せる。
【0048】
また、近似直線方程式(E)の相関係数Rは、
R*R=(Sxy*Sxy)/(Sx*Sy) ・・・(8)
と表わせる。本実施形態では、上記メイン制御部は、ステップ708において、各色毎に表面電位センサ204と反射濃度センサ205とから得られた潜像パターンの電位データXn、顕像化後のトナー付着量のデータYnの数値が若い方から5個のデータの組
(X1〜X5、Y1〜Y5)
(X2〜X6、Y2〜Y6)
(X3〜X7、Y3〜Y7)
(X4〜X8、Y4〜Y8)
(X5〜X9、Y5〜Y9)
(X6〜X10、Y6〜Y10)
を取り出し、上述した式(1)〜(8)に従って直線近似計算を行うとともに、相関係数Rを算出して下記のような6組の近似直線方程式および相関係数(9)〜(14)を得る。
【0049】
Y11=A11*X+B11 ;R11 ・・・(9)
Y12=A12*X+B12 ;R12 ・・・(10)
Y13=A13*X+B13 ;R13 ・・・(11)
Y14=A14*X+B14 ;R14 ・・・(12)
Y15=A15*X+B15 ;R15 ・・・(13)
Y16=A16*X+B16 ;R16 ・・・(14)
メイン制御部は、得られた6組の近似直線方程式のうちから相関係数R11〜R16内の最大値のものに対応する1組の近似直線方程式を近似直線方程式(E)として選択する。
【0050】
次に、メイン制御部は、ステップ709で、各色毎に上述の選択した近似直線方程式(E)において、図6に示すようにYの値が必要最大トナー付着量Mmaxとなる時のXの値、すなわち現像ポテンシャルの値Vmaxを算出する。黒現像装置231K、シアン現像装置231C、マゼンタ現像装置231M、イエロー現像装置231Yの各現像バイアス電位VBと感光体ドラム200上の各色の画像露光による表面電位(露光電位)VLとは上述の式から次の式(15)、(16)で与えられる。
【0051】
Vmax=(Mmax−BL)/AL ・・・(15)
VB−VL=Vmax=(Mmax−BL)/AL ・・・(16)
VBとVLとの関係は近似直線方式(E)の係数を用いて表わすことができる。したがって(16)式は、
Mmax=AL*Vmax+BL ・・・(17)
となる。
【0052】
ここで、感光体ドラム200の露光前の帯電電位VDと現像バイアス電位VBとの関係は、図6に示すような直線方程式、すなわち、
Y=A2*X+B2 ・・・(18)
とX軸との交点のX座標VK(現像装置の現像開始電圧)と、実験的に求めた地汚れ余裕電圧Vαとから、
VD−VB=VK+Vα ・・・(19)
で与えられる。
【0053】
したがって、Vmax、VD、VB、VLの関係は、(16)、(19)式により決まる。この例ではVmaxを参照値として、これと各制御電圧VD、VB、VLの関係をあらかじめ実験等によって求め、図7に示すようにテーブル化して上記ROMに格納しておく。そして、メイン制御部はステップ710で、各色毎に上記算出したVmaxに最も近いVmaxを有するテーブルを選択し、その選択したテーブルに対応した各制御電圧VB、VD、VLを目標電位とする。
【0054】
次に、メイン制御部は、ステップ711で、書き込み光学ユニット220のレーザ発光駆動制御部を介して半導体レーザ221のレーザ発光パワーを最大光量となるように制御し、表面電位センサ204の出力値を取り込むことにより感光体ドラム200の残留電位を検出する。そして、ステップ712で、その残留電位が0でない時には上記のテーブルにより決定した目標電位VB、VD、VLに対してその残留電位分の補正を行って目標電位とする。最後に、ステップ713で、感光体ドラム200の帯電チャージャ203による帯電電位が上記目標電位VDになるように電源回路を調整し、レーザ光学系制御部を介してレーザ光学系におけるレーザ発光パワーを感光体ドラム200の露光電位が上記目標電位VLになるように調整し、かつ、黒現像装置231K、シアン現像装置231C、マゼンタ現像装置231M、イエロー現像装置231Yの各現像バイアス電圧がそれぞれ上記目標電位VBになるように電源回路を調整する。
【0055】
以上のような電位制御は画像品質を一定に維持するために特にカラー画像形成装置においては重要な制御であるが、通常画像形成とは異なる特殊モードとなり、この間は通常の画像形成動作を行うことができない。このような特殊ジョブは前述したように従来では、朝一の定着が冷えた状態で実行することにより、定着が暖まる間の時間を利用して実行することができた。しかしながら、近年、コンビニエンスストアなどの普及により、24時間電源を切らないケースが急増してきている。そしてまた、その設置状況、利用者層の多様化に伴い、カラー複写機であっても待ち時間を更に減らしたいと言う要求が急増している。
【0056】
そこで、この実施形態においては、このような特殊ジョブの実行を図8に示すようなフローチャートに基づいて実施している。図8は電位制御のためのセルフチェックの実行するためのフローチャートである。
【0057】
この図8に示す処理は、セルフチェックが以下のaないしcの条件に当てはまった時に実行され、その内容は上述のセルフチェックと同様である。
【0058】
a. 電源投入時定着温度が所定温度以下であった場合
b. 前回のセルフチェックから所定枚数作像された場合
c. 前回のセルフチェックから所定時間経過した場合
従来は、これらの制御がユーザの都合とは無関係に、所定の条件で実行されており、ユーザの作業を中断させて、待ち時間を発生してしまうことがあったが、この実施形態ではそのような不具合を回避させている。
【0059】
最初に、ステップ801でセルフチェックを実行するタイミングであるか否かをチェックする。ここで実行のタイミングでなかった場合には本ルーチンから抜ける。一方、セルフチェックの実行のタイミングにある場合は、ステップ802に進み、カウントダウン(Countdown)値を15に設定する。ステップ803でセルフチェックの実行を、例えば図9のようにしてユーザに通知する。図9はセルフチェック実行時の操作部の表示の一例を示す図であり、操作部の表示する部分が特許請求の範囲にいう表示手段に対応する。
【0060】
すなわち、複写機本体の操作部151にセルフチェックの実行の予告と実行に要する所要時間、そして実行開始までの時間を表示するとともに、セルフチェックの実行を行わせる実行ボタン152とセルフチェックを行わせないように指示するキャンセルボタン153が、例えばタッチパネルに表示してユーザに通知する。なお、ここでは複写機本体の操作部に表示を行ったが、プリンタコントローラを介して接続しているパーソナルコンピュータに通知してもよい。また、前記実行ボタン152とキャンセルボタン153が特許請求の範囲にいう選択手段に対応する。
【0061】
次のステップ804では、ユーザはセルフチェックが実行されることを認識し、セルフチェックをそのまま実行させるか、実行をキャンセルするかを実行ボタン152あるいはキャンセルボタン153により選択する。ここで、もしユーザがカラー複写機から離れて、実行可否の選択を行わなかった場合は、ステップ810に進む。ステップ810では1秒待った後、ステップ811に進み、カウントダウンを実行する。ステップ812で、カウントダウンを実行して所定の時間、この実施形態では15秒が経過するまで、ステップ813の実行通知更新を行い、実行可能時間の更新を行う。所定の時間が経過したらステップ814に進み、自動的にセルフチェックが実行される。これにより、セルフチェックのための実行時間が存在するのにユーザが指令しない場合でも、有効に時間を活用しセルフチェックを実行することができる。ステップ812において、所定の時間に到達するまではステップ813にすすみ、セルフチェックの実行通知の更新を行い、ステップ803に戻す。
【0062】
ステップ804でユーザがセルフチェックの実行を認識した場合は、ステップ805に進み、操作部151の実行通知を解除し、次のステップ806で、ユーザが作像指示に関係するキー操作を行った否かをチェックする。ユーザがステップ804の通知に基づく選択キー以外のキー操作を行った場合はセルフチェックの実行を解除したいものと判断してステップ808に進む。ステップ806でユーザが作像指示に関係するキー操作を行わなかった場合、ステップ807でセルフチェック実行を可とするか否かをチェックし、可とする場合はステップ814へ進む。ステップ814では先程と同様にセルフチェックが実行される。
【0063】
ステップ807でセルフチェック実行を否とする場合は、ステップ808でセルフチェックの実行解除し、ステップ809に進む。ここで重要なのが解除の仕方である。単純に今回の実行をキャンセルした場合、次回のセルフチェックが次のジョブ終了後にすぐに入ると、ユーザがセルフチェックの実行否を頻繁に繰り返すことになってしまう。また全く実行をキャンセルし、再びセルフチェックの実行条件を満たしたときに実行するようにすると、セルフチェックが殆ど実行されない可能性が発生し、画像品質上好ましくない。そこでこの実施形態においては、ステップ809において、セルフチェックがキャンセルされた時点で、ユーザがセルフチェックの実行をしばらく回避したいものと判断し、次回セルフチェックを実行するまでの条件を以下のように再設定する。
【0064】
まず、電源投入時の定着温度が所定温度以下であった場合のプロセスコントロール解除は+10分、前回のセルフチェックから所定枚数作像された場合のプロセスコントロール解除も+10分。そして前回のセルフチェックから所定時間経過した場合のプロセスコントロール解除は+20分とする。これらの時間がステップ809の+Xの値となる。こうすることによって、ユーザがセルフチェック実行を解除しても所定の時間ではセルフチェックが実行されないため、ユーザにとって煩わしい操作を減少させることができる。なお、上述した各ステップの制御はメイン制御部のCPUが前述のROMに格納されたプログラムに従って実行する。また、ここでいうプロセスコントロールは、各種センサの検出結果に基づいて各種作像プロセスを制御するもので、プロセスコントロール解除とは、各種センサの検出結果をフィードバックして各種作像プロセスを制御することなく、予め決められた作像条件で作像を行うように設定するものである。
【0065】
図10に示すフローチャートは、上述した実施形態と同様なカラー複写機において、セルフチェックの実行が解除された場合の処理が異なる場合の処理手順を示したものである。
【0066】
以下の説明においては、上述した図8のフローチャートにおけるステップと同じステップは図8のステップ番号と同じ番号を付し、重複する説明は省略する。この処理では、まず、ステップ801のセルフチェックを実行するタイミングであるか否かのチェックの前段で、ステップ901としてPrio<3か否かをチェックする。ここで、Prioはセルフチェック実行の優先度(Priority)を表す変数で、初期値は0としている。
【0067】
Prio≧3の場合は無条件にステップ814に進み、セルフチェックを実行する。セルフチェック実行後は、ステップ902でPrioにはセルフチェックが実行されると0が代入される。なお、ステップ808においてセルフチェック実行が解除されると、ステップ903でPrioはその前回値に1を加えて終了する。
【0068】
以上のような処理手順とすることによって、セルフチェック実行が解除され、優先レベルが上がると、無条件でプロコンが実行されるようにでき、ユーザの待ち時間を最小にするとともに、画像品質が所定レベルにまで劣化することを避けることができる。なお、この時優先レベルのカウント方法、セルフチェックの種類に応じた優先度の設定を行うことによって、セルフチェック再実行の間隔が制御され、画像品質劣化許容レベルを定めることができる。つまり、継続使用に差し支えないものであればセルフチェックが強制的に入ることを避け、継続使用に支障があるものであれば強制的に実行するようにすればよい。
【0069】
上述した実施形態においては特殊モードをセルフチェックの場合を例に取って説明したが、セルフチェックのみならず、画像形成動作を中断させる各種の特殊モードに適用可能であり、それぞれのモードに応じた、優先度、再実行間隔を設定することで同様の効果を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】
これまでの説明で明らかなように、発明によれば、ユーザにとって不本意な特殊ジョブの実行を回避しつつ、画像品質が所定レベルにまで劣化することを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるカラー複写機の転写部の拡大図である。
【図2】本発明の実施形態におけるカラー画像形成装置の全体構成を説明するための概略構成図である。
【図3】メイン制御部における電位制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】感光体ドラム上に形成するパッチパターンを説明する図である。
【図5】電位制御時の電位データとトナー付着量データとの各潜像パターンにおける関係を示すグラフである。
【図6】電位制御時のトナー付着量データに対する電位データと制御電位データとの直線近似を示すグラフである。
【図7】電位制御時の電位制御テーブルである。
【図8】電位制御のためのセルフチェックの実行するためのフローチャートである。
【図9】セルフチェック実行時の操作部の表示の一例を示す図である。
【図10】電位制御のためのセルフチェックの実行するための別のフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラースキャナ
2 カラープリンタ
3 給紙バンク
125 カラーセンサ
151 操作部
152 実行ボタン
153 キャンセルボタン
200 感光体ドラム
205 反射濃度センサ
220 書き込み光学ユニット
230 リボルバ現像ユニット
270 定着装置
301、302、303 潜像パターン
500 中間転写ユニット
501 中間転写ベルト
600 2次転写ユニット
601 2次転写ベルト

Claims (5)

  1. 入力された画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、
    画像の品質を維持するための特殊ジョブを実行させる制御手段と、
    前記制御手段が特殊ジョブを実行させる条件である複数の実行可能条件のいずれかを満たすか判断する判断手段と、
    前記複数の実行可能条件のいずれかが満たされた場合に、特殊ジョブの実行の可否をユーザが選択することが可能な選択手段と、を備え、
    前記判断手段は、前記選択手段によって特殊ジョブの実行否が選択された場合には、前記複数の実行可能条件のうち前記判断手段によって条件を満たしたと判断された実行可能条件に応じて次回の特殊ジョブを実行するまでの時間を設定し、
    前記制御手段は、前記選択手段によって特殊ジョブの実行が選択された場合には特殊ジョブを速やかに実行させ、前記選択手段によって特殊ジョブの実行否が選択された場合には前記判断手段によって設定された時間の経過後、実行タイミングになったときに次回の特殊ジョブを実行させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の実行可能条件は、
    (A) 電源投入時の定着温度が所定温度以下であった場合。
    (B) 前回の特殊ジョブから所定枚数以上作像された場合。
    (C) 前回の特殊ジョブから所定時間以上経過した場合。
    であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、所定の時間内に前記選択手段によって特殊ジョブの実行及び実行否のいずれも選択されない非選択状態の場合には、特殊ジョブを実行させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. さらに、前記非選択状態の場合に実行される特殊ジョブを開始するまでの時間情報を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. さらに、前記複数の実行可能条件のいずれかが満たされた場合に、特殊ジョブの所要時間を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2000321368A 2000-10-20 2000-10-20 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4091243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000321368A JP4091243B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000321368A JP4091243B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002132097A JP2002132097A (ja) 2002-05-09
JP4091243B2 true JP4091243B2 (ja) 2008-05-28

Family

ID=18799511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000321368A Expired - Fee Related JP4091243B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4091243B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1577711A3 (en) 2004-03-18 2005-12-21 Ricoh Co., Ltd. Method and apparatus for image forming capable of controlling image-forming process conditions
JP5066809B2 (ja) * 2006-01-26 2012-11-07 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
US7616909B2 (en) 2006-05-24 2009-11-10 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002132097A (ja) 2002-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4143253B2 (ja) 画像形成装置
JP5824951B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
US20070134014A1 (en) Apparatus for detecting amount of toner deposit and controlling density of image, method of forming misalignment correction pattern, and apparatus for detecting and correcting misalignment of image
JPH05216337A (ja) 画像形成装置
JP2001201994A (ja) 画像形成装置
JPH11161042A (ja) 画像形成装置
US7082282B2 (en) Image formation method and image formation apparatus for same
US7613405B2 (en) Image forming apparatus comprising a plurality of image carriers
JP4091243B2 (ja) 画像形成装置
JP2004240369A (ja) 画像形成装置
JP4432377B2 (ja) 画像形成装置
JP4107549B2 (ja) 画像形成装置
JP2001092202A (ja) 画像形成装置
JP2006130779A (ja) 画像形成装置
JP2002162795A (ja) 画像形成装置
JPH07253694A (ja) 画像形成装置における電位制御方法及びトナー補給制御方法
JP2015022063A (ja) 画像形成装置及び異常画像検知方法
JPH05142906A (ja) 複写機
JP2003330235A (ja) 画像形成装置および方法
JP2005017627A (ja) 画像形成装置
JP2005352379A (ja) 画像形成装置
JP7215279B2 (ja) 画像形成装置
JP2001194921A (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JPH11212315A (ja) 画像形成装置の画質補償装置
JP3146488B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080228

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees