JP2003330235A - 画像形成装置および方法 - Google Patents

画像形成装置および方法

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JP2003330235A
JP2003330235A JP2002139530A JP2002139530A JP2003330235A JP 2003330235 A JP2003330235 A JP 2003330235A JP 2002139530 A JP2002139530 A JP 2002139530A JP 2002139530 A JP2002139530 A JP 2002139530A JP 2003330235 A JP2003330235 A JP 2003330235A
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JP2002139530A
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Hiroshi Nakazato
博 中里
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成条件制御が必要になる時点を現像剤
の消費量や消費の仕方を考慮して推定し、その推定した
時点に達すると画像形成条件制御の実行タイミングと判
定することにより画質安定性を高くする。 【解決手段】 感光体の静電潜像を形成すべくレーザ光
源51に送出する書込み画素データのうちトナーが付着
される画素以外の画素の数であるオフドット数をドット
カウンタ118により計数する。CPU111により、
このオフドット数を積算し、その積算値をRAM113
の所定エリアに格納する。CPU111は、その積算値
が予め設定された所定値に達すると画像形成条件制御の
実行タイミングと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写機
やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、帯電している感光体を露光手段に
より露光して当該感光体に静電潜像を形成し、この静電
潜像に現像手段によりトナーを付着させてトナー像を形
成し、このトナー像を転写紙に転写して所定の画像を得
るようにした電子写真方式の画像形成装置が知られてお
り、特にカラー画像の形成を可能にする装置として、感
光体に形成されたトナー像を中間転写媒体に1次転写
し、その中間転写媒体に転写されたトナー像を転写紙に
2次転写するようにした画像形成装置が知られている。
この画像形成装置では、カラー画像を形成する際には、
例えば感光体に複数色のトナー像を順次形成し、各色の
トナー像の形成ごとに中間転写媒体に1次転写すること
により複数色のトナー像が重ね合わされたカラートナー
像を中間転写媒体に形成し、そのカラートナー像を転写
紙に2次転写することでカラー画像を得るようにしてい
る。中間転写媒体を備えない画像形成装置では感光体の
みが像担持体としての機能を有し、中間転写媒体を備え
た画像形成装置では感光体に加えて中間転写媒体も像担
持体としての機能を有することとなる。
【0003】このような電子写真方式の画像形成装置で
は、従来、転写紙に得られる画像の品質が低下しないよ
うにするために、例えば特公平7−111591号公報
に記載されているように、所定の転写枚数や所定の動作
時間ごとに、予め設定された基準画像を像担持体(例え
ば前者の装置では感光体、後者の装置では中間転写媒
体)に形成し、この基準画像の例えば濃度を検出し、そ
の検出結果に基づき感光体に印加される帯電バイアス、
現像器に印加される現像バイアスや中間転写媒体に印加
される1次転写バイアスなどの画像形成条件の設定値を
調整する画像形成条件制御を行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、画像形成装
置における最適な画像形成条件の変化は、転写枚数や動
作時間よりも、現像剤(トナー)の消費量や消費の仕方
に大きな影響を受けるため、従来のように所定の転写枚
数や所定の動作時間ごとに一律に画像形成条件制御を行
うのでは、設定値の調整が必要になっても上記転写枚数
や動作時間が経過するまで画像形成条件制御が行われな
いことによる転写画像の品質低下を招いたり、設定値の
調整が不必要な場合でも画像形成条件制御が行われるこ
とによるスループットの低下を招くような虞があった。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
画像形成条件制御が必要になる時点を現像剤の消費量や
消費の仕方を考慮して推定し、その推定した時点に達す
ると画像形成条件制御の実行タイミングと判定すること
により画質安定性の高い画像形成装置および方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、現像剤を用いて予め設定
された画像形成条件に従って画像を像担持体上に形成す
る画像形成手段と、前記像担持体上に形成された前記画
像を出力媒体に転写する転写手段とを備えた画像形成装
置において、前記像担持体上の画像を検知する検知手段
と、前記画像形成手段により前記像担持体上に予め設定
された基準画像を形成させ、この基準画像が前記検知手
段により検知された結果に応じて前記画像形成条件の設
定を調整する画像形成条件制御手段と、前記像担持体上
に形成される顕像を構成する画素以外の画素の数である
オフドット数を計数するオフドット計数手段と、前記オ
フドット計数手段により計数された前記オフドット数を
積算する積算手段と、前記積算手段により算出される積
算値が予め設定された所定値に達することにより前記画
像形成条件制御手段の実行タイミングと判定する画像形
成条件制御タイミング判定手段とを備えたことを特徴と
している。
【0007】この構成によれば、像担持体上に形成され
る顕像を構成する画素以外の画素の数であるオフドット
数がオフドット計数手段により計数され、この計数され
たオフドット数が積算手段により積算され、この積算手
段により算出される積算値が予め設定された所定値に達
することにより、画像形成条件制御タイミング判定手段
により画像形成条件制御手段の実行タイミングと判定さ
れる。そして、画像形成条件制御手段の動作が実行され
ると、画像形成手段により像担持体上に予め設定された
基準画像が形成され、この基準画像が検知手段により検
知された結果に応じて画像形成条件の設定が調整され
る。
【0008】ここで、現像剤が消費されないときは現像
剤が劣化して画像形成条件制御が必要になることから、
消費されない現像剤の量にほぼ比例するオフドット数を
積算することで、画像形成条件制御が必要になる時点の
推定が可能になり、オフドット数の積算値が所定値に達
すると画像形成条件制御の実行タイミングと判定するこ
とで、タイミング良く画像形成条件制御が実行されるこ
ととなる。
【0009】なお、像担持体上に形成される顕像とは、
像担持体上に形成される画像において現像剤が付着され
る画素からなる像を言う。従って、像担持体上に形成さ
れる顕像を構成する画素以外の画素とは、像担持体上に
形成される画像において現像剤が付着されない画素を言
う。また、画像形成条件制御手段の動作は、実行タイミ
ングと判定されると直ぐに実行してもよいが、例えば連
続して複数枚の画像形成を行っているときには、その一
連の画像形成が終了した後に実行するようにしてもよ
い。
【0010】また、前記オフドット計数手段は、前記出
力媒体の大きさに対応した画像形成可能範囲のサイズ毎
に各々の画像形成可能範囲に含まれる総画素数を記憶す
る第1記憶手段と、前記像担持体上に形成される顕像を
構成する画素の数であるオンドット数を計数するオンド
ット計数手段とを備え、前記画像形成手段により前記像
担持体上に形成中の画像の画像形成範囲に対応する総画
素数を前記第1記憶手段から抽出し、その抽出した総画
素数から前記オンドット計数手段により計数された前記
オンドット数を減算した値を前記オフドット数とすると
してもよい(請求項2)。
【0011】この構成によれば、出力媒体の大きさに対
応した画像形成可能範囲のサイズ毎に、各々の画像形成
可能範囲に含まれる総画素数が第1記憶手段に記憶され
ており、像担持体上に形成される顕像を構成する画素の
数であるオンドット数が、オンドット計数手段により計
数される。そして、画像形成手段により像担持体上に形
成中の画像の画像形成範囲に対応する総画素数が第1記
憶手段から抽出され、その総画素数からオンドット数が
減算されてオフドット数が求められる。像担持体上に形
成される顕像を構成する画素の数、すなわちオンドット
数は、現像剤の消費量にほぼ比例する値となることか
ら、オンドット数を計数することで、例えば現像剤の消
費量を推定することが可能になる。
【0012】また、前記オフドット計数手段は、前記像
担持体上に形成可能な最大画像形成範囲に含まれる総画
素数を記憶する第2記憶手段と、前記像担持体上に形成
される顕像を構成する画素の数であるオンドット数を計
数するオンドット計数手段とを備え、前記画像形成手段
による前記像担持体上の前記最大画像形成範囲に対する
画像形成が終了するまでに前記オンドット計数手段によ
り計数された前記オンドット数を、前記第2記憶手段に
記憶された前記総画素数から減算した値を前記オフドッ
ト数とするとしてもよい(請求項3)。
【0013】この構成によれば、像担持体上に形成可能
な最大画像形成範囲に含まれる総画素数が第2記憶手段
に記憶されており、像担持体上に形成される顕像を構成
する画素の数であるオンドット数がオンドット計数手段
により計数される。ここで、画像形成手段による像担持
体上の最大画像形成範囲に対する画像形成が終了するま
でにオンドット計数手段により計数されたオンドット数
が、第2記憶手段に記憶されている総画素数から減算さ
れた値がオフドット数とされる。像担持体上に形成され
る顕像を構成する画素数、すなわちオンドット数は、現
像剤の消費量にほぼ比例する値となることから、オンド
ット数を計数することで、例えば現像剤の消費量を推定
することが可能になる。また、像担持体上に形成可能な
最大画像形成範囲に含まれる総画素数を用いているの
で、例えば定形外サイズの封筒などのような任意サイズ
の転写紙が出力媒体として用いられた場合でも、オフド
ット数は、消費されない現像剤の量を反映した値とな
る。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、前記像担
持体上に所定の画像を形成することにより前記画像形成
手段の疲労状態を回復させるリフレッシュ制御手段をさ
らに備え、前記リフレッシュ制御手段は、前記画像形成
条件制御手段の実行に先立って実行されることを特徴と
している。
【0015】画像形成手段が、現像剤を収容する容器か
ら現像ローラ(現像スリーブ)に現像剤を供給し、現像
ローラ上に形成される現像剤の層の厚さを規制ブレード
により一定にするように構成された現像手段を含むもの
である場合には、上記比率の低い画像形成が続くと、消
費されずに容器内で同一箇所に滞留する現像剤が増える
ことにより、現像ローラや規制ブレードの表面に現像剤
の外添剤や現像剤自体が固着する現象であるフィルミン
グが発生する虞が増大するが、上記構成によれば、リフ
レッシュ制御手段により像担持体に所定の画像が形成さ
れることにより現像剤が強制消費されることとなり、容
器内での現像剤の滞留が解消され、これによってフィル
ミングの発生による画質劣化が未然に防止される。さら
に、このリフレッシュ動作を画像形成条件制御に先立っ
て実行しているので、画像形成手段の状態がより理想的
な状態で画像形成条件制御を行うことができる。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、現像剤を
用いて像担持体上に予め設定された画像形成条件に従っ
て画像を形成し、前記像担持体上に形成された前記画像
を出力媒体に転写するようにした画像形成方法におい
て、前記像担持体上の画像を検知する検知工程と、前記
像担持体上に予め設定された基準画像を形成させ、この
基準画像を前記検知工程において検知した結果に応じて
前記画像形成条件の設定を調整する画像形成条件制御工
程と、前記像担持体上に形成される顕像を構成する画素
以外の画素の数であるオフドット数を計数するオフドッ
ト計数工程と、前記オフドット計数工程において計数さ
れた前記オフドット数を積算する積算工程と、前記積算
工程において算出される積算値が予め設定された所定値
に達することにより前記画像形成条件制御工程の実行タ
イミングと判定する画像形成条件制御タイミング判定工
程とを備えたことを特徴としている。
【0017】この構成によれば、像担持体上に形成され
る顕像を構成する画素以外の画素の数であるオフドット
数がオフドット計数工程において計数され、この計数さ
れたオフドット数が積算工程において積算され、この積
算工程において算出される積算値が予め設定された所定
値に達することにより、画像形成条件制御タイミング判
定工程において画像形成条件制御工程の実行タイミング
と判定される。そして、画像形成条件制御工程の動作が
実行されると、像担持体上に予め設定された基準画像が
形成され、この基準画像が検知工程において検知された
結果に応じて画像形成条件の設定が調整される。
【0018】ここで、現像剤が消費されないときは現像
剤が劣化して画像形成条件制御が必要になることから、
消費されない現像剤の量にほぼ比例するオフドット数を
積算することで、画像形成条件制御が必要になる時点の
推定が可能になり、オフドット数の積算値が所定値に達
すると画像形成条件制御の実行タイミングと判定するこ
とで、タイミング良く画像形成条件制御が実行されるこ
ととなる。
【0019】なお、像担持体上に形成される顕像とは、
像担持体上に形成される画像において現像剤が付着され
る画素からなる像を言う。従って、像担持体上に形成さ
れる顕像を構成する画素以外の画素とは、像担持体上に
形成される画像において現像剤が付着されない画素を言
う。また、画像形成条件制御工程の動作は、実行タイミ
ングと判定されると直ぐに実行してもよいが、例えば連
続して複数枚の画像形成を行っているときには、その一
連の画像形成が終了した後に実行するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)まず、図1〜図
3を参照して、本発明に係る画像形成装置の第1実施形
態であるプリンタの構成について説明する。図1は同プ
リンタの内部構成を示す図、図2は同プリンタの電気的
構成を示すブロック図、図3は中間転写ベルトの展開図
である。
【0021】このプリンタは、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナ
ーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、例えば
ブラック(K)のトナーのみを用いて単色画像を形成す
るものである。このプリンタは、ホストコンピュータな
どの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御
部100に与えられると、この主制御部100からの制
御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の
各部を制御して、装置本体2の下方に配設された給紙カ
セット3から搬送した転写紙4に、上記画像信号に対応
する画像を印字出力する。
【0022】上記エンジン部1は、感光体ユニット1
0、ロータリー現像部20、中間転写ユニット30、定
着ユニット40、露光ユニット50を備えている。この
感光体ユニット10は、感光体11、帯電部12および
クリーニング部13を備え、ロータリー現像部20は、
イエロートナーが収容されたイエロー現像ユニット2
Y、マゼンタトナーが収容されたマゼンタ現像ユニット
2M、シアントナーが収容されたシアン現像ユニット2
C、ブラックトナーが収容されたブラック現像ユニット
2Kなどを備え、中間転写ユニット30は、中間転写ベ
ルト31、垂直同期センサ32、ベルトクリーナ33、
ゲートローラ対34、2次転写ローラ35、感光体駆動
用モータ36などを備えている。上記7つのユニット1
0,2Y,2M,2C,2K,30,40は、それぞれ
装置本体2に対して着脱自在に構成されている。
【0023】このプリンタは、予め設定された非転写用
の基準画像を中間転写ベルト31に形成し、その基準画
像の濃度を検出し、その検出結果に基づき画像形成条件
の設定値を調整する画像形成条件制御を行う。この画像
形成条件制御は、画像形成のプロセス状態が再調整を必
要とするほど変化したと判定されるときに行われるべき
ものであるが、その画像形成のプロセス状態の変化に最
も大きい影響を及ぼすのはロータリー現像部20の状
態、特に各現像ユニット2Y,2M,2C,2Kにおけ
るトナーの劣化である。トナーは静電潜像を現像する際
に必要な電荷を保持するために現像ユニット内で常に摩
擦されており、その時間が長くなるほどトナーの表面が
削られて帯電特性が変化する。すなわちトナーが現像に
供されることなく現像ユニット2Y,2M,2C,2K
内で長時間摩擦され続けるほど、その劣化が進むことに
なる。
【0024】従って、現像に供されないトナー量を知る
ことによって、トナーの劣化度合いを推定することがで
きる。そこで、このプリンタは、後述するように、顕像
を構成する画素以外の画素の数であるオフドット数をカ
ウントして積算することでトナーの劣化度合いを推定
し、その積算値が予め設定された所定値に達すると画像
形成条件制御の実行タイミングと判定するようにしてい
る。
【0025】感光体ユニット10の感光体11は、上記
7つのユニット10,2Y,2M,2C,2K,30,
40が装置本体2に装着された状態で、感光体駆動用モ
ータ36によって矢印5の方向に回転するもので、中間
転写ベルト31に当接しており、この当接位置が1次転
写部14に設定されている。この感光体11の周りに
は、その回転方向5に沿って、帯電部12、ロータリー
現像部20およびクリーニング部13がそれぞれ配置さ
れている。
【0026】帯電部12は、帯電バイアス生成回路11
4により生成される所定の高電圧が印加されるワイヤ電
極を備え、例えばコロナ放電により、感光体11の外周
面を均一に帯電するもので、帯電手段としての機能を有
する。クリーニング部13は、感光体11の回転方向5
における帯電部12の直ぐ上流側であって1次転写部1
4の下流側に配置され、感光体11から中間転写ベルト
31へのトナー像の1次転写後に感光体11の外周面に
残留しているトナーをクリーニングブレードにより掻き
落として感光体11の表面を清掃するものである。
【0027】露光ユニット50は、例えば半導体レーザ
からなるレーザ光源51、このレーザ光源51からのレ
ーザ光を反射するポリゴンミラー52、このポリゴンミ
ラー52を回転駆動するポリゴンモータ53、ポリゴン
ミラー52で反射されたレーザ光を集束するレンズ部5
4、複数個の反射ミラー55、水平同期センサ56など
を備えている。ポリゴンミラー52によって反射され、
レンズ部54および反射ミラー55を介して射出された
レーザ光57は、感光体11の表面において主走査方向
(図1の紙面に対して垂直な方向)に走査して、画像信
号に対応する静電潜像を感光体11の表面に形成する。
このとき、水平同期センサ56により、主走査方向にお
ける同期信号、すなわち水平同期信号が得られる。
【0028】ポリゴンモータ53は、ポリゴンミラー5
2を予め設定された回転速度、例えば30,000rp
m(回転/分)で高速に回転駆動するもので、例えばオ
イル軸受けにより高速回転可能な構成を備え、駆動を開
始して回転速度が上記設定回転速度に達すると、CPU
111にレディ信号を送出する。露光ユニット50は、
露光手段としての機能を有する。
【0029】ロータリー現像部20は、各色のトナーを
上記静電潜像に付着させて現像するものである。ロータ
リー現像部20のイエロー現像ユニット2Y、マゼンタ
現像ユニット2M、シアン現像ユニット2C、ブラック
現像ユニット2Kは軸中心に回転自在に設けられてお
り、これらの現像ユニット2Y,2M,2C,2Kは予
め決められた複数の位置に移動可能に配置され、感光体
11に対して現像ローラ(現像スリーブ)20Y,20
M,20C,20Kの当接位置および離間位置で選択的
に配置される。そして、直流成分もしくは直流成分に交
流成分を重畳した現像バイアスが現像バイアス生成回路
115により印加されて、感光体11に対して当接位置
にある現像ユニットから当該色のトナーが感光体11の
表面に付着される。ロータリー現像部20(現像ユニッ
ト2Y,2M,2C,2K)は現像手段としての機能を
有する。
【0030】中間転写ユニット30の中間転写ベルト3
1は、テンションローラ31A、駆動ローラ31B、テ
ンションローラ31Cおよび従動ローラ31Dに掛け渡
されている。テンションローラ31Aは、中間転写ベル
ト31を確実に感光体11に当接させるためのものであ
る。駆動ローラ31Bは、感光体駆動用モータ36によ
って感光体11とともに回転駆動される。
【0031】この中間転写ベルト31は、図3に示すよ
うに、ほぼ矩形のシート体が継ぎ目71で継ぎ合わされ
て形成された無端ベルトからなる。図3において、矢印
72は回転駆動方向を示し、矢印73は回転軸方向を示
している。
【0032】この中間転写ベルト31は、回転軸方向7
3の一端側(図3中、上側)に設けられた突起部74を
有するとともに、転写禁止領域75および転写許可領域
76を有している。転写禁止領域75は、継ぎ目71の
両側のそれぞれ所定寸法の範囲に、回転軸方向73に一
端から他端に亘って設定されている。転写許可領域76
は、転写禁止領域75以外の領域であって、回転軸方向
73の一端部および他端部を除く矩形の領域に設定され
ており、この転写許可領域76にトナー像が1次転写さ
れる。
【0033】図3(A)に示すように、転写許可領域7
6には、回転駆動方向72に長辺方向となるA3判サイ
ズのトナー像77が転写可能になっている。また、図3
(B)に示すように、転写許可領域76を2つのサブ領
域76A,76Bに分割設定し、中間転写ベルト31の
一周で、回転駆動方向72に短辺方向となるA4サイズ
以下、例えばA4、A5、B5サイズなどのトナー像が
2枚転写可能になっている。なお、図3(B)ではA4
サイズのトナー像78を示している。
【0034】このように、転写許可領域76は、回転駆
動方向72に長辺方向のA3判より大きいサイズを有し
ており、この転写許可領域76が、中間転写ベルト31
に形成可能な最大画像形成範囲になっている。
【0035】垂直同期センサ32は、例えば互いに対向
配置された発光部(例えばLED)および受光部(例え
ばフォトダイオード)を有するフォトインタラプタから
なり、回転する中間転写ベルト31の回転軸方向73の
一端側に配置され、突起部74の通過を検出して検出信
号を出力するものである。この垂直同期センサ32から
出力される検出信号が、エンジン制御部110による画
像形成制御の基準となる垂直同期信号として使用され
る。この垂直同期センサ32は、従動ローラ31Dの近
傍に配置されており、これによって、中間転写ベルト3
1の撓みや揺れによる影響を低減し、突起部74を安定
して検出できるようにしている。
【0036】ベルトクリーナ33は、クリーナ用離接ク
ラッチにより中間転写ベルト31への当接状態(図1
中、実線)および離間状態(図1中、破線)が切換可能
に配設されたもので、当接状態で中間転写ベルト31上
の残留トナーを掻き落とす。このベルトクリーナ33の
当接および離間は、中間転写ベルト31の転写禁止領域
75に対して行われる。
【0037】ゲートローラ対34は、ゲートクラッチの
オンにより搬送系駆動用モータ60の駆動力が伝達され
て回転駆動される。2次転写ローラ35は、2次転写ロ
ーラ用離接クラッチにより中間転写ベルト31への当接
状態(図1中、実線)および離間状態(図1中、破線)
が切り換えられる。この2次転写ローラ35は、中間転
写ベルト31に当接した状態で2次転写バイアス生成回
路117により生成される所定の2次転写バイアスが印
加されて、転写紙4を搬送しつつ中間転写ベルト31上
のトナー像を転写紙4に2次転写させるもので、当該当
接位置が2次転写部37に設定されている。
【0038】中間転写ベルト31には例えばローラ状の
バイアス印加部材38が当接しており、このバイアス印
加部材38に1次転写バイアス生成回路116により生
成される所定の1次転写バイアスが印加される。そし
て、この1次転写バイアスによって、感光体11上のト
ナー像が中間転写ベルト31に1次転写されることとな
る。
【0039】転写紙4は出力媒体に対応し、帯電部1
2、露光ユニット50、帯電バイアス生成回路114、
ロータリー現像部20、現像バイアス生成回路115、
バイアス印加部材38、1次転写バイアス生成回路11
6は画像形成手段に対応し、中間転写ベルト31は像担
持体に対応し、2次転写ローラ35、2次転写バイアス
生成回路117は転写手段に対応する。
【0040】定着ユニット40は、加熱ローラ41、加
圧ローラ42を備え、ローラ41,42により転写紙4
を搬送しつつ、転写紙4上のトナーを加熱溶融して当該
転写紙4に定着するもので、定着手段としての機能を有
する。
【0041】給紙カセット3の先端(図1中、右端)か
ら上方に向かって、半月状のピックアップローラ61、
フィードローラ対62が配設され、ゲートローラ対3
4、2次転写ローラ35および定着ユニット40を挟ん
で、さらに搬送ローラ対63、排出ローラ対64が配設
されて、これらにより転写紙4の搬送路(図1中、一点
鎖線)が形成されている。
【0042】ピックアップローラ61はピックアップソ
レノイドにより駆動される。フィードローラ対62、ゲ
ートローラ対34、2次転写ローラ35、定着ユニット
40の加熱ローラ41、搬送ローラ対63、排出ローラ
対64は、それぞれ駆動力伝達機構を介して同一の搬送
系駆動用モータ60に連結されている。搬送系駆動用モ
ータ60は、所定の回転速度に達するとレディ信号を出
力する。そして、フィードローラ対62は、フィードク
ラッチのオンにより、搬送系駆動用モータ60の駆動力
が伝達されて回転駆動される。転写紙4は、排出ローラ
対64によって装置本体2の上部に設けられた排紙部6
に排出される。
【0043】装置本体2の上面には、操作表示パネル7
が配設されている。この操作表示パネル7は、複数の操
作キーを備えるとともに、例えば液晶ディスプレイから
なる表示部を備えている。
【0044】装置本体2のエンジン部1は、さらに、中
間転写ベルト31の従動ローラ31Dに巻き付けられた
部分に対向する位置に配設されたパッチセンサ8を備え
ている。このパッチセンサ8は、例えば並んで配置され
た発光部(例えば赤外LED)および受光部(例えばフ
ォトダイオード)を有する反射型光センサからなり、発
光部から中間転写ベルト31に形成された基準画像に向
けて射出された光の反射光を受光して、当該基準画像の
濃度に応じた受光信号をエンジン制御部110に送出す
るものである。
【0045】主制御部100は、CPU101と、外部
装置との間で制御信号の授受を行うインターフェース1
02と、このインターフェース102を介して与えられ
た画像信号を記憶するための画像メモリ103とを備え
ている。CPU101は、外部装置から画像信号を含む
印字指令信号をインターフェース102を介して受信す
ると、エンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデ
ータに変換し、エンジン制御部110に送出する。
【0046】エンジン制御部110は、CPU111、
ROM112、RAM113などを備えている。ROM
112は、CPU111の制御プログラムなどを記憶す
るもので、RAM113は、エンジン部1の制御データ
やCPU111による演算結果などを一時的に記憶する
もので、CPU111は、CPU101を介して外部装
置から送られた画像信号に関するデータをRAM113
に格納する。
【0047】CPU111は、エンジン部1からの入力
信号として、例えば垂直同期センサ32から垂直同期信
号Vsyncを受け取り、水平同期センサ56から水平同期
信号Hsyncを受け取り、パッチセンサ8から基準画像の
濃度に応じた受光信号を受け取る。そして、CPU11
1は、これらの入力信号および制御プログラムに基づ
き、エンジン部1の各部の動作を制御する。
【0048】すなわちCPU111は、感光体駆動用モ
ータ36を駆動するモータ駆動回路に制御信号を送出し
て感光体11および中間転写ベルト31を同期して回転
駆動する。また、CPU111は、搬送系駆動用モータ
60を駆動するモータ駆動回路に制御信号を送出して、
給紙カセット3からの転写紙4の搬送を制御するもの
で、転写紙4を中間転写ベルト31の周速S1と同一速
度で搬送する。
【0049】また、CPU111は、帯電バイアス生成
回路114に制御信号を送出して帯電部12による帯電
バイアスの印加を制御する。また、CPU111は、現
像バイアス生成回路115に制御信号を送出して現像バ
イアスの印加を制御するとともに、ロータリー現像部2
0の現像ユニット2Y,2M,2C,2Kなどの各部の
動作を制御する。また、CPU111は、各離接クラッ
チを駆動する離接クラッチ駆動回路(図示省略)に制御
信号を送出し、中間転写ベルト31に対するベルトクリ
ーナ33および2次転写ローラ35の離間および当接を
制御する。
【0050】また、CPU111は、1次転写バイアス
を生成する1次転写バイアス生成回路116および2次
転写バイアスを生成する2次転写バイアス生成回路11
7に制御信号を送出し、バイアス印加部材38に対する
1次転写バイアスの印加および2次転写ローラ35に対
する2次転写バイアスの印加を制御する。また、CPU
111は、操作表示パネル7の操作キーに対する操作内
容を受け取るとともに、その表示部の表示内容を制御す
る。
【0051】また、CPU111は、CPU101を介
して外部装置から送られる画像信号に応じて書込み画素
データを生成し、この生成した書込み画素データを制御
信号としてドットカウンタ118を介してレーザ光源5
1に送出する。
【0052】このドットカウンタ118は、CPU11
1からレーザ光源51に送られる書込み画素データのう
ちトナーが付着する画素以外の画素の数であるオフドッ
ト数をリアルタイムで計数する論理回路で、本実施形態
では色に関係なく全てのオフドット数をカウントする。
上記書込み画素データは感光体11の静電潜像を形成す
るもので、この静電潜像に基づきトナー像(顕像)が形
成されており、ドットカウンタ118により計数される
オフドット数は、当該顕像を構成する画素以外の画素の
数を表すこととなる。
【0053】また、CPU111は、1つのトナー像
(例えばYトナー像、Cトナー像など)の形成が終了し
てドットカウンタ118によるオフドット数が確定する
度に、そのオフドット数をRAM113の所定のメモリ
領域に加算して記憶させる。すなわち、CPU111
は、オフドット数を積算し、その積算値をRAM113
に格納する。
【0054】また、CPU111は、予め設定された基
準画像を中間転写ベルト31上に形成させ、この基準画
像をパッチセンサ8により検出した検出結果に基づき画
像形成条件の設定値を調整する画像形成条件制御を行う
もので、上記積算値Nが予め設定された所定値N1に達
すると上記画像形成条件制御の実行タイミングと判定
し、画像形成条件制御フラグをセットする。
【0055】また、CPU111は、画像形成条件制御
の実行を許可するか否かを判定するもので、外部装置か
ら印字指令信号が入力されていなければ、実行を許可す
ると判定する。そして、実行許可と判定すると上記画像
形成条件制御を実行する。CPU111は、画像形成条
件制御を実行すると上記積算値NをN=0にリセットす
る。
【0056】上記基準画像は所定サイズで所定形状を有
する領域(パッチ)が複数並べられたもので、各パッチ
に予め設定された色のトナーにより予め設定された濃度
のべた画像や線画像からなる画像が形成されている。上
記画像形成条件は、本実施形態では例えば帯電バイア
ス、現像バイアス、1次転写バイアスである。
【0057】パッチセンサ8は検知手段に対応し、ドッ
トカウンタ118はオフドット計数手段に対応し、CP
U111は画像形成条件制御手段、積算手段、画像形成
条件制御タイミング判定手段に対応する。
【0058】また、ROM112およびRAM113は
メモリ部を構成しているが、このメモリ部はEEPRO
Mや他の形態のメモリを採用してもよい。RAM113
に格納されるオフドット数の積算値は、電源がオフにさ
れても記憶しておく必要があるので、例えばバックアッ
プ電源を備えておけばよい。また、例えばEEPROM
などの不揮発性メモリに上記積算値を格納するようにし
てもよく、この場合にはバックアップ電源は不要にな
る。
【0059】次に、図4を参照して、本プリンタの動作
について説明する。図4はエンジン部1の各部の状態の
時間変化を示すタイミングチャートである。
【0060】ホストコンピュータなどの外部装置から画
像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられ
ると、この主制御部100からの制御信号に応じてエン
ジン制御部110がエンジン部1の各部の動作を開始す
る。このとき、給紙カセット3に積載されている転写紙
4のサイズが印字指令信号で指示されているサイズに一
致していないときは、操作表示パネル7に給紙カセット
の交換を促すメッセージを表示する。なお、図1では1
つの給紙カセット3を備えたプリンタとしているが、こ
れに限られず、複数の給紙カセットを備えたものでもよ
い。
【0061】給紙カセット3に積載されている転写紙4
のサイズが印字指令信号で指示されているサイズに一致
している(または、複数の給紙カセットのうちに印字指
令信号で指示されているサイズの転写紙4を収容するカ
セットが含まれている)ときは、図4に示すように、ま
ず、時刻t1に搬送系駆動用モータ60がオンにされ
る。続いて、時刻t2に搬送系駆動用モータ60からレ
ディ信号が出力されると、感光体駆動用モータ36の駆
動が開始されて中間転写ベルト31が所定の周速S1で
駆動されて垂直同期信号Vsyncが周期的に出力されると
ともに、ポリゴンモータ53の駆動が開始される。そし
て、時刻t3にポリゴンモータ53からレディ信号が出
力されると、次の垂直同期信号Vsyncから有効に受け付
けられ、感光体11の表面が帯電部12により均一に帯
電され、その感光体11の表面に、露光ユニット50か
らのレーザ光57により上記画像信号に応じた静電潜像
が形成され、この静電潜像がロータリー現像部20によ
り現像されてトナー像が形成され、このトナー像は1次
転写部14において中間転写ベルト31上に1次転写さ
れる。
【0062】すなわち、感光体駆動用モータ36の駆動
により中間転写ベルト31が回転し、時刻t4,t5,
t6,t7にそれぞれ垂直同期信号Vsyncが出力され
る。各垂直同期信号Vsyncの立下り時点から所定時間T
1後に画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信
号Vreqの立下りを受けて、画像信号に対応する静電潜
像の形成が開始されるとともに、現像バイアスがオンに
される。
【0063】そして、時刻t4,t5,t6,t7ごと
にロータリー現像部20の現像ユニットが切り換えられ
て、各色のトナー像が感光体11に形成され、順次、中
間転写ベルト31に1次転写される。この間は2次転写
ローラ35が中間転写ベルト31に対して離間状態にあ
るので、各色のトナー像は中間転写ベルト31上に重ね
合わされていく。現像バイアスは、時刻t4,t5,t
6,t7の各垂直同期信号Vsyncの立下り時点から、転
写紙サイズによって予め決められている所定時間T2後
にオフにされる。これによって、中間転写ベルト31の
転写許可領域76にトナー像Y,C,M,Kが重ね合わ
される。
【0064】一方、給紙カセット3に積層されている転
写紙束の最上層の転写紙4がピックアップローラ61に
より取り出され、フィードローラ対62により所定速度
で搬送され、ゲートローラ対34にニップされる。そし
て、中間転写ベルト31上のトナー像にタイミングを合
わせてゲートクラッチがオンにされ、ゲートローラ対3
4から2次転写部37に向けて転写紙4が搬送される。
【0065】そして、垂直同期信号Vsyncの立下り時点
である時刻t8から所定時間後に2次転写ローラ用離接
クラッチがオンにされて、2次転写ローラ35が中間転
写ベルト31に当接し、続いて、時刻t8から所定時間
後の時刻t9に転写バイアス生成回路116から2次転
写ローラ35への2次転写バイアスの印加がオンにされ
る。これによって、中間転写ベルト31の転写許可領域
76に1次転写されているトナー像Y,C,M,Kが重
ね合わされたカラートナー像が転写紙4に転写される。
【0066】ゲートクラッチは転写紙4の搬出後オフに
され、2次転写バイアスの印加時間T3は、転写紙4の
サイズに応じて予め設定されている。2次転写バイアス
の印加がオフにされた後、2次転写ローラ用離接クラッ
チがオンにされて、2次転写ローラ35が中間転写ベル
ト31から離間する。そして、定着ユニット40におい
て、転写紙4が搬送されつつトナー像が当該転写紙4に
定着する。転写紙4は、さらに搬送ローラ対63により
搬送され、排出ローラ対64によって排紙部6に排出さ
れる。
【0067】画像形成終了後、次の印字指令信号が入力
されなければ、垂直同期信号Vsyncの立下り時点である
時刻t10に帯電部12がオフにされ、時刻t10から
所定時間後に1次転写バイアスがオフにされ、次いで、
時刻t10から所定時間後の時刻t11に感光体駆動用
モータ36が減速を開始し、感光体駆動用モータ36が
停止した時刻t12にレーザ光源51がオフにされると
ともに、搬送系駆動用モータ60がオフにされる。そし
て、時刻t12から予め設定された待機時間T4(本実
施形態では例えばT4=30秒)後の時刻t13に、ポ
リゴンモータ53がオフにされる。
【0068】次に、図5を参照して、オフドット数の積
算について説明する。図5は積算タイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【0069】ドットカウンタ118は、CPU111か
ら書込み画素データがレーザ光源51に送られる際にオ
フドット数をリアルタイムで計数するので、計数値は、
1つのトナー像の書込みが終了するタイミングで確定す
る。従って、オフドット数のCPU111による積算
は、カラー画像を構成する各画像信号Y1,C1,M
1,K1や、単色画像を構成する各画像信号K2,K3
の終了ごとに行われる。そして、図5の例では、画像信
号K3が終了してオフドット数が積算されたときに積算
値が所定値N1に達しており、この時点で画像形成条件
制御の実行タイミングと判定されることとなる。
【0070】次に、図6を参照して、オフドット数の積
算手順について説明する。図6は同手順を示すフローチ
ャートである。
【0071】まず、RAM113の所定領域に格納され
ているオフドット数の積算値NがN=0にリセットされ
(#10)、次いで、ドットカウンタ118の計数値が
確定したか否かが判別され(#12)、確定していなけ
れば(#12でNO)、上記図5で説明したように、計
数値が確定するまで待機する。
【0072】そして、ドットカウンタ118の計数値が
確定すると(#12でYES)、オフドット数の積算が
行われ(#14)、次いで、その積算値Nが所定値N1
以上であるか否かが判別され(#16)、N<N1であ
れば(#16でNO)、#12に戻り、N≧N1であれ
ば(#16でYES)、画像形成条件制御の実行タイミ
ングと判定して画像形成条件制御フラグをセットし(#
18)、#10に戻る。
【0073】そして、画像形成条件制御フラグがセット
された状態で、例えば印字指令信号が入力されていない
ときに画像形成条件制御の実行が許可されると、CPU
111によりエンジン部1の各部の動作が制御されて上
記画像形成条件制御が実行されることとなる。
【0074】次に、図7を参照して、画像形成条件制御
周期の一例について説明する。図7はA4サイズの画像
を形成し続けたときの画像形成条件制御の実行タイミン
グと判定される枚数間隔と1枚当りのオフドット数(画
素比率)との関係の一例を示す図である。
【0075】本プリンタは、解像度が600DPI(do
t per inch)で、オフドット数の積算値が35億ドッ
トに達すると画像形成条件制御の実行タイミングと判定
するものとする。すなわち、A4サイズに含まれる総画
素数は約3500万ドットであり、上記所定値N1=3
5億である。
【0076】ここでは画像サイズがA4に固定されてい
るので、図7に示すように、1枚当りのオフドット数と
画素比率とは1対1に対応している。但し、画素比率=
(総画素数−オフドット数)/総画素数である。すなわ
ち、例えば画素比率0%(白紙)のオフドット数は35
00万ドットであり、100枚で35億ドットに達す
る。また、画素比率60%のオフドット数は1400万
ドットであり、250枚で35億ドットに達する。な
お、本実施形態では、画素比率100%(べた画像)の
画像が形成され続けた場合にはオフドット数が0である
ので、画像形成条件制御は実行されないこととなる。
【0077】このように、第1実施形態によれば、顕像
を構成する画素以外の画素の数であるオフドット数をド
ットカウンタ118により計数し、CPU111によ
り、そのオフドット数を積算し、その積算値Nが所定値
N1に達すると画像形成条件制御の実行タイミングと判
定しているので、トナーの劣化を推定できるオフドット
数の積算値を用いていることから、トナーの劣化が進む
と必要になる画像形成条件制御をタイミング良く実行す
ることができる。
【0078】また、第1実施形態によれば、全ての色の
オフドット数をカウントするようにしているので、各色
ごとにカウントして記憶する場合に比べてRAM113
に格納するのに必要なメモリ容量を削減することができ
る。
【0079】(第2実施形態)次に、本発明に係る画像
形成装置の第2実施形態について説明する。第2実施形
態のプリンタの内部構成および電気的構成は、第1実施
形態と同一であり、一部の機能および動作のみ異なるの
で、その異なる点について説明する。
【0080】この第2実施形態では、ドットカウンタ1
18は、CPU111からレーザ光源51に送られる書
込み画素データのうち、トナーが付着される画素の数で
あるオンドット数をリアルタイムで計数する論理回路
で、本実施形態では色に関係なく全てのオンドット数を
カウントする。このドットカウンタ118により計数さ
れるオンドット数は、顕像を構成する画素の数を表すこ
ととなる。また、ROM112は、転写紙4の大きさに
対応した中間転写ベルト31上の画像形成可能範囲のサ
イズごとに各々の画像形成可能範囲に含まれる総画素数
を基準値として記憶している。
【0081】また、CPU111は、主制御部100か
らのジョブデータに基づき中間転写ベルト31上に形成
する画像のサイズを判定し、そのサイズに対応する総画
素数をROM112から抽出する。そして、CPU11
1は、1つの画像形成が終了してドットカウンタ118
による計数値が確定する度に、当該サイズに対応する総
画素数からオンドット数を減算した差分をオフドット数
としてRAM113の所定のメモリ領域に加算して記憶
させる。これによって、CPU111は、画像形成ごと
にオフドット数を積算し、その積算値をRAM113に
格納する。なお、ROM112からの総画素数の抽出タ
イミングは、主制御部100からジョブデータが入力さ
れた時点でもよいし、ドットカウンタ118の計数値が
確定した時点でもよい。
【0082】第2実施形態では、ROM112は第1記
憶手段に対応し、ドットカウンタ118はオンドット計
数手段に対応し、ROM112、ドットカウンタ118
およびCPU111はオフドット計数手段を構成する。
【0083】次に、図8を参照して、第2実施形態にお
けるオフドット数の積算について説明する。図8は積算
タイミングを示すタイミングチャートである。
【0084】ドットカウンタ118は、CPU111か
ら書込み画素データがレーザ光源51に送られる際にオ
ンドット数をリアルタイムで計数するので、計数値は、
1つのトナー像の書込みが終了するタイミングで確定す
る。
【0085】図8の例では、中間転写ベルト31の回転
によって垂直同期信号Vsyncが時刻t1,t4,t6に
出力されており、時刻t1からの一周においてA4サイ
ズの単色画像が2枚形成され、時刻t4からの一周にお
いてA3サイズの単色画像が1枚形成され、時刻t6か
らの一周においてB5サイズの単色画像が2枚形成され
ている。
【0086】そして、時刻t2,t3に計数値が確定す
ると、それぞれA4サイズの基準値(総画素数)からオ
ンドット数が減算されたオフドット数が積算値に積算さ
れ、時刻t5に計数値が確定すると、A3サイズの基準
値からオンドット数が減算されたオフドット数が積算値
に積算され、時刻t7,t8に計数値が確定すると、そ
れぞれB5サイズの基準値からオンドット数が減算され
たオフドット数が積算値に積算される。
【0087】そして、時刻t8における積算によって積
算値が所定値N1に達しており、この時点で画像形成条
件制御の実行タイミングと判定されることとなる。
【0088】次に、図9を参照して、第2実施形態にお
けるオフドット数の積算手順について説明する。図9は
同手順を示すフローチャートである。
【0089】まず、RAM113の所定領域に格納され
ているオフドット数の積算値NがN=0にリセットされ
(#20)、次いで、ドットカウンタ118の計数値が
確定したか否かが判別され(#22)、確定していなけ
れば(#22でNO)、上記図8で説明したように、計
数値が確定するまで待機する。
【0090】そして、ドットカウンタ118の計数値が
確定すると(#22でYES)、ジョブデータに基づき
画像サイズが判定され(#24)、このサイズに対応す
る基準値が選択される(#26)。
【0091】次いで、(基準値−オンドット数)を積算
することによりオフドット数の積算が行われ(#2
8)、次いで、その積算値Nが所定値N1以上であるか
否かが判別され(#30)、N<N1であれば(#30
でNO)、#22に戻り、N≧N1であれば(#30で
YES)、画像形成条件制御の実行タイミングと判定し
て画像形成条件制御フラグをセットし(#32)、#2
0に戻る。
【0092】このように、第2実施形態によれば、トナ
ーが付着される画素の数であるオンドット数をドットカ
ウンタ118により計数し、CPU111により、当該
画像サイズに含まれる総画素数(基準値)からオンドッ
ト数を減算した値をオフドット数として積算し、その積
算値Nが所定値N1に達すると画像形成条件制御の実行
タイミングと判定しているので、トナーの劣化を推定で
きるオフドット数の積算値を用いていることから、トナ
ーの劣化が進むと必要になる画像形成条件制御をタイミ
ング良く実行することができる。
【0093】また、ドットカウンタ118によりトナー
が付着される画素の数を計数しているので、トナー消費
量を推定するなどの他の用途にドットカウンタ118を
兼用することができる。
【0094】(第3実施形態)次に、本発明に係る画像
形成装置の第3実施形態について説明する。第3実施形
態のプリンタの内部構成および電気的構成は、第1実施
形態と同一であり、一部の機能および動作のみ異なるの
で、その異なる点について説明する。
【0095】この第3実施形態では、ドットカウンタ1
18は、第2実施形態と同様に、CPU111からレー
ザ光源51に送られる書込み画素データのうち、トナー
が付着される画素の数であるオンドット数をリアルタイ
ムで計数する論理回路で、本実施形態では色に関係なく
全てのオンドット数をカウントする。
【0096】また、ROM112は、基準値として、中
間転写ベルト31の一周で形成可能な最大画像形成範囲
(本実施形態では転写許可領域76)に含まれる総画素
数を記憶している。そして、CPU111は、この総画
素数からオンドット数を減算した値をオフドット数とす
る。
【0097】第3実施形態では、ROM112は第2記
憶手段に対応し、ドットカウンタ118はオンドット計
数手段に対応し、ROM112、ドットカウンタ118
およびCPU111はオフドット計数手段を構成する。
【0098】次に、図10を参照して、第3実施形態に
おけるオフドット数の積算について説明する。図10は
積算タイミングを示すタイミングチャートである。
【0099】ドットカウンタ118は、CPU111か
ら書込み画素データがレーザ光源51に送られる際にオ
ンドット数をリアルタイムで計数するので、計数値は、
1つのトナー像の書込みが終了するタイミングで確定す
る。
【0100】図10の例では、中間転写ベルト31の回
転によって垂直同期信号Vsyncが時刻t1,t4,t
6,t9に出力されており、時刻t1からの一周におい
てA4サイズの単色画像が2枚形成され、時刻t4から
の一周においてA3サイズの単色画像が1枚形成され、
時刻t6からの一周においてA4サイズの単色画像が2
枚形成されている。
【0101】そして、時刻t1の垂直同期信号Vsyncに
同期して基準値が積算値に積算され、時刻t2,t3に
計数値が確定すると、それぞれオンドット数が減算さ
れ、時刻t4の垂直同期信号Vsyncに同期して基準値が
積算値に積算され、時刻t5に計数値が確定すると、そ
のオンドット数が減算され、時刻t6の垂直同期信号V
syncに同期して基準値が積算値に積算され、時刻t7,
t8に計数値が確定すると、そのオンドット数が減算さ
れ、時刻t9の垂直同期信号Vsyncに同期して基準値が
積算値に積算される。
【0102】そして、時刻t9における積算によって積
算値が所定値N1に達しており、この時点で画像形成条
件制御の実行タイミングと判定されることとなる。
【0103】このように、第3実施形態では、垂直同期
信号Vsyncに同期して基準値を加算し、計数値の確定ご
とに、当該オンドット数の減算を行うことにより、オフ
ドット数の積算を行っている。
【0104】次に、図11を参照して、第3実施形態に
おけるオフドット数の積算手順について説明する。図1
1は同手順を示すフローチャートである。
【0105】まず、RAM113の所定領域に格納され
ているオフドット数の積算値NがN=0にリセットされ
(#40)、次いで、ドットカウンタ118の計数値が
確定したか否かが判別され(#42)、確定していなけ
れば(#42でNO)、垂直同期信号Vsyncが検出され
たか否かが判別され(#44)、垂直同期信号Vsyncが
検出されなければ(#44でNO)、#42に戻る。
【0106】そして、ドットカウンタ118の計数値が
確定すると(#42でYES)、オンドット数を減算す
ることによりオフドット数の積算が行われ(#48)、
#50に進む。
【0107】一方、垂直同期信号Vsyncが検出されると
(#44でYES)、基準値を加算することにより積算
が行われ(#46)、次いで、積算値Nが所定値N1以
上であるか否かが判別され(#50)、N<N1であれ
ば(#50でNO)、#42に戻り、N≧N1であれば
(#50でYES)、画像形成条件制御の実行タイミン
グと判定して画像形成条件制御フラグをセットし(#5
2)、#40に戻る。
【0108】このように、第3実施形態によれば、トナ
ーが付着される画素の数であるオンドット数をドットカ
ウンタ118により計数し、CPU111により、中間
転写ベルト31上に形成可能な最大画像形成範囲に含ま
れる総画素数(基準値)からオンドット数を減算した値
をオフドット数として積算しているので、現像ユニット
2Y,2C,2M,2Kにおけるトナーの滞留を精度良
く判定することができ、これによってトナーの劣化をよ
り正確に推定することができる。
【0109】(第4実施形態)次に、本発明に係る画像
形成装置の第4実施形態について説明する。第4実施形
態のプリンタの内部構成および電気的構成は、第1実施
形態と同一であるので重複する説明については省略す
る。
【0110】この第4実施形態では、CPU111は、
第1実施形態〜第3実施形態における画像形成条件制御
の実行に先立って、予め設定された非転写用の画像を中
間転写ベルト31(感光体11)に形成させることによ
り現像ユニット2Y,2C,2M,2Kの疲労状態を回
復させるリフレッシュ動作を行う。
【0111】この非転写用の画像の回転軸方向73の寸
法は、例えば、中間転写ベルト31上に形成可能な最大
画像範囲(本実施形態では例えば転写許可領域76)に
等しく、この非転写用の顕像を構成する画素数の上記最
大画像範囲に含まれる総画素数に対する比率は、比較的
大きい値(例えば50%以上の予め設定された値)に設
定されている。なお、この非転写用の顕像を構成する画
素は、回転軸方向73に亘ってほぼ均等に配置されてい
るのが好ましい。CPU111はリフレッシュ制御手段
に対応する。
【0112】現像ユニット2Y,2C,2M,2Kは、
トナーを収容する容器から現像ローラ20Y,20C,
20M,20Kにトナーを供給し、現像ローラ20Y,
20C,20M,20K上に形成されるトナーの層の厚
さを規制ブレードにより一定にするように構成されてい
る。なお、図1では、便宜上、現像ユニット2Mの規制
ブレード21Mのみ符号を付している。そして、画素比
率の低い画像形成が続くと、現像ユニット2Y,2C,
2M,2K内で同一箇所に滞留するトナーが増えること
により、現像ローラや規制ブレードの表面にトナーの外
添剤やトナー自体が固着する現象であるフィルミングが
発生する虞が増大する。
【0113】しかし、第4実施形態によれば、現像ユニ
ット2Y,2C,2M,2Kのリフレッシュ動作として
上記非転写用の画像形成を画像形成条件制御の実行に先
立って行うようにしているので、トナーの強制消費によ
り現像ユニット2Y,2C,2M,2K内でのトナーの
滞留を解消することができ、これによって、フィルミン
グの発生による画質劣化を未然に防止することができ
る。
【0114】なお、本発明は上記第1〜第4実施形態に
限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りに
おいて上述したものに対して種々の変更を加えることが
可能であり、例えば以下の変形形態(1)〜(12)を
採用することができる。
【0115】(1)上記各実施形態では、ドットカウン
タ118は、オフドット数またはオンドット数のカウン
トとして全ての色の総数をカウントするようにしている
が、これに限られず、各色ごとにカウントするようにし
てもよい。この場合、上記所定値N1は、各色で同一値
を設定し、各色ごとに異なる値を設定し、あるいはY,
C,Mは同一値でKのみ異なる値を設定してもよい。そ
して、CPU111は、いずれかの色で積算値が所定値
に達すると画像形成条件制御の実行タイミングと判定す
るとともに、積算値を0にリセットすればよい。この形
態によれば、各色のトナー消費に応じてタイミング良く
画像形成条件制御を実行することができる。
【0116】(2)上記各実施形態では、ドットカウン
タ118による計数値をそのまま積算するようにしてい
るが、これに限られず、例えば所定数の下位ビットを省
略して上位ビットのみで積算するなど、計数値の分解能
を粗くして積算するようにしてもよい。この形態によれ
ば、積算値をRAM113に格納するのに必要なメモリ
容量を削減することができる。特に上記変形形態(1)
のように各色ごとにオフドット数またはオンドット数を
カウントする場合に採用すると利点が大きい。
【0117】(3)パッチセンサ8の構成は、上記実施
形態に限られない。例えば赤色LED、緑色LED、青
色LEDのうちの2つまたは3つのLEDを備え、各色
ごとに画像濃度を検出するようにしてもよい。
【0118】(4)上記第1〜第3実施形態では、画素
比率100%の画像(べた画像)を形成し続けた場合に
は、オフドット数が0であるので画像形成条件制御は実
行されないこととなる。
【0119】べた画像を形成する場合にはトナーの消費
がスムーズに行われるため、トナー自体の劣化は最小と
なるが、現像ユニット2Y,2C,2M,2Kの特性変
化や現像ローラ20Y,20C,20M,20Kの磨
耗、帯電部12やその他の構成部材の劣化などを考慮す
ると、現像ユニット2Y,2C,2M,2Kの寿命到達
まで画像形成条件制御を一度も実行しないのは好ましい
ことではない。
【0120】そこで、この形態では、CPU111は、
オフドット数を積算する際に、オフセット値を加算する
ことによって、画素比率100%のべた画像を形成し続
ける場合でも、ある程度の周期で画像形成条件制御を実
行するようにしている。
【0121】図12は画像形成条件制御周期を示す図
で、実線としてオフセット値を加算した場合の画像形
成条件制御周期を示し、破線として上記実施形態、す
なわちオフセット値を加算しない場合の画像形成条件制
御周期を示し、破線として現像ユニット2Y,2C,
2M,2Kの寿命の一例を示しており、画素比率100
%(べた画像)のA4画像が300枚でトナー残量が0
になるように設定されている。
【0122】図12の例では、画素比率が100%のと
きに、現像ユニットの寿命(300枚)となるタイミン
グの半分である150枚で画像形成条件制御のタイミン
グに到達するように、加算するオフセット値が設定され
ている。従って、少なくとも1回の画像形成条件制御が
確実に実行されることとなる。
【0123】しかも、この場合、画像形成条件制御の実
行前の期間と実行後の寿命に至るまでの期間とが等しく
なることから、画像形成条件制御による画質安定の効果
を最大限に利用することが可能となる。なお、この効果
は、画素比率が100%での画像形成条件制御のタイミ
ングを現像ユニットの寿命の1/n(nは整数)に設定
することにより得ることができる。
【0124】(5)上記第2実施形態では、ROM11
2は、転写紙4の大きさに対応した中間転写ベルト31
上の画像形成可能範囲のサイズごとに各々の画像形成可
能範囲に含まれる総画素数を基準値として記憶している
が、これに代えて、回転軸方向73においては、中間転
写ベルト31に形成可能な最大画像形成範囲(本実施形
態では転写許可領域76)の寸法であって、回転駆動方
向72においては、各サイズの寸法である領域に含まれ
る総画素数を、基準値として各サイズごとにROM11
2に記憶するようにしてもよい。この形態によれば、C
PU111により算出されるオフドット数を、第1実施
形態のドットカウンタ118により計数されるオフドッ
ト数に等しくすることができる。
【0125】(6)上記第2、第3実施形態では、ドッ
トカウンタ118による計数値をそのまま積算するよう
にしているが、これに限られず、トナーの各色に応じて
予め設定されたオフセット値を加算するようにしてもよ
い。この形態によればオンドット数の積算値をさらに精
度良くトナー消費量に比例したものとすることができ
る。
【0126】(7)上記第2、第3実施形態では、オン
ドット数をドットカウンタ118によりそのまま計数す
るようにしているが、これに限られない。例えば、離散
ドットや連続ドットなどの画像形態によって区別して各
画像形態について設定された係数を乗算した上で計数す
ることにより隣接画素の影響を考慮するようにしてもよ
い。また、各色に対して異なる係数を設定しておき、各
色のオンドット数の計数については対応する係数を乗算
した上で計数するようにしてもよい。この形態によれば
オンドット数の積算値をさらに精度良く実際のトナー消
費量に比例したものとすることができる。また、この形
態において、上記変形形態(6)のオフセット値をさら
に加算するようにしてもよい。
【0127】(8)上記第1実施形態では、ドットカウ
ンタ118によりオフドット数をリアルタイムに計数
し、上記第2、第3実施形態では、ドットカウンタ11
8によりオンドット数をリアルタイムに計数するように
しているが、本発明はリアルタイムに計数する方法に限
られない。
【0128】例えばCPU101により画像メモリ10
3に格納されている画像信号を走査してオフドット数ま
たはオンドット数を計数し、その計数値をCPU111
に送出するようにしてもよい。また、上記各実施形態で
は、CPU111はCPU101を介して送られた画像
信号に関するデータをRAM113に格納するようにし
ているが、このRAM113に格納された状態の画像信
号を走査してオフドット数またはオンドット数を計数す
るようにしてもよい。これらの場合には、ドットカウン
タ118は不要になり、CPU101またはCPU11
1が、オフドット計数手段またはオンドット計数手段に
対応する。
【0129】(9)上記実施形態では像担持体として継
ぎ目71のある中間転写ベルト31としているが、これ
に限られず、例えばシームレスの中間転写ベルトや中間
転写ドラムでもよい。
【0130】(10)上記実施形態では1つの感光体を
備え、中間転写ベルト31を回転させることで4色のト
ナーを重ね合わせるカラープリンタとしているが、これ
に限られず、例えば中間転写ベルト31に沿って並んで
配設される4個の感光体を備えたいわゆるタンデム方式
のカラープリンタでもよい。
【0131】(11)上記実施形態では中間転写ベルト
31を備えたカラープリンタとしているが、これに限ら
れず、例えば中間転写ベルト31を備えず、感光体11
に形成したトナー像を転写紙4に直接転写するモノクロ
プリンタでもよい。この場合には基準画像は感光体11
に形成すればよい。この形態では感光体11が像担持体
に対応する。
【0132】(12)上記実施形態では、ホストコンピ
ュータなどの外部装置より与えられた画像を転写紙に印
刷するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれ
に限られず、複写機やファクシミリ装置などを含む一般
の電子写真方式の画像形成装置に適用することができ
る。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,5の発
明によれば、像担持体上に形成される顕像を構成する画
素以外の画素の数であるオフドット数を計数し、この計
数されたオフドット数を積算し、この積算値が予め設定
された所定値に達することにより画像形成条件制御の実
行タイミングと判定するようにしており、現像剤が消費
されないときは現像剤が劣化して画像形成条件制御が必
要になることから、消費されない現像剤の量にほぼ比例
するオフドット数を積算することで、画像形成条件制御
が必要になる時点の推定が可能になり、オフドット数の
積算値が所定値に達すると画像形成条件制御の実行タイ
ミングと判定することで、タイミング良く画像形成条件
制御を実行することができる。
【0134】また、請求項2の発明によれば、出力媒体
の大きさに対応した画像形成可能範囲のサイズ毎に各々
の画像形成可能範囲に含まれる総画素数を記憶してお
き、像担持体上に形成される顕像を構成する画素の数で
あるオンドット数を計数し、画像形成手段により像担持
体上に形成中の画像の画像形成範囲に対応する総画素数
からオンドット数を減算した値をオフドット数とするよ
うにしているので、オンドット数は、現像剤の消費量に
ほぼ比例する値となることから、オンドット数を計数す
ることで、例えば現像剤の消費量を推定することが可能
になる。
【0135】また、請求項3の発明によれば、像担持体
上に形成可能な最大画像形成範囲に含まれる総画素数を
記憶しておき、像担持体上の最大画像形成範囲に対する
画像形成が終了するまでに計数されたオンドット数を、
記憶されている総画素数から減算した値をオフドット数
とするようにしているので、オンドット数は、現像剤の
消費量にほぼ比例する値となることから、オンドット数
を計数することで、例えば現像剤の消費量を推定するこ
とが可能になる。また、像担持体上に形成可能な最大画
像形成範囲に含まれる総画素数を用いているので、任意
サイズの出力媒体が用いられた場合でも、オフドット数
は、消費されない現像剤の量を反映した値とすることが
できる。
【0136】また、請求項4の発明によれば、像担持体
上に所定の画像を形成することにより画像形成手段の疲
労状態を回復させるリフレッシュ制御を画像形成条件制
御の実行に先立って実行するようにしているので、現像
剤が強制消費されることとなり、画像形成手段における
現像剤の滞留を解消し、これによってフィルミングの発
生による画質劣化を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一実施形態であ
るプリンタの内部構成を示す図である。
【図2】 同プリンタの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 (A)(B)は中間転写ベルトの展開図であ
る。
【図4】 エンジン部の各部の状態の時間変化を示すタ
イミングチャートである。
【図5】 オフドット数の積算タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図6】 オフドット数の積算手順を示すフローチャー
トである。
【図7】 第1実施形態における画像形成条件制御周期
を示す図である。
【図8】 第2実施形態におけるオフドット数の積算タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図9】 第2実施形態におけるオフドット数の積算手
順を示すフローチャートである。
【図10】 第3実施形態におけるオフドット数の積算
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図11】 第3実施形態におけるオフドット数の積算
手順を示すフローチャートである。
【図12】 変形形態における画像形成条件制御周期を
示す図である。
【符号の説明】 11 感光体(像担持体) 12 帯電部(画像形成手段) 20 ロータリー現像部(画像形成手段) 31 中間転写ベルト(像担持体) 35 2次転写ローラ(転写手段) 38 バイアス印加部材(画像形成手段) 50 露光ユニット(画像形成手段) 51 レーザ光源 110 エンジン制御部 111 CPU(画像形成条件制御手段、画像形成条件
制御タイミング判定手段、オフドット計数手段、オンド
ット計数手段) 112 ROM(第1記憶手段、第2記憶手段) 114 帯電バイアス生成回路(画像形成手段) 115 現像バイアス生成回路(画像形成手段) 116 1次転写バイアス生成回路(画像形成手段) 117 2次転写バイアス生成回路(転写手段) 118 ドットカウンタ(オフドット計数手段、オンド
ット計数手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA09 DB01 DC10 DE02 DE07 DE09 DE10 EA01 EA03 EA05 EC04 EC06 ED06 EF06 EF12 EF13 HB01 HB13 2H077 AD36 DA05 DA10 DA20 DA22 DA31 DA63 DA81 DA82 DB08 GA13 2H200 FA02 GA10 GA23 GA34 GA47 GA49 GA57 GB12 GB22 GB25 GB44 HA02 HA28 HA29 HB03 HB12 JA02 JA29 JC05 JC07 JC12 JC20 LA24 LB02 LB09 LB13 NA02 PA04 PA10 PA19 PB13 PB20 PB29 PB39

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を用いて予め設定された画像形成
    条件に従って画像を像担持体上に形成する画像形成手段
    と、前記像担持体上に形成された前記画像を出力媒体に
    転写する転写手段とを備えた画像形成装置において、 前記像担持体上の画像を検知する検知手段と、 前記画像形成手段により前記像担持体上に予め設定され
    た基準画像を形成させ、この基準画像が前記検知手段に
    より検知された結果に応じて前記画像形成条件の設定を
    調整する画像形成条件制御手段と、 前記像担持体上に形成される顕像を構成する画素以外の
    画素の数であるオフドット数を計数するオフドット計数
    手段と、 前記オフドット計数手段により計数された前記オフドッ
    ト数を積算する積算手段と、 前記積算手段により算出される積算値が予め設定された
    所定値に達することにより前記画像形成条件制御手段の
    実行タイミングと判定する画像形成条件制御タイミング
    判定手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記オフドット計数手段は、 前記出力媒体の大きさに対応した画像形成可能範囲のサ
    イズ毎に各々の画像形成可能範囲に含まれる総画素数を
    記憶する第1記憶手段と、 前記像担持体上に形成される顕像を構成する画素の数で
    あるオンドット数を計数するオンドット計数手段とを備
    え、 前記画像形成手段により前記像担持体上に形成中の画像
    の画像形成範囲に対応する総画素数を前記第1記憶手段
    から抽出し、その抽出した総画素数から前記オンドット
    計数手段により計数された前記オンドット数を減算した
    値を前記オフドット数とすることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記オフドット計数手段は、 前記像担持体上に形成可能な最大画像形成範囲に含まれ
    る総画素数を記憶する第2記憶手段と、 前記像担持体上に形成される顕像を構成する画素の数で
    あるオンドット数を計数するオンドット計数手段とを備
    え、 前記画像形成手段による前記像担持体上の前記最大画像
    形成範囲に対する画像形成が終了するまでに前記オンド
    ット計数手段により計数された前記オンドット数を、前
    記第2記憶手段に記憶された前記総画素数から減算した
    値を前記オフドット数とすることを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体上に所定の画像を形成する
    ことにより前記画像形成手段の疲労状態を回復させるリ
    フレッシュ制御手段をさらに備え、 前記リフレッシュ制御手段は、前記画像形成条件制御手
    段の実行に先立って実行されることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤を用いて像担持体上に予め設定さ
    れた画像形成条件に従って画像を形成し、前記像担持体
    上に形成された前記画像を出力媒体に転写するようにし
    た画像形成方法において、 前記像担持体上の画像を検知する検知工程と、 前記像担持体上に予め設定された基準画像を形成させ、
    この基準画像を前記検知工程において検知した結果に応
    じて前記画像形成条件の設定を調整する画像形成条件制
    御工程と、 前記像担持体上に形成される顕像を構成する画素以外の
    画素の数であるオフドット数を計数するオフドット計数
    工程と、 前記オフドット計数工程において計数された前記オフド
    ット数を積算する積算工程と、 前記積算工程において算出される積算値が予め設定され
    た所定値に達することにより前記画像形成条件制御工程
    の実行タイミングと判定する画像形成条件制御タイミン
    グ判定工程とを備えたことを特徴とする画像形成方法。
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