JP4075401B2 - 画像形成装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、露光手段により感光体に形成した静電潜像に、現像手段によりトナーを付着させてトナー像を形成し、このトナー像を転写紙に転写し、その転写されたトナー像を定着手段により当該転写紙に定着するようにした電子写真方式の画像形成装置が知られており、特にカラー画像の形成を可能にする装置として、感光体に形成されたトナー像を中間転写媒体に1次転写し、その中間転写媒体上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写するようにしたものが知られている。
【0003】
この画像形成装置では、カラー画像を形成する際には、感光体に複数色のトナー像を順次形成し、各色のトナー像の形成ごとに中間転写媒体に1次転写することにより複数色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像を中間転写媒体に形成し、そのカラートナー像を転写紙に2次転写することでカラー画像を得るようにしている。
【0004】
上記中間転写媒体として、複数のローラに掛け渡された無端ベルト(以下「中間転写ベルト」という。)が用いられる場合、停止した状態で長時間に亘って放置されると、特に半径の小さいローラに巻かれている部分に当該ベルトの粘弾性によって変形(例えばクリープなど)が生じる虞があるが、変形が生じた部分にトナー像が1次転写されると転写部の圧力変動による濃淡むら等が生じ、その結果、転写紙上の画像品質が劣化してしまうという問題が生じる。
【0005】
そこで、従来、停止位置を毎回または所定枚数ごとにずらせることで上記変形の発生を防止するようにした無端ベルトからなる像担持体が提案されている(特開昭62−175773号公報、特開昭61−4078号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、中間転写ベルトの停止位置をずらせるようにすると、その停止位置によっては、ベルトの回転駆動の開始から画像形成が可能になるまで(ファーストプリント)に要する時間が長くなってしまう虞があるが、上記従来の特開昭62−175773号公報、特開昭61−4078号公報では、その点は考慮されていない。
【0007】
これに対して、特開平1−145668号公報に記載の感光体ベルトでは、停止位置を前回の停止位置から変化させるとともに、感光体ベルトに設けられた反射マーカの停止位置をある領域内とすることでファーストプリントに要する時間のばらつきを抑えるようにしている。
【0008】
しかし、画像形成装置には上述したように複数の構成要素があり、他の構成要素の動作状態によっては中間転写ベルトの停止位置がファーストプリントに要する時間に影響しない場合も考えられる。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、装置の動作状態を考慮して中間転写ベルトの停止位置を制御することにより、中間転写ベルトの変形による画質劣化を防止するとともに、ファーストプリントに要する時間が長くなるのを防止し得る画像形成装置および方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、感光体に静電潜像を形成する露光手段と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、複数のローラ状部材に当接し、回転して1次転写部および2次転写部を循環的に通過する中間転写ベルトと、前記1次転写部において前記中間転写ベルトに前記トナー像を1次転写する1次転写手段と、前記2次転写部において前記中間転写ベルト上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写する2次転写手段と、前記転写紙上の2次転写トナー像を当該転写紙に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、動作準備の完了状態か非完了状態かを判定する状態判定手段と、画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を、前記状態判定手段により完了状態と判定されたときは第1位置とし、非完了状態と判定されたときは前記第1位置と異なる第2位置とするベルト制御手段とを備え、前記中間転写ベルトは、回転軸方向に亘ってトナー像の1次転写が行われない非画像領域を有するもので、前記第1位置は、前記中間転写ベルトの回転駆動開始から画像形成が可能になるまでに要する時間が最も短時間となるように設定され、前記第2位置は、前記複数のローラ状部材の当接により前記中間転写ベルトに最も変形の生じ易い領域が前記非画像領域に位置するように設定されていることを特徴としている。
【0011】
また、上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、感光体に静電潜像を形成する露光工程と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像工程と、複数のローラ状部材に当接し、回転して1次転写部および2次転写部を循環的に通過する中間転写ベルトに、前記1次転写部において前記トナー像を1次転写する1次転写工程と、前記2次転写部において前記中間転写ベルト上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写する2次転写工程と、前記転写紙上の2次転写トナー像を当該転写紙に定着する定着工程とを備えた画像形成方法において、前記中間転写ベルトは、回転軸方向に亘ってトナー像の1次転写が行われない非画像領域を有するもので、前記第1位置は、前記中間転写ベルトの回転駆動開始から画像形成が可能になるまでに要する時間が最も短時間となるように設定され、前記第2位置は、前記複数のローラ状部材の当接により前記中間転写ベルトに最も変形の生じ易い領域が前記非画像領域に位置するように設定され、動作準備が完了状態となっているときには画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を、動作準備が完了状態となっているときには前記第1位置とする一方、前記動作準備が非完了状態となっているときには前記第2位置とすることを特徴としている。
【0012】
これらの構成によれば、動作準備の完了状態か非完了状態かが判定され、画像形成終了後における中間転写ベルトの停止位置が、完了状態と判定されたときは第1位置とし、非完了状態と判定されたときは第1位置と異なる第2位置とされることから、第1位置および第2位置をそれぞれの状態に応じた適切な位置に設定することにより、中間転写ベルトの変形による画質劣化を防止したり、ファーストプリントに要する時間が長くなるのを防止することが可能になる。
【0013】
また、これらの構成によれば、画像形成終了後における中間転写ベルトの停止位置が、動作準備の完了状態と判定されたときは中間転写ベルトの回転駆動開始から画像形成が可能になるまでに要する時間が最も短時間となるように設定された第1位置とされることから、ファーストプリントに要する時間が長くなるのを防止することが可能になる。一方、非完了状態と判定されたときは複数のローラ状部材の当接により中間転写ベルトに最も変形の生じ易い領域が非画像領域に位置するように設定された第2位置とされることから、中間転写ベルトの変形による画質劣化の防止が可能になる。
【0014】
なお、中間転写ベルトに当接するローラ状部材は、当該中間転写ベルトが掛け渡される複数のローラと、外側から当該中間転写ベルトに当接する感光体とを含むものであってもよい。
【0015】
また、中間転写ベルトの非画像領域は、例えば中間転写ベルトが継ぎ目のある無端ベルトで形成される場合には、当該継ぎ目を含む領域に設定され、例えば中間転写ベルトに当接して表面の残留トナーを除去する清掃部材を備える場合には、当該清掃部材が中間転写ベルトに当接および離間する位置を含む領域に設定される。
【0016】
請求項1に記載の構成において、前記露光手段は、レーザ光源からのレーザ光を反射するポリゴンミラーと、このポリゴンミラーを所定速度で回転駆動するポリゴンモータとを含むもので、前記状態判定手段は、前記ポリゴンモータが所定速度で回転駆動しているときに前記完了状態と判定し、前記ポリゴンモータが所定速度で回転駆動していないときに前記非完了状態と判定するとしてもよい(請求項2)。
【0017】
この構成によれば、ポリゴンモータが所定速度で回転駆動しているときに動作準備の完了状態と判定され、ポリゴンモータが所定速度で回転駆動していないときに動作準備の非完了状態と判定されることにより、ポリゴンモータの駆動状態に応じて中間転写ベルトの停止位置が異なるものとなり、その駆動状態に応じた適切な停止位置をそれぞれ採用することが可能になる。
【0018】
請求項1に記載の構成において、また、前記定着手段は、前記転写紙上のトナーを加熱溶融することで前記トナー像を当該転写紙に定着するもので、前記状態判定手段は、前記定着手段の温度が予め設定された定着温度以上のときに前記完了状態と判定し、前記定着温度未満のときに前記非完了状態と判定するとしてもよい(請求項3)。
【0019】
この構成によれば、定着手段の温度が予め設定された定着温度以上のときに動作準備の完了状態と判定され、定着温度未満のときに動作準備の非完了状態と判定されることにより、定着手段の温度に応じて中間転写ベルトの停止位置が異なるものとなり、その温度に応じた適切な停止位置をそれぞれ採用することが可能になる。
【0020】
請求項1に記載の構成において、外部装置からの印字指令信号を受信する受信手段をさらに備え、前記状態判定手段は、前記受信手段が前記印字指令信号を受信したときに前記完了状態と判定し、前記印字指令信号を受信していないときに前記非完了状態と判定するとしてもよい(請求項4)。
【0021】
この構成によれば、受信手段が外部装置からの印字指令信号を受信したときに動作準備の完了状態と判定され、外部装置からの印字指令信号を受信していないときに動作準備の非完了状態と判定されることにより、外部装置からの印字指令信号の受信の有無に応じて中間転写ベルトの停止位置が異なるものとなり、その受信の有無に応じた適切な停止位置をそれぞれ採用することが可能になる。
【0022】
また、請求項1に記載の構成において、前記中間転写ベルトに設けられた基準マークを検出して基準信号を出力する基準検出手段と、前記基準信号に基づき画像形成制御を行う画像形成制御手段とをさらに備え、前記基準検出手段は、前記複数のローラ状部材のうちいずれかの近傍に配置されているとしてもよい(請求項5)。
【0023】
この構成によれば、基準検出手段により中間転写ベルトに設けられた基準マークが検出されて基準信号が出力され、この基準信号に基づき画像形成制御が行われる。ここで、基準検出手段は、中間転写ベルトに当接する複数のローラ状部材のうちいずれかの近傍に配置されていることにより、ベルトの撓みや揺れによる影響が低減されて基準マークが安定して検出されることから、画像形成制御が確実に行われることとなる。
【0024】
また、前記ベルト制御手段は、前記状態判定手段により前記完了状態から前記非完了状態への切り換わりが判定されると、前記中間転写ベルトの停止位置を前記第1位置から第2位置に移動させるとしてもよい(請求項6)。
【0025】
この構成によれば、状態判定手段により動作準備の完了状態から非完了状態への切り換わりが判定されると、中間転写ベルトの停止位置が第1位置から第2位置に移動することにより、画像形成終了後、動作準備の完了状態の間は例えばファーストプリントが優先される位置に停止しておき、完了状態から非完了状態に切り換わると、その位置から例えば中間転写ベルトに最も変形の生じ易い領域が非画像領域に位置するように変更することが可能になる。
【0026】
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、感光体に静電潜像を形成する露光手段と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、複数のローラ状部材に当接し、回転して1次転写部および2次転写部を循環的に通過する中間転写ベルトと、前記1次転写部において前記中間転写ベルトに前記トナー像を1次転写する1次転写手段と、前記2次転写部において前記中間転写ベルト上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写する2次転写手段と、前記転写紙上の2次転写トナー像を当該転写紙に定着する定着手段とを備え、装置電源が投入された状態で装置外部より印字指令信号が入力されるのを待ち、画像形成を可能とするための動作準備が前記印字指令信号の入力時に非完了状態にある場合には前記動作準備を完了状態に移行させた上で画像形成を行う画像形成装置において、前記動作準備の完了状態か非完了状態かを判定する状態判定手段と、画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を、前記状態判定手段により完了状態と判定されたときは第1位置とし、非完了状態と判定されたときは前記第1位置と異なる第2位置とするベルト制御手段と、前記非完了状態のときに前記完了状態に向けて移行動作が開始されたか否かを判定する開始判定手段とを備え、前記ベルト制御手段は、前記状態判定手段により前記完了状態から前記非完了状態への切り換わりが判定されると前記中間転写ベルトの停止位置を前記第1位置から第2位置に移動させる一方、前記開始判定手段により移行動作が開始されたと判定されると前記中間転写ベルトの停止位置を前記第2位置から第1位置に移動させることを特徴としている。
【0027】
また、上記目的を達成するために、請求項11に記載の発明は、感光体に静電潜像を形成する露光手段と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、複数のローラ状部材に当接し、回転して1次転写部および2次転写部を循環的に通過する中間転写ベルトと、前記1次転写部において前記中間転写ベルトに前記トナー像を1次転写する1次転写手段と、前記2次転写部において前記中間転写ベルト上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写する2次転写手段と、前記転写紙上の2次転写トナー像を当該転写紙に定着する定着手段とを備え、装置電源が投入された状態で装置外部より印字指令信号が入力されるのを待ち、画像形成を可能とするための動作準備が前記印字指令信号の入力時に非完了状態にある場合には前記動作準備を完了状態に移行させた上で画像形成を行う画像形成方法において、前記動作準備の完了状態か非完了状態かを判定し、完了状態と判定されたときには、画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を第1位置とする一方、非完了状態と判定されたときは、画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を第2位置とし、前記完了状態から前記非完了状態への切り換わるときには前記中間転写ベルトの停止位置を前記第1位置から第2位置に移動させる一方、前記非完了状態から前記完了状態への移行動作が開始されると、前記中間転写ベルトの停止位置を前記第2位置から第1位置に移動させることを特徴としている。
【0028】
これらの構成によれば、非完了状態のときに完了状態に向けて移行動作が開始されたか否かが判定され、移行動作が開始されたと判定されると中間転写ベルトの停止位置が第2位置から第1位置に移動することにより、完了状態になったときには中間転写ベルトは第1位置で停止していることから、第1位置を所定の位置に設定しておくことによって、ファーストプリントに要する時間が長くなるのを防止することが可能になる。
【0029】
請求項7に記載の構成において、前記露光手段は、レーザ光源からのレーザ光を反射するポリゴンミラーと、このポリゴンミラーを所定速度で回転駆動するポリゴンモータとを含むもので、前記開始判定手段は、前記非完了状態のときに前記ポリゴンモータの回転が開始されるのをトリガーとして前記完了状態に向けて移行動作が開始されたことを判定するとしてもよい(請求項8)。
【0030】
また、請求項7に記載の構成において、前記定着手段は、前記転写紙上のトナーを加熱溶融することで前記トナー像を当該転写紙に定着するもので、前記開始判定手段は、前記非完了状態のときに前記定着手段の昇温が開始されるのをトリガーとして前記完了状態に向けて移行動作が開始されたことを判定するとしてもよい(請求項9)。
【0031】
【発明の実施の形態】
まず、図1〜図3を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるプリンタの構成について説明する。図1は同プリンタの内部構成を示す図、図2は同プリンタの電気的構成を示すブロック図、図3は中間転写ベルトの展開図である。
【0032】
このプリンタは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、例えばブラック(K)のトナーのみを用いて単色画像を形成するものである。このプリンタは、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられると、この主制御部100からの制御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の各部を制御して、装置本体2の下方に配設された給紙カセット3から搬送した転写紙4に、上記画像信号に対応する画像を印字出力する。
【0033】
上記エンジン部1は、感光体ユニット10、ロータリー現像部20、中間転写ユニット30、定着ユニット40、露光ユニット50を備えている。この感光体ユニット10は、感光体11、帯電部12およびクリーニング部13を備え、ロータリー現像部20は、イエロートナーが収容されたイエロー現像ユニット2Y、マゼンタトナーが収容されたマゼンタ現像ユニット2M、シアントナーが収容されたシアン現像ユニット2C、ブラックトナーが収容されたブラック現像ユニット2Kなどを備え、中間転写ユニット30は、中間転写ベルト31、垂直同期センサ32、ベルトクリーナ33、ゲートローラ対34、2次転写ローラ35、感光体駆動用モータ36などを備えている。上記7つのユニット10,2Y,2M,2C,2K,30,40は、それぞれ装置本体2に対して着脱自在に構成されている。
【0034】
感光体ユニット10の感光体11は、上記7つのユニット10,2Y,2M,2C,2K,30,40が装置本体2に装着された状態で、感光体駆動用モータ36によって矢印5の方向に回転する。この感光体11の周りには、その回転方向5に沿って、帯電部12、ロータリー現像部20およびクリーニング部13がそれぞれ配置されている。
【0035】
帯電部12は、所定レベルの高電圧が印加されたワイヤ電極を備え、例えばコロナ放電により、感光体11の外周面を均一に帯電するものである。クリーニング部13は、感光体11の回転方向5における帯電部12の上流側に配置され、感光体11から中間転写ベルト31へのトナー像の1次転写後に感光体11の外周面に残留しているトナーを掻き落として、感光体11の表面を清掃するものである。
【0036】
露光ユニット50は、例えば半導体レーザからなるレーザ光源51、このレーザ光源51からのレーザ光を反射するポリゴンミラー52、このポリゴンミラー52を回転駆動するポリゴンモータ53、ポリゴンミラー52で反射されたレーザ光を集束するレンズ部54、複数個の反射ミラー55、水平同期センサ56などを備えている。ポリゴンミラー52によって反射され、レンズ部54および反射ミラー55を介して射出されたレーザ光57は、感光体11の表面において主走査方向(図1の紙面に対して垂直な方向)に走査して、画像信号に対応する静電潜像を感光体11の表面に形成する。このとき、水平同期センサ56により、主走査方向における同期信号、すなわち水平同期信号が得られる。
【0037】
ポリゴンモータ53は、ポリゴンミラー52を予め設定された回転速度、例えば30,000rpm(回転/分)で高速に回転駆動するもので、ポリゴンミラー52の回転速度が設定値に達するとレディ信号を出力する。このようにポリゴンモータ53の回転速度が高速であるので、ポリゴンモータ53の駆動開始からレディ信号の出力まで所定時間(本実施形態では例えば、中間転写ベルト31が一周するのに要する時間を超える値)を要する。この露光ユニット50は、露光手段に対応する。
【0038】
ロータリー現像部20は、各色のトナーを上記静電潜像に付着させて現像するものである。ロータリー現像部20のイエロー現像ユニット2Y、マゼンタ現像ユニット2M、シアン現像ユニット2C、ブラック現像ユニット2Kは軸中心に回転自在に設けられており、これらの現像ユニット2Y,2M,2C,2Kは予め決められた複数の位置に移動可能に配置され、感光体11に対して当接位置および離間位置で選択的に配置される。そして、直流成分もしくは直流成分に交流成分を重畳した現像バイアスが印加されて、感光体11に対して当接位置にある現像ユニットから当該色のトナーが感光体11の表面に付着される。このロータリー現像部20は現像手段に対応する。
【0039】
中間転写ユニット30の中間転写ベルト31は、テンションローラ31A、駆動ローラ31B、テンションローラ31Cおよび従動ローラ31Dに掛け渡されている。この中間転写ベルト31は、図3に示すように、ほぼ矩形のシート体が継ぎ目71で継ぎ合わされて形成された無端ベルトからなる。図3において、矢印72は回転駆動方向を示し、矢印73は回転軸方向を示している。
【0040】
この中間転写ベルト31は、回転軸方向73の一端側(図3中、上側)に設けられた突起部(基準マーク)74を有するとともに、非画像領域75および転写許可領域76を有している。非画像領域75は、継ぎ目71の両側のそれぞれ所定寸法の範囲に、回転軸方向73に一端から他端に亘って設定されている。転写許可領域76は、非画像領域75以外の領域であって、回転軸方向73の一端部および他端部を除く矩形の領域に設定されており、この転写許可領域76にトナー像が1次転写される。この転写許可領域76は、回転駆動方向72に長辺方向のA3判より大きいサイズを有し、回転駆動方向72に長辺方向となるA3判サイズの画像77が転写可能になっている。
【0041】
テンションローラ31Aは、中間転写ベルト31を確実に感光体11に当接させるためのものである。感光体11は、中間転写ベルト31の回転駆動方向72においてテンションローラ31Aの直ぐ下流で中間転写ベルト31に当接しており、当該当接位置が1次転写部14に設定されている。駆動ローラ31Bは、感光体駆動用モータ36によって感光体11とともに回転駆動される。
【0042】
垂直同期センサ32は、例えば互いに対向配置された発光部(例えばLED)および受光部(例えばフォトダイオード)を有するフォトインタラプタからなり、回転する中間転写ベルト31の回転軸方向73の一端側に配置され、突起部74の通過を検出して検出信号を出力するものである。この垂直同期センサ32から出力される検出信号が、エンジン制御部110による画像形成制御の基準となる垂直同期信号として使用される。この垂直同期センサ32は、従動ローラ31Dの近傍に配置されており、これによって、中間転写ベルト31の撓みや揺れによる影響を低減し、突起部74を安定して検出できるようにしている。
【0043】
ベルトクリーナ33は、クリーナ用離接クラッチにより中間転写ベルト31への当接状態(図1中、実線)および離間状態(図1中、破線)が切換可能に配設されたもので、当接状態で中間転写ベルト31上の残留トナーを掻き落とす。このベルトクリーナ33の当接および離間は、中間転写ベルト31の非画像領域75に対して行われる。ゲートローラ対34は、ゲートクラッチのオンにより搬送系駆動用モータ60の駆動力が伝達されて回転駆動される。
【0044】
2次転写ローラ35は、2次転写ローラ用離接クラッチにより中間転写ベルト31への当接状態(図1中、実線)および離間状態(図1中、破線)が切り換えられる。この2次転写ローラ35は、中間転写ベルト31に当接した状態で所定の2次転写バイアスが印加されて、転写紙4を搬送しつつ中間転写ベルト31上のトナー像を転写紙4に2次転写させるもので、当該当接位置が2次転写部37に設定されている。
【0045】
中間転写ベルト31にはバイアス印加部材(図示省略)が当接しており、このバイアス印加部材に所定の1次転写バイアスが印加され、この1次転写バイアスによって感光体11上のトナー像が中間転写ベルト31に1次転写されるように構成されている。このバイアス印加部材および転写バイアス生成回路118(後述)は1次転写手段に対応し、2次転写ローラ35および転写バイアス生成回路118は2次転写手段に対応する。
【0046】
定着ユニット40は、加熱ローラ41、加圧ローラ42、加熱ローラ41に配設されたヒータ43、加熱ローラ41の表面温度を検出する温度センサ44を備え、ローラ41,42により転写紙4を搬送しつつ、ヒータ43により転写紙4上のトナーを加熱溶融して当該転写紙4に定着するものである。この定着ユニット40は、定着手段に対応する。
【0047】
給紙カセット3の先端(図1中、右端)から上方に向かって、半月状のピックアップローラ61、フィードローラ対62が配設され、ゲートローラ対34、2次転写ローラ35および定着ユニット40を挟んで、さらに搬送ローラ対63、排出ローラ対64が配設されて、これらにより転写紙4の搬送路(図1中、一点鎖線)が形成されている。
【0048】
ピックアップローラ61はピックアップソレノイドにより駆動される。フィードローラ対62、ゲートローラ対34、2次転写ローラ35、定着ユニット40の加熱ローラ41、搬送ローラ対63、排出ローラ対64は、それぞれ駆動力伝達機構を介して同一の搬送系駆動用モータ60に連結されている。そして、フィードローラ対62は、フィードクラッチのオンにより、搬送系駆動用モータ60の駆動力が伝達されて回転駆動される。
【0049】
フィードローラ対62、ゲートローラ対34、搬送ローラ対63、排出ローラ対64は、転写紙4の搬送手段として機能する。
【0050】
図2において、主制御部100は、CPU101と、ホストコンピュータなどの外部装置との間で制御信号の授受を行うインターフェース102と、このインターフェース102を介して与えられた画像信号を記憶するための画像メモリ103とを備えている。CPU101は、外部装置から画像信号を含む印字指令信号をインターフェース102を介して受信すると、エンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータに変換し、エンジン制御部110に送出する。
【0051】
エンジン制御部110は、CPU111、ROM112、RAM113などを備えている。ROM112は、CPU111の制御プログラムなどを記憶するもので、RAM113は、エンジン部1の制御データやCPU111による演算結果などを一時的に記憶するものである。
【0052】
CPU111は、エンジン部1からの入力信号として、例えば垂直同期センサ32から垂直同期信号Vsyncを受け取り、水平同期センサ56から水平同期信号Hsyncを受け取り、温度センサ44から加熱ローラ41の表面温度を受け取り、ポリゴンモータ53からレディ信号を受け取る。そして、CPU111は、これらの入力信号および制御プログラムに基づき、エンジン部1の各部の動作を制御する。
【0053】
すなわちCPU111は、感光体駆動用モータ36を駆動するモータ駆動回路114に制御信号を送出して感光体11および中間転写ベルト31を同期して回転駆動する。また、搬送系駆動用モータ60を駆動するモータ駆動回路115に制御信号を送出して、給紙カセット3からの転写紙4の搬送を制御する。転写紙4は、予め設定された速度で搬送される。また、CPU111は、温度センサ44からの出力信号に基づき加熱ローラ41の表面温度が予め設定された定着温度以上か否かを判定し、ヒータ43を駆動するヒータ駆動回路116に制御信号を送出して、加熱ローラ41の表面温度を定着温度以上に維持する。
【0054】
また、CPU111は、ポリゴンモータ53を駆動するモータ駆動回路117に制御信号を送出してポリゴンモータ53の駆動を制御する。また、CPU111は、各離接クラッチを駆動する離接クラッチ駆動回路(図示省略)に制御信号を送出し、中間転写ベルト31に対するベルトクリーナ33および2次転写ローラ35の離間および当接を制御する。また、CPU111は、転写バイアスを生成する転写バイアス生成回路118に制御信号を送出し、上記バイアス印加部材に対する1次転写バイアスの印加および2次転写ローラ35に対する2次転写バイアスの印加を制御する。また、CPU111は、例えば装置本体2の表面に配設された操作表示パネル8の操作キーに対する操作内容を受け取るとともに、表示部の表示内容を制御する。
【0055】
また、CPU111は、動作準備の完了状態か非完了状態かを判定するもので、ポリゴンモータ53からレディ信号が出力されているときは上記完了状態と判定し、レディ信号が出力されていないときは上記非完了状態と判定する。
【0056】
また、CPU111は、画像形成終了後における中間転写ベルト31の停止位置を制御するもので、上記完了状態と判定されているときは予め設定された第1位置に停止し、上記非完了状態と判定されているときは予め設定され、上記第1位置と異なる第2位置に停止する。上記第1位置は、中間転写ベルト31の回転駆動開始から画像形成が可能になるまでに要する時間が最も短時間となるような位置(以下「ファーストプリント優先位置」ともいう。)に設定されている。上記第2位置は、中間転写ベルト31に最も変形の生じ易い領域が非画像領域75に位置するように設定されている。この中間転写ベルト31に最も変形の生じ易い領域は、中間転写ベルト31に当接しているローラ状部材のうち最も半径が小さく、かつ巻き付け量の長いものに当接する領域である。この第1位置と第2位置の具体例については後述する。
【0057】
また、CPU111は、上記非完了状態のときに上記完了状態に向けて移行動作が開始されたか否かを判定し、この移行動作が開始されたと判定すると、中間転写ベルト31の停止位置を上記第2位置から第1位置に移動させる。
【0058】
垂直同期センサ32は基準信号検出手段に対応し、CPU111は、状態判定手段、ベルト制御手段、画像形成制御手段、開始判定手段に対応する。
【0059】
次に、図4を参照しつつ、中間転写ベルト31の停止位置である上記第1位置および第2位置の具体例について説明する。図4は本プリンタの中間転写ユニット30を示す図である。
【0060】
同図において、中間転写ベルト31に当接しているローラ状部材の各半径は、テンションローラ31Aの半径r1=6mm、駆動ローラ31Bの半径r2=14.3mm、テンションローラ31Cの半径r3=6mm、従動ローラ31Dの半径r4=13mm、感光体11の半径r5=15mmである。また、テンションローラ31Aの当接位置から感光体11の当接位置(1次転写部14)までの距離L1=20mm、感光体11の当接位置(1次転写部14)から2次転写ローラ35の当接位置(2次転写部37)までの距離L2=114mm、中間転写ベルト31の全長は633mm、中間転写ベルト31の周速S1=211.27mm/sである。また、非画像領域75については、その回転駆動方向72の寸法L3=110mmで、回転駆動方向72の上流端から距離L4=65mm(下流端から距離L5=45mm)の位置に継ぎ目71が存在している。
【0061】
図4は第1位置に停止した中間転写ベルト31を示しており、突起部74は垂直同期センサ32から回転駆動方向72の上流側に距離L6=11mmの位置に停止している。本実施形態では、中間転写ベルト31の周速は、感光体駆動用モータ36による中間転写ベルト31の回転駆動開始から11mmの移動で安定する。従って、図4に示す位置がファーストプリント優先位置となる。なお、この位置では、非画像領域75の端部からテンションローラ31Aの当接位置までの距離L7=24mmとなっている。
【0062】
一方、上記第2位置は、非画像領域75がテンションローラ31Aに当接する領域を含むように設定されている。
【0063】
なお、中間転写ベルト31における突起部74の位置を変更し、非画像領域75がテンションローラ31Aの当接領域を含み、かつ突起部74が垂直同期センサ32の上流側11mmに位置するようにしても、これがファーストプリント優先位置になるとは限らない。なぜなら、この場合には、突起部74の検出(垂直同期信号Vsyncの出力)から直ぐに転写許可領域76の先端が1次転写部14に到達することになるので、垂直同期信号Vsyncを基準としてその検出から所定時間後に露光や現像などのシーケンスを実行する本実施形態の制御では、中間転写ベルト31を一周空回しさせることとなってしまう。また、中間転写ベルト31の撓みや回転による揺れなどによる影響を抑制し、安定して垂直同期信号Vsyncを得るためには、垂直同期センサ32をローラ近傍に配置する必要があり、垂直同期センサ32の配置位置にも制限がある。
【0064】
従って、中間転写ベルト31に設けられた突起部74の検出を画像形成制御の基準とする本実施形態では、図4に示す位置が、当該検出(垂直同期信号Vsyncの出力)から露光や現像などの画像形成シーケンスを実行した後に、感光体11上のトナー像と同期して転写許可領域76が1次転写部14に到達することとなり、この位置がファーストプリント優先位置となる。
【0065】
次に、図5を参照しつつ、本プリンタの動作について説明する。図5はエンジン部1の各部の状態の時間変化を示すタイミングチャートである。
【0066】
ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられると、この主制御部100からの制御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の各部の動作を開始する。図5では、既に、ポリゴンモータ53からレディ信号が出力され、感光体駆動用モータ36により中間転写ベルト31が所定の周速S1で駆動され、1次転写バイアスがオンになっている。
【0067】
このとき、給紙カセット3に積載されている転写紙4のサイズが印字指令信号で指示されているサイズに一致していないときは、操作表示パネル8に給紙カセットの交換を促すメッセージを表示する。なお、図1では1つの給紙カセット3を備えたプリンタとしているが、これに限られず、複数の給紙カセットを備えたものでもよい。
【0068】
給紙カセット3に積載されている転写紙4のサイズが印字指令信号で指示されているサイズに一致しているときは、感光体11の表面が帯電部12により均一に帯電され、その感光体11の表面に、露光ユニット50からのレーザ光57により上記画像信号に応じた静電潜像が形成され、この静電潜像がロータリー現像部20により現像されてトナー像が形成され、このトナー像は1次転写部14において中間転写ベルト31上に1次転写される。
【0069】
すなわち、図5において、感光体駆動用モータ36が駆動されて中間転写ベルト31が回転し、時刻t1,t2,t3,t4にそれぞれ垂直同期信号Vsyncが出力される。各垂直同期信号Vsyncの立下り時点から所定時間T1後に画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して、画像信号に対応する静電潜像の形成が開始されるとともに、現像バイアスがオンにされる。
【0070】
そして、時刻t1,t2,t3,t4ごとにロータリー現像部20の現像ユニットが切り換えられて、各色のトナー像が感光体11に形成され、順次、中間転写ベルト31に1次転写される。この間は2次転写ローラ35が中間転写ベルト31に対して離間状態にあるので、各色のトナー像は中間転写ベルト31上に重ね合わされていく。現像バイアスは、時刻t1,t2,t3,t4の各垂直同期信号Vsyncの立下り時点から、転写紙サイズによって予め決められている所定時間T2後にオフにされる。これによって、トナー像Y,C,M,Kが重ね合わされたカラー画像が中間転写ベルト31の転写許可領域76に1次転写される。
【0071】
一方、給紙カセット3に積載されている転写紙束の最上段の転写紙4がピックアップローラ61により取り出され、フィードローラ対62により所定速度で搬送され、ゲートローラ対34にニップされる。そして、中間転写ベルト31上のトナー像にタイミングを合わせてゲートクラッチがオンにされ、ゲートローラ対34から2次転写部37に向けて転写紙4が搬送される。
【0072】
そして、垂直同期信号Vsyncの立下り時点である時刻t5から所定時間後に2次転写ローラ用離接クラッチがオンにされて、2次転写ローラ35が中間転写ベルト31に当接し、続いて、時刻t5から所定時間後の時刻t6に転写バイアス生成回路118から2次転写ローラ35への2次転写バイアスの印加がオンにされる。
【0073】
これによって、中間転写ベルト31の転写許可領域76に1次転写されているトナー像Y,C,M,Kが重ね合わされたカラー画像が転写紙4に転写される。
【0074】
ゲートクラッチは転写紙4の搬出後オフにされ、2次転写バイアスの印加時間T3は、転写紙4のサイズに応じて予め設定されている。2次転写バイアスの印加がオフにされた後、2次転写ローラ用離接クラッチがオンにされて、2次転写ローラ35が中間転写ベルト31から離間する。
【0075】
そして、定着ユニット40において、転写紙4が搬送されつつトナー像が当該転写紙4に定着する。転写紙4は、さらに搬送ローラ対63により搬送され、排出ローラ対64によって装置本体2の上部に設けられた排紙部7に排出される。
【0076】
画像形成終了後、次の印字指令信号が入力されなければ、垂直同期信号Vsyncの立下り時点である時刻t7に帯電部12がオフにされ、時刻t7から所定時間後に1次転写バイアスがオフにされ、次いで、時刻t7から所定時間後の時刻t8に感光体駆動用モータ36が減速を開始し、感光体駆動用モータ36が停止した時刻t9にレーザ光源51がオフにされる。そして、時刻t9から所定時間T4(本実施形態では例えばT4=30秒)後の時刻t10に、ポリゴンモータ53がオフにされる。
【0077】
このように、高速回転するポリゴンモータ53は、駆動開始からレディ信号出力まで所定時間を要すること、頻繁にオンオフすることは寿命の観点から好ましくないことなどを考慮して、本実施形態ではレーザ光源51のオフから所定時間T4後にポリゴンモータ53をオフにするようにして、その間、次の印字指令信号の入力を待機している。
【0078】
次に、図5、図6を参照して、画像形成終了後の中間転写ベルト31の停止動作について説明する。図6は画像形成終了後の停止制御手順を示すフローチャートである。
【0079】
図6において、印字終了か否かが判別され(#10)、印字終了であれば(#10でYES)、次の印字指令信号があるか否かが判別される(#11)。そして、印字終了でなければ(#10でNO)、または次の印字指令信号があれば(#11でYES)、このルーチンを終了する。
【0080】
次の印字指令信号がなければ(#11でNO)、感光体駆動用モータ36をオフにする際に(図5の時刻t8)、中間転写ベルト31を第1位置(ファーストプリント優先位置)に停止する(#12、図5の時刻t9)。これは、ポリゴンモータ53から出力されるレディ信号がオンの間(#13でNO、図5の時刻t9からt10までの間)、継続される。
【0081】
そして、レディ信号がオフになると(#13でNO、図5の時刻t9から所定時間T4経過後の時刻t10)、感光体駆動用モータ36を駆動して中間転写ベルト31を移動させ、垂直同期信号Vsyncの検出時刻t11から所定時間T5経過後の時刻t12に感光体駆動用モータ36を減速させて中間転写ベルト31を停止させる。この所定時間T5は、中間転写ベルト31が第2位置で停止するように予め設定されており、これによって、中間転写ベルト31は第2位置に移動して停止することとなる(#14)。
【0082】
このように、図5、図6の動作によれば、ポリゴンモータ53のレディ信号がオンのときは中間転写ベルト31を第1位置(ファーストプリント優先位置)に停止させるようにしているので、次の印字指令が入力されたときには、画像形成をすばやくスタートさせることができ、スループットを向上することができる。
【0083】
一方、ポリゴンモータ53のレディ信号がオフのときは中間転写ベルト31を第2位置(テンションローラ31Aに当接する領域が非画像領域75に含まれる)に停止させるようにしているので、中間転写ベルト31の変形(例えばクリープなど)により1次転写トナー像の画質が劣化するのを未然に防止することができる。この場合において、ポリゴンモータ53のレディ信号がオフからオンになるのに所定時間を要するので、中間転写ベルト31がファーストプリント優先位置になくても、スループットが低下することはない。
【0084】
次に、図7、図8を参照して、中間転写ベルト31の駆動開始動作について説明する。図7は中間転写ベルト31の回転駆動開始における各部の状態の時間変化を示すタイミングチャート、図8は中間転写ベルト31の駆動開始の制御手順を示すフローチャートである。
【0085】
外部装置から主制御部100に印字指令信号が入力されると搬送系駆動用モータ60がオンにされるとともに、図8のルーチンが開始され、まず、ポリゴンモータ53のオンオフが判別され(#20)、オフの間は(#20でNO)、このルーチンを終了する。
【0086】
所定のタイミングでポリゴンモータ53がオンにされると(#20でYES、図7の時刻t21)、感光体駆動用モータ36が駆動される。そして、垂直同期信号Vsyncの検出時刻t22から所定時間T6経過後の時刻t23に感光体駆動用モータ36を減速させて中間転写ベルト31を停止させる。この所定時間T6は、中間転写ベルト31が第1位置で停止するように予め設定されており、これによって、中間転写ベルト31は第1位置に移動して停止することとなる(#21)。
【0087】
次いで、レディ信号のオンオフが判別され(#22)、オンになるまでの間(#22でNO)、そのまま待機する。そして、レディ信号がオンになると(#22でYES、図7の時刻t24)、中間転写ベルト31の回転が開始されるとともに(#23)、レーザ光源51がオンにされて、本実施形態では2回目の垂直同期信号Vsyncから画像形成動作を行っている。
【0088】
このように、図7、図8の動作によれば、ポリゴンモータ53がオフからオンに切り換えられると中間転写ベルト31を一旦第1位置(ファーストプリント優先位置)に移動させて停止するようにしているので、ポリゴンモータ53からレディ信号が出力されたときに、画像形成をすばやくスタートさせることができ、スループットを向上することができる。
【0089】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。
【0090】
例えば上記実施形態では、継ぎ目71で継ぎ合わされた無端ベルトからなる中間転写ベルト31を用いているが、本発明の中間転写ベルトはこれに限られず、例えば継ぎ目の無いシームレスの無端ベルトからなる中間転写ベルトを用いてもよい。この場合には、ベルトクリーナ33の当接および離間領域を非画像領域に設定すればよい。
【0091】
また、上記第1位置は、上記実施形態で説明した具体的な位置に限られず、中間転写ユニット30の各部の寸法構成、例えば垂直同期センサ32の配置位置や中間転写ベルト31の全長、非画像領域75や転写可能領域76の大きさなどに応じて設定すればよい。
【0092】
また、上記実施形態では、ポリゴンモータ53からレディ信号が出力されているときは上記完了状態と判定し、レディ信号が出力されていないときは上記非完了状態と判定するようにしているが、これに限られない。例えばCPU111は、温度センサ44からの入力信号に基づき、加熱ローラ41の表面温度が定着温度以上のときは上記完了状態と判定し、定着温度未満のときは上記非完了状態と判定するようにしてもよい。この場合、例えば省電力モードで加熱ローラ41が定着温度未満に維持されているときは中間転写ベルト31を第2位置に停止しておけばよい。また、省電力モードが解除されて定着温度への温度上昇が開始されたときに、中間転写ベルト31を第2位置から第1位置に移動して停止し、温度上昇を待機しておけばよい。
【0093】
また、CPU111は、外部装置からCPU101に印字指令信号が入力されているときは上記完了状態と判定し、上記印字指令信号が入力されていないときは上記非完了状態と判定するようにしてもよい。この場合、例えば図8の#20の判別ステップにおいて、ポリゴンモータ53のオンオフに代えて印字指令信号の有無を判別すればよい。
【0094】
また、CPU111は、上述した3個の判定条件、すなわちポリゴンモータ53からのレディ信号ありと、加熱ローラ41の表面温度が定着温度以上と、外部装置からの印字指令信号ありとのうち、任意の2個の組合せを満足したときに完了状態と判定するようにしてもよい。また、3個ともに満足したときに完了状態と判定するようにしてもよい。
【0095】
また、上記実施形態では1つの感光体を備え、中間転写ベルト31を回転させることで4色のトナーを重ね合わせるカラープリンタとしているが、これに限られず、例えば中間転写ベルト31に沿って並んで配設される4個の感光体を備えたいわゆるタンデム方式のカラープリンタでもよい。
【0096】
また、上記実施形態では、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた画像を転写紙に印刷するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれに限られず、複写機やファクシミリ装置などを含む一般の電子写真方式の画像形成装置に適用することができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1,10の発明によれば、画像形成終了後における中間転写ベルトの停止位置を、完了状態と判定されたときと非完了状態と判定されたときとで異なる位置としているので、各位置をそれぞれの状態に応じた適切な位置に設定することにより、中間転写ベルトの変形による画質劣化を防止したり、ファーストプリントに要する時間が長くなるのを防止することができる。
【0098】
また、第1位置を、中間転写ベルトの回転駆動開始から画像形成が可能になるまでに要する時間が最も短時間となるように設定し、第2位置を、複数のローラ状部材の当接により中間転写ベルトに最も変形の生じ易い領域が、回転軸方向に亘ってトナー像の1次転写が行われない非画像領域に位置するように設定するようにしているので、ファーストプリントに要する時間が長くなるのを防止するとともに、中間転写ベルトの変形による画質劣化を防止することができる。
【0099】
また、請求項2の発明によれば、ポリゴンモータが所定速度で回転駆動しているときに動作準備の完了状態と判定し、ポリゴンモータが所定速度で回転駆動していないときに動作準備の非完了状態と判定するようにしているので、ポリゴンモータの駆動状態に応じて中間転写ベルトの停止位置が異なるものとなり、その駆動状態に応じた適切な停止位置をそれぞれ採用することができる。
【0100】
また、請求項3の発明によれば、定着手段の温度が予め設定された定着温度以上のときに動作準備の完了状態と判定し、定着温度未満のときに動作準備の非完了状態と判定するようにしているので、定着手段の温度に応じて中間転写ベルトの停止位置が異なるものとなり、その温度に応じた適切な停止位置をそれぞれ採用することができる。
【0101】
また、請求項4の発明によれば、受信手段が外部装置からの印字指令信号を受信したときに動作準備の完了状態と判定し、外部装置からの印字指令信号を受信していないときに動作準備の非完了状態と判定するようにしているので、外部装置からの印字指令信号の受信の有無に応じて中間転写ベルトの停止位置が異なるものとなり、その受信の有無に応じた適切な停止位置をそれぞれ採用することがすることができる。
【0102】
また、請求項5の発明によれば、中間転写ベルトに設けられた基準マークを検出して基準信号を出力する基準検出手段を、複数のローラ状部材のうちいずれかの近傍に配置するようにしているので、ベルトの撓みや揺れによる影響を低減して基準マークを安定して検出することができ、これによって、この基準信号に基づく画像形成制御を確実に行うことができる。
【0103】
また、請求項6の発明によれば、完了状態から非完了状態への切り換わりが判定されると、中間転写ベルトの停止位置を第1位置から第2位置に移動させるようにしているので、画像形成終了後、動作準備の完了状態の間は例えばファーストプリントが優先される位置に停止しておき、完了状態から非完了状態に切り換わると、その位置から例えば中間転写ベルトに最も変形の生じ易い領域が非画像領域に位置するように変更することができる。
【0104】
また、請求項7,11の発明によれば、非完了状態のときに完了状態に向けて移行動作が開始されたか否かを判定し、移行動作が開始されたと判定されると中間転写ベルトの停止位置を第2位置から第1位置に移動するようにしているので、完了状態になったときには中間転写ベルトは第1位置で停止していることから、例えば第1位置を所定の位置に設定しておくことによって、ファーストプリントに要する時間が長くなるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるプリンタの内部構成を示す図である。
【図2】 同プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】 中間転写ベルトの展開図である。
【図4】 本プリンタの中間転写ユニットを示す図である。
【図5】 エンジン部の各部の状態の時間変化を示すタイミングチャートである。
【図6】 画像形成終了後の停止制御手順を示すフローチャートである。
【図7】 中間転写ベルトの回転駆動開始における各部の状態の時間変化を示すタイミングチャートである。
【図8】 中間転写ベルトの駆動開始の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 感光体
20 ロータリー現像部(現像手段)
31 中間転写ベルト
31A テンションローラ
32 垂直同期センサ(基準信号検出手段)
35 2次転写ローラ(2次転写手段)
40 定着ユニット(定着手段)
50 露光ユニット(露光手段)
72 回転駆動方向
73 回転軸方向
75 非画像領域
110 エンジン制御部
111 CPU(状態判定手段、ベルト制御手段、画像形成制御手段、開始制御手段)
118 転写バイアス生成回路(1次転写手段、2次転写手段)

Claims (11)

  1. 感光体に静電潜像を形成する露光手段と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、複数のローラ状部材に当接し、回転して1次転写部および2次転写部を循環的に通過する中間転写ベルトと、前記1次転写部において前記中間転写ベルトに前記トナー像を1次転写する1次転写手段と、前記2次転写部において前記中間転写ベルト上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写する2次転写手段と、前記転写紙上の2次転写トナー像を当該転写紙に定着する定着手段とを備えた画像形成装置において、
    動作準備の完了状態か非完了状態かを判定する状態判定手段と、
    画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を、前記状態判定手段により完了状態と判定されたときは第1位置とし、非完了状態と判定されたときは前記第1位置と異なる第2位置とするベルト制御手段とを備え、
    前記中間転写ベルトは、回転軸方向に亘ってトナー像の1次転写が行われない非画像領域を有するもので、
    前記第1位置は、前記中間転写ベルトの回転駆動開始から画像形成が可能になるまでに要する時間が最も短時間となるように設定され、前記第2位置は、前記複数のローラ状部材の当接により前記中間転写ベルトに最も変形の生じ易い領域が前記非画像領域に位置するように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記露光手段は、レーザ光源からのレーザ光を反射するポリゴンミラーと、このポリゴンミラーを所定速度で回転駆動するポリゴンモータとを含むもので、
    前記状態判定手段は、前記ポリゴンモータが所定速度で回転駆動しているときに前記完了状態と判定し、前記ポリゴンモータが所定速度で回転駆動していないときに前記非完了状態と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着手段は、前記転写紙上のトナーを加熱溶融することで前記トナー像を当該転写紙に定着するもので、
    前記状態判定手段は、前記定着手段の温度が予め設定された定着温度以上のときに前記完了状態と判定し、前記定着温度未満のときに前記非完了状態と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 外部装置からの印字指令信号を受信する受信手段をさらに備え、
    前記状態判定手段は、前記受信手段が前記印字指令信号を受信したときに前記完了状態と判定し、前記印字指令信号を受信していないときに前記非完了状態と判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写ベルトに設けられた基準マークを検出して基準信号を出力する基準検出手段と、前記基準信号に基づき画像形成制御を行う画像形成制御手段とをさらに備え、
    前記基準検出手段は、前記複数のローラ状部材のうちいずれかの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記ベルト制御手段は、前記状態判定手段により前記完了状態から前記非完了状態への切り換わりが判定されると、前記中間転写ベルトの停止位置を前記第1位置から第2位置に移動させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 感光体に静電潜像を形成する露光手段と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、複数のローラ状部材に当接し、回転して1次転写部および2次転写部を循環的に通過する中間転写ベルトと、前記1次転写部において前記中間転写ベルトに前記トナー像を1次転写する1次転写手段と、前記2次転写部において前記中間転写ベルト上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写する2次転写手段と、前記転写紙上の2次転写トナー像を当該転写紙に定着する定着手段とを備え、装置電源が投入された状態で装置外部より印字指令信号が入力されるのを待ち、画像形成を可能とするための動作準備が前記印字指令信号の入力時に非完了状態にある場合には前記動作準備を完了状態に移行させた上で画像形成を行う画像形成装置において、
    前記動作準備の完了状態か非完了状態かを判定する状態判定手段と、
    画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を、前記状態判定手段により完了状態と判定されたときは第1位置とし、非完了状態と判定されたときは前記第1位置と異なる第2位置とするベルト制御手段と、
    前記非完了状態のときに前記完了状態に向けて移行動作が開始されたか否かを判定する開始判定手段とを備え、
    前記ベルト制御手段は、前記状態判定手段により前記完了状態から前記非完了状態への切り換わりが判定されると前記中間転写ベルトの停止位置を前記第1位置から第2位置に移動させる一方、前記開始判定手段により移行動作が開始されたと判定されると前記中間転写ベルトの停止位置を前記第2位置から第1位置に移動させることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記露光手段は、レーザ光源からのレーザ光を反射するポリゴンミラーと、このポリゴンミラーを所定速度で回転駆動するポリゴンモータとを含むもので、
    前記開始判定手段は、前記非完了状態のときに前記ポリゴンモータの回転が開始されるのをトリガーとして前記完了状態に向けて移行動作が開始されたことを判定する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記定着手段は、前記転写紙上のトナーを加熱溶融することで前記トナー像を当該転写紙に定着するもので、
    前記開始判定手段は、前記非完了状態のときに前記定着手段の昇温が開始されるのをトリガーとして前記完了状態に向けて移行動作が開始されたことを判定する請求項7記載の画像形成装置。
  10. 感光体に静電潜像を形成する露光工程と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像工程と、複数のローラ状部材に当接し、回転して1次転写部および2次転写部を循環的に通過する中間転写ベルトに、前記1次転写部において前記トナー像を1次転写する1次転写工程と、前記2次転写部において前記中間転写ベルト上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写する2次転写工程と、前記転写紙上の2次転写トナー像を当該転写紙に定着する定着工程とを備えた画像形成方法において、
    前記中間転写ベルトは、回転軸方向に亘ってトナー像の1次転写が行われない非画像領域を有するもので、
    前記第1位置は、前記中間転写ベルトの回転駆動開始から画像形成が可能になるまでに要する時間が最も短時間となるように設定され、前記第2位置は、前記複数のローラ状部材の当接により前記中間転写ベルトに最も変形の生じ易い領域が前記非画像領域に位置するように設定され、
    動作準備が完了状態となっているときには画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を、動作準備が完了状態となっているときには前記第1位置とする一方、前記動作準備が非完了状態となっているときには前記第2位置とすることを特徴とする画像形成方法。
  11. 感光体に静電潜像を形成する露光手段と、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段と、複数のローラ状部材に当接し、回転して1次転写部および2次転写部を循環的に通過する中間転写ベルトと、前記1次転写部において前記中間転写ベルトに前記トナー像を1次転写する1次転写手段と、前記2次転写部において前記中間転写ベルト上の1次転写トナー像を転写紙に2次転写する2次転写手段と、前記転写紙上の2次転写トナー像を当該転写紙に定着する定着手段とを備え、装置電源が投入された状態で装置外部より印字指令信号が入力されるのを待ち、画像形成を可能とするための動作準備が前記印字指令信号の入力時に非完了状態にある場合には前記動作準備を完了状態に移行させた上で画像形成を行う画像形成方法において、
    前記動作準備の完了状態か非完了状態かを判定し、
    完了状態と判定されたときには、画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を第1位置とする一方、非完了状態と判定されたときは、画像形成終了後における前記中間転写ベルトの停止位置を第2位置とし、
    前記完了状態から前記非完了状態への切り換わるときには前記中間転写ベルトの停止位置を前記第1位置から第2位置に移動させる一方、前記非完了状態から前記完了状態への移行動作が開始されると、前記中間転写ベルトの停止位置を前記第2位置から第1位置に移動させることを特徴とする画像形成方法。
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