JPH10247049A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10247049A
JPH10247049A JP9051836A JP5183697A JPH10247049A JP H10247049 A JPH10247049 A JP H10247049A JP 9051836 A JP9051836 A JP 9051836A JP 5183697 A JP5183697 A JP 5183697A JP H10247049 A JPH10247049 A JP H10247049A
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JP
Japan
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fixing device
fixing
temperature
image
intermediate transfer
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Pending
Application number
JP9051836A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Namiki
和彦 並木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファーストプリント(ファースコピー)時間
をより短縮させた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 電源投入時に、定着装置17が定着可能
温度に到達する前に、スタート信号入力により画像形成
を開始して、中間転写ベルト13上に1次転写を行う。
さらに、紙転写ローラ15がある2次転写位置から定着
装置17までの距離が最大用紙長さより大きく構成さ
れ、定着可能温度到達前に2次転写も完了させ、紙搬送
ユニット16を一時停止させて用紙を保持する。定着可
能温度に到達したら、保持していた用紙を定着装置に進
入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機、プリンタ等の画像形成装
置において、感光体等の像担持体上に形成した画像を中
間転写体を介して記録用紙(OHPフィルムなどの紙以
外の記録媒体を含む)上に転写する方式の装置がある。
例えば、フルカラー画像記録装置において、1つの感光
体の回りに3つあるいは4つの現像器を配置し、原稿の
各色成分に応じて感光体上に形成した静電潜像を各色に
対応した現像器によりトナー像として顕像化し、これを
順次中間転写ベルト等の中間転写体に重ね合わせて転写
し、中間転写体上にフルカラーのトナー像を形成してこ
れを用紙上に一括転写してフルカラー画像とするものが
ある。この様な方式の装置の場合、中間転写ベルトを有
することにより画像書き込み位置から用紙転写位置まで
の距離が長くなる。この距離が長くなれば一般的に画像
の書き込み開始(複写装置の場合はスキャナの起動)か
ら画像を用紙へ転写するまでの時間(画像パス)が長く
なる。
【0003】ところで、近年、画像形成装置において
は、電源投入後のファーストプリント時間の短縮が要求
されている。しかし、装置の画像形成速度(プロセス速
度)を上げることは制約も多く、信頼性の低下や価格の
上昇につながる。また、ウォームアップの早い定着装置
の採用もコスト上昇につながる。そこで、信頼性の低下
やコスト上昇を防止しつつファーストプリント時間を短
縮させるための方法が各種提案されている。例えば、特
開平7−64436号公報には、定着装置が定着温度に
上昇するまでに要する上昇時間が、用紙を給紙部から定
着装置まで搬送するのに要する搬送時間以下であると判
別されると、給紙部の搬送動作を可能にすることによ
り、電源投入から最初の用紙に対する定着までに要する
時間を短縮するようにした画像形成装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、用紙の
搬送時間(給紙部から定着装置までの搬送時間)よりも
作像に関連する時間(複写機の場合には原稿の読み取り
時間を含む)の方が長い装置の場合には、上記公報に記
載の画像形成装置のように上昇時間が搬送時間以下にな
ると搬送動作を可能としても、作像系の作業が間に合わ
ないという問題があった。この場合には、例え、定着装
置が定着温度に到達する前に動作開始(スタートボタン
の押下)を受け付けたとしても、実際には作像系の作業
時間に合わせて給紙開始タイミングを遅らせる等の対応
が必要であり、ファーストプリント時間の短縮が充分と
は言えず、オペレータが装置の前で待たされることにな
る。
【0005】本発明は、従来の画像形成装置における上
述の問題を解決し、ファーストプリント(ファースコピ
ー)時間をより短縮させた画像形成装置を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は本発明によ
り、像担持体上に形成した画像を中間転写体を介して記
録用紙上に転写し、該転写された画像を定着装置により
記録用紙上に定着させる画像形成装置において、電源投
入時、前記定着装置温度が定着可能温度に到達する以前
に、スタート指示により画像形成動作を開始し、前記像
担持体上に形成した画像を前記中間転写体に転写するよ
う制御する制御手段を有することにより解決される。
【0007】また、本発明は、前記の課題を解決するた
め、像担持体より中間転写体への1次転写位置から中間
転写体より記録用紙への2次転写位置までの前記中間転
写体の長さが、通紙可能な最大記録用紙長さよりも短い
場合、前記中間転写体への1次転写終了後に前記像担持
体と中間転写体を離間させ、中間転写体上に保持された
画像先端位置を2次転写位置に合わせることを提案す
る。
【0008】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、中間転写体より記録用紙への2次転写位置から前
記定着装置までの距離が通紙可能な最大記録用紙長さよ
りも長く、前記定着装置温度が定着可能温度に到達する
以前に形成して前記中間転写体に1次転写した画像を、
前記定着装置温度が定着可能温度に到達する以前に記録
用紙に2次転写することを提案する。
【0009】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記2次転写後の記録用紙を前記定着装置へ搬送
する用紙搬送手段を有し、前記定着装置温度が定着可能
温度に到達する以前に2次転写された記録用紙が、定着
装置温度が定着可能温度に到達するまでは定着装置に進
入しないよう該用紙搬送手段を一時停止させることを提
案する。
【0010】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記定着装置温度が定着可能温度に到達する以前
に形成された画像を記録用紙に2次転写後、次画像の形
成を開始して該形成された画像を前記中間転写体に1次
転写することを提案する。
【0011】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記定着装置温度が定着可能温度に到達する前
に、定着装置の定着ローラを1回以上回転させることを
提案する。
【0012】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、中間転写体より記録用紙への2次転写位置から前
記定着装置までの距離が通紙可能な最大記録用紙長さよ
りも短く、前記定着装置温度が定着可能温度に到達する
前に、記録用紙を2次転写位置手前のレジストローラ部
まで搬送することを提案する。
【0013】さらに、本発明は、前記の課題を解決する
ため、前記定着装置の温度測定値の変化率より定着可能
温度到達時間を算出し、該算出された定着装置の定着可
能温度到達タイミングに記録用紙が定着装置に進入する
よう前記レジストローラを駆動制御することを提案す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態である
カラー複写機の概略構成を示す図である。このカラー複
写機は、大別するとカラー画像読み取り部(以下、カラ
ースキャナという)1とカラー画像記録部(以下、カラ
ープリンタという)2とで構成されている。
【0015】カラースキャナ1は、照明ランプ3により
照らされた原稿の画像を、ミラー群4及びレンズ5を介
してカラーセンサ6に結像させる。カラーセンサ6は例
えばブルー、グリーン、レッド(以下、B、G、Rと記
す)の色分解手段とCCDのような光電変換素子とで構
成されており、原稿画像をB、G、Rの色分解光毎に読
み取り、電気的な画像信号に変換する。
【0016】そして、カラースキャナ1で得たB、G、
Rの色分解画像信号強度レベルを元にして、画像処理部
(図示せず)で色変換処理を行い、ブラック(以下、B
kと記す)、シアン(以下、Cと記す)、マゼンタ(以
下、Mと記す)、イエロー(以下、Yと記す)のカラー
画像データを得る。このカラー画像データをカラープリ
ンタ2によって、Bk、C、M、Yの顕像化を行い、最
終的なカラーコピーとする。なお、Bk、C、M、Yの
画像データを得るためのカラースキャナ1の動作方式
は、カラープリンタ2の動作とタイミングを取ったスキ
ャナスタート信号を受けて、照明ランプ3及びミラー群
4が図中右から左方向に原稿を走査し、1回の走査で1
色の画像データを得る。この動作を合計4回繰り返すこ
とによって順次4色の画像データを得る。そして、その
都度カラープリンタ2で顕像化を行い、これを重ね合わ
せて4色フルカラー画像を形成するものである。ただ
し、スキャナの動作方式は本実施形態に限定されるもの
ではない。
【0017】書き込み光学ユニット7は、レーザ及びそ
の発光駆動制御部(図示せず)、ポリゴンミラー8とそ
の回転用モータ、f/θレンズ9、反射ミラー10等で
構成されている。そして、カラースキャナ1からの各色
のカラー画像データに応じて変調されたレーザ光により
書き込みを行い、感光体ドラム11に静電潜像を形成す
る。
【0018】矢印L方向に駆動される感光体11の回り
には、クリーニングユニット、除電ランプ、帯電器、電
位センサ、Bk,C,M,Yの各色現像器より成る現像
ユニット12、現像濃度パターン検知器、中間転写ベル
ト13などが配置されている。感光体11と中間転写ベ
ルト13とは互いに逆方向に等速度で回転する。
【0019】感光体11上に形成された潜像は現像ユニ
ット12によって現像され、その可視像(トナー像)は
中間転写ベルト13上に転写される(以下、感光体11
から中間転写ベルト13へのトナー像の転写を1次転写
という)。1次転写は、転写バイアスローラ15に所定
のバイアス電圧を印加することにより行う。
【0020】中間転写ベルト13には、感光体11に順
次形成されたC,M,Y,Bkの各色トナー像が順に前
のトナー像に位置合わせして転写され、4色重ねの1次
転写画像が形成される。そして、この4色重ねの1次転
写画像が、紙転写ローラ15の作用により、給紙部から
給送されレジストローラ14によってタイミングを取っ
て送られてきた転写紙に一括して転写(2次転写)され
る。
【0021】また、シングルカラー時も同様に、中間転
写ベルト13上に単色の画像を1次転写した後、その単
色画像をレジストローラ14によって送られてきた転写
紙に紙転写ローラ15により転写(2次転写)する。
【0022】トナー像を転写された転写紙は、紙搬送ユ
ニット16で定着装置17へと搬送され、トナー像が紙
上に溶融定着される。なお、1次転写・2次転写とも、
転写ローラ以外の任意の転写手段(接触転写、非接触転
写を問わず)を用いることができる。また、感光体11
と中間転写ベルト13との1次転写部及び中間転写ベル
ト13と紙転写ローラ15との2次転写部は、夫々独立
して接離可能なように、中間転写ベルト13と紙転写ロ
ーラ15とが構成されている。
【0023】図2は、定着装置17の構成を示す断面図
である。また、図3は、定着装置17の透視斜視図であ
る。これらの図に示すように、定着装置内で定着ローラ
18と加圧ローラ19とが圧接されている。紙搬送ユニ
ット16により定着装置17へと導かれた転写紙(図示
せず)は、定着ローラ18と加圧ローラ19間のニップ
を通過し、熱と圧力により未定着トナーが転写紙上に定
着され、排紙ローラ20により排出される。定着ローラ
18には、クリーニングローラ21,オイル塗布フェル
ト22,メータリングブレード23,分離爪24が接触
して設けられている。また、クリーニングローラ21に
は金属ブレード25が付設されている。
【0024】定着装置17は、電源投入前は周囲の環境
温度にまで下がっているが、電源投入と共に定着ローラ
18内に設けられたヒータが点灯し、定着ローラ18の
温度が上昇する。定着ローラ18の温度は図4のグラフ
に示すように上昇し、目標温度に到達すると、ヒータの
ON/OFF制御もしくは位相制御により目標温度に維
持される。この定着装置17の温度上昇時に、複写機本
体はスキャナ1や作像系のウォームアップ作業を行う。
なお、加圧ローラ19にヒータを設けても良い。
【0025】これらのウォームアップが終了した後に、
定着装置17の温度が目標温度に達して一連の複写動作
が可能となるが、本実施形態の複写装置においては、定
着装置17の温度が目標温度に達するまで待たなくても
中間転写ベルト13への1次転写及び転写紙への2次転
写を行うことは可能である。
【0026】以下、本実施形態における、ファーストプ
リント時間短縮のための構成と制御について説明する。
本実施形態の複写装置では、2次転写位置(中間転写ベ
ルト13と紙転写ローラ15の当接位置)から定着装置
17のニップ位置までの距離が通紙可能な最大用紙長さ
(例えばA3サイズであれば420mm)よりも長くな
っており、転写紙後端が2次転写位置を抜けても転写紙
先端はまだ定着ニップに進入しない。そこで、この構成
を利用して、オペレータが原稿をセットしてスタートボ
タンを押下すると、定着装置以外の作像系(スキャナ1
を含む)の準備ができた時点で作像動作(スキャナ1に
よる原稿読み取りを含む)を開始し、感光体11上に形
成したトナー像を中間転写ベルト13に1次転写する。
さらに、そのトナー像を転写紙に2次転写し、紙搬送ユ
ニット16により転写紙を保持・搬送する。ここで、定
着装置17の温度が定着目標温度(定着可能温度でもよ
い、図4参照)に到達していない場合、紙搬送ユニット
16による転写紙の搬送を一旦停止し、定着装置17の
温度が定着目標温度(または定着可能温度)に上昇して
から、紙搬送ユニット16の駆動を再開して転写紙が定
着ニップに進入するように制御する。これらの制御は、
定着装置17に配置された温度検知手段(図示せず)等
の出力に基づき、複写装置に搭載された制御手段(図示
せず)により行うことが可能である。
【0027】このように、定着装置が定着可能温度に到
達する以前にコピースタートの入力により作像作業を開
始して、形成したトナー像を中間転写ベルトに1次転写
しておくことにより、定着装置が定着可能温度に到達し
たときには既に作像系の作業が完了しており、直ちに定
着作業に移行することが可能となる。したがって、作像
系の作業に要する時間が給紙時間より長い装置であって
も定着可能温度に達したら直ちに定着動作を実行するこ
とが可能となり、ファーストプリント時間を有効に短縮
することができる。なお、給紙時間が作像系の作業に要
する時間より長い場合でも、作像系の作業開始に先立っ
て給紙を開始してやれば、同様の効果を奏することがで
きる。
【0028】さらに、2次転写が済んだ転写紙を定着装
置17の手前で待機させておき、定着可能温度到達によ
り直ちに定着動作を開始することにより、ファーストプ
リント時間を可能な限り短縮することができる。
【0029】ところで、1次転写位置(感光体ドラム1
1から中間転写ベルト13に画像を転写する位置)から
2次転写位置までの中間転写ベルト13の長さをLbと
すると、このLbが複写装置に通紙可能な最大用紙長さ
Lpより短い場合、すなわちLp>Lbのとき、1次転
写が終了したとき(1次転写画像の後端が1次転写位置
を抜けるとき)には1次転写画像先端は2次転写位置を
越えてしまっている(このとき紙転写ローラ15は中間
転写ベルト13から離間されている)。このまま中間転
写ベルト13を1周させて画像先端位置を2次転写位置
に合わせても良いが、感光体ドラム11と中間転写ベル
ト13が接触したままであるとトナーの再転移(中間転
写ベルト13から感光体ドラム11への画像転移)とい
った不具合が発生する恐れがある。そこで、Lp>Lb
の場合には、1次転写終了後感光体ドラム11と中間転
写ベルト13を離間させ、中間転写ベルト13上の画像
先端位置を2次転写位置に合わせるようにする。ここ
で、中間転写ベルト13を逆転させることも可能なの
で、順回転、逆回転どちらでも、短時間で位置合わせが
できる方向を選択することができる。そして、画像先端
位置を2次転写位置に合わせて転写紙への転写(2次転
写)を行う。
【0030】一方、Lp>Lbの場合は、1次転写位置
において画像後端が抜けた時点で2次転写位置まで画像
先端が到達していないので、そのまま中間転写ベルト1
3上の画像先端が2次転写位置に来るタイミングに合わ
せて給紙動作を行い転写紙に2次転写を行う。
【0031】ところで、上述したように、本実施形態に
おいては、2次転写位置から定着ニップまでの距離(転
写紙搬送経路の長さ)が通紙可能な最大用紙長さよりも
大きく構成されているので、2次転写が終了した用紙を
定着装置17の手前で待機させておくことが可能となっ
ている。このとき、中間転写ベルト13上に1次転写さ
れたトナー像は既に転写紙に2次転写されている(2次
転写が完了している)。
【0032】そこで、2次転写が終了した転写紙(1枚
目の転写紙)を定着装置17の手前で待機させていると
き(定着温度が定着可能温度に到達するのを待っている
とき)に、次の作像動作(スキャナ1による原稿読み取
りを含む)を開始し、形成した(2枚目の)トナー像を
中間転写ベルト13に1次転写し、その画像先端位置を
2次転写位置に位置合わせをして待機させるようにす
る。もちろん、2枚目の転写紙の給紙も開始してレジス
トローラ14により待機させておく。
【0033】そして、定着装置17が定着可能温度に到
達して、待機させておいた1枚目の転写紙を紙搬送ユニ
ット16により搬送すると同時に、レジストローラ14
より2枚目の転写紙を2次転写位置に送出し、中間転写
ベルト13より画像を転写する。これによって、ファー
ストコピーに続くセカンドコピーの出力時間を短縮する
ことができる。
【0034】ところで、本実施形態の複写機では、定着
装置17の温度が定着可能温度に到達する前に、定着ロ
ーラ18を適宜回数(1回転以上)回転させるようにし
ている。これにより、定着ローラ18上に付着した異物
のクリーニングを行うとともに、定着ニップ部に溜まっ
たオイルを均一化させている。すなわち、定着ローラ1
8のクリーニングはクリーニングローラ21により行
う。定着ローラ18に付着したトナー及び紙粉などをク
リーニングローラ21に付着させ、金属製ブレード25
で掻き落とすものである。また、定着ローラ18へのオ
イル塗布は塗布フェルト22により直接塗布するが、オ
イル塗布フェルト22よりも下流側(定着ローラ回転方
向の)に配置されたゴム製のメータリングブレード23
により余剰なオイルを掻き落とし、塗布オイルを均一に
する。
【0035】次に、2次転写位置から定着ニップまでの
転写紙搬送経路の長さが通紙可能な最大用紙長さよりも
短い装置について、本発明の他の実施形態として説明す
る。この実施形態は請求項7,8の発明に係るものであ
る。
【0036】2次転写位置から定着ニップまでの転写紙
搬送経路の長さが通紙可能な最大用紙長さよりも短い場
合、定着装置温度が定着可能温度に達するのを待機する
ために、前記実施形態のように定着装置18の手前で転
写紙の搬送を停止させてしまうと、2次転写位置で転写
紙が停止してしまうので2次転写不良が発生してしま
う。
【0037】そこで、本実施形態においては、オペレー
タが原稿をセットしてスタートボタンを押下すると、定
着装置以外の作像系(スキャナ1を含む)の準備ができ
た時点で作像動作(スキャナ1による原稿読み取りを含
む)を開始し、感光体11上に形成したトナー像を中間
転写ベルト13に1次転写する。一方、転写紙の給紙は
開始するが、転写紙への2次転写はこの時点では行わ
ず、転写紙はレジストローラ14にて停止させて待機す
る。
【0038】ここで、定着装置の(定着ローラ18の)
温度変化率(定着ローラに付設したサーミスタ等の温度
検知手段による温度測定値の時間に対する傾き)から、
定着装置が定着可能温度に到達する時間を算出し、定着
装置18が定着可能温度となる時間に転写紙が定着装置
18に進入するよう、レジストローラ14(及び中間転
写ベルト13、転写ローラ15や紙搬送ユニット16な
ど)を駆動制御し、転写紙への2次転写を実行して転写
紙を搬送する。
【0039】なお、本発明は前記各実施形態の構成に限
定されるものではなく、像担持体としてベルト状感光体
などを用いることもできる。また、中間転写体としてド
ラムやローラ状の中間転写体を用いたものにも適用でき
る。さらに、複写装置以外の例えばプリンタなどの画像
形成装置にも本発明を適用できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、定着装置が定着可能温度に到達する以前
にコピー(プリント)スタートの入力により作像作業を
開始して、形成したトナー像を中間転写体に1次転写し
ておくことにより、定着装置が定着可能温度に到達した
ときには既に作像系の作業が完了しており、直ちに定着
作業に移行することが可能となる。
【0041】請求項2の構成により、1次転写位置から
2次転写位置までの中間転写体の長さが最大用紙長さよ
りも短い場合、1次転写終了後に像担持体と中間転写体
を離間させ、中間転写体上に保持された画像先端位置を
2次転写位置に合わせるので、トナーの再転移など1次
転写画像の乱れを防ぐことができる。また、速やかに次
作業の2次転写へ移行することができる。
【0042】請求項3の構成により、2次転写位置から
定着装置までの距離が最大用紙長さよりも長く、定着装
置温度が定着可能温度に到達する以前に形成して中間転
写体に1次転写した画像を、定着可能温度に到達する以
前に用紙に2次転写するので、定着可能温度到達後直ち
に定着動作を実行できる。
【0043】請求項4の構成により、その2次転写され
た記録用紙が定着可能温度に到達するまでは定着装置に
進入しないように用紙搬送手段を一時停止させるので、
確実な定着を行うことができる。
【0044】請求項5の構成により、1枚目の画像を2
次転写後に次画像を形成して中間転写体に1次転写する
ことにより、ファーストコピー(プリント)に続くセカ
ンドコピーを迅速に出力することができる。
【0045】請求項6の構成により、定着可能温度に到
達する前に定着ローラを1回転以上させるので、定着ロ
ーラのクリーニングとオイルの均一な塗布を行い、定着
可能温度到達後、用紙が定着装置に進入してきても定着
不良などの不具合が発生しない。
【0046】請求項7の構成により、2次転写位置から
定着装置までの距離が最大用紙長さよりも短く、定着可
能温度に到達する前に用紙を2次転写位置手前のレジス
トローラ部まで搬送するので、2次転写を速やかに行っ
て次作業の定着動作へ移行することができる。また、レ
ジストローラまでの用紙搬送経路で紙詰まりが発生した
場合でも、定着温度が上昇する前にジャムを発見するこ
とができる。
【0047】請求項8の構成により、定着可能温度に到
達する時間を算出し、その時間に用紙が定着装置に進入
するので、ファーストコピー(プリント)時間を短縮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるカラー複写機の概略
を示す断面構成図である。
【図2】その複写機の定着装置の構成を示す断面図であ
る。
【図3】その定着装置の透視斜視図である。
【図4】電源投入時の定着装置の温度上昇の様子を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 カラースキャナ 2 カラープリンタ 7 書き込み光学ユニット 11 感光体 12 現像ユニット 13 中間転写ベルト 14 レジストローラ 15 紙転写ローラ 16 紙搬送ユニット 17 定着装置 18 定着ローラ 19 加圧ローラ 21 クリーニングローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成した画像を中間転写体
    を介して記録用紙上に転写し、該転写された画像を定着
    装置により記録用紙上に定着させる画像形成装置におい
    て、 電源投入時、前記定着装置温度が定着可能温度に到達す
    る以前に、スタート指示により画像形成動作を開始し、
    前記像担持体上に形成した画像を前記中間転写体に転写
    するよう制御する制御手段を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体より中間転写体への1次転写位
    置から中間転写体より記録用紙への2次転写位置までの
    前記中間転写体の長さが、通紙可能な最大記録用紙長さ
    よりも短い場合、前記中間転写体への1次転写終了後に
    前記像担持体と中間転写体を離間させ、中間転写体上に
    保持された画像先端位置を2次転写位置に合わせること
    を特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 中間転写体より記録用紙への2次転写位
    置から前記定着装置までの距離が通紙可能な最大記録用
    紙長さよりも長く、前記定着装置温度が定着可能温度に
    到達する以前に形成して前記中間転写体に1次転写した
    画像を、前記定着装置温度が定着可能温度に到達する以
    前に記録用紙に2次転写することを特徴とする、請求項
    1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記2次転写後の記録用紙を前記定着装
    置へ搬送する用紙搬送手段を有し、前記定着装置温度が
    定着可能温度に到達する以前に2次転写された記録用紙
    が、定着装置温度が定着可能温度に到達するまでは定着
    装置に進入しないよう該用紙搬送手段を一時停止させる
    ことを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記定着装置温度が定着可能温度に到達
    する以前に形成された画像を記録用紙に2次転写後、次
    画像の形成を開始して該形成された画像を前記中間転写
    体に1次転写することを特徴とする、請求項3に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記定着装置温度が定着可能温度に到達
    する前に、定着装置の定着ローラを1回以上回転させる
    ことを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 中間転写体より記録用紙への2次転写位
    置から前記定着装置までの距離が通紙可能な最大記録用
    紙長さよりも短く、前記定着装置温度が定着可能温度に
    到達する前に、記録用紙を2次転写位置手前のレジスト
    ローラ部まで搬送することを特徴とする、請求項1に記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記定着装置の温度測定値の変化率より
    定着可能温度到達時間を算出し、該算出された定着装置
    の定着可能温度到達タイミングに記録用紙が定着装置に
    進入するよう前記レジストローラを駆動制御することを
    特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008262152A (ja) * 2007-03-19 2008-10-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、及び画像形成方法
JP2011164487A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2014137579A (ja) * 2013-01-18 2014-07-28 Toshiba Corp 画像形成装置

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