JP2002108113A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002108113A
JP2002108113A JP2000302981A JP2000302981A JP2002108113A JP 2002108113 A JP2002108113 A JP 2002108113A JP 2000302981 A JP2000302981 A JP 2000302981A JP 2000302981 A JP2000302981 A JP 2000302981A JP 2002108113 A JP2002108113 A JP 2002108113A
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image forming
forming apparatus
roller
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JP2000302981A
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Katsuya Kawagoe
克哉 川越
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の2つの支持ローラを移動させる構成の
場合に比してより簡易な構成で、感光体ドラムに対して
中間転写ベルトを所定のタイミングで接離することがで
きる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 1次転写部に最も近接するニップ前ロー
ラ13を、中間転写ベルト11を感光体ドラム表面に向
けて押圧する転写可能位置と中間転写ベルトから離間し
た離間位置とを取り得るように設け、且つ、ニップ前ロ
ーラ13の中間転写体ベルト方向の上流側及び下流側の
それぞれに位置する1次転写バイアスローラ12及び駆
動ローラ14を、ニップ前ローラ13が上記離間位置に
位置するときに1次転写バイアスローラ12及び駆動ロ
ーラ14で張架されている中間転写ベルト11が感光体
ドラム1から離間するように設けるとともに、ニップ前
ローラ13を上記転写可能位置と離間位置との間で移動
させるための支持部材駆動手段と、その制御手段とを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、詳しくは、
像担持体と、像担持体にトナー像を形成するトナー像形
成手段と、複数の支持部材に支持されたベルト状の中間
転写体と、像担持体上のトナー像を中間転写体に転写す
る1次転写手段と、中間転写体上のトナー像を転写材に
転写する2次転写手段とを備えた電子写真式の画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置として、像担持体
としての感光体上に形成した画像を中間転写体としての
中間転写ベルトに複数回重ね合わせるように1次転写
し、該中間転写ベルト上の重ね合わせ画像を転写材に2
次転写する電子写真式のカラー画像形成装置が知られて
いる。このような電子写真式の画像形成装置では、感光
体の電位ムラが、特にハーフトーン画像に対して影響を
与え、画像ムラとなり、問題となることが多い。感光体
の電位ムラの発生原因としては、露光によるもの、感光
層の塗布ムラ等があるが、特に、上記中間転写ベルトを
用いた画像形成装置においては、感光体と中間転写ベル
トとが接触することにより、上記感光体の電位ムラが発
生することが多い。また、残留電荷が残った中間転写ベ
ルトが感光体に接触したまま長期間放置されると、感光
体の感光層が劣化し、これにより画像のムラとなってし
まう。このように感光層が劣化した場合には、露光を繰
り返しても元に復帰することが難しい。
【0003】そこで、上記中間転写ベルトが感光体に接
触したまま長時間放置されるのを防止するために、1次
転写部において中間転写ベルトを感光体に押し当てるよ
うに中間転写ベルトを支持する2つの支持ローラが取り
付けられた支持枠を、偏心カムで移動させることによ
り、中間転写ベルトを感光体から離間できるように構成
した画像形成装置が知られている(例えば、特開平9−
211999号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平9
−211999号公報で開示されている画像形成装置の
ように、上記2つの支持ローラが取り付けらた支持枠等
のブラケットやユニット側板を偏心カムで移動させるよ
うに構成した場合には、支持ローラの離接機構の構造が
複雑となる。また、偏心カムを回転するための回転駆動
源が必要となるため、コストアップの要因となる。偏心
カムの駆動を中間転写ベルトの駆動や、他の駆動から伝
達させる方式を採用することも考えられるが、この場合
は、偏心カム回転時の駆動トルクの変化が中間転写ベル
ト等の他部材の駆動に伝わり、画像上のバンディング
(画像上の副走査方向ムラ)等を引き起こしやすく、問
題となる。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、従来の2つの支持部
材を移動させる構成の場合に比してより簡易な構成で、
像担持体に対して中間転写体を所定のタイミングで接離
することができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体と、該像担持体にトナ
ー像を形成するトナー像形成手段と、複数の支持部材に
支持されたベルト状の中間転写体と、該像担持体上のト
ナー像を該中間転写体に転写する1次転写手段と、該中
間転写体上のトナー像を転写材に転写する2次転写手段
とを備えた画像形成装置において、該複数の支持部材の
うち、該像担持体と該中間転写体とが対向する1次転写
部に最も近接する1次転写部最近接の支持部材を、該中
間転写体を該像担持体表面に向けて押圧する転写可能位
置と該中間転写体から離間した離間位置とを取り得るよ
うに設け、且つ、該1次転写部最近接の支持部材の中間
転写体移動方向の上流側及び下流側のそれぞれに位置す
る2つの固定配置の支持部材を、該1次転写部最近接の
支持部材が該離間位置に位置するときに該固定配置の支
持部材で張架されている該中間転写体が該像担持体から
離間するように設けるとともに、該1次転写部最近接の
支持部材を該転写可能位置と該離間位置との間で移動さ
せるための支持部材駆動手段と、該支持部材駆動手段を
制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0007】この画像形成装置の通常の画像形成動作時
には、制御手段で支持部材駆動手段を制御し、上記1次
転写部最近接の支持部材を転写可能位置に移動させる。
この移動により、1次転写部最近接の支持部材が中間転
写体を像担持体表面に向けて押圧し、像担持体上のトナ
ー像を中間転写体へ1次転写できるようになる。一方、
画像形成動作を行っていないときは、制御手段で支持部
材駆動手段を制御し、上記1次転写部最近接の支持部材
を離間位置に移動させる。この移動により、1次転写部
最近接の支持部材が中間転写体から離間すると、1次転
写部においては中間転写体が上記2つの固定配置の支持
部材に支持されて張架されることになる。この固定配置
の支持部材に張架された中間転写体の張架部は、像担持
体から離間するため、画像形成動作を行っていないとき
に、中間転写体が像担持体に接触したままになるのを回
避することができる。以上のように、上記1次転写部最
近接の支持部材を所定のタイミングで移動させるだけ
で、像担持体に中間転写体を押圧したり、像担持体から
中間転写体を離間させたりすることができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記支持部材駆動手段を、ソレノイドと、
該ソレノイドの可動部と上記1次転写部最近接の支持部
材の軸受とを連結する連結機構とを用いて構成したこと
を特徴とするものである。
【0009】この画像形成装置においては、ソレノイド
を制御手段で制御し、ソレノイドの可動部を進退移動さ
せることにより、上記1次転写部最近接の支持部材の軸
受に連結された連結機構を介して、1次転写部最近接の
支持部材を上記転写可能位置に移動させたり、上記離間
位置に移動させたりする。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の画像形成装
置において、上記ソレノイドが、キープソレノイドであ
ることを特徴とするものである。
【0011】この画像形成装置においては、電流を常に
流しておく必要がなく可動部を進退移動させるときの短
い時間だけ電流を流せばよいキープソレノイドを用いる
ことにより、電流によるノイズやソレノイドの発熱を抑
制する。
【0012】請求項4の発明は、請求項1の画像形成装
置において、上記支持部材駆動手段の連結機構に、上記
1次転写部最近接の支持部材の急激な動きを抑制するダ
ンパー部材を用いたことを特徴とするものである。この
バンパー部材としては、例えばオイルダンパーを用いる
ことができる。
【0013】この画像形成装置においては、上記ダンパ
ー部材を用いることにより、上記1次転写部最近接の支
持部材の急激な動きを抑制し、支持部材が像担持体に接
触するときの衝撃を抑制する。
【0014】請求項5の発明は、請求項1、2、3及び
4の画像形成装置において、画像形成動作における上記
中間転写体の駆動開始に先立って該中間転写体と上記像
担持体とを接触させ、該中間転写体の駆動停止後に該中
間転写体と該像担持体とを離間させるように、上記支持
部材駆動手段を制御することを特徴とするものである。
【0015】この画像形成装置においては、中間転写体
が駆動させれているときに上記1次転写部最近接の支持
部材の接離を行わないようにし、1次転写部最近接の支
持部材の接離による中間転写体や像担持体の損傷の発生
を抑制する。
【0016】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
又は5の画像形成装置において、複数の像担持体を、上
記中間転写体の移動方向に沿って並設し、上記1次転写
部最近接の支持部材を、各像担持体について設け、上記
2つの固定配置の支持部材の一方を、中間転写体移動方
向の最上流側の像担持体に対する1次転写部最近接の支
持部材の、該中間転写体移動方向上流側に位置するよう
に設け、且つ該2つの固定配置の支持部材の他方を、該
中間転写体移動方向の最下流側の像担持体に対する1次
転写部最近接の支持部材の、該中間転写体移動方向下流
側に位置するように設けたことを特徴とするものであ
る。
【0017】この画像形成装置の通常の画像形成動作時
には、制御手段で支持部材駆動手段を制御し、各像担持
体に対する1次転写部最近接の支持部材を転写可能位置
に移動させる。この移動により、各1次転写部最近接の
支持部材が中間転写体をそれぞれ対応する像担持体表面
に向けて押圧し、各像担持体上のトナー像を中間転写体
へ1次転写できるようになる。一方、画像形成動作を行
っていないときは、制御手段で支持部材駆動手段を制御
し、上記各1次転写部最近接の支持部材を離間位置に移
動させる。この移動により、各1次転写部最近接の支持
部材が中間転写体から離間すると、中間転写体が、像担
持体の並設方向の両端に位置する上記2つの固定配置の
支持部材に支持されて張架されることになる。この固定
配置の支持部材に張架された中間転写体の張架部は、各
像担持体から離間するため、画像形成動作を行っていな
いときに、残留電荷が残った中間転写体が各像担持体に
接触したまままになるのを回避することができる。以上
のように、各1次転写部最近接の支持部材を所定のタイ
ミングで移動させるだけで、各像担持体に中間転写体を
押圧したり、各像担持体から中間転写体を離間させたり
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という。)に適用した
実施形態について説明する。図2は、本実施形態に係る
複写機の概略構成図である。この複写機は、カラー画像
読み取り装置(以下、スキャナ部という。)と、カラー
画像記録装置(以下、プリンタ部という。)とから構成
されている。
【0019】まず、上記複写機における図示しないスキ
ャナ部の構成及び動作について説明する。このスキャナ
部においては、コンタクトガラス上に載せられた原稿の
画像を、照明ランプ、ミラー群及びレンズ等の照明・ミ
ラー光学系を介してカラーセンサに結像し、該原稿のカ
ラー画像情報を、例えばBlue(以下、Bと記
す。)、Green(同、G)、Red(同、R)の色
分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。上
記カラーセンサは、B、G、Rの色分解手段とCCDの
ような光電変換素子とから構成され、3色同時読み取り
を行うことができる。このスキャナ部で得たB、G、R
の各画像信号は、その強度レベルに基づいて、画像処理
部で色変換処理が行われる。この色変換処理によって、
Black(以下、Bkと記す)、Cyan(同、
C)、Magenta(同、M)、Yellow(同、
Y)のカラー画像データが得られる。具体的には、上記
照明・ミラー光学系が、プリンタ部に連動するスタート
信号を受けて原稿走査し、カラー画像データを得る。本
実施形態においては、上記照明・ミラー光学系における
1回の原稿走査につき、1色の画像データを得るように
構成されているので、Bk、C、M、Yの4色のカラー
画像データを得るためには、上記原稿走査を合計4回繰
り返すことになる。
【0020】次に、上記プリンタ部の概略構成及び動作
について説明する。本実施形態におけるプリンタ部に
は、図示しない露光手段としての書込光学ユニット5
と、像担持体としての感光体ドラム1とが設けられてい
る。この書込光学ユニット5は、上述したスキャナ部か
らのカラー画像データを光信号に変換して、均一に負極
性に帯電された感光体ドラム1に原稿画像に対応した光
Lを照射してネガ潜像を形成する。上記書込光学ユニッ
ト5としては、例えば、半導体レーザと、これの発光及
び駆動を制御する図示しない発光駆動制御部と、ポリゴ
ンミラーと、これを回転駆動する回転駆動モータと、f
/θレンズと、反射ミラーとから構成されたものを使用
することができる。また、上記感光体ドラム1は、図2
における矢印Aの方向すなわち反時計回りに回転駆動す
る。
【0021】上記感光体ドラム1の周囲には、上記書込
光学ユニットと、クリーニング手段としての感光体クリ
ーニング装置2と、帯電手段としての帯電チャージャ3
と、現像手段としてのリボルバ現像ユニット4と、転写
装置(ベルト装置)としての中間転写ユニット10とが
配設されている。上記感光体クリーニング装置2は、フ
ァーブラシ2aと感光体クリーニングブレード2bとを
有し、1次転写後の感光体ドラム1の表面をクリーニン
グする。上記書込光学ユニット及び帯電チャージャ3等
により、感光体ドラム1上に潜像を形成する潜像形成手
段が構成されている。
【0022】上記リボルバ現像ユニット4は、Bk現像
器4aと、C現像器4bと、M現像器4cと、Y現像器
4dとを有し、該リボルバ現像ユニットが回転すること
で、各色の現像器における感光体ドラム1と対向する現
像位置を位置決めすることができる。これら各現像器
は、現像剤の汲み上げ及び撹拌を行う図示しない攪拌手
段としての現像パドルと、該現像剤のトナー濃度を検知
する図示しないトナー濃度検知手段としてのトナー濃度
検知センサと、該現像剤で形成される穂を上記感光体ド
ラム1の表面に接触させる図示しない現像剤担持体とし
ての現像スリーブとをそれぞれ有している。
【0023】これら4つの現像器(4a、4b、4c、
4d)に収容されている現像剤は、2成分現像剤を使用
し、該現像剤中のトナーは負極性に帯電されている。こ
のトナーが現像により消費されて、現像器内の現像剤の
トナー濃度の低下した場合、この情報は上記トナー濃度
検知センサにより検知される。この場合、図示しないト
ナー補給装置の現像剤収納容器としてのトナーボトルか
ら補給用トナーが上記現像器内へ供給される。このよう
にして、上記現像器内のトナー濃度は、所定の濃度に保
たれている。また、トナーが消費されて少なくなった場
合には、図示しない光センサによってトナー残量を検知
することができる。
【0024】なお、本実施形態では、回転型のリボルバ
現像ユニット4を用いているが、他の構造をした現像装
置を用いてもよい。例えば、感光体ドラム1の周方向に
沿って各色の現像器が並ぶように構成した現像装置を用
いてもよい。
【0025】上記中間転写ユニット10は、中間転写体
としての無端状のベルト部材である中間転写ベルト11
を複数のローラに張架した構成になっている。この複数
のローラは、感光体ドラム1に対向する1次転写位置B
からベルト移動方向(図中C方向)下流側に向かって、
図示しない1次転写電源が接続された電荷付与手段とし
ての1次転写バイアスローラ12、中間転写ベルト11
に所定のテンションを付与するテンションローラ15、
2次転写用電荷付与部材としての2次転写対向ローラ1
6、ベルト駆動手段を構成する駆動ローラ14、及び1
次転写部最近接の支持部材としてのニップ前ローラ13
である。このニップ前ローラ13は、中間転写ベルト1
1を1次転写部に進入する前に除電する1次転写前除電
手段としても用いられている。上記駆動ローラ14は、
図示しない駆動モータに接続されており、該駆動モータ
は図示しない制御手段としての制御部によって駆動制御
されている。上記中間転写ベルト11を張架するすべて
のローラは導電性材料で形成されており、1次転写バイ
アスローラ12以外の各ローラはそれぞれ接地されてい
る。
【0026】また、上記1次転写バイアスローラ12
は、上記1次転写位置Bに対して中間転写ベルト移動方
向の下流側から隣接する位置に配置されている。この1
次転写バイアスローラ12には、上記1次転写電源によ
って1次転写バイアスが印加される。また、上記1次転
写位置Bに対して中間転写ベルト移動方向の上流側から
隣接する位置には、上記ニップ前ローラ13が配置され
ている。これら1次転写バイアスローラ12及びニップ
前ローラ13によって、中間転写ベルト11が上記感光
体ドラム1に押しつけられ、1次転写ニップ部が形成さ
れている。
【0027】上記中間転写ベルト11は、表面層、中間
層及びベース層からなる多層構造に構成されており、上
記感光体ドラム1に接触する外周面側に表面層が位置
し、内周面側にベース層が位置するように配置される。
また、上記中間層とベース層との間には、両層を接着す
るための接着層が介在している。この中間転写ベルト1
1は、上記JIS K 6911に記載されている測定方
法による体積抵抗率ρが、1011Ωcm程度の中抵抗
のものを使用している。
【0028】上記中間転写ベルト11の周囲には、潤滑
剤塗布装置20と、ベルトクリーニング装置30と、転
写材転写手段としての紙転写ユニット40とが設置され
ている。これらは、それぞれ上記中間転写ベルト11か
ら接離可能となっている。
【0029】上記潤滑剤塗布装置20は、潤滑剤塗布ブ
ラシローラ21と、潤滑剤収容ケース22とから構成さ
れている。この潤滑剤収容ケース22内には、固形潤滑
剤及びスプリングとが収容されている。この固形潤滑剤
としては、例えば、板状に成型された微粒子からなるス
テアリン酸亜鉛を使用することができる。上記固形潤滑
剤は、上記スプリングによって上記潤滑剤塗布ブラシロ
ーラ21側に付勢されており、該潤滑剤塗布ブラシロー
ラ21に当接している。また、上記潤滑剤塗布ブラシロ
ーラ21は、2次転写後、図示しない駆動手段によって
回転駆動され、上記固形潤滑剤を削り取り、粉体状とな
った潤滑剤が中間転写ベルト11に塗布される。
【0030】上記ベルトクリーニング装置30は、クリ
ーニング部材としてのベルトクリーニングブレード31
と、シール手段としての入口シール部材32と、ケーシ
ング33とから構成されている。ベルトクリーニングブ
レード31によって剥り取られたトナーは、ケーシング
33内に収容される。上記入口シール32は、剥り取ら
れたトナーが機内に飛散しないように、該トナーを受け
てケーシング33内に案内する。
【0031】また、上記潤滑剤塗布ブラシローラ21、
上記クリーニングブレード31及び上記入り口シール3
2はそれぞれ、スプリングやカムなどで一体的に構成さ
れた接離機構34により、所定のタイミングで中間転写
ベルト11の表面に対して接離するように制御される。
【0032】上記紙転写ユニット40は、上記中間転写
ユニット10の2次転写対向ローラ16に対向する2次
転写バイアスローラ41、該2次転写バイアスローラ4
1の表面をクリーニングするクリーニングブレード4
2、紙除電チャージャ43等により構成されている。2
次転写バイアスローラ41には2次転写電源42から2
次転写バイアスが印加される。また、2次転写バイアス
ローラ41や紙除電チャージャ43等が取り付けられた
紙転写ユニット40は、スプリングや偏心カムなどで構
成された接離機構により、中間転写ベルト11の2次転
写対向ローラ16で支持されている部分に対して所定の
タイミングで接離するように揺動される。図2は紙転写
ユニット40が離間した状態を示しているが、2次転写
時には、該紙転写ユニット40が中間転写ベルト11に
近接するように揺動され、図中Dで示す2次転写位置で
2次転写バイアスローラ41が圧接し、これにより2次
転写ニップ部が形成される。中間転写ベルト11上のト
ナー画像を転写材としての転写紙100に転写する転写
材転写手段は、上記2次転写バイアスローラ41や2次
転写電源42等により構成されている。
【0033】また、上記プリンタ部には、上記2次転写
ニップ部に転写紙100を送出して搬送する転写材搬送
手段としての給紙レジスト部50を備えている。この給
紙レジスト部50は、1対の給紙ローラ51及び1対の
レジストローラ52(以下、これらの4つのローラをま
とめて「送出搬送ローラ」という。)、搬送ガイド板5
3、紙センサ54、図示しない各ローラを駆動するロー
ラ駆動部などにより構成されている。このローラ駆動部
は、上記1対の給紙ローラ51のうち図中上側のローラ
と、上記1対のレジストローラ52のうち下側のローラ
とを駆動するように構成されている。そして、上記2次
転写位置に搬送する転写紙100は、まず給紙ローラ5
1で搬送され、該転写紙の先端が紙センサ54で検知さ
れたタイミングで該給紙ローラ51の駆動が停止される
ことにより、レジストローラ52の直前で一旦停止して
待機状態となる。そして、予め決められた送出タイミン
グで、給紙ローラ51及びレジストローラ52の回転駆
動を開始すると、上記待機状態にある転写紙100が上
記2次転写位置に送出される。
【0034】更に、上記プリンタ部には、図示を省略し
ているが、各種サイズの転写紙を収納する転写紙カセッ
トと、OHP用紙や厚紙などを使用するための手差し給
紙トレイと、紙搬送ユニットと、転写紙上のトナー像の
定着を行う定着手段としての定着器と、図示しないコピ
ートレイとを有している。上記2次転写位置Dを通過し
た転写紙100は紙除電チャージャ43で除電された
後、搬送ベルトユニット60で搬送されて上記定着器に
導かれる。
【0035】また、上記中間転写ユニット10の上記2
次転写位置Dに中間転写ベルト移動方向上流側から隣接
する位置には、中間転写ベルト11の内側の面(裏面)
に設けられた位置検出用のマーク71を検知するマーク
センサ70が取り付けられている。このマークセンサ7
0としては、光反射型のセンサや磁気センサなどを用い
ることができる。例えば光反射型のセンサを用いる場
合、中間転写ベルト11の内面と異なる光反射特性を有
するマーク71を用いる。また、磁気センサを用いる場
合は、中間転写ベルト11と異なる磁気特性を有するマ
ーク71を用いる。上記マーク71は、例えば中間転写
ベルト11の裏面の幅方向端部に設けられ、該マーク7
1が通過する位置に上記マークセンサ70が配置され
る。なお、上記マーク71は、中間転写ベルト11の表
面のトナー像担持領域から外れた領域に設けてもよい。
上記マークセンサ70の検知信号は、後述の制御部に送
られ、感光体ドラム1への潜像形成の制御や、転写紙1
00の送出・搬送の制御などに用いられる。
【0036】次に、現像の順序をBk、C、M、Yの順
とした場合における上記複写機のカラー画像形成動作に
ついて説明する。なお、この画像形成の順序は、これに
限定されるものではない。コピー動作が開始されると、
まずBk工程が開始し、上述したスキャナ部において原
稿のカラー画像情報が読み取られる。そして、この画像
情報から得られたBk画像データに基づいて、上述した
プリンタ部における書込光学ユニットのレーザ光Lが照
射され、感光体ドラム1上にBk潜像が形成される。こ
の潜像形成開始のタイミングは、上記マークセンサ70
の検知信号に基づいて決められる。このBk潜像は、上
記Bk現像器4aによってBkトナーを付着され、Bk
トナー像を形成することで現像される。この感光体ドラ
ム1上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム1と
等速駆動する中間転写ベルト11の表面に1次転写さ
れ、これでBk工程が終了する。
【0037】上記Bkトナー像の1次転写と並行して、
上記感光体ドラム1側では次のC工程が開始される。す
なわち、所定のタイミングで再び原稿のカラー画像情報
を読み取り、この画像情報から得られたC画像データに
基づいて、レーザ光により感光体ドラム1上にC潜像を
形成し、C現像器4bによってCトナー像を形成する。
この感光体ドラム1上に形成されたCトナー像は、上記
中間転写ベルト11におけるBkトナー像を転写された
画像面に位置合わせして1次転写される。
【0038】以後、M工程及びY工程においても、上述
したC工程と同様に、それぞれの画像データに基づい
て、潜像形成、現像、1次転写を行う。このようにし
て、中間転写ベルト11上における同一の画像面に、上
記感光体ドラム1上に順次形成されるBk、C、M、Y
の各トナー像を1次転写することで、該中間転写ベルト
上には、これら4色が重なり合ったトナー像が形成され
る。
【0039】また、上記中間転写ベルト11上にトナー
像が形成されるまでの間、具体的には1色目のBkトナ
ー像を1次転写した後から4色目のYトナー像の1次転
写が終了するまでの間は、上記潤滑剤塗布装置20の潤
滑剤塗布ブラシローラ21と、ベルトクリーニング装置
30のベルトクリーニングブレード31及び入口シール
部材32と、紙転写ユニット40の2次転写バイアスロ
ーラ41とを、中間転写ベルト11から離間させてお
く。
【0040】以上のようにして中間転写ベルト11上に
1次転写されたトナー像は、転写紙100上に2次転写
するため、上記2次転写位置Dに送られる。このとき、
上記紙転写ユニット40の2次転写バイアスローラ41
は、通常、上記トナー像が転写紙100に転写されるタ
イミングに先立って中間転写ベルト11に押圧される。
その後、この2次転写バイアスローラ41には所定の2
次転写バイアスが印加され、上記2次転写ニップ部に2
次転写電界が形成される。これにより、中間転写ベルト
11上のトナー像は転写紙100上に転写される。尚、
この転写紙100は、図示しない操作パネルで指定され
たサイズの転写紙カセットからレジストローラ52方向
に搬送され、上記2次転写ニップ部に給紙される。この
転写紙100の給紙の際、転写紙100は、上記給紙ロ
ーラ51及びレジストローラ52によって中間転写ベル
ト11上のトナー像の先端部が2次転写位置に到達する
タイミングに合わせて送出・搬送される。中間転写ベル
ト11上に4色が重なり合って形成されたトナー像が一
括転写された転写紙100は、その後、紙搬送ユニット
60によって定着器に搬送され、転写紙100上の未定
着トナー像の定着を行う。そして、この転写紙100は
コピートレイに搬出され、スタックされる。
【0041】なお、1次転写後の感光体ドラム1は、そ
の表面を感光体クリーニングユニット2によってクリー
ニングされ、図示しない除電手段としての除電ランプに
よって均一に除電される。また、2次転写後の中間転写
ベルト11は、ベルトクリーニング装置30のクリーニ
ングブレード31が中間転写ベルト11に所定の押圧力
で押圧されることで、その表面がクリーニングされる。
【0042】次に、本発明の特徴部分である上記ニップ
前ローラ13の接離機構及びその制御について説明す
る。図1は上記ニップ前ローラ13の接離機構の説明図
である。本実施形態では、中間転写ベルト11を支持す
る複数の支持部材のうち、1次転写部に最も近接する1
次転写部最近接の支持部材であるニップ前ローラ13
を、中間転写ベルト11を感光体ドラム表面に向けて押
圧して1次転写ニップを形成する転写可能位置と中間転
写ベルト11から離間した離間位置とを取り得るように
設けている。そして、ニップ前ローラ13の中間転写ベ
ルト移動方向の上流側及び下流側のそれぞれに位置する
2つの固定配置の支持部材としての1次転写バイアスロ
ーラ及び駆動ローラ14を、転写前ローラ13が上記離
間位置に位置するときに1次転写バイアスローラ及び駆
動ローラ14で張架されている中間転写ベルト11の張
架部が感光体ドラム1から離間するように設けている。
更に、本実施形態では、ニップ前ローラ13を上記転写
可能位置と上記離間位置との間で移動させるための支持
部材駆動手段を、ニップ前ローラ13の軸方向両端部に
設けている。各支持部材駆動手段は、ソレノイド100
と、ソレノイド100の可動部100aとニップ前ロー
ラ13の軸受13aとを連結する連結機構110とを用
いて構成されている。ソレノイド100は、比較的軽量
のものしか引張ることができないが、本実施形態では、
駆動対象が一つのローラ(ニップ前ローラ13)と従来
の2つのローラに比して軽量となったので、採用可能と
なったものである。また、本実施形態で用いるソレノイ
ド100としては、特にキープソレノイドが好ましい。
通常のソレノイドの場合、ソレノイドを引いている間、
ずっと電流を流す必要があり、電流によるノイズが他の
制御に影響を与える場合が多い。本実施形態の構成の場
合、作像時はずっとソレノイド100の可動部100a
を引いている状態が必要となるため、大量リピート時
等、長時間ソレノイドをONしている必要があり、ノイ
ズ、温度上昇による誤動作等を引き起こしやすくなる。
その点、キープソレノイドを使用することにより、電流
を流す時間はON/OFFの際に極端に短い時間ですむ
こととなり、こういった誤動作のおそれがなくなる。
【0043】また、上記連結機構110は、レバー部材
111とリンク部材112とにより構成されている。上
記レバー部材111は、中間転写ユニット本体に回転自
在に取り付けられた回転軸111aと、ニップ前ローラ
13の軸受13aの被押圧部としての突起部13bを感
光体ドラム1から離れる方向に押圧するための押圧部1
11bとを有している。また、上記リンク部材112
は、ソレノイド100の可動部100aの進退動作に応
じてレバー部材111の回転111aを回転させるよう
に設けられている。更に、中間転写ユニット本体の一側
板10aと、上記レバー部材111の回転軸111aを
挟んで上記押圧部11bとは反対側の端部111cとの
間には、引張り力を発揮する弾性部材としての引張スプ
リング113が取り付けられ、この引張スプリング11
3により、レバー部材111の押圧部111bが上記軸
受13aの突起部13bを押圧する向きに、レバー部材
111を付勢している。また、中間転写ユニット本体の
一側板10bと、上記軸受13aの突起部13bとの間
には、拡張力を発揮する弾性部材としての圧縮スプリン
グ114が取り付けられている。この圧縮スプリング1
14により、ニップ前ローラ13が感光体ドラム側に移
動する向きに軸受13aを付勢している。
【0044】上記構成のニップ前ローラ13の接離機構
において、作像動作スタート前までは、図1に示すよう
に、引張スプリング113によりレバー部材111が矢
印D1方向に引張られており、レバー部材111の押圧
部111bが前後の軸受突起部10bを押すことによ
り、ニップ前ローラ13が感光体ドラム1から離れた離
間位置にあり、中間転写ベルト11が感光体ドラム1よ
り離間している。
【0045】また、作像動作スタート時から感光体ドラ
ム1及び中間転写ベルト11が動き出す前までの間にソ
レノイド100がONされると、図3に示すように、リ
ンク部材112を介して前後にあるレバー部材111が
矢印D2方向に回転し、これにより、レバー部材111
に押されていたニップ前ローラ13が転写可能位置へ移
動し、中間転写ベルト11が感光体ドラム1に接触す
る。この際、回転軸111aを中心に、(ソレノイド1
00の引張りトルク+圧縮スプリング114によるトル
ク)>(引張りスプリング113の引張りトルク(ソレ
ノイド引張り時)であり、かつ、引張りスプリング11
3の引張りトルク>圧縮スプリング114によるトルク
(ソレノイド解除時)となっている必要がある。
【0046】また、本実施形態のようにニップ前ローラ
13を感光体ドラム1に突き当てている場合、感光体ド
ラム1にニップ前ローラ13の衝撃が伝わるため、感光
体ドラム表面に打痕を残したり、また衝撃音が激しいこ
とが問題となりやすい。とくに、感光体ドラム1は通常
中が空洞になっているため、反響し、かなり大きな音が
発生する。そこで、本実施形態では、このニップ前ロー
ラ13接離時に、バンディングや衝撃音の原因となる感
光体ドラム1に対する衝撃を和らげるため、ニップ前ロ
ーラ13の前後の軸受13aにギヤラックを設け、これ
にロータリーダンパ(オイルダンパ)のギヤをかみ合わ
せている。このロータリーダンパを使用することによ
り、上記ニップ前ローラ13の感光体ドラム1に対する
衝撃が和らぐ。更に、接離時に各部品に与える衝撃が和
らぐため、部品寿命を長くする効果もある。
【0047】
【0048】図4は、上記ニップ前ローラ13を移動さ
せて感光体ドラム1に対する中間転写ベルト11の離接
を制御するための制御系のブロック図である。この制御
系は、画像形成動作の状況に応じてニップ前ローラ13
の離接を制御する制御手段として機能するものであり、
主制御部200とモータ駆動制御部210とソレノイド
制御部220とを用いて構成されている。上記主制御部
200は、ニップ前ローラ13の離接を制御するための
プログラム等が記録されている記録媒体としてのROM
201、該制御等に用いるデータを一次保存するRAM
202、入出力インターフェースなどにより構成されて
いる。上記モータ駆動制御部210は、主制御部200
からの制御指令に基づいて駆動ローラ14を駆動する図
示しない駆動モータへの電流供給をON/OFF制御す
るものである。上記ソレノイド制御部220は、主制御
部200からの制御指令に基づいてソレノイド100へ
の電流供給をON/OFF制御するものである。
【0049】図5は、上記構成の複写機におけるニップ
前ローラ13の離接制御の一例を示すタイムチャートで
ある。本実施形態において、ニップ前ローラ13を、中
間転写ベルト11が回転し始めてから接触させると、ロ
ーラ接触時に中間転写ベルト11との速度差により中間
転写ベルト11及び感光体ドラム1に傷をつけるという
問題が生じる。また、中間転写ベルト11が回転してい
る状態にニップ前ローラ13の押圧を解除すると、同様
に各部に傷が発生しやすい。そこで、図5の制御例で
は、プリントスタート直後にニップ前ローラ13を接触
させ、その直後に中間転写ベルト11の回転を回転させ
ている。また、作像終了後、中間転写ベルト11の回転
を停止させる直後に、ニップ前ローラ13を離間させて
いる。この制御により、ニップ前ローラ13の接離時の
中間転写ベルト11や感光体ドラム1の損傷の発生を抑
制することができる。
【0050】以上、本実施形態によれば、一つのニップ
前ローラ13を移動させることにより、従来の2つの支
持ローラを移動させる構成の場合に比してより簡易な構
成で、感光体ドラム1に対して中間転写ベルト11を所
定のタイミングで接離することができる。また、上記ニ
ップ前ローラ13をソレノイド100を用いて移動でき
るため、従来の半回転クラッチと偏芯カムとを組み合わ
せたものに比して、構成が簡易でコストダウンが可能と
なる。
【0051】なお、上記実施形態では、感光体ドラム1
を一つだけ備えた複写機について説明したが本発明は、
複数の感光体ドラムを一つの中間転写ベルトに沿って並
設した場合に適用できるものである。図6は、4つの異
なる色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のト
ナー像を形成するための4つの感光体ドラム1BK,1
Y,1M,1Cを備えた4ドラム型のカラー複写機の一
構成例を示している。なお、図6において、図2の複写
機における同様な機能を有する部材については同じ符号
を付している。この図6の4ドラム型のカラー複写機で
は、各感光体ドラムについて、1次転写部最近接の支持
部材としての一次転写バイアスローラ12BK,12
Y,12M,12Cが、中間転写ベルト11を感光体ド
ラム表面に向けて押圧して1次転写ニップを形成する転
写可能位置と中間転写ベルト11から離間した離間位置
とを取り得るように設けられている。これらの一次転写
バイアスローラと、支持ローラ17、18および2次転
写バイアスローラ19とに中間転写ベルト11が張架さ
れて支持されている。
【0052】上記固定配置の支持ローラ17、18は、
各一次転写バイアスローラ12BK,12Y,12M,
12Cが上記離間位置に位置するときに各支持ローラ1
7,18で張架されている中間転写ベルト11の張架部
が感光体ドラム1から離間するように設けられている。
また、上記一次転写バイアスローラ12BK,12Y,
12M,12Cはそれぞれ、前述の図1及び図3に示す
接離機構によって駆動され、所定のタイミングで、感光
体ドラム1BK,1Y,1M,1Cと中間転写ベルト1
1とを接離させることができる。
【0053】図6の装置のように複数の感光体ドラムを
備えた場合に、従来の各感光体ドラムについて2つの支
持ローラを移動させる構成や偏心カムを用いた構成の場
合に比してより簡易な構成で、各感光体ドラムに対して
中間転写ベルト11を所定のタイミングで接離すること
ができる。
【0054】また、上記実施形態では複写機の場合につ
いて説明したが、本発明は、プリンター、FAXなどの
他の画像形成装置にも適用できるものである。
【0055】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明によれば、従来の
2つの支持部材を移動させる構成の場合に比してより簡
易な、1次転写部に最も近接した1次転写部最近接の支
持部材を移動させるという構成で、像担持体に対して中
間転写体を所定のタイミングで接離することができると
いう優れた効果がある。
【0056】特に、請求項2の発明によれば、ソレノイ
ドの駆動を制御することにより、1次転写部最近接の支
持部材を転写可能位置に移動させたり、離間位置に移動
させたりすることができるため、従来の偏心カムを用い
た構成に比して、支持部材の離接機構の構造がより簡易
になって低コスト化が可能となるという優れた効果があ
る。
【0057】特に、請求項3の発明によれば、電流によ
るノイズやソレノイドの発熱を抑制することができると
いう優れた効果がある。
【0058】特に、請求項4の発明によれば、1次転写
部最近接の支持部材の急激な動きを抑制し、支持部材が
像担持体に接触するときの衝撃を抑制することができる
ので、衝撃音の発生や像担持体の損傷を防止することが
できるという優れた効果がある。
【0059】特に、請求項5の発明によれば、1次転写
部最近接の支持部材の接離による中間転写体や像担持体
の損傷の発生を抑制することができるという優れた効果
がある。
【0060】特に、請求項6の発明によれば、複数の像
担持体を中間転写体の移動方向に沿って並設した画像形
成装置においても、従来の各像担持体について2つの支
持部材を移動させる構成や偏心カムを用いた構成の場合
に比してより簡易な構成で、各像担持体に対して中間転
写体を所定のタイミングで接離することができるという
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機において感光体
ドラムから中間転写ベルトを離間させたときの1次転写
部の説明図。
【図2】同複写機の概略構成図。
【図3】同複写機において感光体ドラムに中間転写ベル
トを接触させたときの1次転写部の説明図。
【図4】同複写機におけるニップ前ローラ駆動制御の制
御系のブロック図
【図5】同ニップ前ローラ駆動制御のタイムチャート。
【図6】他の実施形態に係る複写機の概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 感光体クリーニング装置 3 帯電チャージャ 4 リボルバ現像ユニット 5 書込光学ユニット 10 中間転写ユニット 11 中間転写ベルト 12 1次転写バイアスローラ 13 ニップ前ローラ 14 駆動ローラ 15 テンションローラ 16 2次転写対向ローラ 20 潤滑剤塗布装置 30 ベルトクリーニング装置 40 紙転写ユニット 41 2次転写バイアスローラ 50 給紙レジスト部 51 給紙ローラ 52 レジストローラ 200 主制御部 210 モータ駆動制御部 220 ソレノイド制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、該像担持体にトナー像を形成
    するトナー像形成手段と、複数の支持部材に支持された
    ベルト状の中間転写体と、該像担持体上のトナー像を該
    中間転写体に転写する1次転写手段と、該中間転写体上
    のトナー像を転写材に転写する2次転写手段とを備えた
    画像形成装置において、 該複数の支持部材のうち、該像担持体と該中間転写体と
    が対向する1次転写部に最も近接する1次転写部最近接
    の支持部材を、該中間転写体を該像担持体表面に向けて
    押圧する転写可能位置と該中間転写体から離間した離間
    位置とを取り得るように設け、且つ、該1次転写部最近
    接の支持部材の中間転写体移動方向の上流側及び下流側
    のそれぞれに位置する2つの固定配置の支持部材を、該
    1次転写部最近接の支持部材が該離間位置に位置すると
    きに該固定配置の支持部材で張架されている該中間転写
    体が該像担持体から離間するように設けるとともに、 該1次転写部最近接の支持部材を該転写可能位置と該離
    間位置との間で移動させるための支持部材駆動手段と、
    該支持部材駆動手段を制御する制御手段とを設けたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記支持部材駆動手段を、ソレノイドと、該ソレノイド
    の可動部と上記1次転写部最近接の支持部材の軸受とを
    連結する連結機構とを用いて構成したことを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 上記ソレノイドが、キープソレノイドであることを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1の画像形成装置において、 上記支持部材駆動手段の連結機構に、上記1次転写部最
    近接の支持部材の急激な動きを抑制するダンパー部材を
    用いたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3及び4の画像形成装置に
    おいて、 画像形成動作における上記中間転写体の駆動開始に先立
    って該中間転写体と上記像担持体とを接触させ、該中間
    転写体の駆動停止後に該中間転写体と該像担持体とを離
    間させるように、上記支持部材駆動手段を制御すること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5の画像形成装
    置において、 複数の像担持体を、上記中間転写体の移動方向に沿って
    並設し、 上記1次転写部最近接の支持部材を、各像担持体につい
    て設け、 上記2つの固定配置の支持部材の一方を、中間転写体移
    動方向の最上流側の像担持体に対する1次転写部最近接
    の支持部材の、該中間転写体移動方向上流側に位置する
    ように設け、且つ該2つの固定配置の支持部材の他方
    を、該中間転写体移動方向の最下流側の像担持体に対す
    る1次転写部最近接の支持部材の、該中間転写体移動方
    向下流側に位置するように設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6665507B1 (en) * 2002-08-14 2003-12-16 Hewlett-Packard Development Company, Lp. Methods and devices for spacing components of an electrophotographic printer
JP2006313227A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007148134A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 画質調整装置、画像形成装置及び画質調整方法
JP2008139379A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
KR101314245B1 (ko) * 2006-10-11 2013-10-04 삼성전자주식회사 전사롤러 구동유닛 및 이를 갖는 화상형성장치

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