JP2698221B2 - フルカラー電子写真装置及び画像形成装置 - Google Patents

フルカラー電子写真装置及び画像形成装置

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JP2698221B2
JP2698221B2 JP3059110A JP5911091A JP2698221B2 JP 2698221 B2 JP2698221 B2 JP 2698221B2 JP 3059110 A JP3059110 A JP 3059110A JP 5911091 A JP5911091 A JP 5911091A JP 2698221 B2 JP2698221 B2 JP 2698221B2
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弘一 森山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば白黒の単色画像
とフルカラー画像とを形成し得るフルカラー電子写真装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフルカラー電子写真装置としての
フルカラー複写機は、例えば白黒の単色原稿の複写とカ
ラー原稿の複写とを行い得るようになっており、図7に
示すように構成されている。
【0003】上記のフルカラー複写機において、フルカ
ラー複写の際には、光学系101の光源ランプ102に
より、原稿載置台103上に配されたフルカラー原稿に
対して3回の走査が行われ、各走査における原稿からの
反射光が色分解フィルタ104における赤、緑および青
の3色の各フィルタを個別に透過してベルト状の感光体
105を照射し、感光体105に静電潜像が形成され
る。そして、3回の露光によって得られた各静電潜像
が、現像装置106・107・108のイエロー、マゼ
ンタおよびシアンの3色の現像剤であるカラートナーに
よって個別に現像され、これによって得られた各トナー
像が、中間転写ベルト110上に重ね合わされた状態で
転写される。この中間転写ベルト110上のトナー像
は、給紙カセット111、112または113から供給
された用紙に転写され、その後、このトナー像が定着装
置114にて用紙に熱定着されることにより、用紙上に
フルカラーの複写画像が得られる。
【0004】また、白黒複写の際には、光学系101に
よる1回の走査により感光体105が露光され、その静
電潜像が現像装置109の黒色トナーによって現像さ
れ、これによって得られたトナー像が、同様に、中間転
写ベルト110に転写され、この中間転写ベルト110
から用紙に転写される。用紙上のトナー像は、同様に、
定着装置114にて熱定着され、用紙上に白黒の複写画
像が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、フルカラー複写の場合には、中間転写ベルト
110で各色のトナー像を重合わせる方式上、やむおえ
ないものの、白黒複写の場合にも中間転写ベルト110
を介して感光体上のトナー像を用紙に転写しているの
で、白黒複写において、用紙へのトナー像の転写効率が
低下し、その結果、トナー消費量が増大することにな
る。また、白黒複写において、複写速度が低下するとい
う問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のフルカ
ラー電子写真装置は、上記の課題を解決するために、所
定電位に帯電されて回転する感光体に、複数の反射鏡を
介してを照射し、 感光体を露光することにより、
上記感光体の表面に、形成する画像に対応した静電潜像
を形成する露光光学系と、上記感光体を回転させる感光
体駆動手段と、上記感光体を上記所定電位に帯電させる
感光体帯電手段と、上記感光体の表面に形成された上記
静電潜像を単色現像剤によって現像する単色現像手段
と、上記感光体の表面に形成された上記静電潜像をフル
カラー画像の形成に必要な各色の現像剤によって現像す
るフルカラー現像手段と、上記感光体の表面に上記現像
剤によって形成された現像剤像を一旦中間転写体に転写
させ、この中間転写体から用紙に転写する中間転写手段
と、転写後の上記用紙を外部へ排出する用紙排出手段と
を備え、上記用紙上に上記フルカラー画像と単色画像と
を形成可能であり、上記フルカラー画像形成時には、
感光体駆動手段により回転され、上記感光体帯電手段
により上記所定電位に帯電された上記感光体に対し、
露光光学系により、形成する画像の色成分別に複数回
の露光動作が行われ、この露光動作によって上記感光体
の表面に形成された各静電潜像に対し、上記フルカラー
現像手段により、各色の上記現像剤にて個別に現像する
動作が行われ、各現像動作によって得られた上記現像剤
の像が、上記中間転写手段により、上記中間転写体を介
して、給紙部から供給される上記用紙に転写されるフル
カラー電子写真装置において、以下の手段を講じてい
る。
【0007】即ち、上記単色現像手段は、上記感光体帯
電手段に対して、上記フルカラー画像形成時における
感光体の回転方向とは反対の方向に設けられ、反射鏡
を移動させる反射鏡移動手段と、上記感光体の外周面に
沿い、上記単色現像手段に対して、上記フルカラー画像
形成時における上記感光体の回転方向とは反対の方向に
設けられ、上記感光体表面の上記現像剤像を上記用紙に
転写させる現像剤像転写手段と、上記給紙部の上記用紙
上記感光体と上記現像剤像転写手段との間に搬送する
第1給紙路と、上記給紙部の上記用紙を上記中間転写体
における、上記用紙への上記現像剤像の転写位置へ搬送
する第2給紙路と、上記給紙部の上記用紙の搬送方向を
上記第1給紙路と上記第2給紙路との間で切り換える給
紙方向切換え手段と、上記フルカラー画像形成時と上記
単色画像形成時との両画像形成時で、1個だけ異なる反
射鏡数、かつ同一の光路長によって光源から上記感光体
までの光路が形成されるように、反射鏡駆動手段を制御
し、上記感光体が両画像形成時で逆の方向に回転するよ
うに上記感光体駆動手段を制御すると共に、上記感光体
表面の上記現像剤像が、上記フルカラー画像形成時には
上記中間転写体を介して上記用紙に転写され、上記単色
画像形成時には上記現像剤像転写手段によって直接上記
用紙に転写されるように、上記中間転写手段および上記
現像剤像転写手段を制御し、上記給紙部から供給される
上記用紙が、上記フルカラー画像形成時には上記第1給
紙路によって搬送され、上記単色画像形成時には上記
2給紙路によって搬送されるように、上記給紙方向切換
え手段を制御する制御手段とを備えていると共に、上記
中間転写手段と上記現像剤転写手段とが上記用紙の同一
面に上記現像剤像を転写し、上記用紙排出手段は上記両
画像が同一方向を向くように上記用紙を排出する
【0008】請求項2の発明の画像形成装置は、上記の
課題を解決するために、感光体の表面に、形成する画像
に対応した静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、上
記静電潜像を単色画像の形成に必要な単色現像剤によっ
て現像して現像剤像に変換する単色現像手段と、上記静
電潜像をカラー画像の形成に必要な各色の現像剤によっ
て現像して現像剤像に変換するカラー現像手段と、上記
感光体の表面に上記カラー現像手段によって形成された
各色の現像剤像を重ね合わせて一旦中間転写体に転写さ
せ、上記中間転写体を介して、給紙部から供給される用
紙に転写する中間転写手段と、用紙に転写された上記各
現像剤像を定着させる定着手段と、上記単色画像あるい
は上記カラー画像が定着された用紙を外部へ排出する用
紙排出手段とを備える画像形成装置において、以下の手
段を講じている。
【0009】即ち、上記単色画像形成時に、上記感光体
に形成された上記現像剤像を用紙に直接転写する第1転
写位置に上記給紙部から用紙を搬送し、上記現像剤像が
転写された用紙を上記定着手段を通して上記用紙排出手
段へ搬送する第1搬送経路と、上記カラー画像形成時に
上記中間転写手段により上記現像剤像を用紙に転写する
第2転写位置に上記給紙部から用紙を搬送し、上記現像
剤像が転写された用紙を上記定着手段を通して上記用紙
排出手段へ搬送する第2搬送経路とを備え、上 記第1及
び第2搬送経路で搬送された用紙には、上記単色画像及
び上記カラー画像が同一面上に転写され、上記用紙排出
手段は上記両画像が同一方向を向くように用紙を排出す
る。
【0010】請求項3の発明の画像形成装置は、上記の
課題を解決するために、請求項2の発明の画像形成装置
において、以下の手段を講じている。
【0011】即ち、上記第1搬送経路と上記第2搬送経
路とは上記定着手段にて合流している。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、フルカラー画像形成
時には、感光体駆動手段により回転され、感光体帯電手
段により所定電位に帯電された感光体に対し、露光光学
系により、形成する画像の色成分別に複数回の露光動作
が行われ、この露光動作によって感光体の表面に形成さ
れた各静電潜像に対し、フルカラー現像手段により、各
色の現像剤にて個別に現像動作が行われる。これら各現
像動作によって得られた現像剤像は、中間転写手段によ
り、中間転写体を介して、給紙部から供給される用紙に
転写される。このとき、給紙方向切換え手段の動作によ
り、用紙は第2給紙路を通じて給紙部から供給される。
【0013】一方、単色画像形成時には、感光体に対
し、露光光学系により、1回の露光動作が行われ、これ
によって形成された静電潜像は、単色現像剤にて現像さ
れる。このとき、感光体駆動手段に駆動されて回転する
感光体はフルカラー画像形成時とは逆の方向に回転す
る。また、露光光学系においては、反射鏡駆動手段にて
反射鏡が駆動されることにより、フルカラー画像形成時
に対して、1個だけ異なる反射鏡数、かつ同一の光路長
によって光源から感光体までの光路が形成される。従っ
て、感光体には、フルカラー画像形成時に対して、また
形成する画像に対して反転した静電潜像、即ち現像剤像
が形成される。この現像剤像は、現像剤像転写手段によ
って用紙に直接転写される。このとき、給紙方向切換え
手段の動作により、用紙は第1給紙路を通じて給紙部か
ら供給される。また、用紙上の現像剤像は、感光体から
反転して転写されたものであるから、形成する画像通り
の画像となる。
【0014】また、中間転写手段と現像剤転写手段と
は、単色画像とフルカラー画像の両画像形成時において
用紙の同一面に現像剤像を転写し、転写後の上記用紙を
外部へ排出する用紙排出手段は両画像が同一方向を向く
ように用紙を排出する。
【0015】上記のように、本画像形成装置では、単色
画像形成時には、感光体上の現像剤像を中間転写体を介
さずに、感光体から直接用紙に転写しているので、高い
転写効率での転写が可能であり、また画像形成速度が速
くなる。
【0016】さらに、単色画像とカラー画像の両画像形
成時において用紙の同一面に現像剤像を転写し、両画像
が同一方向を向くように用紙が排出されるため、画像が
転写された用紙の表裏を反転する機構が不要になる。
【0017】請求項2の構成によれば、単色画像形成時
には、静電潜像形成手段によって感光体に形成された静
電潜像は、単色現像剤にて現像される。感光体に形成さ
れる現像剤像は用紙に直接転写される。このとき、用紙
は給紙部から第1転写位置へ供給され、第1搬送経路で
用紙排出手段へ搬送される。
【0018】一方、カラー画像形成時には、静電潜像形
成手段によって感光体の表面に形成された各静電潜像に
対し、カラー現像手段により、各色の現像剤にて個別に
現像動作が行われる。これら各現像動作によって得られ
た現像剤像は、中間転写手段により、中間転写体を介し
て、給紙部から供給される用紙に転写される。このと
き、用紙は給紙部から第2転写位置へ供給され、第2搬
送経路で用紙排出手段へ搬送される。
【0019】また、単色画像とカラー画像の両画像形成
時において用紙の同一面に現像剤像 が転写され、転写後
の上記用紙を外部へ排出する用紙排出手段は両画像が同
一方向を向くように用紙を排出する。
【0020】上記のように、本画像形成装置では、単色
画像形成時には、感光体上の現像剤像を中間転写体を介
さずに、感光体から直接用紙に転写しているので、高い
転写効率での転写が可能であり、また画像形成速度が速
くなる。
【0021】さらに、単色画像とカラー画像の両画像形
成時において用紙の同一面に現像剤像を転写し、両画像
が同一方向を向くように用紙が排出されるため、画像が
転写された用紙の表裏を反転する機構が不要になる。
【0022】請求項3の構成によれば、請求項2の画像
形成装置において、第1搬送経路と第2搬送経路とが定
着手段にて合流しているため、両画像形成時において、
それぞれの用紙が定着手段の同一の定着位置を通過して
同一トレイに排出される。
【0023】従って、搬送経路が合流する箇所以降の装
置の構成が簡略化される。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図6に基づい
て以下に説明する。
【0025】フルカラー電子写真装置としてのフルカラ
ー複写機(以下、単に複写機と称する)は、図1に示す
ように、上面側に透明な原稿載置台1を有している。こ
の原稿載置台1の下方には、原稿載置台1に配された原
稿を走査して後述の感光体2を露光する露光光学系3が
配されている。この露光光学系3は、原稿載置台1上に
載置される原稿に光を照射する光源ランプ4と、原稿か
らの反射光を感光体2上に導く第1ないし第5反射鏡5
〜9と、赤、緑および青の3原色の色フィルタを有する
色分解フィルタ10と、上記反射光の光路中に配設され
た結像レンズ11とを備えている。上記の第4反射鏡8
は、後述のように、反射鏡移動手段としての反射鏡駆動
装置22に駆動されて、フルカラー複写位置M1 と白黒
複写位置M2 とに移動可能なようになっている。
【0026】即ち、第4反射鏡8は、図2に示すよう
に、反射鏡支持部材23を介して回転軸24に取り付け
られ、回転自在となっている。上記の反射鏡支持部材2
3には、ONのときに、反射鏡支持部材23、即ち第4
反射鏡8を、第4反射鏡復帰ばね26のばね力に抗し
て、時計回り方向へ回転させる第4反射鏡駆動ソレノイ
ド25と、第4反射鏡8を反時計回り方向へ回転するよ
うに引っ張る第4反射鏡復帰ばね26とが連結されてい
る。また、反射鏡支持部材23における時計回り方向と
反時計回り方向には、それぞれ、第4反射鏡8を同図に
実線で示すフルカラー複写位置M1 と、二点鎖線で示す
白黒複写位置M2 とに位置決めする、微調整可能なスト
ッパ27・27が設けられている。そして、本実施例に
おいては、上記の反射鏡支持部材23、回転軸24、第
4反射鏡駆動ソレノイド25、第4反射鏡復帰ばね26
およびストッパ27・27によって反射鏡駆動装置22
が構成されている。
【0027】第4反射鏡8における上記のフルカラー複
写位置M1 は、同図に示すように、原稿からの反射光を
第5反射鏡9を介して感光体2へ入射するように反射す
る位置であり、白黒複写位置M2 は、原稿からの反射光
を第4反射鏡8から直接感光体2へ入射するように反射
する位置である。第4反射鏡8におけるこれらフルカラ
ー位置M1 と白黒複写位置M2 とにおいては、光源ラン
プ4から感光体2までの光路長が同一になるように設定
されている。即ち、フルカラー複写位置M1 にある第4
反射鏡8から感光体2までの光路長d1 +d2 と、フル
カラー複写位置にある第4反射鏡8から白黒複写位置M
2 にある第4反射鏡8までの光路長d3に、白黒複写位
置M2 にある第4反射鏡8から感光体2までの光路長d
4 を加えた光路長d3 +d4 との関係が、d1 +d2
3 +d4 となるように設定されている。
【0028】露光光学系3の下方には、図1に示すよう
に、ドラム状の感光体2が設けられている。この感光体
2は、後述する感光体駆動装置28に駆動されて、時計
回り方向および反時計回り方向へ回転可能となってい
る。感光体2の周囲には、感光体2への原稿からの反射
光の入射位置に対する反時計回り方向に向かって、感光
体2を所定電位に帯電させる感光体帯電手段としての第
2メインチャージャ12、色分解フィルタ10における
各色フィルタの補色であるイエロー、マゼンタおよびシ
アンのカラー現像剤としてのトナーを個別に収容してい
る、フルカラー現像手段としての3個の現像槽13〜1
5、中間転写手段としての中間転写装置17、除電チャ
ージャ18、現像剤像転写手段としての転写チャージャ
19、黒色のトナーを収容している単色現像手段として
の現像槽20、および感光体帯電手段としての第1メイ
ンチャージャ21が設けられている。
【0029】上記の中間転写装置17は、感光体2と対
向する2個の転写ガイドローラ29・29、駆動ローラ
30、電極ローラ31およびアイドルローラ32と、こ
れら各ローラに支持されて回転する中間転写体としての
中間転写ベルト16と、クリーニング装置33と、電極
ローラ31と対向して設けられた転写ローラ34とを備
えている。
【0030】上記の転写ガイドローラ29・29は、図
3に示すように、ローラ支持部材36の上端部に設けら
れている。このローラ支持部材36は支持軸37を中心
に回転自在となっている。ローラ支持部材36には、支
持部材駆動ばね39のばね力に抗して、中間転写ベルト
16が転写動作を行い得る位置に移動するように、ロー
ラ支持部材36を回転させる支持部材駆動ソレノイド3
8と、この方向とは反対の方向にローラ支持部材36が
回転するようにローラ支持部材36を引っ張る支持部材
駆動ばね39とが連結されている。
【0031】ローラ支持部材36には係合凸部36aが
形成されており、この係合凸部36aにはストッパ40
の係合凹部40aが係合するようになっている。ストッ
パ40は、支持軸41を中心に回動自在に設けられてい
る。ストッパ40には、ストッパ駆動ばね42のばね力
に抗して、上記の係合凸部36aと係合凹部40aとの
係合を解除する方向にストッパ40を回転させるストッ
パ駆動ソレノイド43と、この方向とは反対の方向にス
トッパ40が回転するようにストッパ40を引っ張るス
トッパ駆動ばね42とが連結されている。また、上記の
係合凹部40aに対する係合凸部36aの摺接側部位に
は、係合凹部40aへの係合凸部36aの係合を容易に
するテーパ部40bが形成されている。
【0032】上記のような構造により、ローラ支持部材
36の係合凸部36aとストッパ40の係合凹部40a
とが係合し、両ソレノイド38・43が共にOFFのと
きには、中間転写ベルト16が、転写ガイドローラ29
・29に押されて感光体2と対向する転写動作可能なフ
ルカラー複写時のフルカラー複写位置B1 に配されるよ
うになっている。
【0033】また、この状態から、ストッパ駆動ソレノ
イド43がONにされると、ストッパ40が、ストッパ
駆動ソレノイド43に駆動されて、ストッパ40の係合
凹部40aとローラ支持部材36の係合凸部36aとを
解除する方向に回転し、ローラ支持部材36が、支持部
材駆動ばね39に駆動されて転写ガイドローラ29・2
9を感光体2と離間させる方向に回転し、これによっ
て、中間転写ベルト16が白黒複写位置B2 に移動する
ようになっている。尚、その後、ストッパ駆動ソレノイ
ド43をOFFにしてもこの状態は保持される。上記の
白黒複写位置B2は、中間転写ベルト16が、白黒複写
時に、後述のように中間転写ベルト16の位置まで移動
して来る除電チャージャ18および転写チャージャ19
との干渉を避けるために、感光体2から離間して下方へ
移動した位置である。
【0034】また、中間転写ベルト16が白黒複写位置
2 にあり、ストッパ駆動ソレノイド43がOFFの状
態から、支持部材駆動ソレノイド38がONにされたと
きには、ストッパ40が、ストッパ駆動ばね42に駆動
されて、係合凹部40aをローラ支持部材36と当接さ
せる方向に回転すると共に、ローラ支持部材36が、支
持部材駆動ソレノイド38に駆動されて、転写ガイドロ
ーラ29・29により中間転写ベルト16を感光体2と
当接させる方向に回転し、ローラ支持部材36の係合凸
部36aがストッパ40のテーパ部40aを乗り越えて
係合凹部40aと係合し、中間転写ベルト16が上記の
フルカラー複写位置B1 に配されるようになっている。
尚、この状態は、支持部材駆動ソレノイド38をOFF
にしても保持される。
【0035】また、アイドルローラ32は、ガイド部材
44に案内されて摺動するスライド部材45に回転自在
に設けられている。このスライド部材45は、中間転写
ベルト16を引っ張る方向および緩める方向に摺動自在
であり、スライド部材駆動ばね46によって中間転写ベ
ルト16を引っ張る方向に引かれている。これにより、
中間転写ベルト16がフルカラー複写位置B1 および白
黒複写位置B2 にあるときに、その緊張状態が保持され
るようになっている。
【0036】そして、上記のローラ支持部材36、支持
軸37、支持部材駆動ソレノイド38、支持部材駆動ば
ね39、ストッパ40、支持軸41、ストッパ駆動ばね
42、ストッパ駆動ソレノイド43、ガイド部材44、
スライド部材45およびスライド部材駆動ばね46によ
ってベルト駆動装置35が構成されている。
【0037】また、除電チャージャ18と転写チャージ
ャ19とは一体に設けられ、図4に示すチャージャ駆動
装置48に駆動されて、図1に示すフルカラー複写位置
1と図6に示す白黒複写位置C2 とに移動するように
なっている。上記の白黒複写位置C2 は、両チャージャ
18・19が、フルカラー複写時において中間転写ベル
ト16と感光体2とが対向する転写部付近、即ち感光体
2のほぼ下方であり、フルカラー複写位置C1 は、両チ
ャージャ18・19が白黒複写位置C2 から現像槽20
方向へ退避した位置である。
【0038】上記のチャージャ駆動装置48は、モータ
49によってタイミングベルト50を駆動することによ
り、このタイミングベルト50と連結された両チャージ
ャ18・19を移動させるようになっている。タイミン
グベルト50は、複写機の前面側と背面側である両チャ
ージャ18・19の両端部に設けられ、それぞれ、駆動
プーリ51、従動プーリ52およびテンションプーリ5
3に支持されている。前面側および背面側の駆動プーリ
51・51は駆動軸54に取り付けられ、この駆動軸5
4の端部にはギヤ55が設けられている。このギヤ55
は、モータ49の回転軸に設けられたギヤ56と噛み合
っている。
【0039】一方、両チャージャ18・19の両端部に
は、それぞれ、2個のガイドローラ57・57と、1個
のベルト連結ピン58とが設けられ、このベルト連結ピ
ン58によって、両チャージャ18・19がタイミング
ベルト50と連結されている。また、上記のガイドロー
ラ57・57は、感光体2の外周に沿って設けられた内
周側と外周側との2本のローラガイド83・83の間に
移動可能に配されている。
【0040】上記のようなチャージャ駆動装置48の構
造により、モータ49の正回転および逆回転に応じて、
両チャージャ18・19がフルカラー複写位置C1 と白
黒複写位置C2 とに移動するようになっている。また、
両チャージャ18・19のフルカラー複写位置C1 およ
び白黒複写位置C2 への到達は、タイミングベルト50
に設けられた検出板59と、フルカラー複写位置C1
対応する検出板59の位置に設けられた第1センサ60
と、白黒複写位置C2 に対応する検出板59の位置に設
けられた第2センサ61とからなる構成によって検出さ
れるようになっている。上記の第1および第2センサ6
0・61は、発光素子と受光素子とからなり、これら両
者間の光路が検出板59にて遮断されることにより位置
検出を行うものであるが、このような構成に限定される
ものではない。
【0041】また、複写機の給紙側には、図1に示すよ
うに、用紙を収容した給紙部としての給紙カセット62
が設けられ、この給紙カセット62と中間転写装置17
との間には第1給紙路63が設けられる一方、給紙カセ
ット62と感光体2との間には第2給紙路64が設けら
れている。第1給紙路63と第2給紙路64との分岐部
には、給紙カセット62からの用紙の給紙方向を第1給
紙路63側または第2給紙路64側に切り換える切換え
ゲート65が設けられている。この切換えゲート65
は、後述するゲート駆動ソレノイド66に駆動されて、
フルカラー複写時には、用紙を第1給紙路63方向に案
内するフルカラー複写位置G1 に回転し、白黒複写時に
は、用紙を第2給紙路64に案内する白黒複写位置G2
に回転するようになっている。そして、上記の切換えゲ
ート65とゲート駆動ソレノイド66とにより、給紙方
向切換え手段が構成されている。また、第1および第2
用紙搬送路63・64、切換えゲート65とカセット装
着部との間には、用紙を搬送する複数の搬送ローラ67
…が設けられ、カセット装着部には、給紙カセット62
内の用紙を送り出す給紙ローラ68が設けられている。
【0042】中間転写装置17からの用紙搬送方向に
は、第1吸引ベルト69と、フルカラー用定着手段とし
ての第1定着装置71とが設けられ、感光体2からの用
紙搬送方向には、同様に、第2吸引ベルト70と、単色
用定着手段としての第2定着装置72とが設けられてい
る。第1定着装置71は、用紙上のトナー像を用紙に熱
定着させる上ヒートローラ73および下ヒートローラ7
4を備え、同様に、第2定着装置72は上ヒートローラ
75および下ヒートローラ76を備えている。そして、
フルカラー複写時に使用される第1定着装置71におけ
る用紙に対する加熱温度、即ち定着温度は、白黒複写時
に使用される第2定着装置72の定着温度よりも高く設
定されている。これは、白黒複写時には、黒色トナーに
よる一層のトナー像を熱定着させるのに対し、フルカラ
ー複写時には、3色のカラートナーによる3層のトナー
像を熱定着する必要があるためである。
【0043】上記の第1定着装置71および第2定着装
置72の用紙搬送方向には、搬送ローラ77および排紙
ローラ78が設けられ、これらローラ77・78によっ
て熱定着の終了した用紙が、複写機から排出されるよう
になっている。
【0044】また、本複写機は、マイクロコンピュータ
からなる制御手段としての図5に示す制御装置79を備
えている。この制御装置79は、通常のフルカラー複写
時および白黒複写時における動作に加えて、フルカラー
複写あるいは白黒複写を指令する複写モード指令信号に
基づいて、フルカラー複写時および白黒複写時に応じた
動作が行われるように、露光光学系3、反射鏡駆動装置
22の第4反射鏡駆動ソレノイド25、感光体2を回転
させる感光体駆動手段としての感光体駆動装置28、第
1メインチャージャ21、第2メインチャージャ12、
現像槽13〜15、現像槽20、除電チャージャ18、
転写チャージャ19、中間転写装置17、ベルト駆動装
置35の支持部材駆動ソレノイド38とストッパ駆動ソ
レノイド43、チャージャ駆動装置48のモータ49、
ゲート駆動ソレノイド66、第1定着装置71、第2定
着装置72、および用紙を搬送するための搬送ローラ6
7・77、給紙ローラ68、第1・第2吸引ベルト69
・70、排紙ローラ78等からなる用紙搬送系82を後
述のように制御するようになっている。
【0045】上記の複写モード指令信号は、本実施例に
おいて、フルカラー複写または白黒複写を選択する複写
モード選択キー80の操作によって制御装置79へ入力
されるものとしている。
【0046】尚、複写モード指令信号を得るための他の
構成としては、例えば、露光光学系3にCCD(cha
rge coupled device)センサ等の原
稿色検出用のセンサを設け、コピースタートボタン81
がONにされたときに、光源ランプ4によって先ず原稿
の予備操作を行い、その反射光を例えば第1ないし第5
反射鏡5〜9の何れかを駆動することによって、正規の
光路外に設けられた原稿色検出用のセンサへ入力し、こ
のセンサの出力から、制御装置79にて原稿色を示すR
GB信号を検出し、これによって得られたカラー原稿か
白黒原稿かの判定結果を、複写モード指令信号とするこ
ともできる。
【0047】上記の構成において、フルカラー複写と白
黒複写とにおける制御装置79の制御による複写機の動
作を以下に説明する。
【0048】複写モード選択キー80によってフルカラ
ー複写が選択された場合、露光光学系3の反射鏡駆動装
置22においては、第4反射鏡駆動ソレノイド25がO
Nとなって、第4反射鏡8がフルカラー複写位置M1
移動する。中間転写装置17のベルト駆動装置35にお
いては、ストッパ駆動ソレノイド43がOFF、かつ支
持部材駆動ソレノイド38がONとなって、中間転写ベ
ルト16が、感光体2と対向するフルカラー複写位置B
1 に移動する。チャージャ駆動装置48においては、モ
ータ49に駆動されて、除電チャージャ18および転写
チャージャ19が、上方位置であるフルカラー複写位置
1 に移動する。第1給紙路63と第2給紙路64との
分岐部においては、切換えゲート65が、ゲート駆動ソ
レノイド66に駆動されて、用紙を第1給紙路63方向
へ案内するフルカラー複写位置G1 に回転する。
【0049】次に、コピースタートボタン81がONに
されると、感光体2が感光体駆動装置28に駆動され
て、図1において反時計回り方向へ回転し、第1メイン
チャージャ21の動作により感光体2の表面が所定電位
に帯電される。一方、露光光学系3においては、光源ラ
ンプ3aが原稿載置台1上に載置された原稿に光を照射
することにより、原稿の走査が3回行われる。これら各
原稿走査における原稿からの反射光は、第1ないし第3
反射鏡5〜7を介して色分解フィルタ10に入射し、こ
の色分解フィルタ10で色成分別に分解される。この光
は、さらに、結像レンズ11を介し、第4反射鏡8にて
第5反射鏡9方向へ反射され、第5反射鏡9を介して感
光体2へ入射する。これにより、感光体2が露光され、
感光体2に、原稿の画像に対応した色成分別の静電潜像
が形成される。
【0050】上記の各静電潜像は、現像槽13〜15に
より、色分解フィルタ10における各色フィルタの補色
であるイエロー、マゼンタおよびシアンの各トナーでそ
れぞれ現像されて可視化され、トナー像となる。これら
の各色成分別のトナー像は、中間転写装置17における
転写ガイドローラ29・29により中間転写ベルト16
の同一位置に重なり合うように転写される。
【0051】また、給紙カセット62内の用紙は、給紙
ローラ68によって給紙カセット62から送り出され、
切換えゲート65によって第1給紙路63方向へ案内さ
れ、第1給紙路63を通じて、電極ローラ31と転写ロ
ーラ34との間に送られる。そして、電極ローラ31と
転写ローラ34とにより、中間転写ベルト16上のトナ
ー像が用紙に転写される。この用紙は第1吸引ベルト6
9によって第1定着装置71に送られ、この第1定着装
置71において、用紙上のトナー像が、上ヒートローラ
73と下ヒートローラ74とにより加熱されて用紙に熱
定着される。これにより、用紙上にフルカラーの複写画
像が得られる。この用紙は、その後、搬送ローラ77お
よび排紙ローラ78によって、複写機外へ排出される。
【0052】一方、複写モード選択キー80によって白
黒複写が選択された場合、反射鏡駆動装置22において
は、第4反射鏡駆動ソレノイド25がOFFとなって、
第4反射鏡8が白黒複写位置M2 に移動する。ベルト駆
動装置35においては、ストッパ駆動ソレノイド43が
ON、かつ支持部材駆動ソレノイド38がOFFとなっ
て、中間転写ベルト16が、感光体2から下方へ離間す
る白黒複写位置B2 に移動する。チャージャ駆動装置4
8においては、モータ49に駆動されて、除電チャージ
ャ18および転写チャージャ19が、下方位置である白
黒複写位置C2に移動する。第1給紙路63と第2給紙
路64との分岐部においては、切換えゲート65が、ゲ
ート駆動ソレノイド66に駆動されて、用紙を第2給紙
路64方向へ案内する白黒複写位置G2 に回転する。
【0053】次に、コピースタートボタン81がONに
されると、図6に示すように、感光体2が感光体駆動装
置28に駆動され、同図において時計回り方向へ回転
し、第2メインチャージャ12の動作により感光体2の
表面が所定電位に帯電される。露光光学系3において
は、原稿の走査が1回行われ、これによる原稿からの反
射光は、第1ないし第3反射鏡5〜7および結像レンズ
11を介し、色分解フィルタ10を通らずに第4反射鏡
8に達する。第4反射鏡8に入射した原稿からの反射光
は、直接感光体2へ入射するように導かれ、感光体2が
露光される。
【0054】また、給紙カセット62内の用紙は、切換
えゲート65によって第2給紙路64方向へ案内され、
第2給紙路64を通じて、除電チャージャ18および転
写チャージャ19と感光体2との間に送られる。そし
て、転写チャージャ19によって感光体2上のトナー像
が用紙に転写され、除電チャージャ18によって用紙が
感光体2から剥離される。この用紙は第2吸引ベルト7
0によって第2定着装置72に送られ、この第2定着装
置72において、用紙上のトナー像が、上および下ヒー
トローラ75・76により加熱されて用紙に熱定着され
る。これにより、用紙上に白黒の複写画像が得られる。
この用紙は、その後、搬送ローラ77および排紙ローラ
78によって、複写機外へ排出される。
【0055】尚、本実施例においては、フルカラー複写
と白黒複写とに応じて、それぞれ、第1定着装置71と
第2定着装置72との2個の定着装置を設けた構成とし
ているが、定着装置を1個とし、この定着装置に対し
て、フルカラー複写時と白黒複写時において良好な定着
を行うために、各複写に応じて定着温度の設定値を変化
させるように、即ちフルカラー複写時の定着温度が白黒
複写時の定着温度よりも高くなるように制御する構成と
してもよい。あるいは定着温度は両複写時において同一
とし、フルカラー複写時の定着速度が、ヒートローラを
低速で回転させることにより、白黒複写時の定着速度よ
りも遅くなるように制御する構成としてもよい。
【0056】また、本実施例においては、第1メインチ
ャージャ21と第2メインチャージャ12とが設けられ
ているが、メインチャージャを1個のみ設け、フルカラ
ー複写時と白黒複写時とにおいて、このメインチャージ
ャにおける感光体の回転方向側に、原稿からの反射光を
入射する構成とすることも可能である。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明のフルカラー電子写真装
置は、以上のように、単色現像手段は、感光体帯電手段
に対して、フルカラー画像形成時における感光体の回転
方向とは反対の方向に設けられ、反射鏡を移動させる反
射鏡移動手段と、感光体の外周面に沿い、単色現像手段
に対して、フルカラー画像形成時における感光体の回転
方向とは反対の方向に設けられ、感光体表面の現像剤像
を用紙に転写させる現像剤像転写手段と、給紙部の用紙
を感光体と現像剤像転写手段との間に搬送する第1給紙
路と、給紙部の用紙を中間転写体における、用紙への現
像剤像の転写位置へ搬送する第2給紙路と、給紙部の用
紙の搬送方向を第1給紙路と第2給紙路との間で切り換
える給紙方向切換え手段と、フルカラー画像形成時と単
色画像形成時との両画像形成時で、1個だけ異なる反射
鏡数、かつ同一の光路長によって光源から感光体までの
光路が形成されるように、反射鏡駆動手段を制御し、感
光体が両画像形成時で逆の方向に回転するように感光体
駆動手段を制御すると共に、感光体表面の現像剤像が、
フルカラー画像形成時には中間転写体を介して用紙に転
写され、単色画像形成時には現像剤像転写手段によって
直接用紙に転写されるように、中間転写手段および現像
剤像転写手段を制御し、給紙部から供給される用紙が、
フルカラー画像形成時には上記第1給紙路によって搬送
され、単色画像形成時には第2給紙路によって搬送され
るように、給紙方向切換え手段を制御する制御手段とを
備えている構成である。
【0058】これにより、フルカラーの画像形成を行い
得る構成を備えながらも、単色画像形成時には、感光体
上の現像剤像を中間転写体を介さずに、感光体から直接
用紙に転写しているので、高い転写効率で感光体上の現
像剤像を用紙に転写可能である。その結果、単色画像形
成時における現像剤の消費量を低減するとができると共
、単色画像形成時における画像形成速度を高速化する
ことができる。また、単色画像とフルカラー画像の両画
像形成時において用紙の同一面に現像剤像を転写し、両
画像が同一方向を向くように用紙が排出されるため、画
像が転写された一方の用紙の表裏を反転する機構が不要
となり、フルカラー電子写真装置を簡略化することがで
きるという効果を奏する。
【0059】請求項2の発明の画像形成装置は、以上の
ように、単色画像形成時に、感光体に形成された現像剤
像を用紙に直接転写する第1転写位置に給紙部から用紙
を搬送し、現像剤像が転写された用紙を定着手段を通し
て用紙排出手段へ搬送する第1搬送経路と、上記カラー
画像形成時に中間転写手段により現像剤像を用紙に転写
する第2転写位置に給紙部から用紙を搬送し、現像剤像
が転写された用紙を定着手段を通して用紙排出手段へ搬
送する第2搬送経路とを備え、第1及び第2搬送経路で
搬送された用紙には、単色画像及び上記カラー画像が同
一面上に転写さ れ、用紙排出手段は両画像が同一方向を
向くように用紙を排出する構成である。
【0060】これにより、カラーの画像形成を行い得る
構成を備えながらも、単色画像形成時には、感光体上の
現像剤像を中間転写体を介さずに、感光体から直接用紙
に転写しているので、高い転写効率で感光体上の現像剤
像を用紙に転写可能である。
【0061】その結果、単色画像形成時における現像剤
の消費量を低減するとができると共に、単色画像形成時
における画像形成速度を高速化することができる。
【0062】また、単色画像・カラー画像とも画像が用
紙の同一面に転写されて排出されるため、両画像を形成
する際に一方の用紙の表裏を反転して排出する機構が不
要となり、画像形成装置を簡略化することができるとい
う効果を奏する。
【0063】請求項3の発明の画像形成装置は、以上の
ように、請求項2に記載の画像形成装置において、第1
搬送経路と第2搬送経路とは定着手段にて合流している
構成である。
【0064】これにより、第1搬送経路と第2搬送経路
とが定着手段にて合流しているため、両画像形成時にお
いて、それぞれの用紙が定着手段の同一の定着位置を通
過して同一トレイに排出され、搬送経路が合流する箇所
以降の装置の構成が簡略化されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、フルカ
ラー複写時におけるフルカラー複写機の全体構成図であ
る。
【図2】図1に示した第4反射鏡をフルカラー複写位置
と白黒複写位置とに駆動する反射鏡駆動装置の構成を示
す説明図である。
【図3】図1に示した中間転写ベルトをフルカラー複写
位置と白黒複写位置とに駆動するベルト駆動装置の構成
を示す説明図である。
【図4】図1に示した転写チャージャおよび転写チャー
ジャをフルカラー複写位置と白黒複写位置とに駆動する
チャージャ駆動装置の構成を示す説明図である。
【図5】図1に示したフルカラー複写機における制御系
の構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示したフルカラー複写機の白黒複写時に
おける全体構成図である。
【図7】従来のフルカラー複写機を示す全体構成図であ
る。
【符号の説明】
2 感光体 3 露光光学系 8 第4反射鏡 12 第2メインチャージャ(感光体帯電手段) 13 現像槽(フルカラー現像手段) 14 現像槽(フルカラー現像手段) 15 現像槽(フルカラー現像手段) 16 中間転写ベルト(中間転写体) 17 中間転写装置(中間転写手段) 19 転写チャージャ(現像剤像転写手段) 20 現像槽(単色現像手段) 21 第1メインチャージャ(感光体帯電手段) 22 反射鏡駆動装置(反射鏡移動手段) 25 第4反射鏡駆動ソレノイド 28 感光体駆動装置(感光体駆動手段) 38 支持部材駆動ソレノイド 43 ストッパ駆動ソレノイド 48 チャージャ駆動装置 49 モータ 62 給紙カセット(給紙部) 63 第1給紙路 64 第2給紙路 65 切換えゲート(給紙方向切換え手段) 66 ゲート駆動ソレノイド(給紙方向切換え手段) 71 第1定着装置(定着手段) 72 第2手着装置(定着手段78 排紙ローラ(用紙排出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/22 101 G03G 15/22 101B 21/14 21/00 372 (72)発明者 増田 佳昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−21973(JP,A) 特開 平3−42687(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定電位に帯電されて回転する感光体に、
    複数の反射鏡を介してを照射し、上記感光体を露光す
    ることにより、上記感光体の表面に、形成する画像に対
    応した静電潜像を形成する露光光学系と、上記 感光体を回転させる感光体駆動手段と、上記 感光体を上記所定電位に帯電させる感光体帯電手段
    と、上記 感光体の表面に形成された上記静電潜像を単色現像
    剤によって現像する単色現像手段と、上記 感光体の表面に形成された上記静電潜像をフルカラ
    ー画像の形成に必要な各色の現像剤によって現像するフ
    ルカラー現像手段と、上記 感光体の表面に上記現像剤によって形成された現像
    剤像を一旦中間転写体に転写させ、この中間転写体から
    用紙に転写する中間転写手段と、転写後の上記用紙を外部へ排出する用紙排出手段と を備
    え、上記 用紙上に上記フルカラー画像と単色画像とを形成可
    能であり、上記フルカラー画像形成時には、上記感光体
    駆動手段により回転され、上記感光体帯電手段により
    所定電位に帯電された上記感光体に対し、上記露光光
    学系により、形成する画像の色成分別に複数回の露光動
    作が行われ、この露光動作によって上記感光体の表面に
    形成された各静電潜像に対し、上記フルカラー現像手段
    により、各色の上記現像剤にて個別に現像する動作が行
    われ、各現像動作によって得られた上記現像剤の像が、
    上記中間転写手段により、上記中間転写体を介して、給
    紙部から供給される上記用紙に転写されるフルカラー電
    子写真装置において、 上記単色現像手段は、上記感光体帯電手段に対して、
    フルカラー画像形成時における上記感光体の回転方向
    とは反対の方向に設けられ、 反射鏡を移動させる反射鏡移動手段と、上記 感光体の外周面に沿い、上記単色現像手段に対し
    て、上記フルカラー画像形成時における上記感光体の回
    転方向とは反対の方向に設けられ、上記感光体表面の
    現像剤像を上記用紙に転写させる現像剤像転写手段
    と、上記 給紙部の上記用紙を上記感光体と上記現像剤像転写
    手段との間に搬送する第1給紙路と、上記 給紙部の上記用紙を上記中間転写体における、上記
    用紙への上記現像剤像の転写位置へ搬送する第2給紙路
    と、上記 給紙部の上記用紙の搬送方向を上記第1給紙路と
    第2給紙路との間で切り換える給紙方向切換え手段
    と、上記 フルカラー画像形成時と上記単色画像形成時との両
    画像形成時で、1個だけ異なる反射鏡数、かつ同一の光
    路長によって光源から上記感光体までの光路が形成され
    るように、反射鏡駆動手段を制御し、上記感光体が両画
    像形成時で逆の方向に回転するように上記感光体駆動手
    段を制御すると共に、上記感光体表面の上記現像剤像
    が、上記フルカラー画像形成時には上記中間転写体を介
    して上記用紙に転写され、上記単色画像形成時には上記
    現像剤像転写手段によって直接上記用紙に転写されるよ
    うに、上記中間転写手段および上記現像剤像転写手段を
    制御し、上記給紙部から供給される上記用紙が、上記
    ルカラー画像形成時には上記第1給紙路によって搬送さ
    れ、上記単色画像形成時には上記第2給紙路によって搬
    送されるように、上記給紙方向切換え手段を制御する制
    御手段とを備えていると共に、 上記中間転写手段と上記現像剤転写手段とが上記用紙の
    同一面に上記現像剤像を転写し、上記用紙排出手段は上
    記両画像が同一方向を向くように上記用紙を排出する
    とを特徴とするフルカラー電子写真装置。
  2. 【請求項2】感光体の表面に、形成する画像に対応した
    静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、 上記静電潜像を単色画像の形成に必要な単色現像剤によ
    って現像して現像剤像に変換する単色現像手段と、 上記静電潜像をカラー画像の形成に必要な各色の現像剤
    によって現像して現像剤像に変換するカラー現像手段
    と、 上記感光体の表面に上記カラー現像手段によって形成さ
    れた各色の現像剤像を重ね合わせて一旦中間転写体に転
    写させ、上記中間転写体を介して、給紙部から供給され
    る用紙に転写する中間転写手段と、 用紙に転写された上記各現像剤像を定着させる定着手段
    と、 上記単色画像あるいは上記カラー画像が定着された用紙
    を外部へ排出する用紙排出手段とを備える画像形成装置
    において、 上記単色画像形成時に、上記感光体に形成された上記現
    像剤像を用紙に直接転写する第1転写位置に上記給紙部
    から用紙を搬送し、上記現像剤像が転写された用紙を上
    記定着手段を通して上記用紙排出手段へ搬送する第1搬
    送経路と、 上記カラー画像形成時に上記中間転写手段により上記現
    像剤像を用紙に転写する第2転写位置に上記給紙部から
    用紙を搬送し、上記現像剤像が転写された用紙を上記定
    着手段を通して上記用紙排出手段へ搬送する第2搬送経
    路とを備え、 上記第1及び第2搬送経路で搬送された用紙には、上記
    単色画像及び上記カラー画像が同一面上に転写され、上
    記用紙排出手段は上記両画像が同一方向を向くように用
    紙を排出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記第1搬送経路と上記第2搬送経路とは
    上記定着手段にて合流していることを特徴とする請求項
    2に記載の画像形成装置。
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