JP2648012B2 - 電子写真式複写機 - Google Patents

電子写真式複写機

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JP2648012B2
JP2648012B2 JP2275955A JP27595590A JP2648012B2 JP 2648012 B2 JP2648012 B2 JP 2648012B2 JP 2275955 A JP2275955 A JP 2275955A JP 27595590 A JP27595590 A JP 27595590A JP 2648012 B2 JP2648012 B2 JP 2648012B2
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勝浩 永山
耀一 嶋澤
弘一 森山
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真式複写機に関する。
[従来の技術] 電子写真方式を用いた電子写真式複写機には、転写紙
に転写されたトナー像を複写用紙に固着させる定着デバ
イスが備えられている。
この定着デバイスは加熱又は溶剤によりトナーの樹脂
を軟化又は融解し用紙の繊維間に浸透させることによっ
て、トナーを用紙に定着させるように構成されており、
定着デバイスにはトナーの加熱のためにヒートローラを
備えたものがある。
フルカラー複写を行う場合、トナーが完全に融解せず
トナー層中に界面が存在すると、光が散乱するため複写
された用紙には鮮やかな色が現れない。又、用紙に複写
されたときのトナー表面が鏡面になっていないと、外部
の光がトナー層へ入る前に乱反射されてトナー層中に取
り込まれず、暗い濁った色となってしまう。
このため、フルカラー複写が可能な従来の電子写真式
複写機では、光沢度の高い鮮やかな色を出すために溶融
温度の低いトナーを用いている。これにより従来の電子
写真式複写機は、トナーが完全に融解してトナー層中に
界面が存在しないように、又、用紙に複写されたときの
トナー表面が鏡面になるように構成されている。即ち、
トナーが溶けたときに非常に粘性が低下し、用紙がヒー
トローラから搬出されたとき、トナー表面が平らとなり
固まるように構成されている。
[発明が解決しようとする課題] 第4図は用紙、ヒートローラ及びトナー層に働く接合
力の関係を示す説明図である。
しかしながら同図に示すように、前述の溶融温度の低
いトナーを用いた場合、トナー層中の接合力FTが、トナ
ー層とヒートローラとの間に働く接合力FR、及びトナー
層と用紙との間に働く接合力FPより小さくなってしまい
(FT<FR、FP)、用紙がヒートローラから搬出されると
きにトナー層中でトナーの分離が生じてしまう、いわゆ
るオフセット現象が生じるという問題点があった。
第5図は用紙、ヒートローラ、トナー層及びオイル層
に働く接合力の関係を示す説明図である。
このためオフセット現象の発生に対して同図に示すよ
うに、ヒートローラの表面に多量のオイルを塗布するこ
とによって、オイル層中の接合力F1、オイル層とトナー
層との間に働く接合力F2、トナー層とヒートローラとの
間に働く接合力FR、トナー層中の接合力FT、及びトナー
層と用紙との間に働く接合力FPの関係が下式(1)に示
す関係となるように、フルカラー複写の可能な最近の電
子写真式複写機は構成されている。
F1<<F2=FR<FT<FP ……(1) 即ち、トナー層とヒートローラとの間に働く接合力FR
をオイル層の存在により減少させることによって、オフ
セット現象の発生を防止している。
しかしながら、オイルが液体であること、オイルを均
一に補給するためにはヒートローラの表面エネルギーを
上げる必要があること、オイルを供給する観点からはオ
イルを貯蔵するためのタンクとオイルを塗布するための
ローラ及びブレードとが必要であること、並びにオイル
が熱で蒸発し易く他のプロセスへ悪影響を与えること等
の理由により、オイル層中の接合力F1の小さいオイル、
即ち粘度の低いオイルをヒートローラの表面に均一に常
時供給することは非常に難しいという問題点がある。
フルカラー複写の場合には前述のように、光沢度が高
いほど鮮やかなよい複写となるが、近年、主流になって
きているフルカラー複写と白黒複写との機能を共にもっ
ている複写機の場合、フルカラー複写用に光沢度の高い
複写が得られるように定着デバイスに関する条件を予め
設定してしまうと、白黒複写を行う場合にも光沢のある
複写となってしまい、複写された文字、図形等は光の反
射で非常に読みにくくなる。このため、白黒複写用の定
着デバイスを別途設ける必要がありコスト高になってし
まうという問題点がある。
従って、本発明の目的は、同一の定着デバイスを用い
ることによってフルカラー複写を行う場合には光沢度の
高い複写を得ることがき、白黒複写を行う場合には光沢
度の低い複写を得ることができる、即ち光沢度の異なっ
た複写を容易に得ることができる電子写真式複写機を提
供するいことにある。
[課題を解決するための手段] 上述の目的は、感光体と、該感光体を露光する露光手
段と、前記感光体を帯電する帯電手段と、前記露光手段
と前記帯電手段とによって前記感光体上に形成される帯
電画像を転写体に転写する中間転写手段と、前記転写体
に転写される転写画像を用紙に転写する転写手段と、前
記用紙に転写される画像を定着する定着手段とを備えて
おり、該定着手段は第1のローラと、該第1のローラか
ら所定の間隔をもって配置されている第2のローラと、
該第1のローラ及び第2のローラに巻架されている耐熱
部材と、前記第1のローラと前記第2のローラとの間に
配置されている第3のローラと、前記耐熱部材に所定の
張力を与えるべく一端が前記第2のローラに取り付けら
れているスプリングと、前記第2のローラ近傍に設けら
れたファンと、前記スプリングを介して前記第2のロー
ラを移動させると共に前記ファンの動作を制御するいこ
とが可能な制御手段とを有しており、前記第1のローラ
は画像が転写された前記用紙を加熱して該用紙の画像転
写部位が前記耐熱部材に融着するように構成されてお
り、前記制御手段は、光沢度の高い複写を得るときには
前記ファンを動作させると共に前記用紙の画像転写部位
が前記第2のローラ部位で前記耐熱部材から剥離するよ
うに前記第2のローラを移動し、光沢度の低い複写を得
るときには前記ファンを停止させると共に前記用紙の画
像転写部位が前記第3のローラの部位で前記耐熱部材か
ら剥離するように前記第2のローラを移動することを特
徴とする本願発明の電子写真式複写機によって達成され
る。
[作用] 本願発明の電子写真式複写機においては、光沢度の高
い複写を得ようとするときには、制御手段によりファン
が動作させられると共に用紙の画像転写部位が第2のロ
ーラの部位で耐熱部材から剥離されるように第2のロー
ラが移動され、光沢度の低い複写を得ようとするときに
は、制御手段によりファンが停止させられると共に用紙
の画像転写部位が第2のローラよりも第1のローラに近
い位置にある第3のローラの部位で耐熱部材から剥離す
るように第2のローラが移動される。
これにより、同一の定着手段を用いてフルカラー複写
及び白黒複写を切り替えて行う場合において、第1のロ
ーラと共に耐熱部材を巻架すると共に該耐熱部材に所定
の張力を与えている第2のローラを該ローラに取り付け
られているスプリングを介して移動させることにより、
耐熱部材の張力を一定に保ちながら用紙が加熱される位
置から剥離される位置までの距離を簡単な機構で容易に
変更することができる。加えて、上記距離の変更と同時
に第2のローラ近傍に設けられた用紙を空冷するファン
の動作・停止を制御することにより、用紙の耐熱部材か
らの剥離をより確実にすると共に得られる複写の光沢度
をより的確に制御することが可能となる。従って、フル
カラー複写を行う場合にはフルカラー複写に適した光沢
度の高い複写を得、白黒複写を行う場合には白黒複写に
適した光沢度の低い複写を得るべく、光沢度の異なった
複写を容易に得ることができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例及び参考例を説
明する。
第3図は本願発明の電子写真式複写機の参考例の側面
図である。
同図に示すように、筐体10の上部には、例えばカラー
の原稿11を載置するための透明な原稿載置台12が設けら
れている。
原稿載置台12の下方には、原稿11を走査して後述のシ
ート状の感光体14を露光するための露光光学系が配置さ
れている。
露光光学系13は原稿載置台12上に載置された原稿11を
照明する光源ランプ113aと、原稿11からの反射光を図示
一点鎖線で示すように感光体14上に導く複数の反射鏡13
b〜13fと、反射鏡13dと反射鏡13eとの間の光路に配置さ
れている結像レンズ13g及び色分解フィルタ13hとを備え
ている。
色分解フィルタ13hは赤、緑及び青の3原色の色フィ
ルタを有している。
感光体14ベルト状に形成されており所定の間隔で配置
されている2つの駆動ローラ15及び16に巻架されており
図示反時計回り方向に回転駆動されるように構成されて
いる。
図示右方の駆動ローラ15の回りには、感光体14の回転
方向に沿って、感光体14上の残留トナーを除去するクリ
ーニングデバイス17と、感光体14を帯電させる帯電チャ
ージャ18とが順次配置されている。
感光体14の上面側には、3つの現像槽19a、19b及び19
cを有している現像デバイス21が感光体14に接触しない
ように配置されている。
現像槽19a、19b及び19cには、前述した色分解フィル
タ13hの赤、緑及び青の色フィルタの補色であるイエロ
ー、マゼンタ及びシアンのカラートナーがそれぞれ収納
されていると共に、これらのカラートナーを感光体14に
塗布するマグネットローラ20a、20b及び20cがそれぞれ
設けられている。
感光体14の下面側には、複写する用紙26のサイズに応
じた給紙カセット22a及び22bが上下の位置関係を保って
配置されている。
給紙カセット22a及び22bの用紙が出ていく方の側に
は、用紙26を取り込むための給紙ローラ23及び24がそれ
ぞれ設けられている。
給紙ローラ23及び24によって取り込まれた用紙26の搬
送路には、後述する中間転写デバイス27において中間転
写体28に転写された転写画像と用紙26とを同期させるた
めのタイミングローラ25が設けられている。
感光体14を駆動する図示左方の駆動ローラ16の近傍に
は、感光体14上に塗布されたカラートナー像を用紙26に
転写するための中間転写デバイス27が設けられている。
中間転写デバイス27は感光体14上のカラートナー像が
一旦転写された後、用紙26の再度転写するためのシート
ベルト状の中間転写体28と、中間転写体28を図示時計回
り方向に回転駆動する3つの駆動ローラ29a、29b及び29
cと、感光体14上のカラートナー像を中間転写体28に転
写する転写チャージャ30aと、中間転写体28に転写され
たカラートナー像を用紙26に転写する転写チャージャ30
bと、用紙26を中間転写体28から分離する分離チャージ
ャ31と、中間転写体28上の残留トナーを除去するクリー
ニングデバイス32とから構成されている。
中間転写デバイス27から用紙26が排出される方向に
は、搬送ベルト33と定着デバイス34とが設けられてい
る。
第1図は本願発明の電子写真式複写機の参考例の定着
デバイス34の詳細な構成を示す説明図である。
定着デバイス34は内部にハロゲンランプをそれぞれ有
しているヒートローラ35a及び35bと、耐熱エンドレスフ
ィルム36と、冷却用ファン37と、テンション用スプリン
グ38と、ローラ39と、耐熱エンドレスフィルム36のクリ
ーニング用ローラ40と用紙26を導くガイド41とを備えて
いる ヒートローラ35aは耐熱エンドレスフィルム36を図示
時計回り方向に速度vで回転駆動させるように構成され
ている。
耐熱エンドレスフィルム36は、表面エネルギーが30dy
ne/cm以下であるように形成されており、ヒートローラ3
5a及びローラ39に巻架されている。
ヒートローラ35a及びローラ39は後述するように、ロ
ーラ39の部位において用紙26の画像転写部分、即ちトナ
ー部分が耐熱エンドレスフィルム36から剥離することが
可能な間隔をもって配置されている。
冷却用ファン37はローラ39の部位に(図示Iの方向
へ)空気を吹きつけることが可能なように配置されてい
る。
ローラ39はテンション用スプリング38によってヒート
ローラ35a及び35bから離れる方向(図示IIの方向)へ附
勢されるように構成されている。
次に、上述の参考例の動作を説明する。
光源ランプ13aはカラーの原稿11を照射して数回走査
する。
これらの各走査において、原稿11の反射光は反射鏡13
b〜13dと結像レンズ13gとを介して色分解フィルタ13hに
入射し、3色の色成分に分解され、帯電チャージャ18に
より均一に帯電された感光体14上に順次照射され、原稿
11からの画像の各色成分の静電潜像が感光体14上に形成
される。
感光体14上に形成された各色成分の静電潜像は、現像
デバイス21によりイエロー、マゼンタ及びシアンのカラ
ートナーでそれぞれ可視像化され、帯電チャージャ30a
により中間転写体28上に順次転写され、各色成分のトナ
ー像を重ねることにより完成された1つのカラートナー
像が得られる。
中間転写体28に形成されたこのカラートナー像は、給
紙カセット22a及び22bのうちいずれか一方から取り出さ
れ転写中間体28の下面に密着させられた用紙26上に転写
チャージャ30bによって転写される。
カラートナー像が転写された用紙26は分離チャージャ
31により中間転写体28から分離されて搬送ベルト33によ
り定着デバイス34へ搬送される。
定着デバイス34において第1図に示すように、カラー
トナー像が転写された用紙26はヒートローラ35a及び35b
の間を通過し、この際ヒートローラ35a及び35bによって
原稿11からの画像のカラートナー像が加熱され用紙26の
トナー部分が耐熱エンドレスフィルム36に融着され、ガ
イド41に沿って搬送され、ローラ39の部位で用紙26のト
ナー部分が耐熱エンドレスフィルム36から剥離されて外
部へ排出される。
用紙26が外部へ排出される際、ローラ39の部位で冷却
用ファン37によって用紙26を空冷することが可能であ
る。
カラー複写用のトナーは、通常比較的溶融温度(融点
120〜95℃程度)の低いポリエステル、あるいはエポキ
シ樹脂等から形成されており、用紙上への付着量は最大
3mg/cm2程度である。
このように形成されているトナーと、耐熱樹脂である
ポリイミドフィルムから形成されており表面にフッ素樹
脂をコーティングすることによって表面エネルギーが25
dyne/cmである耐熱エンドレスフィルム36とを用いて、
耐熱エンドレスフィルム36の回転する速度vが170〜100
mm/sec、及び定着温度190〜170℃の条件に基づいて、上
述した構成の電子写真式複写機を用いて実験を行った結
果、非常に光沢感のある鮮やかなフルカラー複写を得る
ことができた。
即ち、このときの表面光沢度はグロスメータによると
40〜60%であり、上述と同じ条件のもとでヒートローラ
35aの表面に多量のオイルを塗布させた場合に得られる
フルカラー複写の表面光沢度20〜30%に比べて大幅に表
面光沢度を向上させることができた。
従って、溶融温度の低いトナーを用いた場合にヒート
ローラの表面にオイルを塗布せずに、オフセット現象が
生じることを防止することができると共に光沢度のある
鮮やかな複写を得ることができる。
又、冷却用ファン37による空冷によって、耐熱エンド
レスフィルム36と用紙26との剥離効果を上げることがで
きた。
上述の参考例において、耐熱エンドレスフィルム36と
用紙26との剥離の補助するように、クリーニング用ロー
ラ40を、オイルを含有させることが可能な部材から形成
するようにしてもよい。
耐熱エンドレスフィルム36は耐熱樹脂であるポリイミ
ドフィルムの代わりにポリエーテルサルフォンサン等か
ら形成するようにしてもよいし、又、耐熱樹脂の表面を
シリコン樹脂等でコーティングするようにしてもよい。
第2図は本願の発明に係る電子写真式複写機の定着デ
バイス34の詳細な構成を示す説明図である。
の実施例の電子写真式複写機は、第3図を参照して説
明した上述の電子写真式複写機の構造において、定着デ
バイス34の構造のみが異なっている。
定着デバイス34は内部にハロゲンランプをそれぞれ有
しているヒートローラ51a及び51bと、耐熱エンドレスフ
ィルム52と、冷却用ファン53と、テンション用スプリン
グ54と、テンション用スプリング54の一端に接続してい
るローラ55と、耐熱エンドレスフィルム52のクリーニン
グ用ローラ56と用紙26を導くガイド57と、ローラ58と、
テンション用スプリング54の他端に接続している部材59
と、部材59がそれに沿って移動可能なガイド60と、部材
59の位置を制御する制御部61とを備えている。
ヒートローラ51aは耐熱エンドレスフィルム52を図示
時計回り方向に速度vで回転駆動させるように構成され
ている。
耐熱エンドレスフィルム52は、表面エネルギーが30dy
ne/cm以下であるように形成されており、ヒートローラ5
1a及びローラ55に巻架されている。
ヒートローラ51a及びローラ55は後述するように、部
材59の位置が図中実線で示す位置にあるときにローラ55
の部位において用紙26の画像転写部分、即ちトナー部分
が耐熱エンドレスフィルム52から剥離することが可能な
間隔をもって配置されている。
冷却用ファン53はローラ55の部位に(図示Iの方向
へ)空気を吹きつけることが可能なように配置されてい
る。
ローラ58はヒートローラ51aとローラ55との間に配置
されている。
制御部61は後述するように、得ようとする複写の光沢
度に応じて部材59の位置を移動可能なように構成されて
いる。即ち、光沢度の高い複写を得ようとするとき(例
えば、フルカラー複写を行うとき)には部材59の位置が
図中実線で示す位置にあるように制御し、光沢度の低い
複写を得ようとするとき(例えば、白黒複写を行うと
き)には部材59の位置が図中一点鎖線で示す位置にある
ように制御するように構成されている。
ローラ55は、部材59が図中実線で示す位置にあるとき
ローラ51aを支点としてテンション用スプリング54によ
って図示IIの方向へ附勢されるように構成されており、
部材59が図中一点鎖線で示す位置にあるときローラ51a
及びローラ58を支点としてテンション用スプリング54に
よって図示IIIの方向へ附勢されるように構成されてい
る。
制御部61は本願の発明の制御手段の一実施例である。
ローラ58は本願の発明の第3のローラの一実施例であ
る。
この本願の発明の実施例の動作は、本願発明の電子写
真式複写機の参考例において上述したように、原稿載置
台12上に原稿11を載置してからの一連の動作を経て用紙
26にカラートナー像が転写され、用紙26が分離チャージ
ャ31により中間転写体28から分離されて搬送ベルト33に
より定着デバイス34へ搬送されるまでの動作については
本願発明の電子写真式複写機の参考例の動作と基本的に
同様である。
そこで、以下、定着デバイス34における上述の実施例
の動作を説明する。
定着デバイス34において第2図に示すように、光沢度
の高い複写を得ようとするとき即ち、フルカラー複写を
行うときには、制御部61によって部材59の位置は図中実
線で示す位置にあるように制御され、カラートナー像が
転写された用紙26はヒートローラ51a及び15bの間を通過
し、この際ヒートローラ51a及び51bによって原稿11から
の画像のカラートナー像が加熱され、用紙26のトナー部
分が耐熱エンドレスフィルム52に融着され、ガイド57に
沿って搬送され、ローラ55の部位で用紙26のトナー部分
が耐熱エンドレスフィルム52から剥離されて外部へ排出
される。
用紙26が外部へ排出される際、ローラ55の部位で冷却
用ファン53によって用紙26を空冷することが可能であ
る。
カラー複写用のトナーは、通常比較的溶融温度(融点
110〜95℃程度)の低いポリエステル、あるいはエポキ
シ樹脂等から形成されており、用紙上への付着量は最大
3mg/cm2程度である。
このように形成されているトナーと、耐熱樹脂である
ポリイミドフィルムから形成されておりその表面にフッ
素樹脂をコーティングすることによって表面エネルギー
が30dyne/cmである耐熱エンドレスフィルム52とを用い
て、耐熱エンドレスフィルム52の回転する速度vが170
〜100mm/sec、及び定着温度190〜170℃の条件に基づい
て、上述の構成の電子写真式複写機を用いて実験を行っ
た結果、非常に光沢感のある鮮やかなフルカラー複写を
得ることができた。
即ち、このときの表面光沢度はグロスメータによると
40〜60%あり、上述と同じ条件のもとでヒートローラ51
aの表面に多量のオイルを塗布させた場合に得られる複
写の表面光沢度20〜30%に比べて大幅に表面光沢度を向
上させることができた。
従って、溶融温度の低いトナーを用いた場合にヒート
ローラの表面にオイルを塗布せずに、オフセット現象が
生じることを防止することができると共に光沢のある鮮
やかな複写を得ることができる。
又、冷却用ファン53による空冷によって、耐熱エンド
レスフィルム52と用紙26との剥離効果を上げることがで
きた。
次に白黒複写を行う場合、白黒複写用のトナーは通常
溶融温度(融点140〜120℃程度)のスチレンアクリル、
ポリエステル、又はエポキシ樹脂から形成されており、
用紙上への付着量は最大1mg/cm2程度である。
このように形成されているトナーと、上述のフルカラ
ー複写を行った実験と同様の条件、即ち耐熱樹脂である
ポリイミドフィルムから形成されておりその表面にフッ
素樹脂をコーティングすることによって表面エネルギー
が30dyne/cmである耐熱エンドレスフィルム52とを用い
て、耐熱エンドレスフィルム52の回転する速度vが170
〜100mm/sec、及び定着温度190〜170℃の条件に基づ
き、又第2図の実線に示す定着デバイスの配置において
白黒複写の実験を行った結果、白黒複写の表面光沢度は
40%であり、見やすい白黒複写を得ようとする観点から
は非常に高い値であった。
そこで、制御部61によって部材59をガイド60に沿って
移動させ、耐熱エンドレスフィルム52が巻架されている
ローラ55がテンション用スプリング54によってローラ58
を支点としてヒートローラ51a及び51b、並びにガイド57
から離れる方向(図示IIIの方向)へ附勢され、ローラ5
8の部位で用紙26のトナー部分が耐熱エンドレスフィル
ム52から剥離するように定着デバイス34を構成して(図
示一点鎖線)白黒複写を行ったところ、白黒複写の表面
光沢度は5%以下となり、通常の白黒複写用の複写機に
よる白黒複写の表面光沢度が3%程度であることを考慮
しても、非常に見やすい白黒複写が得られた。
又、耐熱エンドレスフィルム52をテンション用スプリ
ング54及びローラ55によって附勢される方向を変えず
に、即ちフルカラー複写する場合と同一の状態(図示II
の方向に附勢される状態)で冷却用ファン53を止めたと
きにおいても、表面光沢度が15%程度まで低下した白黒
複写を得ることができた。
従って、耐熱エンドレスフィルム52が巻架されている
ローラ55を、テンション用スプリング54によってローラ
58を支点として任意の方向へ附勢することによって、同
一の定着デバイスを用いることによってフルカラー複写
を行う場合には光沢のある複写を得ることができ、白黒
複写を行う場合には光沢を抑えた複写を得ることができ
る、即ち光沢の異なった複写を容易に得ることができ
る。
又、この実施例では1つのローラ58の位置によって複
写の表面光沢度を変化させるように構成された例を示し
たが、ヒートローラ51aからの距離を調節すべく複数の
ローラを配設することにより表面光沢度を変化させるこ
とが可能な複写を行うように構成してもよい。
更に、上述の実施例では冷却用ファン53はローラ55の
部位に(図示Iの方向へ)空気を吹きつけることが可能
なように配置されている例を示したが、冷却用ファンが
動作すると動作しいない場合に比べて表面光沢度がなく
なるため、得ようとする光沢度に応じて冷却用ファンの
オン、オフを制御する手段や、冷却用ファンの位置を変
えることにより用紙26に空気を吹きつける位置を変える
ことが可能な手段を設けてもよい。
更に、用紙26を耐熱エンドレスフィルム36、52から確
実に剥離させるために、上述の実施例のローラ39、58の
部位で用紙26の画像転写部を冷却可能なように、ローラ
39、58の内側に冷却材を収納可能な空孔を設け、例えば
液体窒素等の冷却材を用いた冷却を行うようにローラ3
9、58を構成してもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本願発明の電子写真式複写機に
よれば、同一の定着手段を用いてフルカラー複写及び白
黒複写を切り替えて行う場合において、第1のローラと
共に耐熱部材を巻架すると共に該耐熱部材に所定の張力
を与えている第2のローラを該ローラに取り付けられて
いるスプリングを介して移動させることにより、耐熱部
材の張力を一定に保ちながら用紙が加熱される位置から
剥離される位置までの距離を簡単な機構で容易に変更す
ることができる。加えて、上記距離の変更と同時に第2
のローラ近傍に設けられた用紙を空冷するファンの動作
・停止を制御することにより、用紙の耐熱部材から剥離
をより確実にすると共に得られる複写の光沢度をより的
確に制御することが可能となる。従って、フルカラー複
写を行う場合にはフルカラー複写に適した光沢度の高い
複写を得、白黒複写を行う場合には白黒複写に適した光
沢度の低い複写を得るべく、光沢度の異なった複写を容
易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の電子写真式複写機の参考例の定着デ
バイスの詳細な構成を示す説明図、第2図は本題の発明
に係る電子写真式複写機の定着デバイスの詳細な構成を
示す説明図、第3図は本願発明の電子写真式複写機の参
考例の側面図、第4図は用紙、ヒートローラ、トナー層
に働く接合力の関係を示す説明図、第5図は用紙、ヒー
トローラ、トナー層、オイル層に働く接合力の関係を示
す説明図である。 34……定着デバイス、35a、35b……ヒートローラ、36…
…耐熱エンドレスフィルム、37……冷却用ファン、38…
…テンション用スプリング、39……ローラ、40……クリ
ーニング用ローラ、41……ガイド、51a、51b……ヒート
ローラ、52……耐熱エンドレスフィルム、53……冷却用
ファン、54……テンション用スプリング、55……ロー
ラ、56……クリーニング用ローラ、57……ガイド、58…
…ローラ、59……部材、60……ガイド、61……制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋澤 耀一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 森山 弘一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 松田 英男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−162383(JP,A) 特開 昭61−122666(JP,A) 特開 昭48−94438(JP,A) 特開 平3−235978(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体と、該感光体を露光する露光手段
    と、前記感光体を帯電する帯電手段と、前記露光手段と
    前記帯電手段とによって前記感光体上に形成される帯電
    画像を転写体に転写する中間転写手段と、前記転写体に
    転写される転写画像を用紙に転写する転写手段と、前記
    用紙に転写される画像を定着する定着手段とを備えてお
    り、該定着手段は第1のローラと、該第1のローラから
    所定の間隔をもって配置されている第2のローラと、該
    第1のローラ及び第2のローラに巻架されている耐熱部
    材と、前記第1のローラと前記第2のローラとの間に配
    置されている第3のローラと、前記耐熱部材に所定の張
    力を与えるべく一端が前記第2のローラに取り付けられ
    ているスプリングと、前記第2のローラ近傍に設けられ
    たファンと、前記スプリングを介して前記第2のローラ
    を移動させると共に前記ファンの動作を制御することが
    可能な制御手段とを有しており、前記第1のローラは画
    像が転写された前記用紙を加熱して該用紙の画像転写部
    位が前記耐熱部材に融着するように構成されており、前
    記制御手段は、光沢度の高い複写を得るときには前記フ
    ァンを動作させると共に前記用紙の画像転写部位が前記
    第2のローラの部位で前記耐熱部材から剥離するように
    前記第2のローラを移動し、光沢度の低い複写を得ると
    きには前記ファンを停止させると共に前記用紙の画像転
    写部位が前記第3のローラの部位で前記耐熱部材から剥
    離するように前記第2のローラを移動することを特徴と
    する電子写真式複写機。
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