JP2823734B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2823734B2
JP2823734B2 JP10467692A JP10467692A JP2823734B2 JP 2823734 B2 JP2823734 B2 JP 2823734B2 JP 10467692 A JP10467692 A JP 10467692A JP 10467692 A JP10467692 A JP 10467692A JP 2823734 B2 JP2823734 B2 JP 2823734B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着装置に第1ないし
第3の3個の定着ローラを備え、第1および第2定着ロ
ーラの圧接部と、第2および第3定着ローラの圧接部と
にそれぞれ定着部が形成される電子写真装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置である複写機としては、一
般に、図4に示すように、定着装置914に上および下
の2個のヒートローラ914a・914bを備えたもの
が知られている。この複写機は、白黒およびフルカラー
複写が可能なものであり、光学系901の光源ランプ9
02により原稿載置台903上に配された図示しない原
稿を走査し、フィルタ904を介して導かれる原稿から
の反射光により感光体905を露光し、これによって感
光体905に形成された静電潜像を、現像器906〜9
08のカラートナー、あるいは現像器909の黒色トナ
ーによって現像し、このトナー像を中間転写ベルト91
0を介してシートカセット911〜913の何れかより
供給されるシート上に転写し、このシートを定着装置9
14に供給するようになっている。そして、上記の定着
装置914においては、上および下ヒートローラ914
a・914bが相互に圧接され、これら両ヒートローラ
914a・914b間に形成される定着部にてシート上
のトナーが溶融され、トナー像がシート上に定着される
ようになっている。しかしながら、上記のように2個の
みのヒートローラ914a・914bを備えた定着装置
914の構成では、ヒートローラ914a・914bの
材質と、これに適合するシートの材質との関係から、使
用可能なシートの種類の選択範囲が狭くなるという問題
が生じている。
【0003】これに対し、従来では、例えば特開昭51
−98036号公報に開示されているように、定着装置
に上、中および下の3個のヒートローラを備え、上およ
び中ヒートローラ間に第1の定着部を形成すると共に、
中および下ヒートローラ間に第2の定着部を形成し、こ
れら第1および第2定着部にシートを搬送する搬送ベル
トを、使用する定着部に応じて上下動させるものが提案
されている。このような構成によれば、上、中、および
下ヒートローラの材質を適当に選定することにより、上
記の第1および第2定着部にて、紙、ラベル、マイラ、
及びポリカーボネイト等、多種の材料からなるシートに
対応可能となっている。
【0004】ところで、フルカラーコピーを行う場合に
は、画質にできるだけ光沢性を付与した方が、カラーコ
ピーとしての見栄えが向上するが、白黒コピーを行う場
合には、画質に光沢性がありすぎると、反対に見にくく
なる。また、フルカラーコピーと白黒コピーとでは、画
質に要求される光沢だけでなく、使用されるトナーの数
にも差があるので、定着に必要とされる熱容量にも違い
が生じている。したがって、上記のように3個のヒート
ローラを備えると共に、2ヵ所の定着部を有する定着装
置では、フルカラーコピーの場合に、画質の光沢性を向
上させると共に、積層されたイエロー、シアン、および
マゼンタの3色のトナーを完全に溶融して定着するため
に、比較的高い定着温度に設定された例えば第1定着部
を用い、また、画質にそれほど光沢を必要とせず、ブラ
ックトナーのみを溶融して定着する白黒コピーの場合
に、第1定着部よりは低い定着温度に設定された第2定
着部を用いることにより、フルカラー、あるいは白黒コ
ピーについて、それぞれに適した条件で定着動作が行え
るようになっている。
【0005】そして、トナーの加熱溶融に必要な熱容量
を各定着部に与えるには、種々の加熱方法が考えられる
が、例えば各ヒートローラ内に加熱手段としてのヒータ
ランプ等をそれぞれ備え、ヒートローラ毎にヒータラン
プの点灯を制御して温度調整を行う等の方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成において、定着温度の高いフルカラーコピー
から、定着温度の低い白黒コピーに切り替えた場合、各
ヒートローラ内にはそれぞれヒータランプが設けられて
おり、フルカラーコピーと白黒コピーとの両方に使用さ
れる中ヒートローラの温度が、すぐには白黒コピーに最
適な温度に下がらないので、フルカラーから白黒に切り
替えた直後に得られた画像は、光沢性が出すぎて、見づ
らいものとなるという問題が生じている。
【0007】さらに、例えば中速機クラスの電子写真装
置においては、定着装置に振り分けられる消費電力が約
1KW程度に制限されているので、3個のヒートローラ
全てに加熱手段を設けると、1個のヒートローラ当たり
の消費電力が小さくなり、定着に大きな熱容量を必要と
するフルカラー画像形成時には、熱容量が不足して光沢
性等の良好な画像を得ることができないという問題もあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置
は、上記の課題を解決するために、第1ないし第3の3
個の定着ローラを有し、第1定着ローラと第2定着ロー
ラとの圧接部に第1定着部が、第2定着ローラと第3定
着ローラとの圧接部に第2定着部がそれぞれ形成され、
上記第1または第2の何れかの定着部に搬送されたシー
トを定着ローラの回転によって排出方向へ送り出す定着
装置を備えた電子写真装置において、上記第2定着ロー
ラを、上記第1定着ローラのみに圧接させて上記第1定
着部を形成する第1定着部位置と、上記第3定着ローラ
のみに圧接させて上記第2定着部を形成する第2定着部
位置とに選択的に移動させる離接機構を有し、シート上
に転写されたトナーを加熱溶融するための加熱手段が、
上記第2定着ローラと、第1および第3定着ローラのう
ち何れか一方の定着ローラに設けられていることを特徴
としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、トナーを加熱溶融するた
めの加熱手段は、定着装置の第1および第3定着ローラ
のうち何れか一方の定着ローラと、第2定着ローラとに
設けられ、第1および第3定着ローラのうち他方の定着
ローラには設けられていないことになる。したがって、
加熱手段が設けられた定着ローラと第2定着ローラとの
圧接部にて形成される定着部において、例えば大きな熱
容量を必要とするフルカラー画像形成の定着を行う一
方、加熱手段の設けられていない定着ローラと第2定着
ローラとの圧接部にて形成されるもう1つの定着部に
て、フルカラー画像形成時程、大きな熱容量を必要とし
ない白黒画像形成の定着を行うことにより、離接機構に
よって第2定着ローラを移動させ、フルカラー画像形成
時から白黒画像形成時に切り替えた際に、フルカラー画
像形成によって温まり過ぎた第2定着ローラが、加熱手
段の設けられていない定着ローラに圧接されることによ
って冷却され、すぐに白黒画像形成に適した温度になる
ので、フルカラーから白黒に切り替えた直後でも、光沢
性が出過ぎず、良好な画像を得ることができる。
【0010】また、定着装置に振り分けられる消費電力
を、2個の定着ローラに設けられた加熱手段だけで分け
ることができるので、3個の定着ローラにそれぞれ加熱
手段を設けた場合と比較して、加熱手段が設けられた定
着ローラ1個当たりの消費電力を大きく設定することが
でき、特に、大きな熱容量を必要とするフルカラー画像
形成時には、これらの加熱手段を用いることにより、光
沢性等の良好な画像を得ることができる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図3に基づい
て以下に説明する。本実施例における電子写真装置とし
てのフルカラー複写機(以下、単に複写機と称する)
は、図2に示すように、複写機本体1の上面部に硬質の
透明ガラスからなる原稿載置台3を有し、この原稿載置
台3の下に露光光学系部4を備えている。この露光光学
系部4は、光を照射しながら原稿載置台3上に載置され
た原稿(図示せず)を走査するランプユニット5と、原
稿からの反射光を感光体8に導く複数の反射鏡6…と、
上記の反射光の光路中に配されたレンズユニット7とを
有している。
【0012】感光体8の外周には、感光体8の表面を所
定電位に帯電させる帯電チャージャ9が設けられ、さら
に、この帯電チャージャ9から感光体8の回転方向(図
中矢印B方向)に向かって、像間イレーサ(図示せ
ず)、ブラック現像槽10、イエロー現像槽11、マゼ
ンタ現像槽12、シアン現像槽13、中間転写装置1
4、クリーニング装置15、および除電装置16がこの
順に配されている。
【0013】上記の中間転写装置14は、転写ベルト1
7、この転写ベルト17を支持するローラ18・19・
20、転写ベルト17を感光体8に圧接させ、感光体8
表面に形成されたトナー像を転写ベルト17に転写させ
る第1転写ローラ21、用紙へのトナー像の転写時にロ
ーラ20に圧接され、転写ベルト17表面のトナー像を
用紙上に転写させる第2転写ローラ22、および転写ベ
ルト17表面の残留トナーを除去するクリーニング装置
23を備えている。
【0014】上記の中間転写装置14に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで中間転写装置14に供給
するレジストローラ24、給紙カセット25および給紙
トレイ26が設けられ、これら給紙カセット25および
給紙トレイ26付近には、給紙ローラ27および搬送ロ
ーラ28等が設けられている。
【0015】中間転写装置14からの出紙方向には、用
紙を搬送するサクションユニット100、トナーを加熱
溶融してシート上に定着させる定着装置200、排紙ロ
ーラ30、および排紙トレイ31が設けられている。
【0016】上記のサクションユニット100は、搬送
ベルト101が、入紙側の駆動軸102と出紙側の従動
軸103とによって支持されて構成されている。そし
て、駆動軸102が、後述のベルト駆動モータ104か
ら伝達される動力によって回転することで、搬送ベルト
101が、図中D方向に周回移動するようになってい
る。また、搬送ベルト101は、図示しないカム等を用
いた上下動機構によって、従動軸103と共に、駆動軸
102を中心として上下動するようになっている。
【0017】定着装置200には、図1に示すように、
第1定着ローラとしての上ヒートローラ201と、第2
定着ローラとしての中ヒートローラ202と、第3定着
ローラとしての下ヒートローラ203とが上下方向に各
々平行に設けられている。本実施例においては、上ヒー
トローラ201と中ヒートローラ202との圧接部に形
成される第1定着部としての上定着部によってフルカラ
ーコピーの際の定着が行われる一方、中ヒートローラ2
02と下ヒートローラ203との圧接部に形成される第
2定着部としての下定着部によって白黒コピーの際の定
着が行われるようになっている。
【0018】各ヒートローラ201〜203の材質は、
上および下ヒートローラ201・203が、芯金の周り
にシリコンゴム層を設けたシリコンゴムローラ、中ヒー
トローラ202が、芯金にテフロンコーティングを施し
たテフロンローラとなっている。すなわち、上定着部を
使用するフルカラーコピー時には、シリコン/テフロン
の材質の組合わせにより定着を行い、下定着部を使用す
る白黒コピー時には、テフロン/シリコンの材質の組み
合わせにより定着を行うようになっている。
【0019】各ヒートローラ201〜203は中空状で
あり、上および中ヒートローラ201・202の中空部
には、加熱手段としての上および中ヒータランプ204
a・204bがそれぞれ配設されている。尚、本複写機
において、定着装置200に振り分けられた消費電力は
1KWであり、上および中ヒータランプ204a・20
4bの消費電力は各500Wとなっている。
【0020】上および中ヒートローラ201・202の
周りには、その表面温度を検出する上および中サーミス
タ205a・205bと、上および中ヒータランプ20
4a・204bの回路に組み込まれたサーモスタット
(図示せず)とが設けられている。また、上ないし下ヒ
ートローラ201〜203の周りには、ヒートローラ2
01〜203の表面に付着したトナー等を除去してオフ
セットを防止するクリーニングローラ206がそれぞれ
設けられ、さらに、定着装置200内における上ないし
ヒートローラ201〜203の入紙側には、サクション
ユニット100から搬送されてくるシートを上定着部お
よび下定着部に導くためのフルカラー用シートガイド2
13および白黒用シートガイド214が設けられてい
る。中および下ヒートローラ202・203の周りに
は、ローラ表面から用紙を剥離させる剥離爪207が設
けられる一方、上ヒートローラ201の周りには、シリ
コンオイルを含浸させたオイル塗布ローラ208が設け
られている。
【0021】このオイル塗布ローラ208は、内部にシ
リコンオイルを溜めたタンクを有し、このタンクに設け
られた小穴から少量ずつシリコンオイルを流出させて、
タンクの周囲に巻かれた繊維に含浸させている。オイル
塗布ローラ208は、支軸219を中心に回転するロー
ラホルダ210の一端部に取り付けられ、ローラホルダ
210の他端部に取り付けられた偏心カム211と図示
しない引張ばねとからなる機構により、上定着部が使用
されるときに、上ヒートローラ201に圧接されるよう
になっている。また、偏心カム211は、後述のオイル
塗布ローラカム駆動機構255により駆動されるように
なっている。そして、このオイル塗布ローラ208が上
ヒートローラ201に圧接されることにより、上ヒート
ローラ201の表面にシリコンオイルが均一に塗布さ
れ、ヒートローラ表面への積層したカラートナーの付
着、すなわちオフセットを防止して、カラートナー像の
剥離性を確保すると共に、フルカラーコピー画像に艶を
付与するようになっている。
【0022】上記の上ないし下ヒートローラ201〜2
03の回転は、例えば中ヒートローラ202が駆動、上
および下ヒートローラ201・203が従動となってお
り、中ヒートローラ202は、後述のヒートローラ駆動
モータ212により駆動され、使用される定着部に応じ
て正逆転するようになっている。
【0023】また、本実施例では、上ヒートローラ20
1と下ヒートローラ203とが定着装置200に固定状
態で取り付けられ、中ヒートローラ202が、上定着部
を形成する上定着部位置と、下定着部を形成する下定着
部位置とに、図示しないカム等を用いた離接機構により
上下動可能に設けられ、上定着部を形成するときには、
上ヒートローラ201に圧接して下ヒートローラ203
と離間する一方、下定着部を形成するときには、下ヒー
トローラ203に圧接して上ヒートローラ201と離間
するようになっている。したがって、上記3個のヒート
ローラ201〜203が同時に圧接されることはない。
【0024】さらに、本複写機は、図3に示すように、
上記サクションユニット100及び定着装置200を制
御する制御装置52を備えている。この制御装置52
は、サーミスタ205a・205b、その他図示しない
各種センサ、入力キー等からの入力に基づいて、後述の
ように、オイル塗布ローラカム駆動機構255、ヒート
ローラ駆動モータ212、ベルト駆動モータ104、ヒ
ータランプ204a・204b、及びその他の駆動機構
等の作動を制御するようになっている。
【0025】上記の構成において、複写機の電源スイッ
チ(図示せず)がONされると、所定の初期動作が行わ
れ、複写機は待機状態となる。このときには、上記離接
機構により定着装置200の中ヒートローラ202が下
ヒートローラ203に圧接され、上ヒートローラ201
が中ヒートローラ202と離間すると共に、上記上下動
機構により、サクションユニット100の搬送ベルト1
01が下方位置に配される。
【0026】そして、中ヒートローラ202内の中ヒー
タランプ204bが点灯し、中サーミスタ205bによ
り検知される中ヒートローラ202の表面温度に応じ
て、中ヒートローラ202が所定の温度(170℃)に
調整される。
【0027】次に、複写機におけるフルカラーコピー動
作について説明する。
【0028】フルカラーコピー選択キーがONされた
後、コピースタートボタンがONされると、制御装置5
2の制御により、中ヒートローラ202が、離接機構に
駆動されて、上定着部位置に移動して、上ヒートローラ
201との圧接部にてフルカラーコピー用の上定着部を
形成すると共に、上下動機構により、搬送ベルト101
が、上定着部にシートを搬送可能な上方位置に移動して
保持される。
【0029】また、中ヒートローラ202が、ヒートロ
ーラ駆動モータ212に駆動されて、反時計回り方向に
回転し、これに伴って上ヒートローラ201が時計回り
方向に回転すると共に、ベルト駆動モータ104によ
り、搬送ベルト101が周回移動する。オイル塗布ロー
ラカム駆動機構255により、オイル塗布ローラ208
が上ヒートローラ201に圧接する位置に移動する。
【0030】そして、上ヒートローラ201の上ヒータ
ランプ204aおよび中ヒートローラ202の中ヒータ
ランプ204bが点灯し、上および中サーミスタ205
a・205bによってそれぞれ検知される上および中ヒ
ートローラ201・202の表面温度に応じて、上およ
び中ヒートローラ202・203を設定温度である19
0℃にそれぞれ調整する。尚、芯金にシリコンゴム層を
設けてなる上ヒートローラ201は、まず上ヒータラン
プ204からの熱が芯金に伝達された後、シリコンゴム
層に伝達されるので、芯金にテフロンコーティングを施
してなる中ヒートローラ202よりも熱伝導性に劣るも
のである。したがって、フルカラーコピーの定着動作を
上定着部で行うには、光沢性の問題や、3色のトナーを
十分に溶融して定着するために、比較的大きな熱容量を
必要とするので、上記のように、上および中ヒータラン
プ204a・204bの両方を点灯させることにより、
上ヒートローラ201を内側および外側から効率良く加
熱することができる。
【0031】このフルカラーコピーモードは、イエロ
ー、マゼンタ、およびシアンをそれぞれ現像して図2に
示す転写ベルト17に転写させるコピーサイクルを有し
ており、上記のようなサクションユニット100および
定着装置200の動作が行われている間に、まずイエロ
ーのコピーサイクルが実行される。
【0032】始めに、B方向へ回転する感光体8の表面
が帯電チャージャ9により均一に帯電され、露光光学系
部4により原稿載置台3上の原稿に対する一回目の走査
が行われる。原稿からの反射光は、ブルーの色分解フィ
ルタ(図示せず)およびスリット(図示せず)を介し
て、帯電チャージャ9と像間イレーサ(図示せず)との
間における感光体8表面の露光ポイントに照射され、感
光体8が露光されて静電潜像が形成される。次に、感光
体8における非画像領域の電位が像間イレーサによって
除去され、その後、上記の静電潜像がイエロー現像槽1
1によって現像され、イエロートナー像が形成される。
次に、感光体8表面のイエロートナー像は、C方向へ周
回移動する転写ベルト17に、マイナスの高電圧が印加
された第1転写ローラ21により転写される。尚、感光
体8表面の残留トナーはクリーニング装置15によって
除去され、感光体8表面の残留電位は除電装置16によ
って除去される。
【0033】上記の一連の動作が終了すると、帯電チャ
ージャ9により再度感光体8が帯電され、原稿に対して
露光光学系部4による2回目の走査が行われる。この場
合には、グリーンの色分解フィルタが使用され、感光体
8に形成された静電潜像は、マゼンタ現像槽12のマゼ
ンタトナーによって現像される。これによって形成され
た感光体8表面のマゼンタトナー像は、第1転写ローラ
21により、転写ベルト17上における先のイエロート
ナー像上に重ねて転写される。その後、同様にして、レ
ッドの色分解フィルタを使用しての露光光学系部4によ
る3回目の走査が行われ、シアン現像槽13のシアント
ナーでの現像により、感光体8にシアントナー像が形成
される。このシアントナー像は転写ベルト17における
マゼンタトナー像上に転写される。
【0034】次に、これまでの動作において転写ベルト
17と離間していた第2転写ローラ22が転写ベルト1
7に圧接され、第2転写ローラ22に転写ベルト17の
表面電位よりも高いマイナス電圧が印加されることによ
り、給紙カセット25または給紙トレイ26からレジス
トローラ24を介して搬送されて来た用紙に、転写ベル
ト17上における3層のトナー像が転写される。
【0035】トナー像が転写された上記の用紙は、上方
位置に配されたサクションユニット100の搬送ベルト
101からフルカラー用シートガイド213上を通っ
て、上ヒートローラ201と中ヒートローラ202との
圧接部に形成される上定着部に搬送される。上定着部に
おいては、用紙上の3層のカラートナー像が、上および
中ヒートローラ201・202により加熱されて溶融
し、用紙上に定着される。
【0036】このとき、上ヒートローラ201にはオイ
ル塗布ローラ208からシリコンオイルが供給されてい
るので、上ヒートローラ201へのトナー像のオフセッ
トが防止されるとともに、用紙上のフルカラートナー像
に光沢が付与される。そして、定着装置200から出紙
された用紙は、排紙ローラ30によって排紙トレイ31
上に排出される。
【0037】次に、本複写機における白黒複写動作につ
いて説明する。上記のフルカラーコピー可能な状態から
白黒コピー選択キー(図示せず)がONされた後、コピ
ースタートボタンがONされると、制御装置52の制御
により、中ヒートローラ202が離接機構に駆動され
て、下定着部位置に移動し、下ヒートローラ203との
圧接部にて白黒コピー用の下定着部を形成すると共に、
上下動機構により、搬送ベルト101が、下定着部にシ
ートを搬送可能な下方位置に移動して保持される。ま
た、中ヒートローラ202が、ヒートローラ駆動モータ
212に駆動されて時計回り方向に回転し、これに伴っ
て下ヒートローラ203が反時計回り方向に回転する。
オイル塗布ローラ208は、オイル塗布ローラ駆動機構
255により上ヒートローラ201から離間する位置に
移動する。さらに、ベルト駆動モータ104により、搬
送ベルト101が周回移動する。
【0038】中ヒートローラ202は、上記したよう
に、熱伝導性の良いテフロンローラで構成されているの
で、フルカラーコピーから白黒コピーに切り替えても、
温度が低下し難いという性質を有しているが、ヒータラ
ンプが設けられていない下ヒートローラ203に圧接さ
れることで、フルカラーコピー時における190℃から
白黒コピー用の170℃まで迅速に冷却される。尚、中
ヒートローラ202の温度が170℃以下に下がると、
中サーミスタ205bからの検知信号により、中ヒータ
ランプ204bが点灯し、中ヒートローラ202の温度
調整が行われる。
【0039】上記のようなサクションユニット100お
よび定着装置200の動作が行われている間に、感光体
8の表面が帯電チャージャ9により均一に帯電され、露
光光学系部4により原稿載置台3上の原稿に対する走査
が行われる。原稿からの反射光は、色分解フィルタおよ
びスリットを通さずに、露光光学系部4に導かれて感光
体8に照射され、感光体8に静電潜像が形成される。そ
の後、上記の静電潜像がブラック現像槽10のブラック
トナーによって現像され、これによって形成されたブラ
ックトナー像は、転写ベルト17に転写され、さらに用
紙に転写される。
【0040】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100の搬送ベルト101から白黒用シ
ートガイド214上を通って中ヒートローラ202と下
ヒートローラ203との圧接部に形成される下定着部に
搬送され、トナー像が用紙上に定着される。定着装置2
00から出紙された用紙は、排紙ローラ30により排紙
トレイ31上へ排出される。
【0041】上記のように、本複写機では、下ヒートロ
ーラ203に加熱手段としてのヒータランプが備えられ
ていないのでフルカラーコピーから白黒コピーに切り替
えた際に、中ヒートローラ202と圧接する上記下ヒー
トローラ203が中ヒートローラ202の冷却ローラと
して作用することになり、中ヒートローラ202が迅速
に所定の温度まで冷却される。この結果、光沢性が出過
ぎることなく、良好な画像を、効率よく得ることができ
る。
【0042】また、フルカラーコピーを行う際には、上
および中ヒートローラ201・202内に配設された上
および中ヒータランプ204a・204bにより、定着
装置200に振り分けられた消費電力を最大限に利用し
て定着を行えるので、光沢性、定着性等の良好な画像を
得ることが可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明の電子写真装置は、以上のよう
に、第2定着ローラを、第1定着ローラのみに圧接させ
て第1定着部を形成する第1定着部位置と、第3定着ロ
ーラのみに圧接させて第2定着部を形成する第2定着部
位置とに選択的に移動させる離接機構を有し、シート上
に転写されたトナーを加熱溶融するための加熱手段が、
上記第2定着ローラと、第1および第3定着ローラのう
ち何れか一方の定着ローラに備えられている構成であ
る。
【0044】それゆえ、例えば加熱手段の設けられた定
着ローラと第2定着ローラとを用いてフルカラー画像成
形を行う一方、加熱手段の設けられていない定着ローラ
と第2定着ローラとを用いて白黒画像形成を行う構成と
した場合に、離接機構によって第2定着ローラを移動さ
せ、フルカラーから白黒に切り替えると、フルカラー画
像形成動作により温まり過ぎた第2定着ローラを、加熱
手段の設けられていない定着ローラが冷却することにな
るので、第2定着ローラは白黒画像形成に適した所定の
温度まで迅速に冷却され、光沢性が出過ぎることなく、
良好な画像を効率良く得ることができるという効果を奏
する。
【0045】また、定着装置に振り分けられる消費電力
を、2個の定着ローラに設けられた加熱手段だけで分け
ることができるので、3個の定着ローラに全て加熱手段
を設けた場合と比較して、加熱手段が設けられた定着ロ
ーラ1個当たりの消費電力を大きくすることができ、特
に、加熱手段の設けられた定着ローラを用いて行うフル
カラー画像形成時には、定着装置に振り分けられる消費
電力を最大限利用して、光沢性、定着性等の良好な画像
を得ることができるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における複写機において、定
着装置内の要部構造を示す要部拡大図である。
【図2】上記複写機の全体構成図である。
【図3】上記複写機が備える制御系の要部構成を示すブ
ロック図である。
【図4】従来の複写機を示す全体構成図である。
【符号の説明】
200 定着装置 201 上ヒートローラ(第1定着ローラ) 202 中ヒートローラ(第2定着ローラ) 203 下ヒートローラ(第3定着ローラ) 204a 上ヒータランプ(加熱手段) 204b 中ヒータランプ(加熱手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 佳昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−191979(JP,A) 特開 昭51−98036(JP,A) 特開 平4−52674(JP,A) 特開 平2−126271(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ないし第3の3個の定着ローラを有
    し、第1定着ローラと第2定着ローラとの圧接部に第1
    定着部が、第2定着ローラと第3定着ローラとの圧接部
    に第2定着部がそれぞれ形成され、上記第1または第2
    の何れかの定着部に搬送されたシートを定着ローラの回
    転によって排出方向へ送り出す定着装置を備えた電子写
    真装置において、上記第2定着ローラを、上記第1定着ローラのみに圧接
    させて上記第1定着部を形成する第1定着部位置と、上
    記第3定着ローラのみに圧接させて上記第2定着部を形
    成する第2定着部位置とに選択的に移動させる離接機構
    を有し、 シート上に転写されたトナーを加熱溶融するための加熱
    手段が、上記第2定着ローラと、第1および第3定着ロ
    ーラのうち何れか一方の定着ローラに設けられているこ
    とを特徴とする電子写真装置。
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