JP2795580B2 - 電子写真装置 - Google Patents
電子写真装置Info
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- JP2795580B2 JP2795580B2 JP10467292A JP10467292A JP2795580B2 JP 2795580 B2 JP2795580 B2 JP 2795580B2 JP 10467292 A JP10467292 A JP 10467292A JP 10467292 A JP10467292 A JP 10467292A JP 2795580 B2 JP2795580 B2 JP 2795580B2
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- rollers
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着装置に第1ないし
第3の3個の定着ローラを備え、第1および第2定着ロ
ーラの圧接部と、第2および第3定着ローラの圧接部と
にそれぞれ定着部が形成される電子写真装置に関するも
のである。
第3の3個の定着ローラを備え、第1および第2定着ロ
ーラの圧接部と、第2および第3定着ローラの圧接部と
にそれぞれ定着部が形成される電子写真装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置である複写機として
は、図4に示すように、定着装置914に上および下の
2個のヒートローラ914a・914bを備えたものが
知られている。この複写機は、白黒およびフルカラー複
写が可能なものであり、光学系901の光源ランプ90
2により原稿載置台903上に配された図示しない原稿
を走査し、フィルタ904を介して導かれる原稿からの
反射光により感光体905を露光し、これによって感光
体905に形成された静電潜像を、現像器906〜90
8のカラートナー、あるいは現像器909の黒色トナー
によって現像し、このトナー像を中間転写ベルト910
を介してシートカセット911〜913の何れかより供
給されるシート上に転写し、このシートを定着装置91
4に供給するようになっている。そして、上記の定着装
置914においては、上および下ヒートローラ914a
・914bが相互に圧接され、これら両ヒートローラ9
14a・914b間に形成される定着部にてトナー像の
トナーが溶融され、トナー像がシート上に定着されるよ
うになっている。
は、図4に示すように、定着装置914に上および下の
2個のヒートローラ914a・914bを備えたものが
知られている。この複写機は、白黒およびフルカラー複
写が可能なものであり、光学系901の光源ランプ90
2により原稿載置台903上に配された図示しない原稿
を走査し、フィルタ904を介して導かれる原稿からの
反射光により感光体905を露光し、これによって感光
体905に形成された静電潜像を、現像器906〜90
8のカラートナー、あるいは現像器909の黒色トナー
によって現像し、このトナー像を中間転写ベルト910
を介してシートカセット911〜913の何れかより供
給されるシート上に転写し、このシートを定着装置91
4に供給するようになっている。そして、上記の定着装
置914においては、上および下ヒートローラ914a
・914bが相互に圧接され、これら両ヒートローラ9
14a・914b間に形成される定着部にてトナー像の
トナーが溶融され、トナー像がシート上に定着されるよ
うになっている。
【0003】しかしながら、上記のように、2個のみの
ヒートローラ914a・914bを備えた定着装置91
4の構成では、ヒートローラ914a・914bの材質
と、これに適合するシートの材質との関係から、使用可
能なシートの種類の選択範囲が狭くなっている。
ヒートローラ914a・914bを備えた定着装置91
4の構成では、ヒートローラ914a・914bの材質
と、これに適合するシートの材質との関係から、使用可
能なシートの種類の選択範囲が狭くなっている。
【0004】これに対し、特開昭51−98036号公
報には、定着装置に、上、中および下の3個のヒートロ
ーラを備え、上および中ヒートローラ間に第1の定着部
を形成すると共に、中および下ヒートローラ間に第2の
定着部を形成し、これら第1および第2定着部にシート
を搬送する搬送ベルトを、使用する定着部に応じて上下
動させるものが提案されている。このような構成によれ
ば、上、中および下ヒートローラの材質を適当に選定す
ることにより、上記の第1および第2定着部にて、紙、
ラベル、マイラ、及びポリカーボネイト等、多種の材料
からなるシートに対応可能となっている。
報には、定着装置に、上、中および下の3個のヒートロ
ーラを備え、上および中ヒートローラ間に第1の定着部
を形成すると共に、中および下ヒートローラ間に第2の
定着部を形成し、これら第1および第2定着部にシート
を搬送する搬送ベルトを、使用する定着部に応じて上下
動させるものが提案されている。このような構成によれ
ば、上、中および下ヒートローラの材質を適当に選定す
ることにより、上記の第1および第2定着部にて、紙、
ラベル、マイラ、及びポリカーボネイト等、多種の材料
からなるシートに対応可能となっている。
【0005】ところで、上記のように3個のヒートロー
ラを備えた定着装置において、定着動作を行う際には、
各ヒートローラが予め設定された温度に加熱されるよう
になっている。ヒートローラの加熱方式としては、例え
ば上ないし下ヒートローラ内にヒータランプをそれぞれ
配設し、各ヒートローラ毎に、ヒータランプの点灯を制
御して所定の温度にコントロールする方式が考えられ
る。
ラを備えた定着装置において、定着動作を行う際には、
各ヒートローラが予め設定された温度に加熱されるよう
になっている。ヒートローラの加熱方式としては、例え
ば上ないし下ヒートローラ内にヒータランプをそれぞれ
配設し、各ヒートローラ毎に、ヒータランプの点灯を制
御して所定の温度にコントロールする方式が考えられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
中速機クラスの複写機では、定着装置に振り分けられる
消費電力は、ほとんどの場合1KW以下に制限されてい
るので、上記のような3個のヒートローラを有する定着
装置において、上ヒートローラのヒータランプに350
W、中ヒートローラのヒータランプに350W、下ヒー
トローラのヒータランプに300Wという割合で消費電
力を振り分けると、上および中ヒートローラを使用する
フルカラーコピー時の消費電力が合計700W、中およ
び下ヒートローラを使用する白黒コピー時の消費電力が
合計650Wにしかならず、定着装置に振り分けられる
最大1KWの電力を有効に利用することができないとい
う問題が生じている。また、上記のような低い電力でヒ
ータランプを点灯させると、コピー動作中におけるヒー
トローラの温度が低下し易く、各ヒートローラを所定の
温度に維持することが困難であるため、コピー速度を落
とさなければ、良好な定着性を得ることができない。
中速機クラスの複写機では、定着装置に振り分けられる
消費電力は、ほとんどの場合1KW以下に制限されてい
るので、上記のような3個のヒートローラを有する定着
装置において、上ヒートローラのヒータランプに350
W、中ヒートローラのヒータランプに350W、下ヒー
トローラのヒータランプに300Wという割合で消費電
力を振り分けると、上および中ヒートローラを使用する
フルカラーコピー時の消費電力が合計700W、中およ
び下ヒートローラを使用する白黒コピー時の消費電力が
合計650Wにしかならず、定着装置に振り分けられる
最大1KWの電力を有効に利用することができないとい
う問題が生じている。また、上記のような低い電力でヒ
ータランプを点灯させると、コピー動作中におけるヒー
トローラの温度が低下し易く、各ヒートローラを所定の
温度に維持することが困難であるため、コピー速度を落
とさなければ、良好な定着性を得ることができない。
【0007】一方、コピー速度を落とすことなく、良好
な定着性を得るためには、定着時にシートを上方から圧
接する側のヒートローラ、すなわちフルカラーコピー時
における上ヒートローラおよび白黒コピー時における中
ヒートローラにそれぞれ650W程度の消費電力を必要
としている。ところが、この消費電力に合わせて、上ヒ
ートローラのヒータランプに650W、中ヒートローラ
のヒータランプに650W、下ヒートローラのヒータラ
ンプに350Wという割合で消費電力を振り分けると、
フルカラーコピー時の消費電力が合計1.3KWとなり、
消費電力の最大限である1KWを超えてしまうため、実
現不可能である。
な定着性を得るためには、定着時にシートを上方から圧
接する側のヒートローラ、すなわちフルカラーコピー時
における上ヒートローラおよび白黒コピー時における中
ヒートローラにそれぞれ650W程度の消費電力を必要
としている。ところが、この消費電力に合わせて、上ヒ
ートローラのヒータランプに650W、中ヒートローラ
のヒータランプに650W、下ヒートローラのヒータラ
ンプに350Wという割合で消費電力を振り分けると、
フルカラーコピー時の消費電力が合計1.3KWとなり、
消費電力の最大限である1KWを超えてしまうため、実
現不可能である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置
は、上記の課題を解決するために、第1ないし第3の3
個の定着ローラを有し、第1定着ローラと第2定着ロー
ラとの圧接部に第1の定着部が、第2定着ローラと第3
定着ローラとの圧接部に第2の定着部がそれぞれ形成さ
れ、各定着部に搬送されたシートを定着ローラの回転に
よって排出方向へ送り出す定着装置を備えた電子写真装
置において、上記の第2定着ローラには、第2定着ロー
ラを所定の温度に調整するために、第1および第2の2
個の加熱手段が設けられ、第1定着部を使用する際に
は、第1加熱手段を作動させて、第2定着ローラの温度
調整を行う一方、第2定着部を使用する際には、第1お
よび第2加熱手段を作動させて、第2定着ローラの温度
調整を行うように、第1および第2加熱手段を制御する
制御手段が設けられていることを特徴としている。
は、上記の課題を解決するために、第1ないし第3の3
個の定着ローラを有し、第1定着ローラと第2定着ロー
ラとの圧接部に第1の定着部が、第2定着ローラと第3
定着ローラとの圧接部に第2の定着部がそれぞれ形成さ
れ、各定着部に搬送されたシートを定着ローラの回転に
よって排出方向へ送り出す定着装置を備えた電子写真装
置において、上記の第2定着ローラには、第2定着ロー
ラを所定の温度に調整するために、第1および第2の2
個の加熱手段が設けられ、第1定着部を使用する際に
は、第1加熱手段を作動させて、第2定着ローラの温度
調整を行う一方、第2定着部を使用する際には、第1お
よび第2加熱手段を作動させて、第2定着ローラの温度
調整を行うように、第1および第2加熱手段を制御する
制御手段が設けられていることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、第2定着ローラは、第1
および第2の2個の加熱手段を備えており、第1および
第2定着ローラの圧接部である第1定着部を使用する場
合には、第1加熱手段のみが用いられ、第2および第3
定着ローラの圧接部である第2定着部を使用する場合に
は、第1加熱手段と第2加熱手段の両方が用いられるよ
うに制御手段により制御されて、温度調整が行われるよ
うになっている。
および第2の2個の加熱手段を備えており、第1および
第2定着ローラの圧接部である第1定着部を使用する場
合には、第1加熱手段のみが用いられ、第2および第3
定着ローラの圧接部である第2定着部を使用する場合に
は、第1加熱手段と第2加熱手段の両方が用いられるよ
うに制御手段により制御されて、温度調整が行われるよ
うになっている。
【0010】このように、使用する定着部や、他の定着
ローラに必要な消費電力に応じて、第2定着ローラに設
けられた第1および第2加熱手段を使い分けることによ
り、第2定着ローラにおける加熱手段の消費電力を調整
することができるので、第1定着部および第2定着部の
何れを用いた場合でも、定着装置に振り分けられる消費
電力を有効に利用できるようになっている。したがっ
て、連続して画像形成動作を行う場合でも、画像形成速
度を落とすことなく、良好な定着性で、効率良く画像形
成動作を実施することが可能になる。
ローラに必要な消費電力に応じて、第2定着ローラに設
けられた第1および第2加熱手段を使い分けることによ
り、第2定着ローラにおける加熱手段の消費電力を調整
することができるので、第1定着部および第2定着部の
何れを用いた場合でも、定着装置に振り分けられる消費
電力を有効に利用できるようになっている。したがっ
て、連続して画像形成動作を行う場合でも、画像形成速
度を落とすことなく、良好な定着性で、効率良く画像形
成動作を実施することが可能になる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図3に基づい
て以下に説明する。本実施例における電子写真装置とし
てのフルカラー複写機(以下、単に複写機と称する)
は、図2に示すように、複写機本体1の上面部に硬質の
透明ガラスからなる原稿載置台3を有し、この原稿載置
台3の下に露光光学系部4を備えている。この露光光学
系部4は、光を照射しながら原稿載置台3上に載置され
た原稿(図示せず)を走査するランプユニット5と、原
稿からの反射光を感光体8に導く複数の反射鏡6…と、
上記の反射光の光路中に配されたレンズユニット7とを
有している。
て以下に説明する。本実施例における電子写真装置とし
てのフルカラー複写機(以下、単に複写機と称する)
は、図2に示すように、複写機本体1の上面部に硬質の
透明ガラスからなる原稿載置台3を有し、この原稿載置
台3の下に露光光学系部4を備えている。この露光光学
系部4は、光を照射しながら原稿載置台3上に載置され
た原稿(図示せず)を走査するランプユニット5と、原
稿からの反射光を感光体8に導く複数の反射鏡6…と、
上記の反射光の光路中に配されたレンズユニット7とを
有している。
【0012】感光体8の外周には、感光体8の表面を所
定電位に帯電させる帯電チャージャ9が設けられ、さら
に、この帯電チャージャ9から感光体8の回転方向(図
中矢印B方向)に向かって、像間イレーサ(図示せ
ず)、ブラック現像槽10、イエロー現像槽11、マゼ
ンタ現像槽12、シアン現像槽13、中間転写装置1
4、クリーニング装置15、および除電装置16がこの
順に配されている。
定電位に帯電させる帯電チャージャ9が設けられ、さら
に、この帯電チャージャ9から感光体8の回転方向(図
中矢印B方向)に向かって、像間イレーサ(図示せ
ず)、ブラック現像槽10、イエロー現像槽11、マゼ
ンタ現像槽12、シアン現像槽13、中間転写装置1
4、クリーニング装置15、および除電装置16がこの
順に配されている。
【0013】上記の中間転写装置14は、転写ベルト1
7、この転写ベルト17を支持するローラ18・19・
20、転写ベルト17を感光体8に圧接させ、感光体8
表面に形成されたトナー像を転写ベルト17に転写させ
る第1転写ローラ21、用紙へのトナー像の転写時にロ
ーラ20に圧接され、転写ベルト17表面のトナー像を
用紙上に転写させる第2転写ローラ22、および転写ベ
ルト17表面の残留トナーを除去するクリーニング装置
23を備えている。
7、この転写ベルト17を支持するローラ18・19・
20、転写ベルト17を感光体8に圧接させ、感光体8
表面に形成されたトナー像を転写ベルト17に転写させ
る第1転写ローラ21、用紙へのトナー像の転写時にロ
ーラ20に圧接され、転写ベルト17表面のトナー像を
用紙上に転写させる第2転写ローラ22、および転写ベ
ルト17表面の残留トナーを除去するクリーニング装置
23を備えている。
【0014】上記の中間転写装置14に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで中間転写装置14に供給
するレジストローラ24、給紙カセット25および給紙
トレイ26が設けられ、これら給紙カセット25および
給紙トレイ26付近には、給紙ローラ27・27および
搬送ローラ28等が設けられている。
は、用紙を所定のタイミングで中間転写装置14に供給
するレジストローラ24、給紙カセット25および給紙
トレイ26が設けられ、これら給紙カセット25および
給紙トレイ26付近には、給紙ローラ27・27および
搬送ローラ28等が設けられている。
【0015】中間転写装置14からの出紙方向には、用
紙を搬送するシート搬送装置としてのサクションユニッ
ト100、トナーを加熱溶融してシート上に定着させる
定着装置200、排紙ローラ30、および排紙トレイ3
1が設けられている。
紙を搬送するシート搬送装置としてのサクションユニッ
ト100、トナーを加熱溶融してシート上に定着させる
定着装置200、排紙ローラ30、および排紙トレイ3
1が設けられている。
【0016】上記のサクションユニット100は、搬送
ベルト101が、入紙側の駆動軸102と出紙側の従動
軸103とによって支持されて構成されている。そし
て、駆動軸102が、後述のベルト駆動モータ104か
ら伝達される動力によって回転することで、搬送ベルト
101が、図中D方向に周回移動するようになってい
る。また、搬送ベルト101は、図示しないカム等を用
いた上下動機構によって、従動軸103と共に、駆動軸
102を中心として上下動するようになっている。
ベルト101が、入紙側の駆動軸102と出紙側の従動
軸103とによって支持されて構成されている。そし
て、駆動軸102が、後述のベルト駆動モータ104か
ら伝達される動力によって回転することで、搬送ベルト
101が、図中D方向に周回移動するようになってい
る。また、搬送ベルト101は、図示しないカム等を用
いた上下動機構によって、従動軸103と共に、駆動軸
102を中心として上下動するようになっている。
【0017】定着装置200には、図1に示すように、
第1定着ローラとしての上ヒートローラ201と、第2
定着ローラとしての中ヒートローラ202と、第3定着
ローラとしての下ヒートローラ203とが上下方向に各
々平行に設けられている。本実施例においては、上ヒー
トローラ201と中ヒートローラ202との圧接部に形
成される第1定着部としての上定着部によってフルカラ
ーコピーの際の定着が行われる一方、中ヒートローラ2
02と下ヒートローラ203との圧接部に形成される第
2定着部としての下定着部によって白黒コピーの際の定
着が行われるようになっている。すなわち、中ヒートロ
ーラ202は、フルカラーコピー時には、シートを下側
から上ヒートローラ201に向かって圧接する一方、白
黒コピー時には、シートを上側から下ヒートローラ20
3に向かって圧接することになる。
第1定着ローラとしての上ヒートローラ201と、第2
定着ローラとしての中ヒートローラ202と、第3定着
ローラとしての下ヒートローラ203とが上下方向に各
々平行に設けられている。本実施例においては、上ヒー
トローラ201と中ヒートローラ202との圧接部に形
成される第1定着部としての上定着部によってフルカラ
ーコピーの際の定着が行われる一方、中ヒートローラ2
02と下ヒートローラ203との圧接部に形成される第
2定着部としての下定着部によって白黒コピーの際の定
着が行われるようになっている。すなわち、中ヒートロ
ーラ202は、フルカラーコピー時には、シートを下側
から上ヒートローラ201に向かって圧接する一方、白
黒コピー時には、シートを上側から下ヒートローラ20
3に向かって圧接することになる。
【0018】したがって、表層部が、上ヒートローラ2
01はシリコンゴム、中ヒートローラ202はテフロン
ゴム、下ヒートローラ203はテフロンゴムその他の適
当なゴムによってそれぞれ形成されている。尚、上ヒー
トローラ201の表面は、フルカラー画像を得るための
3層のトナー像に対して高い離型性を得るため、非常に
滑らかな面となっている。
01はシリコンゴム、中ヒートローラ202はテフロン
ゴム、下ヒートローラ203はテフロンゴムその他の適
当なゴムによってそれぞれ形成されている。尚、上ヒー
トローラ201の表面は、フルカラー画像を得るための
3層のトナー像に対して高い離型性を得るため、非常に
滑らかな面となっている。
【0019】各ヒートローラ201〜203は中空状で
あり、これらの中空部には、ヒータランプ204a〜2
04dがそれぞれ配設されている。上定着部が使用され
るフルカラーコピー時には、上ヒートローラ201内の
上ヒータランプ204a(消費電力650W)と、中ヒ
ートローラ202内の第1加熱手段としての第1中ヒー
タランプ204b(消費電力350W)とが点灯し、中
ヒートローラ202内の第2加熱手段としての第2中ヒ
ータランプ204c(消費電力300W)と、下ヒート
ローラ203内の下ヒータランプ204d(消費電力3
50W)とは点灯しないようになっている。一方、下定
着部が使用される白黒コピー時には、中ヒートローラ2
02内の第1および第2中ヒータランプ204b・20
4cと、下ヒートローラ203内の下ヒータランプ20
4dとが点灯し、上ヒートローラ201内の上ヒータラ
ンプ204aは点灯しないようになっている。
あり、これらの中空部には、ヒータランプ204a〜2
04dがそれぞれ配設されている。上定着部が使用され
るフルカラーコピー時には、上ヒートローラ201内の
上ヒータランプ204a(消費電力650W)と、中ヒ
ートローラ202内の第1加熱手段としての第1中ヒー
タランプ204b(消費電力350W)とが点灯し、中
ヒートローラ202内の第2加熱手段としての第2中ヒ
ータランプ204c(消費電力300W)と、下ヒート
ローラ203内の下ヒータランプ204d(消費電力3
50W)とは点灯しないようになっている。一方、下定
着部が使用される白黒コピー時には、中ヒートローラ2
02内の第1および第2中ヒータランプ204b・20
4cと、下ヒートローラ203内の下ヒータランプ20
4dとが点灯し、上ヒートローラ201内の上ヒータラ
ンプ204aは点灯しないようになっている。
【0020】各ヒートローラ201〜203の周りに
は、その表面温度を検出するサーミスタ205a〜20
5c、ヒータランプ204の回路に組み込まれたサーモ
スタット(図示せず)、及びヒートローラ201〜20
3の表面に付着したトナー等を除去してオフセットを防
止するクリーニングローラ206が設けられている。ま
た、中および下ヒートローラ202・203の周りに
は、ローラ表面から用紙を剥離させる剥離爪207が設
けられる一方、上ヒートローラ201の周りには、シリ
コンオイルを含浸させたオイル塗布ローラ208が設け
られている。
は、その表面温度を検出するサーミスタ205a〜20
5c、ヒータランプ204の回路に組み込まれたサーモ
スタット(図示せず)、及びヒートローラ201〜20
3の表面に付着したトナー等を除去してオフセットを防
止するクリーニングローラ206が設けられている。ま
た、中および下ヒートローラ202・203の周りに
は、ローラ表面から用紙を剥離させる剥離爪207が設
けられる一方、上ヒートローラ201の周りには、シリ
コンオイルを含浸させたオイル塗布ローラ208が設け
られている。
【0021】このオイル塗布ローラ208は、内部にシ
リコンオイルを溜めたタンクを有し、このタンクに設け
られた小穴から少量ずつシリコンオイルを流出させて、
タンクの周囲に巻かれた繊維に含浸させている。オイル
塗布ローラ208は、支軸219を中心に回転するロー
ラホルダ210の一端部に取り付けられ、ローラホルダ
210の他端部に取り付けられた偏心カム211と図示
しない引張ばねとからなる機構により、上定着部が使用
されるときに、上ヒートローラ201に圧接されるよう
になっている。また、偏心カム211は、後述のオイル
塗布ローラカム駆動機構255により駆動されるように
なっている。そして、このオイル塗布ローラ208が上
ヒートローラ201に圧接されることにより、上ヒート
ローラ201の表面にシリコンオイルが均一に塗布さ
れ、ヒートローラ表面への積層したカラートナーの付
着、すなわちオフセットを防止して、カラートナー像の
剥離性を確保すると共に、フルカラーコピー画像に艶を
付与するようになっている。
リコンオイルを溜めたタンクを有し、このタンクに設け
られた小穴から少量ずつシリコンオイルを流出させて、
タンクの周囲に巻かれた繊維に含浸させている。オイル
塗布ローラ208は、支軸219を中心に回転するロー
ラホルダ210の一端部に取り付けられ、ローラホルダ
210の他端部に取り付けられた偏心カム211と図示
しない引張ばねとからなる機構により、上定着部が使用
されるときに、上ヒートローラ201に圧接されるよう
になっている。また、偏心カム211は、後述のオイル
塗布ローラカム駆動機構255により駆動されるように
なっている。そして、このオイル塗布ローラ208が上
ヒートローラ201に圧接されることにより、上ヒート
ローラ201の表面にシリコンオイルが均一に塗布さ
れ、ヒートローラ表面への積層したカラートナーの付
着、すなわちオフセットを防止して、カラートナー像の
剥離性を確保すると共に、フルカラーコピー画像に艶を
付与するようになっている。
【0022】上記の上ないし下ヒートローラ201〜2
03の回転は、例えば中ヒートローラ202が駆動、上
および下ヒートローラ201・203が従動となってお
り、中ヒートローラ202は、後述のヒートローラ駆動
モータ212により駆動され、使用される定着部に応じ
て正逆転するようになっている。
03の回転は、例えば中ヒートローラ202が駆動、上
および下ヒートローラ201・203が従動となってお
り、中ヒートローラ202は、後述のヒートローラ駆動
モータ212により駆動され、使用される定着部に応じ
て正逆転するようになっている。
【0023】また、本実施例では、上ヒートローラ20
1と下ヒートローラ203とが定着装置200に固定状
態で取り付けられ、中ヒートローラ202が、上定着部
を形成する上定着部位置と、下定着部を形成する下定着
部位置とに、図示しないカム等を用いた離接機構により
上下動可能に設けられ、上定着部を形成するときには、
上ヒートローラ201に圧接して下ヒートローラ203
と離間する一方、下定着部を形成するときには、下ヒー
トローラ203に圧接して上ヒートローラ201と離間
するようになっている。したがって、上記3個のヒート
ローラ201〜203が同時に圧接されることはない。
1と下ヒートローラ203とが定着装置200に固定状
態で取り付けられ、中ヒートローラ202が、上定着部
を形成する上定着部位置と、下定着部を形成する下定着
部位置とに、図示しないカム等を用いた離接機構により
上下動可能に設けられ、上定着部を形成するときには、
上ヒートローラ201に圧接して下ヒートローラ203
と離間する一方、下定着部を形成するときには、下ヒー
トローラ203に圧接して上ヒートローラ201と離間
するようになっている。したがって、上記3個のヒート
ローラ201〜203が同時に圧接されることはない。
【0024】さらに、本複写機は、図3に示すように、
上記サクションユニット100及び定着装置200を制
御する制御手段としての制御装置52を備えている。こ
の制御装置52は、サーミスタ205a〜205c、そ
の他図示しない各種センサ、入力キー等からの入力に基
づいて、後述のように、オイル塗布ローラカム駆動機構
255、ヒートローラ駆動モータ212、ベルト駆動モ
ータ104、ヒータランプ204a〜204d、及びそ
の他の駆動機構等の作動を制御するようになっている。
上記サクションユニット100及び定着装置200を制
御する制御手段としての制御装置52を備えている。こ
の制御装置52は、サーミスタ205a〜205c、そ
の他図示しない各種センサ、入力キー等からの入力に基
づいて、後述のように、オイル塗布ローラカム駆動機構
255、ヒートローラ駆動モータ212、ベルト駆動モ
ータ104、ヒータランプ204a〜204d、及びそ
の他の駆動機構等の作動を制御するようになっている。
【0025】上記の構成において、複写機の電源スイッ
チ(図示せず)がONされると、所定の初期動作が行わ
れ、複写機は待機状態となる。このときには、上記離接
機構により定着装置200の中ヒートローラ202が下
ヒートローラ203に圧接され、上ヒートローラ201
が中ヒートローラ202と離間すると共に、上記上下動
機構により、サクションユニット100の搬送ベルト1
01が下方位置に配される。
チ(図示せず)がONされると、所定の初期動作が行わ
れ、複写機は待機状態となる。このときには、上記離接
機構により定着装置200の中ヒートローラ202が下
ヒートローラ203に圧接され、上ヒートローラ201
が中ヒートローラ202と離間すると共に、上記上下動
機構により、サクションユニット100の搬送ベルト1
01が下方位置に配される。
【0026】次に、複写機におけるフルカラーコピー動
作について説明する。
作について説明する。
【0027】フルカラーコピー選択キーがONされた
後、コピースタートボタンがONされると、制御装置5
2の制御により、中ヒートローラ202が、離接機構に
駆動されて、上定着部位置に移動して、上ヒートローラ
201との圧接部にてフルカラーコピー用の上定着部を
形成すると共に、上下動機構により、搬送ベルト101
が上方位置に移動して保持される。
後、コピースタートボタンがONされると、制御装置5
2の制御により、中ヒートローラ202が、離接機構に
駆動されて、上定着部位置に移動して、上ヒートローラ
201との圧接部にてフルカラーコピー用の上定着部を
形成すると共に、上下動機構により、搬送ベルト101
が上方位置に移動して保持される。
【0028】また、中ヒートローラ202が、ヒートロ
ーラ駆動モータ212に駆動されて、反時計回り方向に
回転し、これに伴って上ヒートローラ201が時計回り
方向に回転すると共に、ベルト駆動モータ104によ
り、搬送ベルト101が周回移動する。オイル塗布ロー
ラカム駆動機構255により、オイル塗布ローラ208
が上ヒートローラ201に圧接する位置に移動する。
ーラ駆動モータ212に駆動されて、反時計回り方向に
回転し、これに伴って上ヒートローラ201が時計回り
方向に回転すると共に、ベルト駆動モータ104によ
り、搬送ベルト101が周回移動する。オイル塗布ロー
ラカム駆動機構255により、オイル塗布ローラ208
が上ヒートローラ201に圧接する位置に移動する。
【0029】そして、上ヒートローラ201の上ヒータ
ランプ204aおよび中ヒートローラ202の第1中ヒ
ータランプ204bが点灯し、サーミスタ205a・2
05bによってそれぞれ検知される上および中ヒートロ
ーラ201・202の表面温度に応じて、上および中ヒ
ートローラ202・203を所定の温度に調整する。
ランプ204aおよび中ヒートローラ202の第1中ヒ
ータランプ204bが点灯し、サーミスタ205a・2
05bによってそれぞれ検知される上および中ヒートロ
ーラ201・202の表面温度に応じて、上および中ヒ
ートローラ202・203を所定の温度に調整する。
【0030】尚、上記したように、上ヒータランプ20
4aの消費電力は650W、第1中ヒータランプ204
bの消費電力は350Wとなっているので、フルカラー
コピー時における定着装置200の消費電力は、合計1
KWとなっており、本実施例の複写機において、定着装
置200が消費可能な電力の最大限を使用している。
4aの消費電力は650W、第1中ヒータランプ204
bの消費電力は350Wとなっているので、フルカラー
コピー時における定着装置200の消費電力は、合計1
KWとなっており、本実施例の複写機において、定着装
置200が消費可能な電力の最大限を使用している。
【0031】このフルカラーコピーモードは、イエロ
ー、マゼンタ、およびシアンをそれぞれ現像して図2に
示す転写ベルト17に転写させるコピーサイクルを有し
ており、上記のようなサクションユニット100および
定着装置200の動作が行われている間に、まずイエロ
ーのコピーサイクルが実行される。
ー、マゼンタ、およびシアンをそれぞれ現像して図2に
示す転写ベルト17に転写させるコピーサイクルを有し
ており、上記のようなサクションユニット100および
定着装置200の動作が行われている間に、まずイエロ
ーのコピーサイクルが実行される。
【0032】始めに、B方向へ回転する感光体8の表面
が帯電チャージャ9により均一に帯電され、露光光学系
部4により原稿載置台3上の原稿に対する一回目の走査
が行われる。原稿からの反射光は、ブルーの色分解フィ
ルタ(図示せず)およびスリット(図示せず)を介し
て、帯電チャージャ9と像間イレーサ(図示せず)との
間における感光体8表面の露光ポイントに照射され、感
光体8が露光されて静電潜像が形成される。次に、感光
体8における非画像領域の電位が像間イレーサによって
除去され、その後、上記の静電潜像がイエロー現像槽1
1によって現像され、イエロートナー像が形成される。
次に、感光体8表面のイエロートナー像は、C方向へ周
回移動する転写ベルト17に、マイナスの高電圧が印加
された第1転写ローラ21により転写される。尚、感光
体8表面の残留トナーはクリーニング装置15によって
除去され、感光体8表面の残留電位は除電装置16によ
って除去される。
が帯電チャージャ9により均一に帯電され、露光光学系
部4により原稿載置台3上の原稿に対する一回目の走査
が行われる。原稿からの反射光は、ブルーの色分解フィ
ルタ(図示せず)およびスリット(図示せず)を介し
て、帯電チャージャ9と像間イレーサ(図示せず)との
間における感光体8表面の露光ポイントに照射され、感
光体8が露光されて静電潜像が形成される。次に、感光
体8における非画像領域の電位が像間イレーサによって
除去され、その後、上記の静電潜像がイエロー現像槽1
1によって現像され、イエロートナー像が形成される。
次に、感光体8表面のイエロートナー像は、C方向へ周
回移動する転写ベルト17に、マイナスの高電圧が印加
された第1転写ローラ21により転写される。尚、感光
体8表面の残留トナーはクリーニング装置15によって
除去され、感光体8表面の残留電位は除電装置16によ
って除去される。
【0033】上記の一連の動作が終了すると、帯電チャ
ージャ9により再度感光体8が帯電され、原稿に対して
露光光学系部4による2回目の走査が行われる。この場
合には、グリーンの色分解フィルタが使用され、感光体
8に形成された静電潜像は、マゼンタ現像槽12のマゼ
ンタトナーによって現像される。これによって形成され
た感光体8表面のマゼンタトナー像は、第1転写ローラ
21により、転写ベルト17上における先のイエロート
ナー像上に重ねて転写される。その後、同様にして、レ
ッドの色分解フィルタを使用しての露光光学系部4によ
る3回目の走査が行われ、シアン現像槽13のシアント
ナーでの現像により、感光体8にシアントナー像が形成
される。このシアントナー像は転写ベルト17における
マゼンタトナー像上に転写される。
ージャ9により再度感光体8が帯電され、原稿に対して
露光光学系部4による2回目の走査が行われる。この場
合には、グリーンの色分解フィルタが使用され、感光体
8に形成された静電潜像は、マゼンタ現像槽12のマゼ
ンタトナーによって現像される。これによって形成され
た感光体8表面のマゼンタトナー像は、第1転写ローラ
21により、転写ベルト17上における先のイエロート
ナー像上に重ねて転写される。その後、同様にして、レ
ッドの色分解フィルタを使用しての露光光学系部4によ
る3回目の走査が行われ、シアン現像槽13のシアント
ナーでの現像により、感光体8にシアントナー像が形成
される。このシアントナー像は転写ベルト17における
マゼンタトナー像上に転写される。
【0034】次に、これまでの動作において転写ベルト
17と離間していた第2転写ローラ22が転写ベルト1
7に圧接され、第2転写ローラ22に転写ベルト17の
表面電位よりも高いマイナス電圧が印加されることによ
り、給紙カセット25または給紙トレイ26からレジス
トローラ24を介して搬送されて来た用紙に、転写ベル
ト17上における3層のトナー像が転写される。
17と離間していた第2転写ローラ22が転写ベルト1
7に圧接され、第2転写ローラ22に転写ベルト17の
表面電位よりも高いマイナス電圧が印加されることによ
り、給紙カセット25または給紙トレイ26からレジス
トローラ24を介して搬送されて来た用紙に、転写ベル
ト17上における3層のトナー像が転写される。
【0035】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100の搬送ベルト101により、上ヒ
ートローラ201と中ヒートローラ202との圧接部に
形成される上定着部に搬送される。上定着部において
は、用紙上の3層のカラートナー像が、上および中ヒー
トローラ201・202により加熱されて溶融し、用紙
上に定着される。このとき、上ヒートローラ201には
オイル塗布ローラ208からシリコンオイルが供給され
ているので、上ヒートローラ201へのトナー像のオフ
セットが防止されるとともに、用紙上のフルカラートナ
ー像に光沢が付与される。そして、定着装置200から
出紙された用紙は、排紙ローラ30によって排紙トレイ
31上に排出される。
ションユニット100の搬送ベルト101により、上ヒ
ートローラ201と中ヒートローラ202との圧接部に
形成される上定着部に搬送される。上定着部において
は、用紙上の3層のカラートナー像が、上および中ヒー
トローラ201・202により加熱されて溶融し、用紙
上に定着される。このとき、上ヒートローラ201には
オイル塗布ローラ208からシリコンオイルが供給され
ているので、上ヒートローラ201へのトナー像のオフ
セットが防止されるとともに、用紙上のフルカラートナ
ー像に光沢が付与される。そして、定着装置200から
出紙された用紙は、排紙ローラ30によって排紙トレイ
31上に排出される。
【0036】次に、本複写機における白黒複写動作につ
いて説明する。上記のフルカラーコピー可能な状態から
白黒コピー選択キー(図示せず)がONされた後、コピ
ースタートボタンがONされると、制御装置52の制御
により、中ヒートローラ202が離接機構に駆動され
て、下定着部位置に移動し、下ヒートローラ203との
圧接部にて白黒コピー用の下定着部を形成すると共に、
上下動機構により、搬送ベルト101が、下定着部にシ
ートを搬送可能な下方位置に移動して保持される。ま
た、中ヒートローラ202が、ヒートローラ駆動モータ
212に駆動されて時計回り方向に回転し、これに伴っ
て下ヒートローラ203が反時計回り方向に回転する。
オイル塗布ローラ208は、オイル塗布ローラ駆動機構
255により上ヒートローラ201から離間する位置に
移動する。さらに、ベルト駆動モータ104により、搬
送ベルト101が周回移動する。
いて説明する。上記のフルカラーコピー可能な状態から
白黒コピー選択キー(図示せず)がONされた後、コピ
ースタートボタンがONされると、制御装置52の制御
により、中ヒートローラ202が離接機構に駆動され
て、下定着部位置に移動し、下ヒートローラ203との
圧接部にて白黒コピー用の下定着部を形成すると共に、
上下動機構により、搬送ベルト101が、下定着部にシ
ートを搬送可能な下方位置に移動して保持される。ま
た、中ヒートローラ202が、ヒートローラ駆動モータ
212に駆動されて時計回り方向に回転し、これに伴っ
て下ヒートローラ203が反時計回り方向に回転する。
オイル塗布ローラ208は、オイル塗布ローラ駆動機構
255により上ヒートローラ201から離間する位置に
移動する。さらに、ベルト駆動モータ104により、搬
送ベルト101が周回移動する。
【0037】そして、中ヒートローラ202の第1およ
び第2中ヒータランプ204b・204cと、下ヒート
ローラ203の下ヒータランプ204dが点灯する。そ
して、サーミスタ205b・205cによってそれぞれ
検知される中および下ヒートローラ202・203の表
面温度に応じて、中および下ヒートローラ202・20
3を所定の温度に調整する。
び第2中ヒータランプ204b・204cと、下ヒート
ローラ203の下ヒータランプ204dが点灯する。そ
して、サーミスタ205b・205cによってそれぞれ
検知される中および下ヒートローラ202・203の表
面温度に応じて、中および下ヒートローラ202・20
3を所定の温度に調整する。
【0038】尚、上記したように、第1中ヒータランプ
204bの消費電力は350W、第2中ヒータランプ2
04cの消費電力は300W、下ヒータランプ204d
の消費電力は350Wとなっているので、白黒コピー時
における定着装置200の消費電力は、合計1KWとな
っており、本実施例の複写機において、定着装置200
が消費可能な電力の最大限を使用している。
204bの消費電力は350W、第2中ヒータランプ2
04cの消費電力は300W、下ヒータランプ204d
の消費電力は350Wとなっているので、白黒コピー時
における定着装置200の消費電力は、合計1KWとな
っており、本実施例の複写機において、定着装置200
が消費可能な電力の最大限を使用している。
【0039】そして、上記のようなサクションユニット
100および定着装置200の動作が行われている間
に、感光体8の表面が帯電チャージャ9により均一に帯
電され、露光光学系部4により原稿載置台3上の原稿に
対する走査が行われる。原稿からの反射光は、色分解フ
ィルタおよびスリットを通さずに、露光光学系部4に導
かれて感光体8に照射され、感光体8に静電潜像が形成
される。その後、上記の静電潜像がブラック現像槽10
によって現像され、これによって形成されたブラックト
ナー像は、転写ベルト17に転写され、さらに用紙に転
写される。
100および定着装置200の動作が行われている間
に、感光体8の表面が帯電チャージャ9により均一に帯
電され、露光光学系部4により原稿載置台3上の原稿に
対する走査が行われる。原稿からの反射光は、色分解フ
ィルタおよびスリットを通さずに、露光光学系部4に導
かれて感光体8に照射され、感光体8に静電潜像が形成
される。その後、上記の静電潜像がブラック現像槽10
によって現像され、これによって形成されたブラックト
ナー像は、転写ベルト17に転写され、さらに用紙に転
写される。
【0040】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100の搬送ベルト101により中ヒー
トローラ202と下ヒートローラ203との圧接部に形
成される下定着部に搬送され、トナー像が用紙上に定着
される。定着装置200から出紙された用紙は、排紙ロ
ーラ30により排紙トレイ31上へ排出される。
ションユニット100の搬送ベルト101により中ヒー
トローラ202と下ヒートローラ203との圧接部に形
成される下定着部に搬送され、トナー像が用紙上に定着
される。定着装置200から出紙された用紙は、排紙ロ
ーラ30により排紙トレイ31上へ排出される。
【0041】上記のように、本複写機では、上ヒートロ
ーラ201および中ヒートローラ202の圧接部にて形
成される上定着部を使用するフルカラーコピー時におい
ては、上ヒータランプ204aに650Wの電力が供給
され、第1中ヒータランプ204bに350Wの電力が
供給されるので、定着装置200には、合計1KWの電
力が供給されている。一方、中ヒートローラ202およ
び下ヒートローラ203の圧接部にて形成される下定着
部を使用する白黒コピー時においては、第1中ヒータラ
ンプ204bに350Wの電力が供給され、第2中ヒー
タランプ204cに300Wの電力が供給され、下ヒー
タランプ204dに350Wの電力が供給されるので、
定着装置200には、この場合にも合計1KWの電力が
供給されている。
ーラ201および中ヒートローラ202の圧接部にて形
成される上定着部を使用するフルカラーコピー時におい
ては、上ヒータランプ204aに650Wの電力が供給
され、第1中ヒータランプ204bに350Wの電力が
供給されるので、定着装置200には、合計1KWの電
力が供給されている。一方、中ヒートローラ202およ
び下ヒートローラ203の圧接部にて形成される下定着
部を使用する白黒コピー時においては、第1中ヒータラ
ンプ204bに350Wの電力が供給され、第2中ヒー
タランプ204cに300Wの電力が供給され、下ヒー
タランプ204dに350Wの電力が供給されるので、
定着装置200には、この場合にも合計1KWの電力が
供給されている。
【0042】したがって、中ヒートローラ202内のヒ
ータランプ204b・204cを使い分けることによ
り、フルカラーコピー時および白黒コピー時のいずれの
場合においても、定着装置200の最大限の消費電力で
ある1KWを有効に利用して定着動作を実施することが
できるので、連続コピー時においても、各ヒートローラ
201〜203の温度低下を最小限に防ぎ、コピー速度
を落とすことなく、良好な定着性で効率良くコピー動作
が行える。
ータランプ204b・204cを使い分けることによ
り、フルカラーコピー時および白黒コピー時のいずれの
場合においても、定着装置200の最大限の消費電力で
ある1KWを有効に利用して定着動作を実施することが
できるので、連続コピー時においても、各ヒートローラ
201〜203の温度低下を最小限に防ぎ、コピー速度
を落とすことなく、良好な定着性で効率良くコピー動作
が行える。
【0043】
【発明の効果】本発明の電子写真装置は、以上のよう
に、第2定着ローラには、第2定着ローラを所定の温度
に調整するために、第1および第2の2個の加熱手段が
設けられ、第1定着部を使用する際には、第1加熱手段
を作動させて、第2定着ローラの温度調整を行う一方、
第2定着部を使用する際には、第1および第2加熱手段
を作動させて、第2加熱手段の温度調整を行うように、
第1および第2加熱手段を制御する制御手段が設けられ
ている構成である。
に、第2定着ローラには、第2定着ローラを所定の温度
に調整するために、第1および第2の2個の加熱手段が
設けられ、第1定着部を使用する際には、第1加熱手段
を作動させて、第2定着ローラの温度調整を行う一方、
第2定着部を使用する際には、第1および第2加熱手段
を作動させて、第2加熱手段の温度調整を行うように、
第1および第2加熱手段を制御する制御手段が設けられ
ている構成である。
【0044】それゆえ、使用する定着部や、他の定着ロ
ーラに必要な消費電力に応じて、第2定着ローラに設け
られた第1および第2加熱手段を使い分けることによ
り、第2定着ローラにおける加熱手段の消費電力を調整
することができるので、第1定着部および第2定着部の
何れを用いて定着動作を行った場合でも、定着装置に振
り分けられる消費電力を有効に利用でき、連続画像形成
時にも、画像形成速度を落とすことなく、良好な定着性
で、効率良く、画像形成動作を実施することができると
いう効果を奏する。
ーラに必要な消費電力に応じて、第2定着ローラに設け
られた第1および第2加熱手段を使い分けることによ
り、第2定着ローラにおける加熱手段の消費電力を調整
することができるので、第1定着部および第2定着部の
何れを用いて定着動作を行った場合でも、定着装置に振
り分けられる消費電力を有効に利用でき、連続画像形成
時にも、画像形成速度を落とすことなく、良好な定着性
で、効率良く、画像形成動作を実施することができると
いう効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例における複写機において、定
着装置内の要部構造を示す要部拡大図である。
着装置内の要部構造を示す要部拡大図である。
【図2】上記複写機の全体構成図である。
【図3】上記複写機が備える制御系の要部の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】従来の複写機を示す全体構成図である。
52 制御装置(制御手段) 200 定着装置 201 上ヒートローラ(第1定着ローラ) 202 中ヒートローラ(第2定着ローラ) 203 下ヒートローラ(第3定着ローラ) 204b 第1中ヒータランプ(第1加熱手段) 204c 第2中ヒータランプ(第2加熱手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 佳昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−191979(JP,A) 特開 昭51−98036(JP,A) 特開 平4−52674(JP,A) 特開 平3−134693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/20
Claims (1)
- 【請求項1】第1ないし第3の3個の定着ローラを有
し、第1定着ローラと第2定着ローラとの圧接部に第1
の定着部が、第2定着ローラと第3定着ローラとの圧接
部に第2の定着部がそれぞれ形成され、各定着部に搬送
されたシートを定着ローラの回転によって排出方向へ送
り出す定着装置を備えた電子写真装置において、 上記の第2定着ローラには、第2定着ローラを所定の温
度に調整するために、第1および第2の2個の加熱手段
が設けられ、第1定着部を使用する際には、第1加熱手
段を作動させて、第2定着ローラの温度調整を行う一
方、第2定着部を使用する際には、第1および第2加熱
手段を作動させて、第2定着ローラの温度調整を行うよ
うに、第1および第2加熱手段を制御する制御手段が設
けられていることを特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10467292A JP2795580B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10467292A JP2795580B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 電子写真装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05297743A JPH05297743A (ja) | 1993-11-12 |
JP2795580B2 true JP2795580B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=14386968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10467292A Expired - Lifetime JP2795580B2 (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2795580B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP10467292A patent/JP2795580B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH05297743A (ja) | 1993-11-12 |
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