JP2889059B2 - 電子写真装置の定着装置 - Google Patents

電子写真装置の定着装置

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JP2889059B2
JP2889059B2 JP4242934A JP24293492A JP2889059B2 JP 2889059 B2 JP2889059 B2 JP 2889059B2 JP 4242934 A JP4242934 A JP 4242934A JP 24293492 A JP24293492 A JP 24293492A JP 2889059 B2 JP2889059 B2 JP 2889059B2
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heating
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延幸 上田
正人 時重
篤志 栗本
潔 稲本
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローラ表面を加熱する
加熱手段を有する複数の定着ローラにより形成される複
数の定着部、例えば白黒コピー用とフルカラーコピー用
との定着部を有する電子写真装置の定着装置に関し、特
に、複数の加熱手段のいくつかを同時に通電した場合の
消費電力の合計が、上記複数の加熱手段に対して同時に
供給可能な総電力量をこえるような電子写真装置の定着
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フルカラー複写機におけるフルカラーコ
ピーでは、原稿画像に対応した静電潜像を形成するため
の感光体に対する露光動作、およびトナーによる上記の
静電潜像に対する現像動作により、イエロー、マゼンタ
およびシアンの3色のトナー像を形成し、これらトナー
像を重ね合わせた状態で用紙上に転写させている。そし
て、この用紙上の3層のトナー像を、定着装置の2個の
ヒートローラ間で加熱し溶融させて用紙上に定着させる
ことにより、フルカラー画像を得ている。
【0003】上記のように、フルカラーコピーにおいて
は、3層のカラートナー像を、これらカラートナー像間
での剥離を生じることなく、2個のヒートローラ間で用
紙上に定着させる必要がある。従って、フルカラーコピ
ーに使用される上記の各色のカラートナーは、白黒コピ
ーに使用されるブラックトナーとは物性が異なり、一般
に離型性が低いものとなっている。また、フルカラーコ
ピーでは、上記の定着動作において、3層のトナー像を
溶融させて混ぜ合わせるために、ヒートローラから十分
な量の熱を供給しなければならない。このため、ヒート
ローラとしては、トナーに対して高い離型性を有すると
ともに、ヒートローラ間に形成される定着部幅、即ちニ
ップ幅を広くとることができるように、柔軟な材質のも
のを使用する必要がある。
【0004】従って、フルカラーコピーおよび白黒コピ
ーが可能な複写機では、定着装置において上記の要求を
完全に満足しようとすれば、ヒートローラが高価なもの
となり、かつヒートローラの寿命が白黒コピー専用機と
比べて短くなるので、ランニングコストが高価になる。
このため、定着装置の性能をある程度低下させてコスト
を低減するという妥協を余儀無くされる。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、フルカラーコピー用と白黒コピー用との個別の定着
装置を備えることが考えられる。このような方式では、
フルカラーコピーおよび白黒コピーにおいて最適な定着
動作を行うことができ、白黒コピーにおけるコピーコス
トを低減することができる。
【0006】ところで、特開昭51−98036号公報
には、上、中および下の3個のヒートローラを備え、上
および中ヒートローラ間に第1の定着部を形成するとと
もに、中および下ヒートローラ間に第2の定着部を形成
する定着装置が開示されている。そこで、この構造を利
用し、例えば、上記の第1定着部をフルカラーコピー用
の定着部、第2定着部を白黒コピー用の定着部とするこ
とが考えられる。
【0007】上記の場合、図7に示すように、上ヒータ
ランプ505aが設けられた上ヒートローラ501は、
柔らかいゴムによって形成され、さらに表面の材質が非
常に離型性の良いものとされると共に、離型性をさらに
高めるためのオイル(図示せず)が付与されるような構
成とする。中ヒータランプ505bが設けられた中ヒー
トローラ502は、ブラックトナーに対して離型性が良
く、かつ硬い材料によって形成される。下ヒータランプ
505cが設けられた下ヒートローラ503は、耐久性
のある適当な材料によって形成される。
【0008】上記のように、3本のヒートローラ501
〜503を備えた構造であれば、フルカラーコピーと白
黒コピーとにおいて、それぞれ最適なヒートローラ50
1〜503により最良の定着動作を行うことができる。
【0009】上記ヒートローラ501〜503には、各
ローラ表面の温度を検出するサーミスタ506…が設け
られており、これらの検出出力は図示しない制御装置に
送られるようになっている。そして、制御装置は、サー
ミスタ506…の出力により上記ヒートローラ501〜
503の表面温度を監視しながら、ヒータランプ505
a〜505cへの通電の有無を切り換える温度制御を行
い、各ヒートローラ501〜503の表面温度を適正温
度に調整するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に複数の定着部を有する定着装置では、ヒートローラの
数が多くなり(上記のように2つの定着部を有する場
合、少なくとも3本のヒートローラ501〜503が必
要)、その分ヒータランプの数が多くなってしまうため
に以下のような不都合が生じる。
【0011】即ち、多量の電力を消費する各ヒータラン
プ505a〜505cに対してAC電源の配線容量に制
限があるため、同時に全てのヒータランプ505a〜5
05cをONにすることができないのである。このた
め、3本のヒートローラを備えた上記の定着装置では、
例えば、フルカラーコピー時において、これに使用され
る上および中ヒートローラ501・502の温度制御が
行われている間は、白黒コピー専用の下ヒートローラ5
03の温度制御が行われないようにする(下ヒータラン
プ505cを常にOFFにする)必要がある。同様に、
白黒コピー時において、これに使用される中および下ヒ
ートローラ502・503の温度制御が行われている間
は、カラーコピー専用の上ヒートローラ501の温度制
御が行われないようにする(上ヒータランプ505aを
常にOFFにする)必要がある。
【0012】このため、例えばフルカラーコピーを行っ
た直後に白黒コピーを行う場合には、それまでヒータラ
ンプ505cがOFFとなっていた下ヒートローラ50
3の温度が所定の制御温度に達するまで、コピーを開始
できないことになる。これは、逆の場合、即ち白黒コピ
ーを行った直後にフルカラーコピーを行う場合について
も同様である。したがって、フルカラーコピーと白黒コ
ピーとの間においてコピーモードの変更を行ったとき、
コピーを行えるまでに必要な待ち時間が長くなってしま
う。
【0013】本発明は、上記に鑑みなされたものであ
り、その目的は、コピーモードを変更して使用する定着
部を変更した場合の待ち時間を短縮することができる電
子写真装置の定着装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置の
定着装置は、上記の課題を解決するために、ローラ表面
を加熱する加熱手段を有する定着ローラを複数備え、上
記複数の定着ローラにより複数の定着部、例えば白黒コ
ピー用の定着部とフルカラーコピー用の定着部とが形成
されると共に、上記複数の定着ローラのそれぞれの表面
温度を検出する温度検出手段と、上記定着ローラの表面
温度を上記表面温度検出手段の出力により監視しなが
ら、定着ローラの表面温度が略制御温度に保持されるよ
うに加熱手段への通電の有無を切り換える温度制御を行
う制御手段とを備え、上記複数の加熱手段のいくつかを
同時に通電した場合の消費電力の合計が、上記複数の加
熱手段に対して同時に供給可能な総電力量をこえるよう
な電子写真装置の定着装置であって、以下の手段を講じ
たことを特徴としている。
【0015】即ち、上記制御手段が、複写時に指定され
た複写モードに基づき設定された複数の加熱手段の優先
順位に従って各加熱手段に対して順次上記の温度制御を
行い、現在温度制御を行っている加熱手段を有する定着
ローラの表面温度が制御温度より低く、該加熱手段への
通電を要する場合、現在通電中の他の加熱手段の消費電
力の合計に、現在温度制御を行っている加熱手段の消費
電力を加えた判断値を求め、この判断値が供給可能総電
力量以下であれば、現在温度制御を行っている加熱手段
に通電させる一方、上記判断値が供給可能総電力量をこ
えるならば、現在温度制御を行っている加熱手段への通
電を行わないような構成とする。
【0016】
【作用】上記の構成によれば、複数の定着ローラに設け
られた複数の加熱手段は、制御手段により、定着ローラ
の表面温度が略制御温度に保持されるように通電の有無
が切り換えられる温度制御がなされる。この温度制御に
おいて、上記制御手段は、現在温度制御が行われている
加熱手段を有する定着ローラの表面温度が制御温度より
低く、該加熱手段への通電を必要とする場合には、現在
通電中の他の加熱手段の消費電力の合計に現在温度制御
中の加熱手段の消費電力を加えた判断値と供給可能総電
力量とを比較し、現在温度制御中の加熱手段への通電を
行っても、装置に供給可能な総電力量をこえない場合の
み現在温度制御中の加熱手段への通電を行うようになっ
ている。これにより、複数の加熱手段のいくつかを同時
に通電した場合の消費電力の合計が、上記複数の加熱手
段に対して同時に供給可能な総電力量をこえる場合で
も、全ての加熱手段に対して温度制御が可能である。そ
して、この制御手段による温度制御は、予め定められた
加熱手段の優先順位に従って各加熱手段に対して順次行
われるようになっている。
【0017】上記定着装置は複数の定着部を有するの
で、ある定着部が連続的に使用されている場合、それ以
外の定着部は使用されないが、上記定着装置では、上記
のように装置に与えられた電力が最大限に利用されて、
全ての加熱手段に対して温度制御が行われるようになっ
ているので、従来のように常にOFFの状態の加熱手段
が存在せず、使用されない定着部の定着ローラも適宜加
熱されることになる。これにより、コピーモードの変更
により使用する定着部を別の定着部に変更した場合に、
それまで使用されていなかった定着ローラのウォームア
ップのための時間が殆ど必要なく、使用する定着部の変
更後コピーを行えるまでに必要な待ち時間が従来よりも
短縮される。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0019】本実施例における電子写真装置としてのフ
ルカラー複写機(以下、単に複写機と称する)は、図4
に示すように、複写機本体1とこの複写機本体1の下に
設けられた反転再送装置としての反転再送ユニット2と
を備えている。
【0020】複写機本体1は、図5に示すように、上面
部に硬質の透明ガラスからなる原稿載置台3を有し、こ
の原稿載置台3の下に露光光学系部4を備えている。こ
の露光光学系部4は、原稿載置台3上に載置された原稿
(図示せず)を光を照射しながら走査するランプユニッ
ト5と、原稿からの反射光を感光体8に導く複数の反射
鏡6…と、上記の反射光の光路中に配されたレンズユニ
ット7とを有している。
【0021】感光体8の外周には、感光体8の表面を所
定電位に帯電させる帯電チャージャ9が設けられ、さら
に、この帯電チャージャ9から感光体8の回転方向に向
かって、像間イレーサ(図示せず)、ブラック現像槽1
0、イエロー現像槽11、マゼンタ現像槽12、シアン
現像槽13、中間転写装置14、クリーニング装置15
および除電装置16がこの順に配されている。
【0022】上記の中間転写装置14は、転写ベルト1
7、この転写ベルト17を支持するローラ18・19・
20、転写ベルト17を感光体8に圧接させ、感光体8
表面に形成されたトナー像を転写ベルト17に転写させ
る第1転写ローラ21、用紙へのトナー像の転写時にロ
ーラ20に圧接され、転写ベルト17表面のトナー像を
用紙上に転写させる第2転写ローラ22、および転写ベ
ルト17表面の残留トナーを除去するクリーニング装置
23を備えている。
【0023】上記の中間転写装置14に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで中間転写装置14に供給
するレジストローラ24、給紙カセット25および給紙
トレイ26が設けられ、これら給紙カセット25および
給紙トレイ26付近には、給紙ローラ27・27および
搬送ローラ28等が設けられている。
【0024】中間転写装置14からの出紙方向には、サ
クションユニット100、定着装置200、切換えゲー
ト29、排紙ローラ30および排紙トレイ31が設けら
れている。
【0025】上記のサクションユニット100は、移動
する搬送ベルト(図示せず)よって用紙を定着装置20
0に搬送するものであり、図3にも示すように、入紙側
の端部を中心として、上方位置と下方位置とに回転する
ようになっている。この上方位置は、定着装置200に
おける後述の上定着部に用紙を搬送可能な位置であり、
下方位置は、定着装置200における下定着部に用紙を
搬送可能な位置である。また、上方および下方位置への
回転動作は、例えばサクションユニット100の下面側
に設けられるカム機構、あるいはソレノイド等によって
行われる。
【0026】定着装置200は、図3に示すように、上
下方向に各々平行に設けられた上ヒートローラ(定着ロ
ーラ)201と中ヒートローラ(定着ローラ)202と
下ヒートローラ(定着ローラ)203とを備えている。
上ヒートローラ201と中ヒートローラ202、および
中ヒートローラ202と下ヒートローラ203とは圧接
され、上ヒートローラ201と中ヒートローラ202と
の圧接部に形成される上定着部はフルカラーコピーの際
の定着部となり、中ヒートローラ202と下ヒートロー
ラ203との圧接部に形成される下定着部は白黒コピー
の際の定着部となっている。従って、各ヒートローラ2
01〜203の表層部は、上ヒートローラ201がシリ
コンゴム、中ヒートローラ202がテフロン、下ヒート
ローラ203がシリコンゴムその他の適当なゴムによっ
てそれぞれ形成されている。尚、上ヒートローラ201
の表面は、フルカラー画像を得るための3層のトナー像
に対して高い離型性を得るため、非常に滑らかな面とな
っている。
【0027】上記の上ないし下ヒートローラ201〜2
03の周りには、その表面温度を検出するサーミスタ
(温度検出手段)205…、後述のヒータランプ204
a〜204dの回路に組み込まれた過熱防止用のサーモ
スタット(図示せず)、およびヒートローラ201〜2
03の表面に付着したトナー等を除去するクリーニング
ローラ206が設けられている。また、中および下ヒー
トローラ202・203の周りには、ローラ表面から用
紙を剥離させる剥離爪207が設けられる一方、上ヒー
トローラ201の周りには、シリコンオイルを含浸して
いるオイル塗布ローラ208が設けられている。このオ
イル塗布ローラ208は、上ヒートローラ201の表面
にシリコンオイルを塗布し、ヒートローラ表面へのカラ
ートナーの付着、即ちオフセットを防止してカラートナ
ー像の剥離性を確保するとともに、フルカラーコピー画
像に艶を付与するためのものである。オイル塗布ローラ
208は、支軸209を中心に回転するローラホルダ2
10の一端部に取り付けられ、ローラホルダ210の他
端部に設けられた偏心カム211と図示しない引張ばね
とからなる駆動機構により、上定着部が使用されるとき
には、上ヒートローラ201に圧接されるようになって
いる。
【0028】上記の上ないし下ヒートローラ201〜2
03の回転は、中ヒートローラ202が駆動、上および
下ヒートローラ201・203が従動となっており、中
ヒートローラ202が使用される定着部に応じて正逆転
するようになっている。
【0029】上記の上ヒートローラ201の内部には、
加熱手段としての上ヒータランプ204a、中ヒートロ
ーラ202の内部には加熱手段としての2つの中ヒータ
ランプ204b・204c、下ヒートローラ203の内
部には加熱手段としての下ヒータランプ204dがそれ
ぞれ設けられている。各ヒータランプ204a〜204
dの消費電力は、上ヒータランプ204aが650w、
第1中ヒータランプ204bが350w、第2中ヒータ
ランプ204cが300w、下ヒータランプ204dが
350wとなっている。そして、本複写機において、こ
れらヒータランプ204a〜204dに対して同時に供
給可能な総電力量(最大定格電力)は1000wとなっ
ている。
【0030】また、本複写機は、図6に示すように、各
サーミスタ205からの入力信号に基づいて、上ないし
下ヒータランプ204a〜204dの作動を制御する制
御手段としての温度制御装置251を備えている。この
温度制御装置251は、各サーミスタ205からの入力
信号をディジタル信号に変換するA/D変換器252、
CPU253、このCPU253の動作プログラムを記
憶するROM254、CPU253の制御動作に伴う記
憶領域となるRAM255、I/Oインタフェース25
6、および各ヒータランプ204a〜204dに対応し
て設けられ、CPU253から出力される制御信号に基
づいてヒータランプ204a〜204dを制御する上な
いし下ヒータランプ制御回路207a〜207dを備え
ている。
【0031】上記のCPU253は、各サーミスタ20
5からの入力に基づいて上ないし下ヒートローラ201
〜203の表面温度を監視し、上ないし下ヒートローラ
201〜203の表面温度が略制御温度に保持されるよ
うに、上ないし下ヒータランプ制御回路207a〜20
7dを制御して、上ないし下ヒートローラ201〜20
3への通電の有無を切り換える温度制御を行うようにな
っている。尚、上記の制御温度は、各ヒートローラ20
1〜203の表面温度を適正温度にする制御を行うため
に各ヒートローラ201〜203に対して個別に設定さ
れたものである。
【0032】上記の温度制御を行うにあたり、上記CP
U253は、点灯しているヒータランプ204a〜20
4dのw数(消費電力)の合計がヒータランプ204a
〜204dに対して同時に供給可能な総電力量1000
wをこえないようにしながら、各ヒータランプ204a
〜204dに対して、順次、上記の温度制御を行う。
【0033】尚、各ヒータランプ204a〜204dに
対する制御順序は、電源スイッチがONにされたときに
優先設定されるコピーモードに応じて予め定められてい
る。
【0034】上記コピーモードとは、フルカラーコピー
または白黒コピーのどちらのコピーを行うのかを指定す
るモードであり、フルカラーコピー選択キーまたは白黒
コピー選択キー(共に図示せず)の操作により白黒コピ
ーモードとカラーコピーモードとのモード切り替えが可
能である。また、電源スイッチがONされたときは、予
め白黒コピーモードまたはカラーコピーモードのどちら
かのモードが優先的に設定されるようになっている。
【0035】白黒コピーモードが電源スイッチON時に
優先設定されるようになっている場合、上記温度制御が
行われるヒータランプ204a〜204dを優先順位の
高いものから列記すれば、第2中ヒータランプ204c
(300w)、第1中ヒータランプ204b(350
w)、下ヒータランプ204d(350w)、上ヒータ
ランプ204a(650w)となる。
【0036】また、カラーコピーモードが電源スイッチ
ON時に優先設定されるようになっている場合、上記温
度制御が行われるヒータランプ204a〜204dを優
先順位の高いものから列記すれば、第2中ヒータランプ
204c、第1中ヒータランプ204b、上ヒータラン
プ204a、下ヒータランプ204dとなる。
【0037】尚、ヒータランプ204a〜204dの優
先順位は、上記に限定されない。例えば、カラーコピー
モードが電源スイッチON時に優先設定されるようにな
っている場合、優先順(CPU253による制御順序)
が上ヒータランプ204a、第1中ヒータランプ204
b、第2中ヒータランプ204c、下ヒータランプ20
4dであってもよい。
【0038】また、図3に示すように、上記の上定着部
と排紙ローラ30との間には上排出搬送路41が形成さ
れ、下定着部と排紙ローラ30との間には下排出搬送路
42が形成されている。この下排出搬送路42からは再
送搬送路32が分岐して下方へ延びており、これら両搬
送路42・32の分岐部に、下定着部から出紙された用
紙の搬送方向を下排出搬送路42側と再送搬送路32側
とに切り換える切換えゲート29が設けられている。
【0039】上記の再送搬送路32は、図4に示すよう
に、反転再送ユニット2の中間トレイ33まで延びてお
り、定着装置200にて処理された用紙を搬送し、この
用紙をトナー像の形成された面を上に向けて中間トレイ
33上に排出するようになっている。中間トレイ33に
は再送搬送路32によって送られて来た用紙が積載さ
れ、この用紙は、給紙ローラ34によって、再送搬送路
35へ送出されるようになっている。再送搬送路35
は、中間トレイ33から送出された用紙を反転させてレ
ジストローラ24へ搬送するようになっている。
【0040】上記の構成において、先ず、本複写機にお
けるフルカラーコピー動作について説明する。
【0041】フルカラーコピー選択キーがONされた
後、コピースタートボタン(図示せず)がONされる
と、図3に示す中ヒートローラ202が反時計回り方向
へ回転し、これに伴って上ヒートローラ201が時計回
り方向へ回転する。また、オイル塗布ローラ208が上
ヒートローラ201に圧接され、サクションユニット1
00が上方位置へ移動する。
【0042】また、図4に示すように、B方向へ回転す
る感光体8の表面が帯電チャージャ9により均一に帯電
され、露光光学系部4により原稿載置台3上の原稿に対
する一回目の走査が行われる。原稿からの反射光は、ブ
ルーの色分解フィルタ(図示せず)およびスリット(図
示せず)を介して、帯電チャージャ9と像間イレーサ
(図示せず)との間における感光体8表面の露光ポイン
トに照射され、感光体8が露光されて静電潜像が形成さ
れる。次に、感光体8における非画像領域の電位が像間
イレーサによって除去され、その後、上記の静電潜像が
イエロー現像槽11によって現像され、イエロートナー
像が形成される。
【0043】次に、感光体8表面のイエロートナー像
は、C方向へ周回移動する転写ベルト17に、マイナス
の高電圧が印加された第1転写ローラ21により転写さ
れる。尚、感光体8表面の残留トナーはクリーニング装
置15によって除去され、感光体8表面の残留電位は除
電装置16によって除去される。
【0044】上記の一連の動作が終了すると、帯電チャ
ージャ9により再度感光体8が帯電され、原稿に対して
露光光学系部4による2回目の走査が行われる。この場
合には、グリーンの色分解フィルタが使用され、感光体
8に形成された静電潜像は、マゼンタ現像槽12のマゼ
ンタトナーによって現像される。これによって形成され
た感光体8表面のマゼンタトナー像は、第1転写ローラ
21により、転写ベルト17上における先のイエロート
ナー像上に重ねて転写される。その後、同様にして、レ
ッドの色分解フィルタを使用しての露光光学系部4によ
る3回目の走査が行われ、シアン現像槽13のシアント
ナーでの現像により、感光体8にシアントナー像が形成
される。このシアントナー像は転写ベルト17における
マゼンタトナー像上に転写される。
【0045】次に、これまでの動作において転写ベルト
17と離間していた第2転写ローラ22が転写ベルト1
7に圧接され、第2転写ローラ22に転写ベルト17の
表面電位よりも高いマイナス電圧が印加されることによ
り、給紙カセット25または給紙トレイ26からレジス
トローラ24を介して搬送されて来た用紙に、転写ベル
ト17上における3層のトナー像が転写される。
【0046】トナー像が転写された上記の用紙は、図3
に示すサクションユニット100により上ヒートローラ
201と中ヒートローラ202との間の上定着部に搬送
される。上定着部においては、用紙上の3層のカラート
ナー像が、上および中ヒートローラ201・202によ
り加熱されて溶融し、用紙上に定着される。このとき、
上ヒートローラ201にはオイル塗布ローラ208から
シリコンオイルが供給されているので、上ヒートローラ
201へのトナー像のオフセットが防止されるととも
に、用紙上のフルカラートナー像に光沢が付与される。
【0047】次に、定着装置200の上定着部から出紙
された用紙は、上排出搬送路41を通じて排紙ローラ3
0に達し、この排紙ローラ30によって排紙トレイ31
上に排出される。
【0048】次に、本複写機における白黒コピー動作に
ついて説明する。
【0049】白黒コピー選択キーがONされた後、コピ
ースタートボタンがONされると、中ヒートローラ20
2が時計回り方向へ回転し、これに伴って下ヒートロー
ラ203が反時計回り方向へ回転する。また、サクショ
ンユニット100が下方位置へ移動する。尚、オイル塗
布ローラ208は上ヒートローラ201から離間する。
【0050】また、図4に示す感光体8の表面が帯電チ
ャージャ9により均一に帯電され、露光光学系部4によ
り原稿載置台3上の原稿に対する走査が行われる。原稿
からの反射光は、色分解フィルタおよびスリットを通さ
ずに、露光光学系部4に導かれて感光体8に照射され、
感光体8に静電潜像が形成される。その後、上記の静電
潜像がブラック現像槽10によって現像され、これによ
って形成されたブラックトナー像は、転写ベルト17に
転写され、さらに用紙に転写される。
【0051】トナー像が転写された上記の用紙は、図3
に示すサクションユニット100により中ヒートローラ
202と下ヒートローラ203との間の下定着部に搬送
され、トナー像が用紙上に定着される。
【0052】ここで、片面複写の場合には、切換えゲー
ト29が用紙を下排出搬送路42方向へ導くように作動
しており、定着装置200から出紙された用紙は、下排
出搬送路42を通じて排紙ローラ30により排紙トレイ
31上へ排出される。
【0053】一方、両面複写の場合には、切換えゲート
29が用紙を再送搬送路32方向へ導くように作動して
おり、排紙ローラ30から排出された用紙は、図4に示
す再送搬送路32により中間トレイ33上に排出され
る。その後、中間トレイ33上の用紙は、給紙ローラ3
4により再送搬送路35へ送出され、この再送搬送路3
5により反転させられてレジストローラ24に達する。
【0054】次に、感光体8の表面が帯電チャージャ9
により再度帯電され、露光光学系部4により原稿載置台
3上に裏返しに配された原稿に対する走査が行われる。
次に、前述の場合と同様の動作によって、用紙の裏面に
トナー像が転写され、このトナー像が下定着部にて用紙
上に定着される。その後、用紙を下排出搬送路42方向
へ導くように移動している切換えゲート29により、用
紙が下排出搬送路42を通じて排紙ローラ30方向へ導
かれ、排紙ローラ30により排紙トレイ31上に排出さ
れる。
【0055】上記のように、本複写機では、定着装置2
00において、上ヒートローラ201と中ヒートローラ
202との間の上定着部でフルカラーコピーの際の定着
動作が行われ、中ヒートローラ202と下ヒートローラ
203との間の下定着部で白黒コピーの際の定着動作が
行われるようになっており、上および下の各定着部の定
着条件を、白黒コピーおよびフルカラーコピーに応じて
それぞれ個別に設定することができ、定着装置200に
対して複雑な制御を行うことなく、白黒コピーおよびフ
ルカラーコピーにおいて最良の定着動作を行うことがで
きる。
【0056】ここで、上ないし下ヒートローラ201〜
203に対する温度制御装置251の制御動作につい
て、図1および図2のフローチャートに基づいて以下に
説明する。尚、同図において、変数Aは、点灯している
ヒータランプ204a〜204dのw数の合計を示し、
これらヒータランプ204a〜204dのON/OFF
により加算および減算される。また、同図中のBは、ヒ
ータランプ204a〜204dの中から温度制御を行う
ために指定された何れかのヒータランプのw数を示す。
【0057】図2に示すように、温度制御装置251の
CPU253は、電源スイッチがONにされたとき(S
1)、優先設定されているコピーモードを判断する(S
2)。S2において、白黒コピーモードが優先設定され
ている場合、CPU253は、先ず、白黒コピーモード
におけるヒータランプ204a〜204dの優先順位に
従って、温度制御を行うヒータランプとして第2中ヒー
タランプ204cを指定し(S3)、図1のフローチャ
ートに示す指定ヒータランプの温度制御を行う(S
4)。
【0058】即ち、CPU253は、指定ヒータランプ
である第2中ヒータランプ204cを有する中ヒートロ
ーラ202の表面温度が制御温度以上であるか否かを判
定し(S21)、この判定がNOであれば、続いて第2
中ヒータランプ204cが現在ON(通電状態、点灯状
態)であるか否かを判定する(S22)。このS22に
おいて、第2中ヒータランプ204cが現在ONであれ
ば、図2に示す主制御ルーチンに戻る(S30)。尚、
この場合、電源スイッチがONにされた直後であるの
で、第2中ヒータランプ204cはOFFである。
【0059】上記S22において、第2中ヒータランプ
204cが現在OFFであれば、CPU253は、変数
Aに第2中ヒータランプ204cのw数B(この場合、
B=300)を加算した判断値を演算し(S23)、そ
の判断値(A+B)が1000よりも大きければ(S2
4)、第2中ヒータランプ204cをONにすることな
く主制御ルーチンに戻る(S30)一方、その判断値が
1000以下であれば、第2中ヒータランプ204cを
ONにすると共に(S25)、(A+B)を変数Aとし
た後(S26)、主制御ルーチンに戻る(S30)。
【0060】また、S21において、中ヒートローラ2
02の表面温度が制御温度以上である場合、CPU25
3は、第2中ヒータランプ204cが現在ONであれば
(S27)、第2中ヒータランプ204cをOFFにす
ると共に(S28)、(A−B)を変数Aとした後(S
29)、主制御ルーチンに戻る(S30)一方、S27
において、第2中ヒータランプ204cが現在OFFで
あれば、そのまま主制御ルーチンに戻る(S30)。
【0061】CPU253は、上記図1に示すサブルー
チンに従って、優先順位が最上位の第2中ヒータランプ
204cの温度制御を行った後、優先順位第2位の第1
中ヒータランプ204bの温度制御を行うヒータランプ
に指定し(S5)、上記同様にして、図1に示すサブル
ーチンに従って第1中ヒータランプ204bの温度制御
を行う(S6)。以下、同様に、優先順位第3位の下ヒ
ータランプ204dを指定し(S7)、その温度制御を
行い(S8)、その後、優先順位第4位の上ヒータラン
プ204aを指定し(S9)、その温度制御を行う(S
10)。そして、優先順位第4位の上ヒータランプ20
4aの温度制御終了後は、S3に移行し、上記のS3〜
S10を繰り返し実行することにより、第2中ヒータラ
ンプ204c→第1中ヒータランプ204b→下ヒータ
ランプ204d→上ヒータランプ204a→第2中ヒー
タランプ204c…の順で各ヒータランプ204a〜2
04dの温度制御を行う。
【0062】尚、上記のように白黒コピーモードが優先
設定されている場合、中ヒートローラ202および下ヒ
ートローラ203の表面温度が制御温度に達した時点
で、表示部(図示せず)には、白黒コピーに対するウォ
ームアップ完了、即ちレディ状態が表示されるようにな
っている。
【0063】また、CPU253は、S2において、カ
ラーコピーモードが優先設定されている場合、カラーコ
ピーモードにおけるヒータランプ204a〜204dの
優先順位に従って、先ず、温度制御を行うヒータランプ
として第2中ヒータランプ204cを指定し(S1
1)、上記図1のフローチャートに示す指定ヒータラン
プの温度制御を行う(S12)。次に、CPU253
は、優先順位第2位の第1中ヒータランプ204bを指
定し(S13)、その温度制御を行った後(S14)、
優先順位第3位の上ヒータランプ204aを指定し(S
15)、その温度制御を行い(S16)、さらに、優先
順位第4位の下ヒータランプ204dを指定し(S1
7)、その温度制御を行う(S18)。そして、優先順
位第4位の下ヒータランプ204dの温度制御終了後
は、S11に移行し、S11〜S18を繰り返し実行す
ることにより、第2中ヒータランプ204c→第1中ヒ
ータランプ204b→上ヒータランプ204a→下ヒー
タランプ204d→第2中ヒータランプ204c…の順
で各ヒータランプ204a〜204dの温度制御を行
う。
【0064】尚、上記のようにカラーコピーモードが優
先設定されている場合、中ヒートローラ202および上
ヒートローラ201の表面温度が制御温度に達した時点
で、表示部(図示せず)には、フルカラーコピーに対す
るウォームアップ完了、即ちレディ状態が表示されるよ
うになっている。
【0065】上記のように、本定着装置200の温度制
御装置251は、予め定められたヒータランプ204a
〜204dの優先順位に従って各ヒータランプ204a
〜204dの温度制御を行うようになっており、この温
度制御において、現在温度制御を行っているヒータラン
プ204a〜204dを有するヒートローラ201〜2
03の表面温度が制御温度より低く、該ヒートローラ2
01〜203への通電を必要とする場合、現在点灯中
(通電中)の他のヒータランプ204a〜204dのw
数の合計に、現在温度制御を行っているヒータランプ2
04a〜204dのw数を加えた判断値を求め、この判
断値が供給可能総電力量(最大定格電力、上記の例では
1000w)以下であれば、現在温度制御を行っている
加熱手段に通電させる一方、上記判断値が供給可能総電
力量をこえるならば、現在温度制御を行っている加熱手
段への通電を行わず、次の優先順位のヒータランプ20
4a〜204dに対して上記温度制御を行うようになっ
ている。
【0066】これにより、装置に与えられた電力が最大
限に利用され、本実施例のように全てのヒータランプ2
04a〜204dを同時に通電した場合の消費電力の合
計が、ヒータランプ204a〜204dに対して同時に
供給可能な総電力量の100wをこえる場合でも、全て
のヒータランプ204a〜204dに対して温度制御が
可能である。
【0067】このように、本実施例の定着装置200で
は、全てのヒータランプ204a〜204dに対して温
度制御が行われるようになっており、従来のように、常
にOFFのヒータランプが存在せず、例えば、白黒コピ
ーモード中でも、上ヒートローラ201が加熱され、逆
にフルカラーコピーモード中でも、下ヒートローラ20
3が加熱されることになり、白黒コピーおよびフルカラ
ーコピーのどちらに対しても、常にレディ状態となる。
したがって、コピーモードが変更されたときに、コピー
を行えるまでに必要な待ち時間が短縮される(待ち時間
が殆どない)。
【0068】尚、本実施例の定着装置200は、3本の
ヒートローラ201〜203を備えフルカラーコピー用
と白黒コピー用との2つの定着部を形成するようになっ
ているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複
数の定着ローラにより複数の定着部が形成され、複数の
加熱手段のいくつかを同時に通電した場合の消費電力の
合計が、上記複数の加熱手段に対して同時に供給可能な
総電力量をこえるような定着装置全てに適応できるもの
である。例えば、第1〜第4の3個のヒートローラを備
え、第1および第2ヒートローラにより第1の定着部を
形成し、第3および第4ヒートローラにより第2の定着
部を形成するようになっていてもよいし、第1および第
2ヒートローラにより第1の定着部を形成し、第2およ
び第3ヒートローラにより第2の定着部を形成し、第3
および第4ヒートローラにより第3の定着部を形成する
ようになっていてもよい。
【0069】
【発明の効果】本発明の電子写真装置の定着装置は、ロ
ーラ表面を加熱する加熱手段を有する定着ローラを複数
備え、上記複数の定着ローラにより複数の定着部が形成
されると共に、上記複数の定着ローラのそれぞれの表面
温度を検出する温度検出手段と、上記定着ローラの表面
温度を上記表面温度検出手段の出力により監視しなが
ら、定着ローラの表面温度が略制御温度に保持されるよ
うに加熱手段への通電の有無を切り換える温度制御を行
う制御手段とを備えており、上記制御手段は、複写時に
指定された複写モードに基づき設定された複数の加熱手
段の優先順位に従って各加熱手段に対して順次上記の温
度制御を行い、現在温度制御を行っている加熱手段を有
する定着ローラの表面温度が制御温度より低く、該加熱
手段への通電を要する場合、現在通電中の他の加熱手段
の消費電力の合計に、現在温度制御を行っている加熱手
段の消費電力を加えた判断値を求め、この判断値が供給
可能総電力量以下であれば、現在温度制御を行っている
加熱手段に通電させる一方、上記判断値が供給可能総電
力量をこえるならば、現在温度制御を行っている加熱手
段への通電を行わないように構成されている。
【0070】それゆえ、装置に与えられた電力が最大限
に利用されて、全ての加熱手段に対して温度制御が行わ
れるので、従来のように常にOFFの状態の加熱手段が
存在せず、使用されない定着部の定着ローラも加熱され
ることになる。これにより、コピーモードの変更により
使用する定着部を別の定着部に変更した場合に、それま
で使用されていなかった定着ローラのウォームアップの
ための時間が殆ど必要ないので、使用する定着部の変更
後コピーを行えるまでに必要な待ち時間を従来よりも短
縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、定着装置
の温度制御装置の指定ヒータランプの温度制御動作を示
すフローチャートである。
【図2】上記温度制御装置の各ヒータランプの温度制御
動作を示すフローチャートである。
【図3】上記定着装置を備えた複写機の定着装置付近の
構成を示す概略構成図である。
【図4】上記複写機の全体構成図である。
【図5】図4に示した複写機本体の拡大図である。
【図6】上記温度制御装置の要部の構成を示すブロック
図である。
【図7】3つのヒートローラを備えた定着装置の概略の
説明図である。
【符号の説明】
200 定着装置 201 上ヒートローラ(定着ローラ) 202 中ヒートローラ(定着ローラ) 203 下ヒートローラ(定着ローラ) 204a 上ヒータランプ(加熱手段) 204b 第1中ヒータランプ(加熱手段) 204c 第2中ヒータランプ(加熱手段) 204d 下ヒータランプ(加熱手段) 205 サーミスタ(温度検出手段) 251 温度制御装置(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲本 潔 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−28178(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ローラ表面を加熱する加熱手段を有する定
    着ローラを複数備え、上記複数の定着ローラにより複数
    の定着部が形成されると共に、 上記複数の定着ローラのそれぞれの表面温度を検出する
    温度検出手段と、 上記定着ローラの表面温度を上記表面温度検出手段の出
    力により監視しながら、定着ローラの表面温度が略制御
    温度に保持されるように加熱手段への通電の有無を切り
    換える温度制御を行う制御手段とを備え、 上記複数の加熱手段のいくつかを同時に通電した場合の
    消費電力の合計が、上記複数の加熱手段に対して同時に
    供給可能な総電力量を超えるような電子写真装置の定着
    装置であって、 上記制御手段は、複写時に指定された複写モードに基づ
    き設定された複数の加熱手段の優先順位に従って各加熱
    手段に対して順次上記の温度制御を行い、現在温度制御
    を行っている加熱手段を有する定着ローラの表面温度が
    制御温度より低く、該加熱手段への通電を要する場合、
    現在通電中の他の加熱手段の消費電力の合計に、現在温
    度制御を行っている加熱手段の消費電力を加えた判断値
    を求め、この判断値が供給可能総電力量以下であれば、
    現在温度制御を行っている加熱手段に通電させる一方、
    上記判断値が供給可能総電力量をこえるならば、現在温
    度制御を行っている加熱手段への通電を行わないように
    構成されていることを特徴とする電子写真装置の定着装
    置。
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