JP2795578B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2795578B2
JP2795578B2 JP4066109A JP6610992A JP2795578B2 JP 2795578 B2 JP2795578 B2 JP 2795578B2 JP 4066109 A JP4066109 A JP 4066109A JP 6610992 A JP6610992 A JP 6610992A JP 2795578 B2 JP2795578 B2 JP 2795578B2
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roller
fixing roller
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rollers
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英敏 金子
秀一 吉中
泰宏 小野
康年 河合
隆 久保
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着装置に第1ないし
第3の3個の定着ローラを備え、第1および第2定着ロ
ーラの圧接部と第2および第3定着ローラの圧接部とに
それぞれ定着部が形成される電子写真装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置である複写機として
は、図15に示すように、定着装置914に上および下
の2個の定着ローラであるヒートローラ914a・91
4bを備えたものが知られている。この複写機は、白黒
およびフルカラー複写が可能なものであり、光学系90
1の光源ランプ902により原稿載置台903上に配さ
れた原稿を走査し、フィルタ904を介して導かれる原
稿からの反射光により感光体905を露光し、これによ
って感光体905に形成された静電潜像を、現像器90
6〜908のカラートナー、あるいは現像器909の黒
色トナーによって現像し、このトナー像を中間転写ベル
ト910を介してシートカセット911〜913の何れ
かより供給されるシート上に転写し、このシートを定着
装置914に供給するようになっている。そして、上記
の定着装置914においては、上および下ヒートローラ
914a・914bが相互に圧接され、これら両ヒート
ローラ914a・914b間に形成される定着部にてト
ナー像のトナーが溶融され、トナー像がシート上に定着
されるようになっている。
【0003】ところで、上記のように、2個のみのヒー
トローラ914a・914bを備えた定着装置914の
構成では、ヒートローラ914a・914bの材質とこ
れに適合するシートの材質との関係から、使用可能なシ
ートの種類の選択範囲が狭くなっている。
【0004】これに対し、特開昭51−98036号公
報には、定着装置に、上、中および下の3個のヒートロ
ーラを備え、上および中ヒートローラ間に第1の定着部
を形成するとともに、中および下ヒートローラ間に第2
の定着部を形成し、これら第1および第2定着部にシー
トを搬送する搬送ベルトを、使用する定着部に応じて上
下動させるものが提案されている。このような構成によ
れば、上、中および下ヒートローラの材質を適当に選定
することにより、上記の第1および第2定着部にて、
紙、ラベル、マイラおよびポリカーボネート等、多種の
材料からなるシートに対応可能となっている。
【0005】また、上記のような定着装置の場合、図1
6に示すように、第1ヒートローラ951、第2ヒート
ローラ952および第3ヒートローラ953は、ローラ
支持基体954の固定位置に設けられ、このローラ支持
基体954には、ヒートローラ951〜953表面から
シートを剥離するための剥離爪955、ヒートローラ9
51〜953表面の付着物を除去するクリーニングロー
ラ956、およびヒートローラ951〜953の表面温
度制御のためのサーミスタ・サーモスタットユニット9
57が、それぞれ、第1ないし第3ヒートローラ951
〜953と摺接するように設けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、上、中および下の3個のヒートローラ951
〜953の磨耗を適切に抑制する構成については考慮さ
れていない。このため、各ヒートローラ951〜953
の磨耗が進行し易く、ヒートローラの寿命が短くなって
装置のランニングコストが高くなるという問題点を有し
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電子写
真装置は、上記の課題を解決するために、第1ないし第
3の3個の定着ローラ、例えば上、中および下定着ロー
ラを有し、第1定着ローラと第2定着ローラとの圧接部
に第1定着部が形成され、第2定着ローラと第3定着ロ
ーラとの圧接部に第2定着部が形成され、各定着部に搬
送されたシートを定着ローラの回転によって排出方向へ
送り出す定着装置と、上記の第1定着部と第2定着部と
に、未定着のトナー像が形成されたシートを搬送するシ
ート搬送装置とを備えている電子写真装置において、上
記の第1定着ローラは、複数層に積層されているカラー
トナー像をシート上に定着し得るものからなる一方、第
2定着ローラは少なくとも単層のトナー像をシート上に
定着し得るものからなり、上記の第1定着部はフルカラ
ー画像形成用の定着部として形成される一方、第2定着
部は単色画像形成用の定着部として形成され、第1定着
ローラの表面には、第1定着ローラに対するシートの離
型性を促進する離型剤、例えばシリコンオイルが離型剤
供給手段から供給され、第2定着ローラと第3定着ロー
ラとの外周には、これら第2および第3定着ローラの外
周面からシートを剥離させるシート剥離部材、例えば剥
離爪が、第2および第3定着ローラに対して離接移動自
在に設けられ、上記のシート剥離部材を、第1定着部が
使用されるときには第2および第3定着ローラと離間さ
せる一方、第2定着部が使用されるときには第2および
第3定着ローラに圧接させるシート剥離部材駆動手段を
備えていることを特徴としている。
【0008】請求項2の発明の電子写真装置は、上記の
課題を解決するために、第1ないし第3の3個の定着ロ
ーラ、およびこれら第1ないし第3定着ローラのうちの
少なくとも1個の定着ローラの外周に設けられて定着ロ
ーラと一定の位置関係を保持する定着ローラ外周配設部
材を有し、第1定着ローラと第2定着ローラとの圧接部
に第1定着部が形成され、第2定着ローラと第3定着ロ
ーラとの圧接部に第2定着部が形成され、各定着部に搬
送されたシートを定着ローラの回転によって排出方向へ
送り出す定着装置と、上記の第1定着部と第2定着部と
に、未定着のトナー像が形成されたシートを搬送するシ
ート搬送装置とを備えている電子写真装置において、上
記の第1ないし第3定着ローラは各々個別の定着ローラ
支持部材にて支持され、上記の定着ローラ外周配設部材
は、対応する定着ローラを支持する定着ローラ支持部材
に設けられ、これら定着ローラ支持部材のうち、他の定
着ローラと共に上記の第1および第2定着部を形成する
離接定着ローラを支持する離接定着ローラ支持部材は、
離接定着ローラが他の定着ローラに対して離接移動する
ように移動自在に設けられ、上記の離接定着ローラ支持
部材を、離接定着ローラが第1定着部を形成すべき他の
定着ローラに圧接され、残りの他の定着ローラと離間し
た状態と第2定着部を形成すべき他の定着ローラに圧接
され、残りの他の定着ローラと離間した状態とに保持す
る離接保持手段を備えていることを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1の構成によれば、シート剥離部材駆動
手段に駆動されて、シート剥離部材は、フルカラー画像
形成用の第1定着部が使用されるとき、即ちシート剥離
部材が不要なときに第1および第2定着ローラと離間
し、単色画像形成用の第2定着部が使用されるとき、即
ちシート剥離部材が必要なときに第1および第2定着ロ
ーラに圧接されるので、シート剥離部材との摺接による
第2および第3定着ローラの磨耗が抑制され、第2およ
び第3定着ローラの寿命が長くなる。
【0010】また、上記のようにシート剥離部材が離接
駆動されることにより、シート先端部に離型剤が付着し
て汚れる事態が防止される。
【0011】即ち、フルカラー画像形成の際の定着動作
を行う第1定着部では、第1定着ローラに対するシート
の離型性が悪く、これに起因するシート詰まりを防止す
るため、第1定着ローラに離型剤供給手段から多量の離
型剤が供給される。この離型剤は、第1定着ローラに圧
接される第2定着ローラ、およびこの第2定着ローラに
圧接される第3定着ローラにも回り込む。ここで、上記
のシート剥離部材が第2および第3定着ローラに対して
離接駆動されず、常に第2および第3定着ローラに圧接
されているものとすると、第2および第3定着ローラ表
面の離型剤がシート剥離部材によって常時掻き採られ、
シート剥離部材に多量に付着することになる。この場
合、第2定着部から定着処理されたシートが排出され、
その先端部が上記のシート剥離部材と接触すると、その
部位に離型剤が付着し、汚れを生じることになる。
【0012】これに対し、シート剥離部材が、上記のよ
うに、第2および第3定着ローラに対して離接動作する
場合には、シート剥離部材による離型剤の掻き込み量は
少なく、従って、シート先端部の汚れは抑制される。
【0013】また、第1定着ローラは、複数層に積層さ
れているカラートナー像をシート上に定着し得るものか
らなる一方、第2定着ローラは少なくとも単層のトナー
像をシート上に定着し得るものからなり、第1定着部は
フルカラー画像形成用の定着部として形成される一方、
第2定着部は単色画像形成用の定着部として形成される
ので、第1および第2各定着部の定着条件を、フルカラ
ー画像形成用と単色画像、即ち白黒画像形成用とに応じ
てそれぞれ個別に設定することができ、フルカラー画像
および白黒画像に対して最良の定着動作を行うことがで
きる。
【0014】また、上記のように、第1および第2定着
部がフルカラー画像形成用と単色画像形成用とに個別に
設定されているので、定着ローラの交換頻度を低減し得
るとともに、白黒画像形成におけるランニングコストを
低減することができる。
【0015】即ち、フルカラー画像形成の際の定着に使
用される第1定着ローラは、複数層に積層されたカラー
トナー像を定着ローラ表面に付着させることなくシート
上に定着させるため、表面が非常に滑らかに形成され、
単層のトナー像をシート上に定着し得る定着ローラと比
較して、高価であるとともに耐久性が低いものとなって
いる。従って、第1および第2定着ローラに上記のフル
カラー画像定着用の定着ローラを使用して、第1および
第2定着部を何れもフルカラー画像形成および白黒画像
形成に対応可能なものとし、両定着部をフルカラー画像
形成と白黒画像形成との区別なしに使用した場合、第1
および第2定着ローラを頻繁に交換しなければならず、
また、白黒画像形成のランニングコストは高価なものと
なる。これに対し、上記ように第1および第2定着部を
限定すれば、第1および第2定着ローラの交換頻度を低
減でき、また、白黒画像形成のランニングコストも低減
できる。
【0016】請求項2の構成によれば、第1定着部を形
成するために、第1定着ローラと第2定着ローラとが圧
接されたときには、離接保持手段により、この圧接状態
が保持されるとともに、第3定着ローラが第2定着ロー
ラと離間される。また、第2定着部を形成するために、
第2定着ローラと第3定着ローラとが圧接されたときに
は、離接保持手段により、この圧接状態が保持されると
ともに、第1定着ローラが第2定着ローラと離間され
る。即ち、例えば、離接定着ローラが第2定着ローラで
ある場合、第2定着ローラは、第1定着ローラに圧接さ
れるとき、第3定着ローラと離間し、第3定着ローラに
圧接されるとき、第1定着ローラと離間する。また、第
1および第3定着ローラが離接定着ローラである場合、
第1定着ローラが第2定着ローラに圧接されるとき、第
3定着ローラは第2定着ローラと離間し、第3定着ロー
ラが第2定着ローラに圧接されるとき、第1定着ローラ
は第2定着ローラと離間する。
【0017】このように、第1および第3定着ローラ
は、使用されないときに第2定着ローラと離間するの
で、定着ローラ同士の摺接による磨耗が低減する。ま
た、第1および第3定着ローラの使用時の回転方向は一
方向に限定されるので、第1および第3定着ローラの外
周に、例えば、定着ローラと摺接する温度検出用のサー
ミスタ、クリーニングローラおよびシート巻き込み防止
用の剥離爪等の定着ローラ外周配設部材が設けられてい
る場合、これら定着ローラ外周配設部材の構造に、振動
と磨耗との防止、および定着ローラ外周面との適切な摺
接等の点において、第1および第3定着ローラが正逆転
する場合ほどの特別な配慮が不要となる。これにより、
上記の定着ローラ外周配設部材の構造を簡素化すること
ができる。また、使用されない第1または第3定着ロー
ラは回転を停止させることができるので、上記の定着ロ
ーラ外周配設部材との摺接による磨耗を低減することが
できる。従って、定着ローラの延命とこれに伴うランニ
ングコストの低減が可能となる。
【0018】また、第1ないし第3定着ローラは各々個
別の定着ローラ支持部材にて支持され、定着ローラ外周
配設部材は、対応する定着ローラを支持する定着ローラ
支持部材に設けられているので、離接定着ローラの離接
動作が行われた場合にも、定着ローラ外周配設部材は、
対応する定着ローラに対して一定の位置関係を保持し、
高精度に位置決めされている。これにより、定着ローラ
外周配設部材は、定着ローラとの関係において十分にそ
の機能を発揮することができる。
【0019】
【実施例】 〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図11に基
づいて以下に説明する。本実施例における電子写真装置
としてのフルカラー複写機(以下、単に複写機と称す
る)は、図3に示すように、上面部に硬質の透明ガラス
からなる原稿載置台3を有し、この原稿載置台3の下に
露光光学系部4を備えている。この露光光学系部4は、
原稿載置台3上に載置された原稿(図示せず)を光を照
射しながら走査するランプユニット5と、原稿からの反
射光を感光体8に導く複数の反射鏡6…と、上記の反射
光の光路中に配されたレンズユニット7とを有してい
る。
【0020】感光体8の外周には、感光体8の表面を所
定電位に帯電させる帯電チャージャ9が設けられ、さら
に、この帯電チャージャ9から感光体8の回転方向に向
かって、像間イレーサ(図示せず)、ブラック現像槽1
0、イエロー現像槽11、マゼンタ現像槽12、シアン
現像槽13、中間転写装置14、クリーニング装置15
および除電装置16がこの順に配されている。
【0021】上記の中間転写装置14は、転写ベルト1
7、この転写ベルト17を支持するローラ18・19・
20、転写ベルト17を感光体8に圧接させ、感光体8
表面に形成されたトナー像を転写ベルト17に転写させ
る第1転写ローラ21、用紙へのトナー像の転写時にロ
ーラ20に圧接され、転写ベルト17表面のトナー像を
用紙上に転写させる第2転写ローラ22、および転写ベ
ルト17表面の残留トナーを除去するクリーニング装置
23を備えている。
【0022】上記の中間転写装置14に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで中間転写装置14に供給
するレジストローラ24、給紙カセット25および給紙
トレイ26が設けられ、これら給紙カセット25および
給紙トレイ26付近には、給紙ローラ27・27および
搬送ローラ28等が設けられている。中間転写装置14
からの出紙方向には、用紙を搬送するシート搬送装置と
してのサクションユニット100、定着装置200、排
紙ローラ30および排紙トレイ31が設けられている。
【0023】上記のサクションユニット100は、搬送
ベルト(図示せず)を備え、この搬送ベルトがベルト駆
動モータ(図示せず)に駆動されて周回移動することに
より、未定着のトナー像が転写された用紙を定着装置2
00へ搬送するようになっている。また、サクションユ
ニット100は、例えば、上記のベルト搬送モータを駆
動源として回転するカム機構に駆動されて、上方位置と
下方位置とに回転移動するようになっている。尚、上記
の上方位置は、定着装置200の後述する上定着部へ用
紙を搬送可能な位置であり、下方位置は、下定着部へ用
紙を搬送可能な位置である。
【0024】定着装置200は、図4に示すように、第
1定着ローラとしての上ヒートローラ201と、第2定
着ローラおよび離接定着ローラとしての中ヒートローラ
202と、第3定着ローラとしての下ヒートローラ20
3とが上下方向に各々平行に設けられている。定着装置
200においては、上ヒートローラ201と中ヒートロ
ーラ202との圧接部に形成される第1定着部としての
上定着部によってフルカラーコピーの際の定着が行われ
る一方、中ヒートローラ202と下ヒートローラ203
との圧接部に形成される第2定着部としての下定着部に
よって白黒コピーの際の定着が行われるようになってい
る。従って、表層部が、上ヒートローラ201はシリコ
ンゴム、中ヒートローラ202はテフロン、下ヒートロ
ーラ203はシリコンゴムその他の適当なゴムによって
それぞれ形成されている。尚、上ヒートローラ201の
表面は、フルカラー画像を得るための3層のトナー像に
対して高い離型性を得るため、非常に滑らかな面となっ
ている。
【0025】各ヒートローラ201〜203は中空状で
あり、この中空部には加熱用のヒータランプ204がそ
れぞれ設けられている。上ないし下ヒートローラ201
〜203の周りには、その表面温度を検出するサーミス
タ205、ヒータランプ204の回路に組み込まれた過
熱防止用のサーモスタット(図示せず)、およびヒート
ローラ201〜203の表面に付着したトナー等を除去
するクリーニングローラ206が設けられている。ま
た、中および下ヒートローラ202・203の周りに
は、ローラ表面から用紙を剥離させる剥離爪207が設
けられる一方、上ヒートローラ201の周りには、シリ
コンオイルを含浸しているオイル塗布ローラ208が設
けられている。これらサーミスタ205、クリーニング
ローラ206、剥離爪207およびオイル塗布ローラ2
08は定着ローラ外周配設部材となっている。上記のオ
イル塗布ローラ208は、上ヒートローラ201の表面
にシリコンオイルを塗布し、ローラ表面へのカラートナ
ーの付着、即ちオフセットを防止してカラートナー像の
離型性を確保するとともに、フルカラーコピー画像に艶
を付与するためのものである。
【0026】尚、上ヒートローラ201に対する剥離爪
207は、上ヒートローラ201が、オイル塗布ローラ
208からシリコンオイルを付与されること、および後
述のように滑らかな表面を有することにより、用紙に対
する高い離型性を有しているので、不要となっている。
【0027】上記の上定着部および下定着部を形成する
ために、本実施例においては、中ヒートローラ202を
上下動させることにより中ヒートローラ202を上およ
び下ヒートローラ201・203に対して離接する機構
を採用している。次に、このヒートローラ離接機構を図
1および図2により説明する。
【0028】定着装置200は、上ヒートローラ201
が定着ローラ支持部材としてのローラ支持基体213に
設けられ、中ヒートローラ202が玉軸受210を介し
て定着ローラ支持部材および離接定着ローラ支持部材と
しての中ホルダ209に設けられ、下ヒートローラ20
3が定着ローラ支持部材としての下ホルダ303に設け
られている。上ヒートローラ201はローラ支持基体2
13に設けられていることにより位置が固定状態であ
り、その周りには、上記のサーミスタ205、クリーニ
ングローラ206およびオイル塗布ローラ208がロー
ラ支持基体213に支持されて設けられている。一方、
中ヒートローラ202と下ヒートローラ203の周りに
は、それぞれ、中ホルダ209と下ホルダ211に支持
されて、サーミスタ205、クリーニングローラ206
および剥離爪207が設けられている。
【0029】中ホルダ209と下ホルダ211は、それ
ぞれ、出紙側の端部が連結軸212によりローラ支持基
体213に揺動自在に連結され、入紙側の端部が引張り
ばね214と引張りばね215により共に上方向に引っ
張られている。これによる反時計回り方向への下ホルダ
211の回転は、その係合部211aがローラ支持基体
213の係止部213aと係合することにより規制され
ている。
【0030】中ホルダ209の入紙側端部における上縁
部には、カム軸218に設けられた偏心カム219が配
されている。そして、図1に示すように、偏心カム21
9が最大偏心部を下方に向けて配されたときには、偏心
カム219によって中ホルダ209が下方へ駆動され、
中ヒートローラ202が下ヒートローラ203に圧接さ
れて白黒コピー用の下定着部が形成されるようになって
いる。一方、図2に示すように、偏心カム219が最大
偏心部を上方に向けて配されたときには、引張りばね2
14によって中ホルダ209が上方へ駆動され、中ヒー
トローラ202が上ヒートローラ201に圧接されてフ
ルカラーコピー用の上定着部が形成されるようになって
いる。
【0031】上ないし下ヒートローラ201〜203の
回転は、中ヒートローラ202が駆動、上および下ヒー
トローラ201・203が従動となっており、中ヒート
ローラ202およびカム軸218は、図5に示すヒート
ローラ駆動機構245およびカム駆動機構246によっ
て回転駆動されるようになっている。そして、上記の中
ホルダ209、引張りばね214および偏心カム219
により離接保持手段が構成されている。
【0032】ヒートローラ駆動機構245は、ヒートロ
ーラ駆動モータ(図示せず)から駆動力が伝達される入
力軸231に入力ギヤ232を有し、この入力ギヤ23
2と中ヒートローラ202に設けられたギヤ238との
間に、ギヤ233〜237を有している。ギヤ234〜
236は、図6および図7にも示すように、ギヤ233
を中心として回転するギヤ支持板239により回転自在
に支持され、ギヤ234・235は上記ギヤ233と常
時噛み合っている。上記のギヤ支持板239には操作突
部239aが形成され、この操作突部239aにはソレ
ノイド240のロッド部240aが連結されている。
【0033】上記のソレノイド240は、図1に示すよ
うに、中ヒートローラ202が下ヒートローラ203に
圧接されるとき、図6に示すように、ロッド部240a
が進出するように制御される。この場合、ギヤ支持板2
39が時計回り方向へ回転して、ギヤ234がギヤ23
7と噛み合い、ギヤ236がギヤ237から離れる。従
って、時計回り方向への入力ギヤ232の回転が、ギヤ
233・234・237・238を介して中ヒートロー
ラ202へ伝達され、中ヒートローラ202が時計回り
方向へ回転するとともに下ヒートローラ203が反時計
回り方向へ回転し、両ヒートローラ202・203間の
用紙が排紙ローラ30方向へ送出される。また、ソレノ
イド240は、図2に示すように、中ヒートローラ20
2が上ヒートローラ201に圧接されるとき、図7に示
すように、ロッド部240aが退行するように制御され
る。この場合、ギヤ支持板239が反時計回り方向へ回
転して、ギヤ236がギヤ237と噛み合い、ギヤ23
4がギヤ237から離れる。従って、時計回り方向への
入力ギヤ232の回転が、ギヤ233・235・236
・237・238を介して中ヒートローラ202へ伝達
され、中ヒートローラ202が反時計回り方向へ回転す
るとともに上ヒートローラ201が時計回り方向へ回転
し、両ヒートローラ202・201間の用紙が排紙ロー
ラ30方向へ送出される。
【0034】また、カム駆動機構246においては、図
5に示すように、入力ギヤ232がギヤ241と噛み合
い、このギヤ241が、カム軸218に設けられたスプ
リングクラッチ242の入力ギヤ242cと噛み合って
いる。スプリングクラッチ242は、図8および図9に
示すように、2個の係止突部242a・242bを18
0°おいた位置に有し、これら係止突部242a・24
2bに対してソレノイド243の作動部243aが係脱
可能となっている。そして、上記の作動部243aが、
図8に示すように、係止突部242bと係合したとき、
偏心カム219の最大偏心部によって中ホルダ209が
下方へ駆動されて、中ヒートローラ202が下ヒートロ
ーラ203に圧接される位置へ移動する一方、作動部2
43aが、図9に示すように、係止突部242aと係合
したとき、偏心カム219の最大偏心部によって中ホル
ダ209が上方へ駆動されて、中ヒートローラ202が
上ヒートローラ201に圧接される位置へ移動するよう
になっている。尚、上および下ヒートローラ201・2
03に対する中ヒートローラ202の圧接力の変更は、
図1に示す引張りばね214・215の交換、または偏
心カム219の停止位置の変更によって行うことができ
る。
【0035】また、上記のサクションユニット100お
よび定着装置200は、図示しない制御装置により制御
されるようになっている。即ち、制御装置は、各種入力
キー等からの入力等に基づいて、後述のように、ヒート
ローラ駆動モータ、ベルト駆動モータ、ソレノイド24
0・243、およびヒータランプ204等の作動を制御
するようになっている。
【0036】上記の構成において、先ず、複写機におけ
るフルカラーコピー動作について説明する。フルカラー
コピー選択キー(図示せず)がONされた後、コピース
タートボタン(図示せず)がONされると、制御装置の
制御により、カム駆動機構246においては、図9に示
すように、係止突部242aに上記の作動部243aが
係合する。従って、偏心カム219は、図2に示すよう
に、最大偏心部が上方を向くように回転する。これによ
り、中ホルダ209に対する偏心カム219の押圧動作
が解除され、中ホルダ209が引張りばね214に引か
れて反時計回り方向へ回転する。従って、中ヒートロー
ラ202は下ヒートローラ203と離間して上ヒートロ
ーラ201に圧接される。このときには、引張りばね2
14により両ヒートローラ201・202間に適当な圧
接力が付与される。
【0037】一方、引張りばね215による反時計回り
方向への下ホルダ211の回転は、その係合部211a
が係止部213bと係合することにより規制されるの
で、下ヒートローラ203は、中ヒートヒーラ202と
離間した状態に保持される。
【0038】また、ヒートローラ駆動機構245におい
ては、図7に示すように、ソレノイド240のロッド部
240aが退行し、ギヤ236がギヤ237と噛み合う
一方、ギヤ234がギヤ237から離れる。従って、時
計回り方向への入力ギヤ232の回転により、中ヒート
ローラ202が反時計回り方向へ、また上ヒートローラ
201が時計回り方向へそれぞれ回転する。また、サク
ションユニット100は上方位置へ移動する。
【0039】以上の動作が終了すると、図3に示すよう
に、B方向へ回転する感光体8の表面が帯電チャージャ
9により均一に帯電され、露光光学系部4により原稿載
置台3上の原稿に対する一回目の走査が行われる。原稿
からの反射光は、ブルーの色分解フィルタ(図示せず)
およびスリット(図示せず)を介して、帯電チャージャ
9と像間イレーサ(図示せず)との間における感光体8
表面の露光ポイントに照射され、感光体8が露光されて
静電潜像が形成される。次に、感光体8における非画像
領域の電位が像間イレーサによって除去され、その後、
上記の静電潜像がイエロー現像槽11によって現像さ
れ、イエロートナー像が形成される。
【0040】次に、感光体8表面のイエロートナー像
は、C方向へ周回移動する転写ベルト17に、マイナス
の高電圧が印加された第1転写ローラ21により転写さ
れる。尚、感光体8表面の残留トナーはクリーニング装
置15によって除去され、感光体8表面の残留電位は除
電装置16によって除去される。
【0041】上記の一連の動作が終了すると、帯電チャ
ージャ9により再度感光体8が帯電され、原稿に対して
露光光学系部4による2回目の走査が行われる。この場
合には、グリーンの色分解フィルタが使用され、感光体
8に形成された静電潜像は、マゼンタ現像槽12のマゼ
ンタトナーによって現像される。これによって形成され
た感光体8表面のマゼンタトナー像は、第1転写ローラ
21により、転写ベルト17上における先のイエロート
ナー像上に重ねて転写される。その後、同様にして、レ
ッドの色分解フィルタを使用しての露光光学系部4によ
る3回目の走査が行われ、シアン現像槽13のシアント
ナーでの現像により、感光体8にシアントナー像が形成
される。このシアントナー像は転写ベルト17における
マゼンタトナー像上に転写される。
【0042】次に、これまでの動作において転写ベルト
17と離間していた第2転写ローラ22が転写ベルト1
7に圧接され、第2転写ローラ22に転写ベルト17の
表面電位よりも高いマイナス電圧が印加されることによ
り、給紙カセット25または給紙トレイ26からレジス
トローラ24を介して搬送されて来た用紙に、転写ベル
ト17上における3層のトナー像が転写される。
【0043】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100により定着装置200における上
ヒートローラ201と中ヒートローラ202との間の上
定着部に搬送される。上定着部においては、用紙上の3
層のカラートナー像が、上および中ヒートローラ201
・202により加熱されて溶融し、用紙上に定着され
る。このとき、上ヒートローラ201にはオイル塗布ロ
ーラ208からシリコンオイルが供給されているので、
上ヒートローラ201へのトナー像のオフセットが防止
されるとともに、用紙上のフルカラートナー像に光沢が
付与される。
【0044】次に、定着装置200から出紙された用紙
は、排紙ローラ30によって排紙トレイ31上に排出さ
れる。
【0045】次に、本複写機における白黒複写動作につ
いて説明する。上記のフルカラーコピー可能な状態から
白黒コピー選択キー(図示せず)がONされた後、コピ
ースタートボタンがONされると、制御装置の制御によ
り、カム駆動機構246においては、図9に示す状態か
ら、スプリングクラッチ242の係止突部242aに対
するソレノイド243の作動部243aの係合が解除さ
れ、その後、図8に示すように、係止突部242bに作
動部243aが係合する。従って、偏心カム219は、
図1に示すように、最大偏心部が下方を向くように回転
する。これにより、中ホルダ209が時計回り方向へ回
転し、中ヒートローラ202は、上ヒートローラ201
と離間して下ヒートローラ203に圧接される。
【0046】上記の状態においては、下ホルダ211が
中ヒートローラ202に押されて若干時計回り方向へ回
転するので、下ヒートローラ203は、中ヒートローラ
202と離間しているときよりも若干下方へ移動した位
置に保持される。また、両ヒートローラ202・203
間に、引張りばね215により適当な圧接力が付与され
る。
【0047】また、ヒートローラ駆動機構245におい
ては、図6に示すように、ソレノイド240のロッド部
240aが進出し、ギヤ234がギヤ237と噛み合う
一方、ギヤ236がギヤ237から離れる。従って、時
計回り方向への入力ギヤ232の回転により、中ヒート
ローラ202が時計回り方向へ、また下ヒートローラ2
03が反時計回り方向へそれぞれ回転する。また、サク
ションユニット100は下方位置へ移動する。
【0048】上記の動作が終了すると、感光体8の表面
が帯電チャージャ9により均一に帯電され、露光光学系
部4により原稿載置台3上の原稿に対する走査が行われ
る。原稿からの反射光は、色分解フィルタおよびスリッ
トを通さずに、露光光学系部4に導かれて感光体8に照
射され、感光体8に静電潜像が形成される。その後、上
記の静電潜像がブラック現像槽10によって現像され、
これによって形成されたブラックトナー像は、転写ベル
ト17に転写され、さらに用紙に転写される。
【0049】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100により中ヒートローラ202と下
ヒートローラ203との間の下定着部に搬送され、トナ
ー像が用紙上に定着される。定着装置200から出紙し
た用紙は、その後、排紙ローラ30により排紙トレイ3
1上へ排出される。
【0050】上記のように、本複写機では、定着装置2
00において、白黒コピーの際には、中ヒートローラ2
02が下ヒートローラ203に圧接され、上ヒートロー
ラ201が中ヒートローラ202と離間する一方、フル
カラーコピーの際には、中ヒートローラ202が上ヒー
トローラ201に圧接され、下ヒートローラ203が中
ヒートローラ202と離間するようになっている。従っ
て、上および下ヒートローラ201・203の使用され
ないものは、中ヒートローラ202と離間し、かつ停止
しているので、ヒートローラ201〜203同士の摺接
による各ヒートローラ201〜203の磨耗と、上およ
び下ヒートローラ201・203の外周に設けられたサ
ーミスタ205、クリーニングローラ206および剥離
爪207等の定着ローラ外周配設部材との摺接による上
および下ヒートローラ201・203の磨耗とが低減さ
れ、ヒートローラ201〜203の寿命を長くすること
ができる。また、中ヒートローラ202は正逆転するも
のの、上および下ヒートローラ201・203の回転方
向は限定されるので、上記の定着ローラ外周配設部材の
構造に、上および下ヒートローラ201・203の正逆
転を考慮する必要がなくなり、その構造を簡素化するこ
とができる。
【0051】また、定着装置200においては、各ヒー
トローラ201〜203に対応する上記の定着ローラ外
周配設部材が、各ヒートローラ201〜203を支持す
るローラ支持基体213、中ホルダ209または下ホル
ダ211に設けられ、各ヒートローラ201〜203と
これに対応する定着ローラ外周配設部材とがユニット化
されている。従って、上および下ヒートローラ201・
203に対して中ヒートローラ202の離接動作が行わ
れたときにも、各定着ローラ外周配設部材は、対応する
ヒートローラに対して一定の位置関係を保持し、高精度
に位置決めされている。これにより、各定着ローラ外周
配設部材は、各ヒートローラとの関係において十分にそ
の機能を発揮することができる。特に、サーミスタ20
5が上記のように保持されていることにより、各ヒート
ローラにおいて重要な温度制御を常に正確に行うことが
できる。
【0052】また、定着装置200では、上ヒートロー
ラ201と中ヒートローラ202との間の上定着部でフ
ルカラーコピーの際の定着が行われ、中ヒートローラ2
02と下ヒートローラ203との間の下定着部で白黒コ
ピーの際の定着が行われるようになっている。従って、
上および下の各定着部の定着条件を、白黒コピーおよび
フルカラーコピーに応じてそれぞれ個別に設定すること
ができ、白黒コピーおよびフルカラーコピーにおいて、
最良の定着動作を行うことができる。また、上記のよう
に、上下の定着部が白黒コピー用とフルカラーコピー用
との個別のものとして設定されていることにより、下記
のように、例えば上および中ヒートローラ201・20
2の交換頻度を低減することができる。
【0053】フルカラーコピーの際の定着に使用され
る、表層部がシリコンゴムからなり表面が非常に滑らか
な上ヒートローラ201は、高価であり、かつ耐久性が
テフロンからなる中ヒートローラ202と比較して大幅
に劣っている。従って、例えば、上および中ヒートロー
ラ201・202に上記のシリコンゴムローラを使用し
て、上定着部および下定着部を何れも白黒コピーおよび
フルカラーコピーの両方に対応可能なものとし、両定着
部を白黒コピーおよびフルカラーコピーの区別なしに使
用した場合、上および中ヒートローラ201・202を
頻繁に交換しなければならず、また白黒コピーのランニ
ングコストは高価なものとなる。これに対し、上記の定
着装置200のように、上および下定着部が対応可能な
コピーの種類を限定し、これに応じた種類の上および中
ヒートローラ201・202を使用すれば、上および中
ヒートローラ201・202の交換頻度を低減でき、ま
た、白黒コピーの単価、即ちランニングコストも低減で
きる。
【0054】尚、上記の定着装置200では、偏心カム
219を、スプリングクラッチ242およびソレノイド
243を有するカム駆動機構246と、ヒートローラ駆
動モータとによって駆動しているが、制御装置にて回転
が制御されるステッピングモータによって駆動するよう
にしてもよい。
【0055】また、定着装置200においては、中ホル
ダ209を偏心カム219および引張りばね214にて
駆動することにより、中ヒートローラ202を上および
下ヒートローラ201・203に対して離接移動させる
ものとなっているが、中ホルダ209に偏心カム219
と摺接する上縁部と下縁部とを形成してこれら上縁部と
下縁部との間に偏心カム219を配し、中ホルダ209
を偏心カム219の回転のみによって上下動させ、中ヒ
ートローラ202を上および下ヒートローラ201・2
03に対して離接移動させるようにしてもよい。
【0056】また、定着装置200は、位置を固定され
た中ヒートローラ202に対して離接定着ローラとして
の上および下ヒートローラ201・203を離接移動さ
せるものであってもよい。この場合には、例えば、上お
よび下ヒートローラ201・203が支持される離接定
着ローラ支持部材としてのホルダを、圧縮ばねまたは引
張りばねによって中ヒートローラ202との圧接方向へ
駆動する一方、偏心カムによって中ヒートローラ202
との離間方向へ駆動する構成とすることができる。
【0057】また、本実施例においては、中ヒートロー
ラ202が駆動ローラ、上および下ヒートローラ201
・203が従動ローラとなっているが、中ヒートローラ
202を従動ローラ、上および下ヒートローラ201・
203が駆動ローラであってもよい。この場合には、ヒ
ートローラ駆動機構245が上および下ヒートローラ2
01・203に対して個々に設けられる。
【0058】また、ヒートローラ離接機構は、上記のよ
うに、中ヒートローラ202を、1個のカムによって上
下動させるものに限定されることなく、例えば、図10
に示す定着装置260のように、手動によって上下動さ
せるもの、あるいは図11に示す定着装置270のよう
に、ソレノイド274によって上下動させるものであっ
てもよい。
【0059】図10に示すヒートローラ離接機構は、ロ
ーラ支持基体261の上下部位に上および下ヒートロー
ラ201・203が設けられ、中ヒートローラ保持レバ
ー262が連結軸263によりローラ支持基体261に
回転自在に連結され、中ヒートローラ保持レバー262
に中ヒートローラ202が設けられている。中ヒートロ
ーラ保持レバー262の操作部262a近傍部位とロー
ラ支持基体261の上縁部261aとの間には、中ヒー
トローラ保持レバー262およびロックアーム265と
共に離接保持手段を構成する引張りばね264が設けら
れている。中ヒートローラ保持レバー262の操作部2
62a近傍部位の下部には、爪受け部262bが形成さ
れ、この爪受け部262bにはロックアーム265の上
端部に形成されたロック爪部265aが係合するように
なっている。ロックアーム265は中ヒートローラ保持
レバー262の下方に、支軸266を中心に回転自在に
設けられている。ロックアーム265の下部は、引張り
ばね267により反時計回り方向へ回転するように引っ
張られており、その回転は、ローラ支持基体261の下
縁部261bに形成された係止部261cによって規制
されている。
【0060】上記の構成において、操作部262aを掴
んで中ヒートローラ保持レバー262を下方へ押し下げ
ると、爪受け部262bに形成された案内斜面262c
によって、ロックアーム265のロック爪部265aに
形成された案内斜面265bが押され、ロックアーム2
65が時計回り方向へ回転する。その後、中ヒートロー
ラ202が下ヒートローラ203に圧接されたときに、
上記の両案内斜面262c・265bが離れ、ロック爪
部265aが爪受け部262bと係合し、中および下ヒ
ートローラ202・203の圧接状態が保持される。
【0061】一方、上記の状態において、ロックアーム
265の下端部に形成された操作部265cを手動操作
して、ロックアーム265を時計回り方向へ回転させる
と、ロック爪部265aと爪受け部262bとの係合が
解除され、中ヒートローラ保持レバー262が引張りば
ね264に引っ張られて反時計回り方向へ回転し、中ヒ
ートローラ202が上ヒートローラ201に圧接され
る。
【0062】尚、上記のような構成では、図1に示した
ヒートローラ離接機構に対して、構造が全体的に簡単で
あるものの、フルカラーコピーと白黒コピーとを切り換
える毎に、単に操作パネル上の操作に止まらず、直接中
ヒートローラ保持レバー262またはロックアーム26
5を所定の力でもって操作する必要があり、この操作が
面倒なものとなる。また、上記のように、中ヒートロー
ラ202を手動によって上下動させる構成とした場合、
これに対応してサクションユニット100も手動によっ
て上下動させる構成としてもよい。また、上記の定着装
置260のように、図1に示した定着装置200におい
ても、カム軸218に手動用のアームを連結し、偏心カ
ム219を手動により回転させる構成とすることも可能
である。
【0063】図11に示すヒートローラ離接機構は、ロ
ーラ支持基体271の上下部位に上および下ヒートロー
ラ201・203が設けられ、中ホルダ272が連結軸
273によりローラ支持基体271に回転自在に連結さ
れ、中ホルダ272に中ヒートローラ202が設けられ
ている。中ホルダ272には、ローラ支持基体271の
上縁部271aとの間に引張りばね275が設けられる
とともに、中ホルダ272を時計回り方向へ回転させる
ソレノイド274のロッド部274aが連結されてい
る。そして、上記の中ホルダ272、ソレノイド274
および引張りばね275は、離接保持手段を構成してい
る。
【0064】上記の構成では、ソレノイド274がON
になると、中ホルダ272がソレノイド274のロッド
部274aに引かれて中ヒートローラ202が下ヒート
ローラ203に圧接される。一方、ソレノイド274が
OFFになると、中ホルダ272が引張りばね275に
引かれて中ヒートローラ202が上ヒートローラ201
に圧接される。
【0065】尚、上記のような構成では、図1に示した
ヒートローラ離接機構に対して、中ホルダ272の駆動
機構の構造が簡単になるものの、ヒートローラ離接機構
に許されるスペースが狭い場合、支点(連結軸27
3)、力点(中ホルダ272とロッド部274との連結
部)、および作用点(中ヒートローラ202)間で十分
な距離を確保できず、ソレノイド274に大型のものが
必要となる。
【0066】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図12
および図13に基づいて以下に説明する。尚、説明の便
宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を
有する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0067】本実施例の複写機は、前記の定着装置20
0に代えて図12に示す定着装置300を備えている。
この定着装置300は、前記の定着装置200における
ローラ支持基体213に代えてローラ支持基体301を
備えている。尚、係止部301aは、ローラ支持基体2
13の係止部213aに対応するものである。
【0068】中および下ホルダ209・211に設けら
れているシート剥離部材としての剥離爪207・207
は、それぞれ、中および下離接レバー302・303と
一体化され、各支軸207aを中心に回転自在となって
いる。中および下離接レバー302・303の一端部に
は、中および下離接レバー302・303を、各剥離爪
207が対応する中および下ヒートローラ202・20
3に圧接されるように回転させる引張りばね304・3
05が接続されている。一方、ローラ支持基体301に
は、上記の中離接レバー302に対応する中係合突部3
06と、下離接レバー303に対応する下係合突部30
7とが形成されている。
【0069】上記の中係合突部306と下係合突部30
7は、フルカラーコピー用の第1定着部を形成するため
に、中ホルダ209が中ヒートローラ202を上ヒート
ローラ201に圧接させるように移動したときに、それ
ぞれ、中離接レバー302と下離接レバー303におけ
る引張りばね304・305接続側とは反対側の端部と
当接してこれを押す一方、白黒コピー用の第2定着部を
形成するために、中ホルダ209が中ヒートローラ20
2を下ヒートローラ203に圧接させるように移動した
ときに、中離接レバー302と下離接レバー303にお
ける上記の端部と離間するようになっている。そして、
偏心カム219、中ホルダ209、引張りばね214、
中離接レバー302、引張りばね304、中係合突部3
06、中ヒートローラ202、下ヒートローラ203、
下ホルダ211、引張りばね215、係止部301a、
下離接レバー303、引張りばね305および下係合突
部307によりシート剥離部材駆動手段としてのシート
剥離部材駆動機構310が構成されている。その他の構
成は、前記の定着装置200と同一である。
【0070】上記の構成において、図13に示すよう
に、中ホルダ209の移動により中ヒートローラ202
が上ヒートローラ201に圧接されたときには、中離接
レバー302と下離接レバー303が、それぞれ、ロー
ラ支持基体301の中係合突部306と下係合突部30
7に押され、引張りばね304・305の引張力に抗し
て時計回り方向と反時計回り方向に回転する。これによ
り、各剥離爪207が中および下ヒートローラ203・
202と離間する。このとき、下ホルダ211は引張り
ばね215に引っ張られて、その係合部211aがロー
ラ支持基体301の係止部301aと係合する位置に保
持されている。
【0071】一方、図12に示すように、中ヒートロー
ラ202が下ヒートローラ203に圧接されたときに
は、中ホルダ209が下方へ移動すること、および中ヒ
ートローラ202に押されて下ヒートローラ203、即
ち下ホルダ211が下方へ移動することにより、中およ
び下離接レバー302・303が、それぞれ、中および
下係合突部306・307と離間する。これにより、中
および下離接レバー302・303、即ち剥離爪207
・207は、引張りばね304・305に引っ張られて
中および下ヒートローラ202・203に圧接される。
【0072】上記のように、本複写機では、定着装置3
00において、フルカラーコピー時の上定着部が使用さ
れるときには、剥離爪207が中および下ヒートローラ
202・203と離間する一方、白黒コピー時の下定着
部が使用されるときには、剥離爪207が中および下ヒ
ートローラ202・203に圧接されるようになってい
るので、剥離爪207との摺接による中および下ヒート
ローラ202・203の磨耗が抑制され、中および下ヒ
ートローラ202・203の寿命が長くなっている。
【0073】また、上記のように剥離爪207が離接駆
動されることにより、用紙の先端部にシリコンオイルが
付着して汚れる事態が防止されるようになっている。
【0074】即ち、フルカラーコピーの際の定着動作を
行う上定着部では、3層のカラートナー像を溶融させて
用紙に定着させるので、白黒コピーの際の定着動作を行
う下定着部に対して約3倍の熱量が供給される。このた
め、上ヒートローラ201と用紙との離型性が悪く、上
ヒートローラ201に用紙が巻きつくなど、紙詰りが発
生し易い。また、3層のトナー像同士が離型し、一部が
上ヒートローラ201に付着する事態も生じ易い。従っ
て、上ヒートローラ201には、離型性を確保するた
め、多量のシリコンオイルが離型剤供給手段としてのオ
イル塗布ローラ208から供給される。一方、上記のシ
リコンオイルは、上ヒートローラ201と圧接されてい
る中ヒートローラ202にも回り込み、さらには、中ヒ
ートローラ202が下ヒートローラ203に圧接された
ときに下ヒートローラ203にも回り込む。
【0075】ここで、両剥離爪207・207が、上記
のように離接駆動されず、常に中および下ヒートローラ
202・203に圧接されているものとすると、図14
に示すように、中および下ヒートローラ202・203
表面のシリコンオイルOは、各クリーニングローラ20
6にて幾分かは除去されるものの、剥離爪207・20
7にて常時掻き採られその下縁部および上縁部に溜まる
ことになる。この場合、下定着部にて定着処理された用
紙が出紙し、その先端部が上側および下側の剥離爪20
7・207あるいはその一方と接触したときに、その部
位にシリコンオイルが付着し、オイル汚れを生じること
になる。
【0076】これに対し、上記のように、各剥離爪20
7を中および下ヒートローラ202・203に対して離
接駆動するものであれば、各剥離爪207によるシリコ
ンオイルの掻き込み量は少なく、従って、用紙先端部の
汚れは抑制される。
【0077】また、本実施例においては、中ヒートロー
ラ202が上および下ヒートローラ201・203に対
して離接動作を行う際の、中および下ホルダ209・2
11の移動に伴う中および下係合突部306・307と
中および下離接レバー302・303との係脱動作によ
り、各剥離爪207を中および下ヒートローラ202・
203に対して離接させる構成となっている。従って、
偏心カム、あるいはソレノイド等、剥離爪207専用の
駆動装置が不要となり、構造が簡単かつ低コストである
とともに、動作の信頼性が高いものとなっている。
【0078】尚、以下に示す各点においては、前記の実
施例1の定着装置200と同一である。即ち、上および
下ヒートローラ201・203の回転方向が限定される
ことにより、これら上および下ヒートローラ201・2
03の定着ローラ外周配設部材の構造を簡素化でき、上
および下ヒートローラ201・203と定着ローラ外周
配設部材との摺接による磨耗、およびヒートローラ20
1〜203同士の摺接による磨耗が低減され、ヒートロ
ーラ201〜203の寿命を長くすることができる。ま
た、上下の定着部が白黒コピー用とフルカラーコピー用
との個別のものとして設定されていることにより、上下
の定着部において最良の定着動作を行うことができ、例
えば上および中ヒートローラ201・202の交換頻度
を低減して白黒コピーの単価を低減できる。また、各ヒ
ートローラ201〜203とこれに対応する定着ローラ
外周配設部材とがユニット化されていることにより、各
定着ローラ外周配設部材が、各ヒートローラとの関係に
おいて十分にその機能を発揮することができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1の発明の電子写真装置は、以上
のように、第1定着ローラは、複数層に積層されている
カラートナー像をシート上に定着し得るものからなる一
方、第2定着ローラは少なくとも単層のトナー像をシー
ト上に定着し得るものからなり、第1定着部はフルカラ
ー画像形成用の定着部として形成される一方、第2定着
部は単色画像形成用の定着部として形成され、第1定着
ローラの表面には、第1定着ローラに対するシートの離
型性を促進する離型剤が離型剤供給手段から供給され、
第2定着ローラと第3定着ローラとの外周には、これら
第1および第2定着ローラの外周面からシートを剥離さ
せるシート剥離部材が、第1および第2定着ローラに対
して離接移動自在に設けられ、上記のシート剥離部材
を、第1定着部が使用されるときには第1および第2定
着ローラと離間させる一方、第2定着部が使用されると
きには第1および第2定着ローラに圧接させるシート剥
離部材駆動手段を備えている構成である。
【0080】これにより、シート剥離部材との摺接によ
る第2および第3定着ローラの磨耗が抑制され、第2お
よび第3定着ローラの寿命を長くすることができるとと
もに、シート先端部に離型剤が付着して汚れる事態を防
止することができる。また、第1および第2各定着部の
定着条件を、フルカラー画像形成用と単色画像、即ち白
黒画像形成用とに応じてそれぞれ個別に設定することが
でき、フルカラー画像および白黒画像に対して最良の定
着動作を行うことができる。また、第1および第2定着
部がフルカラー画像形成用と単色画像形成用とに個別に
設定されているので、定着ローラの交換頻度を低減し得
るとともに、白黒画像形成におけるランニングコストを
低減することができる等の効果を奏する。
【0081】請求項2の発明の電子写真装置は、以上の
ように、第1ないし第3定着ローラは各々個別の定着ロ
ーラ支持部材にて支持され、定着ローラ外周配設部材
は、対応する定着ローラを支持する定着ローラ支持部材
に設けられ、これら定着ローラ支持部材のうち、他の定
着ローラと共に第1および第2定着部を形成する離接定
着ローラを支持する離接定着ローラ支持部材は、離接定
着ローラが他の定着ローラに対して離接移動するように
移動自在に設けられ、上記の離接定着ローラ支持部材
を、離接定着ローラが第1定着部を形成すべき他の定着
ローラに圧接され、残りの他の定着ローラと離間した状
態と第2定着部を形成すべき他の定着ローラに圧接さ
れ、残りの他の定着ローラと離間した状態とに保持する
離接保持手段を備えている構成である。
【0082】これにより、第1および第3定着ローラ
は、使用されないときに第2定着ローラと離間するの
で、定着ローラ同士の摺接による磨耗が低減する。ま
た、第1および第3定着ローラの使用時の回転方向が一
方向に限定され、これら第1および第3定着ローラの外
周に定着ローラ外周配設部材が設けられる場合、この定
着ローラ外周配設部材の構造は、第1および第3定着ロ
ーラの正逆転を考慮する必要がなく、簡素化することが
できる。また、使用されない第1または第3定着ローラ
は回転を停止させることができるので、上記の定着ロー
ラ外周配設部材との摺接による磨耗を低減することがで
きる。従って、定着ローラの延命とこれに伴うランニン
グコストの低減を図ることができる。
【0083】また、離接定着ローラの離接動作が行われ
た場合にも、定着ローラ外周配設部材は、対応する定着
ローラに対して一定の位置関係を保持し、高精度に位置
決めされるので、定着ローラ外周配設部材は、定着ロー
ラとの関係において十分にその機能を発揮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、白黒コ
ピー時における定着装置を部分断面で示す概略の正面図
である。
【図2】上記の定着装置のフルカラーコピー時における
状態を部分断面で示す概略の正面図である。
【図3】上記の定着装置を備えた複写機の全体構成図で
ある。
【図4】図1に示した定着装置の、ヒートローラ離接機
構を除いて示す全体構成図である。
【図5】上記の定着装置におけるヒートローラ駆動機構
およびカム駆動機構を示す概略の斜視図である。
【図6】白黒コピー時における上記のヒートローラ駆動
機構の動作を示す概略の正面図である。
【図7】フルカラーコピー時における上記のヒートロー
ラ駆動機構の動作を示す概略の正面図である。
【図8】白黒コピー時における図5に示したカム駆動機
構の動作を示す概略の正面図である。
【図9】フルカラーコピー時における上記のカム駆動機
構の動作を示す概略の正面図である。
【図10】図1に示した中ヒートローラを移動させるヒ
ートローラ離接機構の他の例を示すものであって、手動
によって中ヒートローラを移動させるヒートローラ離接
機構を部分断面で示す概略の正面図である。
【図11】図1に示した中ヒートローラを移動させるヒ
ートローラ離接機構のさらに他の例を示すものであっ
て、中ヒートローラをソレノイドによって移動させるヒ
ートローラ離接機構を部分断面で示す概略の正面図であ
る。
【図12】本発明のさらに他の実施例を示すものであっ
て、白黒コピー時における定着装置を部分断面で示す概
略の正面図である。
【図13】上記の定着装置におけるフルカラーコピー時
の状態を部分断面で示す概略の正面図である。
【図14】剥離爪にシリコンオイルが付着した状態の説
明図である。
【図15】従来の複写機を示す全体構成図である。
【図16】第1ないし第3ヒートローラを備えた従来の
定着装置の構成を示す概略の正面図である。
【符号の説明】
100 サクションユニット(シート搬送装置) 200 定着装置 201 上ヒートローラ(第1定着ローラ) 202 中ヒートローラ(第2定着ローラ、離接定着
ローラ) 203 下ヒートローラ(第3定着ローラ) 206 クリーニングローラ(定着ローラ外周配設部
材) 207 剥離爪(定着ローラ外周配設部材、シート剥
離部材) 208 オイル塗布ローラ(定着ローラ外周配設部
材、離型剤供給手段) 209 中ホルダ(離接保持手段、定着ローラ支持部
材、離接定着ローラ 支持部材) 211 下ホルダ(定着ローラ支持部材) 213 ローラ支持基体(定着ローラ支持部材) 214 引張りばね(離接保持手段) 215 引張りばね 219 偏心カム(離接保持手段) 246 カム駆動機構 260 定着装置 262 中ヒートローラ保持レバー(離接保持手段、
離接定着ローラ支持部材) 265 ロックアーム(離接保持手段) 264 引張りばね(離接保持手段) 270 定着装置 272 中ホルダ(離接保持手段、離接定着ローラ支
持部材) 274 ソレノイド(離接保持手段) 275 引張りばね(離接保持手段) 300 定着装置 301 ローラ支持基体(定着ローラ支持部材) 310 シート剥離部材駆動機構(シート剥離部材駆
動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 康年 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 久保 隆 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−191979(JP,A) 特開 平2−163783(JP,A) 特開 昭51−98036(JP,A) 特開 平3−134693(JP,A) 特開 平4−52674(JP,A) 実開 平2−73667(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ないし第3の3個の定着ローラを有
    し、第1定着ローラと第2定着ローラとの圧接部に第1
    定着部が形成され、第2定着ローラと第3定着ローラと
    の圧接部に第2定着部が形成され、各定着部に搬送され
    たシートを定着ローラの回転によって排出方向へ送り出
    す定着装置と、上記の第1定着部と第2定着部とに、未
    定着のトナー像が形成されたシートを搬送するシート搬
    送装置とを備えている電子写真装置において、 上記の第1定着ローラは、複数層に積層されているカラ
    ートナー像をシート上に定着し得るものからなる一方、
    第2定着ローラは少なくとも単層のトナー像をシート上
    に定着し得るものからなり、 上記の第1定着部はフルカラー画像形成用の定着部とし
    て形成される一方、第2定着部は単色画像形成用の定着
    部として形成され、 第1定着ローラの表面には、第1定着ローラに対するシ
    ートの離型性を促進する離型剤が離型剤供給手段から供
    給され、 第2定着ローラと第3定着ローラとの外周には、これら
    第2および第3定着ローラの外周面からシートを剥離さ
    せるシート剥離部材が、第2および第3定着ローラに対
    して離接移動自在に設けられ、 上記のシート剥離部材を、第1定着部が使用されるとき
    には第2および第3定着ローラと離間させる一方、第2
    定着部が使用されるときには第2および第3定着ローラ
    に圧接させるシート剥離部材駆動手段を備えていること
    を特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】第1ないし第3の3個の定着ローラ、およ
    びこれら第1ないし第3定着ローラのうちの少なくとも
    1個の定着ローラの外周に設けられて定着ローラと一定
    の位置関係を保持する定着ローラ外周配設部材を有し、
    第1定着ローラと第2定着ローラとの圧接部に第1定着
    部が形成され、第2定着ローラと第3定着ローラとの圧
    接部に第2定着部が形成され、各定着部に搬送されたシ
    ートを定着ローラの回転によって排出方向へ送り出す定
    着装置と、上記の第1定着部と第2定着部とに、未定着
    のトナー像が形成されたシートを搬送するシート搬送装
    置とを備えている電子写真装置において、 上記の第1ないし第3定着ローラは各々個別の定着ロー
    ラ支持部材にて支持され、 上記の定着ローラ外周配設部材は、対応する定着ローラ
    を支持する定着ローラ支持部材に設けられ、 これら定着ローラ支持部材のうち、他の定着ローラと共
    に上記の第1および第2定着部を形成する離接定着ロー
    ラを支持する離接定着ローラ支持部材は、離接定着ロー
    ラが他の定着ローラに対して離接移動するように移動自
    在に設けられ、 上記の離接定着ローラ支持部材を、離接定着ローラが第
    1定着部を形成すべき他の定着ローラに圧接され、残り
    の他の定着ローラと離間した状態と第2定着部を形成す
    べき他の定着ローラに圧接され、残りの他の定着ローラ
    と離間した状態とに保持する離接保持手段を備えている
    ことを特徴とする電子写真装置。
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