JPH05341676A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH05341676A
JPH05341676A JP14956092A JP14956092A JPH05341676A JP H05341676 A JPH05341676 A JP H05341676A JP 14956092 A JP14956092 A JP 14956092A JP 14956092 A JP14956092 A JP 14956092A JP H05341676 A JPH05341676 A JP H05341676A
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JP
Japan
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roller
switching
fixing
heat roller
pressure contact
Prior art date
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Pending
Application number
JP14956092A
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English (en)
Inventor
Toshiki Ogida
利樹 扇田
Yasutoshi Kawai
康年 河合
Hideo Matsuda
英男 松田
Koichi Moriyama
弘一 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH05341676A publication Critical patent/JPH05341676A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 上下ヒートローラ201・203を移動し
て、指定されたモードに応じて上ヒートローラ201と
中ヒートローラ202、及び中ヒートローラ202と下
ヒートローラ203の各圧接部に上定着部・下定着部を
形成し、定着部を形成しないヒートローラを離接させ
る。中ヒートローラ202は、他の2個のヒートローラ
を駆動し、正逆転切り換え部500にて回転方向が切り
換えられる。正逆転切り換え部500の回転方向切り換
え動作は、正逆転切り換え部500に取り付けられた作
動用レバー506が、上下ヒートローラ201・203
の移動時の駆動力にて変位されることにより生じる。 【効果】 正逆転切り換え部500用の駆動源を別途設
ける必要がなくなるため、構造の簡素化、及びコスト削
減を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着装置に第1ないし
第3の3個の定着ローラを備え、第1及び第2定着ロー
ラの圧接部と第2及び第3定着ローラの圧接部とにそれ
ぞれ定着部が形成される電子写真装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置である複写機として
は、一般に一対のヒートローラを有する定着装置を備え
ており、原稿に対応した静電潜像が感光体上に形成さ
れ、現像剤によってトナー像として可視化された後、こ
のトナー像がシート上に転写され、上記定着装置内の両
ヒートローラ間を通過することにより、シート上のトナ
ー像が加熱溶融されて定着されるようになっている。
【0003】ところが、上記のような構成では、ヒート
ローラの材質とこれに適合するシートの材質との関係か
ら、使用可能なシートの種類の選択範囲が狭くなるとい
う問題点が指摘されている。
【0004】そこで、このような不具合を解決するもの
として、特開昭51−98036号公報には、上、中及
び下の3個のヒートローラを備え、上及び中ヒートロー
ラ間に第1の定着部を形成すると共に、中及び下ヒート
ローラ間に第2の定着部を形成し、これら第1及び第2
定着部にシートを搬送する搬送ベルトを、使用する定着
部に応じて上下動させる定着装置が提案されている。そ
して、このような構成によれば、上、中及び下ヒートロ
ーラの材質を適当に選定することにより、上記の第1及
び第2定着部にて、紙、ラベル、マイラ及びポリカーボ
ネート等、多種の材料からなるシートに対応可能となっ
ている。
【0005】ところが、このような構成では、上、中、
及び下の3個のヒートローラが常時圧接されているた
め、第1及び第2のいずれの定着部が使用される場合に
おいても、全ローラが回転することとなる。このため、
ヒートローラ同士の摩耗が生じ易く、ヒートローラの寿
命の短命化及びランニングコストの上昇を招来するもの
となっている。
【0006】そこで、本願発明者らは、先に、3個のヒ
ートローラが必要に応じて各々離接されるように構成さ
れたヒートローラを有する定着装置を備えたものを提案
した(特願平4−51762号参照)。図11に示すよ
うに、上ヒートローラ701及び下ヒートローラ703
はそれぞれ上ホルダ704及び下ホルダ705に取り付
けられており、これら両ホルダ704・705が図示さ
れない付勢手段にて、中ヒートローラ702方向に常時
付勢されている。そして、これら両ホルダ704・70
5の間には、上記の付勢力に抗して回転する偏心カム7
06が配されており、この偏心カム706のカム軸70
6aは、入力軸707からの駆動力にて回転するように
なっている。カム軸706aの回転に伴って偏心カム7
06が回転し、偏心カム706の最大偏心部が何れか一
方のホルダ、例えば上ホルダ704に当接すると、上ヒ
ートローラ701が中ヒートローラ702から離接する
と共に、もう一方の下ヒートローラ703が中ヒートロ
ーラ702へ圧接され、第2定着部が形成される。尚、
このような偏心カム706の回転は、カム軸706aに
設けられたスプリングクラッチ708とソレノイド70
9とでタイミングが制御されている。
【0007】また、3個のヒートローラ701〜703
の駆動を、例えば両定着部にて共有する中ヒートローラ
702にて行う場合、中ヒートローラ702の回転方向
を使用される定着部に応じて切り換える必要がある。そ
のため、上記入力軸707から入力される駆動力を中ヒ
ートローラ702まで伝達する駆動機構部には、4つの
ギヤからなる正逆転切り換え部710が設けられてい
る。
【0008】正逆転切り換え部710は、図12に示す
ように、ギヤ711〜714を有しており、これら4つ
のギヤ711〜714は、ギヤ711を中心として回転
するようにギヤ支持板715にて回転自在に支持されて
いる。このギヤ支持板715には、ソレノイド716等
の駆動源が連結されており、使用される定着部に応じ
て、ギヤ711を中心に上下されるようになっている。
このような上下動により、中ヒートローラ702の回転
軸に固設されたギヤ718と噛み合うギヤ717に駆動
力を伝達するギヤを、ギヤ714とギヤ712との両者
間で切り換え、中ヒートローラ702の回転方向を切り
換えるようになっている。
【0009】これにより、第1定着部及び第2定着部を
使用する際、回転するヒートローラは、各定着部を形成
するヒートローラのみとなり、ヒートローラ同士の摩耗
を防止し、ヒートローラの寿命の延命化及びランニング
コストの低減を図ることが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成においては、正逆転切り換え部710の回転方
向の切り換え動作を、ソレノイド716を用いて行って
いるため、ソレノイド716に付随する制御機器等も必
要となり、その結果、装置の大型化、装置の複雑化、及
びコストアップを招来するという問題を生じている。
【0011】また、ソレノイド716以外に、モータ等
を用いることも可能であるが、いずれの場合も、正逆転
切り換え部710の切り換え動作専用の駆動源を用いる
こととなり、コストアップ、装置の複雑化等の問題を解
決することはできない。
【0012】そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされ
たもので、3個のヒートローラが必要に応じて各々離接
される際の動作に連動して、正逆転切り換え部の切り換
え動作が行われる構成とすることにより、正逆転切り換
え部用として、ソレノイド等の専用の駆動源を用いない
構成の電子写真装置を提供するこを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電子写
真装置は、上記の課題を解決するために、回転方向を切
り換える正逆転切り換え部を備え、回転駆動される駆動
側定着ローラと、この駆動側定着ローラにて駆動される
第1及び第2の2個の従動側定着ローラと、上記駆動側
定着ローラと第1従動側定着ローラとが圧接すると共に
駆動側定着ローラと第2従動側定着ローラとが離間する
状態と、駆動側定着ローラと第2従動側定着ローラとが
圧接すると共に駆動側定着ローラと第1従動側定着ロー
ラとが離間する状態とを、各定着ローラを相対的に移動
させることにより切り換える圧接切り換え手段と、上記
正逆転切り換え部と圧接切り換え手段との間に、上記圧
接切り換え手段の切り換え動作で変位して正逆転切り換
え部の回転方向の切り換え動作を生じさせる作動手段と
が設けられていることを特徴としている。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、駆動側定着ローラと第1
従動側定着ローラとの圧接部に第1定着部を形成する際
に、圧接切り換え手段が、駆動側定着ローラと第1従動
側定着ローラとを圧接すると共に、駆動側定着ローラと
第2従動側定着ローラとを離間させ、一方、駆動側定着
ローラと第2従動側定着ローラとの圧接部に第2定着部
を形成する際には、駆動側定着ローラと第2従動側定着
ローラとを圧接すると共に、駆動側定着ローラと第1従
動側定着ローラとを離間させるので、各定着部を形成す
る定着ローラのみが圧接し、定着部を形成しない定着ロ
ーラは離間されるので、従来の構成と同様に定着ローラ
同士の摩耗を防止し、定着ローラの寿命の延命化及びラ
ンニングコストの低減を図ることが可能となる。
【0015】また、両定着部を形成する際に共有される
駆動側定着ローラには、形成された定着部に応じて回転
方向を切り換える正逆転切り換え部が設けられているの
で、各定着部に搬送されたシートを排出方向へと排出す
ることができる。
【0016】さらに、上記の構成によれば、圧接切り換
え手段の切り換え動作で変位して正逆転切り換え部の回
転方向の切り換え動作を生じさせる作動手段が設けられ
ているので、従来のように正逆転切り換え部専用にソレ
ノイド等の駆動源を設ける必要がなくなる。したがっ
て、装置を簡素化することができ、ひいては装置の小型
化及びコスト削減を可能とする。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図10に基づ
いて以下に説明する。本実施例における電子写真装置と
してのフルカラー複写機(以下、単に複写機と称する)
は、図2に示すように、複写機本体1の上面部に硬質の
透明ガラスからなる原稿載置台3を有し、この原稿載置
台3の下に露光光学系部4を備えている。この露光光学
系部4は、原稿載置台3上に載置された原稿(図示せ
ず)を光を照射しながら走査するランプユニット5と、
原稿からの反射光を感光体8に導く複数の反射鏡6…
と、上記の反射光の光路中に配されたレンズユニット7
とを有している。
【0018】感光体8の外周には、感光体8の表面を所
定電位に帯電させる帯電チャージャ9が設けられ、さら
に、この帯電チャージャ9から感光体8の回転方向に向
かって、像間イレーサ(図示せず)、ブラック現像槽1
0、イエロー現像槽11、マゼンタ現像槽12、シアン
現像槽13、中間転写装置14、クリーニング装置15
及び除電装置16がこの順に配されている。
【0019】上記の中間転写装置14は、転写ベルト1
7、この転写ベルト17を支持するローラ18・19・
20、転写ベルト17を感光体8に圧接させ、感光体8
表面に形成されたトナー像を転写ベルト17に転写させ
る第1転写ローラ21、用紙へのトナー像の転写時にロ
ーラ20に圧接され、転写ベルト17表面のトナー像を
用紙上に転写させる第2転写ローラ22、及び転写ベル
ト17表面の残留トナーを除去するクリーニング装置2
3を備えている。
【0020】上記の中間転写装置14に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで中間転写装置14に供給
するレジストローラ24、給紙カセット25及び給紙ト
レイ26が設けられ、これら給紙カセット25及び給紙
トレイ26付近には、給紙ローラ27・27及び搬送ロ
ーラ28等が設けられている。
【0021】中間転写装置14からの出紙方向には、図
示しない機構にて上下動されることにより後述する第1
定着部もしくは第2定着部へと用紙を搬送するシート搬
送装置としてのサクションユニット100、トナーを加
熱融解してシート上に定着させる定着装置200、排紙
ローラ30及び排紙トレイ31が設けられている。
【0022】定着装置200は、図3に示すように、第
1従動側定着ローラとしての上ヒートローラ201と、
駆動側定着ローラとしての中ヒートローラ202と、第
2従動側定着ローラとしての下ヒートローラ203とが
上下方向に各々平行に設けられている。本実施例におい
ては、上ヒートローラ201と中ヒートローラ202と
の圧接部に形成される第1定着部としての上定着部によ
ってフルカラーコピーの際の定着が行われる一方、中ヒ
ートローラ202と下ヒートローラ203との圧接部に
形成される第2定着部としての下定着部によって白黒コ
ピーの際の定着が行われるようになっている。
【0023】したがって、表層部が、上ヒートローラ2
01はシリコンゴム、中ヒートローラ202はテフロ
ン、下ヒートローラ203はシリコンゴムその他の適当
なゴムによってそれぞれ形成されている。尚、上ヒート
ローラ201の表面は、フルカラー画像を得るための3
層のトナー像に対して高い離型性を得るため、非常に滑
らかな面となっている。
【0024】各ヒートローラ201〜203は中空状で
あり、この中空部には加熱用のヒータランプ204がそ
れぞれ設けられている。上ないし下ヒートローラ201
〜203の周りには、その表面温度を検出するサーミス
タ205、ヒータランプ204の回路に組み込まれた過
熱防止用のサーモスタット(図示せず)、及びヒートロ
ーラ201〜203の表面に付着したトナー等を除去す
るクリーニングローラ206が設けられている。また、
中及び下ヒートローラ202・203の周りには、ロー
ラ表面から用紙を剥離させる剥離爪207が設けられる
一方、上ヒートローラ201の周りには、シリコンオイ
ルを含浸しているオイル塗布ローラ208が設けられて
いる。
【0025】このオイル塗布ローラ208は、上ヒート
ローラ201の表面にシリコンオイルを塗布し、ローラ
表面へのカラートナーの付着、即ちオフセットを防止し
てカラートナー像の剥離性を確保すると共に、フルカラ
ーコピー画像に艶を付与するためのものである。オイル
塗布ローラ208は、支軸219を中心に回転するロー
ラホルダ210の一端部に取り付けられ、ローラホルダ
210の他端部に取り付けられた偏心カム211図示し
ない引っ張りばねとからなる機構により、上記上定着部
が使用されるときに、上ヒートローラ201に圧接され
るようになっている。
【0026】そして、本実施例においては、上記の3個
のヒートローラ201〜203のうち、上ヒートローラ
201と下ヒートローラ203とが中ヒートローラ20
2に対して離接可能に形成されており、これら両ヒート
ローラ201・203の離接機構を、図1、図4ないし
図8に基づいて説明する。
【0027】図4に示すように、中ヒートローラ202
はローラ支持基体601に位置を固定した状態で図示し
ない軸受けを介して回転自在に支持されており、上ヒー
トローラ201と下ヒートローラ203とは、それぞれ
上ホルダ602と下ホルダ603に図示しない軸受けを
介して回転自在に支持されている。これら上及び下ホル
ダ602・603の入紙側の各端部は、連結軸604に
よりローラ支持基体601に揺動自在に連結されてい
る。一方、上及び下ホルダ602・603の出紙側の各
端部は、ぞれぞれ圧縮ばね606・607にて、下方向
及び上方向に常時付勢されている。そして、これら圧縮
ばね606・607にて付勢されている上ホルダ602
の出紙側端部の下縁部と下ホルダ603の出紙側端部の
上縁部との間には、カム軸218に形成された圧接切り
換え用偏心カム219が配されている。この圧接切り換
え用偏心カム219の最大偏心部を必要に応じて所定の
方向に配することにて、上定着部もしくは下定着部を形
成するようになっている。
【0028】即ち、白黒コピーの際には、図4に示した
上及び下ヒートローラ201・203を駆動する構成を
簡略化して示した図5に示すように、圧接切り換え用偏
心カム219をその最大偏心部が上方に向くように配す
る。これにて、上ヒートローラ201は、上ホルダ60
2が圧接切り換え用偏心カム219に駆動されて時計回
り方向へ回転することにより、中ヒートローラ202と
離間し、下ヒートローラ203は、下ホルダ603が圧
縮ばね607に押されて時計回り方向へ回転することに
より、中ヒートローラ202に圧接され、白黒コピー用
の下定着部が形成される。
【0029】一方、フルカラーコピーの際には、図6に
示すように、圧接切り換え用偏心カム219をその最大
偏心部が下方に向くように配する。これにて、上ヒート
ローラ201は、上ホルダ602が圧縮ばね606に押
されて反時計回り方向へ回転することにより、中ヒート
ローラ202に圧接され、フルカラーコピー用の上定着
部が形成され、下ヒートローラ203は、下ホルダ60
3が圧接切り換え用偏心カム219に駆動されて反時計
回り方向へ回転することにより、中ヒートローラ202
と離間する。
【0030】このような圧接切り換え用偏心カム219
の動作は、図示されないヒートローラ駆動モータに連結
された図1に示すカム機構部246にて行われる。尚、
図4に示すように、上記上及び下ホルダ602・603
及びローラ支持基体601には、それぞれ前記のクリー
ニングローラ206が、対応するヒートローラ201〜
203と常時バネ605の付勢力にて当接した状態で回
転自在に取り付けられている。
【0031】上記カム機構部246は、図1に示すよう
に、図示しないヒートローラ駆動モータの駆動力が入力
される入力ギヤ232と、この入力ギヤ232と歯合す
るギヤ241と、このギヤ241と歯合するスプリンブ
クラッチ用入力ギヤ242cを備えたスプリンブクラッ
チ242と、ソレノイド243と、上述の圧接切り換え
用偏心カム219が形成されたカム軸218とを備えて
いる。
【0032】上記スプリングクラッチ242は、図7及
び図8に示すように、2個の係止突部242aと242
bとを180°おいた位置に有し、これら係止突部24
2a・242bに対して上述のソレノイド243の作動
部243aが係脱可能となっている。
【0033】そして、図7に示すように、この作動部2
43aが係止突部242bと係合したとき、圧接切り換
え用偏心カム219の最大偏心部が上方に向けて配され
るようになっている。これにより、下ヒートローラ20
3が中ヒートローラ202に圧接されると共に、上ヒー
トローラ201が中ヒートローラ202から離接して下
定着部が形成される。
【0034】一方、図8に示すように、作動部243a
が係止突部242aと係合したとき、圧接切り換え用偏
心カム219の最大偏心部が下方に向けて配されるよう
になっている。これにより、上ヒートローラ201が中
ヒートローラ202に圧接されると共に、下ヒートロー
ラ203が中ヒートローラ202から離接して上定着部
が形成される。
【0035】即ち、上記カム機構部246と、上及び下
ホルダ602・603と、圧縮ばね606・607と、
圧接切り換え用偏心カム219等により、本発明の圧接
切り換え手段が構成されている。
【0036】そして、本実施例においては、上記カム機
構部246のカム軸218に、中ヒートローラ202の
回転方向を切り換える正逆転切り換え部500を作動さ
せるための正逆転切り換え用偏心カム507が形成され
ている。次に、この正逆転切り換え用偏心カム507に
て回転方向が切り換えられ、上及び下ヒートローラ20
1・203を回転させる中ヒートローラ202の駆動機
構を図1、図7ないし図10に基づいて説明する。
【0037】図1に示すように、中ヒートローラ202
に駆動力を伝達する駆動機構部245は、中ヒートロー
ラ202と連結したギヤ238と、このギヤ238と歯
合するギヤ237と、ヒートローラ駆動モータからの駆
動力が入力されて回転する前述の入力ギヤ232と、こ
の入力ギヤ232と上記ギヤ237との間に設けられた
中ヒートローラ202の回転方向を切り換える正逆転切
り換え部500とから構成されている。
【0038】この正逆転切り換え部500は、4個のギ
ヤ501〜504を有しており、これら4個のギヤのう
ち、ギヤ502とギヤ503とが常時ギヤ501と歯合
すると共にギヤ503にギヤ504が常時歯合した状態
で、ギヤ支持板505にて一体的に支持されている。こ
のギヤ支持板505は、ギヤ501の回転軸501aを
中心に回転するように支持されると共に、前述のカム機
構部246に設けられた正逆転切り換え用偏心カム50
7にて作動される作動用レバー506が取り付けられて
いる。そして、この作動用レバー506が正逆転切り換
え用偏心カム507の回転にて変位されることにより、
各定着部に搬送されたシートが排出方向へ排出されるよ
うに、正逆転切り換え部500の回転方向の切り換え動
作を生じさせるようになっている。即ち、この作動用レ
バー506と正逆転切り換え用偏心カム507にて本発
明の作動手段が構成されている。
【0039】白黒コピーの際には、図7及び図9に示す
ように、正逆転切り換え用偏心カム507がその最大偏
心部を左上方に向けて配されるので、圧接切り換え部5
00の作動用レバー506が正逆転切り換え用偏心カム
507に押圧されて反時計回り方向へ回転し、ギヤ50
4がギヤ237と歯合し、ギヤ502がギヤ237から
離れることとなる。したがって、時計回り方向への入力
ギヤ232の回転が、ギヤ501・503・504・2
37・238を介して中ヒートローラ202へ伝達さ
れ、中ヒートローラ202が反時計回り方向へ回転する
と共に、下ヒートローラ203が時計回り方向へ回転
し、両ヒートローラ202・203間の用紙が排出方向
に排出される。
【0040】一方、フルカラーコピーの際には、図8及
び図10に示すように、正逆転切り換え用偏心カム50
7がその最大偏心部を右下方に向けて配されるので、圧
接切り換え部500の作動用レバーが反時計回り方向へ
回転し、ギヤ502がギヤ237と噛み合い、ギヤ50
4がギヤ237から離れることとなる。したがって、時
計回り方向への入力ギヤ232の回転が、ギヤ501・
502・237・238を介して中ヒートローラ202
へ伝達され、中ヒートローラ202が時計回り方向へ回
転すると共に上ヒートローラ201が反時計回り方向へ
回転し、両ヒートローラ202・201間の用紙が排出
方向に排出される。
【0041】また、本複写機には、図示しない例えばマ
イクロコンピュータからなる制御装置が備えられてお
り、上記定着装置200の各制御を行うようになってい
る。尚、待機時においては、白黒コピーの際と同様の状
態で待機するようになっている。
【0042】次に、上記の複写機における複写動作を説
明する。まず、フルカラーコピー動作について説明す
る。フルカラーコピー選択キー(図示せず)がONされ
た後、コピースタートボタン(図示せず)がONされる
と、制御装置の制御により、カム機構部246において
は、図7に示す白黒コピーの際と同様の待機状態から、
スプリングクラッチ242の係止突部242bに対する
ソレノイド243の作動部243aの係合が解除され、
係止突部242a・242bが180°回転した後、図
8に示すように、係止突部242aに上記の作動部24
3aが係合する。この回転に伴って圧接切り換え用偏心
カム219と、正逆転切り換え用偏心カム507が18
0°回転する。
【0043】これにより、図6に示すように、圧接切り
換え用偏心カム219の最大偏心部により下ホルダ60
2が下方へ駆動されて下ヒートローラ203が中ヒート
ローラ202から離接されると共に、上ヒートローラ2
01が中ヒートローラ202に圧接される。さらに、偏
心カム217に駆動されて、オイル塗布ローラ208が
上ヒートローラ201に圧接される。尚、上記の上ヒー
トローラ201に対するオイル塗布ローラ208の圧接
動作は、上定着部に用紙が搬送される前の適当な時点に
行われるものであればよい。さらに、図10に示すよう
に、正逆転切り換え用偏心カム507の最大偏心部が右
下方に配されることにより正逆転切り換え部500が時
計回り方向に回転し、ギヤ502がギヤ237と歯合す
る一方、ギヤ504がギヤ237から離れ、中ヒートロ
ーラ202は時計回り方向へ回転し、これに従動して上
ヒートローラ201が反時計回り方向へ回転する。この
とき、サクションユニット100は、上方位置に保持さ
れている。
【0044】以上の動作が終了すると、図2に示すよう
に、B方向へ回転する感光体8の表面が帯電チャージャ
9により均一に帯電され、露光光学系部4により原稿載
置台3上の原稿に対する一回目の走査が行われる。原稿
からの反射光は、ブルーの色分解フィルタ(図示せず)
及びスリット(図示せず)を介して、帯電チャージャ9
と像間イレーサ(図示せず)との間における感光体8表
面の露光ポイントに照射され、感光体8が露光されて静
電潜像が形成される。次に、感光体8における非画像領
域の電位が像間イレーサによって除去され、その後、上
記の静電潜像がイエロー現像槽11によって現像され、
イエロートナー像が形成される。
【0045】次に、感光体8表面のイエロートナー像
は、C方向へ周回移動する転写ベルト17に、マイナス
の高電圧が印加された第1転写ローラ21により転写さ
れる。尚、感光体8表面の残留トナーはクリーニング装
置15によって除去され、感光体8表面の残留電位は除
電装置16によって除去される。
【0046】上記の一連の動作が終了すると、帯電チャ
ージャ9により再度感光体8が帯電され、原稿に対して
露光光学系部4による2回目の走査が行われる。この場
合には、グリーンの色分解フィルタが使用され、感光体
8に形成された静電潜像は、マゼンタ現像槽12のマゼ
ンタトナーによって現像される。これによって形成され
た感光体8表面のマゼンタトナー像は、第1転写ローラ
21により、転写ベルト17上における先のイエロート
ナー像上に重ねて転写される。その後、同様にして、レ
ッドの色分解フィルタを使用しての露光光学系部4によ
る3回目の走査が行われ、シアン現像槽13のシアント
ナーでの現像により、感光体8にシアントナー像が形成
される。このシアントナー像は転写ベルト17における
マゼンタトナー像上に転写される。
【0047】次に、これまでの動作において転写ベルト
17と離間していた第2転写ローラ22が転写ベルト1
7に圧接され、第2転写ローラ22に転写ベルト17の
表面電位よりも高いマイナス電圧が印加されることによ
り、給紙カセット25または給紙トレイ26からレジス
トローラ24を介して搬送されて来た用紙に、転写ベル
ト17上における3層のトナー像が転写される。
【0048】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100により定着装置200へ搬送され
る。このとき、サクションユニット100は上方位置に
保持されているので、用紙は、上ヒートローラ201と
中ヒートローラ202との圧接部に形成される上定着部
に搬送される。上定着部においては、用紙上の3層のカ
ラートナー像が、上及び中ヒートローラ201・202
により加熱されて溶融し、用紙上に定着される。このと
き、上ヒートローラ201にはオイル塗布ローラ208
からシリコンオイルが供給されているので、上ヒートロ
ーラ201へのトナー像のオフセットが防止されると共
に、用紙上のフルカラートナー像に光沢が付与される。
定着装置200から出紙された用紙は、排紙ローラ30
によって排紙トレイ31上に排出される。
【0049】次いで、本複写機における白黒複写動作に
ついて説明する。上記のフルカラーコピー可能な状態か
ら白黒コピー選択キー(図示せず)がONされた後、コ
ピースタートボタンがONされた場合、制御装置の制御
により、カム機構部246においては、図8に示す状態
から、スプリングクラッチ242の係止突部242aに
対するソレノイド243の作動部243aの係合が解除
され、係止突部242a・242bが180°回転した
後、図7に示すように、係止突部242bに上記の作動
部243aが係合する。この回転に伴って圧接切り換え
用偏心カム219と、正逆転切り換え用偏心カム507
とが180°回転する。
【0050】これにより、図5に示すように、圧接切り
換え用偏心カム219の最大偏心部により上ホルダ60
1が上方へ駆動されて上ヒートローラ201が中ヒート
ローラ202から離接されると共に、下ヒートローラ2
03が中ヒートローラ202に圧接される。さらに、図
9に示すように、正逆転切り換え用偏心カム507の最
大偏心部により正逆転切り換え部500が反時計回り方
向に回転し、ギヤ504がギヤ237と歯合する一方、
ギヤ502がギヤ237から離れ、中ヒートローラ20
2は反時計回り方向へ回転し、これに従動して下ヒート
ローラ203は時計回り方向へ回転する。このとき、サ
クションユニット100は、下方位置に保持されてい
る。
【0051】尚、待機状態において白黒コピー選択キー
がONされた後、コピースタートボタンがONされた場
合には、上記の各動作を行うことなく、そのままコピー
動作へ移行することができる。
【0052】上記の動作が終了すると、感光体8の表面
が帯電チャージャ9により均一に帯電され、露光光学系
部4により原稿載置台3上の原稿に対する走査が行われ
る。原稿からの反射光は、色分解フィルタ及びスリット
を通さずに、露光光学系部4に導かれて感光体8に照射
され、感光体8に静電潜像が形成される。その後、上記
の静電潜像がブラック現像槽10によって現像され、こ
れによって形成されたブラックトナー像は、転写ベルト
17に転写され、さらに用紙に転写される。
【0053】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100により中ヒートローラ202と下
ヒートローラ203との圧接部に形成される下定着部に
搬送され、トナー像が用紙上に定着される。
【0054】上記のように、本複写機では、上及び下ヒ
ートローラ201・203の離接機構のカム機構部24
6のカム軸218に、正逆転切り換え用偏心カム507
を形成すると共に、中ヒートローラ202の駆動機構部
245の正逆転切り換え部500に、上記正逆転切り換
え用偏心カム507にて変位される作動用レバー506
を設けている。したがって、従来のように、正逆転切り
換え部500を駆動するためにソレノイド等の専用の駆
動源を用いずとも、上及び下ヒートローラ201・20
3のの離接動作に連動させて、正逆転切り換え部500
の切り換え動作を行わせることができる。これにより、
装置の構成を簡素化することができ、装置の小型化、及
びコスト削減を可能とする。
【0055】尚、本実施例は、上及び下ヒートローラ2
01・203を離接させる構造としたが、これに限定さ
れるものではなく、中ヒートローラ202を離接ローラ
とした構成においても本発明を適用することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明の電子写真装置は、以上のよう
に、回転方向を切り換える正逆転切り換え部を備え、回
転駆動される駆動側定着ローラと、この駆動側定着ロー
ラにて駆動される第1及び第2の2個の従動側定着ロー
ラと、上記駆動側定着ローラと第1従動側定着ローラと
が圧接すると共に駆動側定着ローラと第2従動側定着ロ
ーラとが離間する状態と、駆動側定着ローラと第2従動
側定着ローラとが圧接すると共に駆動側定着ローラと第
1従動側定着ローラとが離間する状態とを、各定着ロー
ラを相対的に移動させることにより切り換える圧接切り
換え手段と、上記正逆転切り換え部と圧接切り換え手段
との間に、上記圧接切り換え手段の切り換え動作で変位
して正逆転切り換え部の回転方向の切り換え動作を生じ
させる作動手段とが設けられている構成である。
【0057】それゆえ、従来のように、正逆転切り換え
部専用にソレノイド等の駆動源を設ける必要がなくなる
ので、定着ローラ同士の摩耗を防止し、定着ローラの寿
命の延命化及びランニングコストの低減を図ることが可
能な装置の構造を、簡素化することができ、ひいては装
置の小型化及びコスト削減を可能とするという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における複写機に配設された
定着装置のカム機構部と、駆動機構部を示す概略の斜視
図である。
【図2】上記の複写機の全体構成図である。
【図3】上記定着装置の要部を示す全体構成図である。
【図4】白黒コピー時及び待機時における上記定着装置
を示す概略の正面図である。
【図5】上記の定着装置を簡略化して示す白黒コピー時
及び待機時の動作説明図である。
【図6】図5に示した定着装置におけるフルカラーコピ
ー時の動作説明図である。
【図7】上記カム機構部の白黒コピー時における動作を
示す正面図である。
【図8】上記カム機構部のフルカラーコピー時における
動作を示す正面図である。
【図9】白黒コピー時における上記駆動機構部の正逆転
切り換え部の位置を示す概略の正面図である。
【図10】フルカラーコピー時における上記駆動機構部
の正逆転切り換え部の位置を示す概略の正面図である。
【図11】従来例の項で示した複写機における定着装置
の要部を示す斜視図である。
【図12】図11に示した複写機における駆動機構部の
動作を示す概略の正面図である。
【符号の説明】
200 定着装置 201 上ヒートローラ(第1従動側定着ローラ) 202 中ヒートローラ(駆動側定着ローラ) 203 下ヒートローラ(第2従動側定着ローラ) 219 圧接切り換え用偏心カム(圧接切り換え手
段) 246 カム機構部(圧接切り換え手段) 602 上ホルダ(圧接切り換え手段) 603 下ホルダ(圧接切り換え手段) 606 圧縮ばね(圧接切り換え手段) 607 圧縮ばね(圧接切り換え手段) 500 正逆転切り換え部 501 ギヤ(正逆転切り換え部) 502 ギヤ(正逆転切り換え部) 503 ギヤ(正逆転切り換え部) 504 ギヤ(正逆転切り換え部) 505 ギヤ支持板(正逆転切り換え部) 506 作動用レバー(作動手段) 507 正逆転切り換え用偏心カム(作動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 弘一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転方向を切り換える正逆転切り換え部を
    備え、回転駆動される駆動側定着ローラと、 この駆動側定着ローラにて駆動される第1及び第2の2
    個の従動側定着ローラと、 上記駆動側定着ローラと第1従動側定着ローラとが圧接
    すると共に駆動側定着ローラと第2従動側定着ローラと
    が離間する状態と、駆動側定着ローラと第2従動側定着
    ローラとが圧接すると共に駆動側定着ローラと第1従動
    側定着ローラとが離間する状態とを、各定着ローラを相
    対的に移動させることにより切り換える圧接切り換え手
    段と、 上記正逆転切り換え部と圧接切り換え手段との間に、上
    記圧接切り換え手段の切り換え動作で変位して正逆転切
    り換え部の回転方向の切り換え動作を生じさせる作動手
    段とが設けられていることを特徴とする電子写真装置。
JP14956092A 1992-06-09 1992-06-09 電子写真装置 Pending JPH05341676A (ja)

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