JP2752549B2 - 電子写真装置の定着装置 - Google Patents

電子写真装置の定着装置

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JP2752549B2
JP2752549B2 JP4136966A JP13696692A JP2752549B2 JP 2752549 B2 JP2752549 B2 JP 2752549B2 JP 4136966 A JP4136966 A JP 4136966A JP 13696692 A JP13696692 A JP 13696692A JP 2752549 B2 JP2752549 B2 JP 2752549B2
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roller
heat roller
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英男 松田
康年 河合
利樹 扇田
佳昭 増田
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着装置に第1ないし
第3の3個の定着ローラを備え、第1および第2定着ロ
ーラの圧接部と第2および第3定着ローラの圧接部とに
それぞれ定着部が形成される電子写真装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、フルカラー複写機におけるフル
カラーコピーでは、原稿画像に対応した静電潜像を形成
するための感光体に対する露光動作、およびトナーによ
る上記の静電潜像に対する現像動作により、イエロー、
マゼンタおよびシアンの3色のトナー像を形成し、これ
らトナー像を重ね合わせた状態で用紙上に転写させてい
る。そして、この用紙上の3層のトナー像を、定着装置
の2個のヒートローラ間で加熱し溶融させて用紙上に定
着させることにより、フルカラー画像を得ている。
【0003】上記のように、フルカラーコピーにおいて
は、3層のカラートナー像を、これらカラートナー像間
での剥離を生じることなく、2個のヒートローラ間で用
紙上に定着させる必要がある。従って、フルカラーコピ
ーに使用される上記の各色のカラートナーは、白黒コピ
ーに使用されるブラックトナーとは物性が異なり、離型
性が低いものとなっている。このため、フルカラーコピ
ー用のヒートローラとしては、表面が非常に滑らかで、
トナーに対して高い離型性を有するものが使用される。
【0004】しかしながら、上記のようなヒートローラ
は、高価であり、かつ耐久性が低いものとなっており、
フルカラーコピーおよび白黒コピーが可能な複写機で
は、白黒コピーのコピーコストが高くなる。この問題に
は、フルカラーコピー用と白黒コピー用との個別の定着
装置を備えることで対応し得るものの、独立した定着装
置を2個備えると、機構が複雑になるとともに、装置が
大型化することになる。
【0005】一方、特開昭51−98036号公報に
は、上、中および下の3個のヒートローラを備え、上お
よび中ヒートローラ間に第1の定着部を形成するととも
に、中および下ヒートローラ間に第2の定着部を形成す
る定着装置が開示されている。
【0006】そこで、この構造を利用し、例えば、上記
の第1定着部をフルカラーコピー用の定着部、第2定着
部を白黒コピー用の定着部とすることが考えられる。こ
のような構成であれば、定着装置を2個備える前記の方
式の場合と同様、フルカラーコピーと白黒コピーとにお
いて、それぞれ最適なヒートローラにより最良の定着動
作を行うことができる。また、フルカラーコピー用と白
黒コピー用との個別の定着装置を備える場合と比較し
て、定着装置への用紙搬送機構等の設計が容易であり、
構造を簡素化し、コストの低減と装置の小型化とを図る
ことができる。
【0007】しかしながら、上記の定着装置では、上、
中および下の3個のヒートローラが常時圧接されている
ため、第1定着部が使用される場合でも下ヒートローラ
が回転する一方、第2定着部が使用される場合でも上ヒ
ートローラが回転する。また、上、中および下の各ヒー
トローラは、第1定着部が使用されるときと第2定着部
が使用されるときとで回転方向が異なり、正逆転する。
このため、各ヒートローラに圧接される、温度検出用の
サーミスタ、クリーニングローラおよびシート巻き込み
防止用の剥離爪等の定着ローラ外周配設部材の構造に、
振動と磨耗とを防止するため、およびヒートローラ外周
面との適切な摺接を行わせるための特別な配慮が必要と
なる。また、上記の定着ローラ外周配設部材との摺接、
およびヒートローラ同士の摺接により、ヒートローラの
磨耗が進行し易く、ヒートローラの寿命の短命化および
ランニングコストの上昇を招来するものとなっている。
【0008】そこで、本願出願人は、本発明の説明図で
ある図4および図5に示すように、例えば、中ヒートロ
ーラ202を上ヒートローラ201と下ヒートローラ2
03とに対して離接移動可能に設け、第1定着部、即ち
上定着部が使用されるときには、中ヒートローラ202
を下ヒートローラ203と離間させて上ヒートローラ2
01に圧接させ、第2定着部、即ち下定着部が使用され
るときには、中ヒートローラ202を上ヒートローラ2
01と離間させて下ヒートローラ203に圧接させる定
着装置を先に提案している(特願平4−51762
号)。このような構成によれば、使用されるヒートロー
ラのみが回転し、中ヒートローラ以外の回転方向を一定
にすることができるので、上記のような点を改善し得る
ようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ヒートロー
ラの表層部が例えばゴム材によって形成されている場合
において、例えば中ヒートローラが、定着装置を使用し
ないときでも上または下ヒートローラ201・203の
何れか一方に常時圧接される構成では、この圧接状態が
長時間にわたると、中ヒートローラ202が圧接される
ヒートローラとの組み合わせによっては、上記のゴム材
に永久歪みが発生して変形することになる。この場合に
は、トナーがヒートローラの表面に付着するオフセッ
ト、およびトナー像の定着不良等が発生し、コピー品質
が著しく低下するとともに、ヒートローラの寿命が短く
なるといった問題を招来する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真装置の
定着装置は、上記の課題を解決するために、第1ないし
第3の3個の定着ローラ、例えば、上、中および下ヒー
トローラを有し、第1定着ローラと第2定着ローラとの
圧接部に第1定着部が形成され、第2定着ローラと第3
定着ローラとの圧接部に第2定着部が形成される電子写
真装置の定着装置において、第1ないし第3定着ローラ
のうち、他の定着ローラと共に上記の第1および第2定
着部を形成する離接定着ローラが他の定着ローラに対し
て離接移動可能に設けられ、上記の離接定着ローラを第
1定着部を形成すべき他の定着ローラに圧接される位置
と第2定着部を形成すべき他の定着ローラに圧接される
位置とに駆動するとともに、このときに、圧接状態にあ
る上記の両定着ローラ以外の残りの定着ローラを第2定
着ローラと離間させる離接駆動手段と、上記の離接定着
ローラが、第1定着部により定着動作が行われるときに
は、第1定着部を形成すべき他の定着ローラに圧接さ
れ、第2定着部により定着動作が行われるときには、第
2定着部を形成すべき他の定着ローラに圧接され、定着
動作が行われないときには、離接定着ローラとの圧接状
態により生じるローラ表面の永久歪みが少い方の組み合
わせとなる定着ローラに圧接されるように、離接駆動手
段を制御する制御手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、離接定着ローラは、第1
定着部により定着動作が行われるときには、第1定着部
を形成すべき他の定着ローラに圧接され、第2定着部に
より定着動作が行われるときには、第2定着部を形成す
べき他の定着ローラに圧接される。そして、定着動作が
行われないとき、即ち例えば電源スイッチがONにされ
て画像形成動作が行われていない待機時、および電源ス
イッチがOFFにされている停止時には、離接定着ロー
ラとの圧接状態により生じるローラ表面の永久歪みが少
い方の組み合わせとなる定着ローラに圧接される。これ
により、定着ローラの圧接動作による永久歪みの発生が
抑制されるので、トナーが定着ローラの表面に付着する
オフセットおよびトナー像の定着不良等の発生によるコ
ピー品質の低下と、定着ローラ寿命の短命化とが抑制さ
れる。
【0012】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図11に基
づいて以下に説明する。本実施例における電子写真装置
としてのフルカラー複写機(以下、単に複写機と称す
る)は、図2に示すように、上面部に硬質の透明ガラス
からなる原稿載置台3を有し、この原稿載置台3の下に
露光光学系部4を備えている。この露光光学系部4は、
原稿載置台3上に載置された原稿(図示せず)を光を照
射しながら走査するランプユニット5と、原稿からの反
射光を感光体8に導く複数の反射鏡6…と、上記の反射
光の光路中に配されたレンズユニット7とを有してい
る。
【0013】感光体8の外周には、感光体8の表面を所
定電位に帯電させる帯電チャージャ9が設けられ、さら
に、この帯電チャージャ9から感光体8の回転方向に向
かって、像間イレーサ(図示せず)、ブラック現像槽1
0、イエロー現像槽11、マゼンタ現像槽12、シアン
現像槽13、中間転写装置14、クリーニング装置15
および除電装置16がこの順に配されている。
【0014】上記の中間転写装置14は、転写ベルト1
7、この転写ベルト17を支持するローラ18・19・
20、転写ベルト17を感光体8に圧接させ、感光体8
表面に形成されたトナー像を転写ベルト17に転写させ
る第1転写ローラ21、用紙へのトナー像の転写時に転
写ベルト17を介してローラ20に圧接され、転写ベル
ト17表面のトナー像を用紙上に転写させる第2転写ロ
ーラ22、および転写ベルト17表面の残留トナーを除
去するクリーニング装置23を備えている。
【0015】上記の中間転写装置14に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで中間転写装置14に供給
するレジストローラ24、給紙カセット25および給紙
トレイ26が設けられ、これら給紙カセット25および
給紙トレイ26付近には、給紙ローラ27・27および
搬送ローラ28等が設けられている。中間転写装置14
からの出紙方向には、用紙を搬送するサクションユニッ
ト100、定着装置200、排紙ローラ30および排紙
トレイ31が設けられている。
【0016】サクションユニット100は、搬送ベルト
(図示せず)を備え、この搬送ベルトがベルト駆動モー
タ(図示せず)に駆動されて周回移動することにより、
未定着のトナー像が転写された用紙をベルト上に吸着さ
せながら定着装置200へ搬送するようになっている。
また、サクションユニット100は、例えば、上記のベ
ルト駆動モータを駆動源とするカム機構に駆動されて、
上方位置と下方位置とに回転移動するようになってい
る。尚、上記の上方位置は、定着装置200の後述する
上定着部へ用紙を搬送可能な位置であり、下方位置は、
下定着部へ用紙を搬送可能な位置である。
【0017】定着装置200は、図3に示すように、第
1定着ローラとしての上ヒートローラ201と、第2定
着ローラおよび離接定着ローラとしての中ヒートローラ
202と、第3定着ローラとしての下ヒートローラ20
3とが上下方向に各々平行に設けられている。本実施例
においては、上ヒートローラ201と中ヒートローラ2
02との圧接部に形成される第1定着部としての上定着
部によってフルカラーコピーの際の定着が行われる一
方、中ヒートローラ202と下ヒートローラ203との
圧接部に形成される第2定着部としての下定着部によっ
て白黒コピーの際の定着が行われるようになっている。
従って、上ヒートローラ201は、芯金の周りに高い離
型性を有する厚さ2mmのシリコンゴム層が設けられた
もの、中ヒートローラ202は、芯金の周りに厚さ20
μmのテフロンコーティングが施されたもの、下ヒート
ローラ203は、芯金の周りに厚さ4mmのシリコンゴ
ム層が設けられたものとなっている。
【0018】上記の上ヒートローラ201と下ヒートロ
ーラ203とのシリコンゴム層の厚さの差は、両ヒート
ローラ201・203のコントロール温度の差によって
生じている。即ち、ゴム層の厚さが厚い程、ゴム層表面
の温度と、芯金とゴム層との境界面の温度との差が大き
くなり、この温度差が大きいほど芯金とゴム層との接着
強度が弱くなる。尚、芯金とゴム層との境界面の温度が
230℃以上では、芯金とゴム層との接着強度が著しく
低下し、ゴム層が芯金から剥離してしまう。そして、上
ヒートローラ201の表面温度は190℃必要であるの
に対し、下ヒートローラ203のそれは130℃でよい
ため、下ヒートローラ203のゴム層は厚さを厚くする
ことができる。
【0019】上記の各ヒートローラ201〜203は中
空状であり、この中空部には加熱用のヒータランプ20
4がそれぞれ設けられている。尚、上ヒートローラ20
1には650w、中ヒートローラ202には350wと
300w、下ヒートローラ203には350wのヒータ
ランプ204が設けられている。上ないし下ヒートロー
ラ201〜203の周りには、その表面温度を検出する
サーミスタ205、ヒータランプ204の回路に組み込
まれた過熱防止用のサーモスタット(図示せず)、およ
びヒートローラ201〜203の表面に付着したトナー
等を除去するクリーニングローラ206が設けられてい
る。また、中および下ヒートローラ202・203の周
りには、ローラ表面から用紙を剥離させる剥離爪207
が設けられる一方、上ヒートローラ201の周りにはオ
イル塗布ローラ208が設けられている。このオイル塗
布ローラ208は、シリコンオイルを収容したタンクの
周りに繊維が巻かれ、タンクに形成された小孔を通じて
繊維にシリコンオイルを含浸させる構造となっている。
そして、オイル塗布ローラ208にて上ヒートローラ2
01の表面にシリコンオイルを塗布することにより、ロ
ーラ表面へのカラートナーの付着、即ちオフセットを防
止してカラートナー像の離型性を確保するとともに、フ
ルカラーコピー画像に艶を付与するようになっている。
【0020】上記の上定着部および下定着部を形成する
ために、本実施例においては、中ヒートローラ202を
上下動させることにより中ヒートローラ202を上およ
び下ヒートローラ201・203に対して離接する機構
を採用している。次に、このヒートローラ離接機構を図
4および図5により説明する。
【0021】上、中および下ヒートローラ201・20
2・203は、それぞれ、各ヒートローラ201〜20
3の両端部に設けられた上、中および下ホルダ209・
210・211により軸受(図示せず)を介して回転自
在に保持されている。これら上ないし下ホルダ209〜
211には、それぞれ、前記のクリーニングローラ20
6が、対応するヒートローラ201〜203と常時当接
した状態で回転自在に取り付けられている。各ホルダ2
09〜211は、それぞれ、出紙側の端部が連結軸21
2によりローラ支持基体213に揺動自在に連結されて
いる。一方、上および下ホルダ209・211における
入紙側の端部は、それぞれ、引張りばね214により下
方向および上方向に引っ張られている。また、上および
下ホルダ209・211における入紙側の端部には係合
部209a・211aが形成される一方、ローラ支持基
体213には、上記の係合部209aと係合して下方へ
の上ホルダ209の回転を規制する係止部213a、お
よび上記の係合部211aと係合して上方への下ホルダ
211の回転を規制する係止部213bが形成されてい
る。
【0022】オイル塗布ローラ208はローラホルダ2
15の一端部に回転自在に保持されている。このローラ
ホルダ215は中央部付近が連結軸215aによりロー
ラ支持基体213に揺動自在に連結されている。ローラ
ホルダ215の他端部には圧縮ばね216と偏心カム2
17とが設けられている。圧縮ばね216は、ローラホ
ルダ215がオイル塗布ローラ208を上ヒートローラ
201と離間させる方向へ回転するように付勢してい
る。一方、偏心カム217は、図11に示すオイル塗布
ローラカム駆動機構254に駆動されて回転することに
より、圧縮ばね216の付勢力に抗してローラホルダ2
15を回転させ、オイル塗布ローラ208を上ヒートロ
ーラ201と圧接させるようになっている。
【0023】中ホルダ210の入紙側端部には、開口状
のカム配設部210aが形成され、このカム配設部21
0aには、カム軸218に形成された偏心カム219が
配されている。カム軸218は、図示しない支持部材に
支持されて固定位置で回転するようになっている。上記
の偏心カム219とカム配設部210aの上縁部210
bとの間には間装板220が設けられ、この間装板22
0は、出紙側端部が連結軸221によりローラ支持基体
213に揺動自在に連結されている。間装板220の入
紙側端部には、カム配設部210aの上縁部210bを
貫通してねじ222が螺着されている。このねじ222
の頭部と上記の上縁部210bとの間には圧縮ばね22
3が配されている。従って、カム軸218、即ち偏心カ
ム219の回転により、中ホルダ210、即ち中ヒート
ローラ202が上下方向へ移動し、上および下ヒートロ
ーラ201・203と離接するようになっている。この
場合の偏心カム219と中ホルダ210との摺接状態
は、ねじ222を回転させることにより調整し得るよう
になっている。また、上および下ヒートローラ201・
203に対する中ヒートローラ202の離接状態は、ロ
ーラ支持基体213に設けられた離接センサ224・2
25にて検出されるようになっている。
【0024】上記の上ないし下ヒートローラ201〜2
03の回転は、中ヒートローラ202が駆動、上および
下ヒートローラ201・203が従動となっており、中
ヒートローラ202および上記のカム軸218は、図6
に示すヒートローラ駆動機構245およびカム駆動機構
246によって回転駆動されるようになっている。そし
て、このカム駆動機構246、前記の中ホルダ210、
偏心カム219および図11に示すヒートローラ駆動モ
ータ253により離接駆動手段が構成されている。
【0025】ヒートローラ駆動機構245は、ヒートロ
ーラ駆動モータ253から駆動力が伝達される入力軸2
31に入力ギヤ232を有し、この入力ギヤ232と中
ヒートローラ202に設けられたギヤ238との間に、
ギヤ233〜237を有している。ギヤ234〜236
は、図7および図8にも示すように、ギヤ233を中心
として回転するギヤ支持板239により回転自在に支持
され、ギヤ234・235は上記ギヤ233と常時噛み
合っている。上記のギヤ支持板239には操作突部23
9aが形成され、この操作突部239aにはソレノイド
240のロッド部240aが連結されている。
【0026】上記のソレノイド240は、図4に示すよ
うに、中ヒートローラ202が下ヒートローラ203に
圧接されるとき、図7に示すように、ロッド部240a
が進出するように制御される。この場合、ギヤ支持板2
39が時計回り方向へ回転して、ギヤ234がギヤ23
7と噛み合い、ギヤ236がギヤ237から離れる。従
って、時計回り方向への入力ギヤ232の回転が、ギヤ
233・234・237・238を介して中ヒートロー
ラ202へ伝達され、中ヒートローラ202が時計回り
方向へ回転するとともに下ヒートローラ203が反時計
回り方向へ回転し、両ヒートローラ202・203間の
用紙が排紙ローラ30方向へ送出される。また、ソレノ
イド240は、図5に示すように、中ヒートローラ20
2が上ヒートローラ201に圧接されるとき、図8に示
すように、ロッド部240aが退行するように制御され
る。この場合、ギヤ支持板239が反時計回り方向へ回
転して、ギヤ236がギヤ237と噛み合い、ギヤ23
4がギヤ237から離れる。従って、時計回り方向への
入力ギヤ232の回転が、ギヤ233・235・236
・237・238を介して中ヒートローラ202へ伝達
され、中ヒートローラ202が反時計回り方向へ回転す
るとともに上ヒートローラ201が時計回り方向へ回転
し、両ヒートローラ202・201間の用紙が排紙ロー
ラ30方向へ送出される。
【0027】また、カム駆動機構246においては、図
6に示すように、入力ギヤ232がギヤ241と噛み合
い、このギヤ241が、カム軸218に設けられたスプ
リングクラッチ242の入力ギヤ242cと噛み合って
いる。スプリングクラッチ242は、図9および図10
に示すように、2個の係止突部242a・242bを1
80°おいた位置に有し、これら係止突部242a・2
42bに対してソレノイド243の作動部243aが係
脱可能となっている。そして、例えば上記の作動部24
3aが、図9に示すように、係止突部242bと係合し
たとき、偏心カム219の最大偏心部によって中ホルダ
210が下方へ駆動されて、中ヒートローラ202が下
ヒートローラ203に圧接される下定着部位置へ移動す
る一方、作動部243aが、図10に示すように、係止
突部242aと係合したとき、偏心カム219の最大偏
心部によって中ホルダ210が上方へ駆動されて、中ヒ
ートローラ202が上ヒートローラ201に圧接される
上定着部位置へ移動するようになっている。尚、スプリ
ングクラッチ242の係止突部242a・242bに対
するソレノイド243の作動部243aの係脱動作は、
ソレノイド243のOFFにより係合動作が行われ、ソ
レノイド243のONによりその解除動作が行われる。
また、上および下ヒートローラ201・203に対する
中ヒートローラ202の圧接力の変更は、図4に示す引
張りばね214の交換、または偏心カム219の停止位
置の変更によって行うことができる。
【0028】また、本複写機は、図11に示すように、
サクションユニット100および定着装置200を制御
するための例えばマイクロコンピュータからなる制御手
段としての制御装置251を備えている。この制御装置
251は、前記の離接センサ224・225およびその
他、各種入力キー等からの入力等に基づいて、後述のよ
うに、ヒートローラ駆動モータ253、ソレノイド24
0・243、およびヒータランプ204、オイル塗布ロ
ーラカム駆動機構254等の作動を制御するようになっ
ている。
【0029】即ち、例えば、フルカラーコピーが行われ
るときには、中ヒートローラ202が下ヒートローラ2
03と離間して上ヒートローラ201に圧接され、白黒
コピーが行われるときには、中ヒートローラ202が上
ヒートローラ201と離間して下ヒートローラ203に
圧接され、電源スイッチがON状態でコピー動作が行わ
れない待機時、および電源スイッチがOFF状態の停止
時には、白黒コピーが行われるときと同様、中ヒートロ
ーラ202が上ヒートローラ201と離間して下ヒート
ローラ203に圧接される制御を行うようになってい
る。
【0030】ここで、複写機の待機時および停止時にお
いて、ヒートローラ201〜203に対して上記のよう
な離接制御を行うのは、以下の理由による。フルカラー
コピーにおける定着動作の際には、温度だけでなく定着
部幅、即ちニップ幅も十分に必要である。このニップ幅
については、上記のように、上ヒートローラ201のゴ
ム層が薄いため、上ヒートローラ201と中ヒートロー
ラ202との圧接力を大きくすることにより確保してい
る。上および中ヒートローラ201・202間の圧接
力、および中および下ヒートローラ202・203間の
圧接力は、それぞれ、各引張りばね214・214によ
って決定されるので、上ヒートローラ201側の引張り
ばね214は下ヒートローラ203側の引張りばね21
4よりも引っ張り力が強くなっている。従って、上およ
び下ヒートローラ201・203におけるゴム層の永久
歪みを考えた場合、定着装置200が使用されないとき
の中ヒートローラ202のホームポジションは、ヒート
ローラ間での圧接力が小さい、下ヒートローラ203に
圧接される位置、即ち下定着部位置とするのが良く、複
写機の待機時および停止時にはこのように制御される。
【0031】上記の構成において、先ず、本複写機にお
けるフルカラーコピー動作について説明する。先ず、図
2に示すように、B方向へ回転する感光体8の表面が帯
電チャージャ9により均一に帯電され、露光光学系部4
により原稿載置台3上の原稿に対する一回目の走査が行
われる。原稿からの反射光は、ブルーの色分解フィルタ
(図示せず)およびスリット(図示せず)を介して、帯
電チャージャ9と像間イレーサ(図示せず)との間にお
ける感光体8表面の露光ポイントに照射され、感光体8
が露光されて静電潜像が形成される。次に、感光体8に
おける非画像領域の電位が像間イレーサによって除去さ
れ、その後、上記の静電潜像がイエロー現像槽11によ
って現像され、イエロートナー像が形成される。
【0032】次に、感光体8表面のイエロートナー像
は、C方向へ周回移動する転写ベルト17に、マイナス
の高電圧が印加された第1転写ローラ21により転写さ
れる。尚、感光体8表面の残留トナーはクリーニング装
置15によって除去され、感光体8表面の残留電位は除
電装置16によって除去される。
【0033】上記の一連の動作が終了すると、帯電チャ
ージャ9により再度感光体8が帯電され、原稿に対して
露光光学系部4による2回目の走査が行われる。この場
合には、グリーンの色分解フィルタが使用され、感光体
8に形成された静電潜像は、マゼンタ現像槽12のマゼ
ンタトナーによって現像される。これによって形成され
た感光体8表面のマゼンタトナー像は、第1転写ローラ
21により、転写ベルト17上における先のイエロート
ナー像上に重ねて転写される。その後、同様にして、レ
ッドの色分解フィルタを使用しての露光光学系部4によ
る3回目の走査が行われ、シアン現像槽13のシアント
ナーでの現像により、感光体8にシアントナー像が形成
される。このシアントナー像は転写ベルト17における
マゼンタトナー像上に転写される。
【0034】次に、これまでの動作において転写ベルト
17と離間していた第2転写ローラ22が転写ベルト1
7に圧接され、第2転写ローラ22に転写ベルト17の
表面電位よりも高いマイナス電圧が印加されることによ
り、給紙カセット25または給紙トレイ26からレジス
トローラ24を介して搬送されて来た用紙に、転写ベル
ト17上における3層のトナー像が転写される。
【0035】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100により定着装置200へ搬送され
る。このとき、サクションユニット100は上方位置に
保持されているので、用紙は、上および中ヒートローラ
201・202間の上定着部に搬送される。上定着部に
おいては、用紙上の3層のカラートナー像が、上および
中ヒートローラ201・202により加熱されて溶融
し、用紙上に定着される。このとき、上ヒートローラ2
01にはオイル塗布ローラ208からシリコンオイルが
供給されているので、上ヒートローラ201へのトナー
像のオフセットが防止されるとともに、用紙上のフルカ
ラートナー像に光沢が付与される。
【0036】定着装置200から出紙された用紙は、排
紙ローラ30によって排紙トレイ31上に排出される。
【0037】次に、本複写機における白黒コピー動作に
ついて説明する。先ず、感光体8の表面が帯電チャージ
ャ9により均一に帯電され、露光光学系部4により原稿
載置台3上の原稿に対する走査が行われる。原稿からの
反射光は、色分解フィルタおよびスリットを通さずに、
露光光学系部4に導かれて感光体8に照射され、感光体
8に静電潜像が形成される。その後、上記の静電潜像が
ブラック現像槽10によって現像され、これによって形
成されたブラックトナー像は、転写ベルト17に転写さ
れ、さらに用紙に転写される。
【0038】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100により中および下ヒートローラ2
02・203間の下定着部に搬送され、トナー像が用紙
上に定着される。定着装置200から出紙された用紙
は、排紙ローラ30により排紙トレイ31上へ排出され
る。
【0039】次に、複写機の待機時と停止時、フルカラ
ーコピー時および白黒コピー時における定着装置200
の動作を図1のフローチャートにより説明する。複写機
が、電源スイッチ(図示せず)がOFFとなっている停
止状態、および電源スイッチがONとなっている待機状
態であるときには(S1)、図4に示すように、中ヒー
トローラ202は下ヒートローラ203と圧接する下定
着部位置に保持される(S2)。従って、定着装置20
0のヒートローラ駆動機構245においては、図7に示
すように、ソレノイド240のロッド部240aが進出
し、ギヤ234がギヤ237と噛み合い、ギヤ236が
ギヤ237から離れている。カム駆動機構246におい
ては、図9に示すように、作動部243aが係止突部2
42bと係合している。また、サクションユニット10
0は下方位置に配される。
【0040】次に、複写機の停止状態から電源スイッチ
がONにされた後、コピースタートボタンがONにされ
たとき、あるいは待機状態からコピースタートボタンが
ONにされたとき、白黒コピー選択キーのON操作によ
り白黒コピーが選択されている場合には(S4)、離接
センサ224・225の出力によって中ヒートローラ2
02が下定着部位置にあることを確認すると(S5)、
白黒コピーが行われる(S7)。一方、S5において、
中ヒートローラ202が上定着部位置にあるときには、
ソレノイド243をONにした後OFFにして(S
6)、偏心カム219を180°回転させ、中ヒートロ
ーラ202を下定着部位置に移動させた後、白黒コピー
が行われる。
【0041】次に、白黒コピーの終了後(S8)、タイ
マによって計時される所定時間が経過していないときに
(S9)、例えばコピースタートボタンのON操作によ
って再度白黒コピーが開始された場合には(S10)、
S7へ移行する。一方、所定時間が経過していないとき
に(S9)、フルカラーコピー選択キーのON操作、お
よびコピースタートボタンのON操作によってフルカラ
ーコピーが開始された場合には(S10)、後述のS1
4へ移行する。
【0042】また、S9において、再度の白黒コピー、
またはフルカラーコピーが開始されることなく所定時間
が経過すると、そのまま待機状態、あるいは電源スイッ
チOFFによる停止状態へ移行する(S11)。
【0043】一方、S4においてフルカラーコピー選択
キーのON操作によりフルカラーコピーが選択されてい
る場合には、ソレノイド243をONにした後OFFに
して偏心カム219を180°回転させ、中ヒートロー
ラ202を上定着部位置に移動させる(S12)。
【0044】これにより、カム駆動機構246において
は、図9に示す状態から、スプリングクラッチ242の
係止突部242bに対するソレノイド243の作動部2
43aの係合が解除され、係止突部242a・242b
が180°回転した後、図10に示すように、係止突部
242aに上記の作動部243aが係合する。この回転
に伴って偏心カム219が180°回転し、図5に示す
ように、偏心カム219の最大偏心部により中ホルダ2
10が上方へ駆動されて中ヒートローラ202が上ヒー
トローラ201に圧接される。さらに、偏心カム217
に駆動されて、オイル塗布ローラ208が上ヒートロー
ラ201に圧接される。
【0045】また、上記の状態においては上ホルダ20
9が中ヒートローラ202に押されて若干反時計回り方
向へ回転するので、上ヒートローラ201は、中ヒート
ローラ202と離間しているときよりも若干上方へ移動
した位置に保持される。一方、引張りばね214による
反時計回り方向への下ホルダ211の回転は、その係合
部211aが係止部213bと係合することにより規制
されるので、下ヒートローラ203は、中ヒートヒーラ
202と離間した状態に保持される。
【0046】また、ヒートローラ駆動機構245におい
ては、図8に示すように、ソレノイド240のロッド部
240aが退行し、ギヤ236がギヤ237と噛み合う
一方、ギヤ234がギヤ237から離れる。従って、時
計回り方向への入力ギヤ232の回転により、中ヒート
ローラ202が反時計回り方向へ、また上ヒートローラ
201が時計回り方向へそれぞれ回転する。また、サク
ションユニット100は上方位置に保持される。
【0047】その後、中ヒートローラ202が上定着部
位置にあることを確認すると(S13)、フルカラーコ
ピーが行われる(S14)。一方、S13において、中
ヒートローラ202が下定着部位置にあるときには、S
12に戻って再度その動作を行う。
【0048】次に、フルカラーコピーの終了後(S1
5)、所定時間が経過していないときには(S16)、
S10へ移行する。
【0049】また、S16において、再度のフルカラー
コピー、または白黒コピーが開始されることなく所定時
間が経過すると、ソレノイド243をONにした後OF
Fにして(S17)、偏心カム219を180°回転さ
せ、中ヒートローラ202を下定着部位置に移動させた
後(S18)、S11へ移行する。
【0050】上記のS17の動作が行われたとき、カム
駆動機構246においては、図10に示す状態から、ス
プリングクラッチ242の係止突部242aに対するソ
レノイド243の作動部243aの係合が解除され、そ
の後、図9に示すように、係止突部242bに作動部2
43aが係合する。従って、図4に示すように、偏心カ
ム219の最大偏心部により中ホルダ210が下方へ駆
動されて中ヒートローラ202が下ヒートローラ203
に圧接される一方、上ヒートローラ201が中ヒートロ
ーラ202と離間する。さらに、偏心カム217が18
0°回転し、圧縮ばね216に押されてオイル塗布ロー
ラ208が上ヒートローラ201から離間する。
【0051】また、ヒートローラ駆動機構245におい
ては、図7に示すように、ソレノイド240のロッド部
240aが進出し、ギヤ234がギヤ237と噛み合う
一方、ギヤ236がギヤ237から離れる。従って、時
計回り方向への入力ギヤ232の回転により、中ヒート
ローラ202が時計回り方向へ、また下ヒートローラ2
03が反時計回り方向へそれぞれ回転可能となる。ま
た、サクションユニット100は下方位置に保持され
る。
【0052】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図6お
よび図12ないし図15に基づいて以下に説明する。
尚、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と
同一の機能を有する部材には同一の符号を付記し、その
説明を省略する。
【0053】図12に示すように、本実施例の定着装置
400では、第2定着ローラとしての中ヒートローラ2
02がローラ支持基体401に固定状態に設けられ、第
1定着ローラおよび離接定着ローラとしての上ヒートロ
ーラ201が上ホルダ402に設けられ、第3定着ロー
ラおよび離接定着ローラとしての下ヒートローラ203
が下ホルダ403に設けられている。上ヒートローラ2
01の周りには、上ホルダ402に支持されてサーミス
タ205、クリーニングローラ206およびオイル塗布
ローラ208が設けられ、中ヒートローラ202の周り
には、ローラ支持基体401に支持されてサーミスタ2
05および図示しない剥離爪が設けられ、下ヒートロー
ラ203の周りには、サーミスタ205、クリーニング
ローラ206および図示しない剥離爪が設けられてい
る。
【0054】上および下ホルダ402・403は、それ
ぞれ、入紙側の部位が連結軸404によりローラ支持基
体401に揺動自在に連結され、出紙側の端部が引張り
ばね405により下方向および上方向に引っ張られてい
る。下ホルダ403を引っ張る引張りばね405は、中
ヒートローラ202に対して下ヒートローラ203を大
きい圧接力で圧接させるため、上ホルダ402を引っ張
る引張りばね405よりも引張力の大きいものが使用さ
れている。また、上ホルダ402の入紙側の端部におけ
る上縁部には偏心カム406が配され、下ホルダ403
の入紙側の端部における下縁部には偏心カム407が配
されている。これら偏心カム406・407は、それぞ
れの最大偏心部が、常時、同方向を向くように設けられ
ている。
【0055】そして、白黒コピーの際には、図12に示
した上および下ヒートローラ201・203を駆動する
構成を簡略化して示した図13に示すように、偏心カム
406・407がその最大偏心部を下方に向けて配さ
れ、上ヒートローラ201は、上ホルダ402が偏心カ
ム406に駆動されて時計回り方向へ回転することによ
り、中ヒートローラ202と離間し、下ヒートローラ2
03は、下ホルダ403が引張りばね405に引かれて
時計回り方向へ回転することにより、中ヒートローラ2
02に圧接され、白黒コピー用の下定着部が形成される
ようになっている。一方、フルカラーコピーの際には、
図14に示すように、偏心カム406・407がその最
大偏心部を上方に向けて配され、上ヒートローラ201
は、上ホルダ402が引張りばね405に引かれて反時
計回り方向へ回転することにより、中ヒートローラ20
2に圧接されてフルカラーコピー用の上定着部が形成さ
れ、下ヒートローラ203は、下ホルダ403が偏心カ
ム407に駆動されて反時計回り方向へ回転することに
より、中ヒートローラ202と離間するようになってい
る。
【0056】上ないし下ヒートローラ201〜203の
回転は、実施例1に示した定着装置200と同様、中ヒ
ートローラ202が駆動、上および下ヒートローラ20
1・203が従動となっている。中ヒートローラ202
は図6に示すヒートローラ駆動機構245によって回転
駆動され、偏心カム406・407は同図に示すカム駆
動機構246によって回転駆動されるようになってい
る。この場合、偏心カム406・407に対応して個々
にカム駆動機構246が設けられるか、若しくは偏心カ
ム406・407の一方をカム駆動機構246により駆
動し、その回転がギヤ機構により他方に伝達される構成
となる。そして、本実施例においては、上ホルダ40
2、引張りばね405、偏心カム406、カム駆動機構
246およびヒートローラ駆動モータ253と、下ホル
ダ403、引張りばね405、偏心カム407、カム駆
動機構246およびヒートローラ駆動モータ253とに
より個別に離接駆動手段が構成されている。
【0057】また、上下のクリーニングローラ206・
206はローラホルダ408・408の一端部に回転自
在に保持されている。各ローラホルダ408は支軸40
8aにより上ホルダ402上と下ホルダ403上とに揺
動自在に支持されている。また、ローラホルダ408
は、引張りばね409により、各クリーニングローラ2
06が上または下ヒートローラ201・203に圧接さ
れるように引っ張られる一方、偏心カム410または4
11により、各クリーニングローラ206が上または下
ヒートローラ201・203と離間するように駆動され
るようになっている。
【0058】同様に、オイル塗布ローラ208は、支軸
412aにより上ホルダ402上に回転自在に設けられ
たローラホルダ412の一端部に回転自在に保持され、
ローラホルダ412は、引張りばね413により、オイ
ル塗布ローラ208が上ヒートローラ201と圧接され
るように引っ張られる一方、偏心カム414により、オ
イル塗布ローラ208が上ヒートローラ201と離間す
るように駆動されるようになっている。上記の偏心カム
410・411と偏心カム414は、それぞれ、図15
に示すクリーニングローラカム駆動機構415とオイル
塗布ローラカム駆動機構416により駆動されるように
なっており、これら各駆動機構は、同図に示す制御手段
としての制御装置417により制御されるようになって
いる。その他の構成は実施例1に示した定着装置200
と同一である。
【0059】上記の構成において、電源スイッチがON
されている状態の待機時には、白黒コピー時と同様、偏
心カム406・407は、カム駆動機構246に駆動さ
れて、図12および図13に示すように、最大偏心部が
下方を向くように配される。従って、下ヒートローラ2
03が中ヒートローラ202に圧接されて白黒コピー用
の下定着部が形成される一方、上ヒートローラ201が
中ヒートローラ202と離間する。また、上ヒートロー
ラ201外周のクリーニングローラ206およびオイル
塗布ローラ208が、偏心カム410・414に駆動さ
れ、上ヒートローラ201と離間する一方、下ヒートロ
ーラ203外周のクリーニングローラ206が、引張り
ばね409により下ヒートローラ203に圧接される。
また、サクションユニット100は下方位置に配され
る。
【0060】次に、上記の待機状態において、フルカラ
ーコピー選択キーがONされた後、コピースタートボタ
ンがONされると、偏心カム406・407は、図14
に示すように、最大偏心部が上方を向くように回転す
る。従って、上ヒートローラ201が中ヒートローラ2
02に圧接されてカラーコピー用の上定着部が形成され
る一方、下ヒートローラ203が中ヒートローラ202
と離間する。また、上ヒートローラ201外周のクリー
ニングローラ206およびオイル塗布ローラ208が、
引張りばね409・413により上ヒートローラ201
に圧接される一方、下ヒートローラ203外周のクリー
ニングローラ206が、偏心カム411に駆動されて下
ヒートローラ203と離間する。また、サクションユニ
ット100は上方位置に配される。その後、フルカラー
コピー動作が行われる。このフルカラーコピー動作が終
了して所定時間が経過すると、定着装置400およびサ
クションユニット100は上記の待機時の状態に復帰す
る。
【0061】また、上記のフルカラーコピー可能な状態
から白黒コピー選択キーがONされた後、コピースター
トボタンがONされると、定着装置400およびサクシ
ョンユニット100は上記の待機時の状態に移行し、そ
の後、白黒コピー動作が行われる。
【0062】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図6、図11、図16ないし図18に基づいて以下に説
明する。尚、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示し
た部材と同一の機能を有する部材には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0063】図16に示すように、本実施例の定着装置
600は、図1に示した実施例1の定着装置200が1
個の偏心カム219により中ヒートローラ202を上お
よび下ヒートローラ201・203に対して離接動作さ
せるものであるのに対し、1個の偏心カム219により
上および下ヒートローラ201・203を中ヒートロー
ラ202に対して離接動作させるものとなっている。
【0064】第2定着ローラとしての中ヒートローラ2
02はローラ支持基体601に位置を固定した状態で設
けられ、第1定着ローラおよび離接定着ローラとしての
上ヒートローラ201と第3定着ローラおよび離接定着
ローラとしての下ヒートローラ203は、それぞれ第1
定着ローラ支持部材としての上ホルダ602と第3定着
ローラ支持部材としての下ホルダ603に設けられてい
る。これら上および下ホルダ602・603は、入紙側
の端部が連結軸604によりローラ支持基体601に揺
動自在に連結されている。上ヒートローラ201の外周
に設けられたクリーニングローラ206およびオイル塗
布ローラ208、中および下ヒートローラ202・20
3の外周に設けられたクリーニングローラ206は、各
圧縮ばね605によりそれぞれ上ヒートローラ201、
中ヒートローラ202、下ヒートローラ203に圧接さ
れている。
【0065】上ホルダ602の出紙側端部の上縁部とロ
ーラ支持基体601との間と、下ホルダ603の出紙側
端部の下縁部とローラ支持基体601との間には、圧縮
ばね606と圧縮ばね607が設けられ、上ホルダ60
2の出紙側端部の下縁部と下ホルダ603の出紙側端部
の上縁部との間には、偏心カム219が配されている。
下ホルダ603を付勢する圧縮ばね607は、中ヒート
ローラ202に対して下ヒートローラ203を大きい圧
接力で圧接させるため、上ホルダ602を付勢する圧縮
ばね606よりもばね力の大きいものが使用されてい
る。
【0066】そして、白黒コピーの際には、図16に示
した上および下ヒートローラ201・203を駆動する
構成を簡略化して示した図17に示すように、偏心カム
219がその最大偏心部を上方に向けて配され、上ヒー
トローラ201は、上ホルダ602が偏心カム219に
駆動されて時計回り方向へ回転することにより、中ヒー
トローラ202と離間し、下ヒートローラ203は、下
ホルダ603が圧縮ばね607に押されて時計回り方向
へ回転することにより、中ヒートローラ202に圧接さ
れ、白黒コピー用の下定着部が形成されるようになって
いる。一方、フルカラーコピーの際には、図18に示す
ように、偏心カム219がその最大偏心部を下方に向け
て配され、上ヒートローラ201は、上ホルダ602が
圧縮ばね606に押されて反時計回り方向へ回転するこ
とにより、中ヒートローラ202に圧接され、フルカラ
ーコピー用の上定着部が形成され、下ヒートローラ20
3は、下ホルダ603が偏心カム219に駆動されて反
時計回り方向へ回転することにより、中ヒートローラ2
02と離間するようになっている。
【0067】上ないし下ヒートローラ201〜203の
回転は、実施例1に示した定着装置200と同様、中ヒ
ートローラ202が駆動、上および下ヒートローラ20
1・203が従動となっている。中ヒートローラ202
と偏心カム219は図6に示すヒートローラ駆動機構2
45とカム駆動機構246によって回転駆動され、その
制御は図11に示す制御手段としての制御装置251に
より行われるようになっている。そして、本実施例にお
いては、上ホルダ602、圧縮ばね606および偏心カ
ム219、カム駆動機構246およびヒートローラ駆動
モータ253と、下ホルダ603、圧縮ばね607およ
び偏心カム219、カム駆動機構246およびヒートロ
ーラ駆動モータ253とにより個別に離接駆動手段が構
成されている。
【0068】上記の構成において、電源スイッチがON
されている状態の待機時には、白黒コピー時と同様、偏
心カム219は、カム駆動機構246に駆動されて、図
16および図17に示すように、最大偏心部が上方を向
くように配される。従って、下ヒートローラ201が中
ヒートローラ202に圧接されて白黒コピー用の下定着
部が形成される一方、上ヒートローラ201が中ヒート
ローラ202と離間する。また、サクションユニット1
00は下方位置に配される。
【0069】次に、上記の待機状態において、フルカラ
ーコピー選択キーがONされた後、コピースタートボタ
ンがONされると、偏心カム219は、図18に示すよ
うに、最大偏心部が下方を向くように回転する。従っ
て、上ヒートローラ201が中ヒートローラ202に圧
接されてカラーコピー用の上定着部が形成される一方、
下ヒートローラ203が中ヒートローラ202と離間す
る。また、サクションユニット100は上方位置に配さ
れる。その後、フルカラーコピー動作が行われ、この動
作が終了して所定時間が経過すると、定着装置600お
よびサクションユニット100は上記の待機時の状態に
復帰する。
【0070】また、上記のフルカラーコピー可能な状態
から白黒コピー選択キーがONされた後、コピースター
トボタンがONされると、定着装置600およびサクシ
ョンユニット100は上記の待機時の状態に移行し、そ
の後、白黒コピー動作が行われる。
【0071】
【発明の効果】本発明の電子写真装置の定着装置は、第
1ないし第3定着ローラのうち、他の定着ローラと共に
上記の第1および第2定着部を形成する離接定着ローラ
が他の定着ローラに対して離接移動可能に設けられ、上
記の離接定着ローラを第1定着部を形成すべき他の定着
ローラに圧接される位置と第2定着部を形成すべき他の
定着ローラに圧接される位置とに駆動するとともに、こ
のときに、圧接状態にある上記の両定着ローラ以外の残
りの定着ローラを第2定着ローラと離間させる離接駆動
手段と、上記の離接定着ローラが、第1定着部により定
着動作が行われるときには、第1定着部を形成すべき他
の定着ローラに圧接され、第2定着部により定着動作が
行われるときには、第2定着部を形成すべき他の定着ロ
ーラに圧接され、定着動作が行われないときには、離接
定着ローラとの圧接状態により生じるローラ表面の永久
歪みが少い方の組み合わせとなる定着ローラに圧接され
るように、離接駆動手段を制御する制御手段とを備えて
いる構成である。
【0072】これにより、定着ローラの圧接動作による
永久歪みの発生が抑制され、トナーが定着ローラの表面
に付着するオフセットおよびトナー像の定着不良等の発
生によるコピー品質の低下と、定着ローラ寿命の短命化
とを抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、定着装
置における中ヒートローラの離接動作を示すフローチャ
ートである。
【図2】上記の定着装置を備えた複写機の全体構成図で
ある。
【図3】図2に示した定着装置付近の構成を示す拡大図
である。
【図4】図2に示した定着装置が備えるヒートローラ離
接機構の白黒コピー時および待機時の状態を一部破断で
示す概略の正面図である。
【図5】上記のヒートローラ離接機構のフルカラーコピ
ー時における状態を一部破断で示す概略の正面図であ
る。
【図6】上記の定着装置におけるヒートローラ駆動機構
およびカム駆動機構を示す概略の斜視図である。
【図7】白黒コピー時における上記のヒートローラ駆動
機構の動作を示す概略の正面図である。
【図8】フルカラーコピー時における上記のヒートロー
ラ駆動機構の動作を示す概略の正面図である。
【図9】白黒コピー時における図6に示したカム駆動機
構の動作を示す概略の正面図である。
【図10】フルカラーコピー時における上記のカム駆動
機構の動作を示す概略の正面図である。
【図11】図2に示した定着装置が備える制御系の要部
の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の他の実施例を示すものであって、定
着装置が備えるヒートローラ離接機構の白黒コピー時お
よび待機時における状態を示す概略の正面図である。
【図13】上記の定着装置を簡略化して示す白黒コピー
時および待機時の動作説明図である。
【図14】図13に示した定着装置におけるフルカラー
コピー時の動作説明図である。
【図15】図12に示した定着装置を備える複写機の制
御系の要部の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明のさらに他の実施例を示すものであっ
て、定着装置が備えるヒートローラ離接機構の白黒コピ
ー時および待機時における状態を示す概略の正面図であ
る。
【図17】上記の定着装置を簡略化して示す白黒コピー
時および待機時の動作説明図である。
【図18】図17に示した定着装置におけるフルカラー
コピー時の動作説明図である。
【符号の説明】
200 定着装置 201 上ヒートローラ(第1定着ローラ、離接定着
ローラ) 202 中ヒートローラ(第2定着ローラ、離接定着
ローラ) 203 下ヒートローラ(第3定着ローラ、離接定着
ローラ) 210 中ホルダ(離接駆動手段) 219 偏心カム(離接駆動手段) 246 カム駆動機構(離接駆動手段) 251 制御装置(制御手段) 253 ヒートローラ駆動モータ(離接駆動手段) 400 定着装置 402 上ホルダ(離接駆動手段) 403 下ホルダ(離接駆動手段) 405 引張りばね(離接駆動手段) 406 偏心カム(離接駆動手段) 407 偏心カム(離接駆動手段) 417 制御装置(制御手段) 600 定着装置 602 上ホルダ(離接駆動手段) 603 下ホルダ(離接駆動手段) 606 圧縮ばね(離接駆動手段) 607 圧縮ばね(離接駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 佳昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−98036(JP,A) 特開 平2−71286(JP,A) 特開 平2−191979(JP,A) 特開 平2−301792(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ないし第3の3個の定着ローラを有
    し、第1定着ローラと第2定着ローラとの圧接部に第1
    定着部が形成され、第2定着ローラと第3定着ローラと
    の圧接部に第2定着部が形成される電子写真装置の定着
    装置において、 第1ないし第3定着ローラのうち、他の定着ローラと共
    に上記の第1および第2定着部を形成する離接定着ロー
    ラが他の定着ローラに対して離接移動可能に設けられ、 上記の離接定着ローラを第1定着部を形成すべき他の定
    着ローラに圧接される位置と第2定着部を形成すべき他
    の定着ローラに圧接される位置とに駆動するとともに、
    このときに、圧接状態にある上記の両定着ローラ以外の
    残りの定着ローラを第2定着ローラと離間させる離接駆
    動手段と、 上記の離接定着ローラが、第1定着部により定着動作が
    行われるときには、第1定着部を形成すべき他の定着ロ
    ーラに圧接され、第2定着部により定着動作が行われる
    ときには、第2定着部を形成すべき他の定着ローラに圧
    接され、定着動作が行われないときには、離接定着ロー
    ラとの圧接状態により生じるローラ表面の永久歪みが少
    い方の組み合わせとなる定着ローラに圧接されるよう
    に、離接駆動手段を制御する制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする電子写真装置。
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