JP2938279B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2938279B2
JP2938279B2 JP4194052A JP19405292A JP2938279B2 JP 2938279 B2 JP2938279 B2 JP 2938279B2 JP 4194052 A JP4194052 A JP 4194052A JP 19405292 A JP19405292 A JP 19405292A JP 2938279 B2 JP2938279 B2 JP 2938279B2
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佳昭 増田
利樹 扇田
泰宏 小野
康年 河合
英男 松田
隆 久保
弘一 森山
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定着装置が第1ないし
第3の3個の定着ローラを備え、第1および第2定着ロ
ーラの圧接部と第2および第3定着ローラの圧接部とに
それぞれ定着部が形成される電子写真装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フルカラー複写機におけるフルカラーコ
ピーでは、原稿画像に対応した静電潜像を形成するため
の感光体に対する露光動作、およびトナーによる上記の
静電潜像に対する現像動作により、イエロー、マゼンタ
およびシアンの3色のトナー像を形成し、これらトナー
像を重ね合わせた状態で用紙上に転写させている。そし
て、この用紙上の3層のトナー像を、定着装置の2個の
定着ローラであるヒートローラ間で加熱し溶融させて用
紙上に定着させることにより、フルカラー画像を得てい
る。
【0003】上記のように、フルカラーコピーにおいて
は、3層のカラートナー像を、これらカラートナー像間
での剥離を生じることなく、2個のヒートローラ間で用
紙上に定着させる必要がある。従って、フルカラーコピ
ーに使用される上記の各色のカラートナーは、白黒コピ
ーに使用されるブラックトナーとは物性が異なり、一般
に離型性が低いものとなっている。また、フルカラーコ
ピーでは、上記の定着動作において、3層のトナー像を
溶融させて混ぜ合わせるために、ヒートローラから十分
な量の熱を供給しなければならない。このため、ヒート
ローラとしては、トナーに対して高い離型性を有すると
ともに、ヒートローラ間に形成される定着部幅、即ちニ
ップ幅を広くとることができるように、柔軟な材質のも
のを使用する必要がある。
【0004】従って、フルカラーコピーおよび白黒コピ
ーが可能な複写機では、定着装置において上記の要求を
完全に満足しようとすれば、ヒートローラが高価なもの
となり、かつヒートローラの寿命が白黒コピー専用機と
比べて短くなるので、ランニングコストが高価になる。
このため、コストを低減するために、定着装置の性能を
ある程度低下させるという妥協を余儀無くされる。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、フルカラーコピー用と白黒コピー用との個別の定着
装置を備えることが考えられる。このような方式では、
フルカラーコピーおよび白黒コピーにおいて最適な定着
動作を行うことができ、白黒コピーにおけるコピーコス
トを低減することができる。しかしながら、独立した定
着装置を2個備えると、機構が複雑になるとともに、装
置が大型化するという問題が生じ、このような構成は採
用し難いものである。
【0006】一方、特開昭51−98036号公報に
は、上、中および下の3個のヒートローラを備え、上お
よび中ヒートローラ間に第1の定着部を形成するととも
に、中および下ヒートローラ間に第2の定着部を形成す
る定着装置が開示されている。そこで、この構造を利用
し、例えば、上記の第1定着部をフルカラーコピー用の
定着部、第2定着部を白黒コピー用の定着部とすること
が考えられる。
【0007】また、本願出願人も、本願発明の説明図で
ある図8に示すように、上ないし下の3個のヒートロー
ラ201〜203を有し、上定着部が使用されるときに
は中ヒートローラ202と上ヒートローラ201とを圧
接させ、下定着部が使用されるときには中ヒートローラ
202と下ヒートローラ203とを圧接させる定着装置
400を提案し、先に出願している(特願平4−517
62号参照)。
【0008】上記のように、3本のヒートローラを備え
た構成であれば、フルカラーコピーと白黒コピーとにお
いて、それぞれ最適なヒートローラにより最良の定着動
作を行うことができる。また、フルカラーコピー用と白
黒コピー用との個別の定着装置を備える場合と比較し
て、用紙の搬送機構等の設計が容易であり、構造を簡素
化し、コストの低減と装置の小型化とを図ることができ
る。
【0009】また、上記のように、3本のヒートローラ
を備えた構造の場合には、図19に示すように、例え
ば、中ヒートローラ502が駆動ローラとされ、上およ
び下ヒートローラ501・503が従動ローラとされ
る。この場合、中ヒートローラ502に設けられたロー
ラギヤ504に、ギヤ505およびモータ507の回転
軸507aに設けられたモータギヤ506を介してモー
タ507の駆動力が伝達される。そして、上記の上定着
部および下定着部での紙詰り処理のために、上記のギヤ
505と噛み合うギヤ508が回転軸509の一端部に
設けられ、この回転軸509の他端部に手動回転操作部
510が設けられる。これにより、上定着部または下定
着部にて紙詰りが発生したときには、手動回転操作部5
10を回転させて、上ないし下ヒートローラ501〜5
03を回転させることにより、紙詰り処理を行うことが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の構造
では、上定着部で紙詰りが生じた場合と下定着部で紙詰
りが生じた場合とにおいて、詰まった用紙を同一方向に
排出させる場合の手動回転操作部510の回転方向が逆
方向となる。このため、使用されている定着部が上定着
部か下定着部かにより、操作者が手動回転操作部510
の回転方向を判断しなければならず、手動回転操作部5
10の操作が煩雑である。また、操作者が手動回転操作
部510の回転方向を間違い易く、間違った方向に用紙
が排出された場合には、紙詰りの状態を悪化させる虞が
ある等の問題点を招来する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電子写
真装置は、上記の課題を解決するために、回転駆動され
る第1ないし第3の3個の定着ローラ、例えば上、中お
よび下ヒートローラを有し、第1定着ローラと第2定着
ローラとの圧接部に第1定着部が形成され、第2定着ロ
ーラと第3定着ローラとの圧接部に第2定着部が形成さ
れ、これら第1および第2の各定着部にて、用紙上の現
像剤の像を用紙に定着させる定着装置を備えた電子写真
装置において、軸方向へ進退自在に設けられ、手動操作
によって上記第2定着ローラを回転させる手動回転操作
部と、2方向の駆動力伝達経路を有し、上記手動回転操
作部の軸方向への進出または退行変位に応答して、上記
2方向の駆動伝達経路が第1定着部が使用される場合と
第2定着部が使用される場合とに応じて切り換えられる
ことにより、上記の手動回転操作部の所定方向の回転に
対する上記の第1定着部と第2定着部とからの用紙の排
出方向が同一方向となるように、手動回転操作部の回転
を定着ローラに伝達する回転伝達手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、第1定着ローラと第
2定着ローラとの間の第1定着部で紙詰りが生じた場合
と、第2定着ローラと第3定着ローラとの間の第2定着
部で紙詰りが生じた場合との何れの場合においても、
作者が手動回転操作部を、その軸方向へ進出または退行
変位させるだけで、回転伝達手段における2方向の駆動
力伝達経路を第1定着部が使用される場合と第2定着部
が使用される場合とに応じて切り換えることができ、手
動回転操作部の所定方向の回転に対して同一方向に用紙
を排出させることができる。従って、紙詰り処理のため
に手動回転操作部を操作する際、操作者は、使用してい
る定着部に応じて回転伝達手段における2方向の駆動力
伝達経路を切り換えた後、用紙の排出方向のみを考慮し
て手動回転操作部を回転操作すればよく、その操作が容
易になる。
【0014】
【0015】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図7に基づ
いて以下に説明する。本実施例における電子写真装置と
してのフルカラー複写機(以下、単に複写機と称する)
は、図2に示すように、上面部に硬質の透明ガラスから
なる原稿載置台3を有し、この原稿載置台3の下に露光
光学系部4を備えている。この露光光学系部4は、原稿
載置台3上に載置された原稿(図示せず)を光を照射し
ながら走査するランプユニット5と、原稿からの反射光
を感光体8に導く複数の反射鏡6…と、上記の反射光の
光路中に配されたレンズユニット7とを有している。
【0016】感光体8の外周には、感光体8の表面を所
定電位に帯電させる帯電チャージャ9が設けられ、さら
に、この帯電チャージャ9から感光体8の回転方向に向
かって、像間イレーサ(図示せず)、ブラック現像槽1
0、イエロー現像槽11、マゼンタ現像槽12、シアン
現像槽13、中間転写装置14、クリーニング装置15
および除電装置16がこの順に配されている。
【0017】上記の中間転写装置14は、転写ベルト1
7、この転写ベルト17を支持するローラ18・19・
20、転写ベルト17を感光体8に圧接させ、感光体8
表面に形成されたトナー像を転写ベルト17に転写させ
る第1転写ローラ21、用紙へのトナー像の転写時に転
写ベルト17を介してローラ20に圧接され、転写ベル
ト17表面のトナー像を用紙上に転写させる第2転写ロ
ーラ22、および転写ベルト17表面の残留トナーを除
去するクリーニング装置23を備えている。
【0018】上記の中間転写装置14に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで中間転写装置14に供給
するレジストローラ24、給紙カセット25および給紙
トレイ26が設けられ、これら給紙カセット25および
給紙トレイ26付近には、給紙ローラ27・27および
搬送ローラ28等が設けられている。中間転写装置14
からの出紙方向には、用紙を搬送するサクションユニッ
ト100、定着装置200、排紙ローラ30・30およ
び排紙トレイ31が設けられている。
【0019】サクションユニット100は、搬送ベルト
(図示せず)を備え、この搬送ベルトがベルト駆動モー
タ(図示せず)に駆動されて周回移動することにより、
未定着のトナー像が転写された用紙をベルト上に吸着さ
せながら定着装置200へ搬送するようになっている。
また、サクションユニット100は、例えば、上記のベ
ルト駆動モータを駆動源とするカム機構に駆動されて、
上方位置と下方位置とに回転移動するようになってい
る。尚、上記の上方位置は、定着装置200の後述する
上定着部へ用紙を搬送可能な位置であり、下方位置は、
下定着部へ用紙を搬送可能な位置である。
【0020】また、図3に示すように、サクションユニ
ット100には紙詰り検出手段としての用紙検出スイッ
チ226が設けられ、排紙ローラ30・30近傍の上用
紙ガイド228には同じく紙詰り検出手段としての用紙
検出スイッチ227が設けられている。
【0021】定着装置200は、図3に示すように、第
1定着ローラとしての上ヒートローラ201と、第2定
着ローラとしての中ヒートローラ202と、第3定着ロ
ーラとしての下ヒートローラ203とが上下方向に各々
平行に設けられている。本実施例においては、上ヒート
ローラ201と中ヒートローラ202との圧接部に形成
される第1定着部としての上定着部によってフルカラー
コピーの際の定着が行われる一方、中ヒートローラ20
2と下ヒートローラ203との圧接部に形成される第2
定着部としての下定着部によって白黒コピーの際の定着
が行われるようになっている。従って、例えば、上ヒー
トローラ201は、芯金の周りに高い離型性を有する厚
さ2mmのシリコンゴム層が設けられたもの、中ヒート
ローラ202は、芯金の周りに厚さ20μmのテフロン
コーティングが施されたもの、下ヒートローラ203
は、芯金の周りに厚さ4mmのシリコンゴム層が設けら
れたものとなっている。
【0022】上記の各ヒートローラ201〜203は中
空状であり、この中空部には加熱用のヒータランプ20
4がそれぞれ設けられている。上ないし下ヒートローラ
201〜203の周りには、その表面温度を検出するサ
ーミスタ205、ヒータランプ204の回路に組み込ま
れた過熱防止用のサーモスタット(図示せず)、および
ヒートローラ201〜203の表面に付着したトナー等
を除去するクリーニングローラ206が設けられてい
る。また、中および下ヒートローラ202・203の周
りには、ローラ表面から用紙を剥離させる剥離爪207
が設けられている。一方、上ヒートローラ201の周り
にはオイル塗布ローラ208と剥離板229とが設けら
れている。そして、オイル塗布ローラ208にて上ヒー
トローラ201の表面にシリコンオイルを塗布すること
により、ローラ表面へのカラートナーの付着、即ちオフ
セットを防止してカラートナー像の離型性を確保すると
ともに、フルカラーコピー画像に艶を付与するようにな
っている。剥離板229は、上ヒートローラ201から
用紙を確実に剥離させるためのものであり、剥離板22
9に設けられたコロ部230が上ヒートローラ201と
摺接していることにより、剥離板229の先端部と上ヒ
ートローラ201との間には、所定幅の隙間が確保され
ている。
【0023】上記の上ないし下ヒートローラ201〜2
03の回転は、中ヒートローラ202が駆動、上および
下ヒートローラ201・203が従動となっており、中
ヒートローラ202は図1に示すヒートローラ駆動機構
250により回転駆動されるようになっている。
【0024】上記のヒートローラ駆動機構250におい
て、上ないし下ヒートローラ201〜203は、共に、
前面板251と背面板252とにより回転自在に支持さ
れている。中ヒートローラ202の駆動は、正逆転可能
なヒートローラ駆動モータ253の回転が、このモータ
253の回転軸253aに設けられたモータギヤ25
4、ギヤ255・256および中ヒートローラ202の
ローラ軸202aに設けられたローラギヤ257を介し
てローラ軸202aに伝達されることにより行われる。
従って、上定着部が使用されるとき、即ちフルカラーコ
ピー時には、ヒートローラ駆動モータ253がB方向へ
回転することにより、中ヒートローラ202がA方向へ
回転するとともに、中ヒートローラ202に圧接されて
いる上ヒートローラ201がB方向へ回転するようにな
っている。一方、下定着部が使用されるとき、即ち白黒
コピー時には、ヒートローラ駆動モータ253がA方向
へ回転することにより、中ヒートローラ202がB方向
へ回転するとともに、中ヒートローラ202に圧接され
ている下ヒートローラ203がA方向へ回転するように
なっている。
【0025】また、定着装置200は、図1に示すよう
に、手動回転操作部としてのノブ261と回転伝達手段
としての回転伝達機構262とからなり、紙詰り処理の
ために手動によってヒートローラ201〜203を回転
させる紙詰り処理用ヒートローラ回転機構260を備え
ている。上記の回転伝達機構262は、前面板251、
背面板252、および前面板251の前側に設けられた
ノブ操作表示板267を貫通し、前面板251と背面板
252との対向方向へ進退自在に設けられた回転軸26
3、この回転軸263における背面板252側の端部に
設けられたギヤ264、およびこのギヤ264の回転を
上記のギヤ255に伝達するギヤ265・266を備え
ている。ギヤ265は、ギヤ256の後方に設けられて
おり、回転軸263が後方へ退行したときにこの回転軸
263側のギヤ264がギヤ266と噛み合う一方、回
転軸263が前方へ進出したときにギヤ264がギヤ2
56と噛み合うようになっている。また、ノブ261
は、回転軸263におけるノブ操作表示板267側の端
部に設けられ、ノブ261に対する引っ張りおよび押し
込み操作によって、上記の回転軸263、即ちギヤ26
4が進退するようになっている。
【0026】そして、回転軸263が進出し、図4に示
すように、ギヤ264がギヤ256と噛み合っている状
態で、ノブ261をA方向へ回転させるとギヤ264が
A方向へ回転し、この回転がギヤ256を介してローラ
ギヤ257に伝達され、中ヒートローラ202がA方向
へ回転するとともに、上ヒートローラ201がB方向へ
回転する。これにより、上定着部に用紙が挟持されてい
る場合、この用紙は定着装置200の排紙側へ排出され
る。一方、上記の状態でノブ261をB方向へ回転させ
るとギヤ264がB方向へ回転し、中ヒートローラ20
2がB方向へ回転するとともに上ヒートローラ201が
A方向へ回転する。これにより、上定着部に挟持されて
いる用紙は定着装置200の入紙側へ排出される。
【0027】また、回転軸263が退行し、図5に示す
ように、ギヤ264がギヤ265と噛み合っている状態
で、ノブ261をA方向へ回転させるとギヤ264がA
方向へ回転し、この回転がギヤ265・266・255
・256を介してローラギヤ257に伝達され、中ヒー
トローラ202がB方向へ回転するとともに、下ヒート
ローラ203がA方向へ回転する。これにより、下定着
部に用紙が挟持されている場合、この用紙は定着装置2
00の排紙側へ排出される。一方、上記の状態でノブ2
61をB方向へ回転させるとギヤ264がB方向へ回転
し、中ヒートローラ202がA方向へ回転するとともに
下ヒートローラ203がB方向へ回転する。これによ
り、下定着部に挟持されている用紙は定着装置200の
入紙側へ排出される。従って、紙詰り処理用ヒートロー
ラ回転機構260においては、ノブ261を引き出した
状態あるいは押し込んだ状態で回転させた場合の上定着
部での用紙の搬送方向と、上記の場合とは逆の位置にノ
ブ261を進退操作して同方向へ回転させた場合の下定
着部での用紙の搬送方向とが、同一になっている。
【0028】また、ノブ操作表示板267の表面には、
図6に示すように、紙詰り処理用ヒートローラ回転機構
260を使用するときに、上定着部を使用するフルカラ
ーコピー時および下定着部を使用する白黒コピー時に応
じて行うべきノブ261に対する引っ張り操作および押
し込み操作が表示されている。尚、本実施例において
は、ノブ261を、上定着部が使用されているときには
引っ張り操作する一方、下定着部が使用されているとき
には押し込み操作するようになっている。
【0029】また、定着装置200は、図7に示すよう
に、例えばマイクロコンピュータからなる制御装置28
1を備えている。この制御装置281は、用紙の通過に
よりONとなる前記の用紙検出スイッチ226・22
7、およびその他、各種入力キー等からの入力等に基づ
いて、後述のように、ヒートローラ駆動モータ253、
表示パネルに設けられた紙詰り表示部282およびヒー
タランプ204等の作動を制御するようになっている。
例えば、制御装置281は、用紙検出スイッチ226と
用紙検出スイッチ227とのON/OFFにより、この
間の用紙の通過時間を監視するとともに、各用紙検出ス
イッチ226・227のON時間を監視しており、用紙
検出スイッチ226・227間の用紙の通過時間が所定
時間以上となった場合、および用紙検出スイッチ226
・227のON時間が所定時間以上となった場合に紙詰
りと判定し、紙詰りが生じたこと、およびその位置を紙
詰り表示部282に表示させるようになっている。
【0030】上記の構成において、先ず、本複写機にお
けるフルカラーコピー動作について説明する。図2に示
すように、B方向へ回転する感光体8の表面が帯電チャ
ージャ9により均一に帯電され、露光光学系部4により
原稿載置台3上の原稿に対する一回目の走査が行われ
る。原稿からの反射光は、ブルーの色分解フィルタ(図
示せず)およびスリット(図示せず)を介して、帯電チ
ャージャ9と像間イレーサ(図示せず)との間における
感光体8表面の露光ポイントに照射され、感光体8が露
光されて静電潜像が形成される。次に、感光体8におけ
る非画像領域の電位が像間イレーサによって除去され、
その後、上記の静電潜像がイエロー現像槽11によって
現像され、イエロートナー像が形成される。
【0031】次に、感光体8表面のイエロートナー像
は、C方向へ周回移動する転写ベルト17に、マイナス
の高電圧が印加された第1転写ローラ21により転写さ
れる。尚、感光体8表面の残留トナーはクリーニング装
置15によって除去され、感光体8表面の残留電位は除
電装置16によって除去される。
【0032】上記の一連の動作が終了すると、帯電チャ
ージャ9により再度感光体8が帯電され、原稿に対して
露光光学系部4による2回目の走査が行われる。この場
合には、グリーンの色分解フィルタが使用され、感光体
8に形成された静電潜像は、マゼンタ現像槽12のマゼ
ンタトナーによって現像される。これによって形成され
た感光体8表面のマゼンタトナー像は、第1転写ローラ
21により、転写ベルト17上における先のイエロート
ナー像上に重ねて転写される。その後、同様にして、レ
ッドの色分解フィルタを使用しての露光光学系部4によ
る3回目の走査が行われ、シアン現像槽13のシアント
ナーでの現像により、感光体8にシアントナー像が形成
される。このシアントナー像は転写ベルト17における
マゼンタトナー像上に転写される。
【0033】次に、これまでの動作において転写ベルト
17と離間していた第2転写ローラ22が転写ベルト1
7に圧接され、第2転写ローラ22に転写ベルト17の
表面電位よりも高いマイナス電圧が印加されることによ
り、給紙カセット25または給紙トレイ26からレジス
トローラ24を介して搬送されて来た用紙に、転写ベル
ト17上における3層のトナー像が転写される。
【0034】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100により定着装置200へ搬送され
る。このとき、サクションユニット100は上方位置に
保持されているので、用紙は、上および中ヒートローラ
201・202間の上定着部に搬送される。上定着部に
おいては、用紙上の3層のカラートナー像が、上および
中ヒートローラ201・202により加熱されて溶融
し、用紙上に定着される。このとき、上ヒートローラ2
01にはオイル塗布ローラ208からシリコンオイルが
供給されているので、上ヒートローラ201へのトナー
像のオフセットが防止されるとともに、用紙上のフルカ
ラートナー像に光沢が付与される。
【0035】定着装置200から出紙された用紙は、排
紙ローラ30・30によって排紙トレイ31上に排出さ
れる。
【0036】次に、本複写機における白黒コピー動作に
ついて説明する。感光体8の表面が帯電チャージャ9に
より均一に帯電され、露光光学系部4により原稿載置台
3上の原稿に対する走査が行われる。原稿からの反射光
は、色分解フィルタおよびスリットを通さずに、露光光
学系部4に導かれて感光体8に照射され、感光体8に静
電潜像が形成される。その後、上記の静電潜像がブラッ
ク現像槽10によって現像され、これによって形成され
たブラックトナー像は、転写ベルト17に転写され、さ
らに用紙に転写される。
【0037】トナー像が転写された上記の用紙は、サク
ションユニット100により中および下ヒートローラ2
02・203間の下定着部に搬送され、トナー像が用紙
上に定着される。定着装置200から出紙された用紙
は、排紙ローラ30・30により排紙トレイ31上へ排
出される。
【0038】ここで、フルカラーコピー時あるいは白黒
コピー時において、用紙検出スイッチ226・227に
て紙詰りが検出された場合、制御装置281により、ヒ
ータランプ204のOFF、ヒートローラ駆動モータ2
53の停止等の制御が行われるとともに、紙詰り表示部
282に紙詰りの発生が表示される。このとき、フルカ
ラーコピー時であると、操作者は、先ず、ノブ261を
引き出した状態とする。次に、定着装置200に対する
排紙側に用紙を排出させる場合には、ノブ261をA方
向に回転させる。これにより、図4に示すように、中ヒ
ートローラ202がA方向へ回転するとともに、上ヒー
トローラ201がB方向へ回転し、上および中ヒートロ
ーラ201・202間の用紙が排紙側へ排出される。一
方、定着装置200に対する入紙側に用紙を排出させる
場合には、ノブ261をB方向に回転させる。これによ
り、同図に示すように、中ヒートローラ202がB方向
へ回転するとともに、上ヒートローラ201がA方向へ
回転し、上および中ヒートローラ201・202間の用
紙が入紙側へ排出される。
【0039】また、白黒コピー時であると、操作者は、
先ず、ノブ261を押し込んだ状態とする。次に、定着
装置200に対する排紙側に用紙を排出させる場合に
は、フルカラーコピー時の場合と同様に、ノブ261を
A方向に回転させる。これにより、図5に示すように、
中ヒートローラ202がB方向へ回転するとともに、下
ヒートローラ203がA方向へ回転し、中および下ヒー
トローラ202・203間の用紙が排紙側へ排出され
る。一方、定着装置200に対する入紙側に用紙を排出
させる場合には、フルカラーコピー時の場合と同様、ノ
ブ261をB方向に回転させる。これにより、同図に示
すように、中ヒートローラ202がA方向へ回転すると
ともに、下ヒートローラ203がB方向へ回転し、中お
よび下ヒートローラ202・203間の用紙が入紙側へ
排出される。
【0040】上記のように、本複写機においては、フル
カラーコピー時と白黒コピー時とに応じてノブ261を
進退させることにより、両コピー時において、ノブ26
1をある一方向に回転させたときの用紙の排出方向が同
一となる。従って、操作者は、用紙の排出方向のみを考
慮してノブ283の回転方向を決定するればよく、紙詰
まり処理のためのノブ261の操作が容易である。
【0041】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図8な
いし図18に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有
する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0042】本実施例の複写機は、図8に示す定着装置
400を備えている。この定着装置400では、第2ヒ
ートローラとしての中ヒートローラ202がローラ支持
基体401に固定状態に設けられ、第1定着ローラおよ
び離接定着ローラとしての上ヒートローラ201が上ホ
ルダ402に設けられ、第3定着ローラおよび離接定着
ローラとしての下ヒートローラ203が下ホルダ403
に設けられている。上ヒートローラ201の周りには、
上ホルダ402に支持されてサーミスタ205、クリー
ニングローラ206およびオイル塗布ローラ208が設
けられ、中ヒートローラ202の周りには、ローラ支持
基体401に支持されてサーミスタ205および図示し
ない剥離爪が設けられ、下ヒートローラ203の周りに
は、下ホルダ403に支持されてサーミスタ205、ク
リーニングローラ206および図示しない剥離爪が設け
られている。
【0043】上下のクリーニングローラ206・206
はローラホルダ408・408の一端部に回転自在に保
持されている。各ローラホルダ408は支軸408aに
より上ホルダ402上と下ホルダ403上とに揺動自在
に支持されている。また、ローラホルダ408は、引張
りばね409により、各クリーニングローラ206が上
または下ヒートローラ201・203に圧接されるよう
に引っ張られる一方、偏心カム410または411によ
り、各クリーニングローラ206が上または下ヒートロ
ーラ201・203と離間するように駆動されるように
なっている。
【0044】同様に、オイル塗布ローラ208は、支軸
412aにより上ホルダ402上に回転自在に設けられ
たローラホルダ412の一端部に回転自在に保持され、
ローラホルダ412は、引張りばね413により、オイ
ル塗布ローラ208が上ヒートローラ201と圧接され
るように引っ張られる一方、偏心カム414により、オ
イル塗布ローラ208が上ヒートローラ201と離間す
るように駆動されるようになっている。
【0045】上および下ホルダ402・403は、それ
ぞれ、入紙側の部位が連結軸404によりローラ支持基
体401に揺動自在に連結され、出紙側の端部が引張り
ばね405により下方向および上方向に引っ張られてい
る。また、上ホルダ402の入紙側の端部における上縁
部には偏心カム406が配され、下ホルダ403の入紙
側の端部における下縁部には偏心カム407が配されて
いる。これら両偏心カム406・407は、常時、同方
向を向くように設けられている。
【0046】そして、白黒コピーの際には、図15にも
示すように、偏心カム406・407が下向きに配さ
れ、上ヒートローラ201は、上ホルダ402が偏心カ
ム406に駆動されて時計回り方向へ回転することによ
り、中ヒートローラ202と離間し、下ヒートローラ2
03は、下ホルダ403が引張りばね405に引かれて
時計回り方向へ回転することにより、中ヒートローラ2
02に圧接され、白黒コピー用の下定着部が形成される
ようになっている。一方、フルカラーコピーの際には、
図17に示すように、偏心カム406・407が上向き
に配され、上ヒートローラ201は、上ホルダ402が
引張りばね405に引かれて反時計回り方向へ回転する
ことにより、中ヒートローラ202に圧接されてフルカ
ラーコピー用の上定着部が形成され、下ヒートローラ2
03は、下ホルダ403が偏心カム407に駆動されて
反時計回り方向へ回転することにより、中ヒートローラ
202と離間するようになっている。
【0047】上ないし下ヒートローラ201〜203の
回転は、実施例1に示した定着装置200と同様、中ヒ
ートローラ202が駆動、上および下ヒートローラ20
1・203が従動となっている。中ヒートローラ202
は例えば図1に示したヒートローラ駆動モータ253、
モータギヤ254、ギヤ255・256およびローラギ
ヤ257からなる構成によって駆動される。また、偏心
カム406・407は、図9に示すカム駆動機構430
によって回転駆動される。この場合、偏心カム406・
407に対応して個々にカム駆動機構430が設けられ
るか、若しくは偏心カム406・407の一方をカム駆
動機構430により駆動し、その回転がギヤ機構により
他方に伝達される構成となる。
【0048】カム駆動機構430においては、図9に示
すように、例えば上記のモータギヤ254と噛み合う入
力ギヤ431がギヤ432と噛み合い、このギヤ432
が、カム軸434に設けられたスプリングクラッチ43
3の入力ギヤ433cと噛み合っている。スプリングク
ラッチ433は、図10および図11に示すように、2
個の係止突部433a・433bを180°おいた位置
に有し、これら係止突部433a・433bに対してソ
レノイド435の作動部435aが係脱可能となってい
る。そして、上記の作動部435aが、図10に示すよ
うに、係止突部433bと係合したとき、偏心カム40
6・407が下向きに配されて上ヒートローラ201が
中ヒートローラ202と離間するとともに、下ヒートロ
ーラ203が中ヒートローラ202に圧接される。一
方、作動部435aが、図11に示すように、係止突部
433aと係合したとき、偏心カム406・407が上
向きに配されて上ヒートローラ201が中ヒートローラ
202に圧接されるとともに、下ヒートローラ203が
中ヒートローラ202と離間する。
【0049】また、本複写機において、図12に示すよ
うに、排紙ローラ30・30は、上側の排紙ローラ30
が駆動側で、下側の排紙ローラ30が従動側となってい
る。上側の排紙ローラ30の回転軸30aにおける後端
部には、ローラギヤ451が設けられ、このローラギヤ
451には、電磁クラッチ452の出力ギヤ452aが
噛み合っている。電磁クラッチ452の入力ギヤ452
bには、駆動源としての例えばメインモータ(図示せ
ず)からの駆動力が入力されている。
【0050】一方、上記のローラ軸30aの前端部に
は、一方向クラッチ453を介して、排紙ローラ30・
30の手動回転操作部としてのノブ454が設けられて
いる。一方向クラッチ453は、図13においてノブ4
54の右回転方向が、ノブ454の回転を回転軸30a
に伝達するロック方向となり、左回転方向がノブ454
の回転を回転軸30aに伝達しない自由回転方向となっ
ている。従って、電磁クラッチ452が遮断されている
状態で、ノブ454を右回転させた場合には、排紙ロー
ラ30・30を回転させて排紙ローラ30・30間に挟
持されている用紙Pを排紙方向へ排出することができる
一方、ノブ454を左回転させた場合には、ノブ454
が空回りし、排紙ローラ30・30を回転させることが
できないものとなっている。
【0051】また、本複写機は、図14に示す制御装置
461を備えている。この制御装置461は、先述の制
御装置281と同様、用紙検出スイッチ226・227
からの入力に基づいて、紙詰りが生じたこと、およびそ
の位置を紙詰り表示部282に表示させるようになって
いる。また、後述のように、ヒートローラ駆動モータ2
53、カム駆動機構430および電磁クラッチ452等
の作動を制御するようになっている。
【0052】上記の構成において、白黒コピーの際に
は、制御装置461の制御により、カム駆動機構430
においては、図10に示すように、スプリングクラッチ
433の係止突部433bにソレノイド435の作動部
435aが係合し、図8および図15に示すように、偏
心カム406・407が下方を向く。従って、上ヒート
ローラ201が中ヒートローラ202と離間する一方、
下ヒートローラ203が中ヒートローラ202に圧接さ
れて、白黒コピー用の下定着部が形成される。また、上
ヒートローラ201外周のクリーニングローラ206お
よびオイル塗布ローラ208が、偏心カム410・41
4に駆動され、上ヒートローラ201と離間する一方、
下ヒートローラ203外周のクリーニングローラ206
が、引張りばね409により下ヒートローラ203に圧
接される。また、サクションユニット100は下方位置
に配される。
【0053】また、フルカラーコピーの際には、図10
に示す状態からスプリングクラッチ433の係止突部4
33bに対するソレノイド435の作動部435aの係
合が解除され、係止突部433a・433bが180°
回転した後、図11に示すように、係止突部433aに
上記の作動部435aが係合する。この回転に伴って偏
心カム219が180°回転し、図17に示すように、
偏心カム406・407が上向きに配される。従って、
上ヒートローラ201が中ヒートローラ202に圧接さ
れてカラーコピー用の上定着部が形成される一方、下ヒ
ートローラ203が中ヒートローラ202と離間する。
また、上ヒートローラ201外周のクリーニングローラ
206およびオイル塗布ローラ208が、引張りばね4
09・413により上ヒートローラ201に圧接される
一方、下ヒートローラ203外周のクリーニングローラ
206が、偏心カム411に駆動されて下ヒートローラ
203と離間する。また、サクションユニット100は
上方位置に配される。
【0054】ここで、図15に示す白黒コピー時におい
て、用紙検出スイッチ226・227にて紙詰りが検出
された場合、制御装置461により、ヒータランプ20
4のOFF、ヒートローラ駆動モータ253の停止等の
制御が行われるとともに、紙詰り表示部282に紙詰り
の発生が表示される。また、図16に示すように、偏心
カム406・407が上向きに配されて、下ヒートロー
ラ203が中ヒートローラ202と離間し、上ヒートロ
ーラ201が中ヒートローラ202に圧接される。これ
によって、定着装置400での用紙Pに対する圧力が解
除される。さらに、電磁クラッチ452がOFFとな
り、排紙ローラ30と駆動側との連結が遮断される。こ
れにより、排紙ローラ30・30は左右方向へ回転自在
となる。その後、操作者が例えば一方向クラッチ453
を右回転させると、排紙ローラ30・30が回転し、用
紙Pを排紙方向へ排出することができる。一方、操作者
が、定着装置400の入紙側から用紙をサクションユニ
ット100方向へ引っ張ると、用紙Pをサクションユニ
ット100へ引き出すことができる。
【0055】また、図17に示すフルカラーコピー時に
おいて、紙詰りが検出された場合には、同様に、ヒータ
ランプ204のOFF、ヒートローラ駆動モータ253
の停止、紙詰り表示部282での表示動作等が行われ
る。その後、図18に示すように、偏心カム406・4
07が下向きに配されて、上ヒートローラ201が中ヒ
ートローラ202と離間し、下ヒートローラ201が中
ヒートローラ202に圧接され、作業性を良くするため
にサクションユニット100が下方位置に配され、さら
に、電磁クラッチ452がOFFとなる。その後、操作
者が、上記の場合と同様に、一方向クラッチ453を右
回転させると、排紙ローラ30・30が回転し、用紙P
を排紙方向へ排出することができる。一方、操作者が、
定着装置400の入紙側から用紙をサクションユニット
100方向へ引っ張ると、用紙Pをサクションユニット
100へ引き出すことができる。
【0056】上記のように、本複写機においては、定着
装置400にて紙詰りが生じた場合、使用されていたヒ
ートローラ201〜203間の圧力が解除され、白黒コ
ピー時およびフルカラーコピー時にかかわらず、ノブ4
54を一方向へ回転させたときのみ、排紙ローラ30の
回転により、一方向、即ち排紙方向への用紙の排出が可
能であり、反対方向、即ち定着装置400の入紙側への
用紙の排出は、用紙を定着装置400の入紙側へ引き出
すことにより可能である。従って、操作者は、使用され
ている定着部が上定着部か下定着部かと、排出方向とを
考慮してノブ454の回転方向を決定する必要がなく、
紙詰まり処理のためのノブ454の操作が容易である。
また、ノブ454の回転方向を誤った場合であっても、
用紙が排出すべき方向とは反対の方向へ排出されること
がなく、ノブ454を誤った方向へ回転させることによ
り紙詰りの状態が悪化する事態が回避されている。
【0057】尚、本発明を適用可能な定着装置として
は、上記のように、中ヒートローラ202に対して上お
よび下ヒートローラ201・203が移動して離接する
ものの他、上および下ヒートローラ201・203に対
して中ヒートローラ202が移動して離接するもの等、
定着部を形成するヒートローラ同士が離接するものであ
ればよい。
【0058】また、本実施例の定着装置400では、制
御装置461によりカム駆動機構430を制御して、自
動的に中ヒートローラ202に対する上および下ヒート
ローラ201・203の離接動作を行わせているが、こ
の離接動作は、手動によって行うようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明の電子写真装置は、以上
のように、軸方向へ進退自在に設けられ、手動操作によ
って第2定着ローラを回転させる手動回転操作部と、2
方向の駆動力伝達経路を有し、上記手動回転操作部の軸
方向への進出または退行変位に応答して、上記2方向の
駆動伝達経路が第1定着部が使用される場合と第2定着
部が使用される場合とに応じて切り換えられることによ
り、上記の手動回転操作部の所定方向の回転に対する上
記の第1定着部と第2定着部とからの用紙の排出方向が
同一方向となるように、手動回転操作部の回転を定着ロ
ーラに伝達する回転伝達手段とを備えている構成であ
る。
【0060】これにより、紙詰り処理のために手動回転
操作部を操作する際、操作者は、使用している定着部に
応じて回転伝達手段における2方向の駆動力伝達経路を
切り換えた後、用紙の排出方向のみを考慮して手動回転
操作部を回転操作すればよく、その操作が容易になると
いう効果を奏する。
【0061】
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、ヒート
ローラ駆動機構と紙詰り処理用ヒートローラ回転機構と
を備えた定着装置の要部の斜視図である。
【図2】上記の定着装置を備えた複写機の全体構成図で
ある。
【図3】図2に示した定着装置付近の構成を示す拡大図
である。
【図4】上定着部が使用されているときの図1に示した
紙詰り処理用ヒートローラ回転機構によるヒートローラ
の回転動作の説明図である。
【図5】下定着部が使用されているときの図1に示した
紙詰り処理用ヒートローラ回転機構によるヒートローラ
の回転動作の説明図である。
【図6】図1に示したノブおよびノブ操作表示板を拡大
して示す斜視図である。
【図7】本実施例の複写機が備える制御回路の要部を示
すブロック図である。
【図8】本発明の他の実施例を示すものであって、定着
装置が備えるヒートローラ離接機構の白黒コピー時の状
態を示す概略の正面図である。
【図9】上記の定着装置が備えるカム駆動機構の斜視図
である。
【図10】図9に示したカム駆動機構の白黒コピー時の
動作を示す説明図である。
【図11】図9に示したカム駆動機構のフルカラーコピ
ー時の動作を示す説明図である。
【図12】本実施例の複写機が備える排紙ローラに設け
られた紙詰り処理のための構成を示す斜視図である。
【図13】図12におけるF方向矢視図である。
【図14】本実施例の複写機が備える制御回路の要部を
示すブロック図である。
【図15】図8に示した定着装置の構成を簡略化して示
す白黒コピー時の動作説明図である。
【図16】図15に示した状態において紙詰りが発生し
た場合の定着装置の動作説明図である。
【図17】図8に示した定着装置の構成を簡略化して示
すフルカラーコピー時の動作説明図である。
【図18】図17に示した状態において紙詰りが発生し
た場合の定着装置の動作説明図である。
【図19】従来のヒートローラ駆動機構と紙詰り処理用
ヒートローラ回転機構とを備えた定着装置の要部の斜視
図である。
【符号の説明】
30 排紙ローラ 30a 回転軸 200 定着装置 201 上ヒートローラ(第1定着ローラ、離接定着
ローラ) 202 中ヒートローラ(第2定着ローラ) 203 下ヒートローラ(第3定着ローラ、離接定着
ローラ) 261 ノブ(手動回転操作部) 262 回転伝達機構 453 一方向クラッチ(一方向クラッチ) 454 ノブ(手動回転操作部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 康年 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 松田 英男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 久保 隆 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 森山 弘一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−126271(JP,A) 特開 平3−148684(JP,A) 特開 平4−107491(JP,A) 特開 昭51−98036(JP,A) 特開 平2−163783(JP,A) 特開 平4−52674(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される第1ないし第3の3個の定
    着ローラを有し、第1定着ローラと第2定着ローラとの
    圧接部に第1定着部が形成され、第2定着ローラと第3
    定着ローラとの圧接部に第2定着部が形成され、これら
    第1および第2の各定着部にて、用紙上の現像剤の像を
    用紙に定着させる定着装置を備えた電子写真装置におい
    て、 軸方向へ進退自在に設けられ、手動操作によって上記第
    2定着ローラを回転させる手動回転操作部と、 2方向の駆動力伝達経路を有し、上記手動回転操作部の
    軸方向への進出または退行変位に応答して、上記2方向
    の駆動伝達経路が第1定着部が使用される場合と第2定
    着部が使用される場合とに応じて切り換えられることに
    より、上記の手動回転操作部の所定方向の回転に対する
    上記の第1定着部と第2定着部とからの用紙の排出方向
    が同一方向となるように、手動回転操作部の回転を定着
    ローラに伝達する回転伝達手段とを備えていることを特
    徴とする電子写真装置。
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