JP2001215805A - 画像形成装置、駆動系制御方法及び1次転写タイミング制御方法 - Google Patents
画像形成装置、駆動系制御方法及び1次転写タイミング制御方法Info
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- JP2001215805A JP2001215805A JP2000023188A JP2000023188A JP2001215805A JP 2001215805 A JP2001215805 A JP 2001215805A JP 2000023188 A JP2000023188 A JP 2000023188A JP 2000023188 A JP2000023188 A JP 2000023188A JP 2001215805 A JP2001215805 A JP 2001215805A
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 位置ズレの原因となる各色間での中間転写ベ
ルトの撓み量の変動を低減し、色再現性が高く、色ズレ
の少ない画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 1次転写部Bにおける中間転写ベルト1
1の表面移動速度が、ベルトクリーニングブレード31
の圧接地点におけるベルト部分の表面移動速度よりも大
きなるように、感光体ドラム1の表面移動速度を速め
る。これにより、中間転写ベルトを1次転写部側に引っ
張ることができ、位置ズレの原因となるベルト部分の撓
み量をなくすことができる。したがって、各色間でのベ
ルト撓み量の変動はなくなり、位置ズレを防止できる。
ルトの撓み量の変動を低減し、色再現性が高く、色ズレ
の少ない画像形成装置を提供することである。 【解決手段】 1次転写部Bにおける中間転写ベルト1
1の表面移動速度が、ベルトクリーニングブレード31
の圧接地点におけるベルト部分の表面移動速度よりも大
きなるように、感光体ドラム1の表面移動速度を速め
る。これにより、中間転写ベルトを1次転写部側に引っ
張ることができ、位置ズレの原因となるベルト部分の撓
み量をなくすことができる。したがって、各色間でのベ
ルト撓み量の変動はなくなり、位置ズレを防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、詳しくは、像
担持体上に順次形成する複数のトナー像を無端ベルト状
の中間転写ベルト表面上に順次1次転写して重ね合わ
せ、その重ね合わせられたトナー像を転写材上に一括転
写する画像形成装置に関するものである。
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、詳しくは、像
担持体上に順次形成する複数のトナー像を無端ベルト状
の中間転写ベルト表面上に順次1次転写して重ね合わ
せ、その重ね合わせられたトナー像を転写材上に一括転
写する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置としては、像担持体
としての感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写材
に転写し、その後転写材上の該トナー画像を、定着器に
より加熱圧着を行って定着するものが知られている。ま
た、フルカラー画像を形成する装置としては、転写材を
転写ドラムなどの転写材担持体に担持させた状態で、感
光体ドラムに形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの各色トナー像を転写材に順次転写し、その後
転写材担持体から剥離させた転写材を定着器により加熱
圧着を行って定着するものが知られている。
としての感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写材
に転写し、その後転写材上の該トナー画像を、定着器に
より加熱圧着を行って定着するものが知られている。ま
た、フルカラー画像を形成する装置としては、転写材を
転写ドラムなどの転写材担持体に担持させた状態で、感
光体ドラムに形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの各色トナー像を転写材に順次転写し、その後
転写材担持体から剥離させた転写材を定着器により加熱
圧着を行って定着するものが知られている。
【0003】一方、感光体ドラム上のトナー像を転写材
担持体上の転写材に直接転写するのではなく、例えば特
開平5−11562号公報に開示されているように、感
光体ドラム上のトナー像を、一旦中間転写体上に重ねあ
わせて転写し、この中間転写体上の4色のトナー像を転
写材に一括転写する画像形成装置もある。この中間転写
体を用いた画像形成装置においては、薄紙(40g/m
2)や厚紙(200g/m2)、はがき、封筒などさまざ
まな種類の転写材が使用可能であり、転写材汎用性が高
いという利点を有する。この中間転写体としては、ドラ
ム形状の中間転写ドラム又は無端ベルト状の中間転写ベ
ルトが一般的に用いられるが、特に中間転写ベルトの方
が配置の自由度が高いという点で有利である。
担持体上の転写材に直接転写するのではなく、例えば特
開平5−11562号公報に開示されているように、感
光体ドラム上のトナー像を、一旦中間転写体上に重ねあ
わせて転写し、この中間転写体上の4色のトナー像を転
写材に一括転写する画像形成装置もある。この中間転写
体を用いた画像形成装置においては、薄紙(40g/m
2)や厚紙(200g/m2)、はがき、封筒などさまざ
まな種類の転写材が使用可能であり、転写材汎用性が高
いという利点を有する。この中間転写体としては、ドラ
ム形状の中間転写ドラム又は無端ベルト状の中間転写ベ
ルトが一般的に用いられるが、特に中間転写ベルトの方
が配置の自由度が高いという点で有利である。
【0004】このような中間転写ベルトを備えた画像形
成装置においては、感光体ドラム上のトナー像を中間転
写ベルト上に1次転写するときに、各色トナー像を正確
に位置合わせすることが非常に重要である。この位置合
わせが正確でないと、色を正確に再現することができ
ず、また、線等が2重に見える色ズレなどの不具合も発
生する。特に、近年では、カラー複写機、カラーレーザ
ープリンタといったカラー電子写真装置の市場での稼働
率が上がるのに伴い、ユーザーからの高画質化への要求
も高まりつつある。このような要求に応えるため、画質
向上の大きな要素である1次転写時における各色トナー
像の位置合わせの精度を高めて、色再現性を向上させ、
色ズレを防止することが大きな課題となっている。
成装置においては、感光体ドラム上のトナー像を中間転
写ベルト上に1次転写するときに、各色トナー像を正確
に位置合わせすることが非常に重要である。この位置合
わせが正確でないと、色を正確に再現することができ
ず、また、線等が2重に見える色ズレなどの不具合も発
生する。特に、近年では、カラー複写機、カラーレーザ
ープリンタといったカラー電子写真装置の市場での稼働
率が上がるのに伴い、ユーザーからの高画質化への要求
も高まりつつある。このような要求に応えるため、画質
向上の大きな要素である1次転写時における各色トナー
像の位置合わせの精度を高めて、色再現性を向上させ、
色ズレを防止することが大きな課題となっている。
【0005】この課題を解決するため、中間転写ベルト
上に位置検出用マークを設け、各色ごとに該マークをマ
ークセンサで検出し、そのマーク検出タイミングを基準
に感光体ドラムへの各色に対応した潜像形成を開始する
ことで、各色トナー像の位置合わせを行う方式を採用し
たものがある。この方式においては、各色トナー像の位
置合わせを正確に行うために、例えば1色目から最後の
色までのトナー像の1次転写期間中に、感光体ドラムや
中間転写ベルトの速度変動、中間転写ベルトを駆動する
ベルト駆動ローラと該中間転写ベルトとの間のスリップ
等が発生しないようにすることが重要となる。具体的に
は、感光体ドラム及び中間転写ベルトの駆動モータの速
度変動をできるだけ抑え、これら駆動モータからの駆動
力を高い精度で伝達できるように駆動力伝達機構を構成
したり、上記ベルト駆動ローラと中間転写ベルトとの摩
擦力を高めたりするなどの工夫をすることが重要とな
る。
上に位置検出用マークを設け、各色ごとに該マークをマ
ークセンサで検出し、そのマーク検出タイミングを基準
に感光体ドラムへの各色に対応した潜像形成を開始する
ことで、各色トナー像の位置合わせを行う方式を採用し
たものがある。この方式においては、各色トナー像の位
置合わせを正確に行うために、例えば1色目から最後の
色までのトナー像の1次転写期間中に、感光体ドラムや
中間転写ベルトの速度変動、中間転写ベルトを駆動する
ベルト駆動ローラと該中間転写ベルトとの間のスリップ
等が発生しないようにすることが重要となる。具体的に
は、感光体ドラム及び中間転写ベルトの駆動モータの速
度変動をできるだけ抑え、これら駆動モータからの駆動
力を高い精度で伝達できるように駆動力伝達機構を構成
したり、上記ベルト駆動ローラと中間転写ベルトとの摩
擦力を高めたりするなどの工夫をすることが重要とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
工夫をしても、各色トナー像の位置合わせを正確に行う
ことができず、各色トナー像が互いに位置ズレを起こし
て、色再現性が悪かったり、色ズレが発生したりすると
いう問題が生じていた。
工夫をしても、各色トナー像の位置合わせを正確に行う
ことができず、各色トナー像が互いに位置ズレを起こし
て、色再現性が悪かったり、色ズレが発生したりすると
いう問題が生じていた。
【0007】図7は、上記方式を採用した従来の画像形
成装置の一例を示す概略構成図である。この画像形成装
置は、マークセンサ170による中間転写ベルト111
上のマーク171の検出タイミングを基準に、感光体ド
ラム101へ潜像形成を行う。そして、この潜像を所定
の現像器104a,104b,104c,104dによ
りそれぞれ現像して感光体ドラム101上にトナー像を
形成し、該トナー像を中間転写ベルト111上へ1次転
写する。尚、トナー像が1次転写される中間転写ベルト
111上の領域(以下、「1次転写予定領域」とい
う。)は、マーク検出から潜像形成開始タイミングまで
の時間が一定に制御されているため、予め決まってい
る。この1次転写工程を各色ごとに繰り返し、トナー像
を中間転写ベルト111上の同一位置に重ね合わせて、
最終的に転写紙100上に一括して2次転写する。その
後、中間転写ベルト111上に残留した転写残トナー
は、ベルトクリーニング装置130のベルトクリーニン
グブレード131を該中間転写ベルト表面に圧接して除
去される。
成装置の一例を示す概略構成図である。この画像形成装
置は、マークセンサ170による中間転写ベルト111
上のマーク171の検出タイミングを基準に、感光体ド
ラム101へ潜像形成を行う。そして、この潜像を所定
の現像器104a,104b,104c,104dによ
りそれぞれ現像して感光体ドラム101上にトナー像を
形成し、該トナー像を中間転写ベルト111上へ1次転
写する。尚、トナー像が1次転写される中間転写ベルト
111上の領域(以下、「1次転写予定領域」とい
う。)は、マーク検出から潜像形成開始タイミングまで
の時間が一定に制御されているため、予め決まってい
る。この1次転写工程を各色ごとに繰り返し、トナー像
を中間転写ベルト111上の同一位置に重ね合わせて、
最終的に転写紙100上に一括して2次転写する。その
後、中間転写ベルト111上に残留した転写残トナー
は、ベルトクリーニング装置130のベルトクリーニン
グブレード131を該中間転写ベルト表面に圧接して除
去される。
【0008】この画像形成装置は、1次転写部Bにおけ
る感光体ドラム101の表面移動速度よりも中間転写ベ
ルト111の表面移動速度の方が速くなるように各表面
移動速度が設定されている。このような設定において、
中間転写ベルト111に何の負荷変動も与えられていな
い場合には、図8に示すように、ベルト駆動ローラ11
4と1次転写部Bとの間で、該中間転写ベルト部分が撓
む現象が発生する。このベルトの撓みは、上記1次転写
部Bにおける感光体ドラム101と中間転写ベルト11
1との適度な摩擦力やベルト張力との関係で決まる一定
の撓み量まで達すると安定する。
る感光体ドラム101の表面移動速度よりも中間転写ベ
ルト111の表面移動速度の方が速くなるように各表面
移動速度が設定されている。このような設定において、
中間転写ベルト111に何の負荷変動も与えられていな
い場合には、図8に示すように、ベルト駆動ローラ11
4と1次転写部Bとの間で、該中間転写ベルト部分が撓
む現象が発生する。このベルトの撓みは、上記1次転写
部Bにおける感光体ドラム101と中間転写ベルト11
1との適度な摩擦力やベルト張力との関係で決まる一定
の撓み量まで達すると安定する。
【0009】このように中間転写ベルト111が安定し
て回転駆動しているときに、ベルトクリーニングブレー
ド131の圧接により負荷変動が生じた場合、中間転写
ベルト111は、その圧接によりブレーキ(負荷)がか
かり、その圧接地点Eと上記1次転写部Bとの間で、ベ
ルトの撓みがなくなり、張った状態で安定する。また、
この張った状態で中間転写ベルト111が回転駆動して
いるときに、上記圧接が解除されると、上記圧接地点E
と上記1次転写部Bとの間で、ベルトが張った状態から
徐々に撓んだ状態に変化する。そして、上記一定の撓み
量まで達すると安定する。尚、この安定までには、中間
転写ベルト111が2周程度回転駆動する必要がある。
て回転駆動しているときに、ベルトクリーニングブレー
ド131の圧接により負荷変動が生じた場合、中間転写
ベルト111は、その圧接によりブレーキ(負荷)がか
かり、その圧接地点Eと上記1次転写部Bとの間で、ベ
ルトの撓みがなくなり、張った状態で安定する。また、
この張った状態で中間転写ベルト111が回転駆動して
いるときに、上記圧接が解除されると、上記圧接地点E
と上記1次転写部Bとの間で、ベルトが張った状態から
徐々に撓んだ状態に変化する。そして、上記一定の撓み
量まで達すると安定する。尚、この安定までには、中間
転写ベルト111が2周程度回転駆動する必要がある。
【0010】図7に示した画像形成装置においては、転
写残トナーを除去するためにベルトクリーニングブレー
ド131を中間転写ベルト111に圧接している間に、
次の画像の1色目の潜像形成タイミングの基準となるマ
ーク検出が行われる。したがって、この1色目のマーク
検出時においては、ベルトクリーニングブレード131
の圧接地点Eと1次転写部Bとの間は、ベルトが張った
状態になっている。そして、このマーク検出が行われた
後、しばらくしてからベルトクリーニングブレード13
1の圧接が解除される。この圧接の解除によって、上記
圧接地点Eと1次転写部Bとの間のベルト部分は徐々に
撓んでいき、およそ3色目のマーク検出後、該ベルト部
分は上記一定の撓み量となって安定する。
写残トナーを除去するためにベルトクリーニングブレー
ド131を中間転写ベルト111に圧接している間に、
次の画像の1色目の潜像形成タイミングの基準となるマ
ーク検出が行われる。したがって、この1色目のマーク
検出時においては、ベルトクリーニングブレード131
の圧接地点Eと1次転写部Bとの間は、ベルトが張った
状態になっている。そして、このマーク検出が行われた
後、しばらくしてからベルトクリーニングブレード13
1の圧接が解除される。この圧接の解除によって、上記
圧接地点Eと1次転写部Bとの間のベルト部分は徐々に
撓んでいき、およそ3色目のマーク検出後、該ベルト部
分は上記一定の撓み量となって安定する。
【0011】このように、上記圧接地点Eと1次転写部
Bとの間におけるベルト撓み量が増加すると、マーク検
出時に1次転写予定領域の先端Fが位置する装置内の地
点から上記1次転写部までの間のベルト表面移動経路に
存在するベルト部分の撓み量が一定の撓み量に向かって
徐々に増加する。上記画像形成装置においては、上記1
次転写予定領域を決める潜像形成開始タイミングを、上
記ベルト部分が一定の撓み量で安定した状態を前提に設
定しているため、上記ベルト部分が張った状態から徐々
に撓んだ状態に変動している間に1次転写される1色目
のトナー像の先端は、一定の撓み量に達する前に1次転
写されることになる。すなわち、1色目のトナー像の先
端は、図9に示すように、上記1次転写予定領域の先端
Fが上記1次転写部Bを通過した後に、中間転写ベルト
111上に1次転写されてしまう。また、2色目の1次
転写工程中にも上記ベルト撓み量は一定の撓み量に向か
って増加し続けているので、2色目のトナー像の先端
は、図9に示すように、1色目のトナー像の先端よりも
上記1次転写予定領域の先端Fに近づくものの、やはり
上記該1次転写予定領域Fが上記1次転写部Bを通過し
た後に1次転写されることになる。また、3色目の1次
転写工程におけるマーク検出時点では、上記ベルト撓み
量が一定の撓み量にほぼ達しているので、3色目及び4
色目のトナー像の先端は、図9に示すように、上記1次
転写予定領域Fとほぼ同位置に1次転写されることにな
る。
Bとの間におけるベルト撓み量が増加すると、マーク検
出時に1次転写予定領域の先端Fが位置する装置内の地
点から上記1次転写部までの間のベルト表面移動経路に
存在するベルト部分の撓み量が一定の撓み量に向かって
徐々に増加する。上記画像形成装置においては、上記1
次転写予定領域を決める潜像形成開始タイミングを、上
記ベルト部分が一定の撓み量で安定した状態を前提に設
定しているため、上記ベルト部分が張った状態から徐々
に撓んだ状態に変動している間に1次転写される1色目
のトナー像の先端は、一定の撓み量に達する前に1次転
写されることになる。すなわち、1色目のトナー像の先
端は、図9に示すように、上記1次転写予定領域の先端
Fが上記1次転写部Bを通過した後に、中間転写ベルト
111上に1次転写されてしまう。また、2色目の1次
転写工程中にも上記ベルト撓み量は一定の撓み量に向か
って増加し続けているので、2色目のトナー像の先端
は、図9に示すように、1色目のトナー像の先端よりも
上記1次転写予定領域の先端Fに近づくものの、やはり
上記該1次転写予定領域Fが上記1次転写部Bを通過し
た後に1次転写されることになる。また、3色目の1次
転写工程におけるマーク検出時点では、上記ベルト撓み
量が一定の撓み量にほぼ達しているので、3色目及び4
色目のトナー像の先端は、図9に示すように、上記1次
転写予定領域Fとほぼ同位置に1次転写されることにな
る。
【0012】このように各色トナー像の1次転写位置の
先端がズレることで、1色目のトナー像と、3、4色目
のトナー像とでは、例えば約0.2mmの位置ズレを生
じる。通常、この位置ズレ量が0.1mm以上になる
と、その画質に与える影響が目で認識できる程度になる
ため、約0.2mmの位置ズレが画質に与える影響は極
めて大きい。
先端がズレることで、1色目のトナー像と、3、4色目
のトナー像とでは、例えば約0.2mmの位置ズレを生
じる。通常、この位置ズレ量が0.1mm以上になる
と、その画質に与える影響が目で認識できる程度になる
ため、約0.2mmの位置ズレが画質に与える影響は極
めて大きい。
【0013】上述のように、マーク検出時に1次転写予
定領域の先端Fが位置する装置内の地点から上記1次転
写部までの間のベルト表面移動経路に存在するベルト部
分の長さが各色間で変化すると、マーク検出時の1次転
写予定領域の先端Fが1次転写部Bに到達するまでの時
間が各色間で変化してしまう。この時間の変化が各色ト
ナー像間の位置ズレを引き起こすことになる。言い換え
れば、マーク検出時の1次転写予定領域の先端Fが1次
転写部Bに到達するまでの時間が各色間で変化するので
あれば、上述のように1色目のマーク検出が行われた後
にベルトクリーニングブレード131によるベルト撓み
量の増加が始まる場合だけでなく、1色目のマーク検出
が行われる前に該ベルトクリーニングブレードによるベ
ルト撓み量の増加が始まる場合であっても、ベルト撓み
量が上記一定の撓み量に達する前であれば、上記と同様
に位置ズレは発生する。
定領域の先端Fが位置する装置内の地点から上記1次転
写部までの間のベルト表面移動経路に存在するベルト部
分の長さが各色間で変化すると、マーク検出時の1次転
写予定領域の先端Fが1次転写部Bに到達するまでの時
間が各色間で変化してしまう。この時間の変化が各色ト
ナー像間の位置ズレを引き起こすことになる。言い換え
れば、マーク検出時の1次転写予定領域の先端Fが1次
転写部Bに到達するまでの時間が各色間で変化するので
あれば、上述のように1色目のマーク検出が行われた後
にベルトクリーニングブレード131によるベルト撓み
量の増加が始まる場合だけでなく、1色目のマーク検出
が行われる前に該ベルトクリーニングブレードによるベ
ルト撓み量の増加が始まる場合であっても、ベルト撓み
量が上記一定の撓み量に達する前であれば、上記と同様
に位置ズレは発生する。
【0014】また、1色目から4色目の1次転写工程中
に、上記ベルト部分が撓んだ状態で安定しているところ
に負荷を与えて、該ベルト部分を張った状態にしてしま
う場合も、マーク検出時に1次転写予定領域の先端が位
置する装置内の地点から上記1次転写部までの間のベル
ト表面移動経路に存在するベルト部分の長さが各色間で
変化する。このため、マーク検出時の1次転写予定領域
の先端Fが1次転写部Bに到達するまでの時間は、上記
負荷が加えられる前と後とでは各色間で変化するのでた
ため、位置ズレが発生する。
に、上記ベルト部分が撓んだ状態で安定しているところ
に負荷を与えて、該ベルト部分を張った状態にしてしま
う場合も、マーク検出時に1次転写予定領域の先端が位
置する装置内の地点から上記1次転写部までの間のベル
ト表面移動経路に存在するベルト部分の長さが各色間で
変化する。このため、マーク検出時の1次転写予定領域
の先端Fが1次転写部Bに到達するまでの時間は、上記
負荷が加えられる前と後とでは各色間で変化するのでた
ため、位置ズレが発生する。
【0015】また、このように位置ズレの原因となる負
荷変動は、ベルトクリーニングブレード131による圧
接又はその解除による場合だけでなく、中間転写ベルト
111に負荷変動を与えるものであれば、例えば、2次
転写手段に設けられた2次転写バイアスローラ等の接離
によっても発生し得る。
荷変動は、ベルトクリーニングブレード131による圧
接又はその解除による場合だけでなく、中間転写ベルト
111に負荷変動を与えるものであれば、例えば、2次
転写手段に設けられた2次転写バイアスローラ等の接離
によっても発生し得る。
【0016】本発明は、以上の問題に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、位置ズレの原因とな
る各色間での中間転写ベルトの撓み量の変動を低減し、
色再現性が高く、色ズレの少ない画像形成装置を提供す
ることである。
であり、その目的とするところは、位置ズレの原因とな
る各色間での中間転写ベルトの撓み量の変動を低減し、
色再現性が高く、色ズレの少ない画像形成装置を提供す
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1乃至11の発明は、無端ベルト状の中間転
写ベルトに設けられた位置検出用マークを検出して、そ
の検出結果に基づいて、像担持体上に順次形成される複
数のトナー像を、該像担持体と該中間転写ベルトとが接
触する1次転写部で、該中間転写ベルト上に順次重ね合
わせて1次転写した後、該中間転写ベルト上のトナー像
を転写材上に2次転写して画像形成を行うものであっ
て、該中間転写ベルトに負荷を与える又は解除する負荷
部材を有する画像形成装置において、マーク検出時に1
次転写予定領域の先端が位置する装置内の地点から上記
1次転写部までの間のベルト表面移動経路に存在するベ
ルト部分の長さが、上記負荷部材の負荷変動により各ト
ナー像間で変化するのを抑制する変化抑制手段を設けた
ことを特徴とするものである。
に、請求項1乃至11の発明は、無端ベルト状の中間転
写ベルトに設けられた位置検出用マークを検出して、そ
の検出結果に基づいて、像担持体上に順次形成される複
数のトナー像を、該像担持体と該中間転写ベルトとが接
触する1次転写部で、該中間転写ベルト上に順次重ね合
わせて1次転写した後、該中間転写ベルト上のトナー像
を転写材上に2次転写して画像形成を行うものであっ
て、該中間転写ベルトに負荷を与える又は解除する負荷
部材を有する画像形成装置において、マーク検出時に1
次転写予定領域の先端が位置する装置内の地点から上記
1次転写部までの間のベルト表面移動経路に存在するベ
ルト部分の長さが、上記負荷部材の負荷変動により各ト
ナー像間で変化するのを抑制する変化抑制手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0018】この画像形成装置においては、上記変化抑
制手段によって、マーク検出時に1次転写予定領域の先
端が位置する装置内の地点から上記1次転写部までの間
のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の長さが各
トナー像間で変化するのを抑制することで、各トナー像
間における該ベルト部分の長さの差を少なくし又はなく
すことができる。これにより、マーク検出時における1
次転写予定領域の先端が1次転写部に到達するまでの各
色間での時間差を少なくし又はなくすことができ、各ト
ナー像間の位置ズレを低減し又は防止することができ
る。
制手段によって、マーク検出時に1次転写予定領域の先
端が位置する装置内の地点から上記1次転写部までの間
のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の長さが各
トナー像間で変化するのを抑制することで、各トナー像
間における該ベルト部分の長さの差を少なくし又はなく
すことができる。これにより、マーク検出時における1
次転写予定領域の先端が1次転写部に到達するまでの各
色間での時間差を少なくし又はなくすことができ、各ト
ナー像間の位置ズレを低減し又は防止することができ
る。
【0019】特に、請求項2の発明は、請求項1の画像
形成装置において、上記変化抑制手段で抑制すべき上記
ベルト部分の長さの変化が、0.1mm以上になる可能
性があるベルト装置構成を有することを特徴とするもの
である。
形成装置において、上記変化抑制手段で抑制すべき上記
ベルト部分の長さの変化が、0.1mm以上になる可能
性があるベルト装置構成を有することを特徴とするもの
である。
【0020】この画像形成装置は、ベルト装置部分の機
械構造が、上記変化抑制手段を省略し、かつ、ベルト駆
動速度を感光体線速よりも大きくしたとすれば、上記ベ
ルト部分の長さの変化が、画質に与える影響が目で認識
できる程度になる0.1mm以上になるものである場
合、上記変化抑制手段により該ベルト部分の長さの変化
を小さくすることができ、位置ズレによる不具合を効果
的に抑制することができる。
械構造が、上記変化抑制手段を省略し、かつ、ベルト駆
動速度を感光体線速よりも大きくしたとすれば、上記ベ
ルト部分の長さの変化が、画質に与える影響が目で認識
できる程度になる0.1mm以上になるものである場
合、上記変化抑制手段により該ベルト部分の長さの変化
を小さくすることができ、位置ズレによる不具合を効果
的に抑制することができる。
【0021】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の画像形成装置において、上記変化抑制手段は、上記1
次転写部における中間転写ベルト部分の表面移動速度
を、上記負荷部材による負荷が変動する負荷変動地点に
おける中間転写ベルト部分の表面移動速度よりも大きく
して、該1次転写部と該負荷変動地点との間の中間転写
ベルト部分を引張するベルト引張手段であることを特徴
とするものである。
の画像形成装置において、上記変化抑制手段は、上記1
次転写部における中間転写ベルト部分の表面移動速度
を、上記負荷部材による負荷が変動する負荷変動地点に
おける中間転写ベルト部分の表面移動速度よりも大きく
して、該1次転写部と該負荷変動地点との間の中間転写
ベルト部分を引張するベルト引張手段であることを特徴
とするものである。
【0022】この画像形成装置においては、上記ベルト
引張手段により、上記ベルト部分の長さの各トナー像間
での変動の原因となる1次転写部と負荷変動地点との間
の中間転写ベルト部分のベルト撓み量の変動をなくし、
その部分を常に張った状態に維持することができる。し
たがって、上記負荷部材による負荷変動があっても、常
に上記ベルト部分の長さは一定とすることができ、該ベ
ルト部分の長さの各色間での変動をなくすことができ
る。
引張手段により、上記ベルト部分の長さの各トナー像間
での変動の原因となる1次転写部と負荷変動地点との間
の中間転写ベルト部分のベルト撓み量の変動をなくし、
その部分を常に張った状態に維持することができる。し
たがって、上記負荷部材による負荷変動があっても、常
に上記ベルト部分の長さは一定とすることができ、該ベ
ルト部分の長さの各色間での変動をなくすことができ
る。
【0023】また、請求項4の発明は、請求項3の画像
形成装置において、上記ベルト引張手段は、上記像担持
体であることを特徴とするものである。
形成装置において、上記ベルト引張手段は、上記像担持
体であることを特徴とするものである。
【0024】この画像形成装置においては、中間転写ベ
ルトと接触している像担持体の1次転写部における表面
移動速度を大きくすることで、該1次転写部における中
間転写ベルト部分の表面移動速度を、上記負荷変動地点
における中間転写ベルト部分の表面移動速度よりも大き
くすることが可能となる。これにより、1次転写部と負
荷変動地点との間の中間転写ベルト部分のベルト撓み量
をなくし、この部分を常に張った状態に維持することが
できる。
ルトと接触している像担持体の1次転写部における表面
移動速度を大きくすることで、該1次転写部における中
間転写ベルト部分の表面移動速度を、上記負荷変動地点
における中間転写ベルト部分の表面移動速度よりも大き
くすることが可能となる。これにより、1次転写部と負
荷変動地点との間の中間転写ベルト部分のベルト撓み量
をなくし、この部分を常に張った状態に維持することが
できる。
【0025】また、請求項5の発明は、請求項3の画像
形成装置において、上記ベルト引張手段は、上記ベルト
駆動手段であることを特徴とするものである。
形成装置において、上記ベルト引張手段は、上記ベルト
駆動手段であることを特徴とするものである。
【0026】この画像形成装置においては、ベルト駆動
手段によって中間転写ベルトの表面移動速度を小さくす
ることで、1次転写部における中間転写ベルト部分の表
面移動速度を、負荷変動地点における中間転写ベルト部
分の表面移動速度よりも大きくすることが可能となる。
これにより、1次転写部と負荷変動地点との間の中間転
写ベルト部分の撓みをなくし、この部分を常に張った状
態に維持することができる。
手段によって中間転写ベルトの表面移動速度を小さくす
ることで、1次転写部における中間転写ベルト部分の表
面移動速度を、負荷変動地点における中間転写ベルト部
分の表面移動速度よりも大きくすることが可能となる。
これにより、1次転写部と負荷変動地点との間の中間転
写ベルト部分の撓みをなくし、この部分を常に張った状
態に維持することができる。
【0027】また、請求項6の発明は、請求項3、4又
は5の画像形成装置において、少なくとも上記中間転写
ベルトが上記負荷部材による負荷を受けていない間に、
上記1次転写部と上記負荷変動地点との間の上記中間転
写ベルト部分を引張するように、上記ベルト引張手段を
制御する引張制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
は5の画像形成装置において、少なくとも上記中間転写
ベルトが上記負荷部材による負荷を受けていない間に、
上記1次転写部と上記負荷変動地点との間の上記中間転
写ベルト部分を引張するように、上記ベルト引張手段を
制御する引張制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0028】1次転写部と負荷変動地点との間の中間転
写ベルト部分の撓み量の変動は、上記中間転写ベルトが
上記負荷部材による負荷を受けていないときに発生す
る。そこで、この画像形成装置においては、このように
ベルト撓みが発生する期間にそのベルト部分を引張する
ことで、その部分の張力を常にほぼ一定の状態に維持し
つつ、その撓みをなくすことができる。この結果、中間
転写ベルトが比較的伸縮性の高い場合であっても、その
伸張によるの微小な伸びによる上記ベルト部分の長さの
変化をも低減することができる。
写ベルト部分の撓み量の変動は、上記中間転写ベルトが
上記負荷部材による負荷を受けていないときに発生す
る。そこで、この画像形成装置においては、このように
ベルト撓みが発生する期間にそのベルト部分を引張する
ことで、その部分の張力を常にほぼ一定の状態に維持し
つつ、その撓みをなくすことができる。この結果、中間
転写ベルトが比較的伸縮性の高い場合であっても、その
伸張によるの微小な伸びによる上記ベルト部分の長さの
変化をも低減することができる。
【0029】また、請求項7の発明は、請求項1又は2
の画像形成装置において、上記変化抑制手段は、上記中
間転写ベルトが上記負荷部材による負荷を受けていない
間に、該中間転写ベルトに該負荷部材による負荷と同等
の負荷を与える負荷付与手段であることを特徴とするも
のである。
の画像形成装置において、上記変化抑制手段は、上記中
間転写ベルトが上記負荷部材による負荷を受けていない
間に、該中間転写ベルトに該負荷部材による負荷と同等
の負荷を与える負荷付与手段であることを特徴とするも
のである。
【0030】この画像形成装置においては、上記負荷付
与手段によって、中間転写ベルトに対して常に一定の負
荷を加えておくことが可能である。したがって、中間転
写ベルトが受ける負荷変動を低減し又はなくし、ベルト
撓み量を常に一定としておくことが可能となる。よっ
て、各トナー像間における上記ベルト部分の長さの差を
なくすことができる。
与手段によって、中間転写ベルトに対して常に一定の負
荷を加えておくことが可能である。したがって、中間転
写ベルトが受ける負荷変動を低減し又はなくし、ベルト
撓み量を常に一定としておくことが可能となる。よっ
て、各トナー像間における上記ベルト部分の長さの差を
なくすことができる。
【0031】また、請求項8の発明は、請求項7の画像
形成装置において、上記負荷付与手段は、上記負荷変動
地点近辺で上記中間転写ベルトに上記負荷を与えること
を特徴とするものである。
形成装置において、上記負荷付与手段は、上記負荷変動
地点近辺で上記中間転写ベルトに上記負荷を与えること
を特徴とするものである。
【0032】この画像形成装置においては、上記負荷部
材による負荷変動がある地点近辺で、上記負荷付与手段
による負荷調節を行うので、上記負荷部材による負荷と
上記負荷付与手段による負荷とを中間転写ベルトに対し
てほぼ同一条件で与えることができ、安定した中間転写
ベルトの駆動を実現することができる。
材による負荷変動がある地点近辺で、上記負荷付与手段
による負荷調節を行うので、上記負荷部材による負荷と
上記負荷付与手段による負荷とを中間転写ベルトに対し
てほぼ同一条件で与えることができ、安定した中間転写
ベルトの駆動を実現することができる。
【0033】また、請求項9の発明は、請求項7又は8
の画像形成装置において、上記負荷付与手段は、上記中
間転写ベルトのトナー像担持面の反対面に当接して上記
負荷を与える負荷付与部材であることを特徴とするもの
である。
の画像形成装置において、上記負荷付与手段は、上記中
間転写ベルトのトナー像担持面の反対面に当接して上記
負荷を与える負荷付与部材であることを特徴とするもの
である。
【0034】この画像形成装置においては、上記負荷付
与部材を中間転写ベルトのトナー像担持面の反対面に当
接させるので、該中間転写ベルト上に1次転写されるト
ナー像に影響を与えることがなく、中間転写ベルトに対
して常に一定の負荷を加えておくことができる。
与部材を中間転写ベルトのトナー像担持面の反対面に当
接させるので、該中間転写ベルト上に1次転写されるト
ナー像に影響を与えることがなく、中間転写ベルトに対
して常に一定の負荷を加えておくことができる。
【0035】また、請求項10の発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8又は9の画像形成装置にお
いて、上記負荷部材が、上記中間転写ベルト表面に接触
してクリーニングするクリーニング部材であることを特
徴とするものである。
2、3、4、5、6、7、8又は9の画像形成装置にお
いて、上記負荷部材が、上記中間転写ベルト表面に接触
してクリーニングするクリーニング部材であることを特
徴とするものである。
【0036】この画像形成装置においては、位置ズレに
影響を及ぼす負荷変動を与えるクリーニング部材を備え
たものにおいても、位置ズレを効果的に防止することが
できる。
影響を及ぼす負荷変動を与えるクリーニング部材を備え
たものにおいても、位置ズレを効果的に防止することが
できる。
【0037】また、請求項11の発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9又は10の画像形成装
置において、上記負荷部材が、上記中間転写ベルト上の
トナー像を転写材に2次転写するための2次転写手段に
設けられ該中間転写ベルトに転写材を押圧する押圧部材
であることを特徴とするものである。
2、3、4、5、6、7、8、9又は10の画像形成装
置において、上記負荷部材が、上記中間転写ベルト上の
トナー像を転写材に2次転写するための2次転写手段に
設けられ該中間転写ベルトに転写材を押圧する押圧部材
であることを特徴とするものである。
【0038】この画像形成装置においては、位置ズレに
影響を及ぼす負荷変動を与える2次転写手段の押圧部材
を備えたものにおいても、位置ズレを効果的に防止する
ことができる。
影響を及ぼす負荷変動を与える2次転写手段の押圧部材
を備えたものにおいても、位置ズレを効果的に防止する
ことができる。
【0039】上記目的を達成するために、請求項12及
び13の発明は、無端ベルト状の中間転写ベルトに設け
られた位置検出用マークを検出して、その検出結果に基
づいて、像担持体上に順次形成される複数のトナー像
を、該像担持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転
写部で、該中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転
写した後、該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に
2次転写して画像形成を行うものであって、該中間転写
ベルトに負荷を与える又は解除する負荷部材を有する画
像形成装置において、上記負荷部材による負荷変動があ
った後にマーク検出がされた1次転写工程におけるトナ
ー像の1次転写タイミングを、該トナー像の1次転写工
程中のマーク検出時に1次転写予定領域の先端が位置す
る装置内の地点から上記1次転写部までの間のベルト表
面移動経路に存在するベルト部分の長さと、他のトナー
像の1次転写工程中のマーク検出時に1次転写予定領域
の先端が位置する装置内の地点から上記1次転写部まで
の間のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の長さ
との差に相当する時間分だけ、遅らせ又は早めるように
制御する1次転写タイミング制御手段を設けたことを特
徴とするものである。
び13の発明は、無端ベルト状の中間転写ベルトに設け
られた位置検出用マークを検出して、その検出結果に基
づいて、像担持体上に順次形成される複数のトナー像
を、該像担持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転
写部で、該中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転
写した後、該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に
2次転写して画像形成を行うものであって、該中間転写
ベルトに負荷を与える又は解除する負荷部材を有する画
像形成装置において、上記負荷部材による負荷変動があ
った後にマーク検出がされた1次転写工程におけるトナ
ー像の1次転写タイミングを、該トナー像の1次転写工
程中のマーク検出時に1次転写予定領域の先端が位置す
る装置内の地点から上記1次転写部までの間のベルト表
面移動経路に存在するベルト部分の長さと、他のトナー
像の1次転写工程中のマーク検出時に1次転写予定領域
の先端が位置する装置内の地点から上記1次転写部まで
の間のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の長さ
との差に相当する時間分だけ、遅らせ又は早めるように
制御する1次転写タイミング制御手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0040】この画像形成装置においては、マーク検出
時に1次転写予定領域の先端が位置する装置内の地点か
ら上記1次転写部までの間のベルト表面移動経路に存在
するベルト部分の長さが各トナー像間で変化しても、そ
の差分に相当する時間分だけ、各トナー像間の1次転写
タイミングを調節し、中間転写ベルト上に1次転写され
るトナー像の先端位置をそれぞれ同じにすることが可能
である。
時に1次転写予定領域の先端が位置する装置内の地点か
ら上記1次転写部までの間のベルト表面移動経路に存在
するベルト部分の長さが各トナー像間で変化しても、そ
の差分に相当する時間分だけ、各トナー像間の1次転写
タイミングを調節し、中間転写ベルト上に1次転写され
るトナー像の先端位置をそれぞれ同じにすることが可能
である。
【0041】特に、請求項13の発明は、請求項11の
画像形成装置において、上記1次転写タイミング制御手
段は、上記マークの検出タイミングを基準に、上記像担
持体上に潜像を形成する潜像形成手段の潜像形成開始タ
イミングを制御する潜像形成タイミング制御手段である
ことを特徴とするものである。
画像形成装置において、上記1次転写タイミング制御手
段は、上記マークの検出タイミングを基準に、上記像担
持体上に潜像を形成する潜像形成手段の潜像形成開始タ
イミングを制御する潜像形成タイミング制御手段である
ことを特徴とするものである。
【0042】この画像形成装置においては、上記負荷部
材による負荷変動があった後にされるマーク検出タイミ
ングを基準に行われる潜像形成開始タイミングを制御す
ることで、当該トナー像の1次転写タイミングを所定時
間遅らせ又は早め、中間転写ベルト上に1次転写される
トナー像の先端位置をそれぞれ同じにすることが可能で
ある。
材による負荷変動があった後にされるマーク検出タイミ
ングを基準に行われる潜像形成開始タイミングを制御す
ることで、当該トナー像の1次転写タイミングを所定時
間遅らせ又は早め、中間転写ベルト上に1次転写される
トナー像の先端位置をそれぞれ同じにすることが可能で
ある。
【0043】上記目的を達成するために、請求項14の
発明は、無端ベルト状の中間転写ベルトに設けられた位
置検出用マークを検出して、その検出結果に基づいて、
像担持体上に順次形成される複数のトナー像を、該像担
持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転写部で、該
中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写した後、
該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に2次転写し
て画像形成を行うときの駆動系制御方法において、上記
中間転写ベルトに負荷を与える負荷部材による負荷が該
中間転写ベルトに与えられていない間、上記1次転写部
における上記像担持体の表面移動速度を増加させるよう
に、該像担持体の駆動を制御することを特徴とするもの
である。
発明は、無端ベルト状の中間転写ベルトに設けられた位
置検出用マークを検出して、その検出結果に基づいて、
像担持体上に順次形成される複数のトナー像を、該像担
持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転写部で、該
中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写した後、
該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に2次転写し
て画像形成を行うときの駆動系制御方法において、上記
中間転写ベルトに負荷を与える負荷部材による負荷が該
中間転写ベルトに与えられていない間、上記1次転写部
における上記像担持体の表面移動速度を増加させるよう
に、該像担持体の駆動を制御することを特徴とするもの
である。
【0044】この駆動系制御方法においては、位置ズレ
の原因となる1次転写部と負荷変動地点との間の中間転
写ベルト部分の撓みが発生する期間中に、像担持体の表
面移動速度を増加させることで、1次転写部における中
間転写ベルト部分の表面移動速度を、上記負荷変動地点
における中間転写ベルト部分の表面移動速度よりも大き
くすることが可能となる。これにより、負荷変動の前と
後での上記部分の張力をほぼ一定の状態に維持しつつ、
該ベルト部分の撓みをなくすことができる。この結果、
上記負荷部材による負荷変動があっても、常に上記ベル
ト部分の長さは一定とすることができ、該ベルト部分の
長さの各色間での変化をなくすことができる。更に、中
間転写ベルトが比較的伸縮性の高い場合であっても、そ
の伸張によるの微小な伸びによる上記ベルト部分の長さ
の変化をも低減することができる。
の原因となる1次転写部と負荷変動地点との間の中間転
写ベルト部分の撓みが発生する期間中に、像担持体の表
面移動速度を増加させることで、1次転写部における中
間転写ベルト部分の表面移動速度を、上記負荷変動地点
における中間転写ベルト部分の表面移動速度よりも大き
くすることが可能となる。これにより、負荷変動の前と
後での上記部分の張力をほぼ一定の状態に維持しつつ、
該ベルト部分の撓みをなくすことができる。この結果、
上記負荷部材による負荷変動があっても、常に上記ベル
ト部分の長さは一定とすることができ、該ベルト部分の
長さの各色間での変化をなくすことができる。更に、中
間転写ベルトが比較的伸縮性の高い場合であっても、そ
の伸張によるの微小な伸びによる上記ベルト部分の長さ
の変化をも低減することができる。
【0045】上記目的を達成するために、請求項15の
発明は、無端ベルト状の中間転写ベルトに設けられた位
置検出用マークを検出して、その検出結果に基づいて、
像担持体上に順次形成される複数のトナー像を、該像担
持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転写部で、該
中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写した後、
該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に2次転写し
て画像形成を行うときの駆動系制御方法において、上記
中間転写ベルトに負荷を与える負荷部材による負荷が該
中間転写ベルトに与えられていない間、該中間転写ベル
トの表面移動速度を減少させるように、該中間転写ベル
トの駆動を制御することを特徴とするものである。
発明は、無端ベルト状の中間転写ベルトに設けられた位
置検出用マークを検出して、その検出結果に基づいて、
像担持体上に順次形成される複数のトナー像を、該像担
持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転写部で、該
中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写した後、
該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に2次転写し
て画像形成を行うときの駆動系制御方法において、上記
中間転写ベルトに負荷を与える負荷部材による負荷が該
中間転写ベルトに与えられていない間、該中間転写ベル
トの表面移動速度を減少させるように、該中間転写ベル
トの駆動を制御することを特徴とするものである。
【0046】この駆動系制御方法においては、位置ズレ
の原因となる1次転写部と負荷変動地点との間の中間転
写ベルト部分の撓みが発生する期間中に、ベルト駆動手
段による中間転写ベルトの表面移動速度を減少させるこ
とで、1次転写部における中間転写ベルト部分の表面移
動速度を、上記負荷変動地点における中間転写ベルト部
分の表面移動速度よりも大きくすることが可能となる。
これにより、負荷変動の前と後での上記部分の張力をほ
ぼ一定の状態に維持しつつ、該部分の撓みをなくすこと
ができる。この結果、上記負荷部材による負荷変動があ
っても、常に上記ベルト部分の長さは一定とすることが
でき、該ベルト部分の長さの各色間での変化をなくすこ
とができる。更に、中間転写ベルトが比較的伸縮性の高
い場合であっても、その伸張によるの微小な伸びによる
上記ベルト部分の長さの変化をも低減することができ
る。
の原因となる1次転写部と負荷変動地点との間の中間転
写ベルト部分の撓みが発生する期間中に、ベルト駆動手
段による中間転写ベルトの表面移動速度を減少させるこ
とで、1次転写部における中間転写ベルト部分の表面移
動速度を、上記負荷変動地点における中間転写ベルト部
分の表面移動速度よりも大きくすることが可能となる。
これにより、負荷変動の前と後での上記部分の張力をほ
ぼ一定の状態に維持しつつ、該部分の撓みをなくすこと
ができる。この結果、上記負荷部材による負荷変動があ
っても、常に上記ベルト部分の長さは一定とすることが
でき、該ベルト部分の長さの各色間での変化をなくすこ
とができる。更に、中間転写ベルトが比較的伸縮性の高
い場合であっても、その伸張によるの微小な伸びによる
上記ベルト部分の長さの変化をも低減することができ
る。
【0047】上記目的を達成するために、請求項16及
び17の発明は、像担持体上に順次形成される複数のト
ナー像を、該像担持体と無端ベルト状の中間転写ベルト
とが接触する1次転写部で、該中間転写ベルト上に順次
重ね合わせて1次転写するときに、該中間転写ベルトに
設けられた位置検出用マークを検出して、そのマーク検
出タイミングを基準にして、該像担持体上に潜像を形成
した後に該潜像を現像してトナー像を形成し、該トナー
像を1次転写する1次転写タイミング制御方法におい
て、上記中間転写ベルトに負荷を与える又は解除する負
荷部材による負荷変動があった後にマーク検出がされた
1次転写工程におけるトナー像の1次転写タイミング
を、該トナー像の1次転写工程中のマーク検出時に1次
転写予定領域の先端が位置する装置内の地点から上記1
次転写部までの間のベルト表面移動経路に存在するベル
ト部分の長さと、他のトナー像の1次転写工程中のマー
ク検出時に1次転写予定領域の先端が位置する装置内の
地点から上記1次転写部までの間のベルト表面移動経路
に存在するベルト部分の長さとの差に相当する時間分だ
け、遅らせ又は早めるように制御することを特徴とする
ものである。
び17の発明は、像担持体上に順次形成される複数のト
ナー像を、該像担持体と無端ベルト状の中間転写ベルト
とが接触する1次転写部で、該中間転写ベルト上に順次
重ね合わせて1次転写するときに、該中間転写ベルトに
設けられた位置検出用マークを検出して、そのマーク検
出タイミングを基準にして、該像担持体上に潜像を形成
した後に該潜像を現像してトナー像を形成し、該トナー
像を1次転写する1次転写タイミング制御方法におい
て、上記中間転写ベルトに負荷を与える又は解除する負
荷部材による負荷変動があった後にマーク検出がされた
1次転写工程におけるトナー像の1次転写タイミング
を、該トナー像の1次転写工程中のマーク検出時に1次
転写予定領域の先端が位置する装置内の地点から上記1
次転写部までの間のベルト表面移動経路に存在するベル
ト部分の長さと、他のトナー像の1次転写工程中のマー
ク検出時に1次転写予定領域の先端が位置する装置内の
地点から上記1次転写部までの間のベルト表面移動経路
に存在するベルト部分の長さとの差に相当する時間分だ
け、遅らせ又は早めるように制御することを特徴とする
ものである。
【0048】この1次転写タイミング制御方法において
は、マーク検出時に1次転写予定領域の先端が位置する
装置内の地点から上記1次転写部までの間のベルト表面
移動経路に存在するベルト部分の長さが各トナー像間で
変化しても、その差分に相当する時間分だけ、各トナー
像間の1次転写タイミングを調節し、中間転写ベルト上
に1次転写されるトナー像の先端位置をそれぞれ同じに
することが可能である。
は、マーク検出時に1次転写予定領域の先端が位置する
装置内の地点から上記1次転写部までの間のベルト表面
移動経路に存在するベルト部分の長さが各トナー像間で
変化しても、その差分に相当する時間分だけ、各トナー
像間の1次転写タイミングを調節し、中間転写ベルト上
に1次転写されるトナー像の先端位置をそれぞれ同じに
することが可能である。
【0049】特に、請求項17の発明は、請求項16の
1次転写タイミング制御方法において、上記負荷部材に
よる負荷変動があった後のマーク検出タイミングに基づ
く上記像担持体上への潜像形成開始タイミングを、該負
荷部材による負荷が加えられたときには遅らせ、該負荷
が解除されたときには早めるように制御することを特徴
とするものである。
1次転写タイミング制御方法において、上記負荷部材に
よる負荷変動があった後のマーク検出タイミングに基づ
く上記像担持体上への潜像形成開始タイミングを、該負
荷部材による負荷が加えられたときには遅らせ、該負荷
が解除されたときには早めるように制御することを特徴
とするものである。
【0050】この1次転写タイミング制御方法において
は、上記負荷部材による負荷変動があった後にされるマ
ーク検出タイミングを基準に行われる潜像形成開始タイ
ミングを制御することで、当該トナー像の1次転写タイ
ミングを所定時間遅らせ又は早め、中間転写ベルト上に
1次転写されるトナー像の先端位置をそれぞれ同じにす
ることが可能である。
は、上記負荷部材による負荷変動があった後にされるマ
ーク検出タイミングを基準に行われる潜像形成開始タイ
ミングを制御することで、当該トナー像の1次転写タイ
ミングを所定時間遅らせ又は早め、中間転写ベルト上に
1次転写されるトナー像の先端位置をそれぞれ同じにす
ることが可能である。
【0051】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を画
像形成装置である電子写真複写機(以下、「複写機」と
いう。)に適用した実施形態(以下、本実施形態を「実
施形態1」という。)について説明する。図1は、本実
施形態に係る複写機の概略構成図である。この複写機
は、カラー画像読み取り装置(以下、スキャナ部とい
う。)と、カラー画像記録装置(以下、プリンタ部とい
う。)とから構成されている。
像形成装置である電子写真複写機(以下、「複写機」と
いう。)に適用した実施形態(以下、本実施形態を「実
施形態1」という。)について説明する。図1は、本実
施形態に係る複写機の概略構成図である。この複写機
は、カラー画像読み取り装置(以下、スキャナ部とい
う。)と、カラー画像記録装置(以下、プリンタ部とい
う。)とから構成されている。
【0052】まず、上記複写機における図示しないスキ
ャナ部の構成及び動作について説明する。このスキャナ
部においては、コンタクトガラス上に載せられた原稿の
画像を、照明ランプ、ミラー群及びレンズ等の照明・ミ
ラー光学系を介してカラーセンサに結像し、該原稿のカ
ラー画像情報を、例えばBlue(以下、Bと記
す。)、Green(同、G)、Red(同、R)の色
分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。上
記カラーセンサは、B、G、Rの色分解手段とCCDの
ような光電変換素子とから構成され、3色同時読み取り
を行うことができる。このスキャナ部で得たB、G、R
の各画像信号は、その強度レベルに基づいて、画像処理
部で色変換処理が行われる。この色変換処理によって、
Black(以下、Bkと記す)、Cyan(同、
C)、Magenta(同、M)、Yellow(同、
Y)のカラー画像データが得られる。具体的には、上記
照明・ミラー光学系が、プリンタ部に連動するスタート
信号を受けて原稿走査し、カラー画像データを得る。本
実施形態においては、上記照明・ミラー光学系における
1回の原稿走査につき、1色の画像データを得るように
構成されているので、Bk、C、M、Yの4色のカラー
画像データを得るためには、上記原稿走査を合計4回繰
り返すことになる。
ャナ部の構成及び動作について説明する。このスキャナ
部においては、コンタクトガラス上に載せられた原稿の
画像を、照明ランプ、ミラー群及びレンズ等の照明・ミ
ラー光学系を介してカラーセンサに結像し、該原稿のカ
ラー画像情報を、例えばBlue(以下、Bと記
す。)、Green(同、G)、Red(同、R)の色
分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換する。上
記カラーセンサは、B、G、Rの色分解手段とCCDの
ような光電変換素子とから構成され、3色同時読み取り
を行うことができる。このスキャナ部で得たB、G、R
の各画像信号は、その強度レベルに基づいて、画像処理
部で色変換処理が行われる。この色変換処理によって、
Black(以下、Bkと記す)、Cyan(同、
C)、Magenta(同、M)、Yellow(同、
Y)のカラー画像データが得られる。具体的には、上記
照明・ミラー光学系が、プリンタ部に連動するスタート
信号を受けて原稿走査し、カラー画像データを得る。本
実施形態においては、上記照明・ミラー光学系における
1回の原稿走査につき、1色の画像データを得るように
構成されているので、Bk、C、M、Yの4色のカラー
画像データを得るためには、上記原稿走査を合計4回繰
り返すことになる。
【0053】次に、上記プリンタ部の構成及び動作につ
いて説明する。本実施形態におけるプリンタ部には、露
光手段としての書込光学ユニット5と、像担持体として
の感光体ドラム1とが設けられている。この書込光学ユ
ニット5は、上述したスキャナ部からのカラー画像デー
タを光信号に変換して、均一に負極性に帯電された感光
体ドラム1に原稿画像に対応した光Lを照射してネガ潜
像を形成する。上記書込光学ユニット5としては、例え
ば、半導体レーザと、これの発光及び駆動を制御する図
示しない発光駆動制御部と、ポリゴンミラーと、これを
回転駆動する回転駆動モータと、f/θレンズと、反射
ミラーとから構成されたものを使用することができる。
また、上記感光体ドラム1は、図1における矢印Aの方
向すなわち反時計回りに回転駆動する。
いて説明する。本実施形態におけるプリンタ部には、露
光手段としての書込光学ユニット5と、像担持体として
の感光体ドラム1とが設けられている。この書込光学ユ
ニット5は、上述したスキャナ部からのカラー画像デー
タを光信号に変換して、均一に負極性に帯電された感光
体ドラム1に原稿画像に対応した光Lを照射してネガ潜
像を形成する。上記書込光学ユニット5としては、例え
ば、半導体レーザと、これの発光及び駆動を制御する図
示しない発光駆動制御部と、ポリゴンミラーと、これを
回転駆動する回転駆動モータと、f/θレンズと、反射
ミラーとから構成されたものを使用することができる。
また、上記感光体ドラム1は、図1における矢印Aの方
向すなわち反時計回りに回転駆動する。
【0054】上記感光体ドラム1の周囲には、上記書込
光学ユニット5と、クリーニング手段としての感光体ク
リーニング装置2と、帯電手段としての帯電チャージャ
3と、現像手段としての回転型現像装置であるリボルバ
現像ユニット4と、中間転写装置としての中間転写ユニ
ット10とが配設されている。上記感光体クリーニング
装置2は、ファーブラシ2aと感光体クリーニングブレ
ード2bとを有し、1次転写後の感光体ドラム1の表面
をクリーニングする。
光学ユニット5と、クリーニング手段としての感光体ク
リーニング装置2と、帯電手段としての帯電チャージャ
3と、現像手段としての回転型現像装置であるリボルバ
現像ユニット4と、中間転写装置としての中間転写ユニ
ット10とが配設されている。上記感光体クリーニング
装置2は、ファーブラシ2aと感光体クリーニングブレ
ード2bとを有し、1次転写後の感光体ドラム1の表面
をクリーニングする。
【0055】上記リボルバ現像ユニット4は、Bk現像
器4aと、C現像器4bと、M現像器4cと、Y現像器
4dとを有し、該リボルバ現像ユニットが回転すること
で、各色の現像器における感光体ドラム1と対向する現
像位置を位置決めすることができる。これら各現像器
は、現像剤の汲み上げ及び撹拌を行う図示しない攪拌手
段としての現像パドルと、該現像剤のトナー濃度を検出
する図示しないトナー濃度検出手段としてのトナー濃度
検出センサと、該現像剤で形成される穂を上記感光体ド
ラム1の表面に接触させる図示しない現像剤担持体とし
ての現像スリーブとをそれぞれ有している。尚、これら
4つの現像器4a,4b,4c,4dの内部構造はまっ
たく同様である。
器4aと、C現像器4bと、M現像器4cと、Y現像器
4dとを有し、該リボルバ現像ユニットが回転すること
で、各色の現像器における感光体ドラム1と対向する現
像位置を位置決めすることができる。これら各現像器
は、現像剤の汲み上げ及び撹拌を行う図示しない攪拌手
段としての現像パドルと、該現像剤のトナー濃度を検出
する図示しないトナー濃度検出手段としてのトナー濃度
検出センサと、該現像剤で形成される穂を上記感光体ド
ラム1の表面に接触させる図示しない現像剤担持体とし
ての現像スリーブとをそれぞれ有している。尚、これら
4つの現像器4a,4b,4c,4dの内部構造はまっ
たく同様である。
【0056】これら4つの現像器4a,4b,4c,4
dに収容されている現像剤は、2成分現像剤を使用し、
該現像剤中のトナーは負極性に帯電されている。このト
ナーが現像により消費されて、現像器内の現像剤のトナ
ー濃度の低下した場合、この情報は上記トナー濃度検出
センサにより検出される。この場合、図示しないトナー
補給装置の現像剤収納容器としてのトナーボトルから補
給用トナーが上記現像器内へ供給される。このようにし
て、上記現像器内のトナー濃度は、所定の濃度に保たれ
ている。また、トナーが消費されて少なくなった場合に
は、図示しない光センサによってトナー残量を検出する
ことができる。
dに収容されている現像剤は、2成分現像剤を使用し、
該現像剤中のトナーは負極性に帯電されている。このト
ナーが現像により消費されて、現像器内の現像剤のトナ
ー濃度の低下した場合、この情報は上記トナー濃度検出
センサにより検出される。この場合、図示しないトナー
補給装置の現像剤収納容器としてのトナーボトルから補
給用トナーが上記現像器内へ供給される。このようにし
て、上記現像器内のトナー濃度は、所定の濃度に保たれ
ている。また、トナーが消費されて少なくなった場合に
は、図示しない光センサによってトナー残量を検出する
ことができる。
【0057】上記中間転写ユニット10は、無端ベルト
状の中間転写ベルト11を複数のローラに張架した構成
になっている。この複数のローラは、感光体ドラム1に
対向する1次転写部Bからベルト移動方向(図中C方
向)下流側に向かって、図示しない1次転写電源が接続
された電荷付与手段としての1次転写バイアスローラ1
2、中間転写ベルト11に所定のテンションを付与する
テンションローラ15、2次転写対向ローラ16、ベル
ト駆動手段を構成するベルト駆動ローラ14、及び1次
転写前除電手段としてのアースローラ13である。上記
ベルト駆動ローラ14は、図示しない駆動モータに接続
されており、該駆動モータは図示しない制御手段として
の制御部によって駆動制御されている。上記中間転写ベ
ルト11を張架するすべてのローラは導電性材料で形成
されており、1次転写バイアスローラ12以外の各ロー
ラはそれぞれ接地されている。
状の中間転写ベルト11を複数のローラに張架した構成
になっている。この複数のローラは、感光体ドラム1に
対向する1次転写部Bからベルト移動方向(図中C方
向)下流側に向かって、図示しない1次転写電源が接続
された電荷付与手段としての1次転写バイアスローラ1
2、中間転写ベルト11に所定のテンションを付与する
テンションローラ15、2次転写対向ローラ16、ベル
ト駆動手段を構成するベルト駆動ローラ14、及び1次
転写前除電手段としてのアースローラ13である。上記
ベルト駆動ローラ14は、図示しない駆動モータに接続
されており、該駆動モータは図示しない制御手段として
の制御部によって駆動制御されている。上記中間転写ベ
ルト11を張架するすべてのローラは導電性材料で形成
されており、1次転写バイアスローラ12以外の各ロー
ラはそれぞれ接地されている。
【0058】また、上記1次転写バイアスローラ12
は、上記1次転写部Bに対して中間転写ベルト移動方向
下流側から隣接する位置に配置されている。この1次転
写バイアスローラ12には、上記1次転写電源によって
1次転写バイアスが印加される。また、上記1次転写部
Bに対して中間転写ベルト移動方向の上流側から隣接す
る位置には、上記アースローラ13が配置されている。
これら1次転写バイアスローラ12及びアースローラ1
3によって、中間転写ベルト11が上記感光体ドラム1
に押しつけられ、感光体ドラム表面に巻き付いた状態で
湾曲して転写ニップが形成されている。
は、上記1次転写部Bに対して中間転写ベルト移動方向
下流側から隣接する位置に配置されている。この1次転
写バイアスローラ12には、上記1次転写電源によって
1次転写バイアスが印加される。また、上記1次転写部
Bに対して中間転写ベルト移動方向の上流側から隣接す
る位置には、上記アースローラ13が配置されている。
これら1次転写バイアスローラ12及びアースローラ1
3によって、中間転写ベルト11が上記感光体ドラム1
に押しつけられ、感光体ドラム表面に巻き付いた状態で
湾曲して転写ニップが形成されている。
【0059】上記中間転写ベルト11は、表面層、中間
層及びベース層からなる多層構造に構成されており、上
記感光体ドラム1に接触する外周面側に表面層が位置
し、内周面側にベース層が位置するように配置される。
また、上記中間層とベース層との間には、両層を接着す
るための接着層が介在している。この中間転写ベルト1
1は、上記JIS K 6911に記載されている測定方
法による体積抵抗率ρVが、1011Ωcm程度の中抵抗の
ものを使用している。
層及びベース層からなる多層構造に構成されており、上
記感光体ドラム1に接触する外周面側に表面層が位置
し、内周面側にベース層が位置するように配置される。
また、上記中間層とベース層との間には、両層を接着す
るための接着層が介在している。この中間転写ベルト1
1は、上記JIS K 6911に記載されている測定方
法による体積抵抗率ρVが、1011Ωcm程度の中抵抗の
ものを使用している。
【0060】上記中間転写ベルト11の周囲には、潤滑
剤塗布装置20と、ベルトクリーニング装置30と、2
次転写手段としての紙転写ユニット40とが設置されて
いる。これらは、それぞれ上記中間転写ベルト11から
接離可能となっており、その該中間転写ベルトに接離す
る部材は、その接離地点におけるベルト部分の表面移動
速度と1次転写部Bにおけるベルト部分の表面移動速度
とに差が生じさせる負荷部材となり得る。
剤塗布装置20と、ベルトクリーニング装置30と、2
次転写手段としての紙転写ユニット40とが設置されて
いる。これらは、それぞれ上記中間転写ベルト11から
接離可能となっており、その該中間転写ベルトに接離す
る部材は、その接離地点におけるベルト部分の表面移動
速度と1次転写部Bにおけるベルト部分の表面移動速度
とに差が生じさせる負荷部材となり得る。
【0061】上記潤滑剤塗布装置20は、潤滑剤塗布ブ
ラシローラ21と、潤滑剤収容ケース22とから構成さ
れている。この潤滑剤収容ケース22内には、固形潤滑
剤及びスプリングとが収容されている。この固形潤滑剤
としては、例えば、板状に成型された微粒子からなるス
テアリン酸亜鉛を使用することができる。上記固形潤滑
剤は、上記スプリングによって上記潤滑剤塗布ブラシロ
ーラ21側に付勢されており、該潤滑剤塗布ブラシロー
ラ21に当接している。また、上記潤滑剤塗布ブラシロ
ーラ21は、2次転写後、図示しない駆動手段によって
回転駆動され、上記固形潤滑剤を削り取り、粉体状とな
った潤滑剤が中間転写ベルト11に塗布される。
ラシローラ21と、潤滑剤収容ケース22とから構成さ
れている。この潤滑剤収容ケース22内には、固形潤滑
剤及びスプリングとが収容されている。この固形潤滑剤
としては、例えば、板状に成型された微粒子からなるス
テアリン酸亜鉛を使用することができる。上記固形潤滑
剤は、上記スプリングによって上記潤滑剤塗布ブラシロ
ーラ21側に付勢されており、該潤滑剤塗布ブラシロー
ラ21に当接している。また、上記潤滑剤塗布ブラシロ
ーラ21は、2次転写後、図示しない駆動手段によって
回転駆動され、上記固形潤滑剤を削り取り、粉体状とな
った潤滑剤が中間転写ベルト11に塗布される。
【0062】上記ベルトクリーニング装置30は、クリ
ーニング部材としてのベルトクリーニングブレード31
と、シール手段としての入口シール部材32と、ケーシ
ング33とから構成されている。ベルトクリーニングブ
レード31によって剥り取られたトナーは、ケーシング
33内に収容される。上記入口シール32は、剥り取ら
れたトナーが機内に飛散しないように、該トナーを受け
てケーシング33内に案内する。
ーニング部材としてのベルトクリーニングブレード31
と、シール手段としての入口シール部材32と、ケーシ
ング33とから構成されている。ベルトクリーニングブ
レード31によって剥り取られたトナーは、ケーシング
33内に収容される。上記入口シール32は、剥り取ら
れたトナーが機内に飛散しないように、該トナーを受け
てケーシング33内に案内する。
【0063】また、上記潤滑剤塗布ブラシローラ21、
上記クリーニングブレード31及び上記入り口シール3
2はそれぞれ、スプリングやカムなどで一体的に構成さ
れた接離機構34により、所定のタイミングで中間転写
ベルト11の表面に対して接離するように制御される。
上記クリーニングブレード31及び上記入り口シール3
2はそれぞれ、スプリングやカムなどで一体的に構成さ
れた接離機構34により、所定のタイミングで中間転写
ベルト11の表面に対して接離するように制御される。
【0064】上記紙転写ユニット40は、上記中間転写
ユニット10の2次転写対向ローラ16に対向する2次
転写バイアスローラ41、該2次転写バイアスローラの
表面をクリーニングするローラクリーニングブレード4
2、紙除電チャージャ43等により構成されている。2
次転写バイアスローラ41には2次転写電源42から2
次転写バイアスが印加される。また、2次転写バイアス
ローラ41や紙除電チャージャ43等が取り付けられた
紙転写ユニット40は、スプリングや偏心カムなどで構
成された接離機構44により、中間転写ベルト11の2
次転写対向ローラ16で支持されている部分に対して所
定のタイミングで接離するように揺動される。図1は紙
転写ユニット40が離間した状態を示しているが、2次
転写時には、該紙転写ユニット40が中間転写ベルト1
1に近接するように揺動され、図中Dで示す2次転写部
で2次転写バイアスローラ41が圧接し、これにより転
写ニップが形成される。中間転写ベルト11上のトナー
画像を転写材としての転写紙100に転写する2次転写
手段は、上記2次転写バイアスローラ41や2次転写電
源42等により構成されている。
ユニット10の2次転写対向ローラ16に対向する2次
転写バイアスローラ41、該2次転写バイアスローラの
表面をクリーニングするローラクリーニングブレード4
2、紙除電チャージャ43等により構成されている。2
次転写バイアスローラ41には2次転写電源42から2
次転写バイアスが印加される。また、2次転写バイアス
ローラ41や紙除電チャージャ43等が取り付けられた
紙転写ユニット40は、スプリングや偏心カムなどで構
成された接離機構44により、中間転写ベルト11の2
次転写対向ローラ16で支持されている部分に対して所
定のタイミングで接離するように揺動される。図1は紙
転写ユニット40が離間した状態を示しているが、2次
転写時には、該紙転写ユニット40が中間転写ベルト1
1に近接するように揺動され、図中Dで示す2次転写部
で2次転写バイアスローラ41が圧接し、これにより転
写ニップが形成される。中間転写ベルト11上のトナー
画像を転写材としての転写紙100に転写する2次転写
手段は、上記2次転写バイアスローラ41や2次転写電
源42等により構成されている。
【0065】また、上記プリンタ部には、上記2次転写
部Dに転写紙100を送出して搬送する転写材搬送手段
としての給紙レジスト部50を備えている。この給紙レ
ジスト部50は、送出ローラとしての1対の給紙ローラ
51及び1対のレジストローラ52、搬送ガイド板5
3、紙センサ54、図示しない各ローラを駆動するロー
ラ駆動部などにより構成されている。このローラ駆動部
は、上記1対の給紙ローラ51のうち図中上側のローラ
と、上記1対のレジストローラ52のうち下側のローラ
とを駆動するように構成されている。そして、上記2次
転写部に搬送する転写紙100は、まず給紙ローラ51
で搬送され、該転写紙の先端が紙センサ54で検出され
たタイミングで該給紙ローラ51の駆動が停止されるこ
とにより、レジストローラ52の直前で一旦停止して待
機状態となる。そして、予め決められた送出タイミング
で、給紙ローラ51及びレジストローラ52の回転駆動
を開始すると、上記待機状態にある転写紙100が上記
2次転写部Dに送出される。
部Dに転写紙100を送出して搬送する転写材搬送手段
としての給紙レジスト部50を備えている。この給紙レ
ジスト部50は、送出ローラとしての1対の給紙ローラ
51及び1対のレジストローラ52、搬送ガイド板5
3、紙センサ54、図示しない各ローラを駆動するロー
ラ駆動部などにより構成されている。このローラ駆動部
は、上記1対の給紙ローラ51のうち図中上側のローラ
と、上記1対のレジストローラ52のうち下側のローラ
とを駆動するように構成されている。そして、上記2次
転写部に搬送する転写紙100は、まず給紙ローラ51
で搬送され、該転写紙の先端が紙センサ54で検出され
たタイミングで該給紙ローラ51の駆動が停止されるこ
とにより、レジストローラ52の直前で一旦停止して待
機状態となる。そして、予め決められた送出タイミング
で、給紙ローラ51及びレジストローラ52の回転駆動
を開始すると、上記待機状態にある転写紙100が上記
2次転写部Dに送出される。
【0066】更に、上記プリンタ部には、図示を省略し
ているが、各種サイズの転写紙を収納する転写紙カセッ
トと、OHP用紙や厚紙などを使用するための手差し給
紙トレイと、紙搬送ユニットと、転写紙上のトナー像の
定着を行う定着手段としての定着器と、図示しないコピ
ートレイとを有している。上記2次転写部Dを通過した
転写紙100は紙除電チャージャ43で除電された後、
搬送ベルトユニット60で搬送されて上記定着器に導か
れる。
ているが、各種サイズの転写紙を収納する転写紙カセッ
トと、OHP用紙や厚紙などを使用するための手差し給
紙トレイと、紙搬送ユニットと、転写紙上のトナー像の
定着を行う定着手段としての定着器と、図示しないコピ
ートレイとを有している。上記2次転写部Dを通過した
転写紙100は紙除電チャージャ43で除電された後、
搬送ベルトユニット60で搬送されて上記定着器に導か
れる。
【0067】また、上記中間転写ユニット10の内側
の、上記2次転写部Dに中間転写ベルト移動方向上流側
から隣接する位置には、中間転写ベルト11の内面に設
けられた位置検出用マーク71を検出するマークセンサ
70が取り付けられている。このマークセンサ70とし
ては、光反射型のセンサや磁気センサなどを用いること
ができる。例えば光反射型のセンサを用いる場合、中間
転写ベルト11の内面と異なる光反射特性を有する位置
検出用マーク71を用いる。また、磁気センサを用いる
場合は、中間転写ベルト11と異なる磁気特性を有する
位置検出用マーク71を用いる。このマークセンサ70
の検出信号は、後述の制御部に送られ、感光体ドラム1
への潜像形成の制御や、転写紙100の送出・搬送の制
御などに用いられる。
の、上記2次転写部Dに中間転写ベルト移動方向上流側
から隣接する位置には、中間転写ベルト11の内面に設
けられた位置検出用マーク71を検出するマークセンサ
70が取り付けられている。このマークセンサ70とし
ては、光反射型のセンサや磁気センサなどを用いること
ができる。例えば光反射型のセンサを用いる場合、中間
転写ベルト11の内面と異なる光反射特性を有する位置
検出用マーク71を用いる。また、磁気センサを用いる
場合は、中間転写ベルト11と異なる磁気特性を有する
位置検出用マーク71を用いる。このマークセンサ70
の検出信号は、後述の制御部に送られ、感光体ドラム1
への潜像形成の制御や、転写紙100の送出・搬送の制
御などに用いられる。
【0068】次に、現像の順序をBk、C、M、Yの順
とした場合における上記複写機のカラー画像形成動作に
ついて説明する。尚、この画像形成の順序は、これに限
定されるものではない。コピー動作が開始されると、上
述したスキャナ部において原稿のカラー画像情報が読み
取られ、まず、Bk1次転写工程が開始される。このB
k1次転写工程では、まず、上記マークセンサ70によ
り、中間転写ベルト11上に設けられた位置検出用マー
ク71が検出される。そして、その検出タイミングから
所定時間経過後に、上記画像情報から得られたBk画像
データに基づいて、上述したプリンタ部における書込光
学ユニット5のレーザ光Lが照射され、表面移動速度が
等速である感光体ドラム1上にBk潜像が形成される。
このBk潜像は、上記Bk現像器4aによってBkトナ
ーを付着され、上記感光体ドラム1上にはBkトナー像
が形成される。この感光体ドラム1上に形成されたBk
トナー像は、1次転写部Bにおいて該感光体ドラムと接
触した中間転写ベルト11の表面に1次転写され、これ
でBk1次転写工程が終了する。
とした場合における上記複写機のカラー画像形成動作に
ついて説明する。尚、この画像形成の順序は、これに限
定されるものではない。コピー動作が開始されると、上
述したスキャナ部において原稿のカラー画像情報が読み
取られ、まず、Bk1次転写工程が開始される。このB
k1次転写工程では、まず、上記マークセンサ70によ
り、中間転写ベルト11上に設けられた位置検出用マー
ク71が検出される。そして、その検出タイミングから
所定時間経過後に、上記画像情報から得られたBk画像
データに基づいて、上述したプリンタ部における書込光
学ユニット5のレーザ光Lが照射され、表面移動速度が
等速である感光体ドラム1上にBk潜像が形成される。
このBk潜像は、上記Bk現像器4aによってBkトナ
ーを付着され、上記感光体ドラム1上にはBkトナー像
が形成される。この感光体ドラム1上に形成されたBk
トナー像は、1次転写部Bにおいて該感光体ドラムと接
触した中間転写ベルト11の表面に1次転写され、これ
でBk1次転写工程が終了する。
【0069】上記Bkトナー像の1次転写と並行して、
上記感光体ドラム1側では次のC1次転写工程が開始さ
れる。すなわち、所定のタイミングで再び原稿のカラー
画像情報を読み取り、上記Bkトナー像を載せた中間転
写ベルト11の位置検出用マーク70が再び上記マーク
センサ70の検出領域に達することで、該マークセンサ
によりマーク検出が行われる。そして、上記Bk1次転
写工程と同様に、その検出タイミングから所定時間経過
後に、上記画像情報から得られたC画像データに基づい
て、レーザ光Lにより感光体ドラム1上にC潜像を形成
し、C現像器4bによってCトナー像を形成する。この
感光体ドラム1上に形成されたCトナー像は、上記中間
転写ベルト11におけるBkトナー像が1次転写された
画像面に1次転写される。
上記感光体ドラム1側では次のC1次転写工程が開始さ
れる。すなわち、所定のタイミングで再び原稿のカラー
画像情報を読み取り、上記Bkトナー像を載せた中間転
写ベルト11の位置検出用マーク70が再び上記マーク
センサ70の検出領域に達することで、該マークセンサ
によりマーク検出が行われる。そして、上記Bk1次転
写工程と同様に、その検出タイミングから所定時間経過
後に、上記画像情報から得られたC画像データに基づい
て、レーザ光Lにより感光体ドラム1上にC潜像を形成
し、C現像器4bによってCトナー像を形成する。この
感光体ドラム1上に形成されたCトナー像は、上記中間
転写ベルト11におけるBkトナー像が1次転写された
画像面に1次転写される。
【0070】以後、M1次転写工程及びY1次転写工程
においても、上述したC1次転写工程と同様に、それぞ
れの画像データに基づいて、潜像形成、現像、1次転写
を行う。このようにして、中間転写ベルト11上におけ
る同一の画像面に、上記感光体ドラム1上に順次形成さ
れるBk、C、M、Yの各トナー像を1次転写すること
で、該中間転写ベルト上には、これら4色が重なり合っ
たトナー像が形成される。
においても、上述したC1次転写工程と同様に、それぞ
れの画像データに基づいて、潜像形成、現像、1次転写
を行う。このようにして、中間転写ベルト11上におけ
る同一の画像面に、上記感光体ドラム1上に順次形成さ
れるBk、C、M、Yの各トナー像を1次転写すること
で、該中間転写ベルト上には、これら4色が重なり合っ
たトナー像が形成される。
【0071】また、上記中間転写ベルト11上に4色重
なり合ったトナー像が形成されるまでの間、具体的には
1色目のBkトナー像を1次転写した後から4色目のY
トナー像の1次転写が終了するまでの間は、上記潤滑剤
塗布装置20の潤滑剤塗布ブラシローラ21と、ベルト
クリーニング装置30のベルトクリーニングブレード3
1及び入口シール部材32と、紙転写ユニット40の2
次転写バイアスローラ41とを、中間転写ベルト11か
ら離間させておく。
なり合ったトナー像が形成されるまでの間、具体的には
1色目のBkトナー像を1次転写した後から4色目のY
トナー像の1次転写が終了するまでの間は、上記潤滑剤
塗布装置20の潤滑剤塗布ブラシローラ21と、ベルト
クリーニング装置30のベルトクリーニングブレード3
1及び入口シール部材32と、紙転写ユニット40の2
次転写バイアスローラ41とを、中間転写ベルト11か
ら離間させておく。
【0072】以上のようにして中間転写ベルト11上に
1次転写されたトナー像は、転写紙100上に2次転写
するため、上記2次転写部Dに送られる。このとき、上
記紙転写ユニット40の2次転写バイアスローラ41
は、通常、上記トナー像が転写紙100に転写されるタ
イミングに先立って中間転写ベルト11に押圧される。
その後、この2次転写バイアスローラ41には所定の2
次転写バイアスが印加され、上記2次転写部Dに2次転
写電界が形成される。これにより、中間転写ベルト11
上のトナー像は転写紙100上に2次転写される。尚、
この転写紙100は、図示しない操作パネルで指定され
たサイズの転写紙カセットからレジストローラ52方向
に搬送され、上記2次転写部Dに給紙される。この転写
紙100の給紙の際、転写紙100は、上記給紙ローラ
51及びレジストローラ52によって中間転写ベルト1
1上のトナー像の先端が2次転写部に到達するタイミン
グに合わせて送出・搬送される。中間転写ベルト11上
に4色が重なり合って形成されたトナー像が一括転写さ
れた転写紙100は、その後、紙搬送ユニット60によ
って定着器に搬送され、転写紙100上の未定着トナー
像の定着を行う。そして、この転写紙100はコピート
レイに搬出され、スタックされる。
1次転写されたトナー像は、転写紙100上に2次転写
するため、上記2次転写部Dに送られる。このとき、上
記紙転写ユニット40の2次転写バイアスローラ41
は、通常、上記トナー像が転写紙100に転写されるタ
イミングに先立って中間転写ベルト11に押圧される。
その後、この2次転写バイアスローラ41には所定の2
次転写バイアスが印加され、上記2次転写部Dに2次転
写電界が形成される。これにより、中間転写ベルト11
上のトナー像は転写紙100上に2次転写される。尚、
この転写紙100は、図示しない操作パネルで指定され
たサイズの転写紙カセットからレジストローラ52方向
に搬送され、上記2次転写部Dに給紙される。この転写
紙100の給紙の際、転写紙100は、上記給紙ローラ
51及びレジストローラ52によって中間転写ベルト1
1上のトナー像の先端が2次転写部に到達するタイミン
グに合わせて送出・搬送される。中間転写ベルト11上
に4色が重なり合って形成されたトナー像が一括転写さ
れた転写紙100は、その後、紙搬送ユニット60によ
って定着器に搬送され、転写紙100上の未定着トナー
像の定着を行う。そして、この転写紙100はコピート
レイに搬出され、スタックされる。
【0073】なお、1次転写後の感光体ドラム1は、そ
の表面を感光体クリーニングユニット2によってクリー
ニングされ、図示しない除電手段としての除電ランプに
よって均一に除電される。また、2次転写後の中間転写
ベルト11は、所定のタイミングで、ベルトクリーニン
グ装置30のベルトクリーニングブレード31が中間転
写ベルト11に所定の押圧力で圧接されることで、その
表面がクリーニングされる。
の表面を感光体クリーニングユニット2によってクリー
ニングされ、図示しない除電手段としての除電ランプに
よって均一に除電される。また、2次転写後の中間転写
ベルト11は、所定のタイミングで、ベルトクリーニン
グ装置30のベルトクリーニングブレード31が中間転
写ベルト11に所定の押圧力で圧接されることで、その
表面がクリーニングされる。
【0074】上記ベルトクリーニングブレード31によ
るベルトクリーニングにおいて、最後のY1次転写工程
を終えて4色重なり合ったトナー像が2次転写部Dまで
移動する間に、中間転写ベルト11の位置検出用マーク
71は再びマークセンサ70によってマーク検出され
る。そして、図2(a)に示すように、このマーク検出
タイミングから所定時間経過後、具体的には上記トナー
像全体の2次転写を終えた後に、上記ベルトクリーニン
グブレード31が図中矢印Gの方向に移動して中間転写
ベルト11に圧接する。そして、中間転写ベルト11が
回転駆動することにより、該中間転写ベルト上の転写残
トナーT0が除去される。
るベルトクリーニングにおいて、最後のY1次転写工程
を終えて4色重なり合ったトナー像が2次転写部Dまで
移動する間に、中間転写ベルト11の位置検出用マーク
71は再びマークセンサ70によってマーク検出され
る。そして、図2(a)に示すように、このマーク検出
タイミングから所定時間経過後、具体的には上記トナー
像全体の2次転写を終えた後に、上記ベルトクリーニン
グブレード31が図中矢印Gの方向に移動して中間転写
ベルト11に圧接する。そして、中間転写ベルト11が
回転駆動することにより、該中間転写ベルト上の転写残
トナーT0が除去される。
【0075】上述した画像形成工程に引き続き、次の画
像形成工程を行う場合、上記ベルトクリーニングブレー
ド31が中間転写ベルト11に圧接した状態で回転駆動
している間に、Bk1次転写工程のマーク検出が行われ
る。そして、このマーク検出から所定時間経過後に、図
2(b)に示すように、上記ベルトクリーニングブレー
ド31が図中矢印Hの方向に移動して中間転写ベルト1
1から離間し、その後、Bk潜像形成が開始される。ベ
ルトクリーニングブレード31が中間転写ベルト11に
圧接しているときには、その負荷によって圧接地点Eと
1次転写部Bとの間のベルト部分が張った状態になって
いる。
像形成工程を行う場合、上記ベルトクリーニングブレー
ド31が中間転写ベルト11に圧接した状態で回転駆動
している間に、Bk1次転写工程のマーク検出が行われ
る。そして、このマーク検出から所定時間経過後に、図
2(b)に示すように、上記ベルトクリーニングブレー
ド31が図中矢印Hの方向に移動して中間転写ベルト1
1から離間し、その後、Bk潜像形成が開始される。ベ
ルトクリーニングブレード31が中間転写ベルト11に
圧接しているときには、その負荷によって圧接地点Eと
1次転写部Bとの間のベルト部分が張った状態になって
いる。
【0076】ここで、ベルト駆動ローラ14部分の中間
転写ベルト11の表面移動速度が1次転写部Bにおける
該中間転写ベルトの表面移動速度よりも速い場合、上述
のように上記ベルトクリーニングブレード31の圧接が
解除されると、図8に示したように、その解除時から中
間転写ベルト11が約2周するまでの間に、上記ベルト
駆動ローラ14部分と1次転写部Bとの間のベルト部分
が徐々に撓んでいく。そして、このようにベルト撓み量
が増加すると、各色トナー像間での1次転写位置がズレ
て、各色間の位置ズレの最大差が0.1mm以上となる
場合がある。
転写ベルト11の表面移動速度が1次転写部Bにおける
該中間転写ベルトの表面移動速度よりも速い場合、上述
のように上記ベルトクリーニングブレード31の圧接が
解除されると、図8に示したように、その解除時から中
間転写ベルト11が約2周するまでの間に、上記ベルト
駆動ローラ14部分と1次転写部Bとの間のベルト部分
が徐々に撓んでいく。そして、このようにベルト撓み量
が増加すると、各色トナー像間での1次転写位置がズレ
て、各色間の位置ズレの最大差が0.1mm以上となる
場合がある。
【0077】この位置ズレを防止するため、本実施形態
に係る複写機では、1次転写部Bにおける上記感光体ド
ラム1の表面移動速度を、1次転写部Bにおける中間転
写ベルト11の表面移動速度よりも速く設定し、該1次
転写部における中間転写ベルト部分の表面移動速度を、
上記ベルトクリーニングブレード31の圧接地点におけ
る中間転写ベルト部分の表面移動速度よりも速くしてい
る。このため、ベルトクリーニングブレード31の圧接
が解除されても、その圧接地点Eと1次転写部Bとの間
のベルト部分は、上記感光体ドラム1によって1次転写
部B側に引っ張られて、圧接時と同様に張った状態にな
る。
に係る複写機では、1次転写部Bにおける上記感光体ド
ラム1の表面移動速度を、1次転写部Bにおける中間転
写ベルト11の表面移動速度よりも速く設定し、該1次
転写部における中間転写ベルト部分の表面移動速度を、
上記ベルトクリーニングブレード31の圧接地点におけ
る中間転写ベルト部分の表面移動速度よりも速くしてい
る。このため、ベルトクリーニングブレード31の圧接
が解除されても、その圧接地点Eと1次転写部Bとの間
のベルト部分は、上記感光体ドラム1によって1次転写
部B側に引っ張られて、圧接時と同様に張った状態にな
る。
【0078】このような構成により、マーク検出時に1
次転写予定領域の先端Fが位置する装置内の地点から上
記1次転写部Bまでの間のベルト表面移動経路に存在す
るベルト部分の長さは、各トナー像間で一定となる。し
たがって、マーク検出時における1次転写予定領域の先
端Fが1次転写部Bに到達するまでの時間が各色間で一
定となるため、各色間の位置ズレをなくすことができ
る。
次転写予定領域の先端Fが位置する装置内の地点から上
記1次転写部Bまでの間のベルト表面移動経路に存在す
るベルト部分の長さは、各トナー像間で一定となる。し
たがって、マーク検出時における1次転写予定領域の先
端Fが1次転写部Bに到達するまでの時間が各色間で一
定となるため、各色間の位置ズレをなくすことができ
る。
【0079】図3は、上記1次転写部Bにおける中間転
写ベルト11の表面移動速度Saと感光体ドラム1の表
面移動速度Sbとの比(Sa/Sb)と、各色間の最大
位置ズレ量との関係を示すグラフである。このグラフに
よれば、Sa/Sbが1以上のとき、すなわち、上記1
次転写部Bにおける中間転写ベルト11の表面移動速度
が感光体ドラム1の表面移動速度よりも速くなるにつれ
て、徐々に最大位置ズレ量が増大する。このグラフよ
り、Sa/Sbは、0.96〜1の範囲内にあるとき
に、最大位置ズレ量を0にすることができた。1以上に
なると、徐々に位置ずれ量は大きくなり、問題となって
くる。色再現性が高く、色ズレの少ない高品質な画像を
形成するには、位置ズレ量が少なくとも0.1mm以下
であることが必要とされる。したがって、Sa/Sb
は、0.9〜1の範囲、好ましくは0.96〜1の範囲
とするのがよい。
写ベルト11の表面移動速度Saと感光体ドラム1の表
面移動速度Sbとの比(Sa/Sb)と、各色間の最大
位置ズレ量との関係を示すグラフである。このグラフに
よれば、Sa/Sbが1以上のとき、すなわち、上記1
次転写部Bにおける中間転写ベルト11の表面移動速度
が感光体ドラム1の表面移動速度よりも速くなるにつれ
て、徐々に最大位置ズレ量が増大する。このグラフよ
り、Sa/Sbは、0.96〜1の範囲内にあるとき
に、最大位置ズレ量を0にすることができた。1以上に
なると、徐々に位置ずれ量は大きくなり、問題となって
くる。色再現性が高く、色ズレの少ない高品質な画像を
形成するには、位置ズレ量が少なくとも0.1mm以下
であることが必要とされる。したがって、Sa/Sb
は、0.9〜1の範囲、好ましくは0.96〜1の範囲
とするのがよい。
【0080】なお、本実施形態では、変化抑制手段であ
るベルト引張手段として感光体ドラム1を用い、該感光
体ドラムの表面移動速度を中間転写ベルト11よりも速
めることでベルトを張った状態にしたが、上記ベルト駆
動ローラ14によるベルト駆動力を小さくして、該ベル
ト駆動ローラ部分における中間転写ベルト部分の表面移
動速度を、1次転写部Bにおける中間転写ベルト部分の
表面移動速度よりも小さくしても、ベルトを張った状態
にすることができる。この構成によっても、同様に位置
ズレをなくすことが可能である。
るベルト引張手段として感光体ドラム1を用い、該感光
体ドラムの表面移動速度を中間転写ベルト11よりも速
めることでベルトを張った状態にしたが、上記ベルト駆
動ローラ14によるベルト駆動力を小さくして、該ベル
ト駆動ローラ部分における中間転写ベルト部分の表面移
動速度を、1次転写部Bにおける中間転写ベルト部分の
表面移動速度よりも小さくしても、ベルトを張った状態
にすることができる。この構成によっても、同様に位置
ズレをなくすことが可能である。
【0081】また、位置ズレの原因となるベルト撓み量
は、ベルトクリーニングブレード31の圧接を解除する
ことで徐々に増加するので、少なくとも該ベルトクリー
ニングブレードが圧接していない期間だけそのベルト部
分を引張するようにすれば、常に該ベルト部分を張った
状態にしておくことができる。したがって、上記期間だ
け、感光体ドラム1の表面移動速度を中間転写ベルト1
1よりも速めるように該感光体ドラムの駆動手段を制御
する構成としても、上記ベルト部分を常に張った状態に
して位置ズレを防止することができる。この構成におい
ては、感光体ドラム1の表面移動速度を制御する図示し
ない制御部を引張制御手段として利用することができ
る。この制御部は、上記ベルトクリーニングブレード3
1の圧接が解除されるタイミングに応じて、該感光体ド
ラム1の表面移動速度を増加させ、該ベルトクリーニン
グブレードの圧接がされるタイミングに応じて、該感光
体ドラム1の表面移動速度をもとの速度に戻す。このよ
うに制御すれば、位置ズレの原因となるベルト部分の張
力が常にほぼ一定の状態となり、中間転写ベルト11が
比較的伸縮性の高い場合でも、その微小な伸びによる位
置ズレをも効果的に防止できる。
は、ベルトクリーニングブレード31の圧接を解除する
ことで徐々に増加するので、少なくとも該ベルトクリー
ニングブレードが圧接していない期間だけそのベルト部
分を引張するようにすれば、常に該ベルト部分を張った
状態にしておくことができる。したがって、上記期間だ
け、感光体ドラム1の表面移動速度を中間転写ベルト1
1よりも速めるように該感光体ドラムの駆動手段を制御
する構成としても、上記ベルト部分を常に張った状態に
して位置ズレを防止することができる。この構成におい
ては、感光体ドラム1の表面移動速度を制御する図示し
ない制御部を引張制御手段として利用することができ
る。この制御部は、上記ベルトクリーニングブレード3
1の圧接が解除されるタイミングに応じて、該感光体ド
ラム1の表面移動速度を増加させ、該ベルトクリーニン
グブレードの圧接がされるタイミングに応じて、該感光
体ドラム1の表面移動速度をもとの速度に戻す。このよ
うに制御すれば、位置ズレの原因となるベルト部分の張
力が常にほぼ一定の状態となり、中間転写ベルト11が
比較的伸縮性の高い場合でも、その微小な伸びによる位
置ズレをも効果的に防止できる。
【0082】また、本実施形態では、中間転写ベルト1
1に負荷変動を与える負荷部材がベルトクリーニングブ
レード31である場合について説明したが、該中間転写
ベルトに負荷変動を与えるものであれば、上記紙転写ユ
ニット40の2次転写バイアスローラ16のような押圧
部材や、上記上記潤滑剤塗布装置20の潤滑剤塗布ブラ
シローラ21によっても、上記ベルト部分のベルト撓み
量の変動を発生させ、マーク検出時に1次転写予定領域
の先端が位置する装置内の地点から上記1次転写部まで
の間のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の長さ
を各トナー像間で変化させ得る。また、装置構成によっ
ては、中間転写ベルト11に接触してこれを除電する除
電部材なども上記負荷部材となり得る。本実施形態の複
写機によれば、ベルトクリーニングブレード31だけで
なく、その他の負荷部材によって上記ベルト部分のベル
ト撓み量が変動し得る場合であっても、その撓み量をな
くし、位置ズレを防止することが可能である。
1に負荷変動を与える負荷部材がベルトクリーニングブ
レード31である場合について説明したが、該中間転写
ベルトに負荷変動を与えるものであれば、上記紙転写ユ
ニット40の2次転写バイアスローラ16のような押圧
部材や、上記上記潤滑剤塗布装置20の潤滑剤塗布ブラ
シローラ21によっても、上記ベルト部分のベルト撓み
量の変動を発生させ、マーク検出時に1次転写予定領域
の先端が位置する装置内の地点から上記1次転写部まで
の間のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の長さ
を各トナー像間で変化させ得る。また、装置構成によっ
ては、中間転写ベルト11に接触してこれを除電する除
電部材なども上記負荷部材となり得る。本実施形態の複
写機によれば、ベルトクリーニングブレード31だけで
なく、その他の負荷部材によって上記ベルト部分のベル
ト撓み量が変動し得る場合であっても、その撓み量をな
くし、位置ズレを防止することが可能である。
【0083】〔実施形態2〕次に、本発明を、上記実施
形態1と同様に、複写機に適用した実施形態(以下、本
実施形態を「実施形態2」という。)について説明す
る。上記実施形態1では、変化抑制手段として、1次転
写部Bと負荷変動地点Eとの間の中間転写ベルト部分を
引張するベルト引張手段を用いた構成について説明した
が、本実施形態では、上記中間転写ベルト11がベルト
クリーニングブレード31等の負荷部材による負荷を受
けていない間に、該中間転写ベルトに該負荷部材による
負荷と同等の負荷を与える負荷付与手段を用いた構成に
ついて説明する。なお、本実施形態に係る複写機の構成
は、上記実施形態1とほぼ同様であるので、同一部分の
説明は省略する。
形態1と同様に、複写機に適用した実施形態(以下、本
実施形態を「実施形態2」という。)について説明す
る。上記実施形態1では、変化抑制手段として、1次転
写部Bと負荷変動地点Eとの間の中間転写ベルト部分を
引張するベルト引張手段を用いた構成について説明した
が、本実施形態では、上記中間転写ベルト11がベルト
クリーニングブレード31等の負荷部材による負荷を受
けていない間に、該中間転写ベルトに該負荷部材による
負荷と同等の負荷を与える負荷付与手段を用いた構成に
ついて説明する。なお、本実施形態に係る複写機の構成
は、上記実施形態1とほぼ同様であるので、同一部分の
説明は省略する。
【0084】図4は、本実施形態に係る複写機の概略構
成図である。この複写機の1次転写部Bにおける感光体
ドラム1の表面移動速度は、従来と同様に、中間転写ベ
ルト11の表面移動速度以下に設定されている。この複
写機のベルトクリーニング装置30には、中間転写ベル
ト11表面に接離可能な負荷付与手段としての負荷ブレ
ード80が設けられている。この負荷ブレード80は、
上記ベルトクリーニング装置30の接離機構34の動作
に応じて、上記ベルトクリーニングブレード31が圧接
しているときには中間転写ベルト11から離間し、該ベ
ルトクリーニングブレードが圧接していないときには該
中間転写ベルトに圧接するように動作する。
成図である。この複写機の1次転写部Bにおける感光体
ドラム1の表面移動速度は、従来と同様に、中間転写ベ
ルト11の表面移動速度以下に設定されている。この複
写機のベルトクリーニング装置30には、中間転写ベル
ト11表面に接離可能な負荷付与手段としての負荷ブレ
ード80が設けられている。この負荷ブレード80は、
上記ベルトクリーニング装置30の接離機構34の動作
に応じて、上記ベルトクリーニングブレード31が圧接
しているときには中間転写ベルト11から離間し、該ベ
ルトクリーニングブレードが圧接していないときには該
中間転写ベルトに圧接するように動作する。
【0085】図5は、上記負荷ブレード80が中間転写
ベルト11に圧接している状態を示す斜視図である。こ
の負荷ブレード80は、コの字状の板状部材で上記ベル
トクリーニングブレード31と同じ材質で形成されてい
る。その2つの自由端部は、中間転写ベルト11の表面
におけるトナー像が担持されない非画像領域に当接する
ので、該中間転写ベルト上にトナー像が担持されていて
も該トナー像に悪影響を及ぼすことはない。なお、この
負荷ブレード80の形状等は、中間転写ベルト11上の
非画像領域に当接するものであれば、これに限定される
ことはない。
ベルト11に圧接している状態を示す斜視図である。こ
の負荷ブレード80は、コの字状の板状部材で上記ベル
トクリーニングブレード31と同じ材質で形成されてい
る。その2つの自由端部は、中間転写ベルト11の表面
におけるトナー像が担持されない非画像領域に当接する
ので、該中間転写ベルト上にトナー像が担持されていて
も該トナー像に悪影響を及ぼすことはない。なお、この
負荷ブレード80の形状等は、中間転写ベルト11上の
非画像領域に当接するものであれば、これに限定される
ことはない。
【0086】上記構成により、本実施形態においては、
ベルトクリーニングブレード31が圧接していないとき
でも、圧接時と同様の負荷を中間転写ベルト11に与え
ることが可能となる。したがって、中間転写ベルト11
は、常に一定の負荷を加えられた状態となる。よって、
ベルトクリーニングブレード31が圧接しているときで
も圧接していないときでも、その圧接地点Eと1次転写
部Bとの間のベルト部分は、該ベルトクリーニングブレ
ードの圧接時と同じ状態、すなわち、ベルトが張った状
態に維持される。この結果、マーク検出時に1次転写予
定領域の先端Fが位置する装置内の地点から上記1次転
写部Bまでの間のベルト表面移動経路に存在するベルト
部分の長さは、常に一定となる。したがって、マーク検
出時における1次転写予定領域の先端Fが1次転写部B
に到達するまでの時間が各色間で一定となるため、各色
間の位置ズレをなくすことができる。
ベルトクリーニングブレード31が圧接していないとき
でも、圧接時と同様の負荷を中間転写ベルト11に与え
ることが可能となる。したがって、中間転写ベルト11
は、常に一定の負荷を加えられた状態となる。よって、
ベルトクリーニングブレード31が圧接しているときで
も圧接していないときでも、その圧接地点Eと1次転写
部Bとの間のベルト部分は、該ベルトクリーニングブレ
ードの圧接時と同じ状態、すなわち、ベルトが張った状
態に維持される。この結果、マーク検出時に1次転写予
定領域の先端Fが位置する装置内の地点から上記1次転
写部Bまでの間のベルト表面移動経路に存在するベルト
部分の長さは、常に一定となる。したがって、マーク検
出時における1次転写予定領域の先端Fが1次転写部B
に到達するまでの時間が各色間で一定となるため、各色
間の位置ズレをなくすことができる。
【0087】尚、本実施形態では、上記負荷付与手段で
ある負荷ブレード80をベルトクリーニング装置30に
設けて、ベルトクリーニングブレード31の圧接地点E
の近辺で中間転写ベルト11に該負荷ブレードによる負
荷を与える構成としたが、該負荷ブレードを該圧接地点
から離れた位置に配置することも可能であり、同様の効
果を奏することができる。
ある負荷ブレード80をベルトクリーニング装置30に
設けて、ベルトクリーニングブレード31の圧接地点E
の近辺で中間転写ベルト11に該負荷ブレードによる負
荷を与える構成としたが、該負荷ブレードを該圧接地点
から離れた位置に配置することも可能であり、同様の効
果を奏することができる。
【0088】また、本実施形態では、負荷付与手段とし
て、中間転写ベルト11の表面に当接して負荷を与える
負荷ブレードを用いた構成について説明したが、図5に
示すように、該中間転写ベルトの裏面に当接して負荷を
与える負荷付与部材を用いた構成としてもよい。この構
成の場合には、中間転写ベルト11上にトナー像が担持
されていてもベルト幅全体に当接して負荷を与えること
ができるので、ベルトクリーニングブレード31の圧接
にかなり近い状態を再現でき、安定した中間転写ベルト
11の駆動を実現することができる。
て、中間転写ベルト11の表面に当接して負荷を与える
負荷ブレードを用いた構成について説明したが、図5に
示すように、該中間転写ベルトの裏面に当接して負荷を
与える負荷付与部材を用いた構成としてもよい。この構
成の場合には、中間転写ベルト11上にトナー像が担持
されていてもベルト幅全体に当接して負荷を与えること
ができるので、ベルトクリーニングブレード31の圧接
にかなり近い状態を再現でき、安定した中間転写ベルト
11の駆動を実現することができる。
【0089】〔実施形態3〕次に、本発明を、上記実施
形態1及び2と同様に、複写機に適用した実施形態(以
下、本実施形態を「実施形態3」という。)について説
明する。本実施形態に係る複写機は、各色の1次転写タ
イミングを制御することで位置ズレを低減するものであ
る。なお、この複写機の構成は、上記実施形態1と同様
であるので説明を省略する。
形態1及び2と同様に、複写機に適用した実施形態(以
下、本実施形態を「実施形態3」という。)について説
明する。本実施形態に係る複写機は、各色の1次転写タ
イミングを制御することで位置ズレを低減するものであ
る。なお、この複写機の構成は、上記実施形態1と同様
であるので説明を省略する。
【0090】図6は、本実施形態に係る複写機の駆動系
制御の一部を示すブロック図である。コピー動作が開始
されると、上記スキャナ部において原稿のカラー画像情
報が読み取られ、制御部90の制御の下、上記実施形態
1と同様に、Bk、C、M、Yの各1次転写工程が実行
され、マーク検知から所定時間経過後、具体的には4色
が重なり合ったトナー像を2次転写した後に、図2
(a)に示したように、ベルトクリーニングのためにベ
ルトクリーニングブレード31を中間転写ベルト11に
圧接する。そして、上記制御部90は、次の画像形成工
程を連続して行うかどうかを判断し、次の画像形成工程
の指示がなければ、次の画像形成工程に移行せずに、中
間転写ベルトを回転駆動させてベルトクリーニングを行
い、上記ベルトクリーニングブレード31の圧接を終了
する。
制御の一部を示すブロック図である。コピー動作が開始
されると、上記スキャナ部において原稿のカラー画像情
報が読み取られ、制御部90の制御の下、上記実施形態
1と同様に、Bk、C、M、Yの各1次転写工程が実行
され、マーク検知から所定時間経過後、具体的には4色
が重なり合ったトナー像を2次転写した後に、図2
(a)に示したように、ベルトクリーニングのためにベ
ルトクリーニングブレード31を中間転写ベルト11に
圧接する。そして、上記制御部90は、次の画像形成工
程を連続して行うかどうかを判断し、次の画像形成工程
の指示がなければ、次の画像形成工程に移行せずに、中
間転写ベルトを回転駆動させてベルトクリーニングを行
い、上記ベルトクリーニングブレード31の圧接を終了
する。
【0091】一方、次の画像形成工程の指示があった場
合、次の画像形成工程に移行し、上記制御部90は、書
込光学ユニット5の潜像形成を制御する潜像形成制御部
91を制御して、図9に示したように、中間転写ベルト
11上の1次転写予定領域の先端Fと実際に1次転写さ
れるトナー像の先端とにズレが生じるBk及びCの1次
転写工程における潜像形成開始タイミングを制御する。
この制御により、これらBk及びCトナー像の1次転写
タイミングを制御することができる。具体的には、Bk
及びCトナー像の先端と上記1次転写予定領域の先端F
とのズレの差に相当する時間分だけ、それぞれ潜像形成
開始タイミングを遅らせる。これにより、Bk及びCト
ナー像の先端は、中間転写ベルト11上の1次転写予定
領域の先端Fに合うタイミングでそれぞれ1次転写され
ることになる。尚、図9に示したように、3色目及び4
色目のM及びYトナー像の先端は、上記1次転写予定領
域の先端とほぼ同位置に1次転写される。
合、次の画像形成工程に移行し、上記制御部90は、書
込光学ユニット5の潜像形成を制御する潜像形成制御部
91を制御して、図9に示したように、中間転写ベルト
11上の1次転写予定領域の先端Fと実際に1次転写さ
れるトナー像の先端とにズレが生じるBk及びCの1次
転写工程における潜像形成開始タイミングを制御する。
この制御により、これらBk及びCトナー像の1次転写
タイミングを制御することができる。具体的には、Bk
及びCトナー像の先端と上記1次転写予定領域の先端F
とのズレの差に相当する時間分だけ、それぞれ潜像形成
開始タイミングを遅らせる。これにより、Bk及びCト
ナー像の先端は、中間転写ベルト11上の1次転写予定
領域の先端Fに合うタイミングでそれぞれ1次転写され
ることになる。尚、図9に示したように、3色目及び4
色目のM及びYトナー像の先端は、上記1次転写予定領
域の先端とほぼ同位置に1次転写される。
【0092】以上、本実施形態によれば、ベルトクリー
ニングブレード31による負荷変動により圧接地点Eと
1次転写部Bとの間のベルト撓み量が変動し、マーク検
出時における1次転写予定領域の先端Fが1次転写部B
に到達するまでの時間が各色間で変化しても、4色のト
ナー像の先端を同位置に位置合わせして1次転写するこ
とができ、位置ズレを抑制することができる。
ニングブレード31による負荷変動により圧接地点Eと
1次転写部Bとの間のベルト撓み量が変動し、マーク検
出時における1次転写予定領域の先端Fが1次転写部B
に到達するまでの時間が各色間で変化しても、4色のト
ナー像の先端を同位置に位置合わせして1次転写するこ
とができ、位置ズレを抑制することができる。
【0093】
【発明の効果】請求項1乃至11の発明によれば、マー
ク検出時における1次転写予定領域の先端が1次転写部
に到達するまでの各トナー像間での時間差を少なくし又
はなくすことができ、各トナー像間の位置ズレを低減し
又は防止することができるので、色再現性が高く、色ズ
レの少ない画像形成装置を提供することができるという
優れた効果がある。
ク検出時における1次転写予定領域の先端が1次転写部
に到達するまでの各トナー像間での時間差を少なくし又
はなくすことができ、各トナー像間の位置ズレを低減し
又は防止することができるので、色再現性が高く、色ズ
レの少ない画像形成装置を提供することができるという
優れた効果がある。
【0094】特に、請求項3の発明によれば、1次転写
部と負荷変動地点との間の中間転写ベルト部分を常に張
った状態で維持できるため、位置ズレの原因となるベル
ト撓み量の変動をなくし、マーク検出時に1次転写予定
領域の先端が位置する装置内の地点から上記1次転写部
までの間のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の
長さが各色トナー像間で変化するのを防止できるという
優れた効果がある。
部と負荷変動地点との間の中間転写ベルト部分を常に張
った状態で維持できるため、位置ズレの原因となるベル
ト撓み量の変動をなくし、マーク検出時に1次転写予定
領域の先端が位置する装置内の地点から上記1次転写部
までの間のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の
長さが各色トナー像間で変化するのを防止できるという
優れた効果がある。
【0095】また、請求項4及び5の発明によれば、既
存の装置構成部材を用いて位置ズレの原因となるベルト
撓み量の変動をなくすことができるという優れた効果が
ある。
存の装置構成部材を用いて位置ズレの原因となるベルト
撓み量の変動をなくすことができるという優れた効果が
ある。
【0096】また、請求項6の発明によれば、上記ベル
ト部分の張力を常にほぼ一定の状態に維持しつつ、その
撓みをなくすことができるので、中間転写ベルトが比較
的伸縮性の高い場合であっても、その伸張によるの微小
な伸びによる該ベルト部分の長さの変化による位置ズレ
をも低減することができるという優れた効果がある。
ト部分の張力を常にほぼ一定の状態に維持しつつ、その
撓みをなくすことができるので、中間転写ベルトが比較
的伸縮性の高い場合であっても、その伸張によるの微小
な伸びによる該ベルト部分の長さの変化による位置ズレ
をも低減することができるという優れた効果がある。
【0097】また、請求項7乃至9の発明によれば、位
置ズレの原因となる中間転写ベルトが受ける負荷変動を
低減することができるという優れた効果がある。
置ズレの原因となる中間転写ベルトが受ける負荷変動を
低減することができるという優れた効果がある。
【0098】特に、請求項8の発明によれば、中間転写
ベルトに対してほぼ同一条件で負荷を加えておくことが
できるので、安定した中間転写ベルトの駆動を実現する
ことができるという優れた効果がある。
ベルトに対してほぼ同一条件で負荷を加えておくことが
できるので、安定した中間転写ベルトの駆動を実現する
ことができるという優れた効果がある。
【0099】また、請求項9の発明によれば、中間転写
ベルト上に1次転写されるトナー像に影響を与えること
がなく、中間転写ベルトに対して常に一定の負荷を加え
ておくことができるという優れた効果がある。
ベルト上に1次転写されるトナー像に影響を与えること
がなく、中間転写ベルトに対して常に一定の負荷を加え
ておくことができるという優れた効果がある。
【0100】請求項12及び13の発明によれば、1次
転写タイミングを制御して、各トナー像間の位置ズレを
低減し又は防止することができるので、色再現性が高
く、色ズレの少ない画像形成装置を提供することができ
るという優れた効果がある。
転写タイミングを制御して、各トナー像間の位置ズレを
低減し又は防止することができるので、色再現性が高
く、色ズレの少ない画像形成装置を提供することができ
るという優れた効果がある。
【0101】請求項14及び15の発明によれば、上記
ベルト部分の張力を常にほぼ一定の状態に維持しつつ、
その撓みをなくすことができるので、中間転写ベルトが
比較的伸縮性の高い場合であっても、その伸張によるの
微小な伸びによる該ベルト部分の長さの変化による位置
ズレをも低減することができるという優れた効果があ
る。
ベルト部分の張力を常にほぼ一定の状態に維持しつつ、
その撓みをなくすことができるので、中間転写ベルトが
比較的伸縮性の高い場合であっても、その伸張によるの
微小な伸びによる該ベルト部分の長さの変化による位置
ズレをも低減することができるという優れた効果があ
る。
【0102】請求項16及び17の発明によれば、1次
転写タイミングを制御して、各トナー像間の位置ズレを
低減し又は防止することができるので、色再現性が高
く、色ズレの少ない画像形成装置を提供することができ
るという優れた効果がある。
転写タイミングを制御して、各トナー像間の位置ズレを
低減し又は防止することができるので、色再現性が高
く、色ズレの少ない画像形成装置を提供することができ
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る複写機の概略構成図。
【図2】(a)は、同複写機のベルトクリーニングブレ
ードの圧接タイミングを示す説明図。(b)は、同ベル
トクリーニングブレードの離間タイミングを示す説明
図。
ードの圧接タイミングを示す説明図。(b)は、同ベル
トクリーニングブレードの離間タイミングを示す説明
図。
【図3】同複写機の1次転写部Bにおける中間転写ベル
トの表面移動速度Sa及び感光体ドラムの表面移動速度
Sbの比(Sa/Sb)と、各色間の最大位置ズレ量と
の関係を示すグラフ。
トの表面移動速度Sa及び感光体ドラムの表面移動速度
Sbの比(Sa/Sb)と、各色間の最大位置ズレ量と
の関係を示すグラフ。
【図4】実施形態2に係る複写機の概略構成図。
【図5】同複写機の負荷ブレードの斜視図。
【図6】実施形態3に係る複写機の駆動系制御の一部を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図7】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図。
【図8】同複写機のベルト駆動ローラと1次転写部との
間における中間転写ベルト部分の撓み現象の説明図。
間における中間転写ベルト部分の撓み現象の説明図。
【図9】同複写機による各色トナー像の1次転写位置を
示す説明図。
示す説明図。
1,101 感光体ドラム 4,104 リボルバ現像ユニット 5 書込光学ユニット 10 中間転写ユニット 11,111 中間転写ベルト 12,112 1次転写バイアスローラ 13,113 アースローラ 14,114 駆動ローラ 15,115 テンションローラ 16,116 2次転写対向ローラ 20 潤滑剤塗布装置 30,130 ベルトクリーニング装置 31,131 ベルトクリーニングブレード 40 紙転写ユニット 41,141 2次転写バイアスローラ 50,150 給紙レジスト部 70,170 マークセンサ 71,171 位置検出用のマーク 80 負荷ブレード 90 制御部 91 潜像形成制御部
Claims (17)
- 【請求項1】無端ベルト状の中間転写ベルトに設けられ
た位置検出用マークを検出して、その検出結果に基づい
て、像担持体上に順次形成される複数のトナー像を、該
像担持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転写部
で、該中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写し
た後、該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に2次
転写して画像形成を行うものであって、該中間転写ベル
トに負荷を与える又は解除する負荷部材を有する画像形
成装置において、マーク検出時に1次転写予定領域の先
端が位置する装置内の地点から上記1次転写部までの間
のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の長さが、
上記負荷部材の負荷変動により各トナー像間で変化する
のを抑制する変化抑制手段を設けたことを特徴とする画
像形成装置。 - 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、上記変
化抑制手段で抑制すべき上記ベルト部分の長さの変化
が、0.1mm以上になる可能性があるベルト装置構成
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】請求項1又は2の画像形成装置において、
上記変化抑制手段は、上記1次転写部における中間転写
ベルト部分の表面移動速度を、上記負荷部材による負荷
が変動する負荷変動地点における中間転写ベルト部分の
表面移動速度よりも大きくして、該1次転写部と該負荷
変動地点との間の中間転写ベルト部分を引張するベルト
引張手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】請求項3の画像形成装置において、上記ベ
ルト引張手段は、上記像担持体であることを特徴とする
画像形成装置。 - 【請求項5】請求項3の画像形成装置において、上記ベ
ルト引張手段は、上記ベルト駆動手段であることを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項6】請求項3、4又は5の画像形成装置におい
て、少なくとも上記中間転写ベルトが上記負荷部材によ
る負荷を受けていない間に、上記1次転写部と上記負荷
変動地点との間の上記中間転写ベルト部分を引張するよ
うに、上記ベルト引張手段を制御する引張制御手段を設
けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】請求項1又は2の画像形成装置において、
上記変化抑制手段は、上記中間転写ベルトが上記負荷部
材による負荷を受けていない間に、該中間転写ベルトに
該負荷部材による負荷と同等の負荷を与える負荷付与手
段であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】請求項7の画像形成装置において、上記負
荷付与手段は、上記負荷変動地点近辺で上記中間転写ベ
ルトに上記負荷を与えることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項9】請求項7又は8の画像形成装置において、
上記負荷付与手段は、上記中間転写ベルトのトナー像担
持面の反対面に当接して上記負荷を与える負荷付与部材
であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6、7、8
又は9の画像形成装置において、上記負荷部材が、上記
中間転写ベルト表面に接触してクリーニングするクリー
ニング部材であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9又は10の画像形成装置において、上記負荷部材
が、上記中間転写ベルト上のトナー像を転写材に2次転
写するための2次転写手段に設けられ該中間転写ベルト
に転写材を押圧する押圧部材であることを特徴とする画
像形成装置。 - 【請求項12】無端ベルト状の中間転写ベルトに設けら
れた位置検出用マークを検出して、その検出結果に基づ
いて、像担持体上に順次形成される複数のトナー像を、
該像担持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転写部
で、該中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写し
た後、該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に2次
転写して画像形成を行うものであって、該中間転写ベル
トに負荷を与える又は解除する負荷部材を有する画像形
成装置において、上記負荷部材による負荷変動があった
後にマーク検出がされた1次転写工程におけるトナー像
の1次転写タイミングを、該トナー像の1次転写工程中
のマーク検出時に1次転写予定領域の先端が位置する装
置内の地点から上記1次転写部までの間のベルト表面移
動経路に存在するベルト部分の長さと、他のトナー像の
1次転写工程中のマーク検出時に1次転写予定領域の先
端が位置する装置内の地点から上記1次転写部までの間
のベルト表面移動経路に存在するベルト部分の長さとの
差に相当する時間分だけ、遅らせ又は早めるように制御
する1次転写タイミング制御手段を設けたことを特徴と
する画像形成装置。 - 【請求項13】請求項12の画像形成装置において、上
記1次転写タイミング制御手段は、上記マークの検出タ
イミングを基準に、上記像担持体上に潜像を形成する潜
像形成手段の潜像形成開始タイミングを制御する潜像形
成タイミング制御手段であることを特徴とする画像形成
装置。 - 【請求項14】無端ベルト状の中間転写ベルトに設けら
れた位置検出用マークを検出して、その検出結果に基づ
いて、像担持体上に順次形成される複数のトナー像を、
該像担持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転写部
で、該中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写し
た後、該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に2次
転写して画像形成を行うときの駆動系制御方法におい
て、上記中間転写ベルトに負荷を与える負荷部材による
負荷が該中間転写ベルトに与えられていない間、上記1
次転写部における上記像担持体の表面移動速度を増加さ
せるように、該像担持体の駆動を制御することを特徴と
する駆動系制御方法。 - 【請求項15】無端ベルト状の中間転写ベルトに設けら
れた位置検出用マークを検出して、その検出結果に基づ
いて、像担持体上に順次形成される複数のトナー像を、
該像担持体と該中間転写ベルトとが接触する1次転写部
で、該中間転写ベルト上に順次重ね合わせて1次転写し
た後、該中間転写ベルト上のトナー像を転写材上に2次
転写して画像形成を行うときの駆動系制御方法におい
て、上記中間転写ベルトに負荷を与える負荷部材による
負荷が該中間転写ベルトに与えられていない間、該中間
転写ベルトの表面移動速度を減少させるように、該中間
転写ベルトの駆動を制御することを特徴とする駆動系制
御方法。 - 【請求項16】像担持体上に順次形成される複数のトナ
ー像を、該像担持体と無端ベルト状の中間転写ベルトと
が接触する1次転写部で、該中間転写ベルト上に順次重
ね合わせて1次転写するときに、該中間転写ベルトに設
けられた位置検出用マークを検出して、そのマーク検出
タイミングを基準にして、該像担持体上に潜像を形成し
た後に該潜像を現像してトナー像を形成し、該トナー像
を1次転写する1次転写タイミング制御方法において、
上記中間転写ベルトに負荷を与える又は解除する負荷部
材による負荷変動があった後にマーク検出がされた1次
転写工程におけるトナー像の1次転写タイミングを、該
トナー像の1次転写工程中のマーク検出時に1次転写予
定領域の先端が位置する装置内の地点から上記1次転写
部までの間のベルト表面移動経路に存在するベルト部分
の長さと、他のトナー像の1次転写工程中のマーク検出
時に1次転写予定領域の先端が位置する装置内の地点か
ら上記1次転写部までの間のベルト表面移動経路に存在
するベルト部分の長さとの差に相当する時間分だけ、遅
らせ又は早めるように制御することを特徴とする1次転
写タイミング制御方法。 - 【請求項17】請求項16の1次転写タイミング制御方
法において、上記負荷部材による負荷変動があった後の
マーク検出タイミングに基づく上記像担持体上への潜像
形成開始タイミングを、該負荷部材による負荷が加えら
れたときには遅らせ、該負荷が解除されたときには早め
るように制御することを特徴とする1次転写タイミング
制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000023188A JP2001215805A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 画像形成装置、駆動系制御方法及び1次転写タイミング制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000023188A JP2001215805A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 画像形成装置、駆動系制御方法及び1次転写タイミング制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001215805A true JP2001215805A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18549385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000023188A Pending JP2001215805A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 画像形成装置、駆動系制御方法及び1次転写タイミング制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001215805A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101846907A (zh) * | 2009-03-26 | 2010-09-29 | 富士施乐株式会社 | 图像形成装置 |
JP2015161941A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 株式会社リコー | ベルト装置、及び、これを備えた画像形成装置 |
JP2016156988A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 富士ゼロックス株式会社 | ベルト駆動装置、ベルトユニット及び画像形成装置 |
-
2000
- 2000-01-31 JP JP2000023188A patent/JP2001215805A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101846907A (zh) * | 2009-03-26 | 2010-09-29 | 富士施乐株式会社 | 图像形成装置 |
JP2010230817A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
US8050605B2 (en) | 2009-03-26 | 2011-11-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus including load applying member |
JP2015161941A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 株式会社リコー | ベルト装置、及び、これを備えた画像形成装置 |
JP2016156988A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 富士ゼロックス株式会社 | ベルト駆動装置、ベルトユニット及び画像形成装置 |
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