JPH1195577A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1195577A
JPH1195577A JP9276445A JP27644597A JPH1195577A JP H1195577 A JPH1195577 A JP H1195577A JP 9276445 A JP9276445 A JP 9276445A JP 27644597 A JP27644597 A JP 27644597A JP H1195577 A JPH1195577 A JP H1195577A
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JP9276445A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kimura
要一 木村
Yoshikuni Ito
善邦 伊藤
Haruhiko Komata
小俣  晴彦
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ベルト上の帯電ムラをなくし、プロセス
速度を変化させた直後においても、安定した転写性と、
良好な画像を得る。 【解決手段】 OHPの白黒(1、2、3、6、7)/
カラー(4、5)混在画像を連続して画像形成する場
合、連続の途中で白黒/カラーの違いに応じてプロセス
速度を例えば100mm/Sと50mm/Sとの間で変
化させ、また転写電流設定値を13.0μAと6.5μ
Aとの間で変化させる。また、プロセス速度が変化する
間、すなわちt1〜t2、t3〜t4では、転写電流設
定値を単位面積当たりの与えられる電荷量を一定にすべ
く、ゼロμA定電流制御を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上にトナ
ー像を形成し、このトナー像を記録材に静電的に転写す
るようにした、例えば複写機やプリンタ等の電子写真方
式あるいは静電記録方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複数の画像形成部を備え、各画
像形成部でそれぞれ色の異なったトナー像を同一記録材
上に順次重ね合わせて転写してカラー画像を形成する画
像形成装置が種々提案されている。
【0003】このような状況のなかで、無端状の記録材
担持体を用いた多色電子写真方式のカラー画像形成装置
が高速記録に用いられている。
【0004】このようなカラー画像形成装置は、装置内
には第1、第2,第3、第4の画像形成部が並設され、
各々異なった色のトナー像が潜像、現像、転写のプロセ
スを経て形成される。
【0005】各画像形成部は、それぞれの専用の像担持
体、例えば感光ドラム上に各色のトナー像が形成され
る。そして各感光ドラムに隣接して記録材担持体(以下
「転写ベルト」という)が設置され、各感光ドラム上に
形成された各色のトナー像が、転写ベルト上に担持し搬
送される記録材上に転写される。さらに各色のトナー像
が転写された記録材は、定着装置において加熱および加
圧によりトナー像を定着した後、記録画像として装置外
に排出される。
【0006】次に、上記カラー画像形成装置において行
われている画像形成速度の切り替えについて説明する。
【0007】上記の定着装置は、加熱ローラ、加圧ロー
ラ等を備え、トナーを載せた記録材に対し一定の熱およ
び圧力を加えることによりトナー像を定着させる。加熱
ローラは一定温度になるように保たれ、トナーは通常の
画像形成速度(以下「プロセス速度」という)での一定
時間の加熱により昇温し、溶融する。
【0008】しかし、厚紙やOHPシート等のように熱
容量の大きい記録材へトナー像を定着する場合、加熱ロ
ーラの熱は記録材に奪われやすくなると共に、トナーに
与えられる熱の割合が下がるため、十分な定着が行われ
ない可能性がある。そこで、プロセス速度を低下させる
ことにより、単位面積当たりの加熱時間を増大させる。
これにより、トナーは十分昇温し、熱容量が大きい記録
材に対しても十分な定着が可能となる。
【0009】ただし、このような記録材であっても例え
ば単色のみの画像形成や、トナー節約モードで画像形成
する場合などには記録材に転写されるトナー量が少ない
ためプロセス速度を落とす必要はなく、またスループッ
トを落とさないためにも、このような画像形成モードに
よってプロセス速度が制御される構成になっている。
【0010】そこで、プロセス速度の異なるそれぞれの
画像形成モードについて、転写手段である転写帯電器の
出力を異なる値に制御する必要が生じ、そのため、転写
帯電器出力は定電流制御が行なわれている。これは感光
ドラム上のトナー像を記録材に転写するに必要な電荷量
がトナーの電荷量に相当するためであり、単位面積当た
りに印加する電荷量を規定することが必要となるからで
ある。
【0011】したがって、プロセス速度の異なる画像形
成モードの場合、単位面積当たりに与える電荷量を一定
にするために、原理的にはプロセス速度に比例した出力
電流量を制御することが必要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来技
術では、印刷データとして白黒、カラー原稿が混在した
場合などで、例えばOHTシートを記録材に選択したと
きには、連続画像形成中に原稿間でプロセス速度が異な
る画像形成シーケンスが発生することになる。
【0013】原稿間でプロセス速度が異なる場合、各々
のプロセス速度における転写電流制御値は従来例のよう
に定電流値を与えれば問題ないが、プロセス速度が、あ
るひとつのプロセス速度から他のプロセス速度へと変化
する遷移領域では、通常転写電流の印加自体をオフにし
てしまうか、あるいは通常の連続画像形成時における紙
間転写電流値(0μAではない)、またあるいは遷移前
後どちらかの転写電流制御値を出力している。いずれの
場合も転写帯電器が与えている電荷量は単位面積当たり
に一定量でなくなり、そのため転写ベルト上に帯電ムラ
が生じ、転写性が不安定になる。また最悪の場合には、
感光ドラムに対して過電流が供給される結果となり、次
の潜像形成時に画像不良を引き起こしかねない。
【0014】従って、本発明の目的は、記録材担持体上
の帯電ムラをなくし、画像形成速度を変化させた直後に
おいても、安定した転写性と、良好な画像を得ることの
できる画像形成装置を提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、記録材担持体に帯電
を行うに際し、像担持体に対する過電流の供給を防止
し、良好な潜像形成を行うことのできる画像形成装置を
提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体と、該像担持体上に形成されたトナー像を記録
材へ転写する転写帯電手段とを具備し、複数の画像形成
速度で動作することが可能な画像形成装置において、画
像形成速度に応じて前記転写帯電手段の出力値を制御す
る制御手段を有することを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0017】ある画像形成速度から他の画像形成速度へ
画像形成速度が変化する間の前記転写帯電手段の出力値
は、画像形成速度が一定の場合の出力値と異なるように
制御されることが好ましい。画像形成速度を検知する手
段を具備し、該検知手段によって検知された値を基に前
記転写帯電手段の出力値を制御することが好ましい。好
ましくは、前記検知手段はロータリーエンコーダであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0019】実施例1 図1および図2に従って、本発明をカラー電子写真画像
形成装置に適用した実施例1について説明する。
【0020】図1において、装置内には第1、第2、第
3、第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが並設さ
れ、各々異なった色のトナー像が潜像、現像、転写のプ
ロセスを経て形成される。
【0021】画像形成部Pa〜Pdは、それぞれ専用の
像担持体、本実施例では電子写真感光ドラム3a、3
b、3c、3d上に各色のトナー像が形成される。各感
光ドラム3a〜3dに隣接して記録材担持体(以下「転
写ベルト」という)130が設置され、感光ドラム3a
〜3d上に形成された各色のトナー像が、転写ベルト1
30上に担持し搬送される記録材P上に転写される。さ
らに各色のトナー像が転写された記録材Pは、定着部9
で加熱および加圧によりトナー像を定着した後、記録画
像として装置外に排出される。
【0022】感光ドラム3a〜3dの外周には、それぞ
れ露光ランプ111a、111b、111c、111
d、ドラム帯電器2a、2b、2c、2d、電位センサ
ー113a、113b、113c、113d、現像器1
a、1b、1c、1d、転写帯電器24a、24b、2
4c、24d、およびクリーナー4a、4b、4c、4
dが設けられ、装置の上方部にはさらに図示しない光源
装置およびポリゴンミラー117が設置されている。
【0023】光源装置から発せられたレーザー光をポリ
ゴンミラー117を回転して走査し、その走査光の光束
を反射ミラーによって偏向し、fθレンズにより感光ド
ラム3a〜3dの母線上に集光して露光することによ
り、感光ドラム3a〜3d上に画像信号に応じた潜像が
形成される。
【0024】現像器1a〜1dには、現像剤としてそれ
ぞれイエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックのト
ナーが、図示しない供給装置により所定量充填されてい
る。現像器1a〜1dは、それぞれ感光ドラム3a〜3
d上の潜像を現像して、イエロートナー像、マゼンタト
ナー像、シアントナー像、およびブラックトナー像とし
て可視化する。
【0025】記録材Pは記録材カセット10に収容さ
れ、そこから複数の搬送ローラ11およびレジストロー
ラ12を経て転写ベルト130に供給され、転写ベルト
130による搬送で感光ドラム3a〜3dと対向した転
写部に順次送られる。
【0026】転写ベルト130は、ポリカーボネート樹
脂シート、ポリエチレンテレフタレート樹脂シート(P
ET樹脂)、ポリフッ化ビニリデン樹脂シート、ポリウ
レタン樹脂シートなどの誘電体樹脂シートからなってお
り、その両端部を互いに重ね合わせて接合し、エンドレ
ス形状にしたものか、あるいは継ぎ目を有しない(シー
ムレス)ベルトが用いられている。
【0027】さて、駆動ローラ13、および従動ローラ
14、15により転写ベルト130が回転し、所定の位
置にあることが確認されると、記録材Pがレジストロー
ラ12から転写ベルト130に送り出され、記録材Pが
第1画像形成部Paの転写部へ向けて搬送される。これ
と同時に画像書き出し信号がオンとなり、それを基準と
したタイミングで第1画像形成部Paの感光ドラム3a
に対し画像形成を行う。そして感光ドラム3aの下側の
転写部で転写帯電器24aが電界または電荷を付与する
ことにより、感光ドラム3a上に形成された第1色目の
トナー像が記録材P上に転写される。
【0028】この転写により記録材Pは転写ベルト13
0上に静電吸着で保持され、第2画像形成部Pb以降に
搬送される。また、転写と同時に記録材Pを転写ベルト
130上に静電吸着するのではなく、第1画像形成部P
aの転写部の記録材搬送方向上流側に吸着帯電器(不図
示)を設け、転写前に吸着を行ってもよい。
【0029】吸着帯電器は、コロナ放電のような非接触
帯電器、またはブレード、ローラー、ブラシのような帯
電部材を用いた接触帯電器を用いる。
【0030】転写帯電器24a〜24dも同様に、コロ
ナ放電のような非接触帯電器、またはブレード、ローラ
ー、ブラシのような転写帯電部材を用いた接触帯電器を
用いる。非接触帯電器では、オゾンが発生してしまうこ
と、空気を介して帯電するため大気の温湿度環境変動に
弱く画像が安定的に形成されない等の問題点がある。一
方、接触帯電器では、オゾンレス、温湿度環境変動に強
い、高画質等のメリットがある。
【0031】また、転写性安定のために除電針(不図
示)を設ける場合もある。除電針は転写ベルト130に
は非接触であるが転写電流の一部を放電して逃す役割を
果たしている。この構成により、感光ドラムと記録紙が
剥離するときの剥離放電を防止することができる。
【0032】第2〜第4画像形成部Pb〜Pdでの画像
形成、転写も第1画像形成部Paと同様に行われる。次
いで4色のトナー像を転写された記録材Pは、転写ベル
ト130の搬送方向下流部で分離帯電器32により除電
して静電吸着力を減衰させることによって、転写ベルト
130の末端から離脱する。特に、低湿環境では記録材
も乾燥して電気抵抗が高くなるため、転写ベルトとの静
電吸着力が大きくなり、分離帯電器の効果は大きくな
る。通常、分離帯電器は、トナー像未定着の状態で記録
材Pに帯電するため、非接触帯電器が用いられる。
【0033】分離帯電器の出力はVp−p10KV、5
00Hz程度の交流電圧が使われる。また、トナーの飛
散などの画像不良の防止のため、前記交流出力に加えて
−100μA程度のプラス、またはマイナスの直流成分
を重畳する場合がある。
【0034】転写ベルト130から離脱した記録材P
は、ガイド64を経て搬送部62により定着装置9へ搬
送される。
【0035】定着装置9は、定着ローラ51、加圧ロー
ラ52、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニン
グ部材54、55、ローラ51、52内に設置されたロ
ーラ加熱ヒータ56、57、定着ローラ51にジメチル
シリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する塗布ロー
ラ50、そのオイル溜め53、および加圧ローラ52の
表面の温度を検知して定着温度を制御するサーミスタ5
8などから構成されている。
【0036】4色のトナー像を転写された記録材Pは、
定着によりトナー像の混色および記録材Pへの固定が行
われ、フルカラーのコピー画像に形成され、排紙トレイ
63に排出される。
【0037】転写が終了した感光ドラム3a〜3dは、
それぞれのクリーナ4a〜4dにより転写残トナーをク
リーニング、除去され、引き続き次の潜像の形成以下に
備えられる。
【0038】そして、また記録材を分離した後の転写ベ
ルト130は記録材担持側に設置された導電性クリーニ
ングウエブ(不織布)22と、その対向側に設置された
金属ローラ21を当接することによって転写ベルト13
0上に残留したトナーおよびその他の異物を清掃すると
共に蓄積した電荷の除電を行っている。導電性クリーニ
ングウエブは導電性のファーブラシを用いることもでき
る。
【0039】本実施例のカラー画像形成装置は、自動原
稿送り装置(図示しない)を搭載しており、複数枚の原
稿を順次自動的に読み出しながら画像形成を行うことが
できるようになっている。
【0040】また、上記にて説明したように、記録材の
熱容量、トナー量などの種類によって画像形成シーケン
スを複数持ち、それぞれプロセス速度が異なっている。
具体的な画像シーケンスと画像形成速度は下記の表1の
とおりである。
【0041】
【表1】
【0042】そしてまた、各プロセス速度に応じた転写
帯電器出力値は、下記の表2のとおりである。
【0043】
【表2】
【0044】以上の画像形成モードをもつ画像形成装置
では、白黒原稿、カラー原稿が混在した原稿が自動原稿
送り機におかれた場合、印刷データとして白黒、カラー
原稿が混在した場合などで、厚紙、OHTシートが記録
材として選択されると連続画像形成中にプロセス速度の
変更が行われる。
【0045】本実施例における画像形成装置では、この
ように連続画像形成中にプロセス速度が変化する場合に
おける転写帯電器出力制御値を変化させることにより、
感光体への過充電、感光体、転写ベルトの電荷分布の不
均一性を回避することが可能となっている。
【0046】次にプロセス速度変化時の転写帯電器出力
の制御方法について図2を用いて説明する。
【0047】図2(a)は、OHPシートに対して、白
黒/カラー混在の原稿を本実施例の画像形成装置で画像
形成したときの、プロセス速度と転写電流設定値(制御
値)の推移を図示したものである。例として、全7枚原
稿のうちわけを、白黒3枚(図中、1、2、3)、カラ
ー2枚(図中、4、5)、白黒2枚(図中、6、7)と
した。
【0048】OHPシートの白黒/カラー混在画像を連
続して画像形成する場合、連続の途中から白黒/カラー
の違いによって、プロセス速度が変化するシーケンスが
採用されている。
【0049】時間軸t0〜t1までは白黒原稿3枚連続
を示しており、第1速度100mm/Sにて、時間軸t
2〜t3まではカラー原稿2枚連続を示しており、第3
速度50mm/Sにて、そして時間軸t4以降は白黒原
稿2枚連続を示しており、再び第1速度にて画像形成が
行われる。
【0050】また、図2(b)に示すように、プロセス
速度の第1、第3速度に対応して予め決められた転写電
流の設定値、第1速度時13.0μA、第3速度時6.
5μAが印加されるようになっている。
【0051】ここで3枚目原稿が画像形成終了後、系の
プロセス速度は第1速度100mm/Sから第3速度5
0mm/Sへと減少する。このとき系の速度は実際には
有限の時間をもって第1速度から第3速度へと変遷す
る。このt1からt2までの時間について転写電流設定
値は上記したように単位面積当たりの与えられる電荷量
が一定になるべく制御されるべきであり、本実施例にお
いては、ゼロμA定電流制御を実施することにより実現
している。ここでゼロ値を指定することは理想的には電
荷の移動を全く許容しないことを目的としているが、実
質的には1.0μA以下の定電流制御値を実現できれば
効果があることが実験的にはわかっている。これは定電
流制御時にプロセス速度が変化した場合の単位面積当た
りの電荷供給量が、例えば1.0μAの場合、100m
m/Sから50mm/Sに変化したとしても0.5μA
分と小さいからである。
【0052】同様に、t3〜t4までの時間、プロセス
速度が第3速度から第1速度へと変遷する時間にも当然
ゼロμA定電流制御が行われる。
【0053】この作用により、転写ベルト上の表面電位
はゼロμA定電流制御区間と、所定量の転写電流設定値
(例えば13.0μAや6.5μA)が与えられた区間
とで異なる値となってしまうが、この表面電位の変化点
上で画像形成を行わない限りは画像上の欠陥は発生しな
かった。この場合、画像欠陥を生じないようにするため
には、転写ベルト上で表面電位の変化点を画像形成区間
からずらす必要がある。
【0054】また、感光体に与える表面単位面積当たり
の電荷量は実質上ゼロであるため、感光体の保護も達成
している。
【0055】実施例2 次に、本発明の実施例2について、図3により説明す
る。
【0056】本実施例においては、実施例1と同様に、
記録材の熱容量、トナー量などの種類によって複数の画
像形成シーケンスを有し、それぞれによりプロセス速度
が異なっている。具体的なシーケンスとプロセス速度は
下記の表3のとおりである。
【0057】
【表3】
【0058】そしてまた、各プロセス速度に応じた転写
帯電器出力値は、下記の表4のとおりである。
【0059】
【表4】
【0060】以上の画像形成モードをもつ画像形成装置
では、白黒原稿、カラー原稿が混在した原稿が自動原稿
送り機におかれた場合、印刷データとして白黒、カラー
原稿が混在した場合などで、厚紙、OHTシートが記録
材として選択されると連続画像形成中にプロセス速度の
変更が行われる。
【0061】本実施例における画像形成装置では、実施
例1と同様に、連続画像形成中にプロセス速度が変化す
る場合における転写帯電器出力制御値を変化させること
により、感光体への過充電、感光体、転写ベルトの電荷
分布の不均一性を回避することが可能となっている。
【0062】次にプロセス速度変化時の転写帯電器出力
の制御方法について図3を用いて説明する。
【0063】図3(a)は、OHPシートに対して、白
黒/カラー混在の原稿を本実施例の画像形成装置で画像
形成したときの、プロセス速度と転写電流設定値(制御
値)の推移を図示したものである。実施例1と同様に、
全7枚原稿のうちわけを、白黒3枚(図中、1、2、
3)、カラー2枚(図中、4、5)、白黒2枚(図中、
6、7)とした。
【0064】OHPシートの白黒/カラー混在画像を連
続して画像形成する場合、連続の途中から白黒/カラー
の違いによって、プロセス速度が変化するシーケンスが
採用されている。
【0065】時間軸t0〜t1までは白黒原稿3枚連続
を示しており、第1速度100mm/Sにて、時間軸t
2〜t3まではカラー原稿2枚連続を示しており、第2
速度50mm/Sにて、そして時間軸t4以降は白黒原
稿2枚連続を示しており、再び第1速度にて画像形成が
行われる。
【0066】また、図3(b)に示すように、プロセス
速度の第1〜第2速度に対応して予め決められた転写電
流の設定値、第1速度時13.0μA、第2速度時6.
5μAが印加されるようになっている。
【0067】ここで3枚目原稿が画像形成終了後、系の
プロセス速度は第1速度100mm/Sから第2速度5
0mm/Sへと減少する。このとき系の速度は実際には
有限の時間をもって第1速度から第3速度へと変遷す
る。このt1からt2までの時間について転写電流設定
値は上記したように単位面積当たりの与えられる電荷量
が一定になるべく制御されるべきであり、本実施例にお
いては、図3(b)に示すように、プロセス速度の変化
をほぼ直線的に変化するものとして概算し、転写電流設
定値を直線補間することによって実現している。
【0068】ここでは、元々の画像形成シーケンス中で
のプロセス速度と転写電流設定値との間に比例関係が成
立しているため、この作用により、単位面積当たりの電
荷供給量がほぼ等しく保つことができる。
【0069】実施例1とは違い、転写ベルト上に表面電
位の変化点がないため、転写ベルト上で表面電位の変化
点を画像形成区間からずらず必要がなく、連続画像形成
において、転写ベルトのどこからでも始められるため
に、生産性を落とすことなく定電流制御が実現される。
【0070】同様にt3からt4までの時間、プロセス
速度が第3から第1速度へと変遷する時間にも直線補間
値による定電流制御が行われる。
【0071】以上のように、本実施例においても実施例
1と同様の効果を得ることができる。
【0072】実施例3 次に、本発明の実施例3について、図4により説明す
る。
【0073】本実施例の画像形成装置は、実施例1、2
と同様に、自動原稿送り装置を搭載しており、複数枚の
原稿を順次自動的に読み出しながら画像形成を行うこと
ができるようになっている。
【0074】また、実施例2と同様に、記録材の熱容
量、トナー量などの種類によって複数の画像形成シーケ
ンスを持ち、それぞれプロセス速度が異なっている。具
体的な画像シーケンスとプロセス速度は前出の表3のと
おりである。
【0075】そしてまた、各プロセス速度に応じた転写
帯電器出力値は、前出の表4のとおりである。
【0076】以上の画像形成モードをもつ画像形成装置
において、印刷データとして白黒、カラー原稿が混在し
た場合などで、普通紙、OHTシートが記録材として選
択されると連続画像形成中に画像形成速度の変更が行わ
れる。
【0077】本実施例における画像形成装置ではこのよ
うに連続画像形成中にプロセス速度が変化する場合にお
ける転写帯電器出力制御値を変化させることにより、感
光体への過充電、感光体、転写ベルトの電荷分布の不均
一性を回避することが可能となっている。
【0078】次に画像形成速度変化時の転写帯電器出力
の制御方法について図4を用いて説明する。
【0079】図4(a)はOHPシートに対して、白黒
/カラー混在の原稿を画像形成したときの、画像形成速
度(プロセス速度)と転写電流設定値(制御値)の推移
を図示したものである。例として、実施例1、2と同様
に、全7枚原稿のうちわけを、白黒3枚(図中、1、
2、3)、カラー2枚(4、5)、白黒2枚(6、7)
とした。OHPの白黒/カラー混在画像を連続して画像
形成する場合、連続の途中から白黒/カラーの違いによ
って、プロセス速度が変化するシーケンスが採用されて
いる。
【0080】時間軸t0〜t1までは白黒原稿3枚連続
を示しており、第1速度100mm/Sにて、時間軸t
2〜t3まではカラー原稿2枚連続を示しており、第2
速度50mm/Sにて、そして時間軸t4以降は白黒原
稿2枚連続を示しており、再び第1速度にて画像形成が
行われる。また、図4(b)に示すように、画像形成速
度の第1〜第2速度に対応して予め決められた転写電流
の設定値、第1速度時13.0μA、第2速度時6.5
μAが印加されるようになっている。
【0081】ここで3枚目原稿が画像形成終了後、系の
プロセス速度は第1速度100mm/Sから第2速度5
0mm/Sへと減少する。このとき系の速度は実際には
有限の時間をもって第1速度から第3速度へと変遷す
る。このt1からt2までの時間について転写電流設定
値は上記のように単位面積当たりの与えられる電荷量が
一定になるべく制御されるべきであり、本実施例におい
ては、プロセス速度を検知し、その値に応じて転写電流
設定値を制御することによって実現している。
【0082】実施例2のような事例もあるが、一般に系
全体の回転には負荷がかかっており、速度変化には負荷
変動を伴うことにより、超音波モータやパルスモータな
どの位相制御可能なモータでない限りは一様に速度を落
とすことは難しい。
【0083】そこで、本実施例では、元々の画像形成シ
ーケンス中でのプロセス速度と転写電流設定値との間に
比例関係が成立していることを考慮して、プロセス速度
を正確に検知して、転写電流設定値にフィードバックす
ることにより、転写ベルトに供給する単位面積当たりの
電荷量を一定に保つことができる。
【0084】このときのプロセス速度の検知手段にはロ
ータリーエンコーダを用いた。ロータリーエンコーダは
転写ベルト130を駆動する駆動ローラ13に設置され
ており、転写ベルトの速度は駆動ローラの角速度から計
算される。
【0085】表4のプロセス速度と転写電流設定値の比
例関係から係数13.0×10-2が得られ、転写電流設
定値をI(μA)、プロセス速度をV(mm/S)とす
ると、下記の式より、転写電流設定値を求めることがで
きる。
【0086】 I(μA)=13.0×10-2 ×V(mm/S) 以上構成される画像形成装置においては、系を駆動する
モータなどの負荷変動が大きく、速度変化が線形で近似
できない場合でも、感光体への過充電、感光体、転写ベ
ルトの電荷分布の不均一性を回避することが可能とな
り、良好な画像が得られる。
【0087】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による画像形成装置は、画像形成速度に応じて転写帯電
手段の出力値を制御する制御手段を有し、画像形成速度
の加速、あるい減速中に、転写帯電手段の出力値を連続
的に変化させることにより、記録材担持体上の帯電ムラ
をなくし、画像形成速度を変化させたすぐ後において
も、安定した転写性と、良好な画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】実施例1のプロセス速度(a)と、転写電流設
定値(b)を示す説明図である。
【図3】実施例2のプロセス速度(a)と、転写電流設
定値(b)を示す説明図である。
【図4】実施例3のプロセス速度(a)と、転写電流設
定値(b)を示す説明図である。
【符号の説明】
3a、3b、3c、3d 感光ドラム(像担持体) 24a、24b、24c、25d 転写帯電手段 130 転写ベルト(記録材担持体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体上に形成された
    トナー像を記録材へ転写する転写帯電手段とを具備し、
    複数の画像形成速度で動作することが可能な画像形成装
    置において、画像形成速度に応じて前記転写帯電手段の
    出力値を制御する制御手段を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 ある画像形成速度から他の画像形成速度
    へ画像形成速度が変化する間の前記転写帯電手段の出力
    値が、画像形成速度が一定の場合の出力値と異なるよう
    に制御されていることを特徴とする請求項1の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 画像形成速度を検知する手段を具備し、
    該検知手段によって検知された値を基に前記転写帯電手
    段の出力値を制御することを特徴とする請求項2の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段はロータリーエンコーダで
    あることを特徴とする請求項3の画像形成装置。
JP9276445A 1997-09-24 1997-09-24 画像形成装置 Pending JPH1195577A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001117298A (ja) * 1999-10-20 2001-04-27 Sharp Corp 画像形成装置
US7664420B2 (en) 2005-11-15 2010-02-16 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus having monochrome and color print modes and a plurality of system speeds
JP2015169820A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 株式会社リコー 画像形成装置

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