JPH07253694A - 画像形成装置における電位制御方法及びトナー補給制御方法 - Google Patents

画像形成装置における電位制御方法及びトナー補給制御方法

Info

Publication number
JPH07253694A
JPH07253694A JP6275869A JP27586994A JPH07253694A JP H07253694 A JPH07253694 A JP H07253694A JP 6275869 A JP6275869 A JP 6275869A JP 27586994 A JP27586994 A JP 27586994A JP H07253694 A JPH07253694 A JP H07253694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
image forming
image
control method
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6275869A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takashima
洋志 高嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP6275869A priority Critical patent/JPH07253694A/ja
Publication of JPH07253694A publication Critical patent/JPH07253694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、短時間で精度の良い電位制御を
行うことができるようにすることを目的とする。 【構成】 この発明は、像担持体103上に相異なるト
ナー付着量を有する複数のパッチパターンを作成し、こ
のパッチパターンの電位及びトナー付着量をセンサ21
1、208で測定し、制御部201でその測定した電位
及びトナー付着量のデータの関係から前記現像装置の現
像特性を算出して前記画像形成装置の画像形成時の各種
電位を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0000】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、ファクシミリ、
プリンタ等の画像形成装置において像担持体上にパッチ
パターンを形成してその電位及びトナー付着量から現像
特性を測定し、その現像特性から画像形成時の各種電位
を決定する画像形成装置における電位制御方法に関す
る。
【0001】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電
子写真方式画像形成装置においては、一般に感光体ドラ
ム等からなる像担持体をモータにより回転させて帯電装
置により像担持体を均一に帯電させた後に像担持体に対
して露光装置による像露光で画像を書き込んで静電潜像
を形成し、この静電潜像を現像装置で現像してから転写
装置で転写紙に転写して定着装置で転写紙に定着させて
いる。
【0002】このような電子写真方式画像形成装置にお
いて、粗放担持体上パッチパターンの静電潜像を形成し
てこれを顕像装置で現像し、パッチパターンの静電潜像
電位及びトナー付着量から現像特性を測定し、その現像
特性から現像バイアス電位、像担持体の帯電電位等の各
種電位を算出する方法が知られている。例えば、予めパ
ッチパターンの数だけ基準値を用意しておき、これらの
基準値と各パッチパターン上のトナー付着量とをそれぞ
れ比較することにより各種電位を決定する電位制御方法
がある。また、他の電位制御方法としては、パッチパ
ターンの静電潜像電位及びトナー付着量をセンサで測定
してその測定データから現像装置の現像特性を直線近似
し、その直線近似式の傾きを現像効率とし、この現像効
率から各種電位を求める方法が提示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記電位制御方法で
は、基準値を正しく定めることが困難であり、とりわ
け、環境変動、経時変動の大きな現像剤が用いられる場
合には上記各種電位を制御するアルゴリズムが現像剤の
環境変動、経時変動による影響を回避するために複雑に
なり、安定した電位を得るのに非常に時間がかかる。ま
た、上記電位制御方法では、直線近似式の傾きのみか
ら各種電位を決定するので、現像剤ゃ像担持体の変動に
対して精度の点で十分であるとは言えず、電位制御が不
安定となり易い。とりわけ、電位変動の影響を受け易い
フルカラー複写機に応用した場合には、電位変化により
色変動が起こり易く、特にフルカラーが像のハイライト
部の安定性に欠けることになる。
【0004】本発明は、上記欠点を改善し、短時間で精
度の良い電位制御を行うことができて現像剤の変動に対
して画像再現に最適な画像形成装置における電位制御方
法、及び、この種の電位制御方法を採用した画像形成装
置に最適なトナー補給制御方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、像担持体上に静電潜像を形
成してこの静電潜像を現像装置により現像する画像形成
装置における電位制御方法で合って、前記像担持体上に
相異なるトナー付着量を有する複数のパッチパターンを
作成し、このパッチパターンの電位及びトナー付着量を
測定し、この測定した電位及びトナー付着量のデータの
関係から前記現像装置の現像特性を算出して前記画像形
成装置の画像形成時の各種電位を決定する。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置における電位制御方法において、前記測定で
複数組の電位及びトナー付着量のデータを得てこの複数
組の電位及びトナー付着量の関係が直線的に変化する区
間を算出し、この区間における前記測定して電位及びト
ナー付着量のデータから現像特性を直線近似することに
より直線近似式を得てこの直線近似式を用いて前記画像
形成装置の画像形成時の各種電位を決定する。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載の画
像形成装置における電位制御方法において、トナー付着
量を測定する手段としてトナー付着量が多い多付着部に
感度を持たない光学方式反射濃度センサを用いるととも
に、前記多付着部のトナー付着量を前記反射濃度センサ
が速度を有する領域における前記測定した電位及びトナ
ー付着量のデータの関係より求めた直線近似式から演算
により求め、この関係から前記画像形成装置の画像形成
時の各種電位を決定する。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の画像形成装置における電位制御方法において、電
位のデータをX、トナー付着量のデータをY、A、Bを
係数として前記現像特性の直線部における直線近似式を
Y=A*X+Bとし、前記現像装置の現像バイアス電位
B、前記像担持体の露光電位VLと電位制御で最大トナ
ー付着量Mmaxが得られる電位Vmaxとの関係を Mmax=A*Vmax+B VB−VL=Vmax とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の画像形成装置における電位制御方法におい
て、前記測定で得られたN組の組合せの電位及びトナー
付着量のデータの中からM(M≦N)組のデータに対し
て最小自乗法を適用することによって得られるK個の直
線に対して各直線の相関係数を算出し、相関関数の最大
値が得られるデータの組み合わせの区間を前記区間とす
る。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の画像形成装置における電位制御方法におい
て、前記測定で得られたN組の組合せの電位及びトナー
付着量のデータの中からM(M≦N)組のデータに対し
て最小自乗法を適用することによって得られるK個の直
線に対して各直線の傾きを比較し、傾きの最大値が得ら
れるデータの組み合わせの区間を前記区間とする。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の画像形成装置における電位制御方法におい
て、前記区間を予め定める。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項2、3また
は4記載の画像形成装置における電位制御方法におい
て、前記測定で得られた電位及びトナー付着量のデータ
から現像特性の2次微分係数を求めて現像特性の変化点
を求め、現像特性の変化点間を前記区感とする。
【0013】請求項9記載の発明は、現像装置の現像特
性を算出して前記画像形成装置の画像形成時の各種電位
を決定する電位制御方法を採用した画像形成装置におけ
るトナー補給制御方法にであって、算出した現像特性に
応じて、トナー補給条件を決定することを特徴とするも
のである。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
画像形成装置におけるトナー補給制御方法において、前
記電位制御方法が、請求項1、2、3、4、5、6、7
又は8記載の電位制御方法であることを特徴とするもの
である。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
画像形成装置におけるトナー補給制御方法において、前
記トナー補給条件が、トナー補給量決定のためのパッチ
パターン作成時のパターン潜像電位と現像バイアス電位
との差であることを特徴とするものである。
【0016】
【実施例】図2は本発明を応用した画像形成装置の第1
の例を示す。この画像形成装置は、フルカラー複写機か
らなる電子写真方式画像形成装置の例であり、請求項1
〜5記載の発明の応用例である。この複写機は電子写真
方式のカラーが像記録装置からなるプリンタ部101及
びカラー画像読み取り装置(以下、カラースキャナと称
す)102を有する。カラースキャナ102は、コンタ
クトガラスからなる原稿載置台119上の原稿を露光ラ
ンプからなる光源120により照明し、その反射光像を
反射ミラー121〜123および結像レンズ124から
なる光学系を介してカラーセンサ125に結像して原稿
のカラー画像情報を例えば青、緑、赤に色分解して読み
取り、電気的な画像信号に変換する。このカラーセンサ
125は原稿のカラー画像情報を例えば青、緑、赤毎に
色分解する色分解手段と、この色分解手段で色分解され
た各色の画像情報を電気的な画像信号に変換するCCD
からなる光電変換素子とにより構成され、3色同じ読み
取りを行う。カラーセンサー125で得られた青、緑、
赤の色分解画像信号はその強度レベルをもとにして画像
処理部(図示せず)で色変換処理を受けて黒(以下BK
と称す)、シアン(以下Cと称す)、マゼンタ(以下M
と称す)、黄色(以下Yと称す)のカラー画像データに
変換される。
【0017】プリンタ部101はその画像処理部からの
カラー画像データによりりBK、C、M、Yの顕像を形
成して最終的なカラーコピーを作成する。ここに、B
K、C、M、Yの画像データを得るためのカラースキャ
ナ102は、プリンタ部102の動作とタイミングを取
って露光ランプ120及び光学系121〜123が左方
向へ移動することによって原稿載置台119上の原稿を
走査し、1回の原稿走査毎に一色の画像データを得る。
カラースキャナ102がこのような動作を合計4回繰り
返すことによって、画像処理部が順次にBK、C、M、
Yの4色の画像データを得る。そして、各色の画像デー
タを得る度毎にプリンタ部102で順次にその画像デー
タにより顕像を形成してこれらを重ね合わせて4色フル
カラー画像を作成する。
【0018】プリンタ部101においては、感光体ドラ
ムからなる像担持体103は非画像形成時(複写待機
時)には停止している。また、感光体ドラム103は、
画像形成時(複写時)にはメインモータにより回転駆動
されて帯電チャージャからなる帯電手段104により均
一に帯電された後に1回転毎にレーザ光学系からなる露
光手段105によるレーザ光照射で黒色、シアン、マゼ
ンタ、イエローの各色成分の画像露光が順次に行われる
ことにより各色成分の静電潜像が順次に形成される。
【0019】レーザ光学系105は、画像処理部からの
カラー画像データを光信号に変換して感光体ドラム10
3に原稿画像に対応した光書き込みを行なって静電潜像
を形成する。このレーザ光学系105は、レーザや、そ
の発光駆動制御を行う発光駆動制御部、ポリゴンミラ
ー、これを回転させるモータ、f/θレンズ、反射ミラ
ー等で構成され、レーザが発光駆動制御部でカラー画像
データにより駆動されて発光する。このレーザからの光
信号はポリゴンミラーにより偏向されてf/θレンズ、
反射ミラーを介して感光体ドラム103に照射される。
【0020】感光体ドラム103は反時計方向に回転す
るが、その回りには感光体クリーニング装置112、除
電ランプ113、帯電チャージャ104、BK現像装置
106、C現像装置107、M現像装置108、Y現像
装置109、光学方式反射濃度センサ208、中間転写
ベルト110などが配置されている。各現像装置106
〜109は、感光体ドラム103上の静電潜像を現像す
るために現像剤の穂を感光体ドラム103の表面に接触
させて回転する現像スリーブ106a、107a、10
8a、109aと、内部の現像剤を汲み上げて攪拌する
ために回転する現像パドル106b、107b、108
b、109bおよび現像剤のトナー濃度を検知するトナ
ー濃度センサ106c、107c、108c、109c
などで構成されている。待機状態では4箇の現像装置1
06〜109の全てが現像スリーブ106a、107
a、108a、109a上の現像剤は穂切り(現像不作
動)状態になっているが、現像装置106〜109の各
現像動作の順序(BK、C、M、Yの各画像形成の順
序)はBK、C、M、Yの順でその静電潜像を現像する
順序となっている。ただし、各色の画像形成の順序はこ
れに限定されるものではなく、任意の順序とすることが
できる。
【0021】複写動作の開始時には、感光体ドラム10
3が回転して帯電チャージャ104により均一に帯電さ
れる。そして、カラースキャナ102が所定のタイミン
グでBK画像データを得るための読み取りを開始し、こ
のカラースキャナ102からの画像データにより画像処
理部がBK画像データを得てこのBK画像データに基づい
てレーザ光学系105が感光体ドラム103にレーザ光
による光書き込みを行って潜像を形成する。以下、この
BK画像データによる静電潜像をBK潜像と称す。C、
M、Yの各画像データによる静電潜像も同様にC潜像、
M潜像、Y潜像と称す。このBK潜像をその先端部から
現像可能とすべく、BK現像装置106の現像位置に潜
像先端部が到着する前に現像スリーブ106aが回転を
開始して現像剤の穂立てを行い、BK潜像をBKトナーで
現像する。そして以後、感光体ドラム103上のBK潜
像領域の現像動作を続けるが、潜像後端部がBK現像位
置を通過した時点で速やかにBK現像位置を106の現
像スリーブ106a上の現像剤穂切りを行なって現像不
作動状態にする。これは少なくとも、次のC画像データ
によるC潜像先端部が到着する前に完了させる。なお、
現像剤の穂切りは現像スリーブ106aの回転方向を、
現像動作中とは逆方向に切替えることで行う。この時、
他の現像装置107〜109は現像不作動状態のままで
ある。
【0022】感光体ドラム103上のBKトナー像は、
感光体ドラム103と等速で駆動されている中間転写ベ
ルト110の表面に転写される(以下、感光体ドラム1
03から中間転写ベルト110へのトナー像転写をベル
ト転写と称す)。ベルト転写は、感光体ドラム103と
中間転写ベルト110が接触している状態において、中
間転写ベルト110と接触している転写バイアスローラ
からなる電極111に所定のバイアス電圧を印加するこ
とで行う。感光体ドラム103はBKトナー像の転写後
に感光体クリーニング装置112によりクリーニングさ
れて除電ランプ113により除電され、再び帯電チャー
ジャ104により均一に帯電される。なお、中間転写ベ
ルト110は感光体ドラム103に順次に形成されたB
K、C、M、Yの各トナー像が同一面に順次に位置合せ
して転写されることにより4色重ねのベルト転写画像が
形成され、その後、このベルト転写画像が後述のように
転写紙に一括して転写される。
【0023】ところで、感光体ドラム103側ではBK
作像工程の次にC作像工程に進むが、このC作像工程で
は所定のタイミングでカラースキャナ103がC画像デ
ータを得るための読み取りを始め、カラースキャナ10
3からの画像データにより画像処理部がC画像データを
得てこのC画像データに基づいてレーザ光学系105が
感光体ドラム103にレーザ光による光書き込みを行っ
てC潜像を形成する。
【0024】C現像装置107はその装置位置に対し
て、先のBK潜像後端部が通過した後で且つC潜像の先
端が到着する前に現像スリーブ107aが回転を開始し
て現像剤の穂立てを行い、C潜像をCトナーで現像す
る。以後、C現像装置107は感光体ドラム103上の
C潜像領域の現像を続けるが、C潜像の後端部が通過し
た時点で、先のBK現像装置106の場合と同様にC現
像スリーブ107a上の現像剤の穂切りを行う。これも
やはり次のM潜像先端部が到着する前に完了する。
【0025】感光体ドラム103上のCトナー像は、感
光体ドラム103と等速で駆動されている中間転写ベル
ト110の表面に転写される。感光体ドラム110はC
トナー像の転写後に感光体クリーニング装置112によ
りクリーニングされて除電ランプ113により除電さ
れ、再び帯電チャージャ104により均一に帯電され
る。
【0026】感光体ドラム103側ではC作像工程の次
にM作像工程に進むが、このM作像工程では所定のタイ
ミングでカラースキャナ103がM画像データを得るた
めの読み取りを始め、カラースキャナ102からの画像
データにより画像処理部がM画像データを得てこのM画
像データに基づいてレーザ光学系105が感光体ドラム
103にレーザ光による光書き込みを行ってM潜像を形
成する。
【0027】M現像装置108はその現像位置に対し
て、先のC潜像後端部が通過した後で且つM潜像の先端
が到着する前に現像スリーブ108aが回転を開始して
現像剤の穂立てを行い、M潜像をMトナーで現像する。
以後、M現像装置108は感光体ドラム103上のM潜
像領域の現像を続けるが、M潜像の後端部が通過した時
点で、先のC現像装置107の場合と同様にM顕像スリ
ーブ108a上の現像剤の穂切りを行う。これもやはり
次のY潜像先端部が到着する前に完了する。感光体ドラ
ム103上のMトナー像は、感光体ドラム103と等速
で駆動されている中間転写ベルト110の表面に転写さ
れる。感光体ドラム103はMトナー像の転写後に感光
体クリーニング装置112によりクリーニングされて除
電ランプ113により除電され、再び帯電チャージャ1
04により均一に帯電される。
【0028】感光体ドラム103側ではM作像工程の次
にY作像工程に進むが、このY作像工程では所定のタイ
ミングでカラースキャナ102がY画像データを得るた
めの読み取りを始め、カラースキャナ102からの画像
データにより画像処理部がY画像データを得てこのY画
像データに基づいてレーザ光学系105が感光体ドラム
103にレーザー光による光書き込みを行ってY潜像を
形成する。
【0029】Y現像装置109はその現像位置に対し
て、先のM潜像後端部が通過した後で且つY潜像の先端
が到着する前に現像スリーブ109aが回転を開始して
現像剤の穂立てを行い、Y潜像をYトナーで現像する。
以後、Y現像位置109は感光体ドラム103上のY潜
像領域の現像を続けるが、Y潜像の後端部が通過した時
点で、先のM現像装置108の場合と同様にY顕像スリ
ーブ109a上の現像剤の穂切りを行う。これもY潜像
後端部が到着する後に完了する。感光体ドラム103上
のYトナー像は、感光体ドラム103と等速で駆動され
ている中間転写ベルト110の表面に転写される。 (以下余白)
【0030】また、中間転写ベルト110は駆動ローラ
131、ベルト転写バイアスローラ111および従動ロ
ーラ132、133に張架されて電源回路からベルト転
写バイアスローラ111を介して転写バイアス電圧が印
加され、図示してない駆動モータにより駆動ローラ13
1が駆動されて中間転写ベルト110が回転する。ベル
トクリーニング装置115は、ゴムブレード、中間転写
ベルト110に対する接離機構などで構成されており、
1色目のBK画像をベルト転写した後にC画像、M画
像、Y画像のベルト転写を行っているときには、ゴムブ
レードが接離機構によって中間転写ベルト110から離
間されている。
【0031】紙転写バイアスローラ114は通常、中間
転写ベルト110から離間しているが、中間転写ベルト
110に形成された4色の重ね画像が転写紙に一括して
転写される時にタイミングを取って接離機構で押圧され
て中間転写ベルト110に当接し、紙転写バイアスロー
ラ114に所定のバイアス電圧が電源回路より印加され
て紙転写バイアスローラ114と中間転写ベルト110
との間を通過する転写紙へ中間転写ベルト110上の4
色の重ね画像を転写させる。
【0032】この場合、転写紙は転写紙カセットからな
る給紙装置134から給紙ローラ135によりレジスト
ローラ136へ給紙され、レジストローラ136はその
転写紙を中間転写ベルト110上の4色重ね画像の先端
部が紙転写位置に到着するタイミングに合わせて給紙す
る。
【0033】中間転写ベルト110から4色重ねトナー
像が一括して転写された転写紙は、搬送ベルトからなる
搬送装置により定着装置117へ搬送され、定着装置1
17の所定温度にコントロールされている定着ローラ1
17aと加圧ローラ117bによる加熱・加圧によりト
ナー像が定着されて排紙トレイ118へフルカラーコピ
ーとして搬出される。また、ベルト転写後の感光体ドラ
ム103は、感光体クリーニング装置112で表面がク
リーニングされる。連続的に複写を行うリピートコピー
時には、カラースキャナ102の動作および感光体ドラ
ム103への画像形成が1枚目のY(4色目)作像工程
に引き続いて開始され、所定のタイミングで2枚目のB
K(1色目)作像工程に進む。また、中間転写ベルト1
10は4色重ね画像を1枚目の転写紙へ一括して転写す
る工程に引き続いて表面がクリーニング装置115でク
リーニングされてそこに2枚目のBKトナー像がベルト
転写される。その後は1枚目と同様な動作が行われ、以
降1枚毎に同様な動作が行われる。
【0034】図1は本複写機に内蔵されている制御系を
示す。この制御径はメイン制御部201と複数の周辺制
御部により構成され、メイン制御部201はメインCP
U202と、制御プログラム及び各種データを記憶した
ROM203と、ワーク領域として各種データを一時的
に記憶するRAM204と、各周辺制御部等との入出力
を行うためのI/Oインターフェース部205とにより
構成される。
【0035】また、メイン制御部201はI/Oインタ
ーフェース部205を介してレーザ光学系制御部20
6、電源回路207、反射濃度センサ208、トナー濃
度センサ106c、107c、108c、109c、環
境センサ210、表面電位センサ211、トナー補給回
路212、中間転写ベルト駆動部213等が接続されて
いる。レーザ光学系制御部206はメインCPU202
から指示に基づいてレーザー光学系105を制御し、電
源回路207はメインCPU202からの指示に基づい
て帯電チャージャ104に高圧を印加して転写バイアス
ローラ111、紙転写バイアスローラ114に転写バイ
アス電圧を印加するとともに現像ローラ106a、10
7a、108a、109aにそれぞれ現像バイアス電位
を印加する。反射濃度センサ208は感光体ドラム10
3上のトナー像の反射濃度をイエロー現像装置109と
中間転写ベルト110との間で光学的に検知し、環境セ
ンサ210は温度や湿度を検知する。表面電位センサ2
11は感光体ドラム103の表面電位を帯電チャージャ
104と黒現像装置106との間で検知する。
【0036】トナー補給回路212はメインCPU20
2からの指示に基づいてマゼンタトナー補給部からマゼ
ンタ現像装置108へマゼンタトナーを補給させ、同様
に図示しない複数のトナー補給回路がそれぞれメインC
PU202からの指示に基づいて黒トナー補給部、シア
ントナー補給部、イエロートナー補給部から黒現像装置
106、シアン現像装置107、イエロー現像装置10
9へ黒トナー、シアントナー、イエロートナーを補給さ
せる。中間転写ベルト駆動部213はCPU202から
の指示に基づいて駆動ローラ131を駆動して中間転写
ベルト110を回転させる。
【0037】図3はメイン制御部201の電位制御ルー
チンを示す。この電位制御ルーチンによる電位制御は、
基本的に装置起動時に行うが、予め定められたコピー枚
数の複写毎、または一定時間毎等必要に応じて行っても
よい。メイン制御部201は、電位制御ルーチンでは、
電源オン時の状態をジャム等の異常処理時と区別するた
めにステップ501で定着装置117の定着温度を検知
する定着温度センサからの入力信号から定着装置117
の定着温度が100℃を越えているか否かを判断し、定
着装置117の定着装置が100℃を越えている場合に
は異常と判定して電位制御を行わない。
【0038】また、メイン制御部201は、定着装置1
17の定着温度が100℃を越えていない場合にはステ
ップ502で電源回路207から現像ローラ106aに
現像バイアス電位として基準電位を印加させて表面電位
センサ211の校正を行い、以後の電位計算ではその校
正値を用いる。次に、メイン制御部201は、ステップ
503のVsg調整では、反射濃度センサ208から感光
体ドラム103の地肌部に対する出力値を取り組んで反
射濃度センサ208から感光体ドラム103の地肌部へ
照射された光の反射光が一定値になるように反射濃度セ
ンサ208の発光量調整する。
【0039】次に、メイン制御部201は、ステップ5
04のパッチパターン作成では、図4に示すように感光
体ドラム103の幅方向中央部にN個の階調濃度を持つ
静電潜像(N個のパッチパターンの静電潜像)301、
302、303・・・を感光体ドラム103の回転方向
に沿って所定の隔離で作成し、例えば10個の相異なる
階調濃度を持つ各辺が40mmである矩形のパッチパタ
ーンの静電潜像301、302、303・・・を10m
mの間隔をかいて作成し、ステップ505でこれらの静
電潜像301、302、303・・・の電位に対する表
面電位センサ211の出力値を読み込んでRAM204
に格納する。この場合、メイン制御部201は10個の
パッチパターンの静電潜像301、302、303・・
・を黒、シアン、マゼンタ、イエローの4色分、感光体
ドラム103上に順次に所定の間隔をおいて作成する。
【0040】次に、メイン制御部201は、ステップ5
06のPセンサ検知では、感光体ドラム103上の4色
分の静電潜像301、302、303・・・を1色分毎
に黒現像装置106、シアン現像装置107、マゼンタ
現像装置108、イエロー現像装置109に現像させて
顕像化させることにより各色のトナー像とし、この各色
のトナー像に対する反射濃度センサ208の出力値を各
色毎にVpi(i=1〜N)としてRAM204に格納す
る。
【0041】なお、メイン制御部201は、感光体ドラ
ム103を帯電チャージュ104に均一に帯電させ、レ
ーザ光学系制御部206を介してレーザ光学系105の
出力を変えてパッチパターンの静電潜像301、30
2、303・・・を作成するが、レーザ光学系105を
作動させずに各現像装置106〜109の現像バイアス
電位を切り換えてパッチパターンのトナー像を作成する
ようにしてもよい。
【0042】次に、メイン制御部201は、ステップ5
07の付着量算出では、上記RAM204に格納した反
射濃度センサ208の出力値をROM203に格納され
ているテーブルを参照して単位面積当りのトナー付着量
に換算してRAM204に格納する。次に、メイン制御
部201はステップ508〜510を実行するが、これ
は本例の重要な部分であり、詳細に説明する。
【0043】図5は、ステップ505で得られた電位デ
ータとステップ507で得られたトナー付着量データと
の各パッチパターンにおける関係をx−y平面上にプロ
ットした図であり、x軸に電位ポテンシャル(現像バイ
アス電位VBと感光体ドラム103の表面電位VDとの
差:VB−VD)(単位V)を、y軸に単位面積当りのト
ナー付着量(mg/cm2)を割り振っている。通常、
光学方式反射濃度センサ208として用いられる赤外光
反射型センサは、図5に示すようにトナー付着量が多い
多付着部では飽和特性を示す。メイン制御部201は、
各色のパッチパターン毎に、表面電位センサ211と反
射濃度センサ208から得られたパッチパターンの電
位、トナー付着量のデータを後述のように電位データX
n(n=1〜10)とトナー付着量データYnとの関係
(現像装置の現像特性)の直線区間だけ選択し、この区
間のデータに対して最小自乗法を適用することにより各
現像装置106〜109の現像特性の直線近似を行って
現像特性の直線方程式(E)を各色毎に得、この近似直
線方程式(E)により各色毎に制御電位を計算する。
【0044】最小自乗法の計算は次の式を用いる。 Xave=ΣXn/k・・・(1) Yave=ΣYn/k・・・(2) Sx=Σ(Xn−Xave)*(Xn−Xave)・・・(3) Sy=Σ(Yn−Yave)*(Yn−Xave)・・・(4) Sxy=Σ(Xn−Xave)*(Yn−Yave)・・・(5) 表面電位センサ211と反射濃度センサ208から得ら
れたパッチパターンの電位、トナー付着量のデータから
求まる近似直線方程式(E)をY=A1*X+B1とし
たとき、係数A1、B1は上記変数を用いて A1=Sxy/Sx・・・(6) B1=Yave−A1*Xave・・・(7) と表せる。
【0045】また、近似直線方程式(E)の相関係数R
は、 R*R=(Sxy*Sxy)/(Sx*Sy)・・・(8) と表わせる。メイン制御部201は、ステップ508で
は、各色毎に、表面電位センサ211と反射濃度センサ
208から得られたパッチパターンの電位データXn、
トナー付着量のデータYnの数値が若い方から5個のデ
ータの組(X1〜X5、Y1〜Y5)、(X2〜X6、Y2〜
Y6)、(X3〜X7、Y3〜Y7)、(X4〜X8、Y4〜Y
8)、(X5〜X9、Y5〜Y9)、(X6〜X10、Y6〜Y1
0)を取り出し、上述した式(1)〜(8)に従って直
線近似計算を行うとともに相関係数Rを算出して下記の
ような6組の近似直線方程式及び相関係数(9)〜(1
4)を得る。
【0046】 Y11=A11*X+B11 ;R11・・・(9) Y12=A12*X+B12 ;R12・・・(10) Y13=A13*X+B13 ;R13・・・(11) Y14=A14*X+B14 ;R14・・・(12) Y15=A15*X+B15 ;R15・・・(13) Y16=A16*X+B16 ;R16・・・(14) メイン制御部201は、得られた6組の近似直線方程式
のうちから相関係数R11〜R16のうちの最大値のものに
対応する1組の近似直線方程式を近似直線方程式(E)
として選択することによって、現像特性の直線区間だけ
のデータから現像特性の直線近似を行った直線方程式
(E)を得るようにする。
【0047】次に、メイン制御部201は、ステップ5
09で、各色毎に、上述の選択した近似直線方程式
(E)において、図6に示すようにYの値が必要最大ト
ナー付着量Mmaxとなる時の現像ポテンシャルの値Vmax
を算出する。黒現像装置106、シヤン現像装置10
7、マゼンタ現像装置108、イエロー現像装置109
の各現像バイアス電位VBと感光体ドラム103上の各
色の画像露光による表面電位(露光電位)VLは上述の
式から次の式(15)(16)で与えられ、 Vmax=(Mmax−B1)/A1・・・(15) VB−VL=Vmax=(Mmax−B1)/A1・・・(16) VBとVLとの関係は近似直線方式(E)の係数を用いて
表わすことができる。(16)式は、 Mmax=A1*Vmax+B1・・・(17) となる。
【0048】また、感光体ドラム103の露光前の帯電
電位VDと現像バイアス電位VBとの関係は図6に示すよ
うな直線方程式、 Y=A2*X+B2・・・(18) とx軸との交点のx座標VK(現像装置の幻想開始電
圧)と実験的に求めた地汚れ余裕電圧Vαとから、 VD−VB=VK+Vα・・・(19) で与えられる。
【0049】従って、Vmax、VD、VB、VLの関係は
(16)(19)式により決まり、この第1の例ではV
maxを参照値としてこれと各制御電圧VD、VB、VLの関
係を予め求めて図7に示すようにテーブル化してROM
203に格納してある。メイン制御部201は、ステッ
プ510で、各色毎に、上記算出したVmaxに最も近い
Vmaxを有するテーブルを選択し、その選択したテーブ
ルにより制御電圧VB、VD、VLを目標電位として求め
る。
【0050】次に、メイン制御部201は、ステップ5
11で、レーザ光学系制御部206を介してレーザ光学
系105のレーザ発光パワーを最大光量に制御して表面
電位センサ211の出力値を取り込むことにより感光体
ドラム103の残留電位を検出し、ステップ512で、
その残留電位が0でない時には上記テーブルにより決定
した目標電位VB、VD、VLに対してその残留電位分の
補正を行って目標電位とする。最後に、メイン制御部2
01は、ステップ513で、感光体ドラム103の帯電
チャージャ104による帯電電位か上記目標電位VD
なるように電源回路207を調整し、レーザ光学系制御
部206を介してレーザ光学系105におけるレーザ発
光パワーを感光体ドラム103の露光電位が上記目標電
位VLになるように調整し、かつ、黒現像装置106、
シアン現像装置107、マゼンタ現像装置108、イエ
ロー現像装置109の各現像バイアス電位がそれぞれ上
記目標電位VBになるように電源回路207を調整す
る。
【0051】なお、図3のステップ512は、後述する
他の実施例に係るトナー補給制御のためのステップであ
る。
【0052】この第1の例では、感光体ドラムからなる
像担持体103上に相異なるトナー付着量を有する複数
のパッチパターンを作成し、このパッチパターンの電位
及びトナー付着量を測定し、この測定した電位及びトナ
ー付着量のデータの関係から現像装置の現像特性を算出
して複写機からなる画像形成装置の画像形成時の各種電
位VB、VD、VLを決定するので、各種電位を制御する
アルゴリズムが現像剤の環境変動、経時変動による影響
を回避するために複雑になって安定した電位を得るのに
非常に時間がかかるという不具合を解消できる。
【0053】しかも、上記測定で複数組の電位及びトナ
ー付着量のデータを得てこの複数組の電位及びトナー付
着量の関係が直線的に変化する区間を算出し、この区間
における上記測定した電位及びトナー付着量のデータか
ら現像特性を直線近似することにより直線近似式を得て
この直線近似式を現像特性として用いるので、簡単な構
成ながらトナー付着量測定手段208の非直線性に影響
されずに精度の良い電位制御を行うことができ、現像剤
の変動に対して画像再現に最適である。
【0054】また、トナー付着量測定手段としてトナー
付着量が多い多付着部に感度を持たない光学方式反射濃
度センサ208を用いるとともに、多付着部のトナー付
着量を反射濃度センサ208が感度を有する領域におけ
る上記測定した電位及びトナー付着量のデータの関係よ
り求めた直線近似式から演算により求め、この関係から
画像形成装置の画像形成時の各種電位を決定するので、
反射濃度センサ208の飽和特性に影響されずに精度の
良い電位制御を行うことができ、現像剤の変動に対して
画像再現に最適である。
【0055】また、測定した電位のデータをX、トナー
付着量のデータをY、A、Bを係数として現像特性の直
線部における直線近似式をY=A*X+Bとし、現像装
置の現像バイアス電位VB'像担持体の露光電位VLと電
位制御で最大トナー付着量Mmaxが得られる電位Vmaxと
の関係を Mmax=A*Vmax+B VB−VL=Vmax とするので、現像バイアス電位VB'像担持体の露光電位
Lの制御を精度良く行うことができる。
【0056】また、上記測定で得られたN組の組合わせ
の電位及びトナー付着量のデータの中からM(M≦N)
組のデータに対して最小自乗法を適用することによって
得られるK個の直線に対して各直線の相関係数を算出
し、相関関数の最大値が得られるデータの組み合せの区
間を上記区間とするので、より精度の良い電位制御を行
うことができる。
【0057】本発明の第2の応用例では、上記第1の例
において、メイン制御部201は、上記6組の近似直線
方程式(9)〜(14)と同様に5個のデータの組(X
1〜X5、Y1〜Y5)、(X2〜X6、Y2〜Y6)、(X3〜
X7、Y3〜Y7)、(X4〜X8、Y4〜Y8)、(X5〜X
9、Y5〜Y9)、(X6〜X10、Y6〜Y10)から上述し
た式(1)〜(8)に従って次のような6組の近似直線
方程式(20)〜(25)を求め、 Y21=A21*X+B21・・・(20) Y22=A22*X+B22・・・(21) Y23=A23*X+B23・・・(22) Y24=A24*X+B24・・・(23) Y25=A25*X+B25・・・(24) Y26=A26*X+B26・・・(25) これらの近似直線方程式(20)〜(25)の傾きA2j
(J=1〜6)を互いに比較し、傾きA2jが最も大きい
近似直線方程式を近似直線方程式(E)として選択す
る。この第2の例は、請求項6記載の発明の実施例であ
り、第1の例と同様な効果を奏する。
【0058】本発明の第3の応用例では、上記第1の例
において、メイン制御部201は、上記測定により得ら
れる10組の電位データ、トナー付着量データの中に4
〜5点の範囲の電位データ、トナー付着量データが必ず
現像特性の直線部に存在するように予め上記パッチパタ
ーンの電位を定めておき、常にその範囲の電位データ、
トナー付着量データを近似直線区間のデータとしてこれ
らのデータから上述した式(1)〜(8)に従って近似
直線方程式(E)を求める。この第3の例は、請求項7
記載の発明の実施例であり、電位データ、トナー付着量
データから近似直線方程式(E)を簡単に求めることが
できて構成が簡単になる。
【0059】本発明の第4の応用例では、上記第1の例
において、メイン制御部201は、上記測定により得ら
れたN組の電位データ、トナー付着量データ(Xn、Y
n)に対して次式により隣合う組の電位データ、トナー
付着量データの各関係の傾きKn-1を求め、 Kn-1=△Y/△X=(Yn−Yn-1)/(Xn−Xn-1)・・・(26) その求めたn−1個の傾きに対して小さい方から順に隣
合うものの差分(現像特性の2次微分係数)を求めて差
分がマイナスになる時のnの値をm1としてRAM20
4に記憶する。次に、メイン制御部201は、上述の求
めたn−1個の傾きに対して大きい方から順に隣合うも
のの差分(現像特性の2次微分係数)をとって差分がマ
イナスになる時のnの値をm2としてRAM204に記
憶し、このm1とm2の区間を現像特性の近似直線区間
とする。そして、メイン制御部201は、上記測定によ
り得られる10組の電位データ、トナー付着量データの
うち上記近似直線区間の電位データ、トナー付着量デー
タから上述した式(1)〜(8)に従って近似直線方程
式(E)を求める。この第4の例は、請求項8記載の発
明の実施例であり、現像特性の近似直線区間を簡単に求
めることができて構成が簡単になる。
【0060】なお、上述の各例のいずれか2つ以上を組
み合わせることにより、より精度を向上させることが可
能となる。また、本発明は、フルカラー複写機以外の画
像形成装置にも同様に適用することができ、ファクシミ
リ、プリンタ等の電子写真方式画像形成装置にも適用す
ることができる。また、画像形成装置は感光体ドラムの
代りに感光体ベルト、感光体シート等の像担持体を用い
るものであってもよく、像担持体上のトナー像を転写紙
に直接的に転写するものであってもよい。
【0061】次に、以上の電位制御方法のように、現像
装置の現像特性を算出して前記画像形成装置の画像形成
時の各種電位を決定する電位制御方法を採用した画像形
成装置に採用することが最適なトナー補給制御方法に関
する発明の実施例ついて説明する。前述の実施例に係る
電位制御方法では、相異なるトナー付着量を有する複数
のパッチパターンを作成し、このパッチパターンの電位
及びトナー付着量を測定し、この測定した電位及びトナ
ー付着量のデータの関係から、現実の(その時点の)像
装置の現像特性を算出する。そして、算出した現像特性
を前提として、所望の最大トナー付着量Mmaxを得ら
れ、かつ、所望の地汚れ余裕電圧を確保し得るように、
帯電チャージャ104の電源回路207、レーザ光学系
105のレーザ発光パワー、各現像装置の現像バイアス
電位などを調整し、画像形成時の各種電位を制御する。
この現像特性には、現像剤の変動、例えば、現像剤(キ
ャリアとトナーそれぞれ)の帯電量(Q/M)の変動の
影響も反映されているので、例えば現像剤が寿命に近づ
いていって現像剤の帯電量が低下していく場合にも、所
望の最大トナー付着量Mmaxを得られ、かつ、所望の
地汚れ余裕電圧を確保し得る良好な画像が形成できる。 (以下、余白)
【0062】例えば、縦軸に感光体上のトナー付着量、
横軸に感光体上の電位、をそれぞれ取って、第一回目の
パッチパタ−ン作成時に求められた近似直線方程式Y=
A1*X+B1、第二回目の同近似直線方程式がY=A
2*X+B2、第三回目の同近似直線方程式がY=A3
*X+B3を示すように、現像特性が経時で変化する。
そして、現像剤が寿命に近づいていく場合、現像剤の帯
電量が低下していく結果、上記近似直線方程式の例えば
傾きが次第に大きくなる。これにともない、算出した現
像特性に対応する近似直線方程式に応じて、所望の最大
トナー付着量Mmaxを得られ、かつ、所望の地汚れ余
裕電圧を確保し得るように、VD,VB,VLを調整する
ので、このように近似直線方程式の例えば傾きが大きく
なった現像特性の下でも所望の画像を形成できる。
【0063】ところが、このような電位制御方法を採用
した画像形成装置におけるトナー補給制御方法として、
従来公知のパッチパターンを用いたトナー補給制御方法
を単に併用すると不具合が発生する恐れがある。すなわ
ち、従来公知のパッチパターンを用いたトナー補給制御
方法では、像担持体上にトナ−付着量検知用のパッチパ
タ−ンを作成し、このパターンの反射濃度の大小により
トナ−補給量を制御する。このパッチパタ−ンを作成す
る電位ポテンシャル(像担持体上のパッチ電位と現像バ
イアス電位との差)は常に一定に保たれている。このた
め、前述のように、現像剤が寿命に近づいていってトナ
ー、キャリアともに帯電量(Q/M)が低下し、上記近
似直線方程式の傾きが大きくなるように現像特性が変化
していった場合、現実の現像剤のトナー濃度がかなり低
くなってもある程度のパッチパターントナー付着量を得
ることができる。よって、上記パッチパターンの反射濃
度の大小に応じたトナー補給量が現実のトナー濃度のわ
りに少なくなり、トナー濃度低下が進む。これにより、
キャリアに付着しているトナーが少なくなり、キャリア
が感光体表面との直接接触で感光体側に移転してしま
う、キャリア付着などの不具合が発生してしまう。
【0064】そこで、本実施例のトナー補給制御方法に
おいては、上記電位制御において算出した現像特性に応
じて、トナー補給条件を決定することにより、現像剤の
変動によるトナー補給制御上の不具合を防止するように
している。以下、前述の図3に示す電位制御方法を採用
した画像形成装置に適用した本実施例のトナー補給制御
方法について説明する。ここで、上記画像形成装置にお
ける4色の現像装置それぞれについて、同一のトナー補
給制御を行うので、代表例としてBk色について説明す
る。
【0065】本実施例のトナー補給制御の特徴は、トナ
ー補給条件、具体的にはパッチパターン作成時のパッチ
パターン潜像電位と現像バイアス電位との差(以下、電
位ポテンシャルという)を、上記電位制御において算出
した現像特性に応じて決定する(以下、補給時電位決定
という)点にある。そして、この決定を、例えば、図3
中にステップ514(補給時電位算出)として示すよう
に、前述の電位制御時に行う。この補給時電位算出にお
いては、まず、前述した一連の現像特性検知ル−チンよ
り求められた近似直線を用いて、上記Vmax算出時と同
様にして、付着量が0.4mg/cm2となる電位ポテンシ
ャルを、前述の近似直線方程式(E)におけるYの値が
0.4となるX(V0.4)として、次式により求める。 V0.4=(0.4−B1)/A1・・・(27) ここで、0.4mg/cm2の付着量に着目しているのは、
トナー付着量を検出するための反射型センサの特性など
を考慮したものである。
【0066】次に、毎画像形成時、感光体上の画像後端
間から一定間隔後の非画像領域にトナ−付着量検出用の
パッチパタ−ンを帯電し、レ−ザ露光を行って電位セン
サによりパッチパタ−ン上の電位Vpatchを検知す
る。このときの帯電チャージャへの印加電圧及びレーザ
光学系105のレーザ発光パワーとしては、予め実験的
に求めておいた固定の値を用いる。得られた電位Vpa
tch−Vbp=V0.4となるVbpを、トナ−付着
量検出用のパッチパタ−ン現像時の現像バイアスとして
決定し、これを記憶部に記憶して補給時電位算出を終了
する。この電位ポテンシャルV0.4(上記のようにパ
ッチパターン作成時の帯電チャージャへの印加電圧及び
レーザ光学系105のレーザ発光パワーを固定する場
合、パッチパタ−ン現像時の現像バイアスVbpにより
決まる)は、次回の電位制御時に再度補給時電位算出を
行うまで同じ値を、後述する具体的なトナー補給量制御
において用いる。
【0067】例えば、図8において、第一回目のパッチ
パタ−ン作成時に求められた近似直線方程式Y=A1*
X+B1であったとすると、この時の明部画像電位は前
述した算出法からVL1、トナ−補給検知パタ−ン電位は
図のVP1を制御値とし、次のパッチパタ−ン作成による
現像特性検知までの間、この値をトナ−補給時の基準値
として制御を行う。第二回目の近似直線方程式がY=A
2*X+B2であれば、制御値をそれぞれ、VL2,VP2
と変更する。第三回目以降も同様である。
【0068】ここで、具体的な数値を用いて説明する。
現像特性を示す直線の傾きが3mg/cm2kVであったと
すると、露光部の電位ポテンシャルVmaxは、式(1
5)により次のように求めることができる。ここで、M
MAXは1.0、B1は0.1と仮定している。 Vmax=(1.0−0.1)/3=0.9/3(kV)
=300(V) 同様に、トナ−補給制御用の基準パタ−ンV0.4の電
位ポテンシャルは、式(27)より次のように求めるこ
とができる。 V0.4=(0.4−0.1)/3=0.3/3(k
V)=100(V) これより、作像時のポテンシャル電位をVmax=300
V、補給用パタ−ンのポテンシャル電位をV0.4=1
00Vとして、次回の電位制御時に再度補給時電位算出
を行うまでこの値を用いて制御を実行する。
【0069】なお、本実施例では、上記補給時電位算出
に引き続き、これで決定した上記Vbpを現像ロ−ラ2
20Kに印加して、上記パッチパタ−ンを、Bkトナ−
で現像する。この現像されたパッチパタ−ン上のトナ−
像に対する反射光を反射型光学センサ208により検知
し、この電位をVspとする。予め、トナ−非現像領域
の反射光量をVsgとして求めておき、VspとVsg
の比K(K=Vsp/Vsg)の値にしたがって、トナ
−補給時の補給モ−タ回転時間Tmot(sec)を決
める。 K A1 −−−>Tmot=T1 A1<K<A2 −−−>Tmot=T2 A2 K −−−>Tmot=T3 次回のトナ−補給時にはここで求めたトナ−補給時間だ
けトナ−補給モ−タ−を回転させることでトナ−補給を
行う。以上の補給時パタン電位算出及び具体的なトナー
補給量制御は、他の色についても同様のル−チンを用い
る。
【0070】以上、本実施例のトナー補給制御方法によ
れば、パッチパターン作成時の例えば現像バイアスを、
検出した現像特性(現像剤の特性変動の影響を受けてい
る)を前提にして、0.4mg/cm2の付着量が得られる
ように決定するので、現像剤の寿命により現像γの傾き
が大きくなっていった場合、それに応じて例えば上記現
像バイアスを現像しにくくなるように補正することにな
る。この結果パッチパターントナー付着量が少なくな
り、トナー補給量が増加させることができる。よって、
トナー濃度の過剰低下による感光体へのキャリア付着を
防止できる。
【0071】また、本実施例のトナー補給制御方法によ
れば、現像特性を装置内において直接検出することによ
り、最適な画像電位を得ることができると共に、最適な
トナ−濃度制御条件を決定することができる。これによ
り、その時点での最良な画像を保証することができる。
また、現像特性として、感光体上の潜像電位とトナ−付
着量との関係を直接検知することにより求めるため、画
像と直結した現像特性を得ることができる。したがっ
て、これから算出された画像電位は最適な電位を保証す
ることが可能である。また、現像特性として、感光体上
の潜像電位とトナ−付着量との関係が直線特性を示す領
域における直線方程式を用いて現像特性として用いるた
め、計算精度の安定性を得ることができると共に、制御
ル−チンを簡明に構成することができる。また、感光体
上のトナ−付着量を検出する反射型光学センサを現像特
性算出とトナ−補給両方に用いることができるので、セ
ンサの数を必要最小限に抑えることができるので、構成
が簡単になり、コスト面でも非常に有利である。とりわ
け、フルカラ−システムの構成時において、トナ−濃度
制御の各色ごとのトナ−濃度制御用にセンサをそれぞれ
持たせる必要が無いので、非常に有利である。
【0072】
【0073】なお、本実施例のトナー補給制御方法にお
いては、パッチパターン作成時の現像バイアスを、算出
した現像特性(現像剤の特性変動の影響を受けている)
を前提にして、0.4mg/cm2の付着量が得られるよう
に補正するため、逆にトナー濃度が許容範囲の下限に近
づいた場合にも、ある程度のパッチパターン付着量を得
ることができる。この結果、現実のトナー濃度のわりに
トナー補給量が少なくなり、トナー濃度が過剰な低下を
生じる恐れがある。しかし、このような恐れは、従来周
知の最適のトナー補給量を確保する各種の技術、例え
ば、画像データを用いてトナー消費量を予測し、予測し
たトナー消費量をトナー補給量設定に当たって参考にす
る技術を併用することにより、無くすことができる。無
論本実施例装置においても、このような技術が採用され
ている。
【0074】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、像担持体上に静電潜像を形成してこの静電潜像を現
像装置により現像する画像形成装置における電位制御方
法であって、前記像担持体上に相異なるトナー付着量を
有する複数のパッチパターンを作成し、このパッチパタ
ーンの電位及びトナー付着量を測定し、この測定した電
位及びトナー付着量のデータの関係から前記現像装置の
現像特性を算出して前記画像形成装置の画像形成時の各
種電位を決定するので、各種電位を制御するアルゴリズ
ムが現像剤の環境変動、経時変動による影響を回避する
ために複雑になって安定した電位を得るにの非常に時間
がかかるるという不具合を解消できる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像形成装置における電位制御方法において、前記
測定で複数組の電位及びトナー付着量のデータを得てこ
の複数組の電位及びトナー付着量の関係が直線的に変化
する区間を算出し、この区間における前記測定した電位
及びトナー付着量のデータから現像特性を直線近似する
ことにより直線近似式を得てこの直線近似式を用いて前
記画像形成装置の画像形成時の各種電位を決定するの
で、簡単な構成ながらトナー付着量測定手段の非直線性
に影響されずに精度の良い電位制御を行うことができ、
現像剤の変動に対して画像再現に最適である。
【0076】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の画像形成装置における電位制御方法において、トナ
ー付着量を測定する手段としてトナー付着量が多い多付
着部に感度を持たない光学方式反射濃度センサを用いる
とともに、前記多付着部のトナー付着量を前記反射濃度
センサが感度を有する領域における前記測定した電位及
びトナー付着量のデータの関係より求めた直線近似式か
ら演算により求め、この関係から前記画像形成装置の画
像形成時の各種電位を決定するので、光学方式反射濃度
センサの飽和特性に影響されずに精度の良い電位制御を
行うことができ、現像剤の変動に対して画像再現に最適
である。
【0077】請求項4記載の発明によれば、請求項2ま
たは3記載の画像形成装置における電位制御方法におい
て、電位のデータをX、トナー付着量のデータをY,
A,Bを係数として前記現像特性の直線部における直線
近似式をY=A*X+B都市、前記現像装置の現像バイ
アス電位VB'前記像担持体の露光電位VLと電位制御で
最大トナー付着量Mmaxが得られる電位Vmaxとの関係を Mmax=A*Vmax+B VB−VL=Vmax とするので、現像バイアス電位VB'像担持体の露光電位
Lの制御を精度良く行うことができる。
【0078】請求項5記載の発明によれば、請求項2、
3または4記載の画像形成装置における電位制御方法に
おいて、前記測定で得られたN組の組合せの電位及びト
ナー付着量のデータの中からM(M≦N)組のデータに
対して最小自乗法を適用することによって得られるK個
の直線に対して各直線の相関係数を算出し、相関関数の
最大値が得られるデータの組み合わせの区間を前記区間
とするので、より精度の良い電位制御を行うことができ
る。
【0079】請求項6記載の発明によれば、請求項2、
3または4記載の画像形成装置における電位制御方法に
おいて、前記測定で得られたN組の組合せの電位及びト
ナー付着量のデータの中からM(M≦N)組のデータに
対して最小自乗法を適用することによって得られるK個
の直線に対して各直線の傾きを算出し、傾きの最大値が
得られるデータの組み合わせの区間を前記区間とするの
で、簡単な構成で短時間に精度の良い電位制御を行うこ
とができる。
【0080】請求項7記載の発明によれば、請求項2、
3または4記載の画像形成装置における電位制御方法に
おいて、前記区間を予め定めるので、構成を簡単にでき
る。
【0081】請求項8記載の発明によれば、請求項2、
3または4記載の画像形成装置における電位制御方法に
おいて、前記測定で得られた電位及びトナー付着量のデ
ータから現像特性の2次微分係数を求めて現像特性の変
化点を求め、現像特性の変化点間を前記区間とするの
で、構成を簡単にできる。
【0082】請求項9記載の発明によれば、現像装置の
現像特性を算出して前記画像形成装置の画像形成時の各
種電位を決定する電位制御方法を採用した画像形成装置
におけるトナー補給制御方法において、算出した現像特
性に応じて、トナー補給条件を決定するので、現像特性
を装置内において直接検出することにより、最適な画像
電位を得ることができると共に、最適なトナ−濃度制御
条件を決定することにより、その時点での最良な画像を
保証することができる。
【0083】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の画像形成装置におけるトナー補給制御方法におい
て、前記電位制御方法として、請求項1、2、3、4、
5、6、7又は8記載の電位制御方法を用いるので、各
請求項の電位制御方法の利点を活かすことができる。
【0084】請求項11記載の発明によれば、請求項9
記載の画像形成装置におけるトナー補給制御方法におい
て、前記トナー補給条件として、トナー補給量決定のた
めのパッチパターン作成時のパターン潜像電位と現像バ
イアス電位との差を用いるので、比較的制御が容易な現
像バイアス電位を制御することにより、トナー補給条件
を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用した画像形成装置の一例を示す概
略図である。
【図2】同例の機構部を示す断面図である。
【図3】同例の電位制御フローを示すフローチャートで
ある。
【図4】同例の感光体ドラム及びパッチパターンを展開
して示す図である。
【図5】同例における感光体ドラムの表面電位とトナー
付着量との関係を示す特性図である。
【図6】同例の近似直線と制御電位との関係を示す図で
ある。
【図7】同例のテ−ブルを示す図である。
【図8】他の実施例に係る画像形成装置におけるトナー
補給制御の説明図である。
【符号の説明】
103 感光体ドラム 108 現像装置 201 メイン制御部 208 光学方式反射濃度センサ 211 表面電位センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/08 507 K

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に静電潜像を形成してこの静電
    潜像を現像装置により現像する画像形成装置における電
    位制御方法であって、前記像担持体上に相異なるトナー
    付着量を有する複数のパッチパターンを作成し、このパ
    ッチパターンの電位及びトナー付着量を測定し、この測
    定した電位及びトナー付着量のデータの関係から前記現
    像装置の現像特性を算出して前記画像形成装置の画像形
    成時の各種電位を決定することを特徴とする画像形成装
    置における電位制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置における電位
    制御方法において、前記測定で複数組の電位及びトナー
    付着量のデータを得てこの複数組の電位及びトナー付着
    量の関係が直線的に変化する区間を算出し、この区間に
    おける前記測定した電位及びトナー付着量のデータから
    現像特性を直線近似することにより直線近似式を得てこ
    の直線近似式を用いて前記画像形成装置の画像形成時の
    各種電位を決定することを特徴とする画像形成装置にお
    ける電位制御方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置における電位
    制御方法において、トナー付着量を測定する手段として
    トナー付着量が多い多付着部に感度を持たない光学方式
    反射濃度センサを用いるとともに、前記多付着部のトナ
    ー付着量を前記反射濃度センサが感度を有する領域にお
    ける前記測定した電位及びトナー付着量のデータの関係
    より求めた直線近似式から演算により求め、この関係か
    ら前記画像形成装置の画像形成時の各種電位を決定する
    ことを特徴とする画像形成装置における電位制御方法。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の画像形成装置にお
    ける電位制御方法において、電位野データをX、トナー
    付着量のデータをY、A、Bを係数として前記現象特性
    の直線部における直線近似式をY=A*X+Bとし、前
    記現像装置の現像バイアス電位VB、前記像担持体の露
    光電位VLと電位制御で最大トナー付着量Mmaxが得られ
    る電位Vmaxとの関係を Mmax=A*Vmax+B VB−VL=Vmax とすることを特徴とする画像形成装置における電位制御
    方法。
  5. 【請求項5】請求項2、3または4記載の画像形成装置
    における電位制御方法において、前記測定で得られたN
    組の組合せの電位及びトナー付着量のデータの中からM
    (M≦N)組のデータに対して最小自乗法を適用するこ
    とによって得られるK個の直線に対して各直線の相関係
    数を算出し、相関関数の最大値が得られるデータの組み
    合わせの区間を前記区間とすることを特徴とする画像形
    成装置における電位制御方法。
  6. 【請求項6】請求項2、3または4記載の画像形成装置
    における電位制御方法において、前記測定で得られたN
    組の組合せの電位及びトナー付着量のデータの中からM
    (M≦N)組のデータに対して最小自乗法を適用するこ
    とによって得られるK個の直線に対して各直線の傾きを
    比較し、傾きの最大値が得られるデータの組み合わせの
    区間を前記区間とすることを特徴とする画像形成装置に
    おける電位制御方法。
  7. 【請求項7】請求項2、3または4記載の画像形成装置
    における電位制御方法において、前記区間を予め定める
    ことを特徴とする画像形成装置における電位制御方法。
  8. 【請求項8】請求項2、3または4記載の画像形成装置
    における電位制御方法において、前記測定で得られた電
    位及びトナー付着量のデータから現像特性の2次微分係
    数を求めて顕像特性の変化点を求め、現像特性の変化点
    間を前記区間とすることを特徴とする画像形成装置にお
    ける電位制御方法。
  9. 【請求項9】現像装置の現像特性を算出して前記画像形
    成装置の画像形成時の各種電位を決定する電位制御方法
    を採用した画像形成装置におけるトナー補給制御方法に
    であって、算出した現像特性に応じて、トナー補給条件
    を決定することを特徴とする画像形成装置におけるトナ
    ー補給制御方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の画像形成装置におけるト
    ナー補給制御方法において、前記電位制御方法が、請求
    項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の電位制御方
    法であることを特徴とする画像形成装置におけるトナー
    補給制御方法。
  11. 【請求項11】請求項9記載の画像形成装置におけるト
    ナー補給制御方法において、前記トナー補給条件が、ト
    ナー補給量決定のためのパッチパターン作成時のパター
    ン潜像電位と現像バイアス電位との差であることを特徴
    とする画像形成装置におけるトナー補給制御方法。
JP6275869A 1994-01-25 1994-10-13 画像形成装置における電位制御方法及びトナー補給制御方法 Pending JPH07253694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6275869A JPH07253694A (ja) 1994-01-25 1994-10-13 画像形成装置における電位制御方法及びトナー補給制御方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP663994 1994-01-25
JP6-6639 1994-01-25
JP6275869A JPH07253694A (ja) 1994-01-25 1994-10-13 画像形成装置における電位制御方法及びトナー補給制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07253694A true JPH07253694A (ja) 1995-10-03

Family

ID=26340828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6275869A Pending JPH07253694A (ja) 1994-01-25 1994-10-13 画像形成装置における電位制御方法及びトナー補給制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07253694A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100500871B1 (ko) * 2001-11-09 2005-07-14 캐논 가부시끼가이샤 컬러 화상 형성 장치의 컬러 센서 출력치의 보정 방법, 및 그 방법을 구비한 컬러 화상 형성 장치
JP2006113540A (ja) * 2004-09-14 2006-04-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007219374A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008233439A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Canon Inc 画像形成装置
US8099005B2 (en) 2008-08-12 2012-01-17 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus
US8693902B2 (en) 2010-12-16 2014-04-08 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100500871B1 (ko) * 2001-11-09 2005-07-14 캐논 가부시끼가이샤 컬러 화상 형성 장치의 컬러 센서 출력치의 보정 방법, 및 그 방법을 구비한 컬러 화상 형성 장치
JP2006113540A (ja) * 2004-09-14 2006-04-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007219374A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008233439A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Canon Inc 画像形成装置
US8099005B2 (en) 2008-08-12 2012-01-17 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus
US8693902B2 (en) 2010-12-16 2014-04-08 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3500008B2 (ja) 画像形成装置における現像能力検知方法
JP4143253B2 (ja) 画像形成装置
JPH06175452A (ja) 電子写真装置
JPH11218973A (ja) 画像形成装置
JP2002108088A (ja) 画像形成装置のトナー補給制御方法、及びその画像形成装置
US6181892B1 (en) Image forming apparatus and method for developing toner patches
JP3552486B2 (ja) 画像形成装置
JP2000231228A (ja) 画像形成装置
JPH07253694A (ja) 画像形成装置における電位制御方法及びトナー補給制御方法
JP3479447B2 (ja) 画像形成装置の画質補償装置
JPH09211911A (ja) 画像形成装置
JP3372881B2 (ja) 画像形成装置
JPH05210297A (ja) 3レベル・ハイライトカラー結像装置におけるカラー現像剤ハウジングのモニタ
JPH1090961A (ja) 画像形成装置
JP3742446B2 (ja) 画像形成装置の制御方法
JP4107549B2 (ja) 画像形成装置
JP2005017631A (ja) 画像形成装置
JP3542148B2 (ja) 画像形成装置
JP3694980B2 (ja) 画像形成装置
JPH11160930A (ja) 画像形成装置
JPH08123110A (ja) 画像形成装置およびその画像濃度制御方法
JPH06148992A (ja) 電子写真装置
JP3254380B2 (ja) 像形成装置
JPH09284556A (ja) 画像形成装置
JP2005017627A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021220