JPH09284556A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH09284556A JPH09284556A JP8086183A JP8618396A JPH09284556A JP H09284556 A JPH09284556 A JP H09284556A JP 8086183 A JP8086183 A JP 8086183A JP 8618396 A JP8618396 A JP 8618396A JP H09284556 A JPH09284556 A JP H09284556A
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- density sensor
- sensor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 階調補正用テストパターンの濃度を正確に検
出し、階調補正テーブルを作成することで、常に階調性
に優れた高品質な画像を出力する画像形成装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 基準校正板、及び装置内部の暗部の反射
光量を濃度センサー25で読み取りダーク基準とし、中
間転写体18の地肌を濃度センサー25で読み取った結
果をハイライト基準とする。階調補正用パターンを濃度
センサー25で読み取った結果をダーク基準とハイライ
ト基準に基づき正規化し、これに基づいて階調補正テー
ブルを作成する。
出し、階調補正テーブルを作成することで、常に階調性
に優れた高品質な画像を出力する画像形成装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 基準校正板、及び装置内部の暗部の反射
光量を濃度センサー25で読み取りダーク基準とし、中
間転写体18の地肌を濃度センサー25で読み取った結
果をハイライト基準とする。階調補正用パターンを濃度
センサー25で読み取った結果をダーク基準とハイライ
ト基準に基づき正規化し、これに基づいて階調補正テー
ブルを作成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高画質の記録画像
を得るための電子写真方式の画像形成装置に関するもの
である。
を得るための電子写真方式の画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来からパーソナルコンピュータ、ワー
クステーション等の出力端末として、様々な原理のプリ
ンタが提案されており、特に電子写真プロセスとレーザ
走査技術を用いたレーザビームプリンタは記録速度と印
字品質の点で優位性が高くプリンタの主流となってい
る。
クステーション等の出力端末として、様々な原理のプリ
ンタが提案されており、特に電子写真プロセスとレーザ
走査技術を用いたレーザビームプリンタは記録速度と印
字品質の点で優位性が高くプリンタの主流となってい
る。
【0003】そして市場ではフルカラーのレーザビーム
プリンタが成長期に入っているが、フルカラーでは、例
えば画像データが8ビットであれば各色単位に256階
調、シアン・マゼンタ・イエローの組合せで約1670
万色の出力が要求されるため、階調再現性は特に重要な
要素である。
プリンタが成長期に入っているが、フルカラーでは、例
えば画像データが8ビットであれば各色単位に256階
調、シアン・マゼンタ・イエローの組合せで約1670
万色の出力が要求されるため、階調再現性は特に重要な
要素である。
【0004】一般にこの種の機器では、画像を形成ある
いは保持する像担持体上に規定の画像データを用いてテ
ストパターンを形成し、これを反射型センサー等を応用
した濃度センサーで検出し、機器の入出力の非線形性を
補正したり(γ補正)、読み取り値が予め定められた値
となるよう電子写真プロセスのパラメータを変更する。
いは保持する像担持体上に規定の画像データを用いてテ
ストパターンを形成し、これを反射型センサー等を応用
した濃度センサーで検出し、機器の入出力の非線形性を
補正したり(γ補正)、読み取り値が予め定められた値
となるよう電子写真プロセスのパラメータを変更する。
【0005】以下に従来の電子写真装置について述べて
いくが、感光体上にレーザビーム等で形成された潜像を
各色の現像器で現像し、顕画化された単色画像を一旦中
間転写体と呼称する像形成媒体上に転写して合成し、中
間転写体上の合成像を一括して用紙に転写する、いわゆ
る中間転写体方式の電子写真装置について主に説明す
る。
いくが、感光体上にレーザビーム等で形成された潜像を
各色の現像器で現像し、顕画化された単色画像を一旦中
間転写体と呼称する像形成媒体上に転写して合成し、中
間転写体上の合成像を一括して用紙に転写する、いわゆ
る中間転写体方式の電子写真装置について主に説明す
る。
【0006】図7は従来の電子写真装置の構成図、図8
は同濃度センサー周辺のブロック構成図、図9は同濃度
センサーの発光光量調整を示す図、図10は同飽和濃度
検出用のパターンを示す図、図11は同彩色成分及び無
彩色成分の階調補正用テストパターンに対する濃度セン
サーの出力例を示す図、図12は同ブラックの各パター
ンの濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の関係
及びデータ処理を示す図、図13は同ブラックの濃度変
換テーブルをグラフ化した図、図14は同シアンの各パ
ターンの濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の
関係及びデータ処理を示す図、図15は同シアンの濃度
変換テーブルをグラフ化した図、図16は同飽和濃度検
出用のパターンを示す図、図17は同画像データと階調
補正テーブルの関係図である。
は同濃度センサー周辺のブロック構成図、図9は同濃度
センサーの発光光量調整を示す図、図10は同飽和濃度
検出用のパターンを示す図、図11は同彩色成分及び無
彩色成分の階調補正用テストパターンに対する濃度セン
サーの出力例を示す図、図12は同ブラックの各パター
ンの濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の関係
及びデータ処理を示す図、図13は同ブラックの濃度変
換テーブルをグラフ化した図、図14は同シアンの各パ
ターンの濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の
関係及びデータ処理を示す図、図15は同シアンの濃度
変換テーブルをグラフ化した図、図16は同飽和濃度検
出用のパターンを示す図、図17は同画像データと階調
補正テーブルの関係図である。
【0007】まず感光体周辺の構成を説明する。図7に
おいて、1はループベルト状の感光体である。感光体1
はPET基材、アルミ蒸着層、電荷発生層(CGL)、
電荷輸送層(CTL)で構成されている。感光体1は3
本の感光体搬送ローラ2、3、4によって支持され、駆
動モータ(図示せず)によって駆動方向d1に周回動す
る。5は感光体位置検出用マークであり、感光体1の端
部に1つ配置されている。6は感光体位置検出マーク5
を検出する感光体位置検出センサーである。感光体1は
継目7を有しており、画像を形成する際は継目7を回避
せねばならない。この際に感光体位置検出センサー6の
出力を参照する。
おいて、1はループベルト状の感光体である。感光体1
はPET基材、アルミ蒸着層、電荷発生層(CGL)、
電荷輸送層(CTL)で構成されている。感光体1は3
本の感光体搬送ローラ2、3、4によって支持され、駆
動モータ(図示せず)によって駆動方向d1に周回動す
る。5は感光体位置検出用マークであり、感光体1の端
部に1つ配置されている。6は感光体位置検出マーク5
を検出する感光体位置検出センサーである。感光体1は
継目7を有しており、画像を形成する際は継目7を回避
せねばならない。この際に感光体位置検出センサー6の
出力を参照する。
【0008】感光体1の周面にはd1で示す回転方向に
帯電器8、露光光学系9、ブラック(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現像器
10K、10Y、10M、10C、中間転写前除電器1
1、中間転写ローラ12、感光体クリーニング装置1
3、及び除電器14が設けられている。
帯電器8、露光光学系9、ブラック(K)、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現像器
10K、10Y、10M、10C、中間転写前除電器1
1、中間転写ローラ12、感光体クリーニング装置1
3、及び除電器14が設けられている。
【0009】帯電器8はタングステンワイヤ等からなる
帯電線と金属板からなるシールド板、グリッド板等(図
示せず)によって構成され、帯電線へ負の高電圧を印加
すると帯電線がコロナ放電を起こし、グリッド板に例え
ば−700Vの電圧を印加すると感光体1の表面は一様
に−700V程度の負の電位に帯電する。
帯電線と金属板からなるシールド板、グリッド板等(図
示せず)によって構成され、帯電線へ負の高電圧を印加
すると帯電線がコロナ放電を起こし、グリッド板に例え
ば−700Vの電圧を印加すると感光体1の表面は一様
に−700V程度の負の電位に帯電する。
【0010】露光光学系9はレーザ駆動装置、ポリゴン
ミラー、レンズ系、ポリゴンミラー回転用のモータ(ス
キャナモータ)等(図示せず)で構成され、帯電された
感光体1上に静電潜像を形成する。15は露光光学系9
から照射される露光光線である。露光光線15は階調変
換装置(図示せず)からの画像信号をレーザ駆動回路
(図示せず)によりパルス幅変調して得られ、感光体1
上に特定色の画像データに対応する静電潜像を形成す
る。
ミラー、レンズ系、ポリゴンミラー回転用のモータ(ス
キャナモータ)等(図示せず)で構成され、帯電された
感光体1上に静電潜像を形成する。15は露光光学系9
から照射される露光光線である。露光光線15は階調変
換装置(図示せず)からの画像信号をレーザ駆動回路
(図示せず)によりパルス幅変調して得られ、感光体1
上に特定色の画像データに対応する静電潜像を形成す
る。
【0011】各現像器10K、10Y、10M、10C
はそれぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのト
ナーを収納している。各色現像器は導電性ゴム等を用い
たスリーブローラ16K、16C、16M、16Yを有
しており、スリーブローラを感光体1の駆動方向d1に
対して順方向に回転させると、現像器内部から薄層化さ
れたトナーがスリーブローラの表面に供給される。トナ
ーは薄層化される時点で摩擦により負に帯電している。
各色の現像はスリーブローラに負の電圧(現像バイア
ス)を印加し、スリーブローラを回転させながら、各色
離接カム17K、17Y、17M、17Cに対応した専
用モータ(図示せず)を駆動し、選択された現像器、例
えばブラック現像器10Kをd3方向に移動し、スリー
ブローラ16Kを感光体1に接触させて行う。即ち本例
では非磁性一成分トナーを用いた接触現像が採用されて
いる。
はそれぞれブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのト
ナーを収納している。各色現像器は導電性ゴム等を用い
たスリーブローラ16K、16C、16M、16Yを有
しており、スリーブローラを感光体1の駆動方向d1に
対して順方向に回転させると、現像器内部から薄層化さ
れたトナーがスリーブローラの表面に供給される。トナ
ーは薄層化される時点で摩擦により負に帯電している。
各色の現像はスリーブローラに負の電圧(現像バイア
ス)を印加し、スリーブローラを回転させながら、各色
離接カム17K、17Y、17M、17Cに対応した専
用モータ(図示せず)を駆動し、選択された現像器、例
えばブラック現像器10Kをd3方向に移動し、スリー
ブローラ16Kを感光体1に接触させて行う。即ち本例
では非磁性一成分トナーを用いた接触現像が採用されて
いる。
【0012】潜像が形成された部分の感光体1の表面電
位(明電位)は−50〜−100V近くに上昇してお
り、スリーブローラに−300V程度の負の電位を与え
ることで、感光体1からスリーブローラの方向に電界が
発生する。この結果スリーブローラ上の負に帯電したト
ナーには電界の逆、即ち感光体1の方向にクーロン力が
作用し、トナーは感光体1に形成された潜像部分に付着
する。一方潜像が形成されていない部分の感光体1の表
面電位(暗電位)は−700Vであるから、現像バイア
スを印加しても電界はスリーブローラから感光体1の方
向に生じるためトナーは感光体1に付着しない。以上の
ような現像プロセスは、光が照射された部分(即ち白)
にトナーを付着させる(即ち黒)ため一般にネガポジプ
ロセスあるいは反転現像と呼称されている。
位(明電位)は−50〜−100V近くに上昇してお
り、スリーブローラに−300V程度の負の電位を与え
ることで、感光体1からスリーブローラの方向に電界が
発生する。この結果スリーブローラ上の負に帯電したト
ナーには電界の逆、即ち感光体1の方向にクーロン力が
作用し、トナーは感光体1に形成された潜像部分に付着
する。一方潜像が形成されていない部分の感光体1の表
面電位(暗電位)は−700Vであるから、現像バイア
スを印加しても電界はスリーブローラから感光体1の方
向に生じるためトナーは感光体1に付着しない。以上の
ような現像プロセスは、光が照射された部分(即ち白)
にトナーを付着させる(即ち黒)ため一般にネガポジプ
ロセスあるいは反転現像と呼称されている。
【0013】中間転写前除電器11は赤色LEDを複数
個線上に配置したものであり、感光体1に形成されたト
ナー像を各色画像の合成媒体である中間転写体18に転
写する直前に感光体1の表面を除電する。中間転写前除
電器11は原則的に第一色目の転写時には動作せず、二
色目以降の転写の際に動作する。転写前除電は中間転写
体18にトナー像が転写され、かつ感光体1上にトナー
が存在しない場合に、中間転写体18のトナー像が感光
体1に逆転写するのを防止する効果がある。
個線上に配置したものであり、感光体1に形成されたト
ナー像を各色画像の合成媒体である中間転写体18に転
写する直前に感光体1の表面を除電する。中間転写前除
電器11は原則的に第一色目の転写時には動作せず、二
色目以降の転写の際に動作する。転写前除電は中間転写
体18にトナー像が転写され、かつ感光体1上にトナー
が存在しない場合に、中間転写体18のトナー像が感光
体1に逆転写するのを防止する効果がある。
【0014】逆転写発生のメカニズムを以下に説明す
る。中間転写体18にトナー像が存在し、かつ感光体1
上にトナーが存在しない場合には、中間転写体18上の
トナーは後述する中間転写ローラ12による転写バイア
スと感光体1の表面電位による過剰な電界中にさらされ
る。このためトナーの真の電荷が剥奪される、いわゆる
電荷注入が発生しトナーと感光体1間でファンデルワー
ルス力が支配的になりトナーが感光体1に逆転写した
り、逆帯電トナー(正に帯電したトナー)が発生して、
クーロン力により感光体1に逆転写すると考えられてい
る。
る。中間転写体18にトナー像が存在し、かつ感光体1
上にトナーが存在しない場合には、中間転写体18上の
トナーは後述する中間転写ローラ12による転写バイア
スと感光体1の表面電位による過剰な電界中にさらされ
る。このためトナーの真の電荷が剥奪される、いわゆる
電荷注入が発生しトナーと感光体1間でファンデルワー
ルス力が支配的になりトナーが感光体1に逆転写した
り、逆帯電トナー(正に帯電したトナー)が発生して、
クーロン力により感光体1に逆転写すると考えられてい
る。
【0015】一方転写前除電を行った場合は、感光体1
のトナーが存在しない部分が明電位となるため、トナー
に過剰な電界が作用しなくなり、効率よく逆転写を防止
することができる。しかしながら除電作用が大きすぎる
と、ドット周辺のトナーがない部分の電位のバリアが消
失し、トナーを感光体1の面方向に束縛する力が減少す
るため、転写の際にドットが飛散してしまう。従って転
写前除電器の発光光量は十分管理する必要がある。
のトナーが存在しない部分が明電位となるため、トナー
に過剰な電界が作用しなくなり、効率よく逆転写を防止
することができる。しかしながら除電作用が大きすぎる
と、ドット周辺のトナーがない部分の電位のバリアが消
失し、トナーを感光体1の面方向に束縛する力が減少す
るため、転写の際にドットが飛散してしまう。従って転
写前除電器の発光光量は十分管理する必要がある。
【0016】中間転写ローラ12は感光体支持ローラ3
の近傍にあって、中間転写体18の内側に接触する金属
ローラであり、中間転写体18を挟んで感光体1と対向
して配置されている。感光体1のアルミ蒸着層は接地さ
れているため、中間転写ローラ12に正電圧を印加する
と中間転写ローラ12から感光体1の方向に電界が発生
する。このため感光体1上の負電荷トナーには中間転写
体18の方向にクーロン力が作用しトナーは中間転写体
18に転写される。
の近傍にあって、中間転写体18の内側に接触する金属
ローラであり、中間転写体18を挟んで感光体1と対向
して配置されている。感光体1のアルミ蒸着層は接地さ
れているため、中間転写ローラ12に正電圧を印加する
と中間転写ローラ12から感光体1の方向に電界が発生
する。このため感光体1上の負電荷トナーには中間転写
体18の方向にクーロン力が作用しトナーは中間転写体
18に転写される。
【0017】感光体クリーニング装置13は感光体1を
挟んで感光体支持ローラ4と対向して配置されており、
感光体1から中間転写体18の転写後に感光体1に残っ
ている残留トナーを除去する。感光体1の継目7は露光
光線15の走査方向に対して3゜〜5゜程度傾斜して設
けられており、継目7が感光体クリーニング装置13を
通過する際の衝撃により、画像が乱れないよう配慮され
ている。従って感光体クリーニング装置13は感光体1
に対して離接する機構を有していない。除電器14は赤
色LEDを複数個線上に配置したものであり、感光体1
上の残留電位を除去する。
挟んで感光体支持ローラ4と対向して配置されており、
感光体1から中間転写体18の転写後に感光体1に残っ
ている残留トナーを除去する。感光体1の継目7は露光
光線15の走査方向に対して3゜〜5゜程度傾斜して設
けられており、継目7が感光体クリーニング装置13を
通過する際の衝撃により、画像が乱れないよう配慮され
ている。従って感光体クリーニング装置13は感光体1
に対して離接する機構を有していない。除電器14は赤
色LEDを複数個線上に配置したものであり、感光体1
上の残留電位を除去する。
【0018】次に中間転写体周辺の構成について説明す
る。中間転写体18は導電性の樹脂等からなる継ぎ目の
ないループ状のベルトであり単色画像を合成してフルカ
ラー画像を形成するための媒体である。中間転写体18
は3本の搬送ローラ19、20、21によって支持さ
れ、感光体1と同一の駆動モータ(図示せず)により方
向d2に周回動する。22は中間転写体位置検出用マー
クであり、中間転写体18の端部に8つ配置されてい
る。23は中間転写体位置検出マーク22を検出する中
間転写体位置検出センサーである。画像を形成する際に
は、複数個の中間転写体位置検出用マーク22から1つ
を選択して画像形成位置の基準として用いる。
る。中間転写体18は導電性の樹脂等からなる継ぎ目の
ないループ状のベルトであり単色画像を合成してフルカ
ラー画像を形成するための媒体である。中間転写体18
は3本の搬送ローラ19、20、21によって支持さ
れ、感光体1と同一の駆動モータ(図示せず)により方
向d2に周回動する。22は中間転写体位置検出用マー
クであり、中間転写体18の端部に8つ配置されてい
る。23は中間転写体位置検出マーク22を検出する中
間転写体位置検出センサーである。画像を形成する際に
は、複数個の中間転写体位置検出用マーク22から1つ
を選択して画像形成位置の基準として用いる。
【0019】以下、画像形成基準の決定方法について説
明する。図7の構成の電子写真装置では、感光体1と中
間転写体18の周長は等しくなるよう設計されている
が、完全に同一ではないため各々の回転周期は異なる。
もし感光体位置検出マーク5を画像形成基準にした場合
は、感光体1上では常に同じ位置にトナー像が形成され
るが、中間転写体18上で画像を重ねると各色のトナー
像が位置ずれを起こす。一方、中間転写体18から画像
形成基準を得た場合は、周長差に応じて感光体1上の画
像形成位置は徐々に変わって行くが、中間転写体18上
では同じ位置に合成像が形成される。従って画像形成基
準は中間転写体18から得ねばならない。ところで感光
体1には継目7があり、継目上にトナー像は形成できな
いため、中間転写体18の適当な位置で画像形成位置を
見つけても、画像形成動作に移行できない場合がある。
明する。図7の構成の電子写真装置では、感光体1と中
間転写体18の周長は等しくなるよう設計されている
が、完全に同一ではないため各々の回転周期は異なる。
もし感光体位置検出マーク5を画像形成基準にした場合
は、感光体1上では常に同じ位置にトナー像が形成され
るが、中間転写体18上で画像を重ねると各色のトナー
像が位置ずれを起こす。一方、中間転写体18から画像
形成基準を得た場合は、周長差に応じて感光体1上の画
像形成位置は徐々に変わって行くが、中間転写体18上
では同じ位置に合成像が形成される。従って画像形成基
準は中間転写体18から得ねばならない。ところで感光
体1には継目7があり、継目上にトナー像は形成できな
いため、中間転写体18の適当な位置で画像形成位置を
見つけても、画像形成動作に移行できない場合がある。
【0020】そこで中間転写体18の端部に中間転写体
位置検出マーク22を複数個配置しておき、感光体位置
検出マーク5を検出する直前の中間転写体位置検出マー
ク22を、画像形成基準として選択する。更に感光体位
置検出マーク5を検出する直前の中間転写体位置検出マ
ーク22を検出してから、感光体位置検出マーク5を検
出するまでの時間を位相差時間として計測し、選択され
た中間転写体位置検出マーク22を検出後、全ての作像
プロセスを位相差時間だけ遅延させる処理を行ってい
る。
位置検出マーク22を複数個配置しておき、感光体位置
検出マーク5を検出する直前の中間転写体位置検出マー
ク22を、画像形成基準として選択する。更に感光体位
置検出マーク5を検出する直前の中間転写体位置検出マ
ーク22を検出してから、感光体位置検出マーク5を検
出するまでの時間を位相差時間として計測し、選択され
た中間転写体位置検出マーク22を検出後、全ての作像
プロセスを位相差時間だけ遅延させる処理を行ってい
る。
【0021】原理上は中間転写体位置検出マーク22は
一つであっても構わないが、感光体1と中間転写体18
の位置関係によってはファースト印字が遅くなったり、
中間転写体位置検出マーク22を検出してから画像形成
開始までに時間がかかり、中間転写体18上の画像位置
合わせ精度の劣化が考えられるため、中間転写体18に
は複数の中間転写体位置検出マーク22を配置し、マー
ク検出後速やかに画像形成が開始されるよう配慮されて
いる。
一つであっても構わないが、感光体1と中間転写体18
の位置関係によってはファースト印字が遅くなったり、
中間転写体位置検出マーク22を検出してから画像形成
開始までに時間がかかり、中間転写体18上の画像位置
合わせ精度の劣化が考えられるため、中間転写体18に
は複数の中間転写体位置検出マーク22を配置し、マー
ク検出後速やかに画像形成が開始されるよう配慮されて
いる。
【0022】中間転写体18の周面にはd2で示す回転
方向に、転写前帯電器24、濃度センサー25、用紙転
写ローラ26、中間転写体クリーニング装置27が配置
されている。
方向に、転写前帯電器24、濃度センサー25、用紙転
写ローラ26、中間転写体クリーニング装置27が配置
されている。
【0023】転写前帯電器24はタングステンワイヤ等
からなる帯電線と金属板からなるシールド板(図示せ
ず)で構成されるコロトロンチャージャであり、帯電線
へ負の高電圧を印加すると帯電線がコロナ放電を起こ
し、中間転写体18上に合成されたトナー像を、強制的
に再帯電する。転写前帯電器24の起動は記録用紙28
に転写する直前に、中間転写体18上の画像領域に対し
てのみ行われ、その他の期間は停止している。転写前帯
電により、用紙転写の際の機構的なマージン及び対環境
特性が改善される。
からなる帯電線と金属板からなるシールド板(図示せ
ず)で構成されるコロトロンチャージャであり、帯電線
へ負の高電圧を印加すると帯電線がコロナ放電を起こ
し、中間転写体18上に合成されたトナー像を、強制的
に再帯電する。転写前帯電器24の起動は記録用紙28
に転写する直前に、中間転写体18上の画像領域に対し
てのみ行われ、その他の期間は停止している。転写前帯
電により、用紙転写の際の機構的なマージン及び対環境
特性が改善される。
【0024】濃度センサー25は反射型センサーを応用
したものであり、中間転写体18上のトナー濃度を検出
する。濃度センサー25の発光側はD/A変換器(図示
せず)に接続されており、D/A変換器にデータを設定
して電流を制御することで発光光量を変化させることが
できる構成となっている。受光側の出力はオペアンプ
(図示せず)等で増幅されCPUのA/D変換ポート
(図示せず)に入力される。
したものであり、中間転写体18上のトナー濃度を検出
する。濃度センサー25の発光側はD/A変換器(図示
せず)に接続されており、D/A変換器にデータを設定
して電流を制御することで発光光量を変化させることが
できる構成となっている。受光側の出力はオペアンプ
(図示せず)等で増幅されCPUのA/D変換ポート
(図示せず)に入力される。
【0025】用紙転写ローラ26は金属の中心軸と発泡
シリコンや導電性ウレタンゴムで構成されている。中間
転写体18上で合成されたトナー像を記録用紙に転写す
る際に中間転写体18と接触回動する。用紙転写ローラ
26がトナー等で汚染されると画像が劣化するため、近
傍にクリーニング機構(図示せず)が配置されている。
シリコンや導電性ウレタンゴムで構成されている。中間
転写体18上で合成されたトナー像を記録用紙に転写す
る際に中間転写体18と接触回動する。用紙転写ローラ
26がトナー等で汚染されると画像が劣化するため、近
傍にクリーニング機構(図示せず)が配置されている。
【0026】中間転写体クリーニング装置27は用紙転
写後の中間転写体18上の残留トナーを除去する装置で
あり、中間転写体18上にトナー像が合成されている間
は中間転写体18から離間しており、クリーニングに共
する時のみ当接する。
写後の中間転写体18上の残留トナーを除去する装置で
あり、中間転写体18上にトナー像が合成されている間
は中間転写体18から離間しており、クリーニングに共
する時のみ当接する。
【0027】次に給紙系並びに定着装置の構成を説明す
る。給紙系は記録紙カセット30、給紙ローラ31、用
紙搬送路32、スリップローラ33、レジストローラ3
4aとその従動ローラ34bから構成されている。
る。給紙系は記録紙カセット30、給紙ローラ31、用
紙搬送路32、スリップローラ33、レジストローラ3
4aとその従動ローラ34bから構成されている。
【0028】記録紙カセット30は記録紙を収納するた
めのカセットであり、最大100枚の用紙を装着するこ
とができる。カセット周辺には記録紙カセット有無セン
サー、記録紙サイズ判別センサー、記録紙有無センサ
ー、記録紙残量センサー(全て図示せず)等が配置され
ている。給紙ローラ31は半月形のローラであり、記録
紙カセット30から記録用紙28を1枚づつ用紙搬送路
32へ送り出す。
めのカセットであり、最大100枚の用紙を装着するこ
とができる。カセット周辺には記録紙カセット有無セン
サー、記録紙サイズ判別センサー、記録紙有無センサ
ー、記録紙残量センサー(全て図示せず)等が配置され
ている。給紙ローラ31は半月形のローラであり、記録
紙カセット30から記録用紙28を1枚づつ用紙搬送路
32へ送り出す。
【0029】用紙搬送路32の途中には、スリップロー
ラ33が配置され、給紙ローラ31によってピックアッ
プされた記録用紙28はスリップローラ33によりレジ
ストローラ34まで搬送される。記録用紙28の先端が
レジストローラ34に到達した時点では、レジストロー
ラ34は回転しておらず、記録用紙28は先に進むこと
ができずにスリップローラ33位置でスリップしてい
る。
ラ33が配置され、給紙ローラ31によってピックアッ
プされた記録用紙28はスリップローラ33によりレジ
ストローラ34まで搬送される。記録用紙28の先端が
レジストローラ34に到達した時点では、レジストロー
ラ34は回転しておらず、記録用紙28は先に進むこと
ができずにスリップローラ33位置でスリップしてい
る。
【0030】レジストローラ34aと従動ローラ34b
は記録用紙28と中間転写体18上の合成像の位置を一
致させるため一時的に記録用紙28を停止待機させる。
動作時は共に回動して記録用紙28を用紙転写ローラ2
6の方向へ搬送する。
は記録用紙28と中間転写体18上の合成像の位置を一
致させるため一時的に記録用紙28を停止待機させる。
動作時は共に回動して記録用紙28を用紙転写ローラ2
6の方向へ搬送する。
【0031】次に定着装置35の構成を説明する。定着
装置35はヒートローラ36、加圧ローラ37、温度セ
ンサー38等で構成されている。ヒートローラ36はヒ
ータと、アルミ製の芯金、厚み0.5mm程度のシリコ
ンゴムによって構成されており、記録用紙28上に転写
されたトナー像の表面を加熱しトナーを軟化、溶融させ
る。加圧ローラ37は鉄製の軸と厚み3mm程度のシリ
コンゴムとからなり、ヒートローラ36との間に記録用
紙28を挟持して圧力を加える。ヒートローラ36と加
圧ローラ37の挟持回転に伴い熱と圧力で記録用紙28
上のトナー像は記録用紙28に定着されカラー画像を形
成する。
装置35はヒートローラ36、加圧ローラ37、温度セ
ンサー38等で構成されている。ヒートローラ36はヒ
ータと、アルミ製の芯金、厚み0.5mm程度のシリコ
ンゴムによって構成されており、記録用紙28上に転写
されたトナー像の表面を加熱しトナーを軟化、溶融させ
る。加圧ローラ37は鉄製の軸と厚み3mm程度のシリ
コンゴムとからなり、ヒートローラ36との間に記録用
紙28を挟持して圧力を加える。ヒートローラ36と加
圧ローラ37の挟持回転に伴い熱と圧力で記録用紙28
上のトナー像は記録用紙28に定着されカラー画像を形
成する。
【0032】温度センサ38はサーミスタ等の温度セン
サであり、ヒートローラ36の表面温度を検出する。温
度センサ38からの出力は適当なサンプリング周期で検
出され、検出結果に基づいて、単位時間当りのヒータの
点灯時間が制御され、常に規定の温度を保持している。
サであり、ヒートローラ36の表面温度を検出する。温
度センサ38からの出力は適当なサンプリング周期で検
出され、検出結果に基づいて、単位時間当りのヒータの
点灯時間が制御され、常に規定の温度を保持している。
【0033】上述してきた構成によるものを含め、電子
写真は一般に環境変動等に対して敏感であり、例えば機
内温度の上昇に伴って、階調特性は経時的に変化する。
フルカラー出力を行う電子写真装置にとって階調性の確
保、更に印刷の3原色であるシアン、マゼンタ、イエロ
ーを合成したときのグレーバランスの確保は重要な技術
課題の一つであり、これまでにも様々なアプローチがな
されてきている。
写真は一般に環境変動等に対して敏感であり、例えば機
内温度の上昇に伴って、階調特性は経時的に変化する。
フルカラー出力を行う電子写真装置にとって階調性の確
保、更に印刷の3原色であるシアン、マゼンタ、イエロ
ーを合成したときのグレーバランスの確保は重要な技術
課題の一つであり、これまでにも様々なアプローチがな
されてきている。
【0034】従来の電子写真装置は例えば電源投入時の
初期化の段階で階調補正を実行する。まず初期化動作に
ついて詳細に説明する。電源が投入されると電子写真装
置はメモリ等のハードウェア、及び画像形成に必要な、
例えば現像器、定着装置35や感光体1が装着されてい
るかのチェック、更に初期ジャム等の検出を行い、異常
がなければ定着装置35のヒートローラ36のヒータを
オンにして、ヒートローラ温度が所定の温度に達するま
で待機する。所定の温度は、トナーの軟化が始まる温度
であり、約100゜C程度である。ヒートローラ36の
表面温度が所定温度に達すると初期化動作に入る。
初期化の段階で階調補正を実行する。まず初期化動作に
ついて詳細に説明する。電源が投入されると電子写真装
置はメモリ等のハードウェア、及び画像形成に必要な、
例えば現像器、定着装置35や感光体1が装着されてい
るかのチェック、更に初期ジャム等の検出を行い、異常
がなければ定着装置35のヒートローラ36のヒータを
オンにして、ヒートローラ温度が所定の温度に達するま
で待機する。所定の温度は、トナーの軟化が始まる温度
であり、約100゜C程度である。ヒートローラ36の
表面温度が所定温度に達すると初期化動作に入る。
【0035】初期化動作では、まず感光体1と中間転写
体18の駆動用モータ(メインモータ)、スリーブロー
ラ16の駆動用モータ、露光光学系9内のポリゴンミラ
ーを回転させるスキャナモータ、用紙搬送モータの駆動
を開始し、サーボ系が正常に機能することを確認する。
次に少なくともメインモータは駆動したまま、帯電器8
及び除電器14を起動し感光体1の表面電位の初期化を
開始する。
体18の駆動用モータ(メインモータ)、スリーブロー
ラ16の駆動用モータ、露光光学系9内のポリゴンミラ
ーを回転させるスキャナモータ、用紙搬送モータの駆動
を開始し、サーボ系が正常に機能することを確認する。
次に少なくともメインモータは駆動したまま、帯電器8
及び除電器14を起動し感光体1の表面電位の初期化を
開始する。
【0036】次に各構成要素のポジションを確認する。
まず各現像器の位置を確認し、例えば現像器10Kが現
像位置に出ていれば、離接カム17Kを専用モータを駆
動し待機位置に復帰させる。次に用紙転写ローラ26の
位置を確認し、用紙転写位置にあれば待機位置に復帰さ
せる。更に中間転写体クリーニング装置27の位置を確
認し、中間転写体18に対して離間していればこれを当
接させる。中間転写体クリーニング装置27は通常は中
間転写体18に当接しクリーニング状態を保っており、
単色画像を合成する場合にのみ中間転写体18から離間
する。もちろんこれらの過程において、上記の構成要素
を待機位置に復帰させるべく指令を出したにもかかわら
ず復帰がなされない場合は、電子写真装置は初期化を中
止し表示パネル等にエラーメッセージを出力する。
まず各現像器の位置を確認し、例えば現像器10Kが現
像位置に出ていれば、離接カム17Kを専用モータを駆
動し待機位置に復帰させる。次に用紙転写ローラ26の
位置を確認し、用紙転写位置にあれば待機位置に復帰さ
せる。更に中間転写体クリーニング装置27の位置を確
認し、中間転写体18に対して離間していればこれを当
接させる。中間転写体クリーニング装置27は通常は中
間転写体18に当接しクリーニング状態を保っており、
単色画像を合成する場合にのみ中間転写体18から離間
する。もちろんこれらの過程において、上記の構成要素
を待機位置に復帰させるべく指令を出したにもかかわら
ず復帰がなされない場合は、電子写真装置は初期化を中
止し表示パネル等にエラーメッセージを出力する。
【0037】次に現像器の初期化を行う。まず離接カム
17Cを180゜回転させ現像器10Cを方向d3に移
動させる。現像器10Cが現像位置に固定されたことを
確認し、スリーブローラ16Cを回転させる。このとき
現像バイアスは印加しないため(仮に印加しても潜像は
形成されておらず)トナーは感光体1に付着しない。
17Cを180゜回転させ現像器10Cを方向d3に移
動させる。現像器10Cが現像位置に固定されたことを
確認し、スリーブローラ16Cを回転させる。このとき
現像バイアスは印加しないため(仮に印加しても潜像は
形成されておらず)トナーは感光体1に付着しない。
【0038】各現像器は現像位置においてトナーの残量
検出を行う。まず両側部に透明なレンズを取付けた現像
器にレンズを通して外部から発光素子による光を入れ
る。発光素子と反対側に配置された受光素子で光を検出
すると、現像器内部のトナーが不足していると判断す
る。発光素子と受光素子は一本の光軸上にあり、現像器
10Cが現像位置にあるときにレンズ部分を光軸が通る
ように配置されている。現像器内部ではトナー攪拌手段
に取り付けたワイパーにより、レンズを一定周期でクリ
ーニングしており、トナーによる汚れの影響を防止して
いる。レンズのクリーニング部材はスリーブローラ16
Cの回転用動力に連結されているため、トナー残量検出
にはスリーブローラ16Cを回転させる必要がある。ま
た本トナー残量検出手法は現像器10Cが待機位置にあ
る(即ち離接カム17Cが待機位置にある)時は現像器
10Cの有無を検出できる。さて一定時間スリーブロー
ラ16Cを回転させた後にトナー残量検出結果に異常が
なければ、離接カム17Cを再度180゜回転させ、現
像器10Cを待機位置に復帰する。以上で現像器10C
に対する初期化を終了する。
検出を行う。まず両側部に透明なレンズを取付けた現像
器にレンズを通して外部から発光素子による光を入れ
る。発光素子と反対側に配置された受光素子で光を検出
すると、現像器内部のトナーが不足していると判断す
る。発光素子と受光素子は一本の光軸上にあり、現像器
10Cが現像位置にあるときにレンズ部分を光軸が通る
ように配置されている。現像器内部ではトナー攪拌手段
に取り付けたワイパーにより、レンズを一定周期でクリ
ーニングしており、トナーによる汚れの影響を防止して
いる。レンズのクリーニング部材はスリーブローラ16
Cの回転用動力に連結されているため、トナー残量検出
にはスリーブローラ16Cを回転させる必要がある。ま
た本トナー残量検出手法は現像器10Cが待機位置にあ
る(即ち離接カム17Cが待機位置にある)時は現像器
10Cの有無を検出できる。さて一定時間スリーブロー
ラ16Cを回転させた後にトナー残量検出結果に異常が
なければ、離接カム17Cを再度180゜回転させ、現
像器10Cを待機位置に復帰する。以上で現像器10C
に対する初期化を終了する。
【0039】以降現像器10M、現像器10Y、現像器
10Kの順に初期化を実行していく。現像器の初期化順
序には根拠がある。初期化中は感光体1は方向d1に駆
動されているため、駆動方向と逆の方向に現像器を初期
化しないと、例えば高圧電源が誤動作した場合等に、各
現像器間でトナーが混色するおそれがある。
10Kの順に初期化を実行していく。現像器の初期化順
序には根拠がある。初期化中は感光体1は方向d1に駆
動されているため、駆動方向と逆の方向に現像器を初期
化しないと、例えば高圧電源が誤動作した場合等に、各
現像器間でトナーが混色するおそれがある。
【0040】全ての現像器の初期化が終了すると、ヒー
トローラ36の駆動源である用紙搬送用のモータ以外の
駆動源の回転を停止し、帯電器8や除電器14を停止
し、定着装置内部のヒートローラ36が規定の温度に達
して定着可能になるまでウォームアップを行う。階調補
正はこのウォームアップ期間に実行される。
トローラ36の駆動源である用紙搬送用のモータ以外の
駆動源の回転を停止し、帯電器8や除電器14を停止
し、定着装置内部のヒートローラ36が規定の温度に達
して定着可能になるまでウォームアップを行う。階調補
正はこのウォームアップ期間に実行される。
【0041】以下、階調補正動作について詳細に説明す
る。ウォームアップ期間に入ると再度メインモータの駆
動を開始する。ただしこの時は、帯電器8等の高圧電源
は印加しない。メインモータ起動により中間転写体18
と感光体1が定速に達したのち、中間転写体18を少な
くとも一周させ、中間転写体18をクリーニングする。
まず濃度センサー25とその周辺部について説明する。
る。ウォームアップ期間に入ると再度メインモータの駆
動を開始する。ただしこの時は、帯電器8等の高圧電源
は印加しない。メインモータ起動により中間転写体18
と感光体1が定速に達したのち、中間転写体18を少な
くとも一周させ、中間転写体18をクリーニングする。
まず濃度センサー25とその周辺部について説明する。
【0042】全構成に関係する部分の説明には図7を用
い、濃度センサー25周辺の詳細な説明には図8を用い
る。図8において18は中間転写体、25は濃度センサ
ー、40はCPU、41はD/A変換器、42はRA
M、56aと56bはオペアンプである。
い、濃度センサー25周辺の詳細な説明には図8を用い
る。図8において18は中間転写体、25は濃度センサ
ー、40はCPU、41はD/A変換器、42はRA
M、56aと56bはオペアンプである。
【0043】濃度センサー25は中間転写体18と対向
して配置されて反射型センサーであり、CPU40はD
/A変換器41へのに数値設定により、反射型センサー
の発光側電流を変化させて光量制御が可能な構成となっ
ている。D/A変換器41に設定可能な値は6ビットで
あり、0〜63の値を設定することができる。濃度セン
サー25の出力はオペアンプ56aとオペアンプ56b
に各々入力されている。オペアンプ56aとオペアンプ
56bのゲインの比は1/2:1に設定されている。各
オペアンプの出力はCPU40の異なるA/D変換ポー
トに入力され、CPU40は元は同じ出力を2つのゲイ
ンで検出できる。
して配置されて反射型センサーであり、CPU40はD
/A変換器41へのに数値設定により、反射型センサー
の発光側電流を変化させて光量制御が可能な構成となっ
ている。D/A変換器41に設定可能な値は6ビットで
あり、0〜63の値を設定することができる。濃度セン
サー25の出力はオペアンプ56aとオペアンプ56b
に各々入力されている。オペアンプ56aとオペアンプ
56bのゲインの比は1/2:1に設定されている。各
オペアンプの出力はCPU40の異なるA/D変換ポー
トに入力され、CPU40は元は同じ出力を2つのゲイ
ンで検出できる。
【0044】電子写真装置が、ウォームアップ期間に入
るとメインモータ(図示せず)を起動し、感光体1と中
間転写体18を駆動する。ただしこの時は、帯電器8等
の高圧電源は印加しない。メインモータ起動により感光
体1と中間転写体18が定速に達したのち、中間転写体
18を少なくとも一周させ、中間転写体18をクリーニ
ングする。
るとメインモータ(図示せず)を起動し、感光体1と中
間転写体18を駆動する。ただしこの時は、帯電器8等
の高圧電源は印加しない。メインモータ起動により感光
体1と中間転写体18が定速に達したのち、中間転写体
18を少なくとも一周させ、中間転写体18をクリーニ
ングする。
【0045】階調補正の第一段階として彩色成分(シア
ン・マゼンタ・イエロー)と無彩色成分(ブラック)毎
に濃度センサー25の発光側の光量を決定する。以下に
濃度センサーの発光光量調整について図9を用いて詳細
に説明する。図9の横軸は中間転写体18の回転サイク
ル数であり、縦軸は濃度センサ出力をA/D変換したも
の、即ちCPU40が認識する濃度データを示す。
ン・マゼンタ・イエロー)と無彩色成分(ブラック)毎
に濃度センサー25の発光側の光量を決定する。以下に
濃度センサーの発光光量調整について図9を用いて詳細
に説明する。図9の横軸は中間転写体18の回転サイク
ル数であり、縦軸は濃度センサ出力をA/D変換したも
の、即ちCPU40が認識する濃度データを示す。
【0046】中間転写体18が完全にクリーニングされ
た状態で、まず彩色成分の地肌濃度の調整目標値57
を、例えばアナログレベルで1.25v、即ちA/D変
換後のデータとしては「64」(=1.25v/5.0
0v×255)とする。CPU40はD/A変換器41
に6ビット量の中央値(=「32」)をセットし(図9
における彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の
発光光量を設定する。中間転写体18を一周回転させ、
規定のサンプリング周期(例えば20ms周期)で中間
転写体18の地肌濃度を検出しながら、その検出値を累
計する。
た状態で、まず彩色成分の地肌濃度の調整目標値57
を、例えばアナログレベルで1.25v、即ちA/D変
換後のデータとしては「64」(=1.25v/5.0
0v×255)とする。CPU40はD/A変換器41
に6ビット量の中央値(=「32」)をセットし(図9
における彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の
発光光量を設定する。中間転写体18を一周回転させ、
規定のサンプリング周期(例えば20ms周期)で中間
転写体18の地肌濃度を検出しながら、その検出値を累
計する。
【0047】中間転写体18の一周回転が終了すると、
累計されている値をサンプリング回数で除算し、地肌濃
度の平均値58を算出する。この平均値と地肌濃度の調
整目標値57(=「64」)を比較する。図9ではD/
A変換器41に「32」を設定した彩色成分第一サイク
ルの場合、中間転写体が一周する間の地肌濃度の平均値
58は、地肌濃度の調整目標値57を越えているため、
光量の再設定が必要と判断される。
累計されている値をサンプリング回数で除算し、地肌濃
度の平均値58を算出する。この平均値と地肌濃度の調
整目標値57(=「64」)を比較する。図9ではD/
A変換器41に「32」を設定した彩色成分第一サイク
ルの場合、中間転写体が一周する間の地肌濃度の平均値
58は、地肌濃度の調整目標値57を越えているため、
光量の再設定が必要と判断される。
【0048】次の彩色成分第二サイクルでは、「16」
(=32−16)をD/A変換器41に設定する。この
ときの変更幅は「16」となる。彩色成分第二サイクル
では、地肌濃度の平均値は地肌濃度の調整目標値57を
下回るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回の
変更幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とす
る。また地肌濃度の平均値<地肌濃度の調整目標値57
であるから、濃度センサーの発光光量は増加せねばなら
ないと判定する。
(=32−16)をD/A変換器41に設定する。この
ときの変更幅は「16」となる。彩色成分第二サイクル
では、地肌濃度の平均値は地肌濃度の調整目標値57を
下回るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回の
変更幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とす
る。また地肌濃度の平均値<地肌濃度の調整目標値57
であるから、濃度センサーの発光光量は増加せねばなら
ないと判定する。
【0049】彩色成分第三サイクルでは「24」(=1
6+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた動
作を繰り返す。実際は地肌濃度の平均値と地肌濃度の調
整目標値57との差が規定値以下であれば、現在のD/
A変換器41の設定値をメモリに保持し、彩色成分計測
時の濃度センサー発光光量設定を終了するが、変更幅は
サイクル単位に1/2されており、変更幅が0となった
時点で発光量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無
限ループとなることはない。計測サイクルが進むにつれ
て、D/A変換器41の設定に対する変更幅は小さくな
り、設定値は収束する。
6+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた動
作を繰り返す。実際は地肌濃度の平均値と地肌濃度の調
整目標値57との差が規定値以下であれば、現在のD/
A変換器41の設定値をメモリに保持し、彩色成分計測
時の濃度センサー発光光量設定を終了するが、変更幅は
サイクル単位に1/2されており、変更幅が0となった
時点で発光量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無
限ループとなることはない。計測サイクルが進むにつれ
て、D/A変換器41の設定に対する変更幅は小さくな
り、設定値は収束する。
【0050】次に無彩色成分に対する濃度センサーの発
光光量を決定する。この過程は彩色成分における場合と
ほぼ同様だが、地肌濃度の調整目標値59は例えばアナ
ログレベルでは3.0v、即ちA/D変換後のデータと
しては「153」(=3.00v/5.00v×25
5)であり、彩色成分の目標値より高い値が設定され
る。
光光量を決定する。この過程は彩色成分における場合と
ほぼ同様だが、地肌濃度の調整目標値59は例えばアナ
ログレベルでは3.0v、即ちA/D変換後のデータと
しては「153」(=3.00v/5.00v×25
5)であり、彩色成分の目標値より高い値が設定され
る。
【0051】CPU40はD/A変換器41に6ビット
量の中央値(=「32」)をセットし(図9における無
彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の発光光量
を設定する。中間転写体18を一周回転させ、規定のサ
ンプリング周期(例えば20ms周期)で中間転写体1
8の地肌濃度を検出しながら、その検出値を累計する。
量の中央値(=「32」)をセットし(図9における無
彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の発光光量
を設定する。中間転写体18を一周回転させ、規定のサ
ンプリング周期(例えば20ms周期)で中間転写体1
8の地肌濃度を検出しながら、その検出値を累計する。
【0052】中間転写体18の一周回転が終了すると、
累計されている値をサンプリング回数で除算し、地肌濃
度の平均値60を算出し、地肌濃度の平均値と地肌濃度
の調整目標値59(=「153」)を比較する。図9で
はD/A変換器41に「32」を設定した無彩色成分第
一サイクルの場合、中間転写体が一周する間の地肌濃度
の平均値60は、調整目標値59を下回るため、光量の
再設定が必要と判断される。
累計されている値をサンプリング回数で除算し、地肌濃
度の平均値60を算出し、地肌濃度の平均値と地肌濃度
の調整目標値59(=「153」)を比較する。図9で
はD/A変換器41に「32」を設定した無彩色成分第
一サイクルの場合、中間転写体が一周する間の地肌濃度
の平均値60は、調整目標値59を下回るため、光量の
再設定が必要と判断される。
【0053】次の無彩色成分第二サイクルでは、「4
8」(=32+16)をD/A変換器41に設定する。
このときの変更幅は「16」となる。無彩色成分第二サ
イクルでは、地肌濃度の平均値は調整目標値59を下回
るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回の変更
幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とする。
今回も地肌濃度の平均値<調整目標値59であるから、
濃度センサーの発光光量は増加せねばならないと判定す
る。
8」(=32+16)をD/A変換器41に設定する。
このときの変更幅は「16」となる。無彩色成分第二サ
イクルでは、地肌濃度の平均値は調整目標値59を下回
るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回の変更
幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とする。
今回も地肌濃度の平均値<調整目標値59であるから、
濃度センサーの発光光量は増加せねばならないと判定す
る。
【0054】無彩色成分第三サイクルでは「56」(=
48+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた
動作を繰り返す。実際は地肌濃度の平均値と調整目標値
59との差が規定値以下であれば、現在のD/A変換器
41の設定値をメモリに保持し、無彩色成分計測時の濃
度センサー発光光量設定を終了するが、変更幅はサイク
ル単位に1/2されており、変更幅が0となった時点で
発光量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無限ルー
プとなることはない。計測サイクルが進につれて、D/
A変換器41の設定に対する変更幅は小さくなり、設定
値は収束する。
48+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた
動作を繰り返す。実際は地肌濃度の平均値と調整目標値
59との差が規定値以下であれば、現在のD/A変換器
41の設定値をメモリに保持し、無彩色成分計測時の濃
度センサー発光光量設定を終了するが、変更幅はサイク
ル単位に1/2されており、変更幅が0となった時点で
発光量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無限ルー
プとなることはない。計測サイクルが進につれて、D/
A変換器41の設定に対する変更幅は小さくなり、設定
値は収束する。
【0055】上述した動作により、彩色成分と無彩色成
分に対する濃度センサー25の発光光量が決定される。
彩色成分と無彩色成分で異なる発光量が決定されると、
階調補正の第二段階に入る。
分に対する濃度センサー25の発光光量が決定される。
彩色成分と無彩色成分で異なる発光量が決定されると、
階調補正の第二段階に入る。
【0056】第二段階では、各色トナーの飽和濃度を検
出する。飽和濃度とは、それ以上トナーを重畳しても濃
度が上昇しなくなる限界濃度のことを指す。一般に記録
紙上に単色トナーの層を次々と重ねると、トナー濃度の
上昇カーブは徐々に緩やかになり、最後はそれ以上トナ
ー層を重ねても、トナー濃度が上昇しなくなり飽和状態
となる。これと同様に中間転写体18上に同一の単色ト
ナーを重畳したときの濃度センサー25の出力も飽和状
態となる。
出する。飽和濃度とは、それ以上トナーを重畳しても濃
度が上昇しなくなる限界濃度のことを指す。一般に記録
紙上に単色トナーの層を次々と重ねると、トナー濃度の
上昇カーブは徐々に緩やかになり、最後はそれ以上トナ
ー層を重ねても、トナー濃度が上昇しなくなり飽和状態
となる。これと同様に中間転写体18上に同一の単色ト
ナーを重畳したときの濃度センサー25の出力も飽和状
態となる。
【0057】まず飽和濃度検出用のテストパターンにつ
いて説明する。図10は飽和濃度検出用のテストパター
ンを示したものである。飽和濃度を検出するため画像デ
ータは最大値(FFH)とする。テストパターンは合計
2つであり、飽和濃度検出用パターン61の位置でブラ
ックとマゼンタの飽和濃度を検出し、飽和濃度検出用パ
ターン62の位置でイエローとシアンの飽和濃度を検出
する。また63は中間転写体18の駆動方向を示してい
る。
いて説明する。図10は飽和濃度検出用のテストパター
ンを示したものである。飽和濃度を検出するため画像デ
ータは最大値(FFH)とする。テストパターンは合計
2つであり、飽和濃度検出用パターン61の位置でブラ
ックとマゼンタの飽和濃度を検出し、飽和濃度検出用パ
ターン62の位置でイエローとシアンの飽和濃度を検出
する。また63は中間転写体18の駆動方向を示してい
る。
【0058】次に中間転写体18上に同一色の単色トナ
ーを複数回合成して、飽和濃度を得る過程を説明する。
まず露光光学系9内のポリゴンミラーの回転を開始す
る。また感光体1は駆動方向d1に、中間転写体18は
駆動方向d2に、それぞれ駆動される。更に現像器10
K〜10C内部のスリーブローラ16K〜16Cの駆動
源の回転を開始する。また中間転写体クリーニング装置
27は、この時点で中間転写体18から離間し、中間転
写体18上に複数回数トナー像を重畳できるようにす
る。
ーを複数回合成して、飽和濃度を得る過程を説明する。
まず露光光学系9内のポリゴンミラーの回転を開始す
る。また感光体1は駆動方向d1に、中間転写体18は
駆動方向d2に、それぞれ駆動される。更に現像器10
K〜10C内部のスリーブローラ16K〜16Cの駆動
源の回転を開始する。また中間転写体クリーニング装置
27は、この時点で中間転写体18から離間し、中間転
写体18上に複数回数トナー像を重畳できるようにす
る。
【0059】各駆動源の起動直後に高圧電源に接続され
た帯電器8内の帯電線に−4000vから−5000V
程度の高電圧を印加しコロナ放電を行なわせ、更に帯電
器8内のグリッドに−700Vを印加して、感光体1の
表面を一様に−700V程度に帯電させる。更に除電器
14を動作させ、中間転写ローラ12に+1000V程
度の高電圧を印加する。
た帯電器8内の帯電線に−4000vから−5000V
程度の高電圧を印加しコロナ放電を行なわせ、更に帯電
器8内のグリッドに−700Vを印加して、感光体1の
表面を一様に−700V程度に帯電させる。更に除電器
14を動作させ、中間転写ローラ12に+1000V程
度の高電圧を印加する。
【0060】中間転写体18と感光体1の搬送速度が定
速に達すると、感光体位置検出センサー6は感光体位置
検出マーク5の検出を開始し、更に中間転写体位置検出
センサー23は中間転写体位置検出マーク22の検出を
開始する。感光体位置検出マーク5と中間転写体位置検
出マーク22の検出時間差に基づいて、感光体1の継目
7を回避し、かつ最も最短時間で画像形成が可能な中間
転写体位置検出マーク22が選択され、選択された中間
転写体位置検出マーク22が検出されてから実際に画像
形成プロセスを起動するまでの遅延時間が計算される。
以降の画像形成においては、全色の画像形成開始基準と
してこの時点で選択された中間転写体位置検出マーク2
2が用いられる。
速に達すると、感光体位置検出センサー6は感光体位置
検出マーク5の検出を開始し、更に中間転写体位置検出
センサー23は中間転写体位置検出マーク22の検出を
開始する。感光体位置検出マーク5と中間転写体位置検
出マーク22の検出時間差に基づいて、感光体1の継目
7を回避し、かつ最も最短時間で画像形成が可能な中間
転写体位置検出マーク22が選択され、選択された中間
転写体位置検出マーク22が検出されてから実際に画像
形成プロセスを起動するまでの遅延時間が計算される。
以降の画像形成においては、全色の画像形成開始基準と
してこの時点で選択された中間転写体位置検出マーク2
2が用いられる。
【0061】さて上述の手順で選択された中間転写体位
置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー23に
よって検出されると、所定時間経過後に電子写真装置に
内蔵された飽和濃度検出用パターンデータに基づき、感
光体1上に図10に示したテストパターンの静電潜像が
形成される。所定時間経過後にブラック現像器10Kが
感光体1に当接し、図10における飽和濃度検出用パタ
ーン61の位置の潜像を顕画化する。飽和濃度検出用パ
ターン61の位置の現像が終了すると、現像器10Kは
待機位置に復帰し、次にマゼンタ現像器10Mが感光体
1に当接し、図10における飽和濃度検出用パターン6
2の位置の潜像を顕画化する。こうして感光体1が一周
する間に異なる色の現像器を当接・離間することで2色
のテストパターンを同時に形成することができる。
置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー23に
よって検出されると、所定時間経過後に電子写真装置に
内蔵された飽和濃度検出用パターンデータに基づき、感
光体1上に図10に示したテストパターンの静電潜像が
形成される。所定時間経過後にブラック現像器10Kが
感光体1に当接し、図10における飽和濃度検出用パタ
ーン61の位置の潜像を顕画化する。飽和濃度検出用パ
ターン61の位置の現像が終了すると、現像器10Kは
待機位置に復帰し、次にマゼンタ現像器10Mが感光体
1に当接し、図10における飽和濃度検出用パターン6
2の位置の潜像を顕画化する。こうして感光体1が一周
する間に異なる色の現像器を当接・離間することで2色
のテストパターンを同時に形成することができる。
【0062】顕画化されたテストパターンは中間転写体
18に転写され濃度センサー25の位置に搬送される。
飽和濃度検出用パターン61が濃度センサー25の位置
に到達する直前に、CPU40はD/A変換器41に無
彩色成分を読み取る際の発光光量設定をおこない、ブラ
ックトナー像に対する濃度センサー25の出力の読み取
りを開始する。ブラックトナー濃度を読み取る場合は、
CPU40は図8におけるオペアンプ56b(ゲイン=
1の方)のA/D変換ポートを選択する。濃度センサー
25の出力は、予め定められたサンプリング周期でCP
U40に読み込まれRAM42に格納される。
18に転写され濃度センサー25の位置に搬送される。
飽和濃度検出用パターン61が濃度センサー25の位置
に到達する直前に、CPU40はD/A変換器41に無
彩色成分を読み取る際の発光光量設定をおこない、ブラ
ックトナー像に対する濃度センサー25の出力の読み取
りを開始する。ブラックトナー濃度を読み取る場合は、
CPU40は図8におけるオペアンプ56b(ゲイン=
1の方)のA/D変換ポートを選択する。濃度センサー
25の出力は、予め定められたサンプリング周期でCP
U40に読み込まれRAM42に格納される。
【0063】所定回数読み取るとCPU40はD/A変
換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設定をおこ
ない、マゼンタトナー像に対する濃度センサー25の出
力の読み取りを開始する。マゼンタトナー像を読み取る
場合は、CPU40は図8におけるオペアンプ56a
(ゲイン=1/2の方)のA/D変換ポートを選択す
る。濃度センサー25の出力は、予め定められたサンプ
リング周期でCPU40に読み込まれRAM42に格納
される。
換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設定をおこ
ない、マゼンタトナー像に対する濃度センサー25の出
力の読み取りを開始する。マゼンタトナー像を読み取る
場合は、CPU40は図8におけるオペアンプ56a
(ゲイン=1/2の方)のA/D変換ポートを選択す
る。濃度センサー25の出力は、予め定められたサンプ
リング周期でCPU40に読み込まれRAM42に格納
される。
【0064】こうしてブラックとマゼンタの飽和濃度検
出パターンが形成された中間転写体18の読み取り結果
が時間順にRAM42に格納される。ブラックとマゼン
タでCPU40のA/D変換ポートを変えるのは、彩色
成分濃度が飽和状態に近付くと、通常ゲイン(=1)で
はCPUのA/D変換ポートのリファレンス電位(5
V)を越えるためである。つまりゲイン=1/2でCP
U40に取り込み、ソフトウェアにより2倍して使用す
る。この手法では読み取り精度が低下するが、飽和濃度
のような高濃度域は視覚特性上の精度も低いため、この
程度の誤差は問題にならない。
出パターンが形成された中間転写体18の読み取り結果
が時間順にRAM42に格納される。ブラックとマゼン
タでCPU40のA/D変換ポートを変えるのは、彩色
成分濃度が飽和状態に近付くと、通常ゲイン(=1)で
はCPUのA/D変換ポートのリファレンス電位(5
V)を越えるためである。つまりゲイン=1/2でCP
U40に取り込み、ソフトウェアにより2倍して使用す
る。この手法では読み取り精度が低下するが、飽和濃度
のような高濃度域は視覚特性上の精度も低いため、この
程度の誤差は問題にならない。
【0065】一層目の読み取りが終了すると、CPU4
0は飽和濃度検出用パターン61及び飽和濃度検出用パ
ターン62の位置に対応したRAM42のアドレスから
読み取り結果を集計し、各色毎に一層目の濃度データを
求めRAM42に格納する。
0は飽和濃度検出用パターン61及び飽和濃度検出用パ
ターン62の位置に対応したRAM42のアドレスから
読み取り結果を集計し、各色毎に一層目の濃度データを
求めRAM42に格納する。
【0066】二層目以降も同様にして画像を形成する。
二層目以降の飽和濃度検出用パターンは中間転写体18
上で一層目と全く同じ位置に合成され、濃度センサー2
5により濃度を計測し、RAM42に格納する。
二層目以降の飽和濃度検出用パターンは中間転写体18
上で一層目と全く同じ位置に合成され、濃度センサー2
5により濃度を計測し、RAM42に格納する。
【0067】さて二層目の濃度計測が終了した時点で、
一層目の濃度データと二層目の濃度データを比較する。
これらの濃度データの比が予め定められた範囲を満たさ
ない場合は、CPU40は感光体1から中間転写体18
への転写が異常であると判定する。層が増えるに従って
濃度データの絶対値は収束するが、転写不良が発生した
場合は、特に一層目から二層目の濃度上昇率が非常に小
さくなる。予め現像器内部のトナー量は、従来例で示し
た残量検出手段によって判定されているから、転写不良
を正しく検出できる。転写不良が発生した場合は、階調
補正はもとより、通常の印字も不良となるため、CPU
40は直ちに電子写真装置を停止し、ディスプレイ装置
にエラーメッセージを表示する。本例では、一層目と二
層目の濃度上昇率に基づいて転写不良を検出している
が、地肌濃度はある程度チューニングされるので、一層
目の濃度データそのものでもある程度の判定は可能であ
る。また各層の濃度データと濃度上昇率を組み合わせて
も転写不良は判定可能である。
一層目の濃度データと二層目の濃度データを比較する。
これらの濃度データの比が予め定められた範囲を満たさ
ない場合は、CPU40は感光体1から中間転写体18
への転写が異常であると判定する。層が増えるに従って
濃度データの絶対値は収束するが、転写不良が発生した
場合は、特に一層目から二層目の濃度上昇率が非常に小
さくなる。予め現像器内部のトナー量は、従来例で示し
た残量検出手段によって判定されているから、転写不良
を正しく検出できる。転写不良が発生した場合は、階調
補正はもとより、通常の印字も不良となるため、CPU
40は直ちに電子写真装置を停止し、ディスプレイ装置
にエラーメッセージを表示する。本例では、一層目と二
層目の濃度上昇率に基づいて転写不良を検出している
が、地肌濃度はある程度チューニングされるので、一層
目の濃度データそのものでもある程度の判定は可能であ
る。また各層の濃度データと濃度上昇率を組み合わせて
も転写不良は判定可能である。
【0068】以上のようにして単層画像を合成して行く
と、四層程度の合成で中間転写体18上のトナー濃度は
飽和する。このときの濃度センサー25の出力をブラッ
ク、マゼンタ毎に求めてダーク基準としてRAM42に
格納する。飽和濃度が検出されると中間転写体クリーニ
ング装置27は当接位置に移動し、中間転写体18はク
リーニングされる。以上のようにブラックとマゼンタの
ダーク基準を検出すると、次はイエローとシアンのダー
ク基準を検出する。
と、四層程度の合成で中間転写体18上のトナー濃度は
飽和する。このときの濃度センサー25の出力をブラッ
ク、マゼンタ毎に求めてダーク基準としてRAM42に
格納する。飽和濃度が検出されると中間転写体クリーニ
ング装置27は当接位置に移動し、中間転写体18はク
リーニングされる。以上のようにブラックとマゼンタの
ダーク基準を検出すると、次はイエローとシアンのダー
ク基準を検出する。
【0069】選択された中間転写体位置検出マーク22
が中間転写体位置検出センサー23によって検出される
と、所定時間経過後に電子写真装置に内蔵された飽和濃
度検出用パターンデータに基づき、感光体1上に図10
に示したテストパターンの静電潜像が形成される。所定
時間経過後にイエロー現像器10Yが感光体1に当接
し、図10における飽和濃度検出用パターン61の位置
の潜像を顕画化する。飽和濃度検出用パターン61の位
置の現像が終了すると、現像器10Yは待機位置に復帰
し、次にシアン現像器10Cが感光体1に当接し、図1
0における飽和濃度検出用パターン62の位置の潜像を
顕画化する。
が中間転写体位置検出センサー23によって検出される
と、所定時間経過後に電子写真装置に内蔵された飽和濃
度検出用パターンデータに基づき、感光体1上に図10
に示したテストパターンの静電潜像が形成される。所定
時間経過後にイエロー現像器10Yが感光体1に当接
し、図10における飽和濃度検出用パターン61の位置
の潜像を顕画化する。飽和濃度検出用パターン61の位
置の現像が終了すると、現像器10Yは待機位置に復帰
し、次にシアン現像器10Cが感光体1に当接し、図1
0における飽和濃度検出用パターン62の位置の潜像を
顕画化する。
【0070】顕画化されたテストパターンは中間転写体
18に転写され濃度センサー25の位置に搬送される。
飽和濃度検出用パターン61が濃度センサー25の位置
に到達する直前に、CPU40はD/A変換器41に彩
色成分を読み取る際の発光光量設定をおこない、イエロ
ー及びシアントナー像に対する濃度センサー25の出力
の読み取りを開始する。このときCPU40は図8にお
けるオペアンプ56a(ゲイン=1/2の方)のA/D
変換ポートを選択する。濃度センサー25の出力は、予
め定められたサンプリング周期でCPU40に読み込ま
れRAM42に格納される。こうしてイエローとシアン
の飽和濃度検出パターンが形成された中間転写体18の
読み取り結果が時間順にRAM42に格納される。
18に転写され濃度センサー25の位置に搬送される。
飽和濃度検出用パターン61が濃度センサー25の位置
に到達する直前に、CPU40はD/A変換器41に彩
色成分を読み取る際の発光光量設定をおこない、イエロ
ー及びシアントナー像に対する濃度センサー25の出力
の読み取りを開始する。このときCPU40は図8にお
けるオペアンプ56a(ゲイン=1/2の方)のA/D
変換ポートを選択する。濃度センサー25の出力は、予
め定められたサンプリング周期でCPU40に読み込ま
れRAM42に格納される。こうしてイエローとシアン
の飽和濃度検出パターンが形成された中間転写体18の
読み取り結果が時間順にRAM42に格納される。
【0071】一層目の読み取りが終了すると、CPU4
0は飽和濃度検出用パターン61及び飽和濃度検出用パ
ターン62の位置に対応したRAM42のアドレスから
読み取り結果を集計し、各色毎に一層目の濃度データを
求めRAM42に格納する。
0は飽和濃度検出用パターン61及び飽和濃度検出用パ
ターン62の位置に対応したRAM42のアドレスから
読み取り結果を集計し、各色毎に一層目の濃度データを
求めRAM42に格納する。
【0072】二層目以降も同様にして画像を形成し、中
間転写体18上で合成し、濃度センサー25により濃度
を計測し、RAM42に格納する。以降の動作はブラッ
クとマゼンタトナーの飽和濃度を検出した場合と同じで
あり、こうしてイエローとシアンのダーク基準が検出さ
れる。
間転写体18上で合成し、濃度センサー25により濃度
を計測し、RAM42に格納する。以降の動作はブラッ
クとマゼンタトナーの飽和濃度を検出した場合と同じで
あり、こうしてイエローとシアンのダーク基準が検出さ
れる。
【0073】以上のようにして各色のダーク基準が検出
されると、階調補正は第三段階にはいる。第三段階以降
では、中間転写体クリーニング装置27は当接し、中間
転写体18は常にクリーニングされている。第三段階で
は、濃度センサー25の光量を彩色成分計測時、無彩色
成分計測時の2つの設定に切り換えて、中間転写体18
の地肌濃度、即ちハイライト基準を計測する。既に画像
形成が可能な状態であるので、選択された中間転写体位
置検出マーク22を中間転写体位置検出センサー23が
検出するのを待って、電子写真装置は階調補正の第三段
階に移行する。
されると、階調補正は第三段階にはいる。第三段階以降
では、中間転写体クリーニング装置27は当接し、中間
転写体18は常にクリーニングされている。第三段階で
は、濃度センサー25の光量を彩色成分計測時、無彩色
成分計測時の2つの設定に切り換えて、中間転写体18
の地肌濃度、即ちハイライト基準を計測する。既に画像
形成が可能な状態であるので、選択された中間転写体位
置検出マーク22を中間転写体位置検出センサー23が
検出するのを待って、電子写真装置は階調補正の第三段
階に移行する。
【0074】選択された中間転写体位置検出マーク22
が中間転写体位置検出センサー23によって検出される
と、所定時間経過後にCPU40はD/A変換器41に
彩色成分を読み取る際の発光量設定をおこない、濃度セ
ンサー25の出力の読取りを開始する。濃度センサー2
5の出力は予め定められたサンプリング周期でCPU4
0に読み込まれる。CPU40は読み込み結果を直ちに
RAM42に格納する。例えば中間転写体18の画像領
域を370mm、搬送速度を100mm/s、サンプリ
ング周期を10msとすると中間転写体18が一周する
間に370個のデータがRAM42に格納される。
が中間転写体位置検出センサー23によって検出される
と、所定時間経過後にCPU40はD/A変換器41に
彩色成分を読み取る際の発光量設定をおこない、濃度セ
ンサー25の出力の読取りを開始する。濃度センサー2
5の出力は予め定められたサンプリング周期でCPU4
0に読み込まれる。CPU40は読み込み結果を直ちに
RAM42に格納する。例えば中間転写体18の画像領
域を370mm、搬送速度を100mm/s、サンプリ
ング周期を10msとすると中間転写体18が一周する
間に370個のデータがRAM42に格納される。
【0075】彩色成分用の発光量設定のもとで中間転写
体18の地肌濃度計測が終了すると、CPU40はD/
A変換器41にデータをセットして、濃度センサー25
の発光量を無彩色成分計測時の設定にし、選択された中
間転写体位置検出マーク22の検出を待つ。再度中間転
写体位置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー
23によって検出されると、彩色成分のときと全く同様
に、無彩色成分用の発光量設定のもとで中間転写体18
の地肌濃度を計測し、結果はRAM42に格納される。
無彩色成分の発光量設定のもとで中間転写体18の地肌
濃度計測が終了すると階調補正の第三段階は終了する。
体18の地肌濃度計測が終了すると、CPU40はD/
A変換器41にデータをセットして、濃度センサー25
の発光量を無彩色成分計測時の設定にし、選択された中
間転写体位置検出マーク22の検出を待つ。再度中間転
写体位置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー
23によって検出されると、彩色成分のときと全く同様
に、無彩色成分用の発光量設定のもとで中間転写体18
の地肌濃度を計測し、結果はRAM42に格納される。
無彩色成分の発光量設定のもとで中間転写体18の地肌
濃度計測が終了すると階調補正の第三段階は終了する。
【0076】第三段階が終了すると第四段階に入る。第
四段階では中間転写体18上に形成された階調を有する
テストパターンの濃度を各色毎に検出し、第三段階まで
で求められたダーク基準とハイライト基準を用いて、電
子写真装置のγ特性を補正するテーブルを作成する。
四段階では中間転写体18上に形成された階調を有する
テストパターンの濃度を各色毎に検出し、第三段階まで
で求められたダーク基準とハイライト基準を用いて、電
子写真装置のγ特性を補正するテーブルを作成する。
【0077】第四段階で使用されるテストパターンを図
16に示す。テストパターンは電源投入時や、適当な条
件が整った場合に形成されるため、多数回の同一パター
ン形成によりパターン領域が物理的に劣化しても、画質
劣化が視覚的に目だちにくいように、画像領域の端部に
形成される。テストパターンは合計10個であり、各々
異なる濃度パターンを形成するように予め画像データが
設定されている。例えば先頭のパターンは16進表現で
10H、次のパターンは20Hのように、画像の先頭か
ら順に濃度が高くなる設定となっている。
16に示す。テストパターンは電源投入時や、適当な条
件が整った場合に形成されるため、多数回の同一パター
ン形成によりパターン領域が物理的に劣化しても、画質
劣化が視覚的に目だちにくいように、画像領域の端部に
形成される。テストパターンは合計10個であり、各々
異なる濃度パターンを形成するように予め画像データが
設定されている。例えば先頭のパターンは16進表現で
10H、次のパターンは20Hのように、画像の先頭か
ら順に濃度が高くなる設定となっている。
【0078】また中間転写体18においてテストパター
ンの形成位置は各色共通であり、画像データも共通であ
るが、各色画像は色によって異なるスクリーン角を用い
て形成され、例えばホストコンピュータ等から転送され
た画像データを印字する際のスクリーン角と階調補正実
行時のスクリーン角は色毎に共通である。次に中間転写
体18に形成された彩色成分並びに無彩色成分のトナー
を、濃度センサー25で検出した時の一般的な特性につ
いて図11を用いて説明する。図11は彩色成分(シア
ン・マゼンタ・イエロー)及び無彩色成分(ブラック)
の階調補正用テストパターンに対する濃度センサー25
の出力例を示すものである。
ンの形成位置は各色共通であり、画像データも共通であ
るが、各色画像は色によって異なるスクリーン角を用い
て形成され、例えばホストコンピュータ等から転送され
た画像データを印字する際のスクリーン角と階調補正実
行時のスクリーン角は色毎に共通である。次に中間転写
体18に形成された彩色成分並びに無彩色成分のトナー
を、濃度センサー25で検出した時の一般的な特性につ
いて図11を用いて説明する。図11は彩色成分(シア
ン・マゼンタ・イエロー)及び無彩色成分(ブラック)
の階調補正用テストパターンに対する濃度センサー25
の出力例を示すものである。
【0079】簡単のため、トナーが無い状態の中間転写
体18を濃度センサー25で検出した時の出力は、グラ
フの中央を示すものとする。また彩色成分と無彩色成分
のパターンは、先頭から順に濃度が上昇するよう予め定
められているとする。彩色成分の場合階調補正用テスト
パターンの濃度上昇とともに、濃度センサー25の出力
も上昇する。厳密には各色で特性は異なるが、パターン
濃度の上昇に応じて濃度センサー25の出力が単調増加
するという点では差はない。
体18を濃度センサー25で検出した時の出力は、グラ
フの中央を示すものとする。また彩色成分と無彩色成分
のパターンは、先頭から順に濃度が上昇するよう予め定
められているとする。彩色成分の場合階調補正用テスト
パターンの濃度上昇とともに、濃度センサー25の出力
も上昇する。厳密には各色で特性は異なるが、パターン
濃度の上昇に応じて濃度センサー25の出力が単調増加
するという点では差はない。
【0080】一方同条件で無彩色成分のパターンを検出
した時は、パターン濃度の上昇に応じて濃度センサー2
5の出力は単調減少する。パターン濃度上昇と共に彩色
成分と無彩色成分でグラフの中央、即ち中間転写体18
の地肌レベルを挟んで異なる方向に値が変化するのが大
きな特徴である。
した時は、パターン濃度の上昇に応じて濃度センサー2
5の出力は単調減少する。パターン濃度上昇と共に彩色
成分と無彩色成分でグラフの中央、即ち中間転写体18
の地肌レベルを挟んで異なる方向に値が変化するのが大
きな特徴である。
【0081】誘電体である中間転写体18はカーボンが
分散されているため黒色であるが、表面は滑らかであ
り、ある程度の反射率を有する。彩色成分を検出する場
合は、トナーの反射率と光の散乱が共に増加し濃度セン
サー出力は単調増加する。一方無彩色成分に対する特性
は、パターン濃度に応じて濃度センサーからの照射光は
トナー表面で吸収されるため、濃度センサーの出力は単
調減少する。
分散されているため黒色であるが、表面は滑らかであ
り、ある程度の反射率を有する。彩色成分を検出する場
合は、トナーの反射率と光の散乱が共に増加し濃度セン
サー出力は単調増加する。一方無彩色成分に対する特性
は、パターン濃度に応じて濃度センサーからの照射光は
トナー表面で吸収されるため、濃度センサーの出力は単
調減少する。
【0082】さて階調補正の第二段階終了後に、選択さ
れた中間転写体位置検出マーク22が検出されると、所
定時間経過後に電子写真装置に内蔵された濃度データに
基づき、感光体1上にテストパターンの静電潜像が形成
される。既に各高電圧等の画像形成に必要な構成要素は
起動され、この時点では画像形成の準備は整っている。
れた中間転写体位置検出マーク22が検出されると、所
定時間経過後に電子写真装置に内蔵された濃度データに
基づき、感光体1上にテストパターンの静電潜像が形成
される。既に各高電圧等の画像形成に必要な構成要素は
起動され、この時点では画像形成の準備は整っている。
【0083】画像形成プロセスは選択された中間転写体
位置検出マーク22を基準にして進行するため、以降の
動作は選択された1つの中間転写体位置検出マーク22
の検出に基づくものである。所定時間経過後にブラック
現像器10Kが感光体1に当接し階調補正用テストパタ
ーンを顕画化する。顕画化されたブラックのテストパタ
ーンは中間転写体18に転写され、濃度センサー25ま
で搬送される。
位置検出マーク22を基準にして進行するため、以降の
動作は選択された1つの中間転写体位置検出マーク22
の検出に基づくものである。所定時間経過後にブラック
現像器10Kが感光体1に当接し階調補正用テストパタ
ーンを顕画化する。顕画化されたブラックのテストパタ
ーンは中間転写体18に転写され、濃度センサー25ま
で搬送される。
【0084】更に所定時間経過後に、CPU40はD/
A変換器41に無彩色成分を読み取る際の発光量設定を
おこない、濃度センサー25の出力の読取りを開始す
る。濃度センサー25の出力は予め定められたサンプリ
ング周期でCPU40に読み込まれる。読み込みは全画
像領域に対して行い、CPU40は読込み結果を直ちに
RAM42に格納する。
A変換器41に無彩色成分を読み取る際の発光量設定を
おこない、濃度センサー25の出力の読取りを開始す
る。濃度センサー25の出力は予め定められたサンプリ
ング周期でCPU40に読み込まれる。読み込みは全画
像領域に対して行い、CPU40は読込み結果を直ちに
RAM42に格納する。
【0085】以上のようにして無彩色成分のテストパタ
ーンの濃度測定が終了すると、CPU40はD/A変換
器41に彩色成分を読み取る際の発光量設定をおこな
い、選択された中間転写体位置検出マーク22が再度検
出されるのを待つ。以降はブラックと同じ画像データを
用いてシアン、マゼンタ、イエローのテストパターンを
中間転写体位置検出マーク22が検出される毎に形成
し、ブラックの場合と同様にRAM42に格納する。
ーンの濃度測定が終了すると、CPU40はD/A変換
器41に彩色成分を読み取る際の発光量設定をおこな
い、選択された中間転写体位置検出マーク22が再度検
出されるのを待つ。以降はブラックと同じ画像データを
用いてシアン、マゼンタ、イエローのテストパターンを
中間転写体位置検出マーク22が検出される毎に形成
し、ブラックの場合と同様にRAM42に格納する。
【0086】前述したように、この時点で中間転写体ク
リーニング装置27は当接状態であり、中間転写体18
は常にクリーニングされているので、濃度センサー25
は色毎に階調補正パターンを読み取ることができる。
リーニング装置27は当接状態であり、中間転写体18
は常にクリーニングされているので、濃度センサー25
は色毎に階調補正パターンを読み取ることができる。
【0087】こうして無彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、無彩色成分のテストパターン
の濃度検出結果、並びに彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、シアン・マゼンタ・イエロー
の各テストパターンの濃度検出結果がそれぞれRAM4
2に格納されている。このデータは、濃度センサー25
の出力を単に時間順に取得したものに過ぎないため、テ
ストパターン形成・読み取り動作が終了すると、電子写
真装置は各モータや帯電器8等の動作をすべて停止し、
データ処理を行う。
間転写体18の地肌濃度、無彩色成分のテストパターン
の濃度検出結果、並びに彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、シアン・マゼンタ・イエロー
の各テストパターンの濃度検出結果がそれぞれRAM4
2に格納されている。このデータは、濃度センサー25
の出力を単に時間順に取得したものに過ぎないため、テ
ストパターン形成・読み取り動作が終了すると、電子写
真装置は各モータや帯電器8等の動作をすべて停止し、
データ処理を行う。
【0088】RAM42内のデータはすべて同じ中間転
写体位置検出マーク22の検出に基づき得られたものな
ので、地肌濃度とテストパターン読み取り開始点は中間
転写体18の同一地点のものである。また中間転写体位
置検出マーク22を検出してから、CPU40が濃度セ
ンサー25の出力の取り込みを開始するまでの時間は定
まっているので、1つ1つのテストパターン位置に対応
した読み取り結果は容易に得られる。まずテストパター
ン1つに対して8個のポイントの値を合計し、この平均
値を1つのパターンの濃度値とする。こうして無彩色成
分の光量設定における各パターン位置の地肌濃度とトナ
ー濃度及び彩色成分の光量設定における各パターン位置
の地肌濃度とシアン、マゼンタ、イエローのトナー濃度
を求めることができる。
写体位置検出マーク22の検出に基づき得られたものな
ので、地肌濃度とテストパターン読み取り開始点は中間
転写体18の同一地点のものである。また中間転写体位
置検出マーク22を検出してから、CPU40が濃度セ
ンサー25の出力の取り込みを開始するまでの時間は定
まっているので、1つ1つのテストパターン位置に対応
した読み取り結果は容易に得られる。まずテストパター
ン1つに対して8個のポイントの値を合計し、この平均
値を1つのパターンの濃度値とする。こうして無彩色成
分の光量設定における各パターン位置の地肌濃度とトナ
ー濃度及び彩色成分の光量設定における各パターン位置
の地肌濃度とシアン、マゼンタ、イエローのトナー濃度
を求めることができる。
【0089】各色の階調補正用テストパターンの濃度計
測が終了すると、第二段階で求めたダーク基準と第三段
階で求めたハイライト基準を用いて階調補正テーブルを
作成する。以降簡単のために、ブラック(無彩色成分)
とシアン(彩色成分)のデータ処理について説明する。
マゼンタとイエローに対するデータ処理はシアンの場合
と同様である(ただしダーク基準は独立した値を使用す
る)。また各パターン位置をn(n=0〜9)とし、n
の位置の中間転写体18の地肌濃度(ハイライト基準)
を、ブラックの場合はHL_K[n]、シアンの場合は
HL_CMY[n]とし、階調パターンのトナー濃度を
シアンの場合はD_C[n]、ブラックの場合はD_K
[n]とする(DはDensityの意味)。更にブラ
ックのダーク基準をDK_K、シアンのダーク基準をD
K_Cとする(DKはdarkの意味。配列要素が無い
のはダーク基準がパターン位置に無関係であるため)。
測が終了すると、第二段階で求めたダーク基準と第三段
階で求めたハイライト基準を用いて階調補正テーブルを
作成する。以降簡単のために、ブラック(無彩色成分)
とシアン(彩色成分)のデータ処理について説明する。
マゼンタとイエローに対するデータ処理はシアンの場合
と同様である(ただしダーク基準は独立した値を使用す
る)。また各パターン位置をn(n=0〜9)とし、n
の位置の中間転写体18の地肌濃度(ハイライト基準)
を、ブラックの場合はHL_K[n]、シアンの場合は
HL_CMY[n]とし、階調パターンのトナー濃度を
シアンの場合はD_C[n]、ブラックの場合はD_K
[n]とする(DはDensityの意味)。更にブラ
ックのダーク基準をDK_K、シアンのダーク基準をD
K_Cとする(DKはdarkの意味。配列要素が無い
のはダーク基準がパターン位置に無関係であるため)。
【0090】まずブラックに対するデータ処理を図12
を用いて説明する。図12はブラックの各パターンの濃
度計測結果とハイライト基準、ダーク基準の関係及びデ
ータ処理を示す図である。ブラックのデータ処理はダー
ク基準DK_Kと、各パターン毎の濃度データD_K
[n]と、ハイライト基準HL_K[n]を用いて行
う。
を用いて説明する。図12はブラックの各パターンの濃
度計測結果とハイライト基準、ダーク基準の関係及びデ
ータ処理を示す図である。ブラックのデータ処理はダー
ク基準DK_Kと、各パターン毎の濃度データD_K
[n]と、ハイライト基準HL_K[n]を用いて行
う。
【0091】まず全てのnに対して、DIF[n]=H
L_K[n]−D_K[n]を計算し、DIF[n]を
真の濃度レベルと規定する。
L_K[n]−D_K[n]を計算し、DIF[n]を
真の濃度レベルと規定する。
【0092】次に全てのnに対して、DL[n]=HL
_K[n]−DK_Kを計算し、DL[n]を各パター
ン毎のダイナミックレンジと規定する。
_K[n]−DK_Kを計算し、DL[n]を各パター
ン毎のダイナミックレンジと規定する。
【0093】次にDIF[n]を、DL[n]に対して
8ビットで正規化する。即ち各パターン毎に正規化値N
M[n]を、NM[n]=DIF[n]*255/DL
[n]に基づき計算する。更に正規化されたデータを記
録紙上の濃度に変換する。濃度変換は予め実験的に取得
した濃度変換テーブルを用いる。
8ビットで正規化する。即ち各パターン毎に正規化値N
M[n]を、NM[n]=DIF[n]*255/DL
[n]に基づき計算する。更に正規化されたデータを記
録紙上の濃度に変換する。濃度変換は予め実験的に取得
した濃度変換テーブルを用いる。
【0094】ブラックの濃度変換テーブルについて図1
3を用いて説明する。図13はブラックの濃度変換テー
ブルの内容をグラフ化した図である。図13において横
軸は、各パターン毎の濃度センサー25の出力を上述し
た手法に基づいて正規化した値であり、縦軸は同じパタ
ーンを記録紙に形成した時の濃度(マクベス濃度)であ
る。
3を用いて説明する。図13はブラックの濃度変換テー
ブルの内容をグラフ化した図である。図13において横
軸は、各パターン毎の濃度センサー25の出力を上述し
た手法に基づいて正規化した値であり、縦軸は同じパタ
ーンを記録紙に形成した時の濃度(マクベス濃度)であ
る。
【0095】これらのテーブルは、中間転写体18に形
成された階調補正用パターンや飽和濃度検出用パターン
を、濃度センサー25で検出し、正規化したデータと、
同一パターンを記録紙上に転写・定着したサンプルがあ
れば容易に得ることができる。
成された階調補正用パターンや飽和濃度検出用パターン
を、濃度センサー25で検出し、正規化したデータと、
同一パターンを記録紙上に転写・定着したサンプルがあ
れば容易に得ることができる。
【0096】ブラックの濃度変換テーブルは、中〜高濃
度域で正規化値に対する記録紙上濃度が急激に変化する
ため、テストパターンの濃度が上昇するほど検出の精度
が低くなる。この特性は一般に言われる反射率→濃度変
換特性そのものと考えてよい。
度域で正規化値に対する記録紙上濃度が急激に変化する
ため、テストパターンの濃度が上昇するほど検出の精度
が低くなる。この特性は一般に言われる反射率→濃度変
換特性そのものと考えてよい。
【0097】フルカラー画像ではブラックは補助的な使
われ方され、また人間の視覚特性が高濃度域ほど濃度差
に鈍感になるため、高濃度域における精度の劣化はさほ
ど問題にならない。
われ方され、また人間の視覚特性が高濃度域ほど濃度差
に鈍感になるため、高濃度域における精度の劣化はさほ
ど問題にならない。
【0098】次にシアンに対するデータ処理を図14を
用いて説明する。図14はシアンの各パターンの濃度計
測結果とハイライト基準、ダーク基準の関係及びデータ
処理を示す図である。シアンのデータ処理は各パターン
毎の濃度データD_C[n]と、ハイライト基準HL_
CMY[n]と、ダーク基準DK_Cを用いる。
用いて説明する。図14はシアンの各パターンの濃度計
測結果とハイライト基準、ダーク基準の関係及びデータ
処理を示す図である。シアンのデータ処理は各パターン
毎の濃度データD_C[n]と、ハイライト基準HL_
CMY[n]と、ダーク基準DK_Cを用いる。
【0099】まず全てのnに対して、DIF[n]=D
_C[n]−HL_CMY[n]を計算し、DIF
[n]を真の濃度レベルと規定する。
_C[n]−HL_CMY[n]を計算し、DIF
[n]を真の濃度レベルと規定する。
【0100】次に全てのnに対して、DL[n]=DK
_C−HL_C[n]を計算し、DL[n]を各パター
ン毎のダイナミックレンジと規定する。
_C−HL_C[n]を計算し、DL[n]を各パター
ン毎のダイナミックレンジと規定する。
【0101】次にDIF[n]を、DL[n]に対して
8ビットで正規化する。即ち各パターン毎に正規化値N
M[n]を、NM[n]=DIF[n]*255/DL
[n]に基づき計算する。更に正規化されたデータを記
録紙上の濃度に変換する。濃度変換は予め実験的に取得
した濃度変換テーブルを用いる。
8ビットで正規化する。即ち各パターン毎に正規化値N
M[n]を、NM[n]=DIF[n]*255/DL
[n]に基づき計算する。更に正規化されたデータを記
録紙上の濃度に変換する。濃度変換は予め実験的に取得
した濃度変換テーブルを用いる。
【0102】濃度変換テーブルについて図15を用いて
説明する。図15はシアンの濃度変換テーブルをグラフ
化した図である。図15において横軸は、各パターン毎
の濃度センサー25の出力を上述した手法に基づいて正
規化した値であり、縦軸は同じパターンを記録紙に形成
した時の濃度(マクベス濃度)である。
説明する。図15はシアンの濃度変換テーブルをグラフ
化した図である。図15において横軸は、各パターン毎
の濃度センサー25の出力を上述した手法に基づいて正
規化した値であり、縦軸は同じパターンを記録紙に形成
した時の濃度(マクベス濃度)である。
【0103】これらのテーブルは、中間転写体18に形
成された階調補正用パターンや飽和濃度検出用パターン
を、濃度センサー25で検出し、正規化したデータと、
同一パターンを記録紙上に転写・定着したサンプルがあ
れば容易に得ることができる。またハイライト基準とダ
ーク基準が測定系で一意に定まれば、これらのグラフの
形はほとんど変わらないため、正規化後のデータから記
録紙上の濃度が正しく予測できる。
成された階調補正用パターンや飽和濃度検出用パターン
を、濃度センサー25で検出し、正規化したデータと、
同一パターンを記録紙上に転写・定着したサンプルがあ
れば容易に得ることができる。またハイライト基準とダ
ーク基準が測定系で一意に定まれば、これらのグラフの
形はほとんど変わらないため、正規化後のデータから記
録紙上の濃度が正しく予測できる。
【0104】さて濃度変換テーブルは、濃度センサー2
5の出力を記録紙上の画像濃度に変換するテーブルだか
ら、用紙にトナー像を転写する際の用紙転写特性と、定
着特性を含んでいる。従って用紙転写特性が環境等によ
り変動して階調性を劣化させる場合は、濃度変換テーブ
ルの変換特性を環境パラメータ等に応じて変更すれば、
影響を吸収することができる。
5の出力を記録紙上の画像濃度に変換するテーブルだか
ら、用紙にトナー像を転写する際の用紙転写特性と、定
着特性を含んでいる。従って用紙転写特性が環境等によ
り変動して階調性を劣化させる場合は、濃度変換テーブ
ルの変換特性を環境パラメータ等に応じて変更すれば、
影響を吸収することができる。
【0105】以上の説明で濃度センサー25の出力から
画像濃度を検出する手法を示した。一方階調補正用テス
トパターンのデータ、即ち入力は予め定められた値であ
り既知である。この入力データと、記録紙上濃度との関
係は電子写真装置のγ特性に他ならない。従って記録紙
上の濃度に対する入力データの関係を求めれば、γ特性
の逆関数(階調補正テーブル)を求めることができる。
画像濃度を検出する手法を示した。一方階調補正用テス
トパターンのデータ、即ち入力は予め定められた値であ
り既知である。この入力データと、記録紙上濃度との関
係は電子写真装置のγ特性に他ならない。従って記録紙
上の濃度に対する入力データの関係を求めれば、γ特性
の逆関数(階調補正テーブル)を求めることができる。
【0106】次に図16および図17を用いて画像デー
タと階調補正テーブルの関係を説明する。CPU40は
作成された階調補正テーブルを、図17のSRAM51
に転送している。
タと階調補正テーブルの関係を説明する。CPU40は
作成された階調補正テーブルを、図17のSRAM51
に転送している。
【0107】コントローラ52から出力された画像デー
タ53が、SRAM51のアドレスをアクセスすると、
階調を補正された画像データがSRAM51からレーザ
ドライバ54に出力される。レーザドライバ54は画像
データに応じたパルス幅変調を行いレーザダイオード5
5を発光させる。階調補正テーブルをアクセスすること
で、例えばコントローラ52から均等ステップの画像デ
ータ53が出力されると、電子写真装置のγ特性は逆関
数である階調補正テーブルによって打ち消され、記録用
紙上の画像濃度も均等ステップとなる。以上の動作によ
り画像の階調性が確保される。
タ53が、SRAM51のアドレスをアクセスすると、
階調を補正された画像データがSRAM51からレーザ
ドライバ54に出力される。レーザドライバ54は画像
データに応じたパルス幅変調を行いレーザダイオード5
5を発光させる。階調補正テーブルをアクセスすること
で、例えばコントローラ52から均等ステップの画像デ
ータ53が出力されると、電子写真装置のγ特性は逆関
数である階調補正テーブルによって打ち消され、記録用
紙上の画像濃度も均等ステップとなる。以上の動作によ
り画像の階調性が確保される。
【0108】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の電子写真装置には次のような解決すべき課題がある。
前述した様にダーク基準、ハイライト基準、テストパタ
ーンの濃度値をセンサーで測定するという背景には、ト
ナーを幾層にも積み重ねる事でトナーの反射光量は飽和
する、すなわち一定レベルになり実用上4層程度で十分
であるという実験結果があった。しかしながら上記従来
例には飽和濃度値取得の為の中間転写体18での複数の
重ね合わせ動作に時間がかかり、又、実印時すなわち用
紙に転写しない為のトナーの浪費という結果につなが
る。しかしもっと本質的な問題は、機械のサンプル数n
を増やし、又、環境、経時的なパラメータを増やしてい
おくと、4層程度では飽和しないと言うことが判明し
た。これはダーク基準の絶対不変を前提にした濃度レベ
ルの検出という思想が崩壊する事を意味する。ここで更
に層数を増やす事は、階調補正のデータ取得時間が更に
長くなり、又、トナー消費量の増大(ランニングコスト
のアップ)や機内飛散の増大を招く事になる。
の電子写真装置には次のような解決すべき課題がある。
前述した様にダーク基準、ハイライト基準、テストパタ
ーンの濃度値をセンサーで測定するという背景には、ト
ナーを幾層にも積み重ねる事でトナーの反射光量は飽和
する、すなわち一定レベルになり実用上4層程度で十分
であるという実験結果があった。しかしながら上記従来
例には飽和濃度値取得の為の中間転写体18での複数の
重ね合わせ動作に時間がかかり、又、実印時すなわち用
紙に転写しない為のトナーの浪費という結果につなが
る。しかしもっと本質的な問題は、機械のサンプル数n
を増やし、又、環境、経時的なパラメータを増やしてい
おくと、4層程度では飽和しないと言うことが判明し
た。これはダーク基準の絶対不変を前提にした濃度レベ
ルの検出という思想が崩壊する事を意味する。ここで更
に層数を増やす事は、階調補正のデータ取得時間が更に
長くなり、又、トナー消費量の増大(ランニングコスト
のアップ)や機内飛散の増大を招く事になる。
【0109】したがって本発明は、階調補正用テストパ
ターンの濃度を正確に検出し、階調補正テーブルを作成
することで、常に階調性に優れた高品質な画像を出力す
る画像形成装置を提供することを目的とする。
ターンの濃度を正確に検出し、階調補正テーブルを作成
することで、常に階調性に優れた高品質な画像を出力す
る画像形成装置を提供することを目的とする。
【0110】
【課題を解決するための手段】このために本発明の画像
形成装置は、感光体上にテストパターンの潜像を形成す
る潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段と、
顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写体
と、前記テストパターンの濃度を検出しかつその出力値
に基づいて階調補正を行う濃度センサーを有し、前記濃
度センサーを、前記中間転写体に対して平行移動自在に
設けた。
形成装置は、感光体上にテストパターンの潜像を形成す
る潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段と、
顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写体
と、前記テストパターンの濃度を検出しかつその出力値
に基づいて階調補正を行う濃度センサーを有し、前記濃
度センサーを、前記中間転写体に対して平行移動自在に
設けた。
【0111】また感光体上にテストパターンの潜像を形
成する潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段
と、顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写
体と、前記テストパターンの濃度を検出する濃度センサ
ー及び前記中間転写体近傍の基準校正部材を有し、この
基準校正部材の反射光量を前記濃度センサーで検出し、
この時の前記濃度センサーの出力値に基づいて階調補正
を行う。
成する潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段
と、顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写
体と、前記テストパターンの濃度を検出する濃度センサ
ー及び前記中間転写体近傍の基準校正部材を有し、この
基準校正部材の反射光量を前記濃度センサーで検出し、
この時の前記濃度センサーの出力値に基づいて階調補正
を行う。
【0112】また感光体上にテストパターンの潜像を形
成する潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段
と、顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写
体と、反射濃度を検出する濃度センサー及び前記中間転
写体近傍の基準校正部材を有し、この基準校正部材の反
射光量と前記テストパターンの反射光量の双方を同一の
前記濃度センサーで検出し、この時の前記濃度センサー
の出力値に基づいて階調補正を行う。
成する潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段
と、顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写
体と、反射濃度を検出する濃度センサー及び前記中間転
写体近傍の基準校正部材を有し、この基準校正部材の反
射光量と前記テストパターンの反射光量の双方を同一の
前記濃度センサーで検出し、この時の前記濃度センサー
の出力値に基づいて階調補正を行う。
【0113】また感光体上にテストパターンの潜像を形
成する潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段
と、顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写
体と、前記テストパターンの濃度を検出する濃度センサ
ーを有し、装置内部の実質的に反射光量が0の領域を前
記濃度センサーで検出し、この時の前記濃度センサーの
出力値に基づいて階調補正を行う。
成する潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段
と、顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写
体と、前記テストパターンの濃度を検出する濃度センサ
ーを有し、装置内部の実質的に反射光量が0の領域を前
記濃度センサーで検出し、この時の前記濃度センサーの
出力値に基づいて階調補正を行う。
【0114】また感光体上にテストパターンの潜像を形
成する潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段
と、顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写
体と、反射濃度を検出する濃度センサーを有し、装置内
部の実質的に反射光量が0の領域と前記テストパターン
の反射光量の双方を同一の前記濃度センサーで検出し、
この時の前記濃度センサーの出力値に基づいて階調補正
を行う。
成する潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段
と、顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写
体と、反射濃度を検出する濃度センサーを有し、装置内
部の実質的に反射光量が0の領域と前記テストパターン
の反射光量の双方を同一の前記濃度センサーで検出し、
この時の前記濃度センサーの出力値に基づいて階調補正
を行う。
【0115】また前記基準校正部材に対応する前記濃度
センサー出力値は彩色成分に関する階調補正に、また前
記反射光量が0の領域に対応する前記濃度センサー出力
値は無彩色成分に関する階調補正に有効とする。
センサー出力値は彩色成分に関する階調補正に、また前
記反射光量が0の領域に対応する前記濃度センサー出力
値は無彩色成分に関する階調補正に有効とする。
【0116】また彩色成分に関する階調補正において使
用する濃度センサー、及び無彩色成分に関する階調補正
において使用する濃度センサーは独立させた。
用する濃度センサー、及び無彩色成分に関する階調補正
において使用する濃度センサーは独立させた。
【0117】
【発明の実施の形態】上記手段によりダーク基準とハイ
ライト基準が一意に決定され、精度の高い階調補正が可
能となる。
ライト基準が一意に決定され、精度の高い階調補正が可
能となる。
【0118】以下、本発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態によ
る電子写真装置の構成図、図2は同濃度センサー周辺の
ブロック構成図、図3は同濃度センサーの動作説明図、
図4は同濃度センサーの発光光量調整を示す図、図5は
同ブラックの各パターンの濃度計測結果とハイライト基
準の関係及びデータを示す図、図6は同シアンの各パタ
ーンの濃度計測結果とハイライト基準、ダーク基準の関
係図である。図1は、従来例と同一であるため濃度セン
サー25周辺の構成以外は説明を省略する。また初期化
動作までは従来例と全く同じでありこれも省略する。以
下に、濃度センサー25と基準濃度センサーについて説
明する。
照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態によ
る電子写真装置の構成図、図2は同濃度センサー周辺の
ブロック構成図、図3は同濃度センサーの動作説明図、
図4は同濃度センサーの発光光量調整を示す図、図5は
同ブラックの各パターンの濃度計測結果とハイライト基
準の関係及びデータを示す図、図6は同シアンの各パタ
ーンの濃度計測結果とハイライト基準、ダーク基準の関
係図である。図1は、従来例と同一であるため濃度セン
サー25周辺の構成以外は説明を省略する。また初期化
動作までは従来例と全く同じでありこれも省略する。以
下に、濃度センサー25と基準濃度センサーについて説
明する。
【0119】全構成に関係する部分の説明には図1を用
い、濃度センサー25の詳細な動作説明には図2を用い
る。図2において39は基準濃度校正板であり、40は
CPUであり、41はD/A変換器であり、42はRA
Mである。
い、濃度センサー25の詳細な動作説明には図2を用い
る。図2において39は基準濃度校正板であり、40は
CPUであり、41はD/A変換器であり、42はRA
Mである。
【0120】濃度センサー25は中間転写体18上に形
成された中間調を含むテストパターンの濃度及び中間転
写体18の地肌濃度を読み取る。基準濃度校正板39は
予め定められた反射率を有する白色板であり、ダーク基
準として使用する。ダーク基準は彩色成分トナー(シア
ン、マゼンタ、イエロー)の最大濃度を示し、濃度セン
サー25の出力を正規化する際に用いられる。一方無彩
色トナー(ブラック)に対するダーク基準は装置内部の
実質的に反射光量が0の領域を使用する。
成された中間調を含むテストパターンの濃度及び中間転
写体18の地肌濃度を読み取る。基準濃度校正板39は
予め定められた反射率を有する白色板であり、ダーク基
準として使用する。ダーク基準は彩色成分トナー(シア
ン、マゼンタ、イエロー)の最大濃度を示し、濃度セン
サー25の出力を正規化する際に用いられる。一方無彩
色トナー(ブラック)に対するダーク基準は装置内部の
実質的に反射光量が0の領域を使用する。
【0121】彩色成分に対して比較的明度の高い白色板
をダーク基準とするのは次のような理由がある。反射型
センサーでトナー濃度を検出する場合、実際は反射率の
変化を検出している。彩色成分のトナー濃度が上昇する
と反射率も上昇する。ダーク基準は彩色トナー濃度の上
限を規定するものであるから、高反射率、即ち白色が適
している。
をダーク基準とするのは次のような理由がある。反射型
センサーでトナー濃度を検出する場合、実際は反射率の
変化を検出している。彩色成分のトナー濃度が上昇する
と反射率も上昇する。ダーク基準は彩色トナー濃度の上
限を規定するものであるから、高反射率、即ち白色が適
している。
【0122】一方無彩色トナーに対するダーク基準は、
厳密には低反射率(黒色)の基準濃度校正板を用いて検
出すべきであるが、具体的な材料で完全に反射率0の部
材を構成するのは難しく極めて簡便な方法という事で装
置内部の暗部を使用する。又、図3の様に濃度センサー
25は前記暗部と基準濃度校正板39と前記中間転写体
18の間を移動可能とする。
厳密には低反射率(黒色)の基準濃度校正板を用いて検
出すべきであるが、具体的な材料で完全に反射率0の部
材を構成するのは難しく極めて簡便な方法という事で装
置内部の暗部を使用する。又、図3の様に濃度センサー
25は前記暗部と基準濃度校正板39と前記中間転写体
18の間を移動可能とする。
【0123】階調補正の第一段階として彩色成分(シア
ン・マゼンタ・イエロー)と無彩色成分(ブラック)毎
に濃度センサー25の発光側の光量を決定する。以下に
濃度センサーの発光光量調整について図4を用いて詳細
に説明する。図4の横軸は中間転写体18の回転サイク
ル数であり、縦軸は濃度センサ出力をA/D変換したも
の、即ちCPU40が認識する濃度データを示す。
ン・マゼンタ・イエロー)と無彩色成分(ブラック)毎
に濃度センサー25の発光側の光量を決定する。以下に
濃度センサーの発光光量調整について図4を用いて詳細
に説明する。図4の横軸は中間転写体18の回転サイク
ル数であり、縦軸は濃度センサ出力をA/D変換したも
の、即ちCPU40が認識する濃度データを示す。
【0124】中間転写体18が完全にクリーニングされ
た状態で、まず彩色成分の地肌濃度の調整目標値43
を、例えばアナログレベルで1.25v、即ちA/D変
換後のデータとしては「64」(=1.25v/5.0
0v×255)とする。CPU40はD/A変換器41
に6ビット量の中央値(=「32」)をセットし(図4
における彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の
発光光量を設定する。中間転写体18を一周回転させ、
規定のサンプリング周期(例えば10ms周期)で中間
転写体18の地肌濃度を検出しながら、その最小値を更
新し保持する。
た状態で、まず彩色成分の地肌濃度の調整目標値43
を、例えばアナログレベルで1.25v、即ちA/D変
換後のデータとしては「64」(=1.25v/5.0
0v×255)とする。CPU40はD/A変換器41
に6ビット量の中央値(=「32」)をセットし(図4
における彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の
発光光量を設定する。中間転写体18を一周回転させ、
規定のサンプリング周期(例えば10ms周期)で中間
転写体18の地肌濃度を検出しながら、その最小値を更
新し保持する。
【0125】中間転写体18の一周回転が終了すると、
保持されている地肌濃度の最小値44と地肌濃度の調整
目標値43(=「64」)を比較する。図4ではD/A
変換器41に「32」を設定した彩色成分第一サイクル
の場合、中間転写体が一周する間の地肌濃度の最小値4
4は、調整目標値43を越えているため、光量の再設定
が必要と判断される。
保持されている地肌濃度の最小値44と地肌濃度の調整
目標値43(=「64」)を比較する。図4ではD/A
変換器41に「32」を設定した彩色成分第一サイクル
の場合、中間転写体が一周する間の地肌濃度の最小値4
4は、調整目標値43を越えているため、光量の再設定
が必要と判断される。
【0126】次の彩色成分第二サイクルでは、「16」
(=32−16)をD/A変換器41に設定する。この
ときの変更幅は「16」となる。彩色成分第二サイクル
では、地肌濃度の最小値は調整目標値43を下回るた
め、やはり光量の再設定が必要となる。前回の変更幅
「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とする。ま
た地肌濃度の最小値<調整目標値43であるから、濃度
センサーの発光光量は増加せねばならないと判定する。
(=32−16)をD/A変換器41に設定する。この
ときの変更幅は「16」となる。彩色成分第二サイクル
では、地肌濃度の最小値は調整目標値43を下回るた
め、やはり光量の再設定が必要となる。前回の変更幅
「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とする。ま
た地肌濃度の最小値<調整目標値43であるから、濃度
センサーの発光光量は増加せねばならないと判定する。
【0127】彩色成分第三サイクルでは「24」(=1
6+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた動
作を繰り返す。実際は地肌濃度の最小値と調整目標値4
3との差が規定値以下であれば、現在のD/A変換器4
1の設定値をメモリに保持し、彩色成分計測時の濃度セ
ンサー発光光量設定を終了するが、変更幅はサイクル単
位に1/2されており、変更幅が0となった時点で発光
量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無限ループと
なることはない。計測サイクルが進むにつれて、D/A
変換器41の設定に対する変更幅は小さくなり、設定値
は収束する。
6+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた動
作を繰り返す。実際は地肌濃度の最小値と調整目標値4
3との差が規定値以下であれば、現在のD/A変換器4
1の設定値をメモリに保持し、彩色成分計測時の濃度セ
ンサー発光光量設定を終了するが、変更幅はサイクル単
位に1/2されており、変更幅が0となった時点で発光
量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無限ループと
なることはない。計測サイクルが進むにつれて、D/A
変換器41の設定に対する変更幅は小さくなり、設定値
は収束する。
【0128】次に無彩色成分に対する濃度センサーの発
光光量を決定する。この過程は彩色成分における場合と
ほぼ同様だが、地肌濃度の調整目標値45は例えばアナ
ログレベルでは3.0v、即ちA/D変換後のデータと
しては「153」(=3.00v/5.00v×25
5)であり、彩色成分の目標値より高い値が設定され
る。
光光量を決定する。この過程は彩色成分における場合と
ほぼ同様だが、地肌濃度の調整目標値45は例えばアナ
ログレベルでは3.0v、即ちA/D変換後のデータと
しては「153」(=3.00v/5.00v×25
5)であり、彩色成分の目標値より高い値が設定され
る。
【0129】CPU40はD/A変換器41に6ビット
量の中央値(=「32」)をセットし(図4における無
彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の発光光量
を設定する。中間転写体18を一周回転させ、規定のサ
ンプリング周期(例えば10ms周期)で中間転写体1
8の地肌濃度を検出しながら、その最大値を更新し保持
する。
量の中央値(=「32」)をセットし(図4における無
彩色成分第一サイクル)、濃度センサー25の発光光量
を設定する。中間転写体18を一周回転させ、規定のサ
ンプリング周期(例えば10ms周期)で中間転写体1
8の地肌濃度を検出しながら、その最大値を更新し保持
する。
【0130】中間転写体18の一周回転が終了すると、
保持されている地肌濃度の最大値46と地肌濃度の調整
目標値45(=「153」)を比較する。図4ではD/
A変換器41に「32」を設定した無彩色成分第一サイ
クルの場合、中間転写体が一周する間の地肌濃度の最大
値46は、調整目標値45を下回るため、光量の再設定
が必要と判断される。
保持されている地肌濃度の最大値46と地肌濃度の調整
目標値45(=「153」)を比較する。図4ではD/
A変換器41に「32」を設定した無彩色成分第一サイ
クルの場合、中間転写体が一周する間の地肌濃度の最大
値46は、調整目標値45を下回るため、光量の再設定
が必要と判断される。
【0131】次の無彩色成分第二サイクルでは、「4
8」(=32+16)をD/A変換器41に設定する。
このときの変更幅は「16」となる。無彩色成分第二サ
イクルでは、地肌濃度の最大値は調整目標値45を下回
るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回の変更
幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とする。
また地肌濃度の最大値<調整目標値45であるから、濃
度センサーの発光光量は増加せねばならないと判定す
る。
8」(=32+16)をD/A変換器41に設定する。
このときの変更幅は「16」となる。無彩色成分第二サ
イクルでは、地肌濃度の最大値は調整目標値45を下回
るため、やはり光量の再設定が必要となる。前回の変更
幅「16」を1/2し、今回の変更幅は「8」とする。
また地肌濃度の最大値<調整目標値45であるから、濃
度センサーの発光光量は増加せねばならないと判定す
る。
【0132】無彩色成分第三サイクルでは「56」(=
48+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた
動作を繰り返す。実際は地肌濃度の最大値と調整目標値
45との差が規定値以下であれば、現在のD/A変換器
41の設定値をメモリに保持し、無彩色成分計測時の濃
度センサー発光光量設定を終了するが、変更幅はサイク
ル単位に1/2されており、変更幅が0となった時点で
発光量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無限ルー
プとなることはない。計測サイクルが進むにつれて、D
/A変換器41の設定に対する変更幅は小さくなり、設
定値は収束する。上述した動作により、彩色成分と無彩
色成分に対する濃度センサー25の発光光量が決定され
る。
48+8)をD/A変換器41に設定し、上述してきた
動作を繰り返す。実際は地肌濃度の最大値と調整目標値
45との差が規定値以下であれば、現在のD/A変換器
41の設定値をメモリに保持し、無彩色成分計測時の濃
度センサー発光光量設定を終了するが、変更幅はサイク
ル単位に1/2されており、変更幅が0となった時点で
発光量調整動作を打ち切るため、上述の動作が無限ルー
プとなることはない。計測サイクルが進むにつれて、D
/A変換器41の設定に対する変更幅は小さくなり、設
定値は収束する。上述した動作により、彩色成分と無彩
色成分に対する濃度センサー25の発光光量が決定され
る。
【0133】彩色成分と無彩色成分で異なる発光量が決
定されると、階調補正の第二段階に入る。第二段階で
は、濃度センサー25の光量を彩色成分計測時、無彩色
成分計測時の2つの設定に切り換えて、中間転写体18
の地肌濃度を計測する。この計測動作は印字サイクルに
組み込まれているため、一部通常の印字サイクルと同様
の処理が行われる。
定されると、階調補正の第二段階に入る。第二段階で
は、濃度センサー25の光量を彩色成分計測時、無彩色
成分計測時の2つの設定に切り換えて、中間転写体18
の地肌濃度を計測する。この計測動作は印字サイクルに
組み込まれているため、一部通常の印字サイクルと同様
の処理が行われる。
【0134】即ちまず露光光学系9内のポリゴンミラー
の回転を開始する。また感光体1は駆動方向d1に、中
間転写体18は駆動方向d2に、それぞれ駆動される。
更に現像器10K〜10C内部のスリーブローラ16K
〜16Cの駆動源の回転を開始する。
の回転を開始する。また感光体1は駆動方向d1に、中
間転写体18は駆動方向d2に、それぞれ駆動される。
更に現像器10K〜10C内部のスリーブローラ16K
〜16Cの駆動源の回転を開始する。
【0135】各駆動源の起動直後に高圧電源に接続され
た帯電器8内の帯電線に−4000vから−5000V
程度の高電圧を印加しコロナ放電を行なわせ、更に帯電
器8内のグリッドに−700Vを印加して、感光体1の
表面を一様に−700V程度に帯電させる。更に除電器
14を動作させ、中間転写ローラ12に+1000V程
度の高電圧を印加する。
た帯電器8内の帯電線に−4000vから−5000V
程度の高電圧を印加しコロナ放電を行なわせ、更に帯電
器8内のグリッドに−700Vを印加して、感光体1の
表面を一様に−700V程度に帯電させる。更に除電器
14を動作させ、中間転写ローラ12に+1000V程
度の高電圧を印加する。
【0136】中間転写体18と感光体1の搬送速度が定
速に達すると、感光体位置検出センサー6は感光体位置
検出マーク5の検出を開始し、更に中間転写体位置検出
センサー23は中間転写体位置検出マーク22の検出を
開始する。感光体位置検出マーク5と中間転写体位置検
出マーク22の検出時間差に基づいて、感光体1の継目
7を回避し、かつ最も最短時間で画像形成が可能な中間
転写体位置検出マーク22が選択され、選択された中間
転写体位置検出マーク22が検出されてから実際に画像
形成プロセスを起動するまでの遅延時間が計算される。
以降の画像形成においては、全色の画像形成開始基準と
してこの時点で選択された中間転写体位置検出マーク2
2が用いられる。
速に達すると、感光体位置検出センサー6は感光体位置
検出マーク5の検出を開始し、更に中間転写体位置検出
センサー23は中間転写体位置検出マーク22の検出を
開始する。感光体位置検出マーク5と中間転写体位置検
出マーク22の検出時間差に基づいて、感光体1の継目
7を回避し、かつ最も最短時間で画像形成が可能な中間
転写体位置検出マーク22が選択され、選択された中間
転写体位置検出マーク22が検出されてから実際に画像
形成プロセスを起動するまでの遅延時間が計算される。
以降の画像形成においては、全色の画像形成開始基準と
してこの時点で選択された中間転写体位置検出マーク2
2が用いられる。
【0137】さて上述の手順で選択された中間転写体位
置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー23に
よって検出されると、所定時間経過後にCPU40はD
/A変換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設定
をおこない、濃度センサー25の出力の読取りを開始す
る。濃度センサー25の出力は予め定められたサンプリ
ング周期でCPU40に読み込まれる。CPU40は読
み込み結果を直ちにRAM42に格納する。例えば中間
転写体18の画像領域を370mm、搬送速度を100
mm/s、サンプリング周期を10msとすると中間転
写体18が一周する間に370個のデータがRAM42
に格納される。
置検出マーク22が中間転写体位置検出センサー23に
よって検出されると、所定時間経過後にCPU40はD
/A変換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設定
をおこない、濃度センサー25の出力の読取りを開始す
る。濃度センサー25の出力は予め定められたサンプリ
ング周期でCPU40に読み込まれる。CPU40は読
み込み結果を直ちにRAM42に格納する。例えば中間
転写体18の画像領域を370mm、搬送速度を100
mm/s、サンプリング周期を10msとすると中間転
写体18が一周する間に370個のデータがRAM42
に格納される。
【0138】彩色成分用の発光光量設定のもとで中間転
写体18の地肌濃度計測が終了すると、CPU40はD
/A変換器41にデータをセットして、濃度センサー2
5の発光量を無彩色成分計測時の設定にし、選択された
中間転写体位置検出マーク22の検出を待つ。再度中間
転写体位置検出マーク22が中間転写体位置検出センサ
ー23によって検出されると、彩色成分のときと全く同
様に、無彩色成分用の発光光量設定のもとで中間転写体
18の地肌濃度を計測し、結果はRAM42に格納され
る。無彩色成分の発光光量設定のもとで中間転写体18
の地肌濃度計測が終了すると階調補正の第二段階は終了
する。
写体18の地肌濃度計測が終了すると、CPU40はD
/A変換器41にデータをセットして、濃度センサー2
5の発光量を無彩色成分計測時の設定にし、選択された
中間転写体位置検出マーク22の検出を待つ。再度中間
転写体位置検出マーク22が中間転写体位置検出センサ
ー23によって検出されると、彩色成分のときと全く同
様に、無彩色成分用の発光光量設定のもとで中間転写体
18の地肌濃度を計測し、結果はRAM42に格納され
る。無彩色成分の発光光量設定のもとで中間転写体18
の地肌濃度計測が終了すると階調補正の第二段階は終了
する。
【0139】第二段階が終了すると、中間転写体18上
に形成されたパターン濃度を検出する第三段階に入る。
まず階調補正用テストパターンについて説明する。図1
0は階調補正用テストパターンである。階調を補正する
ために、中間調を含んだテストパターンとなっている。
テストパターンは電源投入時や、適当な条件が整った場
合に形成されるため、多数回の同一パターン形成により
パターン領域が物理的に劣化しても、画質劣化が視覚的
に目だちにくいように、画像領域の端部に形成される。
階調補正用テストパターンのパターン領域は合計10個
であり、各々異なる濃度パターンを形成するように予め
画像データが設定されている。例えば先頭のパターンは
16進表現で10H、次のパターンは20Hのように、
画像の先頭から順に濃度が高くなる設定となっている。
に形成されたパターン濃度を検出する第三段階に入る。
まず階調補正用テストパターンについて説明する。図1
0は階調補正用テストパターンである。階調を補正する
ために、中間調を含んだテストパターンとなっている。
テストパターンは電源投入時や、適当な条件が整った場
合に形成されるため、多数回の同一パターン形成により
パターン領域が物理的に劣化しても、画質劣化が視覚的
に目だちにくいように、画像領域の端部に形成される。
階調補正用テストパターンのパターン領域は合計10個
であり、各々異なる濃度パターンを形成するように予め
画像データが設定されている。例えば先頭のパターンは
16進表現で10H、次のパターンは20Hのように、
画像の先頭から順に濃度が高くなる設定となっている。
【0140】また中間転写体18上における階調補正用
テストパターンの形成位置は各色共通であり、画像デー
タも共通であるが、各色画像は色によって異なるスクリ
ーン角を用いて形成され、例えばホストコンピュータ等
から転送された画像データを印字する際のスクリーン角
と階調補正実行時のスクリーン角は色毎に共通である。
テストパターンの形成位置は各色共通であり、画像デー
タも共通であるが、各色画像は色によって異なるスクリ
ーン角を用いて形成され、例えばホストコンピュータ等
から転送された画像データを印字する際のスクリーン角
と階調補正実行時のスクリーン角は色毎に共通である。
【0141】さて階調補正の第二段階終了後に、選択さ
れた中間転写体位置検出マーク22が検出されると、所
定時間経過後に電子写真装置に内蔵された濃度データに
基づき、感光体1上にテストパターンの静電潜像が形成
される。第二段階開始時に、各高電圧等の画像形成に必
要な構成要素は起動され、この時点では画像形成の準備
は整っている。画像形成プロセスは選択された中間転写
体位置検出マーク22を基準にして進行するため、以降
の動作は選択された1つの中間転写体位置検出マーク2
2の検出に基づくものである。
れた中間転写体位置検出マーク22が検出されると、所
定時間経過後に電子写真装置に内蔵された濃度データに
基づき、感光体1上にテストパターンの静電潜像が形成
される。第二段階開始時に、各高電圧等の画像形成に必
要な構成要素は起動され、この時点では画像形成の準備
は整っている。画像形成プロセスは選択された中間転写
体位置検出マーク22を基準にして進行するため、以降
の動作は選択された1つの中間転写体位置検出マーク2
2の検出に基づくものである。
【0142】所定時間経過後にブラック現像器10Kが
感光体1に当接し現像する。顕画化されたブラックの階
調補正用テストパターンは中間転写体18に転写され、
濃度センサー25まで搬送される。更に所定時間経過後
に、CPU40はD/A変換器41に無彩色成分を読み
取る際の発光光量設定をおこない、濃度センサー25の
出力の読取りを開始する。濃度センサー25の出力は予
め定められたサンプリング周期でCPU40に読み込ま
れる。読み込みは全画像領域に対して行い、CPU40
は読込み結果を直ちにRAM42に格納する。
感光体1に当接し現像する。顕画化されたブラックの階
調補正用テストパターンは中間転写体18に転写され、
濃度センサー25まで搬送される。更に所定時間経過後
に、CPU40はD/A変換器41に無彩色成分を読み
取る際の発光光量設定をおこない、濃度センサー25の
出力の読取りを開始する。濃度センサー25の出力は予
め定められたサンプリング周期でCPU40に読み込ま
れる。読み込みは全画像領域に対して行い、CPU40
は読込み結果を直ちにRAM42に格納する。
【0143】以上のようにして無彩色成分の階調補正用
テストパターンの濃度測定が終了すると、CPU40は
D/A変換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設
定をおこない、選択された中間転写体位置検出マーク2
2が再度検出されるのを待つ。以降はブラックと同じ画
像データを用いてシアン、マゼンタ、イエローのテスト
パターンを中間転写体位置検出マーク22が検出される
毎に形成し、ブラックの場合と同様にRAM42に格納
する。
テストパターンの濃度測定が終了すると、CPU40は
D/A変換器41に彩色成分を読み取る際の発光光量設
定をおこない、選択された中間転写体位置検出マーク2
2が再度検出されるのを待つ。以降はブラックと同じ画
像データを用いてシアン、マゼンタ、イエローのテスト
パターンを中間転写体位置検出マーク22が検出される
毎に形成し、ブラックの場合と同様にRAM42に格納
する。
【0144】こうして無彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、無彩色成分のテストパターン
の濃度検出結果、並びに彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、シアン・マゼンタ・イエロー
の各テストパターンの濃度検出結果がそれぞれRAM4
2に格納されている。このデータは、濃度センサー25
の出力を単に時間順に取得したものに過ぎないため、階
調補正用テストパターン形成・読み取り動作が終了する
と、電子写真装置は各モータや帯電器8等の動作をすべ
て停止し、データ処理を行う。
間転写体18の地肌濃度、無彩色成分のテストパターン
の濃度検出結果、並びに彩色成分の光量設定における中
間転写体18の地肌濃度、シアン・マゼンタ・イエロー
の各テストパターンの濃度検出結果がそれぞれRAM4
2に格納されている。このデータは、濃度センサー25
の出力を単に時間順に取得したものに過ぎないため、階
調補正用テストパターン形成・読み取り動作が終了する
と、電子写真装置は各モータや帯電器8等の動作をすべ
て停止し、データ処理を行う。
【0145】RAM42内のデータはすべて同じ中間転
写体位置検出マーク22の検出に基づき得られたものな
ので、地肌濃度と階調補正用テストパターン読み取り開
始点は中間転写体18の同一地点のものである。また中
間転写体位置検出マーク22を検出してから、CPU4
0が濃度センサー25の出力の取り込みを開始するまで
の時間は定まっているので、1つ1つの階調補正用テス
トパターン位置に対応した読み取り結果は容易に得られ
る。まず階調補正用テストパターン1つに対して8個の
ポイントの値を合計し、この平均値を1つのパターンの
濃度値とする。こうして無彩色成分の光量設定における
各パターン位置の地肌濃度とトナー濃度及び彩色成分の
光量設定における各パターン位置の地肌濃度とシアン、
マゼンタ、イエローのトナー濃度を求めることができ
る。
写体位置検出マーク22の検出に基づき得られたものな
ので、地肌濃度と階調補正用テストパターン読み取り開
始点は中間転写体18の同一地点のものである。また中
間転写体位置検出マーク22を検出してから、CPU4
0が濃度センサー25の出力の取り込みを開始するまで
の時間は定まっているので、1つ1つの階調補正用テス
トパターン位置に対応した読み取り結果は容易に得られ
る。まず階調補正用テストパターン1つに対して8個の
ポイントの値を合計し、この平均値を1つのパターンの
濃度値とする。こうして無彩色成分の光量設定における
各パターン位置の地肌濃度とトナー濃度及び彩色成分の
光量設定における各パターン位置の地肌濃度とシアン、
マゼンタ、イエローのトナー濃度を求めることができ
る。
【0146】中間転写体18の地肌濃度は、中間転写体
18にトナーが無い状態の濃度レベルであり、記録用紙
上ではこの部分は白となる。従ってこれをハイライト基
準という。一方ダーク基準は、基準濃度校正板39が固
定であり、外部の影響を受けにくいため、上述した階調
補正用テストパターン読み取りが終了した後に前記濃度
センサー25は主走査方向に中間転写体18に対して平
行移動し、基準濃度校正板39上で停止し、一度だけ読
み取られ、CPU40によりRAM45に格納される。
18にトナーが無い状態の濃度レベルであり、記録用紙
上ではこの部分は白となる。従ってこれをハイライト基
準という。一方ダーク基準は、基準濃度校正板39が固
定であり、外部の影響を受けにくいため、上述した階調
補正用テストパターン読み取りが終了した後に前記濃度
センサー25は主走査方向に中間転写体18に対して平
行移動し、基準濃度校正板39上で停止し、一度だけ読
み取られ、CPU40によりRAM45に格納される。
【0147】以降簡単のために、ブラック(無彩色成
分)とシアン(彩色成分)のデータ処理について説明す
る。マゼンタとイエローに対するデータ処理はシアンの
場合と同様である。また各パターン位置をn(n=0〜
9)とし、nの位置の中間転写体18の地肌濃度を、ブ
ラックの場合はHL_K[n]、シアンの場合はHL_
CMY[n]とし(HLはHight Lightの意
味。またCMYはハイライト基準がシアン、マゼンタ、
イエローで共通であることを意味する)、トナー濃度を
シアンの場合はD_C[n]、ブラックの場合はD_K
[n]とする(DはDensityの意味)。更にシア
ンのダーク基準をDK_CMYとする(CMYはダーク
基準がシアン、マゼンタ、イエローで共通であることを
意味し、配列要素が無いのはダーク基準がパターン位置
に無関係であることを意味する)。
分)とシアン(彩色成分)のデータ処理について説明す
る。マゼンタとイエローに対するデータ処理はシアンの
場合と同様である。また各パターン位置をn(n=0〜
9)とし、nの位置の中間転写体18の地肌濃度を、ブ
ラックの場合はHL_K[n]、シアンの場合はHL_
CMY[n]とし(HLはHight Lightの意
味。またCMYはハイライト基準がシアン、マゼンタ、
イエローで共通であることを意味する)、トナー濃度を
シアンの場合はD_C[n]、ブラックの場合はD_K
[n]とする(DはDensityの意味)。更にシア
ンのダーク基準をDK_CMYとする(CMYはダーク
基準がシアン、マゼンタ、イエローで共通であることを
意味し、配列要素が無いのはダーク基準がパターン位置
に無関係であることを意味する)。
【0148】まずブラックに対するデータ処理を図5を
用いて説明する。図5はブラックの各パターンの濃度計
測結果とハイライト基準の関係、及びデータ処理を示す
図である。ブラックのデータ処理は各パターン毎の濃度
データD_K[n]と、ハイライト基準HL_K[n]
を用いて行う。ダーク基準は濃度センサー25が主走査
方向に中間転写体18に対して平行移動し装置内部の実
質的に反射光量0の暗部を読み取る。
用いて説明する。図5はブラックの各パターンの濃度計
測結果とハイライト基準の関係、及びデータ処理を示す
図である。ブラックのデータ処理は各パターン毎の濃度
データD_K[n]と、ハイライト基準HL_K[n]
を用いて行う。ダーク基準は濃度センサー25が主走査
方向に中間転写体18に対して平行移動し装置内部の実
質的に反射光量0の暗部を読み取る。
【0149】まず全てのnに対して、DIF[n]=H
L_K[n]−D_K[n]を計算し、DIF[n]を
真の濃度レベルと規定する。
L_K[n]−D_K[n]を計算し、DIF[n]を
真の濃度レベルと規定する。
【0150】次にDL=地肌濃度の最大値47をダイナ
ミックレンジとして規定する。ブラックのダーク基準4
8は「0」であるから、ダイナミックレンジとして地肌
濃度の最大値47をそのまま用いる。
ミックレンジとして規定する。ブラックのダーク基準4
8は「0」であるから、ダイナミックレンジとして地肌
濃度の最大値47をそのまま用いる。
【0151】次にDIF[n]を、ダイナミックレンジ
DLに対して8ビットで正規化する。即ち各パターン毎
に正規化値NM[n]を、NM[n]=DIF[n]*
255/DLに基づき計算する。
DLに対して8ビットで正規化する。即ち各パターン毎
に正規化値NM[n]を、NM[n]=DIF[n]*
255/DLに基づき計算する。
【0152】更に正規化されたデータを記録紙上の濃度
に変換する。濃度変換は予めブラックのテストパターン
を中間転写体18上に形成し、正規化までの過程を経た
データと、同一のテストパターンを記録紙上に形成して
画像濃度を測定し、その関係をテーブル化した変換テー
ブルを用いて行う。
に変換する。濃度変換は予めブラックのテストパターン
を中間転写体18上に形成し、正規化までの過程を経た
データと、同一のテストパターンを記録紙上に形成して
画像濃度を測定し、その関係をテーブル化した変換テー
ブルを用いて行う。
【0153】次にシアンに対するデータ処理を図6を用
いて説明する。図6はシアンの各パターンの濃度計測結
果とハイライト基準、ダーク基準の関係、及びデータ処
理を示す図である。
いて説明する。図6はシアンの各パターンの濃度計測結
果とハイライト基準、ダーク基準の関係、及びデータ処
理を示す図である。
【0154】シアンのデータ処理は各パターン毎の濃度
データD_C[n]と、ハイライト基準HL_CMY
[n]と、ダーク基準49(DK_CMY)を用いる。
DK_CMYは濃度センサー25で基準濃度校正板39
を読み取った値を用いる。
データD_C[n]と、ハイライト基準HL_CMY
[n]と、ダーク基準49(DK_CMY)を用いる。
DK_CMYは濃度センサー25で基準濃度校正板39
を読み取った値を用いる。
【0155】まず全てのnに対して、DIF[n]=D
_C[n]−HL_CMY[n]を計算し、DIF
[n]を真の濃度レベルと規定する。
_C[n]−HL_CMY[n]を計算し、DIF
[n]を真の濃度レベルと規定する。
【0156】次に、DL=DK_CMY−地肌濃度最小
値50を計算しダイナミックレンジとして規定する。
値50を計算しダイナミックレンジとして規定する。
【0157】次にDIF[n]を、ダイナミックレンジ
DLに対して8ビットで正規化する。即ち各パターン毎
に正規化値NM[n]を、NM[n]=DIF[n]*
255/DLに基づき計算する。
DLに対して8ビットで正規化する。即ち各パターン毎
に正規化値NM[n]を、NM[n]=DIF[n]*
255/DLに基づき計算する。
【0158】更に正規化されたデータを記録紙上の濃度
に変換する。濃度変換は予めシアンのテストパターンを
中間転写体18上に形成し、正規化までの過程を経たデ
ータと、同一のテストパターンを記録紙上に形成して画
像濃度を測定し、その関係をテーブル化した変換テーブ
ルを用いて行う。
に変換する。濃度変換は予めシアンのテストパターンを
中間転写体18上に形成し、正規化までの過程を経たデ
ータと、同一のテストパターンを記録紙上に形成して画
像濃度を測定し、その関係をテーブル化した変換テーブ
ルを用いて行う。
【0159】さて記録紙上の濃度に変換することで、濃
度変換テーブルに用紙転写・定着特性を含ませることが
できる。例えば用紙転写特性が環境等により変動して階
調性を劣化させる場合は、濃度変換テーブルの変換特性
を環境パラメータ等に応じて変更してこの影響を吸収す
ることができる。
度変換テーブルに用紙転写・定着特性を含ませることが
できる。例えば用紙転写特性が環境等により変動して階
調性を劣化させる場合は、濃度変換テーブルの変換特性
を環境パラメータ等に応じて変更してこの影響を吸収す
ることができる。
【0160】さてテストパターンのデータ、即ち入力は
予め定められた値であり、既知である。この入力データ
と、以上のようにして求めた記録紙上の濃度との関係は
電子写真装置のγ特性に他ならない。
予め定められた値であり、既知である。この入力データ
と、以上のようにして求めた記録紙上の濃度との関係は
電子写真装置のγ特性に他ならない。
【0161】従って記録紙上の濃度に対する入力データ
の関係を求めれば、γ特性の逆関数(階調補正テーブ
ル)を求めることができる。画像データと階調補正テー
ブルの関係については従来例で示した通りであるのでこ
こでは省略する。
の関係を求めれば、γ特性の逆関数(階調補正テーブ
ル)を求めることができる。画像データと階調補正テー
ブルの関係については従来例で示した通りであるのでこ
こでは省略する。
【0162】
【発明の効果】本発明によれば、階調補正用テストパタ
ーンの濃度を正確に検出し、階調補正テーブルを作成す
ることで、常に階調性に優れた高品質な画像を出力する
ことができる。またダーク基準とハイライト基準が一意
に決定され、精度の高い階調補正が可能となる。
ーンの濃度を正確に検出し、階調補正テーブルを作成す
ることで、常に階調性に優れた高品質な画像を出力する
ことができる。またダーク基準とハイライト基準が一意
に決定され、精度の高い階調補正が可能となる。
【図1】本発明の一実施の形態による電子写真装置の構
成図
成図
【図2】本発明の一実施の形態による電子写真装置の濃
度センサー周辺のブロック構成図
度センサー周辺のブロック構成図
【図3】本発明の一実施の形態による電子写真装置の濃
度センサーの動作説明図
度センサーの動作説明図
【図4】本発明の一実施の形態による電子写真装置の濃
度センサーの発光光量調整を示す図
度センサーの発光光量調整を示す図
【図5】本発明の一実施の形態による電子写真装置のブ
ラックの各パターンの濃度計測結果とハイライト基準の
関係及びデータを示す図
ラックの各パターンの濃度計測結果とハイライト基準の
関係及びデータを示す図
【図6】本発明の一実施の形態による電子写真装置のシ
アンの各パターンの濃度計測結果とハイライト基準、ダ
ーク基準の関係図
アンの各パターンの濃度計測結果とハイライト基準、ダ
ーク基準の関係図
【図7】従来の電子写真装置の構成図
【図8】従来の電子写真装置の濃度センサー周辺のブロ
ック構成図
ック構成図
【図9】従来の電子写真装置の濃度センサーの発光光量
調整を示す図
調整を示す図
【図10】従来の電子写真装置の飽和濃度検出用のパタ
ーンを示す図
ーンを示す図
【図11】従来の電子写真装置の彩色成分及び無彩色成
分の階調補正用テストパターンに対する濃度センサーの
出力例を示す図
分の階調補正用テストパターンに対する濃度センサーの
出力例を示す図
【図12】従来の電子写真装置のブラックの各パターン
の濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の関係及
びデータ処理を示す図
の濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の関係及
びデータ処理を示す図
【図13】従来の電子写真装置のブラックの濃度変換テ
ーブルをグラフ化した図
ーブルをグラフ化した図
【図14】従来の電子写真装置のシアンの各パターンの
濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の関係及び
データ処理を示す図
濃度計測結果、ハイライト基準とダーク基準の関係及び
データ処理を示す図
【図15】従来の電子写真装置のシアンの濃度変換テー
ブルをグラフ化した図
ブルをグラフ化した図
【図16】従来の電子写真装置の飽和濃度検出用のパタ
ーンを示す図
ーンを示す図
【図17】従来の電子写真装置の画像データと階調補正
テーブルの関係図
テーブルの関係図
1 感光体 2 感光体搬送ローラ 3 感光体支持ローラ 4 感光体支持ローラ 5 感光体支持ローラ 6 感光体位置検出センサー 7 継目 8 帯電器 9 露光光学系 10K 現像器(ブラック) 10C 現像器(シアン) 10M 現像器(マゼンタ) 10Y 現像器(イエロー) 11 中間転写前除電器 12 中間転写ローラ 13 感光体クリーニング装置 14 除電器 15 露光光線 16K スリーブローラ(ブラック) 16C スリーブローラ(シアン) 16M スリーブローラ(マゼンタ) 16Y スリーブローラ(イエロー) 17K 離接カム(ブラック) 17C 離接カム(シアン) 17M 離接カム(マゼンタ) 17Y 離接カム(イエロー) 18 中間転写体 19 中間転写体支持ローラ 20 中間転写体支持ローラ 21 中間転写体支持ローラ 22 中間転写体位置検出マーク 23 中間転写体位置検出センサー 24 転写前帯電器 25 濃度センサー 26 用紙転写ローラ 27 中間転写体クリーニング装置 28 記録用紙 30 記録紙カセット 31 給紙ローラ 32 用紙搬送路 33 スリップローラ 34a レジストローラ 34b 従動ローラ 35 定着装置 36 ヒートローラ 37 加圧ローラ 38 温度センサ 39 基準濃度校正板 40 CPU 41 D/A変換器 42 RAM 43 地肌濃度の調整目標値(彩色成分) 44 地肌濃度の最小値 45 地肌濃度の調整目標値(無彩色成分) 46 地肌濃度の最大値 47 地肌濃度の最大値 48 ブラックのダーク基準 49 シアンのダーク基準 50 地肌濃度の最小値 51 SRAM 52 コントローラ 53 画像データ 54 レーザドライバ 55 レーザダイオード 56a オペアンプ 56b オペアンプ 57 地肌濃度の調整目標値(彩色成分) 58 地肌濃度の平均値 59 地肌濃度の調整目標値(無彩色成分) 60 地肌濃度の平均値 61 飽和濃度検出用パターン 62 飽和濃度検出用パターン 63 中間転写体駆動方向
Claims (7)
- 【請求項1】感光体上にテストパターンの潜像を形成す
る潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段と、
顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写体
と、前記テストパターンの濃度を検出しかつその出力値
に基づいて階調補正を行う濃度センサーを有し、前記濃
度センサーを、前記中間転写体に対して平行移動自在に
設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】感光体上にテストパターンの潜像を形成す
る潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段と、
顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写体
と、前記テストパターンの濃度を検出する濃度センサー
及び前記中間転写体近傍の基準校正部材を有し、この基
準校正部材の反射光量を前記濃度センサーで検出し、こ
の時の前記濃度センサーの出力値に基づいて階調補正を
行うことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】感光体上にテストパターンの潜像を形成す
る潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段と、
顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写体
と、反射濃度を検出する濃度センサー及び前記中間転写
体近傍の基準校正部材を有し、この基準校正部材の反射
光量と前記テストパターンの反射光量の双方を同一の前
記濃度センサーで検出し、この時の前記濃度センサーの
出力値に基づいて階調補正を行うことを特徴とする画像
形成装置。 - 【請求項4】感光体上にテストパターンの潜像を形成す
る潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段と、
顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写体
と、前記テストパターンの濃度を検出する濃度センサー
を有し、装置内部の実質的に反射光量が0の領域を前記
濃度センサーで検出し、この時の前記濃度センサーの出
力値に基づいて階調補正を行うことを特徴とする画像形
成装置。 - 【請求項5】感光体上にテストパターンの潜像を形成す
る潜像形成手段と、前記潜像を顕画化する現像手段と、
顕画化されたトナー像を合成し、保持する中間転写体
と、反射濃度を検出する濃度センサーを有し、装置内部
の実質的に反射光量が0の領域と前記テストパターンの
反射光量の双方を同一の前記濃度センサーで検出し、こ
の時の前記濃度センサーの出力値に基づいて階調補正を
行うことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】前記基準校正部材に対応する前記濃度セン
サー出力値は彩色成分に関する階調補正に、また前記反
射光量が0の領域に対応する前記濃度センサー出力値は
無彩色成分に関する階調補正に有効で有ることを特徴と
する請求項2または3記載の画像形成装置。 - 【請求項7】彩色成分に関する階調補正において使用す
る濃度センサー、及び無彩色成分に関する階調補正にお
いて使用する濃度センサーは独立している事を特徴とす
る請求項6記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8086183A JPH09284556A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8086183A JPH09284556A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09284556A true JPH09284556A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=13879662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8086183A Pending JPH09284556A (ja) | 1996-04-09 | 1996-04-09 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09284556A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6633734B2 (en) | 2001-02-09 | 2003-10-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus having density detecting means |
JP2007148259A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US8155543B2 (en) | 2005-07-26 | 2012-04-10 | Ricoh Co., Ltd. | Image forming apparatus capable of reducing a lengthy duration of an adjustment control |
JP2016001269A (ja) * | 2014-06-12 | 2016-01-07 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
-
1996
- 1996-04-09 JP JP8086183A patent/JPH09284556A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6633734B2 (en) | 2001-02-09 | 2003-10-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus having density detecting means |
US8155543B2 (en) | 2005-07-26 | 2012-04-10 | Ricoh Co., Ltd. | Image forming apparatus capable of reducing a lengthy duration of an adjustment control |
JP2007148259A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2016001269A (ja) * | 2014-06-12 | 2016-01-07 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040224 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040629 |