JP3479447B2 - 画像形成装置の画質補償装置 - Google Patents
画像形成装置の画質補償装置Info
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Description
用してなる複写機(デジタル複写機を含む)やプリンタ
等の画像形成装置において、特に画質の劣化を防止し、
常に安定した画質を補償できる画像形成装置における画
質補償装置に関する。
ーザプリンタ等の画像形成装置においては、経時変化等
に起因する画質劣化を防ぐために幾つかの方法が提案さ
れ、実施に供されている。
再生、つまり画像形成を行うと、徐々に画質状態が劣化
していく。この画質の劣化は、経時的な変化、例えば画
像形成回数に応じて、記録媒体である感光体の帯電性等
が変化することで初期の画像濃度が得られなくなる。ま
た、下地(バックグランド)において、トナー等が付着
してはいけない領域にもトナーが付着する画質劣化を生
じる。そのため、画質劣化を解消する簡単な方法として
は、画像形成回数をカウントし、そのカウント内容に応
じて帯電手段に供給する電圧を制御するように、感光体
上に帯電電位を所定状態の補償するものである。
光体に帯電されている電位を実際に測定し、その測定結
果に応じて上述した帯電手段に供給する電圧を制御し、
感光体に帯電される電位を常に一定に保つようにして、
画質を補償する方法がある。この方法によれば、当然感
光体を常に一定の電位に保つことができるため、画像形
成回数により制御するものと比べて一段と補償精度が向
上する。
た場合において、トナー濃度が初期の濃度状態にならな
い場合があったり、またバックグランドの領域に不要な
トナーが付着するようなこともある。
法として提案され、実施に供されている方法としては、
感光体上に直接テスト用のテストパッチ像(濃度検出用
画像)を形成し、そのテストパッチ像の濃度を検出す
る。この検出結果と、予め決められた基準の濃度値とを
比較し、その比較結果に応じて、規準の画像濃度となる
ようなテストパッチ像を形成できる画像形成条件、例え
ば上述した帯電手段、さらには露光ランプによる光量、
現像装置の現像バイアス等の設定条件を制御するように
している。つまり露光量や現像バイアス等を制御するの
は、先に説明したようにバックグランドの領域に不要な
トナーが付着するのを防止するために行われることもあ
る。
なく、環境上の変化、例えば温度や湿度変化に応じて感
光体上に形成されるトナーによる画像濃度が変化する
が、このような変化に対しても対処できるため、より安
定した画質補償を行える点で非常に有利である。
成装置は、感光体上に形成されたトナー像を転写材であ
る普通紙等のシート上に転写する時に、各色のトナー像
を順次重ねるように転写する必要性から、該シートを巻
き付け、転写位置へと搬送するための転写ドラムを設け
る方式が提案され実施されるようになった。また、中間
転写媒体を設けて、感光体に形成された各色のトナー像
を一旦中間転写媒体に順次重ねて転写し、これを一度に
シート上に再転写させるようにした画像形成方式等があ
る。
置においては、感光体に接する転写ドラム(中間転写媒
体も含めて)上に、感光体上に形成されたテスト用のト
ナーパッチ像を転写し、その反射光を読み取ることで形
成された濃度を検出するようにしている。この濃度検出
の結果に応じて、先に説明したように基準となる濃度に
なるように帯電手段に供給する帯電電圧の制御、現像バ
イアス等の制御を行うことで、画質を補償するようにし
ている。この方法によれば、当然に感光体に形成された
トナー像を転写した状態で、実際にシート上に形成され
る状態での濃度検出を行えるため、より優れた画質補償
が可能となる。
例えば特開平6−11935号公報等に記載されてい
る。つまり、感光体上に形成された所定の階調をもつト
ナー像(テストパッチ像)を転写ドラム等に転写し、そ
の転写されたトナー像の濃度を検出し、検出した濃度が
基準濃度か否かを判定し、その結果に応じて帯電電位や
現像バイアス電圧等を制御して、基準濃度になるように
制御している。
像の濃度検出を行う場合、テストパッチ像の潜像を現像
する時にエッジ効果により周辺と中央部分で大きな濃度
差が生じる。そのため、従来においては安定する領域、
つまり中央部の濃度を検出し、これに基づいて画質補償
制御を行っている。
特開昭60−73654号公報によれば、テストパッチ
像の周辺のエッジ効果を無くすようにテストパッチ像の
周辺の電位等を制御し、全域において均一な濃度が形成
するようにしている。そのため、検出領域を特定するこ
となく良好な濃度検出が可能になる。
367号公報や特開昭60−73654号公報に記載さ
れた技術によれば、上述したようにテストパッチ像をエ
ッジ効果の影響を受けることなく正確な濃度検出が可能
になる。よって、画質補償が安定する。
は、テストパッチ像を形成する点においては優れている
としても、テストパッチ像を形成するための制御が面倒
になる。また、テストパッチ像の1種類の濃度を検出す
る点のみを考えれれば、エッジ効果の部分を避けて、安
定した領域による濃度を検出するものと比べれば、何ら
画質補償を行う点では大差はない。かえってエッジ効果
の領域を避けて濃度検出を行う方が、テストパッチ像を
形成する点で簡単になる分、利用価値が高くなるものと
思われる。
検出するのみであり、画像の種類(形態)の違いに応じ
た画質制御は、そのままでは行えなくなる。つまり、単
に濃度検出を行い画像形成を行うプロセス手段の一つ、
または複数の条件設定を行うことはできても、写真や文
字等の画像の形状や形態(種類)の違いにより、同一条
件で画質補償を行っても良好な結果を得られない。例え
ば、写真画像等に注目した画質補償を行った時、文字に
よる画像形成に対しては視覚印象とはあわない過度の補
正を行うことがあり、そのためトナー付着量が増し、文
字の太りや線画のトナーの盛り上がりとなり、ひいては
トナー消費量の増大ともなる。
よれば、基準となるテストパッチ像の形状を変えて画面
全体の濃度を安定させるための提案がなされている。こ
れによると文字による画像と、写真画像の画像形成にお
いて、基準となるテストパッチ像のパターンを切り替え
ることが提案されている。しかし、縞状にラインを形成
するパターンによりテストパッチ像をマクロな濃度セン
サで間接的に線画像のトナー付着量を検出しようとして
いるため、トナー像を形成する媒体上でのトナーの跳ね
散りなどのため、検出精度が低下する問題がある。しか
も、基準となるパターンの数が増すと、テストパッチ像
の作成や制御に時間がかかるとともに、そのための制御
が面倒になることにもなる。
を補償するためにテストパッチ像を形成する場合、その
テストパッチ像のエッジ効果等を積極的に利用し、精度
を上げ、複数のテストパッチ像を形成することなく、単
純に形成することで、複数の画像の形態の違いによる画
質を補償できるようにした補償装置を提供することを目
的とする。
成するための画質補償装置は、画質補償を行うためにト
ナー像形成媒体に決められたテストパッチ像を形成し、
該テストパッチ像の濃度を検出することで、基準となる
濃度と対比し、上記トナー像形成媒体にトナー像を形成
するためのプロセス手段の一つ又は複数の条件を制御し
てなる画像形成装置の画質補償制御において、上記トナ
ー像形成媒体に形成される上記テストパッチ像は、濃度
の異なるテストパッチ像先端の高濃領域と中央の安定領
域からなり、形成された上記テストパッチ像の複数の領
域を検出し、該検出した複数領域の濃度と、検出した領
域に応じたそれぞれの基準濃度との対比を行い基準濃度
に基づいた上記プロセス手段の設定条件を制御する。
ストパッチ像の濃度を検出する時に、検出領域を複数設
定し、それぞれの領域の濃度検出を行っている。そし
て、その検出した領域毎に対応する基準濃度との対比に
より、それぞれにおけるプロセス手段による設定条件が
制御される。例えば、テストパッチ像の高濃度領域の濃
度検出においては、文字等の線画像により画質補償を行
うべく、その基準濃度との対比によるプロセス手段の設
定条件を決めている。また、テストパッチ像の中央部の
領域の濃度検出においては、中間調等により再現する写
真画像等の例えばべた画像による基準濃度との対比によ
るプロセス手段の設定条件が決められる。これにより、
1つのテストパッチ像により、形態の異なる画像の画質
状態をそれぞれにおいて補償制御を行え、テストパッチ
像をそれぞれの画像形態により設ける必要がなくなる。
記テストパッチ像の複数の領域を、テストパッチ像先端
の高濃領域と中央の安定領域としおり、それぞれの検出
領域による濃度検出を行い、その領域に対応した画質補
償対象が線画像とべた画像とすることで、線画像とべた
画像とでそれぞれの基準濃度との対比によるプロセス手
段の条件設定が可能となり、上述したように画像形態の
異なる場合におけるそれぞれの画質を補償できる。
いて、上記テストパッチ像の像先端の濃度検出時に、最
大濃度と最小濃度との中間点と、最大濃度との間の特定
領域での検出濃度を利用して画質補償制御を行うように
する。このようにすれば、例えば図8に示すようにテス
トパッチ像の先端の高濃度領域が鋭角状態となった場合
の濃度検出結果が安定し、これによる安定した画質補償
制御が可能となる。
いて、上記テストパッチ像の像先端を検出する時に、最
大濃度と最小濃度の中間点と、最大濃度との間で検出し
た濃度値の平均値を求めるようにすれば、図8に示すよ
うにテストパッチ像の先端の高濃度領域での平均値Da
veを得ることができ、一時的な大きな濃度誤差等を解
消でき、安定した濃度検出が可能になる。これにより、
安定した画質補償制御が可能になる。
おいて、上記テストパッチ像の像後端の領域の濃度検出
を行い、該検出濃度に基づいてべた画像の後端部分の画
質補償として利用する。これは、べた画像、特に中間調
等の画像における後端において濃度低下が生じれば大き
く画質が劣化する。そのため、テストパッチ像による後
端の領域の濃度検出を行い、この検出結果と、基準濃度
との対比においてプロセス手段の条件設定を行うこと
で、濃度低下を押させるような画質補償を行える。
おいて、上記テストパッチ像が、画像の周辺エッジに影
響されない安定した濃度領域が形成できる大きさのパタ
ーン設定にしておけば、テストパッチ像のエッジ領域の
他、安定した濃度領域による安定した濃度検出を行え
る。この検出結果により、少なくとも2種の画像形態に
応じた良好なる画質補償を行える。
図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図6は本発明
の画質補償のための一実施形態を説明するための図であ
る。図1は本発明の画質補償制御を行う制御手順の一例
を示すフローチャート、図2は本発明の画質補償のため
のプロセス手段として露光光量を調整するためにレーザ
の駆動電力の設定状態を説明するための図、図3は決め
られたトナーを付着させた時のテストパッチ像の濃度状
態、及びその濃度を検出した状態を示す図、図4は本発
明のテストパッチ像のパターンの一例を示す図、図5は
画像形成装置の位置構成例を示す図である。また、図6
は画像形成装置の全体の回路構成を示すブロック図であ
る。
説明するが、本実施形態においては画像形成装置として
デジタル複写機について説明する。しかし、本発明はこ
のデジタル複写機に限定されるものではなく、電子写真
方式を採用してなる画像形成装置全てに適用できること
は言うまでもない。また、図5においては、トナー像形
成媒体(記録媒体)であるである感光体に形成されたト
ナー像を、直接シートに転写する方式であるが、該シー
トを吸着した状態で転写を行う転写ドラム方式、また中
間転写体に一旦トナー像を転写し、最終的にシートに転
写するものにも適用できる。
は、トナー像を形成するための記録媒体であるドラム形
状の感光体1を例えば矢印方向に回転駆動している。こ
の感光体1は、まず帯電器(帯電手段)2にて特定の極
性に均一帯電された後、レーザ走査ユニット(LSU)
3からのレーザビームにより露光されることで、画像に
応じて静電潜像が形成される。このレーザビームの露光
位置の回転下流側には、例えば黒(ブラック)の現像を
行えるようにした現像装置である現像ユニット4が配置
されている。
のトナー像は、感光体1と同じ周速度で搬送制御される
シート上に転写器5にて転写される。つまり、シートは
感光体1上に形成されたトナー像先端にシート先端が一
致するタイミングで、転写器5と対向する転写位置へと
搬送制御される。
感光体1と接触する領域(転写領域)で、シートへと転
写される。この時、転写器5にてシート背面にトナーと
逆極性の帯電がなされることで、感光体1上のトナー像
がシート上に転写される。転写後には、図示しない剥離
手段にてシートが感光体1より剥離される。
は、図示しない感光体クリーナによって除去され、除電
ランプにより感光体1表面は不要な電荷が除去される。
これにより、次のトナー像の形成が行われる。
搬送経路に沿って定着部6へと搬送される。定着部6は
一定温度に加熱制御されるヒートローラに対して、シー
トを該ヒートローラへと圧接させる加圧ローラとから構
成されている。従って、シート上に担持されたトナー像
は、加熱溶融され圧力の作用にて定着される。この定着
処理を終えたシートは、画像形成が完了されたとして画
像形成装置の外部へと排出処理される。
動作が開始されると感光体1は、帯電器2により均一に
帯電された後、レーザ走査ユニット3を介して画像処理
回路7からの画像データに基づいて光による画像が書き
込まれていく。つまり、画像処理回路は、CPU基板8
の制御により画像処理等を行い、処理後の画像データに
応じて半導体レーザがON−OFF駆動され、この時の
光ビームがレーザ走査ユニット3を介して感光体1の回
転軸方向に走査されることで光像が書き込まれる。この
場合、画像部(トナーが付着する部分)がレーザによっ
て書き込まれるため、感光体1上の電位がほぼ零に近い
電位となる。
現像ユニット4の現像位置へと送られる。そして、現像
ユニット4には、CPU基板8からD/A変換器等を介
して現像バイアス電圧の供給源、つまり高圧回路より所
定の現像バイアス電圧が加えられており、その電圧によ
って感光体1上に形成された静電潜像にトナーを付着さ
せる。
れてくるシートに同期し転写位置、つまり感光体1と転
写器5とが対向する位置に達すると、転写器5に加えら
れている転写電圧によってシート上に静電的に転写され
る。
写した後は、残ったトナーをクリーナで清掃され、また
残留電荷が、除電ランプにて除去され、上述したように
順次次の画像形成のための工程に備えられる。
れる画像データは、例えば上部に配置されたスキャナ9
から転送されてくる。あるいは、画像形成装置と通信ケ
ーブル等を介して接続された外部機器、例えばワードプ
ロセッサやパーソナルコンピュータ、あるいは電話回線
を介して接続されるファクリミリ装置等である。
らなる原稿台が設けられており、該原稿台上に載置され
た原稿10の画像を光学的に読取るようになっている。
そのため、原稿を照射する露光ランプ11、原稿からの
反射光を所定の光路へと導く第1反射ミラー12、該反
射光を原稿の画像が光学走査されることで光電変換する
読取素子であるCCDへの光路へと反射する第2及及び
第3反射ミラー13,14、上記CCDの受光面に原稿
の画像を結像させるためのレンズ15からなる走査光学
系を備えている。該光学系にて原稿10の画像が結像さ
れるCCD16からは、受光した光量に応じたアナログ
信号が、読取データとして上述した画像処理回路7へと
CPU基板8の制御により転送される。
ラー12とを支持した第1走査ユニット、第2及び第3
反射ミラー13,14を支持した第2走査ユニットを備
え、第1走査ユニットを例えば原稿10に対して平行に
左から右方向に走行させ、第2走査ユニットを同一方向
に第1走査ユニットの走行速度の1/2の速度で走行さ
せる。これより、原稿10の全域を光学的に走査し、C
CD16の受光面に受光させることで、原稿10の全域
の画像が読取られ、読取データとしてCCD16から出
力される。
タをA/D(アナログ−デジタル)変換し、多値データ
を得、また必要に応じて2値データに変換する等の画像
処理、さらにシャーディング補正等の補正処理を施す。
その処理後のデータは、画像処理データとして記憶さ
れ、画像形成開始指令に応答して、順次読出され、レー
ザ走査ユニット3を介して、感光体1上に照射される。
なパターンによるテストパッチ像18を感光体1表面に
形成し、このテストパッチ像18の濃度検出を行うこと
で、基準濃度との対比においてプロセス手段の一部の条
件設定を行い基準濃度になるような画質補償制御を行
う。そしてテストパッチ像18の濃度検出を行うため
に、反射型の光センサであるトナー濃度センサ(濃度検
出センサ)17を、感光体1表面に対向配置している。
この画質制御は、上述したようにCPU基板8にて行う
ようにしている。
CPU基板8を含めた画像形成の制御及び、本発明によ
る濃度制御による画質補償を行うために制御を行うため
に制御回路構成を示す全体のブロック図である。ここ
で、図2に示す部分と同一部分に同一符号を付してい
る。
ザ制御ブロック21を通して半導体レーザ22、レーザ
走査ユニット3に配置されるポリゴンミラーの同期セン
サ23、モータドライバ24を通して感光体1等の駆動
パルスモータ25、帯電器2のための高圧電源26a等
にそれぞれ接続されている。
器27a,27b,27cにより、濃度検出センサ17
の発光部17aの光量、現像バイアス電圧用高電圧源2
6bの出力、転写電圧用高圧電源26cの出力が個々に
制御される。濃度検出センサ17の受光部17bの濃度
検出出力は8ビットのA/D変換器28aに、また湿度
センサ29の検出出力は8ビットのA/D変換器28b
に接続され、CPU80が受光量(濃度)や湿度を読み
取る。タイマ30は一定間隔でCPU80に割り込みを
かけるように構成されている。
御、テストパッチ像を形成するための制御(プログラ
ム)、さらに各種制御パラメータ、およびトナー濃度セ
ンサ17による検出した値の補正のためのパラメータ等
が格納されたおり、RAM32はプログラム実行のため
のワークエリア等の記憶に使用される。
いて、次にシート上に形成される画質状態を、予め決め
られた基準の画質に制御する画質補償制御について説明
する。
の段階、例えば画像形成装置の電源投入後の立ち上げ状
態、あるいは画像形成装置本体が休止しているような待
機状態等において、画像形成装置は自動的に画質補償の
ためのテストパッチ像を形成し、そのテストパッチ像の
濃度に応じて上述した帯電器2、現像ユニット4の現像
バイアス電圧、感光体1上を露光走査するレーザ走査ユ
ニット3の露光光量等の画像形成(プロセス)手段の設
定条件の一つ、または複数の補正制御を行う。
つまり決められた条件でのトナーによるテストパッチ像
を形成する。その形成されたテストパッチ像は、例えば
図5に示したように濃度検出センサ17にて検出され
る。そして、検出した濃度に基づいて、基準の濃度との
対比を行い、この基準となる濃度を維持できるように上
述したプロセス手段の条件設定を行い、どのような環境
下においても安定した濃度、つまり画質状態を得るよう
にプロセス手段の画像形成条件を自動的に調整する。こ
のプロセス手段としては少なくとも一つであり、複数を
同時に調整することもある。
ストパッチ像を決められた条件にて感光体1表面に形成
し、そのトナー濃度(トナーの付着密度等)の特性変化
を検出する。このトナー濃度を、測定するために上述し
たように感光体1に対向させて、発光部17a及び受光
部17bからなるトナー濃度センサ(濃度検出センサ)
17を設け、該濃度検出センサ17にて検出された濃度
信号は、A/D変換器28a等を介してCPU80が取
り込む。このCPU80は、入力された検出濃度と、予
め設定されている基準濃度との対比(比較)を行い、そ
の比較結果に応じて帯電器2に供給する電圧の制御を行
う。そのために、高圧回路26aにその制御信号を出力
する。あるいは現像バイアス電圧を制御するために、D
/A変換器27b等を介して高圧回路26bを介して現
像ユニット4の現像ローラに供給するようにしている。
あるいは、レーザ走査ユニット3の半導体レーザ22の
発光量を制御する駆動電力が設定される。
するタイミングに合わせて、上述した濃度検出センサ1
7による濃度検出を行うためにD/A変換器27aを介
して発光部17aによる駆動制御を行うこともできる。
これは、発光部17aが出力する光量の制御を行う。
成するための一例、及び形成されたテストパッチ像の検
出に応じて特にレーザ走査ユニット3の半導体レーザ2
2の発光量の設定条件(駆動パルス幅/駆動電圧等によ
る駆動電力量)を制御する一例を説明する。
なれば、感光体1に例えば図4に示すようなパターンに
よるテストパッチ像18を形成する。このテストパッチ
像18は、感光体1を決められた電位に帯電し、そして
決められた光量で露光し、現像ユニット4にて決められ
た現像バイアス電圧で現像することで形成する。この
時、一例としてテストパッチ像18は、3種類の異なる
濃度のトナー像が形成されるようになっている。
半導体レーザ22の発光光量(露光光量)を変えてい
る。例えば、半導体レーザ22を駆動する電力量を0.
20mW、0.30mW、及び0.40mWにし、3種
類のテストパッチ像18を形成する。この露光制御によ
り、トナーを付着させることで、濃度の異なる3種類の
テストパッチ像18が感光体1表面に形成される。
像18は、濃度検出センサ17にてトナーの付着量とし
て濃度検出される。従って、濃度検出センサ17から、
検出濃度信号がCPU80へと送られる。例えば、濃度
検出センサ17の出力は、図3に示すように、テストパ
ッチ像の濃度に応じた値となる。つまり、図3(a)に
示すように画像濃度が濃い場合には、テストパッチ像1
8からの反射光量が少なくなる。その結果、図3(b)
に示すように、濃度検出センサ17からの出力は小さく
なる。
類の出力データは、CPU80にて3点の濃度値を直線
近似または図2(b)に示すように3点間の補完線(D
c)を求める。この補完線(Dc)に応じて、基準濃度
(Dct)との対比により、半導体レーザ22のパワ
ー、つまり駆動電力(Dco)を算出する。この出力が
補正値として、決められた濃度になる条件として、画像
形成を行う時の駆動電力量として設定される。これによ
り、画像形成を行う時には、決められた濃度での画質を
補償できる。
明によりテストパッチ像を形成し、この濃度検出に応じ
て画質補償制御を行う第1の実施形態について説明す
る。この実施形態においては、濃度検出を複数箇所、特
に濃度の濃い領域と、安定領域等を定めて検出し、その
検出状態を記憶し、画像形成モードに応じた画質制御を
行うようにしたものである。つまり、テストパッチ像1
8としは、1種類のパターンにより少なくとも2種類の
濃度検出を行い、その結果により、画像形成モード、例
えば文字による画像形成、写真等の中間調の再現を良好
する画像形成による画質補償を行うようにしたものであ
る。
るテストパッチ像18は1種類であり、先に説明したよ
うに図4に示すように正方形状のパターンである。この
正方形のパターンの大きさは、後で詳細に述べるが15
mm×15mmに設定している。
感光体1は帯電器2にて一様に決められた電位、例えば
−500Vに均一帯電される。そのため、帯電器2を構
成するグリッド等に−500Vの電圧を供給する。そし
て、3種類の濃度のテストパッチ像を形成すべく、レー
ザ走査ユニット3の半導体レーザ22の駆動電圧等を制
御する。例えば、上述した15×15mmの範囲で半導
体レーザによる照射を行う。この時、3種類のパターン
を形成すべく、半導体レーザ22による露光光量とし
て、0.20mW,0.30mW,0.40mWで、半
導体レーザ22が駆動される。
パターン露光を終了すれば、現像ユニット4にてトナー
が付着される。つまり、現像ユニット4の現像ローラに
は、所定の現像バイアス電圧、例えば−350V程度の
電圧が供給される。現像ユニット4においては、平均粒
径が8μm程度のトナーと、平均粒径が90μm程度の
フェライトキャリアとからなる2成分現像剤を、現像ロ
ーラが感光体1と対向する現像領域へと搬送することで
現像を行う。この場合、トナーは負に帯電されており、
パターン露光された領域にトナーが付着する。
域に多く付着する傾向にある。そのため、半導体レーザ
22による露光光量が多い部分のトナー付着量が多く、
よってトナー濃度が濃く(トナー密度が高く)なる。従
って、半導体レーザ22の駆動電力が多いほど濃度が濃
くなる。この場合、3種類の濃度の異なるトナー付着に
よるテストパッチ像18−1,18−2,18−3が形
成される。
り現像の開始、特に静電潜像の開始点の先端領域で濃
く、静電潜像の終了点で淡くなる。図4にその状態を示
すように、現像を開始する部分18aが濃く、終了する
部分18bが淡くなる。また、中央部18cは、静電潜
像の状態に応じたトナーが付着する。
ー濃度が先端部分(18a)で濃く、端部(18b)で
淡く、中央部(18c)で安定した濃度状態となる。そ
して、濃度検出センサ17にて検出した出力値について
は、図3(b)に示すように濃度が濃い領域は、小さ
く、濃度が淡い領域は大きくなる。
において現像を行う初期の立ち上げ、つまりテストパッ
チ像18の濃い領域(最大領域18a)の濃度検出値D
cと、濃度が安定した領域(中央部18c)の濃度検出
値Dpを得る。これは、CPU80の記憶部、例えばR
AM32等に記憶される。この検出値は、3種類のテス
トパッチ像18−1,18−2,18−3のそれぞれ同
一領域にて濃度検出センサ17を介して得られる。
18のよる濃度検出が行われ、この検出結果に応じてC
PU80では図2(b)に示すように3点間を結んだ補
完線を得る。ここで、Dpは上述したように安定した領
域での濃度検出値にかかる特性直線である補完線であ
り、Dcは濃度の濃い領域での検出値にかかる特性直線
である補完線である。横軸においてはそれぞれの半導体
レーザ22の駆動電力を示し、縦軸に濃度検出センサ1
7による出力値を示している。
ザ22の駆動電力(レーザパワー)に対するトナーの付
着量における濃度との関係を示している。この図から理
解できるように、半導体レーザの駆動電力を大きくする
ことでトナーの付着量が増し、濃度が濃くなる。従っ
て、実際に画像形成を行った場合、文字等の線画像を形
成する場合(文字モードの場合)、線状による画像であ
り、エッジ効果の影響により濃度が濃くなる傾向にあ
る。また、写真等のべた画像の場合(写真モードの場
合)には、トナーの付着量が安定するため正規の濃度状
態となる。
ザ22による露光光量の変化に対して濃度の変化幅が小
さい。また、写真等による画像の場合には露光光量の変
化に応じて濃度の変化幅が大きくなる。このように、形
成する画像形態、つまりモードが、写真モードと文字モ
ードとが区別されている場合、文字モードでは露光光量
を写真モードよりも低めに設定しても、エッジ効果によ
り濃い濃度の鮮明な画像を得ることができる。例えば、
基本設定として、画像形成のためのプロセス手段である
半導体レーザの駆動電力を、線画像等による文字領域で
0.25mW、べた画像等の写真領域で0.35mWに
別々に設定している。
導体レーザによる露光光量を制御するようにすれば、当
然画質、特に濃度状態を基準となる濃度に合わせて画質
補償を行える。そのため、画像形態、例えば文字画像の
形成モードと写真モードとの形成モードを区別する場
合、そのモードに応じた制御を行うと同時に、文字モー
ドにおいては、写真モードに比べて露光光量を低めに押
さえて制御する。
種類の検出結果において、図2(b)に示すように3点
のそれぞれの検出出力値とその時のレーザの露光光量
(駆動電力)との関係でプロットする。この時、上述し
たように濃度の濃い領域の検出値Dcと、安定した領域
の検出値Dpのそれぞれ3点を直線で結んでプロットし
た補完線Dc,Dpを利用する。
モードが写真モードでれば、Dpによる補完線を利用し
て画質補償制御を行い、文字モードであればDcによる
補完線を利用して画質補償を行う。そして、写真モード
でれば、3点間の補完線Dpと基準濃度Dptとが交わ
る部分のレーザ22の駆動電力を求める。このように補
完線Dpと基準濃度Dptとが交わる部分の半導体レー
ザ22の駆動電力Dpoが簡単に求まる。これは、CP
U80で取り込んだ3点間の濃度検出値を基に、簡単に
求めることが可能となる。
度Dctが予め定められており、3点の濃度検出値によ
る補完線Dcと交わる部分のレーザ22の駆動電力Dc
oを求めることができる。この求めた値にて、画像形成
時に半導体レーザ22が駆動制御される。
成モードで、画像形成を行う時に決められた画質を得る
ための最適な半導体レーザ22の駆動電力を設定でき、
安定した画質を補償できる。また、テストパッチ像18
としては、1種類のパターンを用意しておけばよく、テ
ストパッチ像18を形成する制御は、従来と同様でよ
く、現像ユニット4のエッジ効果を効果的に利用でき、
かつ画像モードに応じた適切な画質補償を行える。
参照してCPU80による制御動作を説明する。これに
より、基準の画質に合う画質補償制御による画像形成を
行える。
に帯電を行う。例えば、テストパッチ像は、その濃度が
異なるように3個形成する。そのため、現像ユニット4
にてそれぞれに3個のテストパッチ像によるトナー像を
形成する。
ザ走査ユニット3からテストパッチ用の画像(パター
ン)、つまり半導体レーザ22にてレーザビームが照射
されることになる。例えば、そのテストパッチ像18の
パターンの大きさとしては、15mm×15mmで、3
個の区画された露光が行われる。このパターンにより露
光光量としては、半導体レーザ22の駆動電力を0.2
0mW,0.30mW,0.40mWに設定されてい
る。その露光が行われた領域を現像するために現像ユニ
ット4にて所定の現像バイアス電圧が供給された状態で
現像が行われる。その結果、3種類の濃度のトナー像、
つまりテストパッチ像18が形成される(s1)。
濃度検出(測定)を濃度検出センサ17が行う。この
時、図4に示すようにエッジ(領域18a)及び中央部
(安定領域18c)の濃度がそれぞれ検出される(s
2)。
の形態についての判別が行われる。例えば、文字画像に
よる画像形成を行う場合には、濃度検出センサ17から
のエッジ領域の検出濃度Dcを取り込む(s4)。この
検出濃度Dcは、3種類である。つまり、異なる濃度の
テストパッチ像18の濃度が、それぞれ検出される。
な3点間での特性直線(補完線Dc)を作成し、基準濃
度Dctとの対比を行う。つまり作成した補完線Dcと
基準濃度Dctとが交差する点での半導体レーザ22の
駆動電力(露光光量)Dcoが決まる(s6)。これ
は、文字画像による場合である。
真画像の場合、濃度検出センサ17からの中央領域の検
出濃度Dpを取り込む(s5)。この検出濃度Dpは、
3種類である。つまり、テストパッチ像の異なる濃度3
種類について、それぞれ検出される。そして、3種類の
検出濃度Dpに応じて、図2(b)のような3点間での
特性直線(Dp)を作成し、基準濃度Dptとの対比を
行う。つまり作成した特性直線Dpと基準濃度Dptと
が交差する点での半導体レーザ22の駆動電力(露光光
量)Dpoが決まる(s6)。
て、画像形成を行う時のそれぞれ画像形態における画像
形成のためのプロセス手段の一つ、例えばレーザ走査ユ
ニット3の半導体レーザ22による駆動電力が調整制御
される。この決定した条件、つまり半導体レーザ22の
駆動電力は一時記憶され、画像形成時に利用(s7)さ
れる。
で、基準濃度に一致するようにした画像を形成でき、常
に画質状態を安定させる補償制御を行える。また、形成
されるテストパッチ像18は、1種類のパターンであ
り、テストパッチ像の濃度検出領域を異ならせることで
良好なる画質補償を可能にしている。
する画像モードに応じて、上述したステップs4又はs
5にて決定した半導体レーザ22の駆動電力値が利用さ
れる。そのため、スキャナ9にて画像を読取った後、画
像処理回路7にて画像モードが中間調を含む画像(写真
等の画像)か線状により線画像(文字画像等)かを判断
できる。これは、周知の画像処理技術を利用すればよ
い。従って、実際に画像形成動作を行う場合に、再生す
るための画像に応じて半導体レーザ22による適正な駆
動電力を採用して画質補償を行った画像形成を行える。
また、オペレータが事前に原稿10の画像を何れの画像
モードかを設定入力すれば、その入力に応じた画質補償
制御を行うための半導体レーザ22の駆動電力が利用さ
れる。
の都度行うことができ、図1においてステップs3にて
形成する画像形態を自動判別、又はオペレータの設定に
て行うようにすればよい。これにより、原稿10の画像
データにより画像形成が、ステップs7にて、画質補償
のために設定した条件である半導体レーザ22の駆動電
力にて実行される。
に区別して説明した。しかし、これは説明を簡単にする
ためであって、原稿10においては、文字のみ、写真の
みの画像ではなく、これらが混在するようなものもあ
る。そのような場合、従来の周知の技術においては、画
像領域を判別し、切り分けを行うようにしている。つま
り、写真領域及び文字領域等を切り分けられる。その切
り分けた領域毎に半導体レーザ22の駆動電力を切り換
えるように制御することで、混在するものあっても同様
に対処できる。
チ像18の大きさについて述べる。図5に示すような画
像形成装置においては、現像バイアス電圧、半導体レー
ザの駆動電力を変えて、いろいろの条件でテストパッチ
像を形成し、エッジ部(18a)の大きさと後端部(領
域18b)の欠けの大きさを調べた。その結果、エッジ
(領域18a)の大きさは最大6mm、欠けの領域(1
8b)は最大4mmであった。そのため、中央部の領域
18cとして濃度検出のために必要な領域、つまり長さ
として5mmとした時、15mmのテストパッチ像の長
さを必要とする。よって、15mm×15mmとなる。
これは、単なる一例であり、任意のテストパッチ像18
の大きさを設定すればよいことであり、少なくとも安定
する中央部の領域が測定できる大きさを設定する必要が
ある。
態においては、テストパッチ像の形状として正方形を採
用した。そこで、1つの濃度検出センサ17にて検出す
る濃度領域としては、図4においてエッジ領域18a
と、安定した中央部領域18cである。
態をさらに良好に保つことを第1の目的とする。つま
り、画像形成を行うために現像ユニット4にて現像を行
う場合、図4に示すようにエッジ効果によりエッジ領域
18aと欠け領域18bが生じ、欠け領域18bにおい
ては画質に大きな影響を与える。例えば、この欠け領域
18bが長ければ、画像のボケ等の問題や、長く尾を引
くゴースト等の画像にもなる。これは、写真等の中間調
を再現する時に影響される。しかし、線画像等の場合に
は、濃い領域で現像が行われるため、欠け領域18bの
影響が生じない。
場合、主走査方向の線画像と副走査方向の線画像でトナ
ーの付着量が異なり、トナーの盛り上がりや、太さまで
変わることがある。実際には、欠けの影響が出る主走査
方向の線画像は、トナーの付着量が減少し、副走査方向
の線画像はトナー付着量が多く盛り上がる傾向にある。
うな不都合をなくす目的で、図7に示すようなパターン
によるテストパッチ像180を形成する。このパターン
によれば、主走査方向に平行な辺(領域180a)、副
走査方向に平行は辺(領域180d)、及び角度(例え
ば45度)をもった辺(領域180e)を有する形状と
した。
180を形成するために、半導体レーザ22の駆動電力
を、それぞれ0.20/0.30/0.40mWの3段
階に切り換えて露光し、濃度の異なる3種類のテストパ
ッチ像180を形成した。そして、それぞれの濃度を検
出するために、3個の濃度検出センサ17−1,17−
2,17−3を感光体1の回転軸方向に沿って並設し、
感光体1の回転する方向における濃度検出をそれぞれの
センサにて検出した。
て、主走査方向に平行なテストパッチ像180のエッジ
(領域180a)の濃度Dcm、及び中央部の領域(安
定領域180c)の濃度Dpの検出結果を得る。そし
て、第2の濃度検出センサ17−2にて、副走査方向に
平行なエッジ(領域180d)の濃度Dcsを、第3の
濃度検出センサ17−3にて斜めのエッジ部(領域18
0e)の濃度Dcaの検出結果を得る。このように、4
領域の濃度検出結果を、それぞれについて3種の異なる
濃度にて、図2(c)に示す3点間の補完線Dc,D
p,Dcs,Dcaが作成できる。
にの半導体レーザ22の駆動電力は、第1の実施形態に
おいて説明したように、テストパッチ像180の安定領
域108cの濃度検出結果を利用しており、図2(c)
の3点間の補完線Dpにて、規準濃度Dptにて半導体
レーザ22の駆動電力Dpoを求める。この駆動電圧D
poにて、写真モードの画像形成を実行する。
行う時の画質補償のための半導体レーザ22の駆動電圧
は、その線画の状態に応じて、図2(c)に示す各補完
線Dcm,Dcs,Dcaと、それぞれに予め決められ
た規準濃度Dcmt,Dcst,Dcatとの比較にお
いて、半導体レーザ22の駆動電力Dcmo,Dcs
o,Dcaoを設定する。
している方向、すなわち主走査方向に平行か、垂直か、
45度程度傾斜しているか、それ以外の角度かを確認す
る。その結果に基づいて、テストパッチ像180の所定
の領域にて検出した濃度に基づく図2(c)に示す補完
線を用いて適正露光光量を得る半導体レーザ22の駆動
電力を設定する。この時、線画像が主走査方向に平行な
場合には、補完線Dcmが、それに垂直の場合には補完
線Dcsが用いられ、半導体レーザ22の駆動電力Dc
mo又はDcsoが設定される。
場合、45度に近ければ、濃度検出結果による補完線D
csを利用し、それ以外の角度においては最も近い方の
検出値、つまり補完線Dcm又はDcsを利用し、それ
ぞれの規準濃度Dcmt又はDcstとの対比を行うよ
うにして、半導体レーザ22の駆動電力が設定される。
検出領域に応じて、例えば4領域の濃度検出を行い、そ
れに応じた半導体レーザ22の露光光量の出力状態を設
定することで、線幅や、トナーの付着状態を良好に行え
る光量制御が可能になり、よって線画の画質を向上でき
る。
るためには、上述したようにテストパッチ像180の安
定領域180c、またテストパッチ像18においても安
定領域18cの濃度検出を行い、その結果により中間調
等の再現を良好に行う画質補償を行うべく、半導体レー
ザ22の駆動電力を設定するようにしている。ここで、
図5に示す画像形成装置における現像ユニット4は、現
像剤としてトナー及びキャリアからなる2成分系現像剤
を用いている。この場合、エッジ効果等により画像の終
端部分の濃度低下が生じる。例えば、図3(a)に示す
通りである。そのため、中間調のべた状態において濃度
低下により尾引きが目立つ。
く線幅が狭く、エッジ効果による先端部分での影響が大
きく、後端部分の濃度低下の問題は影響されない。つま
り、現像する時にエッジ先端での現像が行われるのみ
で、濃度低下といった不具合はなくなる。しかし、線の
方向が走査方向に平行か垂直かでその走査方向に大きな
幅が生じるため、上述したような半導体レーザ22の駆
動電力を線の方向に応じて補正制御することで解消して
いる。
調の画像を良好に劣化することなく画質補償を行うため
に半導体レーザ22の駆動電力を補正することで解消で
きる。そのため、図3(b)に示すようにテストパッチ
像18の後端領域18bの濃度検出を行い、この検出濃
度応じた半導体レーザ22の駆動電力を設定する。
まり濃度Dpと、領域18bにおける最小濃度Dmin
の平均値Dk(=(Dp+Dmin)/2)を求める。
この平均値Dkにおいても、濃度の異なる3種類のテス
トパッチ像18により3点での補完線(Dk)を作成で
きる。そして、規準濃度(Dkt)を定め、この濃度を
得るための半導体レーザ22の駆動電力量を設定する。
この場合、半導体レーザ22の駆動電力は、中間調(写
真)の再現時の駆動電力より多少高めになる。これによ
り後端の濃度低下を防止でき良好な画質を補償できる。
において中間調のべた状態の後端領域において補正する
ものであって、写真そのものは、安定領域18c(18
0c)の濃度検出に基づいて行われる。
ても、像の後端領域180bの濃度検出を行うことで上
述した写真の後端領域の補正を行えることは勿論であ
る。
形態及び第2の実施形態によれば、テストパッチ像1
8,180の濃度の検出としては、例えばエッジ領域
(18a,180a)において、最大濃度を一定区間保
った最高濃度検出を行い、この濃度検出を行うものとし
て説明した。
度を示す領域が非常に狭い場合には、その検出位置での
差で大きな濃度差が生じる。その結果、安定した画質補
償の制御が望めなくなる。
最大濃度Dcと濃度が安定する領域の濃度Dpとの中間
濃度Dmと、最大濃度Dcとの間の濃度データDfを採
用するようにする。これによりエッジ効果を利用した文
字等の画像形成における濃度設定に大きく左右するた
め、その画質補償が良好に行える。つまり、最大濃度近
くの濃度に基づくため、その濃度差が小さくなり、よっ
て安定した濃度検出を行える。また、濃度測定におい
て、測定値のバラツキを拾う回数が減少し、安定した制
御を行える。
に示すように、最大濃度Dcと中間濃度Dmとの間の測
定データを平均化(Dave)することで、測定結果が
安定する。つまり、最大濃度Dcを良好に反映でき、文
字モードによる画質状態を安定させることができる。
時的に生じる大きな測定誤差が解消され、正確な濃度検
出が可能になる。その結果、文字モードの画像形成の安
定化と、太めの文字の画質(文字の盛り上がり)を抑え
ることができる。
形成装置においては、シートを感光体1上に形成された
トナー画像を形成する方式について説明した。このよう
な方式による画像形成装置に限らず、トナー像を一旦中
間転写媒体に転写した後、これを最終的に中間転写媒体
からシートに転写する方式の画像形成装置、またシート
を転写ドラム等に吸着させトナー像を転写する方式おい
ても本発明を適用できることは勿論である。この場合、
テストパッチ像を中間転写体や転写ドラム等に転写さ
せ、その濃度を検出するようにして画質補償制御を行え
る。そのため、中間転写媒体、転写ドラムがトナー像形
成媒体を構成している。
の濃度検出を行うと、実際にシートにトナー像を転写す
る状態を含めた画質補償制御を行えるため、より効果的
な画質補償を行える。例えば、転写状態を確認できるた
め、転写電圧等を含めた画質補償のための制御を行え
る。
で、図1に示すような画質補償のための制御を行うタイ
ミングにおいては、当然画像形成動作を行う前の状態に
おいて画質を一定に保つための条件設定を行う時に行
う。
それ以外を含む。つまり、画質状態が変化する時は、計
時変化、環境変化、画像形成のプロセス手段の交換、さ
らにトラブル後の復帰状態等が考えられる。特に、図1
に示し補償制御においては、例えばテストパッチ像18
の異なる2領域の濃度検出を行い、その結果を記憶し、
それぞれの領域での半導体レーザの駆動電力を設定して
おき、これを規準として記憶しておく。そして、画像形
成を行う時に原稿からの画像データを画像処理回路7が
認識し、それぞれの文字領域又は写真領域に応じた上記
規準の駆動電力により半導体レーザ22の駆動制御を行
うことができる。
形成装置の電源が投入された時に、画像形成動作の立ち
上げ時点に行う。これは、画像形成装置が放置された
後、電源投入され、画像形成動作を行うためにプロセス
条件を設定しておく必要がある。これにより、画像形成
動作を安定させることができる。
態に陥り、画像形成を行えなくなる。そして、トラブル
解除を行った後に電源投入が行われ、この時にテストパ
ッチ像を形成し画質補償を行うようにすることが最善で
ある。このトラブルとしては、シートジャムや、トナー
無し等において一時的に画像形成装置が動作不可能にな
る状態を含む。
換、各種プロセス手段の交換等の行った後のタイミング
においてテストパッチ像を形成し、安定した画質補償を
行うことが最善である。そのため、交換を行った後の画
像形成装置の立ち上げ期間を利用し、本発明の画質補償
制御を行うことが好適でもある。これは、交換により画
質が基準の画質とずれることが考えられる。そのため、
プロセス手段の交換に限らず、一定の画質を補償するこ
とが重要であり、交換等を行ったタイミングで、上述に
説明した本発明の制御を実行させる。
の回数が所定枚数に達した時等、定期的に行う。この場
合、経時的な変化により画質が変わることがある。その
ため、その画質の変化が生じる前の画像形成回数(枚
数)設定を行い、画像形成回数が決められた回数に達し
た時に、上述した本発明による画質補償のための制御を
実効する。これは、感光体1等の寿命との兼ね合いもあ
るが、その交換を行う前に順次行うことで、安定した画
質を補償できる。また、一定期間、例えば1日毎、1週
間と言った期間を設定して、その都度行うこともでき
る。
境変化に応じて行う。つまり、画像形成装置が設置され
た位置での環境変化により画質が左右されることがあ
る。このような環境変化を検出することで本発明の画質
補償制御を行うことで、環境変化に左右されることな
く、画質補償制御を行える。
6に示すように湿度センサ29を備え、その湿度センサ
29からの検出出力をCPU80へと送る。この時、前
回の湿度状態に対して、検出した湿度状態が大きく変化
したことをCPU80が確認すれば、本発明による制
御、つまりトナー像形成媒体の全周の特性を把握し、良
好なる領域選定を行い、この領域にテストパッチ像を形
成するといった画質補償制御である。
状態が変化する場合、一定の画質状態を補償するための
プロセス手段の条件設定を行える。よって、画質を安
定、つまり基準の画質に一致する状態で画像形成を行え
る。
形態において、半導体レーザの露光光量を調整するため
に、駆動電力を制御しているが、これに限らず現像ユニ
ットの現像バイアス電圧、帯電器2の帯電電位の制御、
さらに上述したように転写電位等の制御等を合わせて行
うか、いずれか一つ又は複数の制御を行うことで、画質
状態を安定させることが可能になる。
方式における半導体レーザによる露光光量を設定してい
るが、アナログ方式、例えば原稿からの反射光を直接感
光体1表面に露光する方式においては、その露光光量を
調整するために原稿を光照射する露光ランプの駆動電圧
等を制御することもできる。
て説明したが、その電力制御を行うために、一定電圧に
対して供給する時間、つまりパルス幅を制御する場合、
また電圧値を制御する場合、また両方を行う場合もあ
る。
置によれば、画質を一定状態に維持させるためのプロセ
ス手段の条件設定を行う時に、テストパッチ像による濃
度検出領域を複数設定して検出することで、その濃度検
出状態に応じたそれぞれの画質補償制御を行える。例え
ば、写真又は文字等の画像形態が異なる場合においても
安定した画質を得ることができるプロセス条件の設定を
可能にしている。
画像パターンを用意すればよく、テストパッチ像を形成
するための面倒な制御等が不要なり、また1種類で現像
部分でのエッジ効果等を取り入れての画質補償を行え
る。この結果、エッジ効果を解消する画質補償を行う必
要もなく、安定した画質状態を維持できる。
である半導体レーザの露光光量を調整する駆動電力の条
件設定を行う制御手順を示すフローチャートである。
るための特性図である。
よる濃度特性(a)と、該濃度特性の検出出力の関係
(b)とを示す図である。
像の一パターン例を示す図である。
するための図である。
画像形成装置全体の制御回路構成を示すブロック図であ
る。
像の他のパターン例を示す図である。
例を説明するための図である。
定条件) Dpo ベタ画像に対応した半導体レーザの駆動電力
(設定条件)
Claims (4)
- 【請求項1】 画質補償を行うためにトナー像形成媒体
に決められたテストパッチ像を形成し、該テストパッチ
像の濃度を検出することで、基準となる濃度と対比し、
上記トナー像形成媒体にトナー像を形成するためのプロ
セス手段の一つ又は複数の条件を制御してなる画像形成
装置の画質補償制御において、上記トナー像形成媒体に形成される上記テストパッチ像
は、濃度の異なるテストパッチ像先端の高濃領域と中央
の安定領域からなり、 形成された上記テストパッチ像の複数の領域を検出し、
該検出した複数領域の濃度と、検出した領域に応じたそ
れぞれの基準濃度との対比を行い基準濃度に基づいた上
記プロセス手段の設定条件を制御し、 上記テストパッチ像の像先端の濃度検出は、最大濃度と
最小濃度との中間点と、最大濃度との間の特定領域の検
出濃度を採用する ことを特徴とする画像形成装置の画質
補償装置。 - 【請求項2】 画質補償を行うためにトナー像形成媒体
に決められたテストパッチ像を形成し、該テストパッチ
像の濃度を検出することで、基準となる濃度とを対比
し、上記トナー像形成媒体にトナー像を形成するための
プロセス手段の一つ又は複数の条件を制御してなる画像
形成装置の画質補償制御において、 上記トナー像形成媒体に形成される上記テストパッチ像
は、濃度の異なるテストパッチ像先端の高濃領域と中央
の安定領域からなり、 形成された上記テストパッチ像の複数の領域を検出し、
該検出した複数領域の濃度と、検出した領域に応じたそ
れぞれの基準濃度との対比を行い基準濃度に基づいた上
記プロセス手段の設定条件を制御し、 上記 テストパッチ像の像先端の濃度検出は、最大濃度と
最小濃度の中間点と、最大濃度との間で検出した濃度値
の平均値を求めることを特徴とする画像形成装置の画質
補償装置。 - 【請求項3】 上記テストパッチ像の像後端の領域の濃
度検出を行い、該検出濃度に基づく、べた画像の後端部
分の画質補償として利用することを特徴とする請求項1
または2記載の画像形成装置の画質補償装置。 - 【請求項4】 上記テストパッチ像は、画像の周辺エッ
ジに影響されない安定した濃度領域が形成できる大きさ
に設定されていることを特徴とする請求項1または2記
載の画像形成装置の画質補償装置。
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JP02351598A JP3479447B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 画像形成装置の画質補償装置 |
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JP02351598A JP3479447B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 画像形成装置の画質補償装置 |
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JPH11218974A JPH11218974A (ja) | 1999-08-10 |
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Cited By (1)
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