JP3188228B2 - 画像濃度補正装置 - Google Patents
画像濃度補正装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出用のトナー像
の濃度を検出することで画像濃度補正を行うようにした
画像濃度補正装置において、特に黒色トナー像の濃度を
検出し、それに応じた画像濃度補正を行う装置に関す
る。
の濃度を検出することで画像濃度補正を行うようにした
画像濃度補正装置において、特に黒色トナー像の濃度を
検出し、それに応じた画像濃度補正を行う装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー複写機、特に原稿の色をそ
のままに再現することが可能なフルカラー複写機におい
ては、トナー像形成媒体である感光体上においてイエロ
ートナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像等
を各々個別に形成し、これらを例えば中間転写媒体であ
る中間転写ベルト上に順次重ね合わせるようにして転写
し、さらにそれを用紙に転写させるようにしたものがあ
る。
のままに再現することが可能なフルカラー複写機におい
ては、トナー像形成媒体である感光体上においてイエロ
ートナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナー像等
を各々個別に形成し、これらを例えば中間転写媒体であ
る中間転写ベルト上に順次重ね合わせるようにして転写
し、さらにそれを用紙に転写させるようにしたものがあ
る。
【0003】近年このようなフルカラー複写機において
もカラー複写だけでなく、機内に黒色トナーの現像槽を
備え、該黒色トナーによる単一色複写も行えるものが一
般的になってきた。
もカラー複写だけでなく、機内に黒色トナーの現像槽を
備え、該黒色トナーによる単一色複写も行えるものが一
般的になってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
黒色トナーによる単一色複写の可能なフルカラー複写機
においては、カラー複写時の画像のトナー濃度補正は、
転写中間体上で行っていた。ところが、上記転写中間体
は、電気的にトナーを重ね合わせる必要性から、中間体
ベルトを形成するフィルム中にカーボンを分散させたも
のが使用されており、その表面色は黒色に近いものであ
った。そのため、黒色トナーによる単一色複写時には、
黒色の転写中間体上に黒色のトナーが付着することにな
り、該中間体上のトナー濃度を検出することが困難であ
った。つまり、トナー濃度を検出するために、該トナー
に光を照射し、その反射光を検出することが困難であ
る。これは、特開昭60−57868号公報の第7頁右
上欄の第4行目から第7行目にも明記されている。
黒色トナーによる単一色複写の可能なフルカラー複写機
においては、カラー複写時の画像のトナー濃度補正は、
転写中間体上で行っていた。ところが、上記転写中間体
は、電気的にトナーを重ね合わせる必要性から、中間体
ベルトを形成するフィルム中にカーボンを分散させたも
のが使用されており、その表面色は黒色に近いものであ
った。そのため、黒色トナーによる単一色複写時には、
黒色の転写中間体上に黒色のトナーが付着することにな
り、該中間体上のトナー濃度を検出することが困難であ
った。つまり、トナー濃度を検出するために、該トナー
に光を照射し、その反射光を検出することが困難であ
る。これは、特開昭60−57868号公報の第7頁右
上欄の第4行目から第7行目にも明記されている。
【0005】このため、従来のものにおいては、途中で
トナー濃度補正を行わなくても済むように、現像剤のラ
イフ時の画像が安定したものとなるように初期のトナー
濃度を高く設定していた。しかしながら、このようにす
ることによって初期の画像の濃度が濃すぎて、精細な画
像がつぶれることがあり、画質が悪いものとなってい
た。
トナー濃度補正を行わなくても済むように、現像剤のラ
イフ時の画像が安定したものとなるように初期のトナー
濃度を高く設定していた。しかしながら、このようにす
ることによって初期の画像の濃度が濃すぎて、精細な画
像がつぶれることがあり、画質が悪いものとなってい
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、黒色トナーによ
るトナーの付着状態、つまり濃度を確実に検出し、その
検出結果に応じて黒色トナーによる画像濃度補正を行え
るようにした画像濃度補正装置を提供するものである。
るトナーの付着状態、つまり濃度を確実に検出し、その
検出結果に応じて黒色トナーによる画像濃度補正を行え
るようにした画像濃度補正装置を提供するものである。
【0007】また、本発明の目的は、黒色トナーによる
濃度を検出する時にさらに検出精度を向上させることに
ある。
濃度を検出する時にさらに検出精度を向上させることに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するための画像濃度補正装置は、感光体上に形
成された検出用のトナー像の濃度を検出するために光照
射を行い、その反射光を検出することで上記トナー像の
濃度を検出し、該検出結果に応じて画像濃度補正を行う
ものにおいて、上記検出用トナー像が転写される黒色に
近い転写部材、 上記転写部材に転写された検出用トナー
像に光を照射し、その反射光量を検出する検出手段を備
え、 上記転写部材に、黒色と色調の異なる検出可能なト
ナー濃度検出領域が形成され、該トナー濃度検出領域に
黒トナーによる検出用トナー像を転写し、上記検出手段
による検出光量に応じて上記感光体上に形成される少な
くとも黒色トナーによる画像濃度を補正することを特徴
とする。
的を達成するための画像濃度補正装置は、感光体上に形
成された検出用のトナー像の濃度を検出するために光照
射を行い、その反射光を検出することで上記トナー像の
濃度を検出し、該検出結果に応じて画像濃度補正を行う
ものにおいて、上記検出用トナー像が転写される黒色に
近い転写部材、 上記転写部材に転写された検出用トナー
像に光を照射し、その反射光量を検出する検出手段を備
え、 上記転写部材に、黒色と色調の異なる検出可能なト
ナー濃度検出領域が形成され、該トナー濃度検出領域に
黒トナーによる検出用トナー像を転写し、上記検出手段
による検出光量に応じて上記感光体上に形成される少な
くとも黒色トナーによる画像濃度を補正することを特徴
とする。
【0009】この構成によれば、黒色に近い転写部材で
あっても、転写された黒トナーによる検出用トナー像
を、反射式の濃度検出手段を用いて正確に濃度検出が可
能となる。この濃度検出に基づいて、形成するトナー画
像の濃度を正確に、かつ精度よく補正制御できる。
あっても、転写された黒トナーによる検出用トナー像
を、反射式の濃度検出手段を用いて正確に濃度検出が可
能となる。この濃度検出に基づいて、形成するトナー画
像の濃度を正確に、かつ精度よく補正制御できる。
【0010】また、上述した構成の装置において、上記
転写部材として、感光体に形成されたトナー像を用紙に
転写するための部材に、上述したように黒以外の色調に
よるトナー濃度検出領域を設けることで、特別に転写部
材を設ける必要がなく、検出構成が非常に簡単になる。
転写部材として、感光体に形成されたトナー像を用紙に
転写するための部材に、上述したように黒以外の色調に
よるトナー濃度検出領域を設けることで、特別に転写部
材を設ける必要がなく、検出構成が非常に簡単になる。
【0011】さらに、上述した構成の装置において、上
記転写部材として、感光体に形成されたトナー像を用紙
に転写するために予め備えられた転写ローラに、上述し
たように黒以外の色調によるトナー濃度検出領域を構成
すれば、同様にトナーを転写するために特別の手段を設
けることなく、濃度検出を行う反射式の濃度検出手段を
対向して設けるだけでよい。
記転写部材として、感光体に形成されたトナー像を用紙
に転写するために予め備えられた転写ローラに、上述し
たように黒以外の色調によるトナー濃度検出領域を構成
すれば、同様にトナーを転写するために特別の手段を設
けることなく、濃度検出を行う反射式の濃度検出手段を
対向して設けるだけでよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を図
面に従って説明する。図1は、本発明による検出用の黒
色トナー像のトナー濃度の検出を可能にする一例を示す
もので、検出用の黒色トナー像を転写した状態を示す側
面図、図2は本発明の黒色トナー像の濃度検出を行い、
画像濃度補正を行うための制御手順を示すフローチャー
トを、また、図3には図2に示す制御手順を実現するた
めの制御回路構成であるブロック図を示している。そし
て、図4には本発明にかかるフルカラー複写機の一具体
例を示す断面図である。
面に従って説明する。図1は、本発明による検出用の黒
色トナー像のトナー濃度の検出を可能にする一例を示す
もので、検出用の黒色トナー像を転写した状態を示す側
面図、図2は本発明の黒色トナー像の濃度検出を行い、
画像濃度補正を行うための制御手順を示すフローチャー
トを、また、図3には図2に示す制御手順を実現するた
めの制御回路構成であるブロック図を示している。そし
て、図4には本発明にかかるフルカラー複写機の一具体
例を示す断面図である。
【0013】まず、図4を参照して本発明にかかるフル
カラー複写機の構成について説明する。
カラー複写機の構成について説明する。
【0014】図4において、複写機本体1のほぼ中央部
には、ベルト状の感光体2が2個のローラに張架されて
設けられている。感光体2の周囲には、帯電チャージャ
21、ブランクランプ22、現像装置23a〜23d、
転写体24、クリーニング装置25、除電ランプ26が
以上の順に配設されている。
には、ベルト状の感光体2が2個のローラに張架されて
設けられている。感光体2の周囲には、帯電チャージャ
21、ブランクランプ22、現像装置23a〜23d、
転写体24、クリーニング装置25、除電ランプ26が
以上の順に配設されている。
【0015】帯電チャージャ21は、コロナ放電を発生
することにより、感光体2表面を均一帯電するものであ
る。この帯電チャージャ21は、チャージャ線への印加
電圧を変えることにより、感光体2の帯電電位を調整で
きる。
することにより、感光体2表面を均一帯電するものであ
る。この帯電チャージャ21は、チャージャ線への印加
電圧を変えることにより、感光体2の帯電電位を調整で
きる。
【0016】ブランクランプ22は、感光体2に沿って
羅列されるLED(発光ダイオード)を有し、帯電チャ
ージャ21により均一帯電された感光体2表面を部分的
に露光することにより、感光体2表面の部分的な電荷を
キャンセルする。
羅列されるLED(発光ダイオード)を有し、帯電チャ
ージャ21により均一帯電された感光体2表面を部分的
に露光することにより、感光体2表面の部分的な電荷を
キャンセルする。
【0017】現像装置23a〜23cには、それぞれイ
エロー、マゼンタ、シアンのトナーが装填されており、
プロセス条件を設定するテストモード時には、そのうち
の何れか一つが用いられる。また、現像装置23dは、
黒色トナーが装填されており、黒色トナーによる画像を
形成する。
エロー、マゼンタ、シアンのトナーが装填されており、
プロセス条件を設定するテストモード時には、そのうち
の何れか一つが用いられる。また、現像装置23dは、
黒色トナーが装填されており、黒色トナーによる画像を
形成する。
【0018】クリーニング装置25は、感光体2上に残
留するトナーを除去する。そして除電ランプ26は、感
光体2上に残留する帯電電荷を除去するものである。
留するトナーを除去する。そして除電ランプ26は、感
光体2上に残留する帯電電荷を除去するものである。
【0019】転写体24は、3個のローラ間に張架され
た誘電体シートで、感光体2の周速度と同速度で回転さ
れる。転写体24には、感光体2が当接されてその当接
位置に1st転写チャージャ24aが配設され、感光体
2上のトナーが転写体24に転写される。転写体24の
周囲には2nd転写チャージャ24c、剥離チャージャ
24d、クリーニング装置24eが以上の順に配設され
ている。
た誘電体シートで、感光体2の周速度と同速度で回転さ
れる。転写体24には、感光体2が当接されてその当接
位置に1st転写チャージャ24aが配設され、感光体
2上のトナーが転写体24に転写される。転写体24の
周囲には2nd転写チャージャ24c、剥離チャージャ
24d、クリーニング装置24eが以上の順に配設され
ている。
【0020】1st転写チャージャ24aは、感光体2
上のトナーを転写体24に転写し、2nd転写チャージ
ャ24cは、転写体24上のトナーを用紙に転写し、剥
離チャージャ24dは、その用紙を剥離する。またクリ
ーニング装置24eは、転写体24上に残留するトナー
を除去する。
上のトナーを転写体24に転写し、2nd転写チャージ
ャ24cは、転写体24上のトナーを用紙に転写し、剥
離チャージャ24dは、その用紙を剥離する。またクリ
ーニング装置24eは、転写体24上に残留するトナー
を除去する。
【0021】1st転写チャージャ24aの下流部に
は、本発明にかかるトナーセンサ(濃度検出器)24b
が転写体24に対向配置されている。トナーセンサ24
bは、反射型の光センサからなり、転写体24上のトナ
ー濃度を電圧で検出する。なお、図7には、このトナー
センサ24bによるトナー濃度の検出特性を示してい
る。
は、本発明にかかるトナーセンサ(濃度検出器)24b
が転写体24に対向配置されている。トナーセンサ24
bは、反射型の光センサからなり、転写体24上のトナ
ー濃度を電圧で検出する。なお、図7には、このトナー
センサ24bによるトナー濃度の検出特性を示してい
る。
【0022】トナーセンサ24bは、後述するテストモ
ード時に、転写体24上に検出用に形成される特定濃度
域のトナーの濃度を検出する。図6は、トナーセンサ2
4bによる特定濃度域の濃度の検出方法を示した図であ
る。該図において、実線は特性濃度域7a,7b、およ
びその間は転写体24の濃度を表しており、図に示すよ
うに特定濃度域7a,7bの濃度はフラットではなく、
ばらつきを持っている。特に電界のエッジ効果により、
像先端部では多くのトナーが付着されて濃度た高くな
り、像後端部ではトナーが付着されにくく低くなる。
ード時に、転写体24上に検出用に形成される特定濃度
域のトナーの濃度を検出する。図6は、トナーセンサ2
4bによる特定濃度域の濃度の検出方法を示した図であ
る。該図において、実線は特性濃度域7a,7b、およ
びその間は転写体24の濃度を表しており、図に示すよ
うに特定濃度域7a,7bの濃度はフラットではなく、
ばらつきを持っている。特に電界のエッジ効果により、
像先端部では多くのトナーが付着されて濃度た高くな
り、像後端部ではトナーが付着されにくく低くなる。
【0023】そこで、トナーセンサ24bは、特定濃度
域7a,7bの像先端部と像後端部とを除く中間部にお
いて、n回のトナー濃度検出を行う。このn回のトナー
濃度検出結果は、後述するCPUにおいて平均値が求め
られ、トナー濃度とされる。
域7a,7bの像先端部と像後端部とを除く中間部にお
いて、n回のトナー濃度検出を行う。このn回のトナー
濃度検出結果は、後述するCPUにおいて平均値が求め
られ、トナー濃度とされる。
【0024】上記特定濃度域は、均一帯電された感光体
2が現像装置23a〜23cの何れかによりトナー付着
されることによって形成されるもので、感光体2の帯電
電位(帯電チャージャ21の電圧)が感光体2が1回転
する間に3段階程度に切換えられることにより、1回の
プロセスで3種類の特定濃度域が形成される。この3種
類の特定濃度域は、ブランクランプ22により区切られ
ており、この特定濃度域のトナー濃度は、感光体2の帯
電電位によって左右される。
2が現像装置23a〜23cの何れかによりトナー付着
されることによって形成されるもので、感光体2の帯電
電位(帯電チャージャ21の電圧)が感光体2が1回転
する間に3段階程度に切換えられることにより、1回の
プロセスで3種類の特定濃度域が形成される。この3種
類の特定濃度域は、ブランクランプ22により区切られ
ており、この特定濃度域のトナー濃度は、感光体2の帯
電電位によって左右される。
【0025】特に図7に実線で示したようにトナー付着
量が増加すれば、反射が多くなりトナーセンサ24bの
出力が増加する。これは、イエロー、マゼンタ、シアン
のカラートナーによる。
量が増加すれば、反射が多くなりトナーセンサ24bの
出力が増加する。これは、イエロー、マゼンタ、シアン
のカラートナーによる。
【0026】これに対し、黒色トナーによる単一色複写
を行う場合には、まず均一帯電された感光体2を、図1
(a)に示すように例えばイエロートナーが装填された
現像装置23aによって現像し、イエロートナーを感光
体2上に付着される。この時の電位は、図8のB領域を
用いるのが望ましい。これは環境変化等の変化によっ
て、イエロートナーの濃度が変化しないようにするため
である。
を行う場合には、まず均一帯電された感光体2を、図1
(a)に示すように例えばイエロートナーが装填された
現像装置23aによって現像し、イエロートナーを感光
体2上に付着される。この時の電位は、図8のB領域を
用いるのが望ましい。これは環境変化等の変化によっ
て、イエロートナーの濃度が変化しないようにするため
である。
【0027】次に、上記感光体2上のイエロートナー像
を1st転写チャージャ24aのチャージによって転写
中間体24上に転写する。転写したトナー像は、ブラン
クランプ22によって区切られた図1(a)に示すよう
に4つ(7a,7b,7c,7d)の同濃度の特定濃度
域である。
を1st転写チャージャ24aのチャージによって転写
中間体24上に転写する。転写したトナー像は、ブラン
クランプ22によって区切られた図1(a)に示すよう
に4つ(7a,7b,7c,7d)の同濃度の特定濃度
域である。
【0028】そして、多色(カラー)の場合と同様に帯
電電位を3段階程度に変化させた感光体2を黒色トナー
の装填された現像装置23dで現像して、3種類の黒色
特定濃度域を形成する。この3種類の黒色特定濃度域を
転写中間体上のイエロートナー像の上に転写する。この
時、黒色トナーは図1(a)に示すように先に形成した
イエロートナーによる領域7a,7b,7cに転写して
重ね合わせるが、7b域には転写しない。
電電位を3段階程度に変化させた感光体2を黒色トナー
の装填された現像装置23dで現像して、3種類の黒色
特定濃度域を形成する。この3種類の黒色特定濃度域を
転写中間体上のイエロートナー像の上に転写する。この
時、黒色トナーは図1(a)に示すように先に形成した
イエロートナーによる領域7a,7b,7cに転写して
重ね合わせるが、7b域には転写しない。
【0029】以上のようにして形成された黒の特定濃度
域は、図7の破線で示すように、黒色トナーの付着量が
増加すれば下層、つまり下地の光反射を行うイエロート
ナーの反射量が減少するため、センサ出力が低下する。
これは、カラートナーの場合のそれとは逆になる。
域は、図7の破線で示すように、黒色トナーの付着量が
増加すれば下層、つまり下地の光反射を行うイエロート
ナーの反射量が減少するため、センサ出力が低下する。
これは、カラートナーの場合のそれとは逆になる。
【0030】従って、黒色トナー像の濃度を反射型のト
ナーセンサ24bを用いても確実に濃度検出できる。そ
の濃度検出の結果に基づいて、トナー濃度が高い(濃
い)場合には、低く(淡く)するように、また逆にトナ
ー濃度が低い場合には、濃くするよに画像補正を行う。
ナーセンサ24bを用いても確実に濃度検出できる。そ
の濃度検出の結果に基づいて、トナー濃度が高い(濃
い)場合には、低く(淡く)するように、また逆にトナ
ー濃度が低い場合には、濃くするよに画像補正を行う。
【0031】図8は、感光体2の帯電電位と形成される
特定濃度域のトナー濃度との関係を表した図である。図
から分かるように、感光体帯電電位がB領域にある時に
は、トナー濃度がほぼ飽和状態となっている。そのた
め、B領域において感光体帯電電位が多少変わってもト
ナー濃度には差がほとんど表れない。
特定濃度域のトナー濃度との関係を表した図である。図
から分かるように、感光体帯電電位がB領域にある時に
は、トナー濃度がほぼ飽和状態となっている。そのた
め、B領域において感光体帯電電位が多少変わってもト
ナー濃度には差がほとんど表れない。
【0032】これに対して、感光体帯電電位がA領域に
あるときには、感光体帯電電位に合わせてトナー濃度が
変化する。そのため、トナーセンサ24bで読みとるト
ナー層の感光体帯電電位は、A領域内で選択すれば、感
光体帯電電位の変化に応じて正確にトナー濃度を検出で
きる。ただし、本発明のように黒色トナーの下地に形成
するイエロートナー層などは、B領域の方が良い。
あるときには、感光体帯電電位に合わせてトナー濃度が
変化する。そのため、トナーセンサ24bで読みとるト
ナー層の感光体帯電電位は、A領域内で選択すれば、感
光体帯電電位の変化に応じて正確にトナー濃度を検出で
きる。ただし、本発明のように黒色トナーの下地に形成
するイエロートナー層などは、B領域の方が良い。
【0033】なお、A領域の範囲は、例えば420〜5
80V程度であり、テストモード時にはこの範囲内で3
種類程度の感光体の帯電電位(帯電チャージャの電圧)
がプロセス条件として設定され、特定濃度域が形成され
る。このように、帯電チャージャの電圧を設定しても、
感光体の疲労、現像装置のトナー量等が原因で特定濃度
域に付着されるトナー濃度が変わり、そのトナー濃度が
トナーセンサ24bにより検出される。この実施の形態
では、感光体の帯電電位をテストモード時のプロセス条
件としており、テストモードで特定濃度域のトナー濃度
を検出することにより感光体の帯電電位を像形成モード
時のプロセス条件として設定することができる。
80V程度であり、テストモード時にはこの範囲内で3
種類程度の感光体の帯電電位(帯電チャージャの電圧)
がプロセス条件として設定され、特定濃度域が形成され
る。このように、帯電チャージャの電圧を設定しても、
感光体の疲労、現像装置のトナー量等が原因で特定濃度
域に付着されるトナー濃度が変わり、そのトナー濃度が
トナーセンサ24bにより検出される。この実施の形態
では、感光体の帯電電位をテストモード時のプロセス条
件としており、テストモードで特定濃度域のトナー濃度
を検出することにより感光体の帯電電位を像形成モード
時のプロセス条件として設定することができる。
【0034】しかし、複写機により良好な画像を形成す
る場合には、感光体の帯電電位を設定するだけでは不十
分であれば、以下の組み合わせを行うことが好適であ
る。つまり、設定された感光体の帯電電位に合わせて光
学系の光源ランプの露光量も設定する。それにより、原
稿の中間調を良好に再現できるようになる。
る場合には、感光体の帯電電位を設定するだけでは不十
分であれば、以下の組み合わせを行うことが好適であ
る。つまり、設定された感光体の帯電電位に合わせて光
学系の光源ランプの露光量も設定する。それにより、原
稿の中間調を良好に再現できるようになる。
【0035】なお、図8では環境の温度・湿度が変わっ
たときの感光体帯電電位とトナー濃度との関係も表して
おり、環境変化により感光体の帯電電位が一定であって
も特定濃度域のトナー濃度(形成画像のトナー濃度)が
変わってしまうことが分かる。そのため、特定濃度域の
トナー濃度を検出し、そのトナー濃度に応じて感光体の
帯電電位等のプロセス条件を設定すれば、環境変化に変
わりなく良好な画像を形成できる。
たときの感光体帯電電位とトナー濃度との関係も表して
おり、環境変化により感光体の帯電電位が一定であって
も特定濃度域のトナー濃度(形成画像のトナー濃度)が
変わってしまうことが分かる。そのため、特定濃度域の
トナー濃度を検出し、そのトナー濃度に応じて感光体の
帯電電位等のプロセス条件を設定すれば、環境変化に変
わりなく良好な画像を形成できる。
【0036】図9(A)は、感光体2の帯電電位を変化
させた時の原稿濃度と、複写画像濃度との関係(ガンマ
特性)を表した図である。また図9(B)は、光源ラン
プの露光量を変化されたときの原稿濃度と複写画像濃度
との関係(ガンマ特性)を表した図である。
させた時の原稿濃度と、複写画像濃度との関係(ガンマ
特性)を表した図である。また図9(B)は、光源ラン
プの露光量を変化されたときの原稿濃度と複写画像濃度
との関係(ガンマ特性)を表した図である。
【0037】この図9(A)において、帯電チャージャ
の電圧を上げると感光体2の帯電電位が全体的に高くな
る。そのため、露光量が低いまま(所定量のまま)であ
ると、残留電位レベル(露光部の電位)が高くなって、
低濃度域の濃度も高くなり硬調な画像となってしまう。
そして、図9(B)において、原稿露光量を上げると原
稿の低濃度域における電荷のキャンセル量はほとんどか
わらず、そのため露光量を上げれば低濃度域の画像濃度
が淡くなって画像が硬調なものになってしまうのを防止
できる。
の電圧を上げると感光体2の帯電電位が全体的に高くな
る。そのため、露光量が低いまま(所定量のまま)であ
ると、残留電位レベル(露光部の電位)が高くなって、
低濃度域の濃度も高くなり硬調な画像となってしまう。
そして、図9(B)において、原稿露光量を上げると原
稿の低濃度域における電荷のキャンセル量はほとんどか
わらず、そのため露光量を上げれば低濃度域の画像濃度
が淡くなって画像が硬調なものになってしまうのを防止
できる。
【0038】また、図10は、これらのことから求めら
れる感光体2の帯電電位補正量と露光量補正量との関係
を表した図であり、帯電電位補正量と露光量補正量とは
ほぼ比例関係にある。感光体2、現像剤等の使用初期時
には、帯電電位補正及び露光量補正えお行う必要がない
ので、補正量は“0”であり、それが基準値となる。
れる感光体2の帯電電位補正量と露光量補正量との関係
を表した図であり、帯電電位補正量と露光量補正量とは
ほぼ比例関係にある。感光体2、現像剤等の使用初期時
には、帯電電位補正及び露光量補正えお行う必要がない
ので、補正量は“0”であり、それが基準値となる。
【0039】複写機本体1の上部には、原稿台61及び
光源、ミラー、レンズ、色分解フィルタを含む光学系6
が設けられ、像形成モードの複写プロセス時に原稿台6
1上の原稿を走査して、その反射光を感光体2上の露光
点Pに導く。また、複写機本体1の右側部には、用紙カ
セットを含む給紙部3が設けられ、用紙を2nd転写チ
ャージャ24c位置へ給紙する。この用紙には2nd転
写チャージャ24cによりトナーが転写され、定着装置
4により定着されたのち排紙トレイ5に排紙される。
光源、ミラー、レンズ、色分解フィルタを含む光学系6
が設けられ、像形成モードの複写プロセス時に原稿台6
1上の原稿を走査して、その反射光を感光体2上の露光
点Pに導く。また、複写機本体1の右側部には、用紙カ
セットを含む給紙部3が設けられ、用紙を2nd転写チ
ャージャ24c位置へ給紙する。この用紙には2nd転
写チャージャ24cによりトナーが転写され、定着装置
4により定着されたのち排紙トレイ5に排紙される。
【0040】なお、定着装置4は、ヒートローラを有
し、その表面温度が図示しない温度センサにより検出さ
れ、その検出に応じてヒータの制御が行われる。ヒート
ローラの表面温度は、使用時には百数十度に制御される
が、未使用状態で長期間放置されると環境温度程度まで
低下する。
し、その表面温度が図示しない温度センサにより検出さ
れ、その検出に応じてヒータの制御が行われる。ヒート
ローラの表面温度は、使用時には百数十度に制御される
が、未使用状態で長期間放置されると環境温度程度まで
低下する。
【0041】次に、図2及び図3を参照して、本発明に
よる画像濃度の補正制御について説明する。まず図3
は、図4に示した複写機の制御部のブロック図である。
複写機全体の制御はCPU40によってなされ、その処
理プログラムは、予めROM41に記憶されている。C
PU40には、I/O45を介して定着装置4の温度が
入力され、またI/O47を介してトナーセンサ24b
の検出結果が入力される。
よる画像濃度の補正制御について説明する。まず図3
は、図4に示した複写機の制御部のブロック図である。
複写機全体の制御はCPU40によってなされ、その処
理プログラムは、予めROM41に記憶されている。C
PU40には、I/O45を介して定着装置4の温度が
入力され、またI/O47を介してトナーセンサ24b
の検出結果が入力される。
【0042】トナーセンサ24bは、上述したように、
特定濃度域7a(7b)毎にn回の検出を行い、その結
果をCPU40に入力する。CPU40では、そのn回
の検出値の平均を演算し、その値をトナー濃度とし、そ
れをもとに帯電チャージャ21の帯電電位(感光体の帯
電電位)や光源61の露光量を設定して、それぞの制御
部48,49に設定値を出力する。
特定濃度域7a(7b)毎にn回の検出を行い、その結
果をCPU40に入力する。CPU40では、そのn回
の検出値の平均を演算し、その値をトナー濃度とし、そ
れをもとに帯電チャージャ21の帯電電位(感光体の帯
電電位)や光源61の露光量を設定して、それぞの制御
部48,49に設定値を出力する。
【0043】上記CPU40内には、トナー濃度検出部
(24bを含む)によって検出されたトナー濃度と、ト
ナー濃度の基準値とを比較して画像のトナー濃度を判定
するトナー濃度比較判定手段40aと、該比較判定手段
40aによる比較判定結果に基づいて、画像のトナー濃
度を補正するトナー濃度補正手段40bとが備えられて
いる。
(24bを含む)によって検出されたトナー濃度と、ト
ナー濃度の基準値とを比較して画像のトナー濃度を判定
するトナー濃度比較判定手段40aと、該比較判定手段
40aによる比較判定結果に基づいて、画像のトナー濃
度を補正するトナー濃度補正手段40bとが備えられて
いる。
【0044】また、RAM42内には、トナー濃度の基
準値を予め記憶しておくトナー濃度記憶手段42aが備
えられている。また、図10に示すような帯電の電位補
正量と、露光量の補正量との関係はRAM42に記憶さ
れており、トナーセンサ24bの検出結果に応じて帯電
電位及び露光量が補正される。さらに、RAM42に
は、転写体24に付着される標準トナー濃度S0も記憶
されている。
準値を予め記憶しておくトナー濃度記憶手段42aが備
えられている。また、図10に示すような帯電の電位補
正量と、露光量の補正量との関係はRAM42に記憶さ
れており、トナーセンサ24bの検出結果に応じて帯電
電位及び露光量が補正される。さらに、RAM42に
は、転写体24に付着される標準トナー濃度S0も記憶
されている。
【0045】上記標準トナー濃度S0は、感光体及び現
像剤の使用初期時に、像形成モート時のプロセス条件と
して感光体の帯電電位(VD)を500Vに設定し、常
温・常湿下で特定濃度域を形成したとき、トナーセンサ
24bにより検出されるトナー濃度である。
像剤の使用初期時に、像形成モート時のプロセス条件と
して感光体の帯電電位(VD)を500Vに設定し、常
温・常湿下で特定濃度域を形成したとき、トナーセンサ
24bにより検出されるトナー濃度である。
【0046】黒色トナーの場合の標準トナー濃度S0
は、図1(a)に示すように黒色トナーの付着していな
い7d域のセンサ出力値と黒色トナーが付着している特
定濃度域の差とする。
は、図1(a)に示すように黒色トナーの付着していな
い7d域のセンサ出力値と黒色トナーが付着している特
定濃度域の差とする。
【0047】続いて図2に従って、複写制御を含めた画
像補正を行う制御手順を説明する。この図2は、図3に
示したROM41に記憶されたプログラムに従って複写
制御と共に画像補正を行うための処理手順のフローチャ
ートである。
像補正を行う制御手順を説明する。この図2は、図3に
示したROM41に記憶されたプログラムに従って複写
制御と共に画像補正を行うための処理手順のフローチャ
ートである。
【0048】まず、複写機本体の電源が投入されると、
ステップn1にて、メモリの初期化や予備動作処理等を
行うとともに定着装置4のウォームアップを開始する。
そして定着装置4の温度Tを確認(n2)し、その温度
が70℃以下であれば、未使用状態で長時間放置された
としてn16を経てn3に進んで感光体の帯電電位(帯
電チャージャの電圧)等を設定するテストモードに進
む。
ステップn1にて、メモリの初期化や予備動作処理等を
行うとともに定着装置4のウォームアップを開始する。
そして定着装置4の温度Tを確認(n2)し、その温度
が70℃以下であれば、未使用状態で長時間放置された
としてn16を経てn3に進んで感光体の帯電電位(帯
電チャージャの電圧)等を設定するテストモードに進
む。
【0049】そして、n3にてテストモードのプロセス
状態として感光体の帯電電位VD1〜VD3が設定され
る。感光体の帯電電位は、例えばVD1=500V,V
D2=520V,VD3=480Vの3種類の条件が設
定される。なお、このときトナーの付着し易さは、VD
1を中間値として、VD2,VD3にそれぞれVD1上
下になるように、それぞれの値が設定される。
状態として感光体の帯電電位VD1〜VD3が設定され
る。感光体の帯電電位は、例えばVD1=500V,V
D2=520V,VD3=480Vの3種類の条件が設
定される。なお、このときトナーの付着し易さは、VD
1を中間値として、VD2,VD3にそれぞれVD1上
下になるように、それぞれの値が設定される。
【0050】次に、n4にてその3種類のプロセス条件
により感光体の帯電、ブランクランプ22による露光が
行われて特定濃度域が形成され、それぞれのプロセス条
件VD1〜VD3下でのトナー濃度S1〜S3を検出す
る。トナー濃度S1〜S3は、図1(b)に示すように
特定濃度域のそれぞれについて数箇所ずつの検出が行わ
れて、それによって求められる平均値であり、トナー付
着のばらつきや電界のエッジ効果の影響を受けることな
く、正確な値を得ることができる。
により感光体の帯電、ブランクランプ22による露光が
行われて特定濃度域が形成され、それぞれのプロセス条
件VD1〜VD3下でのトナー濃度S1〜S3を検出す
る。トナー濃度S1〜S3は、図1(b)に示すように
特定濃度域のそれぞれについて数箇所ずつの検出が行わ
れて、それによって求められる平均値であり、トナー付
着のばらつきや電界のエッジ効果の影響を受けることな
く、正確な値を得ることができる。
【0051】トナー濃度S1〜S3は、RAM42に記
憶されている標準トナー濃度S0と比較され(n5,n
6,n7)、標準トナー濃度S0と近似するトナー濃度
(S1〜S3の何れか)が得られたプロセス条件(帯電
電位)が像形成モート時のプロセス条件として設定され
る(n8〜n10)。
憶されている標準トナー濃度S0と比較され(n5,n
6,n7)、標準トナー濃度S0と近似するトナー濃度
(S1〜S3の何れか)が得られたプロセス条件(帯電
電位)が像形成モート時のプロセス条件として設定され
る(n8〜n10)。
【0052】しかし、得られたトナー濃度S1〜S3が
標準トナー濃度S0から大きくずれている場合には、n
3で設定した条件よりもトナーが多く付着されるプロセ
ス条件VD1′〜VD3′(n13)、またはトナーが
少なく付着するプロセス条件VD1″〜VD3″(n1
4)が設定される。この場合にも、n3で設定しときと
同様に、VD1′又はVD1″を中間値として、VD
2′またはVD2″が上限値、VD3′またはVD3″
が下限地として設定される。例えば、VD1′=560
V,VD2′=580V,VD3′=540Vに設定さ
れ、VD1″=440V,VD2″=460V,VD
3″=420Vに設定される。
標準トナー濃度S0から大きくずれている場合には、n
3で設定した条件よりもトナーが多く付着されるプロセ
ス条件VD1′〜VD3′(n13)、またはトナーが
少なく付着するプロセス条件VD1″〜VD3″(n1
4)が設定される。この場合にも、n3で設定しときと
同様に、VD1′又はVD1″を中間値として、VD
2′またはVD2″が上限値、VD3′またはVD3″
が下限地として設定される。例えば、VD1′=560
V,VD2′=580V,VD3′=540Vに設定さ
れ、VD1″=440V,VD2″=460V,VD
3″=420Vに設定される。
【0053】このプロセス条件にしたがって、再度トナ
ー濃度検出のプロセスが行われ(n4)、検出されたト
ナー濃度S1〜S3が標準トナー濃度S0に近似してい
れば、そのプロセス条件(感光体の帯電電位)が像形成
モート時のプロセス条件として設定される。
ー濃度検出のプロセスが行われ(n4)、検出されたト
ナー濃度S1〜S3が標準トナー濃度S0に近似してい
れば、そのプロセス条件(感光体の帯電電位)が像形成
モート時のプロセス条件として設定される。
【0054】なお、テストモード時には、図8のA領域
で示したように飽和濃度よりもやや低い濃度の特定濃度
域を形成するために感光体の表面電位がやや低めに設定
されており、実際に像形成モードでの帯電電位を設定す
る場合には、テストモードで設定した帯電電位よりも高
く設定される。
で示したように飽和濃度よりもやや低い濃度の特定濃度
域を形成するために感光体の表面電位がやや低めに設定
されており、実際に像形成モードでの帯電電位を設定す
る場合には、テストモードで設定した帯電電位よりも高
く設定される。
【0055】以上は、フルカラートナーの補正である
が、同様に黒色トナーの補正も行うことができる。ま
ず、n16にて補正が黒か、カラーかを判断し、黒の場
合には、トナー付着量が多いと、下地の黒とは異なる色
調にて形成された反射層の関係からトナーセンサ24b
の出力が小さくなるため、S1>S0の時、n6へ移行
し、S1<S0の時にはn7に進む形となる。その他
は、カラーの場合と同じである。
が、同様に黒色トナーの補正も行うことができる。ま
ず、n16にて補正が黒か、カラーかを判断し、黒の場
合には、トナー付着量が多いと、下地の黒とは異なる色
調にて形成された反射層の関係からトナーセンサ24b
の出力が小さくなるため、S1>S0の時、n6へ移行
し、S1<S0の時にはn7に進む形となる。その他
は、カラーの場合と同じである。
【0056】そこで、上述したようにプロセス条件が設
定されると、n15にて設定された帯電値に基づいて、
図10に示した関係から、光学系の光源ランプ61の露
光量が設定される。なお、2度のプロセス条件設定を行
っても標準トナー濃度S0に近似したトナー濃度が得ら
れなかった場合には、帯電値不良等の何等かのエラーが
あるとしてエラー処理を行う。
定されると、n15にて設定された帯電値に基づいて、
図10に示した関係から、光学系の光源ランプ61の露
光量が設定される。なお、2度のプロセス条件設定を行
っても標準トナー濃度S0に近似したトナー濃度が得ら
れなかった場合には、帯電値不良等の何等かのエラーが
あるとしてエラー処理を行う。
【0057】テストモードにおいて、像形成モード時の
プロセス条件の設定が行われれば、n17に戻り、セン
サやキーの読み込みを行い、何等かの入力が行われれ
ば、n18以下にその入力に対応する処理を行う。しか
し、入力も行われない未使用状態で、定着装置の温度が
70度以下になれば、n2,n3に進んで、上述したプ
ロセス条件の設定を行う。
プロセス条件の設定が行われれば、n17に戻り、セン
サやキーの読み込みを行い、何等かの入力が行われれ
ば、n18以下にその入力に対応する処理を行う。しか
し、入力も行われない未使用状態で、定着装置の温度が
70度以下になれば、n2,n3に進んで、上述したプ
ロセス条件の設定を行う。
【0058】このようにして、定着装置の温度が70度
以下になったときを目安にテストモードでプロセス条件
の設定を行うようにしておけば、環境湿度の変化等にも
十分に対応してプロセス条件が設定でき、常に良好な画
像を得ることができる。そこで、入力がプリントスイッ
チであれば、n19→n20にて設定されたプロセス条
件で複写処理が実行される。
以下になったときを目安にテストモードでプロセス条件
の設定を行うようにしておけば、環境湿度の変化等にも
十分に対応してプロセス条件が設定でき、常に良好な画
像を得ることができる。そこで、入力がプリントスイッ
チであれば、n19→n20にて設定されたプロセス条
件で複写処理が実行される。
【0059】以上説明したように、黒色トナーによる単
一色複写を行う場合の黒色トナー層形成部を転写中間体
とし、その転写中間体に黒色以外の色調のトナー濃度検
出領域を設け、例えば図1(a)に示すようにイエロー
トナーを形成するようにしている。これに限ることな
く、例えば給紙部から定着部に至る紙搬送路中であっ
て、転写中間体と対向する一に設けられた少なくともト
ナー濃度検出領域が、トナー濃度検出手段によって検出
可能な黒色以外の色調で形成された転写ローラ24c
を、図4に示す転写チャージャ24cに代わって、図5
に示すように転写体24と対向して設ける。つまり、転
写ローラ24cは、図5に示すように用紙に転写中間体
24に形成されたトナー像を転写するために設けられた
もので、上述したように黒色以外の色調で形成されるこ
とで黒色トナーが転写されると、その反射光がトナー濃
度検出手段にて簡単に検出できる。
一色複写を行う場合の黒色トナー層形成部を転写中間体
とし、その転写中間体に黒色以外の色調のトナー濃度検
出領域を設け、例えば図1(a)に示すようにイエロー
トナーを形成するようにしている。これに限ることな
く、例えば給紙部から定着部に至る紙搬送路中であっ
て、転写中間体と対向する一に設けられた少なくともト
ナー濃度検出領域が、トナー濃度検出手段によって検出
可能な黒色以外の色調で形成された転写ローラ24c
を、図4に示す転写チャージャ24cに代わって、図5
に示すように転写体24と対向して設ける。つまり、転
写ローラ24cは、図5に示すように用紙に転写中間体
24に形成されたトナー像を転写するために設けられた
もので、上述したように黒色以外の色調で形成されるこ
とで黒色トナーが転写されると、その反射光がトナー濃
度検出手段にて簡単に検出できる。
【0060】そのため、転写ローラ24cの近傍にトナ
ーセンサ24fを設けて、黒色トナーによる単一色複写
時のトナー濃度の検出を行える。この検出結果に基づい
て、上述したように画像濃度補正を行うためのプロセス
条件設定を行える。
ーセンサ24fを設けて、黒色トナーによる単一色複写
時のトナー濃度の検出を行える。この検出結果に基づい
て、上述したように画像濃度補正を行うためのプロセス
条件設定を行える。
【0061】この場合、図1(a)に示したように下地
となるイエロートナー層を形成する必要がなくなり、テ
ストモードにおいて転写ローラ24cに直接検出用の黒
色トナーを転写し、その濃度を検出でき、その検出のた
めの構成が簡単になる。これは、転写ローラ24cが予
め黒色以外の色調に形成され、光を反射できるためであ
る。
となるイエロートナー層を形成する必要がなくなり、テ
ストモードにおいて転写ローラ24cに直接検出用の黒
色トナーを転写し、その濃度を検出でき、その検出のた
めの構成が簡単になる。これは、転写ローラ24cが予
め黒色以外の色調に形成され、光を反射できるためであ
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像濃度
補正装置によれば、黒色トナーの濃度を反射型のセンサ
にて検出するため、黒色以外の色調にて形成された部分
に黒色トナーを転写し、その反射光量を検出し、それに
応じた画像濃度補正を行うようにしたもので、反射型セ
ンサを用いても簡単に、かつ正確な黒色の画像濃度補正
を行える。
補正装置によれば、黒色トナーの濃度を反射型のセンサ
にて検出するため、黒色以外の色調にて形成された部分
に黒色トナーを転写し、その反射光量を検出し、それに
応じた画像濃度補正を行うようにしたもので、反射型セ
ンサを用いても簡単に、かつ正確な黒色の画像濃度補正
を行える。
【0063】しかも、黒色トナーを転写させる部材とし
て、予め備わっている部材に転写するよにしておけば、
特別に転写する部材を設ける必要もなくなり、また下地
層を形成する手間も必要なくなり、簡単に黒色トナー濃
度検出に応じた画像濃度補正を行える。
て、予め備わっている部材に転写するよにしておけば、
特別に転写する部材を設ける必要もなくなり、また下地
層を形成する手間も必要なくなり、簡単に黒色トナー濃
度検出に応じた画像濃度補正を行える。
【図1】本発明にかかるトナー像の濃度検出を行うため
の一具体例を示すもので、(a)は本発明による黒色ト
ナー像の濃度を検出可能にするための一具体例を説明す
るためのもので転写体に検出用の黒色トナー像を形成し
た状態を示した図、(b)はカラートナー像を形成した
状態を示す図である。
の一具体例を示すもので、(a)は本発明による黒色ト
ナー像の濃度を検出可能にするための一具体例を説明す
るためのもので転写体に検出用の黒色トナー像を形成し
た状態を示した図、(b)はカラートナー像を形成した
状態を示す図である。
【図2】本発明における検出したトナー濃度に応じた画
像濃度制御の手順を示すフローチャートである。
像濃度制御の手順を示すフローチャートである。
【図3】図2の画像濃度制御の制御手順を実現するため
の制御回路の一構成例を示すブロック図である。
の制御回路の一構成例を示すブロック図である。
【図4】画像形成装置の一例であるカラー複写機の概略
構成を示す構成図である。
構成を示す構成図である。
【図5】本発明による黒色トナー像の濃度検出を行える
装置を備え、画像濃度補正を行うことが可能なカラー複
写機の構成を示し構成図である。
装置を備え、画像濃度補正を行うことが可能なカラー複
写機の構成を示し構成図である。
【図6】特定濃度域のトナー像の濃度検出を一例を示し
た図である。
た図である。
【図7】反射型のトナーセンサによるトナー濃度検出時
の出力状態を示す特性図である。
の出力状態を示す特性図である。
【図8】感光体の帯電電位と形成される特定濃度域のト
ナー濃度との関係を示した特性図である。
ナー濃度との関係を示した特性図である。
【図9】複写する原稿濃度と複写される画像濃度との関
係を示すものであって、(A)は感光体の帯電電位を変
化させた状態での原稿濃度と複写画像濃度との関係を示
すガンマ特性を、(B)は露光量を変化させた状態での
原稿濃度と複写画像濃度との関係を示したガンマ特性を
示す図である。
係を示すものであって、(A)は感光体の帯電電位を変
化させた状態での原稿濃度と複写画像濃度との関係を示
すガンマ特性を、(B)は露光量を変化させた状態での
原稿濃度と複写画像濃度との関係を示したガンマ特性を
示す図である。
【図10】感光体の帯電電位の補正量と、露光量の補正
量との関係を示した特性図である。
量との関係を示した特性図である。
1 カラー複写機(画像形成装置) 2 感光体ベルト(トナー像形成媒体) 3 給紙装置 7a,7b,7c,7d 特定濃度域 21 帯電チャージャ 23 現像装置 24 中間転写体 24a 1st転写チャージャ 24b トナーセンサ(濃度検出手段) 24c 転写ローラ(転写部材) 24f トナーセンサ(濃度検出手段) 40 CPU(制御装置) 40a トナー濃度比較判定手段 40b トナー濃度補正手段 42a トナー濃度記憶手段 48 表面電位制御部 49 コピーランプ制御部 61 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/00 303
Claims (2)
- 【請求項1】 感光体上に形成された検出用のトナー像
の濃度を検出するために光照射を行い、その反射光を検
出することで上記トナー像の濃度を検出し、該検出結果
に応じて画像濃度補正を行うものにおいて、上記検出用トナー像が転写される黒色に近い転写部材、 上記転写部材に転写された検出用トナー像に光を照射
し、その反射光量を検出する検出手段を備え、 上記転写部材に、黒色と色調の異なる検出可能なトナー
濃度検出領域が形成され、該トナー濃度検出領域に黒ト
ナーによる検出用トナー像を 転写し、上記検出手段によ
る検出光量に応じて上記感光体上に形成される少なくと
も黒色トナーによる画像濃度を補正するようにした画像
濃度補正装置。 - 【請求項2】 上記転写部材は、感光体に形成されたト
ナー像を用紙に転写するための部材であることを特徴と
する請求項1記載の画像濃度補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30548297A JP3188228B2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 画像濃度補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30548297A JP3188228B2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 画像濃度補正装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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