JP4138987B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置においては、感光体、現像装置、帯電装置等を一体のケースに収納して、ひとつの作像ユニットとすることにより、画像形成装置全体としての小型化に資するようにすることが多くなっている。この種の作像ユニットにおいて、例えば、帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電ブレード等の帯電装置を、感光体に直接接触させ、帯電装置に電圧を印加することにより、感光体の周面を一様に帯電させている。
【0003】
例えば、感光体と接触して感光体とつれ回りする帯電ローラを用いた帯電装置の場合は、スポンジ等のクリーニング部材を、帯電ローラに接触させて適当量だけ食い込ませて、クリーニング部材と帯電ローラの周面との摺接により、帯電ローラの摺面から、トナー等の異物や汚れを除去(清掃)している。
【0004】
クリーニング部材により、帯電ローラの周面を清掃したとしても、帯電ローラの周面の汚れを除去できない場合があり、この場合、帯電ローラの帯電能力が低下し、感光体の表面にトナーが付着しやすくなって、感光体の表面において、経時的な地肌汚れの原因となる。
【0005】
このため、従来においては、感光体の反射濃度を検知する光センサを用いて、制御手段により帯電ローラの印加電圧の制御を行っていた。即ち、帯電ローラへの印加電圧を変化させることにより、感光体の帯電電位を変化させ、変化の前後の光センサの出力の変化により、制御手段は、帯電ローラの汚れの検出を行い、この汚れに応じて帯電ローラへの印加電圧を決定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の技術では、帯電ローラが汚れて帯電能力が低下することにより、感光体に地肌汚れが発生した場合であっても、光センサが汚れた場合であっても、光センサの出力に変化が生じてしまう。即ち、光センサの出力の変化の原因が、感光体の地肌汚れによるものなのか、光センサの汚れによるものなのかといった区別がつかないので、感光体の地肌汚れの検知が、正確に行うことができないう課題がある。
【0007】
そこで、本発明は、像担持体の汚れを正確に検知できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体の周面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧を印加する印加手段と、前記像担持体の周面の反射濃度を検知する光センサと、前記印加手段の直流電圧及び前記光センサの発光出力を制御する制御手段と、を備える画像形成装置であって、前記制御手段には、装置の基準状態において、初期の基準電圧を前記帯電部材に印加したときにおける前記光センサからの基準出力値が予め入力されており、前記制御手段は、駆動後の任意のときにおいて、前記帯電部材に基準電圧を印加させて、このときの前記光センサからの第1出力値を得る第1検知工程と、前記帯電部材に前記基準電圧よりも前記像担持体の地肌汚れが発生しにくくなる電圧を印加させて、このときの前記光センサからの第2出力値を得る第2検知工程と、前記第1出力値と前記第2出力値とを比較する第1比較工程と、第1比較工程において、前記第1出力値と前記第2出力値とが、近似値であったときに、前記基準出力値と前記第1出力値とを比較する第2比較工程とを備え、前記制御手段は、前記第1比較工程において、前記第1出力値及び前記第2出力値の比較値が前記第1所定値よりも大きいときに前記帯電部材の異常を判断し、前記第2比較工程において、前記基準及び前記第1検知値の比較値が前記第2所定値よりも大きいときに前記光センサの異常を判断することを特徴とする。
【0009】
この請求項1に記載の発明では、例えば、使用前やメンテナンス終了後の装置の基準状態において、初期の基準電圧を帯電部材に印加すると、像担持体の周面(表面)は、一様に帯電される。制御手段には、このときの像担持体の周面の反射濃度を検知した光センサからの基準出力値が、予め入力されている。
【0010】
制御手段は、例えば、装置の使用中等、駆動後の任意のとき、第1検知工程において、像担持体の周面の反射濃度(第1出力値)を得、第2検知工程において、基準電圧よりも像担持体の地肌汚れが発生しにくくなる帯電電圧を印加したときの像担時体の周面の反射濃度(第2出力値)を得る。
【0011】
次いで、第1比較工程において、第1及び第2出力値の比較値が所定値よりも大きい場合、制御手段は、帯電部材が異常であると判断する。これは、帯電部材の経時による劣化等、帯電部材に異常が発生し帯電部材の帯電能力が低下した場合、像担持体に地肌汚れ等の汚れが発生しやすくなる。従って、帯電部材に基準電圧よりも像担持体の地肌汚れが発生しにくくなる電圧を印加したときには、基準電圧を印加した場合に比べて、像担持体の地肌汚れは少なくなるので、第1及び第2出力値の比較値が、第1所定値よりも大きくなるからである。制御手段が第1比較工程を備えることにより、帯電部材の異常を判断することができる。
【0012】
第1比較工程において、第1及び第2出力値が近似値であった場合、制御手段は、帯電部材が正常であると判断し、第2比較工程に移行する。これは、帯電部材の帯電能力が正常であるときに、基準電圧を印加したとき、像担持体に汚れは発生しにくく、基準電圧よりも像担持体の地肌汚れが発生しにくくなる電圧を印加しても、像担持体の地肌濃度は変化しにくくなるので、第1及び第2出力値が近似値になるからである。
【0013】
次いで、第2比較工程において、基準及び第1出力値の比較値が、第2所定値よりも大きいときに、光センサが異常であると判断する。これは、第1検知工程において、正常な帯電部材に基準電圧を印加した場合、像担持体には地肌汚れが発生しにくいので、基準出力値と第1出力値とは略同じ値とになり、比較値は第2所定値と略同じ値となるが、光センサが汚れている等、光センサに異常があると、像担持体に地肌汚れがなくても、光センサの出力が変わってしまい(出力が上がってしまい)、比較値が第2所定値をよりも大きくなってしまうからである。制御手段が第2比較工程を備えることにより、光センサの異常を判断することができる。
【0014】
第1比較工程において、帯電部材の異常を判断し、第2比較工程において、光センサの異常を判断しているので、光センサによる各出力値の変化の原因が、帯電部材の異常によるものなのか、光センサの異常によるものなのかといった区別をすることができる。従って、像担持体の汚れを正確に検知することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、第1検知工程において、帯電部材に基準電圧を複数回印加して第1出力値の第1累積値を算出し、第2検知工程において、帯電部材に基準電圧よりも大きい電圧を複数回印加させて第2検知値の第2累積値を算出し、第1比較工程において、第1及び第2累積値を比較していることを特徴とする。
【0016】
この請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、第1及び第2出力値の累積値を算出していることにより、光センサの出力値のばらつきを修正でき、第1及び第2比較工程において、より正確な比較ができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記制御手段は、前記第2比較工程において、光センサの異常を判断したときに、光センサの発光出力を調節する発光調節工程を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、光センサの汚れなど、光センサの異常が発生したときに、自動的に光センサの発光出力を調節しているので、光センサの交換等のメンテナンスの手間が省くことができ、光センサによる検知精度が低下するのを防止できる。また、制御手段は、光センサが汚れたときにのみ、発光出力を調節(補正)しているので、発光量を補正するタイミングが適切である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、添付した図面の図1乃至図7を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる画像形成装置を概略的に示す断面図である。図1に示すように、画像形成装置1は、感光体ドラム(像担持体)3と、感光体ドラム3に帯電を行う帯電装置5と、露光(光書き込み)により感光体ドラム3の周面に静電潜像を形成する露光装置7と、感光体ドラム3の静電潜像を顕像化してトナー像とする現像装置9と、感光体ドラム3のトナー像を転写紙に転写する転写ベルト11と、トナー像を転写紙に定着する定着装置13と、感光体ドラム3上の残留トナーを除去するクリーニング装置15と、感光体ドラム3上の残電荷(電位)を除去する除電ランプ17とを有している。
【0020】
帯電装置5は、感光体ドラム3に直接接触して回転する接触帯電回転体としての帯電ローラ(帯電部材)19を有している。帯電ローラ19は、図2に示すように、金属製の芯金19aの外周に、吸湿性が小さく、抵抗値が安定している導電性ゴム19bを形成したものである。帯電ローラ19は、後述する帯電電源回路(印加手段)20により、高電圧を印加されている。なお、図2は、帯電ローラを概略的に示す構成図である。
【0021】
帯電ローラ19は、導電性ゴム19bの表面を感光体ドラム3の表面に接触させた状態で、芯金19aに帯電電源回路20からの高電圧を印加することによって、感光体ドラム3の表面を一様に帯電する。本実施の形態では、感光体ドラム3の表面電位は、帯電ローラ19により略−1000Vに帯電される。
【0022】
なお、図示していないが、本実施の形態では、帯電ローラ19の表面をクリーニングするためのクリーニングパッドが設けられている。このクリーニングパッドは、例えば、帯電ローラ19の近傍に設けられた保持部材に、両面テープ等の接着剤で貼り付けられる。クリーニングパッドは、帯電ローラ19に圧接しており、感光体ドラム3の表面に付着している微小なトナーによって帯電ローラ19が汚れたときに、この微小なトナーを除去する。クリーニングパッドは、帯電ローラ19の表面の汚れを除去しているので、帯電ローラ19の汚れにより、感光体ドラム3の帯電ムラを防止している。
【0023】
帯電ローラ19により、表面が帯電した感光体ドラム3は、露光装置7からのレーザ光Lによって表面の電位が消去され、ADF(原稿送り装置)47(図3参照)の原稿画像に対応した静電潜像を担持する。なお、本実施の形態では、露光装置7の露光により、レーザー光Lが照射された感光体ドラム3上の部位(画像部)における表面電位は、0〜−200V程度となる。静電潜像を担持した感光体ドラム3は、現像装置5の現像スリーブ21の回転によって内部に収容されたトナーを感光体ドラム3の表面に付着させることにより、静電潜像をトナー像として可視化する。なお、現像装置9は、トナーに現像バイアスを印加しており、この現像バイアスにより帯電したトナーは、感光体ドラム3の画像部の表面電位に引き寄せられる。
【0024】
画像形成装置1の下側には、転写紙を給紙する給紙装置(図示せず)が、設けられている。給紙装置から給紙された転写紙は、レジストローラにより転写ベルト11に向けて所定のタイミングで送り出され、その先端が感光体ドラム3と転写ベルト11とのニップ部に進入したときに、転写ベルト11からの転写バイアスにより、感光体ドラム3側からトナー像が転写紙に転写される。なお、この場合、転写ベルト11上には、感光体ドラム3上のトナーと逆極性の電荷が付与されて転写が行われる。
【0025】
トナー像が転写された転写紙は、定着装置13において、トナー像が転写紙に定着される。定着装置21は、例えば、ヒータが内蔵された定着ローラ25と、定着ローラ25に対向して圧接される加圧ローラ27とを有し、これらローラ間を通る転写紙のトナー像をヒータの熱によって定着(融着)する。なお、定着装置21でトナー像が定着された転写紙は、機外にコピーとして排紙される。
【0026】
一方、転写されずに感光体ドラム3の表面に残留したトナーは、クリーニング装置15のクリーニングブレード29により掻き落とされる。残留トナーが掻き落とされた感光体ドラム3は、除電ランプ17からの除電光Mにより、残留電荷(残留電位)が除去されて、初期状態となり、再び次の作像工程に移る。なお、本実施の形態では、除電ランプ17の除電により、感光体ドラム3の表面電位は、0〜−150V程度の基準電位に平均化される。
【0027】
また、画像形成装置1には、現像装置9とレジストローラ23の間に、感光体ドラム3の反射濃度を検知する光センサ31が配置されている。光センサ31は、発光部と受光部とを有しており、発光部の発光量は可変である。この、発光部の発光量は、後述する制御手段45により、制御されており、光センサ31の出力値(電圧)は、制御手段45に送られる。なお、画像形成装置1には、上述の光センサ31の他に、ジャムを検知するジャム検知センサ等のセンサ類53(図3参照)が配置されており、これらセンサ類53の検知信号は、制御手段45に送られる。
【0028】
図3に、図1に示す画像形成装置の制御系の概略構成を示す。図3に示すように、CPU33、RAM35、ROM37、EEPROM(不揮発メモリ)39、入出力ポートバッファアンプ41、43等からなるマイクロコンピュータを用いた制御手段45が設けられている。CPU33のTXD、RXD、PCZ端子間でシリアル通信を行うことにより、ADF47及び露光装置7を制御する。このシリアル通信は、PCZの出力が高いとき(Hレベルのとき)は、ADF47と制御手段45が交信を行い、PCZの出力が低いとき(Lレベルのとき)は、露光装置7と制御手段45が交信を行うように構成されている。
【0029】
ここで、ADF47のマイクロコンピュータは、画像形成装置の制御手段45から送信されてくるデータにより、原稿の給紙及び排紙処理、ジャム検知を行う。一方、露光装置7のマイクロコンピュータは、画像形成装置の制御手段45から送信されてくるデータにより、例えば、スキャナやミラーを駆動制御する。なお、CPU33に用紙選択手段、用紙再利用手段、不良印刷防止手段、及び搬送再開手段等がファームウェア等で形成されている。
【0030】
制御手段45は、操作表示部のキーSW(スイッチ)49からの入力により、入出力ポートバッファアンプ41、43を介して、露光装置7、現像装置9、給紙装置、定着装置13等を制御しており、例えば、給紙中である旨を液晶画面で文字により表示したり、警告ランプ等で表示したりする等、これら装置の状態を操作表示部の表示器群51に表示させる。
【0031】
また、制御手段45は、帯電ローラ19に高電圧を印加する帯電電源回路20、光センサ31を含むセンサ類53を制御している。即ち、帯電ローラ19は、制御手段45の制御により、帯電電圧回路20から高電圧(直流電圧)を印加されて、感光体ドラム3の帯電処理を行っている。なお、本実施の形態において、帯電電源回路20は、現像装置9及び転写ベルト11にも電圧を印加しており、これにより、現像装置9は、現像バイアスを印加し、転写ベルト11は、転写紙に向けて転写バイアスを印加している。
【0032】
一方、制御手段45には、工場出荷時、感光体ドラム3に対するメンテナンス終了後等、感光体ドラム3に汚れがない基準状態のとき、帯電ローラ19に基準電圧Vaを印加したときにおける光センサ31の基準出力値(電圧)Vsg0が、予め入力されている。制御手段45は、光センサ31からの出力値に応じて、帯電ローラ19に印加する直流電圧(帯電電源回路20に印加させる印加電圧)、現像装置9の現像剤のトナー濃度、及び光センサ31の発光出力(発光量)を制御している。
【0033】
なお、図中符号55は、同期パルス発生器であり、同期パルス発生器55は、感光体ドラム3の回転に同期して同期パルスを発生し、制御手段45は、このパルスのカウント値に基づいて、転写紙の給紙制御、原稿給紙制御、及び画像形成処理(特にタイミング制御)を行っている。
【0034】
次に、上述の構成及び図4乃至図7に基づいて、本発明にかかる制御手段45による制御動作を説明する。なお、図4乃至図6は、制御手段による制御の流れを示すフローチャートであり、図7は、光センサの出力による制御手段の制御を説明する図であり、横軸に、感光体ドラム3の周方向の位置をとり、縦軸に、各部位の制御状態をとっている。
【0035】
図4に示すステップS1において、感光体ドラム3の駆動を開始し、ステップS2において、帯電ローラ19に基準電圧Vaを印加する(帯電電圧回路20により帯電ローラ19に基準電位Vaを印加させる)。なお、本実施の形態では、基準電圧Vaは、略−1600Vである。また、ステップS1及びS2において、現像バイアスは、−600Vであり、書き込み(基準トナー像部であるPパターンの書き込み)はOFFとなっている。
【0036】
ステップS3において、帯電ローラ19に基準電圧Vaよりも少ない電圧Va−ΔVを印加する。ここで、ΔVは、帯電印加レベル変更量であり、本実施の形態では、略−300Vである。次いで、ステップS4において、現像バイアスを基準トナー像部用(Pパターン用)の−300Vにし、ステップS5において、Pパターンの書き込みをONにして、感光体ドラム3上にPパターンを作成する。
【0037】
ステップS3〜S5では、帯電ローラ19に印加する直流電圧を低くして感光体ドラム3にPパターンの書き込みを行うことにより、感光体ドラム3の非画像部に地肌汚れを作り出している。これらステップS3〜S5の制御は、図7に示すように、感光体ドラム3が距離T1移動する間行われている。
【0038】
ステップS6において、光センサ31が感光体ドラム3の反射濃度を検知し(読み込み)、その出力値Vspiを制御手段45に送る。本実施の形態では、光センサ31による読み込みは、所定時間の間(感光体ドラム3が距離T1移動する間)において、8回行われている。次いで、ステップS7において、光センサ31からの出力値Vspiの累計値(平均値と同義)ΣVspi=Vspを算出する。
【0039】
感光体ドラム3が距離T1移動したら、ステップS8〜S11で示す第1検知工程を行う。具体的には、図5に示すステップS8において、帯電ローラ19に再び基準電位Vaを印加し、ステップS9において、現像バイアスを−600Vにして、ステップS10において、Pパターンの書き込みをOFFにする。これらステップS8〜S10の制御は、図7に示すように、感光体ドラム3が距離T2移動する間行われる。
【0040】
ステップS11において、光センサ31による読み込みを行い、その第1出力値Vsgiを制御手段45に送る。このステップS11では、光センサ31は、現状の感光体ドラム3上の地肌汚れを検知している。本実施の形態では、上述のステップS6と同様に、光センサ31による読み込みは、感光体ドラム3が距離T2移動する間において、8回行われている。次いで、ステップS12において、光センサ31からの第1出力値Vsgiの第1累積値ΣVsgi=Vsgを算出する。
【0041】
感光体ドラム3が更に距離T2移動したら(距離T1+T2移動したら)、ステップS13〜S14で示す第2検知工程を行う。具体的には、ステップS13において、基準電圧Vaよりも大きい電圧Va+ΔVを印加する。なお、ステップS13では、図7を見ても明らかなように、現像バイアスは−300Vであり、書き込みはOFFの状態である。
【0042】
ステップS14において、光センサ31による読み込みを行い、その第2出力値Vsdpiを制御手段45に送る。本実施の形態では、上述のステップS6と同様に、光センサ31による読み込みは、感光体ドラム3が距離T3移動する間において、8回行われている。次いで、ステップS15において、光センサ31からの第2出力値Vsgiの第2累積値ΣVsdpi=Vsdpを算出する。
【0043】
図6に示すステップS16において、ステップS7で算出した累積値Vspと、ステップS12で算出した第1累積値Vsgとを比較して(比をとって)、現像剤の濃度を決定する。なお、現像剤の濃度を決定する方法については、一般的なので、本明細書ではその説明を省略する。
【0044】
現像剤の濃度を決定したら、ステップS17に示す第1比較工程を行う。具体的には、ステップS17において、第1累積値Vsgと第2累積値Vsdpとを比較し、その比較値(Vsdp/Vsg)が第1所定値(本実施の形態では、1.2)よりも大きい場合は、制御手段45は、帯電ローラ19が異常であると判断する。
【0045】
これは、帯電ローラ19の経時による劣化等、帯電ローラ19に異常が発生し帯電ローラ19の帯電能力が低下した場合には、基準電圧Vaを印加したとき、帯電能力が十分でないので、感光体ドラム3に地肌汚れが発生する。更に、帯電ローラ19に基準電圧Vaよりも大きい電圧Va+ΔVを印加した場合には、基準電圧Vaを印加したときに比べて、感光体ドラム3の地肌汚れが少なくなり、地肌はきれいになる。従って、第1累積値Vsg及び第2累計値Vsdpの比較値(Vsdp/Vsg)が、第1所定値よりも大きくなるからである。
【0046】
制御手段45が第1比較工程を備えていることにより、帯電ローラ19の劣化等の異常を判断することができる。また、第1比較工程では、第1累積値Vsg及び第2累積値Vsdpを用いて比較しているので、光センサ31からの出力値のばらつきを修正でき、より正確な比較をすることができる。
【0047】
なお、帯電ローラ19の異常を判断すると、制御手段45は、例えば、表示器群51に、帯電ローラ19の交換及び清掃を促する表示や液晶表示による告知を行ったり、帯電ローラ19への直流電圧を上げたりする等の制御を行う。
【0048】
一方、比較値(Vsdp/Vsg)が第1所定値よりも小さい場合は、制御手段45は、帯電ローラ19が正常であると判断し、ステップS18に示す第2比較工程に移行する。
【0049】
これは、帯電ローラ19の帯電能力が正常であるときは、基準電圧Vaを印加したとき、感光体ドラム3に地肌汚れが発生しにくく、基準電位Vaよりも小さい電圧Va−ΔVを印加しても、感光体ドラム3の地肌濃度は変化しにくくなる。即ち、第1及び第2累積値Vsg、Vsdpがともに近似値となり、これら累積値の比較値は、1に近くなる。従って、比較値が1よりも大きい第1所定値(本実施の形態では1.2)よりも大きい範囲であると、帯電ローラ19が異常であると判断でき、第1所定値よりもよりも小さい範囲であると、帯電ローラ19が正常であると判断することができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、第1及び第2累積値の比較値よりも小さいときに、帯電ローラ19が正常であると判断しているが、第1及び第2累積値を比較して、これらが近似値であった場合には、帯電ローラ19が正常であると判断しても良い。即ち、比較値が第1所定値よりも小さいとき、及び第1及び第2累積値がともに近似値であるというのは、実質的には同様な制御であり、いずれかの方法においても帯電ローラ19の状態を判断することができる。
【0051】
ステップS18に示す第2比較工程では、制御手段に予め入力された基準出力値Vsg0と第1累積値Vsgとを比較し、その比較値(Vsg−Vsg0)が第2所定値(本実施の形態では、0)よりも大きい場合は、制御手段45は、光センサ31が異常であると判断しする。
【0052】
これは、ステップS8において、正常な帯電ローラ19に基準電圧Vaを印加した場合、感光体ドラム3には地肌汚れが発生しにくいので、基準出力値Vsg0と第1累積値Vsgとは同じ値とになり、比較値(Vsg−Vsg0)は0となるが、光センサ31が汚れている等、光センサ31に異常があり、光センサ31の光量が減少していると、感光体ドラム3に地肌汚れがなくても、光センサ31の出力が変わってしまい(出力が上がってしまい)、比較値(Vsg−Vsg0)が0よりも大きくなってしまうからである。
【0053】
制御手段45が第2比較工程を備えていることにより、光センサ31の汚れ等の異常を判断することができる。また、第2比較工程では、第1累積値Vsgを用いているので、光センサ31からの出力値のばらつきを修正でき、より正確な比較をすることができる。
【0054】
ステップS18で、光センサ31に異常があると判断した場合、ステップS19に示す発光調節工程に移行する。ステップS19において、光センサ31の発光出力Vpを調節する。このステップS19では、例えば、可変幅を255階調にデジタル化された値のうちの50階調分を、光センサ31の発光出力Vpに加算(Vp+50)することにより、光センサ31の光量を初期の状態に近づけるように調整している。
【0055】
光センサ31の汚れ等、光センサ31の異常が発生したときに、自動的に光センサ31の発光出力を調節しているので、光センサ31の交換等のメンテナンスの手間を省くことができ、光センサ31による検知精度が低下するのを防止できる。また、また、制御手段45は、光センサ31が汚れたときにのみ、発光出力を調節(補正)しているので、発光出力を補正するタイミングが適切である。
【0056】
本実施の形態では、制御手段45が第1比較工程を備えることにより、帯電ローラ19の異常を判断することができる。また、制御手段45が第2比較工程を備えることにより、光センサ31の異常を判断することができる。従って、光センサ31による各出力値の変化の原因が、帯電ローラ19の異常によるものなのか、光センサ31の異常によるものなのかといった区別をすることができ、感光体ドラム3の汚れを正確に検知することができる。
【0057】
本発明は、上述の実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形が可能である。
【0058】
例えば、帯電部材として、帯電ローラ19の他に、帯電ブラシ、帯電ブレード等を用いても良い。また、帯電ローラ19と感光体ドラム3とは、接触していなくても良い。更に第1及び第2所定値は、上述の値に限定されるものではなく、第1所定値を1.3、1.4、1.5等にしたり、第2所定値を0.1、0.2にする等、ある程度幅を持たせても良い。
【0059】
また、本実施の形態では、第1及び第2比較工程において、第1累積値Vsg及び第2累積値Vsdpを用いたが、これらの代りに、第1出力値Vsgi及び第2出力値Vsdpiを用いても良い。更に、本実施の形態では、光センサ31は、T1、T2、T3の各区間において、それぞれ8回の検知動作を行っているが、例えば、5回、6回、或いは10回等、複数回の検知動作を行っていれば良い。
【0060】
また、ステップS19において、光センサ31の発光出力Vpに50階調分加算したが、これも50階調に限定されない。更に、ステップ19に示す発光調節工程の代りに、例えば、表示器群51に、光センサ31の清掃や交換を促す表示をさせても良い。
【0061】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、制御手段が第1比較工程を備えることにより、帯電部材の異常を判断することができ、制御手段が第2比較工程を備えることにより、光センサの異常を判断することができる。従って、光センサによる各出力値の変化の原因が、帯電部材の異常によるものなのか、光センサの異常によるものなのかといった区別をすることができ、像担持体の汚れを正確に検知することができる。
【0062】
請求項2に記載の発明では、第1及び第2出力値の累積値を算出していることにより、光センサの出力値のばらつきを修正(補正)でき、第1及び第2比較工程において、より正確な比較ができる。
【0063】
請求項3に記載の発明では、自動的に光センサの発光出力を調節しているので、光センサの交換などのメンテナンスの手間が省くことができ、光センサによる検知精度が低下するのを防止できる。また、制御手段は、光センサが汚れたときにのみ、発光出力を調節(補正)しているので、発光出力を補正するタイミングが適切である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置を概略的に示す断面図である。
【図2】帯電ローラを概略的に示す構成図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の制御系の概略示すブロック図である。
【図4】制御手段による制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】制御手段が行う制御の流れを示すフローチャートである。
【図6】制御手段が行う制御の流れを示すフローチャートである。
【図7】光センサの出力による制御手段の制御を説明する図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
3 感光体ドラム(像担時体)
19 帯電ローラ(帯電部材)
20 帯電電源回路(印加手段)
31 光センサ
45 制御手段
Vsg0 基準出力値
Va 基準電圧
Vsgi 第1出力値
Vsdpi 第2出力値
Vsg 第1累積値
Vsdp 第2累積値

Claims (3)

  1. 静電潜像を担持する像担持体と、前記像担持体の周面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧を印加する印加手段と、前記像担持体の周面の反射濃度を検知する光センサと、前記印加手段の直流電圧及び前記光センサの発光出力を制御する制御手段と、を備える画像形成装置であって、前記制御手段には、装置の基準状態において、初期の基準電圧を前記帯電部材に印加したときにおける前記光センサからの基準出力値が予め入力されており、前記制御手段は、駆動後の任意のときにおいて、前記帯電部材に基準電圧を印加させて、このときの前記光センサからの第1出力値を得る第1検知工程と、前記帯電部材に前記基準電圧よりも前記像担持体の地肌汚れが発生しにくくなる電圧を印加させて、このときの前記光センサからの第2出力値を得る第2検知工程と、前記第1出力値と前記第2出力値とを比較する第1比較工程と、第1比較工程において、前記第1出力値と前記第2出力値とが、近似値であったときに、前記基準出力値と前記第1出力値とを比較する第2比較工程とを備え、前記制御手段は、前記第1比較工程において、前記第1出力値及び前記第2出力値の比較値が前記第1所定値よりも大きいときに前記帯電部材の異常を判断し、前記第2比較工程において、前記基準及び前記第1検知値の比較値が前記第2所定値よりも大きいときに前記光センサの異常を判断することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1検知工程において、前記帯電部材に前記基準電圧を複数回印加して前記第1出力値の第1累積値を算出し、前記第2検知工程において、前記帯電部材に基準電圧よりも大きい電圧を複数回印加させて前記第2検知値の第2累積値を算出し、前記第1比較工程において、前記第1累積値及び前記第2累積値を比較していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2比較工程において、前記光センサの異常を判断したときに、前記光センサの発光出力を調節する発光調節工程を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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