JP2012044641A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読取装置から出力される輝度値をキャリブレーションに用いられる記録媒体の種類に応じて補正することで、記録媒体の種類ごとに異なる下地の影響を低減し、キャリブレーションの精度を向上させる。
【解決手段】第1の記録媒体Xからの反射光に基づき第1の輝度値(I(X))が取得される。第1の輝度値(I(X))に基づいて画像形成手段における階調特性を調整するための第1の画像処理条件(LUTa)が作成される。第1の記録媒体Xとは異なる第2の記録媒体Zを用いてキャリブレーションを実行する場合は、第2の記録媒体Zからの反射光に基づき出力される第2の輝度値(I(Z))が、第2の記録媒体Zの下地領域の輝度値に基づいて補正される。補正された第2の輝度値(I’(Z))に基づいて第1の画像処理条件(LUTa)が作成される。
【選択図】図11

Description

本発明は、画像の品質を維持するためのキャリブレーションを実行する画像形成装置に関する。
画像形成装置の画像品質は、画像形成装置が使用される環境や画像形成装置の使用状況によって変動する。また、画像品質は、使用される記録媒体の種類によっても変動する。よって、環境や使用状況に依存して画像変換条件や画像形成条件を変更する必要がある(特許文献1)。同様に、使用される記録媒体の種類に応じて画像変換条件や画像形成条件を追加する必要もある(特許文献2)。
特許文献1では、毎回、特定の種類の記録媒体(以下、第1の記録媒体と称す)がキャリブレーションに使用されることが前提とされている。よって、第1の記録媒体がなくなってしまうと、キャリブレーションを実行できなくなってしまう。一方で、特許文献2の発明を応用すれば、任意の種類の記録媒体(以下、第2の記録媒体と称す)を追加することでキャリブレーションに使用可能な記録媒体の種類を増やすことができるかもしれない。しかし、特許文献2の発明でも、追加された第2の記録媒体についてキャリブレーションを行うには、やはりこれと同一の種類の記録媒体を、毎回、用意しなければならない。このキャリブレーションは、追加された第2の記録媒体についての階調特性を維持するためのキャリブレーションだからである。ちなみに、第1の記録媒体とは異なる種類の第2の記録媒体を用いてキャリブレーションを実行してしまうと、たとえば、トナーの載り量が十分でなくなってしまったり、画像形成装置の設計で定められた許容範囲を載り量が超えてしまったりする。これは、画像品質を維持できなくなることを意味する。仮に、第1の記録媒体についてのキャリブレーションを第2の記録媒体を用いて実行できれば、操作者にとって便利であろう。たとえば、OHT(Overhead Transparency)シートについての階調特性を維持するためのキャリブレーションには、OHTシートを使用することが指定される。しかし、OHTシートについての階調特性を維持するためのキャリブレーションに普通紙を使用できれば、操作者にとってのメリットは多い。
特開平07−261479号公報 特開平08−287217号公報
ところで、特許文献2では、記録媒体の種類に応じて記録媒体の白地部分(下地)の反射率が異なることには着目していない。記録媒体の表面のうちトナー画像が形成されない下地の反射率は記録媒体の種類に応じて異なるため、これを考慮しなければ、精度良くキャリブレーションができない。とりわけ、高画質化の要求が高まれば高まるほど、反射率の違いを無視できなくなるであろう。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを特徴とする。たとえば、本発明は、キャリブレーションに用いられる記録媒体の種類に応じて、画像読取装置から出力される輝度値を補正することで、キャリブレーションの精度を向上させることを特徴とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明は、
第1の記録媒体Xにパターン画像を形成する画像形成手段と、
前記パターン画像が形成された前記第1の記録媒体Xを照明する照明手段と、
前記照明手段により照明された前記第1の記録媒体Xからの反射光に基づき第1の輝度値(I(X))を出力する出力手段と、
キャリブレーションを実行する際に、前記第1の輝度値(I(X))に基づいて前記画像形成手段における階調特性を調整するための第1の画像処理条件(LUTa)を作成する作成手段と、を有し、
前記作成手段は、前記第1の記録媒体Xとは異なる第2の記録媒体Zを用いて前記キャリブレーションを実行する場合は、前記第2の記録媒体Zからの反射光に基づき出力される前記第2の輝度値(I(Z))を前記第2の記録媒体Zの下地領域の輝度値に基づいて補正し、補正された前記第2の輝度値(I’(Z))に基づいて前記第1の画像処理条件(LUTa)を作成することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、画像読取装置から出力される輝度値をキャリブレーションに用いられる記録媒体の種類に応じて補正することで、記録媒体の種類ごとに異なる下地の影響を低減し、キャリブレーションの精度が向上する。
カラー複写機の構成例を示す図である。 リーダ画像処理部のブロック図である。 プリンタ制御部109を示すブロック図である。 (A)は第1のキャリブレーションにおけるコントラスト電位の算出処理を示したフローチャートである。(B)は第2のキャリブレーションを示したフローチャートである。 (A)は第1のキャリブレーションで使用する第1テストパターンの一例を示した図である。(B)は第2のキャリブレーションで使用する第1テストパターンの一例を示した図である。 コントラスト電位と画像の濃度情報との関係を示す図である。 グリッド電位Vgと感光ドラム表面電位との関係を示した図である。 原稿画像の濃度を再現するために必要となる特性を示した特性変換チャートである。 反射特性の異なる2種類の記録媒体X、Zについての出力濃度と読み取り輝度値との関係の一例を示した図である。 記録媒体の特性差を説明するための図である。 記録媒体の追加作業を示したフローチャートである。 補正係数の決定方法を示したフローチャートである。 (I)は特定の種類の記録媒体Xと任意の種類の記録媒体Zとの出力画像信号と読み取り輝度値との関係を示す図である。(II)は読み取り輝度値と読み取り濃度値との関係を示す図である。 特定の記録媒体または追加された記録媒体を使用した第2のキャリブレーションを示したフローチャートである。 記録媒体の追加作業を示したフローチャートである。 補正係数の決定方法を示したフローチャートである。 プリンタ制御部109を示すブロック図である。 記録媒体の追加作業を示したフローチャートである。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[実施例1]
以下では、電子写真方式のカラー複写機に適用する実施例について説明する。なお、本発明は、キャリブレーションが必要となる画像形成装置であれば適用できる。すなわち、画像形成方式は、電子写真方式に制限されることはなく、インクジェット方式、静電記録方式、その他の方式であってもよい。また、本発明は、多色画像を形成する画像形成装置だけでなく、単色画像を形成する画像形成装置にも適用できる。画像形成装置は、たとえば、印刷装置、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリとして製品化されてもよい。また、記録媒体は、記録紙、記録材、用紙、シート、転写材、転写紙と呼ばれることもある。さらに、記録媒体の素材は、紙、繊維、フィルム又は樹脂などであってもよい。
<基本的なハードウエア構成>
図1が示す複写機100は、原稿から画像を読み取るリーダ部Aと、リーダ部Aにより得られた画像を記録媒体上に形成するプリンタ部Bとによって構成されている。プリンタ部Bは、第1の記録媒体Xにパターン画像を形成する画像形成手段として機能する。リーダ部Aは、画像形成手段により形成されたパターン画像を読み取って輝度値を含む画像データを作成する画像読取手段の一例である。すなわち、リーダ部Aは、記録媒体に定着した画像を読み取る読取手段として機能する。リーダ部Aは、原稿台ガラス102上に載置された原稿101を読み取る前に基準白色板106を読み取り、のちのシェーディング補正において使用するための補正係数を作成する。原稿101は、光源103によって光を照射され、その反射光は光学系104を介してCCDセンサー105に結像する。光源103は、パターン画像が形成された第1の記録媒体Xを照明する照明手段の一例である。CCDセンサー105等の読取ユニットは矢印K1の方向に移動することにより、原稿をラインごとの電気信号データ列に変換する。なお、読取ユニットが移動する代わりに原稿が移動してもよい。電気信号データ列は、リーダ画像処理部108によって画像信号に変換される。CCDセンサー105は、光源により照明された記録媒体からの反射光を受光する受光手段の一例である。
図2が示すように、リーダ部Aが原稿を読み取る際には、CPU211は、インバータ回路基板107に設けられた点灯制御回路220を通じて光源103の照明光量を調整する。本発明においては、キャリブレーションに用いられる記録媒体の種類に応じて照明光量が調整されるか、アナログ画像処理部202における増幅回路のゲインが調整される。アナログ画像処理部202は、受光手段から出力される受光信号を増幅する増幅手段として機能する。これにより、CCDセンサー105により得られた画像信号における輝度値が記録媒体の種類に応じた補正係数によって補正される。この補正により、記録媒体の種類に依存した下地の反射率の違いを吸収することができる。
CCDセンサー105により得られた画像信号は、CCD/AP回路基板201のアナログ画像処理部202でゲイン等を調整され、A/D変換部203でデジタルの画像信号(輝度値)に変換され、リーダ部Aのコントローラ回路基板210に出力される。アナログ画像処理部202は、増幅回路を備え、CPU211により設定されたゲインに応じて画像信号を増幅する。リーダ部Aのコントローラ回路基板210のシェーディング処理部212をCPU211により制御されながら画像信号をシェーディング補正してプリンタ部Bのプリンタ制御部109へ出力する。この時点で、画像信号は、RGBの各輝度値により構成されている。
次にプリンタ部Bの説明を行う。図1によれば、プリンタ制御部109により画像信号はPWM(パルス幅変調)されたレーザービームに変換される。レーザービームは、ポリゴンスキャナ110で偏向走査され、画像形成部120、130、140、150の各感光ドラム121、131、141、151を露光する。これにより、静電潜像が形成される。画像形成部120、130、140、150は、イエロー色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)、ブラック色(Bk)に対応している。画像形成部120、130、140、150の構成は略同一なので、イエローを担当する画像形成部120についてのみ説明する。1次帯電器122は、感光ドラム121の表面を所定の電位に帯電させる。現像器123は、感光ドラム121上の静電潜像を現像してトナー画像を形成する。転写ブレード124は、転写ベルト111の背面から放電を行い、感光ドラム121上のトナー画像を転写ベルト111上の記録媒体へ転写する。その後、記録媒体は、定着器114でトナー画像を定着される。
なお、各感光ドラム121、131、141、151には、その表面電位を計測するための表面電位計125、135、145、155が設けられている。表面電位計125、135、145、155は、コントラスト電位を調整するために使用される。
図3が示すプリンタ制御部109の各部は、CPU301によって統括的に制御される。CPU301に代えてASIC(特定用途回路)などのハードウエアによって制御部が構成されてもよい。CPU301とASICなどが処理を分担してもよい。ただし、以下では説明の簡潔化のために、CPU301が様々な処理を実行するものとして説明する。メモリ302は、ROMやRAMであり、制御プログラムや各種のデータが格納される。リーダ部AまたはプリントサーバC等で処理された画像信号は、プリンタ制御部109の色処理部303に入力される。色処理部303は、輝度−濃度変換テーブル(LUTid)を用いて、画像データに含まれている輝度値を濃度値に変換する。LUTはルックアップテーブルの略称である。LUTはテーブル形式でなくともよく、関数により実現されてもよいし、プログラムコードにより実現されてもよい。色処理部303は、プリンタ部Bの出力特性が理想的であった場合に所望の出力が得られるよう、入力された画像信号に画像処理及び色処理を適用する。入力信号の階調数は8bitであるが、精度向上のため色処理部303で10bitに拡張される。色処理部303から出力されるYMCKの各濃度値をd0と定義する。その後、画像信号は階調制御部311を介してディザ処理部307に送られる。ディザ処理部307は画像信号をディザ処理して4bitの信号に変換する。
LUTid304は、当初(工場出荷時)は特定の種類の記録媒体(第1の記録媒体X)について用意されている。しかし、本実施例では任意の種類の記録媒体(第2の記録媒体Z)の追加作業を実行することによって、任意の種類の第2の記録媒体Z用のLUTid304が追加される。CPU301は、使用される記録媒体ごとにLUTid304を切り替える。記録媒体の種類を指定するための情報は、たとえば、操作部313を通じてCPU301に入力される。
階調制御部311は、UCR部305と、LUTa306とを備え、プリンタ部Bを理想的な特性に合わせるべく画像信号を補正する。理想的な特性とは、予め設計時において想定した画像品質を達成しうるような特性のことである。
LUTa306は、プリンタ部Bの濃度特性(階調特性)を補正するための10bitの変換テーブルであり、とりわけ、プリンタ部Bのγ特性を変更するために使用される。LUTa306は、プリンタ部Bの特性を適正にするために第1の記録媒体Xなどを用いて作成される。なお、第1の記録媒体Xは、画像形成装置のメーカーによって階調性が所望の階調性となるように予め設計された記録媒体である。記録媒体Xは、通常、画像形成装置のメーカーによって指定される。作成されたLUTa306は他の記録媒体に対しても共通に使用される。LUTa306は、プリンタ部Bのエンジンの階調特性が設置環境や経年変化に応じて変動してしまう分を補正するために使用されるテーブルであるため、常に最新のものが使用される。よって、LUTa306は、いずれの記録媒体を用いて作成されたものであってもよい。
UCR部305は、各画素における画像信号の積算値を規制することで、画像信号レベルの総和を制限する回路である。総和が規定値を超えた場合、UCR部305は、所定量のCMY信号をK信号に置き換える下色除去処理(UCR)を実行し、画像信号レベルの総和を低下させる。
たとえば、上限値を280%と仮定する。このときY=100%、M=100%、C=100%、K=0%の信号が入力されると、積算値は300%となり規定値を超えてしまう。Y/M/Cがそれぞれ等量で形成される部分はKに置き換えても色の変化がない。よって、UCR部305は、Y/M/Cをそれぞれ10%ずつ減らして、その代わりにKを10%加算する。つまり、Y=90%、M=90%、C=90%、K=10%となり、色を変化させることなく積算値を280%に維持することができる。ここで画像信号レベルの総和を規制するのは、プリンタ部Bでの画像形成におけるトナー載り量を規制するためである。本実施例で行うプリンタ部Bの動作の適正化とは、トナー載り量が規定値を超えることにより発生する画像不良等を防ぐことである。
このように、UCR部305は、入力された濃度値d0の階調特性を制御して濃度値d2を出力する。後述するLUTb(図17)が作用するときは、LUTbが濃度値d0を濃度値d1に変換し、UCR部305が濃度値d1を濃度値d2に変換する。LUTa306は、入力された濃度値d1の階調特性を制御して濃度値d3を出力する。なお、後述するキャリブレーション工程や記録媒体の追加工程では、LUTa306などが作用しないように制御されるため、濃度値d0がそのまま濃度値d3となることもある。
階調制御部311から出力された信号は、ディザ処理部307でディザ処理され、PWM部308でパルス幅変調される。レーザードライバ309は、PWM変調された信号を使用して半導体レーザを発光させる。このため、ディザ処理部307は10bitの画像信号を4bitデータに変換するための中間調処理を行う。
<画像形成条件の制御>
まずは、予め設定されている第1の記録媒体Xを用いた場合のキャリブレーションについて説明する。第1の記録媒体Xは、たとえば、画像形成装置のメーカーによって工場出荷時に指定された記録媒体またはメンテナンス担当者によってメンテナンス時に指定された記録媒体などである。本実施例においてはコントラスト電位を調整する第1のキャリブレーションモードと、画像データの階調制御部311が備えるγ補正回路(LUTa306、LUTb312)を調整する第2のキャリブレーションモードとが存在する。
I.第1のキャリブレーション
図4(A)のS401で、CPU301は、第1のテストプリントの出力と、感光ドラムの表面電位の測定を実行する。たとえば、CPU301は、第1テストパターンの画像データ(YMCKの濃度値d0(=d1))を作成して階調制御部311へ出力することで、第1の記録媒体Xに第1テストパターンが画像として形成される。CPU301が作成する代わりに、この画像データは予めメモリ302のROMに記憶されていてもよい。第1テストパターンの画像を形成された第1の記録媒体Xが第1のテストプリントとなる。なお、第1のテストプリントを出力する際に使用されるコントラスト電位は、そのときの雰囲気環境(例:絶対水分量)において目標濃度を達成すると予測された初期値が設定される。メモリ302には、様々な雰囲気環境のそれぞれに対応したコントラスト電位の値が記憶されているものとする。CPU301は、不図示のセンサーを用いて絶対水分量を測定し、測定した絶対水分量に対応したコントラスト電位を決定する。
図5(A)に示すように、第1テストパターン50は、たとえば、帯パターン51とパッチパターン52とを含む第1パターン画像の一例である。帯パターン51は、Y、M、C、Bkの中間階調濃度からなる帯状のパターンである。パッチパターン52は、Y、M、C、Bkごとの最大濃度パッチ(例:255レベルの濃度信号)からなるパッチパターン52Y、52M、52C、52Bkである。表面電位計125、135、145、155は、各最大濃度パッチを形成したときの実際のコントラスト電位を測定する。
S402で、リーダ部Aは、出力された第1のテストプリントを読み取り、RGB値をプリンタ制御部109のCPU301に渡す。CPU301は、第1の記録媒体Xについて予め用意されているLUTid(X)を用いてRGB値を光学濃度に換算する。LUTid(X)は、第1の記録媒体Xにおける濃度値とリーダ部Aでの読み取り輝度値との関係より設定した輝度−濃度変換テーブルである。後述する、第2の記録媒体Zをキャリブレーションで使用可能にするためのLUTid(Z)はこのLUTid(X)を変更することで作成される。
S403で、CPU301は、目標最大濃度に対応するコントラスト電位bを算出する。図6の横軸は現像バイアス電位を示し、縦軸は画像濃度を示している。コントラスト電位は、現像バイアス電位と、感光ドラムが一次帯電された後に各色の半導体レーザ310が最大レベルで発光したときの感光ドラムの表面電位との差である。コントラスト電位aを使用して形成された第1のテストプリントから得られた最大濃度がDaであったとする。この場合、最大濃度付近(濃度0.8〜2.0)では、コントラスト電位に対して画像濃度が実線Lに示すように線形となる。実線Lは、コントラスト電位aと、最大濃度Daとによって確定される。本実施例においては一例として目標最大濃度を1.6とする。CPU301は、目標最大濃度に対応するコントラスト電位bを実線Lに基づいて算出する。実線Lに相当するテーブルまたは関数が予めメモリ302に格納されているものとする。コントラスト電位bは、たとえば、次式(1)を用いて算出される。
b=(a+ka)×1.6/Da ・・・(1)
ここで、kaは補正係数であり、現像方式の種類によって決定される値である。S404で、CPU301は、コントラスト電位bからグリッド電位Vgと現像バイアス電位Vdsを決定して設定する。
図7によれば、CPU301は、グリッド電位Vgを−300 Vに設定し、各色の半導体レーザ310の発光パルスレベルを最小にして走査を実行させ、表面電位計125、135、145、155で表面電位Vdを測定する。さらに、CPU301は、グリッド電位Vgを−300Vに設定し、各色の半導体レーザ310の発光パルスレベルを最大にしたときの表面電位Vlを表面電位計125、135、145、155で測定する。同様にCPU301はグリッド電位Vgを−700Vに設定したときの表面電位Vd、Vlを測定する。−300Vのデータと−700Vのデータとを補間または外挿することで、CPU301は、図7に示したグリッド電位と感光ドラム表面電位の関係は求めることができる。この電位データを求めるための制御を電位測定制御と呼ぶ。
コントラスト電位Vcontは現像バイアスVdcと表面電位Vlとの差分電圧として決定される。コントラスト電位Vcontが大きい程最大濃度を大きくとれる。CPU301は、図7に示した関係から、決定したコントラスト電位bに対応したグリッド電位Vgを決定する。CPU301は、決定したグリッド電位Vgと図7に示した関係とから対応する表面電位Vdを決定する。さらに、CPU301は、表面電位VdからVback(例:150 V)を減算することで現像バイアスVdcを決定する。Vbackは、画像上にカブリトナーが付着しないように決定された電位である。
II.第2のキャリブレーション
よく知られているように、複写機等の画像形成装置では、原稿の画像を読み取って複写物(出力画像)を形成する。つまり、原稿画像の濃度(階調特性)と出力画像の濃度(階調特性)とが一致することが要求される。複写機において実行されるプロセスでは、原稿画像はリーダ部によって輝度信号に変換され、さらに輝度信号が対応する濃度信号へ変換される。さらに、濃度信号は、トナー載り量に相当するレーザ出力信号に変換される。レーザ出力信号に応じたレーザ光が像担持体に照射され、静電潜像が形成され、それがトナーによって現像されてトナー像となる。トナー像は記録媒体に転写され、さらに、定着装置によって定着される。これにより、出力画像が形成される。
図8によれば、原稿から出力画像が形成されるまでの一連の複写プロセスにおける各信号の関係が示されている。第I領域は、原稿濃度を濃度信号に変換するリーダ部Aの特性を示している。なお、原稿濃度は、原稿を光学濃度計で読み取った光学濃度として示している。濃度信号の階調数は1024階調である。第II領域は、濃度信号をレーザ出力信号に変換するための階調制御部311(LUTa306)の特性を示している。レーザ出力信号の階調数も1024階調としている。ここでは第1の記録媒体Xを用いて予め作成されたLUTa(X)が設定してある。第III領域は、レーザ出力信号から出力濃度に変換するプリンタ部Bの特性を示している。出力画像濃度は記録濃度と呼ばれることもある。出力画像濃度の階調数を1024階調としている。第IV領域は、原稿濃度と記録濃度の関係を示しており、この関係は実施例における複写機100の全体的な階調特性を表している。
複写機100では、第IV領域の階調特性を線型にするために、第III領域のプリンタ部Bにおける記録特性の歪みを第II領域の階調制御部311によって補正している。LUTaは、階調制御部311を作用させないでテストプリントを出力した場合に得られる第III領域の特性における入力と出力とを入れ換えるだけで、容易に作成できる。つまり、テストプリント上のパターン画像にはそれぞれ階調の異なる複数のパッチが含まれている。各パッチを形成するために使用した出力信号は当然既知である。一方で、各パッチの濃度はリーダ部Aによって輝度値として読み取られ、さらにLUTidによって濃度信号に変換される。これらから、入力として付与されたそれぞれ異なる出力信号と、それに対応する出力としての濃度信号(濃度値)との関係が得られる。よって、この入力と出力との関係を反転させると、ある濃度信号を入力として与えたときに出力されるべき出力信号が得られる。つまり、この濃度信号を出力信号との関係を表すものがLUTaとなる。ちなみに、トナー載り量と濃度信号(濃度値)との関係も既知である。なお、本実施例では、出力階調数は256階調(8bit)であるが、階調制御部311は10bitでデジタル信号を処理しているので、階調制御部311では1024階調である。
図4(B)において、CPU301は、第2のキャリブレーションを実行する。第2のキャリブレーションは、通常、第1のキャリブレーションが終了すると実行される。
S411で、CPU301は、第2のテストプリントの出力を実行する。たとえば、CPU301は、第2テストパターンの画像データ(YMCKの濃度値d0(=d1))を作成して階調制御部311へ出力することで、第1の記録媒体Xに第2テストパターンが画像として形成される。CPU301が作成する代わりに、この画像データは予めメモリ302のROMに記憶されていてもよい。これが第2のテストプリントとなる。この際に、CPU301は、階調制御部311のLUTaは作用させないで画像形成を実行させる。UCR部305から出力された濃度信号YMCKはLUTa306を迂回してディザ処理部307へ入力される。
第2のテストプリントには、たとえば、図5(B)が示すように、Y、M、C、Bkの各色について4列16行(すなわち64階調)のグラデーションからなる第2テストパターン(パッチ群61、62)が形成される。第2テストパターンは、第2テストパターンの一例である。64階調のテストパターンには、たとえば、全部で256階調あるうちの、低濃度領域を重点的に割り当てる。これにより、ハイライト部における階調特性を良好に調整することができる。なお、第2テストパターンを、低解像度(160〜180 lpi)用と高解像度(250〜300 lpi)用とのそれぞれで用意してもよい。図5(B)においては、前者がパッチ群61であり、後者がパッチ群62である。なお、lpiは、lines/inchの略称である。各解像度の画像を形成するには、ディザ処理部307がその解像度になるパラメータをもつディザ処理を実行することで実現できる。なお、階調画像を160〜180 lpi程度の解像度で、文字等の線画像は250〜300 lpiの解像度で作成すればよい。この2種類の解像度で同一の階調レベルのテストパターンを出力しているが、解像度の違いで階調特性が大きく異なる場合には、解像度に応じて階調レベルを設定するのがより好ましい。また、プリンタ部Bが、3種類以上の解像度で画像を形成できる能力を有している場合、第2のキャリブレーション用のテストプリントを複数ページに分けても良い。
S412で、リーダ部Aは、第2テストパターンから画像を読み取る。第2テストパターンから出力されたRGBの各輝度値は、色処理部303に入力される。色処理部303は、RGBの各輝度値をLUTid(X)を用いて濃度値に変換する。LUTid(X)を用いるのは、第1の記録媒体Xが使用されるからである。
S413で、CPU301は、各濃度値を、第2テストパターンを作成するために使用されたレーザ出力レベルと、テストパターン(階調パッチ)の作成位置と対応させることで、レーザ出力レベルと濃度との関係を示すテーブルを作成する。CPU301は、作成したテーブルをメモリ302に書き込む。この段階で、CPU301は、図8に示した第III領域に示したプリンタ部Bの特性を求めることができ、この特性における入力と出力とを入れ換えることにより、このプリンタ部BのLUTaを決定し、階調制御部311に設定する。LUTaを計算で求めるにはデータが不足していることがある。本来であれば、256階調必要であるが、64階調分だけしか階調パッチを形成していないからである。そこで、CPU301は、不足しているデータを補間することで、必要なデータを作成する。このような第2のキャリブレーションによって、目標濃度に対して線型となる階調特性を実現できる。
本実施例では、第1のキャリブレーションと第2のキャリブレーションとをシーケンシャルに実行するものとして説明したが、どちらか一方のみを個別に実行してもよい。本実施例では、キャリブレーションを実行することにより、短期的又は長期的に発生しうる画像濃度、画像再現性または階調再現性の変動を有効に補正することができるため、画像の品質を維持できる。
<任意の種類の記録媒体(第2の記録媒体)を追加する作業>
次に、第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体Zを用いて第1および第2のキャリブレーションを実行できるようにするために、第2の記録媒体Zを追加する処理について説明する。本実施例の特徴は第2の記録媒体Zを使用してキャリブレーションを行ってプリンタ特性を適正にすることにある。
なお、第2の記録媒体Zをキャリブレーションに使用するために必要となるのは、輝度値を補正するための補正係数と、LUTid(Z)とである。ここでは、光源103の照明光量を調整することで、リーダ部Bから出力される輝度値を補正するものとする。後述するように、輝度値は増幅回路のゲインを調整することでも補正可能である。
追加対象となる第2の記録媒体Zに対して照明光量の補正係数を決める理由について説明する。予め指定された第1の記録媒体Xに対して最適化された光量を第2の記録媒体Zに用いてしまうと、リーダ部Aの読み取り信号が飽和してしまったり、分解能の低下が起こったりするからである。これでは、キャリブレーションに必要となる読み取り精度が得られない可能性がある。それゆえ、記録媒体種類に応じてその下地の反射率が異なったとしても、キャリブレーション精度の低下を抑制することは重要である。
図9は、反射特性の異なる2種類の記録媒体X、Zについての出力濃度と読み取り輝度値との関係の一例を示した図である。第2の記録媒体Zは第1の記録媒体Xよりも白色度が高い。よって、第2の記録媒体Zは白地部の濃度が相対的に低くなる。なお、図9では第2の記録媒体Zの白地部において輝度値が最大の255レベルになるように、光源103の照明光量を設定している。この場合、第2の記録媒体Zの白地部の輝度値は第1の記録媒体Xの白地部の輝度値と比較してcだけ大きくなる。一方で、記録媒体X、Z間では最大濃度レベル付近での輝度差はあまりない。したがって、第1の記録媒体Xは第2の記録媒体Zに対する読み取りのダイナミックレンジがcだけ小さくなってしまう。その結果、輝度値の分解能が低下してしまい、読み取り精度の低下を招く。一方で、第1の記録媒体Xの白地部の輝度値を255とした場合は第2の記録媒体Zにおける低濃度域で読み取り信号値が飽和してしまう。よって、記録媒体の種類ごとに補正係数を用いて照明光量またはゲインを補正する必要がある。
LUTid(Z)を求めるには、まず、補正された照明光量によって照明された第2の記録媒体Z上の第2テストパターンを読み取ることで、輝度値と出力信号との対応関係を求める。さらに、記録媒体X、Z間の輝度値の差を求める。そして、この差だけLUTid(X)を補正することで、LUTid(Z)が求められる。輝度値(濃度値)の差は、記録媒体X、Zにそれぞれ同一の階調パターンを形成して読み取ったときに同一のトナー載り量となるような輝度値(濃度値)の差である。これは、同一の濃度を達成するには、第1の記録媒体Xに対するトナー載り量に対して第2の記録媒体Zに対するトナー載り量を増加または減少させる必要があるからである。
ちなみに、第1の記録媒体を用いることが想定されているキャリブレーションに第2の記録媒体を用いてしまうと、補正されるプリンタの出力特性に問題が生じる。第1の記録媒体については、トナーの載り量が既知であり、画像に欠陥が現れないようにキャリブレーションが設計されている。よって、第1の記録媒体を用いてキャリブレーションを実行することで階調特性を所望の特性に合わせることができる。しかし、第2の記録媒体については、濃度とトナーの載り量との関係が不明である。よって、第1の記録媒体を用いることが想定されているキャリブレーションにおいて、他の記録媒体を使用すれば、トナーの載り量が設計時の想定を超えてしまうことがある。この場合、転写や定着時に不具合が生じ、画像不良につながるおそれがある。
図10には、第1の記録媒体Xのトナー載り量と同量とすると出力濃度が低下する第2の記録媒体Zが例示されている。第1の記録媒体Xと第2の記録媒体Zとのそれぞれについて、ある1次色についての出力濃度特性が図10(I)に示した出力濃度特性となるように画像形成条件を設定したと仮定する。この場合、濃度信号に対する記録媒体上のトナー載り量は図10(II)が示すとおりとなる。すなわち、第1の記録媒体Xのトナー載り量に対し第2の記録媒体Zのトナー載り量がより多くなる。この状態で、2次色、3次色等を出力すると第2の記録媒体Zには想定以上のトナーが存在することなり、定着不良が発生する。
本実施例では、LUTaの直前で画像信号の信号レベルの総和を規制することで、載り量オーバーを緩和する。これを実現するために、同一の画像信号を用いて第1の記録媒体Xと第2の記録媒体Zとのそれぞれに同一のパターン画像(画像パターン)を形成する。同一の画像信号を用いるのは、第1の記録媒体Xと第2の記録媒体Zとの双方でトナー載り量を等しくするためである。リーダ部Aで、第1の記録媒体Xと第2の記録媒体Zとからそれぞれ画像を読み取ってそれぞれの輝度値を決定する。さらに、CPU301は、これらの輝度値間の輝度差を算出し、LUTidでその差分を補正する。たとえば、CPU301は、第1の記録媒体X用のLUTid(X)に差分を加算することで、第2の記録媒体Z用のLUTid(Z)を作成する。よって、第2の記録媒体Zを用いてキャリブレーションを実行する際には、LUTid(Z)を色処理部に設定することで、あたかも第1の記録媒体Xを用いてキャリブレーションを行ったのと同等の階調性を実現したLUTaを作成できる。色処理部は、第1の輝度値(I(X))を第1テーブル(LUTid(X))を用いて第1の濃度値に変換し、第2の輝度値(I(Z))を第2テーブル(LUTid(Z))を用いて第2の濃度値に変換する変換手段として機能する。これにより、CPU301は、第1の記録媒体Xを用いてキャリブレーションを行う場合は、第1の濃度値に基づいて第1の画像処理条件(LUTa)を作成し、第2の記録媒体Zを用いてキャリブレーションを行う場合は、第2の濃度値に基づいて第1の画像処理条件(LUTa)を作成することになる。
図11は、記録媒体の追加作業を示したフローチャートである。複写機100に設けられた操作部313のボタンをユーザが押下することによりキャリブレーション用の記録媒体の追加が指示されると、CPU301は、追加作業を起動する。なお、この時点では、LUTid(X)が色処理部303に設定されている。
S1101で、CPU301は、予め指定された第1の記録媒体Xを用いて上述した第1のキャリブレーション(S401〜S404)を実行する。S1102で、CPU301は、第1の記録媒体Xを用いて第2のキャリブレーション(S411〜S413)を実行する。つまり、第1のキャリブレーションと第2のキャリブレーションとがシーケンシャルに実行されることになる。これにより、LUTaが作成される。LUTaは階調制御部311に設定され、第1の記録媒体Xを用いて画像形成部の階調特性が所望の特性に調整される。
S1102の処理を具体的に説明する。CPU301は、第1の記録媒体Xに対して第2テストパターンを形成するようプリンタ制御部109を制御する。たとえば、CPU301は、第2テストパターンを作成して階調制御部311へ出力する。プリンタ部Bは、第1の記録媒体Xに第2テストパターンを画像として形成する。これが第2のテストプリントとなる。なお、第2テストパターン自体は、第1の記録媒体Xと第2の記録媒体Zとで同一である。プリンタ部Bから第2テストパターンを形成された第1の記録媒体Xが排出される。
次に、リーダ部AのCPU211は、第1の記録媒体X用の照明光量を点灯制御回路220に設定することで光源103を点灯させ、第1の記録媒体XのテストプリントをCCDセンサー105によって読み取る。CPU211は、テストプリントを読み取って作成した輝度値を含む画像信号をCPU301に渡す。第1の記録媒体Xから取得した輝度値をI(X)と呼ぶことにする。CPU211は、照明手段により照明された第1の記録媒体Xからの反射光に基づき第1の輝度値(I(X))を出力する出力手段として機能する。このように、リーダ部Aは、第1の記録媒体Xに形成された画像パターンを読み取り、読み取り輝度値I(X)を生成してプリンタ制御部109のCPU301に渡す。CPU301は、輝度値I(X)をLUTid(X)を用いて濃度値d(X)に変換し、濃度値d(X)に基づいて階調特性を補正するためのLUTa(X)を決定する。CPU301は、LUTa(X)を階調制御部311に設定するとともに、メモリ302に輝度値I(X)を保存する。
S1103で、CPU301は、追加対象となる第2の記録媒体Zに対して第2テストパターンを形成するようプリンタ制御部109を制御する。プリンタ部Bから第2テストパターンが形成された第2の記録媒体Zが排出される。
S1104で、リーダ部AのCPU211は、第1の記録媒体X用の照明光量を点灯制御回路220に設定することで光源103を点灯させ、第2の記録媒体ZのテストプリントをCCDセンサー105によって読み取る。CPU211は、テストプリントを読み取って作成した輝度値を含む画像信号をCPU301に渡す。第2の記録媒体Zから取得した輝度値をI(Z)と呼ぶことにする。
S1105で、CPU301は、CPU211から受け取った画像信号に基づいて輝度値I(Z)を補正するための補正係数C(Z)を決定する。補正係数C(Z)の決定処理の詳細は図12を用いて後述する。
S1106で、CPU301は、補正係数C(Z)にしたがって決定された照明光量をCPU211に対して設定する。CPU211は、この照明光量を点灯制御回路220に設定することで光源103を点灯させ、テストプリントをCCDセンサー105によって読み取る。CPU211は、テストプリントを読み取って作成した輝度値I’(Z)を含む画像信号をCPU301に渡す。CPU301は、輝度値I’(Z)をメモリ302に保存する。
S1107で、CPU301は、輝度値I(X)と輝度値I’(Z)との差分をLUTid(X)に加算することで、LUTid(Z)を作成する。つまり、第2テーブル(LUTid(Z))は、第1の輝度値I(X)と補正された第2の輝度値(I’(Z))との差分を、第1テーブル(LUTid(X))に加算することで算出される。CPU301は、第2の記録媒体Zの種類を示す識別情報と関連付けてLUTid(Z)をメモリ302に保存する。これにより、CPU301は、操作部313を通じて指定された記録媒体の種類に対応するLUTid(Z)をメモリ302から読み出して、色処理部303に設定する。このように、LUTid(Z)は、輝度値I’(Z)に基づいて、LUTid(X)を補正して作成される。
<補正係数の決定方法>
図12は、補正係数の決定方法の一例を示したフローチャートである。S1201で、CPU301は、第1の記録媒体X用の照明光量を用いて読み取った第2の記録媒体Z上のテストパターンのうち、トナー画像が形成されていない下地領域の輝度値Bwiを検出する。輝度値は、たとえば、255段階のレベルで表現される。S1202で、CPU301は、下地領域の輝度値Bwiから照明光量を補正するための補正係数C(Z)を決定する。たとえば、次式を用いて補正係数C(Z)を決定してもよい。
C(Z) = BX / Bwi
ここで、係数BXは、200など、第1の記録媒体Xの下地から取得された輝度値に基づいて経験的に工場出荷時に決定される係数である。ちなみに、200という値は第1の記録媒体X用の照明光量で第1の記録媒体Xの下地を読み取ったときに得られる輝度値に相当する値である。この値には、キャリブレーションごとに発生する変動を考慮したマージンが含まれていてもよい。
S1203で、CPU301は、補正係数C(Z)を用いて第2の記録媒体Z用の照明光量IL(Z)を決定する。たとえば、次式を用いて照明光量IL(Z)を決定してもよい。
光量IL(Z) = C(Z)・IL(X)
IL(X)は、第1の記録媒体X用の照明光量であり、工場出荷時に決定される値である。照明光量を補正すれば、輝度値自体が補正されることは上述したとおりである。
S1204で、CPU301は、CPU211を通じて照明光量IL(Z)を点灯制御回路220に設定する。図12や上述した式から明らかなように、CPU301は、キャリブレーションを実行する際に使用されるべき記録媒体として予め指定された第1の記録媒体の下地からの反射光を受光したときに得られる輝度値と、第1の記録媒体とは種類が異なり、かつ、キャリブレーションを実行する際に使用されるべき記録媒体として新たに追加される第2の記録媒体の下地からの反射光を受光したときに得られる輝度値とが一致するように、第2の記録媒体についての補正係数を決定する。よって、記録媒体の種類に依存したその下地の反射率の違いがキャリブレーション精度に与える影響を低減するこができる。
<LUTidの決定方法>
次に図13を参照する。図13(I)には、第1の記録媒体Xと第2の記録媒体Zとの出力画像信号と読み取り輝度値との関係が示されている。図13(II)には、読み取り輝度値と読み取り濃度値との関係が示されている。なお、第2の記録媒体Zの濃度値は、第1の記録媒体Xでの濃度値に換算されている。
第1の記録媒体Xについての読み取り輝度値I(X)と、第2の記録媒体Zについての読み取り輝度値I’(Z)は、同一の画像信号(=同じトナー載り量)で第1の記録媒体Xと第2の記録媒体Zに形成された画像から読み取った輝度値である。CPU301は、輝度値I(X)とI’(Z)とから、同じ載り量を達成するために必要となる第1の記録媒体Xと第2の記録媒体Zとの輝度差を算出する。CPU301は、LUTid(X)にこの輝度差を加算することで、第2の記録媒体ZについてのLUTid(Z)を作成する。
その後、キャリブレーションは、環境が変動したり、所定枚数以上の画像形成を行ったり、オペレータが操作部を通じて実行を指示したりしたときに起動される。これらが生じるときは、一般に、画像形成手段における階調特性が変動したことが推定される。よって、CPU301は、画像形成手段における階調特性が変動したと推定されるタイミングで、キャリブレーションを起動する。その際の処理について図14を参照して説明する。LUTid(Z)を使えば、第2の記録媒体Zを使用して第1および第2のキャリブレーションの双方を実行できる。このキャリブレーションの結果は、第1の記録媒体により取得したキャリブレーションの結果と一致する。
S1401で、CPU301は、操作部313を介してキャリブレーションで使用する記録媒体の種類の指定を受け付け、どの種類の記録媒体が指定されたかを判定する。第2の記録媒体Zが指定されると、S1402に進む。S1402で、CPU301は、指定された第2の記録媒体Zに対応するLUTid(Z)をメモリ302から読み出して色処理部303に設定する。S1403で、CPU301は、指定された第2の記録媒体Zに対応する照明光量IL(Z)をメモリ302から読み出して点灯制御回路220に設定する。S1404で、CPU301は、第1キャリブレーション(S401〜S404)及び第2キャリブレーション(S411〜S413)を実行する。このように、CPU301は、第1の記録媒体Xとは異なる第2の記録媒体Zを用いてキャリブレーションを実行する場合は、第2の記録媒体Zからの反射光に基づき出力される第2の輝度値(I(Z))を第2の記録媒体Zの下地領域の輝度値に基づいて補正し、補正された第2の輝度値(I’(Z))に基づいて第1の画像処理条件(LUTa)を作成する作成手段として機能する。
一方、第1の記録媒体Xが指定されると、S1405に進む。CPU301は、指定された第1の記録媒体Xに対応するLUTid(X)をメモリ302から読み出して色処理部303に設定する。S1406で、CPU301は、指定された第1の記録媒体Xに対応する照明光量IL(X)をメモリ302から読み出して点灯制御回路220に設定する。S1407で、CPU301は、第1キャリブレーション(S401〜S404)及び第2キャリブレーション(S411〜S413)を実行する。とりわけ、第2キャリブレーションによって、LUTa(X)が更新される。なお、記録媒体の種類ごとにLUTa(X)、LUTa(Z)という表記を用いたが、作成されたLUTaは記録媒体の種類に応じて変更されることはない。なぜなら、LUTaはプリンタ部Bのエンジンにおける階調特性を調整するためのテーブルだからである。もちろん、プリンタ部Bの階調特性が同一であれば、LUTa(X)、LUTa(Z)は全く同じテーブルとなる。
<ゲイン調整による輝度値の補正>
図11、図12に示されるフローチャートでは、照明光量を記録媒体の種類に応じて調整することで輝度値が補正されていた。しかしながら、輝度値を補正する方法は他にも考えられる。たとえば、アナログ画像処理部202が備える増幅回路のゲインを調整することでも、A/D変換部203から出力される輝度値を補正することができる。
図15は、記録媒体の追加作業の一例を示した図である。図11と共通する部分には同一の参照符号を付与することで説明を省略する。図15を図11と比較すると、S1102、S1104ないしS1106がS1502、S1504ないし1506に置換されている。
S1502で、リーダ部AのCPU211は、第1の記録媒体X用のゲインをアナログ画像処理部202に設定し、第1の記録媒体XのテストプリントをCCDセンサー105によって読み取る。なお、照明光量の値は記録媒体の種類に依存することなく一定とする。CPU211は、テストプリントを読み取って作成した輝度値を含む画像信号をCPU301に渡す。なお、アナログ画像処理部202の増幅回路は、設定されたゲインでもって画像信号を増幅して、A/D変換部203に送出する。これにより輝度値I(X)が取得される。
S1504で、リーダ部AのCPU211は、第1の記録媒体X用のゲインをアナログ画像処理部202に設定し、第2の記録媒体ZのテストプリントをCCDセンサー105によって読み取る。なお、照明光量の値は記録媒体の種類に依存することなく一定とする。CPU211は、テストプリントを読み取って作成した輝度値を含む画像信号をCPU301に渡す。なお、アナログ画像処理部202の増幅回路は、設定されたゲインでもって画像信号を増幅して、A/D変換部203に送出する。これにより輝度値I(Z)が取得される。
S1505で、CPU301は、CPU211から受け取った画像信号に基づいて輝度値を補正するための補正係数を決定する。補正係数の決定処理の詳細は図16を用いて後述する。
S1506で、CPU301は、補正係数にしたがって決定されたゲインをCPU211に対して設定し、CPU211は、このゲインをアナログ画像処理部202に設定することで、テストプリントをCCDセンサー105によって読み取る。CPU211は、テストプリントを読み取って作成した輝度値I’(Z)を含む画像信号をCPU301に渡す。CPU301は、輝度値I’(Z)をメモリ302に保存する。
<補正係数の決定方法>
図16は、補正係数の決定方法の一例を示したフローチャートである。図16と図12とを比較すると、S1201は共通しているため、説明を省略する。S1602で、CPU301は、下地領域の輝度値Bwiから照明光量を補正するための補正係数C(Z)を決定する。たとえば、次式を用いて補正係数C(Z)を決定してもよい。
C(Z) = BX / Bwi
ここで、係数BXは、200など、第1の記録媒体Xの下地から取得された輝度値に基づいて経験的に工場出荷時に決定される係数である。ちなみに、200という値は第1の記録媒体X用の照明光量で下地を読み取ったときに得られる輝度値に相当する値である。この値は、キャリブレーションごとに発生する変動を考慮したマージンが含まれていてもよい。
S1603で、CPU301は、補正係数C(Z)を用いて第2の記録媒体Z用のゲインG(Z)を決定する。たとえば、次式を用いてゲインG(Z)を決定してもよい。
ゲインG(Z) = C(Z)・G(X)
G(X)は、第1の記録媒体X用のゲインであり、工場出荷時に決定される値である。
S1604で、CPU301は、CPU211を通じてゲインG(Z)をアナログ画像処理部202に設定する。このように、CPU301は、補正係数を用いて増幅手段のゲインを補正する補正手段として機能している。
なお、その後のキャリブレーションでは図14のうちS1403とS1406で記録媒体の種類に応じた照明光量を設定する代わりに、記録媒体の種類に応じたゲインを設定することになる。記録媒体の種類を示す識別情報と関連付けてゲインの値はメモリ302に記憶されているものとする。
<その他>
上述の実施例では、照明光量とゲインとのいずれか一方のみを補正係数に応じて補正するものとして説明した。しかしながら、照明光量とゲインとの両方を補正してもよい。この場合、照明光量とゲインとの補正割合に重み付けをしてもよい。輝度値へ与える影響がゲインよりも照明光量のほうが支配的な読み取り装置では、照明光量の補正係数に対する重みを大きくし、ゲインの補正係数に対する重みを小さくすればよい。また、照明光量やゲインに代えて、あるいはこれらとともに、記録媒体の反射率の違いを吸収可能な他のパラメータが補正されてもよい。
また、図17に示すように、階調制御部311の構成を変形しても、上述した各実施例を適用できる。図17によれば、UCR部305の前段にLUTb312が追加されている。LUTb312は、記録媒体の種類に依存した階調特性を補正するよう機能するルックアップテーブルである。上述したLUTa306は、プリンタ部Bのエンジンにおける階調特性を補正するルックアップテーブルであるため、LUTb312とは機能が異なる。たとえば、LUTa306は、記録媒体の種類に依存することなく、常に、最新のものが使用されるが、LUTb312は、使用される記録媒体の種類に応じてCPU301によって切り替えられる。LUTa306は環境の変化や画像形成枚数(累積枚数)の増加に応じて更新される必要があるが、LUTb312は同一の種類の記録媒体を使用する限りにおいては基本的に更新が不要である。
LUTa306を更新する際にはLUTb312が信号に作用しないように制御される。たとえば、入力と出力とが一致するようなLUTb312がメモリ302から読み出されて階調制御部311に設定されたり、LUTb312迂回するように信号経路が切り替えられたりする。
LUTb312を作成する手順は、基本的に、第2のキャリブレーションと同様である。まず、CPU301は、第1のキャリブレーションと第2のキャリブレーションを実行することでLUTa306を更新する。CPU301は、更新したLUTa306を階調制御部311に設定するとともに色処理部303にLUTid(X)を設定する。さらに、CPU301は、LUTbの作成対象となる第2の記録媒体Zを用いて第2のキャリブレーションを実行すればよい。これにより作成されるLUTはLUTa(Z)ではなく、LUTb(Z)である。このように、CPU301は、輝度値と、パターン画像に含まれるそれぞれ階調の異なる階調画像の濃度との対応関係から記録媒体の種類に応じた階調特性を調整するための第2データ(LUTb)を決定する。つまり、CPU301は、第2の記録媒体Z上のパターン画像からの反射光に対応する輝度値に基づいて画像形成手段における階調特性を調整するための第2の画像処理条件(LUTb)を作成する。画像形成装置は、第2の記録媒体Zに画像を形成する際に、第1の画像処理条件(LUTa)及び第2の画像処理条件(LUTb)を用いて階調特性を調整する。そのためには、作成されたLUTb(Z)が、第2の記録媒体Zの種類を示す識別情報を関連付けてメモリ302に保存される。また、LUTid(Z)や補正係数も図11にしたがって作成することができる。つまり、S1103ないしS1107は実質的に第2のキャリブレーションであるからである。なお、LUTb(Z)がどのようなテーブルであっても、その後段にはUCR部305が設けられているため、トナー載り量が設計上の規定値を越えることはない。
ところで、図11においては、パターン画像を形成された第2の記録媒体Zの下地領域からの反射光の光量を測定して補正係数を決定していた。しかし、図18が示すように、パターン画像が形成されていない未使用の第2の記録媒体Zの下地領域からの反射光の光量を使用して補正係数が決定されてもよい。上述したS1101およびS1102(S1502)を実行した後でS1803ないしS1806を実行する。
S1803で、リーダ部AのCPU211は、第1の記録媒体X用の照明光量を点灯制御回路220に設定することで光源103を点灯させ、未使用の第2の記録媒体ZをCCDセンサー105によって読み取る。CPU211は、テストプリントを読み取って作成した下地についての輝度値I(Z)を含む画像信号をCPU301に渡す。S1804で、CPU301は、CPU211から受け取った画像信号に基づいて輝度値を補正するための補正係数を決定する。補正係数の決定処理の詳細はすでに説明したとおりである。S1805で、CPU301は、第2の記録媒体Zに対して第2テストパターンを形成するようプリンタ制御部109を制御する。S1806で、CPU301は、補正係数にしたがって決定された照明光量やゲインをCPU211に対して設定し、テストプリントをCCDセンサー105によって読み取る。CPU211は、テストプリントを読み取って作成した輝度値I’(Z)を含む画像信号をCPU301に渡す。CPU301は、輝度値I’(Z)をメモリ302に保存する。その後、S1107で、CPU301は、輝度値I(X)と輝度値I’(Z)との差分をLUTid(X)に加算することで、LUTid(Z)を作成する。また、得られたデータからLUTb(Z)も作成してもよい。
図11と比較して図18のフローの利点は下地からの輝度値の測定精度が向上する点である。図11ではパターン画像が形成された記録媒体の下地領域を読み取るため、下地領域にカブリトナーや搬送途中で汚れが付着する可能性がある。これらが付着していれば、本来の下地領域からの輝度値が得られなくなってしまうため、補正係数の決定精度やLUTの精度が低下してしまう。それゆえ、未使用の記録媒体を使用すれば、相対的に、これらの精度が向上するであろう。

Claims (8)

  1. 第1の記録媒体Xにパターン画像を形成する画像形成手段と、
    前記パターン画像が形成された前記第1の記録媒体Xを照明する照明手段と、
    前記照明手段により照明された前記第1の記録媒体Xからの反射光に基づき第1の輝度値(I(X))を出力する出力手段と、
    キャリブレーションを実行する際に、前記第1の輝度値(I(X))に基づいて前記画像形成手段における階調特性を調整するための第1の画像処理条件(LUTa)を作成する作成手段と、を有し、
    前記作成手段は、前記第1の記録媒体Xとは異なる第2の記録媒体Zを用いて前記キャリブレーションを実行する場合は、前記第2の記録媒体Zからの反射光に基づき出力される前記第2の輝度値(I(Z))を前記第2の記録媒体Zの下地領域の輝度値に基づいて補正し、補正された前記第2の輝度値(I’(Z))に基づいて前記第1の画像処理条件(LUTa)を作成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記作成手段は、前記照明手段の照明光量を補正することで、前記第2の輝度値(I(Z))を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段から出力される受光信号を増幅する増幅手段をさらに備え、
    前記作成手段は、前記増幅手段のゲインを補正することで、前記第2の輝度値(I(Z))を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記作成手段は、前記第1の記録媒体Xの下地領域の輝度値と前記第2の記録媒体Zの下地領域の輝度値とが一致するように、前記第2の輝度値(I(Z))を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の輝度値(I(X))を第1テーブル(LUTid(X))を用いて第1の濃度値に変換し、前記第2の輝度値(I(Z))を第2テーブル(LUTid(Z))を用いて第2の濃度値に変換する変換手段と、を更に有し、
    前記作成手段は、前記第1の記録媒体Xを用いて前記キャリブレーションを行う場合は、前記第1の濃度値に基づいて前記第1の画像処理条件(LUTa)を作成し、前記第2の記録媒体Zを用いて前記キャリブレーションを行う場合は、前記第2の濃度値に基づいて前記第1の画像処理条件(LUTa)を作成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2テーブル(LUTid(Z))は、前記第1の輝度値I(X)と補正された前記第2の輝度値(I’(Z))との差分を、前記第1テーブル(LUTid(X))に加算することで算出されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段は、前記第1の画像処理条件(LUTa)を使用して前記第2の記録媒体Z上に前記パターン画像を形成し、
    前記作成手段は、前記第2の記録媒体Z上の前記パターン画像からの反射光に対応する輝度値に基づいて前記画像形成手段における前記階調特性を調整するための第2の画像処理条件(LUTb)を作成し、
    前記画像形成手段は、前記第2の記録媒体Zに画像を形成する際には、前記第1の画像処理条件(LUTa)及び第2の画像処理条件(LUTb)を用いて前記階調特性を調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記作成手段は、前記パターン画像が形成されていない前記第2の記録媒体Zのからの反射光の輝度値に基づいて、前記第2の輝度値(I(Z))を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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